JP2005303624A - 画像処理方法、画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 視覚領域や機器色域を実質的に表現する色空間をカラー画像処理で用いることを可能にする為の技術を提供すること。
【解決手段】 色域圧縮部27(38)は、画像が有する各色を、色処理用空間の領域情報が示す色領域内に収めるべく補正し、出力する。
【選択図】 図1
【解決手段】 色域圧縮部27(38)は、画像が有する各色を、色処理用空間の領域情報が示す色領域内に収めるべく補正し、出力する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、画像の色空間を変換して出力する技術に関するものである。
従来、パーソナルコンピュータの普及に伴い、デジタルカメラ、カラースキャナなどの画像入力機器によって画像を入力し、その画像をCRTやLCDなどの画像表示装置を用い画像を表示、確認、さらには編集、加工、修正などを用途に応じて施し、カラープリンタなどの画像出力機器によって画像を出力していた。また最近では、デジタルカメラで撮影した画像を、カラーモニタで表示することなしに、直接カラープリンタで出力するといった利用も多くなってきている。さらに、コンピュータ上で作成したCG画像をカラープリンタで出力するという、画像入力装置を必要としない利用方法もある。
上記のように、デジタルカメラ、カラースキャナ、カラーモニタ、カラープリンタなど異なる画像入出力機器間で画像を扱う場合、それぞれの機器の色再現特性や色再現範囲が異なっていた。そこで、異なる画像入出力機器間で色再現を一致させるため、機器間での色信号の交換に標準的な色空間信号を使用し、画像を入出力する目的/用途に応じ、階調性重視(色味重視)/鮮やかさ重視/色差重視などの色処理を行い所望のカラーマッチングを施していた。
機器間での色信号の交換に用いる標準的な色空間信号として、モニタ色空間であるsRGBがある。ところがsRGB色空間の色域は、インクジェットプリンタの色域等に比べ色域が狭いという問題があるため、さらに広い色域を持った標準的な色空間信号としてsYCC、bg−sRGB、scRGBなどがある。
しかしながら、これらの色空間は人間の視覚領域を越えるデータをも表現できる広い色域を持った色空間であるが、領域が非常に大きいため使用しない色域が多く無駄が多いという問題があった。
拡張色域デジタル画像データの取り扱いについては、拡張色域デジタル画像の色値を調整して制限色域内に収まるようにし、さらに制限色域デジタル画像を保存用色空間内で表すことにより保存用空間デジタル画像を得るという技術が従来技術として開示されている(例えば特許文献1を参照)。そして、拡張色域デジタル画像と制限色域デジタル画像との差分を表す残存画像を決定し、前記保存用空間デジタル画像と関連付けている。
特開2002−27275号公報
しかしながら上記特許文献1では、対象画像の保存において、保存用画像と残存画像とを用いるという内容であり、広い色域を持ったカラー画像をカラー入出力機器間での画像処理において、色空間データをどのように扱うかが明確に示されていないという問題があった。
本発明は以上の問題に鑑みてなされたものであり、視覚領域や機器色域を実質的に表現する色空間をカラー画像処理で用いることを可能にする為の技術を提供することを目的とする。
本発明の目的を達成するために、例えば本発明の画像処理方法は以下の構成を備える。
すなわち、画像の色空間を変換して出力する画像処理方法であって、
所定の色空間における所定サイズの色領域を示す色領域情報をメモリに保持する保持工程と、
処理対象の画像を入力する入力工程と、
前記入力工程で入力した画像が有する各色を、前記色領域情報が示す色領域内に収めるべく補正する補正工程と、
前記補正工程により補正された画像を出力する出力工程と
を備えることを特徴とする。
所定の色空間における所定サイズの色領域を示す色領域情報をメモリに保持する保持工程と、
処理対象の画像を入力する入力工程と、
前記入力工程で入力した画像が有する各色を、前記色領域情報が示す色領域内に収めるべく補正する補正工程と、
前記補正工程により補正された画像を出力する出力工程と
を備えることを特徴とする。
本発明の目的を達成するために、例えば本発明の画像処理装置は以下の構成を備える。
すなわち、画像の色空間を変換して出力する画像処理装置であって、
所定の色空間における所定サイズの色領域を示す色領域情報を保持する保持手段と、
処理対象の画像を入力する入力手段と、
前記入力手段によって入力した画像が有する各色を、前記色領域情報が示す色領域内に収めるべく補正する補正手段と、
前記補正手段により補正された画像を出力する出力手段と
を備えることを特徴とする。
所定の色空間における所定サイズの色領域を示す色領域情報を保持する保持手段と、
処理対象の画像を入力する入力手段と、
前記入力手段によって入力した画像が有する各色を、前記色領域情報が示す色領域内に収めるべく補正する補正手段と、
前記補正手段により補正された画像を出力する出力手段と
を備えることを特徴とする。
本発明の構成により、視覚領域や機器色域を実質的に表現する色空間をカラー画像処理で用いることを可能にすることができる。
以下添付図面を参照して、本発明を好適な実施形態に従って詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は本実施形態に係る画像処理システムを構成する各装置の機能構成を示すブロック図である。本実施形態に係る画像処理システムは同図に示す如く大まかには、入力側画像処理装置1、表示側画像処理装置2,出力側画像処理装置3,画像入力装置4,画像表示装置5、画像出力装置6により構成される。以下各装置について説明する。
図1は本実施形態に係る画像処理システムを構成する各装置の機能構成を示すブロック図である。本実施形態に係る画像処理システムは同図に示す如く大まかには、入力側画像処理装置1、表示側画像処理装置2,出力側画像処理装置3,画像入力装置4,画像表示装置5、画像出力装置6により構成される。以下各装置について説明する。
画像入力装置4は、デジタルカメラやカラースキャナなど画像を入力するための装置である。画像表示装置5は、CRTやLCDなど画像を表示するための装置である。画像出力装置6は、カラープリンタ等、画像を出力するための装置である。
次に、入力側画像処理装置1を構成する各部について説明する。
11は入力側画像処理装置1と他の装置とのデータをやり取りするためのI/F部、12は画像入力装置4から入力された画像データを入力側画像処理装置1内部に入力する画像入力部、13は画像入力装置色空間(画像入力装置4固有の色空間)と色処理用空間との色変換を行う色座標変換部、14は他の装置とのやり取りのために、画像の圧縮を行う画像圧縮部、15は画像の色補正を行なう色補正部、16は画像の階調変換を行う階調変換部、17は画像データ処理用に画像データを一時的に保持しておくデータバッファである。
次に、表示側画像処理装置2のを構成する各部について説明する。
21は表示側画像処理装置2と他の装置とのデータをやり取りするためのI/F部、22は画像表示装置5に画像を表示させる為の制御を行う表示制御部、23は画像表示装置色空間(画像表示装置5固有の色空間)と色処理用空間との色変換を行う色座標変換部、24は画像の色補正を行なう色補正部、25は画像の階調変換を行う階調変換部、26は色域の内外判定(詳細は後述)を行う色域内外判定部、27は色域の圧縮(詳細は後述)を行う色域圧縮部、28は画像データ処理用に画像データを一時的に保持しておくデータバッファ、29は他の装置とのやり取りのために画像の圧縮/伸張を行う画像圧縮伸張部、210はユーザーが表示側画像処理装置2を用いて画像処理の操作を行うためのUI(ユーザインターフェース)部、211は、色処理用空間の領域情報(詳細は後述)を記憶しておく領域情報記憶部である。
次に、出力側画像処理装置3を構成する各部について説明する。
31は出力側画像処理装置3と他の装置とのデータをやり取りするためのI/F部、32は画像出力装置6が出力すべき画像のデータをこの画像出力装置6に出力する出力制御部、34は画像の色補正を行なう色補正部、35は画像の階調変換を行う階調変換部、36は色分解部、37は色域の内外判定を行う色域内外判定部、38は色域の圧縮を行う色域圧縮部、39は画像データ処理用に画像データを一時的に保持しておくデータバッファ、310は画像出力装置色空間(画像出力装置6固有の色空間)と色処理用空間との色の対応関係を示す色変換テーブルを記憶しておく出力色域データ記憶部、311は圧縮された画像の伸張を行う画像伸張部、312は色処理用空間の領域情報を記憶しておく領域情報記憶部である。314はユーザーが出力側画像処理装置3を用いて画像処理の操作を行うためのUI(ユーザインターフェース)部である。
<全体処理>
図2は、上記入力側画像処理装置1、表示側画像処理装置2、出力側画像処理装置3により構成されるシステムが行う処理のフローチャートである。
図2は、上記入力側画像処理装置1、表示側画像処理装置2、出力側画像処理装置3により構成されるシステムが行う処理のフローチャートである。
先ず入力側画像処理装置1にて表示側画像処理装置2、出力側画像処理装置3のそれぞれに対して出力すべき画像を生成して出力する処理を行う(ステップS201)。ステップS201における処理の詳細については後述する。
次に、ステップS201で入力側画像処理装置1から出力された画像、もしくは後段の処理により出力側画像処理装置3から出力された画像に対して表示側画像処理装置2は後述する各処理を行い、画像表示装置5に表示する、もしくはその他の装置に対して出力する処理を行う(ステップS202)。ステップS202における処理の詳細については後述する。
次に、ステップS201で入力側画像処理装置1から出力された画像、もしくは上記表示側画像処理装置2から出力された画像に対して出力側画像処理装置3は後述する各処理を行い、画像出力装置6に対して出力する、もしくはその他の装置に対して出力する処理を行う(ステップS203)。ステップS203における処理の詳細については後述する。
なお、ステップS201〜ステップS203の各ステップにおける処理はこの順序で実行されることに限定するものではない。
<入力側画像処理装置での処理>
図3は、ステップS201における処理の詳細を示すフローチャートである。以下、同図のフローチャートを参照して、入力側画像処理装置1が行う処理について詳細に説明する。
図3は、ステップS201における処理の詳細を示すフローチャートである。以下、同図のフローチャートを参照して、入力側画像処理装置1が行う処理について詳細に説明する。
先ず、画像入力部12により画像入力装置4から出力された画像のデータを受け(ステップS301)、データバッファ17に格納する(ステップS302)。次に、色座標変換部13にて、入力装置色空間RiGiBi(0〜1に正規化されたRGB値)から、入力側画像処理装置1の内部で色変換作業や他の機器とのやり取りをするための色処理用空間R1G1B1(0〜1に正規化されたRGB値)へ色座標変換を行う(ステップS303)。この変換は以下の式1に基づいて行う。尚、式(1)においてa11〜a33の係数は、あらかじめ決めておくものとする。
ここで、入力装置色空間RiGiBiは、画像入力装置4固有の色特性を持った色信号であり、また、色処理用空間R1G1B1は、画像入出力装置の色域や視覚領域を実質的に包含する色域を持つ色信号である。色処理用空間R1G1B1は以下の式2によって定義される。
ここで式(3)は、式(2)の逆変換式である。式(3)は、後の処理にて使用する。
ここで、色処理用空間R1G1B1の色度点例を図20に示す。図20はxy色度図であり、2001は色処理用空間R1G1B1の色度点例を示し、2002は視覚領域を示している。
ここで、色処理用空間R1G1B1の色度点例を図20に示す。図20はxy色度図であり、2001は色処理用空間R1G1B1の色度点例を示し、2002は視覚領域を示している。
すなわちステップS303における処理では、画像入力装置4から入力された画像の色信号を、画像入出力装置の色域や視覚領域を実質的に包含する色域を持つ色信号に変換する。
なお、色処理用空間として、R1G1B1をγ変換した後の値であるR1’G1’B1’を用いても良い。
図3に戻って次に、階調変換部16にて、ステップS303で変換された画像における画像入力装置4固有の階調特性を補正したり、この画像データを所望の階調特性データとするための階調補正処理を行なう(ステップS304)。次に、色補正部15にて、ステップS304で処理された画像における画像入力装置4固有の色特性を補正したり、入力された画像データを所望の色特性データとするための色補正処理を行なう(ステップS305)。
次に、画像圧縮部14にて、他の装置と画像をやり取りする際の転送負荷を軽減するために、ステップS305にて処理された画像データを圧縮する(ステップS307)。圧縮の方式は特に限定するものではない。そして圧縮された画像のデータ(圧縮データ)をI/F部11を介して外部の装置に対して出力する。本実施形態では、表示側画像処理装置2、出力側画像処理装置3に対して出力する(ステップS308)。
<表示側画像処理装置での処理>
図4は、ステップS202における処理の詳細を示すフローチャートである。以下、同図のフローチャートを参照して、表示側画像処理装置2が行う処理について詳細に説明する。
図4は、ステップS202における処理の詳細を示すフローチャートである。以下、同図のフローチャートを参照して、表示側画像処理装置2が行う処理について詳細に説明する。
先ず、入力側画像処理装置1(もしくは出力側画像処理装置3)から出力された圧縮データをI/F部21を介して表示側画像処理装置2内部に取り込み(ステップS401)、データバッファ28に格納する(ステップS402)。次に、画像圧縮伸張部29にて、データバッファ28に格納された圧縮データを伸張し、画像データを復元する(ステップS403)。
なお、圧縮符号化方式として可逆方式のものを用いた場合には、ステップS403で伸張した画像は圧縮前の画像を復元することができるのであるが、圧縮符号化方式として非可逆方式のものを用いた場合には、ステップS403で伸張した画像は圧縮前の画像とは異なるものを復元することになる。また、当然、ステップS403における伸張処理は、圧縮方式に対応した伸張処理によってなされる。伸張後の画像のデータは、データバッファ28に格納する。以降、この画像データに対して処理した結果はデータバッファ28に格納するものとする。
次に、領域情報記憶部211から色処理用空間の領域情報をデータバッファ28に読み出す(ステップS405)。そして、ステップS403にて伸長された画像における色信号が(領域情報が示す)色処理用空間領域の内部に存在するのか外部に存在するのかの判定を色域内外判定部26にて行う(ステップS406)。ステップS406における処理の詳細については後述する。
次に、ステップS406における判定処理の結果、色処理用空間領域の外部に存在すると判定した場合には、処理をステップS408に進め、ステップS406にて色処理用空間領域の外部に存在すると判定された色信号を色処理用空間領域の外縁部へと色域圧縮部11にて色域圧縮する処理を行う(ステップS408)。ステップS408における処理の詳細については後述する。
ステップS406からステップS408までの各処理は、ステップS403で伸張した画像を構成する各画素について行うのであるが、ステップS409で、全ての画素についてステップS406からステップS408までの処理を行ったと判定した場合には処理をステップS410に進め、以上の処理により得られた画像データに対して、階調変換部25および色補正部24にて、所望の階調特性データや所望の色特性データとするための階調変換処理および色補正処理を行なう(ステップS410)。
次に、UI部210を操作する事で入力される、ステップS410による処理後の画像データを画像表示装置5に表示するのか、それとも外部の装置に対して出力するのかを指示するためのコマンドを解釈し(ステップS411)、解釈の結果、画像表示装置5に表示する場合には処理をステップS416に進め、表示制御部22はデータバッファ28に格納されている画像のデータに基づいた映像信号を画像表示装置5に出力する(ステップS416)。その結果、画像表示装置5の表示画面には、以上の処理に基づいた画像が表示される。
一方、ステップS410による処理後の画像データを外部の装置に対して出力する場合には処理をステップS411からステップS413に進め、画像圧縮伸張部29にて、他の装置と画像をやり取りする際の転送負荷を軽減するために、データバッファ28に格納されている画像データを圧縮する。圧縮方式は特に限定するものではない。そして圧縮された画像データをI/F部21を介して、他の装置に対して出力する(ステップS414)。
<出力側画像処理装置での処理>
図5は、ステップS203における処理の詳細を示すフローチャートである。以下、同図のフローチャートを参照して、出力側画像処理装置3が行う処理について詳細に説明する。
図5は、ステップS203における処理の詳細を示すフローチャートである。以下、同図のフローチャートを参照して、出力側画像処理装置3が行う処理について詳細に説明する。
先ず、入力側画像処理装置1(もしくは表示側画像処理装置2)から出力された圧縮データをI/F部31を介して出力側画像処理装置3内部に取り込み(ステップS501)、データバッファ39に格納する(ステップS502)。次に、画像伸張部311にて、データバッファ39に格納された圧縮データを伸張し、画像データを復元する(ステップS503)。
なお、圧縮符号化方式として可逆方式のものを用いた場合には、ステップS503で伸張した画像は圧縮前の画像を復元することができるのであるが、圧縮符号化方式として非可逆方式のものを用いた場合には、ステップS503で伸張した画像は圧縮前の画像とは異なるものを復元することになる。また、当然、ステップS503における伸張処理は、圧縮方式に対応した伸張処理によってなされる。伸張後の画像のデータは、データバッファ39に格納する。以降、この画像データに対して処理した結果はデータバッファ39に格納するものとする。
次に、領域情報記憶部312から色処理用空間の領域情報をデータバッファ39に読み出す(ステップS505)。そして、ステップS503にて伸長された画像における色信号が(領域情報が示す)色処理用空間領域の内部に存在するのか外部に存在するのかの判定を色域内外判定部37にて行う(ステップS506)。ステップS506における処理の詳細については後述する。
次に、ステップS506における判定処理の結果、色処理用空間領域の外部に存在すると判定した場合には、処理をステップS508に進め、ステップS506にて色処理用空間領域の外部に存在すると判定された色信号を色処理用空間領域の外縁部へと色域圧縮部38にて色域圧縮する処理を行う(ステップS508)。ステップS508における処理の詳細については後述する。
ステップS506からステップS508までの各処理は、ステップS503で伸張した画像を構成する各画素について行うのであるが、ステップS509で、全ての画素についてステップS506からステップS508までの処理を行ったと判定した場合には処理をステップS510に進め、以上の処理により得られた画像データに対して、階調変換部35および色補正部34にて、所望の階調特性データや所望の色特性データとするための階調変換処理および色補正処理を行なう(ステップS510)。
次に、色域圧縮部38は、ステップS510における処理によって得られる画像の色空間を色処理用空間R1G1B1から出力装置色空間RoGoBoに変換(色域圧縮)する(ステップS511)。色域圧縮には、出力色域データ記憶部310に記憶されている上記変換テーブルを使用する。この色変換テーブルは上述の通り、画像出力装置色空間(画像出力装置6固有の色空間)と色処理用空間との色の対応関係を示すものである。従って、画像における各色は色処理空間におけるものであるから、この変換テーブルにより、この各色を出力装置色空間における対応する色に変換することができる。この変換テーブルは、たとえば3次元のLUT(ルックアップテーブル)である。
次に、色分解部36にて、ステップS511による変換後の画像の各色(出力装置色空間RoGoBo)を出力装置固有の色信号(たとえばCMYK)に色分解する(ステップS512)。そして階調変換部35にて、ハーフトーニングなどの階調変換処理を行い(ステップS513)、画像出力部32によってステップS513による処理後の画像データを所定のコードに変換して画像出力装置6に出力する(ステップS514)。
<色処理用空間の領域情報読み込み>
図6は、ステップS405(ステップS505)における処理、すなわち、領域情報記憶部211(領域情報記憶部312)から色処理用空間の領域情報を読み出す処理の詳細を示すフローチャートである。以下、同図のフローチャートを参照し、ステップS405(ステップS505)における処理について詳細に説明する。
図6は、ステップS405(ステップS505)における処理、すなわち、領域情報記憶部211(領域情報記憶部312)から色処理用空間の領域情報を読み出す処理の詳細を示すフローチャートである。以下、同図のフローチャートを参照し、ステップS405(ステップS505)における処理について詳細に説明する。
先ず、色処理用空間の下限である黒色のRGB値を領域情報記憶部211(領域情報記憶部312)が保持している領域情報から読み込み、変数Rk,Gk,Bkへそれぞれセットする(ステップS601)。
次に、色処理用空間の上限である白色のRGB値を領域情報記憶部211(領域情報記憶部312)が保持している領域情報から読み込み、変数Rw,Gw,Bwへそれぞれセットする(ステップS602)。なお、変数Rk,Gk,Bk、変数Rw,Gw,Bwにセットするということは、データバッファ28において、それぞれの変数に対応するアドレスに格納するということである。
次に、領域情報記憶部211(領域情報記憶部312)が保持している領域情報から、色処理用空間中の離散的な位置におけるLCh値(3次元情報)を読み込み、データバッファ28に格納する(ステップS603)。
図11は、領域情報(色処理用空間情報)の構成例を示す図で、色処理用空間の黒情報および白情報のRGB値と、上記LCh値とから成る。
例えば、黒情報は、R=0.0、G=0.0、B=0.0であり、白情報は、R=1.0、G=1.0、B=1.0である。また、3次元情報(LCh)は、(0.0,0.0,0.0)から(1.0,1.0,1.0)のRGB値の式(3)によって得られるXYZ値を100倍後、以下の式(4)〜式(7)(白色は、D65を使用)および式(8)によってLCh値を算出し、例えばL値およびh値がそれぞれ10ステップごとの最大彩度のC値を、例えば同図のテーブル形式で管理する。
Y:XYZ表色系の三刺激値のY値
Yn:完全拡散反射面の標準の光によるY値
Yn:完全拡散反射面の標準の光によるY値
ここでは、白色としてD65を用いるため、Xn=95.05,Yn=100.0,Zn=108.91を用いる。そして、式(8)を用い、Lab値からLCh値へ変換する。
<色処理用空間領域の内外判定処理>
図7は、ステップS406(ステップS506)における処理(色域内外判定部26(色域内外判定部37)が行う処理)、すなわち、伸長された画像における色信号が(領域情報が示す)色処理用空間領域の内部に存在するのか外部に存在するのかの判定処理の詳細を示すフローチャートである。以下、同図のフローチャートを参照し、ステップS406(ステップS506)における処理について詳細に説明する。
図7は、ステップS406(ステップS506)における処理(色域内外判定部26(色域内外判定部37)が行う処理)、すなわち、伸長された画像における色信号が(領域情報が示す)色処理用空間領域の内部に存在するのか外部に存在するのかの判定処理の詳細を示すフローチャートである。以下、同図のフローチャートを参照し、ステップS406(ステップS506)における処理について詳細に説明する。
先ず、色域内外判定フラグOUTの値を0に初期化する(ステップS701)。次に、処理対象画素のR値が色処理用空間の下限値Rkよりも小さいかの判別を行い(ステップS702)、R<Rkの場合、すなわち、処理対象画素のR値が上記領域情報が示す色処理用空間領域の外部に位置する場合には処理をステップS708に進め、フラグOUTの値を1に更新する(ステップS708)。
一方、R≧Rkの場合、すなわち、処理対象画素のR値が上記領域情報が示す色処理用空間領域の内部に位置する場合には処理をステップS703に進め、処理対象画素のG値が色処理用空間の下限値Gkよりも小さいかの判別を行い(ステップS703)、G<Gkの場合、すなわち、処理対象画素のG値が上記領域情報が示す色処理用空間領域の外部に位置する場合には処理をステップS708に進め、フラグOUTの値を1に更新する(ステップS708)。
一方、G≧Gkの場合、すなわち、処理対象画素のG値が上記領域情報が示す色処理用空間領域の内部に位置する場合には処理をステップS704に進め、処理対象画素のB値が色処理用空間の下限値Bkよりも小さいかの判別を行い(ステップS704)、B<Bkの場合、すなわち、処理対象画素のB値が上記領域情報が示す色処理用空間領域の外部に位置する場合には処理をステップS708に進め、フラグOUTの値を1に更新する(ステップS708)。
一方、B≧Bkの場合、すなわち、処理対象画素のB値が上記領域情報が示す色処理用空間領域の内部に位置する場合には処理をステップS705に進め、処理対象画素のR値が色処理用空間の上限値Rwよりも大きいかの判別を行い(ステップS705)、R>Rwの場合、すなわち、処理対象画素のR値が上記領域情報が示す色処理用空間領域の外部に位置する場合には処理をステップS708に進め、フラグOUTの値を1に更新する(ステップS708)。
一方、R≦Rwの場合、すなわち、処理対象画素のR値が上記領域情報が示す色処理用空間領域の内部に位置する場合には処理をステップS706に進め、処理対象画素のG値が色処理用空間の上限値Gwよりも大きいかの判別を行い(ステップS706)、G>Gwの場合、すなわち、処理対象画素のG値が上記領域情報が示す色処理用空間領域の外部に位置する場合には処理をステップS708に進め、フラグOUTの値を1に更新する(ステップS708)。
一方、G≦Gwの場合、すなわち、処理対象画素のG値が上記領域情報が示す色処理用空間領域の内部に位置する場合には処理をステップS707に進め、処理対象画素のB値が色処理用空間の上限値Bwよりも大きいかの判別を行い(ステップS707)、B>Bwの場合、すなわち、処理対象画素のB値が上記領域情報が示す色処理用空間領域の外部に位置する場合には処理をステップS708に進め、フラグOUTの値を1に更新する(ステップS708)。
一方、B≦Bwの場合、すなわち、処理対象画素のB値が上記領域情報が示す色処理用空間領域の内部に位置する場合には本処理を終了する。
すなわち、以上の処理により、処理対象画素のR、G、B全てが上記領域情報が示す色処理用空間領域内であれば、フラグOUTの値は0となり、R、G、Bのうち1つでも色処理用空間領域外であれば、フラグOUTの値は1となる。従って上記ステップS407(ステップS507)はこのフラグOUTの値を参照し、フラグOUTの値が0であれば、伸長された画像における色信号が(領域情報が示す)色処理用空間領域の内部に存在すると判定し、逆にフラグOUTの値が1であれば、伸長された画像における色信号が(領域情報が示す)色処理用空間領域の外部に存在すると判定する。
<色処理用空間内への色変換>
図8は、ステップS408(ステップS508)における処理(色域圧縮部27(色域圧縮部38)が行う処理)、すなわち、色処理用空間領域の外部に存在すると判定された色信号を色処理用空間領域の外縁部へと色域圧縮する処理の詳細を示すフローチャートである。以下、同図のフローチャートを参照して、ステップS408(ステップS508)における処理について詳細に説明する。
図8は、ステップS408(ステップS508)における処理(色域圧縮部27(色域圧縮部38)が行う処理)、すなわち、色処理用空間領域の外部に存在すると判定された色信号を色処理用空間領域の外縁部へと色域圧縮する処理の詳細を示すフローチャートである。以下、同図のフローチャートを参照して、ステップS408(ステップS508)における処理について詳細に説明する。
先ず、画像の色処理用空間色信号R1G1B1の値を色(3)を用いて、XYZ値に変換し(ステップS801)、更にこのXYZ値をそれぞれ100倍する(前述の式による算出結果は、Yが0〜1となるようにスケーリングされているため)(ステップS802)。そして次に、上記式(4)〜式(7)を用いて、XYZ値をLab値に変換する(ステップS803)。ステップS803では、白色としてD65を用いるため、Xn=95.05,Yn=100.0,Zn=108.91とする。
次に上記式(10)を用い、Lab値からLCh値に変換する(ステップS804)。これにより、画像の色空間をLCh値でもって表現することができ、画像の色空間を、上記領域情報が示す色領域が存在する色空間に一致させることができる。
次に、図9に例示するユーザーインターフェースでもって予め設定された内容に基づいて、色変換手法を設定情報を作成(色変換手法設定)する(ステップS805)。図9は、表示側画像処理装置2(出力側画像処理装置3)に接続されている不図示の表示装置(表示側画像処理装置2の場合には画像表示装置5でも良い)に表示される色変換手法を設定する為のGUIの表示例を示す図である。なお、同図の画面は、UI部210(UI部314)がタッチパネル形式のものである場合には、このUI部に表示するようにしても良い。
同図のウィンドウ901において、基本的な色変換手法は基本色変換手法設定ウインドウ902を用い設定し、さらに詳細な設定(基本設定に加え、優先する変換手法の詳細設定)をしたい場合はチェックボックス903をチェックし、詳細設定ウインドウ904を操作有効にしてから詳細設定する。同図では、基本の色変換を色相保存変換として設定し、さらなる優先設定を階調優先としている。設定が終了した場合は、OKボタン905を押下(指示)し、設定をキャンセルする場合は、キャンセルボタン906を押下(指示)する。
なお、同図のウィンドウは、このウィンドウが上記不図示の表示装置に表示される場合には、UI部を用いて操作するようにしても良いし、UI部210(UI部314)がタッチパネル形式のものである場合には、このUI部に表示されているGUIをユーザが直接表示画面上で操作するようにしても良い。
図8に戻って、次に、ステップS805にて設定された色変換手法に沿って、画像の色変換を行う(ステップS806)。
図10は、ステップS806にて行われる色変換の様子を示すグラフであり、基本色変換手法として色相保存が選択された場合において詳細設定ごとに色変換される変換方向が示されている。
同図のグラフにおいて縦軸は明度Lを示し、横軸は彩度Cを示し、ステップS405(ステップS505)にて読み込まれた色処理用空間領域1000も示されている。入力色1001(伸張後の画像における処理対象画素の色)は、詳細設定ウインドウ904にて彩度優先が選択された場合は、彩度が変化しないよう色処理用空間領域の外縁部の1002で示す位置の色へ変換され、色差優先が選択された場合は色差が最小となるよう色処理用空間領域の外縁部の1003で示す位置の色へ変換され、階調優先が選択された場合は階調が変化しないよう色処理用空間領域の外縁部の1004で示す位置の色へ変換され、明度優先が選択された場合は明度が変化しないよう色処理用空間領域の外縁部の1005で示す位置の色へ変換される。
従って以上の色圧縮処理により、画像が有する全ての色を、領域情報が示す色領域内に納めることができる。
ステップS807以降の処理は、LChで表現されている画像のデータを、色処理用空間におけるデータR1G1B1に変換するための処理であり、ステップS801からステップS804の各ステップにおける処理の逆処理を逆の順序で行うものである。すなわち、先ず、式(8)の逆変換式によってLCh値からLab値に変換し(ステップS807)、式(7)の逆変換式によってLab値からXYZ値に変換し(ステップS808)、スケールを戻すためXYZ値をそれぞれ100で除算し(ステップS809)、最後に式(2)を用いて、XYZ値から色処理用空間信号R1G1B1値に変換する(ステップS810)。
図22は、上記入力側画像処理装置1、表示側画像処理装置2、出力側画像処理装置3に適用可能なコンピュータの基本構成を示すブロック図である。
2201はCPUで、RAM2202やROM2203に格納されているプログラムやデータを用いてコンピュータ全体の制御を行うと共に、本コンピュータを適用した装置が行うべき上記各処理を行う。
2202はRAMで、外部記憶装置2206や記憶媒体ドライブ装置2207からロードされたプログラムやデータを一時的に記憶する為のエリアを備えると共に、CPU2201が各種の処理を行う際に必要とするワークエリアを備える。また上記各装置において、データバッファや記憶部としても機能する。
2203はROMで、ブートプログラムやコンピュータの設定データなどを格納する。
2204は操作部で、キーボードやマウスなどにより構成されており、ユーザからの各種の指示を受け付け可能とし、これら各種の指示はCPU2201に対して入力される。なお、この操作部2204は、上記各装置においてUI部としても機能するものである。
2205は表示部で、CRTや液晶画面などにより構成されており、画像や文字などを用いて各種の情報(例えば上記GUI)を表示する。なお、この表示部2205は、上記表示装置5や上記不図示の表示装置として説明した装置としても機能するものである。
2206は外部記憶装置で、ハードディスクドライブ装置などの大容量情報記憶装置により構成されており、ここにOS(オペレーティングシステム)や、CPU2201が各種の処理を行うために使用するプログラムやデータを保存しておき、これらの一部もしくは全部は必要に応じてCPU2201の制御により、RAM2202にロードされるものである。なお、コンピュータを入力側画像処理装置1に適用した場合、外部記憶装置2206には、図1において入力側画像処理装置1を構成する各部(記憶部、バッファなどの記憶ユニット、UI部、I/F部を除く)の機能をCPU2201に実行させるためのプログラムやデータが保存されており、コンピュータを表示側画像処理装置2に適用した場合、外部記憶装置2206には、図1において表示側画像処理装置2を構成する各部(記憶部、バッファなどの記憶ユニット、UI部、I/F部を除く)の機能をCPU2201に実行させるためのプログラムやデータが保存されており、コンピュータを出力側画像処理装置3に適用した場合、外部記憶装置2206には、図1において出力側画像処理装置3を構成する各部(記憶部、バッファなどの記憶ユニット、UI部、I/F部を除く)の機能をCPU2201に実行させるためのプログラムやデータが保存されている。なお、外部記憶装置2206は、各装置における記憶ユニットとしても機能するものである。
2207は記憶媒体ドライブ装置で、CD−ROMやDVD−ROMなどの記憶媒体に記録されているプログラムやデータを読み出し、これをRAM2202や外部記憶装置2206に出力する。なお、外部記憶装置2206に保存されているプログラムやデータの一部をこの記憶媒体に記録しておき、この記憶媒体から記憶媒体ドライブ装置2207からRAM2202にロードするようにしても良い。2208はI/Fで、上記I/F部に対応するものであり、他の装置とのデータ通信はこのI/F2208を介して行われる。2209は上述の各部を繋ぐバスである。
なお、各装置(入力側画像処理装置1、表示側画像処理装置2、出力側画像処理装置3)で、コンピュータの構成は異なっていても良い。また、このコンピュータは、後段の実施形態における入力側画像処理装置、表示側画像処理装置、出力側画像処理装置にも適用可能である。
以上の説明により、本実施形態によれば、装置間の画像データのやり取りや装置内部での色変換処理に、視覚領域や装置の色域を実質的に包含する色処理用空間を用いるので、画像入力装置、画像表示装置、画像出力装置間で、視覚領域や装置の色域を実質的に包含する色空間内の画像データをやりとりすることができると共に、各装置に適した色変換を行うことが出来る。
[第2の実施形態]
図12は本実施形態に係る画像処理システムを構成する各装置の機能構成を示すブロック図である。本実施形態に係る画像処理システムは同図に示す如く、第1の実施形態に係るシステムから表示側画像処理装置2を省いた構成となる。従って、入力側画像処理装置1、出力側画像処理装置3から成り、それぞれの装置の機能構成は第1の実施形態と同じである。同図において、図1と同じ部分については同じ番号を付けている。
図12は本実施形態に係る画像処理システムを構成する各装置の機能構成を示すブロック図である。本実施形態に係る画像処理システムは同図に示す如く、第1の実施形態に係るシステムから表示側画像処理装置2を省いた構成となる。従って、入力側画像処理装置1、出力側画像処理装置3から成り、それぞれの装置の機能構成は第1の実施形態と同じである。同図において、図1と同じ部分については同じ番号を付けている。
<全体処理>
図13は、上記入力側画像処理装置1、出力側画像処理装置3により構成されるシステムが行う処理のフローチャートである。
図13は、上記入力側画像処理装置1、出力側画像処理装置3により構成されるシステムが行う処理のフローチャートである。
ステップS1301,S1302の各ステップにおける処理はそれぞれ、図2のステップS201、S203と同じである。
このように、カラー画像入出力機器間での画像データのやり取りや色変換などの画像処理において、装置間の画像データのやり取りや装置内部での色変換処理に、視覚領域や装置の色域を実質的に包含する色処理用空間を用いることで、画像入力装置、画像出力装置間で、視覚領域のデータをやり取りし、かつ、装置に適した色変換を行うことが出来る。
[第3の実施形態]
図14は本実施形態に係る画像処理システムを構成する各装置の機能構成を示すブロック図である。同図において、図1と同じ部分については同じ番号を付けている。
図14は本実施形態に係る画像処理システムを構成する各装置の機能構成を示すブロック図である。同図において、図1と同じ部分については同じ番号を付けている。
本実施形態に係る入力側画像処理装置1401は、第1の実施形態に係る入力側画像処理装置1の構成に、色空間情報設定部18、UI部19を付加した構成となる。色空間情報設定部18は、入力側画像処理装置1内部にて用いる色処理用空間を設定する。UI部19は、色空間情報をユーザーが設定するためのものである。
本実施形態に係る表示側画像処理装置1402は、第1の実施形態に係る表示側画像処理装置2の構成に、色空間情報設定部212、UI部210を付加した構成となる。色空間情報設定部212は、表示側画像処理装置1402内部にて用いる色処理用空間を設定する。UI部19は、色空間情報をユーザーが設定するためのものである。
本実施形態に係る出力側画像処理装置1403は、第1の実施形態に係る出力側画像処理装置3の構成に、色空間情報設定部313を付加した構成となる。色空間情報設定部313は、表示側画像処理装置1402内部にて用いる色処理用空間を設定する。
上述の通り本実施形態に係るシステムでは、各装置に色空間情報設定部を設け、各装置において色処理空間(領域情報記憶部が保持する上記情報)を個別に設定可能とする。
<全体処理>
図15は、上記入力側画像処理装置1401、表示側画像処理装置1402、出力側画像処理装置1403により構成されるシステムが行う処理のフローチャートである。
図15は、上記入力側画像処理装置1401、表示側画像処理装置1402、出力側画像処理装置1403により構成されるシステムが行う処理のフローチャートである。
ステップS1502、S1504、S1506の各ステップにおける処理はそれぞれ、図2のステップS201、S202、S203と同じであり、本実施形態が第1の実施形態と異なるのは、各装置における処理(ステップS1502、S1504、S1506の各ステップにおける処理)の前段で、色処理空間を設定する点にある。
ステップS1501では、他の装置とのやり取りをする色表現空間や、入力側画像処理装置1401内で使用する色処理用空間を色空間情報設定部18にて設定し、ステップS1502では、ステップS1501で設定された色処理空間を用いる。
ステップS1503では、他の装置とのやり取りや表示側画像処理装置1402内で使用する色処理用空間を色空間情報設定部212にて設定し、ステップS1504では、ステップS1503で設定された色処理空間を用いる。
ステップS1505では、他の装置とのやり取りや出力側画像処理装置1403内で使用する色処理用空間を色空間情報設定部313にて設定し、ステップS1506では、ステップS1505で設定された色処理空間を用いる。
<色空間情報設定部(UI)>
図16は、他の装置とのやり取りや各装置内で用いる色処理用空間を、色空間情報設定部18および色空間情報設定部212および色空間情報設定部313にて、ユーザーが設定するためのユーザーインターフェースの表示例を示す図である。
図16は、他の装置とのやり取りや各装置内で用いる色処理用空間を、色空間情報設定部18および色空間情報設定部212および色空間情報設定部313にて、ユーザーが設定するためのユーザーインターフェースの表示例を示す図である。
色処理用空間設定ウィンドウ1603にて、各装置内で用いる色処理用空間を設定する。ここでは色処理用空間の例として、RGB1、RGB2、RGB3、RGB4、RGB5を示しており、色処理用空間としてRGB2が選択されている。図21に各色空間の色度点例を示す。図21はxy色度図であり、2101は色処理用空間RGB1の色度点例を示し、2102は色処理用空間RGB2の色度点例を示し、2103は色処理用空間RGB3の色度点例を示し、2104は色処理用空間RGB4の色度点例を示し、2005は視覚領域を示している。設定が終了した場合は、OKボタン1604を押下し、設定をキャンセルする場合は、キャンセルボタン1605を押下する。
以上説明したように本実施形態によれば、カラー画像入出力機器間での画像データのやり取りや色変換などの画像処理において、装置間の画像データのやり取りや装置内部での色変換処理のための色処理用空間をユーザーが設定することが出来る。
[第4の実施形態]
図17は、入力側画像処理装置、表示側画像処理装置、出力側画像処理装置にてやり取りする画像データの例を示す図である。第3の実施形態において設定されていた色処理用空間情報を画像データに添付し、各装置における処理には、該添付された情報を用い、色変換処理を行なう。ここで、添付する情報は、色処理用空間として、式(2)、式(3)の定義式またはその係数または図11に示した情報を添付する。
図17は、入力側画像処理装置、表示側画像処理装置、出力側画像処理装置にてやり取りする画像データの例を示す図である。第3の実施形態において設定されていた色処理用空間情報を画像データに添付し、各装置における処理には、該添付された情報を用い、色変換処理を行なう。ここで、添付する情報は、色処理用空間として、式(2)、式(3)の定義式またはその係数または図11に示した情報を添付する。
このようにすることで、カラー画像入出力機器間での画像データのやり取りや色変換などの画像処理において、装置間の画像データのやり取りや装置内部での色変換処理のための色処理用空間を、各画像に添付することで画像ごとに色処理用空間を設定することが出来る。
[第5の実施形態]
本実施形態で以下に上げる項目は上記実施形態だけでなく、以下の第6の実施形態にも適宜適用可能な内容である。
本実施形態で以下に上げる項目は上記実施形態だけでなく、以下の第6の実施形態にも適宜適用可能な内容である。
<色処理用空間について>
上記実施形態では、色処理用空間として、式(2)、式(3)にて定義される色空間を用いたが、式(2)、式(3)のように3×3行列式によって定義されるものだけに限定しない。すなわち、画像入出力装置の色域や視覚領域を実質的に包含する色空間であれば、定義方法は問わない。いくつかの式によって定義される色空間や、非線形式にて定義される色空間であってもよく、さらには、LUTにて定義される色空間であっても良い。
上記実施形態では、色処理用空間として、式(2)、式(3)にて定義される色空間を用いたが、式(2)、式(3)のように3×3行列式によって定義されるものだけに限定しない。すなわち、画像入出力装置の色域や視覚領域を実質的に包含する色空間であれば、定義方法は問わない。いくつかの式によって定義される色空間や、非線形式にて定義される色空間であってもよく、さらには、LUTにて定義される色空間であっても良い。
<色処理用空間設定>
上記実施形態では、図16に示す色処理用空間設定の手法を説明したが、設定の手法はこれに限定しない。ユーザーが所望する色空間の設定が出来る手法であればよい。
上記実施形態では、図16に示す色処理用空間設定の手法を説明したが、設定の手法はこれに限定しない。ユーザーが所望する色空間の設定が出来る手法であればよい。
<色変換手法>
上記実施形態では、図9に示す色変換手法を説明したが、色変換の手法はこれに限定するものではなく、ユーザー所望の変換手法であればよい。また図10において、各色変換手法の変換方向を説明したが、この変換方向に限定されないのは言うまでもない。また、色変換後の色は、色域の外縁部としたが、色域内部の色へ変換するよう処理してよい事は言うまでもない。色変換に用いる色座標もLCh座標でなくてもよく、色を表す表色系であれば限定しない。また、上記実施形態では、白色としてD65を用いたが、これに限らない。
上記実施形態では、図9に示す色変換手法を説明したが、色変換の手法はこれに限定するものではなく、ユーザー所望の変換手法であればよい。また図10において、各色変換手法の変換方向を説明したが、この変換方向に限定されないのは言うまでもない。また、色変換後の色は、色域の外縁部としたが、色域内部の色へ変換するよう処理してよい事は言うまでもない。色変換に用いる色座標もLCh座標でなくてもよく、色を表す表色系であれば限定しない。また、上記実施形態では、白色としてD65を用いたが、これに限らない。
<ユーザーインタフェース>
上記実施形態では、図9および図16のユーザーインタフェース(以下UI)の例として、ボタンによる選択方法を示したが、これに限定されないことは言うまでもない。メニュー形式にして、ユーザーに選択させるようなUIでも構わない。また、キーワードを直接入力させるようなUI形式でも構わない。さらには、ユーザーが色変換後の色を色座標中に設定できるよう構成しても良い。つまり、ユーザーの所望の設定ができるようなUI構成であればよい。
上記実施形態では、図9および図16のユーザーインタフェース(以下UI)の例として、ボタンによる選択方法を示したが、これに限定されないことは言うまでもない。メニュー形式にして、ユーザーに選択させるようなUIでも構わない。また、キーワードを直接入力させるようなUI形式でも構わない。さらには、ユーザーが色変換後の色を色座標中に設定できるよう構成しても良い。つまり、ユーザーの所望の設定ができるようなUI構成であればよい。
<色域情報>
上記実施形態では、記憶させておく色域情報としてLCh値を用いたが、これに限定しないのは言うまでもなく、3次元の色域を表現できる形式であればよい。また、ICCプロファイルなど、あるフォーマットに則った形式で記憶させておいても良い。
上記実施形態では、記憶させておく色域情報としてLCh値を用いたが、これに限定しないのは言うまでもなく、3次元の色域を表現できる形式であればよい。また、ICCプロファイルなど、あるフォーマットに則った形式で記憶させておいても良い。
<添付させる色空間情報>
上記実施形態では、図17を用い、色処理用空間情報を画像に添付する例を示したが、添付方法はこれに限定しない。ICCプロファイルなど、あるフォーマットに則った形式で添付させておいても良い。
上記実施形態では、図17を用い、色処理用空間情報を画像に添付する例を示したが、添付方法はこれに限定しない。ICCプロファイルなど、あるフォーマットに則った形式で添付させておいても良い。
<色変換>
上記実施形態では、XYZ値との色変換にYが0〜1となるような正規化した状態での変換式を用いたが、Yが0〜100と正規化するようにしてもよく、これに限定しない事は言うまでもない。
上記実施形態では、XYZ値との色変換にYが0〜1となるような正規化した状態での変換式を用いたが、Yが0〜100と正規化するようにしてもよく、これに限定しない事は言うまでもない。
<装置構成>
上記実施形態では、入力側画像処理装置および画像入力装置、表示側画像処理装置および画像表示装置、出力側画像処理装置および画像出力装置というように、各々装置を分離した状態として説明したが、入力側/表示側/出力側の各画像処理装置と入力/表示/出力の各装置を一体型としても良く、装置の構成は限定しない。
上記実施形態では、入力側画像処理装置および画像入力装置、表示側画像処理装置および画像表示装置、出力側画像処理装置および画像出力装置というように、各々装置を分離した状態として説明したが、入力側/表示側/出力側の各画像処理装置と入力/表示/出力の各装置を一体型としても良く、装置の構成は限定しない。
[第6の実施形態]
図23は本実施形態に係る画像処理システムを構成する各装置の機能構成を示すブロック図である。同図において、図1と同じ部分については同じ番号を付けている。
図23は本実施形態に係る画像処理システムを構成する各装置の機能構成を示すブロック図である。同図において、図1と同じ部分については同じ番号を付けている。
本実施形態に係る入力側画像処理装置2301は、第1の実施形態に係る入力側画像処理装置1の構成に通信色空間設定部20を付加した構成となる。通信色空間設定部20は、他の装置とデータをやり取りする際の色空間信号として色変換作業空間(色処理用空間)を用いるのか、色表現空間を用いるのかを選択し、設定する通信色空間設定部である。
本実施形態に係る表示側画像処理装置2302は、第1の実施形態に係る表示側画像処理装置2の構成に通信色空間設定部220を付加した構成となる。通信色空間設定部220は、他の装置とデータをやり取りする際の色空間信号として色変換作業空間を用いるのか、色表現空間を用いるのかを選択し、設定する通信色空間設定部である。
本実施形態に係る出力側画像処理装置2303は、第1の実施形態に係る出力側画像処理装置3の構成に通信色空間設定部320を付加した構成となる。通信色空間設定部320は、他の装置とデータをやり取りする際の色空間信号として色変換作業空間を用いるのか、色表現空間を用いるのかを選択し、設定する通信色空間設定部である。
<全体処理>
上記入力側画像処理装置1、表示側画像処理装置2、出力側画像処理装置3により構成されるシステムが行う処理のフローチャートは図2に示したフローチャートに従うものとするが、ステップS201,S202,S203の各ステップにおける処理(すなわち、各装置が行う処理)が異なる。
上記入力側画像処理装置1、表示側画像処理装置2、出力側画像処理装置3により構成されるシステムが行う処理のフローチャートは図2に示したフローチャートに従うものとするが、ステップS201,S202,S203の各ステップにおける処理(すなわち、各装置が行う処理)が異なる。
なお本実施形態においても、ステップS201〜ステップS203の各ステップにおける処理はこの順序で実行されることに限定するものではない。
<入力側画像処理装置での処理>
図24は、本実施形態におけるステップS201における処理の詳細を示すフローチャートである。以下、同図のフローチャートを参照して、入力側画像処理装置2301が行う処理について詳細に説明する。
図24は、本実施形態におけるステップS201における処理の詳細を示すフローチャートである。以下、同図のフローチャートを参照して、入力側画像処理装置2301が行う処理について詳細に説明する。
ステップS24301からステップS24305までの各ステップにおける処理は、それぞれ、ステップS301からステップS305までの各ステップにおける処理と同じであるので説明は省略する。
ステップS24305の処理が完了すると次に、通信色空間設定部20にて、データの送り先の装置が色変換作業空間R1G1B1データを受け取れるか否かを判別する(ステップS24310)。この判断処理は特に限定するものではないが、例えば予め通信可能な装置が扱える色空間を各装置毎に管理するようにしても良いし、相手の装置の通信でもって相手の装置が扱うことのできる色空間情報を取得するようにしても良い。
この判断処理の結果、受け取れない場合は処理をステップS24306に進め、色座標変換部13にて、色変換作業空間R1G1B1から、他の装置とのデータをやり取りするための色表現空間scRGBへ色座標変換処理を行う(ステップS24306)。ここで、色表現空間scRGBは、視覚領域を全て表現することが出来る。この変換には、上記式(3)、及び下記の式(9)、(10)を用いる。
式(9)の色表現空間scRGBは、白基準点がをD65であるが、色変換作業空間R1G1B1がD65以外の白基準点を持つ場合は、式(4)の変換を行う前にXYZデータに対しD65への白色変換処理を行なう。
ステップS24306における処理が完了した後、もしくはステップS24310にて、受け取れると判断した場合には処理をステップS24307に進める。ステップS24307以降の各処理は、ステップS307以降の各処理と同じであるので、説明は省略する。なおステップS307における圧縮対象は、ステップS24305による処理結果の画像、もしくはステップS24306による処理結果の画像の何れかであることが第1の実施形態とは異なる。
ステップS24306における処理が完了した後、もしくはステップS24310にて、受け取れると判断した場合には処理をステップS24307に進める。ステップS24307以降の各処理は、ステップS307以降の各処理と同じであるので、説明は省略する。なおステップS307における圧縮対象は、ステップS24305による処理結果の画像、もしくはステップS24306による処理結果の画像の何れかであることが第1の実施形態とは異なる。
また、ステップS24308における出力の際には、圧縮データには、圧縮された画像のデータだけでなく、この画像が色作業変換空間におけるものであるか、色表現空間におけるものであるのかを示す色空間特定情報が含まれているものとする。
<表示側画像処理装置での処理>
図25は、本実施形態に係るステップS202における処理の詳細を示すフローチャートである。以下、同図のフローチャートを参照して、表示側画像処理装置2302が行う処理について詳細に説明する。
図25は、本実施形態に係るステップS202における処理の詳細を示すフローチャートである。以下、同図のフローチャートを参照して、表示側画像処理装置2302が行う処理について詳細に説明する。
ステップS25401からステップS25403の各ステップにおける処理はそれぞれ、ステップS401からステップS403の各ステップにおける処理と同じであるので説明は省略する。
ステップS403の処理が完了すると、次に、通信色空間設定部220にて、ステップS25403において伸長されたデータが、色変換作業空間データなのか、色表現空間データなのかを、圧縮データに含まれている上記色空間特定情報を参照することで判別し(ステップS25420)、色変換作業空間データであれば処理をステップS25405に進め、色表現空間データであれば処理をステップS25404に進める。色表現空間データである場合には、色座標変換部23にて、色表現空間scRGBから、表示側画像処理装置2302の内部で色変換作業を行うための色変換作業空間R1G1B1(0〜1に正規化されたRGB値)へ色座標変換を行う(ステップS25404)。この変換には式(2)、及び下記の式(11)、(12)を用いる。
ここで、色変換作業空間は、R1G1B1をγ変換した後の値であるR1’G1’B1’を用いても良い。
ステップS25405からステップS25410の各ステップにおける処理はそれぞれ、ステップS405からステップS410の各ステップにおける処理と同じであるので説明は省略する。
ステップS25405からステップS25410の各ステップにおける処理はそれぞれ、ステップS405からステップS410の各ステップにおける処理と同じであるので説明は省略する。
ステップS25410の処理が完了すると、次に、UI部210を操作する事で入力される、ステップS25410による処理後の画像データを画像表示装置5に表示するのか、それとも外部の装置に対して出力するのかを指示するためのコマンドを解釈し(ステップS25411)、解釈の結果、画像表示装置5に表示する場合には処理をステップS25415に進め、データバッファ28に格納されている画像のデータを色座標変換部23にて、色変換作業空間R1G1B1から、画像表示装置色空間RdGdBdへ色座標変換処理を行う(ステップS25415)。この変換には、下記の式(13)を用いる。
そして、表示制御部22はデータバッファ28に格納されているこの変換後の画像のデータに基づいた映像信号を画像表示装置5に出力する(ステップS25416)。
一方、ステップS25410による処理後の画像データを外部の装置に対して出力する場合には処理をステップS25411からステップS25421に進め、通信色空間設定部220にて、データの送り先の装置が色変換作業空間R1G1B1データを受け取れるか否かを上記ステップS24310における処理と同様にして判別する(ステップS25421)。
一方、ステップS25410による処理後の画像データを外部の装置に対して出力する場合には処理をステップS25411からステップS25421に進め、通信色空間設定部220にて、データの送り先の装置が色変換作業空間R1G1B1データを受け取れるか否かを上記ステップS24310における処理と同様にして判別する(ステップS25421)。
そして受け取れないと判断した場合には処理をステップS25412に進め、色座標変換部23にて、色変換作業空間R1G1B1から、他の装置とのデータをやり取りするための色表現空間scRGBへ色座標変換処理を行う(ステップS25412)。この変換には、上記式(3)、(9)、(10)を用いる。前述したように、式(9)の色表現空間scRGBは、白基準点がをD65であるが、色変換作業空間R1G1B1がD65以外の白基準点を持つ場合は、式(9)の変換を行う前にXYZデータに対しD65への白色変換処理を行なう。
一方、受け取れると判断した場合、もしくはステップS25412における処理が完了すると、処理をステップS25413に進め、画像圧縮伸張部29にて、他の装置と画像をやり取りする際の転送負荷を軽減するために、データバッファ28に格納されている画像データを圧縮する。圧縮方式は特に限定するものではない。そして圧縮された画像データをI/F部21を介して、他の装置に対して出力する(ステップS25414)。
<出力側画像処理装置での処理>
図26は、本実施形態に係るステップS203における処理の詳細を示すフローチャートである。以下、同図のフローチャートを参照して、出力側画像処理装置2303が行う処理について詳細に説明する。
図26は、本実施形態に係るステップS203における処理の詳細を示すフローチャートである。以下、同図のフローチャートを参照して、出力側画像処理装置2303が行う処理について詳細に説明する。
ステップS26501からステップS26503の各ステップにおける処理はそれぞれ、ステップS501からステップS503の各ステップにおける処理と同じであるので説明は省略する。
ステップS26503の処理が完了すると、次に、通信色空間設定部320にて、ステップS26503において伸長されたデータが、色変換作業空間データなのか、色表現空間データなのかを、圧縮データに含まれている上記色空間特定情報を参照することで判別し(ステップS25420)、色変換作業空間データであれば処理をステップS25405に進め、色表現空間データであれば処理をステップS25404に進める。色表現空間データである場合には、色座標変換部33にて、色表現空間scRGBから、出力側画像処理装置2303の内部で色変換作業を行うための色変換作業空間R1G1B1(0〜1に正規化されたRGB値)へ色座標変換を行う(ステップS26404)。この変換には式(2)、(11)、(12)を用いる。
ここで、色変換作業空間は、R1G1B1をγ変換した後の値であるR1’G1’B1’を用いても良い。
ステップS26505からステップS26514の各ステップにおける処理はそれぞれ、ステップS505からステップS514の各ステップにおける処理と同じであるので説明は省略する。
以上説明したように本実施形態によれば、送信先の装置が色処理用空間のデータを扱うことができない場合であっても、送信する画像の色空間を色表現空間scRGBに変換することにより、送信先の装置がこの画像を受け取っても、扱うことができる。
[第7の実施形態]
図27は本実施形態に係る画像処理システムを構成する各装置の機能構成を示すブロック図である。本実施形態に係る画像処理システムは同図に示す如く、第6の実施形態に係るシステムから表示側画像処理装置2302を省いた構成となる。従って、入力側画像処理装置2301、出力側画像処理装置2303から成り、それぞれの装置の機能構成は第6の実施形態と同じである。同図において、図23と同じ部分については同じ番号を付けている。
図27は本実施形態に係る画像処理システムを構成する各装置の機能構成を示すブロック図である。本実施形態に係る画像処理システムは同図に示す如く、第6の実施形態に係るシステムから表示側画像処理装置2302を省いた構成となる。従って、入力側画像処理装置2301、出力側画像処理装置2303から成り、それぞれの装置の機能構成は第6の実施形態と同じである。同図において、図23と同じ部分については同じ番号を付けている。
<全体処理>
図28は、上記入力側画像処理装置2301、出力側画像処理装置2303により構成されるシステムが行う処理のフローチャートである。
図28は、上記入力側画像処理装置2301、出力側画像処理装置2303により構成されるシステムが行う処理のフローチャートである。
ステップS51301,S51302の各ステップにおける処理はそれぞれ、第6の実施形態に係るステップS201、S203と同じである。
このように、カラー画像入出力機器間での画像データのやり取りや色変換などの画像処理において、互いの装置での色空間データの対応状況に応じ、装置間の画像データのやり取りには視覚領域を全て表現できる色表現空間または装置の色域を包含する色変換作業空間を用い、装置内部での色変換処理には装置の色域を包含する色変換作業空間とを個別に用いることで、画像入力装置、画像出力装置間で、必要最低限の色空間データの変換で、視覚領域のデータをやり取りし、かつ、装置に適した色変換を行うことが出来る。
[第8の実施形態]
図29は本実施形態に係る画像処理システムを構成する各装置の機能構成を示すブロック図である。同図において、図23、14と同じ部分については同じ番号を付けている。
図29は本実施形態に係る画像処理システムを構成する各装置の機能構成を示すブロック図である。同図において、図23、14と同じ部分については同じ番号を付けている。
本実施形態に係る入力側画像処理装置2901は、第6の実施形態に係る入力側画像処理装置2301の構成に、図14の色空間情報設定部18、UI部19を付加した構成となる。
本実施形態に係る表示側画像処理装置2902は、第6の実施形態に係る表示側画像処理装置2302の構成に、色空間情報設定部212、UI部210を付加した構成となる。
本実施形態に係る出力側画像処理装置2903は、第6の実施形態に係る出力側画像処理装置2303の構成に、色空間情報設定部313を付加した構成となる。
上述の通り本実施形態に係るシステムでは、各装置に色空間情報設定部を設け、各装置において色処理空間(領域情報記憶部が保持する上記情報)を個別に設定可能とする。
<全体処理>
上記入力側画像処理装置1401、表示側画像処理装置1402、出力側画像処理装置1403により構成されるシステムが行う処理のフローチャートは第3の実施形態と同様に、図15に従ったものとなるが、ステップS1502、S1504,S1506の各ステップにおける処理がそれぞれ、第6の実施形態に係るステップS201,S202,S203と同じである点が第3の実施形態とは異なる。
上記入力側画像処理装置1401、表示側画像処理装置1402、出力側画像処理装置1403により構成されるシステムが行う処理のフローチャートは第3の実施形態と同様に、図15に従ったものとなるが、ステップS1502、S1504,S1506の各ステップにおける処理がそれぞれ、第6の実施形態に係るステップS201,S202,S203と同じである点が第3の実施形態とは異なる。
<色空間情報設定部(UI)>
図18は、他の装置とのやり取りや各装置内で用いる色変換作業空間を、色空間情報設定部18および色空間情報設定部212および色空間情報設定部313にて、ユーザーが設定するためのユーザーインターフェースの表示例を示す図である。
図18は、他の装置とのやり取りや各装置内で用いる色変換作業空間を、色空間情報設定部18および色空間情報設定部212および色空間情報設定部313にて、ユーザーが設定するためのユーザーインターフェースの表示例を示す図である。
色表現空間設定ウィンドウ51602にて、他の装置とのやり取りをする色表現空間を設定する。ここでは色表現空間の例として、sRGB、scRGB、bg−sRGB、RGB2、RGB3、RGB4、RGB5とユーザーがカスタム設定できる色空間(同図では「Custom」)を示しており、色表現空間としてscRGBが選択されている。
色変換作業空間設定ウィンドウ51603にて、各装置内で用いる色変換作業空間を設定する。ここでは色変換作業空間の例として、sRGB、RGB2、RGB3、RGB4、RGB5を示しており、色変換作業空間としてRGB2が選択されている。各色空間の色度点例は図21に示されているようなものとなる。例えば2101は色処理用空間RGB2の色度点例、2102は色処理用空間RGB3の色度点例、2103は色処理用空間RGB4の色度点例、2104は色処理用空間RGB5の色度点例に対応しており、2005は視覚領域を示している。設定が終了した場合は、OKボタン51604を押下し、設定をキャンセルする場合は、キャンセルボタン51605を押下する。
以上説明したように本実施形態によれば、カラー画像入出力機器間での画像データのやり取りや色変換などの画像処理において、装置間の画像データのやり取りのための色表現空間と、装置内部での色変換処理のための色変換作業空間とを個別にユーザーが設定することが出来る。
[第9の実施形態]
図19は、入力側画像処理装置、表示側画像処理装置、出力側画像処理装置にてやり取りする画像データの例を示す図である。第8の実施形態において設定されていた色表現空間情報と色変換作業空間情報を画像データに添付し、各装置における処理には、該添付された情報を用い、色変換処理を行なう。ここで、添付する情報は、色表現空間情報として、式(9)〜式(12)の定義式またはその係数を添付し、色変換作業空間として、式(2)、式(3)の定義式またはその係数または図11に示した情報を添付する。
図19は、入力側画像処理装置、表示側画像処理装置、出力側画像処理装置にてやり取りする画像データの例を示す図である。第8の実施形態において設定されていた色表現空間情報と色変換作業空間情報を画像データに添付し、各装置における処理には、該添付された情報を用い、色変換処理を行なう。ここで、添付する情報は、色表現空間情報として、式(9)〜式(12)の定義式またはその係数を添付し、色変換作業空間として、式(2)、式(3)の定義式またはその係数または図11に示した情報を添付する。
このようにすることで、カラー画像入出力機器間での画像データのやり取りや色変換などの画像処理において、装置間の画像データのやり取りのための色表現空間と、装置内部での色変換処理のための色変換作業空間とを個別に、各画像に添付することで画像ごとに色表現空間や色変換作業空間を設定することが出来る。
[第10の実施形態]
<色表現空間について>
第6の実施形態以降では色表現空間として、scRGBを用いたが、これに限定しない。好ましくは視覚領域を包含する色空間であればよい。しかし、sRGBのように視覚領域を包含していない色空間を用いても良い。
<色表現空間について>
第6の実施形態以降では色表現空間として、scRGBを用いたが、これに限定しない。好ましくは視覚領域を包含する色空間であればよい。しかし、sRGBのように視覚領域を包含していない色空間を用いても良い。
<色表現空間設定および色変換作業空間設定>
第6の実施形態以降では、図18に示す色表現空間設定および色変換作業空間設定の手法を説明したが、設定の手法はこれに限定しない。ユーザーが所望する色空間の設定が出来る手法であればよい。
第6の実施形態以降では、図18に示す色表現空間設定および色変換作業空間設定の手法を説明したが、設定の手法はこれに限定しない。ユーザーが所望する色空間の設定が出来る手法であればよい。
<添付させる色空間情報>
第6の実施形態以降では図19を用い、色表現空間情報および色変換作業空間情報を画像に添付する例を示したが、互いの装置の色空間データの対応状況により、色変換作業空間情報のみ必要な場合は該情報のみ添付すればよいことはもちろんであり、添付方法はこれに限定しない。ICCプロファイルなど、あるフォーマットに則った形式で添付させておいても良い。また、上記実施形態の各構成を適宜組み合わせて用いても良いことはいうまでもない。
第6の実施形態以降では図19を用い、色表現空間情報および色変換作業空間情報を画像に添付する例を示したが、互いの装置の色空間データの対応状況により、色変換作業空間情報のみ必要な場合は該情報のみ添付すればよいことはもちろんであり、添付方法はこれに限定しない。ICCプロファイルなど、あるフォーマットに則った形式で添付させておいても良い。また、上記実施形態の各構成を適宜組み合わせて用いても良いことはいうまでもない。
[その他の実施形態]
本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体(または記憶媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体(または記憶媒体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明を上記記録媒体に適用する場合、その記録媒体には、先に説明したフローチャート(機能構成)に対応するプログラムコードが格納されることになる。
Claims (7)
- 画像の色空間を変換して出力する画像処理方法であって、
所定の色空間における所定サイズの色領域を示す色領域情報をメモリに保持する保持工程と、
処理対象の画像を入力する入力工程と、
前記入力工程で入力した画像が有する各色を、前記色領域情報が示す色領域内に収めるべく補正する補正工程と、
前記補正工程により補正された画像を出力する出力工程と
を備えることを特徴とする画像処理方法。 - 前記補正工程は、
前記入力工程で入力した画像の色空間を、前記色領域情報が示す色領域が存在する色空間に一致させるべく、前記入力工程で入力した画像の色空間を変換する第1の変換工程と、
前記第1の変換工程で色空間を変換した画像を構成する各画素の色が前記色領域情報が示す色領域内に存在する可否かを判断する判断工程と、
前記判断工程で前記色領域情報が示す色領域内に存在しないと判断された画素の色を、前記入力工程で入力した画像に対して色変換を行う際に満たすべく指示された条件に応じて、前記色領域情報が示す色領域内の何れかの位置が示す色に変換する第2の変換工程と、
前記第2の変換工程により変換された部分を含む画像の色空間を、前記第1の変換工程による変換の逆変換でもって変換する第3の変換工程と
を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。 - 前記色領域情報は、視覚領域、所定の装置が扱うことのできる色領域の内少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理方法。
- 前記出力工程では、前記補正工程により補正された画像の色空間が扱えない装置に、当該画像に基づくデータを出力する場合、前記補正工程で補正した画像の色空間をscRGBに変換して前記外部の装置に出力することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像処理方法。
- 画像の色空間を変換して出力する画像処理装置であって、
所定の色空間における所定サイズの色領域を示す色領域情報を保持する保持手段と、
処理対象の画像を入力する入力手段と、
前記入力手段によって入力した画像が有する各色を、前記色領域情報が示す色領域内に収めるべく補正する補正手段と、
前記補正手段により補正された画像を出力する出力手段と
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - コンピュータに請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像処理方法を実行させることを特徴とするプログラム。
- 請求項6に記載のプログラムを格納することを特徴とする、コンピュータ読みとり可能な記憶媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004115809A JP2005303624A (ja) | 2004-04-09 | 2004-04-09 | 画像処理方法、画像処理装置 |
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ID=35334639
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JP2004115809A Withdrawn JP2005303624A (ja) | 2004-04-09 | 2004-04-09 | 画像処理方法、画像処理装置 |
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JP (1) | JP2005303624A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008141723A (ja) * | 2006-11-09 | 2008-06-19 | Seiko Epson Corp | 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、及び画像処理プログラムを記録した記録媒体、並びに画像表示装置 |
-
2004
- 2004-04-09 JP JP2004115809A patent/JP2005303624A/ja not_active Withdrawn
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