JP2008141723A - 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、及び画像処理プログラムを記録した記録媒体、並びに画像表示装置 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、及び画像処理プログラムを記録した記録媒体、並びに画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】表示部における光学特性に依らずに、汎用的に色空間の変換を行うことが可能な画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置は、画像データの色空間を変換する処理を行うために好適に利用される。色変換手段は、広色域画像データ(例えばYCbCrデータ)を取得し、広色域画像データを標準広色域空間の画像データ(例えばAdobeRGBのデータ)へ変換する。そして、変換後の標準広色域空間の画像データは表示部に送信されて表示される。これにより、表示部における光学特性に依らず汎用的に色空間を変換する処理を行うことが可能となる。よって、表示部を変更した場合でも、色変換を行う回路をハードウェアとしてほとんど変更する必要がないので、迅速に画像表示装置を設計することができ、設計者の利便性を高めることができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像データに対して処理を行う画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、及び画像処理プログラムを記録した記録媒体、並びに画像表示装置の技術分野に関する。
従来より、画像処理装置において、画像データの色空間を変換する処理が行われている。例えば、特許文献1には、カメラ撮影時の色空間に基づいて色空間変換を行うことによって、画像を再現する技術が記載されている。また、特許文献2には、出力デバイス(表示装置)の色空間を考慮して色空間を変換する技術が記載されている。
特開2002−152544号公報 特開2005−341500号公報
しかしながら、上記した特許文献1又は2に記載の色空間の変換を行う回路(以下、「色変換回路」と呼ぶ。)をハードウェアとして実現する場合、表示装置の色空間を考慮すると、表示装置の光学特性が変わった際に、色変換回路を変更しなければならない場合があった。このように回路をハードウェアとして変更することは、多大な時間及びコストを必要とするため、表示装置を設計する際の利便性を損ねるものであると言える。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、表示部における光学特性に依らずに、汎用的に色空間の変換を行うことが可能な画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラム、及び画像処理プログラムを記録した記録媒体、並びに画像表示装置を提供することを課題とする。
本発明の1つの観点では、画像データの色空間を変換する処理を行う画像処理装置は、広色域画像データを取得し、前記広色域画像データを標準広色域空間の画像データへ変換する色変換手段と、前記色変換手段によって変換された前記画像データを、前記標準広色域空間の画像データを表示可能な表示部に送信する手段と、を備える。
上記の画像処理装置は、画像データの色空間を変換する処理を行うために好適に利用される。色変換手段は、広色域画像データを取得し、広色域画像データを標準広色域空間の画像データへ変換する。そして、変換後の標準広色域空間の画像データは表示部に送信されて表示される。これにより、表示部における光学特性に依らず汎用的に色空間を変換する処理を行うことが可能となる。よって、表示部を変更した場合でも、色変換を行う回路をハードウェアとしてほとんど変更する必要がないため、迅速に画像表示装置を設計することができ、設計者の利便性を高めることができる。
好適には、前記標準広色域空間は、AdobeRGBによって表すことができる。AdobeRGBは、広色域として標準的に広く用いられており、例えばデジタルスチルカメラからの入力画像を扱う場合に、妥当な設定である。
更に好適には、前記標準広色域空間におけるxy色度は、Redを(0.64,0.33)とし、Greenを(0.21,0.71)とし、Blueを(0.15,0.06)とすることができる。
上記の画像処理装置の一態様では、前記色変換手段は、第1の輝度色差信号、前記第1の輝度色差信号とは異なる第2の輝度色差信号、及び広色域RGB信号のうちのいずれかを、前記広色域画像データとして取得することができる。
上記の画像処理装置において好適には、前記色変換手段は、前記広色域画像データの種類に応じて処理を切り替えることによって、前記変換を行う。これにより、各種の広色域画像データに応じた処理を適切に行うことができるので、これらを正しく再現することができる。つまり、様々な広色域画像データの入力に対応して、画像の色空間情報を精度良く再現することができる。
本発明の他の観点では、画像表示装置は、広色域画像データを取得し、前記広色域画像データを標準広色域空間の画像データへ変換する色変換手段と、前記色変換手段によって変換された前記画像データを表示部に送信する手段と、を有する画像処理装置と、前記画像処理装置から送信された前記標準広色域空間の画像データを表示する表示部と、を備える。画像処理装置によれば、表示部における光学特性に依らず汎用的に色空間を変換する処理を行うことができるので、色変換を行う回路をハードウェアとしてほとんど変更する必要がないため、画像表示装置を迅速に設計することが可能となる。
好適な例では、前記表示部は、4色を用いて表示を行い、Red、Yellow−Green、Blue、Emerald−Greenのカラーフィルタ、及び白色LEDバックライトを含んで構成される液晶ディスプレイとすることができる。
他の好適な例では、前記表示部は、3色を用いて表示を行うことができる。
本発明の他の観点では、画像データの色空間を変換する処理を行う画像処理方法は、広色域画像データを取得し、前記広色域画像データを標準広色域空間の画像データへ変換する色変換工程と、前記色変換工程で変換された前記画像データを、前記標準広色域空間の画像データを表示可能な表示部に送信する工程と、を備える。
本発明の更に他の観点では、画像データの色空間を変換する処理を行うための画像処理プログラムは、コンピュータを、広色域画像データを取得し、前記広色域画像データを標準広色域空間の画像データへ変換する色変換手段、前記色変換手段によって変換された前記画像データを、前記標準広色域空間の画像データを表示可能な表示部に送信する手段、として機能させる。
上記した画像処理方法及び画像処理プログラムを実行することによっても、表示部における光学特性に依らず汎用的に色空間を変換する処理を行うことが可能となる。
なお、画像処理プログラムを記録した記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、ICカードなど、コンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態について説明する。
(全体構成)
図1は、第1実施形態に係る画像表示装置100の概略構成を示すブロック図である。画像表示装置100は、外部から画像データと制御コマンドを取得して画像データに対して画像処理を行う画像処理部10と、画像処理部10で画像処理された画像データを表示する表示部20とを備える。なお、画像表示装置100は、多色を用いて画像を表示可能に構成されている(以下では、画像を表示する際に用いる基本となる色を「原色」と呼ぶ。)。具体的には、画像表示装置100は、Red、Yellow−Green、Blue、及びEmerald−Greenの4原色(以下、単に「R」、「YG」、「B」、「EG」とも表記する。)を表示可能に構成されている。
画像処理部10は、I/F制御回路11と、色変換回路12と、VRAM(Video RAM)13と、アドレス制御回路14と、テーブル格納メモリ15と、γ補正回路16と、を備える。なお、画像処理部10に入力される画像データは、何らかの標準的信号としての3原色の信号(広色域画像データに相当する信号であり、以下では「標準的3原色信号」とも呼ぶ。)として表現されている。
I/F制御回路11は、外部(例えばカメラなど)から画像データと制御コマンドを取得し、画像データd1を色変換回路12に供給する。色変換回路12は、取得した画像データd1を色空間情報と共に処理する。更に、色変換回路12は、この処理によって得られた画像データを3原色から4原色に変換する処理を行う。例えば、色変換回路12は、3次元ルックアップテーブル形式に基づいて色変換を行う回路を備えて構成され、この回路を用いて3原色から4原色への変換を行うことができる。このように色変換回路12は、本発明における画像処理装置に相当する。具体的には、色変換回路12は、色変換手段として機能する。なお、色変換回路12における処理の詳細は、後述する。
色変換回路12で画像処理された画像データd2は、VRAM13に書き込まれる。VRAM13に書き込まれた画像データd2は、アドレス制御回路14からの制御信号d21に基づいて、γ補正回路16によって画像データd3として読み出される。同時に、表示前データに対応するアドレス信号d4が表示部20内の走査線駆動回路22に供給される。これにより、データ線駆動回路21と走査線駆動回路22とが同期して表示パネル23を駆動することが可能となる。また、γ補正回路16は、テーブル格納メモリ15に記憶された補正データに基づいて、取得した画像データd3に対してγ補正を行う。そして、γ補正回路16は、γ補正後の画像データd5を表示部20内のデータ線駆動回路21に供給する。
表示部20は、データ線駆動回路21と、走査線駆動回路22と、表示パネル23と、を備える。データ線駆動回路21は、960本のデータ線に対してデータ線駆動信号X1〜X960を供給し、走査線駆動回路22は、320本の走査線に対して走査線駆動信号Y1〜Y320を供給する。詳しくは、走査線駆動回路22は、一定周期で横方向の画素列を選択し、データ線駆動回路21は、走査線駆動回路22において選択される画素列に対して各々に対応する駆動信号を供給する。この場合、データ線駆動回路21と走査線駆動回路22は、同期して表示パネル23を駆動することとなる。表示パネル23は、液晶(LCD)などによって構成され、走査線及びデータ線に電圧を印加されることによって、表示すべき文字や映像などの画像を表示する。また、表示パネル23は、前述した4原色R−YG−B−EGを表示可能に構成されている。
なお、上記したVRAM13は、同じ表示データを繰り返し表示する際、低消費電力化に有効な手段であるが、低消費電力化に拘らなければ、VRAM13を用いずに画像表示装置100を構成することも可能である。その場合には、アドレス制御回路14と走査線駆動回路22とを直接接続すると共に、走査線駆動回路22及びデータ線駆動回路21を同期させて表示を行う。
また、上記では、LCDを用いて表示部20を構成する例を示したが、多原色表示を行う表示部に、LCD以外の任意の表示デバイスを用いることも可能である。例えば、CRT、PDP、OLED、FEDなど平面表示を行うデバイスのほか、LCP、PTVなど投射を行う表示デバイスを用いることができる。
次に、xy色度図での色再現域について、図2を用いて説明する。符号61で示す三角形は、標準的な色空間として広く用いられる「sRGB」の色再現域である(以下では、sRGBにおけるR、G、Bを「R、G、B」とも表記する)。また、符号62で示す三角形は、広い色域として標準的に用いられる「AdobeRGB」の色再現域である(以下では、AdobeRGBにおけるR、G、Bを「R、G、B」とも表記する)。なお、AdobeRGBは、標準広色域空間に相当する。
上記した画像表示装置100では、4原色R−YG−B−EGを用いることにより、符号63で示す四角形の内部の色を再現することが可能である(以下では、画像表示装置100が用いる4原色を「R、YG、EG、B」とも表記する)。図2より、4原色を用いた色再現域は標準的なsRGBの色再現域よりも広いことがわかる。したがって、画像表示装置100によれば、エメラルドグリーン系の色においてsRGBよりも鮮やかな色を再現することが可能となる。なお、図3に、上記した「R、G、B」、「R、G、B」、及び「R、YG、EG、B」におけるxy色度としての具体的な数値を示す。
ここで、本実施形態では、画像表示装置100内の画像処理部10は、AdobeRGBの色再現域を再現するように回路の設定がされている。詳しくは、画像処理部10の色変換回路12が、入力される標準的3原色信号(広色域画像データに相当する)をAdobeRGBのデータ(標準広色域空間の画像データに相当する)へ変換する処理を行う。更に、色変換回路12は、上記の処理によって得られたAdobeRGBを3原色信号から4原色信号へ変換する処理も行う。
上記のようにAdobeRGBの色再現域を再現するように色変換回路12が設定されていることに関して、図4及び図5を用いて説明する。
図4は、各画素におけるカラーフィルタ等の分光特性を示した図である。図4(a)は、横軸に波長、縦軸に透過率を示し、カラーフィルタの特性について、R−YG−B−EG画素部でまとめて示した図となる。図4(b)は、横軸に波長、縦軸に相対輝度を示し、白色LEDバックライト(青色LED+蛍光体)の分光特性を示す。図4(c)は、横軸に波長、縦軸に透過率を示し、発光時の分光特性についてR−YG−B−EG画素部でまとめて示した図である。図4(d)は、sRGBにおけるxy色度特性、及び4原色LCDにおけるxy色度特性を示した図である。4原色LCDのxy色度特性は、R−YG−B−EG各画素の発光時の分光特性に基づいてxy色度を計算してプロットしてある。
図5は、4原色LCDのxy色度と、AdobeRGBを入力したときに4原色LCDで再現される色のxy色度をプロットした図である。この場合、3原色から4原色への色変換は、色変換回路12によって実行される。例えば、3次元ルックアップテーブル形式による色変換などを行うことにより、AdobeRGBとしての3原色信号を変換して、4原色LCDの内部の色として再現することができる。なお、図2及び図3において、R、YG、EG、Bで表される四角形(符号63で示す四角形)として示したものは、図5に示した4原色LCD変換後の色の代表的な4点となる。
因みに、AdobeRGBのGreen頂点付近の色は、4原色LCDの色再現域の外部にあり、そのままでは再現できない。このような色については、色変換回路12の設定を適切に行うことにより、4原色LCDの内部の色として、近似的に違和感なく再現することができる。逆に、4原色LCDのYellow−Green及びEmerald−Greenの頂点の色は、AdobeRGBの色再現域の外部にある。これらの色は、入力されるAdobeRGBとしては存在しない色であるため、色変換後には再現しない。
このように4原色LCDの色再現特性をAdobeRGBの色再現域に近似することが可能な理由は、カラーフィルタとバックライトの分光特性の設計による。即ち、分光特性の設計によって、画素部発光特性から計算されるxy色度(特にRedとBlue)をAdobeRGBに近づけている。なお、AdobeRGBを参照する理由は、AdobeRGBは、広色域として認知されており、標準的に広く用いられていることからである。
以上のように、本実施形態では、画像処理部10内の色変換回路12は、AdobeRGBのデータを3原色から4原色へ色変換する。そのため、色変換回路12は、このような色変換を行う前に、まず、入力される標準的3原色信号をAdobeRGBへ変換する処理を行う。以下で、色変換回路12で行われる、標準的3原色信号をAdobeRGBへ変換する処理について、具体的に説明する。
(色変換回路における処理)
次に、本実施形態における色変換回路12における処理について具体的に説明する。
図6は、色変換回路12の概略構成を示すブロック図である。色変換回路12は、YCbCr→RGB変換部12a、及びRGB→RGB変換部12bを備える。色変換回路12には、Y(輝度)及びCb、Cr(色差)によって表現されたYCbCrデータ(8bit)が入力される。詳しくは、このYCbCrデータは、「ITU-R BT.601」で規定されている映像用の信号である。なお、図6では、色変換回路12において、入力される画像データをAdobeRGBデータに変換するための処理部のみを図示し、画像データを3原色信号から4原色信号に変換する処理部については図示していない。
YCbCr→RGB変換部12aは、主に、入力されたYCbCrデータをRGBデータに変換する処理を行う。具体的には、YCbCr→RGB変換部12aは、10bit(符号部1bit、整数部2bit、小数部7bit)で表された係数(以下、「行列係数」とも呼ぶ。)を用いて、YCbCrデータをRGBデータに変換する演算を行う。これにより、R、G、Bの各データが10bit(符号部1bit、整数部1bit、小数部8bit)であるRGBデータが得られる。YCbCr→RGB変換部12aは、このようにして得られたRGBデータをRGB→RGB変換部12bに供給する。なお、YCbCr→RGB変換部12aによる処理によって、sRGB相当のデータが得られる。
RGB→RGB変換部12bは、主に、YCbCr→RGB変換部12aより取得されたRGBデータをAdobeRGBへ変換する処理を行う。つまり、RGB→RGB変換部12bは、YCbCr→RGB変換部12aによる変換で得られたsRGB相当のデータを、広い色域のAdobeRGBのデータに変換する処理を行う。詳しくは、RGB→RGB変換部12bは、まずガンマ変換(以下、このガンマ変換を「前段ガンマ変換」と呼ぶ。)を行い、次に行列演算(具体的には、RGB→RGB変換)を行い、最後にガンマ変換(以下、このガンマ変換を「後段ガンマ変換」と呼ぶ。)を行う。このようにガンマ変換するのは、YCbCr→RGB変換後のデータはガンマ変換がかかっているからである。
具体的には、前段ガンマ変換を行うことにより、13bit(符号部1bit、整数部2bit、小数部10bit)のデータが得られる。次に、前段ガンマ変換されたデータに対して、8bit(整数部1bit、小数部7bit)で表された行列係数を用いてRGB→RGB変換を行う、即ち行列演算を行う。この演算は、sRGB相当のデータをAdobeRGBへ変換する処理である。RGB→RGB変換により、10bit(小数部10bit)のデータが得られる。次に、RGB→RGB変換されたデータに対して後段ガンマ変換を行うことにより、8bit(小数部8bit)のデータが得られる。このようにしてRGB→RGB変換部12bからは、8bitのRGBデータ(具体的には、AdobeRGBのデータ)が出力される。この後、色変換回路12内の図示しない回路において、3原色から4原色への色変換が行われる。
以下では、上記したYCbCr→RGB変換部12a、及びRGB→RGB変換部12bにおける処理について、詳細に説明する。
<YCbCr→RGB変換>
本実施形態では、YCbCr→RGB変換部12aは、一般的に行われるYCbCr→RGB変換(言い換えると、「ITU-R BT.601規格」に基づくYCbCr→RGB変換)により、上記の変換を行う。
ここで、一般的に行われるYCbCr→RGB変換について説明する。「ITU-R BT.601規格」では、以下の式(1)を用いて、YCbCr信号からRGB信号への変換が行われる。この場合、行列係数は、式(2)で示すように表現される。
Figure 2008141723
Figure 2008141723
式(1)において左側の行列は、「ITU-R BT.601」で規定されているRGB→YCbCr変換行列の逆行列である(YCbCr→RGB変換を行うからである)。また、右側の行列は、「ITU-R BT.601」では輝度Y及び色差Cb、Crがそれぞれ「16〜235」、「16〜240」で表されるため、これらの信号の範囲を「0〜255」に復元するために用いられる行列である。なお、式(1)中の「R1、G1、B1」はYCbCr→RGB変換後のRGBデータを示し、「Y、Cb、Cr」はYCbCr→RGB変換の対象となっているYCbCrデータを示す。以下、同様に扱うものとする。
<RGB→RGB変換>
次に、RGB→RGB変換部12bが行うRGB→RGB変換について説明する。このRGB→RGB変換は、前述したYCbCr→RGB変換によって得られたsRGB相当のデータ(図2及び図3参照)を、より広い色域のAdobeRGBのデータに変換するために処理を行う。
このようなRGB→RGB変換は、1次変換の概念を用いて説明できる。ここでは、2次元空間における1次変換を例に挙げて説明を行う(色空間は3次元空間であるが、考え方は同じであるため、説明の容易さから2次元空間を例に挙げる)。
図7は、1次変換による色空間変換を説明するための図である。ここでは、黒丸点で示した点70を、2次元空間上で1次変換する場合を説明する。具体的には、黒丸点70は、座標軸(i,j)において(a,b)で表され、1次変換により座標軸が(i’,j’)に変換されると、(a’,b’)として表される。RGB→RGB変換とは、このように座標の変換を行う概念と考えることができる。つまり、色としては同一であるが、sRGBで表したデータをAdobeRGBで表すことに対応する。
更に、座標aに注目すると、1次変換前の座標軸(i,j)では「a<0」であり負値となっているものの、1次変換後の座標軸(i’,j’)では「a’>0」であり正値となっている。即ち、1次変換により、負値が正値に変換されることとなる。この例では、負値として表現されていた座標が、座標軸の選び方によって、正値によって表現されることを示す。これを色に関しても適用することが可能であり、色空間の変換前(=座標軸の1次変換前)に負値として表されていた画素(=座標)が、色空間の変換後(=座標軸の1次変換後)に正値の画素(=座標)として表すことができる。
つまり、YCbCr→RGB変換後にはsRGBの色空間となっているものの、広い色空間の情報を保持するために、数値として「0」より小さい値、及び「1」より大きい値を保持する。本実施形態では、前述したように、YCbCr→RGB変換部12aは、小数部8bit、整数部1bit、符号部1bitの10bitのデータ(sRGBデータ)をRGB→RGB変換部12bへ入力し、RGB→RGB変換部12bは、その情報を保持したまま、より広い色空間のAdobeRGBへ変換する処理を行う。
ここで、RGB→RGB変換は線形演算であるが、YCbCr→RGB変換後のデータはガンマ変換がかかっている。このため、RGB→RGB変換部12bは、前述した前段ガンマ変換、行列演算(RGB→RGB変換)、及び後段ガンマ変換を行う。
前段ガンマ変換では、以下の式(3)で表される変換を行う。なお、式(3)中の「R2」は前段ガンマ変換後のRのデータを示し、「R1」は前述したYCbCr→RGB変換後のRのデータを示している。また、変換式はRGBにおいて同一であるため、ここではRのみを代表して示す。
Figure 2008141723
この場合、回路上は、式(3)で示す変換式をROMのテーブル(以下、「前段ガンマテーブル」と呼ぶ。)として構成することができる(正負対称なので正のみ構成)。図8に、前段ガンマテーブルを示す。図8は、横軸に入力値(In-Data)を示し、縦軸に前段ガンマ変換による出力値(Out-Data)を示す。前段ガンマテーブルの入力は、YCbCr→RGB変換後の小数部8bit、整数部1bitに対応する9bitのデータとなる。前段ガンマ変換による出力については、変換特性が下に凸であり、かつ指数関数として増加することを考慮して、小数部10bit、整数部2bitとしている(符号部1bitと合わせて計13bitで表現される)。
次に、RGB→RGB変換では、以下の式(4)に示す行列演算を行う。この場合、行列係数は、式(5)で示すように、小部数7bit、整数部1bitで表される。なお、式(4)中の「R3、G3、B3」はRGB→RGB変換後のRGBデータを示し、「R2、G2、B2」は前述した前段ガンマ変換後のRGBデータを示している。
Figure 2008141723
Figure 2008141723
次に、後段ガンマ変換では、以下の式(6)で表される変換を行う。なお、式(6)中の「R4」は後段ガンマ変換後のRのデータを示し、「R3」は前述したRGB→RGB変換後のRのデータを示している。また、変換式はRGBにおいて同一であるため、ここではRのみを代表して示す。
Figure 2008141723
前段ガンマテーブルと同じく、回路上は、式(6)で示す変換式をROMのテーブル(以下、「後段ガンマテーブル」と呼ぶ。)として構成することができる(後段ガンマ変換の出力は正のみ)。図9に、後段ガンマテーブルを示す。図9は、横軸に入力値(In-Data)を示し、縦軸に後段ガンマ変換による出力値(Out-Data)を示す。後段ガンマテーブルの入力は、負および整数のビットを丸めて、小数10bitとする。そして、後段ガンマ変換による出力は、小数8bitとなる。この後、後段ガンマ変換が行われた8bitのデータ(AdobeRGBのデータ)は、色変換回路12内の図示しない回路において、3原色から4原色への色変換が行われる。
以上のように、第1実施形態では、入力される標準的3原色信号をAdobeRGBへ変換すると共に、変換によって得られたAdobeRGBを3原色から4原色へ色変換する。これにより、上記した色変換回路12内のYCbCr→RGB変換部12a及びRGB→RGB変換部12bでは、画像表示装置100の光学特性に依らず汎用的に色空間変換処理を行うことが可能となる。また、色空間変換処理により得られたAdobeRGBは、広色域として標準的に広く用いられており、例えばデジタルスチルカメラからの入力画像を扱う場合に、妥当な設定である。このような構成を用いれば、表示部20を変更した場合でも、色変換回路12をハードウェアとしてほとんど変更する必要がないため、迅速に画像表示装置を設計することができ、設計者の利便性を高めることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。前述した第1実施形態では、標準的3原色信号としてYCbCrのデータ(詳しくは、「ITU-R BT.601」で規定されている映像用の信号であり、以下では「拡張色域YCbCr」と呼ぶ。)に対してのみ処理を行ったが、第2実施形態では、数種類の標準的3原色信号に対して処理を行う点で第1実施形態と異なる。具体的には、第2実施形態では、上記した拡張色域YCbCrを含めて計4種類の標準的3原色信号が色変換回路に入力され、これらに対してYCbCr→RGB変換及びRGB→RGB変換を行う。詳しくは、標準的3原色信号として、標準YCbCr、拡張色域YCbCr、及び標準RGB、並びにオプションRGBの4種類の信号が色変換回路に入力される。この場合、標準RGBはsRGBに対応し、オプションRGBはAdobeRGBに対応する。第2実施形態における色変換回路は、このような標準的3原色信号のうちのいずれかが入力され、入力される標準的3原色信号の種類に応じて処理を切り替えて、YCbCr→RGB変換及びRGB→RGB変換を行う。
図10に、本発明の第2実施形態における色変換回路12xのブロック図を表す。なお、色変換回路12xは、画像処理部10(図1参照)において色変換回路12の代わりに適用される。
色変換回路12xは、YCbCr→RGB変換部12xa及びRGB→RGB変換部12xbを有する。YCbCr→RGB変換部12xa及びRGB→RGB変換部12xbは、前述した色変換回路12内のYCbCr→RGB変換部12a及びRGB→RGB変換部12bと概ね同様の処理を行う。しかしながら、YCbCr→RGB変換部12xa及びRGB→RGB変換部12xbは、入力される標準的3原色信号の種類に応じて、実行する処理を切り替える。この場合、YCbCr→RGB変換部12xa及びRGB→RGB変換部12xbは、それぞれ、例えばメインシステム(不図示)内のCPUなどから制御コマンドが供給されることによって、処理の切り替えが実行される。以下で、標準的3原色信号の種類に応じて実行される処理について説明する。
「ITU-R BT.601」に対応する拡張色域YCbCrが入力された場合、YCbCr→RGB変換部12xaは、前述した演算(式(1)及び式(2)参照)と同様の演算を行う。一方、標準YCbCrが入力された場合、YCbCr→RGB変換部12xaは、以下の式(7)を用いてYCbCr信号からRGB信号への変換を行う。
Figure 2008141723
式(7)の行列は、式(1)における右辺の左側の行列と同じものである。
更に、標準RGB及びオプションRGBが入力された場合、YCbCr→RGB変換部12xaは、演算処理を行わない(即ち演算処理をスルーする)。こうするのは、元々RGBのデータであるので、YCbCrからRGBのデータへ変換する必要がないからである。なお、このようなYCbCr→RGB変換部12xaにおける処理の切り替えは、上記した制御コマンドに基づいて行われる。
以上のYCbCr→RGB変換後に、RGB→RGB変換部12xbは、RGB→RGB変換を行う。具体的には、標準YCbCr、拡張色域YCbCr、及び標準RGBがYCbCr→RGB変換部12xaに入力された場合には、YCbCr→RGB変換によりsRGB相当の色空間に変換されるため、RGB→RGB変換部12xbは、上記した式(3)〜式(6)と同じ演算処理を行うことによって、AdobeRGBへ変換する。一方、オプションRGBがYCbCr→RGB変換部12xaに入力された場合には、オプションRGBは元々AdobeRGBであるため、RGB→RGB変換部12xbは、演算処理を行わない(即ち演算処理をスルーする)。なお、このようなRGB→RGB変換部12xbにおける処理の切り替えは、上記した制御コマンドに基づいて行われる。
次に、第2実施形態による色変換回路12xにおいて、標準YCbCr、拡張色域YCbCr、標準RGB、及びオプションRGBが正しく色変換されているかを検証した。検証に際しては、33色の三刺激値XYZを定義し、標準YCbCr、拡張色域YCbCr、及びオプションRGBによるデータを計算した。図11に、計算結果の一覧を示す。なお、上記した33色はオプションRGBを基準に設定したものであり、標準RGBで表現できない鮮やかな色を含むため、図11では、標準RGBにおけるデータは除外されている。
更に、図11に示すデータを色変換回路12xで処理させた場合に、この処理後のデータを表示部20に表示させたときの表示色を測定器によって測定した。図12に、入力したデータ(ターゲット)のu’v’色度プロットと、標準YCbCr、オプションRGB、及び拡張色域YCbCrを用いたときの測定値におけるu’v’色度プロットを示す。図12(a)は標準YCbCrにおける測定値を示し、図12(b)はオプションRGBにおける測定値を示し、図12(c)は拡張色域YCbCrにおける測定値を示す。
図12より、標準YCbCr、オプションRGB、及び拡張色域YCbCrは、全て、入力したデータに対して測定値がほぼ重なっており、実用上問題ない精度で再現が行われていることがわかる。特に、sRGBの色再現域(破線で示す)より外側の色(Green付近)に関して、標準YCbCr、オプションRGB、及び拡張色域YCbCrは、いずれも適切に再現できていることがわかる。
以上より、第2実施形態によれば、各種の標準的3原色信号に応じた処理を適切に行うことができるので、これらを正しく再現することができる。つまり、様々な標準的3原色信号の入力に対応して、画像の色空間情報を精度良く再現することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。前述した第1実施形態及び第2実施形態では、4原色表示を行う表示部20を用いていたが、第3実施形態では、3原色表示を行う表示部を用いる点で第1実施形態等と異なる。即ち、第3実施形態は、前述した実施形態に係る構成を、3原色表示を行う表示部を用いた構成に適用した実施形態である。
詳しくは、第3実施形態では、表示部はR−G−B(Red、Green、Blue)を用いて画像を表示する。基本的には、第3実施形態における画像表示装置の構成は画像表示装置100の構成(図1参照)と概ね同様であり、色変換回路も色変換回路12の構成と概ね同様である。但し、第3実施形態では、色変換回路は3原色から4原色への色変換を行わず(即ち、色変換回路は、YCbCr→RGB変換部12a及びRGB→RGB変換部12bのみを有し、3原色から4原色への色変換を行う回路を有しない)、表示部は3原色表示を行う。即ち、第3実施形態における画像表示装置は、色変換回路においてYCbCr→RGB変換及びRGB→RGB変換のみを実行し、この変換後のデータ(AdobeRGBの3原色のデータ)を表示部に表示する。なお、YCbCr→RGB変換は前述した式(1)及び式(2)を用いて行われ、RGB→RGB変換は前述した式(3)〜式(6)を用いて行われる。
図13は、第3実施形態において、xy色度図での色再現域を比較して示した図である。符号61で示す三角形(前述したR、G、Bで形成される三角形)は、sRGBの色再現域であり、符号62で示す三角形(前述したR、G、Bで形成される三角形)は、AdobeRGBの色再現域である。第3実施形態における表示部は、3原色R−G−Bを用いることにより、符号65で示す三角形の内部の色を再現することが可能である(なお、以下では、第3実施形態における画像表示装置が表示可能な3原色を「R、G、B」とも表記する)。図13から明らかなように、第3実施形態における画像表示装置は、標準的なsRGBより広い色再現域を有し、エメラルドグリーン系の色においてsRGBよりも鮮やかな色を再現することが可能となる。なお、図14に、上記した「R、G、B」、「R、G、B」、及び「R、G、B」におけるxy色度としての具体的な数値を示す。
ここで、第3実施形態においても、AdobeRGBの色再現域を再現するように色変換回路が設定されている。即ち、色変換回路は、入力される標準的3原色信号をAdobeRGBへ変換する。また、表示部は、色変換回路で処理後のAdobeRGBのデータwpを再現できるように設定されている。
AdobeRGBの色再現域を再現するように色変換回路の設定がされていることに関して、図15及び図16を用いて説明する。
図15は、各画素部における分光特性などを示した図である。図15(a)は、横軸に波長を示し、縦軸に相対輝度を示し、発光時の分光特性についてR−G−B画素部でまとめて示している。図15(b)は、sRGBにおけるxy色度特性、及び3原色LCDにおけるxy色度特性を示した図である。この3原色LCDにおけるxy色度特性は、R−G−B各画素の発光時の分光特性をもとにxy色度を計算してプロットしてある。
図16は、3原色LCDのxy色度と、AdobeRGBを入力したときに3原色LCDで再現される色のxy色度をプロットした図である。なお、図13及び図14において、R、G、Bで表される三角形(符号65で示す三角形)として示したものは、図16に示した3原色LCDにおける再現色の代表的な3点となる。
このように、第3実施形態では、色変換回路に入力される標準的3原色信号をAdobeRGBへ変換し、変換後のデータを3原色表示する表示部で表示する。よって、第3実施形態によれば、3原色表示を行う表示部に対しても、汎用的に色空間変換処理を行うことが可能なる。このような構成を用いれば、3原色を行う表示部を用いる場合でも、回路をハードウェアとしてほとんど変更する必要がないため、迅速に画像表示装置を設計することができ、設計者の利便性を高めることができる。
なお、第3実施形態に係る構成と、前述した第2実施形態に係る構成とを組み合わせても良い。即ち、第3実施形態に係る構成によっても、各種の標準的3原色信号(標準YCbCr、拡張色域YCbCr、及び標準RGB、並びにオプションRGB)が入力された場合に、入力される標準的3原色信号に応じた処理を行い、これによって得られたデータを3原色表示する表示部に表示させることができる。なお、この場合も、色変換回路は3原色から4原色への色変換を行わない。
[変形例]
上記では、色変換回路12、12xを、固定小数点演算を行う回路として構成する例を示したが、固定小数点におけるビット数は上記したものに限定はされない。また、色変換回路12、12xを、浮動小数点演算を行う回路として構成しても良い。
また、4原色表示を行う表示部20、及び3原色表示を行う表示部における色度は、上記の例(図3、図14等参照)に示したものに限定はされない。他の色度に対しても、上記の実施形態に示した色変換回路12、12xを適用することができる。
さらに、拡張色域YCbCrに対して、YCbCr→RGB変換を行う行列としては「ITU-R BT.601」の例を示したが、「ITU-R BT.709」の場合でも適用可能である。ここで、両者はいずれもデジタル映像信号の伝送規格を規定し、「ITU-R BT.601」は、走査線525本のSDTV(Standard Definition Television)、「ITU-R BT.709」は、走査線1125本のHDTV(High Definition Television)の規格である。
更に、上記した変換において行う演算は、基本的には回路で行うことを想定しているが、ソフトウェア処理によって演算を行っても良い。例えば、色変換回路12などが有する機能は、CPU(コンピュータ)に実行させる画像処理プログラムにより実現することができる。なお、画像処理プログラムは、予めハードディスクやROMに格納されていることとしてもよいし、またはCD−ROMなどのコンピュータが読み取り可能な記録媒体によって外部から供給され、CD−ROMドライブが読み取った画像処理プログラムをハードディスクに格納するものとしてもよい。
第1実施形態に係る画像表示装置の概略構成を示すブロック図である。 xy色度図での色再現域を示す図である。 第1実施形態において、xy色度としての具体的な数値を示す図である。 各画素におけるカラーフィルタ等の分光特性を示した図である。 4原色LCDのxy色度と、AdobeRGBを入力したときに4原色LCDで再現される色のxy色度をプロットした図である。 第1実施形態に係る色変換回路の概略構成を示すブロック図である。 1次変換による色空間変換を説明するための図である。 前段ガンマテーブルを示す図である。 後段ガンマテーブルを示す図である。 第2実施形態に係る色変換回路の概略構成を示すブロック図である。 33色の三刺激値XYZを定義したときに、各種標準的3原色信号から計算されたデータを示す。 入力したデータのu’v’色度プロット、及び各種標準的3原色信号の測定値によるu’v’色度プロットを示す。 第3実施形態において、xy色度図での色再現域を示す図である。 第3実施形態において、xy色度としての具体的な数値を示す図である。 各画素部における分光特性などを示した図である。 3原色LCDのxy色度と、AdobeRGBを入力したときに3原色LCDで再現される色のxy色度をプロットした図である。
符号の説明
10 画像処理部、 11 I/F制御回路、 12、12x 色変換回路、 12a、12xa YCbCr→RGB変換部、 12b、12xb RGB→RGB変換部、 13 VRAM、 14 アドレス制御回路、 15 テーブル格納メモリ、 16 γ補正回路、 20 表示部、 23 表示パネル、 100 画像表示装置

Claims (11)

  1. 画像データの色空間を変換する処理を行う画像処理装置において、
    広色域画像データを取得し、前記広色域画像データを標準広色域空間の画像データへ変換する色変換手段と、
    前記色変換手段によって変換された前記画像データを、前記標準広色域空間の画像データを表示可能な表示部に送信する手段と、を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記標準広色域空間は、AdobeRGBによって表されることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記標準広色域空間におけるxy色度は、Redが(0.64,0.33)であり、Greenが(0.21,0.71)であり、Blueが(0.15,0.06)であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記色変換手段は、第1の輝度色差信号、前記第1の輝度色差信号とは異なる第2の輝度色差信号、及び広色域RGB信号のうちのいずれかを、前記広色域画像データとして取得することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記色変換手段は、前記広色域画像データの種類に応じて処理を切り替えることによって、前記変換を行うことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 広色域画像データを取得し、前記広色域画像データを標準広色域空間の画像データへ変換する色変換手段と、前記色変換手段によって変換された前記画像データを表示部に送信する手段と、を有する画像処理装置と、
    前記画像処理装置から送信された前記標準広色域空間の画像データを表示する表示部と、を備えることを特徴とする画像表示装置。
  7. 前記表示部は、4色を用いて表示を行い、Red、Yellow−Green、Blue、Emerald−Greenのカラーフィルタ、及び白色LEDバックライトを含んで構成される液晶ディスプレイであることを特徴とする請求項6に記載の画像表示装置。
  8. 前記表示部は、3色を用いて表示を行うことを特徴とする請求項6に記載の画像表示装置。
  9. 画像データの色空間を変換する処理を行う画像処理方法において、
    広色域画像データを取得し、前記広色域画像データを標準広色域空間の画像データへ変換する色変換工程と、
    前記色変換工程で変換された前記画像データを、前記標準広色域空間の画像データを表示可能な表示部に送信する工程と、を備えることを特徴とする画像処理方法。
  10. 画像データの色空間を変換する処理を行うための画像処理プログラムにおいて、
    コンピュータを、
    広色域画像データを取得し、前記広色域画像データを標準広色域空間の画像データへ変換する色変換手段、
    前記色変換手段によって変換された前記画像データを、前記標準広色域空間の画像データを表示可能な表示部に送信する手段、として機能させることを特徴とする画像処理プログラム。
  11. 請求項10に記載の画像処理プログラムを記録した、コンピュータ読取り可能な記録媒体。
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