JP2005302773A - トーナメント分配および合成回路 - Google Patents

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貴奈 加保
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Abstract

【課題】多層配線技術を用いて、従来チップ面積の増加の一因となっていたトーナメント分配および合成回路の小型化、低コスト化およびトーナメント分配および合成回路の通過特性の均一化、伝送線路のインピーダンスの調整を図る。
【解決手段】I番目の層の1点を基点とし、4個の伝送線路I1、I2、I3、I4が接続され、4個の伝送線路の基点とは逆の端に、各々ビアホールVI1、VI2、VI3、VI4の一端が接続され、4個のビアホールVI1、VI2、VI3、VI4の他端を基点に、J番目の層において、ビアホールVI1を基点として4個の伝送線路J1、J2、J3、J4が接続されており、J番目の層全体では16個の伝送線路が形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、無線通信に使われるマイクロ波、およびミリ波帯で使用される多層配線技術を用いたトーナメント分配および合成回路に関する。
従来のマイクロ波、ミリ波帯向けのアナログ集積回路は、配線層は2層程度であり、かつ2層のうち1層は、金属の厚みが薄く電流容量が小さい場合や、クロスコネクションのためのエアブリッジであった。このため、インダクタやスタブ等のパッシブ回路の面積は、主となる1つの配線層で形成され、トーナメント分配および合成回路を囲む面積であるチップ面積の増大を招いていた[非特許文献1]。
図14に従来のモノリシック集積回路におけるトーナメント分配および合成回路の例を示し、図14(a)は平面図、(b)はA−A′での断面図である。
図15には図14に示したトーナメント分配および合成回路の電磁界シミュレーションによる通過特性を示し、(a)は通過損失を、(b)は通過位相を示す。この電磁界シミュレーションでは半導体基板の比誘電率を12.5、配線層は1つのみとし、導体は金とした。線路の幅は20μmとし、トーナメントの1つの経路の長さは320μmとした。
このように従来のモノリシック集積回路におけるトーナメント分配および合成回路は1つの配線層で実現しており、伝送線路間の結合を抑えるためには、線路間の距離を離す必要があるため、面積が大きくなる。また線路長が長くなり、損失が大きくなるという間題がある。
この問題を解決するため、多層配線技術を用いた3次元MMIC技術が提案されている[非特許文献2]。3次元MMIC技術は配線層を増やし、インダクタやスタブ等のパッシブ回路を複数の配線層を使って形成することができるため、チップ面積の低減が可能である。本発明はこのような多層配線技術を用いて、従来チップ面積の増加の一因となっていたトーナメント分配および合成回路の小型化を図るものである。
伊藤康之、高木直、「MMIC技術の基礎と応用」p1−2、およびp200−201、リアライズ社、平成8年発行 相川正義、徳満恒雄、山崎王義、豊田一彦、「3次元MMICの技術展開」、NTTR&D、VoL45,No.12,pp.1261−1268,1996
従来のマイクロ波、ミリ波帯向けのアナログ集積回路は、配線層は2層程度であり、かつ2層のうち1層は、金属の厚みが薄く電流容量が小さい場合や、クロスコネクションのためのエアブリッジであった。このため、インダクタやスタブ等のパヅシブ回路の面積は、主となる1つの配線層で形成され、チップ面積の増大を招いていた。
本発明は、上記の課題を解決すべくなされたもので、多層配線技術を用いて、従来チップ面積の増加の一因となっていたトーナメント分配および合成回路の小型化、低コスト化およびトーナメント分配および合成回路の通過特性の均一化、伝送線路のインピーダンスの調整を図るトーナメント分配および合成回路を提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明においては、R個の配線層を有する多層基板またはモノリシック集積回路においてI番目の層の1点を基点とし、N(I)個の伝送線路I1、I2、‥が接続され、前記N(I)個の伝送線路の前記基点とは逆の端に、各々ビアホールが接続され、前記N(I)個の前記ビアホールがJ番目の層に接続され、前記N(I)個の前記ビアホールの各々を基点に、前記J番目の層において、各々N(J)個の伝送線路J1、J2、‥が接続され、前記I番目の層から数えて前記ビアホールで接続されている層でm番目の層の伝送線路の数をN(Q)としたとき、前記I番目の層から数えて前記ビアホールで接続されている層で前記m番目の層において、N(I)×N(J)×N(K)×…×N(Q)個のトーナメント状の分岐端子をもっている。
この場合、最大で、前記R個の層の全てを接続したN(1)×N(2)×N(3)×…×N(R)個のトーナメント状の前記分岐端子をもってもよい。
この場合、前記I番目の層の1点を前記基点とし、2つの伝送線路I1、I2が接続され、前記伝送線路I1およびI2の前記基点とは逆の端に、各々前記ビアホールが接続され、2つの前記ビアホールがJ番目の層に接続され、2つの前記ビアホールの各々を基点に、J番目の層において、各々2つの伝送線路J1、J2が接続され、前記I番目の層から数えて前記ビアホールで接続されている層で前記m番目の層において、2のm乗個のトーナメント状の前記分岐端子をもってもよい。
この場合、最大で、前記R個の層の全てを接続した2のR乗個のトーナメント状の前記分岐端子をもってもよい。
この場合、任意のX番目の層の任意の伝送線路X1と、前記ビアホールにより前記伝送線路X1と直接つながれたY番目の層の2つの伝送線路Y1、Y2が、基板上面から見て前記伝送線路X1と直交していてもよい。
これらの場合、2つないしそれ以上の配線層に形成された複数の前記伝送線路の間に、電気的にグラウンドとなる金属層を有してもよい。
これらの場合、1つもしくは複数の前記伝送線路がコプレーナ線路で形成されてもよい。
これらの場合、1つもしくは複数の前記伝送線路にインピーダンス調整用のスタブ線路が接続されてもよい。
これらの場合、前記伝送線路の垂直方向の厚みが各々異なる場合に、最も厚い前記伝送線路がトーナメント構造の頂上配線を形成してもよい。
本発明にかかるトーナメント分配および合成回路においては、複数の配線層にビアを介して、垂直方向に分岐されるため、トーナメントを構成する面積の増加を抑える事ができる。またMMICにおける多層配線技術では、ビアの長さは数ミクロン程度と短いため、線路長の増加も抑えることができる。
また、全ての層を接続することもできる。
また、各々の分岐点における分岐数が2の場合、同一断面上に伝送線路を配置することができ、占有面積を大きく低減できる。
また、分岐数が2の場合にも全ての層を接続することができる。
また、X番目の層の伝送線路と、ビアホールVX1によりX番目の層と直接つながれたY番目の層の伝送線路Y1、Y2が、基板上面から見て直交している場合、X番目の層の伝送線路X1と、Y番目の層の伝送線路Y1、Y2との結合が弱まり、かつ、構造的に対称なため、トーナメントの各経路の特性の均一性を高めることができる。
また、トーナメントを形成する伝送線路間の結合を弱めるため、配線層間にグラウンド層を挟むことが効果的である。
また、伝送線路としてコプレーナ線路を実現し、線路幅とグラウンドまでのギャップの距離を変えることで、線路のインピーダンスを変更できる。
また、同一配線層にインピーダンス調整用のスタブ線路を接続することが容易である。
また、最も厚みが大きい金属層をトーナメント構造の頂上配線に用いることで、線路幅の増加を防ぎ、より小型化を図ることができる。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態について説明する。なお、以下で説明する図面で、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
本発明の第1の実施の形態について図1を用いて説明する。図1は本発明の第1の実施の形態のトーナメント分配および合成回路の回路構成を示す図であり、先ず、図1の構成を説明する。
図1はR(Rは2以上の整数)個の配線層の内、3層(I、J、K層、なおJ層はI層とビアホールで接続されておればよく、I層の次のI+1層でなくても良い。K層も同じくJ層とビアホールで接続されておればよく、J+1層でなくても良い)の配線層を用いた場合のトーナメント型分配および合成回路を示しており、3層(m=3、mは2以上の整数でI番目の層から数えてビアホールで接続されている層のm個の層の数を示す)の配線層を有する多層基板またはモノリシック集積回路においてI番目の層の1点を基点とし、4個(N(I)=4、N(I)は2以上の整数)の伝送線路I1、I2、I3、I4が接続され、4個の伝送線路の基点とは逆の端(分岐端子TI1、TI2、TI3、TI4)に、各々ビアホール(Via Hole)VI1、VI2、VI3、VI4の一端が接続され、4個のビアホールVI1、VI2、VI3、VI4の他端がJ番目の層に接続され、この4個のビアホールVI1、VI2、VI3、VI4の他端を基点に、J番目の層において、例えばビアホールVI1を基点として4個(N(J)=4、N(J)は2以上の整数)の伝送線路J1、J2、J3、J4が接続されており、J番目の層全体では16個の伝送線路が形成されている。それぞれ16個の伝送線路の端(分岐端子TJ1、TJ2、TJ3、TJ4等)から16個のビアホールを介して次のK番目の層へと接続される。図1ではK番目の層の伝送線路は図示していない。
図1に示す3層の場合(m=3)には、3層目での1つのビアホールへ接続する伝送線路数N(K)をN(I)、N(J)と同じ4とすれば、3層目でのトーナメント状の分岐端子数はN(I)×N(J)×N(K)=4×4×4=64となる。
このようにビアホールで接続されている層でm番目の層の伝送線路の数をN(Q)としたとき、m個の層の全てを接続するトーナメント状のm層目での最大の分岐端子数N(k)はN(I)×N(J)×N(K)×…×N(Q)個となる。なお、分岐端子数N(k)は2以上の整数であり、1≦k≦mである。
本第1の実施の形態のトーナメント分配および合成回路は、複数の配線層にビアを介して、垂直方向に分岐されるため、トーナメントを構成する面積の増加を抑える事ができる。またMMICにおける多層配線技術では、ビアの長さは数ミクロン程度と短いため、線路長の増加も抑えることができる。
次に第2の実施の形態について、図2、図8、図9を用いて説明する。図2は本発明の第2の実施の形態のトーナメント分配および合成回路の回路構成を示す断面図であり、先ず、図2の構成を説明する。
図2はI番目の層の一点を基点とし、2つの伝送線路(N(I)=2)I1、I2が接続され、伝送線路I1およびI2の基点とは逆の端(分岐端子)に、2つのビアホールVI1、VI2の一方が接続され、ビアホールVI1、VI2の他端がJ番目の層に接続され、ビアホールVI1、VI2を基点に、J番目の層において、各々2つの伝送線路(N(J)=2)J1、J2およびJ3、J4(ビアホールVI2に対する2つの伝送線路J1、J2に対応する)が接続され、伝送線路J1、J2、J3、J4の端にビアホールVJ1、VJ2、J3、VJ4の一端が接続され、ビアホールVJ1、VJ2、J3、VJ4の他端がK番目の層に接続され、ビアホールVJ1、VJ2、J3、VJ4を基点に、K番目の層において、各々2つの伝送線路(N(K)=2)K1、K2とK3、K4とK5、K6とK7、K8とが接続されている。
図2に示す3層の場合には3層目であるK番目の層でのトーナメント状の分岐端子数は2(2、m=3)=8となる。このようにm個の層の全てを接続するトーナメント状のm層目における最大の分岐端子数は2のm乗個である。
図2に示すように、各々の分岐点における分岐数が2の場合、同一断面上に伝送線路を配置することができ、占有面積を大きく低減できる。
本第2の実施の形態のトーナメント分配および合成回路の特性を、電磁界シミュレーションにより通過損失と通過位相の計算を行った結果を図9(a)、(b)に示す。電磁界シミュレーションでは配線層は3つ(m=3)とし、その回路構成を図8に示す。図8(a)は平面図であり、(b)は断面図を示す。
配線層は基板側から、Met1、Met2、Met3とし、半導体基板の厚みを250μm、比誘電率を12.5、配線層部分の誘電率はポリイミドの誘電率3.5、配線層は金とし、配線層間の厚みを2.5μmとして計算した。4分配のトーナメントとし、Met3から入力し、ビアを介してMet2およびMet1に接続され、Met1層で4つに分配される。
伝送線路の幅は20μm、トーナメントの1つの経路の長さは185μmとした。ビアホールの面積は一辺が20μmの方形とした。図9(a)に通過損失、(b)に通過位相の電磁界シミュレーションで得られた通過特性(SパラメータのS(1、5)、S(2、5)、S(3、5)、S(4、5))の結果を示す。なお、S(1、5)は端子1から端子5までの通過特性を示し、他のS(2、5)、S(3、5)、S(4、5)についてもS(1、5)と同じ表現で示している。
比較のため、図15(a)、(b)に図14に示す従来のトーナメント分配および合成回路の電磁界シミュレーションによる通過損失と通過位相の結果を示す。図14では半導体基板の比誘電率を12.5、配線層は1つのみとし、導体は金とした。線路の幅は20μmとし、トーナメントの1つの経路の長さは320μmとした。
図9、図15より、20GHz以下の周波数帯では、図14の従来の平面的なトーナメント分配および合成回路の方が通過損失および通過位相のばらつきが小さく優れているが、20GHz以上の高い周波数では本第2の実施の形態のトーナメント分配および合成回路の方が通過損失は少なく、通過損失および通過位相のばらつきも小さい、優れた特性を示していることが分かる。
一方、チップ面積は図14に記載の従来構成では71000μmであり、図8に示す本第2の実施の形態のトーナメント分配および合成回路では8100μmとなり、従来の構成に比べ1/9程度と大幅に低減できている。
次に第3の実施の形態について、図3、図10、図11を用いて説明する。図3は本発明の第3の実施の形態のトーナメント分配および合成回路の回路構成を示す図であり、先ず、図3の構成を説明する。
図3おいて、任意のX番目の層の任意の伝送線路X1と、ビアホールVX1により伝送線路X1と直接つながれたY番目の層の2つの伝送線路Y1、Y2が、基板上面から見て伝送線路X1と直交していることを特徴としており、X番目の層の伝送線路と、ビアホールVX1によりX番目の層と直接つながれたY番目の層の伝送線路Y1、Y2が、基板上面から見て直交している場合、X番目の層の伝送線路X1と、Y番目の層の伝送線路Y1、Y2との結合が弱まり、かつ、構造的に対称なため、トーナメントの各経路の特性の均一性を高めることができる。
図11(a)、(b)に本第3の実施の形態のトーナメント分配および合成回路の特性を、電磁界シミュレーションにより通過損失と通過位相の計算を行った結果を示す。図10に示すように配線層は4つとし、基板側から、Met1、Met2、Met3、Met4とし、Met3とMet2を使った4分配または4合成のトーナメント分配および合成回路とした(図10にはMet1とMet4は図示せず)。半導体基板および多層配線部分の条件は図9で示したシミュレーションと同じである。図11より、図9、15のトーナメント分配および合成回路の通過特性と比べ、特性のばらつきがほとんどないことが確認できる。
次に第4の実施の形態について、図4、図12、図13を用いて説明する。図4は本発明の第4の実施の形態のトーナメント分配および合成回路の回路構成を示す断面図であり、先ず、図4の構成を説明する。
図4は3つの配線層(I、J、K番目の層)に形成された伝送線路のI番目の層の伝送線路I1、I2とJ番目の層の伝送線路J1、J2、J3、J4の間に、電気的にグラウンド(GND)となる金属層を有することを特徴とするトーナメント分配および合成回路である。トーナメントを形成する伝送線路間の結合が大きいと、各々の分岐端子における通過特性にばらつきが生じる。このばらつきを抑えるためには、伝送線路間の結合を弱めるため、グラウンド層を挟むことが効果的である。
図13(a)、(b)に本第4の実施の形態のトーナメント分配および合成回路の特性を、電磁界シミュレーションにより通過損失と通過位相の計算を行った結果を示す。図12に示すように配線層は4つとし、基板側から、Met1、Met2、Met3、Met4とし、Met3をグラウンドとした。Met4にトーナメントの頂上が来る4分配または4合成のトーナメント分配および合成回路とした。
半導体基板および多層配線部分の条件は図9で示したシミュレーションと同じである。図13より、図9、15のトーナメント分配および合成回路の通過特性と比べ、通過損失が大きくなっているが、特性のばらつきが小さくなっていることがわかる。
次に第5の実施の形態について、図5を用いて説明する。図5は本発明の第5の実施の形態のトーナメント分配および合成回路の回路構成を示す断面図(a)と側面図(b)であり、先ず、図5の構成を説明する。
図5は1つもしくは複数の伝送線路がコプレーナ線路(coplanar waveguide)で形成されることを特徴とするトーナメント分配および合成回路である。
従来の平面的なトーナメント分配および合成回路では、線路としてはマイクロストリップ線路を用いる事が多く、線路のインピーダンスを変えるためには、線路の幅を変える必要がある。しかし、線路間の結合を抑えるために線路間の距離を離すことが必要で、また電流容量の制限から細い線路が使えない場合もあり、自由度が小さい。本第5の実施の形態のトーナメント分配および合成回路を構成する伝送線路は、図5(a)に示すように垂直方向にトーナメント状態となっており、水平方向の領域に余裕がある。この特性により、図5(b)に示すように同一配線層にグラウンドを配置し、コプレーナ線路を容易に実現できる。コプレーナ線路は線路幅とグラウンドまでのギャップの距離を変えることで、線路のインピーダンスを変更できる。
次に第6の実施の形態について、図6を用いて説明する。図6は本発明の第6の実施の形態のトーナメント分配および合成回路の回路構成を示す図であり、先ず、図6の構成を説明する。
図6は1つもしくは複数の伝送線路にインピーダンス調整用のスタブ線路が接続されることを特徴とするトーナメント分配および合成回路である。
従来の平面的なトーナメント分配および合成回路では、トーナメントの各段にインビーダンス調整用のスタブを加えることは、レイアウト上大きくなるという間題がある。本第6の実施の形態のトーナメント分配および合成回路を構成する伝送線路は、図6に示すように垂直方向にトーナメント状態となっており、水平方向の領域に余裕があるため、図6に示すように同一配線層にインピーダンス調整用のスタブ線路を接続することが容易である。
次に第7の実施の形態について、図7を用いて説明する。図7は本発明の第7の実施の形態のトーナメント分配および合成回路の回路構成を示す断面図であり、先ず、図7の構成を説明する。
図7は伝送線路の垂直方向の厚みが各々異なる場合に、最も厚い伝送線路がトーナメント構造の頂上配線を形成することを特徴とするトーナメント分配および合成回路である。
FET等の増幅素子の出力部の合成回路のように、大きな電流が流れる場合は伝送線路の電流容量を考慮しなくてはならない。特にトーナメントの頂上部分における電流は各経路の電流の和となり最も大きくなる。そこで、各配線層の金属の厚みが異なる場合において、最も厚みが大きい金属層をトーナメント構造の頂上配線に用いることで、線路幅の増加を防ぎ、より小型化を図ることができる。
現状の多層配線MMIC技術ではパターン精度を高めるためには各配線層の平坦性が重要であり、多層配線層の下層部分(基板側)は厚い金属配線を形成しにくいが上層配線を厚くする事は容易である。
第1の実施の形態のトーナメント分配および合成回路の回路構成を示す図。 第2の実施の形態のトーナメント分配および合成回路の回路構成を示す断面図。 第3の実施の形態のトーナメント分配および合成回路の回路構成を示す図。 第4の実施の形態のトーナメント分配および合成回路の回路構成を示す断面図。 第5の実施の形態のトーナメント分配および合成回路の回路構成を示す断面図(a)と側面図(b)。 第6の実施の形態のトーナメント分配および合成回路の回路構成を示す図。 第7の実施の形態のトーナメント分配および合成回路の回路構成を示す断面図。 第2の実施の形態の電磁界シミュレーションに用いた回路構成を示す図。 第2の実施の形態の電磁界シミュレーション結果を示す図。 第3の実施の形態の電磁界シミュレーションに用いた回路構成を示す図。 第3の実施の形態の電磁界シミュレーション結果を示す図。 第4の実施の形態の電磁界シミュレーションに用いた回路構成を示す図。 第4の実施の形態の電磁界シミュレーション結果を示す図。 従来のトーナメント分配および合成回路の回路構成を示す図。 従来のトーナメント分配および合成回路の電磁界シミュレーション結果を示す図。
符号の説明
I1、I2、I3、I4、J1、J2、J3、J4、K1、K2、K3、K4、K5、K6、K7、K8、X1、X2、Y1、Y2、Y3、Y4 伝送線路
I1、TI2、TI3、TI4、TJ1、TJ2、TJ3、TJ4 分岐端子
I1、VI2、VI3、VI4、VX1、VX2 ビアホール

Claims (9)

  1. R個の配線層を有する多層基板またはモノリシック集積回路においてI番目の層の1点を基点とし、N(I)個の伝送線路I1、I2、‥が接続され、前記N(I)個の伝送線路の前記基点とは逆の端に、各々ビアホールが接続され、前記N(I)個の前記ビアホールがJ番目の層に接続され、前記N(I)個の前記ビアホールの各々を基点に、前記J番目の層において、各々N(J)個の伝送線路J1、J2、‥が接続され、前記I番目の層から数えて前記ビアホールで接続されている層でm番目の層の伝送線路の数をN(Q)としたとき、前記I番目の層から数えて前記ビアホールで接続されている層で前記m番目の層において、N(I)×N(J)×N(K)×…×N(Q)個のトーナメント状の分岐端子をもつこと、を特徴とするトーナメント分配および合成回路。
  2. 最大で、前記R個の層の全てを接続したN(1)×N(2)×N(3)×…×N(R)個のトーナメント状の前記分岐端子をもつことを特徴とする請求項1に記載のトーナメント分配および合成回路。
  3. 前記I番目の層の1点を前記基点とし、2つの伝送線路I1、I2が接続され、前記伝送線路I1およびI2の前記基点とは逆の端に、各々前記ビアホールが接続され、2つの前記ビアホールが前記J番目の層に接続され、2つの前記ビアホールの各々を基点に、前記J番目の層において、各々2つの伝送線路J1、J2が接続され、前記I番目の層から数えて前記ビアホールで接続されている層で前記m番目の層において、2のm乗個のトーナメント状の前記分岐端子をもつことを特徴とする請求項1に記載のトーナメント分配および合成回路。
  4. 最大で、前記R個の層の全てを接続した2のR乗個のトーナメント状の前記分岐端子をもつことを特徴とする請求項3に記載のトーナメント分配および合成回路。
  5. 任意のX番目の層の任意の伝送線路X1と、前記ビアホールにより前記伝送線路X1と直接つながれたY番目の層の2つの伝送線路Y1、Y2が、基板上面から見て前記伝送線路X1と直交していることを特徴とする請求項3に記載のトーナメント分配および合成回路。
  6. 2つないしそれ以上の配線層に形成された複数の前記伝送線路の間に、電気的にグラウンドとなる金属層を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のトーナメント分配および合成回路。
  7. 1つもしくは複数の前記伝送線路がコプレーナ線路で形成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のトーナメント分配および合成回路。
  8. 1つもしくは複数の前記伝送線路にインピーダンス調整用のスタブ線路が接続されることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のトーナメント分配および合成回路。
  9. 前記伝送線路の垂直方向の厚みが各々異なる場合に、最も厚い前記伝送線路がトーナメント構造の頂上配線を形成することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のトーナメント分配および合成回路。
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