JP2005301905A - 情報処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 操作部内にあるファンなどの強制空冷装置による空気の流れを利用し、表示部内に新しい空気の流れを発生させ、表示部内に発生する熱を冷ます。
【解決手段】 操作部11内に配置されたファン10によって、操作部11内に配置されているCPU等の発熱部を空冷し、暖まった空気を空気排出口16から操作部の外に排出する。このときに発生する空気の流れFoは表示部12の下側に沿って流れるため、パソコン外部と表示部12内との間に気圧差が生じる。このため、表示部12内には、流入口17から空気が吸い込まれて流出口15より空気が流れ出すという新しい空気の流れFnが生じる(ベルヌイの定理)。この新しい空気の流れFnは外気と同じ温度であり、高温部Sは外気の温度よりも高いため、空気Fnが高温部Sを通過するときに高温部Sの熱を空気Fnが受け取り、そのまま外部へと排出されるため、表示部12内の温度を下げることができる。
【選択図】 図3
【解決手段】 操作部11内に配置されたファン10によって、操作部11内に配置されているCPU等の発熱部を空冷し、暖まった空気を空気排出口16から操作部の外に排出する。このときに発生する空気の流れFoは表示部12の下側に沿って流れるため、パソコン外部と表示部12内との間に気圧差が生じる。このため、表示部12内には、流入口17から空気が吸い込まれて流出口15より空気が流れ出すという新しい空気の流れFnが生じる(ベルヌイの定理)。この新しい空気の流れFnは外気と同じ温度であり、高温部Sは外気の温度よりも高いため、空気Fnが高温部Sを通過するときに高温部Sの熱を空気Fnが受け取り、そのまま外部へと排出されるため、表示部12内の温度を下げることができる。
【選択図】 図3
Description
本発明は、放熱装置を備えた情報処理装置に関し、詳しくは、いわゆるノートブック型パーソナルコンピュータにおける液晶ディスプレイ等の発熱に対する放熱装置を備えた情報処理装置に関するものである。
近年、ノートブック型パーソナルコンピュータ(以下、ノートパソコンと言う)等の携帯型の情報処理装置は、小型化、薄型化とともに処理能力の向上も要求されていることから、高機能、高性能のCPU(Central Processing Unit)等の電子部品が使用されている。また、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)のランプを複数本搭載して高輝度を目指すモデルも多くなってきた。
このような高機能、高性能の電子部品は消費電力が大きく、また発熱量も高くなる。
このような高機能、高性能の電子部品は消費電力が大きく、また発熱量も高くなる。
発熱量の増加は、過熱による電子機器の誤動作や破損等の弊害を引き起こすため、より効果的に放熱・冷却することが求められている。このため、発生熱を放熱し空冷するため、電子機器内に冷却ファンやヒートシンク等が使用されている。
冷却ファンやヒートシンクにより発生熱を冷やす電子機器については、例えば特許文献2,3,4に記述されている。
また、特許文献1には、ダイアフラムポンプによって熱源から熱を表示部側に設けられた放熱板に移動させて冷却効率を向上させる装置が記述されており、特許文献5には、電子機器に筒体を設け、筒体による「煙突効果」で空気の流通性を高め、自然空冷による冷却効果を高めることが記述されている。
また、特許文献1には、ダイアフラムポンプによって熱源から熱を表示部側に設けられた放熱板に移動させて冷却効率を向上させる装置が記述されており、特許文献5には、電子機器に筒体を設け、筒体による「煙突効果」で空気の流通性を高め、自然空冷による冷却効果を高めることが記述されている。
従来、ノートパソコン等のような折り畳み式の情報処理装置は、表示部と操作部とが異なる筐体で形成され、且つ表示部と操作部がヒンジ等で一体型に形成されているものは、利便性から、表示部にLCDを使用する等、できるだけ薄くて軽い形状に形成されてきた。このため、操作部側筐体には、上記の特許文献1〜5に記載されているように、色々な放熱手段が設けられているが、表示部側筐体には、発生した熱を下げるための冷却ファン等の強制空冷装置は施されておらず、放熱板を設ける等の自然放熱による放熱手段が設けられているのみであった。
しかしながら、上述したように、LCDの高輝度・高性能化に伴い、LCDにおける消費電力は増大し、さらに光源の光量の増大等もあって、発熱量も増加してしまい、従来の表示部における自然放熱では対応が難しくなってきている。
また、この放熱が十分に行われない場合は、次の様な問題が発生する可能性がある。
1.外装の温度が上昇し、操作者が熱くて持てなくなる。つまり、商品性を損なってしまう。
2.冷陰極蛍光灯(ランプ)の温度が上昇し、輝度が低下する。
3.ランプ駆動回路であるインバータが熱により、作動しなくなる場合が生ずる。
4.LCDの偏光板は60℃までしか保証していないため、60℃以上になったときに偏光板の特性劣化が起こり、希望している色を発光することができない。
5.過熱したインバータの温度は80〜90度近くまで上昇し、さらに温度上昇が進めば、一般的に樹脂材の変形や回路の誤動作等が生じやすくなる。
また、この放熱が十分に行われない場合は、次の様な問題が発生する可能性がある。
1.外装の温度が上昇し、操作者が熱くて持てなくなる。つまり、商品性を損なってしまう。
2.冷陰極蛍光灯(ランプ)の温度が上昇し、輝度が低下する。
3.ランプ駆動回路であるインバータが熱により、作動しなくなる場合が生ずる。
4.LCDの偏光板は60℃までしか保証していないため、60℃以上になったときに偏光板の特性劣化が起こり、希望している色を発光することができない。
5.過熱したインバータの温度は80〜90度近くまで上昇し、さらに温度上昇が進めば、一般的に樹脂材の変形や回路の誤動作等が生じやすくなる。
そこで本発明は、操作部側に設けられている冷却ファン等の放熱手段から排出される空気を利用して、表示部側の温度を下げることを目的とする。
本発明の情報処理装置の放熱装置は、第1の発熱部を空冷する空冷手段によって第1の空気の流れが流れる第1の流路と、前記第1の流路に開口する少なくとも1つの流出口を持つ第2の流路とを備え、前記第1の空気の流れが流れることにより、前記流出口を通して第2の空気の流れを発生させることにより第2の発熱部の熱を放熱することを特徴とするものである。
また、流入口と流出口とを具備した表示部と、内部に発熱体および空冷手段を具備した操作部と、からなる折り畳み式の情報処理装置において、前記空冷手段から送られる空気の流れにより前記発熱体を空冷して、暖まった該空気の流れを外部へと排出する第1の空気の流れが流れる第1の流路と、前記第1の流路に開口する前記流出口と、前記第1の空気の流れが流れることにより前記流入口から前記流出口へと流れる第2の空気の流れが流れる第2の流路とを備え、前記第2の空気の流れにより前記表示部内にある発熱部の熱を放熱することを特徴とするものである。
また、上述した装置の変形例として、前記第一の流路に開口する開口と、該開口と対向する位置に前記流出口を配設し、前記第1の空気の流れが流れることにより、前記吸入口から該流出口を通り、前記開口へと流れる第2の空気の流れを発生させ、該第2の空気の流れにより発熱部の熱を放熱することを特徴とする放熱装置がある。さらに、前記表示部の一側の下面に該流出口を配設し、前記表示部の他側の側面に前記流入口を配設することにより、前記第2の流路を表示部長手方向に作り出す放熱装置も可能とする。
本発明の放熱装置を備えた情報処理装置によれば、操作部側に配置された空冷手段による空気の流れエネルギーを利用し、新たな空気の流れを作り出して表示部内に発生した熱を放熱をするため、表示部側に空冷ファン等の空冷手段を設けること無く、放熱のためのエネルギーをほとんど使わず、省電力化が図れる。
また、表示部側に流れる空気は、操作部側からの熱を持った空気とは異なり、外部からの空気により放熱を行うため、放熱効果がより期待できる。
さらに、外部からの空気により表示部内に対流している熱を放熱するため、表示部内にファンなどを取り付けるためのスペースが要らず、ファン等を取り付けたときの回転振動音や電気的ノイズ、重量の増加、さらには製品のコストアップなどが無くなる。
さらに、外部からの空気により表示部内に対流している熱を放熱するため、表示部内にファンなどを取り付けるためのスペースが要らず、ファン等を取り付けたときの回転振動音や電気的ノイズ、重量の増加、さらには製品のコストアップなどが無くなる。
本発明の実施の態様の説明を、本発明の空気の流れが発生する基本的原理の説明、本発明の基本的な実施の態様の説明、本発明を携帯型の情報処理装置としての折りたたみ式のノートパソコンに適用した本発明の実施の形態の説明の順で行う。なお、全図を通し、同一符号が付された部材は同等あるいは対応の部材を示す。
本発明の情報処理装置の放熱装置は、操作部のCPU等の発熱部を空冷するファン等の空冷手段によって生ずる第1の空気の流れが流れることにより、第1の空気の流れが流れる流路に開口する流出口から、第2の空気の流れを発生させることにより表示装置等の第2の発熱部の熱を放熱する様にしたものである。
本発明において、第1の空気の流れが流れることにより、流出口を通して第2の空気の流れが生ずる基本原理は、ベルヌイの定理に基づくもので、該定理を以下に簡単に説明する。
ベルヌイの定理とは、流体における「力学的エネルギー保存法則」のことであり、式で示すと、
(1/2)・ρ・v2+ρ・g・h+P = 一定 ・・・(1)
となる。この式でρは密度、vは流体速度、gは重力加速度、hは高さ、Pは圧力を示している。これがベルヌイの定理で動く流体の最も基本的な式である。
ベルヌイの定理とは、流体における「力学的エネルギー保存法則」のことであり、式で示すと、
(1/2)・ρ・v2+ρ・g・h+P = 一定 ・・・(1)
となる。この式でρは密度、vは流体速度、gは重力加速度、hは高さ、Pは圧力を示している。これがベルヌイの定理で動く流体の最も基本的な式である。
この(1)式において、密度ρは本発明では基本的に空気を使用し、略密度一定と考えて、ここでは無視し、また、位置エネルギーを示す第2項も本発明では高さはほとんど変わらないため、第2項も省略できるため、
(1/2)・v2+P = 一定 ・・・(2)
という(2)式で表すことができる。
(1/2)・v2+P = 一定 ・・・(2)
という(2)式で表すことができる。
ここで、空気の流れFo、Fnの速度をそれぞれvo、vnとし、隙間B1付近の圧力をPo、熱源部Hがある側の圧力をPnとして、(2)式に代入すると、
(1/2)・vo 2+Po = (1/2)・vn 2+Pn ・・・(3)
∴ vo 2+Po= vn 2+Pn ・・・(4)
(4)式において、初期状態ではFnは流れていないため「vn=0」となるので、
vo 2+Po = Pn ・・・(5)
となる。このため、空気の流れFoが速く流れる、つまり速度voが速くなるほど、圧力Poは低下し、Pnは増大する。結果として、Po<Pnとなり、気体は圧力の高い方から低い方へ流れるため、新しい空気の流れFnが発生することとなる。
(1/2)・vo 2+Po = (1/2)・vn 2+Pn ・・・(3)
∴ vo 2+Po= vn 2+Pn ・・・(4)
(4)式において、初期状態ではFnは流れていないため「vn=0」となるので、
vo 2+Po = Pn ・・・(5)
となる。このため、空気の流れFoが速く流れる、つまり速度voが速くなるほど、圧力Poは低下し、Pnは増大する。結果として、Po<Pnとなり、気体は圧力の高い方から低い方へ流れるため、新しい空気の流れFnが発生することとなる。
本発明は、上記定理を応用したもので、その基本的な実施の態様を図1を用いて説明する。
図1は、少なくとも風が流れるように壁W1と壁W2とが併設された流路Pと、壁W2に囲まれた熱源部Hに少なくとも流路P内の風とは別の風が流れる流路ができるように、隙間B1と隙間B2を設けた構成をしている。なお、隙間B1は、流路Pに開口するように設けられており、隙間B2は、隙間B1から風が流出するとき、少なくとも熱源部Hと接するような流路を作り出せる位置に設けられている。
図1は、少なくとも風が流れるように壁W1と壁W2とが併設された流路Pと、壁W2に囲まれた熱源部Hに少なくとも流路P内の風とは別の風が流れる流路ができるように、隙間B1と隙間B2を設けた構成をしている。なお、隙間B1は、流路Pに開口するように設けられており、隙間B2は、隙間B1から風が流出するとき、少なくとも熱源部Hと接するような流路を作り出せる位置に設けられている。
流路P内にファン等を用いて強制的に空気を矢印方向に送り、空気の流れFoを作り出す。この空気の流れFoは、壁W2に在る隙間B1に沿って流れると、隙間B1付近の空気圧は低下する。このため、壁W2を挟んだ反対側の空気圧よりも低くなり、熱源部H側から流路Pに向けた新しい空気の流れFnができる(ベルヌイの定理)。
この新しい空気の流れFnは、外部の空気が隙間B2を通り、熱源部Hと接するように流れ、熱源部Hから熱を吸収して暖まった空気が隙間B1から流路Pへと流れる流路を形成するため、熱源部Hの温度を下げることができる。なお、暖まった空気となった空気の流れFnは空気の流れFoの流れに乗って流されていく。
この新しい空気の流れFnは、外部の空気が隙間B2を通り、熱源部Hと接するように流れ、熱源部Hから熱を吸収して暖まった空気が隙間B1から流路Pへと流れる流路を形成するため、熱源部Hの温度を下げることができる。なお、暖まった空気となった空気の流れFnは空気の流れFoの流れに乗って流されていく。
上述した基本的な実施の態様を折り畳み式のノートパソコンに当てはめて説明すると、ノートパソコンにおいて、CPUなど発熱量の多い部品等を具備した操作部側には少なくとも1つのファンが搭載されており、上記ファンからの空気により操作部内を強制空冷している。そして、強制空冷後の空気は単に外部へと排出されていた。この外部へと排出するだけだった空気Fo(第1空気の流れ)を利用して、新たな空気の流れFn(第2の空気の流れ)を作り出し、この新たな空気の流れFnによって表示部内の熱源Hに発生する熱を放熱することとなる。
次に、本発明を折り畳み式ノートパソコンに適用した場合の実施例について、特に放熱装置を中心に説明する。
現在、主流となっているノートパソコンにおける操作部と表示部の位置関係は、図2に示す2つのタイプがある。
図2(a)に示したノートパソコンNPAは、表示部12が操作部11の一端から表示部12の厚さ分だけ外側にずらした位置で、表示部12と操作部11とが回動自在に枢支されている。
図2(b)に示したノートパソコンNPBは、表示部12が操作部11の上部の一端にて回動自在に枢支されている。
以下、この2つのタイプのノートパソコンNPA,NPBにおけるディスプレイ側の放熱装置について説明する。
現在、主流となっているノートパソコンにおける操作部と表示部の位置関係は、図2に示す2つのタイプがある。
図2(a)に示したノートパソコンNPAは、表示部12が操作部11の一端から表示部12の厚さ分だけ外側にずらした位置で、表示部12と操作部11とが回動自在に枢支されている。
図2(b)に示したノートパソコンNPBは、表示部12が操作部11の上部の一端にて回動自在に枢支されている。
以下、この2つのタイプのノートパソコンNPA,NPBにおけるディスプレイ側の放熱装置について説明する。
図3〜図8に、ノートパソコンを側面から見たときの断面図を示す。
図3〜図8に示すノートパソコン100A〜100Hは、後部に放熱部を持つノートパソコンを概略的に示したものであり、操作部11と表示部12とから構成されている。そして、操作部11内には、図示しないが、CPU、ハードディスク、メモリ等の発熱する部品を備えており、この発熱部を強制空冷するためのファン10が設置されている。
また、表示部12内には、画像を表示する液晶表示素子13が操作部11側に配置されている。なお、液晶表示素子13の下部には、該液晶表示素子13に画像を表示するための駆動回路となるインバータ等の発熱部(図示しない)によってもたらされる高温部Sが在る。
図3〜図8に示すノートパソコン100A〜100Hは、後部に放熱部を持つノートパソコンを概略的に示したものであり、操作部11と表示部12とから構成されている。そして、操作部11内には、図示しないが、CPU、ハードディスク、メモリ等の発熱する部品を備えており、この発熱部を強制空冷するためのファン10が設置されている。
また、表示部12内には、画像を表示する液晶表示素子13が操作部11側に配置されている。なお、液晶表示素子13の下部には、該液晶表示素子13に画像を表示するための駆動回路となるインバータ等の発熱部(図示しない)によってもたらされる高温部Sが在る。
図3に示すノートパソコン100Aは、表示部12が操作部11の一端から表示部12の厚さ分だけ外側にずらした位置で、表示部12と操作部11とが回動自在に枢支されたものを示しており、表示部12には上部に流入口17、下部に流出口15が設けられ、操作部11には表示部12の下方にあたる側面に空気排出口16が設けられている。
ノートパソコン100Aにおける放熱方法は、操作部11内に配置されたファン10によって、操作部11内に配置されているCPU等の発熱部を空冷し、暖まった空気を空気排出口16から操作部の外に排出する。このときに発生する空気の流れFoは表示部12の下側に沿って流れるため、パソコン外部と表示部12内との間に気圧差が生じる。このため、表示部12内には、流入口17から空気が吸い込まれて流出口15より空気が流れ出すという新しい空気の流れFnが生じる。この新しい空気の流れFnは、高温部Sよりも低い温度となる外気による空気の流れとなるため、空気の流れFnが高温部Sを通過するとき、高温部Sの熱を空気の流れFnが吸収し、そのまま外部へと排出されるため、表示部12内の熱を放熱することができる。
図4に示すノートパソコン100Bは、表示部12が操作部11の上部の一端にて回動自在に枢支されており、表示部12には上部に流入口17、液晶表示素子13に対向する側面の下部に流出口15が設けられている。また、操作部11には排出された空気が流出口15に沿うように流れるように空気排出口16が上向きに設けられている。
ノートパソコン100Bにおける放熱方法は、操作部11内のファン10により内部の暖まった空気を外部へと空気排出口16から排出する。このときに生じる空気の流れFoは、空気排出口16が上向きに設置されているため、上方に流れる空気の流れFoが起こる。
上方に流れた空気の流れFoは、表示部12の側面に配設された流出口15に沿って流れるため、外部と表示部12内との気圧差によって流入口17から流出口15への新しい空気の流れFnが生じる。この空気の流れFnは高温部Sに接して流れるため、ノートパソコン100Aと同様、表示部12内に発生した熱を放熱することができる。
上方に流れた空気の流れFoは、表示部12の側面に配設された流出口15に沿って流れるため、外部と表示部12内との気圧差によって流入口17から流出口15への新しい空気の流れFnが生じる。この空気の流れFnは高温部Sに接して流れるため、ノートパソコン100Aと同様、表示部12内に発生した熱を放熱することができる。
図5に示すノートパソコン100Cは、表示部12が操作部11の上部の一端にて回動自在に枢支されており、表示部12には上部に流入口17、下部に流出口15が設けられている。また、操作部11には側面に空気排出口16、流出口15に対向する位置に開口部14が設けられている。
ノートパソコン100Cにおける放熱方法は、操作部11内のファン10により内部の暖まった空気を空気排出口16から外部へと排出する。このときに起こる空気の流れFoは、開口部14に沿って流れるため、開口部14外部から空気を取り込もうとする。そのため、開口部14と対向する位置にある流出口15を介して流入口17から開口部14への新しい空気の流れFnが生じる。この空気の流れFnはノートパソコン100Aと同様に高温部Sを通過するため、表示部12内に発生した熱を放熱することができる。
図6に示すノートパソコン100D、100Eはノートパソコン100Cの変形例であり、ノートパソコンCにおける流入口17の位置を変更したものである。
図6(a)に示すノートパソコン100Dは、新しい空気を取り込むための流入口17が表示部12の背面に配設されている。このため、新しい空気の流れFnは、液晶表示素子13に在る高温部Sに直に接することが可能となり、更なる空冷効果が期待できる。
また、図6(b)に示すノートパソコン100Eは、新しい空気を取り込むための流入口17を液晶表示素子13の下部に配設した構成をしている。このため、熱源であるインバータ等に直に新しい空気の流れFnを接することが可能となり、更なる空冷効果が期待できる。
また、図6(b)に示すノートパソコン100Eは、新しい空気を取り込むための流入口17を液晶表示素子13の下部に配設した構成をしている。このため、熱源であるインバータ等に直に新しい空気の流れFnを接することが可能となり、更なる空冷効果が期待できる。
図7に示すノートパソコン100Fは、ノートパソコン100Cにおける開口部14を無くし、同位置に流出口15を直に配設するように構成したものであり、基本的な放熱方法は、ノートパソコン100Cと同じとなる。
図8に示すノートパソコン100G、100Hは、ノートパソコン100Fの変形例であり、開口部14を無くし、同位置に流出口15を直に配設したノートパソコンに対して、流入口17の位置を変更したものである。
図8(a)に示すノートパソコン100Gは、ノートパソコン100Dと同じように、新しい空気を取り込むための流入口17が表示部12の背面に配設した構成をしている。このため、新しい空気の流れFnは液晶表示素子13の高温部Sに新しい空気の流れFnを確実に接触させることが可能となり、更なる空冷効果が期待できる。
また、図8(b)に示すノートパソコン100Hは、ノートパソコン100Eと同じように、新しい空気を取り込むための流入口17を液晶表示素子13の下部に配設した構成をしている。このため、熱源であるインバータ等に直に新しい空気の流れFnを接することが可能となるため、更なる空冷効果が期待できる。
また、図8(b)に示すノートパソコン100Hは、ノートパソコン100Eと同じように、新しい空気を取り込むための流入口17を液晶表示素子13の下部に配設した構成をしている。このため、熱源であるインバータ等に直に新しい空気の流れFnを接することが可能となるため、更なる空冷効果が期待できる。
ここで、上述した熱源部について説明する。
一般に、LCDは、液晶パネルの背面に照明用の面光源すなわちバックライトを備えており、液晶パネルに形成した画像を照明して可視化する構成をしている。また、バックライトはアクリル板等の透明材料からなる矩形状の導光板と、その少なくとも一辺に沿って配置した冷陰極蛍光灯(ランプ)等の線状光源を備えており、導光板の上面あるいは下面は粗面化され、下面に光反射性をもつドット印刷部あるいは細線形状部を形成して、線状光源からの光を導光板で面状に拡散させて液晶パネルに導入するように構成した、所謂サイドエッジ方式のバックライトが主流となっている。
一般に、LCDは、液晶パネルの背面に照明用の面光源すなわちバックライトを備えており、液晶パネルに形成した画像を照明して可視化する構成をしている。また、バックライトはアクリル板等の透明材料からなる矩形状の導光板と、その少なくとも一辺に沿って配置した冷陰極蛍光灯(ランプ)等の線状光源を備えており、導光板の上面あるいは下面は粗面化され、下面に光反射性をもつドット印刷部あるいは細線形状部を形成して、線状光源からの光を導光板で面状に拡散させて液晶パネルに導入するように構成した、所謂サイドエッジ方式のバックライトが主流となっている。
また、従来使用されているノートパソコンの90〜95%は、図9に示したように、液晶表示素子13の下側にランプ18を配置した構造をしている。このため、液晶表示素子13の下部は高温になり易くなっている。この高温となり易い位置に、上述してきたように、新しい空気の流れFnが接しながら流れることにより、ランプ18により発生した熱、更にはインバータによる熱を新しい空気の流れFnと共に外部へと排出ができる仕組みとなっている。
次に、ノートパソコンにおける空気の流れを図10、図11に示すノートパソコンを例に挙げて説明する。
図10、図11はノートパソコンの後部からの斜視図である。
図10に示すノートパソコン100Iは、上述したノートパソコン100Gの構成に類似しており、表示部12が操作部11の上部にて回動自在に枢支されており、空気排出口16と対向する位置に流出口15が配設され、他端側の側面に流入口17を配設されている。そして、新しい空気の流れFnが表示部12内で最も熱を発するランプが配置されている周辺、つまり表示部12の下部を通るように、表示部12の下部側面に流入口17が配設されている。
図10に示すノートパソコン100Iは、上述したノートパソコン100Gの構成に類似しており、表示部12が操作部11の上部にて回動自在に枢支されており、空気排出口16と対向する位置に流出口15が配設され、他端側の側面に流入口17を配設されている。そして、新しい空気の流れFnが表示部12内で最も熱を発するランプが配置されている周辺、つまり表示部12の下部を通るように、表示部12の下部側面に流入口17が配設されている。
また、点線円Aで囲った空気排出口16と流出部15周辺について、図12を用いて説明する。
空気排出口16は凹形状をしているため、普通に表示部12を操作部11に載置すると大きな隙間が出来てしまう。そのため、表示部側背面Uを凸形状にし、凸部と凹部が嵌合するように隙間を埋める構造を採っている。なお、表示部側背面Uにおける凸部の長さは、空気排出口16を塞がない程度の長さとする。
空気排出口16は凹形状をしているため、普通に表示部12を操作部11に載置すると大きな隙間が出来てしまう。そのため、表示部側背面Uを凸形状にし、凸部と凹部が嵌合するように隙間を埋める構造を採っている。なお、表示部側背面Uにおける凸部の長さは、空気排出口16を塞がない程度の長さとする。
次に、図10に示すノートパソコン100Iにおける空気の流れを説明する。
操作部11内部の暖まった空気をファンにより空気排出口16から外部に排出する。この排出される空気が、空気の流れFoを作り出す。
空気の流れFoは、流出口15を沿うように流れるため、流入口17から流出口15へと流れる第2の空気の流れFnを作り出す。この新たに作られた空気の流れFnは、流入口17から外気を吸い込み、液晶表示素子13の発熱部分となるランプに沿うように流れ、発熱部分を冷却する。そして、発熱部分を冷却した空気の流れFnは、流出口15を通って、空気の流れFoと共に外部へと排出される。
操作部11内部の暖まった空気をファンにより空気排出口16から外部に排出する。この排出される空気が、空気の流れFoを作り出す。
空気の流れFoは、流出口15を沿うように流れるため、流入口17から流出口15へと流れる第2の空気の流れFnを作り出す。この新たに作られた空気の流れFnは、流入口17から外気を吸い込み、液晶表示素子13の発熱部分となるランプに沿うように流れ、発熱部分を冷却する。そして、発熱部分を冷却した空気の流れFnは、流出口15を通って、空気の流れFoと共に外部へと排出される。
図11に示すノートパソコン100Jは、上述したノートパソコン100Dの構成に類似しており、表示部12が操作部11の上部にて回動自在に枢支されており、空気排出口16から排出される空気の流れFoが流れる流路に開口した開口部14,該開口部14と対向する位置に配設された流出口15、他端側の側面に流入口17が配設されている。
次に、図11に示すノートパソコン100Jにおける空気の流れを説明する。
操作部11内部の暖まった空気をファン等を使い空気排出口16から外部に排出する。この排出される空気が、第1の空気の流れFoを作り出す。
空気の流れFoは、開口部14を沿うように流れるため、流出口15を通り、流入口17から開口部14へと流れる第2の空気の流れFnを作り出す。この新たに作られた空気の流れFnは、流入口17から外気を吸い込み、液晶表示素子13の発熱部分となるランプに沿うように流れ、発熱部分を冷却する。そして、発熱部分を冷却した空気の流れFnは、流出口15を通り、開口部14を介して空気の流れFoと共に空気排出口16から外部へと排出される。
操作部11内部の暖まった空気をファン等を使い空気排出口16から外部に排出する。この排出される空気が、第1の空気の流れFoを作り出す。
空気の流れFoは、開口部14を沿うように流れるため、流出口15を通り、流入口17から開口部14へと流れる第2の空気の流れFnを作り出す。この新たに作られた空気の流れFnは、流入口17から外気を吸い込み、液晶表示素子13の発熱部分となるランプに沿うように流れ、発熱部分を冷却する。そして、発熱部分を冷却した空気の流れFnは、流出口15を通り、開口部14を介して空気の流れFoと共に空気排出口16から外部へと排出される。
ここで、本実施の形態におけるノートパソコンでのファンの制御について説明する。
基本的に、ノートパソコンに設けられているファンは、アダプター使用時かバッテリー使用時かどうかでファンの回転数を制御している。アダプター使用時は、電圧を常時与えておくことが可能なため、常にファンは回っている状態となる。また、バッテリー使用時は、電力に制限があるため、パソコンの性能を一部落としたり、ファンを必要最低限の回転数に制御している。
基本的に、ノートパソコンに設けられているファンは、アダプター使用時かバッテリー使用時かどうかでファンの回転数を制御している。アダプター使用時は、電圧を常時与えておくことが可能なため、常にファンは回っている状態となる。また、バッテリー使用時は、電力に制限があるため、パソコンの性能を一部落としたり、ファンを必要最低限の回転数に制御している。
また、操作部側に設けられているファンは、主にCPU近傍の温度をセンサーにより確認し、ある設定温度以上に温度が上昇した場合にファンが回転し、空冷を行うようになっている。なお、CPU近傍の温度センサーは、一般的にCPUの台に温度センサーが取り付けられているので、CPUの温度と考えても良い。また、近年では、CPUの温度の大きさによってファンの回転が速くなるように、ほぼ連続的に100段階以上の回転制御ができるものが増えてきている。
以下、フローチャート図を用い、主なファンの制御方法を例に挙げて説明する。
以下、フローチャート図を用い、主なファンの制御方法を例に挙げて説明する。
図13は、簡単なファン制御の一つであるON-OFF(2段階)制御の一例である。
先ず、ステップS101にて、CPUの温度をセンサーにて測定する。
そして、ステップS102において、CPUの温度が所定の温度以上かどうかを確認する。本実施の形態では、所定の温度を50度としている。
先ず、ステップS101にて、CPUの温度をセンサーにて測定する。
そして、ステップS102において、CPUの温度が所定の温度以上かどうかを確認する。本実施の形態では、所定の温度を50度としている。
CPUの温度が50度以上と判断された場合(ステップS102−Y)、ファンは回転し始め、再びCPUの温度測定に戻る。また、CPUの温度が50度未満と判断された場合(ステップS102−N)、次にLCDの輝度(明るさ)判定が行われる。
LCDの輝度は、多段階に明るさを設定することができる。本実施の形態では、1〜9の9段階の明るさに設定することができるものを使用しており、設定が9のとき輝度は最大となる。
このLCDの輝度設定が7段階以上の場合(ステップS103−Y)、ファンは回転し始める。また、LCDの輝度設定が7段階未満の場合(ステップS103−N)、ファンは回転を止め、再びCPUの温度測定を始める。
なお、上記では、LCDの輝度を調べてファンの回転制御を行ったが、LCDの温度をセンサーで検出して、測定温度が所定温度以上、になったら回転するようにしても良い。
このLCDの輝度設定が7段階以上の場合(ステップS103−Y)、ファンは回転し始める。また、LCDの輝度設定が7段階未満の場合(ステップS103−N)、ファンは回転を止め、再びCPUの温度測定を始める。
なお、上記では、LCDの輝度を調べてファンの回転制御を行ったが、LCDの温度をセンサーで検出して、測定温度が所定温度以上、になったら回転するようにしても良い。
次に、ファンの他段階制御について説明する。
基本的にファンのモーターに掛ける電圧を高くすれば、回転数は上がり、電圧を低くすれば、回転数は下がる。つまり、電圧を調整することにより、ファンの回転数を制御し、送る風量を調節することができる。
基本的にファンのモーターに掛ける電圧を高くすれば、回転数は上がり、電圧を低くすれば、回転数は下がる。つまり、電圧を調整することにより、ファンの回転数を制御し、送る風量を調節することができる。
また、発生熱を下げるのに必要な風量は、CPUの温度やLCDの輝度によって異なる。このため、CPUの温度を所定の温度まで下げるのに必要とする風量を出力するために掛かる電圧VCPU、およびLCDの輝度による発生熱を下げるために必要とする風量を出力するために掛かる電圧VLCD、この2つの電圧を比較したとき、高い方の電圧をファンのモーターに掛けてやれば、温度上昇に対応した風量を送ることができる。
以下、ファンの電圧制御方法の一例を図14に示したフローチャート図を用いて説明する。
先ずステップS201において、CPUの温度TCPUを測定する。
次にステップS202において、CPU温度TCPUを所定温度まで下げるために必要とする風量を出力するために掛かるモーターの電圧VCPUを設定し、設定値をメモリー等の記録媒体に記録する。なお、このときはまだ電圧をモーターに出力はしないでおく。
ステップS203において、設定されているLCDの輝度Iに対応する発生熱を下げるために必要とする風量を出力するために掛かるモーターの電圧VLCDを設定し、設定値をメモリー等に記録する。
そして、ステップS204において、測定した電圧VCPUおよび電圧VLCDとを比較する。このとき、大きい方の電圧を選択、つまり電圧VCPU<電圧VLCDならば電圧VLCDの電圧を選択し、電圧VCPU>電圧VLCDならば電圧VCPUの電圧を選択する。そして、選択された電圧をファンのモーターに掛ける(ステップS205)。結果として、発生熱を冷ますために必要とする風量をCPUとLCDの両方に送ることが可能となる。
先ずステップS201において、CPUの温度TCPUを測定する。
次にステップS202において、CPU温度TCPUを所定温度まで下げるために必要とする風量を出力するために掛かるモーターの電圧VCPUを設定し、設定値をメモリー等の記録媒体に記録する。なお、このときはまだ電圧をモーターに出力はしないでおく。
ステップS203において、設定されているLCDの輝度Iに対応する発生熱を下げるために必要とする風量を出力するために掛かるモーターの電圧VLCDを設定し、設定値をメモリー等に記録する。
そして、ステップS204において、測定した電圧VCPUおよび電圧VLCDとを比較する。このとき、大きい方の電圧を選択、つまり電圧VCPU<電圧VLCDならば電圧VLCDの電圧を選択し、電圧VCPU>電圧VLCDならば電圧VCPUの電圧を選択する。そして、選択された電圧をファンのモーターに掛ける(ステップS205)。結果として、発生熱を冷ますために必要とする風量をCPUとLCDの両方に送ることが可能となる。
また、図14におけるファン制御方法において、LCDの輝度設定を制御判別に使わず、LCDの温度測定によりファン制御を行ってもよい。
以下に、LCDの温度測定によるファンの制御方法の一例を図15に示す。
以下に、LCDの温度測定によるファンの制御方法の一例を図15に示す。
先ずステップS301において、CPUの温度TCPUを測定し、ステップS302において、CPU温度TCPUを所定温度まで下げるために必要とする風量を出力するために掛かる電圧VCPUを設定し、メモリー等の記録媒体に記録する。なお、このときはまだ、電圧をモーターに出力はしない。
次に、ステップS303において、設定されているLCDの輝度Iに対応したLCDの温度TLCDを測定し、測定したLCD温度TLCDを所定温度まで下げるために必要とする風量を出力するために掛かる電圧VLCDも同様に設定し、記録する。
そして、ステップS304において、測定した電圧VCPUおよび電圧VLCDとを比較する。このとき、大きい方の電圧を選択、つまり電圧VCPU<電圧VLCDならば電圧VLCDの電圧を選択し、電圧VCPU>電圧VLCDならば電圧VCPUの電圧を選択する。そして、選択された電圧をファンのモーターに掛ける(ステップS305)。結果として、発生熱を冷ますために必要とする風量をCPUとLCDの両方に送ることが可能となる。
次に、ステップS303において、設定されているLCDの輝度Iに対応したLCDの温度TLCDを測定し、測定したLCD温度TLCDを所定温度まで下げるために必要とする風量を出力するために掛かる電圧VLCDも同様に設定し、記録する。
そして、ステップS304において、測定した電圧VCPUおよび電圧VLCDとを比較する。このとき、大きい方の電圧を選択、つまり電圧VCPU<電圧VLCDならば電圧VLCDの電圧を選択し、電圧VCPU>電圧VLCDならば電圧VCPUの電圧を選択する。そして、選択された電圧をファンのモーターに掛ける(ステップS305)。結果として、発生熱を冷ますために必要とする風量をCPUとLCDの両方に送ることが可能となる。
ここで、上述してきた放熱装置は、どの位の冷却作用があるのかを実際に計測して検証して見ることにする。
図16,図17に本実施例として使用したノートパソコン100Kを示す。なお、図16(a)はノートパソコンを背面から見た図であり、図16(b)は、側面から見た空気排出口部での断面である。また、図17はノートパソコン100Kを正面から見たときのインバータ基板の位置を説明している図である。
本実施例にて使用するノートパソコン100Kは、操作部11と表示部12とからなる一般にB5サイズと呼ばれているタイプのノートパソコンである。
操作部11には、内部を冷却するためのファン10、内部空気を外部へと排出する空気排出口16、および排出される空気を上向きにするための風向板18が在り、また、表示部12は、液晶表示素子13、流出口15、流入口17、及び熱源部となるインバータを搭載したインバータ基板20が在る。このインバータ基板20は、図17のように表示部12の下部に取り付けられており、表示部12の下部は高温となりやすくなっている。
操作部11には、内部を冷却するためのファン10、内部空気を外部へと排出する空気排出口16、および排出される空気を上向きにするための風向板18が在り、また、表示部12は、液晶表示素子13、流出口15、流入口17、及び熱源部となるインバータを搭載したインバータ基板20が在る。このインバータ基板20は、図17のように表示部12の下部に取り付けられており、表示部12の下部は高温となりやすくなっている。
なお、空気の吸・排出を行う各部の大きさは、
流出口15の口径 = 50mm×10mm
空気排出口16の口径 = 50mm×18mm
流入口17の口径 = 30mm×1.5mm
となる。
流出口15の口径 = 50mm×10mm
空気排出口16の口径 = 50mm×18mm
流入口17の口径 = 30mm×1.5mm
となる。
また、ノートパソコン100Kにおける表示部12内の放熱方法は、前述したノートパソコン100B及び100Jを合わせた構成をしており、側面に配設された流入口17から空気を取り込み、熱源部となるインバータ基板20の後部を通り、流出口15より熱源部にて熱を吸収して暖まった空気の流れFnを空気排出口16から排出される空気の流れFoと共に外部へと排出する構造をしている。
本実施例にて温度を計測する箇所を、図18に示す。なお、図18(a)はインバータ基板20、図18(b)は表示部12の背面側、図18(c)は表示部12の正面側を示している。
本実施例では測定個所を、インバータ4箇所、その他5箇所の計9箇所の測定個所を計測する。
なお、インバータ4箇所は、インバータ基板20に搭載されているインバータ回路部分21,22,23およびインバータ部22の絶縁シート外側部24を測定する。
また、表示部12の背面側においてインバータの高温部付近となる筐体25、および冷陰極蛍光灯の高温部付近となる筐体26、さらに、表示部12の正面側において冷陰極蛍光灯の高温部付近となる金属ベゼル27,28,29の計5箇所を計測する。
なお、インバータ4箇所は、インバータ基板20に搭載されているインバータ回路部分21,22,23およびインバータ部22の絶縁シート外側部24を測定する。
また、表示部12の背面側においてインバータの高温部付近となる筐体25、および冷陰極蛍光灯の高温部付近となる筐体26、さらに、表示部12の正面側において冷陰極蛍光灯の高温部付近となる金属ベゼル27,28,29の計5箇所を計測する。
なお、実際に計測を行うにあたり、パソコンを起動し、高負荷を与え、さらにファンを最大出力で回した状態、及び本実施例のノートパソコンを用いて吸気排気利用空冷を行った状態の2つ状態において、上記に示した測定箇所における温度計測を行い、比較検討するものとする。
図19に上記条件における各測定箇所の測定結果を示す。なお、本実施例を行ったときの雰囲気温度は略27度である。
図19から分かるように、インバータ部および表示部下部において、高負荷でファンを最大出力にした時よりも吸気・排気利用空冷を行ったときの測定値の方が低い結果を示している。
図19から分かるように、インバータ部および表示部下部において、高負荷でファンを最大出力にした時よりも吸気・排気利用空冷を行ったときの測定値の方が低い結果を示している。
また、図19の測定結果をグラフで表した図20によると、全ての箇所において、高負荷+ファン最大出力の計測値よりも低い値を示しており、冷却効果が見られたものと考えられ、特にインバータ部21においては、6度以上の冷却効果が見られる結果となった。これは、流入口17に近い位置に配置されたため、最初に外気とほぼ等しい温度の空気を受けることができるためと考えられる。つまり、高温となりやすい部材、冷却状態を保ちたい部材を流入口17付近に配置すれば、常に低温を保てる。
以上、実施の形態について説明してきたが本発明は上記実施の形態に限定されず、各種の変形例が考えられる。
また、ここでは、放熱装置としては、ノートパソコンを例に挙げているが、これに限定されるものではなく、LCDを用いた携帯用端末、例えば携帯用のDVDプレーヤー等にも本発明は適用できる。
また、ここでは、放熱装置としては、ノートパソコンを例に挙げているが、これに限定されるものではなく、LCDを用いた携帯用端末、例えば携帯用のDVDプレーヤー等にも本発明は適用できる。
10 ファン、11 操作部、12 表示部、13 液晶表示素子、14 開口部、15 流出口、16 空気排出口、17 流入口、18 ランプ、19 風向板、20 インバータ基板、100 ノートパソコン、B1,B2 隙間、Fo 第1の空気の流れ、Fn 第2の空気の流れ、H 熱源部、P 通路、S 高温部、W1,W2 壁、
Claims (14)
- 流入口と流出口とを具備した表示部と、内部に発熱体および空冷手段を具備した操作部と、からなる折り畳み式の情報処理装置において、
前記空冷手段から送られる空気の流れにより前記発熱体を空冷して、暖まった該空気の流れを外部へと排出する第1の空気の流れが流れる第1の流路と、
前記第1の流路に開口する前記流出口と、
前記第1の空気の流れが流れることにより前記流入口から前記流出口へと流れる第2の空気の流れが流れる第2の流路と、
を備え、
前記第2の空気の流れにより前記表示部内にある発熱部の熱を放熱することを特徴とする情報処理装置。 - 前記空冷手段はファンであることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記流出口は前記表示部の下面に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記流出口は前記表示部の背面の下部に配設され、前記操作部に設けられている排出口を上向きに形成することにより、前記第1の流路に前記流出口を開口させることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記流入口は前記表示部の上面に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記流入口は前記表部の背面に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記流入口は前記表示部の下部に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 流入口と流出口とを具備した表示部と、内部に発熱体および空冷手段を具備した操作部と、前記操作部の上部に前記表示部が配置されてなる折り畳み式の情報処理装置において、
前記空冷手段から送られる空気の流れにより前記発熱体を空冷して、暖まった該空気の流れを外部へと排出する第1の空気の流れが流れる第1の流路と、
前記第1の流路に開口する開口と、
前記開口と対向する位置に在る前記流出口と、
前記第1の空気の流れが流れることにより前記流入口から前記流出口へと流れる第2の空気の流れが流れる第2の流路と、
を備え、
前記第2の空気の流れにより前記表示部内にある発熱部の熱を放熱することを特徴とする情報処理装置。 - 前記流入口は前記表示部の上面に配設されていることを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
- 前記流入口は前記表部の背面に配設されていることを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
- 前記流入口は前記表示部の下部に配設されていることを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
- 流入口と流出口とを具備した表示部と、内部に発熱体および空冷手段を具備した操作部と、前記操作部の上部に前記表示部が配置されてなる折り畳み式の情報処理装置において、
前記空冷手段から送られる空気の流れにより前記発熱体を空冷して、暖まった該空気の流れを外部へと排出する第1の空気の流れが流れる第1の流路と、
前記第1の流路に開口する前記表示部の一側の下面に在る前記流出口と、
前記表示部の他側の側面に在る前記流入口と、
前記第1の空気の流れが流れることにより前記流入口から前記流出口へと流れる第2の空気の流れが流れる第2の流路と、
を備え、
前記第2の空気の流れにより前記表示部内にある発熱部の熱を放熱することを特徴とする情報処理装置。 - 前記第1の空気の流れが流れる第1の流路に前記流出口は逆凸形状をして直接開口していることを特徴とする請求項12に記載の情報処理装置。
- 流入口と流出口とを具備した表示部と、内部に発熱体および空冷手段を具備した操作部と、前記操作部の上部に前記表示部が配置されてなる折り畳み式の情報処理装置において、
前記空冷手段から送られる空気の流れにより前記発熱体を空冷して、暖まった該空気の流れを外部へと排出する第1の空気の流れが流れる第1の流路と、
前記第1の流路に開口する開口と、
前記開口と対向する位置に在る前記流出口と、
前記流出口と他側の側面に在る前記流入口と、
前記第1の空気の流れが流れることにより前記流入口から前記流出口へと流れる第2の空気の流れが流れる第2の流路と、
を備え、
前記第2の空気の流れにより前記表示部内にある発熱部の熱を放熱することを特徴とする情報処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004120624A JP2005301905A (ja) | 2004-04-15 | 2004-04-15 | 情報処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004120624A JP2005301905A (ja) | 2004-04-15 | 2004-04-15 | 情報処理装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2020120033A (ja) * | 2019-01-25 | 2020-08-06 | 株式会社Jvcケンウッド | 排熱構造および電子機器 |
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JP7323843B1 (ja) * | 2022-12-23 | 2023-08-09 | 富士通クライアントコンピューティング株式会社 | ノートブック型コンピュータ |
-
2004
- 2004-04-15 JP JP2004120624A patent/JP2005301905A/ja active Pending
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