JP2005300291A - マイクロアレイ収納ホルダ、マイクロアレイ挿入治具、及び、マイクロアレイをマイクロアレイ収納ホルダへ挿入する方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 プローブが固定化されたマイクロアレイを収納するマイクロアレイ収納ホルダ、マイクロアレイ挿入治具、及び、マイクロアレイをマイクロアレイ収納ホルダへ収納する方法を提供する。
【解決手段】 本発明のマイクロアレイ収納ホルダ1は、ホルダ本体2と、このホルダ本体の内側に設けられ複数のマイクロアレイ18を収納するアレイ収納溝12と、このアレイ収納溝に収納された複数のマイクロアレイを保持する収納蓋4及び窓蓋6と、を有し、上記ホルダ本体又は上記収納蓋及び窓蓋の少なくとも何れか一方に複数のマイクロアレイの各プローブを露出させる底面開口部14又は収納蓋開口部4b及び窓蓋開口部6bが設けられ、上記窓蓋が上記ホルダ本体に対し着脱可能であり、この窓蓋を取り外したとき上記マイクロアレイが挿入可能な窓16が形成されるように構成されていることを特徴としている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、プローブが固定化されたマイクロアレイを収納するマイクロアレイ収納ホルダ、マイクロアレイ挿入治具、及び、マイクロアレイをマイクロアレイ収納ホルダへ挿入する方法に関する。
近年、多数遺伝子の一括発現解析等を行うツールとして、核酸等のプローブが固定されたマイクロアレイが知られている。マイクロアレイとしては、さまざまな形態物が知られている。例えば、表面を化学的又は物理的に修飾したガラスや樹脂等の平滑な基盤上にPCR等で調製した核酸プローブを固定化したマイクロアレイが知られている(例えば、非特許文献1参照)。また、本発明者らの一部も複数の中空繊維を集束し、各中空繊維に核酸を固定した後、中空繊維を横切断することにより得られるマイクロアレイを開発している(例えば、特許文献1参照)。前記マイクロアレイは、例えば核酸間のハイブリダイゼーション反応に基づき、ハイブリダイズした核酸を蛍光色素等で検出することにより発現解析、配列分析等をおこなうことを可能とする。
また、ハイブリダイゼーションに適したデバイスの開発も行われている、例えば、多種類の核酸がメンブレン上に配置固定されたマクロアレイについて、マクロアレイの高い透水性を利用して検体溶液を貫通流動させながらハイブリダイゼーション処理や洗浄処理を行う方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。これらの方法では、マクロアレイの周縁を支持具によって支持することにより、マクロアレイの取り扱い性を向上させ、その支持具で保持されたマクロアレイを2対の容器ではさみ、マクロアレイと容器で構成された空間の一方から検体溶液を注入し、この検体溶液をマクロアレイの高い透水性を利用して貫通流動させながら各処理を行っている。
Science270 467−470(1995) 特開2001−133453号公報 特開2001−83158号公報
上述のようにマイクロアレイを使用して遺伝子解析等を行う場合、同一検体試料を複数のマイクロアレイで検査を実施する場合がある。その場合、複数のマイクロアレイを一体化させて取り扱うことにより、使用する検体量も少なくてすみ、効率よく検査を実施することができる。しかし、複数のマイクロアレイを一体化させて取り扱うには、各マイクロアレイの方向や配列順を正確に合わせ、マイクロアレイを所定箇所に収納するか、或いは正確に把持する必要がある。よって、一体化した複数のマイクロアレイの取り扱いに適した用具や手法の開発が要請されていた。
そこで、本発明は、上述した従来技術からの要請を満たすためになされたものであり、複数のマイクロアレイを一体化させて検査を行う際、個々のマイクロアレイを予め定めた位置関係で容易に一体化させるためのマイクロアレイ収納ホルダ、マイクロアレイ挿入治具、及び、マイクロアレイをマイクロアレイ収納ホルダへ挿入する方法を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の発明は、プローブを固定化したマイクロアレイを収納するマイクロアレイ収納ホルダであって、ホルダ本体と、このホルダ本体の内側に設けられ複数のマイクロアレイを収納する収納部と、この収納部に収納された複数のマイクロアレイを保持する蓋部と、を有し、上記ホルダ本体又は上記蓋部の少なくとも何れか一方に複数のマイクロアレイの各プローブを露出させる露出用開口部が設けられ、上記蓋部の少なくとも一部分が上記ホルダ本体に対し着脱可能であり、この蓋部の一部分を取り外したとき上記マイクロアレイが挿入可能な窓部が形成されるように構成されていることを特徴としている。
このように構成された本発明の第1の発明においては、複数の個々のマイクロアレイに固定化されている生体関連物質のマイクロアレイ群内における位置が予め定めた位置関係になるように複数のマイクロアレイを容易に一体化させることができる。
また、本発明の第1の発明において、たとえば、収納するマイクロアレイが、プローブが固定化された高分子ゲルが充填された構造で、マイクロアレイの表裏にプローブが固定化された物質が露出している構造の場合、露出用開口部は、ホルダ本体及び蓋部の両方に形成されていることが好ましい。
さらに、本発明の第1の発明において、蓋部は、ホルダに固定され露出用開口部を備えた収納蓋部と、ホルダ本体に対して着脱可能で露出用開口部を備えた窓蓋部を有することが好ましい。
また、本発明の第1の発明において、複数のマイクロアレイが収納部に収納された後にホルダ本体にピン手段により固定されていることが好ましい。
また、本発明第2の発明は、本発明の第1の発明のマイクロアレイ収納ホルダにマイクロアレイを挿入する際に使用するマイクロアレイ挿入治具であって、蓋部の一部分を取り外して上記窓部が形成された上記マイクロアレイ収納ホルダを保持するベース部と、上記マイクロアレイが所定の方向及び所定の面で通過する挿入用開口部を備えたゲート部と、を有し、上記ベース部は、上記ゲート部の挿入用開口部が上記蓋部の窓部の真上に位置するように上記ゲート部及び上記マイクロアレイ収納ホルダを互いに位置決めする位置決め手段を備えていることを特徴としている。
このように構成された本発明の第2の発明においては、複数枚のマイクロアレイを所定の方向及び所定の面でマイクロアレイ収納ホルダ内に挿入し、個々のマイクロアレイに固定化されている生体関連物質のマイクロアレイ群内における位置が予め定めた位置関係になるように複数のマイクロアレイを容易に一体化させることができる。
また、本発明の第2の発明において、マイクロアレイはその中心線からずれた位置に凹部又は凸部を備え、ゲート部の挿入用開口部はマイクロアレイの凹部又は凸部が通過可能な凸部又は凹部を備えていることが好ましい。
さらに、本発明の第2の発明において、ベース部は、マイクロアレイ収納ホルダを保持する窪み部を有し、位置決め手段は、ベース部及びゲート部に設けられた位置決め用ピン手段であることが好ましい。
さらに、本発明の第3の発明は、マイクロアレイを本発明の第1の発明のマイクロアレイ収納ホルダに本発明の第2の発明のマイクロアレイ挿入治具を用いて収納する収納方法であって、上記ゲート部及び上記窓部が形成された上記マイクロアレイ収納ホルダを上記ベース部に位置決めする第1工程と、上記マイクロアレイを上記ゲート部の挿入用開口部を経由して上記蓋部の窓部から上記上記収納部に落し込む第2工程と、この落し込まれたマイクロアレイを上記収納部内の上記窓部から離れた位置まで移動させる第3工程と、これらの第2工程と第3工程とを繰り返して行ない上記収納部に複数のマイクロアレイを収納し、その後、上記ゲート部を上記ベース部から取り外し、上記マイクロアレイ収納ホルダの上記窓部に上記窓蓋部を固定する第4工程と、を有することを特徴としている。
本発明のマイクロアレイ収納ホルダ、及びマイクロアレイ挿入治具を用いることにより、複数枚のマイクロアレイを所定の向き及ぶ所定の面にしてマイクロアレイ収納ホルダ内に挿入し、容易且つ正確に収納して一体化させることができる。それにより、プローブが固定化された複数のマイクロアレイを用いたマイクロアレイ法を検体量も少なくてすみ、効率よく実施することができる。
以下、添付図面を参照して、表裏にプローブが露出しているマイクロアレイを用いた場合における本発明のマイクロアレイ収納ホルダの実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるマイクロアレイ収納ホルダを示す分解斜視図である。図1に示すように、本実施形態のマイクロアレイ収納ホルダ1は、ホルダ本体2を備え、このホルダ本体2の内側に複数のマイクロアレイが収納されるようになっている。またホルダ本体2には収納蓋4と窓蓋6が取り付けられ、これらの収納蓋4と窓蓋6により、ホルダ本体2の内側に収容された複数のマイクロアレイが保持されるようになっている。
また、ホルダ本体2の内側には蓋収納溝8が設けられ、収納蓋4と窓蓋6がホルダ本体2に取り付けられる際に、収納蓋4と窓蓋6がこの蓋収納溝8に並んではまり込むようになっている。さらに、蓋収納溝8には、収納蓋4及び窓蓋6のそれぞれの底面に設けられた収納蓋ピン4a及び窓蓋ピン6aを受け入れるピン孔10が形成されており、これらのピン孔10に各ピン4a,6aが挿入されることにより、収納蓋4及び窓蓋6がホルダ本体2上に固定されるようになっている。
さらに、ホルダ本体2にはアレイ収納溝12及び底面開口部14が形成され、収納蓋4及び窓蓋6には、開口部4b,6bがそれぞれ形成されている。収納蓋4及び窓蓋6が取り付けられたホルダ本体2のアレイ収納溝12にマイクロアレイが収納された状態では、収納されたマイクロアレイに固定化されたプローブが、開口部4b,6b,14によって収納ホルダ1の外部に露出するようになっている。
ここで、収納ホルダ本体2の一部において、表裏の開口部4b,6b,14を結ぶ流路等を設け、検体を含んだ検体液を開口部4b,6bまたは底面開口部14のいずれか一方に注入して表裏の開口部4b,6b,14両方に検体液を行き渡らせるようにしてもよい。
また、マイクロアレイの表裏のいずれか一方に、プローブが露出しているマイクロアレイを収納する場合には、他方には検体液を供給する必要もないので、マイクロアレイ表裏を結ぶ流路を設けなくてもよく、また、マイクロアレイ上のプローブを露出させるための開口部4b,6b,14についても、ホルダ本体2、または収納蓋4及び窓蓋6のいずれか一方に設ければよい。
図2は、図1に示す本発明の一実施形態によるマイクロアレイ収納ホルダ1において、ホルダ本体2に収納蓋4のみを取り付けた状態を示す斜視図である。ここで、図2において、図1に示す部分と同一の部分には同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
図2に示すように、ホルダ本体2に収納蓋4のみを取り付けた状態のマイクロアレイ収納ホルダ1においては、収納溝12の一部が収納蓋4に覆われることにより、収納溝12が閉鎖された閉鎖収納溝12aと収納溝12が開放された開放収納溝12bとが形成されている。また、開放収納溝12bの上部において、ホルダ本体2に窓蓋6が取り付けられていない状態では、マイクロアレイをホルダ本体2内に挿入するための挿入口となる窓16が形成されるようになっている。
ここで、複数枚のマイクロアレイを窓16から開放収納溝12bに挿入してこのマイクロアレイを閉鎖収納溝12aに互いに接した状態で収納する際、マイクロアレイを窓16から開放収納溝12aにスムーズに挿入することができるように、窓16から露出している開放収納溝12bの長さについては、挿入すべきマイクロアレイの長さの約1倍以上2倍未満が好ましく、1.2倍以上1.5倍未満が最も好ましい。
また、ホルダ本体2内に所定の向きと所定の面内で順番に整列して収納されたマイクロアレイが収納溝12から飛び出し、マイクロアレイの配置が崩れてしまうことを防止するため、最後の1枚のマイクロアレイを開放収納溝12aに収納されるまでに、先に開放収納溝12aに収納されたマイクロアレイは、閉鎖収納溝12aの中に案内され、進まなくなるまで移動されて収納されるようになっている。
図3は、図2に示す本発明の一実施形態によるマイクロアレイ収納ホルダ内に一例としてマイクロアレイを3枚収納してホルダ本体に窓蓋を取り付けた状態を示す斜視図である。ここで、図3において、図1及び図2に示す部分と同一の部分には同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
図3に示す本実施形態のマイクロアレイ収納ホルダ1内に収納された3枚のマイクロアレイ18のぞれぞれに固定化されたプローブについては、すべてが同じ種類であってもよいし、すべてが異なった種類であってもよいし、一部が同じ種類であってもよく、色々なパターンをとることができるようになっている。
例えば、固定化されたプローブの種類がすべて異なっているマイクロアレイAを本実施形態のマイクロアレイ収納ホルダ1内に複数枚収納した場合、収納したマイクロアレイAの枚数が、マイクロアレイAに固定化されている個々の異なった種類のプローブに対する検出数となる。
また、本実施形態のマイクロアレイ収納ホルダ1内に収納する上述したマイクロアレイA以外に、固定化されたプローブの種類がマイクロアレイAと全て異なるマイクロアレイBと、固定化されたプローブの種類がこれらマイクロアレイA,Bと全て異なるマイクロアレイCとを本実施形態のマイクロアレイ収納ホルダ1内に複数枚収納した場合には、マイクロアレイA、B、Cに固定化されたプローブの種類について一度に検出することができるようになっている。
本実施形態のマイクロアレイ収納ホルダ1を構成する材料としては、ハイブリダイゼーションを阻害する物質、あるいはそのような物質を含むものでなければ特に限定はなく、たとえばポリプロピレン、ポリエチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネイトなどの熱可塑性の樹脂材料を用い、射出成形などで安価に大量に製作してもよい。
ここで、標識物質として蛍光色素を用い検体を標識付けし、ハイブリダイゼーションの分析を蛍光検出で行う場合には、マイクロアレイホルダの自家蛍光が強いとS/N比が低下し、検出精度が低下するため、自家蛍光が小さな素材を選択するのがよい。
自家蛍光が大きい素材でも、蛍光を吸収する添加剤、例えばカーボンブラック等を添加すると自家蛍光を大きく低減することができるため、そのような添加剤を添加したさまざまな素材を用いてもよい。
図4は、本実施形態のマイクロアレイ収納ホルダ内にマイクロアレイを所定の向き及び所定の面にして挿入するために用いるマイクロアレイ挿入治具の一実施形態を示す斜視図である。ここで、図4において、図1〜図3に示す部分と同一の部分には同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
図4に示すように、本発明の一実施形態によるマイクロアレイ挿入治具20は、ベース部24とゲート部22とを備え、このベース部24により、窓蓋6が取り付けられていない状態(窓16が開いた状態)のマイクロアレイ収納ホルダ1とゲート部22が互いに位置決めされるようになっている。
ここで、ベース部24には、収納ホルダ1の外形と一致する窪み部24aが設けられており、この窪み部24aに収納ホルダ1がはめ込まれることにより、収納ホルダ1がベース部24に位置決めされて保持されるようになっている。
また、ゲート部22の下面には、ゲート部位置決め用のピン22cが設けられ、ベース部24には、このピン22cが嵌め込まれるゲート部位置決め用のピン穴24bが設けられており、ピン22cがピン穴24bに嵌められることにより、ゲート部22がベース部24に位置決めされるようになっている。
さらに、ゲート部22は、マイクロアレイ18が所定の方向及び所定の面で通過する挿入用開口部22aを備えており、この挿入用開口部22aの内壁には、マイクロアレイ18の一辺の中心線からずれた位置に設けられた切欠き(凹部)18aが通過できる大きさの突起(凸部)22bが形成されている。この突起22bを含む挿入用開口部22aの形状は、所定の方向及び所定の面における単一のマイクロアレイ18とほぼ一致する形状となっている。
ここで、上述したマイクロアレイ18の切欠き18a(凹部)及びゲート部22の突起(凸部)22bについては、両者の配置を入れ換えて、マイクロアレイ18側に突起(凸部)を設け、ゲート部22側にこの突起(凸部)が通過する切欠き(凹部)を設けてもよい。
また、ゲート部22がベース部24に位置決めされた状態の挿入用開口部22aは、ベース部24の窪み部24aに保持された収納ホルダ1の窓16の真上に位置するようになっている。このとき、挿入用開口部22aでは、単一のマイクロアレイ18が所定の向き及び所定の面になったときにのみ、切欠き18aを含むマイクロアレイ18の形状と突起22bを含む挿入用開口部22aの形状とが一致し、マイクロアレイ18が挿入用開口部22aに引っかからずに通過することができるようになっている。
ここで、マイクロアレイ18の切欠き18aとゲート部22の挿入開口部22aに形成されている突起22bの形状や個数等の条件については、特に制限はなく、マイクロアレイ18が所定の向き及び所定の面になり、ゲート部22の挿入開口部22aに引っかからずにゲート部22を通過できるような条件であればよい。
また、切欠き18aと突起22bの形状については、三角形、四角形、多角形等の形状であってもよいし、切欠き18aと突起22bとの組み合わせについても、図示されている一対のほか、二対以上のものにしてもよい。
さらに、本実施形態の挿入治具20の材質としては特に制限はないが、ステンレス鋼、樹脂、無機材料等、腐食が起こらない素材を使用したり、鉄系材料や非鉄系材料へのメッキ、無機材料コーティング、或いは酸化皮膜形成等、耐食性を向上させる表面処理を施した材料を用いることが好ましい。
図5は、本発明の一実施形態によるマイクロアレイ収納ホルダにおいて、窓が開いた状態の収納ホルダを挿入治具に位置決めし、マイクロアレイを収納ホルダ内に挿入する状態を示す斜視図である。また、図6は、図5に示す本発明の一実施形態によるマイクロアレイ収納ホルダにおいて、マイクロアレイを収納ホルダ内に挿入して収納溝に沿って移動させた状態を示す斜視図である。ここで、図5及び図6において、図1〜図4に示す部分と同一の部分には同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
図5及び図6に示すように、本実施形態のマイクロアレイ収納ホルダ1がマイクロアレイ挿入治具20に固定された状態では、挿入用開口部22aを通過した単一のマイクロアレイ18が、開いた窓16から開放収納溝12bへと挿入され、この開放収納溝12bにより所定の方向と所定の面内で案内支持されるようになっている。
また、開放収納溝12bによって案内支持されたマイクロアレイ18は、開放収納溝12bにおいて遠位方向に延びる閉鎖収納溝12aに沿って窓16から離れた位置まで移動され、閉鎖収納溝12a内に収納されるようになっており、さらに、マイクロアレイ18が収納溝12a,12bに充填されるまで、マイクロアレイ18の開放収納溝12bへの挿入と、閉鎖収納溝12aへの移動が繰り返されるようになっている。
上述した本実施形態のマイクロアレイ収納ホルダ1及びマイクロアレイ挿入治具20によれば、プローブが固定化された複数の異なった種類のマイクロアレイを予め定めた位置関係にして容易に一体化させることができ、プローブが固定化された複数のマイクロアレイを用いたマイクロアレイ法を簡便に実施することができる。
つぎに、上述した本実施形態による挿入治具を用いてマイクロアレイを収納ホルダに収納する方法について説明する。
まず、ホルダ本体2に収納蓋4のみを取り付けて窓16を開けた状態の収納ホルダ1を挿入治具20のベース部24の窪み部24aにはめ込み、ゲート部22の位置決め用のピン22cをベース部24のピン穴24bに挿入して、ベース部24に収納ホルダ1及びゲート部22を位置決めする。
つぎに、マイクロアレイ18の切欠き18aが挿入治具20のゲート部22の突起22bと一致するようにマイクロアレイ18を所定の向き及び所定の面にした状態で、単一のマイクロアレイ18を挿入用開口部22aから収納ホルダ1の窓16を通じて開放収納溝12bに落とし込む。
つぎに、収納ホルダ1の窓16から開放収納溝12bに落とし込んだマイクロアレイ18を開放収納溝12bから遠位方向に延びる閉鎖収納溝12aに沿って窓16から離れた位置まで移動させて収納する。
所定枚数のマイクロアレイ18を収納溝12a,12bに完全に収納させた後、ゲート部22をベース部24から取り外し、収納ホルダ1の窓16に窓蓋6を取り付けて収納が完了となる。
本発明の一実施形態によるマイクロアレイ収納ホルダを示す分解斜視図である。 図1に示す本発明の一実施形態によるマイクロアレイ収納ホルダにおいて、ホルダ本体に収納蓋のみを取り付けた状態を示す斜視図である。 図2に示す本発明の一実施形態によるマイクロアレイ収納ホルダ内にマイクロアレイを3枚収納してホルダ本体に窓蓋を取り付けた状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態によるマイクロアレイ挿入治具を示す斜視図である。 本発明の一実施形態によるマイクロアレイ収納ホルダにおいて、窓が開いた状態の収納ホルダを挿入治具に位置決めし、マイクロアレイを収納ホルダ内に挿入する状態を示す斜視図である。 図5に示す本発明の一実施形態によるマイクロアレイ収納ホルダにおいて、マイクロアレイを収納ホルダ内に挿入して収納溝に沿って移動させた状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 マイクロアレイ収納ホルダ
2 ホルダ本体
4 収納蓋
4a 収納蓋ピン
4b 収納蓋開口部
6 窓蓋
6a 窓蓋ピン
6b 窓蓋開口部
8 蓋収納溝
10 ピン孔
12 アレイ収納溝
12a 閉鎖収納溝
12b 開放収納溝
14 底面開口部
16 窓
18 マイクロアレイ
18a 切り欠き
20 マイクロアレイ挿入治具
22 ゲート部
22a 挿入用開口部
22b 突起
22c 位置決め用ピン
24 ベース部
24a 窪み部
24b 位置決め用ピン穴

Claims (9)

  1. プローブを固定化したマイクロアレイを収納するマイクロアレイ収納ホルダであって、
    ホルダ本体と、
    このホルダ本体の内側に設けられ複数のマイクロアレイを収納する収納部と、
    この収納部に収納された複数のマイクロアレイを保持する蓋部と、を有し、
    上記ホルダ本体又は上記蓋部の少なくとも何れか一方に複数のマイクロアレイの各プローブを露出させる露出用開口部が設けられ、
    上記蓋部の少なくとも一部分が上記ホルダ本体に対し着脱可能であり、この蓋部の一部分を取り外したとき上記マイクロアレイが挿入可能な窓部が形成されるように構成されていることを特徴とするマイクロアレイ収納ホルダ。
  2. 上記露出用開口部は、上記ホルダ本体及び上記蓋部の両方に形成されている請求項1記載のマイクロアレイ収納ホルダ。
  3. 上記蓋部は、上記ホルダに固定され上記露出用開口部を備えた収納蓋部と、上記ホルダ本体に対して着脱可能で上記露出用開口部を備えた窓蓋部を有する請求項1又は2に記載のマイクロアレイ収納ホルダ。
  4. 上記収納部は、上記複数のマイクロアレイが互いに接した状態で収納するように構成されている請求項1乃至3の何れか1項に記載のマイクロアレイ収納ホルダ。
  5. 上記蓋部は、上記複数のマイクロアレイが上記収納部に収納された後にホルダ本体にピン手段により固定されている請求項1乃至4の何れか1項に記載のマイクロアレイ収納ホルダ。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載のマイクロアレイ収納ホルダにマイクロアレイを挿入する際に使用するマイクロアレイ挿入治具であって、
    蓋部の一部分を取り外して上記窓部が形成された上記マイクロアレイ収納ホルダを保持するベース部と、
    上記マイクロアレイが所定の方向及び所定の面で通過する挿入用開口部を備えたゲート部と、を有し、
    上記ベース部は、上記ゲート部の挿入用開口部が上記蓋部の窓部の真上に位置するように上記ゲート部及び上記マイクロアレイ収納ホルダを互いに位置決めする位置決め手段を備えていることを特徴とするマイクロアレイ挿入治具。
  7. 上記マイクロアレイはその中心線からずれた位置に凹部又は凸部を備え、上記ゲート部の挿入用開口部は上記マイクロアレイの凹部又は凸部が通過可能な凸部又は凹部を備えている請求項6記載のマイクロアレイ挿入治具。
  8. 上記ベース部は、上記マイクロアレイ収納ホルダを保持する窪み部を有し、上記位置決め手段は、上記ベース部及び上記ゲート部に設けられた位置決め用ピン手段である請求項
    6又は7に記載のマイクロアレイ挿入治具。
  9. 上記マイクロアレイを請求項1乃至5の何れか1項に記載のマイクロアレイ収納ホルダに請求項6乃至8の何れか1項に記載のマイクロアレイ挿入治具を用いて収納する収納方法であって、
    上記ゲート部及び上記窓部が形成された上記マイクロアレイ収納ホルダを上記ベース部に位置決めする第1工程と、
    上記マイクロアレイを上記ゲート部の挿入用開口部を経由して上記蓋部の窓部から上記上記収納部に落し込む第2工程と、
    この落し込まれたマイクロアレイを上記収納部内の上記窓部から離れた位置まで移動させる第3工程と、
    これらの第2工程と第3工程とを繰り返して行ない上記収納部に複数のマイクロアレイを収納し、その後、上記ゲート部を上記ベース部から取り外し、上記マイクロアレイ収納ホルダの上記窓部に上記窓蓋部を固定する第4工程と、を有することを特徴とするマイクロアレイをマイクロアレイ収納ホルダにマイクロアレイ挿入治具を用いて収納する収納方法。
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