JP2005300108A - 冷蔵ショーケース - Google Patents

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Abstract

【課題】収納した物品に上部エバポレータから融解水が滴下することなく、収納室の温度を調節する。
【解決手段】冷蔵ショーケースは、収納室14の上方に設けた上部エバポレータ40および収納室14の下部に設けた下部エバポレータ42を、冷却装置に接続した冷却回路50を備える。上部エバポレータ40および下部エバポレータ42は、冷却装置に並列に接続される。下部エバポレータ42の上流側の第2径路R2に、下部エバポレータ42に対する冷媒の供給または遮断する電磁弁SVが設けられる。冷却運転に際して、上部エバポレータ40による冷却は常に実施され、収納室14の温度の低下を温度検知手段Thが検知すると、電磁弁SVを閉成して下部エバポレータ42による冷却を停止すると共に、収納室14の温度の上昇を温度検知手段Thが検知すると電磁弁SVを開放して下部エバポレータ42により収納室14を冷却して温度調節する。
【選択図】図2

Description

この発明は、飲食店等のカウンタに設置されて、収納した物品を展示しつつ冷蔵保存する冷蔵ショーケースに関し、更に詳細には、収納室の上部および下部に配設したエバポレータにより収納室を冷却するよう構成した冷蔵ショーケースに関するものである。
食品や飲料品等の物品を冷蔵保存する冷蔵ショーケースとしては、例えば寿司屋等のカウンタに設置され、客に収納した寿司ネタ等の生鮮食材を展示しながら冷蔵保存するネタケースと呼ばれるものがある(特許文献1参照)。例えば図3に示すように、冷蔵ショーケース10は、物品を冷蔵保存する収納室14と、この収納室14を冷却するための図示しない圧縮機や凝縮器等の冷却装置(冷却系)が配設される機械室16とが隣接して設けられている。前記収納室14は、上部、側部および底部が断熱構造とされた断熱箱体12の内部に画成されると共に、その前部にはガラスカバー30が嵌め込まれ、該収納室14の内部が前面から見えるようになっている。そして、前記断熱箱体12の背面側には、収納室14に対する物品出入口31が開設される共に、該物品出入口31にはスライド扉32,32がスライド自在に取付けられ、該スライド扉32,32を左右方向にスライドして物品出入口31を開放することで、収納室14に対する物品の出し入れを許容するよう構成されている(図4参照)。
図4に示すように、前記収納室14の上部には、前記冷却装置に接続する上部エバポレータ40が収納室14内に露出して配設され、冷却装置から冷媒を循環供給することで、直接的に収納室14を冷却している。また、前記収納室14の底面を構成する底板24における断熱材18側に臨む外底面には、前記上部エバポレータ40と連通接続する下部エバポレータ42が密着するよう蛇行配設され、この下部エバポレータ42に冷媒を循環供給することで、該底板24を冷却して間接的に収納室14を冷却するようになっている。このように、前記収納室14に陳列された物品は、上下の両方向から冷却されるようになっている。すなわち、前記冷蔵ショーケース10の冷却回路20は、図5に示すように、圧縮機CMで圧縮された気化冷媒が、下流に位置する凝縮器CDでファンモータFMにより冷却されて凝縮液化し、ドライヤ(水分除去器)44を経由して膨張弁EVで減圧された液化冷媒が上部エバポレータ40および下部エバポレータ42で低温の気化冷媒となることで前記収納室14を冷却し、再び圧縮機CMに帰還するサイクルを構成している。ここで、冷却回路20を構成する各機器間は冷媒配管46で接続されると共に、上部エバポレータ40と下部エバポレータ42とは直列に接続されている。なお、前記冷却回路20では、ドライヤ44から膨張弁EVに向かう冷媒配管46と、両エバポレータ40,42から圧縮機CMに向かう冷媒配管46とをある区間だけ近接させて熱交換し、ドライヤ44から膨張弁EVに向けて流れる液化冷媒を、エバポレータ40,42から流出してくる比較的低温の気化冷媒で冷却することで、該冷却回路20の冷却効率を向上させている。
前記冷蔵ショーケース10は、収納した物品や外気温に合わせて使用者が調節した所定温度(設定温度)まで収納室14を冷却するよう構成され、外気温の変動またはスライド扉32,32の開閉による収納室14の温度変化に対応して自動的に温度調節することで、該収納室14は設定温度に保持される。前記収納室14の温度調節の方法としては、該収納室14の温度が設定温度より高い場合に、前記圧縮機CMを駆動して、両エバポレータ40,42に対して冷媒を循環供給して収納室14を冷却し、一方、収納室14の温度が設定温度より低い場合は、圧縮機CMを停止して冷媒の循環を停止することで、収納室14の過冷却を防止するものがある。ここで、前記収納室14に露出して配設された上部エバポレータ40には、冷却運転に伴い収納室雰囲気中の湿り分が露となって該上部エバポレータ40に付着して、これが冷却運転の進行につれて氷結して霜になって上部エバポレータ40の表面を覆っている。すなわち、温度調節のために冷却運転を停止すると、前記上部エバポレータ40に付着していた霜が融解して、収納された物品に融解水が滴下してしまう虞れがある。
特開2000−139633号公報
そこで、前記収納室14の温度に拘らず、前記圧縮機CMを連続運転するよう制御すると共に、前記膨張弁EVとして定圧膨張弁を使用して冷媒の流量を調節することで、外気温等が変化しても収納室14を設定温度に保持し得るようにした温度調節の方法もある。しかし、この定圧膨張弁を用いた温度調節方法では、両エバポレータ40,42の圧力に応じて膨張弁EVを開閉するので外気温の大きな変化に対して追従できなくなる。例えば、前記収納室14の設定温度を低温域に調節しておくと、外気温が高温になった際でも収納した物品を好適に冷却することはできるが、外気温が下降した際には、収納室14の温度が下がり過ぎて物品を過冷却してしまい、該物品を凍結等により損ねてしまう虞れがある。これに対し、収納室14の設定温度を高温域に設定しておくと、外気温が上昇した際に収納した物品を充分に冷却することができず、該物品の劣化が早まる不都合が指摘される。すなわち、使用者が外気温に応じて、収納室14の温度調節を頻繁に実施する必要があり、煩雑であった。
また、特許文献1に開示された冷蔵ショーケース10の如く、上部エバポレータ40の下方に融解水を受容する水滴受け皿70を設け、収納した物品に融解水が滴下しないよう構成したものが提案されている。しかし、前記水滴受け皿70を設けることで、この水滴受け皿70がガラスカバー30を介して採り入れられている光を阻むと共に視認性を悪化させ、収納した物品の展示性を損うばかりでなく、上部エバポレータ40で熱交換して冷気となった収納室内雰囲気の循環を妨げ、冷却効率を低下させてしまう弊害がある。また、前記収納室14の室内スペースの減少や水滴受け皿70の清掃が煩雑である等の不都合も指摘される。
すなわちこの発明は、従来の技術に係る冷蔵ショーケースに内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、収納した物品に上部エバポレータから融解水が滴下することがなく、かつ好適に収納室の温度調節を行ない得る冷蔵ショーケースを提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本発明に係る冷蔵ショーケースは、
物品の収納室の上方に設けた上部エバポレータと、該収納室の下部に設けた下部エバポレータとを冷却系に接続し、この冷却系から両エバポレータに冷媒を循環供給して前記収納室を冷却する冷蔵ショーケースにおいて、
前記上部エバポレータおよび下部エバポレータを、前記冷却系に並列に接続すると共に、該下部エバポレータが冷却系に接続する冷媒供給管路に管路開閉手段を設け、
前記上部エバポレータへの冷媒の供給を継続した状態で、前記管路開閉手段を開閉動作させて、前記下部エバポレータに対する冷媒の供給または遮断を行なうよう構成したことを特徴とする。
本発明に係る冷蔵ショーケースによれば、上部エバポレータおよび下部エバポレータを、冷却系に並列に接続すると共に、下部エバポレータに対する冷媒の供給または遮断するよう開閉動作する管路開閉手段を、該下部エバポレータへの冷媒供給管路に設けたので、下部エバポレータへの冷媒の供給および供給停止の制御を行なっている間であっても、上部エバポレータには冷媒が常時供給されているから、その冷却状態が途切れることがなく、上部エバポレータに付着した霜が融解して収納した物品を汚損することはない。また管路開閉手段を、収納室の温度を検知する温度検知手段の検知温度に応じて自動的に動作するようにしたので、冷却運転に際しては、収納室の温度が所定温度より低下したことを温度検知手段が検知すると、管路開閉手段を閉成して下部エバポレータによる冷却を停止し、収納室の温度が所定温度より上昇したことを温度検知手段が検知すると管路開閉手段を開放して下部エバポレータによる収納室の冷却を再開することで、収納室の温度調節を自動的に行なうことができる。更に、収納室の温度が設定温度より高い場合は、両エバポレータで冷却することで、迅速に収納室を温度降下することができ、収納した物品の劣化を抑制し得ると共に、収納室の温度が所定温度より低い場合は、下部エバポレータを停止し、上部エバポレータのみで冷却することで、収納した物品の過冷却に起因する凍結等の不具合を回避し、収納室の温度を一定に維持し得る効率のよい冷却運転を実施できる。しかも、上部エバポレータから融解水が滴下しないから、水滴受け皿を設ける必要がなく、収納室に収納した物品の展示性を損ったり、冷気の循環が阻害されて冷却効率が低下したり、室内スペースが減少する等の不都合を生じない。
次に、本発明に係る冷蔵ショーケースにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、説明の便宜上、図3〜図5に示した冷蔵ショーケースの構成要素と同一の要素については、同一の符号を使用して詳細な説明は省略する。
図1に示すように、実施例に係る冷蔵ショーケース11において、生鮮食材や飲料等の物品を冷蔵保存する収納室14は、内箱22と外箱26の間にウレタンフォーム等の断熱材18を充填した断熱箱体12に内部画成されている。そして、前記収納室14の前側、すなわちカウンタ等に冷蔵ショーケース11を載置した際に客先に臨む断熱箱体12の前側には、透明な複層ガラスからなるガラスカバー30が嵌め込まれて、収納室14に収納されている物品を前方から確認することができるようになっている。これに対し、前記断熱箱体12の背面側には、物品出入口31が開設されると共に、この物品出入口31は、上下をレール34,35で保持されたスライド扉32,32が左右方向にスライド自在に配設され、該物品出入口31を開閉可能に構成してある。前記収納室14の底面は、前記スライド扉32側からガラスカバー30側に向けて下方傾斜され、該底面に載置された簀の子等の台座(図示せず)の上に物品が陳列され、収納した物品を前側から見易くしている。そして、前記底面の傾斜下端(ガラスカバー30)側には排水口36が設けられ、この排水口36に接続した排水管38を介して、収納室14内に溜った水を冷蔵ショーケース11外に排出するようになっている。
前記収納室14を冷却する冷却装置(冷却系)は、前記断熱箱体12と隣接して一体的に配設されたキャビネットに内部画成した機械室16に配設され、圧縮機CM、凝縮器CD、ファンモータFMおよび膨張弁EV1,EV2等から構成される(図2参照)。前記収納室14の上部には、前記冷却装置に接続する上部エバポレータ40が幅方向に延在して蛇行状に配設され、該上部エバポレータ40に冷媒を循環供給することで、収納室内雰囲気を冷却して直接的に収納室14を冷却している。また、前記収納室14の底面を構成する底板24における断熱材18側に臨む外底面には、前記冷却装置に接続する下部エバポレータ42が密着するよう蛇行状に配設され、該下部エバポレータ42に冷媒を循環供給することで、該底板24を冷却して間接的に収納室14を冷却するようになっている。このように、前記収納室14に陳列された物品は、冷却運転に際して、前記収納室14の上下に配設された両エバポレータ40,42で、上下両方向から冷却されるよう構成される。
前記冷蔵ショーケース11には、前記収納室14内の温度を検知して後述する管路開閉手段としての電磁弁SVを開閉制御するためのサーモスタット等の温度検知手段Thが配設されている。電気回路的に説明すると、例えば電磁弁SVと該回路上において直列に配置されている温度検知手段Thの接点が、設定温度の検知に伴って閉成され、電磁弁SVに通電することで、電磁弁SVのコイルに電気が流れて管路を開放していたプランジャーが管路を閉成して、冷媒の流通を遮断するようになっている。また、温度検知手段Thの取付け位置としては、これが収納室14の内側に大きく突出して邪魔にならず、該収納室14以外の温度の影響を受け難い位置であれば特に限定されない。更に前記機械室16には、その内部に冷却装置の運転制御をする電装部(図示せず)が配設され、前記温度検知手段Thの所定温度(設定温度)の検知結果に基づいて、前記電磁弁SVを自動的に開閉制御すると共に、コントロールパネル(図示せず)に設けた運転スイッチの操作により冷却装置を構成する各機器を運転するよう制御している。なお、前記コントロールパネルには、前記温度検知手段Thの設定温度を調節する操作部も設けられている。
図2に示すように、実施例の冷蔵ショーケース11には、前記機械室16に配設された圧縮機CM、凝縮器CD、ファンモータFM、ドライヤ(水分除去器)44、第1膨張弁EV1、第2膨張弁EV2および電磁弁SV等の冷却装置と、前記収納室14側に設けられた上部エバポレータ40および下部エバポレータ42とからなり、各機器を冷媒配管46で連通接続することで、冷媒が循環し得るようにした冷却回路50が構成されている。すなわち冷却回路50において、圧縮機CMで圧縮された気化冷媒を、冷媒配管46を介して凝縮器CDで凝縮液化し、ドライヤ44で冷媒中に含まれる水分を除去した後、第1膨張弁EV1および第2膨張弁EV2の夫々で減圧し、前記上部エバポレータ40および下部エバポレータ42中で一挙に夫々膨張して蒸発することにより、両エバポレータ40,42が強制冷却され、前記収納室14と熱交換を行なって該収納室14を冷却させるようになっている。そして、前記上部エバポレータ40および下部エバポレータ42で蒸発した気化冷媒は、冷媒配管46を経て圧縮機CMに帰還するサイクルを繰り返すよう構成される。なお、図中の符号FMは、冷却運転時に運転されて凝縮器CDを空冷するファンモータを示す。
前記冷却回路50において、前記上部エバポレータ40および下部エバポレータ42は、冷却装置に並列に接続され、その上流側(冷媒流通方向の上流側)の夫々に対応して膨張弁EV1,EV2を備えている(図2参照)。具体的には、前記ドライヤ44の下流側で冷媒配管46は分岐して、上部エバポレータ40に接続する第1径路R1と、下部エバポレータ42に接続する第2径路(冷媒供給管路)R2とに別れている。そして、前記第1径路R1に第1膨張弁EV1が配設され、圧縮機CMが駆動している状態(冷蔵ショーケース11の冷却運転時)では、常に冷媒が第1膨張弁EV1を介して上部エバポレータ40に供給されている。これに対して、前記第2径路R2には、上流側から電磁弁SVおよび第2膨張弁EV2が配設され、圧縮機CMが駆動している状態では、冷媒が電磁弁SVおよび第2膨張弁EV2を介して下部エバポレータ42に供給されるようになっている。前記電磁弁SVは、前記温度検知手段Thによる収納室14の温度検知に基づいて自動的に開閉制御される。すなわち、収納室14の温度が設定温度より高い場合は、電磁弁SVが開放して第2径路R2への冷媒の循環を許容すると共に、該収納室14の温度が設定温度より低い場合は、電磁弁SVが閉成して第2径路R2への冷媒の循環を遮断するよう構成される。そして、前記上部エバポレータ40および下部エバポレータ42の吐出側に接続した冷媒配管46,46は、前記圧縮機CMの上流側において再び合流して、両エバポレータ40,42で熱交換した気化冷媒が圧縮機CMに流入するようになっている。従って、前記冷蔵ショーケース11では、冷却運転中は上部エバポレータ40による収納室14の冷却は常時なされ、温度検知手段Thの温度検知に基づく電磁弁SVの開閉動作による前記下部エバポレータ42の冷却状態のON,OFFにより、該収納室14の温度調節を実施し得るよう構成される。
〔実施例の作用〕
次に、実施例に係る冷蔵ショーケースの作用について説明する。前記冷蔵ショーケース11は、前記コントロールパネルの運転スイッチがONされると、前記圧縮機CMを駆動して、前記冷却回路50に冷媒の循環を開始する。同時に、前記ファンモータFMが回転駆動され、前記凝縮器CDを空冷し始める。そして、前記上部エバポレータ40および下部エバポレータ42に供給された気化冷媒により強制冷却された両エバポレータ40,42との熱交換によって、次第に前記収納室14が冷却される。なお、前記コントロールパネルにおける温度検知手段Thを調節する操作部で、前記収納室14に収納される物品や外気温に応じて、設定温度が予め調節してある。
冷却運転が進行して、前記収納室14の温度が設定温度に到来して更に下降すると、前記温度検知手段Thが設定温度より下降したことを検知し、この温度検知に基づいて第2径路R2に介挿された電磁弁SVが閉成される。これにより、第2径路R2への冷媒の供給が遮断され、前記下部エバポレータ42による収納室14の冷却が停止する。一方、前記第2径路R2と並列関係にある第1径路R1には、冷媒の循環が継続されているので、前記上部エバポレータ40による収納室14の冷却は継続される。前記下部エバポレータ42による冷却を停止すると、両エバポレータ40,42により冷却することで温度下降していた収納室14の温度降下は停滞し、該収納室14の過冷却は防止される。また前記収納室14は、前記上部エバポレータ40による冷却が継続されているから、スライド扉32,32の開閉による外気の流入や収納室14を画成しているガラスカバー30、スライド扉32,32および断熱箱体12からの微少な冷気の流出等に起因する収納室14の温度上昇を抑制し、該収納室14が一定温度になるよう補償することができる。更に、前記上部エバポレータ40による連続冷却を実施することで、外気温の急激な上昇に対して緩衝作用を奏し、前記収納室14が急激に温度上昇することなく、収納した物品の劣化を防止し得る。なお、前記上部エバポレータ40による連続冷却を行なっても、収納室14が過冷却状態に移行する虞れはない。
そして、外気温の変動またはスライド扉32,32の頻繁な開閉等によって、前記収納室14の温度が設定温度以上に上昇すると、前記温度検知手段Thが設定温度より上昇したことを検知し、この温度検知に基づいて第2径路R2に介挿された電磁弁SVが開放される。これにより、第2径路R2への冷媒の供給が再開され、前記下部エバポレータ42による収納室14の冷却が開始される。すなわち、前記収納室14の温度が設定温度より高い場合は、両エバポレータ40,42で冷却することで、収納室14を迅速に温度降下させることで、収納した物品の劣化を抑制し得ると共に、該収納室14の温度が設定温度より低い場合は、下部エバポレータ42を停止し、上部エバポレータ40のみにより冷却することで、収納した物品の過冷却に起因する凍結等の不具合を回避し、収納室14の温度を一定に維持し得る効率のよい冷却運転を実施できる。また、従来例で説明した定圧膨張弁による温度調節と比較して、前記温度検知手段Thによる収納室14の温度検知に基づいて電磁弁SVを開閉する構成であるので、収納室14の温度変動に対して下部エバポレータ42による温度調節は即応し得るから、外気温の変動に対する追従性が良好であって、収納した物品の過冷却や劣化等の弊害を回避し得る。
このように、前記冷却回路50において、前記上部エバポレータ40と下部エバポレータ42とを並列に接続しているから、下部エバポレータ42が接続された第2径路R2を電磁弁SVで閉成しても、第1径路R1に接続した上部エバポレータ40には、冷却運転中は常に冷媒が供給され続けられてる。すなわち、前記収納室14の温度変化に関わりなく、前記上部エバポレータ40は冷却状態が途切れることがないから、該上部エバポレータ40に霜が付着していても、冷却運転中は霜が融解することなく、収納した物品に融解水が滴下して汚損させることはない。従って、従来例で説明した如く、前記上部エバポレータ40の下方に水滴受け皿70等の融解水を受容する手段を設ける必要がないので、前記収納室14に収納した物品の展示性が損われることなく、該収納室14の室内スペースを有効に利用できると共に、清掃も好適に実施できる。更に、前記下部エバポレータ42による冷却を停止する時間帯を設けたので、前記収納室14の湿度の過剰な低下が抑制されるから、収納した物品を乾燥し難くすることができる。
実施例の冷蔵ショーケース11では、両エバポレータ40,42の上流側に、この両エバポレータ40,42と冷却装置との圧力差を保持する手段として膨張弁EV1,EV2を用いたが、これに限定されず、各エバポレータ40,42に対応して設けられるキャピラリーチューブを採用してもよい。また、第2径路R2の管路開閉手段として電磁弁SVを用いたが、温度検知手段Thの温度検知に基づいて管路を開閉し得るものであれば、例えば電動弁を採用することもできる。そして、実施例の冷却回路50についても、ドライヤ44から膨張弁EV1,2に向かう冷媒配管46と、両エバポレータ40,42から圧縮機CMに向かう冷媒配管46とを、ある区間だけ近接して熱交換させたり、または熱交換器を設けることで、ドライヤ44から膨張弁EV1,2に向けて流れる液化冷媒を、エバポレータ40,42から流出してくる冷たい気化冷媒で冷却して、冷却回路の冷却効率を向上させることができる。
本発明の好適な実施例に係る冷蔵ショーケースを示す側断面図である。 実施例の冷蔵ショーケースの冷却回路を示す概略図である。 従来の冷蔵ショーケースを正面側から示す概略斜視図である。 図3のA−A断面図である。 従来の冷蔵ショーケースの冷却回路を示す概略図である。
符号の説明
14 収納室,40 上部エバポレータ,42 下部エバポレータ,
CM 圧縮機(冷却系),CD 凝縮器(冷却系),EV1 第1膨張弁(冷却系),
EV2 第2膨張弁(冷却系),R2 冷媒供給管路(第2径路),
SV 電磁弁(管路開閉手段),Th 温度検知手段

Claims (2)

  1. 物品の収納室(14)の上方に設けた上部エバポレータ(40)と、該収納室(14)の下部に設けた下部エバポレータ(42)とを冷却系(CM,CD,EV1,EV2)に接続し、この冷却系(CM,CD,EV1,EV2)から両エバポレータ(40,42)に冷媒を循環供給して前記収納室(14)を冷却する冷蔵ショーケースにおいて、
    前記上部エバポレータ(40)および下部エバポレータ(42)を、前記冷却系(CM,CD,EV1,EV2)に並列に接続すると共に、該下部エバポレータ(42)が冷却系(CM,CD,EV1,EV2)に接続する冷媒供給管路(R2)に管路開閉手段(SV)を設け、
    前記上部エバポレータ(40)への冷媒の供給を継続した状態で、前記管路開閉手段(SV)を開閉動作させて、前記下部エバポレータ(42)に対する冷媒の供給または遮断を行なうよう構成した
    ことを特徴とする冷蔵ショーケース。
  2. 前記管路開閉手段(SV)は、前記収納室(14)の温度を検知する温度検知手段(Th)の検知温度に応じて自動的に作動するようにした請求項1記載の冷蔵ショーケース。
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CN104960400A (zh) * 2015-06-23 2015-10-07 澳柯玛股份有限公司 一种具有冷凝风道冷柜的电动车
CN106123386A (zh) * 2016-06-17 2016-11-16 西安交通大学 一种大冷冻能力并联双循环制冷系统及其控制方式
CN112944784A (zh) * 2021-03-22 2021-06-11 加西贝拉压缩机有限公司 一种密封型往复式冰箱压缩机用变冷量套件及其使用方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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