JP2005300037A - 流体制御弁 - Google Patents

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    • F25B2341/06Details of flow restrictors or expansion valves
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    • F25B2341/0683Expansion valves combined with a sensor the sensor is disposed in the suction line and influenced by the temperature or the pressure of the suction gas

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Abstract

【課題】 シール部材の不良やその収容部の寸法誤差等によるシール部での流体の漏洩を、正確に検出させることができる流体制御弁を提供する。
【解決手段】 本発明にかかる流体制御弁においては、Oリング13の収容部と外部とを連通させる漏洩検査孔により、収容部で漏洩した流体を確実に外部に取り出すことができる。このため、漏洩検査において、Oリング13の不良やその収容部の寸法誤差等によるシール部でのヘリウム等の検出用ガスの漏洩を、ボディ2とアジャストねじ10との間のシール作用の有無によらず正確に検出させることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、上流側から流入する流体の流量を制御して下流側に流出させる流体制御弁に関する。
例えば自動車用エアコン装置では、一般に、循環する冷媒を圧縮するコンプレッサと、圧縮された冷媒を凝縮するコンデンサと、冷凍サイクル内の冷媒を溜めるとともに凝縮された冷媒を気液に分離するレシーバと、分離された液冷媒を絞り膨張させる膨張弁と、膨張弁で膨張された冷媒を蒸発させるエバポレータによる冷凍サイクルが構成されている。膨張弁としては、例えばエバポレータの出口における冷媒の温度及び圧力を感知してエバポレータに送り出す冷媒の流量を制御するようにした温度式膨張弁が用いられている(例えば特許文献1参照)。
図7は、従来の温度式膨張弁の構成例を表す断面図である。温度式膨張弁101は、ボディ102の側部に、レシーバから高温・高圧の液冷媒を受けるポート103と、この温度式膨張弁101にて絞り膨張された低温・低圧の冷媒をエバポレータへ供給するポート104と、エバポレータから蒸発された冷媒を受けるポート105と、この温度式膨張弁101を通過した冷媒をコンプレッサへ戻すポート106とを備えている。
ポート103からポート104へ連通する流体通路には、弁座107がボディ102と一体に形成され、その弁座107の上流側には、内部弁機構を構成するボール状の弁体108が配置されている。この弁体108が収容されている空間には、弁体108を弁座107に着座させる方向に付勢する圧縮コイルスプリング109が配置され、この圧縮コイルスプリング109は、ボディ102の下端部に螺着されたアジャストねじ110に受けられており、アジャストねじ110のボディ102への螺入量を調整することで圧縮コイルスプリング109の荷重を調整できるようにしている。このアジャストねじ110とボディ102との間には、内部の冷媒が外部に漏洩することを阻止するためのOリング121が介装されている。
また、ボディ102の上端部には、パワーエレメント111が接合されており、ポート105からポート106へ向けて流れる冷媒の温度を感じてシャフトを押圧し、弁体108の弁座107からのリフト量を制御するようになっている。このパワーエレメント111とボディ102との間にも、内部の冷媒が外部に漏洩することを阻止するOリング122が介装されている。
温度式膨張弁101は、レシーバからの高温・高圧の液冷媒をこの弁部を通すことにより低温・低圧の冷媒にしてエバポレータに供給するとともに、エバポレータ出口の冷媒の圧力・温度を感知して弁部を通る冷媒の流量を制御し、冷房負荷の変動及びコンプレッサの回転数の変動に応じて冷媒量を制御する働きをする。
特開平2002−115938号公報
ところで、一般に、温度式膨張弁101の出荷前等には、ボディ102、アジャストねじ110及びパワーエレメント111の寸法誤差やOリング121,122の不良等により、内部の冷媒が外部に漏洩していないことを確認する漏洩検査が行われる。
具体的には、図示しないが、温度式膨張弁101のアジャストねじ110近傍及びパワーエレメント111近傍のそれぞれを専用の真空容器に収容した状態で、温度式膨張弁101内に高圧のヘリウム等の不活性ガスを流す。真空容器にはこの不活性ガスを検知するセンサが設置されているため、この不活性ガスが検知されることによってその漏洩を検出し、しかるべき措置をとることになる。
しかしながら、Oリング121,122の不良やこれらの収容部の寸法誤差等があっても、その外側でたまたま気密シールがなされることがある。すなわち、アジャストねじ110とボディ102との接合部のOリング121よりも外側部分、或いは、パワーエレメント111とボディ102との接合部のOリング122よりも外側部分において、漏洩検査時にたまたま金属シール等がなされていたような場合である。このような場合、漏洩検査時に問題なしと判断されても、自動車に搭載された際の振動等によってその金属シール等がなくなって冷媒が外部に漏洩する虞がある。また、ボディ102とアジャストねじ110、パワーエレメント111との材質が異なる場合には、外部環境等による熱膨張差によって両者の間に隙間が生じ、冷媒が外部に漏洩する虞がある。
尚、このような問題は温度式膨張弁に限らず、流体を通過させるボディ内部の流路と外部とを連通させる連通孔を封止部材で封止し、その封止部材の気密性がシール部材の介装により実現される制御弁(流体制御弁)には、同様に生じ得るものと考えられる。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、シール部材の不良やその収容部の寸法誤差等によるシール部での流体の漏洩を、正確に検出させることができる流体制御弁を提供することを目的とする。
本発明では上記問題を解決するために、上流側から流入する流体の流量を制御して下流側に流出させる流体制御弁において、内部に前記流体の流路が形成されたボディと、前記ボディ内に設けられた弁座と、前記ボディ内で支持されつつ前記弁座に対して進退し、前記弁座からのリフト量によって下流側へ流す前記流体の流量を制御する弁体と、前記流路と前記ボディの外部とを連通させる連通孔を封止するように配設された封止部材と、前記封止部材と前記ボディとの間に介装されて、前記ボディの内部から外部への前記流体の漏れを阻止するためのシール部材と、を備え、前記ボディと前記封止部材との接合部に、前記ボディの外部と前記シール部材の収容部とを連通させる一又は複数の漏洩検査孔が形成されたことを特徴とする流体制御弁が提供される。
ここでいう「流体」は、気体、液体、気液混合体など様々な流体を含み得る。また、「流体制御弁」とは、弁体及び弁座を含む弁部を介して流体の流量や前後差圧などの様々な制御パラメータを制御する様々な制御弁を含み得る。
また、「封止部材」は、流体制御弁の制御動作を実現するための内部機構、又はその一部であってもよいし、単に連通孔を閉塞するための部材であってもよい。
このような流体制御弁によれば、ボディと封止部材との接合部に、ボディの外部とシール部材の収容部とを連通させる漏洩検査孔が形成されているため、仮にある環境下においてシール部材よりも外側でボディと封止部材との間のシール作用があったとしても、その収容部で漏洩した流体は、漏洩検査孔を通って外部に排出される。
本発明の流体制御弁によれば、シール部材の収容部と外部とを連通させる漏洩検査孔により、その収容部で漏洩した流体を確実に外部に取り出すことができる。このため、シール部材の不良やその収容部の寸法誤差等によるシール部での流体の漏洩を、ボディと封止部材との間のシール作用の有無によらず正確に検出させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。本実施の形態は、本発明の流体制御弁を自動車用エアコン装置の冷凍サイクルに適用される温度式膨張弁として具体化したものであり、図1はこの温度式膨張弁の構造を表す断面図である。
図1に示すように、温度式膨張弁1は、アルミニウム材から形成されたボディ2の側部に、レシーバから高温・高圧の液冷媒を受けるポート3と、この温度式膨張弁1にて絞り膨張された低温・低圧の冷媒をエバポレータへ供給するポート4と、エバポレータから蒸発された冷媒を受けるポート5と、この温度式膨張弁1を通過した冷媒をコンプレッサへ戻すポート6とを備えている。
ポート3からポート4へ連通する流体通路(流路)には、弁座7がボディ2と一体に形成され、その弁座7の上流側には、弁機構を構成するボール状の弁体8が配置されている。また、ボディ2の下端部には、この流体通路にほぼ直交して外部と連通する連通孔9が形成されており、この連通孔9を封止するようにアジャストねじ10(封止部材)が螺着されている。アジャストねじ10の先端面には円溝状のスプリング受け部11が形成され、このスプリング受け部11には、弁体8との間に介装されて弁体8を弁座7に着座させる方向に付勢する圧縮コイルスプリング12(弾性部材)の一端部が収容されて支持されている。このアジャストねじ10のボディ2への螺入量を調整することで、圧縮コイルスプリング12の荷重を調整できるようなっている。つまり、このアジャストねじ10は、連通孔9内で位置調整されることにより圧縮コイルスプリング12の弾性力を調整可能なアジャスト機構として機能する。また、アジャストねじ10とボディ2との間には、内部の冷媒が連通孔9を通って外部に漏洩することを阻止するOリング13(シール部材)が介装されている。
また、ボディ2の上端部には、感温部として機能するパワーエレメント20が当接して設けられている。このパワーエレメント20は、ステンレス材からなるアッパーハウジング21及びロアハウジング22と、これらによって囲まれた空間を仕切るように配置された可撓性のある金属薄板からなるダイヤフラム23と、このダイヤフラム23の下面に配置されたディスク24とによって構成されている。アッパーハウジング21とダイヤフラム23とよって密閉された感温室には、冷凍サイクルに使用される冷媒と同じ冷媒が封入されている。ボディ2の上端部には、ポート5からポート6へ連通する流体通路(流路)にほぼ直交して外部と連通する連通孔14が形成されており、この連通孔14を封止するようにパワーエレメント20が螺着されている。このパワーエレメント20とボディ2との間には、内部の冷媒が連通孔14を通って外部に漏洩することを阻止するOリング15(シール部材)が介装されている。
ディスク24の下方には、ダイヤフラム23の変位を弁体8へ伝達するシャフト25が配置されている。このシャフト25は、ボディ2に形成された貫通孔16を挿通している。この貫通孔16は、その上部に大径部16a、下部に小径部16bを有しており、大径部16aの上部開口端は、テーパ状の面取りがされた形状に形成されている。貫通孔16の大径部16aには、シャフト25と貫通孔16との間を完全にシールするOリング17(シール部材)が配置され、貫通孔16における冷媒のバイパス漏れを完全に防止するように構成されている。
シャフト25の上部は、ポート5,6間を連通する流体通路を横切って配置されたホルダ26により保持されている。このホルダ26の下端部は貫通孔16の大径部16aに嵌入されており、その下部端面が貫通孔16の上部開口端方向へのOリング17の移動を規制している。シャフト25の上端部は、ディスク24の下面に当接しているが、そのディスク24の当接面はシャフト25の軸線に直角に交わる平面に対して傾斜している。その結果、ダイヤフラム23の軸線方向の動きが、シャフト25に軸線方向の荷重を与えるとともに横方向の荷重をも与えるようになっている。これにより、ダイヤフラム23の動きをシャフト25に伝えるとき、シャフト25に横荷重の分力が働き、ポート3の流体通路を流れる高圧冷媒に圧力変動があってもシャフト25の動作が敏感に反応しないようにしてシャフト25の長手方向の振動を抑制している。
以上のように構成された温度式膨張弁1は、エバポレータからポート5に戻ってきた冷媒の圧力及び温度をパワーエレメント20が感知し、冷媒の温度が高いまたは圧力が低い場合には、シャフト25を介して弁体8を開弁方向へ押して弁座7からのリフト量を大きくし、逆に温度が低いまたは圧力が高い場合には、弁体8を閉弁方向へ移動させて弁座7からのリフト量を小さくして弁開度を制御するようにしている。一方、レシーバから供給された液冷媒は、ポート3を介して弁体8のある空間に流入し、弁開度が制御された弁部を通過することで絞り膨張され、低温・低圧の冷媒になる。その冷媒は、ポート4から出て、エバポレータに供給され、ここで車室内の空気と熱交換されて温度式膨張弁1のポート5に戻される。このとき、温度式膨張弁1は、エバポレータの出口の冷媒が所定の過熱度を有するようにエバポレータへ供給する冷媒の流量を制御するので、エバポレータからは冷媒が完全に蒸発された状態でコンプレッサに戻される。
次に、本実施の形態の温度式膨張弁の主要部の構造について詳細に説明する。図2はその主要部の構造を表す説明図であり、(A)は図1の下部を表す部分拡大図であり、(B)はその温度式膨張弁を構成するアジャストねじの構造を表す底面図である。尚、(A)に示されるアジャストねじについては、便宜上その左半部が断面図を示し、右半部が側面図を示している。
図2に示すように、アジャストねじ10は、射出成形等により樹脂材を一体成形したものであり、その軸線方向に沿って外径の小さい方から順に小径部31、中径部32、大径部33を有する段付円柱状をなし、小径部31の先端面に上記スプリング受け部11が形成されている。この小径部31には上記Oリング13が外挿される。また、大径部33にはボディ2に螺合するためのねじ部34(第2のねじ部)が周設され、その小径部31とは反対側の端部には六角溝35が形成されている。この六角溝35に六角レンチ等の工具を挿入して回すことにより、アジャストねじ10のボディ2への螺入量を調整できるようになっている。そして図2(B)に示すように、ねじ部34の一つの径方向の両端に位置するねじ山が軸線に平行にカットされ、切欠部36が形成されている。
一方、ボディ2の連通孔9は、螺入されるアジャストねじ10の形状に対応して内径の小さい方から順に小径部41、中径部42、大径部43を有する段付孔状をなし、その中径部42とアジャストねじ10の小径部31との間にOリング13の収容部が形成されるようになっている。また、大径部43には、アジャストねじ10のねじ部34と螺合するねじ部44(第1のねじ部)が周設されている。
そして、アジャストねじ10をボディ2に螺入した際には、アジャストねじ10のねじ部34とボディ2のねじ部44との螺合部において、少なくとも切欠部36の位置でボディ2の外部とOリング13の収容部とを連通させる通路(以下「漏洩検査孔」という)が形成される。尚、図2(A)において、アジャストねじ10の中径部32とボディ2の中径部42との間には、所定のクリアランスが設けられており、Oリング13の収容部は、このクリアランス、それより大径部33側のアジャストねじ10とボディ2との間隙、及び上記漏洩検査孔を介して外部に連通する。
以上の構成において、連通孔9を介した冷媒の外部への漏洩は、アジャストねじ10とボディ2との間に介装されたOリング13によって基本的には阻止される。しかし、仮にOリング13が不良であったり、そのOリング13の収容部においてアジャストねじ10やボディ2に寸法誤差があったりして冷媒が漏洩した場合には、アジャストねじ10のねじ部34とボディのねじ部44とが密着している場合であっても、上記漏洩検査孔を介して冷媒が外部に導出される。
以上に説明したように、温度式膨張弁1においては、Oリング13の収容部と外部とを連通させる漏洩検査孔により、その収容部で漏洩した流体を確実に外部に取り出すことができる。このため、漏洩検査において、Oリング13の不良やその収容部の寸法誤差等によるシール部でのヘリウム等の検出用ガスの漏洩を、ボディ2とアジャストねじ10との間のシール作用の有無によらず正確に検出させることができる。
特にボディ2とアジャストねじ10の材質が異なりその熱膨張率等が異なる場合には、外部環境等による熱膨張差によって両者の間に隙間が生じ易くなる。このため、ボディ2とアジャストねじ10との間に部材間のシール作用があると、漏洩検査時には検査用ガスの漏洩が検出されなくても、冷凍サイクルの運転時にその隙間から冷媒が漏洩する虞がある。しかし、本実施の形態によれば、専用の漏洩検査孔を設けたことにより、ボディ2とアジャストねじ10との間のシール作用の有無によらずOリング13の不良等を検出することができるのである。
図3は上記第1の実施の形態の変形例を表す説明図であり、アジャストねじの構造を表す底面図である。尚、同図において、図2(B)で示したものとほぼ同様の構成部分については同一の符号を付している。
すなわち、図3(A)に示すように、漏洩検査孔を構成するためのアジャストねじ10の一対の切欠部を、それぞれV字状に切り取ったような切欠部37として構成してもよい。或いは、図3(B)に示すように、アジャストねじ10のねじ部34に、小円溝部38を所定間隔(図示の例では90度おき)で形成してもよい。尚、図3に示した切欠部及び溝部の形状、大きさ及び配置等は一例であり、それ以外の形状、大きさ及び配置等を採用してもよいことはもちろんである。
図4は上記第1の実施の形態の他の変形例を表す説明図であり、(A)は図2(A)に対応する部分拡大図であり、(B)は図2(B)に対応するアジャストねじの構造を表す底面図である。尚、これらの図において、図2で示したものとほぼ同様の構成部分については同一の符号を付している。
図4に示すように、漏洩検査孔を構成するために、ボディ2の連通孔9側に切欠部や溝部を設けるようにしてもよい。すなわち、図4(B)に示すように、アジャストねじ10のねじ部34には、上述のような切欠部や溝部は形成されていない。一方、連通孔9のねじ部44には、そのねじ山の径方向に対向する一対の箇所が軸線に平行にカットされて切欠部45が形成されている。尚、その切欠部45(溝部でもよい)の形状、大きさ及び配置等は、アジャストねじ10の場合と同様に、種々の形態をとることができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。尚、本実施の形態に係る温度式膨張弁は、パワーエレメントとボディとの接合部の構造が異なる以外は上記第1の実施の形態の構成と同様であるため、同様の構成部分については同一の符号を付す等してその説明を省略する。図5は本実施の形態に係る温度式膨張弁の主要部の構造を表す説明図であり、(A)は図1に示した温度式膨張弁の上部に対応する部分を表す部分拡大図であり、(B)はその温度式膨張弁のボディの平面図である。
図5(A)に示すように、温度式膨張弁201のパワーエレメント20は、ロアハウジング22のアッパーハウジング21とは反対側の端部が縮管して、その先端部にボディ202に螺合するためのねじ部51が周設されている。一方、ボディ202の連通孔14の開口部近傍には、ロアハウジング22のねじ部51と螺合するねじ部203が周設されている。
また、図5(B)にも示すように、ボディ202の上端面において、上方に開口したOリング15の収容部204から4つの側壁に向けて、帯状の連通溝211,212,213,214が延出して設けられている。このため、パワーエレメント20をボディ202に接合した際には、図5(A)に示すように、ロアハウジング22とボディ202の各連通溝との間に収容部204と外部とを連通させる漏洩検査孔が形成される。
以上の構成において、連通孔14を介した冷媒の外部への漏洩は、ロアハウジング22とボディ202との間に介装されたOリング15によって基本的には阻止される。しかし、仮にOリング15が不良であったり、収容部204に関してパワーエレメント20やボディ2に寸法誤差があったりして冷媒が漏洩した場合には、ボディ202の上端面にロアハウジング22が密着している場合であっても、上記漏洩検査孔を介して冷媒を外部に導出することができる。尚、漏洩検査孔を構成するための連通溝の形状、大きさ及び配置等は図示のものに限らず、種々の形態をとることができる。
以上に説明したように、温度式膨張弁201においては、Oリング15の収容部と外部とを連通させる漏洩検査孔により、収容部204で漏洩した流体を確実に外部に取り出すことができる。このため、漏洩検査において、Oリング15の不良やその収容部204の寸法誤差等によるシール部での検出用ガス(例えばヘリウム等)の漏洩を、ボディ202とパワーエレメント20との間のシール作用の有無によらず正確に検出させることができる。
図6は上記第2の実施の形態の変形例を表す説明図であり、(A)は図5(A)に対応する温度式膨張弁の部分拡大図であり、(B)はそのパワーエレメントのロアハウジングの底面図である。尚、これらの図において、図2や図5で示したものとほぼ同様の構成部分については同一の符号を付している。
図6に示すように、漏洩検査孔を構成するために、パワーエレメント320側に切欠部や溝部を設けるようにしてもよい。すなわち、ロアハウジング322の底面には、ボディ2の収容部204の外周縁近傍に対向する位置から半径方向外向きに四方に延びる連通溝311,312,313,314が、それぞれプレス成形により一体的に設けられている。このため、パワーエレメント320をボディ2に接合した際には、図6(A)に示すように、ロアハウジング322の各連通溝とボディ2との間に収容部204と外部とを連通させる漏洩検査孔が形成される。尚、漏洩検査孔を構成するための連通溝の形状、大きさ及び配置等は、ボディ202の場合と同様に、種々の形態をとることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はその特定の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の精神の範囲内での変化変形が可能であることはいうまでもない。
例えば、上記第2の実施の形態において、ロアハウジング22のねじ部51とボディ202のねじ部203との間に金属シールの発生が予想される場合には、両ねじ部の少なくとも一方にも切欠部又は溝部を設けて漏洩検査孔(第2の漏洩検査孔)を構成するようにしてもよい。
また、上記各実施の形態の冷凍サイクルにおいては、温度式膨張弁のボディがアルミニウム材から形成されている例を示したが、真鍮などの銅合金やその他の金属材料等から形成されていてもよい。また、パワーエレメントを構成するアッパーハウジング及びロアハウジングについても、ステンレス材以外の金属材料等から形成されていてもよい。さらに、アジャストねじについても、樹脂材による一体成形ではなく、金属材料を切削加工等して形成してもよい。
さらに、上記各実施の形態では、本発明の流体制御弁を、自動車用エアコン装置の冷凍サイクルに適用する温度式膨張弁として構成した例を示したが、家庭用又は業務用エアコンその他のエアコン装置の冷凍サイクルに適用する温度式膨張弁として構成することもできる。また、アジャストねじによる封止部については、温度式膨張弁に限らず、その他の膨張弁、弁体及び弁座を含む弁部を介して流体の流量や前後差圧などの様々な制御パラメータを制御する様々な流体制御弁に適用することができる。さらに、パワーエレメントやアジャストねじによる封止部以外にも、シール部材を介して内部の流路への連通孔を封止する封止部材について、上述のような漏洩検査孔を設けることもできる。
第1の実施の形態に係る温度式膨張弁の構造を表す断面図である。 第1の実施の形態に係る温度式膨張弁の主要部の構造を表す説明図である。 第1の実施の形態の変形例を表す説明図である。 第1の実施の形態の他の変形例を表す説明図である。 第2の実施の形態に係る温度式膨張弁の主要部の構造を表す説明図である。 第2の実施の形態の変形例を表す説明図である。 従来の温度式膨張弁の構成例を表す断面図である。
符号の説明
1,201 温度式膨張弁
2,202 ボディ
3,4,5,6 ポート
7 弁座
8 弁体
9 連通孔
12 圧縮コイルスプリング
13,15,17 Oリング
14 連通孔
20,320 パワーエレメント
21 アッパーハウジング
22,322 ロアハウジング
23 ダイヤフラム
25 シャフト
34,44,51,203 ねじ部
35 六角溝
36,37,45 切欠部
38 小円溝部
204 収容部
211,212,213,214,311,312,313,314 連通溝

Claims (10)

  1. 上流側から流入する流体の流量を制御して下流側に流出させる流体制御弁において、
    内部に前記流体の流路が形成されたボディと、
    前記ボディ内に設けられた弁座と、
    前記ボディ内で支持されつつ前記弁座に対して進退し、前記弁座からのリフト量によって下流側へ流す前記流体の流量を制御する弁体と、
    前記流路と前記ボディの外部とを連通させる連通孔を封止するように配設された封止部材と、
    前記封止部材と前記ボディとの間に介装されて、前記ボディの内部から外部への前記流体の漏れを阻止するためのシール部材と、
    を備え、
    前記ボディと前記封止部材との接合部に、前記ボディの外部と前記シール部材の収容部とを連通させる一又は複数の漏洩検査孔が形成されたことを特徴とする流体制御弁。
  2. 前記弁体を閉弁方向に付勢するための弾性部材を備え、
    前記封止部材は、前記弁体との間に前記弾性部材を介装するとともに、前記連通孔内で位置調整されることにより前記弾性部材の弾性力を調整可能なアジャスト機構として構成されていることを特徴とする請求項1記載の流体制御弁。
  3. 前記封止部材が前記連通孔に形成された第1のねじ部と螺合する第2のねじ部を備え、前記封止部材の螺入量の調整により前記連通孔内で位置調整されるように構成され、
    前記漏洩検査孔は、前記第1のねじ部及び前記第2のねじ部の少なくとも一方に形成された切欠部又は溝部からなることを特徴とする請求項2記載の流体制御弁。
  4. 前記封止部材が樹脂材からなり、
    前記漏洩検査孔は、前記封止部材に一体成形されたことを特徴とする請求項3記載の流体制御弁。
  5. 前記ボディに当接するように配置されて前記封止部材を構成し、前記連通孔に導入された流体の温度及び圧力を感じて前記弁体を含む弁機構を動作させるパワーエレメントを備えた温度式膨張弁として構成され、
    前記漏洩検査孔は、前記パワーエレメントを構成するロアハウジングと前記ボディとの当接面において、前記ロアハウジング及び前記ボディの少なくとも一方に形成された溝部から構成されることを特徴とする請求項1記載の流体制御弁。
  6. 前記漏洩検査孔は、前記ロアハウジングにプレス加工により一体成形されたことを特徴とする請求項5記載の流体制御弁。
  7. 前記弁体を閉弁方向に付勢するための弾性部材を備え、
    前記封止部材として、さらに、前記弁体との間に前記弾性部材を介装するとともに、さらなる前記連通孔としての第2の連通孔内で位置調整されることにより、前記弾性部材の弾性力を調整可能なアジャスト機構として構成された第2の封止部材が設けられたことを特徴とする請求項5記載の流体制御弁。
  8. 前記第2の封止部材が、前記第2の連通孔に形成された第1のねじ部と螺合する第2のねじ部を備え、前記第2の封止部材の螺入量の調整により前記第2の連通孔内で位置調整されるように構成され、
    前記漏洩検査孔は、さらに、前記第1のねじ部及び前記第2のねじ部の少なくとも一方に形成された切欠部又は溝部からなることを特徴とする請求項7記載の流体制御弁。
  9. 前記第2の封止部材が樹脂材からなり、
    前記漏洩検査孔は、前記第2の封止部材に一体成形されたことを特徴とする請求項8記載の流体制御弁。
  10. 前記封止部材と前記ボディとの接合部に、前記シール部材よりも前記ボディの内部側に金属シール部がある構成において、
    前記金属シール部に、前記流路と前記シール部材の収容部とを連通させる一又は複数の第2の漏洩検査孔が形成されたことを特徴とする請求項1記載の流体制御弁。
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JP2010236580A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Jatco Ltd 2つの部材の間にシール部材を介在させた流路構造

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