JP2005299814A - ボルト - Google Patents
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Abstract
【課題】ねじ込み後において、汎用の工具では取り外しができないようにし、いたずらによるボルトの取り外しによって起因する事故を未然に防止できるボルトを提供する。
【解決手段】螺軸3の一端側に半球状の頭部4を設けてボルト本体5を形成し、このボルト本体5の頭部4における半球面に、外形が工具によって回転を付与することが可能となる形状の回転付与部材6を取付け、前記頭部4の半球面に対する回転付与部材6の固着力を、ボルト本体5に所定の締付けトルクがかかった時点で、頭部4から回転付与部材6が離脱するように設定する。
【選択図】図2
【解決手段】螺軸3の一端側に半球状の頭部4を設けてボルト本体5を形成し、このボルト本体5の頭部4における半球面に、外形が工具によって回転を付与することが可能となる形状の回転付与部材6を取付け、前記頭部4の半球面に対する回転付与部材6の固着力を、ボルト本体5に所定の締付けトルクがかかった時点で、頭部4から回転付与部材6が離脱するように設定する。
【選択図】図2
Description
この発明は、各種部材の締結や結合に用いるボルト、更に詳しくは、ねじ込み後に緩めることができないようにしたボルトに関する。
各種部材の締結や結合に用いられている一般的なボルトは、螺軸の一端側に頭部を設け、この頭部を工具による回転付与が可能な六角形等の形状に形成され、頭部に係合した工具で回転を与えることで螺軸をねじ込み、各種部材の締結や結合を行うものである。
上記のようなボルトは、各種部材の締結や結合後において、修理や分解時には取り外す必要があり、頭部がねじ込みと取り外しの役目を担っている。
ところで、従来のボルトは、頭部がねじ込みと取り外しの役目を担っているため、ねじ込み後のボルトは工具があれば簡単に取り外すことができ、このため、締結や結合に用いたボルトを取り外し、機器の締結や結合を解いたり機器を分解させるいたずらが多発しており、特に、近年、屋外に設置した遊戯機器のボルトがいたずらによって取り外され、この機器のねじ孔に指を入れて怪我をする事故が発生している。
そこで、この発明の課題は、ねじ込み後において、汎用の工具では取り外しができないようにし、機器の締結や結合を解いたり機器を分解させるようないたずらを防ぎ、ボルトの取り外しによって起因する事故を未然に防止できるボルトを提供することにある。
上記のような課題を解決するため、請求項1の発明は、螺軸の一端側に半球状の頭部を設けてボルト本体を形成し、このボルト本体の頭部に、外形が工具によって回転を付与することが可能となる形状の回転付与部材を取付け、前記頭部の半球面に対する回転付与部材の固着力を、ボルト本体に所定の締付けトルクがかかった時点で、頭部から回転付与部材が離脱するように設定した構成を採用したものである。
請求項2の発明は、上記回転付与部材は、合成樹脂を用いて外形の周囲が多角形に形成され、この回転付与部材が圧力を加えた成形によって頭部の半球面に固着されている構成を採用したものである。
ここで、ボルト本体は、JISに規定された条件を満たすように製作され、頭部の半球面は、平滑面でも回転付与部材の固着力を確保するために粗面に形成してもよく、また、回転付与部材は、ボルト本体をセットした金型内に溶融した樹脂等を圧力を加えて注入することにより成形するものであり、この際、頭部の外面に予め耐熱性のある接着剤を塗布しておくようにしてもよく、樹脂等に加える圧力の調整および接着剤の選択により、頭部の半球面に対する回転付与部材の固着力を設定することができる。
この発明によると、ボルト本体の半球状頭部に、外形が工具によって回転を付与することが可能となる形状の回転付与部材を取付け、前記頭部の半球面に対する回転付与部材の固着力を、ボルト本体に所定の締付けトルクがかかった時点で、頭部から回転付与部材が離脱するように設定したので、ねじ込み後において、回転付与部材が離脱することで、機器の外部に露出するボルト本体の頭部は半球面となり、この頭部の外面には工具の係合部分が全く存在しないため、汎用の工具ではボルト本体の取り外しができないことになり、ボルト本体を緩めて機器の締結や結合を解いたり機器を分解させるようないたずらを防ぐことができ、ボルトの取り外しによって起因する事故を未然に防止できる。
また、頭部の半球面に対する回転付与部材の固着力を、ボルト本体に所定の締付けトルクがかかった時点で、頭部から回転付与部材が離脱するように設定したので、ねじ込み後の回転付与部材の離脱によって、ねじ込んだボルト本体に所定の締付けトルクが得られることになり、機器の締結や結合が確実に行えることになる。
ボルト本体の半球状の頭部に、外形が工具によって回転を付与することが可能となる形状の回転付与部材を取付け、前記頭部の半球面に対する回転付与部材の固着力を、ボルト本体に所定の締付けトルクがかかった時点で、頭部から回転付与部材が離脱するように設定する。
図示のように、ボルト1は、外周面に雄ねじ2を形成した螺軸3の一端側に半球状の頭部4を設けてボルト本体5とし、このボルト本体5の頭部4に、外形が工具によって回転を付与することが可能となる形状の回転付与部材6を固定し、前記頭部4の半球面に対する回転付与部材6の固着力を、ボルト本体5に所定の締付けトルクがかかった時点で、頭部4から回転付与部材6が離脱するように設定した構造になっている。
上記ボルト本体5は、材料、サイズ、強度等がJISに規定された条件を満たすように製作され、頭部4の半球面は、平滑面でも回転付与部材6の固着力を確保するために粗面に形成してもよい。
上記回転付与部材6は、硬質や半硬質の合成樹脂やアルミ、各種金属等を用いて外形の周囲が六角等の多角形や楕円形等に形成され、例えば、ボルト本体5の頭部4をセットした金型内に樹脂等を圧力を加えて注入することにより成形するものであり、樹脂等に加える圧力の調整により、頭部4の半球面に対する回転付与部材6の固着力を、ボルト本体5に要求される締付けトルクが得られる条件に設定することができる。
また、頭部4の半球面に対して回転付与部材6を固着する別の方法としては、頭部4の半球面に予め耐熱性の接着剤を塗布した状態で、上記のように金型内に樹脂等を圧力を加えて注入することにより成形したり、また、回転付与部材6を別途成形し、頭部4の半球面に被せて接着剤で固定するようにしてもよく、前記した各接着剤の接着力をボルト本体5に要求される締付けトルクが得られる条件に設定すればよい。
この発明のボルト1は、上記のような構成であり、図2(a)のように、回転付与部材6に工具7を係合させて回転させたボルト本体5の螺軸3を機器8のねじ孔9にねじ込むことにより、各種機器8における締結や結合を行う。
ボルト本体5のねじ込み時において、ボルト本体5に所定の締付けトルクがかかった時点で、頭部4の半球面に対して回転付与部材6を固着する両者の固着部分に上記のトルクが加わり、これによって固着部分が破壊することで、図2(b)のように、頭部4から回転付与部材6が離脱し、ボルト本体5に対するねじ込み力の伝達が停止し、ボルト本体5は、各種機器8における締結や結合を行うことになる。
上記のようなボルト本体5のねじ込み後において、回転付与部材6が頭部4から離脱することで、機器8の外部に露出するボルト本体5の頭部4は半球面となり、この頭部4の外面には工具の係合部分が全く存在しないため、汎用の工具ではボルト本体5の取り外しができないことになり、ボルト本体5を緩めて機器8の締結や結合を解き、機器8を分解させるようないたずらを防ぐことができ、ボルト本体5の取り外しによって起因する事故を未然に防止できる。
また、各種機器8の修理や分解時に、ねじ込んだボルト本体5を取り外す必要が生じた場合は、特別な打撃工具で頭部の頂上部に回転工具の係合溝を打設し、この係合溝を利用して回転工具でボルト本体5を回転させることにより緩めるようにすればよい。
1 ボルト
2 雄ねじ
3 螺軸
4 頭部
5 ボルト本体
6 回転付与部材
7 工具
8 機器
9 ねじ孔
2 雄ねじ
3 螺軸
4 頭部
5 ボルト本体
6 回転付与部材
7 工具
8 機器
9 ねじ孔
Claims (2)
- 螺軸の一端側に半球状の頭部を設けてボルト本体を形成し、このボルト本体の頭部に、外形が工具によって回転を付与することが可能となる形状の回転付与部材を取付け、前記頭部の半球面に対する回転付与部材の固着力を、ボルト本体に所定の締付けトルクがかかった時点で、頭部から回転付与部材が離脱するように設定したボルト。
- 上記回転付与部材は、合成樹脂を用いて外形の周囲が多角形に形成され、この回転付与部材が圧力を加えた成形によって頭部の半球面に固着されている請求項1に記載のボルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004117752A JP2005299814A (ja) | 2004-04-13 | 2004-04-13 | ボルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004117752A JP2005299814A (ja) | 2004-04-13 | 2004-04-13 | ボルト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005299814A true JP2005299814A (ja) | 2005-10-27 |
Family
ID=35331587
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004117752A Pending JP2005299814A (ja) | 2004-04-13 | 2004-04-13 | ボルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005299814A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008072470A1 (ja) * | 2006-12-12 | 2008-06-19 | Daikin Industries, Ltd. | 管継手 |
-
2004
- 2004-04-13 JP JP2004117752A patent/JP2005299814A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2008072470A1 (ja) * | 2006-12-12 | 2008-06-19 | Daikin Industries, Ltd. | 管継手 |
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