JP2005299466A - バルブリフト調整装置 - Google Patents

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精二 森野
Masaaki Suganuma
正章 菅沼
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Abstract

【課題】 駆動回路に必要な信号線の数を低減するモータ利用型のバルブリフト調整装置を提供する。
【解決手段】 バルブリフト調整装置の駆動回路80は、(A)制御回路72から制御信号を受信し、制御信号が電圧の高低により正逆を表している指令方向へモータ20を回転させるための駆動信号を生成する駆動信号生成手段82と、(B)駆動信号生成手段82の生成した駆動信号によるスイッチング素子88のオンオフに応じてモータ20への通電状態を切換える通電切換手段81とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、バルブリフト調整装置に関する。
例えば特許文献1に開示されるように、モータの回転トルクを利用して内燃機関(以下、エンジンという)における最大バルブリフト量を調整するバルブリフト調整装置が公知である。こうしたモータ利用型のバルブリフト調整装置では、モータを通電駆動する駆動回路が用いられている。この駆動回路としては、従来、エンジンの制御回路から受信する制御信号に従ってモータに通電すると共に、当該駆動回路において変化する電気的物理量を監視しその監視結果を表すモニタ信号を制御回路へ送信するようにしたものが考えられている。
特開2002−161764号公報
しかし、従来の駆動回路は、モータを回転させる指令方向として正転方向を表す制御信号と、当該指令方向として逆転方向を表す制御信号とを別々に制御回路から受信する。そのため、駆動回路が制御回路から制御信号を受信するために必要な信号線の数が多くなっている。
また、従来の駆動回路は、印加電圧や流通電流といった複数の電気的物理量の監視結果をそれぞれ別のモニタ信号により表して制御回路に伝えている。そのため、駆動回路から制御回路へモニタ信号を送信するために必要な信号線の数が多くなっている。しかも従来の駆動回路は、モニタ信号としてアナログ信号を生成しているため、例えば駆動回路の流通電流を表すモニタ信号を制御回路へ送信する場合、駆動回路と制御回路とのグランド電位を一致させるための信号線がそれらの回路間にさらに必要となる。
尚、従来の制御回路には、エンジン制御用の信号線を接続するための端子が多数設けられているため、当該制御回路とバルブリフト調整装置の駆動回路との間に必要な信号線の数を低減し制御回路における端子数の増大を抑制することは重要である。
本発明の目的は、駆動回路に必要な信号線の数を低減するモータ利用型のバルブリフト調整装置を提供することにある。
請求項1〜3に記載の発明によると、駆動回路の駆動信号生成手段が制御回路から受信する制御信号は、モータを回転させる指令方向の正逆を電圧の高低により表している。これにより、指令方向を表すための制御信号が一つになるので、駆動回路が制御回路から制御信号を受信するために必要な信号線の数が低減される。
請求項3に記載の発明によると、駆動回路の駆信号生成手段は、指令方向を表す制御信号としての第一制御信号とは別に制御回路から受信する第二制御信号の電圧が低側に設定時間以上保持されるとき、駆動信号のデューティ比を0%に設定する。このとき駆動回路の通電切換手段では、デューティ比が0%の駆動信号によりスイッチング素子がオフされるため、モータへの通電を確実に停止させることができる。
請求項4〜7に記載の発明によると、駆動回路のモニタ手段は、駆動回路の通電手段において変化する複数の電気的物理量を監視する。そして駆動回路のモニタ信号生成手段は、モニタ手段による複数の電気的物理量の監視結果に応じてデューティ比が変化するモニタ信号を生成する。これにより、複数の電気的物理量の監視結果を一つのモニタ信号により表すことができるので、駆動回路から制御回路へモニタ信号を送信するために必要な信号線の数が低減される。しかもモニタ信号生成手段は、デューティ比が変化する信号即ちデジタル信号をモニタ信号とするので、駆動回路と制御回路とのグランド電位を一致させるための信号線が不要となる。
請求項5に記載の発明によると、駆動回路の通電手段に印加されている印加電圧が実質的に0Vとなるときモニタ信号のデューティ比が0%に設定され、当該印加電圧が0Vより大きくなるときモニタ信号のデューティ比が0%より大きな値に設定される。これにより、通電手段に電圧が印加されているか否かを制御回路に正しく伝えることができる。
請求項6に記載の発明によると、駆動回路の通電手段を流通する流通電流が閾値より小さくなるとき、モニタ信号のデューティ比が流通電流との間に相関を持つ相関値に設定される。これにより、例えば通電手段の流通電流が閾値より小さくなる正常時には、当該流通電流の変化を精確に制御回路へと伝えることができる。しかも請求項6に記載の発明によると、通電手段の流通電流が閾値以上の大きさとなるとき、モニタ信号のデューティ比が相関値とは異なる固定値に設定される。これにより、例えば流通電流が閾値以上の大きさとなる過電流時には、そうした過電流の発生を制御回路に正しく伝えることができる。
請求項1〜7に記載の発明において制御回路は、エンジンを制御しないものであってもよいし、請求項8に記載の発明のようにエンジンを制御するものであってもよい。尚、エンジンを制御する制御回路では、それと駆動回路との間に必要な信号線の数が上述の如く低減されるため、端子数の増大を抑制することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明の一実施形態によるバルブリフト調整装置の要部を図2〜図4に示す。バルブリフト調整装置2は、モータ駆動装置70により駆動されるモータ20の回転トルクを利用して、エンジンにおける最大バルブリフト量を吸気バルブについて調整する。
バルブリフト調整装置2は、制御軸30を軸方向に直線駆動するアクチュエータ10と、対象とする最大バルブリフト量を制御軸30の軸方向位置に基づいて変化させるリフト量変化機構(図示しない)とから構成される。
図2に示すようにアクチュエータ10は、モータ20、制御軸30、伝達部40、駆動カム50(図4参照)、角度センサ60及びモータ駆動装置70を備えている。
モータ20はDCブラシモータであり、コイルが巻回されている回転子22と、回転子22の外縁を覆っている永久磁石24とを有している。モータ20において回転子22と共に回転する回転軸26の端部には、モータギア28が一体回転可能に固定されている。
制御軸30は、一方側の端部で伝達部40の支持枠41と結合し、他方側でリフト量変化機構と結合している。制御軸30の軸方向は、モータ20の回転軸26と直交する方向に設定されている。図3及び図4に示すように、制御軸30の一方の端部に設けられた結合部32は、制御軸30と直交する方向で支持枠41の結合部42と重なり嵌合している。結合部32,42はクリップ46によって相互の離脱を防止されている。
伝達部40は、箱形の支持枠41と、当該支持枠41により制御軸30とは反対側で正逆転自在に支持されているローラ44とを有している。
駆動カム50のカム軸52は、モータ20の回転軸26に対し平行となるようにして支持枠41の内側に正逆転自在に挿入されている。駆動カム50の外周面には、ローラ44に摺接するカム面53が形成されている。図2に示すようにカム軸52の両端部には、それぞれカムギア54,56が一体回転可能に固定されている。モータギア28とカムギア54とは互いに噛み合うことで減速機構を構成している。カムギア54の回転角度範囲は、当該カムギア54に設けられた二つの突起(図示しない)がそれぞれ係止部材58,59に係止されることにより制限される。
角度センサ60は、カムギア56と噛み合うセンサギア62を有している。角度センサ60は、センサギア62と共に回転するセンサ回転部材(図示しない)の回転角度をホール素子等により検出する。角度センサ60はモータ駆動装置70に接続されており、回転角度の検出信号をモータ駆動装置70へと送信する。
モータ駆動装置70は、制御回路としてのECU72並びに駆動回路としてのEDU80等から構成されている。ECU72は角度センサ60の検出信号を始め、エンジン回転数、アクセル開度等の各種の検出信号を受信し、それらの検出信号に基づいて、制御信号を生成すると共にエンジンの点火装置、燃料噴射装置等を制御する。EDU80はECU72の生成した制御信号を受信し、当該制御信号に従ってモータ20を通電駆動する。
次に、バルブリフト調整装置2の作動について説明する。
EDU80からの通電によりモータ20が回転すると、モータギア28及びカムギア54を通じてモータ20の回転トルクが駆動カム50に伝達される。駆動カム50がローラ44と摺接しつつ回転すると、ローラ44を支持する支持枠41が制御軸30の軸方向へ制御軸30と共に往復直線移動する。このときリフト量変化機構は、駆動カム50のカム面53のカムプロフィールに従って移動する制御軸30の軸方向位置に応じて最大バルブリフト量を変化させる。
次に、モータ駆動装置70について詳細に説明する。尚、以下の説明では、各種デジタル信号の電圧について、高側の電圧をHレベル、また低側の電圧をLレベルという。
モータ駆動装置70において、図1に示すECU72は例えばマイクロコンピュータ等の電気回路で構成され、EDU80へ送信する二つの制御信号を生成する。ここで一方の第一制御信号は、モータ20において実現させる回転軸26の回転方向を指令方向Dとし、当該指令方向Dの正逆を電圧の高低により表すようにしたデジタル信号である。図5に示すように本実施形態の第一制御信号は、指令方向Dとして正転方向を表すときHレベルとなり、指令方向Dとして逆転方向を表すときLレベルとなるように生成される。他方の第二制御信号は、モータ20において実現させる回転軸26の回転数に応じて指令デューティ比Rを設定し、当該指令デューティ比Rを表すようにしたデジタル信号である。本実施形態の第二制御信号は、それ自身のデューティ比が指令デューティ比Rと一致するように生成される。即ち図6に示すように、第二制御信号の所定の周期Tに対してHレベルとなる時間tの割合が指令デューティ比Rに一致させられる。
図1に示すようにモータ駆動装置70のEDU80は、ブリッジ部81と、駆動信号生成部82と、モニタ信号生成部83とを有している。
ブリッジ部81は、モータ20を負荷とするHブリッジ回路で構成されており、二つのアーム84を有している。ブリッジ部81において、モータ20への通電経路となる各アーム84の一端はリレー85を介して電源86に接続されており、また各アーム84の他端は接地されている。これにより、例えばECU72等によってリレー85がオンされるときにはブリッジ部81に電圧が印加され、リレー85がオフされるときにはブリッジ部81に電圧が印加されない。各アーム84においてモータ20のコイルに接続された接続点87を挟む両側には、スイッチング素子88とそれに並列に接続された寄生ダイオード(図示しない)との組が一組ずつ設けられている。各アーム84のスイッチング素子88は例えばMOS型の電界効果トランジスタ等で構成されてそれぞれのゲートを駆動信号生成部82に接続されており、駆動信号生成部82から与えられる駆動信号によってオンオフをスイッチングされる。本実施形態のスイッチング素子88はいずれも、デジタル信号である駆動信号がHレベルとなるときオン状態となり、駆動信号がLレベルとなるときオフ状態となる。尚、以下の説明では、各アーム84において接続点87より電源86側に設けられたスイッチング素子88を上段スイッチング素子88a,88b、また各アーム84において接続点87より接地側に設けられたスイッチング素子88を下段スイッチング素子88c,88dという。
本実施形態のブリッジ部81では、上段及び下段スイッチング素子88a,88b,88c,88dのオンオフの組み合わせに応じてモータ20への通電状態が切換わる。
具体的には、上段及び下段スイッチング素子88a,88b,88c,88dが全てオフされるとき、モータ20は通電されない。そのため、モータ20が停止する。
上段スイッチング素子88a及び下段スイッチング素子88dがオンされ、上段スイッチング素子88b及び下段スイッチング素子88cがオフされるときには、回転軸26に正転方向の回転トルクを与えるようにしてモータ20が通電される。
上段スイッチング素子88b及び下段スイッチング素子88cがオンされ、上段スイッチング素子88a及び下段スイッチング素子88dがオフされるときには、回転軸26に逆転方向の回転トルクを与えるようにしてモータ20が通電される。
上段スイッチング素子88a,88bがオンされ、下段スイッチング素子88c,88dがオフされるときには、モータ20のコイルにおける残留電圧が減少するようにして環流電流が流通する。
駆動信号生成部82は二本の信号線90を介してECU72と接続されており、ECU72から第一及び第二制御信号を、それぞれ対応する信号線90を通じて受信する。駆動信号生成部82は、上段及び下段スイッチング素子88a,88b,88c,88dのそれぞれに与える駆動信号を生成する。
本実施形態の駆動信号生成部82は、図7に示すように、上段及び下段スイッチング素子88a,88b,88c,88dへの駆動信号を第一及び第二制御信号に従ってパルス幅変調する。尚、図7では、上段及び下段スイッチング素子88a,88b,88c,88dをそれぞれSa,Sb,Sc,Sdと略記している。
具体的に駆動信号生成部82は、第二制御信号が設定時間t以上Lレベルに保持されているとき、上段及び下段スイッチング素子88a,88b,88c,88dに与える全ての駆動信号のデューティ比を0%に固定する。ここで設定時間tは、第二制御信号の周期Tより長い時間に設定され、例えば周期Tが500μsのとき1msに設定される。このようにして各駆動信号のデューティ比が設定される図7の期間αには、ブリッジ部81がモータ20への通電を停止する。
一方、駆動信号生成部82は、Lレベルとなった第二制御信号が設定時間t内にHレベルへ切換わっており且つ第一制御信号の表す指令方向Dが正転方向であるとき、下段スイッチング素子88dに与える駆動信号のデューティ比を第二制御信号の表す指令デューティ比Rに応じて変化させる。それと共に駆動信号生成部82は、上段スイッチング素子88bに与える駆動信号のデューティ比について、当該駆動信号が下段スイッチング素子88dへの駆動信号の立下がりより遅れて立上がり且つ下段スイッチング素子88dへの駆動信号の立上がりより早く立下がるように、変化させる。また、それと共に駆動信号生成部82は、上段スイッチング素子88aに与える駆動信号のデューティ比を100%に固定し、下段スイッチング素子88cに与える駆動信号のデューティ比を0%に固定する。このようにして各駆動信号のデューティ比が設定される図7の期間βには、ブリッジ部81がモータ20を正転方向へ回転させるように通電することができる。
また一方、駆動信号生成部82は、Lレベルとなった第二制御信号が設定時間t内にHレベルへ切換わっており且つ第一制御信号の表す指令方向Dが逆転方向であるとき、下段スイッチング素子88cに与える駆動信号のデューティ比を第二制御信号の表す指令デューティ比Rに応じて変化させる。それと共に駆動信号生成部82は、上段スイッチング素子88aに与える駆動信号のデューティ比について、当該駆動信号が下段スイッチング素子88cへの駆動信号の立下がりより遅れて立上がり且つ下段スイッチング素子88cへの駆動信号の立上がりより早く立下がるように、変化させる。また、それと共に駆動信号生成部82は、上段スイッチング素子88bに与える駆動信号のデューティ比を100%に固定し、下段スイッチング素子88dに与える駆動信号のデューティ比を0%に固定する。このようにして各駆動信号のデューティ比が設定される図7の期間γには、ブリッジ部81がモータ20を逆転方向へ回転させるように通電することができる。
図1に示すブリッジ部81の各アーム84において、リレー85を介して電源86の接続された接続点91と上段スイッチング素子88a,88bとの間に負荷抵抗素子92が設けられている。このようにブリッジ部81に設けられた二つの負荷抵抗素子92は、それぞれ両端においてモニタ信号生成部83と接続されている。本実施形態のモニタ信号生成部83は、ブリッジ部81の接続点91に接続されると共に接地されているが、ブリッジ部81において各アーム84の接地側端が相互接続されている接続点93と接続点91とに接続されていてもよい。モニタ信号生成部83は、負荷抵抗素子92を流通する流通電流I並びにブリッジ部81に印加されている印加電圧Vを監視し、その監視結果を表すデジタル信号をモニタ信号として生成する。
本実施形態のモニタ信号生成部83は、印加電圧V及び流通電流Iの監視結果に応じてデューティ比Rが変化するモニタ信号を生成する。
具体的にモニタ信号生成部83は、印加電圧Vが実質的に0Vであることを確認したとき、モニタ信号のデューティ比Rを0%に設定する。
一方、モニタ信号生成部83は、印加電圧Vが0Vより大きく且つ流通電流Iが閾値Ithより小さな正常値であることを確認したとき、図8に示すようにモニタ信号のデューティ比Rを流通電流Iとの間に相関を持つ相関値Rに設定する。ここで閾値Ithは、ブリッジ部81及びモータ20の故障を招くおそれのある60A等に設定されてモニタ信号生成部83に予め記憶されている値である。また、相関値Rは、0%より大きな10%等の最小値と100%より小さな90%等の最大値との間を流通電流Iに比例して変化するように、モニタ信号生成部83が算定する値である。尚、相関値Rの算定には、流通電流Iと相関値Rとの相関を表すようにモニタ信号生成部83に予め記憶されている計算式又はマップ等が用いられる。
また一方、モニタ信号生成部83は、印加電圧Vが0Vより大きく且つ流通電流Iが閾値Ith以上の異常値であることを確認したとき、図8に示すように相関値Rとは異なる固定値Rにモニタ信号のデューティ比Rを設定する。ここで固定値Rは、相関値Rの最大値より大きな100%等に設定されてモニタ信号生成部83に予め記憶されている値である。尚、本実施形態のモニタ信号生成部83は、流通電流Iが閾値Ith以上の異常値であることを確認した場合に、ブリッジ部81及びモータ20に過電流が流れていると判断し、駆動信号生成部82に停止信号を与える。この停止信号を受けて駆動信号生成部82は、上段及び下段スイッチング素子88a,88b,88c,88dに与える全ての駆動信号についてデューティ比を0%とすることで、モータ20への通電を停止する。
図1に示すように、モニタ信号生成部83は一本の信号線94を介してECU72と接続されており、上述のようにデューティ比Rを設定してなるモニタ信号を信号線94によってECU72へと送信する。モニタ信号を受信したECU72は、当該モニタ信号のデューティ比Rに基づいてモニタ信号生成部83による印加電圧V並びに流通電流Iの監視結果を知ることができる。そこで本実施形態のECU72は、モニタ信号のデューティ比Rが固定値Rとなったとき、流通電流Iが異常値である即ちブリッジ部81及びモータ20に過電流が流れていると判断し、第一及び第二制御信号の生成を即座に中止する。
このように本実施形態では、駆動信号生成部82が駆動信号生成手段に相当し、ブリッジ部81が通電切換手段に相当する。また、本実施形態では、駆動信号生成部82及びブリッジ部81が通電手段に相当し、モニタ信号生成部83がモニタ手段及びモニタ信号生成手段に相当する。
以上説明した本実施形態によると、EDU80の駆動信号生成部82がECU72から受信する第一制御信号は、モータ20を回転させる指令方向Dの正逆を電圧の高低により表す信号とされる。これにより、指令方向Dを表すための制御信号が一つになるので、EDU80がECU72から制御信号を受信するのに必要な信号線90の数が従来に比べて低減される。また、本実施形態においてモニタ信号は、印加電圧V及び流通電流Iの双方の監視結果に応じてデューティ比Rが変化する信号とされる。これにより、印加電圧V及び流通電流Iの監視結果が一つのモニタ信号により表されるので、EDU80からECU72へモニタ信号を送信するのに必要な信号線94の数が従来に比べて低減される。しかも本実施形態によると、デューティ比Rが変化するデジタル信号をモニタ信号として生成しているので、EDU80とECU72とのグランド電位を一致させるための信号線が不要となる。以上より、EDU80とECU72との間に必要な信号線が低減されるので、コストが下がるのみならず、エンジンを制御するECU72において端子の増設を抑えることができる。
さらに本実施形態によると、印加電圧Vが実質的に0Vとなるときモニタ信号のデューティ比Rが0%に設定され、印加電圧Vが0Vより大きくなるときモニタ信号のデューティ比Rが0%より大きな相関値R又は固定値Rに設定される。これにより、負荷抵抗素子92を有するブリッジ部81に電圧が印加されているか否かをECU72に正しく伝えることができる。また、本実施形態において流通電流Iが閾値Ithより小さな正常値となるときには、モニタ信号のデューティ比Rが流通電流Iとの間に比例相関を持つ相関値Rに設定されるので、流通電流Iの変化を精確にECU72へと伝えることができる。さらにまた、本実施形態において流通電流Iが閾値Ith以上の異常値となるときには、モニタ信号のデューティ比Rが相関値Rの最大値より大きな固定値Rに設定されるので、ブリッジ部81における過電流の発生をECU72に正しく伝えることができる。
尚、上述の実施形態では、制御回路としてのECU72にエンジンの制御機能を持たせているが、ECU72にエンジンの制御機能を持たせないようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、モータ20を回転させる指令方向Dの正逆を電圧の高低により表す第一制御信号と、印加電圧V及び流通電流Iの監視結果に応じてデューティ比Rが変化するモニタ信号とを共に生成しているが、それら二つの信号のうちいずれか一方のみを生成するようにしてもよい。
さらに上述の実施形態では、流通電流Iが閾値Ithより小さな正常値となるときモニタ信号のデューティ比Rを流通電流Iとの間に比例相関を持つ相関値Dに設定しているが、流通電流Iと相関値Dとの相関は比例相関以外であってもよい。またさらに上述の実施形態では、流通電流Iが閾値Ith以上の異常値となるときモニタ信号のデューティ比Rを相関値Rの最大値より大きな固定値Rに設定しているが、相関値Rの最小値より小さく且つ0%より大きな固定値にモニタ信号のデューティ比Rを設定してもよい。
加えて上述の実施形態では、DCブラシモータ20を通電駆動するEDU80を駆動回路として備えたバルブリフト調整装置2に本発明を適用した例について説明した。これに対し、ブラシレスモータ等といった公知のモータを通電駆動する駆動回路を備えたバルブリフト調整装置に本発明を適用してもよい。尚、ブラシレスモータを通電駆動する駆動回路を備えたバルブリフト調整装置に本発明を適用する場合には、ブラシレスモータの相数に応じた列数のアームを有するブリッジ回路(ブリッジ部)を駆動回路に設けて、各アームのスイッチング素子をオンオフさせるようにする。
さらに加えて上述の実施形態では、吸気バルブについて最大バルブリフト量を調整するバルブリフト調整装置2に本発明を適用した例について説明した。これに対し、排気バルブについて最大バルブリフト量を調整するバルブリフト調整装置に本発明を適用してもよい。
本発明の一実施形態によるバルブリフト調整装置のモータ駆動装置を示すブロック図である。 本発明の一実施形態によるバルブリフト調整装置の要部を示す部分断面斜視図である。 本発明の一実施形態によるアクチュエータの要部を示す斜視図である。 本発明の一実施形態によるアクチュエータの要部を示す側面図である。 図1のECUにより生成される第一制御信号について説明するための模式図である。 図1のECUにより生成される第二制御信号について説明するための模式図である。 図1のEDUの作動について説明するための模式図である。 図1のEDUの作動について説明するための模式図である。
符号の説明
2 バルブリフト調整装置、10 アクチュエータ、20 モータ、30 制御軸、40 伝達部、50 駆動カム、60 角度センサ、70 モータ駆動装置、72 ECU(制御回路)、80 EDU(駆動回路)、81 ブリッジ部(通電切換手段、通電手段)、82 駆動信号生成部(駆動信号生成手段、通電手段)、83 モニタ信号生成部(モニタ手段、モニタ信号生成手段)、84 アーム、85 リレー、86 電源、88(88a,88b,88c,88d) スイッチング素子、90,94 信号線、92 負荷抵抗素子、D 指令方向、D 相関値、I 流通電流、Ith 閾値、R 指令デューティ比、R 固定値、R 相関値、R モニタ信号のデューティ比、t 設定時間、V 印加電圧

Claims (8)

  1. モータを通電駆動する駆動回路を備え、前記モータの回転トルクを利用して内燃機関における最大バルブリフト量を調整するバルブリフト調整装置であって、
    前記駆動回路は、
    制御回路から制御信号を受信し、前記制御信号が電圧の高低により正逆を表している指令方向へ前記モータを回転させるための駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、
    前記駆動信号によるスイッチング素子のオンオフに応じて前記モータへの通電状態を切換える通電切換手段と、
    を有することを特徴とするバルブリフト調整装置。
  2. 前記駆動信号生成手段は、前記制御回路から前記制御信号としての第一制御信号並びに第二制御信号を受信し、前記第二制御信号が表す指令デューティ比に応じてデューティ比が変化する前記駆動信号を生成することを特徴とする請求項1に記載のバルブリフト調整装置。
  3. 前記駆動信号生成手段は、前記第二制御信号の電圧が低側に設定時間以上保持されるとき前記駆動信号のデューティ比を0%に設定し、
    前記通電切換手段は、デューティ比が0%である前記駆動信号により前記スイッチング素子がオフされるとき前記モータへの通電を停止することを特徴とする請求項2に記載のバルブリフト調整装置。
  4. モータを通電駆動する駆動回路を備え、前記モータの回転トルクを利用して内燃機関における最大バルブリフト量を調整するバルブリフト調整装置であって、
    前記駆動回路は、
    制御回路から制御信号を受信し、前記制御信号に従って前記モータに通電する通電手段と、
    前記通電手段において変化する複数の電気的物理量を監視するモニタ手段と、
    前記モニタ手段による複数の前記電気的物理量の監視結果に応じてデューティ比が変化するモニタ信号を生成し、当該モニタ信号を前記制御回路へ送信するモニタ信号生成手段と、
    を有することを特徴とするバルブリフト調整装置。
  5. 前記モニタ手段は、前記通電手段に印加されている印加電圧を前記電気的物理量として監視し、
    前記モニタ信号生成手段は、前記印加電圧が実質的に0Vとなるとき前記モニタ信号のデューティ比を0%に設定し、前記印加電圧が0Vより大きくなるとき前記モニタ信号のデューティ比を0%より大きな値に設定することを特徴とする請求項4に記載のバルブリフト調整装置。
  6. 前記モニタ手段は、前記通電手段を流通する流通電流を監視し、
    前記モニタ信号生成手段は、前記流通電流が閾値より小さくなるとき前記モニタ信号のデューティ比を前記流通電流との間に相関を持つ相関値に設定し、前記流通電流が前記閾値以上の大きさとなるとき前記モニタ信号のデューティ比を前記相関値とは異なる固定値に設定することを特徴とする請求項4又は5に記載のバルブリフト調整装置。
  7. 前記相関値は、0%より大きな最小値と100%より小さな最大値との間を前記流通電流に比例して変化するように算定され、
    前記固定値は、前記最大値より大きな値に固定されていることを特徴とする請求項6に記載のバルブリフト調整装置。
  8. 前記内燃機関を制御する前記制御回路を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のバルブリフト調整装置。
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