JP2005299234A - 構造物の維持管理装置 - Google Patents

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Hideo Nakamura
秀雄 中村
Kazufumi Nishimura
和史 西村
Yoshihide Saito
由秀 斎藤
Kenji Nakamura
憲司 中村
Hiroki Takahashi
弘樹 高橋
Shinji Ueda
信二 上田
Toshimasa Doi
敏正 土井
Koji Katano
孝治 片野
Shuichi Kato
修一 加藤
Kinya Morioka
錦也 森岡
Shinichi Yamaguchi
慎一 山口
Takahiro Yamazaki
貴弘 山崎
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MAGARA CONSTRUCTION CO Ltd
MURAMOTO KENSETSU KK
Matsumura Gumi Corp
Kubota Construction Co Ltd
PS Mitsubishi Construction Co Ltd
Mabuchi Kensetsu KK
Araigumi Co Ltd
Morimoto Corp
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MAGARA CONSTRUCTION CO Ltd
MURAMOTO KENSETSU KK
Matsumura Gumi Corp
Kubota Construction Co Ltd
PS Mitsubishi Construction Co Ltd
Mabuchi Kensetsu KK
Araigumi Co Ltd
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Abstract

【課題】 構造物の維持管理作業には、足場設置などが必要とされるため作業効率が悪く、周辺環境条件により作業員の危険性が高いと、構造物の維持管理作業が非常に困難或は不可能であった。
【解決手段】 維持管理を行う対象である構造物Cに対してガイドレール1を設け、維持管理機能を有する維持管理部3を備えた本体2をガイドレール1に回転可能又は/及び移動可能に設けた構造物の維持管理装置、及び維持管理を行う対象である構造物Cの面に対してガイドレール1を設け、ガイドレール1に回転可能又は/及び移動可能な支持部材5に維持管理機能を有する維持管理部3を備えるとともに、支持部材5が伸縮可能である構造物の維持管理装置による。
【選択図】 図3

Description

この発明は、土木及び建築による構造物、主にコンクリート構造物の維持管理、すなわち点検、調査、検査、補修、補強等を行う装置に関する。
コンクリート構造物の維持管理の指針として「土木学会編、2001年制定、コンクリート標準示方書、維持管理編」がある。その書には、維持管理の定義として「維持管理:構造物の供用期間において、構造物の性能を要求された水準以上に保持するための全ての技術行為」としている。そして、「全ての技術的行為」とは、例えば、点検、調査、検査、補修、補強等の作業であり、この明細書において「維持管理」は、構造物の点検、調査、検査、補修、補強等の全ての維持管理機能を含む意味で使用される。
通常、構造物、例えばコンクリート構造物は、年数の経過と共に劣化するため一定の期間で点検が必要であり、その点検で更に詳細な調査の必要が認められた場合、そのコンクリート構造物について調査を行い、その調査に基づいて必要な補修補強を行っていた。その調査のためには、最初に、そのコンクリート構造物の調査等を行う面に沿って足場の設置を行っていた。
次に、構造物の調査を担当する作業者が、足場に乗って構造物の劣化状態の確認等の調査を行っていた。この調査の内容は、外観変化調査、かぶり調査、塩分量調査、中性化調査、コア採取による調査等がある。
このような詳細調査によって、劣化場所や、塗膜劣化個所があった場合、その個所の補修、補強を行う。その作業は、例えば劣化個所の撤去と、その撤去部分へのモルタル若しくは補修材などによる断面修復を行っていた。その後劣化因子のコンクリート内への侵入抑制を目的とした材料の塗布や、コンクリート面への塗装の施工を行う場合もある。
例えば、コンクリート構造物の補修装置としては、特開平11−217943号公報(従来技術1)の「コンクリートの補修装置」が公知である。従来技術1には、「吹付け装置は、コンクリートを噴射するノズルを有していて、このノズルには、コンクリート供給管と、急結剤供給管とが接続されている。移動装置は、下端にレールに嵌合されるローラが設けられた台車と、ラックピニオン機構やボールスクリュー機構を介して台車上に載置され、台車の長手方向に沿って移動するステージとを備えている。移動装置は、その上部に搭載された吹付け装置などを直交するにX、Yの二次元方向に移動させることができる。この場合、各駆動モータに付設された回転センサーなどにより、台車及びステージの二次元座標値(x、y)が判るようになっている。」という「コンクリートの補修装置」の開示がある。
また、コンクリート構造物の下面補修装置及び下面補修方法として、特開2002−167976号公報(従来技術2)に、「ウォータージェット噴射装置を支持する支持ベースと、支持ベースに沿って移動するスライダーと、スライダーに連結されウォータージェットが供給される供給パイプと、供給パイプの先端部に取り付けられたウォータージェットを噴射するノズルとを備えたウォータージェット噴射装置が、コンクリート構造物の下面に設置されてなる。」という記載が開示されている。
特開平11−217943号公報(特許第3334591号) 特開2002−167976号公報
土木及び建築による構造物、例えばコンクリート構造物としては、橋梁、ハイピアー、高層ビル等のビルディング、下水処理場、高速道路、トンネルなどがあるが、いずれも公共性が強く、その補修補強等の維持管理作業を行う場合、作業足場の設置場所の確保、作業時間の制約など多くの制約があった。例えば、街中のビルディングの場合など隣接するビルディングとの間隔が狭いことが多く足場の設置が難しいことがある。また、下水処理場やトンネルなどの場合、作業期間中、その構造物の使用ができないという問題が生じる可能性もあった。
また、作業足場を設置せず、クレーン車などの大型機械を使用して維持管理作業を行う場合もあるが、近隣建造物と位置関係などにより大型機械が設置できる場所は限定されるので、このような大型機械類を使用して維持管理作業を行い得る対象構造物は限られる。
そして、一般的に、構造物の維持管理作業における足場の設置作業を含め、その作業に要する全体の工事費は、作業の非効率性や作業工期の長期化に起因する労務費の占める割合が大きくなる傾向があり、全体の工事費も高価になる傾向がある。
前記、従来技術1の補修装置でも、ガイドレールの設置に関しては足場の設置が必要であるという課題があり、従来技術2の補修装置では、装置を支持する足場である固定装置の設置が必要であった。そして、これらのガイドレールは、作業が終わるとガイドレールを撤去し、次回の維持管理作業において、再びガイドレールを設置する必要があった。
更に、従来技術1及び従来技術2では、構造物に配管などの障害物があった場合、それに対する対応ができず維持管理が不可能になる課題があった。また、補修すべき構造物の隅部や端部の補修が行いにくく、維持管理作業の均一化が困難であるという課題があった。
加えて、従来技術1及び従来技術2では、劣化部除去時にガイドレール上に除去した劣化コンクリート片や粉が付着し、本体の走行に支障をきたす課題があった。
また、下水処理場の下水管や、作業員が入るには狭い構造物、有害ガス発生の虞れのある構造物など構造物の形状、周辺環境条件により人力による維持管理作業の施工が危険な、或は、施工不能な場合、構造物の経時等により劣化の可能性が高く維持管理の必要性があるにもかかわらず、それらの作業が行われない課題があった。
この発明は、維持管理が不可能な構造物、或は困難な構造物、或は危険な構造物の全て、又は各部位を効率的に維持管理を行うことが可能な装置を得ることを目的とする。特に、その維持管理作業において、足場設置や足場を使って移動する作業員を出来る限り少なくして、各種構造物を維持管理することが可能な装置を得ることを目的とする。
上記課題を解決するために、維持管理を行う対象である構造物の面に対してガイドレールを設け、維持管理機能を有する維持管理部を備えた本体をガイドレールに回転可能又は/及び移動可能に設けたことを特徴とする構造物の維持管理装置を提案する。
また、本体が、ガイドレールに対して着脱可能かつ交換可能な本体である0016欄に記載の構造物の維持管理装置を提案する。
更に、維持管理部が、本体に対して着脱可能かつ交換可能な維持管理部である0016欄又は0017欄に記載の構造物の維持管理装置を提案する。
維持管理を行う対象である構造物の面に対してガイドレールを設け、ガイドレールに回転可能又は/及び移動可能な支持部材に維持管理機能を有する維持管理部を備えるとともに、支持部材が伸縮可能であることを特徴とする構造物の維持管理装置を提案する。
また、支持部材が、ガイドレールに対して着脱可能かつ交換可能な支持部材である0019欄に記載の構造物の維持管理装置を提案する。
更に、維持管理部が、支持部材に対して着脱可能かつ交換可能な維持管理部である0019欄又は0020欄に記載の構造物の維持管理装置を提案する。
更にまた、維持管理機能を有する維持管理部が、構造物を調査する装置、構造物の表面を清掃する装置、構造物の劣化部を除去する装置、構造物の劣化部を除去した部分を補修する装置、構造物表面塗布物もしくは設置物を除去する装置、及び構造物表面塗布物もしくは設置物を除去した部分を補修する装置、構造物の性能を回復向上させる装置のいずれか1つ又は複数からなる前記0016欄乃至0021欄のいずれか1に記載の構造物の維持管理装置を提案する。
この発明によれば、作業員が入ることのできない狭い又は危険な管状構造物、有害ガス発生の虞れのある構造物など構造物の形状、周辺環境条件により人力による維持管理作業の施工が危険な、或は施工不能な構造物であっても、維持管理作業が可能になった。したがって、従来、維持管理作業が不可能であった構造物も可能となると共に、維持管理作業において危険性が高かった環境でも安全に行うことができ、作業員の安全性が向上した。
また、ガイドレール設置後の作業は、ほとんど足場の設置を必要としないため、工事期間の短縮や、作業員の低減が可能となり、作業効率が向上する。したがって、一回の維持管理作業の費用が安価となり、作業回数を増加させることが可能となり、対象となる構造物の寿命を延命させることができる。
更に、ガイドレールを構造物に継続的に設置することも可能であるため、次回の維持管理作業時に再度のガイドレールの設置の必要がなく、工期の短縮等により非常に容易に作業が行われる効果がある。加えて、足場の設置が必要で無くなったので、高速道路、トンネル、下水処理場など供用停止が通常行われない構造物の維持管理が、構造物をその用途に供用したまま行えるようになった。
更にまた、構造物の維持管理作業が、リモートコントロールによるオートマティクな装置によって行われるので、均一で一定品質の維持管理作業が可能となった。
また、この発明によれば、構造物に配管などの障害物があった場合や、構造物の隅部や端部の維持管理作業も、中央の壁面同様に作業が行えるため、作業の均一化が可能になった。
この発明について、第1実施形態を示す図1及び図2、第2実施形態を示す図3乃至図7に基づいて説明する。
この発明の構造物の維持管理装置は、維持管理を行う構造物Cの面W1に、略平行して、通常の建築物のように壁面が垂直面であれば垂直にガイドレール1を設ける。この実施例では構造物Cは図2、図4、図6に示す断面正面図のようにほぼ立方体状又は直方体状の建造物であり、ガイドレール1は、構造物Cの側壁面W1に平行して垂直に設けており、同時に構造物Cの他の3つの側壁面W2、W3、W4にも平行している。また、同じ構造物Cであっても天井面WCと床面WFを対象面とする場合は、それらの面と平行な水平に設ける。
ガイドレール1は、一本の真っ直ぐな同径の円柱状(ポール状)、又は同太さの多角形柱状からなり、素材は金属製、硬質合成樹脂、FRP等の強度が高く、変質のしにくい耐久性の高い性質のもので形成される。ガイドレール1は、構造物Cによっては、永続的に設置したまま固定して設けてもよい。
ガイドレール1に対して回転可能又は/及びガイドレール1に沿って移動可能な本体2を、ガイドレール1に着脱可能かつ交換可能に設ける。本体2は、ガイドレール1に対して、着脱可能かつ交換可能に設けられており維持管理部3を備える。維持管理部3は、本体2に対して着脱可能かつ交換可能に設けられるが、別の実施形態では、本体2と維持管理部3を固定して一体に形成してもよい。
維持管理部3は、維持管理機能を有する各種装置があり、それぞれ交換可能である。本体2と維持管理部3が固定された形態の場合は、本体2をガイドレール1から取り外すことによって維持管理部3を交換する。維持管理部3は、構造物を調査する装置、構造物の表面を清掃する装置、構造物の劣化部を除去する装置、構造物の劣化部を除去した部分を補修する装置、構造物表面塗布物もしくは設置物を除去する装置、及び構造物表面塗布物もしくは設置物を除去した部分を補修する装置、構造物の性能を回復向上させる装置等のいずれか1つ又は複数を本体2に備える。維持管理部3をガイドレール1に複数設ける場合は、同種であっても、異種であってもよい。
この発明について、第1の実施形態の平面を示す図1、図1のXX線断面である図2に基づいて説明する。第1実施形態の構造物の維持管理装置が対象とする構造物Cは、比較的小さな立方体状構造物C1の内部の側面Wであるが、他の対象構造物Cの対象面としては、下水施設などの円筒状構造物の内周壁面、サイロ内周面、業務用トンネル、井戸の内壁面などに対して利用が可能である。
ガイドレール1は、維持管理を行う立方体状構造物C1の中心に4つの側壁面W1、W2、W3、W4に平行し略等距離に垂直に床面から天井面に亘って一本設け、天井面及び床面に着脱可能か又は堅固に固定されて設けられる。ガイドレール1は、一本の真っ直ぐな同径の円柱状(ポール状)からなり、素材は金属製、硬質合成樹脂、FRP等の強度が高く、変質のしにくい耐久性の高い性質のもので形成される。ガイドレール1は、構造物Cによっては、永続的に設置したまま固定して設けてもよい。また他の実施例では、ガイドレール1を構造物Cの適宜各所にそれぞれ複数本垂直に設けてもよい。また、ガイドレール1を固定せず上下方向に移動する構成でもよい。
本体2は、ガイドレール1に対して回転可能かつガイドレール1に沿って移動可能に設けられる。また本体2は、ガイドレール1に対して着脱可能であり交換可能である。この実施例では、本体2は、1本のガイドレール1について1個の本体2と維持管理部3を設けているが、1本のガイドレール1について複数個の本体2と維持管理部3を設けてもよい。この場合、それぞれの本体2は、独立して作動し、複数の維持管理部3は、それぞれの機能を異にしてもよい。
本体2と維持管理部3からなる装置4は各種あるが、この実施例としては、構造物の表面を清掃若しくは塗布補修する装置4である自動制御可能なロボット化された噴射装置(ウォータージェット噴射装置、塗料噴射装置等)である。この実施例では本体2と維持管理部3からなる装置4は、ウォータージェット噴射装置であり、リモートコントロールにより噴射口30から清掃補修する壁面に向けて略水平に高圧洗浄水31または補修用塗料などを一定の回転速度で回転しながら噴射しつつ、上下に移動する。図示しないが円筒状構造物の内周面であると、円筒の周面と平行に、すなわち円中心に設けたガイドレール1に対して本体2が回転すると、噴射装置4の噴射口30と、円筒状構造物の内周面の距離は一定であるが、この実施形態のように立方体状構造物であると、辺中央部と角部とはガイドレール1への距離が異なる。そのため、噴射装置4は、対象壁面との距離を自動的に計測しつつ回転し、その距離に対応して噴射口30からの噴射圧力を自動的に変更して、高圧洗浄用水31または補修用塗料などを噴射する。
噴射装置4は、本体2をガイドレール1に対して回転させ、かつガイドレール1に沿って上下移動させて、周囲の4つの壁面W1、W2、W3、W4を清掃または塗布補修した後、ウォータージェット噴射装置4の本体2をガイドレール1から外すか、又は/及び本体2から維持管理部3を外して、他の種類の維持管理機能を有する装置4と交換する。維持管理機能を有する装置4は、ガイドレール1に装着して交換し、同じような作動によりリモートコントロール操作により自動的に作業を行う。
本体2のガイドレール1への着脱、又は/及び本体2から維持管理部3の着脱は、ガイドレール1を天井面と床面から外して行うが、本体2又は/及び維持管理部3の構造によっては、ガイドレール1を固定したままでも着脱可能である。更に、他の実施形態としては、ガイドレール1に本体2を上下方向に固定して、回転しつつガイドレール1を垂直方向に移動させて作業を行うことも可能である。
本体2と維持管理部3からなる装置4は、高圧水の噴射が可能なガイドレール洗浄装置(図示せず)によって、ガイドレール1を洗浄でき、ガードレール1の移動中にガイドレール1に異物が付着するのを防ぐことができる。
次に、この発明の第2実施形態について説明する。図3乃至図7は、この発明の第2実施形態を示す。図3は平面図、図4はガイドレール1に設けた支持部材5を折り畳んで縮めた状態の縦断面図、図5はガイドレール1に設けた支持部材5に設けた維持管理部3によって天井面、床面を補修する状態を説明する縦断面図、図6及び図7はガイドレール1に設けた支持部材5の維持管理部3によって側壁面を補修する状態を説明する縦断面図である。
支持部材3は、折り畳み自在、伸縮可能であり図3は、伸びた状態の平面を示し、図4は、図3の縦断面であり支持部材3を折り畳んで縮んだ状態を示す。図3及乃至図7に示す構造物C2、C3は、第1実施形態の構造物C1より大きな立方体形状、直方体形状の構造物である。この実施例では、構造物C2の内壁面W1とW3、及びW2とW4間の距離は6000mm、床面WFと天井面WCとの距離は6000mmの立方体である。また支持部材5の他の実施形態としては、折り畳み構造ではなくとも伸縮可能な構造であればよい。
ガイドレール1は、維持管理を行う立方体状構造物C2の1つの隅部の床面WFに下端を固定し、側壁面W1、W2、W3、W4に、ほぼ平行して垂直に天井面WCの1つの隅部の穴CHから上方に突き抜けて一本設けている。ガイドレール1の上端部に支持部材3を昇降させる昇降装置6を設け、構造物C2の天井面WCの上面に支持部材5をガイドレール1に対して回転させ及び/又は伸縮させる回転伸縮装置7を設けている。この構造物C2の天井面WCの上面において、図示しない作業員が、維持管理部3又は/及び支持部材52などの遠隔操作、ガイドレール1と支持部材5の着脱、支持部材5と各種維持管理部3の着脱などの作業を行うことができる。
ガイドレール1の設置場所は、この実施例では一つの隅部の床面WFに1本設けているが、床面WFのどの場所でもよい。例えば天井面WCなどに穴CHが開いており、その上部で作業できる場合は、その穴CHに対応した床面WFの場所に固定して設置する。ガイドレール1は、真っ直ぐな同径の中空の円筒状からなり、上部に設けた昇降装置4によって内部に設けたエンドレス状ワイヤを上下周回させて、支持部材3の昇降を行う。ガイドレール1の素材は金属製、硬質合成樹脂、FRP等の強度が高く、変質のしにくい耐久性の高い性質のもので形成される。ガイドレール1は、構造物Cによっては、永続的に設置したまま固定して設けてもよい。また、他の実施例では、ガイドレール1を構造物Cの適宜各所にそれぞれ複数本垂直に設けてもよい。また、ガイドレール1を固定せず上下方向に移動する構成でもよい。
支持部材5は、ガイドレール1に対して回転可能又は/及びガイドレール1に沿って移動可能に設けられる。また支持部材5は、ガイドレール1に対して着脱可能であり交換可能である。この実施例では、支持部材5は、1本のガイドレール1について1個の支持部材5と維持管理部3を設けているが、1本のガイドレール1について複数個の支持部材5と維持管理部3を設けてもよい。この場合、それぞれの支持部材5は、独立して作動し、複数の維持管理部3は、それぞれの機能を異にしてもよい。
支持部材5は、ガイドレール移動体52によって、ガイドレール1に対して回転可能かつガイドレール1に沿って移動可能に設けられる。この実施例では支持部材5は、1つ設けられ、天井面から突き抜けた部分で着脱交換可能である。
支持部材5は、1つのガイドレール移動体52と、折畳可能な複数の部位50と、関節部51と、ホース53とから成る。この実施例では3つの部位50からなり、それぞれ水平方向及び垂直方向を回転軸とする関節部51を4つ有している。関節部51は、それぞれ3つの部位50の間に2つ設け、先端の部位50aと維持管理部3との間に1つ、基端の部位50zとガイドレール移動体52との間に1つの合計4つである。それぞれの関節部51は、互いに垂直方向及び水平方向に回転でき、伸長可能かつ折畳み可能である。したがって、適宜場所の関節部51を曲げたり、伸ばしたりすることで、先端部位50aに設けられる維持管理部3は、構造物C2の、どの内壁面W1、W2、W3、W4に隔離接近自在である。
維持管理部3の実施例としては、構造物の表面を塗布補修する装置である塗料ジェット噴射装置32からなる。塗料ジェット噴射装置32は、噴射口33から補修する壁面Wに向けて補修用塗料34などを噴射する。塗料ジェット噴射装置32は、図示しない作業員が、リモートコントロールにより、又は自動制御可能なコントロール装置により、支持部材5のガイドレール移動体52をガイドレール1に対して回転させ、かつ支持部材5の関節部51を操作して、支持部材5を伸縮させ、噴射口33が対象壁面Wに対して一定の距離間隔を維持するようにして噴射しながら、ガイドレール1に沿って上下移動させつつ、周囲の4つの壁面W1、W2、W3、W4の全面を塗布補修することができる。53はホースであり、塗料源や水源から噴射口33へ、塗料や水を送り込んでいる。
この塗布補修作業を行った後、支持部材5の関節部51の全てを図4に示すように折り畳み、この形で天井面WCの穴CHから上方へ移動させ、支持部材5をガイドレール1から外すか、或は支持部材5から塗料ジェット噴射装置32を外し、他の種類の維持管理部3と交換する。他の種類の維持管理部3も、同じような作業員による遠隔操作等により自動的に作業を行う。
また第2実施形態の他の実施例としては、維持管理部3の支持部材5への着脱、又は/及び支持部材5とガイドレール1との着脱は、維持管理部3の構造によっては、ガイドレール1を固定したまま構造物Cの内壁面Wの中で行ってもよく、ガイドレール1を床面から外して行うことも可能である。
図5に示す実施例は、1つの支持部材5を、基端の部位50zを180度回転させ上下の向きを変えて支持部材5のそれぞれの状態を示している。すなわち、上方の支持部材5aは、その先端に設けた維持管理部3である塗料ジェット噴射装置32の噴射口33を天井面WCに向かって対面させ適宜の距離まで接近して補修剤34を噴射し、下方に示す支持部材5bは、その先端に設けた塗料ジェット噴射装置32の噴射口22を床面WF又は隅部に向かって対面させ適宜の距離まで接近して補修剤34を噴射する状態を示している。
また、図5に示すように他の実施例として1本のガイドレール1に2つの支持部材5a、5bを同時に、それぞれガイドレール1に回転可能かつ上下移動可能に設けることも可能である。
図6及び図7は、ガイドレール1に設けた支持部材5に設けた維持管理部3によって、1つの内壁面W3に向かって上下違った高さの補修面を補修する場合の状態を示し、基端の部位50zを180度回転させ、それぞれ適した位置において適宜の距離まで接近して補修剤34を噴射している状態を示す。
各種構造物、特にコンクリート構造物の内壁面を対象とした、各種の維持管理装置として利用可能性が高い。例えば構造物の調査、構造物の表面の清掃、構造物の劣化部の除去、構造物の劣化部を除去した部分の補修、構造物表面塗布物もしくは設置物の劣化部の除去、及び構造物表面塗布物もしくは設置物の劣化部を除去した部分の補修などの作業に利用可能性が高い。
この発明の第2実施形態では、橋梁、ハイピアー、高層ビル等のビルディング、下水処理場、高速道路、トンネルなどの壁面の維持管理にも利用が可能である。
この発明の第1実施形態では、比較的小さな立方体状構造物の内部の側壁面、下水施設などの円筒状構造物の内周壁面、サイロ内周面、業務用トンネル、井戸の内壁面などに対して利用可能性が高い。
この発明の第1実施形態の一部断面平面図 この発明の第1実施形態であり図1のXX線断面図 この発明の第2実施形態を示し、支持部材が延びた状態の平面図 この発明の第2実施形態を示し、支持部材が折り畳み状態を示した図3の縦断面図 この発明の第2実施形態を示し、ガイドレールに設けた支持部材3に設けた維持管理装置によって天井面、床面を補修する状態を説明する縦断面図 同じくガイドレールに設けた支持部材に設けた維持管理装置によって側壁面を補修する状態を説明する縦断面図 同じくガイドレールに設けた支持部材に設けた維持管理装置によって側壁面を補修する状態を説明する縦断面図
符号の説明
1 ガイドレール
2 本体
3 維持管理部
30 噴射口
31 高圧洗浄水
32 噴射装置(塗料ジェット装置等)
33 噴射口
34 噴射塗料など
4 噴射装置(本体と維持管理部とからなるウォータージェット噴射装置等)
5(5a、5b) 支持部材
50 部位
50a 先端の部位
50z 基端の部位
51 関節部
52 ガイドレール移動体
53 ホース
6 昇降装置
7 回転伸縮装置
C(C1、C2、C3) 構造物
W(W1、W2、W3、W4) 壁面(内壁面)
WC 天井面
WF 床面
CH 天井の穴

Claims (6)

  1. 維持管理を行う対象である構造物の面に対してガイドレールを設け、維持管理機能を有する維持管理部を備えた本体をガイドレールに回転可能又は/及び移動可能に設けたことを特徴とする構造物の維持管理装置。
  2. 本体が、ガイドレールに対して着脱可能かつ交換可能な本体である請求項1に記載の構造物の維持管理装置。
  3. 維持管理部が、本体に対して着脱可能かつ交換可能な維持管理部である請求項1又は請求項2に記載の構造物の維持管理装置。
  4. 維持管理を行う対象である構造物の面に対してガイドレールを設け、ガイドレールに回転可能又は/及び移動可能な支持部材に維持管理機能を有する維持管理部を備えるとともに、支持部材が伸縮可能であることを特徴とする構造物の維持管理装置。
  5. 支持部材が、ガイドレールに対して着脱可能かつ交換可能な支持部材である請求項4に記載の構造物の維持管理装置。
  6. 維持管理部が、支持部材に対して着脱可能かつ交換可能な維持管理部である請求項4又は請求項5に記載の構造物の維持管理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018095105A (ja) * 2016-12-14 2018-06-21 大日本コンサルタント株式会社 飛翔体の安全装置
CN110565516A (zh) * 2019-08-24 2019-12-13 湖南桥康智能科技有限公司 一种折叠式桥梁检测臂及检测车

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JP2018095105A (ja) * 2016-12-14 2018-06-21 大日本コンサルタント株式会社 飛翔体の安全装置
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