JP2005299140A - ドアストッパー - Google Patents

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Abstract

【課題】 回動部材12を自動的に動作させるドアストッパーを提供することである。
【解決手段】 床6に固定した軸部材11を中心に回動自在に支持された回動部材12を備え、回動部材12には軸部材11を境にして、一方にはドア5に掛け止める掛け止め片13を設け、他方にはドア5の回動軌跡内に臨ませる接触片14を設け、回動部材12には、ドア5の開け方向に対抗する方向の回動勢力を付与するバネ力を作用させてなり、掛け止め片13には、軸部材11に向かって移動可能で、かつ、軸部材11方向に向かうバネ力を付与された停止部材15を備えるとともに、軸部材11とは反対側である停止部材15の先端に止め部18を設けてなり、ドア5が接触片14に当たって回動部材12をバネ力に抗して回動して、ドア5が掛け止め片13上に達したとき、掛け止め片13の先端が、軸部材11に設けた凹部17に嵌まる構成にした。
【選択図】 図1

Description

この発明は、閉める方向に常に勢力を付与されたドアを、開けたままに保つドアストッパーに関する。
この種のドアストッパーとして、図5〜図9に示すものが従来から知られている。この従来のドアストッパーは、軸部材1を中心に回動部材2を回動自在に設けているが、この回動部材2はドアを掛け止めるための掛け止め片3とドアに接触させるための接触片4とを備えている。そして、上記掛け止め片3と接触片4とは、軸部材1を中心にしてほぼ90度の角度を保つようにしている。しかも、掛け止め片3の先端には止め部3aを設けている。そして、図6に示すように、掛け止め片3の厚さt1は、ドア5の下端から床6までの高さt2よりも薄くしている。言い換えると、掛け止め片3を床6においたとき、その上をドア5が通過できるようにしている。
上記のようにしたドアストッパーは、その軸部材1を床6に固定するが、このときには接触片4の先端がドア5の回動軌跡内に位置するようにセットする。
上記のようにセットしておけば、ドア5を、その勢力方向とは反対方向である図7の矢印r方向に開けると、ドア5は、その回動軌跡内にある接触片4に当たる。そして、なおもドア5が矢印r方向に回動すると、回動部材2は軸部材1を中心に矢印rとは反対方向である矢印s方向に回動する。そして、両者がさらに回動すると、ドア5の先端が掛け止め片3の止め部3aよりも内側に入る(図8参照)。言い換えると、掛け止め片3の止め部3aが、ドア5の回動軌跡内に位置する。
上記図8の状態になってからドア5を解放すると、ドア5は初期勢力の作用で閉まる方向に戻ろうとする。しかし、このときには、上記したように止め部3aがドア5の回動軌跡内に位置するので、図9に示すように、ドア5はこの止め部3aに引っ掛かってその位置で停止する。すなわち、ドア5は開いた状態を保つ。
上記のようにドア5を開いた状態に保ってから、そのドア5を閉めるときには、ドア5を止め部3aから離す方向、すなわち初期勢力に抗する矢印r方向に少し戻してから、回動部材2を矢印s方向に回して止め部3aをドア5から離す。止め部3aからドア5を離したら、ドア5を手で押さえたまま、足などを使って回動部材2を回動して、止め部3aをドア5の回動軌跡の外側に位置させる。
止め部3aをドア5の回動軌跡の外に位置させてから、ドア5を解放すれば、ドア5は前記した初期勢力によって自動的に閉まる。
なお、ドアストッパーは、その回動部材2を人手で動かさない限り、回動しないので、それを元の位置に戻すためには、それを人が動かすことになる。そして、回動部材2が元の位置に戻っていない限り、次にドア5を開けたとき、止め部3aをドア5の回動軌跡内に位置させることができない。そのために、ドア5を閉めた後、回動部材2を必ず人為的に元の位置に戻す作業が必要になる。
なお、上記従来のストッパーは、すでに販売されているものなので、特に、先行技術文献調査は行わなかった。
上記のようにした従来のドアストッパーでは、ドア5を開ける前には、止め部3aを必ずドア5の回動軌跡の外に位置させておかなければならないが、それをすべて人為的にしなければならない。もし、その準備を怠ると、ドア5を開けるときに、止め部3aを含めた掛け止め片3がドア5に当たってしまい、ドア5を開くための障害になってしまう。
また、ドア5を解除に保ってから、それを閉じるときには、やはり人が回動部材2を回動させなければならない。したがって、従来のドアストッパーでは、ドア5を開けるときにも、それを閉めるときにも、回動部材2を人為的に動かさなければならず、手間がかかるという問題があった。
この発明の目的は、すべて自動的に動作するドアストッパーを提供することである。
この発明は、床に固定した軸部材を中心に回動自在に支持された回動部材を備え、この回動部材には、上記軸部材を境にして、一方にはドアに掛け止める掛け止め片を設け、他方にはドアの回動軌跡内に臨ませる接触片を設け、さらに、上記回動部材には、ドアの開け方向に対抗する方向の回動勢力を付与するバネ力を作用させてなり、上記掛け止め片には、軸部材に向かって移動可能で、かつ、軸部材方向に向かうバネ力を付与された停止部材を備えるとともに、上記軸部材とは反対側である停止部材の先端に止め部を設けてなり、ドアが接触片に当たって回動部材をそのバネ力に抗して回動して、当該ドアが掛け止め片上に達したとき、掛け止め片の先端が、軸部材に設けた凹部に嵌まる構成にした点に特徴を有する。
この発明は、上記のように構成したので、ドアを開けると、そのドアは回動軌跡内に臨ませた接触片に当たる。この状態でドアをさらに開ければ、回動部材はそのバネ力に抗して軸部材を中心に回動するが、このとき回動部材に設けた停止部材は、バネ力によってその先端を軸部材に圧接した状態を保つ。そして、回動部材がドアとともに、さらに回動して、ドアが開位置に達したとき、停止部材の先端が軸部材に設けた凹部に嵌まり、回動部材の回動を停止させる。
上記状態でドアを解放すれば、ドアはその初期勢力によって元の位置すなわち閉位置に戻ろうとするが、このときにはドアが停止部材の止め部に当たってその回動を阻止される。
ただし、ドアの初期勢力によって停止部材はそのバネ力に抗して移動し、停止部材の先端が凹部から抜き取られる。この状態からドアを再び閉めるときには、止め部に接触しているドアを少し開け方向に回動させると、止め部とドアとが離れるので、回動部材はそのバネ力によって元に位置に自動的に戻る。そして、この元の位置は、接触片がドアの回動軌跡内に位置している状態である。
この発明のドアストッパーによれば、回動部材および停止部材のそれぞれは、それらが保持するバネ力と、ドアを開けるときの力あるいはその初期勢力とによって、自動的に移動したり、あるいは自動的に元の位置に復帰したりするので、それらを手で動かしたりする手間がすべて省ける。
図1〜図4に示したこの発明の実施形態にかかわるドアストッパーは、床6に固定した軸部材11に、ベルクランク状にした回動部材12を回動自在に取り付けている。このベルクランク状の回動部材12は、掛け止め片13と接触片14とからなる。
そして、上記掛け止め片13には停止部材15を軸部材11方向に移動可能に設けるとともに、この停止部材15には掛け止め片13と停止部材15との間にスプリング16を設け、停止部材15の先端が軸部材11に圧接する構成にしている。このように軸部材11に停止部材15の先端を圧接させているが、軸部材11の所定位置には凹部17を形成し、回動部材12が所定位置まで回動して、停止部材15の先端と凹部17とが対向すると、停止部材15はそのスプリング16のバネ力で移動し、その先端を凹部17に内に突入させる。
また、上記のようにした停止部材15には、その上記先端とは反対側に止め部18を設けているが、この止め部18は、ドア5を止める機能を発揮するものである。
一方、上記した接触片14には、その先端に接触突起19を設けている。この接触突起19は、ドア5の回動軌跡内にあって、ドア5を開いたとき、ドア5が接触突起19に当たる関係にしている。
上記のように回動部材12を回動自在に支持する軸部材11には、バネ受け片20を固定している。そして、このバネ受け片20と上記掛け止め片13との間にバネ21を引っ掛け、図1において、回動部材12に時計方向の回動勢力を付与する構成にしている。なお、図1における時計方向の回動勢力とは、接触突起19が開ける方向に回動させたドア5に接触している状態において、そのドア5の回動方向に逆らう方向の勢力である。
また、図2に示すように、床6から停止部材15までの高さT1は、ドア5と床6との間に形成されるすき間T2よりも低くしている。言い換えると、ドア5が回動する際に停止部材15がドア5に引っ掛からない関係を保っている。
なお、図中符号22には掛け止め片13に設けたストッパーピンで、回動部材12が図1に示す原位置を保持するためのものである。
今、回動部材12になにも力が作用していないときには、回動部材12は図1に示す原位置にある。そして、ドア5を開けてそれが解放位置近くに達すると、ドア5が接触突起19に当たるとともに、ドア5をさらに矢印R方向に回動すると、回動部材12はバネ21のバネ力に抗して矢印S方向に回動する。
上記のようにドア5と回動部材12とがバネ21のバネ力に抗して相対的に回動すると、その回動過程で、図3に示すように、ドア5が停止部材15の止め部18の内側に位置するとともに、ドア5を開ける力を解放しないかぎり、止め部18はドア5に圧接した状態を保つ。そして、ドア5の回動にともなって回動部材12が所定の位置まで回動すると、停止部材15の先端が軸部材11に形成した凹部17に対向するので、停止部材15の先端が凹部17内に突入して、回動部材12の回動を阻止する。
この状態でドア5を開ける力を解放すれば、ドア5はその初期勢力によって閉まる方向に戻ろうとして、瞬間的に接触突部19から離れる。しかし、上記したように停止部材15の先端が凹部17に入っているので、ドア5が接触突部19から離れたとしても、回動部材12は、当該位置を保ったままになる。ただし、閉める力が作用しているドア5はその初期勢力によってさらに閉まる方向に回動しようとする。しかし、このときには、止め部18がドア5の回動軌跡内に位置している。したがって、ドア5は止め部18に当たってその回動を阻止されるが、そのときのドア5の初期勢力が、停止部材15のスプリング16のバネ力に打ち勝って、停止部材15を凹部17から離れる方向に移動させる。
上記のように停止部材15が凹部17から離れる方向に移動すれば、停止部材15の先端が凹部17からはずれる。ただし、このときには、ドア5が止め部18に圧接しているので、回動部材12は、ドア5の初期勢力の作用で、図4に示す位置すなわちドア5を開いた状態に保つ位置を保持する。
一方、ドア5を閉めるときには、図4の状態からドア5を少し開く方向に回動させ、ドア5を止め部18から少し離す。このようにドア5が止め部18から離れれば、回動部材12がバネ21のバネ力で原位置に復帰する方向に回動し、停止部材15の先端を凹部17と食い違わせる。その後は、回動部材12がバネ21のバネ力でさらに回動して、原位置に復帰するとともに、ドア5を解放する。このようにして解放されたドア5は、自らの初期勢力で自動的に閉じることになる。
上記のような動作を繰り返せば、回動部材12を手や足で動かす必要がなく、常に、自動的に動作することになる。
この実施形態のドアストッパーの原位置とドアとの関係を示した作動説明図である。 ドアストッパーの側面図である。 回動部材がドアによって回動させられた状態を示す作動説明図である。 ドアが止め部に接触して開状態に保持された状態を示す作動説明図である。 従来のドアストッパーの斜視図である。 従来のドアストッパーの側面図である。 従来のドアストッパーの原位置とドアとの関係を示した作動説明図である。 回動部材がドアによって回動させられた状態を示す作動説明図である。 ドアが止め部に接触して開状態に保持された状態を示す作動説明図である。
符号の説明
11 軸部材
12 回動部材
13 掛け止め片
14 接触片
15 停止部材
17 凹部
18 止め部

Claims (1)

  1. 床に固定した軸部材を中心に回動自在に支持された回動部材を備え、この回動部材には、上記軸部材を境にして、一方にはドアに掛け止める掛け止め片を設け、他方にはドアの回動軌跡内に臨ませる接触片を設け、さらに、上記回動部材には、ドアの開け方向に対抗する方向の回動勢力を付与するバネ力を作用させてなり、上記掛け止め片には、軸部材に向かって移動可能で、かつ、軸部材方向に向かうバネ力を付与された停止部材を備えるとともに、上記軸部材とは反対側である停止部材の先端に止め部を設けてなり、ドアが接触片に当たって回動部材をそのバネ力に抗して回動して、当該ドアが掛け止め片上に達したとき、掛け止め片の先端が、軸部材に設けた凹部に嵌まる構成にしたドアストッパー。
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