JP2005298844A - 溶融金属に対する溶損性に優れたNi基合金およびその部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】 溶融金属に対する溶損性、抗折力、硬さに優れ、かつ合金鋼と同等の熱膨張係数を有するNi基合金およびその部材を提供する。
【解決手段】 質量%で、B:1〜4%、Moおよび/またはCrを以下の(1)〜(4)式を満たす所定量含み、かつCrの上限が50%で、残部Niおよび不可避的不純物からなることを特徴とする溶融金属に対する溶損性に優れたNi基合金およびその部材。
Mo+Cr−0.3B2 −3.5B≧23.1 … (1)
1.5Mo+Cr−B2 −3.5B≦61.1 … (2)
1.1Mo+0.5Cr−B2 +7.3B≦57.2 … (3)
1.5Mo−2.1B2 +78.4B≧132.2 … (4)
【選択図】 図1
【解決手段】 質量%で、B:1〜4%、Moおよび/またはCrを以下の(1)〜(4)式を満たす所定量含み、かつCrの上限が50%で、残部Niおよび不可避的不純物からなることを特徴とする溶融金属に対する溶損性に優れたNi基合金およびその部材。
Mo+Cr−0.3B2 −3.5B≧23.1 … (1)
1.5Mo+Cr−B2 −3.5B≦61.1 … (2)
1.1Mo+0.5Cr−B2 +7.3B≦57.2 … (3)
1.5Mo−2.1B2 +78.4B≧132.2 … (4)
【選択図】 図1
Description
本発明は、溶融金属に対する溶損性、抗折力、硬さに優れ、かつ合金鋼と同等の熱膨張係数を有するNi基合金およびその部材に関するものである。
従来、Ni基金属結合相に金属ホウ化物相を分散した溶融金属に対する溶損性に優れたサーメットが各種提案されている。例えば特開平2−299740号公報(特許文献1)には、Ni、Mo複硼化物、Ni、W複硼化物及びNi、Mo、W複硼化物の少なくとも一種を主体とした硬質相と、Ni、Moを主体とした結合相より成る焼結体によりその少なくとも一部が構成されている高温溶湯用成形型が開示されている。
また、特開2004−17144号公報(特許文献2)には、鋼製の母材の外表面の一部または全部をコーティング層で覆ったダイカストマシン用プランジャチップであって、コーティング層は、Bが2.6〜3.2%、Moが18〜28%、Siが3.6〜5.2%、Cが0.05〜0.22%、残部がNi及び不可避的不純物から構成され、かつ、Mo/B重量比が7.0〜9.5の材料からなるダイカストマシン用プランジャチップが提案されている。
これらのサーメットはNiやMoを含む金属粉末と、金属ホウ化物粉末を混合、成形し、焼結する工程で使用される。また、主に合金鋼の表面に複合化され使用される。しかしながら、Moを多量に含んだサーメットは焼結温度が高く、工業的に不利な面や、複合化されるSKD61などの結晶を粗大化し機械特性を低下させるなどの問題がある。これらの問題に対し、特許文献2では、Mo/B比を9.5以下にすることで、1110℃以下の比較的低温の焼結で健全な焼結体を得ている。
一方、Ni固溶体中のMo固溶量が大きくなると溶融金属に対する溶損性が改善される。従って、従来例のようにサーメット焼結体は焼結温度を低く保つためにMo量を抑える必要があり、溶融金属に対する溶損性に関しては不利な成分系となってしまう。Moを主体としたホウ化物などは複合化される合金鋼と比較し熱膨張係数が小さい。また、溶融金属に対する溶損性改善のためNi基金属相は多量にMoを含んでいることからNi基金属相の熱膨張係数も小さい。
従って、このようなNi基合金は複合化される合金鋼より熱膨張係数が小さくなってしまうことが多い。このような熱膨張係数の差異により、複合化処理の時や、使用環境における昇温、降温サイクルにより複合界面に亀裂が生じたり基材からの剥離を起こしたりするという問題がある。
上述したような問題を解消するために発明者らは鋭意開発を進めた結果、Mo、Cr、Bを所定量含むNi基合金粉末により、焼結性が良好で焼結温度の過度な上昇を懸念することなく、Ni固溶体中に多量のMoを固溶させることができ、より溶融金属に対する溶損性に優れた成分系を選択できるNi基合金およびその部材を提供することにある。
その発明の要旨とするところは、
(1)質量%で、B:1〜4%、Moおよび/またはCrを以下の(1)〜(4)式を満たす所定量含み、かつCrの上限が50%で、残部Niおよび不可避的不純物からなることを特徴とする溶融金属に対する溶損性に優れたNi基合金。
Mo+Cr−0.3B2 −3.5B≧23.1 … (1)
1.5Mo+Cr−B2 −3.5B≦61.1 … (2)
1.1Mo+0.5Cr−B2 +7.3B≦57.2 … (3)
1.5Mo−2.1B2 +78.4B≧132.2 … (4)
(2)溶融金属と接触する部位を、前記(1)に記載のNi基合金粉末にて表面改質した耐溶融金属部材にある。
(1)質量%で、B:1〜4%、Moおよび/またはCrを以下の(1)〜(4)式を満たす所定量含み、かつCrの上限が50%で、残部Niおよび不可避的不純物からなることを特徴とする溶融金属に対する溶損性に優れたNi基合金。
Mo+Cr−0.3B2 −3.5B≧23.1 … (1)
1.5Mo+Cr−B2 −3.5B≦61.1 … (2)
1.1Mo+0.5Cr−B2 +7.3B≦57.2 … (3)
1.5Mo−2.1B2 +78.4B≧132.2 … (4)
(2)溶融金属と接触する部位を、前記(1)に記載のNi基合金粉末にて表面改質した耐溶融金属部材にある。
以上述べたように、本発明により溶融金属に対する溶損性、抗折力、耐摩耗性に優れ、かつ合金鋼と同等の熱膨張係数を有するNi基合金およびそのNi基合金粉末にて表面改質した耐溶融金属部材にある。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の第1の特徴は、従来のような混合粉末の焼結サーメットではなく、Mo、Cr、Bを所定量含むNi基合金粉末を用いていることにある。一般にホウ化物は金属と濡れにくいため焼結性が悪く、金属相中にMoなどの高融点元素を含む場合は、特に焼結温度の上昇が懸念される。これに対し、合金粉末は焼結性が良好であるため焼結温度の過度な上昇を懸念することがなくなり、Ni固溶体中に多量のMoを固溶させることができるため、より溶融金属に対する溶損性に優れた成分系を選択できることにある。また、混合粉末の焼結サーメットにおいては粉末の微粉砕工程や混合あるいは造粒工程を必要とするため工程コストアップとなるが本発明においてはその懸念はない。
本発明の第1の特徴は、従来のような混合粉末の焼結サーメットではなく、Mo、Cr、Bを所定量含むNi基合金粉末を用いていることにある。一般にホウ化物は金属と濡れにくいため焼結性が悪く、金属相中にMoなどの高融点元素を含む場合は、特に焼結温度の上昇が懸念される。これに対し、合金粉末は焼結性が良好であるため焼結温度の過度な上昇を懸念することがなくなり、Ni固溶体中に多量のMoを固溶させることができるため、より溶融金属に対する溶損性に優れた成分系を選択できることにある。また、混合粉末の焼結サーメットにおいては粉末の微粉砕工程や混合あるいは造粒工程を必要とするため工程コストアップとなるが本発明においてはその懸念はない。
本発明の第2の特徴は、(1)式であるMo+Cr−0.3B2 −3.5B≧23.1を満たすことにより溶融金属に対する溶損性を改善していることにある。本発明のようにNi基金属マトリックス相にホウ化物が分散した合金の溶融金属に対する溶損性は、マトリックスの組成が大きく影響すると推察されるが、特にマトリックス中のMo+Cr量が20mass%以上となると溶融金属に対する溶損性が著しく良好となることを見出した。その条件が(1)式である。
以下、(1)式を導いた根拠について説明する。
マトリックス中のMoおよびCr量は、合金全体のMoおよびCr量と析出するホウ化物(主にMo、Cr、Ni系ホウ化物)の組成、量により決定される。発明者らは合金全体のMo、Cr、B添加量を変化させた成分系を試作し、合金全体のMo、Cr、B添加量とマトリックス中のMo、Cr量の関係を得た。これが(5)式であり、また、(6)式である。
マトリックス中のMoおよびCr量は、合金全体のMoおよびCr量と析出するホウ化物(主にMo、Cr、Ni系ホウ化物)の組成、量により決定される。発明者らは合金全体のMo、Cr、B添加量を変化させた成分系を試作し、合金全体のMo、Cr、B添加量とマトリックス中のMo、Cr量の関係を得た。これが(5)式であり、また、(6)式である。
[Mo]=Mo−1.4B2 −6.0 … (5)
[Cr]=Cr+1.1B2 −3.5B+2.9 … (6)
ただし、[Mo]、[Cr]:マトリックス中のMo、Cr量
また、溶融金属に対する溶損性が著しく良好となるマトリックス組成は、
[Mo]+[Cr]≧20 … (7)
従って、(7)式に(5)、(6)式を代入すると、(1)式となる。
Mo+Cr−0.3B2 −3.5B≧23.1 … (1)
[Cr]=Cr+1.1B2 −3.5B+2.9 … (6)
ただし、[Mo]、[Cr]:マトリックス中のMo、Cr量
また、溶融金属に対する溶損性が著しく良好となるマトリックス組成は、
[Mo]+[Cr]≧20 … (7)
従って、(7)式に(5)、(6)式を代入すると、(1)式となる。
Mo+Cr−0.3B2 −3.5B≧23.1 … (1)
本発明の第3の特徴は、(2)式を満たすことにより脆性相の析出を抑制し高抗折力を維持していることにある。本合金のNi基金属マトリックス相は溶融金属に対する溶損性改善のため、多量のMoおよび/またはCrを含んでいるが、過剰に添加すると脆性なMoやCr系の金属間化合物相が析出し抗折力を低下させる。従って、マトリックス相のMo、Cr量の上限を規定することにより脆性相を抑制することが重要であり、その条件が(8)式であることを見出した。
以下に(8)式から(2)式を導いた方法を示す。脆性相析出を抑制できる条件は、
1.5[Mo]+[Cr]≦55 … (8)
従って、(8)式に(5)式、(6)式を代入すると(2)式となる。
1.5Mo+Cr−B2 −3.5B≦61.1 … (2)
1.5[Mo]+[Cr]≦55 … (8)
従って、(8)式に(5)式、(6)式を代入すると(2)式となる。
1.5Mo+Cr−B2 −3.5B≦61.1 … (2)
本発明の第4の特徴は、(3)式を満たすことにより合金鋼と同等の熱膨張係数(500℃において10×10-6以上)を有していることから、使用環境における熱サイクルなどによる合金鋼基材からの剥離を起こしにくいことである。MoやCrを主体としたホウ化物などは複合化される合金鋼と比較し、熱膨張係数が小さい。また、溶融金属に対する溶損性改善のためNi基金属マトリックス相は多数にMoを含んでいることから、Ni基金属マトリックス相の熱膨張係数も小さい。従って、このようなNi基合金は複合化される合金鋼より熱膨張係数が小さくなってしまうことが多い。
このような熱膨張係数の差異により、複合化処理の時や、使用環境における昇温、降温サイクルにより複合界面に亀裂を生じたり基材からの剥離を起こしたりする。従って、本発明では(3)式により、熱膨張係数に影響するホウ化物量をB添加量で制御し、かつマトリックス相の熱膨張係数に影響するマトリックス相のMo、Cr量を制御し、500℃における熱膨張係数を10×10-6以上にしている。
以下に(3)式を導いた根拠について説明する。
発明者らは、合金全体のMo、Cr、B添加量を変化させた成分系を試作し、合金全体のB量およびマトリックス中のMo、Cr量と500℃における熱膨張係数の関係を詳細に検討した結果、(9)式の相関を得た。これをもとに熱膨張係数(500℃)を10×10-6以上となる成分系を見出した。
熱膨張係数(×10-6at500℃)=20.41−1.80B−0.22[Mo]−0.10[Cr]≧10 … (9)
従って、(9)式に(5)、(6)式を代入すると、(3)式となる。
1.1Mo+0.5Cr−B2 +7.3B≦57.2 … (3)
発明者らは、合金全体のMo、Cr、B添加量を変化させた成分系を試作し、合金全体のB量およびマトリックス中のMo、Cr量と500℃における熱膨張係数の関係を詳細に検討した結果、(9)式の相関を得た。これをもとに熱膨張係数(500℃)を10×10-6以上となる成分系を見出した。
熱膨張係数(×10-6at500℃)=20.41−1.80B−0.22[Mo]−0.10[Cr]≧10 … (9)
従って、(9)式に(5)、(6)式を代入すると、(3)式となる。
1.1Mo+0.5Cr−B2 +7.3B≦57.2 … (3)
本発明の第5の特徴は、(4)式を満たすことによりビッカース硬さ400HV以上を有していることにある。ダイカストマシン用プランジャスリーブやプランジャチップ、溶融金属メッキ設備用ロールなど、耐溶融金属部材は摩耗環境で使用されることが多く、400HV以上の硬さが必要とされる。本発明合金の硬さは硬質粒子であるホウ化物の析出量とマトリックス相の硬度により影響を受ける。また、ホウ化物の析出量は合金全体のB量、マトリックス相の硬さはマトリックス中のMo量により影響を受ける。本発明ではこれらを(4)式により制御している。
以下に(4)式を導いた根拠について説明する。
発明者らは、合金全体のMo、Cr、B添加量を変化させた成分系を試作し、合金全体のB量およびマトリックス中のMo、Cr量と硬さの関係を詳細に検討した結果、(10)式の相関を得た。これをもとにビッカース硬さ400HV以上となる成分系を見出した。 硬さ(HV)=1.5[Mo]+78.4B+276.8≧400 … (10)
従って、(10)式に(5)式を代入すると(4)式となる。
1.5Mo−2.1B2 +78.4B≧132.2 … (4)
なお、検討の結果Cr量は硬さに対し大きな影響はないものと考えられた。
発明者らは、合金全体のMo、Cr、B添加量を変化させた成分系を試作し、合金全体のB量およびマトリックス中のMo、Cr量と硬さの関係を詳細に検討した結果、(10)式の相関を得た。これをもとにビッカース硬さ400HV以上となる成分系を見出した。 硬さ(HV)=1.5[Mo]+78.4B+276.8≧400 … (10)
従って、(10)式に(5)式を代入すると(4)式となる。
1.5Mo−2.1B2 +78.4B≧132.2 … (4)
なお、検討の結果Cr量は硬さに対し大きな影響はないものと考えられた。
さらに、B:1〜4%とした理由は、1%未満では硬さが不足する。また、4%を超える添加は、溶湯の粘性が上がり、合金粉末の作製が困難となるために、その上限を4%とした。また、Cr、Moの上、下限については、式(1)〜(4)により決定されるが、Crについては50%を超えると、合金粉末の製造が困難となるため、その上限を50%とした。
次に、図1〜図6にCr量に応じた、本発明に係る(1)〜(4)式によって規制された範囲でのB添加量とMo添加量の範囲を示している。図1は、本発明に係る各式規制に基づくCr添加量0%の場合のB添加量とMo添加量の範囲を示す図である。すなわち、Cr添加量0%での各式によってBとMoの範囲が決められている。同様に、図2は、Cr量が10%の場合のBとMoの範囲が決められ、図3は、Cr量が20%の場合のBとMoの範囲、図4は、Cr量が30%の場合のBとMoの範囲、図5は、Cr量が40%の場合のBとMoの範囲、図6は、Cr量が50%の場合のBとMoの範囲がそれぞれ決められる。
以下、本発明について実施例によって具体的に説明する。
表1に示す成分組成のNi基合金20kgをアルミナ坩堝にて真空誘導溶解し、1600℃にて坩堝底のφ5mmノズルから出湯した。出湯直後にArガスにて予めAr置換しておいたタンク内にアトマイズ(フリーフォール方式)し供試粉末を作製した。この粉末を−1000μmに分級した後、ステンレス缶に脱気封入し、1100℃−5h−147MPaでHIP処理により固化形成し、これを1200℃で2h熱処理し供試材とした。その試験結果を表2に示す。
表1に示す成分組成のNi基合金20kgをアルミナ坩堝にて真空誘導溶解し、1600℃にて坩堝底のφ5mmノズルから出湯した。出湯直後にArガスにて予めAr置換しておいたタンク内にアトマイズ(フリーフォール方式)し供試粉末を作製した。この粉末を−1000μmに分級した後、ステンレス缶に脱気封入し、1100℃−5h−147MPaでHIP処理により固化形成し、これを1200℃で2h熱処理し供試材とした。その試験結果を表2に示す。
評価方法としては、
(1)溶融金属に対する溶損性
上記供試材よりφ10×100mm(表面は旋盤仕上げ)の試験片を作製した。この試験片を用いて下記の条件でAl溶損性試験を行った。試験条件としては、図7に示す溶損性試験のための試験装置を用いて、容器1内の溶融Al2に試験片3を2本ずづ浸漬し軸4を回転させて溶損させた。その時の条件としては、
浸漬深さ:50mm
溶融Al組成:Al−20mass%Si
溶融Al温度:650℃
試験時間:1時間
回転数:120rpm
試験片中心部の周速:22.6m/min
上記試験後の試験片を50%NaOH溶液、600g、80℃に2本ずつ5時間浸漬し、Alを除去後、溶損量を測定した。n=3平均の溶損量が2g以下:○、2gを超える:×、で評価した。
(1)溶融金属に対する溶損性
上記供試材よりφ10×100mm(表面は旋盤仕上げ)の試験片を作製した。この試験片を用いて下記の条件でAl溶損性試験を行った。試験条件としては、図7に示す溶損性試験のための試験装置を用いて、容器1内の溶融Al2に試験片3を2本ずづ浸漬し軸4を回転させて溶損させた。その時の条件としては、
浸漬深さ:50mm
溶融Al組成:Al−20mass%Si
溶融Al温度:650℃
試験時間:1時間
回転数:120rpm
試験片中心部の周速:22.6m/min
上記試験後の試験片を50%NaOH溶液、600g、80℃に2本ずつ5時間浸漬し、Alを除去後、溶損量を測定した。n=3平均の溶損量が2g以下:○、2gを超える:×、で評価した。
(2)抗折力
上記試験材から1.7×1.7×2.0の試験片を採取し測定した。
○:抗折力が1.5GPa以上
×:1.5GPa未満
(3)熱膨張係数
上記試験材から採取した試験片により25〜500℃における平均熱膨張係数を測定した。
○:熱膨張係数が10×10-5以上
×:熱膨張係数が10×10-5未満
上記試験材から1.7×1.7×2.0の試験片を採取し測定した。
○:抗折力が1.5GPa以上
×:1.5GPa未満
(3)熱膨張係数
上記試験材から採取した試験片により25〜500℃における平均熱膨張係数を測定した。
○:熱膨張係数が10×10-5以上
×:熱膨張係数が10×10-5未満
(4)硬さ
上記試験材から採取した試験片を湿式研磨し荷重100gにてビッカース硬さを測定した。
○:400HV以上
×:400HV未満
上記試験材から採取した試験片を湿式研磨し荷重100gにてビッカース硬さを測定した。
○:400HV以上
×:400HV未満
表2に示すように、No.1〜9は、本発明例であり、No.10〜16は、比較例である。比較例No.10、11は本発明の(1)式を満たしていないために、いずれも溶損性が劣る。比較例No.12は本発明の(2)式を満たしていないために抗折力が劣る。比較例No.13は本発明の(2)、(3)式を満たしていないために抗折力および熱膨張係数が劣る。比較例No.14は本発明の(3)式を満たしていないために熱膨張係数が劣る。比較例No.15はB含有量が低く、かつ本発明の(4)式を満たしていないために硬さが劣る。比較例No.16は本発明の(4)式を満たしていないために硬さが劣る。これに対し、本発明例であるNo.1〜9はいずれも各特性について優れていることが分かる。
1 容器
2 溶融Al
3 試験片
4 軸
特許出願人 山陽特殊製鋼株式会社
代理人 弁理士 椎 名 彊
2 溶融Al
3 試験片
4 軸
特許出願人 山陽特殊製鋼株式会社
代理人 弁理士 椎 名 彊
Claims (2)
- 質量%で、B:1〜4%、Moおよび/またはCrを以下の(1)〜(4)式を満たす所定量含み、かつCrの上限が50%で、残部Niおよび不可避的不純物からなることを特徴とする溶融金属に対する溶損性に優れたNi基合金。
Mo+Cr−0.3B2 −3.5B≧23.1 … (1)
1.5Mo+Cr−B2 −3.5B≦61.1 … (2)
1.1Mo+0.5Cr−B2 +7.3B≦57.2 … (3)
1.5Mo−2.1B2 +78.4B≧132.2 … (4) - 溶融金属と接触する部位を、請求項1に記載のNi基合金粉末にて表面改質した耐溶融金属部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2004112643A JP2005298844A (ja) | 2004-04-07 | 2004-04-07 | 溶融金属に対する溶損性に優れたNi基合金およびその部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2004112643A JP2005298844A (ja) | 2004-04-07 | 2004-04-07 | 溶融金属に対する溶損性に優れたNi基合金およびその部材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2005298844A true JP2005298844A (ja) | 2005-10-27 |
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ID=35330758
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2004112643A Withdrawn JP2005298844A (ja) | 2004-04-07 | 2004-04-07 | 溶融金属に対する溶損性に優れたNi基合金およびその部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2005298844A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012246517A (ja) * | 2011-05-26 | 2012-12-13 | Sanyo Special Steel Co Ltd | Ni基ホウ化物分散耐食耐摩耗合金 |
-
2004
- 2004-04-07 JP JP2004112643A patent/JP2005298844A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012246517A (ja) * | 2011-05-26 | 2012-12-13 | Sanyo Special Steel Co Ltd | Ni基ホウ化物分散耐食耐摩耗合金 |
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