JP2005296799A - グラビアロールおよびグラビアロールの表面処理方法 - Google Patents

グラビアロールおよびグラビアロールの表面処理方法 Download PDF

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Takashi Iwasaki
隆司 岩崎
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Abstract

【課題】 グラビアロール本体の表面の腐食を防止するとともに、表面の耐磨耗性を向上させ、好適な塗工を行なうことのできるグラビアロールおよびグラビアロールの表面処理方法を提供すること。
【解決手段】 グラビアロール本体1の彫刻部2の表面とハードクロムメッキ層2との間に、耐腐食性に優れたニッケルメッキ層3を形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、グラビア塗工機に配設されるグラビアロールおよびグラビアロールの表面処理方法に係り、特に、塗工剤による表面の腐食を防止するとともに、表面の耐磨耗性を向上させることのできるグラビアロールおよびグラビアロールの表面処理方法に関する。
従来のグラビアロールの表面処理方法の一例としては、まず、鋼材から円柱形状に作製されたグラビアロール本体の周方向の表面を粒度が#320の粗仕上げ研磨砥石を使用して粗仕上げ研磨を行なう。つぎに、粒度が#1000の中仕上げ研磨砥石を使用して表面粗さ微小化研磨を行なう。さらに、粒度が#4000〜#6000の精密研磨砥石を使用して鏡面化研磨を行なう。
そして、被製版ロールの全長、外径、孔径のロールデータに基づき電子彫刻機によりグラビアロール本体の表面に画像彫刻を行なう。
そして、表面に画像彫刻が施されたグラビアロール本体をハードクロムメッキ装置のメッキ浴槽内に浸漬させた後、低電圧をかけて回転させグラビアロール本体の周面にハードクロムメッキを形成している(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−232747号公報
しかしながら、前述したような従来のグラビアロールの表面処理方法においては、表面に施されたハードクロムメッキには目に見えない微小なクラックが生じてしまう場合があり、そのため、塗工剤として水性塗液、酸性塗液あるいはアルカリ性塗液を使用した場合にハードクロムメッキのクラックから浸入した塗工剤によりグラビアロール本体の表面に腐食が生じてしまうという問題があった。
そして、腐食によりグラビアロール本体から剥離した破片等が異物としてハードクロムメッキの表面に付着したり、グラビアロールを使用している最中にその異物が剥離してピンホールが生じて、異物やピンホールによってグラビアロールの表面が不均一となり、被塗工基材の塗工面に塗工ムラが生じてしまうという問題があった。
特に、外径が20〜60mmの小径のグラビアロールを用いて、走行する薄い被塗工基材に対して塗工剤を薄くべた塗りする場合においては、前記のような異物やピンホールは致命的な欠陥があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、グラビアロール本体の表面の腐食を防止するとともに、表面の耐磨耗性を向上させ、好適な塗工を行なうことのできるグラビアロールおよびグラビアロールの表面処理方法を提供することを目的とするものである。
前述した目的を達成するため本発明に係るグラビアロールの特徴は、グラビア塗工機に配設され、水平方向に走行している基材の上面が自由状態にある位置におけるその基材の下面に当接し、グラビアロール本体の周方向の表面に前記基材の幅よりも狭い幅の彫刻部が刻設されるとともに、この彫刻部の表面に耐磨耗性に優れたメッキ層が形成され、前記彫刻部に供給された塗工剤を前記基材の下面に塗工する直径が約20mm〜約60mmの小径のグラビアロールにおいて、前記グラビアロール本体の彫刻部の表面と前記メッキ層との間に、耐腐食性に優れたメッキ層を形成した点にある。
また、本発明に係るグラビアロールの表面処理方法の特徴は、グラビア塗工機に配設され、水平方向に走行している基材の上面が自由状態にある位置におけるその基材の下面に当接し、前記基材の下面に塗工剤を塗工する塗工する直径が約20mm〜約60mmの小径のグラビアロールの表面処理方法において、グラビアロール本体の鏡面化研磨された表面に彫刻を刻設する工程と、刻設された彫刻部のバフ研磨を行なう工程と、前記彫刻部の表面に耐腐食性に優れた第1のメッキ層を形成する工程と、前記メッキ層の表面に耐磨耗性に優れた第2のメッキ層を形成する工程と、前記第2のメッキ層の表面のバフ研磨を行なう工程と、からなる点にある。
本発明のグラビアロールおよびグラビアロールの表面処理方法によれば、彫刻部が刻設されたグラビアロール本体の表面に、例えば、耐腐食性に優れたニッケルメッキを施し、さらに、このニッケルメッキの表面に耐磨耗性に優れたハードクロムメッキを施すことにより、ニッケルメッキによりグラビアロール本体の表面の腐食が防止され、さらに、ハードクロムメッキによりグラビアロール本体の耐磨耗性を向上させることができる。
このため、被塗工基材に対して塗工を行なう際に、塗工剤によりグラビアロール本体の表面のメッキ層が腐食して剥離することを確実に防止することができ、彫刻部に供給された塗工剤を均一の厚さのべた塗りを良好に行なうことができるとともに、多色塗りも良好に行なうことができる。
以下、図面を用いて本発明のグラビアロールおよびその表面処理方法の実施形態について説明する。
図1は本発明のグラビアロールの表面処理方法の実施形態を示すフロートチャート、図2は本発明のグラビアロールの表面処理方法によるグラビアロールの彫刻部の表面処理を示す概略断面図である。
本発明のグラビアロールの表面処理方法は、まず、鋼材から直径が約20mm〜約60mmの円柱形状に作製されたグラビアロール本体1の周方向の表面1aを粒度が#320の砥石を使用して粗仕上げ研磨を行なう。つぎに、粒度が#1000の砥石を使用して粗仕上げ研磨が行なわれた前記表面1aの粗さ微小化研磨を行なう。さらに、粒度が#4000〜#6000のPVA砥石を使用して粗さ微小化研磨が行なわれた前記表面1aの鏡面化研磨を行なう。
そして、鏡面化研磨が行なわれた前記グラビアロール本体1の所定軸方向長さ範囲の全周にわたる表面1aに対して、転造彫刻(レーザ彫刻機等の電子彫刻機等)(図示せず)により所定のパターンの彫刻からなる彫刻部2を刻設し、さらに、この彫刻部2に対してバフ研磨を行なう。
そして、前記彫刻部2が刻設された前記グラビアロール本体1をニッケルメッキ液が貯溜されたメッキ浴槽内に浸漬させ、前記グラビアロール本体1に低電圧を印加して回転させながら厚さ2〜3μmの耐腐食性に優れたニッケルメッキ層(第1のメッキ層)3を形成する。
さらに、ニッケルメッキ層2が形成された前記グラビアロール本体1をハードクロムメッキ液が貯溜されたメッキ浴槽内に浸漬させ、前記グラビアロール本体1に低電圧を印加して回転させながらニッケルメッキ層3が形成された前記彫刻部2の表面に厚さ8μm程度の耐磨耗性に優れたハードクロムメッキ層(第2のメッキ層)4を形成する。
そして、前記ハードクロムメッキ層4の表面に対してバフ研磨を行ないグラビアロール5が完成される。
以上説明したように本発明のグラビアロールの表面処理方法により表面処理が施されたグラビアロール5は、外側に形成されたハードクロムメッキ層3により耐磨耗性が向上するとともに、内側に形成されたニッケルメッキ層3により耐腐食性が向上する。これにより、特に、ニッケルメッキ層3によりグラビアロール本体1の腐食による表面1aの各メッキ層3,4の剥離を防止して、グラビアロール5の使用時に表面1aの一部が剥離して異物やピンホールが生じて被塗工基材の塗工面に対する塗工ムラが生じることを防止して、腐食性の高い塗工剤であったとしても、当該塗工剤を均一の厚さのべた塗りを良好に行なうことができるとともに、多色塗りも良好に行なうことができる。
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。例えば、彫刻部2が刻設されバフ研磨されたグラビアロール本体1にニッケルメッキ層3が形成された後に、このニッケルメッキ層3に対してバフ研磨を行なうことにより、その上にメッキされるハードクロムメッキ層4の形成がより安定し、ハードクロムメッキ層4の耐磨耗性をより向上させることができる。
また、本実施形態においては、ハードクロムメッキ層4の下層にニッケルメッキ層3を形成しているが、下層のメッキはニッケルに限定するものではなく、耐腐食性に優れているメッキ層(例えば、チタンメッキ)であれば代替することが可能である。
本発明のグラビアロールの表面処理方法の実施形態を示すフロートチャート 本発明のグラビアロールの表面処理方法によるグラビアロールの彫刻部の表面処理を示す概略断面図
符号の説明
1 グラビアロール本体
2 彫刻部
3 ニッケルメッキ層
4 ハードクロムメッキ層
5 グラビアロール

Claims (2)

  1. グラビア塗工機に配設され、水平方向に走行している基材の上面が自由状態にある位置におけるその基材の下面に当接し、グラビアロール本体の周方向の表面に前記基材の幅よりも狭い幅の彫刻部が刻設されるとともに、この彫刻部の表面に耐磨耗性に優れたメッキ層が形成され、前記彫刻部に供給された塗工剤を前記基材の下面に塗工する直径が約20mm〜約60mmの小径のグラビアロールにおいて、
    前記グラビアロール本体の彫刻部の表面と前記メッキ層との間に、耐腐食性に優れたメッキ層を形成したことを特徴とするグラビアロール。
  2. グラビア塗工機に配設され、水平方向に走行している基材の上面が自由状態にある位置におけるその基材の下面に当接し、前記基材の下面に塗工剤を塗工する塗工する直径が約20mm〜約60mmの小径のグラビアロールの表面処理方法において、
    グラビアロール本体の鏡面化研磨された表面に彫刻を刻設する工程と、
    刻設された彫刻部のバフ研磨を行なう工程と、
    前記彫刻部の表面に耐腐食性に優れた第1のメッキ層を形成する工程と、
    前記メッキ層の表面に耐磨耗性に優れた第2のメッキ層を形成する工程と、
    前記第2のメッキ層の表面のバフ研磨を行なう工程と
    からなるグラビアロールの表面処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101324443B1 (ko) 2011-10-17 2013-10-31 이병록 광학필름 생산용 가이드롤의 표면처리 방법

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