JP2005296354A - 遊技機 - Google Patents

Abstract

【課題】 有利な状態の終了が分かり易くその有利な状態の終了後における期待感を高めた遊技機を提供する。
【解決手段】 （ｂ）はＲＴ解除出目を出現させＲＴ終了し、主制御部が副制御部を介して、ＲＴ終了表示を有するウィンドウ９０１を画像表示装置４３１に表示し、遊技者へＲＴ終了を報知した場合を示す。ＲＴ解除出目を出現させＲＴ終了する場合は、単なるＲＴ解除当選でＲＴ終了又はボーナスフラグの成立でのＲＴ終了のいずれかであるが、遊技者はそのどちらでＲＴ終了したのかを知りえない。従って、（ｂ）に示す状態で１ゲームを終了した遊技者は、ボーナスに当選してＲＴが終了した可能性があるため、次ゲーム以降でボーナスに入賞する期待を抱くことができる。
【選択図】 図２

Description

本発明は、遊技機に関し、より詳しくは、図柄を変動表示可能な表示手段を有し、遊技媒体の投入を受け付けて遊技可能となり、役の抽選を行い、遊技者の停止の指示によって図柄を表示手段に停止させて遊技を行う遊技機に関する。

従来、一般的にパチスロ機と呼ばれる回胴式遊技機は、メダルを所定枚数だけ投入した後、スタートレバーが操作されると、リールを表面に貼付された回胴（ドラムとも呼ぶ）を複数回転するのと同時に、内部的なプログラムにより役当落の抽選を行う。尚、リールは、複数の図柄を配した図柄列を有する。そして、入賞抽選の結果に基づいて後述する所定の有効ライン上に停止可能な図柄を決定し、遊技者のリール回転停止の指示によってリールを停止し、有効ライン上に停止した図柄の組合せに対して、遊技者に所定の遊技価値を付与する。いくつかの文献に回胴式遊技機の一般的な機械構造が開示されている（例えば、特許文献１〜７参照）。

また、一般にパチンコ機と呼ばれる遊技機用の遊技球をメダルの代わりに使用し、回胴式遊技機と同様な上記遊技態様を有する遊技機も知られている。いくつかの文献に遊技球を使用する上記遊技機の一般的な機械構造が開示されている（例えば、特許文献８、９参照）。

以下、標準的な回胴式遊技機の一例について、その遊技態様の概略を図１７、１８を参照して説明する。なお、各図面において同様の機能を有する箇所には同一の符号を付し、説明の重複は省略する。

図１７は、従来の回胴式遊技機１７００の概観の一例である。図１７において、遊技者がメダル投入口１７０４に所定の枚数のメダルを投入すると、投入枚数に応じて入賞ライン表示１７０５〜１７０９の内の１本から最大５本までが有効化された有効ラインとなる。例えば、メダル１枚投入で入賞ライン表示１７０５のみが有効ラインとなり、メダル２枚投入で入賞ライン表示１７０５〜１７０７の３本が有効ラインとなり、メダル３枚投入で入賞ライン表示１７０５〜１７０９の最大５本が有効ラインとなる。

その後、遊技者がスタートレバー１７１９を操作（スタートレバーＯＮ）すると、左から順に横３列に並んだ表示窓１７０１〜１７０３内のリール１８０２〜１８０４が上から下向きへ回転を始める（回転速度は定常回転に至ると約８０ｒｐｍ）。リールの回転と同時に内部的なプログラムの抽選によって、いわゆる役の当選及び落選（ハズレ、役の不当選）が決定される。

リールは複数の図柄を配した図柄列を有しており、表示窓１７０１〜１７０３内で回転する左、中、右の各リール１８０２〜１８０４には、例えば図柄７、ｃ、ｂ、ｓ、ｒ、ｚがリールの外周の２１個のポイントに配置されている。各リールは上から下向きに表示窓１７０１〜１７０３内で回転する。

各役は有効ライン上に揃うことが可能な３列の図柄の組合せである。役の種類には、特定の図柄が有効ライン上に揃うことで遊技者が相対的に多量のメダルを獲得できる特別入賞、および例えば図柄ｃの有効ライン上の並びのような相対的に少量のメダルを払い出す（リプレイ含む）その他の入賞（以下、小役と呼ぶ）がある。また、図柄の並びとは無関係に、左リール１８０２の特定の図柄が有効ライン上に停止しさえすればよい小役もある。特別入賞は、役の一種という意味では小役に対して大役と呼ばれ、遊技者等には一般にボーナスと呼ばれている。ボーナスとは、遊技者へ所定の遊技価値を付与する有利な状態（詳しくは、大当たり動作のことで、比較的短時間で多量のメダルを獲得可能な状態）である。

また、ボーナスには例えば図柄７が有効ライン上に揃うことで遊技者が多量のメダルを獲得できるビッグボーナス（以下、ＢＢと呼ぶ）、および例えば図柄ｂが有効ライン上に揃うことで遊技者が多量のメダルを獲得できるレギュラーボーナス（以下、ＲＢと呼ぶ）がある。

ここで以下、上記のような図柄ｃの有効ライン上の並びを小役ｃの入賞と呼び、図柄７および図柄ｂの有効ライン上の並びを各々ＢＢの入賞およびＲＢの入賞と呼ぶ。

ＲＢは、通常約１１０枚程度のメダルを獲得可能なＪＡＣゲームを１回行う。ＢＢは３０ゲームのＢＢゲームを消化可能であり、その間に最大３回までＲＢの入賞が可能である。ＢＢは、ＲＢゲームを３回（ＪＡＣゲームを３回）行うかＢＢゲームを３０ゲーム消化すると終了する。

回胴式遊技機のプログラムは、通常、小役はボーナスより高確率に当選するように設定されている。またプログラムは、上記各役に対応するフラグ（デフォルトはＯＦＦ）を制御しており、役の当選時にはその役のフラグをＯＮする（役のフラグの成立）。

特に、ＢＢゲーム中でない一般ゲーム中のボーナスフラグＯＮ時には、通常、遊技者に対してボーナスフラグの成立、すなわちボーナスの当選を告知する。その告知としては、リーチ目（特定の図柄の組合せが表示窓内の特定の位置に停止する。ボーナスフラグ成立時のみ出現する。）、表示窓のフラッシュ、音、および告知ランプの点灯等がある。

また昨今では、図１７に示すように、液晶表示装置（以下、ＬＣＤ（Liquid Crystal Display））等の可変表示装置を有する画像表示装置１７３１にボーナスフラグ成立を告知演出する回胴式遊技機もある。

図１７はさらに、リーチ目による例えばＢＢフラグ成立の告知の一例も示している。図１７におけるリーチ目は、ＢＢフラグ成立時に遊技者がうまく図柄７を有効ライン上に揃えなかったため、回胴式遊技機が有効ラインの入賞ライン表示１７０５上に、通常は揃わない７、ｂ、７の図柄の並びをリーチ目として停止し、ＢＢフラグの成立を告知した例である。

或いは図１７において、例えばＢＢフラグ成立時に遊技者が図柄７を有効ライン上に揃えなかった後、回胴式遊技機が告知ランプ１７２９を点灯させ、ＢＢフラグの成立を告知する例もある。

現行の回胴式遊技機は、回転するリールの停止に際して、以下で述べるようなリール制御（リールの引込み制御、ハズレ時のリール制御）を行っている。ある役のフラグがＯＮの状態で、遊技者が停止ボタン１７２０〜１７２２を押してリールの回転を止める場合、「リールの引込み制御」が働く範囲で、フラグＯＮの役に係る図柄（フラグＯＮの役の図柄又はその図柄ではないがフラグＯＮの役に関係した他の図柄〜主に、リーチ目の場合）が有効ライン上に揃えられる結果、役が入賞する。有効ライン上に揃った役に対応した枚数のメダルの払い出しが遊技者に対して行われ、１ゲーム終了となる。

或いは、遊技者が停止ボタン１７２０〜１７２２を押してリールの回転を止める場合、「リールの引込み制御」が働く範囲で、出目（表示窓内に停止する図柄の組合せ）の演出に要する所望の図柄が有効ライン上に揃えられる結果、役が入賞する。

ここで、リールの引込み制御は、停止ボタンが押されたタイミングから所定のコマ数以内だけ（現行の回胴式遊技機規定では、最大４コマ）、役に係る図柄を役入賞に係る有効ライン上へ引込むように、若しくは出目に要する所望の図柄を有効ライン上へ引込むように、リールの停止を制御する。尚、現行の回胴式遊技機規定では、停止ボタンが押されたタイミングからリール停止までの時間は、１９０ｍｓ以下と決められている。

逆に役の不当選時は全ての役のフラグがＯＦＦなので、遊技者が停止ボタン１７２０〜１７２２を押して特定の役の図柄を狙ってリールの回転を止めたとしても、「ハズレ時のリール制御」が働くためにどのような役の図柄も有効ライン上に揃わず落選が決定されて、１ゲーム終了となる。

上記リールの引込み制御は、役入賞に係る有効ライン上に停止させたい役の図柄を狙って、その図柄を含むリールの引込み制御が働く範囲内で停止ボタンを押すこと、いわゆる”目押し”が得意な熟練した遊技者（熟練者）は、高頻度で役の図柄を有効ライン上に揃えることができる。

逆に、例えば小役ｃフラグＯＮにも関わらず、リールの引込み制御が働く範囲内に小役ｃの図柄が無い位置で遊技者が停止ボタン１７２０〜１７２２を押すと、リールの引込み制御で小役ｃの図柄を有効ライン上に引込めず、押したなりの図柄、または停止ボタン押下時から最大４コマ以内のリールのスベリに基づく図柄が有効ライン上に揃うこととなる。

また、例えばＢＢフラグの成立が告知された後、即ちＢＢフラグＯＮにも関わらず、リールの引込み制御が働く範囲内に図柄７が無い位置で遊技者が停止ボタンを押すと、リールの引込み制御で図柄７を有効ライン上に引込めず、押したなりの図柄、または停止ボタン押下時から最大４コマ以内のリールのスベリに基づく図柄が有効ライン上に揃うこととなる。この場合、リールの引込み制御によって図柄７以外の図柄（例えば図柄ｂ）が有効ライン上に引込まれ、通常は揃わない複数の図柄の並び（例えば７、ｂ、７）を有効ライン上に停止し、ＢＢフラグの成立を告知することもあり、これが上述のリーチ目である。

目押しが不得手な遊技者（初心者）は、このような役を有効ライン上に揃えられないこと、いわゆる役の”取りこぼし”を発生させやすい。

しかし昨今では、一般ゲーム中又はＢＢゲーム中における小役フラグの成立を告知（小役告知）する小役告知機能を搭載した回胴式遊技機も増えてきた。例えば画像表示装置に、フラグの成立した小役を表示する回胴式遊技機も製造されている。

したがって、上述のような役のフラグの成立を告知する回胴式遊技機においては、熟練者は告知された役の図柄を狙って確実に役を入賞させ、ゲーム中にメダルを確実に獲得可能である。また、初、中級者にあっては多少の小役の取りこぼしがあるにせよ告知された図柄に集中して遊技ができるため、ゲーム中の役のフラグの成立を告知しない回胴式遊技機に比べ小役の取りこぼし頻度が減少し、ゲーム中にメダルをある程度確実に獲得可能である。

尚、小役フラグは、その役の取りこぼしでＯＦＦとなるが、ＢＢ（又はＲＢ）フラグは、ＢＢ（又はＲＢ）の入賞までＯＮのまま持ち越されるのが一般的である。

図１８は、リールの引き込み制御を例示した図であり、リール１８０２、１８０３が停止し、有効ラインの入賞ライン表示１７０５上に図柄７が並んでいる場合に、遊技者がリール１８０４を停止させる場合を示す。この場合、図中符号１８１０の図柄ｃが入賞ライン表示１７０５上差し掛かった時に、遊技者が停止ボタン１７２２を押し、リールの引込み制御のアシストにより、符号１８１５の図柄７が有効ラインの入賞ライン表示１７０５上に停止し、ＢＢ入賞となる。現行の回胴式遊技機規定では、停止ボタンが押されたタイミングから図柄が４コマ引き込まれてリール停止するまでの時間は、１９０ｍｓ以下である。

現在、市場に出ている回胴式遊技機のほとんどは、遊技状態を大きく分けた場合、「一般ゲーム中」、「ＢＢゲーム中」、「ＪＡＣゲーム中」等の遊技状態を有し、通常の遊技状態が「一般ゲーム中」であり、「ＢＢゲーム中」および「ＪＡＣゲーム中」は比較的短時間で多量のメダルを獲得可能となっている。

一般ゲーム中においては、小役およびボーナス（ＢＢやＲＢ等）の当落を抽選している。また、ＢＢゲーム中においては、小役と、ＢＢゲーム中からＪＡＣゲーム中へ移行（いわゆるＪＡＣイン）するための特定役（以下、ＪＡＣイン役）の当落を抽選している。ここで、ＪＡＣイン役は一般的に、リプレイ図柄の並びである一般ゲーム中の小役”リプレイ”と同様である。

また、ＪＡＣゲーム中においては、特別役（役物）のみの当落を抽選している。ここで、回胴式遊技機における”役物”は、ＪＡＣゲーム中のみ許可される当選役である（パチンコ機と呼ばれる遊技機の役物とは異なる）。役物の入賞時には、例えば１５枚のメダルが払い出され、一般に、最大８回の役物の入賞若しくは最大１２ゲーム消化で、ＪＡＣゲームは終了する。

一般ゲーム中においては、小役もボーナスも抽選確率がＢＢゲーム中より低く設定されており、ＢＢゲーム中においては、小役の抽選確率が一般ゲーム中よりも高く設定されており、ＪＡＣゲーム中においては、役物を高確率で抽選し、かつ、役物を構成する図柄が揃い易くリールに配列されている。

ここで、一般ゲーム中においては、小役もボーナスも抽選確率が低く設定されていること、および、ＪＡＣゲーム中においては、役物が高確率で抽選され、かつ揃い易くリールに配列されていることにより、一般ゲーム中、およびＪＡＣゲーム中においては、遊技者の獲得できるメダル数は、熟練度によってさほど差がつかない。

しかし、リールの図柄の配列上、ある小役が揃い難く構成されていると、初心者はその小役を入賞させられず、賞品としてのメダルの払い出しを獲得できない場合があり、ＢＢゲーム中においては、小役の抽選確率が一般ゲーム中よりも高く設定されていることから、初心者と熟練者とのその差が顕著となる。また、”リプレイハズシ（後述）”というＢＢゲーム中の遊技の技術が存在するため、遊技者の熟練度によって獲得できるメダル数に差がつくことがある。このように、初心者と熟練者との間で、目押し技術の介入とその成否によってゲームに優劣が付くというのが現状である。

標準的な回胴式遊技機のＢＢの終了条件は、
終了条件(1)；ＢＢゲームを最大許容回数（現在の規定では３０ゲーム）まで消化する
若しくは、
終了条件(2)；ＪＡＣインを最大許容回数（現在の規定では３回）まで消化する
という条件になっている。

ＢＢゲーム中では、小役の抽選確率の高いＢＢゲーム（ＢＢ中小役ゲーム）を、最大３０ゲームまで行うことができるが、この遊技中にＪＡＣイン役（一般的に、小役”リプレイ”と同様なリプレイ図柄の並び）が入賞した場合には、ＪＡＣインしてＪＡＣゲームに移行する。上記終了条件(2)に従って、３回目のＪＡＣゲーム消化後にＢＢは終了し、ＢＢゲームの残ゲーム回数（３０ゲーム−消化ＢＢゲーム回数）は無効となる。

ここで、３回目のＪＡＣイン役の入賞を幾度か意図的に回避し、消化ＢＢゲーム回数を上記終了条件(1)の範囲内でなるべく大きくし、その後に３回目のＪＡＣゲーム消化を行い、獲得できるメダル数を増やす遊技の技術がある。ＪＡＣイン役が、一般的に、小役”リプレイ”と同様なリプレイ図柄の並びであることに由来し、上述のＪＡＣイン役の入賞を意図的に回避する技術は、”リプレイハズシ”と呼ばれている。

昨今、上述の標準的な回胴式遊技機において、上述した取りこぼしのある小役について、画像表示装置等に小役フラグの成立が告知され、その小役を正確に目押ししたにも拘らず小役が入賞しなかった場合、その告知は偽りであり、ボーナスフラグの成立と判断される仕組み（小役取りこぼしのボーナスフラグ告知演出）が多く取り入れられている。

また、上述の標準的な回胴式遊技機において、役の入賞／非入賞に係るメインゲームとは異なる付加機能としてのサブゲームを有し、抽選等所定の条件でサブゲームへ移行可能な回胴式遊技機が市場に出ている。サブゲームの例としては、ＲＴ（Replay Time；リプレイタイム）、ＡＴ（Assist Time；アシストタイム）、ＣＴ（Challenge Time；チャレンジタイム）及びその他種々のサブゲームがある。これらサブゲームは、主に、一般ゲーム中に役の入賞の頻度を増した有利な状態を遊技者へ提供する。

ここで、ＲＴ、ＡＴ、ＣＴの各々について、説明する。尚、ＲＴ、ＡＴ、ＣＴのいずれも、従来の回胴式遊技機において当業者には周知の機能のため、以下はその概略説明である。

ＲＴは、所定のその終了条件までの間、遊技状態が一般ゲーム中においては７分の１程度である小役”リプレイ”の確率が、大幅にアップした状態である。このため、リプレイが頻繁に入賞しＢＥＴ数を節約できるのでメダルが減り難くなる。この間、遊技者は、メダルを減らさずにボーナスの当選を期待できる。

いくつかの文献にＲＴ機に関連した遊技機の構造が開示されている（例えば、特許文献１０参照）。特許文献１０には、特定小役フラグ成立時のＲＴ解除当選でＲＴが終了する遊技機が開示されている。現在のＲＴ機は、ＲＴ終了条件として、ボーナスフラグの成立、特定小役フラグ成立時のＲＴ解除当選、ＲＴ中の所定ゲーム回数消化によるＲＴ解除等が一般的である。

一方、一般ゲーム中にリプレイ等の小役フラグ成立と共に左、中、右の各リールの停止順（遊技者が停止ボタンを押下すべき特定の順、の意で、以下、特定押下順という）を決定しており、その特定押下順でリールが停止された場合にだけ、フラグ成立の小役が有効ライン上に入賞する回胴式遊技機もある。

ＡＴは、上記「一般ゲーム中」に「小役フラグ成立の告知を頻繁に行う小役告知状態」である。ＡＴは所定ゲーム回数の間（例えば１０ゲーム）、遊技状態が一般ゲーム中においては取りこぼされている小役について、主制御部が副制御部を介して、画像表示装置１７３１等へ小役フラグの成立を告知するよう指示を送る（小役のナビゲーションの意で、一般に小役ナビと呼ぶ）。このため、小役ナビに従って目押しをすることで小役が入賞し易くなり、メダルの純増枚数が増える。さらにこの間、遊技者は、メダルの純増枚数を増やしながらボーナスの当選を期待できる。

ＡＴへ移行判定は、回胴式遊技機全体の制御を行う主制御部の指示に基づき、遊技上の演出に係る処理を行う副制御部で実行されるのが一般的である。例えば副制御部において、ＡＴへの移行抽選が、主制御部から副制御部へ入力される役のフラグの成立／不成立の結果に基づいて行われる回胴式遊技機がある。例えば、主制御部から副制御部へ役のフラグの不成立（ハズレ）が通知されると、副制御部はＡＴへの移行抽選を行う。

また副制御部で、ボーナスフラグの不成立が続いているゲーム数をカウントし、そのゲーム数が所定の上限値（いわゆる天井ゲーム数）に達した場合に、副制御部がＡＴに移行しやすい状態に遷移したり、無条件でＡＴへ遷移する回胴式遊技機もある。

また、上述の特定押下順通りにリールが停止された場合にだけ、フラグ成立の小役が有効ライン上に入賞する回胴式遊技機において、一般ゲーム中に小役フラグが頻繁に成立する仕様とし、遊技者のリールの停止順が偶然内部で決定した特定押下順と一致した場合に、小役入賞に至る機種もある。

この仕様において、ＡＴ中に、小役フラグ成立時にリールの特定押下順を告知し（特定押下順のナビゲーションの意で、一般に押し順ナビと呼ぶ）、押し順ナビに従った順（例えば、中→右→左）にリールが停止されれば小役を自動で容易に入賞させる機種がある。遊技者が押し順ナビに従った順にリールを停止しなかった場合には、このようなＡＴ機は、小役フラグの成立にも拘らず小役図柄を揃えずにその１ゲームを終了させる。

ＣＴは、所定のその終了条件までの間、一部若しくは全部のリールに対して、いくつかの役について、上述した通常のリール制御（通常のリールの引込み制御（最大４コマ以内のリールのスベリで引込む制御）＋ハズレ時のリール制御）を中止し、そのリール制御無しのリールについて遊技者の目押しによる技術介入度を高めた状態である。尚、以下では上述した「通常のリール制御が働くリール」を「制御リール」と呼び、「制御リールより技術介入度を高めたリール」を特に「技術介入リール」と呼び、必要に応じて明示し区別する。

ＣＴの一例としては、所定ゲーム回数の間（例えば１５０ゲーム間）、第２及び第３停止指示リールに対してリール制御無しとなり、その間遊技者が目押しをしたタイミングで、制御リールの第１停止指示リールがリール制御されて停止し、技術介入リールの第２及び第３停止指示リールがリール制御無しで即座に停止する。このため、リール制御無しの技術介入リールについて正確な目押しを行うことで、遊技状態が一般ゲーム中の場合より多数の小役入賞が期待できる。

このＣＴの一例では、例えば、その間のメダルの純増が所定数（例えば２００枚）を超えた場合、若しくはその所定ゲーム回数（例えば１５０ゲーム）を消化した場合に、ＣＴが終了する。また、ボーナスフラグ成立時にも終了となる。ＣＴ中のボーナスフラグ若しくはリプレイフラグの成立時には、それらの役の図柄に対してはリールの引込み制御が行われる。また逆に、ＣＴ中のボーナスフラグ若しくはリプレイフラグの不成立時にそれらの図柄が目押しされた場合には、それらの役の図柄に対してはハズレ時のリール制御が働き、目押しされたボーナス図柄若しくはリプレイ図柄は有効ライン上に揃わない。

また、昨今、上述の標準的な回胴式遊技機において、ＢＢゲーム中に押し順ナビをし、押し順ナビに従った順（例えば、右→中→左）にリールが停止されれば、ＪＡＣイン役のフラグが成立していてもＪＡＣインを避け、小役を自動で容易に入賞させ或いは自動でリプレイハズシを行う機種がある。このような機種では、遊技者が押し順ナビに従った順にリールを停止しなかった場合には、ＪＡＣイン役のフラグが成立していればＪＡＣインしてしまうが、押し順ナビに従った順にリールを停止した場合には、容易なリプレイハズシによって遊技者は大量のメダルを獲得できる。

以上のように、昨今の回胴式遊技機は、多様な遊技仕様に基づいた様々な機種が市場に出ている。

特開平９−３１３６７０号公報 特開平１１−４７３５２号公報 特開２０００−１４０２０６号公報 特開２０００−１２６３７０号公報 特開２０００−１２６３６９号公報 特開平１１−２９５０２号公報 特開２０００−３５４号公報 特開平５−７６４２号公報 特許第２６１３１８１号公報 特開２００３−２３６０５７号公報

しかしながら、上述したような現在の遊技機のうち、特に役（小役”リプレイ”）の入賞の頻度を増した有利な状態に移行可能なＲＴ機については、ボーナスフラグの成立でＲＴ終了の場合、外部的には何の表示も無く突如としてＲＴが終了してしまうことがある。この場合、特に初心者等の遊技者はボーナスフラグの成立とは気づかず何が起こったのかわからない状態になり易い。さらに、特定小役フラグ成立時のＲＴ解除当選でＲＴが終了する時に、その特定小役が入賞してＲＴが終了することがある。この場合、（１ゲームでボーナスと小役の同時当選は無いので）ボーナスに当選せずにＲＴ終了に至ったことを意味しており、遊技者のＲＴ終了後における期待感を無いものとしてしまう。

このため、上述のような遊技機においては、役の入賞の頻度を増した有利な状態の終了が初心者等に分かり難く、また、その有利な状態の終了後における遊技者の期待感が削がれる場合もあり、遊技の趣向が十分とは言い難いという点において、上記従来技術には未だ改善の余地があった。

本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、有利な状態の終了が分かり易くその有利な状態の終了後における期待感を高めた遊技機を提供することにある。

このような目的を達成するために、本発明の遊技機は、複数の図柄からなる図柄列の変動表示が可能な表示手段を有し、投入され賭けられた遊技媒体の数に応じた本数の有効ラインを前記表示手段上に規定し、大役と小役とから構成される複数の役のうち当選した役の決定を行うと共に前記変動表示の開始によって遊技が開始され、遊技者からの停止指示により前記変動表示を停止し、当選した役を構成するように図柄が有効ライン上に表示された場合を当該当選した役の入賞とする遊技機であって、前記複数の役のうちの所定の役の当選が可能な第１の状態を制御する第１の制御手段と（５０８、図８）、前記所定の役の当選の確率を前記第１の状態より高めた第２の状態を制御する第２の制御手段であって、前記変動表示を停止した際の図柄の表示が所定の表示である場合に、状態を前記第２の状態から前記第１の状態へ遷移させる第２の制御手段（５０８、図９、Ｓ９５６、Ｓ９２０）とを備え、前記第２の制御手段は、少なくとも前記大役に当選した場合には前記変動表示を停止した際の図柄の表示を前記所定の表示とする（５０８、図９、Ｓ９２３→Ｓ９５６、Ｓ９２０）ことを特徴とする（実施形態１、２）。

なお、特許請求の範囲の構成要素と対応する実施形態中の図中符号等を（）で示した。ただし、特許請求の範囲に記載した構成要素は上記（）部の実施形態の構成要素に限定されるものではない。

以上の構成により、第２の状態から第１の状態へ遷移が変動表示を停止した際の図柄の所定の表示で報知可能であり、１ゲームを終了した遊技者には、大役に当選して上記第２の状態が終了した可能性により、次ゲーム以降でボーナスに入賞する期待を抱かせることができる。

本発明によれば、役の入賞の頻度を増した有利な状態の終了が初心者等に分かり易く、また、その有利な状態の終了後における遊技者の期待感が削がれることもなく、遊技の趣向を高める効果を奏する。

以下、図面を参照して本発明を適用できる実施形態を詳細に説明する。なお、各図面において同様の機能を有する箇所には同一の符号を付し、説明の重複は省略する。また、回胴式遊技機の基本的な機械構造は、前述の背景技術の記載、およびそこに記載した回胴式遊技機に関する文献等に示されるような従来例と同様とすることができるので、以下の説明は本発明に関わる構成部とその補足部位のみに留める。

［実施形態１］
（装置構成）
図４は、本実施形態１の回胴式遊技機の概観を示す。図４において、本実施形態１の回胴式遊技機４００は、表示窓４０１、４０２、４０３、リール６０２、６０３、６０４（以下、順に第１、第２および第３リール若しくは左、中および右リールと呼ぶ）、メダル投入口４０４、入賞ライン表示４０５、４０６、４０７、４０８、４０９、有効ラインＬＥＤ（light emitting diode）４１０、４１１、４１２、４１３、４１４、クレジット（貯留）数表示装置４１５、ベット（ＢＥＴ）ボタン４１６、４１７、４１８、スタートレバー４１９、停止ボタン４２０、４２１、４２２、払出数表示装置４２３、メダル放出口４２４、メダル受皿４２５、状態ランプ４２６、スピーカ４２７、精算ボタン４２８、および告知ランプ４２９、ゲームカウンタ表示装置４３０、画像表示装置４３１等を有する。

表示窓４０１、４０２、４０３は、横３列に並ぶ正面のパネルの透明な窓部で、各々その内部で回転するリール６０２、６０３、６０４の停止時の３図柄を表示する。本実施形態１の回胴式遊技機は、リールを表面に有したドラムを回転させる。このようにして回転するリール６０２、６０３、６０４の各々の図柄を表示窓４０１、４０２、４０３に変動表示する。

尚、本明細書において、「回転」とは、ドラムやリール等の構造物の物理的な回転を意味し、「変動表示」とは、物理的な表示と画像表示装置による仮想的な表示とを問わず、図柄や画像の変動表示を意図している。

リールは複数の図柄を配した図柄列を有しており、表示窓４０１〜４０３内で回転する左、中、右の各リール６０２〜６０４には例えば図柄７、ｃ、ｂ、ｓ、ｒ、ｚがリールの外周の２１個のポイントに配置されている。リールは上から下向きに表示窓４０１〜４０３内で回転する。各リールは図柄表示装置５１２（図５を用いた説明で後述）により回転、停止を制御される。図柄表示装置５１２はバックライト（不図示）を有しており、これにより各リールは遊技中に内側から明るく照射される。リール図柄構成は図６の説明で後述される。

メダル投入口４０４は、遊技者によりメダルが投入されると、内部のメダルセンサスイッチ５０５（後述）のトリガ発生によりメダル投入を検知し、有効ラインＬＥＤ４１０、４１１、４１２、４１３、４１４の点灯、クレジット数表示装置４１５の計数表示の契機を与える。

入賞ライン表示４０５、４０６、４０７、４０８、４０９は、表示窓４０１、４０２、４０３を横断して施され、図柄停止の有効ラインとなりうる５本のラインを示す。

有効ラインＬＥＤ４１０は、メダル投入口４０４にメダルの１枚目を投入、又はベットボタン４１６の操作でクレジット中のメダルから１枚目を投入することにより、点灯し、入賞ライン表示４０５を有効ラインとする。有効ラインＬＥＤ４１１、４１２は、メダル投入口４０４にメダルの２枚目を投入、又はベットボタン４１７の操作でクレジット中のメダルから２枚目を投入することにより、点灯し、入賞ライン表示４０６、４０７を有効ラインとする。有効ラインＬＥＤ４１３、４１４は、メダル投入口４０４にメダルの３枚目を投入、又はベットボタン４１８の操作でクレジット中のメダルから３枚目を投入することにより、点灯し、入賞ライン表示４０８、４０９を有効ラインとする。

クレジット数表示装置４１５は、７セグメントＬＥＤ等で、クレジット有効を示す点灯中に、有効ラインＬＥＤ４１０、４１１、４１２、４１３、４１４が全て点灯状態での、メダル投入口４０４からメダルが投入された場合の投入メダル数、又は役に対応して払い出されるメダルの払出枚数を加算表示する。最大５０枚までクレジットし表示する。

ベットボタン４１６は、ベットボタンスイッチ５０２（後述）のトリガを１回発生し、クレジット中のメダルから１枚投入することにより、クレジット数表示装置４１５の計数表示を１枚減じ、有効ラインＬＥＤ４１０の点灯の契機を与える。ベットボタン４１７は、ベットボタンスイッチ５０２のトリガを２回発生し、クレジット中のメダルから２枚投入することにより、クレジット数表示装置４１５の計数表示を２枚減じ、有効ラインＬＥＤ４１０、４１１、４１２の点灯の契機を与える。ベットボタン４１８は、ベットボタンスイッチ５０２のトリガを３回発生し、クレジット中のメダルから３枚投入することにより、クレジット数表示装置４１５の計数表示を３枚減じ、有効ラインＬＥＤ４１０、４１１、４１２、４１３、４１４の点灯の契機を与える。

遊技者がＢＢゲーム消化で多量のメダルを獲得した後等は、クレジット数表示装置４１５は、最大５０枚のクレジットを表示している。通常、このような状態での遊技では、遊技者は、メダル投入口４０４にメダルを投入しないで、ベットボタン４１６、４１７、４１８によりクレジット中のメダルからメダルを投入するのが普通である。

スタートレバー４１９は、遊技者により操作されると、内部のリール始動スイッチ５０１（後述）がゲームのスタートを検知し、図柄表示装置５１２のリール回転の契機を与える。

停止ボタン４２０は、押し下げられると、内部の停止ボタンスイッチユニット５０３（後述）のトリガ発生により、回転する左リール６０２の停止動作開始が検知され、図柄表示装置５１２のリール停止の契機を与える。停止ボタン４２１は、押し下げられると、内部の停止ボタンスイッチユニット５０３のトリガ発生により、回転する中リール６０３の停止動作開始が検知され、図柄表示装置５１２のリール停止の契機を与える。停止ボタン４２２は、押し下げられると、内部の停止ボタンスイッチユニット５０３のトリガ発生により、回転する右リール６０４の停止動作開始が検知され、図柄表示装置５１２のリール停止の契機を与える。

払出数表示装置４２３は、７セグメントＬＥＤ等で、役に対応して払い出されるメダルの払出枚数を表示する。メダル放出口４２４は、５０枚までのクレジットを超える、メダル投入やメダルの払い出しがある場合のクレジット超過分メダル、又は精算ボタン４２８の操作によるクレジット精算メダルを放出する。メダル受皿４２５は、メダル放出口４２４から放出されたメダルを溜める皿である。

状態ランプ４２６は、ボーナスゲーム中、エラー発生等の状態の報知やその他演出時に点灯する。サブゲームを有する機種においては、サブゲーム中である旨を報知するランプとしても機能させてもよい。

スピーカ４２７は、各種効果音を発生する。精算ボタン４２８は、トグル型の精算スイッチ５０４（後述）を操作し、クレジット数表示装置４１５を点灯させてクレジットを有効にし、逆に、クレジット数表示装置４１５を消灯させてクレジットを無効にするとともに、クレジットされていたメダルをクレジット精算メダルとしてメダル放出口４２４から放出する。告知ランプ４２９は、ボーナスフラグＯＮ時に点灯して、ボーナスフラグの成立を告知する。

ゲームカウンタ表示装置４３０は、７セグメントＬＥＤ等で、通常、ＢＢゲーム中の消化ＢＢゲーム回数を表示し、また、ＢＢにおけるＪＡＣイン回数を表示する。さらに、ＪＡＣゲーム中においては、役物の入賞回数（最大８回）を表示するのが一般的である。ゲームカウンタ表示装置４３０は、ＢＢのメダルの獲得枚数（ＢＢの総払出枚数−ＢＢの総投入枚数）を表示可能としても良い。

このような「払出枚数（ＯＵＴ枚数）−投入枚数（ＩＮ枚数）」は一般に純増と呼ばれるが、ＢＢ全体に亘る純増はもとより、１つの小役に係る純増についても議論可能である。例えば、メダルの投入枚数が３枚時に獲得枚数１５枚（１５枚役）の小役が入賞した場合、その小役に係る純増は「１５−３」の１２枚である。

画像表示装置４３１は、例えば、ＬＣＤまたはＣＲＴ（Cathode Ray Tube）ディスプレイ等の可変表示装置を有する。画像表示装置４３１は、複数の数字や図形等の画像を変動表示し、役の入賞の予告、役のフラグの告知その他の演出を行う。本実施形態１では、画像表示装置４３１として、背景等の画像および複数の図形の各々を動画として表示するＬＣＤを有する装置を想定しているが、回胴式遊技機に適用されるＬＣＤを有した従来の画像表示装置は、当業者にあっては既に周知のため、その詳細な構成の説明は省く。

図５は、本実施形態１の回胴式遊技機４００の制御回路構成を示す。図５において、本実施形態１の回胴式遊技機の制御回路構成は、リール始動スイッチ５０１、ベットボタンスイッチ５０２、停止ボタンスイッチユニット５０３、精算スイッチ５０４、メダルセンサスイッチ５０５、リセット回路５０７、電源回路５１８、払出数表示装置４２３、クレジット数表示装置４１５、ゲームカウンタ表示装置４３０、主制御部５０８、ＲＯＭ５０９、ＲＡＭ５１０、副制御部５１１、ＲＯＭ５１９、ＲＡＭ５２０、図柄表示装置５１２、ホッパ制御装置５１６、ＬＥＤ表示装置５１３、ランプ表示装置５１４、効果音発生装置５１５、ライン表示装置５１７、確率設定装置５２１、画像表示装置４３１およびその他スイッチ５０６等を有する。

リール始動スイッチ５０１は、ゲームのスタートを検知し、図柄表示装置５１２のリール回転の契機を与える。ベットボタンスイッチ５０２は、トリガをｎ回発生し（ｎ＝１，２，３）、クレジット中のメダルからｎ枚投入することにより、クレジット数表示装置４１５の計数表示をｎ枚減じ、ライン表示装置５１７による有効ラインＬＥＤ４１０、４１１、４１２、４１３、４１４の点灯の契機を与える。

停止ボタンスイッチユニット５０３は、停止ボタン４２０〜４２２の各々に対応してトリガを発生し、回転する対応リールの停止動作開始を検知して図柄表示装置５１２の各リールを停止する契機を与える。精算スイッチ５０４は、トグル型のスイッチで、クレジット数表示装置４１５を点灯させてクレジットを有効にし、逆に、クレジット数表示装置４１５を消灯させてクレジットを無効にするとともに、クレジットされていたメダルをクレジット精算メダルとして放出するように、ホッパ制御装置５１６に契機を与える。

メダルセンサスイッチ５０５は、遊技者のメダル投入によりトリガを発生し、ライン表示装置５１７による有効ラインＬＥＤ４１０、４１１、４１２、４１３、４１４の点灯、クレジット数表示装置４１５の計数表示の契機を与える。リセット回路５０７は、主制御部５０８および副制御部５１１を初期状態にする。電源回路５１８は、図５の回路全体に電力を供給する。

主制御部５０８は、回胴式遊技機全体の制御を行うＣＰＵであり、入力ポート（不図示）を介して各部からの信号を取り込み処理を行う。主制御部５０８は、ＲＯＭ５０９、ＲＡＭ５１０、タイマシステム等を内蔵する１チップＣＰＵを使用しても、ＲＯＭ５０９およびＲＡＭ５１０等を外付けでバス接続したＣＰＵを使用してもよい。

主制御部５０８は、ＲＯＭ５０９に記憶されたプログラムに基づき、主に、遊技の入賞の抽選、抽選結果に係る遊技動作（図柄表示装置５１２、ゲームカウンタ表示装置４３０等の制御）、当選によるメダルの払い出しに係る処理（払出数表示装置４２３、クレジット数表示装置４１５、ホッパ制御装置５１６等の制御）等を行う。また、副制御部５１１へ、主に遊技上の演出に係る処理のための、図１５に例示するような２バイトの遊技状態信号（以下、コマンドと呼ぶ）を送信し、演出の指示等を行う。

ＲＯＭ５０９は、主制御部５０８用の回胴式遊技機を制御するプログラムが記憶されている。具体的には、主制御部５０８のＣＰＵが行う回胴式遊技制御処理の内容を規定した図８〜１３のフローチャートで示される遊技制御プログラムを記憶している。ＲＯＭ５０９にはさらに、副制御部５１１へ指示するためのコマンドＩＤ（※ＩＤ；識別番号）を初めとする、回胴式遊技機を制御するための各種のパラメータの値が格納されている。ＲＡＭ５１０は、主制御部５０８に対する入出力データや演算処理のためのデータ、遊技に関連する乱数カウンタを初めとする各種カウンタ等を一時記憶する。

副制御部５１１は、主制御部５０８から送信されたコマンドに従って、各部に対する制御信号の出力を行うＣＰＵである。副制御部５１１は、ＲＯＭ５１９、ＲＡＭ５２０、タイマシステム等を内蔵する１チップＣＰＵを使用しても、ＲＯＭ５１９およびＲＡＭ５２０等を外付けでバス接続したＣＰＵを使用してもよい。

副制御部５１１は、ＲＯＭ５１９に記憶されたプログラムに基づき、主に、遊技上の演出に係る処理（ランプ表示装置５１４、効果音発生装置５１５等の制御）を行う。

ＲＯＭ５１９は、副制御部５１１用の回胴式遊技機の演出に係るプログラムが記憶されている。具体的には、副制御部５１１のＣＰＵが行う回胴式遊技副制御処理の内容を規定した図１４のフローチャートで示される遊技副制御プログラムを記憶している。ＲＯＭ５１９にはさらに、画像表示装置４３１へ指示するための表示指令信号ＩＤ、効果音発生装置５１５へ指示するための効果音指令信号ＩＤを初めとする、回胴式遊技機の演出を制御するための各種のパラメータの値が格納されている。ＲＡＭ５２０は、副制御部５１１に対する入出力データや演算処理のためのデータ、演出に関連するカウンタを初めとする各種カウンタ等を一時記憶する。

図柄表示装置５１２はリールユニットとも呼ばれ、リール６０２、６０３、６０４を各々表面に有した３個のドラムを横３列に有し、各ドラムを回転させる３個のステッピングモータと、主制御部５０８の指示を受けて各ステッピングモータを駆動する駆動回路、および各ドラムの原点位置を主制御部５０８へフィードバックする検出回路から成る。

駆動回路と検出回路は不図示ではあるが、主制御部５０８が、駆動回路がリール６０２のドラムを回転するステッピングモータを駆動するために発した駆動パルス数と、検出回路によるそのステッピングモータの原点位置の検出結果とから演算することにより、表示窓４０１に表示される図柄を特定することは、従来の回胴式遊技機の図柄制御と同様の原理のため、当業者には特に詳細な説明は要しないであろう。同様に主制御部５０８は、図柄表示装置５１２内のリール６０３、６０４を各々表面に有した他の２個のドラムを回転する各ステッピングモータを制御し、表示窓４０２、４０３に表示される図柄を特定する。

図柄表示装置５１２は不図示のバックライトを有しており、これにより各リールを遊技中に内側から明るく照射する。本実施形態１において、図柄表示装置５１２は、白色光と赤色光の２種のバックライトを有する。主制御部５０８が制御上認識するリール６０２、６０３、６０４の各々に対する識別子であるリールＮＯ．を、順に１、２、３とする。

ホッパ制御装置５１６は、主制御部５０８の指示を受けて、５０枚までのクレジットを超える、メダル投入やメダルの払い出しがある場合のクレジット超過分メダル、又は精算ボタン４２８の操作によるクレジット精算メダルを、メダル放出口４２４から放出する。

ＬＥＤ表示装置５１３は、遊技の演出に関連するＬＥＤ類の表示装置であり、副制御部５１１の指示で複数のＬＥＤを選択的に点灯／消灯させる。これにより演出用の各種ＬＥＤが点灯する。

ランプ表示装置５１４は、遊技の演出に関連するランプ類の表示装置であり、副制御部５１１の指示で複数のランプを選択的に点灯／消灯させる。これにより状態ランプ４２６も、ボーナスゲーム中、エラー発生、サブゲーム中等の状態の報知やその他演出時に点灯する。また、告知ランプ４２９もボーナスフラグ成立時にランプ表示装置５１４により点灯される。さらにランプ表示装置５１４により、図柄表示装置５１２の白色光と赤色光の２種のバックライトが、選択的に点灯する。

効果音発生装置５１５は、副制御部５１１の指示で遊技の演出に関連する音響をスピーカ４２７から発生する。

ライン表示装置５１７は、有効ラインＬＥＤ４１０、４１１、４１２、４１３、４１４の表示装置であり、主制御部５０８の指示で複数のＬＥＤを選択的に点灯／消灯させる。これにより有効ラインＬＥＤ４１０、４１１、４１２、４１３、４１４が、メダル投入枚数により点灯する。

確率設定装置５２１は、ボーナス抽選の当選確率と小役確率の設定値をセットするための装置で、回胴式遊技機４００の前扉の内側にあり、遊技者には操作不可能となっている。回胴式遊技機４００の設定値は、遊技場の係員が回胴式遊技機４００の施錠を解除し、設定キーを確率設定装置５２１に差し込んで、所定の手順により設定値をセットする。この設定方法は、従来の回胴式遊技機で周知のため詳細は省くが、通常、ボーナスの設定確率は６段階に設定可能であって、現行の回胴式遊技機規定では２００〜６００分の１に定められている。

尚、本実施形態１の回胴式遊技機４００の制御回路構成の要素ではないが、回胴式遊技機４００と接続可能なホールコンピュータ５２３も、図５に示す。ホールコンピュータ５２３は、遊技場で使用される周知のホールコンピュータであり、各回胴式遊技機の通信ポート（不図示）から出力される台の稼動状況のデータを収集し管理する。ホールコンピュータ５２３と各回胴式遊技機は電気的に接続されており、そのネットワークシステムの電気的な接続としては、周知のシリアル又はパラレル通信、ＬＡＮ（local area network）等を適用すればよく、また、有線、無線のいずれでも良い。

図６は、表示窓４０１〜４０３内で回転する左、中、右の各リール６０２〜６０４を展開して示した例である。各リールには例えば図柄７、ｃ、ｂ、ｓ、ｒ、ｚがリールの外周の２１個のポイントに配置されている。６０１は２１個の配置ポイントに対応する図柄番号である。各リールは回転の向き６０５の示すように、図柄番号１、２、３…２０、２１、１、２…の順に上から下向きに表示窓４０１〜４０３内で回転する。

各リールは、遊技者のスタートレバー４１９および停止ボタン４２０、４２１、４２２の操作に基づいて、図柄表示装置５１２により回転及び停止される。図柄表示装置５１２はバックライト（不図示）を有しており、これにより各リールは遊技中に内側から明るく照射される。

ここで、図柄７、ｂは各々ＢＢ、ＲＢ図柄である。図柄ｒはリプレイ図柄、小役ｓは獲得枚数１５枚の１５枚役、小役ｚは獲得枚数８枚の８枚役、小役ｃは獲得枚数３枚の３枚役である。

（動作説明）
以上述べたシステム構成において、本実施形態１の回胴式遊技機４００のゲーム内容について以下、図１〜７を参照し説明する。なお、リールの引込み制御が働く範囲を、現行の回胴式遊技機規定に則り４コマ以内とする。

本実施形態１の回胴式遊技機４００は、前述の背景技術に記載したようなＲＴ機能を有した回胴式遊技機であり、ＢＢやＲＢ等のボーナスゲーム終了後、所定の終了条件までの間ＲＴ中となる。本実施形態１の回胴式遊技機４００は、ＲＴ中において、ＲＴ解除当選でＲＴ解除出目を出現させＲＴ終了（ＲＴ解除）を報知し、或いは、前述の背景技術に記載したような従来のＲＴ終了条件（ボーナスフラグの成立、特定小役フラグ成立時のＲＴ解除当選、ＲＴ中の所定ゲーム回数消化によるＲＴ解除）のうち、ボーナスフラグの成立でＲＴ解除出目を出現させＲＴ終了を報知する。即ち本実施形態１の回胴式遊技機４００は、ＲＴ解除出目を出現させＲＴ終了する場合があり、この場合には、単なるＲＴ解除当選でＲＴ終了又はボーナスフラグの成立でのＲＴ終了のいずれかであることに特徴がある。

一般に、遊技者は、メダル投入口４０４からメダルを１〜３枚以上投入、又はベットボタン４１６〜４１８を押してクレジットメダルから１〜３枚のメダルを投入し、有効ラインＬＥＤ４１０〜４１４のいくつかを点灯することで、入賞ライン表示４０５〜４０９の１〜５本のラインのいくつかを有効ラインとして、通常のゲームを行う。

ここで、メダルを投入し入賞ライン表示４０５〜４０９のいずれかを有効ラインとすることを、以下、ＢＥＴ（賭け）又は”ＢＥＴする”と呼び、ＢＥＴ時の投入メダル数をＢＥＴ数、ＢＥＴ数ｎ枚の遊技を”ｎ枚掛け”の遊技と呼ぶ。また、ＪＡＣイン役を、小役”リプレイ”と同様なリプレイ図柄ｒの並びとする。さらに、ＪＡＣゲーム中における特別役（役物）も、小役”リプレイ”と同様なリプレイ図柄ｒの並びとする。

特に、本実施形態１の回胴式遊技機４００は、ＢＥＴ数３枚の遊技のみが可能な”３枚掛け”専用の遊技機を想定する。従って、本実施形態１の回胴式遊技機４００は、メダル投入口４０４からメダルを３枚以上投入、又はベットボタン４１６〜４１８を押してクレジットメダルから３枚のメダルを投入し、有効ラインＬＥＤ４１０〜４１４の全てを点灯することで、入賞ライン表示４０５〜４０９の５本のライン全てを有効ラインとし、通常のゲームが可能となる。

回胴式遊技機４００のゲーム内容について説明する。遊技者が、メダル投入口４０４からメダルを３枚以上投入し、入賞ライン表示４０５〜４０９の５本のラインを有効ラインとして、ＢＥＴ数を３枚とする場合には、ＢＥＴは通常どおり行われる。

一方、クレジット数表示装置４１５の表示（クレジット数）がある場合、遊技者は、入賞ライン表示４０５〜４０９の５本のラインを有効ラインとしてＢＥＴ数を３枚にするために、ベットボタン４１８を押してクレジットメダルから３枚のメダルを投入しようとする場合もある。この操作を繰り返して遊技者がゲームを続けると、クレジットを消化し続けていずれクレジット数表示装置４１５の表示（クレジット数）が３枚未満になるまで、ＢＥＴ数３枚でのＢＥＴでゲームを行うことが可能である。

遊技者がスタートレバー４１９を操作してリール６０２、６０３、６０４を回転させると同時に、主制御部５０８は（ハズレを含む）役の抽選を行う。抽選の結果、ＢＢ（またはＲＢ）フラグが成立すると、主制御部５０８はある程度の頻度で副制御部５１１を介してランプ表示装置５１４へ指示を送り、告知ランプ４２９を点灯し遊技者へボーナスフラグ成立を告知する。

この後遊技者は、リール６０２、６０３、６０４を停止操作する。遊技者がＢＢ（またはＲＢ）を入賞させた場合、主制御部５０８は副制御部５１１を介してランプ表示装置５１４へ指示を送り告知ランプ４２９を消灯し、ボーナスフラグ成立の告知を止める。

また、遊技者がスタートレバー４１９を操作してリール６０２、６０３、６０４を回転させ停止させるまでの１ゲームにおいて、主制御部５０８は副制御部５１１を介して、効果音発生装置５１５へスピーカ４２７から通常効果音を発するよう指示を送り、或いはランプ表示装置５１４へ図柄表示装置５１２のバックライトを白色光または赤色光へ切り替えるよう指示を送って、演出しても良い。

遊技者は例えばＢＢ入賞後、ＢＢゲームの消化を行う。本実施形態１において、ゲームカウンタ表示装置４３０は、ＢＢゲーム中の消化可能なＢＢゲーム残回数、およびＢＢにおける消化可能なＪＡＣイン残回数を表示する。ただし、ＪＡＣゲーム中においては、ゲームカウンタ表示装置４３０は役物の入賞回数（最大８回）を表示する。

本実施形態１において、ゲームカウンタ表示装置４３０の表示するＢＢゲーム残回数又はＪＡＣイン残回数のいずれかが０ゲームとなった時点で、ＢＢは終了し、遊技状態は一般ゲーム中に戻る。

また、本実施形態１の回胴式遊技機４００は、小役告知機能を有している。遊技者がスタートレバー４１９を操作してリール６０２、６０３、６０４を回転させると同時に、主制御部５０８は入賞の抽選を行う。抽選の結果、小役のフラグが成立すると、主制御部５０８はある程度の頻度で、副制御部５１１を介して画像表示装置４３１へ指示を送り、小役当選を連想させる情報、あるいは当選した小役図柄を表示し遊技者へその小役のフラグ成立を告知する（小役ナビ）。また、主制御部５０８は、抽選の結果、ボーナスフラグが成立すると、ある程度の頻度で「小役取りこぼしのボーナスフラグ告知演出」を行うために、副制御部５１１を介して画像表示装置４３１へ指示を送り、小役を表示し遊技者へ小役のフラグ成立の虚偽の告知を行う。

図７（ａ）、（ｂ）は、本実施形態１の回胴式遊技機４００がボーナスゲーム終了後のＲＴ中に、前述の背景技術に記載したような従来のＲＴ終了条件（特定小役フラグ成立時のＲＴ解除当選）を満たした場合の遊技態様の１例を示す図である。図７（ａ）は、ＢＥＴ数３枚時に１５枚役（小役ｓ）のフラグが成立し、３リールが回転している場合の図である。図７（ｂ）は、３リール全てが停止しＲＴ解除に当選した場合の図である。

図７（ａ）において、本実施形態１の回胴式遊技機４００はＲＴ中であり、主制御部５０８は副制御部５１１を介して、小役ｓを表す小役告知７０１と、ＲＴ中表示を有するウィンドウ９０１を画像表示装置４３１に表示している。ウィンドウ９０１のＲＴ中表示は、ＲＴ終了条件の表示（所定ゲーム回数消化によるＲＴ解除までの残ゲーム数の表示、出現すればＲＴ終了するＲＴ解除出目の告知、及び（特定小役フラグ成立時の）ＲＴ解除抽選による終了の可能の表示等）を含む。この後遊技者は、リール６０２、６０３、６０４を停止操作する。この場合遊技者は、小役告知された小役ｓを狙って目押しする。

図７（ｂ）は、図７（ａ）のゲームにおいて、遊技者が左リール６０２の停止ボタン４２０、中リール６０３の停止ボタン４２１、右リール６０４の停止ボタン４２２を順に押下し、全リールを停止した図である。図７（ｂ）において、各リールの各図柄の左側には、便宜上、図６を参照し説明した対応する図柄番号を（）付きで補足してあるが、実際のリールに記されているわけではない（以下で参照される図においても同様）。

ここで図６に示した図柄番号に関連して、図１６に示すような引込みデータテーブルがＲＯＭ５０９に格納されている。図１６に示すように、引込みデータテーブルは、リールの引込み制御が働く最大引込みコマ数のデータを、各リールの各図柄番号毎に定義したデータである。リールの引込み制御が働く範囲が現行の回胴式遊技機規定に則り４コマ以内であるため、図１６に示す最大引込みコマ数は、全て４コマ以内となっている。主制御部５０８は、あるリールのある図柄番号の図柄に対してリールの引込み制御を行うに際し、図１６の引込みデータテーブルを参照し、そのリールのその図柄番号に定義された最大引込みコマ数に従って、その図柄番号の図柄に対してリールの引込み制御を行う。

したがって図７（ｂ）においては、例えば、中リール６０３が回転中に、位置８０１に符号８５０の図柄ｓ（図柄番号１）が差し掛かった時点で、遊技者が中リール６０３の停止ボタン４２１を押下したとすると、主制御部５０８は、図１６の引込みデータテーブルを参照し、中リールの図柄番号１に定義された最大引込みコマ数４を取得する。この場合、役入賞に係る有効ラインである入賞ライン表示４０９の１コマ未満後の位置８０１に符号８５０の図柄ｓが位置しており、その位置と入賞ライン表示４０９との間が取得した最大引込みコマ数４以内なので、主制御部５０８は、有効ラインである入賞ライン表示４０９上に符号８５０の図柄ｓのリールの引込み制御が可能と判断し、符号８５０の図柄ｓに対してリールの引込み制御を行う。

同様に右リール６０４が回転中に、図７（ｂ）における位置８０２に符号８５３の図柄ｓ（図柄番号３）が差し掛かった時点で、遊技者が右リール６０４の停止ボタン４２２を押下したとすると、主制御部５０８は、図１６の引込みデータテーブルを参照し、右リールの図柄番号３に定義された最大引込みコマ数４を取得する。しかし停止ボタン４２２押下時点で、役入賞に係る有効ラインの入賞ライン表示４０９を既に過ぎた位置８０２に符号８５３の図柄ｓが位置しており、かつ入賞ライン表示４０９に対するリールの引込み制御が働く範囲（現行の回胴式遊技機規定に則り４コマ以内）には図柄番号４〜７の図柄が位置し図柄ｓが無い。この時点で、主制御部５０８は、有効ラインである入賞ライン表示４０９上に図柄ｓのリールの引込み制御が不可能と判断し、入賞ライン表示４０９上に符号８５４の図柄ｒを即止めする。以上の結果が、図７（ｂ）の全リールが停止し小役ｓが非入賞となった状態である。

本実施形態１では小役ｓが特定小役であり、主制御部５０８は特定小役フラグ（小役ｓフラグ）の成立時点で小役ｓ入賞の如何を問わずＲＴ解除の抽選を行う。図７（ｂ）はＲＴ解除に当選し、主制御部５０８が副制御部５１１を介して、ＲＴ終了表示を有するウィンドウ９０１を画像表示装置４３１に表示し、遊技者へＲＴ終了を報知した場合を示す。この場合、前述の背景技術に記載したように、１ゲーム中に小役フラグとボーナスフラグの同時成立は起こらないので、小役フラグの成立した図７（ｂ）に示す状態で１ゲームを終了した遊技者は、ボーナスに当選することなくＲＴが終了してしまったことを認識し、続くゲームに期待を抱けないまま、通常ゲームに戻ることとなる。

図１（ａ）、（ｂ）、図２（ａ）、（ｂ）は、本実施形態１の回胴式遊技機４００がボーナスゲーム終了後のＲＴ中に、本実施形態１のＲＴ終了条件（ＲＴ解除出目を出現させＲＴ終了）を満たした場合の遊技態様の１例を示す図である。図１（ａ）は、ＢＥＴ数３枚時にＲＴ解除出目を告知し、３リールが回転している場合の図である。図１（ｂ）は、左リール６０２の停止ボタン４２０押下時の図である。図２（ａ）は、左リール６０２が停止した図である。図２（ｂ）は、３リール全てが停止した図である。

図１（ａ）において、本実施形態１の回胴式遊技機４００はＲＴ中であり、主制御部５０８は副制御部５１１を介して、ＲＴ中表示を有するウィンドウ９０１を画像表示装置４３１に表示している。ウィンドウ９０１のＲＴ中表示は、ＲＴ終了条件の表示（所定ゲーム回数消化によるＲＴ解除までの残ゲーム数の表示、出現すればＲＴ終了するＲＴ解除出目の告知、及び（特定小役フラグ成立時の）ＲＴ解除抽選による終了の可能の表示等）を含む。ＲＴ解除出目（本実施形態１では、左リール図柄ｓ、中リール図柄ｚ、右リール図柄ｓの有効ライン上での一直線並び）は予め機種の設計段階で設定されており、主制御部５０８は副制御部５１１を介して、その設定済みのＲＴ解除出目の告知を含むウィンドウ９０１を画像表示装置４３１に表示する。この後遊技者は、リール６０２、６０３、６０４を停止操作する。

ここでＲＴ中において、本実施形態１の回胴式遊技機４００は、単なるＲＴ解除当選でＲＴ終了又はボーナスフラグの成立でのＲＴ終了のいずれかの場合に、ＲＴ解除出目を出現させＲＴ終了する。従って、本実施形態１の回胴式遊技機４００は、ＲＴ解除に当選しておらず且つボーナスフラグ不成立の場合にはＲＴ解除出目をはずすリール制御を行うので、この場合に遊技者が告知されたＲＴ解除出目を狙って目押したとしても、ＲＴ解除出目は出現しない。

一方、本実施形態１の回胴式遊技機４００は、図６及び１６を参照すると分かるように、全リールにおいてＲＴ解除出目の図柄（左リール図柄ｓ、中リール図柄ｚ、右リール図柄ｓ）がリールの引込み制御によって引込み可能に配置されている。従って、ＲＴ解除当選でＲＴ終了又はボーナスフラグの成立でのＲＴ終了のいずれかの場合には、ＲＴ解除出目の図柄に対してリールの引込み制御が働くので、必ずＲＴ解除出目が出現する。図１（ａ）〜図２（ｂ）は、ＲＴ中にボーナスフラグの成立でＲＴ解除出目を出現させＲＴ終了する場合であって、ＲＴ解除出目の図柄にリールの引き込み制御が行われる場合の例である。

次いで図１（ｂ）に示すように、遊技者が左リール６０２の停止ボタン４２０を押下した時点で、有効ラインである入賞ライン表示４０６と４０９上に符号７５０の図柄ｂが位置し、その３コマ後には、ＲＴ解除出目を表示させる符号７５１の図柄ｓが位置していたとする。

図１（ｂ）においては、ＲＴ解除出目を表示させる符号７５１の図柄ｓの図柄番号は６であるので、主制御部５０８は、図１６の引込みデータテーブルを参照し、左リールの図柄番号６に定義された最大引込みコマ数４を取得する。この場合、符号７５０の図柄ｂの３コマ後に符号７５１の図柄ｓが位置しており、符号７５０の図柄ｂの位置と符号７５１の図柄ｓとの間が取得した最大引込みコマ数４以内なので、主制御部５０８は、有効ラインである入賞ライン表示４０６と４０９上に符号７５１の図柄ｓのリールの引込み制御が可能と判断し、符号７５１の図柄ｓに対してリールの引込み制御を行う。

図２（ａ）は、図１（ｂ）に続いて、符号７５１の図柄ｓに対してリールの引込み制御が行われ左リール６０２が停止した図である。図２（ａ）において、さらに遊技者が中リール６０３の停止ボタン４２１を押下した時点で、有効ラインである入賞ライン表示４０６又は４０９上に中リール６０３のＲＴ解除出目を表示させる図柄ｚを引込み可能ならば、中リール６０３の図柄ｚが入賞ライン表示４０６または４０９上に引込まれる。

図２（ｂ）は、図２（ａ）に続いて、中リール６０３及び右リール６０４が停止した図である。中リール６０３が回転中に、図２（ｂ）における位置８０１に符号８５２の図柄ｚ（図柄番号２）が差し掛かった時点で、遊技者が中リール６０３の停止ボタン４２１を押下したとすると、主制御部５０８は、図１６の引込みデータテーブルを参照し、中リールの図柄番号２に定義された最大引込みコマ数４を取得する。この場合、入賞ライン表示４０９の１コマ未満後の位置８０１に符号８５２の図柄ｚが位置しており、その位置と入賞ライン表示４０９との間が取得した最大引込みコマ数４以内なので、主制御部５０８は、有効ラインである入賞ライン表示４０９上に符号８５２の図柄ｚのリールの引込み制御が可能と判断し、符号８５２の図柄ｚに対してリールの引込み制御を行う。

同様に右リール６０４が回転中に、図２（ｂ）における位置８０３に符号８５１の図柄ｓ（図柄番号１４）が差し掛かった時点で、遊技者が右リール６０４の停止ボタン４２２を押下したとすると、主制御部５０８は、図１６の引込みデータテーブルを参照し、右リールの図柄番号１４に定義された最大引込みコマ数４を取得する。この場合、ＲＴ解除出目の出現に係る有効ラインの入賞ライン表示４０９の２コマ後の位置８０３に符号８５１の図柄ｓが位置しており、その位置と入賞ライン表示４０９との間が取得した最大引込みコマ数４以内なので、主制御部５０８は、有効ラインである入賞ライン表示４０９上に符号８５１の図柄ｓのリールの引込み制御が可能と判断し、符号８５１の図柄ｓに対してリールの引込み制御を行う。以上の結果が、図２（ｂ）の中リール６０３及び右リール６０４が停止し、ＲＴ解除出目（左リール図柄ｓ、中リール図柄ｚ、右リール図柄ｓの一直線並び）を表示した状態である。

図２（ｂ）はＲＴ解除出目を出現させＲＴ終了し、主制御部５０８が副制御部５１１を介して、ＲＴ終了表示を有するウィンドウ９０１を画像表示装置４３１に表示し、遊技者へＲＴ終了を報知した場合を示す。本実施形態１においては、ＲＴ解除出目を出現させＲＴ終了する場合は、単なるＲＴ解除当選でＲＴ終了又はボーナスフラグの成立でのＲＴ終了のいずれかであるが、遊技者はそのどちらでＲＴ終了したのかを知りえない。従って、図２（ｂ）に示す状態で１ゲームを終了した遊技者は、ボーナスに当選してＲＴが終了した可能性があるため、次ゲーム以降でボーナスに入賞する期待を抱くことができる。

図３（ａ）、（ｂ）は、上述した図２（ｂ）に示す状態に続くＲＴ終了後の次ゲームにおける遊技態様の１例を示す図である。図３（ａ）は、ＢＥＴ数３枚時に３リールが回転している場合の図である。図３（ｂ）は、３リールを停止しＢＢの図柄７を有効ラインである入賞ライン表示４０５上に揃えた場合の図である。

図３（ａ）において、本実施形態１の回胴式遊技機４００はＲＴ中でない通常ゲーム中であり、この後遊技者は、リール６０２、６０３、６０４を停止操作する。ここで先のＲＴ中において、本実施形態１の回胴式遊技機４００は、ボーナスフラグの成立でＲＴ解除出目を出現させＲＴ終了しており、図３（ａ）に示すＲＴ終了後の次ゲームにおいても当然にボーナスフラグは成立したままである。

ボーナスに当選してＲＴが終了したか否か遊技者は知り得ないが、図３（ａ）の３リールが回転している状態から、遊技者がボーナスに入賞する期待を抱いてＢＢの図柄７を狙って目押しした結果が、図３（ｂ）の状態である。この場合は、ＢＢが入賞し、主制御部５０８が副制御部５１１を介して、ＢＢ報知を有するウィンドウ９０１を画像表示装置４３１に表示し、遊技者へＢＢ入賞を報知した場合を示す。

（プログラムの処理説明）
本実施形態１における上記ゲーム時に関わる処理は、図８〜１４のフローチャートに示す処理手順により行われる。図８〜１３の処理手順は、主制御部５０８のＣＰＵが実行する回胴式遊技制御処理の内容を示し、主制御部５０８のＣＰＵが、ＲＯＭ５０９に記憶されている遊技制御プログラムを読み出して実行することにより行われる。図１４の処理手順は、副制御部５１１のＣＰＵが実行する回胴式遊技副制御処理の内容を示し、副制御部５１１のＣＰＵが、ＲＯＭ５１９に記憶されている遊技副制御プログラムを読み出して実行することにより行われる。

尚、設定キーが確率設定装置５２１に差し込まれ、所定の手順により設定値がセットされる場合に、主制御部５０８のＣＰＵが実行する処理手順は、従来の回胴式遊技機で周知のため説明は省く。本実施形態１では、ＲＯＭ５０９に予め格納されている設定１〜６の各々に相当する（ハズレを含む）役の抽選確率から、確率設定装置５２１によって設定された設定値に対応する（ハズレを含む）役の抽選確率が抽出され、その（ハズレを含む）役の抽選確率及び設定された設定値が予めＲＡＭ５１０内に格納されている。

図８において、主制御部５０８のＣＰＵが行う回胴式遊技制御処理の内容を規定した本実施形態１の遊技制御プログラムの処理手順について、図１（ａ）〜７（ｂ）も合わせて参照しながら説明する。回胴式遊技機４００が電源の投入をされると、主制御部５０８は各種初期設定（不図示）の後、不図示の周期的な割り込み処理により、ＲＡＭ５１０内の設定値及びボーナスの抽選確率に対応したＲＡＭ５１０内の役の乱数カウンタを逐次更新することによって、役の乱数値を順次発生する。

遊技者により、メダル投入口４０４からメダルが１〜３枚以上投入され、又はベットボタン４１６〜４１８が押されてクレジットメダルから１〜３枚のメダルを投入する指示が発生し、主制御部５０８はＢＥＴ数１〜３枚のＢＥＴの指示を検知すると、いずれのＢＥＴ方法であるかを判定する（ステップＳ８００→Ｓ８０３）。

主制御部５０８は、ベットボタンスイッチ５０２からの１〜３回のトリガを検出しベットボタン４１６〜４１８によるＢＥＴであると判定した場合、クレジット数表示装置４１５の表示中のクレジット数とＢＥＴ数１〜３枚を比較する（ステップＳ８０３→Ｓ８０５）。

比較結果が「クレジット数＜ＢＥＴ数」の場合、主制御部５０８は、処理を遊技者によるメダル投入口４０４へのメダル投入待ちの状態に戻す（ステップＳ８０５→Ｓ８００）。

主制御部５０８は、メダルセンサスイッチ５０５からの１〜３回のトリガを検出しメダル投入口４０４からのメダル投入によるＢＥＴであると判定した場合（ステップＳ８０３→Ｓ８１５）、又はベットボタン４１６〜４１８によるＢＥＴ数１〜３枚のＢＥＴが正常に行われたと判定すると（ステップＳ８０３→Ｓ８０５→Ｓ８１５）、主制御部５０８はライン表示装置５１７へ有効ラインＬＥＤ４１０〜４１４をＢＥＴ数に見合った分だけ点灯するよう指示し、入賞ライン表示４０５〜４０９をＢＥＴ数に見合った分だけ有効ラインとする。

遊技者がスタートレバー４１９を操作するとリール始動スイッチ５０１のトリガ発生により、主制御部５０８は図柄表示装置５１２へリールの回転の指示を出すと共に、役の抽選としてＲＡＭ５１０内の役の乱数カウンタから乱数値を抽出する。主制御部５０８は取得した乱数値に基づいて役当落を抽選し、この抽選に当選した場合、当選役のＲＡＭ５１０内のフラグをＯＮにする。尚、ＲＴ中ではないので小役”リプレイ”の当選確率は通常の状態である（ステップＳ８１５→Ｓ８１６）。

主制御部５０８は、ＲＡＭ５１０内のフラグをチェックする（ステップＳ８１７）。どの役フラグも不成立の場合は、主制御部５０８は、小役告知（３）以外のランダムに選択した演出種別をイベントのbit3〜bit0に設定した図１５に示す通常遊技コマンド（コマンドＩＤは０）を、副制御部５１１へ送信する（ステップＳ８１８）。

そして、ステップＳ８２０のリール停止処理において、遊技者の停止ボタン４２０〜４２２の操作に対して、主制御部５０８は停止ボタンスイッチユニット５０３のトリガ検出に合わせて、図柄表示装置５１２へハズレ時のリール制御の指示を行いリール６０２、６０３、６０４を停止させ、この１ゲームをゲーム回数としてカウントする。カウントされたゲーム回数は、例えば通信ポート（不図示）から出力され、台の稼動状況のデータの１つとして、ホールコンピュータ５２３によって収集されて管理され、１ゲーム終了となる。そして主制御部５０８はステップＳ８００の処理へ戻る。

再度、遊技者が、メダル投入口４０４からメダルを１〜３枚以上投入、又はベットボタン４１６〜４１８を押してクレジットメダルから１〜３枚のメダルを投入して、ＢＥＴ数１〜３枚のＢＥＴが正常に行われると、主制御部５０８はライン表示装置５１７へ有効ラインＬＥＤ４１０〜４１４をＢＥＴ数に見合った分だけ点灯するよう指示することで、入賞ライン表示４０５〜４０９をＢＥＴ数に見合った分だけ有効ラインとする（ステップＳ８００→Ｓ８０３→Ｓ８１５、又はステップＳ８００→Ｓ８０３→Ｓ８０５→Ｓ８１５）。

遊技者がスタートレバー４１９を操作するとリール始動スイッチ５０１のトリガ発生により、主制御部５０８は図柄表示装置５１２へリールの回転の指示を出すと共に、役の抽選としてＲＡＭ５１０内の役の乱数カウンタから乱数値を抽出する。主制御部５０８は取得した乱数値に基づいて役当落を抽選し、この抽選に当選した場合、当選役のＲＡＭ５１０内のフラグをＯＮにする（ステップＳ８１５→Ｓ８１６）。

主制御部５０８は、ＲＡＭ５１０内のフラグをチェックし、フラグ成立の場合は更にＲＡＭ５１０内の各小役のフラグをチェックする（ステップＳ８１７→Ｓ８４８）。小役フラグが成立している場合、主制御部５０８はランダムに選択した演出種別をイベントのbit3〜bit0に設定し、小役種別をイベントのbit10〜bit4に設定した図１５に示す通常遊技コマンド（コマンドＩＤは０）を、副制御部５１１へ送信する（ステップＳ８４８→Ｓ８２６）。これにより、ある程度の頻度で、主制御部５０８は副制御部５１１を介して画像表示装置４３１に小役を表示し遊技者へその小役のフラグ成立を告知する。

そして、ステップＳ８２７の３リール停止処理において、遊技者の停止ボタン４２０、４２１、４２２の操作に対して、主制御部５０８は停止ボタンスイッチユニット５０３のトリガ検出に合わせて、図柄表示装置５１２へフラグ成立小役に関わるリールの引込み制御の指示を行い、リール６０２、６０３、６０４を停止させる。ステップＳ８２７の３リール停止処理については、図１２を参照した説明で後述する。

リール６０２、６０３、６０４の停止後に小役が入賞していれば、主制御部５０８は、小役に対応した小役処理（メダルの払い出し等）を行い、成立していた小役フラグをＯＦＦにして１ゲーム（遊技）終了とする（ステップＳ８３０→Ｓ８３３→Ｓ８４３→Ｓ８４５→Ｓ８００）。リール６０２、６０３、６０４の停止後に小役が入賞していなければ、主制御部５０８は、成立していた小役フラグをＯＦＦにして１ゲーム（遊技）終了とする（ステップＳ８３０→Ｓ８３３→Ｓ８４５→Ｓ８００）。

再度、遊技者が、メダル投入口４０４からメダルを１〜３枚以上投入、又はベットボタン４１６〜４１８を押してクレジットメダルから１〜３枚のメダルを投入して、ＢＥＴ数１〜３枚のＢＥＴが正常に行われると、主制御部５０８はライン表示装置５１７へ有効ラインＬＥＤ４１０〜４１４をＢＥＴ数に見合った分だけ点灯するよう指示することで、入賞ライン表示４０５〜４０９をＢＥＴ数に見合った分だけ有効ラインとする（ステップＳ８００→Ｓ８０３→Ｓ８１５、又はステップＳ８００→Ｓ８０３→Ｓ８０５→Ｓ８１５）。

遊技者がスタートレバー４１９を操作するとリール始動スイッチ５０１のトリガ発生により、主制御部５０８は図柄表示装置５１２へリールの回転の指示を出すと共に、役の抽選としてＲＡＭ５１０内の役の乱数カウンタから乱数値を抽出する。主制御部５０８は取得した乱数値に基づいて役当落を抽選し、この抽選に当選した場合、当選役のＲＡＭ５１０内のフラグをＯＮにする（ステップＳ８１５→Ｓ８１６）。

主制御部５０８は、ＲＡＭ５１０内のフラグをチェックし、フラグ成立の場合は更にＲＡＭ５１０内の各小役のフラグをチェックする（ステップＳ８１７→Ｓ８４８）。小役フラグが成立しておらずボーナスフラグが成立（ボーナスフラグ；ＢＢの場合は１、ＲＢの場合は２）している場合、主制御部５０８はランダムに選択した演出種別をイベントのbit3〜bit0に設定し、ランダムにある程度の頻度で適当な小役種別をイベントのbit10〜bit4に設定した図１５に示す通常遊技コマンド（コマンドＩＤは０）を、副制御部５１１へ送信する（ステップＳ８２４）。

これにより、ある程度の頻度で「小役取りこぼしのボーナスフラグ告知演出」を行うために、副制御部５１１を介して画像表示装置４３１に小役を表示し遊技者へ小役のフラグ成立の虚偽の告知を行う。

そして、主制御部５０８は、ボーナスフラグのデータ（ＢＢの場合は１、ＲＢの場合は２）をイベントに設定した図１５に示すボーナスフラグ成立コマンド（コマンドＩＤは１）を、ランダムにある程度の頻度で副制御部５１１へ送信する（ステップＳ８２５）。これにより、副制御部５１１はボーナスフラグ成立コマンドを受信した場合、ランプ表示装置５１４への指示を出して告知ランプ４２９が点灯するように制御し、遊技者へボーナスフラグの成立を告知する。

そして、遊技者の停止ボタン４２０、４２１、４２２の操作に対して、主制御部５０８は停止ボタンスイッチユニット５０３のトリガ検出に合わせて、図柄表示装置５１２へフラグ成立役（ボーナス）に関わるリールの引込み制御の指示を行い、リール６０２、６０３、６０４を停止させる（ステップＳ８２７）。

ボーナスの取りこぼしによりボーナスが入賞していなければ、主制御部５０８はボーナスフラグをＯＮのまま１ゲーム（遊技）終了とする（ステップＳ８３０→Ｓ８３３→Ｓ８４５→Ｓ８００）。

再度、遊技者が、メダル投入口４０４からメダルを１〜３枚以上投入、又はベットボタン４１６〜４１８を押してクレジットメダルから１〜３枚のメダルを投入して、ＢＥＴ数１〜３枚のＢＥＴが正常に行われると、主制御部５０８はライン表示装置５１７へ有効ラインＬＥＤ４１０〜４１４をＢＥＴ数に見合った分だけ点灯するよう指示することで、入賞ライン表示４０５〜４０９をＢＥＴ数に見合った分だけ有効ラインとする（ステップＳ８００→Ｓ８０３→Ｓ８１５、又はステップＳ８００→Ｓ８０３→Ｓ８０５→Ｓ８１５）。

遊技者がスタートレバー４１９を操作するとリール始動スイッチ５０１のトリガ発生により、主制御部５０８は図柄表示装置５１２へリールの回転の指示を出すと共に、役の抽選としてＲＡＭ５１０内の役の乱数カウンタから乱数値を抽出する。主制御部５０８は取得した乱数値に基づいて役当落を抽選し、この抽選に当選した場合、当選役のＲＡＭ５１０内のフラグをＯＮにする。尚、ＲＴ中ではないので小役”リプレイ”の確率は通常の状態である（ステップＳ８１５→Ｓ８１６）。

主制御部５０８は、ＲＡＭ５１０内のフラグをチェックし、フラグ成立の場合は更にＲＡＭ５１０内の各小役のフラグをチェックする（ステップＳ８１７→Ｓ８４８）。小役フラグが成立しておらずボーナスフラグが成立（ボーナスフラグ；ＢＢの場合は１、ＲＢの場合は２）している場合、主制御部５０８はランダムに選択した演出種別をイベントのbit3〜bit0に設定し、ランダムにある程度の頻度で適当な小役種別をイベントのbit10〜bit4に設定した図１５に示す通常遊技コマンド（コマンドＩＤは０）を、副制御部５１１へ送信する（ステップＳ８２４）。

これにより、ある程度の頻度で「小役取りこぼしのボーナスフラグ告知演出」を行うために、副制御部５１１を介して画像表示装置４３１に小役を表示し遊技者へ小役のフラグ成立の虚偽の告知を行う。

そして、主制御部５０８は、ボーナスフラグのデータ（ＢＢの場合は１、ＲＢの場合は２）をイベントに設定した図１５に示すボーナスフラグ成立コマンド（コマンドＩＤは１）を、ランダムにある程度の頻度で副制御部５１１へ送信する（ステップＳ８２５）。これにより、副制御部５１１はボーナスフラグ成立コマンドを受信した場合、ランプ表示装置５１４への指示を出して告知ランプ４２９が点灯するように制御し、遊技者へボーナスフラグの成立を告知する。

そして、遊技者の停止ボタン４２０、４２１、４２２の操作に対して、主制御部５０８は停止ボタンスイッチユニット５０３のトリガ検出に合わせて、図柄表示装置５１２へフラグ成立役（ボーナス）に関わるリールの引込み制御の指示を行い、リール６０２、６０３、６０４を停止させる（ステップＳ８２７）。

ボーナスが入賞していれば、主制御部５０８はボーナスフラグのデータ（ＢＢの場合は１、ＲＢの場合は２）をイベントに設定した図１５に示すボーナスフラグ成立コマンド（コマンドＩＤは１）を、副制御部５１１へ送信する（ステップＳ８３０→Ｓ８３４）。これにより、副制御部５１１はボーナスフラグ成立コマンドを受信した場合、画像表示装置４３１への指示を出してＢＢ又はＲＢ報知を有するウィンドウ９０１を表示するように制御する。さらに主制御部５０８は図１５に示す告知終了コマンド（コマンドＩＤは２）を副制御部５１１へ送信する。これにより、副制御部５１１はランプ表示装置５１４への指示を出して告知ランプ４２９を消灯するように制御する（ステップＳ８３５）。この例が、上述の図３（ｂ）の場合である。

そして主制御部５０８は、遊技者による次ゲームの指示を受け付けると、ボーナスゲーム処理を行いボーナスフラグをＯＦＦ（０クリア）にして、通常の処理へ戻る（ステップＳ８３７）。ステップＳ８３７のボーナスゲーム処理におけるＢＢやＲＢ（ＪＡＣゲームを１回）の詳細な処理内容は、従来技術で周知のため詳細な説明を省くが、主制御部５０８は、ボーナスフラグのデータが１（ＢＢ）の場合はＢＢゲーム処理を、ボーナスフラグのデータが２（ＲＢ）の場合はＪＡＣゲーム処理行う。

次いで主制御部５０８は、ＲＡＭ５１０内のＲＴゲーム残回数をランダムな回数で初期化し（ステップＳ８５６）、ＲＴ遊技制御処理においてＲＴ中の処理を行う（ステップＳ８６０）。ステップＳ８６０のＲＴ中のＲＴ遊技制御処理については、図９を参照した説明で後述する。ＲＴ遊技制御処理の後、主制御部５０８は図１５に示すＲＴ終了コマンド（コマンドＩＤは３）を副制御部５１１へ送信する。これにより、副制御部５１１は画像表示装置４３１への指示を出してＲＴ終了表示を有するウィンドウ９０１を表示するように制御する（ステップＳ８６５）。この例が、上述の図２（ｂ）の場合である。次いで主制御部５０８は、処理を次ゲーム待ちの状態へ戻す（ステップＳ８６５→Ｓ８００）。

次に図９において、主制御部５０８のＣＰＵが行う回胴式遊技制御処理の内容を規定した本実施形態１の遊技制御プログラムの処理手順の内、上述のステップＳ８６０のＲＴ遊技制御処理について説明する。

図９において、遊技者が、メダル投入口４０４からメダルを１〜３枚以上投入、又はベットボタン４１６〜４１８を押してクレジットメダルから１〜３枚のメダルを投入して、ＢＥＴ数１〜３枚のＢＥＴが正常に行われると、主制御部５０８はライン表示装置５１７へ有効ラインＬＥＤ４１０〜４１４をＢＥＴ数に見合った分だけ点灯するよう指示することで、入賞ライン表示４０５〜４０９をＢＥＴ数に見合った分だけ有効ラインとする（ステップＳ９００→Ｓ９０３→Ｓ９１５、又はステップＳ９００→Ｓ９０３→Ｓ９０５→Ｓ９１５）。

遊技者がスタートレバー４１９を操作するとリール始動スイッチ５０１のトリガ発生により、主制御部５０８は図柄表示装置５１２へリールの回転の指示を出すと共に、役の抽選としてＲＡＭ５１０内の役の乱数カウンタから乱数値を抽出する。実施形態１の主制御部５０８は取得した乱数値に基づいて、ボーナス、リプレイ以外の小役、リプレイのうち、入賞した役のＲＡＭ５１０内のフラグをＯＮにする。ＲＴ中なので小役”リプレイ”の当選確率が大幅にアップした状態であり、リプレイフラグが頻繁に成立する（ステップＳ９１５→Ｓ９１６）。

ステップＳ９６０において、主制御部５０８はＲＡＭ５１０内のＲＴゲーム残回数をイベントに設定した図１５に示すＲＴゲーム残回数コマンド（コマンドＩＤは４）を、副制御部５１１へ送信する。これにより、副制御部５１１は画像表示装置４３１への指示を出してＲＴ中表示を有するウィンドウ９０１を表示するように制御する。この例が、上述の図１（ａ）、図７（ａ）等の場合である。次いで主制御部５０８は、ＲＡＭ５１０内のＲＴゲーム残回数をデクリメント（−１）する（ステップＳ９５０）。

主制御部５０８は、ボーナスフラグが成立（ボーナスフラグ；ＢＢの場合は１、ＲＢの場合は２）している場合、ＲＴゲーム残回数を０（ＲＴ解除）とし（ステップＳ９５６）、処理をステップＳ９２０へ進める。

そして、ステップＳ９２０のＲＴ解除出目３リール停止処理において、遊技者の停止ボタン４２０〜４２２の操作に対して、主制御部５０８は停止ボタンスイッチユニット５０３のトリガ検出に合わせて、図柄表示装置５１２へＲＴ解除出目を引込むリール制御の指示を行いリール６０２、６０３、６０４を停止させる。この例が、上述の図１（ａ）〜図２（ｂ）への場合である。ステップＳ９２０のＲＴ解除出目３リール停止処理については、図１３を参照した説明で後述する。次いで主制御部５０８は、ステップＳ９２０のＲＴ解除出目３リール停止処理後には既にＲＴゲーム残回数が０なので、図８の処理へ戻る（ステップＳ９２０→Ｓ９９０→リターン）。

再度、技者が、メダル投入口４０４からメダルを１〜３枚以上投入、又はベットボタン４１６〜４１８を押してクレジットメダルから１〜３枚のメダルを投入して、ＢＥＴ数１〜３枚のＢＥＴが正常に行われると、主制御部５０８はライン表示装置５１７へ有効ラインＬＥＤ４１０〜４１４をＢＥＴ数に見合った分だけ点灯するよう指示することで、入賞ライン表示４０５〜４０９をＢＥＴ数に見合った分だけ有効ラインとする（ステップＳ９００→Ｓ９０３→Ｓ９１５、又はステップＳ９００→Ｓ９０３→Ｓ９０５→Ｓ９１５）。

遊技者がスタートレバー４１９を操作するとリール始動スイッチ５０１のトリガ発生により、主制御部５０８は図柄表示装置５１２へリールの回転の指示を出すと共に、役の抽選としてＲＡＭ５１０内の役の乱数カウンタから乱数値を抽出する。主制御部５０８は取得した乱数値に基づいて、ボーナス、リプレイ以外の小役、リプレイのうち、入賞した役のＲＡＭ５１０内のフラグをＯＮにする。ＲＴ中なのでリプレイフラグが頻繁に成立する（ステップＳ９１５→Ｓ９１６）。

ステップＳ９６０において、主制御部５０８はＲＡＭ５１０内のＲＴゲーム残回数をイベントに設定した図１５に示すＲＴゲーム残回数コマンド（コマンドＩＤは４）を、副制御部５１１へ送信する。次いで主制御部５０８は、ＲＡＭ５１０内のＲＴゲーム残回数をデクリメント（−１）する（ステップＳ９５０）。

主制御部５０８は、ボーナスフラグが成立していない場合、ＲＴ解除の抽選を行う（ステップＳ９２３→Ｓ９５１→Ｓ９５４）。主制御部５０８はステップＳ９５４で、ＲＴ解除に当選していないと判定した場合処理をステップＳ９５２へ進め、ＲＴ解除当選と判定した場合ＲＴゲーム残回数を０（ＲＴ解除）とする（ステップＳ９５６）。

ステップＳ９５２において主制御部５０８は、小役フラグが成立していると判定した場合、ランダムに選択した演出種別をイベントのbit3〜bit0に設定し、小役種別をイベントのbit10〜bit4に設定した図１５に示す通常遊技コマンド（コマンドＩＤは０）を、副制御部５１１へ送信する（ステップＳ９２６）。これにより、ある程度の頻度で、主制御部５０８は副制御部５１１を介して画像表示装置４３１に小役を表示し遊技者へその小役のフラグ成立を告知する。この例が、上述の図７（ａ）の場合である。

一方、主制御部５０８は、ステップＳ９５２において小役フラグ不成立と判定した場合、ステップＳ９５８に処理を進める。ステップＳ９５８おいて主制御部５０８は、小役告知（３）以外のランダムに選択した演出種別をイベントのbit3〜bit0に設定した図１５に示す通常遊技コマンド（コマンドＩＤは０）を、副制御部５１１へ送信する。

そして、ステップＳ９５９のＲＴ解除出目＆小役はずれ３リール停止処理において、遊技者の停止ボタン４２０〜４２２の操作に対して、主制御部５０８は停止ボタンスイッチユニット５０３のトリガ検出に合わせて、図柄表示装置５１２へＲＴ解除出目及び小役の双方ハズレ時のリール制御の指示を行いリール６０２、６０３、６０４を停止させる。ステップＳ９５９のＲＴ解除出目＆小役はずれ３リール停止処理については、図１０を参照した説明で後述する。次いで主制御部５０８はステップＳ９９０の処理へ移る。

ステップＳ９９０において主制御部５０８は、ＲＴゲーム残回数が０でなければステップＳ９００の処理へ戻り（ステップＳ９９０→Ｓ９００）、ＲＴゲーム残回数が０ならば図８の処理へ戻る（ステップＳ９９０→リターン）。

一方、主制御部５０８はステップＳ９２６に続いて、ステップＳ９６２において成立した小役フラグが特定小役（例えば小役ｓ）フラグでなければ、処理をステップＳ９２７へ進め、特定小役フラグ成立の場合、ＲＴ解除の抽選を行う（ステップＳ９６２→Ｓ９６４）。主制御部５０８は、ステップＳ９６４でＲＴ解除に当選していなければ、処理をステップＳ９２７へ進め（ステップＳ９６６→Ｓ９２７）、ＲＴ解除に当選している場合、ＲＴゲーム残回数を０（ＲＴ解除）とする（ステップＳ９６６→Ｓ９６８）。

そして、ステップＳ９２７のＲＴ解除出目はずれ３リール停止処理において、遊技者の停止ボタン４２０、４２１、４２２の操作に対して、主制御部５０８は停止ボタンスイッチユニット５０３のトリガ検出に合わせて、図柄表示装置５１２へＲＴ解除出目のハズレ時のリール制御の指示及びフラグ成立小役に関わるリールの引込み制御の指示を行い、リール６０２、６０３、６０４を停止させる。ステップＳ９２７のＲＴ解除出目はずれ３リール停止処理については、図１１を参照した説明で後述する。

リール６０２、６０３、６０４の停止後に小役が入賞していれば、主制御部５０８は、小役に対応した小役処理（メダルの払い出し等）を行い、成立していた小役フラグをＯＦＦにして１ゲーム（遊技）終了とする（ステップＳ９３３→Ｓ９４３→Ｓ９４５）。

リール６０２、６０３、６０４の停止後に小役が入賞していなければ、主制御部５０８は成立していた小役フラグをＯＦＦにして１ゲーム（遊技）終了とする（ステップＳ９３３→Ｓ９４５）。ステップＳ９４５に次いで、主制御部５０８はステップＳ９９０の処理へ移る。

次に図１２において、主制御部５０８のＣＰＵが行う回胴式遊技制御処理の内容を規定した本実施形態１の遊技制御プログラムの処理手順の内、上述のステップＳ８２７の３リール停止処理について説明する。

主制御部５０８は、ボーナスフラグ成立後に小役フラグ成立の場合には、小役フラグを優先して選択し（ステップＳ１２５０）、実施形態１処理をステップＳ１２００へ進める。

主制御部５０８はステップＳ１２００において、停止ボタンスイッチユニット５０３のトリガを監視し最初のリール停止（第１停止指示）を監視している。第１停止指示を検知すると（ステップＳ１２００）、主制御部５０８は、フラグ成立役を入賞させる図柄であって有効ラインに近づく直近の図柄の図柄番号ｎ（１〜２１）と、第１停止指示リール（左リール６０２、中リール６０３、右リール６０４のいずれか）に対する識別子であるリールＮＯ．”Ｌ（左；１、中；２、右；３）”とをインデックスとして、図１６の引込みデータテーブルを参照し、第１停止指示リールＬの図柄番号ｎに定義された最大引込みコマ数Ｎ（０〜４）を取得する（ステップＳ１２０３）。

ここで、役入賞に係る有効ラインと図柄番号ｎの図柄との間が取得した最大引込みコマ数Ｎ以内ならば、主制御部５０８は、有効ライン上に図柄番号ｎの図柄のリールの引込み制御が可能と判断し、図柄番号ｎの図柄に対してリールの引込み制御の指示を行い、第１停止指示リールを停止する（ステップＳ１２０５）。

又は、ステップＳ１２０５において、役入賞に係る有効ラインと図柄番号ｎの図柄との間が取得した最大引込みコマ数Ｎを超えるならば、主制御部５０８は、有効ライン上に図柄番号ｎの図柄のリールの引込み制御が不可能と判断し（役の取りこぼし）、図柄番号ｎの図柄に対してリールの引込み制御をしない即止めの指示を行い、第１停止指示リールを停止する。

次に主制御部５０８は、停止ボタンスイッチユニット５０３のトリガを監視し次のリール停止（第２停止指示）を監視している。第２停止指示を検知すると（ステップＳ１２１０）、主制御部５０８は、フラグ成立役を入賞させる図柄であって役入賞に係る有効ラインに近づく直近の図柄の図柄番号ｎ（１〜２１）と、第２停止指示リール（左リール６０２、中リール６０３、右リール６０４のいずれか）に対する識別子であるリールＮＯ．”Ｌ（左；１、中；２、右；３）”とをインデックスとして、図１６の引込みデータテーブルを参照し、第２停止指示リールＬの図柄番号ｎに定義された最大引込みコマ数Ｎ（０〜４）を取得する（ステップＳ１２１３）。

ここで、役入賞に係る有効ラインと図柄番号ｎの図柄との間が取得した最大引込みコマ数Ｎ以内ならば、主制御部５０８は、有効ライン上に図柄番号ｎの図柄のリールの引込み制御が可能と判断し、図柄番号ｎの図柄に対してリールの引込み制御の指示を行い、第２停止指示リールを停止する（ステップＳ１２１５）。この例が、上述の図７（ｂ）の場合である。

又は、ステップＳ１２１５において、役入賞に係る有効ラインと図柄番号ｎの図柄との間が取得した最大引込みコマ数Ｎを超えるならば、主制御部５０８は、有効ライン上に図柄番号ｎの図柄のリールの引込み制御が不可能と判断し、図柄番号ｎの図柄に対してリールの引込み制御をしない即止めの指示を行い、第２停止指示リールを停止する。

最後に主制御部５０８は、停止ボタンスイッチユニット５０３のトリガを監視し最後のリール停止（第３停止指示）を監視している。第３停止指示を検知すると（ステップＳ１２２０）、主制御部５０８は、フラグ成立役を入賞させる図柄であって役入賞に係る有効ラインに近づく直近の図柄の図柄番号ｎ（１〜２１）と、第３停止指示リール（左リール６０２、中リール６０３、右リール６０４のいずれか）に対する識別子であるリールＮＯ．”Ｌ（左；１、中；２、右；３）”とをインデックスとして、図１６の引込みデータテーブルを参照し、第１停止指示リールＬの図柄番号ｎに定義された最大引込みコマ数Ｎ（０〜４）を取得する（ステップＳ１２２３）。

ここで、役入賞に係る有効ラインと図柄番号ｎの図柄との間が取得した最大引込みコマ数Ｎ以内ならば、主制御部５０８は、有効ライン上に図柄番号ｎの図柄のリールの引込み制御が可能と判断し、図柄番号ｎの図柄に対してリールの引込み制御の指示を行い、第３停止指示リールを停止し、図８の処理へ戻る（ステップＳ１２２５→リターン）。

又は、ステップＳ１２２５において、役入賞に係る有効ラインと図柄番号ｎの図柄との間が取得した最大引込みコマ数Ｎを超えるならば、主制御部５０８は、有効ライン上に図柄番号ｎの図柄のリールの引込み制御が不可能と判断し、図柄番号ｎの図柄に対してリールの引込み制御をしない即止めの指示を行い、第３停止指示リールを停止し、図８の処理へ戻る。この例が、上述の図７（ｂ）の場合である。

また、主制御部５０８は、ステップＳ１２２５において、この１ゲームをゲーム回数としてカウントする。カウントされたゲーム回数は、例えば通信ポート（不図示）から出力され、台の稼動状況のデータの１つとして、ホールコンピュータ５２３によって収集されて管理される。

次に図１１において、主制御部５０８のＣＰＵが行う回胴式遊技制御処理の内容を規定した本実施形態１の遊技制御プログラムの処理手順の内、上述のステップＳ９２７のＲＴ解除出目はずれ３リール停止処理について説明する。

主制御部５０８は、ボーナスフラグ成立後に小役フラグ成立の場合には、小役フラグを優先して選択し（ステップＳ１１５０）、処理をステップＳ１１００へ進める。

主制御部５０８はステップＳ１１００において、停止ボタンスイッチユニット５０３のトリガを監視し最初のリール停止（第１停止指示）を監視している。第１停止指示を検知すると（ステップＳ１１００）、主制御部５０８は、フラグ成立役を入賞させる図柄であって有効ラインに近づく直近の図柄の図柄番号ｎ（１〜２１）と、第１停止指示リール（左リール６０２、中リール６０３、右リール６０４のいずれか）に対する識別子であるリールＮＯ．”Ｌ（左；１、中；２、右；３）”とをインデックスとして、図１６の引込みデータテーブルを参照し、第１停止指示リールＬの図柄番号ｎに定義された最大引込みコマ数Ｎ（０〜４）を取得する（ステップＳ１１０３）。

ここで、役入賞に係る有効ラインと図柄番号ｎの図柄との間が取得した最大引込みコマ数Ｎ以内ならば、主制御部５０８は、有効ライン上に図柄番号ｎの図柄のリールの引込み制御が可能と判断し、図柄番号ｎの図柄に対してリールの引込み制御の指示を行い、第１停止指示リールを停止する（ステップＳ１１０５）。

又は、ステップＳ１１０５において、役入賞に係る有効ラインと図柄番号ｎの図柄との間が取得した最大引込みコマ数Ｎを超えるならば、主制御部５０８は、有効ライン上に図柄番号ｎの図柄のリールの引込み制御が不可能と判断し（役の取りこぼし）、図柄番号ｎの図柄に対してリールの引込み制御をしない即止めの指示を行い、第１停止指示リールを停止する。

次に主制御部５０８は、停止ボタンスイッチユニット５０３のトリガを監視し次のリール停止（第２停止指示）を監視している。第２停止指示を検知すると（ステップＳ１１１０）、主制御部５０８は、フラグ成立役を入賞させる図柄であって役入賞に係る有効ラインに近づく直近の図柄の図柄番号ｎ（１〜２１）と、第２停止指示リール（左リール６０２、中リール６０３、右リール６０４のいずれか）に対する識別子であるリールＮＯ．”Ｌ（左；１、中；２、右；３）”とをインデックスとして、図１６の引込みデータテーブルを参照し、第２停止指示リールＬの図柄番号ｎに定義された最大引込みコマ数Ｎ（０〜４）を取得する（ステップＳ１１１３）。

ここで、役入賞に係る有効ラインと図柄番号ｎの図柄との間が取得した最大引込みコマ数Ｎ以内ならば、主制御部５０８は、有効ライン上に図柄番号ｎの図柄のリールの引込み制御が可能と判断し、図柄番号ｎの図柄に対してリールの引込み制御の指示を行い、第２停止指示リールを停止する（ステップＳ１１１５）。この例が、上述の図７（ｂ）の場合である。

又は、ステップＳ１１１５において、役入賞に係る有効ラインと図柄番号ｎの図柄との間が取得した最大引込みコマ数Ｎを超えるならば、主制御部５０８は、有効ライン上に図柄番号ｎの図柄のリールの引込み制御が不可能と判断し、図柄番号ｎの図柄に対してリールの引込み制御をしない即止めの指示を行い、第２停止指示リールを停止する。

最後に主制御部５０８は、停止ボタンスイッチユニット５０３のトリガを監視し最後のリール停止（第３停止指示）を監視している。第３停止指示を検知すると（ステップＳ１１２０）、主制御部５０８は、ＲＴ解除出目がテンパイ（聴牌）しているか否かを判定する（ステップＳ１１２１）。ここでＲＴ解除出目のテンパイとは、ＲＴ解除出目の図柄（左リール図柄ｓ、中リール図柄ｚ、右リール図柄ｓ）のいずれか２つが既に同一有効ライン上に停止しており、第３停止指示リールの停止の仕方如何では、その同一有効ライン上にＲＴ解除出目の図柄が一直線に並んでＲＴ解除出目が出現する可能性がある、ＲＴ解除出目出現直前の状態を言う。即ち、ステップＳ１１２１において主制御部５０８は、ＲＴ解除出目の図柄のいずれか２つが既に同一有効ライン上に停止している（ＲＴ解除出目がテンパイしている）か否かを判定する。

ステップＳ１１２１においてＲＴ解除出目がテンパイしていないと判定された場合、主制御部５０８は、フラグ成立役を入賞させる図柄であって役入賞に係る有効ラインに近づく直近の図柄の図柄番号ｎ（１〜２１）と、第３停止指示リール（左リール６０２、中リール６０３、右リール６０４のいずれか）に対する識別子であるリールＮＯ．”Ｌ（左；１、中；２、右；３）”とをインデックスとして、図１６の引込みデータテーブルを参照し、第１停止指示リールＬの図柄番号ｎに定義された最大引込みコマ数Ｎ（０〜４）を取得する（ステップＳ１１２３）。

ここで、役入賞に係る有効ラインと図柄番号ｎの図柄との間が取得した最大引込みコマ数Ｎ以内ならば、主制御部５０８は、有効ライン上に図柄番号ｎの図柄のリールの引込み制御が可能と判断し、図柄番号ｎの図柄に対してリールの引込み制御の指示を行い、第３停止指示リールを停止し、図９の処理へ戻る（ステップＳ１１２５→リターン）。

又は、ステップＳ１１２５において、役入賞に係る有効ラインと図柄番号ｎの図柄との間が取得した最大引込みコマ数Ｎを超えるならば、主制御部５０８は、有効ライン上に図柄番号ｎの図柄のリールの引込み制御が不可能と判断し、図柄番号ｎの図柄に対してリールの引込み制御をしない即止めの指示を行い、第３停止指示リールを停止し、図９の処理へ戻る。この例が、上述の図７（ｂ）の場合である。

また、主制御部５０８は、ステップＳ１１２５において、この１ゲームをゲーム回数としてカウントする。カウントされたゲーム回数は、例えば通信ポート（不図示）から出力され、台の稼動状況のデータの１つとして、ホールコンピュータ５２３によって収集されて管理される。

一方、ステップＳ１１２１においてＲＴ解除出目がテンパイしていると判定された場合、主制御部５０８は、ＲＴ解除出目の図柄のいずれか２つが既に停止している同一有効ライン（ＲＴ解除出目テンパイライン）について、第３停止指示リールのＲＴ解除出目の図柄に対してリールの引込み制御をしない指示を行う（ステップＳ１１２７）。即ち、ＲＴ解除出目テンパイラインに対するＲＴ解除出目はずれのリール制御の指示を行い、第３停止指示リールを停止し、図９の処理へ戻る（ステップＳ１１２７→リターン）。

また、主制御部５０８は、ステップＳ１１２７において、この１ゲームをゲーム回数としてカウントする。カウントされたゲーム回数は、例えば通信ポート（不図示）から出力され、台の稼動状況のデータの１つとして、ホールコンピュータ５２３によって収集されて管理される。

次に図１３において、主制御部５０８のＣＰＵが行う回胴式遊技制御処理の内容を規定した本実施形態１の遊技制御プログラムの処理手順の内、上述のステップＳ９２０のＲＴ解除出目３リール停止処理について説明する。

主制御部５０８はステップＳ１３００において、停止ボタンスイッチユニット５０３のトリガを監視し最初のリール停止（第１停止指示）を監視している。第１停止指示を検知すると（ステップＳ１３００）、主制御部５０８は、第１停止指示リール（左リール６０２、中リール６０３、右リール６０４のいずれか）に対する識別子であるリールＮＯ．”Ｌ（左；１、中；２、右；３）”をチェックし、Ｌ＝２（中リール）か否かを判定する（ステップＳ１３０１）。

第１停止指示リールが中リールである場合、主制御部５０８は、ＲＴ解除出目の中リール図柄ｚであって有効ラインに近づく直近の図柄ｚの図柄番号ｎ（１〜２１）と、第１停止指示リールに対する識別子であるリールＮＯ．”Ｌ（中；２）”とをインデックスとして、図１６の引込みデータテーブルを参照し、第１停止指示リールＬの図柄番号ｎに定義された最大引込みコマ数Ｎ（０〜４）を取得する（ステップＳ１３０３）。

一方、第１停止指示リールが中リールでない場合（左リール又は右リールの場合）、主制御部５０８は、第１停止指示リールのＲＴ解除出目の図柄ｓ（左リール図柄ｓ、又は右リール図柄ｓ）であって有効ラインに近づく直近の図柄ｓの図柄番号ｎ（１〜２１）と、第１停止指示リール（左リール６０２、右リール６０４のいずれか）に対する識別子であるリールＮＯ．”Ｌ（左；１、右；３のいずれか）”とをインデックスとして、図１６の引込みデータテーブルを参照し、第１停止指示リールＬの図柄番号ｎに定義された最大引込みコマ数Ｎ（０〜４）を取得する（ステップＳ１３０４）。

次いで、有効ラインと図柄番号ｎの図柄との間が取得した最大引込みコマ数Ｎ以内ならば、主制御部５０８は、有効ライン上に図柄番号ｎの図柄のリールの引込み制御が可能と判断し、図柄番号ｎの図柄に対してリールの引込み制御の指示を行い、第１停止指示リールを停止する（ステップＳ１３０５）。尚、本実施形態１の回胴式遊技機４００は前述のように、全リールにおいてＲＴ解除出目の図柄（左リール図柄ｓ、中リール図柄ｚ、右リール図柄ｓ）がリールの引込み制御によって引込み可能に配置されているため、ステップＳ１３０５においては必ずＲＴ解除出目の図柄に対するリールの引込み制御が働く。

次に主制御部５０８はステップＳ１３１０において、停止ボタンスイッチユニット５０３のトリガを監視し次のリール停止（第２停止指示）を監視している。第２停止指示を検知すると（ステップＳ１３１０）、主制御部５０８は、第２停止指示リール（左リール６０２、中リール６０３、右リール６０４のいずれか）に対する識別子であるリールＮＯ．”Ｌ（左；１、中；２、右；３）”をチェックし、Ｌ＝２（中リール）か否かを判定する（ステップＳ１３１１）。

第２停止指示リールが中リールである場合、主制御部５０８は、ＲＴ解除出目の中リール図柄ｚであって有効ラインに近づく直近の図柄ｚの図柄番号ｎ（１〜２１）と、第２停止指示リールに対する識別子であるリールＮＯ．”Ｌ（中；２）”とをインデックスとして、図１６の引込みデータテーブルを参照し、第２停止指示リールＬの図柄番号ｎに定義された最大引込みコマ数Ｎ（０〜４）を取得する（ステップＳ１３１３）。

一方、第２停止指示リールが中リールでない場合（左リール又は右リールの場合）、主制御部５０８は、第２停止指示リールのＲＴ解除出目の図柄ｓ（左リール図柄ｓ、又は右リール図柄ｓ）であって有効ラインに近づく直近の図柄ｓの図柄番号ｎ（１〜２１）と、第２停止指示リール（左リール６０２、右リール６０４のいずれか）に対する識別子であるリールＮＯ．”Ｌ（左；１、右；３のいずれか）”とをインデックスとして、図１６の引込みデータテーブルを参照し、第２停止指示リールＬの図柄番号ｎに定義された最大引込みコマ数Ｎ（０〜４）を取得する（ステップＳ１３１４）。

次いで、有効ラインと図柄番号ｎの図柄との間が取得した最大引込みコマ数Ｎ以内ならば、主制御部５０８は、有効ライン上に図柄番号ｎの図柄のリールの引込み制御が可能と判断し、図柄番号ｎの図柄に対してリールの引込み制御の指示を行い、第２停止指示リールを停止する（ステップＳ１３１５）。尚、本実施形態１の回胴式遊技機４００は前述のように、全リールにおいてＲＴ解除出目の図柄（左リール図柄ｓ、中リール図柄ｚ、右リール図柄ｓ）がリールの引込み制御によって引込み可能に配置されているため、ステップＳ１３１５においては必ずＲＴ解除出目の図柄に対するリールの引込み制御が働く。

最後に主制御部５０８はステップＳ１３２０において、停止ボタンスイッチユニット５０３のトリガを監視し次のリール停止（第３停止指示）を監視している。第３停止指示を検知すると（ステップＳ１３２０）、主制御部５０８は、第３停止指示リール（左リール６０２、中リール６０３、右リール６０４のいずれか）に対する識別子であるリールＮＯ．”Ｌ（左；１、中；２、右；３）”をチェックし、Ｌ＝２（中リール）か否かを判定する（ステップＳ１３２１）。

第３停止指示リールが中リールである場合、主制御部５０８は、ＲＴ解除出目の中リール図柄ｚであって有効ラインに近づく直近の図柄ｚの図柄番号ｎ（１〜２１）と、第３停止指示リールに対する識別子であるリールＮＯ．”Ｌ（中；２）”とをインデックスとして、図１６の引込みデータテーブルを参照し、第３停止指示リールＬの図柄番号ｎに定義された最大引込みコマ数Ｎ（０〜４）を取得する（ステップＳ１３２３）。

一方、第３停止指示リールが中リールでない場合（左リール又は右リールの場合）、主制御部５０８は、第３停止指示リールのＲＴ解除出目の図柄ｓ（左リール図柄ｓ、又は右リール図柄ｓ）であって有効ラインに近づく直近の図柄ｓの図柄番号ｎ（１〜２１）と、第３停止指示リール（左リール６０２、右リール６０４のいずれか）に対する識別子であるリールＮＯ．”Ｌ（左；１、右；３のいずれか）”とをインデックスとして、図１６の引込みデータテーブルを参照し、第３停止指示リールＬの図柄番号ｎに定義された最大引込みコマ数Ｎ（０〜４）を取得する（ステップＳ１３２４）。

次いで、有効ラインと図柄番号ｎの図柄との間が取得した最大引込みコマ数Ｎ以内ならば、主制御部５０８は、有効ライン上に図柄番号ｎの図柄のリールの引込み制御が可能と判断し、図柄番号ｎの図柄に対してリールの引込み制御の指示を行い、第３停止指示リールを停止し、図９の処理へ戻る（ステップＳ１３２５→リターン）。尚、本実施形態１の回胴式遊技機４００は前述のように、全リールにおいてＲＴ解除出目の図柄（左リール図柄ｓ、中リール図柄ｚ、右リール図柄ｓ）がリールの引込み制御によって引込み可能に配置されているため、ステップＳ１３２５においては必ずＲＴ解除出目の図柄に対するリールの引込み制御が働く。この例が、上述の図１（ａ）〜図２（ｂ）への場合である。

また、主制御部５０８は、ステップＳ１３２５において、この１ゲームをゲーム回数としてカウントする。カウントされたゲーム回数は、例えば通信ポート（不図示）から出力され、台の稼動状況のデータの１つとして、ホールコンピュータ５２３によって収集されて管理される。

次に図１０において、主制御部５０８のＣＰＵが行う回胴式遊技制御処理の内容を規定した本実施形態１の遊技制御プログラムの処理手順の内、上述のステップＳ９５９のＲＴ解除出目＆小役はずれ３リール停止処理について説明する。

主制御部５０８はステップＳ１０００において、停止ボタンスイッチユニット５０３のトリガを監視し最初のリール停止（第１停止指示）を監視している。第１停止指示を検知すると（ステップＳ１０００）、主制御部５０８はステップＳ１００５において、即止めの指示を行い第１停止指示リールを停止する。

次に主制御部５０８は、停止ボタンスイッチユニット５０３のトリガを監視し次のリール停止（第２停止指示）を監視している。第２停止指示を検知すると（ステップＳ１０１０）、主制御部５０８はステップＳ１０１５において、即止めの指示を行い第２停止指示リールを停止する。

最後に主制御部５０８は、停止ボタンスイッチユニット５０３のトリガを監視し最後のリール停止（第３停止指示）を監視している。第３停止指示を検知すると（ステップＳ１０２０）、主制御部５０８は、ＲＴ解除出目がテンパイ（聴牌）しているか否か、及びいずれかの小役がテンパイ（聴牌）しているか否かを判定する（ステップＳ１０２１）。ここでＲＴ解除出目のテンパイについては、前述したとおりである。小役のテンパイとは、ある小役ｘの図柄（左リール図柄ｘ、中リール図柄ｘ、右リール図柄ｘ）のいずれか２つが既に同一有効ライン上に停止しており、第３停止指示リールの停止の仕方如何では、その同一有効ライン上に小役ｘの図柄が一直線に並んで小役が入賞する可能性がある、小役入賞直前の状態を言う。即ち、ステップＳ１０２１において主制御部５０８は、ＲＴ解除出目の図柄のいずれか２つが既に同一有効ライン上に停止している（ＲＴ解除出目がテンパイしている）か否か、及びいずれかの小役の図柄２つが既に同一有効ライン上に停止している（小役がテンパイしている）か否かを判定する。

ステップＳ１０２１において何もテンパイしていないと判定された場合、主制御部５０８はステップＳ１０２５において、即止めの指示を行い第３停止指示リールを停止し、図９の処理へ戻る。

また、主制御部５０８は、ステップＳ１０２５において、この１ゲームをゲーム回数としてカウントする。カウントされたゲーム回数は、例えば通信ポート（不図示）から出力され、台の稼動状況のデータの１つとして、ホールコンピュータ５２３によって収集されて管理される。

一方、ステップＳ１０２１においてＲＴ解除出目のみがテンパイしていると判定された場合、主制御部５０８は、ＲＴ解除出目の図柄のいずれか２つが既に停止している同一有効ライン（ＲＴ解除出目テンパイライン）について、第３停止指示リールのＲＴ解除出目の図柄に対してリールの引込み制御をしない指示を行う（ステップＳ１０２１→Ｓ１０２３→Ｓ１０２７）。即ち、ＲＴ解除出目テンパイラインに対するＲＴ解除出目はずれのリール制御の指示を行い、第３停止指示リールを停止し、図９の処理へ戻る（ステップＳ１０２７→リターン）。

また、主制御部５０８は、ステップＳ１０２７において、この１ゲームをゲーム回数としてカウントする。カウントされたゲーム回数は、例えば通信ポート（不図示）から出力され、台の稼動状況のデータの１つとして、ホールコンピュータ５２３によって収集されて管理される。

また、ステップＳ１０２１において小役のみがテンパイしていると判定された場合、主制御部５０８は、その小役の図柄２つが既に停止している同一有効ライン（小役テンパイライン）について、第３停止指示リールの小役の図柄に対してリールの引込み制御をしない指示を行う（ステップＳ１０２１→Ｓ１０２３→Ｓ１０２９）。即ち、小役テンパイラインに対する小役はずれのリール制御の指示を行い、第３停止指示リールを停止し、図９の処理へ戻る（ステップＳ１０２９→リターン）。

また、主制御部５０８は、ステップＳ１０２９において、この１ゲームをゲーム回数としてカウントする。カウントされたゲーム回数は、例えば通信ポート（不図示）から出力され、台の稼動状況のデータの１つとして、ホールコンピュータ５２３によって収集されて管理される。

また、ステップＳ１０２１においてＲＴ解除出目及び小役がテンパイしていると判定された場合、主制御部５０８は、ＲＴ解除出目テンパイライン及び小役テンパイラインについて、各々、第３停止指示リールのＲＴ解除出目及び小役の図柄に対してリールの引込み制御をしない指示を行う（ステップＳ１０２１→Ｓ１０２３→Ｓ１０３１）。即ち、ＲＴ解除出目テンパイラインに対するＲＴ解除出目はずれのリール制御の指示を行い、且つ小役テンパイラインに対する小役はずれのリール制御の指示を行い、第３停止指示リールを停止し、図９の処理へ戻る（ステップＳ１０３１→リターン）。

また、主制御部５０８は、ステップＳ１０３１において、この１ゲームをゲーム回数としてカウントする。カウントされたゲーム回数は、例えば通信ポート（不図示）から出力され、台の稼動状況のデータの１つとして、ホールコンピュータ５２３によって収集されて管理される。

次に図１４において、副制御部５１１のＣＰＵが行う回胴式遊技副制御処理の内容を規定した本実施形態１の遊技副制御プログラムの処理手順について、図１（ａ）〜７（ｂ）も合わせて参照しながら説明する。回胴式遊技機４００が電源の投入をされると、副制御部５１１は各種初期設定（不図示）の後、不図示の周期的な割り込み処理によりＲＡＭ５２０内の各種の乱数カウンタを逐次更新することによって、演出に係る乱数値を順次発生する。

副制御部５１１は、主制御部５０８から送信されるコマンドを監視しており、コマンドを受信すると、そのコマンドＩＤが１（ボーナスフラグ成立コマンド）であるか否かを判定する（ステップＳ１４００→Ｓ１４０５）。コマンドＩＤが１（ボーナスフラグ成立コマンド）である場合、副制御部５１１は、ランプ表示装置５１４への指示を出して告知ランプ４２９が点灯するように制御する（ステップＳ１４０５→Ｓ１４２０）。ステップＳ１４２０において、ボーナスフラグ成立コマンドのイベントに対応して、同時にＢＢ又はＲＢ告知（又は報知）を有するウィンドウ９０１を画像表示装置４３１に表示するようにしてもよい。この例が、上述の図３（ｂ）の場合である。

コマンドＩＤが１でない場合、副制御部５１１は、コマンドＩＤが２（告知終了コマンド）であるか否かを判定する（ステップＳ１４０５→Ｓ１４２５）。コマンドＩＤが２（告知終了コマンド）である場合、副制御部５１１は、ランプ表示装置５１４への指示を出して告知ランプ４２９を消灯するように制御する（ステップＳ１４３０）。

図１５に示す通常遊技コマンド（コマンドＩＤは０）を受信した場合、副制御部５１１は、通常遊技コマンドのイベントの演出種別が小役告知か否かを判定する（ステップＳ１４２５→Ｓ１４４５）。小役告知でない場合はステップＳ１４９５の通常演出処理において、副制御部５１１は、スタートレバー４１９の操作時の演出を行うよう、通常遊技コマンドのイベントである演出種別に見合った指示をランプ表示装置５１４、効果音発生装置５１５等へ送信する（ステップＳ１４４５→Ｓ１４９５）。この場合、例えば、ランプ表示装置５１４よって図柄表示装置５１２の通常の白色光のバックライトで各リールを照射し、効果音発生装置５１５によってスピーカ４２７から通常効果音のスタート音が発せられる。

小役告知の場合はステップＳ１４５０の処理において、副制御部５１１は、小役告知表示を行うよう、通常遊技コマンドのイベントである小役種別に見合った指示を画像表示装置４３１へ送信する（ステップＳ１４４５→Ｓ１４５０）。この例が、上述の図７（ａ）の場合である。

尚、副制御部５１１から画像表示装置４３１へ所望の表示の指示（表示指令信号としてのコマンド）を送信し、そのコマンドに従って画像表示装置４３１がＬＣＤに所望の動画を表示する事に関して、副制御部５１１と画像表示装置４３１とのＩ／Ｆ及び画像表示装置４３１自身の制御手法は、回胴式遊技機に適用されるＬＣＤを有した従来の画像表示装置を使用した場合と同様とできるので、その詳細な説明は省く。

副制御部５１１は、小役告知表示の指示に続いて、ステップＳ１４９５の通常演出処理において、スタートレバー４１９の操作時の演出を行うよう、通常遊技コマンドのイベントである演出種別に見合った指示をランプ表示装置５１４、効果音発生装置５１５等へ送信する（ステップＳ１４５０→Ｓ１４９５）。

また、ボーナスフラグ成立コマンド（コマンドＩＤは１）や告知終了コマンド（コマンドＩＤは２）を受信した場合、ステップＳ１４９５の通常演出処理において、副制御部５１１は、１ゲーム終了時の演出を行うよう、各コマンドに見合った指示をランプ表示装置５１４、効果音発生装置５１５等へ送信する（ステップＳ１４２０、Ｓ１４３０→Ｓ１４９５）。この場合、例えば、ランプ表示装置５１４よって白色光または赤色光へ切り替えた図柄表示装置５１２のバックライトで各リールを照射し、効果音発生装置５１５によってスピーカ４２７から特殊効果音が発せられる。

副制御部５１１は、ステップＳ１４９５の通常演出処理の後、処理を主制御部５０８から送信されるコマンドの監視へ戻す（ステップＳ１４９５→Ｓ１４００）。

図１５に示すＲＴ終了コマンド（コマンドＩＤは３）を受信した場合、副制御部５１１は、ＲＴ終了表示を有するウィンドウ９０１を画像表示装置４３１に表示し、遊技者へＲＴ終了を報知する。（ステップＳ１４２５→Ｓ１４７５→Ｓ１４００）。この例が、上述の図１（ａ）の場合である。

最後にＲＴゲーム残回数をイベントに設定した図１５に示すＲＴゲーム残回数コマンド（コマンドＩＤは４）を受信した場合、副制御部５１１は、ＲＴ中表示を有するウィンドウ９０１を画像表示装置４３１に表示する。（ステップＳ１４０５→Ｓ１４８５→Ｓ１４００）。ウィンドウ９０１のＲＴ中表示は、ＲＴ終了条件の表示（所定ゲーム回数消化によるＲＴ解除までの残ゲーム数の表示、出現すればＲＴ終了するＲＴ解除出目の告知、及び（特定小役フラグ成立時の）ＲＴ解除抽選による終了の可能の表示等）を含む。ＲＴ解除出目（本実施形態１では、左リール図柄ｓ、中リール図柄ｚ、右リール図柄ｓの一直線並び）は予め機種の設計段階で設定されており、副制御部５１１は、その設定済みのＲＴ解除出目の告知を含むウィンドウ９０１を画像表示装置４３１に表示する。この例が、上述の図１（ａ）、図７（ａ）等の場合である。

（実施形態１の効果）
以上説明したように本実施形態１によれば、ＲＴ（リプレイ当選の確率を第１の状態より高めた第２の状態）の機能を有した回胴式遊技機は、複数の役のうちの所定の役（リプレイ）の当選が可能な第１の状態を制御する第１の制御手段と、所定の役の当選の確率を第１の状態より高めた第２の状態を制御する第２の制御手段であって、変動表示を停止した際の図柄の表示が所定の表示（ＲＴ解除出目）である場合に、状態を第２の状態から第１の状態へ遷移させる第２の制御手段とを備え、第２の制御手段は、少なくとも大役に当選した場合には変動表示を停止した際の図柄の表示を所定の表示とする。

以上の構成により、第２の状態から第１の状態へ遷移が変動表示を停止した際の図柄の所定の表示で報知可能であり、１ゲームを終了した遊技者には、大役に当選してＲＴが終了した可能性により、次ゲーム以降でボーナスに入賞する期待を抱かせることができる。

ここで上記決第２の制御手段は、第１の状態への遷移を抽選し、その抽選に当選した場合に変動表示を停止した際の図柄の表示を上記所定の表示とすることを特徴とすることができる。

これより、大役に当選してＲＴが終了したか否か遊技者には知り得ないが、遊技者に大役に入賞する期待を抱かせて次ゲームを行わせることができる。

また、上記所定の表示を報知するための報知手段をさらに備えたことを特徴とすることができる。

これにより、変動表示を停止した際の図柄が上記所定の表示となると第２の状態から第１の状態へ遷移することを予め報知する。

［実施形態２］
（装置構成）
本実施形態２は、装置構成については上述の実施形態１と同様である。

（動作説明）
以上述べたシステム構成において、本実施形態２の回胴式遊技機４００のゲーム内容は、実施形態１の変形であって基本的な動作は実施形態１に順じる。

実施形態１では、ＲＴ解除出目を出現させＲＴ終了する場合、単なるＲＴ解除当選でＲＴ終了又はボーナスフラグの成立でのＲＴ終了のいずれかであることを説明した。本実施形態２においては、ＲＴ中において、ＲＴ解除抽選に依らずに偶然ＲＴ解除出目が出現した場合にＲＴ終了（ＲＴ解除）を報知し、或いは、前述の背景技術に記載したような従来のＲＴ終了条件（ボーナスフラグの成立、特定小役フラグ成立時のＲＴ解除当選、ＲＴ中の所定ゲーム回数消化によるＲＴ解除）のうち、ボーナスフラグの成立でＲＴ解除出目を出現させＲＴ終了を報知する。

（プログラムの処理説明）
本実施形態２における上記ゲーム時に関わる処理は、実施形態１の変形であって基本的な処理は実施形態１に順じ、図８、図１２〜１６を参照した説明については上述の実施形態１と同様である。

主制御部５０８のＣＰＵが行う回胴式遊技制御処理の内容を規定した本実施形態２の遊技制御プログラムの処理手順の内、上述のステップＳ８６０のＲＴ遊技制御処理について説明する。本実施形態２のＲＴ遊技制御処理は、図９を参照し説明した実施形態１のＲＴ遊技制御処理において、ステップＳ９５１、Ｓ９５４の処理（ＲＴ解除抽選とその判定）を省き、ステップＳ９５９をステップＳ８２０の処理で置き換え、ステップＳ９２７をステップＳ８２７の処理で置き換え、さらにステップＳ９９０における図８の処理へ戻る条件を「ＲＴゲーム残回数が０又はＲＴ解除出目表示」とした処理内容である。

即ち、図９を本実施形態２の処理手順として読み替えて参照すると、主制御部５０８は、ボーナスフラグが成立していない場合、ＲＴ解除の抽選を行うことなく処理をステップＳ９５２へ進める（ステップＳ９２３→Ｓ９５２）。

また、主制御部５０８はステップＳ９５８に続いて、ステップＳ９５９に替えてステップＳ８２０と同様な処理を行い、即ち遊技者の停止ボタン４２０〜４２２の操作に対して、主制御部５０８は停止ボタンスイッチユニット５０３のトリガ検出に合わせて、図柄表示装置５１２へ小役のハズレ時のリール制御の指示を行いリール６０２、６０３、６０４を停止させる。この時点で偶然ＲＴ解除出目が出現している可能性がある。次いで主制御部５０８はステップＳ９９０の処理へ移る。

また、主制御部５０８はステップＳ９６２、Ｓ９６６、又はＳ９６８に続いて、ステップＳ９２７に替えてステップＳ８２７と同様な処理を行い、即ち遊技者の停止ボタン４２０、４２１、４２２の操作に対して、主制御部５０８は停止ボタンスイッチユニット５０３のトリガ検出に合わせて、図柄表示装置５１２へフラグ成立小役に関わるリールの引込み制御の指示を行い、リール６０２、６０３、６０４を停止させる。この時点で偶然ＲＴ解除出目が出現している可能性がある。

ステップＳ９９０において主制御部５０８は、ＲＴゲーム残回数が０でなく且つＲＴ解除出目表示でなければステップＳ９００の処理へ戻り（ステップＳ９９０→Ｓ９００）、「ＲＴゲーム残回数が０又はＲＴ解除出目表示」ならば図８の処理へ戻る（ステップＳ９９０→リターン）。

（実施形態２の効果）
以上説明したように本実施形態２によれば、ＲＴ（リプレイ当選の確率を第１の状態より高めた第２の状態）の機能を有した回胴式遊技機は、複数の役のうちの所定の役（リプレイ）の当選が可能な第１の状態を制御する第１の制御手段と、所定の役の当選の確率を第１の状態より高めた第２の状態を制御する第２の制御手段であって、変動表示を停止した際の図柄の表示が所定の表示（ＲＴ解除出目）である場合に、状態を第２の状態から第１の状態へ遷移させる第２の制御手段とを備え、第２の制御手段は、少なくとも大役に当選した場合には変動表示を停止した際の図柄の表示を所定の表示とする。

以上の構成により、第２の状態から第１の状態へ遷移が変動表示を停止した際の図柄の所定の表示で報知可能であり、１ゲームを終了した遊技者には、大役に当選してＲＴが終了した可能性により、次ゲーム以降でボーナスに入賞する期待を抱かせることができる。

ここで、上記所定の表示を報知するための報知手段をさらに備えたことを特徴とすることができる。

これにより、変動表示を停止した際の図柄が上記所定の表示となると第２の状態から第１の状態へ遷移することを予め報知する。

（他の実施形態）
以上述べた実施形態の他に次の形態を実施できる。
１）上述の実施形態におけるＲＴ解除出目は、有効ライン上に停止した特定の図柄の組合せとしているが、有効ライン上に停止した図柄に限定することなく、表示窓内に停止した特定の図柄の組合せとしてもよいことは、もちんである。
２）上述の実施形態では、遊技にメダルを使用する回胴式遊技機について述べたが、前述の背景技術で説明したような、メダルの代わりに遊技球を使用し回胴式遊技機と同様な遊技態様を有する遊技機にも本発明は適用される。
３）上述の実施形態では、物理的なリールを回転させる図柄表示装置５１２を有する回胴式遊技機について述べたが、図柄表示装置５１２に替えて、前述の画像表示装置４３１と同様な機能を有する表示装置で図柄を変動表示するゲーム機（例えば、ビデオゲーム機）にも、本発明は適用可能である。
４）上述の実施形態は本発明の例示のために説明したが、上述の実施形態の他にも変形が可能である。その変形が特許請求の範囲で述べられている本発明の技術思想に基づく限り、その変形は本発明の技術的範囲内となる。

本発明の実施形態のＲＴ終了条件（ＲＴ解除出目を出現させＲＴ終了）を満たした場合の遊技態様の１例を示す図で、（ａ）はＢＥＴ数３枚時にＲＴ解除出目を告知し、３リールが回転している場合の図、（ｂ）は左リールの停止ボタン押下時の図である。 本発明の実施形態のＲＴ終了条件（ＲＴ解除出目を出現させＲＴ終了）を満たした場合の遊技態様の１例を示す図で、（ａ）は左リールが停止した図、（ｂ）は３リール全てが停止した図である。 本発明の実施形態の図２（ｂ）に示す状態に続くＲＴ終了後の次ゲームにおける遊技態様の１例を示す図で、（ａ）はＢＥＴ数３枚時に３リールが回転している場合の図、（ｂ）は３リールを停止しＢＢの図柄７を有効ライン上に揃えた場合の図である。 本発明の実施形態の回胴式遊技機の概観を示す説明図である。 本発明の実施形態の回胴式遊技機の制御回路構成を示す説明図である。 本発明の実施形態の表示窓内で回転する左、中、右の各リールを展開して示した図である。 本発明の実施形態のＲＴ終了条件（特定小役フラグ成立時のＲＴ解除当選）を満たした場合の遊技態様の１例を示す図で、（ａ）はＢＥＴ数３枚時に１５枚役（小役ｓ）のフラグが成立し、３リールが回転している場合の図、（ｂ）は３リール全てが停止しＲＴ解除に当選した場合の図である。 本発明の実施形態の主制御部のＣＰＵが実行する回胴式遊技制御処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の主制御部のＣＰＵが実行する回胴式遊技制御処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の主制御部のＣＰＵが実行する回胴式遊技制御処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の主制御部のＣＰＵが実行する回胴式遊技制御処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の主制御部のＣＰＵが実行する回胴式遊技制御処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の主制御部のＣＰＵが実行する回胴式遊技制御処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の副制御部のＣＰＵが実行する回胴式遊技副制御処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の主制御部から副制御部へ送信するコマンドの一部を例示した説明図である。 本発明の実施形態の引込みデータテーブルの図である。 従来の回胴式遊技機の概観を示す説明図である。 回胴式遊技機の有効ライン上に図柄を停止させる例を示す説明図である。

符号の説明

４００ 回胴式遊技機
４０１、４０２、４０３ 表示窓
４０４ メダル投入口
４０５、４０６、４０７、４０８、４０９ 入賞ライン表示
４１０、４１１、４１２、４１３、４１４ 有効ラインＬＥＤ
４１５ クレジット数表示装置
４１６、４１７、４１８ ベットボタン
４１９ スタートレバー
４２０、４２１、４２２ 停止ボタン
４２３ 払出数表示装置
４２４ メダル放出口
４２５ メダル受皿
４２６ 状態ランプ
４２７ スピーカ
４２８ 精算ボタン
４２９ 告知ランプ
４３０ ゲームカウンタ表示装置
２３１、４３１ 画像表示装置
５０１ リール始動スイッチ
５０２ ベットボタンスイッチ
５０３ 停止ボタンスイッチユニット
５０４ 精算スイッチ
５０５ メダルセンサスイッチ
５０６ その他スイッチ
５０７ リセット回路
５０８ 主制御部
５０９ ＲＯＭ
５１０ ＲＡＭ
５１１ 副制御部
５１２ 図柄表示装置
５１３ ＬＥＤ表示装置
５１４ ランプ表示装置
５１５ 効果音発生装置
５１６ ホッパ制御装置
５１７ ライン表示装置
５１８ 電源回路
５１９ ＲＯＭ
５２０ ＲＡＭ
５２１ 確率設定装置
５２３ ホールコンピュータ
６０１ 図柄番号
６０２、６０３、６０４ リール
６０５ リールの回転の向き
７０１ 小役告知
７５０、７５１、８５１、８５２、 図柄
９０１ ウィンドウ

Claims (3)

1. 複数の図柄からなる図柄列の変動表示が可能な表示手段を有し、投入され賭けられた遊技媒体の数に応じた本数の有効ラインを前記表示手段上に規定し、大役と小役とから構成される複数の役のうち当選した役の決定を行うと共に前記変動表示の開始によって遊技が開始され、遊技者からの停止指示により前記変動表示を停止し、当選した役を構成するように図柄が有効ライン上に表示された場合を当該当選した役の入賞とする遊技機であって、
   前記複数の役のうちの所定の役の当選が可能な第１の状態を制御する第１の制御手段と、
   前記所定の役の当選の確率を前記第１の状態より高めた第２の状態を制御する第２の制御手段であって、前記変動表示を停止した際の図柄の表示が所定の表示である場合に、状態を前記第２の状態から前記第１の状態へ遷移させる第２の制御手段とを備え、
   前記第２の制御手段は、少なくとも前記大役に当選した場合には前記変動表示を停止した際の図柄の表示を前記所定の表示とする
   ことを特徴とする遊技機。
2. 前記第２の制御手段は、前記第１の状態への遷移を抽選し、当該抽選に当選した場合に前記変動表示を停止した際の図柄の表示を前記所定の表示とする
   ことを特徴とする請求項１に記載の遊技機。
3. 前記所定の表示を報知するための報知手段
   をさらに備えたことを特徴とする請求項１また２に記載の遊技機。
   

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