JP2005295158A - 画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 反射率の小さい部分でもグレーバランスを調整することによって、より広い反射率範囲でグレーバランスを保つことが可能な画像読み取り装置を提供する。
【解決手段】 信号処理部39は、読み取られた画像信号にアナログ的な処理を施すアナログ信号処理部と、A/D変換回路47と、白板読取領域の画像信号にのみ一律一定の係数を乗算するレベル変換回路部48と、シェーディング補正回路部49と、γ補正回路部50と、基準発振信号を発振するOSC51と、各回路に所定のタイミング信号を分配するタイミング信号発生回路52と、黒オフセットレベルを検出する黒オフセットレベル検出回路53と、CCDの黒基準画素の読取データを検出する黒レベル検出回路部54aと、スキャンされた全画像データから一律、減算を行う黒減算回路部(黒減算部)54cと、目標値になるように黒減算値に加減算を施す黒減算値補正部54bとを備えて構成される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画像読取装置及び画像形成装置に関し、さらに詳しくは、複写機等のカラースキャナのグレーバランスを補正する技術に関するものである。
従来の画像読取装置では、装置の電源投入後に、CCD出力の黒レベル(光が当たっていない時の出力)が分解色(通常R、G、B)毎に0ではないレベルか、或いはある一定のレベルになるようにオフセットを持たせる(例えば8ビット画像データで10/255になるように調整する)。そして実際のオフセット補正はCCDの黒基準画素(画素はあるが、光学的にマスクされている)を使用する。またオフセット補正の目標値は装置の画像データのノイズ分を考慮して、黒レベルが0という値を数多く取らないように設定される。即ち、オフセット補正後、実際に画像読取を行う際は、スキャン前に黒基準画素の出力レベルを取得して、その値を全有効画素から減算(黒減算)する。例えば、黒オフセット補正で10/255と調整していれば、ノイズの影響を考えなければ減算値も10/255とする。
また、近年の画像読取装置は高解像度化、高速化が進みCCDアナログ波形の有効画像出力領域の安定期間を十分に確保できなくなっている。また、アナログ波形をサンプルホールドするタイミングもノイズの影響を避けられなくなってきている。つまり、高濃度域(低反射率域)の読取データのバラツキ、機械による差が大きくなってきている。例えば、ある高濃度パッチ(無彩色、黒)を読み取った際に装置の画像データがR/G/B=5/5/5(/255)であったのが、他の機械ではR/G/B=6/6/4(/255)となったりする。
またカラー複写機に搭載される画像読取装置では、反射率をリニアに出力するCCD出力を、転写紙に作像するために読取装置からのデータの濃度が、[濃度]=log(1/[反射率])の関係があるため、高濃度域(低反射率域)の読取データはダイナミックレンジを広げて後段の装置(プリンタ)で使用されることになる。つまり読取データが1digit変動しても、低濃度領域より変動幅が大きくなるため、プリンタ出力の濃度変動が高濃度域(低反射率域)が最も大きくなってしまう。言い換えると、画像が存在する領域の方が白領域(画像が存在しない領域)より見た目の変化が大きいため、より高濃度域でのグレーバランスの確保、安定性が重要になってきている。
また特開2000−316087公報には、イメージセンサからの画像信号をデジタル化する際、変換用の基準信号を設定するD/Aコンバータが最大のダイナミックレンジで設定値の調整を行うようにし、デジタル変換の精度と、この調整と同時に行う画像信号の各種レベル補正の精度を高め、高画質の読み取り画像を安定して得る技術について開示されている。
特開2000−316087公報
従来の画像読取装置では、真っ黒(遮光時)の光電変換素子の読取りデータが分解色毎にある一定のオフセットレベルになるように補正を行い、実際の画像読取り時にそのオフセットレベル分を読み取った画像信号レベルから減算する際、オフセット減算値を分解色毎に調整を行っているため、結果的に反射率の比較的大きい部分でのみ、グレーバランスを調整していたことになり、高濃度域(低反射率域)の読取データのバラツキ、機械による差に対してグレーバランスの調整が的確でないといった問題がある。
また特許文献1に開示されている従来技術は、ダイナミックレンジを制御可能なD/Aコンバータを備え、このD/Aコンバータにより画像信号処理手段において設定されるパラメータ値を調整するものであり、本願発明のグレーバランスを補正することは言及されていない。
本発明は、かかる課題に鑑み、黒減算部により減算された黒減算値に加減算を施す黒減算値補正部を備え、反射率の小さい部分でもグレーバランスを調整することによって、より広い反射率範囲でグレーバランスを保つことが可能な画像読み取り装置を提供することを目的とする。
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、原稿載置台に載置された原稿からの反射光を分解色毎に電気信号に変換する光電変換素子と、該光電変換素子により読み取られた画像信号にアナログ的な処理を施すアナログ信号処理部と、該アナログ信号処理部によりアナログ的に処理された画像信号をデジタル画像信号に変換するA/D変換回路と、白板読み取り領域の画像信号に一律の係数を乗算するレベル変換部と、前記デジタル画像信号にシェーディング補正及びγ補正の処理を施すデジタル画像処理部と、を備えた画像読取装置であって、前記光電変換素子の黒基準画素の読み取りデータを検出する黒レベル検出部と、該黒レベル検出部により検出された黒レベルの値をスキャンされた全画像データから一律減算を行う黒減算部と、該黒減算部により減算された黒減算値に加減算を施す黒減算値補正部と、を備えたことを特徴とする。
従来の画像読取装置では反射率の比較的大きい無彩色パッチを読み取ることによって、CCDのRGB出力のバランスを取っていた(グレーバランス調整)。
その方法としては、CCD出力(アナログ信号)をA/D変換する際、RGB毎にA/D変換器のリファレンス電圧を白基準板読取時と原稿読取時とで変化させることによって、その変化量によってバランスを取る方法や、A/D変換器のリファレンス電圧は固定にして、量子化された画像データに対して、RGB毎に係数をかける演算を行うことによってバランスを取る方法がある。本発明では従来では反射率の比較的大きい部分でのみ、グレーバランスを調整していたところを反射率の小さい部分でもグレーバランスを調整することによって、より広い反射率範囲でグレーバランスを保つことが可能となった。
かかる発明によれば、光電変換素子の黒基準画素の読み取りデータを検出する黒レベル検出部と、この黒レベル検出部により検出された黒レベルの値をスキャンされた全画像データから一律減算を行う黒減算部と、この黒減算部により減算された黒減算値に加減算を施す黒減算値補正部と、を備えたので、反射率の小さい部分でもグレーバランスを調整することが可能になり、より広い反射率範囲でグレーバランスを保つことができる。
請求項2は、前記画像読取装置の分解色毎のグレーバランスを調整する場合、低濃度の無彩色原稿を読み取り、該読取画像データを前記デジタル画像処理部によりシェーディング補正された後の出力が目標値になるように前記レベル変換部の乗算係数を求め、その後、高濃度な無彩色原稿を読み取り、該読取画像データを前記デジタル画像処理部によりシェーディング補正された後の出力が目標値になるように前記黒減算値補正部により黒減算値に加減算を施して前記黒減算値を補正することを特徴とする。
実際の画像読取時はスキャン前に黒レベル検出部でCCDの黒基準画素の読取データを検出して、その値を黒減算部においてスキャンされた全画像データから一律、減算を行なっている。そしてスキャナ出力RGBのグレーバランス調整に際して、まず、低濃度のグレーパッチをスキャンして、その画像データのシェーディング補正後の出力が目標値になるようにレベル変換部の乗算係数を求める。その後、今度は高濃度のグレーパッチをスキャンして、その画像データのシェーディング補正後の出力が、目標値になるように黒減算値補正部で黒減算値に加減算を施すものである。
かかる発明によれば、画像読取装置の分解色毎のグレーバランスを調整する場合、低濃度の無彩色原稿を読み取り、この読取画像データをデジタル画像処理部によりシェーディング補正された後の出力が目標値になるようにレベル変換部の乗算係数を求め、その後、高濃度な無彩色原稿を読み取り、この読取画像データをデジタル画像処理部によりシェーディング補正された後の出力が目標値になるように黒減算値補正部により黒減算値に加減算を施して黒減算値を補正するので、より広い反射率範囲でグレーバランスを保つことができる。
請求項3は、前記画像読取装置毎に予め設定された前記レベル変換部の係数及び前記黒減算値補正部により補正された補正値を格納する記憶手段を備え、当該画像読取装置の起動時に前記記憶手段をアクセスして前記係数及び補正値をロードすることを特徴とする。
黒減算の調整差分値は通常、装置の組み立て時に工程の治具等で実施して、レベル変換部の係数及び黒減算値補正部により補正された補正値はメモリに格納する。そして、電源立上げ時にそのメモリをアクセスすることによりその係数及び補正値をロードして使用するようにする。
かかる発明によれば、画像読取装置毎に予め設定されたレベル変換部の係数及び黒減算値補正部により補正された補正値を格納する記憶手段を備え、当該画像読取装置の起動時に記憶手段をアクセスして係数及び補正値をロードするので、機械ごとに最適な係数及び補正値によりグレーバランスが補正され、機械差によるグレーバランスの差を最小限にすることができる。
請求項4は、原稿載置台に載置された原稿の反射光を分解色毎に電気信号に変換する光電変換素子と、該光電変換素子により読み取られた画像信号にアナログ的な処理を施すアナログ信号処理部と、該アナログ信号処理部によりアナログ的に処理された画像信号をデジタル画像信号に変換するA/D変換回路と、白板読み取り領域の画像信号に一律の係数を乗算するレベル変換部と、前記デジタル画像信号にシェーディング補正及びγ補正の処理を施すデジタル画像処理部と、を備えた画像読取装置であって、前記光電変換素子の黒基準画素の読み取りデータを検出する黒レベル検出部と、該黒レベル検出部により検出された黒レベルの値をスキャンされた全画像データから一律減算を行う黒減算部と、読み取りデータをグレーバランスの保てる値に変換するγテーブルにより前記読み取りデータを補正するスキャナγ補正部とを備え、前記画像読取装置の分解色毎のグレーバランスを調整する場合、低反射率から高反射率部分まで複数ステップを持つ無彩色チャートをスキャンし、前記スキャナγ補正部は、前記無彩色チャートの読み取り結果が目標値と重なるような補正係数を、前記無彩色チャートのステップ間の読み取りデータの前後の値から線形近似して補間して算出することを特徴とする。
低反射率から高反射率部分まで複数ステップを持つ無彩色チャートを読取り、その読取結果から各反射率ステップ毎に理想のグレーバランスとなるように、A/D変換回路後段にスキャナγ補正部を設けることにより、RGB毎に補正をかけて、広い反射率範囲でグレーバランスを保つことが可能となる。ただし無彩色チャートは濃度ステップが階調数より大幅に少ないため、ステップとステップの間の読取データの補正係数は前後の値から線形近似して補間する。
かかる発明によれば、画像読取装置の分解色毎のグレーバランスを調整する場合、低反射率から高反射率部分まで複数ステップを持つ無彩色チャートをスキャンし、スキャナγ補正部は、無彩色チャートの読み取り結果が目標値と重なるような補正係数を、無彩色チャートのステップ間の読み取りデータの前後の値から線形近似して補間して算出するので、RGB毎に補正をかけて、広い反射率範囲でグレーバランスを保つことができる。
請求項5は、前記画像読取装置毎に予め設定された前記スキャナγ補正部の係数を格納する記憶手段を備え、当該画像読取装置の起動時に前記記憶手段をアクセスして前記係数をロードすることを特徴とする。
スキャナγ補正部の係数は通常、装置の組み立て時に工程の治具等で実施して、その結果をメモリに格納する。そして、電源立上げ時にそのメモリをアクセスすることによりその係数をロードして使用するようにする。
かかる発明によれば、画像読取装置毎に予め設定されたスキャナγ補正部の係数を格納する記憶手段を備え、当該画像読取装置の起動時に記憶手段をアクセスして係数をロードするので、装置ごとに最適な係数によりグレーバランスが補正され、装置差によるグレーバランスの差を最小限にすることができる。
請求項6は、請求項1乃至5の何れか1つの画像読取装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
上記請求項1乃至5の何れか1つの画像読取装置を画像形成装置の画像読み取り手段として備えることにより、グレーバランスが装置差によりばらつくことを防止した画像形成装置を実現することができる。
かかる発明によれば、画像形成装置が請求項1乃至5の何れか1つの画像読取装置を備えたので、グレーバランスが装置差によりばらつくことを防止した画像形成装置を実現することができる。
請求項1の発明によれば、光電変換素子の黒基準画素の読み取りデータを検出する黒レベル検出部と、この黒レベル検出部により検出された黒レベルの値をスキャンされた全画像データから一律減算を行う黒減算部と、この黒減算部により減算された黒減算値に加減算を施す黒減算値補正部と、を備えたので、反射率の小さい部分でもグレーバランスを調整することが可能になり、より広い反射率範囲でグレーバランスを保つことができる。
また請求項2では、画像読取装置の分解色毎のグレーバランスを調整する場合、低濃度の無彩色原稿を読み取り、この読取画像データをデジタル画像処理部によりシェーディング補正された後の出力が目標値になるようにレベル変換部の乗算係数を求め、その後、高濃度な無彩色原稿を読み取り、この読取画像データをデジタル画像処理部によりシェーディング補正された後の出力が目標値になるように黒減算値補正部により黒減算値に加減算を施して黒減算値を補正するので、より広い反射率範囲でグレーバランスを保つことができる。
また請求項3では、画像読取装置毎に予め設定されたレベル変換部の係数及び黒減算値補正部により補正された補正値を格納する記憶手段を備え、当該画像読取装置の起動時に記憶手段をアクセスして係数及び補正値をロードするので、機械ごとに最適な係数及び補正値によりグレーバランスが補正され、機械差によるグレーバランスの差を最小限にすることができる。
また請求項4では、画像読取装置の分解色毎のグレーバランスを調整する場合、低反射率から高反射率部分まで複数ステップを持つ無彩色チャートをスキャンし、スキャナγ補正部は、無彩色チャートの読み取り結果が目標値と重なるような補正係数を、無彩色チャートのステップ間の読み取りデータの前後の値から線形近似して補間して算出するので、RGB毎に補正をかけて、広い反射率範囲でグレーバランスを保つことができる。
また請求項5では、画像読取装置毎に予め設定されたスキャナγ補正部の係数を格納する記憶手段を備え、当該画像読取装置の起動時に記憶手段をアクセスして係数をロードするので、装置ごとに最適な係数によりグレーバランスが補正され、装置差によるグレーバランスの差を最小限にすることができる。
また請求項6では、画像形成装置が請求項1乃至5の何れか1つの画像読取装置を備えたので、グレーバランスが装置差によりばらつくことを防止した画像形成装置を実現することができる。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は本発明の画像読取装置の構成を示す側断面図である。この画像読取装置40は、原稿41を載置するコンタクトガラス28と、原稿露光用のキセノンランプ29と第1反射ミラー30とからなる第1キャリッジ33と、第2反射ミラー31及び第3反射ミラー32からなる第2キャリッジ34と、CCDリニアイメージセンサ36(以下、CCDと記す)に結像するためのレンズユニット35と、読み取り光学系等による各種の歪みを補正するための白基準板42とを備えて構成される。尚、CCD36はセンサボード37に実装され、ケーブル38により信号処理部39に接続されている。また走査時は第1キャリッジ33及び第2キャリッジ34はステッピングモータによって副走査方向Aに移動する。
図2は本発明の第1の実施形態の信号処理部39のブロック図である。この信号処理部39は、画像信号VE、VOをそれぞれサンプルパルスによりサンプリングし保持するサンプルホールド回路43と、CCD(光電変換素子)36の暗出力のレベルのバラツキを補正する黒レベル補正回路部(黒レベル補正部)44と、奇数、偶数画素の出力をマルチプレクスし画像信号Vとするマルチプレクス回路45と、画像信号VをA/D変換の基準電圧のレベルに増幅する増幅回路46と、8bitのデジタルデータに変換するA/D変換回路47と、白板読取領域の画像信号にのみ一律一定の係数を乗算するレベル変換回路部(レベル変換部)48と、CCD36の感度バラツキや照射系の配光ムラを補正するシェーディング補正回路部49と、γ補正などのデジタル処理を施すγ補正回路部50と、基準発振信号を発振するOSC51と、各回路に所定のタイミング信号を分配するタイミング信号発生回路52と、黒オフセットレベルを検出する黒オフセットレベル検出回路53と、CCDの黒基準画素の読取データを検出する黒レベル検出回路部(黒レベル検出部)54aと、その値をスキャンされた全画像データから一律、減算を行う黒減算回路部(黒減算部)54cと、希望の目標値になるように黒減算値に加減算を施す黒減算値補正部54bとを備えて構成される。
次に信号処理部39の動作について説明する。まずCCD36から駆動パルスに同期して画像信号VE、VOが出力され、サンプルホールド回路43によって画像信号VE、VOをそれぞれサンプルパルスによりサンプリングし保持する。これによって画像信号を連続したアナログ信号に変換し、黒レベル補正回路44においてCCD36の暗出力のレベルのバラツキを補正した後、マルチプレクス回路45において奇数、偶数画素の出力をマルチプレクスし画像信号Vとして出力する。画像信号Vは増幅回路46でA/D変換の基準電圧のレベルに増幅され、A/D変換回路47によって8bitのデジタルデータに変換される。こうして得られたデジタル画像信号はレベル変換回路部48において、白板読取領域の画像信号にのみ一律一定の係数を乗算してから、シェーディング補正回路部49においてキセノンランプ29で照射された白基準板39の反射光をCCD36で読み取ることにより、所定の濃度のレベルが得られ、CCD36の感度バラツキや照射系の配光ムラを補正され、さらにはγ補正回路部50などのデジタル処理がなされる。
尚、CCD36およびその他の回路の駆動に必要な信号は信号処理基板39上の発振器(OSC)51をもとにタイミング信号発生回路52で生成され、各回路部に入力される。また黒レベル補正回路44では、CCDの黒基準画素のA/D変換回路後のデータが10(/255)になるようにオフセットレベルを主走査1ライン毎に調整している。調整はA/D変換回路47の出力を受けて黒オフセット検出回路53を介して、目標値(10)との差分を黒レベル補正回路44で補正するようにフィードバックをかけている。通常、サンプルホールド回路43、黒レベル補正回路44、マルチプレクス回路45、増幅回路46、A/D変換回路47、黒オフセット検出回路53はASIC55として集積化されることが多い。
本発明の実施形態では、画像読取時はスキャン前に黒レベル検出回路部54aでCCD36の黒基準画素の読取データを検出して、その値を黒減算回路部54cにおいてスキャンされた全画像データから一律、減算を行なっている。そしてスキャナ出力RGBのグレーバランス調整に際して、まず、低濃度のグレーパッチ(無彩色、反射率60%〜70%程度)をスキャンして、その画像データのシェーディング補正後の出力が、希望の目標値になるようにレベル変換回路部48の乗算係数を求める。その後、今度は高濃度のグレーパッチ(無彩色、反射率1〜2%程度)をスキャンして、その画像データのシェーディング補正後の出力が、希望の目標値になるように黒減算値補正部54bで黒減算値に加減算を施すようにしている。更に具体的に説明すると、黒減算値の補正方法は以下の通りである。
今、高濃度のグレーパッチ(無彩色、反射率1〜2%程度)をスキャンした時の画像データの目標値がRGBともに5(/255)であった場合、
補正が不要のケースは、
実測した高濃度パッチ(無彩色、黒)の読取レベルが、R/G/B=5/5/5(/255)で、目標値の高濃度パッチ(無彩色、黒)の読取レベルR/G/B=5/5/5(/255)と同じ場合である。
補正が必要なケースとして、
実測した高濃度パッチ(無彩色、黒)の読取レベルが、R/G/B=6/6/4(/255)で、目標値の高濃度パッチ(無彩色、黒)の読取レベルR/G/B=5/5/5(/255)と異なる場合である。
即ち、黒オフセットレベルはR/G/B=10/10/10(/255)になるように補正しているから、通常は黒減算値はR/G/B=10/10/10(/255)となるが、いまパッチの読取レベルの目標値との差がR/G/B=+1/+1/−1となっているため、この差を埋めるために、黒減算値にR/G/B=+1/+1/−1の加減算を施して、R/G/B=11/11/9(/255)とする。実際は黒減算後にシェーディング補正を行なうので、厳密には[パッチの読取結果の差分]=[黒減算値の差分]とはならないが、反射率1〜2%程度のパッチでは読取レベルそのものが小さい(5程度)ので、ほぼ等しいと考えられる。さらに厳密に調整したい場合は[黒減算値の差分]を設定する際、その時の白レベルに応じて係数をかける必要がある。
また黒減算の調整差分値は通常、装置の組み立て時に工程の治具等で実施して、調整値はRAM56に格納して、以後電源立上げ時にそのRAM56にアクセスしてその値をロードして使用するようにする。
図3は本発明の第2の実施形態の信号処理部68のブロック図である。同じ構成要素には図2と同じ参照番号が付されているので、重複する説明は省略する。図3が図2と異なる点は、シェーディング補正回路部49とγ補正回路部50との間に無彩色チャートの読み取り結果が目標値と重なるような補正係数を、無彩色チャートのステップ間の読み取りデータの前後の値から線形近似して補間して算出するスキャナγ補正回路部81を追加した点である。
本発明の実施形態では、スキャナ出力RGBのグレーバランス調整に際して、図示しない20段濃度ステップのあるグレー(無彩色)チャートをスキャンする。その20段の各ステップの読取結果が目標値と重なるような補正係数を算出する。ただし調整チャートは20段の濃度ステップしかなく、階調数の256より大幅に少ないため、ステップとステップの間の読取データの補正係数は前後の値から線形近似して補間する。こうすることによって装置の読取データをグレーバランスの保てる値に変換するγテーブルが生成される。
そしてγテーブルを形成する係数は通常、装置の組み立て時に工程の治具等で実施して、係数はRAM86に格納して、以後電源立上げ時にそのRAM86にアクセスしてその値をスキャナγ補正回路部81にロードして使用するようにする。
図4は、本発明の一実施形態に係るデジタル複写機の概略構成図である。同じ構成要素には同じ参照番号を付して説明する。この構成は、画像処理装置としての複写機100であり、この複写機100の上面にはコンタクトガラス28が設けられている。また、複写機100の上部には自動原稿送り装置(以下、単にADFという)201が設けられており、このADF1はコンタクトガラス28を開閉するように複写機100に図示しないヒンジ等を介して連結されている。このADF201は、複数の原稿からなる原稿束を載置可能な原稿載置台としての原稿トレイ202と、原稿トレイ202に載置された原稿束から原稿を1枚ずつ分離してコンタクトガラス28に向かって搬送する分離・搬送手段と、分離・搬送手段によってコンタクトガラス28に向かって搬送された原稿をコンタクトガラス28上の読取位置に搬送・停止させるとともに、コンタクトガラス28の下方に配設された本発明の読取装置(公知の露光ランプ29、ミラー30、31、32、レンズ35、CCD36等)40により読み取りが終了した原稿をコンタクトガラス28から搬出する。給紙モータはコントローラからの出力信号によって駆動されるようになっており、コントローラは複写機100から給紙スタート信号が入力されると、給紙モータを正・逆転駆動するようになっている。給紙モータが正転駆動されると、給送ローラ203が時計方向に回転して原稿束から最上位に位置する原稿が給紙され、コンタクトガラス28に向かって搬送される。この原稿の先端が原稿セット検知センサ207によって検知されると、コントローラは原稿セット検知センサ207からの出力信号に基づいて給紙モータを逆転駆動させる。これにより、後続する原稿が進入するのを防止して分離されないようになっている。
また、コントローラは原稿セット検知センサ207が原稿の後端を検知したとき、この検知時点からの搬送ベルトモータの回転パルスを計数し、回転パルスが所定値に達したときに、給送ベルト204の駆動を停止して給送ベルト204を停止することにより、原稿をコンタクトガラス28読取位置に停止させる。また、コントローラは原稿セット検知センサ7によって原稿の後端が検知された時点で、給紙モータを再び駆動し、後続する原稿を上述したように分離してコンタクトガラス28に向かって搬送し、この原稿が原稿セット検知センサ207によって検知された時点からの給紙モータのパルスが所定パルスに到達したときに、給紙モータを停止させて次原稿を先出し待機させる。そして、原稿がコンタクトガラス28の読取位置に停止したとき、複写機100によって原稿の読み取りおよび露光が行なわれる。この読み取りおよび露光が終了すると、コントローラには複写機100から信号が入力されるため、コントローラはこの信号が入力すると、搬送ベルトモータを正転駆動して、搬送ベルト216によって原稿をコンタクトガラス28から排送ローラ205に搬出する。
上記のように、ADF201にある原稿トレイ202に原稿の画像面を上にして置かれた原稿束は、操作部上のプリントキーが押下されると、一番上の原稿からコンタクトガラス28上の所定の位置に給送される。給送された原稿は、読み取りユニット250によってコンタクトガラス28上の原稿の画像データを読み取り後、給送ベルト204および反転駆動コロによって排出口A(原稿反転排出時の排出口)に排出される。さらに、原稿トレイ202に次の原稿が有ることを検知した場合、前原稿と同様にコンタクトガラス28上に給送る。
第1トレイ208、第2トレイ209、第3トレイ210に積載された転写紙は、各々第1給紙ユニット211、第2給紙ユニット212、第3給紙ユニット213によって給紙され、縦搬送ユニット214によって感光体215に当接する位置まで搬送される。読み取りユニット250にて読み込まれた画像データは、書き込みユニット257からのレーザによって感光体215に書き込まれ、現像ユニット227を通過することによってトナー像が形成される。そして、転写紙は感光体215の回転と等速で搬送ベルト216によって搬送されながら、感光体215上のトナー像が転写される。その後、定着ユニット217にて画像を定着させ、排紙ユニット218に搬送される。排紙ユニット218に搬送された転写紙は、ステープルモードを行わない場合は、排紙トレイ219に排紙される。
本発明の画像読取装置の構成を示す側断面図。 本発明の第1の実施形態の信号処理部39のブロック図。 本発明の第2の実施形態の信号処理部68のブロック図。 本発明の一実施形態に係るデジタル複写機の概略構成図。
符号の説明
36 CCD、43 サンプルホールド回路、44 黒レベル補正回路、45 マルチプレクス回路、46 増幅回路、47 A/D変換回路、48 レベル変換回路部、49 シェーディング補正回路、50 γ補正回路部、51 OSC、52 タイミング信号発生回路、53 黒オフセットレベル検出回路、54a 黒レベル検出回路部、54b 黒減算値補正部、54c 黒減算回路部、56 RAM

Claims (6)

  1. 原稿載置台に載置された原稿からの反射光を分解色毎に電気信号に変換する光電変換素子と、該光電変換素子により読み取られた画像信号にアナログ的な処理を施すアナログ信号処理部と、該アナログ信号処理部によりアナログ的に処理された画像信号をデジタル画像信号に変換するA/D変換回路と、白板読み取り領域の画像信号に一律の係数を乗算するレベル変換部と、前記デジタル画像信号にシェーディング補正及びγ補正の処理を施すデジタル画像処理部と、を備えた画像読取装置であって、
    前記光電変換素子の黒基準画素の読み取りデータを検出する黒レベル検出部と、該黒レベル検出部により検出された黒レベルの値をスキャンされた全画像データから一律減算を行う黒減算部と、該黒減算部により減算された黒減算値に加減算を施す黒減算値補正部と、を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記画像読取装置の分解色毎のグレーバランスを調整する場合、低濃度の無彩色原稿を読み取り、該読取画像データを前記デジタル画像処理部によりシェーディング補正された後の出力が目標値になるように前記レベル変換部の乗算係数を求め、その後、高濃度な無彩色原稿を読み取り、該読取画像データを前記デジタル画像処理部によりシェーディング補正された後の出力が目標値になるように前記黒減算値補正部により黒減算値に加減算を施して前記黒減算値を補正することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記画像読取装置毎に予め設定された前記レベル変換部の係数及び前記黒減算値補正部により補正された補正値を格納する記憶手段を備え、当該画像読取装置の起動時に前記記憶手段をアクセスして前記係数及び補正値をロードすることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  4. 原稿載置台に載置された原稿の反射光を分解色毎に電気信号に変換する光電変換素子と、該光電変換素子により読み取られた画像信号にアナログ的な処理を施すアナログ信号処理部と、該アナログ信号処理部によりアナログ的に処理された画像信号をデジタル画像信号に変換するA/D変換回路と、白板読み取り領域の画像信号に一律の係数を乗算するレベル変換部と、前記デジタル画像信号にシェーディング補正及びγ補正の処理を施すデジタル画像処理部と、を備えた画像読取装置であって、
    前記光電変換素子の黒基準画素の読み取りデータを検出する黒レベル検出部と、該黒レベル検出部により検出された黒レベルの値をスキャンされた全画像データから一律減算を行う黒減算部と、読み取りデータをグレーバランスの保てる値に変換するγテーブルにより前記読み取りデータを補正するスキャナγ補正部とを備え、
    前記画像読取装置の分解色毎のグレーバランスを調整する場合、低反射率から高反射率部分まで複数ステップを持つ無彩色チャートをスキャンし、前記スキャナγ補正部は、前記無彩色チャートの読み取り結果が目標値と重なるような補正係数を、前記無彩色チャートのステップ間の読み取りデータの前後の値から線形近似して補間して算出することを特徴とする画像読取装置。
  5. 前記画像読取装置毎に予め設定された前記スキャナγ補正部の係数を格納する記憶手段を備え、当該画像読取装置の起動時に前記記憶手段をアクセスして前記係数をロードすることを特徴とする請求項4に記載の画像読取装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか1つの画像読取装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。

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