JP2005295036A - ホームエージェントシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 気付アドレス管理機能に対する処理能力を向上させることが可能なホームエージェントシステムを提供することである。
【解決手段】 本発明のホームエージェントシステムは、モバイルノードの位置情報を管理すると共に、そのモバイルノード宛てのパケットを前記位置情報を利用して転送する処理を行う。そして、モバイルノードが送信する位置情報通知パケットを処理してそのモバイルノードの位置情報を取得する1以上の位置処理装置12、・・・12と、前記1以上の位置処理装置に接続され、前記モバイルノード宛てのパケットを転送する転送処理装置10と、を備える。前記転送処理装置10は、前記位置処理装置により取得された位置情報を前記モバイルノードの気付アドレスと対応付けて格納する位置情報管理テーブル11と、前記格納された位置情報を利用して前記モバイルノード宛てのパケットを転送する転送部とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、モバイルIPシステムのホームエージェントに関する。
ホームエージェントは、移動端末(モバイルノード、Mobile Node、MN)の現在いる位置を示す気付アドレス(Care-of Address、CoA)を管理し、他の装置からそのモバイルノード宛てに送られるパケットをインターセプトし、そのモバイルノードの気付アドレス宛てに転送する機能を有する。このため、上記他の装置は、モバイルノードの移動を認識せずに、単に、そのモバイルノードの初期の登録アドレスを示すホームアドレス宛てにパケットを送信することで、そのモバイルノードと通信することが可能となる。
ホームエージェントにおける気付アドレスの管理は、モバイルノードから定期的に送られてくる位置情報通知パケット(Binding Update Packet)を受信/解析することにより行なわれる。この情報は、モバイルノードごとに当然異なり、また、定期的に送られてくる以外にもモバイルノードが移動するたびに発生するので、処理量は膨大なものとなる。なお、モバイルノードとしては、各種端末やパソコン、例えば、モバイル機能を持つPDA、Mobile IP電話、が考えられる。
図28は、従来のホームエージェントを含むシステム構成図である。
図28に示されるように、従来のホームエージェント213は、外部ネットワーク211とHUB212を介して接続されている。
図29は、従来のホームエージェントの構成を示すブロック図である。
図29において、従来のホームエージェント213は、パケットを送受信するパケット送受信部214、各種IO215、必要な処理を行う各種プログラムが格納されるHD216、格納されているプログラムがロードされ実行されることで実現されるパケット処理コントローラ部217、バインディングキャッシュテーブル218を保持するメモリ部219、を備える。
なお、図28、29は、例えば、下記非特許文献1に記載される内容に基づいて、作成されたものである。
詳解Mobile IP移動ノードからのインターネットアクセス ジェイムズ・D・ソロモン、第4章
現在、一般に存在しているホームエージェントは、KAME(http://www.kame.net/)、USAGI(http://www.linux-ipv6.org/)などのソフトウェアをサーバ装置に実装することにより機能が実現されている。これらのソフトウェアでは、上記気付アドレスの管理の他に、上述の気付アドレスへの転送処理も行っている。そして、上記した登録アドレスの数が1つのホームエージェントに対して膨大な数であることを考慮すると、関連する処理量も膨大なものとなる。
そして、この処理時間の多くは、モバイルノードから送られてくる位置情報通知パケットに対する位置情報処理に使われている。特に、上記の気付アドレスへの転送処理をソフトウェアによらず、サーバ装置の拡張スロットに挿入されたハードウェアにて行なう場合には、ハードウェアが一度に処理可能な気付アドレスへの転送処理量が膨大なものとなるため、上述の位置情報処理に使われる処理時間の全体の処理時間に対する比率が一層高まり、全体の処理時間を伸ばす原因となってしまう。
また、ホームエージェントが、モバイルノード宛てのパケットをインターセプトし、気付アドレスに転送する機能をもつということは、モバイルノード宛てのパケットをインターセプトできるよう、自由にパケットが流れている位置にそのホームエージェントを設置しなければならないことを意味するが、一方では、気付アドレスを悪意のあるユーザに改ざんされた場合、容易にモバイルノード宛てのパケットを乗っ取られるため、このホームエージェント中、気付アドレス管理機能については、特に、セキュリティレベルを高める必要がある。すなわち、ホームエージェントは、一般ユーザから自由にアクセスできる場所に設置しなければならないにもかかわらず、悪意のあるユーザから気付アドレス管理機能を守らなければならない。
また、ホームエージェントの故障時の復旧手順として、IETF−DraftにてDynamic Home Agent Address Discoveryという方法が規定されている。この方法は、モバイルノード側でホームエージェントの故障を検出した際に別のホームエージェントを検索し、検索された代替となるホームエージェントに位置情報通知パケットを送り、その代替ホームエージェントで、その位置情報通知パケットを解析・設定した後に、気付アドレスへのパケット転送処理が行われるというものである。
モバイルノードがホームエージェントの故障を検出したことをトリガとしていることからも明らかなように、この復旧手順は、「無中断」では行なわれず、復旧には多くの時間がかかるという問題がある。また、モバイルノード、すなわち、ユーザ主導で切替処理を行うため、ユーザが持つモバイルノードが故障検出機能を有することが前提となる。よって、ホームエージェント自体が復旧機能を持っているとはいえない。
本発明の第1の課題は、気付アドレス管理機能に対する処理能力を向上させることが可能なホームエージェントシステムを提供することである。
本発明の第2の課題は、気付アドレス管理機能に対するセキュリティレベルを向上させることが可能なホームエージェントシステムを提供することである。
本発明の第3の課題は、故障発生時に無中断で処理を継続することが可能なホームエージェントシステムを提供することである。
本発明の第1態様のホームエージェントシステムは、図1に示すように、モバイルノードの位置情報を管理すると共に、そのモバイルノード宛てのパケットを前記位置情報を利用して転送するホームエージェントシステムにおいて、モバイルノードが送信する位置情報通知パケットを処理してそのモバイルノードの位置情報を取得する1以上の位置処理装置12、・・・12と、前記1以上の位置処理装置に接続され、前記モバイルノード宛てのパケットを転送する転送処理装置10と、を備え、前記転送処理装置10は、前記位置処理装置により取得された位置情報を前記モバイルノードのホームアドレスと対応付けて格納する位置情報管理テーブル11と、前記格納された位置情報を利用して前記モバイルノード宛てのパケットを転送する転送部と、を有することを特徴とするホームエージェントシステムである。
ここで、モバイルノードに対する位置情報処理を行う位置処理装置を転送処理装置から分離して1以上設けたことから、気付アドレス管理機能に対する処理能力を向上させることが可能となる。特に、位置処理装置が複数設けられている場合は、それら位置処理装置において、位置情報が並行して処理されるので、処理能力を一層向上することが可能となる。なお、図中には、複数台の位置処理装置が示されているが、位置処理装置を1台とすることも可能である。
本発明の第2態様のホームエージェントシステムは、上記第1態様において、前記転送処理装置は、第1のセキュリティレベルを有するネットワーク内に設置されると共に、前記1以上の位置処理装置は、前記第1のセキュリティレベルより高いセキュリティレベルを有するネットワーク内に設置されるホームエージェントシステムである。
ここで、パケットの転送処理を行う転送処理装置と1以上の位置処理装置とは、それぞれ分離して設置されているので、各装置の処理内容に応じたセキュリティレベルの設定が可能となる。例えば、1以上の位置処理装置をセキュリティレベルが高いネットワーク内に設置するようにすれば、それら1以上の位置処理装置が担当する気付アドレス管理機能に対するセキュリティレベルを向上させることが可能となる。
本発明の第3態様のホームエージェントシステムは、上記第1態様において、前記転送部は、前記位置情報通知パケットをインターセプトして前記位置処理装置のいずれかに転送し、前記位置情報管理テーブルは、前記位置情報通知パケットを転送した位置処理装置により取得された位置情報を格納するホームエージェントシステムである。
本発明の第4態様のホームエージェントシステムは、上記第3態様において、前記転送処理装置は、前記管理された各モバイルノードのホームアドレスに対して処理担当の位置処理装置を対応付けて格納する位置処理装置/ホームアドレス対応テーブルと、該位置処理装置/ホームアドレス対応テーブルに基づいて、位置情報通知パケットの送信先の位置処理装置を決定する送信先装置決定部と、をさらに備え、前記転送部は、決定された送信先に前記位置情報通知パケットを送信するホームエージェントシステムである。
本発明の第5態様のホームエージェントシステムは、上記第3態様において、前記各位置処理装置は、前記モバイルノードの位置情報通知パケットを受信する受信部と、受信した位置情報通知パケットを自装置において位置情報処理するか否かを決定する位置処理実行可否決定部と、自装置において処理すると決定された場合に、前記位置情報通知パケットを処理して得られた位置情報を格納する位置情報管理テーブルと、自装置において処理しないと決定された場合に、前記位置情報通知パケットに対して、次に転送する位置処理装置を転送先として設定する転送先設定部と、転送先が設定された位置情報通知パケットを送信する送信部とを備えるホームエージェントシステムである。
本発明の第6態様のホームエージェントシステムは、上記第4態様において、前記位置処理装置のいずれかに故障が発生した時に、故障発生箇所を切り離すように指示を出す運用管理部と、故障時切替用の予備の位置処理装置とをさらに有し、前記運用管理部は、故障発生時に、故障が発生した位置処理装置に対応付けられる各モバイルノードのホームアドレスを、予備の位置処理装置に対応付けられるように再設定するホームエージェントシステムである。
ここで、運用管理部により、位置処理装置のいずれかに発生する故障が検出され、位置処理装置/ホームアドレス対応テーブルにおいて、その故障が発生した位置処理装置に対応付けられた各モバイルノードのホームアドレスを、予備の位置処理装置に対応付けるように再設定するので、モバイルノード側での故障の検出を待つことなく、無中断で、故障時の復旧が行なえる。
本発明の第7態様のホームエージェントシステムは、上記第5態様において、前記位置処理装置のいずれかに故障が発生した時に、故障発生箇所を切り離すように指示を出す運用管理部をさらに有し、前記運用管理部は、故障発生時に、故障発生箇所を回避するように、転送先の位置処理装置を設定するように指示を出すホームエージェントシステムである。
ここで、運用管理部により、位置処理装置のいずれかに発生する故障が検出され、故障発生箇所を切り離すように指示が出されるので、モバイルノード側での故障の検出を待つことなく、無中断で、故障時の復旧が行なえる。
本発明によれば、モバイルノードに対する位置情報処理を行う位置処理装置を転送処理装置から分離して1以上設けたことから、気付アドレス管理機能に対する処理能力を向上させることが可能となる。特に、位置処理装置が複数設けられている場合は、それら位置処理装置において、位置情報が並行して処理されるので、処理能力を一層向上することが可能となる。
また、本発明によれば、パケットの転送処理を行う転送処理装置と1以上の位置処理装置とは、それぞれ分離して設置されているので、各装置の処理内容に応じたセキュリティレベルの設定が可能となる。例えば、1以上の位置処理装置をセキュリティレベルが高いネットワーク内に設置するようにすれば、それら1以上の位置処理装置が担当する気付アドレス管理機能に対するセキュリティレベルを向上させることが可能となる。
また、本発明によれば、運用管理部により、位置処理装置のいずれかに発生する故障が検出され、位置処理装置/ホームアドレス対応テーブルにおいて、その故障が発生した位置処理装置に対応付けられた各モバイルノードのホームアドレスを、予備の位置処理装置に対応付けるように再設定するので、モバイルノード側での故障の検出を待つことなく、無中断で、故障時の復旧が行なえる。
また、本発明によれば、運用管理部により、位置処理装置のいずれかに発生する故障が検出され、故障発生箇所を切り離すように指示が出されるので、モバイルノード側での故障の検出を待つことなく、無中断で、故障時の復旧が行なえる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図2は、本発明の第1および第2実施形態に共通するホームエージェントシステムの構成を示すブロック図である。
図2において、ホームエージェントシステムは、HUB21によって、1以上の位置処理ホームエージェント(Position Processing Home Agent、PPHA)22、・・・22と、転送処理ホームエージェント(Transfer Processing Home Agent、TPHA)24とが内部ネットワークを介して接続されることにより構成されている。HUB21の一方の側は、外部ネットワーク26と接続され、その外部ネットワーク26を介して、外部とのパケットの送受信が行なわれる。PPHA22、・・・22、および、TPHA24は、それぞれに、モバイルノードの現在の位置情報を管理する位置情報管理テーブル(Binding Cache Table)22、・・・22、25を有する。
それら管理テーブルには、ホームアドレスと気付アドレス(現在位置情報)が対応付けられて格納されている。各PPHAの位置情報管理テーブル22、・・・22の情報を集めることにより、TPHA24の位置情報管理テーブルが得られる。
このホームエージェントシステムは、自装置に登録されたモバイルノードの位置情報を管理すると共に、相手ノード(Corresponding Node)からの通信データをその管理対象のモバイルノードに転送する処理を行う。
位置情報の管理においては、TPHA24において、モバイルノードから位置情報通知パケット(バインディングアップデートパケット、Binding Update Packet、BUパケット)を定期的に受信すると共に、その位置情報通知パケットへの応答として、バインディングアクノレッジメントパケット(Binding Acknowledgement Packet、BAckパケット)を、モバイルノードに返信している。また、PPHA22、・・・22においては、位置情報処理として、例えば、TPHA24が管理するホームアドレス宛てのパケットであって、現在位置がたまたま、そのTPHA24にあるモバイルノードについては、位置情報管理テーブルのエントリから外すなどの処理が行われる。
また、相手ノードからのデータをモバイルノードへ転送するに際しては、上記の位置情報管理テーブルを参照して得られる、そのモバイルノードのホームアドレスに対応する気付アドレス(Care of Address、CoA)が転送先として用いられる。
図3は、転送処理ホームエージェント(TPHA)側、及び、位置処理ホームエージェント(PPHA)側に設けられる位置情報管理テーブルの一例を示す図である。
図3において、1段目には、TPHA側に設けられた位置情報管理テーブルが、また、2段目以降には、各PPHA側に設けられた位置情報管理テーブルが、それぞれ示されている。
図の1段目において、TPHAには、「Home Address#11」〜「Home Address#1K」、「Home Address#21」〜「Home Address#2K」、・・・、「Home Address#N1」〜「Home Address#NK」までのK+K+・・・K個のホームアドレスが管理されていることが示されている。
図の2段目において、PPHAには、「Home Address#11」〜「Home Address#1K」までのK個のホームアドレスが管理されていることが示されている。
図の3段目において、PPHAには、「Home Address#21」〜「Home Address#2K」までのK個のホームアドレスが管理されていることが示されている。
図の最下段において、PPHAには、「Home Address#N1」〜「Home Address#NK」までのK個のホームアドレスが管理されていることが示されている。
図において、各位置情報管理テーブルは、ホームアドレスと気付アドレスとが対応付けられて格納されている。また、ライフタイム(Life Time)は、TPHA側またはPPHA側のいずれか一方の位置情報管理テーブルに設けられるか、または、双方の位置情報管理テーブルに設けられる項目であって、上記のBUパケットを受信した時点に所定値に設定されると共に、カウントダウンが開始されるものである。そして、次回のBUパケットの受信時までに、その値が「0(ゼロ)」になった場合、対応するデータ項目が位置情報管理テーブル上から削除される。
このデータの削除プロセスにおいては、TPHAまたはPPHAのいずれか一方の側に設けられた位置情報管理テーブルからライフタイムの満了に伴うデータの削除が行なわれると、その旨は、TPHAまたはPPHAの他方の位置情報管理テーブルに削除情報パケットとして通知される。そして、その通知内容に従って、その他方の位置情報管理テーブルからも対応するデータが削除される。
図4は、IPv4とIPv6とのBUパケットのデータ構成を示す図である。図に示されるように、IPv4とIPv6のいずれのBUパケットに対しても、IPヘッダに含まれるソースアドレスを参照することで、そのBUパケットに対応するモバイルノードのホームアドレスが取得される。
なお、図4において、「シーケンスNo」は、モバイルノードとホームエージェントシステムとがパケットのやり取りを行なう際にパケットの信頼性を担保するために用いられるデータであり、1回の送信ごとにカウントアップされる等の規則に従い、その値が変更される。例えば、モバイルノードから送信されたBUパケットにおいて「1」に設定されていたシーケンスNoは、TPHAで受信され、それに対応するBAckパケットが送信される際には、「1」から「2」にカウントアップされる、等してパケットのやり取りが進行する。
図5は、本発明の第1実施形態のホームエージェントシステムの概要構成図である。
図5に示されるように、第1実施形態では、ネットワーク36からHUB35を介して受け取った管理下にあるモバイルノードからのBUパケットをTPHA32は受信する。このBUパケットを受信したTPHA32では、TPHA32からのBUパケットの送信先としてのPPHAの一覧(31、・・・、31)であると共に、PPHAごとの担当ホームアドレスを示すPPHA/ホームアドレス対応テーブル34に基づいて、パケット判定部33において、BUパケットの送り先のPPHAを決定している。
図6は、第1実施形態の転送処理ホームエージェント(TPHA)の構成を示すブロック図である。
図6において、TPHA40は、外部からのパケットを受信するパケット受信部41、受信したパケットが自装置において処理すべきパケットであるか否かの判定を行なうパケット判定部42、パケット判定部42にて自装置において処理すべきものと判定されたパケットに対して、パケットの種別に基づいて処理を振り分けるパケット振分部43、位置情報通知パケットに対して、上記のPPHA/ホームアドレス対応テーブル44を参照して、送信先のPPHAを決定する送信先PPHA決定部45、相手ノード(CN)から送信された、モバイルノードのホームアドレス宛てのパケットに対して、位置情報管理テーブル46を参照して、そのホームアドレスに対応する気付アドレスを宛先に設定したパケットでオリジナルパケットをカプセル化するカプセル化処理部47、PPHAからの位置情報の処理結果パケットに含まれる内容を反映して位置情報管理テーブル46を更新するテーブル更新部48、設定された送信先にパケットを送信するパケット送信部49、を備える。
なお、TPHA40がインターセプトしたパケットであって、そのパケットに含まれるホームアドレスがそのTPHA40の管理外である場合、そのTPHA40に接続されたいずれかのPPHAにおいて生成されたBAckパケットがそのTPHA40を介して対応するモバイルノードに送られる場合、などは、パケット判定部42において、自装置において特別な処理を要しないパケットと判定され、パケット転送部49に送られ、そこから外部に送信される。
図7は、第1実施形態の位置処理ホームエージェント(PPHA)の構成を示すブロック図である。
図7において、PPHA50は、サーバ装置等のプラットフォーム上で、主に、ユーザからの位置情報通知パケットの処理、すなわち、バインディングアップデート(Binding Update)処理を行なう。そして、BUパケットを受信するパケット受信部51、受信したBUパケットに基づいて位置情報管理テーブル53を更新するテーブル更新部52、更新処理の結果としてのテーブルの内容をTPHA40に通知するための処理結果通知パケットを生成する処理結果パケット生成部54、BUパケットを受信したことに対応して、ユーザ(モバイルノード)への応答パケット(BAckパケット)を生成するBAckパケット生成部55、設定された宛先にパケットを送信するパケット送信部56、を備える。
図8は、TPHAにて行われる処理のフローチャートである。
図8において、パケットがTPHAのパケット受信部により受信されることにより、一連の処理が開始される。
まず、ステップS101において、受信したパケットが本ホームエージェントシステム(TPHA、PPHA)にて処理すべきパケットであるか否かが、図6のパケット判定部42によって判定される。
この判定処理に際して、例えば図4に示すBUパケットのIPヘッダに含まれるソースアドレスから、そのBUパケットに対応するモバイルノードのホームアドレスが取得される。そして、その取得されたアドレスと、TPHAに保持される、本ホームエージェントシステムに登録されるホームアドレスの一覧を示すホームアドレス一覧テーブル(不図示)のホームアドレスとが比較される。そして、その一覧テーブル中のいずれかのホームアドレスに受信したパケットのホームアドレスが一致した場合に、本ホームエージェントシステムにて処理すべきパケットであると判定される。
ステップS101において、本システムにて処理すべきパケットと判定された場合には、ステップS102に進み、そこで、パケット振分部43にて、パケットの種別を判定し、判定された種別に応じて以降の処理を振り分ける。
ステップS102において、パケットがBUパケットであると判定された場合には、ステップS103に進み、そこで、PPHA/ホームアドレス対応テーブル44を参照することにより、その受信したBUパケットの処理担当となるPPHAを送信先PPHAとして決定する。そして、パケット転送部49において、指定された送信先にパケットの送信処理が行われる。
ステップS102において、パケットが相手ノード(CN)からモバイルノードのホームアドレス宛てに送信されたパケットであると判定された場合には、ステップS104に進み、そこで、TPHAの位置情報管理テーブル46内のホームアドレスが参照され、そのパケットのホームアドレスと一致するホームアドレスの気付アドレスが取得される。そして、カプセル化処理部47において、その気付アドレスを宛先に設定したパケットでオリジナルパケットをカプセル化する。そのカプセル化したパケットは、パケット転送部49を介して、外部ネットワークに送信される。
ステップS102において、パケットがTPHAにネットワークを介して接続されたいずれかのPPHAからの処理結果パケットであると判定された場合には、ステップS105に進み、そこで、テーブル更新部48によって、その処理結果パケットに含まれる内容に基づいて、TPHAの位置情報管理テーブル46の更新が行われる。
なお、ステップS101において、本システムにて処理すべきパケットでないと判定された場合、例えば、TPHAがインターセプトしたパケットに含まれるホームアドレスがそのTPHAの管理外である場合は、そのパケットは、パケット判定部42からパケット送信部49に送られ、指定された宛先に送信される。
図9は、担当のPPHAを決定する処理のフローチャートである。この処理は、図8のステップS103と、パケット送信処理との組み合わせに対応する。
図9では、ステップS201において、そのBUパケットに含まれるホームアドレスとPPHA/ホームアドレス対応テーブル内のホームアドレス用のフィールドに格納されているホームアドレスとが比較される。そして、その比較結果に基づいて、処理担当のPPHAが決定される。例えば、PPHA/ホームアドレス対応テーブルにおいて、そのBUパケットに含まれるホームアドレスに対して、PPHAが処理担当のPPHAとして設定されていれば、ステップS202−1に示されるように、そのBUパケットのPPHAへの転送処理が行われる。また、例えば、PPHA/ホームアドレス対応テーブルにおいて、そのBUパケットに含まれるホームアドレスに対して、PPHAが処理担当のPPHAとして設定されていれば、ステップS202−nに示されるように、そのBUパケットのPPHAへの転送処理が行われる。
図10は、第1実施形態におけるバインディングアップデート処理のバインディングアップデートパケット、ユーザ宛てパケットの伝送シーケンスを示す図である。
図10において、モバイルノードMN#1は、気付アドレスCoA#1を有する移動先からTPHA宛てにBUパケットを送信する。また、モバイルノードMN#2は、気付アドレスCoA#2を有する移動先からTPHA宛てにBUパケットを送信する。
図においてTPHAは、それらモバイルノードMN#1、MN#2のホームアドレスを管理しているホームエージェントである。よって、それらモバイルノードMN#1、MN#2からのBUパケットを受信した際に、自装置において処理すべきパケットと判定され、そのBUパケットに含まれる情報に基づいて、TPHAと対応する各PPHAの位置情報管理テーブルが更新される。
例えば図では、TPHAのPPHA/ホームアドレス対応テーブルには、モバイルノードMN#1は、PPHA#1に割り当てられ、また、モバイルノードMN#2は、PPHA#2に割り当てられることを示す情報が格納されている。そして、この情報に従って、モバイルノードMN#1、MN#2からのBUパケットがそれぞれ、PPHA#1、PPHA#2に割り振られる。そして、それらPPHA#1、#2にて、そのパケットに含まれる情報から位置情報管理テーブルが作成され(そのテーブル中の関連部分が更新され)、ユーザパケットの転送を行なうPHAにその関連部分への更新が通知される。
TPHAでは、それらPPHA#1、#2から通知された更新内容に基づいて、自身の位置情報管理テーブルを展開する。
図10のシーケンス図では、この後、相手ノード(CN)からモバイルノードMN#1、MN#2宛てにパケットが送信されている。これらのパケットは、一旦、モバイルノードMN#1、MN#2のホームアドレスを管理するTPHA宛てに送信され、そこで、位置情報管理テーブルを参照して、現在の移動先であるCoA#1、CoA#2をパケットにカプセル化する処理を行い、それら気付アドレスCoA#1、CoA#2宛てに転送される。
図11は、本発明の第2実施形態のホームエージェントシステムの概要構成図である。なお、第2実施形態においては、第1実施形態と重複する部分については原則として説明を省略する。
第1実施形態と比較した場合の第2実施形態の相違点は、BUパケットの転送プロセスにある。すなわち、第2実施形態においては、BUパケットを転送する順番が予め設定されている。例えば図では、TPHA→PPHA→PPHA→・・・→PPHAの順にパケットが転送されるように転送順が設定されている。個々の装置において、次にBUパケットを転送するPPHAである「次のPPHA」を指定することにより、転送順の設定を行うことができる。つまり、TPHA62または各PPHA61、・・・、61では、送信先PPHA設定部により設定された「次のPPHA」宛てにBUパケットを転送している。そして、所定の条件(既に同じBUパケットが存在する、存在しなくても空き領域が十分ある、等)を満たすいずれかの転送先において、BUパケットに対する必要な処理が行われる。すなわち、BUパケットが受信された個々の装置において、位置情報処理を実行するか否かを決める位置情報処理実行可否決定処理が実行される。
図11において、ネットワーク66からHUB65を介して受け取った管理下にあるモバイルノードからのBUパケットをTPHA62は受信する。このBUパケットを受信したTPHA62では、パケット判定部63によって、例えば、このBUパケットが管理下にあるモバイルノードから送信され、したがって、このTPHA62において処理すべきパケットであるかが判定される。この判定の結果、TPHA62において処理すべきパケットとされた場合は、上記の転送順に従ってBUパケットがTPHA62からPPHA61に転送される。
図12は、第2実施形態の転送処理ホームエージェント(TPHA)の構成を示すブロック図である。
図12において、TPHA70は、外部からのパケットを受信するパケット受信部71、受信したパケットが自装置において処理すべきパケットであるか否かの判定を行なうパケット判定部72、パケット判定部72にて自装置において処理すべきものと判定されたパケットに対して、パケットの種別に基づいて処理を振り分けるパケット振分部73、位置情報通知パケットに対して、送信先のPPHAを設定する送信先PPHA設定部74、相手ノード(CN)から送信された、モバイルノードのホームアドレス宛てのパケットに対して、位置情報管理テーブル76を参照して、そのホームアドレスに対応する気付アドレスを宛先に設定したパケットでオリジナルパケットをカプセル化するカプセル化処理部75、PPHAからの位置情報の処理結果パケットに含まれる内容を反映して位置情報管理テーブル76を更新するテーブル更新部77、設定された送信先にパケットを送信するパケット送信部78、を備える。
上記したように、第2実施形態においては、BUパケットの転送順が、各装置内において「次のPPHA」を指定することにより設定されている。そして、いずれかの転送先において、BUパケットに対する位置情報処理が行われ、その処理結果は、処理結果パケットとしてTPHAに戻される。第2実施形態においては、第1実施形態のように、PPHA/ホームアドレス対応テーブルを有さないことから、どの転送先でBUパケットに対する位置情報処理を行うのか否かを決定する処理が必要となる。転送先の各PPHAにおいてこの決定処理は行われる。この決定処理の方式としては、以下に示すように2つの方式が考えられる。
まず、図13は、上記決定方式のうちの第1の決定方式を実現する構成をもつ、第2実施形態の位置処理ホームエージェント(PPHA)の構成を示すブロック図である。
図13において、PPHA80は、サーバ装置等のプラットフォーム上で、主に、ユーザからの位置情報通知パケットの処理、すなわち、バインディングアップデート(Binding Update)処理を行なう。
図13のPPHA80は、BUパケットを受信するパケット受信部81、受信したBUパケットが位置情報管理テーブル84中に存在するか否かを判定し、その判定結果に基づいて処理を振り分けるパケット判定部82、パケット判定部82において、受信したBUパケットが位置情報管理テーブル84中に存在しない場合に、そのBUパケットに対する位置情報処理を行うのに十分な空き領域が存在するかを判定する空き領域判定部85、受信したBUパケットが位置情報管理テーブル84中に存在する場合や、空き領域判定部85によって十分な空き領域が存在すると判定された場合に、受信したBUパケットに基づいて位置情報管理テーブル84を更新するテーブル更新部83、更新処理の結果としてのテーブルの内容をTPHAに通知するための処理結果通知パケットを生成する処理結果パケット生成部86、BUパケットを受信したことに対応して、ユーザ(モバイルノード)への応答パケット(BAckパケット)を生成するBAckパケット生成部87、空き領域判定部85によって十分な空き領域が存在しないと判定された場合に、そのBUパケットを次に送信するPPHAを設定する送信先PPHA設定部88、設定された宛先にパケットを送信するパケット送信部89、を備える。
この第1の方式においては、各PPHAの転送順を示すリンクの末尾までBUパケットに対応するデータが存在するかを調べることなく、十分な空き領域が存在するPPHAにおいて、そのBUパケットに対する位置情報処理が行われるので、複数のPPHAにおいて、同一のモバイルノードからのBUパケットが存在する場合がある。
このような場合に、TPHA側の位置情報管理テーブルに、上記のライフタイムの属性が保持されていた場合には、ライフタイムの満了に伴ってTPHAからPPHAに通知されるデータの削除パケットは、そのTPHAから見て上流側に位置するPPHAにおいて、まず、受信され、そのPPHAの位置情報管理テーブルの関連項目が削除される。このため、そのTPHAから見て下流側に位置するPPHAにおいては、上流において削除された、所定のモバイルノードに対するデータがライフタイムの満了後も残ることとなる。このようなメモリ資源を浪費する可能性がある不都合を回避するには、上記ライフタイムの属性をPPHA側の位置情報管理テーブルに項目として含めることが好ましい。
図14は、図13のPPHAにて行われる処理のフローチャートである。
図14において、BUパケットがPPHAのパケット受信部81により受信されることにより、一連の処理が開始される。
まず、ステップS301において、パケット判定部82により、受信したBUパケットがPPHAの位置情報管理テーブルに既に存在するか否かが判定される。
位置情報管理テーブル84中に受信したBUパケットに対応するデータが存在しないと判定された場合には、ステップS302に進み、そこで、空き領域判定部85によって、そのBUパケットに対する位置情報処理を行うのに十分な空き領域が存在するかが判定される。
ステップS301において、位置情報管理テーブル84中に受信したBUパケットに対応するデータが既に存在すると判定された場合、または、ステップS302において、十分な空き領域が存在すると判定された場合には、ステップS303に進み、そこで、テーブル更新部83によって、受信したBUパケットに基づいて位置情報管理テーブル84が更新される。
そして、ステップS304において、処理結果パケット生成部86によって、更新処理(位置情報処理)の結果としてのテーブルの内容をTPHAに通知するための処理結果パケットが生成される。生成された処理結果パケットは、宛先が対応するTPHAに設定されている。この場合、続くステップS306では、パケット送信部89によって、この宛先に処理結果パケットが送信される。
一方、ステップS302において、十分な空き領域が存在しないと判定された場合には、ステップS305に進み、そこで、送信先PPHA設定部88によって、そのBUパケットを次に送信するPPHAが設定される。この場合、続くステップS306では、パケット送信部89によって、この宛先にBUパケットが送信される。
図15は、上記決定方式のうちの第2の決定方式を実現する構成をもつ、第2実施形態の位置処理ホームエージェント(PPHA)の構成を示すブロック図である。
図15では、図13との相違点を主として説明する。この図15に示す第2の決定方式では、図13の第1の決定方式と比較して、フラグ判定部91が追加された構成となっている。
この第2の方式では、まず、TPHA→PPHA→PPHA→・・・→PPHAの順にBUパケットが転送されるが、各PPHAのテーブルにそのBUパケットに対応するデータが存在しない場合は、そのBUパケットは直ちに、次のPPHAに転送される。PPHA〜PPHAまでのいずれのPPHAにも、そのBUパケットに対応するデータが存在しない場合には、PPHAからPPHAに戻って2巡目の転送処理が開始される。この2巡目の処理においては、第1方式と同様に、位置情報管理テーブル84にBUパケットに対応するデータが存在しない場合でも、空き領域が十分にある場合には、そのPPHAにおいて、そのBUパケットに対する位置情報処理を行うようにしている。
図15のPPHA90のフラグ判定部91は、パケット受信部81にBUパケットが受信され、処理が開始されたときに、それが1巡目か2巡目かを判定しその判定結果に応じて処理を分岐させる。すなわち、1巡目である場合には、空き領域を調べることなく、そのBUパケットを次のPPHAに転送すべく、送信先PPHA設定部88にて送信先の設定を行う。また、2巡目である場合には、第1方式同様、空き領域判定部85によって、十分な空き領域があるかが判定され、空き領域が十分にある場合には、そのPPHAにおいて、そのBUパケットに対する位置情報処理を行うべく、テーブル更新部83によってテーブル更新処理が行われる。
この第2の方式においては、各PPHAの転送順を示すリンクの末尾までBUパケットに対応するデータが存在するかを調べているので、ライフタイムをTPHA、PPHAのいずれの位置情報管理テーブルに含めるかによって、上記第1の方式のように、ライフタイムの満了後にも対応するデータが残るようなことはなくなる。
図16は、図15のPPHAにて行われる処理のフローチャートである。
図16では、図14のフローとの相違点を主として説明する。この図16に示す第2の決定方式では、図14の第1の決定方式のフローと比較して、ステップS301とS302との間に、ステップS3011が追加された構成となっている。
このステップS3011において、フラグ判定部91によって、フラグ情報を参照して、1巡目か2巡目かが判定される。フラグ情報はBUパケット内に保持され、例えば、TPHAから送出される際に「1」に設定され、PPHAnからPPHA1に戻る際に「1」から「2」に変更される。
ステップS3011において、1巡目と判定された場合は、ステップS305の送信先PPHAの設定処理に進む。一方、ステップS3011において、2巡目と判定された場合は、ステップS302の空き領域をチェックする処理に進む。
このように、第2実施形態によれば、各PPHAにおいて、「次のPPHA」を設定することによりシステム構築ができるため、PPHAの増設を容易に行なうことができる。
図17は、第2実施形態におけるバインディングアップデート処理のバインディングアップデートパケット、ユーザ宛てパケットの伝送シーケンスを示す図である。
図17において、モバイルノードMN#1は、気付アドレスCoA#1を有する移動先からTPHA宛てにBUパケットを送信する。また、モバイルノードMN#2は、気付アドレスCoA#2を有する移動先からTPHA宛てにBUパケットを送信する。
図においてTPHAは、それらモバイルノードMN#1、MN#2のホームアドレスを管理しているホームエージェントである。よって、それらモバイルノードMN#1、MN#2からのBUパケットを受信した際に、その受信した情報がTPHAと各PPHAの位置情報管理テーブル(Binding Cache Table)に反映される。
例えば図では、モバイルノードMN#1からのBUパケットを受信したTPHAでは、そのBUパケットを次のPPHAであるPPHA#1に送り、そこで、そのBUパケットに対する位置情報処理が行われる。すなわち、そのPPHA#1の位置情報管理テーブル(Binding Cache Table)への更新処理が行われ、この処理結果のパケットがTPHAに送られる。また、モバイルノードMN#2からのBUパケットを受信したTPHAでは、そのBUパケットを次のPPHAであるPPHA#1に送るが、そこでは、そのBUパケットは処理されず、さらに次のPPHAであるPPHA#2に送られ、そこで、そのBUパケットに対する位置情報処理が行われる。すなわち、そのPPHA#2の位置情報管理テーブル(Binding Cache Table)への更新処理が行われ、この処理結果のパケットがTPHAに送られる。
TPHAでは、それらPPHA#1、#2から通知された更新内容に基づいて、自身の位置情報管理テーブルを展開する。
図17のシーケンス図では、この後、相手ノード(CN)からモバイルノードMN#1、MN#2宛てにパケットが送信されている。これらのパケットは、一旦、モバイルノードMN#1、MN#2のホームアドレスを管理するTPHA宛てに送信され、そこで、位置情報管理テーブルを参照して、現在の移動先であるCoA#1、CoA#2をパケットにカプセル化する処理を行い、それら気付アドレスCoA#1、CoA#2宛てに転送される。
図18は、本発明の第3実施形態のホームエージェントシステムの概要構成図である。
図18において、TPHA113の他、すべてのPPHA112、・・・、112についても外部からアクセス可能なアドレスが割り当てられている。そして、このようなアドレスの割り当てによって、各PPHAからも直接、外部にアクセスすることを可能としている。例えば、図においては、外部ネットワーク115からHUB111を介して、PPHA112にBUパケットが直接、送られている。
この場合、そのホームエージェントシステムの管理下にある各モバイルノードには、いずれかのPPHAのアドレスがBUパケットの送信先アドレスとして登録されている。そして、このことに対応し、各PPHA112、・・・、112には、処理を担当するモバイルノードの一覧リストが保持されている。
例えば、PPHA#1のアドレスをBUパケットの通知先アドレスとして登録しているモバイルノードからBUパケットが送出された場合、そのBUパケットは、PPHA#1に直接届くことになるが、そのBUパケットを受信したPPHA#1では、そのBUパケットに含まれる情報に基づいて位置情報処理を行う。そして、この処理結果をTPHAに通知する。なお、上述のBAckパケットについては、PPHA#1から直接外部(そのモバイルノード)に送信される。
第3実施形態によれば、BUパケットが処理担当のPPHAに直接届くため、TPHA−PPHA間を流れるパケット数を減らすことができる。
いずれかのPPHAが故障した場合に、中断することなく処理を継続させる技術について以下に説明する。
図19は、故障時にも無中断で処理を継続させることが可能なホームエージェントシステムの概要構成図である。このような構成は、例えば、上記第1および第2実施形態に対する付加的な構成として採用可能である。
図19のホームエージェントシステムでは、外部ネットワーク128からのパケットは、HUB121を介して、そのパケットの宛て先に応じて、PPHA122、・・・、122、TPHA124のいずれかの装置に振り分けられる。
図19では、第1実施形態の概要構成図(図5)、または、第2実施形態の概要構成図(図11)に対して、さらに、予備のPPHA126と運用管理部129とが追加された構成となっている。この予備のPPHA126の位置情報管理テーブル127には、どのモバイルノードに対応する情報も設定されていない。また、運用管理部129は、独立した装置として実現されてもよいし、TPHAまたはHUBの中の1つの機能として実現されていてもよい。
上記第2実施形態のホームエージェントシステムに対して、運用管理部が追加された場合の動作について説明する。
第2実施形態におけるPPHA側の処理方式には、第1方式と第2方式の2通りあるが、このうち、まず、第1方式について説明する。
図20は、第2実施形態の第1方式における、PPHA間の転送順の変更処理を説明する図である。
図20において、故障発生前の転送順は、TPHA→PPHA→PPHA→・・・→PPHAm−1→PPHA→PPHAm+1→・・・→PPHAに設定されている。このような転送順を有するホームエージェントシステムにおいて、転送順においてm番目のPPHAであるPPHAに故障が発生した場合、運用管理部は、その故障を検出して、図に示すように、故障発生箇所の1つ前のPPHAであるPPHAm−1に対して、次のPPHAを故障発生箇所であるPPHAを回避して設定するように指示を出す。例えば、図では、PPHAm−1は、次のPPHAとして、PPHAm+1を指すように指示されている。なお、故障の発生は、BUパケットに対する位置情報処理を行うワークエリアが減ることを意味するので、その故障の発生に対応して予備のPPHAを末尾に追加することもできる。例えば、図では、転送順において末尾のPPHAであるPPHAに対して、次のPPHAとして予備のPPHA(PPHAn+1)を指すように指示が出されている。
続いて、第2実施形態の第2方式における故障時の対応について説明する。
図21は、第2実施形態の第2方式における、PPHA間の転送順の変更処理を説明する図である。図21では、図20と重複する部分については説明を省略する。
図21では、図20とは異なり、転送順において末尾のPPHAであるPPHAに対しても、次のPPHAとして、PPHAが設定されている。
故障発生時の処理としては、例えば、転送順においてm番目のPPHAであるPPHAに故障が発生した場合、運用管理部は、その故障を検出して、図に示すように、故障発生箇所の1つ前のPPHAであるPPHAm−1に対して、次のPPHAを故障発生箇所であるPPHAを回避して設定するように指示を出す。例えば、図では、PPHAm−1は、次のPPHAとして、PPHAm+1を指すように指示されている。なお、故障の発生は、BUパケットに対する位置情報処理を行うワークエリアが減ることを意味するので、その故障の発生に対応して予備のPPHAを末尾に追加することもできる。例えば、図では、転送順において末尾のPPHAであるPPHAに対して、次のPPHAとして予備のPPHA(PPHAn+1)を指すように指示が出されている。そして、第2方式の特徴として「末尾のPPHAが先頭のPPHAを指す」ようにするため、予備として追加したPPHAに対して、次のPPHAとして、転送順の先頭のPPHAであるPPHAを指すように指示している。
続いて、上記第1実施形態のホームエージェントシステムに対して、運用管理部が追加された場合の動作について説明する。
第1実施形態においては、管理下にある各モバイルノードに対して処理担当となるPPHAを決めるテーブルであるPPHA/ホームアドレス対応テーブルに、故障したPPHAには、BUパケットが転送されないように変更を加えることで、故障時の対応を行なっている。
第1実施形態への適用においても、図19に示すように、運用管理部と、予備のPPHAが追加された構成を有している。以下、故障時の動作について説明する。
所定のPPHAについて、運用管理部によって、故障が検出されると、運用管理部は、故障したPPHAには、BUパケットが転送されないように、PPHA/ホームアドレス対応テーブルを変更する指示をTPHAに出す。
この指示に基づいて、故障したPPHAに対応付けられた(管理下のモバイルノードの)ホームアドレスは、予備のPPHAに対応付けられて、このPPHA/ホームアドレス対応テーブル内に格納される。
なお、第1実施形態への適用においては、BUパケットの位置処理を行なうPPHAが決まっているので、上述のライフタイムは、TPHA側、または、PPHA側、いずれの位置情報管理テーブルに設けられてもよい。
また、故障の発生に伴う上記の対応付けの再設定処理時にライフタイムが反映されない場合には、その予備のPPHAにおいて、例えば、初期値からライフタイムのカウントダウンを行なうようにしてもよい。
このように、故障の発生に対して、位置処理ホームエージェント(PPHA)のリンク順を変更したり、または、処理担当となるPPHAを決めるテーブルに変更を加えているので、故障が発生した場合でも無中断で処理を続けることが可能となる。
図22は、本発明の第4実施形態のホームエージェントシステムの概要構成図である。
図22に示す第4実施形態においては、例えば、第1および第2実施形態と比較し、HUB141,TPHA144,各PPHA142、・・・、142の配置が異なっている。すなわち、TPHA144の一方の側を外部ネットワーク145と接続するように構成されている。このような構成において、TPHA144宛てに送信されたモバイルノードからのBUパケットの各PPHA142、・・・、142への分配に際して、上記第1実施形態または第2実施形態の方法を採用可能である。
第4実施形態のシステム構成を採用した場合に、TPHA144側にて外部アクセス用ポートと内部アクセス用ポートとが必要となるが、各PPHAが物理的に外部ネットワークと切り離されることとなるため、セキュリティを高めることが容易となる。また、TPHA144にて、外部への送受信と内部アクセスをそれぞれ専用ポートとすることにより、それぞれの帯域が拡張され、処理性能を向上することができる。
図23は、各実施形態における変形例を示すブロック図である。この変形例では、TPHAの代わりに、TPHAとPPHAの役割を兼ねたTPPHA(Transfer and Position Processing Home Agent)154が用いられている。なお、このような変形例に対しても、図24に示すように、TPPHA154の一方の側を外部ネットワーク155と接続するように、HUB151,TPPHA154,各PPHA152、・・・、152を配置することができる。
以上に説明したTPHAやPPHAの有する機能は、ブレードサーバ装置中の1ブレードとして開発し、ブレードサーバ装置1台に含めて実現する密結合型とすることも、また、TPHAにルータのような役割を持たせると共に、PPHAにサーバ装置のような役割を持たせる疎結合型とすることも可能である。
図25は、ホームエージェントシステムを疎結合型で構成した場合のセキュリティを考慮した設置例を示す図である。
図25において、外部ネットワーク171に、企業内などに設けられたローカルエリアネットワーク(Local Area Network、LAN)172が接続されている。このLAN172には、外部ネットワーク171から自由にアクセスすることができる程度のセキュリティしか設定されていない。図では、このLAN172内部には、さらに、所定の装置、所定のパケットからしかアクセスできないようにアクセス制限が設けられるセキュアなネットワーク173が存在している。
TPHA174は不特定の装置がモバイルノードにアクセスするパケットをインターセプトし、モバイルノードの気付アドレスに転送する機能を有する。よって、図に示すように、外部ネットワーク171から自由にアクセス可能なネットワーク172上に設置することが好ましい。一方、上記したように、各PPHA175、・・・、175は、パケットの転送先を示す気付アドレスを管理する機能(位置情報処理機能)を持つことから、悪意のあるユーザにその気付アドレスを操作され、パケットを乗っ取られることがないように、セキュリティを強化する必要がある。よって、図に示すように、セキュアなネットワーク173内に設置することが好ましい。
このように、本発明においては、TPHA174と各PPHA175、・・・、175とを分散させる構成としたことから、それぞれのHAの処理内容に応じて、セキュリティレベルを設定することが可能となる。
図26は、ホームエージェントシステムを疎結合型で構成した場合の処理負荷の低減を可能とした設置例を示す図である。
図26において、外部ネットワーク181に、ホームエージェントシステムの運用者が属するネットワーク182が接続されている。この運用者の属するネットワーク182には、位置情報処理を担当するPPHA184〜PPHA184が設置されている。また、それらPPHAに対応するTPHA186が設置されるネットワーク183も外部ネットワーク181に接続されている。
通常、ある装置がモバイルノードとパケットのやり取りを行なう場合、そのパケットは必ずホームエージェントを経由してモバイルノードに届くことになるが、現在位置がモバイルノードのホームアドレスから離れているほど、パケットは多くの経路を通過して転送され、転送時間もかかることになる。そして、TPHA186が設置されるのと同じネットワーク内に、モバイルノードが存在する場合には、TPHA186はモバイルノード宛てのパケットのインターセプトをやめ、モバイルノードは一般の端末と同じように、ネットワーク上の他の装置とパケットの送受信を行なう。すなわち、TPHA186が管理するモバイルノードは、いずれもそのTPHA186下にいる可能性が最も高いモバイルノードであることが好ましい。
一方、上記したように、気付アドレスの管理機能を有するPPHA184〜PPHA184は、例えば、セキュリティレベルをより高く設定した運用者のネットワークに設置することが好ましい。
このように、TPHA186に登録するモバイルノードとして、例えば、ユーザの平均的な行動範囲の関係から、そのTPHA186下にいる可能性が高いモバイルノードを選ぶことにより、対応するホームエージェントシステムにおける処理負荷を低減することが可能となる。
図27は、プログラムのローディングを説明する図である。
図27に示されるように、本発明の送信先PPHA決定処理、位置情報処理実行可否決定処理などは当然一般的なコンピュータシステムによって実現することが可能であるが、そのようなコンピュータ195は基本的には本体196とメモリ197とから構成される。可搬型記憶媒体199から本発明の処理のためのプログラムなどをメモリ197にロードして実行することも、またプログラム提供者側からネットワーク198を介して本発明の処理のためのプログラムなどをメモリ197にロードして実行することも可能である。
本発明は下記構成でもよい。
(付記1) モバイルノードの位置情報を管理すると共に、そのモバイルノード宛てのパケットを前記位置情報を利用して転送するホームエージェントシステムにおいて、
モバイルノードが送信する位置情報通知パケットを処理してそのモバイルノードの位置情報を取得する1以上の位置処理装置と、
前記1以上の位置処理装置に接続され、前記モバイルノード宛てのパケットを転送する転送処理装置と、を備え、
前記転送処理装置は、前記位置処理装置により取得された位置情報を前記モバイルノードのホームアドレスと対応付けて格納する位置情報管理テーブルと、前記格納された位置情報を利用して前記モバイルノード宛てのパケットを転送する転送部と、を有することを特徴とするホームエージェントシステム。
(付記2) 前記転送処理装置は、第1のセキュリティレベルを有するネットワーク内に設置されると共に、前記1以上の位置処理装置は、前記第1のセキュリティレベルより高いセキュリティレベルを有するネットワーク内に設置されることを特徴とする付記1記載のホームエージェントシステム。
(付記3) 前記転送部は、前記位置情報通知パケットをインターセプトして前記位置処理装置のいずれかに転送し、
前記位置情報管理テーブルは、前記位置情報通知パケットを転送した位置処理装置により取得された位置情報を格納することを特徴とする付記1記載のホームエージェントシステム。
(付記4) 前記転送処理装置は、前記管理された各モバイルノードのホームアドレスに対して処理担当の位置処理装置を対応付けて格納する位置処理装置/ホームアドレス対応テーブルと、
該位置処理装置/ホームアドレス対応テーブルに基づいて、位置情報通知パケットの送信先の位置処理装置を決定する送信先装置決定部と、をさらに備え、
前記転送部は、決定された送信先に前記位置情報通知パケットを送信することを特徴とする付記3記載のホームエージェントシステム。
(付記5) 前記送信先装置決定部は、受信されたモバイルノードの位置情報通知パケットに含まれるホームアドレスを、前記位置処理装置/ホームアドレス対応テーブル中から検索して、そのパケットに含まれるホームアドレスと一致するホームアドレスに対応する処理担当の位置処理装置を送信先として決定することを特徴とする付記4記載のホームエージェントシステム。
(付記6) 前記各位置処理装置は、前記モバイルノードの位置情報通知パケットを受信する受信部と、受信した位置情報通知パケットを自装置において位置情報処理するか否かを決定する位置処理実行可否決定部と、自装置において処理すると決定された場合に、前記位置情報通知パケットを処理して得られた位置情報を格納する位置情報管理テーブルと、自装置において処理しないと決定された場合に、前記位置情報通知パケットに対して、次に転送する位置処理装置を転送先として設定する転送先設定部と、転送先が設定された位置情報通知パケットを送信する送信部とを備えることを特徴とする付記3記載のホームエージェントシステム。
(付記7) 前記位置処理実行可否決定部は、受信されたモバイルノードの位置情報通知パケットに含まれるホームアドレスを、前記位置情報管理テーブル中から検索して、そのテーブル中に、前記位置情報通知パケットのホームアドレスに一致するホームアドレスが存在した場合、自装置において処理すると決定し、そのテーブル中に、前記位置情報通知パケットのホームアドレスに一致するホームアドレスが存在しない場合、自装置において処理しないと決定することを特徴とする付記6記載のホームエージェントシステム。
(付記8) 前記各位置処理装置は、それぞれのモバイルノードからのアクセスを可能とし、前記モバイルノードからの位置情報通知パケットは、前記位置処理装置に直接、送られることを特徴とする付記1記載のホームエージェントシステム。
(付記9) 前記位置処理装置のいずれかに故障が発生した時に、故障発生箇所を切り離すように指示を出す運用管理部と、故障時切替用の予備の位置処理装置とをさらに有し、
前記運用管理部は、故障発生時に、故障が発生した位置処理装置に対応付けられる各モバイルノードのホームアドレスを、予備の位置処理装置に対応付けられるように再設定することを特徴とする付記4記載のホームエージェントシステム。
(付記10) 前記位置処理装置のいずれかに故障が発生した時に、故障発生箇所を切り離すように指示を出す運用管理部をさらに有し、
前記運用管理部は、故障発生時に、故障発生箇所を回避するように、転送先の位置処理装置を設定するように指示を出すことを特徴とする付記6記載のホームエージェントシステム(10)。
(付記11) 前記転送処理装置が管理するモバイルノードを該転送処理装置下にいる可能性が高いモバイルノードから選ぶことを特徴とする請求項1記載のホームエージェントシステム。
(付記12) 前記転送処理装置の代わりに、前記転送処理装置と前記位置処理装置の役割りを兼ねた転送/位置処理装置が用いられることを特徴とする請求項1記載のホームエージェントシステム。
(付記13) モバイルノードが送信する位置情報通知パケットを受信する受信部と、
受信した位置情報通知パケットを自装置において処理すべきか否かを判定する判定部と、
自装置において処理すべきと判定された場合に、前記位置情報通知パケットに対応するモバイルノードのホームアドレスに基づいて、位置情報更新処理を行う送信先の位置処理装置を決定する送信先決定部と、
前記決定された送信先の位置処理装置にその位置情報通知パケットを転送する転送部と、を備えることを特徴とする転送処理装置。
(付記14) モバイルノードの位置情報を管理する処理をコンピュータに実現させるためのプログラムにおいて、
受信されたモバイルノードの位置情報通知パケットに含まれるホームアドレスを、前記コンピュータの記憶手段に格納される、モバイルノードのホームアドレスと処理担当の位置処理装置とを対応付けるテーブル中から検索する処理と、
検索の結果、位置情報通知パケットに含まれるホームアドレスに一致した該テーブル中のホームアドレスに対応する処理担当の位置処理装置を送信先として決定する処理と、
前記決定された送信先にその位置情報通知パケットを送信する処理と、を前記コンピュータに実行させることを特徴とするモバイルノードの位置情報管理プログラム。
(付記15) モバイルノードの位置情報を管理する処理をコンピュータに実現させるためのプログラムにおいて、
受信されたモバイルノードの位置情報通知パケットに含まれるホームアドレスを、前記コンピュータの記憶手段に格納される、モバイルノードのホームアドレスと気付アドレスとを対応付けるテーブル中から検索する処理と、
検索の結果、位置情報通知パケットに含まれるホームアドレスに一致するホームアドレスが、該テーブル中に存在した場合、その位置情報通知パケットを処理して該テーブル中に反映する位置情報処理と、
検索の結果、位置情報通知パケットに含まれるホームアドレスに一致するホームアドレスが、該テーブル中に存在しない場合、次の送信先として指定される位置処理装置宛てに該位置情報通知パケットに対する送信先を設定し、かつ、送信する処理と、を前記コンピュータに実行させることを特徴とするモバイルノードの位置情報管理プログラム。
(付記16) 前記検索の結果、位置情報通知パケットに含まれるホームアドレスに一致するホームアドレスが、該テーブル中に存在しない場合、さらに、位置情報処理のための十分な空き領域があるか否かを決定する処理が実行され、
該空き領域が存在した場合に、前記位置情報処理が実行されることを特徴とする付記15記載のモバイルノードの位置情報管理プログラム。
本発明のホームエージェントシステムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1および第2実施形態に共通するホームエージェントシステムの構成を示すブロック図である。 転送処理ホームエージェント(TPHA)側、及び、位置処理ホームエージェント(PPHA)側に設けられる位置情報管理テーブルの一例を示す図である。 IPv4とIPv6とのBUパケットのデータ構成を示す図である。 本発明の第1実施形態のホームエージェントシステムの概要構成図である。 第1実施形態の転送処理ホームエージェント(TPHA)の構成を示すブロック図である。 第1実施形態の位置処理ホームエージェント(PPHA)の構成を示すブロック図である。 第1実施形態のTPHAにて行われる処理のフローチャートである。 担当のPPHAを決定する処理のフローチャートである。 第1実施形態におけるバインディングアップデート処理のバインディングアップデートパケット、ユーザ宛てパケットの伝送シーケンスを示す図である。 本発明の第2実施形態のホームエージェントシステムの概要構成図である。 第2実施形態の転送処理ホームエージェント(TPHA)の構成を示すブロック図である。 決定方式のうちの第1の決定方式を実現する構成をもつ、第2実施形態の位置処理ホームエージェント(PPHA)の構成を示すブロック図である。 図13のPPHAにて行われる処理のフローチャートである。 決定方式のうちの第2の決定方式を実現する構成をもつ、第2実施形態の位置処理ホームエージェント(PPHA)の構成を示すブロック図である。 図15のPPHAにて行われる処理のフローチャートである。 第2実施形態におけるバインディングアップデート処理のバインディングアップデートパケット、ユーザ宛てパケットの伝送シーケンスを示す図である。 本発明の第3実施形態のホームエージェントシステムの概要構成図である。 故障時にも無中断で処理を継続させることが可能なホームエージェントシステムの概要構成図である。 第2実施形態の第1方式における、PPHA間の転送順の変更処理を説明する図である。 第2実施形態の第2方式における、PPHA間の転送順の変更処理を説明する図である。 本発明の第4実施形態のホームエージェントシステムの概要構成図である。 各実施形態における変形例を示すブロック図である。 図23に対する配置変形例である。 ホームエージェントシステムを疎結合型で構成した場合のセキュリティを考慮した設置例を示す図である。 ホームエージェントシステムを疎結合型で構成した場合の処理負荷の低減を可能とした設置例を示す図である。 プログラムのローディングを説明する図である。 従来のモバイルエージェントを含むシステム構成図である。 従来のモバイルエージェントの構成を示すブロック図である。
符号の説明
10,24,32,40,62,70,113,124,144,174,186 転送処理ホームエージェント(TPHA)
12,22,31,50,61,80,90,112,122,142,152,175,184 位置処理ホームエージェント(PPHA)
21,35,65,111,121,141,151 HUB
25,46,76 位置情報管理テーブル(TPHA側)
23,53,84 位置情報管理テーブル(PPHA側)
34,44 PPHA/ホームアドレス対応テーブル
129 運用管理部
195 コンピュータ
196 本体
197 メモリ
198 ネットワーク
199 可搬型記録媒体

Claims (10)

  1. モバイルノードの位置情報を管理すると共に、そのモバイルノード宛てのパケットを前記位置情報を利用して転送するホームエージェントシステムにおいて、
    モバイルノードが送信する位置情報通知パケットを処理してそのモバイルノードの位置情報を取得する1以上の位置処理装置と、
    前記1以上の位置処理装置に接続され、前記モバイルノード宛てのパケットを転送する転送処理装置と、を備え、
    前記転送処理装置は、前記位置処理装置により取得された位置情報を前記モバイルノードのホームアドレスと対応付けて格納する位置情報管理テーブルと、前記格納された位置情報を利用して前記モバイルノード宛てのパケットを転送する転送部と、を有することを特徴とするホームエージェントシステム。
  2. 前記転送処理装置は、第1のセキュリティレベルを有するネットワーク内に設置されると共に、前記1以上の位置処理装置は、前記第1のセキュリティレベルより高いセキュリティレベルを有するネットワーク内に設置されることを特徴とする請求項1記載のホームエージェントシステム。
  3. 前記転送部は、前記位置情報通知パケットをインターセプトして前記位置処理装置のいずれかに転送し、
    前記位置情報管理テーブルは、前記位置情報通知パケットを転送した位置処理装置により取得された位置情報を格納することを特徴とする請求項1記載のホームエージェントシステム。
  4. 前記転送処理装置は、前記管理された各モバイルノードのホームアドレスに対して処理担当の位置処理装置を対応付けて格納する位置処理装置/ホームアドレス対応テーブルと、
    該位置処理装置/ホームアドレス対応テーブルに基づいて、位置情報通知パケットの送信先の位置処理装置を決定する送信先装置決定部と、をさらに備え、
    前記転送部は、決定された送信先に前記位置情報通知パケットを送信することを特徴とする請求項3記載のホームエージェントシステム。
  5. 前記送信先装置決定部は、受信されたモバイルノードの位置情報通知パケットに含まれるホームアドレスを、前記位置処理装置/ホームアドレス対応テーブル中から検索して、そのパケットに含まれるホームアドレスと一致するホームアドレスに対応する処理担当の位置処理装置を送信先として決定することを特徴とする請求項4記載のホームエージェントシステム。
  6. 前記各位置処理装置は、前記モバイルノードの位置情報通知パケットを受信する受信部と、受信した位置情報通知パケットを自装置において位置情報処理するか否かを決定する位置処理実行可否決定部と、自装置において処理すると決定された場合に、前記位置情報通知パケットを処理して得られた位置情報を格納する位置情報管理テーブルと、自装置において処理しないと決定された場合に、前記位置情報通知パケットに対して、次に転送する位置処理装置を転送先として設定する転送先設定部と、転送先が設定された位置情報通知パケットを送信する送信部とを備えることを特徴とする請求項3記載のホームエージェントシステム。
  7. 前記位置処理実行可否決定部は、受信されたモバイルノードの位置情報通知パケットに含まれるホームアドレスを、前記位置情報管理テーブル中から検索して、そのテーブル中に、前記位置情報通知パケットのホームアドレスに一致するホームアドレスが存在した場合、自装置において処理すると決定し、そのテーブル中に、前記位置情報通知パケットのホームアドレスに一致するホームアドレスが存在しない場合、自装置において処理しないと決定することを特徴とする請求項6記載のホームエージェントシステム。
  8. 前記各位置処理装置は、それぞれのモバイルノードからのアクセスを可能とし、前記モバイルノードからの位置情報通知パケットは、前記位置処理装置に直接、送られることを特徴とする請求項1記載のホームエージェントシステム。
  9. 前記位置処理装置のいずれかに故障が発生した時に、故障発生箇所を切り離すように指示を出す運用管理部と、故障時切替用の予備の位置処理装置とをさらに有し、
    前記運用管理部は、故障発生時に、故障が発生した位置処理装置に対応付けられる各モバイルノードのホームアドレスを、予備の位置処理装置に対応付けられるように再設定することを特徴とする請求項4記載のホームエージェントシステム。
  10. 前記位置処理装置のいずれかに故障が発生した時に、故障発生箇所を切り離すように指示を出す運用管理部をさらに有し、
    前記運用管理部は、故障発生時に、故障発生箇所を回避するように、転送先の位置処理装置を設定するように指示を出すことを特徴とする請求項6記載のホームエージェントシステム。
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