JP2005294962A - 放送受信装置、番組案内表示方法、番組案内表示プログラム - Google Patents
放送受信装置、番組案内表示方法、番組案内表示プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】デジタル放送を移動しながら受信する場合に放送エリアが変化したとしても適切な番組表を提供する。
【解決手段】放送受信装置10には、デジタル放送信号に多重化されている番組案内情報を取得する放送波番組案内情報取得部40と、インターネット16を通じてデジタル放送の番組案内情報を取得するインターネット番組案内情報取得部41とが設けられている。番組案内情報合成部43は、放送波番組案内情報取得部40とインターネット番組案内情報取得部41によって取得された番組案内情報を合成する。番組表作成部38は、番組案内情報合成部43により合成された番組案内情報(番組表)を出力部20(ディスプレイ)において表示する。
【選択図】 図1
【解決手段】放送受信装置10には、デジタル放送信号に多重化されている番組案内情報を取得する放送波番組案内情報取得部40と、インターネット16を通じてデジタル放送の番組案内情報を取得するインターネット番組案内情報取得部41とが設けられている。番組案内情報合成部43は、放送波番組案内情報取得部40とインターネット番組案内情報取得部41によって取得された番組案内情報を合成する。番組表作成部38は、番組案内情報合成部43により合成された番組案内情報(番組表)を出力部20(ディスプレイ)において表示する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車載用に好適なデジタル放送を受信する放送受信装置、同装置における番組案内表示方法、及び番組案内表示プログラムに関する。
デジタル放送では、放送信号に番組案内情報、すなわち電子番組ガイド(EPG:Electronic Program Guide)のデータが多重化されている。デジタル放送を受信する放送受信装置は、ユーザから番組案内表示が指示された場合に、番組案内情報(EPG)をもとにして各チャンネルの放送番組を表示し、所望の番組を選択できるようになっている。
近年、放送受信装置を自動車などに搭載して使用することを想定し、移動に伴って番組案内表示を変更する番組案内表示方法が提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載された番組案内表示方法は、車載テレビにおいて、目的地到達前に放送が終了する番組を容易に認識できるように、常に受信可能な番組のみを表示する番組表を作成するものである。
特開2002−320167号公報
しかしながら、特許文献1に記載された番組案内表示方法では、目的地に到着前に視聴可能な番組を容易に識別可能な番組表を作成できるものの、移動受信では放送エリアが変わることもあり、移動前に受信可能だった番組が放送開始時に視聴できなくなってしまう場合もある。このように、移動先の放送エリアが現在の放送エリアと異なってしまう場合には、ユーザに対して適切な番組表を提供することができなかった。
本発明の課題は、デジタル放送を移動しながら受信する場合に放送エリアが変化したとしても適切な番組表を提供することができる放送受信装置、番組案内表示方法、番組案内表示プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するためにこの発明は、デジタル放送の番組案内表示を行う放送受信装置において、デジタル放送信号に多重化されている第1の番組案内情報を取得する第1情報取得手段と、ネットワークを通じてデジタル放送の第2の番組案内情報を取得する第2情報取得手段と、前記第1情報取得手段と前記第2情報取得手段によって取得された番組案内情報を合成する番組案内情報合成手段と、前記波番組案内情報合成手段によって合成された番組案内情報を表示する情報表示手段とを具備したことを特徴とする。
この発明によれば、デジタル放送によって番組案内情報を受信するだけでなく、ネットワークを通じても番組案内情報を受信することができるので、現在地では受信できないが移動先で受信可能となるデジタル放送による番組を含む最適な番組を作成して表示させることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態におけるシステムの構成を示すブロック図である。
図1は、本実施形態におけるシステムの構成を示すブロック図である。
図1において、放送受信装置10は、例えば自動車に搭載されて使用されるもので、放送局12から出力されるデジタル放送波を受信して、テレビ番組等を出力する。放送受信装置10は、デジタル放送波に多重化されている番組案内情報、すなわち電子番組ガイド(EPG)のデータをもとにして、ユーザから番組案内表示が指示された場合に各チャンネル(放送局)の放送番組を表示し、所望の番組を選択できるようになっている。また本実施形態における放送受信装置10は、移動通信網に収容された基地局14との間で無線通信することが可能な機能が搭載されており、基地局14を介してインターネット16に接続されたサーバ18に接続し、このサーバ18(サイト)から各種情報を取得することができる。本実施形態では、放送受信装置10は、放送局12により出力されているデジタル放送についての番組案内情報を提供しているサーバ18に接続し、このサーバ18からインターネット16を通じて番組案内情報を取得する。
また、放送受信装置10には、ディスプレイやスピーカなどを含む出力部20、GPS(Global Positioning System)を利用したナビゲーション機能を提供するナビゲーション装置22と接続されている。
出力部20は、放送受信装置10によるデジタル放送の番組表や番組コンテンツの画面表示及び音声出力の他、ナビゲーション装置22のナビゲーション機能の実行に伴う地図や目的地へのルートをガイドする表示や音声出力に用いられる。
ナビゲーション装置22は、GPS衛星19からの電波を受信して位置測定(緯度、経度、さらには高さ)を実行し、地図上に現在地などを表示したり、ユーザから指定された目的地までの経路を探索して地図上に表示しながらガイドしたりする機能を含むナビゲーション機能を提供する。ナビゲーション装置22には、図示しない地図データベースが搭載されている。地図データベースには、地図の表示や経路探索するための地図データの他、地図中の各位置における住所や郵便番号、電話番号(市外局番)などの情報が含まれている。
ナビゲーション装置22には、予定移動時間推定部50、GPS部51、車速センサ52が設けられている。予定移動時間推定部50は、目的地までの経路上(例えば一定間隔の各地点)における到達予想時刻を、例えば車速センサ52によって測定されている過去の移動速度(例えば平均速度)をもとにして算出する。GPS部51は、GPS衛星19からの電波を受信して現在地を算出する。車速センサ52は、車両の移動速度を測定する。
放送受信装置10には、放送受信部30、番組コンテンツ取得部32、映像再生部34、番組コンテンツ記憶部36、通信回線接続部37、及び番組表作成部38が設けられる。
放送受信部30は、放送局12から出力されるデジタル放送波を受信する。番組コンテンツ取得部32は、放送受信部30により受信されたデジタル放送波から番組コンテンツ(番組及び番組案内情報を含む)を抽出する。映像再生部34は、番組コンテンツ取得部32により抽出された番組コンテンツ(映像、音声)、あるいは番組コンテンツ記憶部36によって記憶(録画)された番組コンテンツを出力部20において出力させる。番組コンテンツ記憶部36は、番組表作成部38により作成される番組表をもとにユーザからの指示によって設定された録画予約に従って、番組コンテンツ取得部32により抽出された番組コンテンツを記録する。通信回線接続部37は、番組表作成部38の制御のもとで、移動通信網に収容された基地局14を介してインターネット16に接続する。
番組表作成部38は、番組コンテンツ取得部32を通じてデジタル放送から取得された番組案内情報と、通信回線接続部37によりインターネット16を通じて取得された番組案内情報とを用いて番組表を作成しても出力部20において出力(表示)させる。
番組表作成部38には、放送波番組案内情報取得部40、インターネット番組案内情報取得部41、番組案内情報蓄積部42、番組案内情報合成部43、放送エリアデータベース44、受信可能番組推定部45、番組予約設定部46の各機能が設けられている。
放送波番組案内情報取得部40は、番組コンテンツ取得部32を通じてデジタル放送からの番組案内情報を取得する。インターネット番組案内情報取得部41は、インターネット16を通じて番組案内情報を取得する。インターネット番組案内情報取得部41は、サーバ18が提供しているデジタル放送の番組案内情報が、必ずしもデジタル放送波に多重化されている番組案内情報(EPG)と一致しない、すなわち情報のフォーマットや含まれる情報の内容が異なる場合もあるため、後述する番組案内情報合成部43によって2つの番組案内情報を合成する際に整合が取れるように、必要とする情報を抽出するための解析を行う。
番組案内情報蓄積部42は、放送波番組案内情報取得部40及びインターネット番組案内情報取得部41により取得された番組案内情報を蓄積する。番組案内情報合成部43は、ナビゲーション装置22から取得される現在地から目的位置までの経路とこの経路上の到着予定時刻の情報を利用して、番組案内情報蓄積部42に蓄積された2つの番組案内情報を合成して、出力部20において表示させる番組表を作成する。
例えば、番組案内情報合成部43は、ナビゲーション装置22により取得された目的地までのルート(経路)上の各地点の到着予測時刻に基づいて、それぞれの到着予測時刻において受信可能なデジタル放送の番組案内情報を合成することで、移動先で受信可能となるデジタル放送の番組を含む番組表を表示することができる。また、番組案内情報蓄積部42には、放送波番組案内情報取得部40とインターネット番組案内情報取得部41により取得された番組案内情報が蓄積されている。番組案内情報合成部43は、放送波番組案内情報取得部40とインターネット番組案内情報取得部41によって取得された番組案内情報とに、同一時間の同一番組についての情報が共通して含まれる場合、例えば同一系列局の異なる放送局において同じ時間帯で同じ番組を放送しているような場合には、同番組に対する情報を1つにまとめて番組案内情報を合成することで、同じ番組が番組表において2重に表示されないようにする。さらに、放送波番組案内情報取得部40とインターネット番組案内情報取得部41によって取得された番組案内情報とに、同一系列局で複数の異なる番組についての情報が含まれる場合、例えば同一系列局でも異なる放送局で異なる番組を放送している場合には、それぞれの番組に対する情報を含めて番組案内情報を合成することで、両方の番組を番組表において表示できるようにする。
放送エリアデータベース44は、ナビゲーション装置22から取得される情報をもとに、現在地から目的地までの走行予定ルート(経路)上にある放送エリアを判別する際に参照される。
図2(a)(b)には、放送エリアデータベース44のデータ構成の一例を示している。
図2(a)は、郵便番号とを放送エリアを示すデータとを対応付けたデータベースを示すもので、ある位置における郵便番号を取得できる場合に、この郵便番号をもとに、その位置が何れの放送エリア内であるかを判別できる。郵便番号は、所定の地域ごとに設定されているため、地域単位で放送エリアを判別できる。
図2(b)は、位置(緯度、経度)と放送エリアとを対応付けたデータベースを示すもので、ある位置(例えば緯度、経度)を示すデータを取得できる場合に、この位置が何れの放送エリア内であるかを判別できる。図2(b)に示すデータ形式では、緯度経度レベルで放送エリアを判別できるので、より精密に放送エリアを判別することができる。ただし、放送エリアデータベース44に登録されるデータ量は多くなる。
受信可能番組推定部45は、番組案内情報合成部43によって合成された番組案内情報においてデジタル放送を受信可能な番組と不可能な番組とを推定し、番組案内情報合成部43によって合成された番組案内情報により生成される番組表において、受信可能な番組と不可能な番組を識別可能に表示できるようにする。例えば、番組案内情報合成部43により合成された番組案内情報において、現在地を含む放送エリアで受信できるデジタル放送の番組の他に、移動先の放送エリアで受信可能となるデジタル放送の番組を、ナビゲーション装置22から取得される情報に基づいて推定する。
番組予約設定部46は、番組案内情報合成部43によって合成された番組案内情報をもとに、ユーザからの指示に応じて、視聴または録画の開始時刻と対象とする番組とを予約設定する。番組予約設定部46は、放送受信装置10を搭載する自動車の走行状況の変化(走行速度の変化、走行経路の変化など)により、番組案内情報合成部43によって合成される番組表が変更される場合に、先に予約設定された開始時刻に、予約対象とする番組についてのデジタル放送の受信が可能であるか判別し、受信が不可能と判別された場合に、予約設定された番組と同じ番組の情報が変更後の番組案内情報に含まれているか判別し、当該番組の情報が含まれていると判別された場合に、当該番組を予約対象として予約を変更することができる。
なお、図示していないが、放送受信装置10とナビゲーション装置22に対しては、ユーザによって操作可能な入力部(例えば赤外線により通信可能なリモコン、あるいは操作本体に設けられたボタンやスイッチ、あるいはディスプレイと一体化されたタッチパネルなど)から各種の指示が入力できるものとする。
次に、本実施形態における放送受信装置10の動作について説明する。
ここでは、図3に示すような状況を想定して説明する。すなわち、放送受信装置10を搭載した自動車により現在地から目的地まで移動しながらデジタル放送を受信して、番組コンテンツを出力(あるいは録画)するものとする。
ここでは、図3に示すような状況を想定して説明する。すなわち、放送受信装置10を搭載した自動車により現在地から目的地まで移動しながらデジタル放送を受信して、番組コンテンツを出力(あるいは録画)するものとする。
現在地では、エリアAを放送エリアとする放送局12からのデジタル放送を受信可能であり、目的地では、エリアBを放送エリアとする放送局12からのデジタル放送を受信可能である。
図4は、放送受信装置10による番組案内表示方法を説明するためのフローチャートである。
まず、ナビゲーション装置22では、ユーザからの指示によって目的地が設定され、現在地から目的地までのルート探索の実行が指示されたものとする。ナビゲーション装置22は、現在地から目的地までのルートを地図データベースを参照して探索する。予定移動時間推定部50は、車速センサ52によって測定されている過去の平均速度をもとにして、目的地までのルートを通った場合の目的地までの到着予測時間を算出する。また、予定移動時間推定部50は、ルート上の一定間隔の地点、例えば5キロ間隔の各地点までの到着予測時間の算出する。また、GPS部51は、GPS衛星19からの信号を受信し、現在地(緯度、経度)を算出する。ナビゲーション装置22は、出力部20のディスプレイにおいて、地図上に現在地から目的地までのルートを表示すると共に、GPS部51により算出された現在地を示すマークを表示する。
一方、放送受信装置10は、ナビゲーション装置22において設定された目的地までのルートを示すルート設定情報(例えば、連続する位置情報)と、ルート上の一定間隔の各地点における到着予想時刻の情報を取得する(ステップA1)。
番組表作成部38は、ナビゲーション装置22から取得したルート設定情報と、放送エリアデータベース44とを比較し、ルート上の各地点における放送エリアを検索する(ステップA2)。
例えば、図2(a)に示すように、郵便番号と放送エリアとが対応付けて登録されている放送エリアデータベース44を使用する場合、ナビゲーション装置22からは、ルートが通過する各地域の郵便番号を示すデータを含むルート設定情報が取得されるものとする。番組表作成部38は、放送エリアデータベース44を参照することで、ルート上の各地域の郵便番号に対応する放送エリアを取得することができる。
また、図2(b)に示すように、位置(緯度、経度)と放送エリアとを対応付けた放送エリアデータベース44を使用する場合、ルート設定情報の位置情報に対応する放送エリアを取得することができる。
ここで、目的地までのルート上のすべての地点が同じ放送エリア内にあると判断される場合は(ステップB3、No)、番組表作成部38は、放送局12からのデジタル放送波より取得した番組案内情報をもとにして番組表を作成し、出力部20において表示させる(ステップB6)。
一方、目的地までのルート上に現在地が属する放送エリア以外の放送エリアがある場合、番組表作成部38は、インターネット番組案内情報取得部41により、現在のデジタル放送から取得できない放送エリアの番組案内情報を、通信回線接続部37を通じてインターネット16に接続し、当該放送エリアで放送されているデジタル放送の番組案内情報を提供しているサーバ18(サイト)から取得する(ステップB4)。
例えば、サーバ18は、放送受信装置10を製造/販売しているメーカなどが運営し、デジタル放送によって取得される番組案内情報(EPG)と同様のフォーマットにより番組案内情報が提供するようにしても良い。この場合、インターネット番組案内情報取得部41は、予め設定された例えばURL(uniform resource locator)に従って、インターネット16を介してサーバ18にアクセスし、ルート上の放送エリア(図3では放送エリアB)を指定し、当該放送エリアで受信可能なデジタル放送の番組案内情報を取得する。
また、番組案内情報を提供するサーバ18が特定されない場合、番組表作成部38に対して、番組案内情報の取得先とするサイトがユーザにより任意に設定できるものとする。インターネット番組案内情報取得部41は、ユーザによる設定に応じて、インターネット16を介してサーバ18にアクセスし、ルート上の放送エリアを指定し、当該放送エリアで受信可能なデジタル放送の番組案内情報を取得する。この場合、インターネット番組案内情報取得部41は、インターネット16を経由して取得した番組案内情報に対して、自装置で必要とする情報を抽出するための解析処理を実行する。例えば、番組案内情報の提供元を任意に設定できる場合、サイト毎に番組案内情報のフォーマットや含まれる情報の内容が異なる場合もあるため、後述する番組案内情報合成部43によって2つの番組案内情報を合成する際に整合が取れるように、番組案内情報に対して解析を施して必要とする情報のみを抽出する。
次に、番組案内情報合成部43は、放送波番組案内情報取得部40によってデジタル放送から取得した番組案内情報と、インターネット番組案内情報取得部41によってインターネット16を介して取得した番組案内情報とを合成して番組表を作成する(ステップB5)。ここでは、各時間帯において受信可能な番組情報が含まれる番組表を作成する。この際、同一系列局の番組については、到着予測時刻に合わせて、番組表中の同じ列に表示されるように合成して番組表を作成する。
なお、複数の放送エリアに属する地点で受信される同一系列局の番組についての情報合成については、図5に示すフローチャートに従って実行する。
図6には、放送エリアAにおける、デジタル放送波から取得された番組案内情報(EPG)の一例を示している。また、図7には、放送エリアBにおける、インターネット16を経由して取得された番組案内情報の一例を示している。図6及び図7では、放送エリアA,Bのそれぞれにおいて、複数の系列の放送局からの番組についての番組案内情報が含まれている。
なお、放送エリアAの「○テレビ」と放送エリアBの「○○テレビ」は同一系列(◎テレビ系列)の放送局12からのデジタル放送を表している。同様に、「△テレビ」と「△△テレビ」とが同一系列(▽テレビ系列)、「□テレビ」と「□□テレビ」とが同一系列(◇テレビ系列)の放送局12からのデジタル放送であるものとする。
図3に示すように、ナビゲーション装置22から取得したルート設定情報から、放送エリアBに到達する位置までの到達予想時刻がPM1:00、放送エリアAを抜ける位置までの到達予想時刻がPM1:45であることが判別されているものとする。従って、PM1:00〜PM1:45の間は、放送エリアA,Bの両方の放送局12からデジタル放送が受信可能な状態となる。
この場合、番組案内情報合成部43は、図8(a)に示すように、図6と図7に示す番組案内情報を合成する。なお、図8(b)は、番組案内情報に対応する受信可能エリアを説明する図であり、PM1:00〜PM1:45の間で両方のエリアで受信可能であることを示している。
図8(b)に示すように、同一系列局のデジタル放送については、同列で表されるように合成している。例えば▽テレビ系列では、放送エリアAで受信可能な「△テレビ」と放送エリアBで受信可能な「△△テレビ」の情報を同一列に合成している。◎テレビ系列と◇テレビ系列についても同様にして、それぞれの放送エリアA,Bで受信される番組の情報を同一列に合成している。
また、番組案内情報合成部43は、同一系列局で放送される番組が同じ番組であるか判別する(ステップC1)。ここで、同一時間帯で同一の番組が放映されている場合には(ステップC1、Yes)、放送エリアA,Bの情報(番組名)を1つにして表す。例えば、▽テレビ系列の「△テレビ」と「△△テレビ」では、全ての時間帯において同じ番組を放映しているので、1つの番組案内情報に求められている。こうした合成をすることで、同じ番組が2重で表示されないようにできる。
一方、同一時間帯で同一の番組が放映されていない場合には(ステップC1、No)、放送される複数の番組名を視聴可能な時刻まで表示されるように合成する(ステップC3)。
図9(a)には、図8中の◎テレビ系列(「○テレビ」「○○テレビ」)のみを対象とした番組案内情報を示している。図9(a)に示すように、放送エリアAでは、PM1:45まで放送の受信が可能であるので、本来、PM2:30まで放送されている番組「a音楽」を、PM1:45まで視聴可能であることを表すように情報を合成する。また、放送エリアBでは、PM1:15から番組「aローカルニュース」を視聴可能であるので、番組「a音楽」と並べて、視聴可能であることを表すように情報を合成する。
番組表作成部38は、前述のようにして合成された番組案内情報に基づく番組表を、出力部20(ディスプレイ)において表示させる。
このようにして、ナビゲーション装置22から取得したルート設定情報に応じて、ルート上のそれぞれの到着予測時刻において受信可能なデジタル放送の番組案内情報を合成することで、現在受信できないが、移動先で受信可能となるデジタル放送の番組を含む番組表を表示することができる。
また、番組表作成部38は、前述のようにして番組案内情報合成部43により合成された番組案内情報をもとに、番組表において受信可能な番組と受信不可能な番組とを容易に識別可能となるように表示することもできる。
図10は、番組表において受信可能な番組と受信不可能な番組とを識別可能に表示する場合の番組案内表示方法を説明するためのフローチャートである。
なお、図10において、ステップA1〜A4、A7は、図4に示すステップB1〜B4、B6とそれぞれ対応し、同様の処理を実行するものとして詳細な説明を省略する。
図11には、番組案内情報合成部43によって合成される番組案内情報の一例を示している。図11では、同一系列局の複数の放送局12からのデジタル放送についての番組案内情報が並べて表示されるように合成した例である。
受信可能番組推定部45は、番組案内情報合成部43によって、図11に示すように合成された番組案内情報について、ルート上の各地点への到着予想時刻をもとにして、視聴可能な番組と不可能な番組を推定する(ステップA5)。
図11では、放送エリアAにおいて受信可能な「○テレビ」については、PM1:45まで視聴可能であると判別される。また、放送エリアBにおいて受信可能な「○○テレビ」については、PM1:00から視聴可能であると判別される。
番組表作成部38は、受信可能番組推定部45によって判別された受信可能な番組と、受信不可能な番組に対する情報部分に対して、例えば異なる色を用いて出力部20(ディスプレイ)において表示させる。これにより、番組表から現在地点で視聴可能な番組だけでなく、移動先において視聴可能となる番組も含めて、容易に識別することが可能となる。
次に、前述のようにして作成された番組案内情報(番組表)を用いて、視聴あるいは録画の予約をする場合について、図12に示すフローチャートを参照しながら説明する。
例えば、視聴予約をすることで、予約された番組の放送開始時刻になると、ユーザからの操作を受け付けることなく当該番組のデジタル放送を受信して出力部20から出力させる。また、録画予約することで、同様にして予約設定された番組(番組コンテンツ)を受信して番組コンテンツ記憶部36によって記録する。
まず、番組表作成部38は、ユーザからの予約設定要求が入力されると、番組予約設定部46により、前述のようにして作成された番組案内情報(番組表)を出力部20において表示させて、予約設定を受け付ける。
ここで表示される番組表には、現在、受信可能な放送だけでなく、移動先で受信可能となる別の放送エリア内での番組の情報も含まれているので、予め番組表で事前に確認して出発前などでも予約設定が可能である。
番組予約設定部46は、番組中で予約対象とする番組が指定されると、この番組を放送している放送局(チャンネル)、番組名、及び番組の開始時刻(及び終了時刻)を示す情報を予約情報として記録しておく(ステップD1)。
ここで、自動車の走行状況の変化があった場合、例えば走行速度の変化や(渋滞などにより走行速度が遅くなる、あるいは過去の平均速度より速くなる)、走行経路が変更があった場合には、ナビゲーション装置22から変更後のルート設定情報が受信されるため、このルート設定情報に基づいて新たに番組案内情報(番組表)が生成される(ステップD2)。
こうして、自動車の走行状況の変化により番組表が変更されると(ステップD2、Yes)、番組予約設定部46は、変更後の番組案内情報において、先に設定されている視聴あるいは録画の予約が設定された番組について受信可能であるか判別する(ステップD3)。
ここで、予約された番組が受信可能であれば(ステップD3、Yes)、先に設定された予約について変更が不要なので処理を終了する。
一方、予約された番組が受信不可能である場合、番組予約設定部46は、予約設定された放送局とは異なる他の放送エリア(他チャンネル)で、予約対象として設定されている番組が視聴可能であるかを判別する(ステップD4)。すなわち、予約対象として設定されている番組名と同じ番組の情報が、現時点以降を開始時刻として番組案内情報に含まれているかを判別する。
ここで、該当する番組が番組案内情報に含まれていない場合、すなわち視聴不可能である場合には、番組予約設定部46は、例えば出力部20から予約を取り消すことをユーザに通知するためのメッセージを出力させる(音声、表示)(ステップD6)。
一方、他の放送エリア(他チャンネル)で、予約対象として設定されている番組が視聴可能であれば、予約番組が視聴可能となるように、変更された番組案内情報に設定されている放送局(チャンネル)、さらには番組の開始時刻(及び終了時刻)によって予約情報を変更する(ステップD5)。
例えば、図8(a)に示す番組案内情報を用いて、放送エリアBに到達することで受信可能となる「△△テレビ」(チャンネル)の番組「bドラマ」について予約設定をしたものとする。
その後、渋滞が発生したために番組「bドラマ」が始まるPM1:00までに、放送エリアBに到達できない状況になったものとする。このため、ナビゲーション装置22によってルート設定情報が変更されるのに伴って番組案内情報も変更される。この結果、PM1:00から放送エリアAにおいて「△テレビ」によって放送されている番組「bドラマ」が視聴可能となったものとする。この場合、番組予約設定部46は、予約設定されていた「△△テレビ」(チャンネル)を「△テレビ」に変更することで、予約対象として設定されている番組について視聴可能とすることができる。
なお、図1に示す構成では、放送受信装置10にインターネットと接続するための構成(通信回線接続部37)が設けられるものとしているが、ナビゲーション装置22にインターネットと接続するための構成が設けられている場合には、ナビゲーション装置22を通じて番組案内情報を取得するようにしても良い。この場合、ナビゲーション装置22には、番組表作成部38からの要求に応じて、指定されたサーバ18(サイト)にアクセスし、番組案内情報を取得する機能が追加されるものとする。番組表作成部38は、ナビゲーション装置22に追加された機能に対して番組案内情報の取得要求をすることで、ナビゲーション装置22を通じて番組案内情報を得ることができる。
さらに、上記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜の組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
また、放送受信装置10を実現するコンピュータに実行させることのできる番組案内表示プログラムを、例えば磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで、あるいは通信媒体を通じて提供することができる。番組案内表示プログラムによりコンピュータの動作を制御することで、前述した実施形態における機能を実現することができる。
10…放送受信装置、12…放送局、14…基地局、16…インターネット、18…サーバ、19…GPS衛星、20…出力部、22…ナビゲーション装置、30…放送受信部、32…番組コンテンツ取得部、34…映像再生部、36…番組コンテンツ記憶部、38…番組表作成部、40…放送波番組案内情報取得部、41…インターネット番組案内情報取得部、42…番組案内情報蓄積部、43…番組案内情報合成部、44…放送エリアデータベース、45…受信可能番組推定部、46…番組予約設定部、50…予定移動時間推定部、51…GPS部、52…車速センサ、60…通信回線接続部。
Claims (10)
- デジタル放送の番組案内表示を行う放送受信装置において、
デジタル放送信号に多重化されている第1の番組案内情報を取得する第1情報取得手段と、
ネットワークを通じてデジタル放送の第2の番組案内情報を取得する第2情報取得手段と、
前記第1情報取得手段と前記第2情報取得手段によって取得された第1及び第2の番組案内情報を合成する番組案内情報合成手段と、
前記番組案内情報合成手段によって合成された番組案内情報を表示する情報表示手段と
を具備したことを特徴とする放送受信装置。 - 現在地から目的位置までの経路と前記経路上の到着予定時刻の情報を取得する経路情報取得手段と、
前記経路情報取得手段によって取得された情報が示す経路上にある放送エリアを判別する放送エリア判別手段とを有し、
前記第1情報取得手段は、前記放送エリア判別手段によって判別された現在地を含む放送エリアで受信されるデジタル放送信号から第1の番組案内情報を取得し、
前記第2情報取得手段は、前記放送エリア判別手段によって判別された現在地を含まない放送エリアにおけるデジタル放送の第2の番組案内情報を取得することを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。 - 前記経路情報取得手段は、前記経路上の一定間隔の地点ごとの到着予測時刻を取得し、
前記番組案内情報合成手段は、前記経路情報取得手段により取得された前記経路上の各地点の到着予測時刻に基づいて、それぞれの到着予測時刻において受信可能なデジタル放送の番組案内情報を合成することを特徴とする請求項2記載の放送受信装置。 - 前記番組案内情報合成手段は、前記第1の番組案内情報と前記第2の番組案内情報とに、同一時間の同一番組についての情報が共通して含まれる場合に、同番組に対する情報を1つにまとめて番組案内情報を合成することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の放送受信装置。
- 前記番組案内情報合成手段は、前記第1の番組案内情報と前記第2の番組案内情報とに、同一系列局で複数の異なる番組についての情報が含まれる場合に、それぞれの番組に対する情報を含めて番組案内情報を合成することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の放送受信装置。
- 前記番組案内情報合成手段によって合成された番組案内情報においてデジタル放送を受信可能な番組と不可能な番組とを推定する推定手段を有し、
前記情報表示手段は、前記推定手段による推定結果に応じて、前記番組案内情報合成手段によって合成された番組案内情報を、受信可能な番組と不可能な番組を識別可能に表示することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の放送受信装置。 - 前記番組案内情報合成手段によって合成された番組案内情報をもとに、視聴または録画の開始時刻と対象とする番組とを予約設定する予約設定手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載の放送受信装置。
- 前記予約設定手段によって予約設定された開始時刻に、予約対象とする番組についてのデジタル放送の受信が可能であるか判別する受信判別手段と、
前記判別手段により受信が不可能と判別された場合に、予約設定された番組と同じ番組の情報が前記番組案内情報合成手段によって合成された番組案内情報に含まれているか判別する番組判別手段と、
前記番組判別手段によって当該番組の情報が含まれていると判別された場合に、当該番組を予約対象として前記予約設定手段によって設定された予約を変更する予約変更手段と
を具備したことを特徴とする請求項7記載の放送受信装置。 - デジタル放送の番組案内表示を行う番組案内表示方法において、
デジタル放送信号に多重化されている第1の番組案内情報と、ネットワークを通じてデジタル放送の第2の番組案内情報とを取得し、
この取得された第1及び第2の番組案内情報を合成して表示することを特徴とする番組案内表示方法。 - デジタル放送の番組案内表示を行うための番組案内表示プログラムであって、
コンピュータを、
デジタル放送信号に多重化されている第1の番組案内情報を取得する第1情報取得手段と、
ネットワークを通じてデジタル放送の第2の番組案内情報を取得する第2情報取得手段と、
前記第1情報取得手段と前記第2情報取得手段によって取得された番組案内情報を合成する番組案内情報合成手段と、
前記波番組案内情報合成手段によって合成された番組案内情報を表示する情報表示手段として機能させるための番組案内表示プログラム。
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