JP2005294539A - 半導体装置用テープキャリア及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置用テープキャリア及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 銅配線のピッチを狭くしても配線の欠陥が抑制されるようにした半導体装置用テープキャリア及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 ポリイミドフィルム1の片面には厚さ2〜8μmの接着剤層3が塗布されており、この接着剤層3上にスパッタによるシード層4がNi−Cr合金層と銅層により形成され、このシード層4上に銅めっき層6を電気めっきにより形成し、配線ピッチが5〜30μmの銅配線パターンを形成する。この銅配線パターン上には半導体素子がフリップチップ接合により搭載される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、半導体装置用テープキャリア及びその製造方法に関し、特に、銅配線のピッチを狭くしても配線の欠陥が抑制されるようにした半導体装置用テープキャリア及びその製造方法に関するものである。
電子機器、デジタル機器等では、COF(Chip On Film)と称する可撓性を有するTAB(Tape Automated Bonding)用テープキャリアが用いられている。このようなテープキャリアに搭載されるLSI等の半導体素子は、高密度実装化に伴って外部端子のピッチが狭くなってきている。このため、COFの配線ピッチも数十μmになってきている。
例えば、2層構造の銅層付き絶縁フィルムは厚さが40μm程度に薄くなり、かつ銅層も8〜12μmの厚さに薄くなっている。
テープキャリアにおける銅配線は、ピッチが30μm程度に微細になると、従来のノズルによるシャワーエッチングにより配線形成を行おうとすると、テープ搬送を高速にせざるをえず、制御が困難になると共に配線幅が細り、製造が難しくなる。しかし、マスク設計においてフォトレジストパターンの開口幅を工夫することにより、絶縁フィルム上に施された銅層による導体パターン層の銅配線ピッチが30μm程度までは可能である。
図4は、従来のCOFにおける絶縁フィルムテープを示す。この絶縁フィルムテープ40は、ポリイミドフィルム1上にNi−Cr合金と銅スパッタ層を含むシード層(seed layer)2を施したものである。この絶縁フィルムテープ40は、更に、シード層2上に所定のパターンのフォトレジストの形成工程、露光及び現像によるレジストパターンの形成工程、銅メッキ層の形成工程、フォトレジストの剥離工程、前記銅メッキ層へのSnめっき工程などが順次施されることにより、COFが完成する。
また、Ni−Cr合金に代えて、スパッタによりCr層を第1導体として形成し、このCr層上にCu層をスパッタで第1導体保護膜として形成し、更に前記Cu層上に電解銅めっきによる第2導体を形成し、短絡不良を低減できるようにした配線基板がある(例えば、特許文献1参照。)。
(従来のめっき装置の構成)
図5は、従来のめっき装置の構成を示す。このめっき装置100は、供給ドラム101と、めっき液110が満たされためっき槽102と、乾燥装置103と、銅めっき層が形成されたフィルムテープを巻き取る巻取ドラム104と、供給ドラム101とめっき槽102の間に配置されたガイドロール105と、めっき槽102内の上段に所定間隔に配置された給電ロール106a,106b,106c,106d,106e,106f,106g,106h,106i,106jと、この給電ロール106a〜106jの相互間の下側には所定間隔に配置されたガイドロール107a,107b,107c,107d,107e,107f,107g,107h,107i,107j,107k,107l,107m,107n,107o,107p,107q,107r,107sと、このガイドロール107a〜107sの相互間の上側には所定間隔に配置されたダンサーロール108a,108b,108c,108d,108e,108f,108g,108h,108iと、乾燥装置103と巻取ドラム104の間に配置されたガイドロール109とを備えて構成されている。
供給ドラム101には、フォトレジスト付きフィルムテープ111(以下、フィルムテープ111という。)が巻回されている。フィルムテープ111は、片面の全域にシード層2が形成されており、このシード層2の表面には配線パターンを作るためのフォトレジスト層が形成されている。フィルムテープ111はガイドロール105を介してめっき槽102に搬入される。
フィルムテープ111は、給電ロール106a、ガイドロール107a、給電ロール106b、ガイドロール107bの順に通され、更に、ダンサーロール108a、ガイドロール107c、給電ロール106c,・・・ガイドロール107r、ダンサーロール108i、ガイドロール107sの順でめっき槽102内を通過する。
ガイドロール107sを通過するまでに、フィルムテープ111に形成されているフォトレジストのネガパターンに応じて、電気めっきにより導体パターン(銅めっき層)がセミアディティブ法(semi additive process) により形成される。めっきが形成されたフィルムテープ111は、乾燥装置103によって温風を吹き付けることにより表面のめっき液を蒸発及び乾燥させた後、ガイドロール109を介してめっき層付きフィルムテープ112として巻取ドラム104に巻き取られる。
特開2003−37137号公報
しかし、従来の半導体装置用テープキャリアによると、シード層が形成された絶縁フィルムテープは、銅配線ピッチが20μm程度に微細になると、シード層の厚さが5μm程度になり、図5のようなめっき装置では、絶縁フィルムテープを高速に搬送しないと配線幅に欠陥(配線の細り、太り、欠け)が生じる。また、配線幅に細りを生じさせず、配線の直線性が保てるように絶縁フィルムテープを高速で送ろうとすると、その制御が難しいため、配線ピッチの寸法品質の低下を招き、製品歩留まりが低下する。
したがって、本発明の目的は、銅配線のピッチを狭くしても配線の欠陥が抑制されるようにした半導体装置用テープキャリア及びその製造方法を提供することにある。
本発明は、上記の目的を達成するため、第1の特徴として、可撓性を有する絶縁フィルム上に銅配線パターンを形成し、前記銅配線パターン上に半導体素子がフリップチップ接合により搭載される半導体装置用テープキャリアにおいて、前記絶縁フィルムは、前記銅配線パターンの形成面に硬化処理された接着剤層を有し、前記銅配線パターンは、前記接着剤層上にスパッタで形成されたシード層上に設けられた銅めっき層により形成されていることを特徴とする半導体装置用テープキャリアを提供する。
本発明は、上記の目的を達成するため、第2の特徴として、可撓性を有する絶縁フィルム上に接着剤を塗布及び硬化させて接着剤層を形成し、前記接着剤層上にシード層をスパッタにより形成する第1の工程と、配線パターンに対応したフォトレジストパターンを前記シード層上に形成する第2の工程と、銅めっき層を前記フォトレジストパターンの形成面に電気めっき法により形成する第3の工程と、前記フォトレジストパターンを除去する第4の工程と、前記フォトレジストパターンの除去面に露出している前記シード層を除去する第5の工程とを含むことを特徴とする半導体装置用テープキャリアの製造方法を提供する。
本発明の半導体装置用テープキャリア及びその製造方法によれば、接着剤層が設けられた絶縁フィルム上にスパッタによりシード層を形成し、このシード層の表面に銅めっき層を形成して銅配線パターンを設けたことにより、接着剤層は銅配線の微細化による剥離を抑制し、マイグレーション耐性を向上させるため、配線ピッチを狭くしても配線の細り等の欠陥を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を基に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る半導体装置用テープキャリアのシード層付きフィルムテープの構成を示す。このシード層付きフィルムテープ10(以下、フィルムテープ10という)は、可撓性を有し、片面に接着剤層3が形成された絶縁フィルムとしてのポリイミドフィルム1(絶縁基板)上にシード層4がスパッタにより形成されている。このような構成のフィルムテープ10を半導体装置用テープキャリアに用いた場合、テープキャリアの配線の微細化に伴う配線の剥離を抑制することが可能になる。
シード層4は、Ni−Cr合金層とこのNi−Cr合金層上に設けられた銅層の組み合わせで構成され、これにより銅層の剥離が起きにくくなり、マイグレーション耐性が向上する。シード層4の形成には、スパッタ法が用いられる。その理由は、スパッタにすることでシード層4の銅層の厚みを0.2〜12μmの厚さに調整が可能であり、後工程で施される電気銅めっきの厚みとの調整が容易になるためである。
シード層4の銅層(銅スパッタ層)の厚みは0.2〜12μmにする。銅層厚みの最小値を0.2μmとしたのは、スパッタによる成膜、或いは後工程で実施される電気銅めっき層の形成が安定に行える最小の厚さであることによる。また、シード層4の銅層の厚みの上限を12μmとしたのは、銅めっきの積み上げが、微細配線のピッチ30μm(銅配線幅:15μm、スペース:15μm)の形成の限界値であり、それ以上厚いと微細配線の直線性が無くなり、欠陥(配線の欠け、細り、太り)が多くなり、歩留まりが悪くなり、製造が不可能になるためである。
接着剤層3の接着剤は、吸水率を0.9%以下にするほか、Tg(ガラス転移温度)が180℃以上の耐熱性を有し、更に、400℃までの動的粘弾性が0.5Gpa以上を有するものを用いるのがよい。接着剤層3の接着剤の吸水率を0.9%以下とすることにより、水滴に対する感受性が鈍くなり、マイグレーション(Migration) 耐性を向上させることができる。
接着剤層3に熱硬化型の接着剤を用いた場合、その硬化工程の熱処理で熱による歪みの発生を無くす必要がある。そのための接着剤層3は耐熱性が必要になる。また、接着剤層3として、180℃×2時間以上の耐熱性を有するものを用いる必要がある。その理由は接着剤層3と配線パターンとの界面におけるピール強度を確保するためである。また、硬化工程の熱処理によって、半導体装置用テープキャリアの全体に熱による歪み(反り)が発生してしまうことを回避するため、熱硬化型の接着剤層3の厚みを2〜8μmとし、ポリイミドフィルム1の厚みを50〜6.5μmとする。
次に、400℃までの動的粘弾性を0.5Gpa以上とした理由は、フリップチップ(flip chip) 接続する際の圧力による接着剤層3の凹み変形を少なくするためである。動的粘弾性とは、応力と歪の関係から測定する粘弾性測定において、試料に正弦的応力を加えて試料を変形させることをいい、その際の歪みや応力から歪みの位相遅れを検出する手法を動的粘弾性測定という。
(本発明の実施の形態に係る半導体装置用テープキャリアの効果)
本発明の半導体装置用テープキャリアによると、ポリイミドフィルム1上に接着剤層3を形成し、この接着剤層3上にシード層4を形成したことにより、配線の微細化による剥離を抑制することができる。接着剤層3は、吸水率が0.9%以下、Tgが180℃以上の耐熱性、及び、400℃までの動的粘弾性が0.5Gpa以上の特性を備えたものを用いることにより、マイグレーション耐性が向上し、熱による歪みの発生が防止され、フリップチップ接続する際の圧力による接着剤層3の凹み変形を少なくすることができる。
[本発明の実施の形態に係る半導体装置用テープキャリアの製造方法]
図2は、本発明の実施の形態に係る半導体装置用テープキャリアの製造方法を示す。図2において、(a)〜(f)は製造方法における第1から第6の工程を示す。まず、(a)の様に、ポリイミドフィルム1上に熱硬化型の接着剤層3を2〜8μmの厚みに設けて硬化させた後、この接着剤層3の表面にシード層4をスパッタ装置により形成する。シード層4は、例えば、Ni−Cr合金層をスパッタにより形成し、更に、スパッタによりNi−Cr合金層上に銅層を形成したものである。銅層を0.2μmの厚みに設けることにより、銅層の配線による配線パターンの剥離に対する強度が安定し、しかも、耐マイグレーション特性を向上させることができる。ついで、スリット送り穴を設ける。
次に、フォトレジスト液をシード層4上に塗布し、露光及び現像を行って、(b)のように、配線パターンに対応したフォトレジストパターン5を形成する。次に、フォトレジストパターン5が形成済みのフォトレジスト付きフィルムテープ11(以下、フィルムテープ11という。)をめっき装置に搬入し、(c)のように、シード層4の露出面に銅めっき層6が形成されためっき層付きフィルムテープ12(以下、フィルムテープ12という。)を作製する。次に、(d)のように、フィルムテープ12からフォトレジストパターン5を除去する。ついで、(e)のように、銅めっき層6間のシード層4をエッチバックにより除去し、接着剤層3を露出させる。更に、(f)のように、銅めっき層6を覆うようにしてSnめっき層7を施せば、半導体装置用テープキャリア13が完成する。Snめっき層7を施すことにより、製造歩留まりの向上が可能になる。
(本発明の実施の形態に係る製造方法の効果)
本発明の実施の形態にかかるテープキャリアの製造方法によれば、ポリイミドフィルム1上に接着剤層3を形成し、この接着剤層3上にシード層4を形成する工程を備えることにより吸水率を低減でき、配線の微細化による剥離が抑制されるので、耐マイグレーション性の向上により、配線の直線性が得られ、配線幅の欠陥(配線の欠け、細り、太り)の少ない、歩留まりの良好なテープキャリアの製造が可能になる。
(本発明に係るめっき装置の構成)
図3は、図2に示した(c)の第3の工程における銅めっき層6を形成するためのめっき装置20の構成を示す。このめっき装置20は、給電ドラム21と、めっき液22が満たされためっき槽23と、このめっき槽23の後段に配置された水洗槽24と、この水洗槽24の後段に配置された加熱空気ブロワ25と、この加熱空気ブロワ25の後段に配置されたダンサーロール26と、このダンサーロール26の後段に配置された巻取ドラム27とを備えて構成れている。
めっき槽23は、めっき時に電圧が印加される半円形のアノード袋28と、このアノード袋28に同心円状に配設された回転ドラム29と、この回転ドラム29を回転駆動する駆動ロール30と、この駆動ロール30の回転を回転ドラム29に伝達するエンドレスのチェーン31と、回転ドラム29の前後の空中に配置された給電ロール32A,32Bとを備えている。
水洗槽24は、めっき槽23からのフィルムテープ12に付着しているめっき液22を洗い流すための水33が満たされており、槽内にはフィルムテープ12を底部近くまで介在させるためのガイドロール34が配置されている。
加熱空気ブロワ25は、水洗槽24を出たフィルムテープ12の表面に温風を吹き付けて水分を除去するための装置であり、モータ、ファン、及びヒータを備えて構成されている。
給電ロール32Bの後段にはフィルムテープ11を水洗槽24に導くためのガイドロール35が配設され、水洗槽24とダンサーロール26の間にはガイドロール36,37が配設され、ダンサーロール26と巻取ドラム27の間にはガイドロール38が配設されている。
(めっき装置の動作)
図3において、給電ドラム21には、図2の(b)の第3の工程で作製されたフィルムテープ11が巻き付けられている。フィルムテープ11は、給電ロール32Aを経由して回転ドラム29の約半周に巻き付くようにしてめっき槽23内を通過し、給電ロール32Bを経由して取り出される。給電ロール32A,32Bは、フィルムテープ11のシード層4に接触し、シード層4に直流電圧を印加する。給電ロール32A,32Bとアノード袋28の間に所定の電圧を印加することにより、フィルムテープ11のめっき液22に接触するシード層4の表面が電気めっきされ、図2の(c)に示すように、銅めっき層6が形成される。
めっき槽23によりメッキが施されたフィルムテープ11は、フィルムテープ12としてガイドロール35を経由して水洗槽24に搬入され、テープ表面のめっき液が洗い流される。フィルムテープ12は水洗槽24を出た直後、加熱空気ブロワ25で乾燥が行われる。フィルムテープ12は、ガイドロール36,37を経てダンサーロール26に搬入され、ガイドロール38を経て巻取ドラム27に巻き取られる。このとき、ダンサーロール26は、巻取ドラム27の回転速度とフィルムテープ12の搬送速度との調整をとり、フィルムテープ12が張り過ぎたり、弛み過ぎたりしないようにしている。
図3に示しためっき装置20は、図5のめっき装置に比べ、給電ロールの設置数を格段に少なくすることができる。このため、フィルムテープ11及びフィルムテープ12の曲げ回数が大幅に減り、銅層(配線パターン)の剥離等を抑制できるため、5〜30μmの配線ピッチに対応できるようになる。更に、給電ロールは32A,32Bの2つに限定したため、突起(銅めっき粒)や窪みの発生がほとんど無く、銅めっき層6が12μm厚以上の銅めっきの表面品質を良好にすることができると共に、高速での銅めっきが可能になる。
因みに、図5に示した従来のめっき装置100では、給電ロールが10段以上に及ぶため、微妙な電流密度の不均一が生じ、銅めっき層の表面に粒による突起や異物付着による窪み等の欠陥が生じ易い。
次に、本発明の実施例1について、図2を参照して説明する。
東レ・デュポン株式会社製の「カプトンEN」の38μm厚をポリイミドフィルム1に用い、接着剤に株式会社巴川製紙所製の接着剤Xを用い、ポリイミドフィルム1上に厚さ3μmに塗布及び硬化させて接着剤層3を形成した。この接着剤層3の表面にマグネトロン方式のスパッタ装置によりシード層4を形成した。このシード層4(スパッタ層)は、Ni−Cr合金を100Åの厚さに設け、更に銅層を0.2μmの厚さにした。これに105mm幅のスリット送り穴を加工した後、ロールコータでフォトレジストを塗布し、これを予備硬化した後、投影露光機で光反応させ、更にアルカリ現像を行って本硬化させることにより、フォトレジストパターン5を作製した。その後、図3に示しためっき装置20を用い、銅めっき層6を12μmの厚さにめっきした。
この銅めっき層6は、配線の直線性があり、配線幅の欠陥(配線の欠け、細り、太り)が少なかった。このことから、歩留まりが良好なテープキャリアの製造が可能であることが確かめられた。
図2の(d)〜(f)に示したように、銅めっき層6を形成した後、フォトレジストパターン5を剥離し、更にエッチバックをし、最後にSnめっき層7を形成した。このSnめっき層7をベークし、熱硬化型のソルダレジストを印刷版で塗布し、硬化工程の熱処理(120℃×1時間)を実施した。こうして得られた半導体装置用テープキャリアは、製造歩留まりの良いものであった。
この実施例1について、温度85℃×湿度85%RH、連続印加直流電圧60Vの条件で環境試験を実施したところ、それぞれの条件に対して1200時間をクリアし、従来のNi−20%Cr層が500時間であったのに対し、2.4倍の耐マイグレーション特性を有することを確認した。
次に、本発明の実施例2について説明する。
接着剤に株式会社巴川製紙所製の接着剤Vを用い、ポリイミドフィルム1に宇部興産株式会社製の「ユーピレックスS」を用いた。ポリイミドフィルム1は厚さ25μm、幅105mm幅のものを用いた。このポリイミドフィルム1上に接着剤Vを厚さ3μmに塗布し、更に加熱硬化させて接着剤層3を形成した。この接着剤層3上にマグネトロン方式のスパッタ装置により、スパッタ層としてNi−Cr合金を厚さ100Åに形成し、更に、銅スパッタ層(銅層)を、厚さ0.2μmに形成した。これに105mm幅のスリット送り穴を加工した後、フォトレジストをロールコータで塗布及び予備硬化し、投影露光機で光反応させた後、アルカリ現像を行って本硬化をし、フォトレジストパターン5を形成した。このフォトレジストパターン5は、配線ピッチが25μmになるように設けた。ついで、図3のめっき装置20を用い、銅めっき層6を12μmの厚さにめっきした。この銅めっき層6は配線の直線性があり、配線幅の欠陥(配線の欠け、細り、太り)が少なかったことから、歩留まりの良い半導体装置用テープキャリアの製造が可能であることが確かめられた。
図2の(d)〜(f)に示したように、フォトレジストパターン5を剥離後、エッチバックし、更にSnめっき層7を実施した。このSnめっき層7をベークし、熱硬化型のソルダレジストを印刷版で塗布し硬化工程の熱処理(120℃×1時間)を実施した。こうして得られた半導体装置用テープキャリアは、製造歩留まりの良いものであった。
この実施例2について、温度85℃×湿度85%RH、連続印加直流電圧60Vの条件で環境試験を実施したところ、それぞれの条件に対して1000時間をクリアし、従来のNi−20%Cr層が500時間であったのに対し、2倍の耐マイグレーション特性を有することを確認した。
上記実施の形態においては、接着剤層3が設けられたフィルムテープを使用したが、図4に示したような接着剤レスのフィルムテープに対して本発明を適用することも可能である。
また、銅めっき層6の形成は図3の構成によるめっき装置で行ったが、この構成に限定されるものではなく、例えば、縦型あるいは横型の銅めっき層を数段に分けて行う方式の銅めっき装置であっても、配線ピッチが30ミクロン以上であれば、表面品質は劣るものの適用が可能である。
本発明の実施の形態に係る半導体装置用テープキャリアのシード層付きフィルムテープの構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係る半導体装置用テープキャリアの製造方法を示し、(a)〜(f)は製造方法の第1〜第6の工程を示す断面図である。 図2に示した(c)の第3の工程における銅めっき層を形成するためのめっき装置の構成を示す構成図である。 従来のCOFにおける絶縁フィルムテープを示す断面図である。 従来のめっき装置の構成を示す構成図である。
符号の説明
1 ポリイミドフィルム
2,4 シード層
3 接着剤層
5 フォトレジストパターン
6 銅めっき層
7 Snめっき層
10 シード層付きフィルムテープ
11 フォトレジスト付きフィルムテープ
12 めっき層付きフィルムテープ
13 半導体装置用テープキャリア
20 めっき装置
21 供給ドラム
22 めっき液
23 めっき槽
24 水洗槽
25 加熱空気ブロワ
26 ダンサーロール
27 巻取ドラム
28 アノード袋
29 回転ドラム
30 駆動ロール
31 チェーン
32A,32B 給電ロール
33 水
34,35,36,37,38 ガイドロール
40 絶縁フィルムテープ
100 めっき装置
101 供給ドラム
102 めっき槽
103 乾燥装置
104 巻取ドラム
105,107a〜107s ガイドロール
106a〜106j 給電ロール
108a〜108i ダンサーロール
109 ガイドロール
110 めっき液
111 フォトレジスト付きフィルムテープ
112 めっき層付きフィルムテープ

Claims (8)

  1. 可撓性を有する絶縁フィルム上に銅配線パターンを形成し、前記銅配線パターン上に半導体素子がフリップチップ接合により搭載される半導体装置用テープキャリアにおいて、
    前記絶縁フィルムは、前記銅配線パターンの形成面に硬化処理された接着剤層を有し、
    前記銅配線パターンは、前記接着剤層上にスパッタで形成されたシード層上に設けられた銅めっき層により形成されていることを特徴とする半導体装置用テープキャリア。
  2. 前記シード層は、銅層の厚みが0.2〜12μmの銅層を含むことを特徴とする請求項1記載の半導体装置用テープキャリア。
  3. 前記銅配線パターンは、配線ピッチが5〜30μmであることを特徴とする請求項1記載の半導体装置用テープキャリア。
  4. 前記接着剤層は、吸水率が0.9%以下、400℃までの動的粘弾性が0.5Gpa以上、及びガラス転移温度(Tg)が180℃以上の特性を有していることを特徴とする請求項1記載の半導体装置用テープキャリア。
  5. 可撓性を有する絶縁フィルム上に接着剤を塗布し及び硬化させて接着剤層を形成し、前記接着剤層上にシード層をスパッタにより形成する第1の工程と、
    配線パターンに対応したフォトレジストパターンを前記シード層上に形成する第2の工程と、
    銅めっき層を前記フォトレジストパターンの形成面に電気めっき法により形成する第3の工程と、
    前記フォトレジストパターンを除去する第4の工程と、
    前記フォトレジストパターンの除去面に露出している前記シード層を除去する第5の工程とを含むことを特徴とする半導体装置用テープキャリアの製造方法。
  6. 前記接着剤層は、吸水率が0.9%以下、400℃までの動的粘弾性が0.5Gpa以上、及びガラス転移温度(Tg)が180℃以上の特性を有していることを特徴とする請求項5記載の半導体装置用テープキャリアの製造方法。
  7. 前記接着剤層は、厚みが2〜8μmであることを特徴とする請求項5又は6記載の半導体装置用テープキャリアの製造方法。
  8. 前記第1の工程は、前記シード層をNi−Cr合金層と0.2μm以上の厚みの銅層により形成することを特徴とする請求項5記載の半導体装置用テープキャリアの製造方法。

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007214519A (ja) * 2006-02-13 2007-08-23 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 金属被覆ポリイミド基板およびこれを用いた錫めっき法
JP2009272571A (ja) * 2008-05-09 2009-11-19 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd プリント配線基板及びその製造方法
KR100992269B1 (ko) 2008-06-02 2010-11-05 삼성전기주식회사 도금층 형성 방법

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