JP2005294258A - 電子回収器システム - Google Patents

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Abstract

【課題】X線管ウィンドウの冷却及びX線管ウィンドウからの応力の軽減のためのアセンブリを提供すること。
【解決手段】陽極側面(100)及び陰極側面(150)は陽極(80)からのX線を受け取るためにこれらの間に内部ボア(140)を画定している。スロット付き回収器(11)はさらに、陽極側面と陰極側面の両者に共通しており、かつウィンドウ(202)を結合させるためのウィンドウ側面(200)を含んでおり、ウィンドウから内部ボア(140)まで延びるウィンドウ開口(100)が画定されている。この回収器アセンブリ(11)の内部には、ウィンドウ開口(106)と交差し、かつこれに対して横断方向である設定長だけ超えて延びるスロットが画定されている。このスロット(104)はさらに、ウィンドウに対して円周方向で延び、これによってウィンドウに対する塑性変形及びウィンドウに伝達される熱が減少する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、全般的には電子ビーム発生デバイスの内部の熱エネルギー管理システムに関し、さらに詳細には、X線管ウィンドウの冷却及びX線管ウィンドウからの応力の軽減のためのアセンブリに関する。
X線イメージング・システムのスキャン能力を向上するために継続した努力が成されてきた。このことは、コンピュータ断層(CT)イメージング・システムに関して特に言えることである。顧客はX線線量を低減するためにピーク・パワーを増大する能力を要望している。ピーク・パワーを増大させるとさらに、医師は高速のCTイメージング・システムによって脈管用途に関して改良されたCT画像を得ることが可能となる。撮像速度が上がるため撮像能力の改良が得られるが、これによりCTイメージング・システムの機能に関して新たな制約及び要件が生じることになる。
CTイメージング・システムは、360°画像を作成するために様々な速度で回転するガントリを含んでいる。このガントリは、回転するガントリ質量の大部分を構成するX線管を含んでいる。CT管は、陰極と陽極の間の真空ギャップを横切るX線を発生させる。このX線を発生させるために、陰極から陽極ターゲットまで電子ビームの形態をした電子の放出が可能となるように、この真空ギャップの両端には大きな電位差が印加されている。電子の放出中に、陰極内に包含されたフィラメントは、その内部に電流を通すことによって白熱するまで加熱される。この電子は高電位差によって加速されると共に、ターゲット上に入射して電子が急激に減速されてX線が放出される。この高電位差によってX線管の内部、特に陽極の内部に大量の熱が発生する。
典型的には、電子ビーム内のエネルギーのうちのわずかな部分がX線に変換されており、残りの電子ビーム・エネルギーは陽極の内部で熱エネルギーに変換される。この熱エネルギーは、X線管の真空容器の内部にあるその他の構成要素に放射されており、この真空容器の外表面を覆うように循環する冷却用流体を介して真空容器から除去されている。さらに、電子ビーム内の電子は陽極から後方散乱されると共に、真空容器の内部のその他の構成要素上に入射しX線管をさらに加熱させる。その結果、X線管の構成要素は高い熱応力を受け、X線管の構成要素の寿命及び信頼度が低下する。
真空容器は、典型的には、誘電性オイルなど循環する冷却用流体で満たしたケーシング内に封入されている。このケーシングは、X線管を支持かつ保護すると共に、コンピュータ断層(CT)システムのガントリやその他の構造体に対して取り付けられる。このケーシングはさらに、迷放射線の遮蔽を提供するために鉛で裏張りされている。多くの場合に冷却用流体は、真空容器を冷却する、バイポーラ構成をした陽極接続と陰極接続の間の高電圧絶縁を提供する、という2つの作用を実行する。
真空容器とケーシング内の透過性ウィンドウとの間の境界面の高温によって冷却用流体が沸騰し、これにより冷却用流体の性能が劣化することがある。この流体の内部にバブルが形成されて流体を横切る高電圧アーク放電が生じ、これによって流体の絶縁能力が劣化することがある。さらに、このバブルは画像アーチファクトを生じさせ、得られる画像を低画質とさせることがある。
従来技術の冷却方法は主に、真空容器に包含された構造体の内部に循環する冷却剤流体を使用することによって熱エネルギーを迅速に放散させることに依拠している。この冷却剤流体は、真空容器の外側表面の周りを循環させる冷却用流体の場合と異なり、真空容器の内部で使用するための特殊な流体であることが多い。後方散乱した電子を電磁的に偏向させX線ウィンドウ上にこれらが入射しないようにさせるという別の方法も提案されている。
しかしこれらの方式は、エネルギーの蓄積と放散に関して限界がある。X線発生の効率が本質的に低いこと並びにX線フラックスの増加の要望があることのために、放散しなければならない熱負荷が増大する。X線管のパワーが増大し続けると、冷却剤への熱伝達率が従来式の冷却系設計の熱フラックス吸収能力を超える可能性がある。
陰極と陽極の間で後方散乱された電子を回収するために、X線ウィンドウに結合させた熱エネルギー蓄積デバイスまたは電子回収器が利用されている。このデバイスを使用する際には、この回収器とウィンドウは、このウィンドウ並びにウィンドウと回収器の間のジョイントを損傷させる可能性があるような高温及び熱応力を防止するために適正に冷却することが必要である。
ウィンドウ及び回収器上の高温によって、冷却剤の沸騰が誘導される可能性がある。沸騰した冷却剤によるバブルはウィンドウを不明瞭にさせ、これにより画質を損なわせる。さらに冷却剤の沸騰は、冷却剤の化学的破壊、並びにウィンドウ上へのスラッジ形成を生じさせ、同じく画質の悪化につながる。
従来では、熱交換チェンバが冷却チャンネルを含む電子回収器に結合されており、このチャンネル内に電子回収器の4つの壁のそれぞれを横切るような冷却剤の流れを可能にしている。熱交換チェンバは電子回収器の冷却を支援するが、その複雑性、並びにその各々を適正に封止することを要する継ぎ目が非常に多いために事実上製造することが困難である。さらに熱交換チェンバは、X線管ウィンドウの冷却、並びにX線管ウィンドウ上への沈着物形成の防止に関する有効性を制限している。さらに、ウィンドウの一部は周期的な熱負荷のためにクラックが生じることが分かっている。
したがって、スキャンの速度及びパワーの増加を可能にさせており、製造が比較的容易であり、かつ再構成画像内のぼけ及びアーチファクトを最小限にしている、X線管やX線管ウィンドウを冷却する装置及び方法を提供できることが望ましい。
陰極及び陽極を有するイメージング・システム向けのスロット付き回収器は、陽極側面と、この陽極側面と相対する陰極側面と、共通のウィンドウ側面と、を含む。この陽極側面内には冷却スロットが画定されており、またさらに、陽極からの電子をその内部に通過させる内部ボアが画定されている。陽極側面はさらに陽極受け入れ領域を画定しており、これにより内部ボアを通って陰極に向かって最大のフラックスが導かれるように、典型的な回転陽極を回収器に隣接して位置決めすることができる。
さらに陰極側面がこの内部ボアを画定しており、電子を受け取るために内部ボアの近傍または内部に陰極を位置決めすることができる。
ウィンドウ側面は、相対する陰極側面と陽極側面の両者に共通である。ウィンドウ側面は1つのウィンドウを含むと共に、フィンパックを受け入れるためのフィンパック領域を画定している。このウィンドウと内部ボアの間には1つのウィンドウ開口が延びている。
さらに、この回収器の内部でウィンドウの円周方向に沿って、ウィンドウにまたがる温度勾配を低下させると共にウィンドウろう付け領域の塑性変形を軽減させるために、陽極側面の内部に画定されたスロットが画定されている。このスロットは、ウィンドウ開口に対して横断方向に延びて交差し、かつある設定長にわたってこの開口を超えて延びるものとして具現化している。このスロットは、後方散乱された電子からの熱がフィンパックの背面の近傍の領域を通過して放散されるように位置決めされている。このスロットはさらにウィンドウ開口の温度を低下させるための熱的隔絶を生じさせている。
本発明は、既存のX線管冷却系と比較して幾つかの利点を有している。本発明の幾つかの利点のうちの1つは、冷却効率を増大させるために液体冷却式のフィンバック領域により接近して熱フレックスを流させる経路を提供できることである。本発明の別の利点は、ウィンドウ取付体に対する塑性変形を軽減できることである。
本発明自体並びにその付随する利点は、添付の図面と関連して取り上げた以下の詳細な説明を参照することによって最良に理解されよう。
本発明に関するより完全な理解のために、ここで、添付の図面でより詳細に図示しかつ以下で本発明の一例として記載した実施形態を参照することが必要であろう。
本発明についてコンピュータ断層(CT)イメージング・システムの内部にあるX線管ウィンドウを冷却するためのアセンブリに関して記載しているが、以下の装置及び方法は様々な目的に適応させることが可能であり、またMRIシステム、CTシステム、放射線治療システム、透視システム、X線イメージング・システム、超音波システム、血管イメージング・システム、核医学イメージング・システム、磁気共鳴分光システム、及び当技術分野で周知の別の用途などだけに限定されるものではない。
以下の説明では、様々な動作パラメータ及び構成要素を、製作した一実施形態に関して記載している。これら具体的なパラメータ及び構成要素は一例として含めたものであり、限定を意味するものではない。
以下の説明ではさらに、「入射する(impinge)」という用語はある物体が別の物体に直接衝突することを意味している。例えば当技術分野で周知のように、X線管の内部にある陽極のターゲット上に電子ビームが入射する。この電子ビームはターゲットの位置に導かれると共に、このビーム内の電子がこのターゲットに衝突する。
ここで図1を参照すると、本発明の一実施形態によるスロット付き回収器アセンブリ11を利用する多重スライスCTイメージング・システム10のブロック概要図を表している。このスロット付き回収器アセンブリ11についてはさらに、図2〜7に関連して検討することにする。
イメージング・システム10は、X線管アセンブリ14及び検出器アレイ16を有するガントリ12を含んでいる。このX線管アセンブリ14は、X線発生用デバイスすなわちX線管18を有している。このX線管18は、検出器アレイ16に向けてX線のビーム20を投射する。これらX線管18と検出器アレイ16は、動作可能に並進可能なテーブル22の周りを回転する。このテーブル22は、ヘリカルスキャンを実行するためにアセンブリ14と検出器アレイ16の間でz軸に沿って並進する。ビーム20は、患者ボア26の内部の患者24を透過した後に、検出器アレイ16の位置で検出され、CT画像の作成に使用される投影データが作成される。
X線管18及び検出器アレイ16は中心軸28の周りを回転する。ビーム20は複数の検出器素子30によって受け取られる。各検出器素子30は入射するX線ビームの強度に対応した電気信号を発生させる。ビーム20が患者24を透過すると、ビーム20は減衰を受ける。ガントリ12の回転及びX線管18の動作は、制御機構32によって統御されている。制御機構32は、X線管18に対してパワー及びタイミング信号を提供するX線制御装置34と、ガントリ12の回転速度及び位置を制御するガントリ・モータ制御装置36と、を含んでいる。データ収集システム(DAS)38は、検出器素子30からのアナログデータをサンプリングし、かつ後続の処理のためにアナログデータをディジタル信号に変換する。画像再構成装置40はこのDAS38からサンプリングされディジタル化されたX線データを受け取ると共に高速で画像の再構成を実行する。主制御装置またはコンピュータ42はCT画像を大容量記憶装置44内に保存する。
コンピュータ42はまた、オペレータ・コンソール46を介してオペレータからコマンド及びスキャン・パラメータを受け取っている。コンソール48により、オペレータはコンピュータ42からの再構成画像やその他のデータを観察することができる。オペレータの発したコマンド及びパラメータは、DAS38、X線制御装置34及びガントリ・モータ制御装置36を動作させる際にコンピュータ42によって使用される。さらにコンピュータ42は、テーブル・モータ制御装置50を動作させ、テーブルを並進させてガントリ12内に患者24を位置決めしている。
X線制御装置34、ガントリ・モータ制御装置36、画像再構成装置40、コンピュータ42及びテーブル・モータ制御装置50は、中央処理ユニットと、メモリ(RAM及び/またはROM)と、関連する入力バス及び出力バスと、を有するコンピュータなど、マイクロプロセッサベースであることが好ましい。X線制御装置34、ガントリ・モータ制御装置36、画像再構成装置40、コンピュータ42及びテーブル・モータ制御装置50は、中央制御ユニットの一部とすることや、各々を図示したようなスタンドアロン構成要素とすることがある。
ここで図2を参照すると、本発明の一実施形態によるスロット付きウィンドウ回収器アセンブリ11を組み込んだX線管アセンブリ14の斜視図を表している。X線管アセンブリ14は、ハウジング・ユニット52を含んでおり、また冷却剤ポンプ54、陽極エンド56、陰極エンド58、及び陽極エンド56と陰極エンド58の間に位置決めされたX線管18を包含している中央区画60を含むことがある。このX線管18は、鉛を裏張りしたケーシング64の内部の流体チェンバ62内に封入されている。チェンバ62は誘電性オイルなどの流体で満たすのが典型的であるが、水や空気を含め別の流体を利用することもできる。この流体はハウジング52を通って循環してX線管18を冷却しており、またX線管18の内部で高い電気的チャージからケーシング64を絶縁することもできる。
ここで図2及び3を参照すると、本発明の一実施形態によるスロット付きウィンドウ回収器アセンブリ11を組み込んだX線管18の断面斜視図を表している。このX線管18は、ターゲット82を有する回転陽極80と、陰極アセンブリ84と、を容器86の内部の真空中に配置させて含んでいる。スロット付きウィンドウ回収器アセンブリ11は、陽極80と陰極84の間に配置されている。
ここで図4〜7を参照すると、スロット付きウィンドウ回収器アセンブリ11を表している。図4は、スロット付きウィンドウ回収器アセンブリの拡大断面斜視図であり;図5は、図4の線5−5の方向で観察したスロット付きウィンドウ回収器アセンブリの図であり;図6は、図4のスロット付きウィンドウ回収器アセンブリの半分の上面斜視図であり;また図7は、図4のスロット付きウィンドウ回収器アセンブリの半分の側面斜視図である。
図示したように、回収器11は、陽極側面100と、前記陽極側面100と相対する陰極側面150と、前記陽極側面100と前記陰極側面150の間に画定された内部ボア140と、前記陽極側面100と前記陰極側面150の両者に共通したウィンドウ側面200と、を含んでいる。回収器11に関する本実施形態は、形状が立方体であり、さらにまた陽極側面100と陰極側面150の両者に共通した3つの別の側面250、300、350も含んでいる。
上述したように、回収器11は陽極受け入れ領域102を有する陽極側面100を含む。陽極側面100は陽極受け入れ領域を画定しており、これにより内部ボア140を通って陰極84に向かって陽極82から最大のフラックスが反射されるように、典型的な回転陽極を回収器11に隣接して位置決めすることができる。本発明の一実施形態は、陽極側面100を通って延びるスロット104を含んでいる。陽極側面100内にはさらに、(当業者であれば理解するであろうように)陽極82からの電子を通過させるボア106が画定されている。
陰極側面150がさらにこの内部ボア140を画定しており、電子を受け取るために内部ボア140の近傍または内部に陰極84を位置決めすることができる。
ウィンドウ側面200は、相対する陰極側面150と陽極側面100の両者に共通である。ウィンドウ側面200は1つのウィンドウ202を含むと共に、フィンパックを受け入れかつ陽極84を冷却するためのフィンパック領域204を画定している。このウィンドウ202と内部ボア140の間には1つのウィンドウ開口106が延びていることは当業者であれば理解されよう。
スロット104は、ウィンドウ202にまたがる温度勾配を低下させると共に、ウィンドウろう付け領域の塑性変形を軽減させるために、回収器11の内部でウィンドウ202の円周方向に沿って画定されている。このスロット104は、ウィンドウ開口106に対して横断方向に延び、交差し、かつこれを超えて延びているものとして具現化している。スロット104は、陽極82からの熱が、ウィンドウ202に流れる前に内部ボア140を通り次いでスロット104に沿って流れるように位置決めされている(すなわち、スロット104は熱的隔絶を生じさせている)。ウィンドウの温度はこのスロット付き設計のためにかなり低下する。
スロット104は、回収器システム10に柔軟性を与えていると共に、非対称の熱負荷及びこれに対応する回収器システムの熱的膨張からウィンドウろう付けジョイント204を機械的に隔絶させており、これによりウィンドウ取付体ジョイントの塑性変形が減少する。
スロット104によってさらに、より幅広の内部ボア140が可能となり、これによって回収器で必要となる材料が減少すると共に、ウィンドウの温度が低下するためアセンブリの製造が簡略化される。
動作時において、電子ビーム90は中央空洞92を通るように導かれ、陽極80に向かって加速される。電子ビーム90はターゲット82の上にある焦点94上に入射し、高周波数の電磁波(すなわち、X線)と残留エネルギーを生成させる。この残留エネルギーはX線管18の内部にある構成要素によって吸収される。X線は真空を通ってスロット付きウィンドウ回収器アセンブリ11のウィンドウ開口106に向かって導かれる。
残留エネルギーには、陽極80からの放射熱エネルギーと、陽極80から逸れた後方散乱電子からの運動エネルギーと、が含まれる。この運動エネルギーは容器86内の構成要素に衝突すると熱エネルギーに変換される。このスロット付きウィンドウ回収器アセンブリ11によれば、運動エネルギーがその上を流れる表面積が増大するため、この運動エネルギーの一部が減少する。
開口106の外部には、X線の効率のよい通過を可能とさせる材料から形成させたX線管ウィンドウ202を配置させている。ウィンドウ202は、真空ろう付けまたは溶接などによって、シール204の位置でスロット付きウィンドウ回収器アセンブリ11に気密封止されている。シール204は容器86の内部の真空を維持する役割をする。したがってX線管18は、残留エネルギーと、ウィンドウ202を通過してX線管18から出るように導かれるX線と、を生成している。
動作時において本発明の一実施形態に従ってX線管18を動作させる方法を例証する。電子ビームは、上述のようにして発生させ、さらにターゲット陽極82上に入射させてX線を発生させている。
X線はウィンドウ202を通過するように導かれており、これによってウィンドウ202の温度が上昇する。電子ビームからの後方散乱電子もウィンドウ202上に入射しており、ウィンドウ202の温度をさらに上昇させる。しかし、ウィンドウ202上への陽極82からの熱は、この場合には前記スロット104による増大した表面積の周りを熱が流れねばならずかつ冷却用フィンに導かれるために減少する。
上述したステップは説明のための一例であり、これらのステップはその用途に応じて同期させて実施することや異なる順序で実施することがある。
本発明によって、改良型の冷却を提供しかつ製造が比較的簡単なX線発生用デバイスのウィンドウ冷却系が提供される。ウィンドウは効率よく冷却を受けており、これによって再構成画像のぼけ及びアーチファクトが最小限になる。
当業者であれば、上述した装置及び方法を当技術分野で周知の様々な用途及びシステムに適応させることが可能である。上述した発明はさらに、本発明の真の範囲を逸脱することなく変更することが可能である。また、図面の符号に対応する特許請求の範囲中の符号は、単に本願発明の理解をより容易にするために用いられているものであり、本願発明の範囲を狭める意図で用いられたものではない。そして、本願の特許請求の範囲に記載した事項は、明細書に組み込まれ、明細書の記載事項の一部となる。
本発明の一実施形態によるスロット付きウィンドウ回収器アセンブリを利用する多重スライスCTイメージング・システムのブロック概要図である。 本発明の一実施形態によるスロット付きウィンドウ回収器アセンブリを組み込んだX線管アセンブリの斜視図である。 本発明の一実施形態によるスロット付きウィンドウ回収器アセンブリを組み込んだX線管の断面斜視図である。 本発明の一実施形態によるスロット付きウィンドウ回収器アセンブリの拡大断面斜視図である。 図4の線5−5の方向で観察したスロット付きウィンドウ回収器アセンブリの図である。 図4のスロット付きウィンドウ回収器アセンブリの半分の上面斜視図である。 図4のスロット付きウィンドウ回収器アセンブリの半分の側面斜視図である。
符号の説明
10 イメージング・システム
11 スロット付きウィンドウ回収器アセンブリ
12 ガントリ
14 X線管アセンブリ
16 検出器アレイ
18 X線管
20 X線ビーム
22 テーブル
24 患者
26 患者ボア
28 中心軸
30 検出器素子
32 制御機構
34 X線制御装置
36 ガントリ・モータ制御装置
38 データ収集システム(DAS)
40 画像再構成装置
42 主制御装置、コンピュータ
44 大容量記憶装置
46 オペレータ・コンソール
48 コンソール
50 テーブル・モータ制御装置
52 ハウジング・ユニット
54 冷却剤ポンプ
56 陽極エンド
58 陰極エンド
60 中央区画
62 流体チェンバ
64 ケーシング
80 陽極
82 ターゲット
84 陰極
86 容器
90 電子ビーム
92 中央空洞
94 焦点
100 陽極側面
102 陽極受け入れ領域
104 スロット
106 ウィンドウ開口
140 内部ボア
150 陰極側面
200 ウィンドウ側面
202 ウィンドウ
204 シール
204 フィンパック領域
204 ウィンドウろう付けジョイント
250、300、350 陽極側面と陰極側面の両者に共通した側面

Claims (10)

  1. 陽極(80)及び陰極(84)を有するX線管(14)のための回収器アセンブリ(11)であって、
    陽極側面(100)と、
    前記陽極側面(100)と相対する陰極側面(150)であって、前記陽極側面(100)と該陰極側面(150)によってこれらの間に内部ボア(140)を画定している陰極側面(150)と、
    前記陽極側面(100)と前記陰極側面(150)の両者に共通するウィンドウ側面(200)であって、該ウィンドウ側面(200)はその上にウィンドウ領域(200)を画定しており、前記ウィンドウ領域(200)から前記内部ボア(140)まで延びるようにウィンドウ開口(106)が画定されており、かつ該回収器アセンブリ(11)の内部で前記ウィンドウ開口(106)と交差するようにスロット(104)が画定されているウィンドウ側面(200)と、
    を備える回収器アセンブリ(11)。
  2. さらに、前記ウィンドウ領域に結合されたウィンドウ(202)を備える請求項1に記載の回収器アセンブリ(11)。
  3. 前記スロット(109)は前記ウィンドウ(202)と前記ウィンドウ領域(200)のうちの少なくとも一方に沿って円周方向に延びている請求項2に記載の回収器アセンブリ(11)。
  4. 前記スロット(104)は、前記ウィンドウ開口に対する横断方向でこれを超えて延びている請求項1に記載の回収器アセンブリ(11)。
  5. 形状が立方体であると共に、前記陽極側面(100)と前記陰極側面(150)の両者に共通する3つの別の側面(250、300、350)を備える請求項1に記載の回収器アセンブリ(11)。
  6. 前記陽極側面(100)は前記陽極(80)に対する受け入れ領域を画定している請求項1に記載の回収器アセンブリ(11)。
  7. 前記スロット(104)は、前記ウィンドウ領域(202)上への曲げ剛性の誘導と前記ウィンドウ領域(202)を通じて放散される熱との少なくとも一方が減少するように、該回収器アセンブリ(11)の内部で前記ウィンドウ開口(106)と交差するようにして画定されている請求項1に記載の回収器アセンブリ(11)。
  8. 前記スロット(104)は、該回収器アセンブリ(11)の内部において、前記ウィンドウ領域(202)から偏位させること、前記ウィンドウ領域(202)と整列させること、前記ウィンドウ領域と表面積を異ならせること、前記ウィンドウ領域(202)に対して同じ表面積を有させること、前記ウィンドウ領域(202)と異なる形状を有させることのうちの少なくとも1つに従って画定されている請求項1に記載の回収器アセンブリ(11)。
  9. X線管(14)のための回収器アセンブリ(11)であって、
    陽極側面(100)と、
    前記陽極側面(100)と相対する陰極側面(150)であって、前記陽極側面(100)と該陰極側面(150)によってこれらの間に陽極からのX線を受け取るための内部ボア(140)が画定されており、スロット(104)をさらに画定している陰極側面(150)と、
    前記陽極側面(100)と前記陰極側面(150)の両者に共通する、それに結合させたウィンドウ(202)を備えたウィンドウ側面(200)であって、前記ウィンドウ(202)から前記内部ボア(140)まで延びるようにウィンドウ開口(106)が画定されているウィンドウ側面(200)と、を備えており、
    前記スロット(104)はさらに、該回収器アセンブリ(11)の内部で前記ウィンドウ開口(106)に対する横断方向でこれを超えるように画定されており、前記スロット(104)は前記ボア(140)と前記ウィンドウ側面(200)の間で前記陽極側面(100)内に開くように画定されており、かつ前記スロット(104)は前記ウィンドウ(202)に対する塑性変形と前記ウィンドウ(202)上の熱の少なくとも一方が減少するように前記ウィンドウ(202)に沿って円周方向に延びている回収器アセンブリ(11)。
  10. ハウジング・ユニット(52)と、
    前記ハウジング・ユニット(52)の内部に結合されており、かつ電子ビームを発生させる陰極(84)と、
    前記ハウジング・ユニット(52)の内部に結合されており、かつ前記電子ビームを受け取りX線管ウィンドウ(202)を通過するように方向付けされたX線を発生させる陽極(80)と、
    前記X線管ウィンドウ(202)に結合されており、かつ陽極側面(100)を備えているスロット付き回収器アセンブリ(11)と、
    前記陽極側面(100)と相対する陰極側面(150)であって、前記陽極側面(100)と該陰極側面(150)によってこれらの間に内部ボア(140)を画定している陰極側面(150)と、
    前記陽極側面(100)と前記陰極側面(150)の両者に共通する、その内部にウィンドウ領域(202)を画定しているウィンドウ側面(200)であって、前記X線管ウィンドウ(202)は前記ウィンドウ領域(202)に結合しており、前記ウィンドウ領域(202)から前記内部ボア(140)まで垂直に延びるようにウィンドウ開口(106)が画定されており、かつ前記X線管ウィンドウ(202)に対する塑性変形と前記X線管ウィンドウ(202)の熱のうちの少なくとも一方を減少させるように前記回収器アセンブリ(11)の内部で前記ウィンドウ開口(106)と交差するようにスロット(104)が画定されているウィンドウ側面(200)と、
    を備えるX線管(14)。
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