JP2005293883A - コネクタ - Google Patents

Abstract

【課題】 屈曲部のクラックを防止しコンタクトの耐屈曲性を向上させること。
【解決手段】 絶縁シート１１と、該絶縁シート１１の一面上に配設された導体１３とを含み、前記絶縁シート１１には屈曲部１５が形成されており、前記導体１３を配設した前記絶縁シート１１が接続対象物３１および相手接続対象物４１間で挟まれて前記導体１３に接続するように前記屈曲部１５を基点として折り曲げられている。
【選択図】図１

Description

本発明は、互いに平行な接続対象物と相手接続対象物との間を接続するコネクタに関するものである。

弾性エラストマーの外周面に金属薄膜をスパッタリング法で被覆して多層チューブを形成し、この多層チューブの金属薄膜に複数のエンドレス溝を軸方向に所定の間隔で並べて各エンドレス溝から弾性エラストマーを露出させ、多層チューブの金属薄膜を薄い導電めっき層で被覆し、その後、多層チューブを軸方向に所定の長さで切断するようにした電気コネクタの製造方法が開示されている（特許文献１を参照）。

特開２００１−２３７５０号公報

特許文献１では、弾性エラストマーの外周面に金属薄膜をスパッタリング法で被覆して多層チューブを形成する際に、平らな弾性エラストマーにスパッタしていたため、屈曲させて使用する際、曲げ部にクラックが発生する恐れがある。

それ故に、本発明の課題は、曲げ部にクラックが発生しないコネクタを提供することにある。

本発明は、互いに平行な接続対象物３１と相手接続対象物４１との間を接続するコネクタにおいて、平板状の絶縁シートと、該絶縁シートの一面上に配設された導体とを含み、前記絶縁シートには所定位置に屈曲部が形成されており、前記導体は前記屈曲部を通過するように配設されており、前記導体を配設した前記絶縁シートが前記接続対象物および前記相手接続対象物間で挟まれて前記導体に接続するように前記屈曲部を基点として折り曲げられていることを特徴とするコネクタを最も主要な特徴とする。

本発明のコネクタによれば、あらかじめ絶縁シートに屈曲部を形成しておき、屈曲部を含む絶縁シートの一面に導体を配設してあるため、屈曲部を基点として絶縁シートを折り曲げる際に生じる導体のクラックが防止されるので、耐屈曲性を向上させることができる。

本発明のコネクタは、互いに平行な接続対象物３１と相手接続対象物４１との間を接続するコネクタにおいて、平板状の絶縁シートと、該絶縁シートの一面上に配設された導体とを含み、前記絶縁シートには所定位置に屈曲部が形成されており、前記導体は前記屈曲部を通過するように配設されており、前記導体を配設した前記絶縁シートが前記接続対象物および前記相手接続対象物間で挟まれて前記導体に接続するように前記屈曲部を基点として折り曲げられていることにより実現した。

図１は、本発明に係るコネクタの実施例１を接続対象物と相手接続対象物とともに示している。

図１を参照して、コネクタ１は、平板状の絶縁シート１１と、絶縁シート１１の一面上に並列に間隔を互いに間隔をもって帯状に配設されている複数の導体１３とを有している。

絶縁シート１１は、屈曲部１５を基点として一面が外側となるように折り曲げられて合わされている。各導体１３間は、隙間となっている。コネクタ１は、プリント配線基板のような接続対象物３１及び相手接続対象物４１間に挟み込まれる。接続対象物３１及び相手接続対象物４１間に挟み込まれた各導体１３は、接続対象物３１及び相手接続対象物４１に設けられている回路パターン３１ａ，４１ａのそれぞれに接続する。絶縁シート１１には所定位置に屈曲部１５が形成されている。導体１３は屈曲部１５を通過するように配設されている。

以下に、図２乃至図５を参照して、以下にコネクタ１の製造方法を説明する。

コネクタ１の製造方法では、図２に示すように、スリット１４（図４を参照）が形成された平板状の基材（絶縁シート）１２の一面上へ突出するように屈曲部１５を形成しておく。次に、基材１２の一面にスパッタリング法によって導体粒子１３ａを絶縁シート１２の一面に成膜して導体１３を設ける。この際、基材１２の一面における両側はマスク４９によって覆っておく。導体１３を設ける際には、基材１２の一面に突き出している屈曲部１５を通過するように配設する。

図４は、図３に示したコネクタを屈曲する途中の状態で示している。導体１３を配設した基材１２は、図５に示すように、導体１３が屈曲部１５を基点として外側になるように屈曲させ２つ折りに合わされる。この際、屈曲部１５における導体１３は、絶縁シート１２の屈曲部１５に配設されているので、屈曲部１５においてクラックが発生することがない。

図６乃至図８は、コネクタ１の製造方法の他の例を示している。図６を参照して、このコネクタ１の製造方法では、絶縁シート１１を設置するための設置台５１を用意しておく。平板状の絶縁シート１１を屈曲部１５′を基点として一面から傾斜するように曲げておく。次に、図７に示すように、絶縁シート１１を設置台５１に載せる。その後、絶縁シート１１の一面にスパッタリング法によって導体粒子１３ａを絶縁シート１１の一面に成膜して導体１３を設ける。この際、絶縁シート１１の一面における両側はマスク４９によって覆っておく。

また、導体１３を設ける際には、絶縁シート１１の屈曲部１５′を通過するように配設する。そして、導体１３を配設した絶縁シート１１は、図８に示すように、設置台５１から外した後に、導体１３が外側になるように屈曲させて２つ折りに合わされる。この際、屈曲部１５における導体１３は、絶縁シート１１の屈曲部１５′に配設されているので、屈曲部１５′においてクラックが発生することがない。

図９に示すコネクタは、製造方法の他の例を示しており、この製造方法では、予めスリット１４（図４を参照）を有する基材１２を形成しておき、図２に示したマスク４９によって導体１３を配設しない部分を形成し、基材１２を絶縁シート１１に粘着剤、熱圧着、熱融着などによって固定したものである。

そして、基材１２に導体１３を配設し、図９に示したように導体１３が配設されていない基材１２の絶縁キャリア１２ｃを除去することによって図１０に示すコネクタが得られる。

図１１は、図１に示したコネクタに弾性部材２１を設けた例を示してあり、クリアランスＣがある場合の例を示している。折り曲げられた絶縁シート１１間には、弾性部材２１が狭持されている。図１２は、図１に示したコネクタに弾性部材２１を設けた例を示してあり、図１１に示したクリアランスＣがない場合の例を示している。

なお、絶縁シート１１は、弾性を有するものであり、絶縁性フィルムや弾性エラストマーであってもよい。また、導体１３は、乾燥メッキ法、湿式メッキ法、又は浸漬法などにより絶縁シート１１に配設することができる。

本実施例では、スリット１４が形成された基材１２に導体１３を形成し、この基材１２を絶縁シート１１に貼り付けた場合によって説明したが、導体パターン形成用マスクを用いて直接導体を絶縁シート１１に形成するようにしてもよい。

本発明は、液晶ディスプレイと電子回路基板との接続、電気回路基板間の接続、高密度フレキシブル配線板、ビルドアップ配線板、検査基板等に使用されるコネクタとしても適用できる。

本発明に係るコネクタを接続対象物と相手接続対象物とともに示した側面図である（実施例１）。 図１に示したコネクタの製造方法を説明するための側面図である。 図２に示したコネクタの製造方法によって製造したコネクタを示す側面図である。 図３に示したコネクタの折り曲げ途中の状態を示した斜視図である。 図４に示したコネクタの折り曲げ途中の状態を説明するための側面図である。 図１に示したコネクタの製造方法における他の例を説明するための側面図である。 図６に示したコネクタの製造方法によって製造する途中の状態を示した側面図である。 図６に示したコネクタの製造方法によって製造したコネクタを折り曲げ前の状態で示した側面図である。 図１のコネクタのさらに別な製造方法を示す斜視図である。 図９に示した絶縁キャリアを除去した状態を示している。 図１に示したコネクタに弾性部材を設けた例を示してあり、クリアランスがある場合の例を示した断面図である。 図１に示したコネクタに弾性部材を設けた例を示してあり、クリアランスがない場合の例を示した断面図である。

符号の説明

１ コネクタ
１１ 絶縁シート
１２ 基材
１３ 導体
１３ａ 導体粒子
１５，１５′ 屈曲部
２１ 弾性部材
３１ 接続対象物
３１ａ，４１ａ 回路パターン
４１ 相手接続対象物
４９ マスク
５１ 設置台

Claims (3)

1. 互いに平行な接続対象物と相手接続対象物との間を接続するコネクタにおいて、
   平板状の絶縁シートと、該絶縁シートの一面上に配設された導体とを含み、前記絶縁シートには所定位置に屈曲部が形成されており、前記導体は前記屈曲部を通過するように配設されており、前記導体を配設した前記絶縁シートが前記接続対象物および前記相手接続対象物間で挟まれて前記導体に接続するように前記屈曲部を基点として折り曲げられていることを特徴とするコネクタ。
2. 請求項１記載のコネクタにおいて、前記絶縁シートが弾性を備えていることを特徴とするコネクタ。
3. 請求項１記載のコネクタにおいて、折り曲げられた絶縁シート間に狭持した弾性部材を有していることを特長とするコネクタ。
   
   

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