JP2005293764A - 情報記録媒体、情報記録媒体に情報を記録/再生する装置及び方法 - Google Patents

情報記録媒体、情報記録媒体に情報を記録/再生する装置及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は同時に記録と再生制御が可能な情報記録媒体と、その情報記録媒体に対して情報を記録/再生する装置、方法を提供する。
【解決手段】リアルタイムデータを記録する際にその配置情報をディスク上に記録することで、AVストリーム・データの再生を容易にし、更に、同時録再における機器間の互換性を高めることが出来る。
【選択図】図21

Description

本発明は読み書き可能な情報記録媒体であって、特に、動画像データおよび静止画データおよびオーディオデータおよびデータ放送等の種々のフォーマットのデータを含むマルチメディアデータが記録される情報記録媒体に関する。さらに、本発明はそのような情報記録媒体に対して情報の記録/再生を行なう装置及び方法に関する。
650MB程度が上限であった書き換え型光ディスクの分野で数GBの容量を有する相変化型ディスクDVD−RAMが出現した。デジタルAVデータの符号化規格であるMPEG(MPEG2)の実用化とあいまってDVD−RAMは、コンピュータ用途だけでなくオーディオ・ビデオ(AV)技術分野における記録・再生メディアとして期待されている。
昨今、日本においてもデジタル放送が開始され、MPEGトランスポートストリーム(以下「MPEG−TS」と称す。)にのせて、複数番組の映像、音声、データを同時に多重化して送出することが可能となり、HDDやDVDを利用したデジタル放送記録装置が普及しつつある。
このような次世代型のデジタル放送レコーダ(例えばBlu−ray Discレコーダ、以下BDレコーダもしくは、レコーダ)は、デジタル放送の形態に合わせて、放送のままのMPEG−TSを変換することなくそのままの形式で記録する。
しかしながら、光ディスクであるBDに書き込む際には、1倍速メディアと1倍速のドライブしかなく、現在のDVDレコーダのような同時録再ができる仕組みは提供できなかった。DVDについては、特許文献1に詳しい。
特許第3108071号公報
本発明は上記課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、光ディスク等の情報記録媒体に記録したコンテンツを再生しながら、同時にその記録媒体の空き領域に別コンテンツを記録した情報記録媒体と、そのような情報記録媒体に対してデータの記録、再生を行なう装置及び方法を提供することにある。
本発明の第1の態様において、上記課題を解決するため、請求項1にかかる発明は、少なくとも映像情報もしくは音声情報を含むストリームとその管理情報を情報記録媒体に記録する情報記録装置であって、前記管理情報には、前記情報記録媒体に記録されたストリームの配置情報を示す情報が記述されており、前記情報記録装置は、前記配置情報をもって、前記ストリームを再生しながら、同時に前記情報記録媒体にストリームを記録可能か否かを判定することを特徴とする情報記録装置とする。
請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の情報記録装置であって、前記管理情報には、前記情報記録媒体に記録されたストリーム毎の配置情報が管理されており、前記情報記録装置は、前記配置情報をもって、前記ストリームを再生しながら、同時に前記情報記録媒体にストリームを記録可能か否かを判定することを特徴とする情報記録装置とする。
請求項3にかかる発明は、少なくとも映像情報もしくは音声情報を含むストリームを情報記録媒体に記録する情報記録装置であって、前記情報記録媒体には、n倍速記録が可能か否かの識別情報が記録されており、前記情報記録装置は、前記情報記録媒体の前記識別情報をもって、前記ストリームを再生しながら、同時に前記情報記録媒体にストリームを記録可能か否かを判定することを特徴とする情報記録装置とする。
本発明の情報記録装置は、リアルタイムデータ記録時にその配置情報を併せて情報記録媒体上に記録しておくことで、リアルタイムデータの連続再生が可能か否か、また、リアルタイムデータを読み込み(再生)ながら、その情報記録媒体に別のリアルタイムデータを記録することが可能か否かが判断できる。
従って、ユーザーがある情報記録媒体に対して、同時録再(コンテンツAを再生しながら、コンテンツBを記録する)を行った際に、正しく同時録再が可能か否かを情報記録装置が予め記録前に判断でき、同時録再中での記録失敗をなくすことが可能となる。
以下、添付の図面を用いて本発明に係る情報記録媒体、記録装置及び再生装置の実施形態であるDVDディスク、DVDレコーダ及びDVDプレーヤについて下記の順序で説明する。
特に、発明のポイントは「8.詳細な実施形態」で説明する。なお、関連の度合いは異なるが、全て本発明の実施形態である。
1.DVDレコーダ装置のシステム概要
2.DVDレコーダ装置の機能概要
3.DVDディスクの概要
4.再生されるAV情報の概要
5.AV情報の管理情報と再生制御の概要
6.再生機能の基本動作
7.記録機能の基本動作
8.詳細な実施形態
(1.DVDレコーダ装置のシステム概要)
図1は、DVDレコーダ装置の外観と関連機器とのインターフェースの一例を説明する図である。
図1に示すように、DVDレコーダには光ディスクであるDVDが装填され、ビデオ情報の記録再生を行う。操作は一般的にはリモコンで行われる。
DVDレコーダに入力されるビデオ情報にはアナログ信号とデジタル信号の両者があり、アナログ信号としてはアナログ放送があり、デジタル信号としてデジタル放送がある。一般的にはアナログ放送は、テレビジョン装置に内蔵された受信機により受信、復調され、NTSC等のアナログビデオ信号としてDVDレコーダに入力され、デジタル放送は、受信機であるSTB(Set Top Box)でデジタル信号に復調され、DVDレコーダに入力され記録される。
一方、ビデオ情報が記録されたDVDディスクはDVDレコーダにより再生され外部に出力される。出力も入力同様に、アナログ信号とデジタル信号の両者があり、アナログ信号であれば直接テレビジョン装置に入力され、デジタル信号であればSTBを経由し、アナログ信号に変換された後にテレビジョン装置に入力されテレビジョン装置で映像表示される。
また、DVDディスクにはDVDレコーダ以外のDVDカムコーダや、パーソナルコンピュータでビデオ情報が記録再生される場合がある。DVDレコーダ外でビデオ情報が記録されたDVDディスクであっても、DVDレコーダに装填されれば、DVDレコーダはこれを再生する。
なお、上述したアナログ放送やデジタル放送のビデオ情報には通常、音声情報が付随している。付随している音声情報も同様にDVDレコーダで記録再生される。またビデオ情報は一般的には動画であるが、静止画の場合もある。例えば、DVDカムコーダの写真機能で静止画が記録される場合がそうなる。
なお、STBとDVDレコーダの間のデジタルI/FはIEEE1394、ATAPI、SCSI等がありうる。
なお、DVDレコーダとテレビジョン装置との間はコンポジットビデオ信号であるNTSCと例示したが、輝度信号と色差信号を個別に伝送するコンポーネント信号でもよい。さらには、AV機器とテレビジョン装置の間の映像伝送I/FはアナログI/FをデジタルI/F、例えば、DVIに置きかえる研究開発が進められており、DVDレコーダとテレビジョン装置がデジタルI/Fで接続されることも当然予想される。
(2.DVDレコーダ装置の機能概要)
図2は、DVDレコーダ装置の機能を示すブロック図である。ドライブ装置は、DVD−RAMディスク100のデータを読み出す光ピックアップ101、ECC(Error Correcting Code)処理部102、トラックバッファ103、トラックバッファへ103の入出力を切り替えるスイッチ104、エンコーダ部105及びデコーダ部106を備える。
図に示すように、DVD−RAMディスク100には、1セクタ=2KBを最小単位としてデータが記録される。 また、16セクタ=1ECCブロックとして、ECCブロックを単位としてECC処理部102でエラー訂正処理が施される。
なお、DVDレコーダ装置はデータの蓄積媒体として、DVDディスクに加え、半導体メモリカードやハードディスクドライブ装置を備えても良い。図4は、半導体メモリカードとハードディスクドライブ装置を備える場合のDVDレコーダのブロック図を示す。
なお、1セクタは512Bでも良いし、8KB等でも良い。また、ECCブロックも1セクタ、16セクタ、32セクタ等でも良い。記録できる情報容量の増大に伴い、セクタサイズ及びECCブロックを構成するセクタ数は増大すると予想される。
トラックバッファ103は、DVD−RAMディスク100にAVデータをより効率良く記録するため、AVデータを可変ビットレート(VBR)で記録するためのバッファである。DVD−RAM100への読み書きレート(Va)が固定レートであるのに対して、AVデータはその内容(ビデオであれば画像)の持つ複雑さに応じてビットレート(Vb)が変化するため、このビットレートの差を吸収するためのバッファである。
このトラックバッファ103を更に有効利用すると、ディスク100上にAVデータを離散配置することが可能になる。図3A、図3Bを用いてこれを説明する。
図3Aは、ディスク上のアドレス空間を示す図である。図3Aに示す様にAVデータが[a1、a2]の連続領域と[a3、a4]の連続領域に分かれて記録されている場合、a2からa3へシークを行っている間、トラックバッファに蓄積してあるデータをデコーダ部106へ供給することでAVデータの連続再生が可能になる。この時の状態を示したのが図3Bである。
位置a1で読み出しを開始したAVデータは、時刻t1からトラックバッファへ103入力されるとともに、トラックバッファ103からデータの出力が開始される。これにより、トラックバッファへの入力レート(Va)とトラックバッファからの出力レート(Vb)のレート差(Va−Vb)の分だけトラックバッファへデータが蓄積されていく。この状態が、検索領域がa2に達するまで、すなわち、時刻t2に達するまで継続する。この間にトラックバッファ103に蓄積されたデータ量をB(t2)とすると、時間t2から、領域a3のデータの読み出しを開始する時刻t3までの間、トラックバッファ103に蓄積されているB(t2)を消費してデコーダ106へ供給しつづけられれば良い。
言い方を変えれば、シーク前に読み出すデータ量([a1、a2])が一定量以上確保されていれば、シークが発生した場合でも、AVデータの連続供給が可能である。
AVデータの連続供給が可能な連続領域のサイズはECCブロック数(N_ecc)に換算すると次の式で示される。式において、N_secはECCブロックを構成するセクタ数であり、S_sizeはセクタサイズ、Tjはシーク性能(最大シーク時間)である。
N_ecc = Vb*Tj/((N_sec*8*S_size)*(1-Vb/Va))
また、連続領域の中には欠陥セクタが生じる場合がある。この場合も考慮すると連続領域は次の式で示される。式において、dN_eccは容認する欠陥セクタのサイズであり、Tsは連続領域の中で欠陥セクタをスキップするのに要する時間である。このサイズもECCブロック数で表される。
N_ecc = dN_ecc+Vb*Tj/((N_sec*8*S_size)*(1-Vb/Va))
なお、ここでは、DVD−RAMからデータを読み出す、即ち再生の場合の例を説明したが、DVD−RAMへのデータの書き込み、即ち録画の場合も同様に考えることができる。
上述したように、DVD−RAMでは一定量以上のデータが連続記録さえされていればディスク上にAVデータを分散記録しても連続再生/録画が可能である。DVDでは、この連続領域をCDAと称する。
(3.DVDディスクの概要)
図5A、図5Bは、記録可能な光ディスクであるDVD−RAMディスクの外観と物理構造を表した図である。なお、DVD−RAMは一般的にはカートリッジに収納された状態でDVDレコーダに装填される。記録面を保護するのが目的である。但し、記録面の保護が別の構成で行われたり、容認できる場合にはカートリッジに収納せずに、DVDレコーダに直接装填できるようにしてももちろん良い。
DVD−RAMディスクは相変化方式によりデータを記録する。ディスク上の記録データはセクタ単位で管理され、アクセス用のアドレスが付随する。16個のセクタは誤り訂正の単位となり、誤り訂正コードが付与され、ECCブロックと呼称される。
図5Aは、記録可能な光ディスクであるDVD−RAMディスクの記録領域を表した図である。同図のように、DVD−RAMディスクは、最内周にリードイン領域を、最外周にリードアウト領域を、その間にデータ領域を配置している。リードイン領域は、光ピックアップのアクセス時においてサーボを安定させるために必要な基準信号や他のメディアとの識別信号などが記録されている。リードアウト領域もリードイン領域と同様の基準信号などが記録される。データ領域は、最小のアクセス単位であるセクタ(2048バイトとする)に分割されている。 また、DVD−RAMは、記録・再生時においてZ−CLV(Zone Constant Linear Velocity)と呼ばれる回転制御を実現するために、データ領域が複数のゾーン領域に分割されている。
図5Aは、DVD−RAMに同心円状に設けられた複数のゾーン領域を示す図である。同図のように、DVD−RAMは、ゾーン0〜ゾーン23の24個のゾーン領域に分割されている。DVD−RAMの回転角速度は、内周側のゾーン程速くなるようにゾーン領域毎に設定され、光ピックアップが1つのゾーン内でアクセスする間は一定に保たれる。これにより、DVD−RAMの記録密度を高めるとともに、記録・再生時における回転制御を容易にしている。
図5Bは、図5Aにおいて同心円状に示したリードイン領域と、リードアウト領域と、ゾーン領域0〜23を横方向に配置した説明図である。
リードイン領域とリードアウト領域は、その内部に欠陥管理領域(DMA:Defect Management Area)を有する。欠陥管理領域とは、欠陥が生じたセクタの位置を示す位置情報と、その欠陥セクタを代替するセクタが上記代替領域の何れに存在するかを示す代替位置情報とが記録されている領域をいう。
各ゾーン領域はその内部にユーザ領域を有すると共に、境界部に代替領域及び未使用領域を有している。ユーザ領域は、ファイルシステムが記録用領域として利用することができる領域をいう。代替領域は、欠陥セクタが存在する場合に代替使用される領域である。未使用領域は、データ記録に使用されない領域である。未使用領域は、2トラック分程度設けられる。未使用領域を設けているのは、ゾーン内では隣接するトラックの同じ位置にセクタアドレスが記録されているが、Z−CLVではゾーン境界に隣接するトラックではセクタアドレスの記録位置が異なるため、それに起因するセクタアドレス誤判別を防止するためである。
このようにゾーン境界にはデータ記録に使用されないセクタが存在する。そのためデータ記録に使用されるセクタのみを連続的に示すように、DVD−RAMは、内周から順に論理セクタ番号(LSN:Logical Sector Number)をユーザ領域の物理セクタに割り当てている。
図6A、図6Bは、論理セクタにより構成されるDVD−RAMの論理的なデータ空間を示す。論理的なデータ空間はボリューム空間と呼称され、ユーザデータを記録する。
ボリューム領域は、記録データをファイルシステムで管理する。すなわち、データを格納する1群のセクタをファイルとして、さらには1群のファイルをディレクトリとして管理するボリューム構造情報がボリューム領域の先頭と終端に記録される。本実施の形態のファイルシステムはUDFと呼称され、ISO13346規格に準拠している。
なお、上記1群のセクタはボリューム空間で必ずしも連続的には配置されず、部分的に離散配置される。このため、ファイルシステムは、ファイルを構成するセクタ群のうち、ボリューム空間で連続的に配置される1群のセクタをエクステントとして管理し、ファイルを関連のあるエクステントの集合として管理する。
図7は、DVD−RAMに記録されるディレクトリとファイルの構造を示す。ルートの下に、VIDEO_RTディレクトリがあり、この下に、再生用のデータである各種オブジェクトのファイルと、これらの再生順序や各種属性を示す管理情報としてVIDEO Managerファイルが格納される。
オブジェクトはMPEG規格に準拠したデータであり、PS_VOB、TS1_VOB、TS2_VOB、AOB、POB、MNF(Manufacturer's Private Data)がある。
PS_VOB、AOB、POBはMPEGのプログラムストリーム(PS)であり、TS1_VOB及びTS2_VOBはトランスポートストリーム(TS)である。プログラムストリームは、パッケージメディアにAV情報を格納することを考慮されたデータ構造を有し、一方、トランスポートストリームは通信メディアを考慮したデータ構造を有する。
PS_VOB、TS1_VOB、TS2_VOBは、いずれも映像情報と音声情報を共に有し映像情報が主体となるオブジェクトである。このうち、TS1_VOBは原則、DVDレコーダによりエンコードが行われ、内部のピクチャ構造が詳細に管理されているオブジェクトであり、TS2_VOBはDVDレコーダ外でエンコードされたオブジェクトであり、内部のピクチャ構造等のデータ構造が一部不明なオブジェクトである。
典型的には、TS1_VOBは外部から入力されるアナログビデオ信号をDVDレコーダがトランスポートストリームにエンコードしたオブジェクトであり、TS2_VOBは外部から入力されるデジタルビデオ信号をエンコードすることなく直接ディスクに記録したオブジェクトである。つまりデジタル放送をDVDレコーダが記録する際には、一般的にTS2_VOBである。
AOB、POBはMPEGのプログラムストリームであり、AOBは音声情報が主体となるオブジェクトであり、POBは静止画が主体となるオブジェクトである。
MNF(Manufacturer's Private Data)は製造者固有の情報を格納するためのデータ領域である。
上述した、映像情報主体、音声情報主体とは、ビットレートの割り当てが大きいことを意味する。VOBは映画等のアプリケーションに用いられ、AOBは音楽アプリケーションに用いられる。
(4.再生されるAV情報の概要)
図8は、DVDディスクに各種AVオブジェクトとして記録されるMPEGデータの構造を示す図である。
図8が示すようにビデオストリーム及びオーディオストリームは、それぞれ分割され多重される。MPEG規格においては、多重化後のストリームをシステムストリームと呼称する。DVDの場合、DVD固有の情報が設定されたシステムストリームをVOB(Video Object)と呼称している。分割の単位は、パック・パケットと称され、約2KByteのデータ量を有する。
ビデオストリームはMPEG規格で符号化されており、可変ビットレートで圧縮されており、動きが激しい等の複雑な映像であればビットレートが高くなっている。MPEG規格では、映像の各ピクチャは、Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャに種類分けして符号化される。このうち、Iピクチャはフレーム内で完結する空間的な圧縮符号化が施されおり、Pピクチャ、Bピクチャはフレーム間の相関を利用した時間的な圧縮符号化が施されている。MPEGでは少なくともIピクチャを含む区間をGOP(Group of Picture)として管理する。GOPは早送り再生等の特殊再生におけるアクセスポイントになる。フレーム内圧縮されたIピクチャを有するためである。
一方、音声ストリームの符号化には、DVDの場合、MPEGオーディオに加え、AC―3やLPCMの符号化が用いられる。
図8が示すように、GOPを構成するビデオ情報とそれに付随する音声情報とを含む多重化後のデータ単位はVOBU(Video Object Unit)と称される。VOBUには、当該動画区間の管理用の情報をヘッダ情報として含ませる場合がある。
図8で説明したシステムストリームには、プログラムストリーム(PS)とトランスポートストリーム(TS)がある。前者はパッケージメディアを考慮したデータ構造を有し、後者は通信メディアを考慮したデータ構造を有する。
図9は、プログラムストリームとトランスポートストリームのデータ構造の概要を説明する図である。
プログラムストリームは、伝送及び多重化の最小単位である固定長のパックからなり、パックはさらに、1つ以上のパケットを有する。パックもパケットもヘッダ部とデータ部を有する。MPEGではデータ部をペイロードと称する。DVDの場合はパックの固定長はセクタサイズと整合性をとり2KBになる。パックは複数のパケットを有することができるが、DVDの映像や音声を格納するパックは1パケットのみを有するため、特別な場合を除いて1パック=1パケットになる。
一方、トランスポートストリームの伝送及び多重化の単位は固定長のTSパケットからなる。TSパケットのサイズは188Bであり、通信用規格であるATM伝送との整合性をとっている。TSパケットは1つ以上が集まりPESパケットを構成する。
PESパケットはプログラムストリームとトランスポートストリームで共通する概念であり、データ構造は共通である。プログラムストリームのパックに格納されるパケットはPESパケットを直接構成し、トランスポートストリームのTSパケットは1つ以上が集まりPESパケットを構成する。
また、PESパケットは符号化の最小単位であり、符号化が共通するビデオ情報、オーディオ情報をそれぞれ格納する。すなわち、一つのPESパケット内に符号化方式の異なるビデオ情報、オーディオ情報が混在して格納されることはない。但し、同じ符号化方式であればピクチャバウンダリやオーディオフレームのバウンダリは保証せずとも良い。図9に示すように複数のPESパケットで1つのフレームを格納したり、1つのPESパケットに複数のフレームを格納するケースもありうる。
図10A〜10Cと図11A〜11Cに、トランスポートストリームとプログラムストリームの個別のデータ構造を示す。
図10A〜10C、図12A〜12Dに示すように、TSパケットは、TSパケットヘッダと、適用フィールドと、ペイロード部から構成される。TSパケットヘッダにはPID(Packet Identifier)が格納され、これにより、TSパケットが所属するビデオストリームまたはオーディオストリーム等の各種ストリームが識別される。
適用フィールドにはPCR(Program Clock Reference)が格納される。PCRはストリームをデコードする機器の基準クロック(STC)の参照値である。機器は典型的にはPCRのタイミングでシステムストリームをデマルチプレクスし、ビデオストリーム等の各種ストリームに再構築する。
PESヘッダには、DTS(Decoding Time Stamp)とPTS(Presentation Time Stamp)が格納される。DTSは当該PESパケットに格納されるピクチャ/オーディオフレームのデコードタイミングを示し、PTSは映像音声出力等のプレゼンテーションタイミングを示す。
なお、全てのPESパケットヘッダにPTS、DTSを有する必要はなく、Iピクチャの先頭データが格納開始されるPESパケットのヘッダにPTS、DTSがあればデコード及び出力に支障はない。
TSパケットの構造の詳細は図12A〜図12Dに示される。
図12A〜図12Dに示すように、適用フィールドにはPCRに加えて、ランダムアクセス表示フラグが格納され、当該フラグにより、対応するペイロード部にビデオ・オーディオのフレーム先頭であってアクセスポイントとなりうるデータを格納するか否かを示す。また、TSパケットのヘッダ部には前述したPIDに加えて、PESパケットの開始を示すユニット開始表示フラグ、適用フィールドが後続するか否かを示す適用フィールド制御情報も格納される。ユニット開始表示フラグは新たなPESパケットの開始を示し、PIDはストリームの種類及び属性を示す。
図11A〜図11Cには、プログラムストリームを構成するパックの構造を示す。パックは、パックヘッダにSCRを有し、格納するパケットのパケットヘッダにstream_idを有している。SCRはトランスポートストリームのPCRと、stream_idはPIDと実質同じである。またPESパケットのデータ構造はトランスポートストリームと共通なため、PESヘッダにPTSとDTSが格納される。
プログラムストリームとトランスポートストリームの大きな違いの1つに、トランスポートストリームではマルチプログラムが許される点がある。すなわち、番組という単位では1つの番組しかプログラムストリームは伝送できないが、トランスポートストリームは複数の番組を同時に伝送することを想定している。このため、トランスポートストリームでは、番組毎に番組を構成するビデオストリームとオーディオストリームがいずれかを再生装置が識別することが必要になる。
図13A〜13C2に、番組を構成するオーディオストリームとビデオストリームの構成情報を伝送するPATテーブル、PMAPテーブルを示す。これらの図に示すように、番組毎に使用されるビデオストリームとオーディオストリームの組み合わせに関する情報をPMAPテーブルが格納し、番組とPMAPテーブルの組み合わせに関する情報をPATテーブルが格納する。再生装置は、PATテーブル、PMAPテーブルにより出力が要求された番組を構成するビデオストリームとオーディオストリームを検出することができる。
次に上述してきたプログラムストリームのパックと、トランスポートストリームのTSパケットのディスク上の配置に関して、図14A〜14Cを用いて説明する。
図14Aに示すように、16個のセクタはECCブロックを構成する。
プログラムストリームの形式をとるビデオオブジェクト(PS_VOB)を構成するパック(PS Pack)は、図14Bが示すように、セクタバウンダリで配置される。パックサイズもセクタサイズも2KBだからである。
一方、トランスポートストリームの形式をとるビデオオブジェクト(TS1−VOB/TS2−VOB)は8KBのサイズを有する単位でECCブロック内に配置される。この8KB単位で18Bのヘッダ領域を有し、データ領域にはATS情報が付加されたTSパケットが43個配置される。ATS情報(Arrival Time Stamp Information)は、DVDレコーダにより生成し付加される情報であって、当該パケットがDVDレコーダに外部より伝送されてきたタイミングを示す情報である。
尚、図14Cに示したように、固定バイトのATSとMPEG−TSパケットとの組で連続して記録したMPEG−TSの蓄積フォーマットも有り得る。
(5.AV情報の管理情報と再生制御の概要)
図15A、15B、16A、16Bは図7が示すところのビデオ管理情報(Video Manager)と称されるファイルのデータ構造を示す図である。
ビデオ管理情報は、各種オブジェクトのディスク上の記録位置等の管理情報を示すオブジェクト情報と、オブジェクトの再生順序等を示す再生制御情報とを有する。
図15A、15Bはディスクに記録されるオブジェクトとして、PS−VOB#1〜PS−VOB#n、TS1−VOB#1〜TS1−VOB#n、TS2−VOB#1〜TS2−VOB#nがある場合を示す。
図15Aが示すように、これらオブジェクトの種類に応じて、PS−VOB用の情報テーブルと、TS1−VOB用の情報テーブルと、TS2−VOB用の情報テーブルが個別に存在すると共に、各情報テーブルは各オブジェクト毎のVOB情報を有している。
VOB情報は、それぞれ、対応するオブジェクトの一般情報と、オブジェクトの属性情報と、オブジェクトの再生時刻をディスク上のアドレスに変換するためのアクセスマップ、当該アクセスマップの管理情報を有している。一般情報は、対応するオブジェクトの識別情報、オブジェクトの記録時刻等を有し、属性情報は、ビデオストリームのコーディングモードをはじめとするビデオストリーム情報(V_ATR)と、オーディオストリームの本数(AST_Ns)と、オーディオストリームのコーディングモードをはじめとするオーディオストリーム情報(A_ATR)とから構成される。
アクセスマップを必要とする理由は2つある。まず1つは、再生経路情報がオブジェクトのディスク上での記録位置をセクタアドレス等で直接的に参照するのを避け、オブジェクトの再生時刻で間接的に参照できるようにするためである。RAM媒体の場合、オブジェクトの記録位置が編集等で変更される場合がおこりうるが、再生経路情報がセクタアドレス等で直接的にオブジェクトの記録位置を参照している場合、更新すべき再生経路情報が多くなるためである。一方、再生時刻で間接的に参照している場合は、再生経路情報の更新は不要で、アクセスマップの更新のみ行えば良い。
2つ目の理由は、AVストリームが一般に時間軸とデータ(ビット列)軸の二つの基準を有しており、この二つの基準間には完全な相関性がないためである。
例えば、ビデオストリームの国際標準規格であるMPEG−2ビデオの場合、可変ビットレート(画質の複雑さに応じてビットレートを変える方式)を用いることが主流になりつつあり、この場合、先頭からのデータ量と再生時間との間に比例関係がないため、時間軸を基準にしたランダムアクセスができない。この問題を解決するため、オブジェクト情報は、時間軸とデータ(ビット列)軸との間の変換を行なうためのアクセスマップを有している。
図15Aが示すように再生制御情報は、ユーザ定義再生経路情報テーブル、オリジナル再生経路情報テーブル、タイトルサーチポインタを有する。
図16Aが示すように、再生経路には、DVDレコーダがオブジェクト記録時に記録された全てのオブジェクトを示すように自動生成するオリジナル定義再生経路情報と、ユーザが自由に再生シーケンスを定義できるユーザ定義再生経路情報の2種類がある。再生経路はDVDではPGC情報(Program Chain Information)と統一的呼称され、また、ユーザ定義再生経路情報はU−PGC情報、オリジナル再生経路情報はO−PGC情報と呼称される。O−PGC情報、U−PGC情報はそれぞれ、オブジェクトの再生区間であるセルを示す情報であるセル情報をテーブル形式で列挙する情報である。O−PGC情報で示されるオブジェクトの再生区間はオリジナルセル(O−CELL)と呼称され、U−PGC情報で示されるオブジェクトの再生区間はユーザセル(U−CELL)と呼称される。
セルは、オブジェクトの再生開始時刻と再生終了時刻でオブジェクトの再生区間を示し、再生開始時刻と再生終了時刻は前述したアクセスマップにより、オブジェクトの実際のディスク上の記録位置情報に変換される。
図16Bが示すように、PGC情報により示されるセル群は、テーブルのエントリー順序に従って順次再生される一連の再生シーケンスを構成する。
図17は、オブジェクト、セル、PGC、アクセスマップの関係を具体的に説明する図である。
図17に示すように、オリジナルPGC情報50は少なくとも1つのセル情報60、61、62、63を含む。 セル情報60…は再生するオブジェクトを指定し、かつ、そのオブジェクトタイプ、オブジェクトの再生区間を指定する。PGC情報50におけるセル情報の記録順序は、各セルが指定するオブジェクトが再生されるときの再生順序を示す。
一のセル情報60には、それが指定するオブジェクトの種類を示すタイプ情報(Type)60aと、オブジェクトの識別情報であるオブジェクトID(Object ID) 60bと、時間軸上でのオブジェクト内の開始時刻情報(Start_PTM)60cと、時間軸上でのオブジェクト内の終了時刻情報(End_PTM)60dとが含まれる。
データ再生時は、PCG情報50内のセル情報60が順次読み出され、各セルにより指定されるオブジェクトが、セルにより指定される再生区間分再生されることになる。
アクセスマップ80cは、セル情報が示す開始時刻情報と終了時刻情報とをオブジェクトのディスク上での位置情報に変換する。
上述したマップ情報であるが、オブジェクトの記録時にともに生成され記録される。マップを生成するためには、オブジェクトのデータ内のピクチャ構造を解析する必要がある。具体的には図9で示すIピクチャの位置の検出と、図10A〜10C、図11A〜11Cに示す当該Iピクチャの再生時刻であるPTS等のタイムスタンプ情報の検出が必要になる。
ここで、PS−VOBとTS1−VOBとTS2−VOBのマップ情報を生成する際に生じる問題について以下説明する。
PS−VOB、TS−VOB1は、図1で説明したように主として、受信されたアナログ放送をDVDレコーダがMPEGストリームにエンコードすることにより生成される。このため、Iピクチャや各種タイムスタンプの情報は自らが生成しており、DVDレコーダにとってストリーム内部のデータ構造は明確であり、マップ情報の生成になんの問題も生じない。
次に、TS2−VOBであるが、図1で説明したように主として、受信されたデジタル放送をDVDレコーダがエンコードすることなく直接ディスクに記録する。このため、PS−VOBのようにIピクチャの位置とタイムスタンプ情報を自ら生成するわけではないため、DVDレコーダにとってストリーム内部のデータ構造は明確ではなく、記録するデジタルストリームからこれら情報を検出することが必要になる。
このため、DVDレコーダは、レコーダ外部にてエンコードされたストリームを記録しているTS2−VOBのマップ情報については下記のようにIピクチャとタイムスタンプを検出する。
まず、Iピクチャの検出は、図12A〜12Dに示すTSパケットの適用フィールドのランダムアクセス表示情報を検出することにより行う。また、タイムスタンプの検出については、PESヘッダのPTSを検出することにより行う。タイムスタンプについては、PTSの代わりに、適用フィールドのPCRや、TSパケットがDVDレコーダに伝送されてきた到着タイミングであるATSで代用することもある。いずれにせよ、DVDレコーダはMPEGストリームのビデオ層のデータ構造を解析することなく、その上位層であるシステム層の情報により、Iピクチャの位置を検出する。これは、マップ情報を生成するためにビデオ層の解析まで行うのはシステムの負荷が大きいためである。
また、システム層の検出が不可能な場合もありうるが、この場合は、マップ情報が生成できないため、有効なマップ情報が無いことを示すことが必要になる。DVDレコーダでは図15Bに示すマップ管理情報によりこれらが示される。
図15Bに示すようにマップ管理情報は、マップ有効性情報と自己エンコーディングフラグとを有する。自己エンコーディングフラグは、DVDレコーダ自らがエンコードしたオブジェクトであることを示し、内部のピクチャ構造が明確であり、マップ情報のタイムスタンプ情報やIピクチャの位置情報等が正確であることを示している。また、マップ有効性情報は、有効なアクセスマップの有無を示す。
なお、システム層の検出が不可能な例としては、適用フィールドが設定されていない場合や、そもそもMPEGトランスポートストリームで無いデジタルストリームの場合が考えうる。デジタル放送が世界各国で各種方式が成立しうるため、DVDレコーダがマップを生成できないオブジェクトを記録するケースも当然予想される。例えば、日本のデジタル放送を想定したDVDレコーダを米国で使用し、米国のデジタル放送を記録した場合、マップを生成できないオブジェクトを記録するケースが出てくる。
但し、DVDレコーダはマップ情報が生成されないオブジェクトについても、先頭から順次再生することは可能である。この場合、記録されたデジタルストリームをデジタルI/Fを介して、当該ストリームに対応したSTBに出力することでこれを映像再生することができる。
(6.再生機能の基本動作)
次に、図18を用いて上記光ディスクを再生するDVDレコーダプレーヤの再生動作について説明する。
図18に示すように、プレーヤは、光ディスク100からデータを読み出す光ピックアップ201と、読み出したデータのエラー訂正等を行なうECC処理部202と、エラー訂正後の読み出しデータを一時的に格納するトラックバッファ203と、動画オブジェクト(PS_VOB)等のプログラムストリームを再生するPSデコーダ205と、デジタル放送オブジェクト(TS2_VOB)等のトランスポートストリームを再生するTSデコーダ206と、オーディオ・オブジェクト(AOB)を再生するオーディオデコーダ207と、静止画オブジェクト(POB)をデコードする静止画デコーダ208と、各デコーダ205、206…へのデータ入力を切り換える切換え手段210と、プレーヤの各部を制御する制御部211とを備える。
光ディスク100上に記録されているデータは、光ピックアップ201から読み出され、ECC処理部202を通してトラックバッファ203に格納される。トラックバッファ203に格納されたデータは、PSデコーダ205、TSデコーダ206、オーディオデコーダ207、静止画デコーダ208の何れかに入力されデコードおよび出力される。
このとき、制御部211は読み出すべきデータを図16が示す再生経路情報(PGC)が示す再生シーケンスに基づき決定する。すなわち、図16の例であれば、制御部211は、VOB#1の部分区間(CELL#1)を最初に再生し、次いで、VOB#3の部分区間(CELL#2)を再生し、最後にVOB#2(CELL#3)と再生する制御を行う。
また、制御部211は、図17が示す再生経路情報(PGC)のセル情報により、再生するセルのタイプ、対応するオブジェクト、オブジェクトの再生開始時刻、再生終了時刻を獲得することができる。制御部211は、セル情報により特定されるオブジェクトの区間のデータを、適合するデコーダに入力する。
この際、制御部211は、セル情報のObject IDにより再生対象のオブジェクトを特定する。さらに、制御部211は、特定したオブジェクトの再生区間であるセルの特定を、セル情報のStartPTMとEndPTMを、対応するVOB情報のアクセスマップでディスク情報のアドレスに変換することにより行う。
また、本実施形態のプレーヤは、さらに、AVストリームを外部に供給するためのデジタルインターフェース204を有している。これにより、AVストリームをIEEE1394やIEC958などの通信手段を介して外部に供給することも可能である。これは、特に、自らがエンコードしていないTS2−VOBについては、プレーヤ内部に該当するデコーダが存在しないケースもありうるため、デコードすることなく、直接、デジタルインターフェース204を通じて外部のSTBに出力し、そのSTBで再生させることができる。
外部にデジタルデータを直接出力する際には、制御部211は図15Bのマップ管理情報に基づき、ランダムアクセス再生が可能かを否か判断する。アクセスポイント情報フラグが有効であれば、アクセスマップはIピクチャの位置情報を有する。このため、制御部211は外部機器から早送り再生等の要求があればこれに応じて、Iピクチャを含むデジタルデータをデジタルI/Fを介して外部機器に出力することができる。また、タイムアクセス情報フラグが有効であれば、タイムアクセスが可能である。このため制御部211は、外部の機器からのタイムアクセスの要求に応じて、指定された再生時刻に相当するピクチャデータを含むデジタルデータをデジタルI/Fを介して外部機器に出力することができる。
(7.記録機能の基本動作)
次に、図19を用いて上記光ディスクに対して記録、再生を行なう本発明に係るDVDレコーダの構成および動作について説明する。
図19に示すように、DVDレコーダは、ユーザへの表示およびユーザからの要求を受け付けるユーザインターフェース部222、DVDレコーダ全体の管理および制御を司るシステム制御部212、VHFおよびUHFを受信するアナログ放送チューナ213、アナログ信号をデジタル信号に変換しMPEGプログラムストリームにエンコードするエンコーダ214、デジタル衛星放送を受信するデジタル放送チューナ215、デジタル衛星で送られるMPEGトランスポートストリームを解析する解析部216、テレビおよびスピーカなどの表示部217、AVストリームをデコードするデコーダ218とを備える。デコーダ218は、図18に示した第1及び第2のデコーダ等からなる。さらに、DVDレコーダは、デジタルインターフェース部219と、書きこみデータを一時的に格納するトラックバッファ220と、DVD−RAM100にデータを書きこむドライブ221とを備える。デジタルインターフェース部219はIEEE1394等の通信手段により外部機器にデータを出力するインターフェースである。
このように構成されるDVDレコーダにおいては、ユーザインターフェース部222が最初にユーザからの要求を受ける。ユーザインターフェース部222はユーザからの要求をシステム制御部212に伝え、システム制御部212はユーザからの要求を解釈すると共に各モジュールへの処理要求を行う。
録画には、入力されるデジタルデータを自らエンコードするセルフエンコーディングと、エンコード済みのデジタルデータをエンコードすることなくディスクに記録するアウトサイドエンコーディングがある。
(7.1 セルフエンコーディングによる録画動作)
最初にセルフエンコーディングの録画について、アナログ放送をPS−VOBにエンコードして記録する動作を以下、具体的に説明する。
システム制御部212はアナログ放送チューナ213への受信とエンコーダ部214へのエンコードを要求する。
エンコーダ部214はアナログ放送チューナ213から送られるAVデータをビデオエンコード、オーディオエンコードおよびシステムエンコードしてトラックバッファ220に送出する。
エンコーダ部214は、エンコード開始直後に、エンコードしているMPEGプログラムストリームの先頭データが有するタイムスタンプ情報を再生開始時刻(PS_VOB_V_S_PTM)としてシステム制御部212に送り、続いてアクセスマップを作成するために必要な情報をエンコード処理と平行してシステム制御部212に送る。この値は、後に生成される図17に示すセル情報のStart_PTMに設定される。タイムスタンプ情報は、一般的にはPTSになるがSCRで代用しても良い。
次にシステム制御部212は、ドライブ221に対して記録要求を出し、ドライブ221はトラックバッファ220に蓄積されているデータを取り出しDVD−RAMディスク100に記録する。この際、前述した連続領域(CDA)をディスク上の記録可能領域から検索し、検索した連続領域にデータを記録していく。
録画終了はユーザからのストップ要求によって指示される。ユーザからの録画停止要求は、ユーザインターフェース部222を通してシステム制御部212に伝えられ、システム制御部212はアナログ放送チューナ213とエンコーダ部214に対して停止要求を出す。
エンコーダ214はシステム制御部212からのエンコード停止要求を受けエンコード処理を止め、最後にエンコードを行ったMPEGプログラムストリームの終端データが有するタイムスタンプ情報を再生終了時刻(PS_VOB_V_E_PTM)として、システム制御部212に送る。この値は、図17に示すセル情報のEnd_PTMに設定される。タイムスタンプ情報は通常PTSが設定されるが、SCRで代用しても良い。
システム制御部212は、エンコード処理終了後、エンコーダ214から受け取った情報に基づき、図15に示すPS−VOB用のVOB情報(PS−VOBI)と再生制御情報を生成する。
ここで、生成されるVOB情報はオブジェクト種類に適合したアクセスマップとマップ管理情報とを含む。システム制御部212は、マップ管理情報のマップ有効性情報を有効に設定すると共に、自己エンコーディングフラグをONにする。
また、再生制御情報は、記録されるオブジェクトを再生対象の1つとする図16に示すオリジナル再生経路(O−PGC情報)が生成される。生成されたO−PGC情報はオリジナル再生経路テーブルに追記される。オリジナル再生経路(O−PGC情報)はセル情報を有する。セル情報のタイプ情報には「PS−VOB」が設定される。
最後にシステム制御部212は、ドライブ221に対してトラックバッファ220に蓄積されているデータの記録終了と、PS−VOB用のVOB情報(PS_VOBI)および再生制御情報の記録を要求し、ドライブ221がトラックバッファ220の残りデータと、これらの情報をDVD−RAMディスク100に記録し、録画処理を終了する。
なお、アナログ放送をTS1−VOBにエンコードしてももちろん良い。この場合、エンコーダ214はアナログ信号をデジタル信号に変換しMPEGトランスポートストリームにエンコードするエンコーダである必要があり、セル情報内のタイプ情報は「TS1−VOB」に設定される。
この場合のStart_PTMおよびEnd_PTMは、PTSでも良いしPCRを用いても良い。
(7.2 アウトサイドエンコーディングによる録画動作)
次にアウトサイドエンコーディングによる録画について、デジタル放送を録画する動作を通して以下、具体的に説明する。この場合、記録されるオブジェクトの種類はTS2−VOBになる。
ユーザによるデジタル放送録画要求は、ユーザインターフェース部222を通してシステム制御部212に伝えられる。システム制御部212はデジタル放送チューナ215への受信と解析部216へのデータ解析を要求する。
デジタル放送チューナ215から送られるMPEGトランスポートストリームは解析部216を通してトラックバッファ220へ転送される。
解析部216は、最初にデジタル放送として受信されたエンコード済みのMPEGトランスポートストリーム(TS2−VOB)のVOB情報(TS2_VOBI)の生成に必要な情報として、トランスポートストリームの先頭データが有するタイムスタンプ情報を開始時刻情報(TS2_VOB_V_S_PTM)として抽出し、システム制御部212に送る。開始時刻情報は、後に生成される図17に示すセル情報のStart_PTMに設定される。このタイムスタンプ情報は、PCR又はPTSになる。また、オブジェクトがDVDレコーダに伝送されてくるタイミングであるATSで代用しても良い。
解析部216は、さらに、MPEGトランスポートストリームのシステム層を解析し、アクセスマップ作成に必要な情報を検出する。Iピクチャのオブジェクト内での位置については、前述したようにTSパケットヘッダ中の適用フィールド(adaptation field)内のランダムアクセスインジケータ(randam_access_indicator)をもとに検出する。
次にシステム制御部212は、ドライブ221に対して記録要求を出力し、ドライブ221はトラックバッファ220に蓄積されているデータを取り出しDVD−RAMディスク100に記録する。この時、システム制御部212はファイルシステムのアロケーション情報からディスク上のどこに記録するかをあわせてドライブ221に指示する。この際、前述した連続領域(CDA)をディスク上の記録可能領域から検索し、検索した連続領域にデータを記録していく。
録画終了はユーザからのストップ要求によって指示される。ユーザからの録画停止要求は、ユーザインターフェース部222を通してシステム制御部212に伝えられ、システム制御部212はデジタルチューナ215と解析部216に停止要求を出す。
解析部216はシステム制御部212からの解析停止要求を受け解析処理を止め、最後に解析を行ったMPEGトランスポートストリームの終了区間のデータが有するタイムスタンプ情報を表示終了時刻(TS2_VOB_V_E_PTM)としてシステム制御部212に送る。この値は、図17に示すセル情報のEnd_PTMに設定される。このタイムスタンプ情報は、PCR又はPTSになる。また、オブジェクトがDVDレコーダに伝送されてくるタイミングであるATSで代用しても良い。
システム制御部212は、デジタル放送の受信処理終了後、解析部216から受け取った情報に基づき、図15に示すTS2−VOB用のVOB情報(TS2_VOBI)と再生制御情報を生成する。
ここで、生成されるVOB情報はオブジェクト種類に適合したアクセスマップとマップ管理情報とを含む。システム制御部212は、Iピクチャのオブジェクト内での位置等を検出でき有効なアクセスマップを生成した場合にはマップ管理情報のマップ有効性情報を有効に設定する。また自己エンコーディングフラグはOFF設定をする。有効なアクセスマップを生成できなかった場合にはマップ有効性情報を無効に設定する。なお、有効なアクセスマップを生成できないケースとしては、対応していないデジタル放送を受信した場合や、適用フィールドにランダムアクセス情報が無い場合等が考えられる。また、デジタルI/Fから直接入力された場合は、MPEGトランスポートストリームでないケースもありえ、この場合も当然、マップ有効性情報は無効に設定される。
また、再生制御情報は、記録されるオブジェクトを再生対象の1つとする図16に示すオリジナル再生経路(O−PGC情報)が生成される。生成されたO−PGC情報はオリジナル再生経路テーブルに追記される。オリジナル再生経路(O−PGC情報)はセル情報を有する。セル情報のタイプ情報には「TS2−VOB」が設定される。
最後にシステム制御部212は、ドライブ221に対してトラックバッファ220に蓄積されているデータの記録終了と、TS2−VOB用のVOB情報(TS2_VOBI)および再生制御情報の記録を要求し、ドライブ221がトラックバッファ220の残りデータと、これらの情報をDVD−RAMディスク100に記録し、録画処理を終了する。
以上、ユーザからの録画開始および終了要求をもとに動作を説明したが、例えば、VTRで使用されているタイマー録画の場合では、ユーザの代わりにシステム制御部が自動的に録画開始および終了要求を発行するだけであって、本質的にDVDレコーダの動作が異なるものではない。
(8.詳細な実施形態)
(実施の形態1)
図20はAVストリームファイルの配置を示す図である。AVストリームファイルが複数の連続領域に分割して記録される例を、データレートが低い場合と高い場合に分けて示している。データレートが低い場合は、高い場合に比べ、連続再生を行うために必要な連続領域の長さは短い。領域間のアクセス時間を最大アクセス時間と仮定して、ピックアップが、次の連続領域へアクセスしても連続再生が途切れないような連続領域の長さが予め定められている。例えば、データレートが、25Mbps(Mega bits/秒)の連続領域の長さが10MB(Mega Bytes)、30Mbpsでは、20MBと定められているとする。AVストリームファイルを記録する際に、記録するデータレートに応じて、このような、2つの配置ルールがある。
本発明では、これらの2つの配置ルールを識別するために、この識別情報を、AVストリームファイルを管理するVOB情報(VOBI)の中に記録することを特徴とする。VOBIには、データのレート情報も記録されるために、配置ルールの情報を合わせて記録することで、再生機器が、対応するAVストリームファイルを再生する場合に、必要なバッファサイズを設定することができ、より確実な、連続再生を行うことが出来るようになる。
図21は、VOBI内に設定された、配置ルールの識別情報のフィールドを表す図である。real−time_file_typeフィールドに、配置ルールの情報が記録される。値が1の場合は、対応するAVストリームファイルが第1の配置ルールで記録されるファイルであることを示しており、値が2の場合には、対応するAVストリームファイルが第2の配置ルールで記録されるファイルであることを示している。TS_recording_rateフィールドには、対応するAVストリームファイルに記録されているAVストリーム・データの最大データレートの値が記録される。
図22は、同時録再モデルに従って、複数のAVストリーム・データを同時に録画・再生する方法(同時録再の方法)についての原理を説明する図であり、図23は、2つのAVストリーム・データを同時録再する同時録再モデルを示す図である。
同時録再モデルは、情報記録媒体に対してAVストリーム・データを記録再生するピックアップ64と、第1のAVストリーム・データを符号化するエンコーダ60と、符号化された第1のAVストリーム・データをピックアップ64により記録する前に一時的に保持する記録バッファ62と、ピックアップ64により再生された第2のAVストリーム・データを一時的に保持する再生バッファ63と、再生バッファ63から転送された第2のAVストリーム・データを復号化するデコーダ61とを含む。ここで、AVストリーム・データとは、映像データおよび音声データのうちの少なくとも一方を含むデータをいう。情報記録媒体とは、光ディスクなどの任意のタイプの記録媒体をいう。
図22は、AVストリーム・データA、Bを同時録再する場合における、同時録再モデルの記録バッファ62、再生バッファ63内のデータ量の推移を示す。この図に示される例では、AVストリーム・データAを情報記録媒体上の領域1、2、3、4に記録しながら、情報記録媒体上の領域5、6、7、8に記録されたAVストリーム・データBを再生する。ここで、領域1〜4は、AVストリーム・データAを記録する領域として割付けられた領域であり、領域5〜8は、AVストリーム・データBを記録した領域として割付けられた領域である。
図22において、A1〜A7は、ピックアップ64がアクセスすべき領域間を移動する動作(アクセス動作)を示す。アクセス動作A1〜A7に必要な時間は、それぞれ、ピックアップ64が情報記録媒体の最内周にある領域と最外周にある領域との間をアクセスするのに必要な時間(すなわち、最大アクセス時間Ta)であるとする。記録バッファ62、再生バッファ63とピックアップ64との間のデータ転送レートは、ピックアップ64がデータの記録または再生を行うときのデータレートであり、一定値のVtであるとする。エンコーダ60と記録バッファ62との間のデータ転送レートおよびデコーダ61と再生バッファ63との間のデータ転送レートは、一定のVdであるとする。Vdは、記録再生されるデータが可変レートで圧縮されている場合には、その可変レートの最大値である。
記録動作W1において、記録バッファ62に蓄積されたAVストリーム・データAが領域1に記録される。領域1の終端において記録バッファ62はエンプティでないため、AVストリーム・データAの記録動作からAVストリーム・データBの再生動作への切り替えは発生しない。アクセス動作A1の後、記録動作W2において、記録バッファ62に蓄積されたAVストリーム・データAが領域2に記録される。
記録動作W2を実行している間に、記録バッファ62がエンプティになる。その結果、AVストリーム・データAの記録動作からAVストリーム・データBの再生動作への切り替えが発生する(アクセス動作A2)。
再生動作R1において、領域5からAVストリーム・データBが読み出され、再生バッファ63に蓄積される。領域5の終端において再生バッファ63はフルではないため、AVストリーム・データBの再生動作からAVストリーム・データAの記録動作への切り替えは発生しない。アクセス動作A3の後、再生動作R2において、領域6からAVストリーム・データBが読み出され、再生バッファ63に蓄積される。
再生動作R2を実行している間に、再生バッファ63がフルになる。その結果、AVストリーム・データBの再生動作からAVストリーム・データAの記録動作への切り替えが発生する(アクセス動作A4)。
このように、同時録再の方法は、多くとも1回のアクセス動作と多くとも2回の記録動作とによって記録バッファ62をエンプティにすることができるという条件と、多くとも1回のアクセス動作と多くとも2回の再生動作とによって再生バッファ63をフルにすることができるという条件との両方を満たすように設計されている。すなわち、同時録再の条件は、これらの2つの条件の両方を満たすことである。これにより、記録バッファ62、再生バッファ63をオーバーフローさせることなく、記録バッファ62、再生バッファ63をアンダーフローさせることなく、AVストリーム・データAを情報記録媒体に記録しつつ、情報記録媒体に記録されたAVストリーム・データBを再生することを保証することが可能になる。
例えば、AVストリーム・データAを記録する領域として割付けられた少なくとも1つの記録領域のそれぞれがY以上のサイズを有し、かつ、AVストリーム・データBが記録された領域として割付けられた少なくとも1つの再生領域のそれぞれがY以上のサイズを有することにより、同時録再条件を満たすことができる。
従って、同時録再条件を満たすためには、Y以上のサイズを有する少なくとも1つの未割付け領域を検索し、そのようにして検索された少なくとも1つの記録領域をAVストリーム・データAを記録する領域として割付けるようにすればよい。
AVストリーム・データBを記録する領域についても同様である。
図22に示される例では、領域1〜4のそれぞれが含まれる記録領域がY以上のサイズを有し、かつ、領域5〜8のそれぞれが含まれる再生領域がY以上のサイズを有することにより同時録再条件を満たすことができる。すなわち、領域2と3は連続した記録領域であり、領域6と7は連続した再生領域である。
ここで、記録領域、再生領域の最小サイズYと、記録バッファ62、再生バッファ63に必要なバッファサイズBとは、以下の式に従って求められる。
Y=4×Ta×Vd×Vt÷(Vt−2×Vd)
B=(4×Ta+Y÷Vt)×Vd
記録領域、再生領域の最小サイズYの式は、以下のようにして導かれる。
AVストリーム・データAの記録動作において、記録バッファ62内のデータは、Vt−Vdで消費され、アクセス動作およびAVストリーム・データBの再生動作において、記録バッファ62内のデータは、Vdで蓄積される。記録動作W1、アクセス動作A1、記録動作W2の間に消費される記録バッファ62のデータ量と、アクセス動作A2、再生動作R1、アクセス動作A3、再生動作R2およびアクセス動作A4の間に蓄積される記録バッファ62のデータ量とは等しい。
従って、2つのAVストリーム・データを同時録再する場合には、以下の式が成り立つ。
Y÷Vt×(Vt−Vd)−Ta×Vd=(3×Ta+Y÷Vt)×Vd
この式を変形することにより、記録領域、再生領域の最小サイズYの式が得られる。
複数の機器間で、同時録再を行うためには、上記の同時録再の条件を満たすようにデータをディスク上に配置する必要がある。しかしながら、先に説明したように、同時録再をサポートしない機器が、1つのAVストリームデータのみを連続再生できるように、データを配置する場合がある。この場合には、同時録再の条件から決まる領域のサイズより小さな領域にデータが配置される場合があり、このデータを再生しながら、他のデータを同時に記録することが出来ない。
このため、本発明では、AVストリームを記録する場合に、同時録再の条件を満たすような配置ルールで記録したか、もしくは、1つのAVストリームのみを再生できる条件を満たす配置ルールで記録したのかを、識別する情報を、ディスク上に記録することが有用である。図21で説明したVOBI内に設定された、配置ルールの識別情報のフィールドに、これらの情報を記録してもよい。すなわち、real−time_file_typeフィールドにおいて、値が3と4の場合は、同時録再において、再生が可能なようにデータが配置されていることを示している。また、値が3の場合は、対応するAVストリームファイルが、データレート25Mbpsとして、第3の配置ルールで記録されたファイルであることを示しており、値が4の場合には、対応するAVストリームファイルがデータレート30Mbpsとして、第2の配置ルールで記録されたファイルであることを示している。
このように、同時録再可能なAVストリームファイルと同時録再が出来ないAVストリームファイルが、混在してディスク上に記録される場合に、どのファイルが、同時録再可能かを容易に識別できるように、識別情報を持つことで、記録機器を操作するユーザが同時録再を行うに、記録機器が同時録再できるかどうかをユーザに通知することが出来るようになる。
なお、配置ルールの情報をVOBIに記録する例を説明したが、配置ルールの情報をPGCに記録してもよい。
なお、記録するデータレートが2種類ある例を説明したが、2種類に限定されない。また、複数のデータレートのAVストリームファイルが記録される場合、データレートの低いAVストリームファイルが同時録再できるようにするには、記録するAVストリームファイルが再生される場合のデータレートと、将来の同時録再において、記録されるAVストリームファイルの想定される最大のデータレートとで、同時録再の条件を満たすようにすればよい。
すなわち、これから記録するAVストリームファイルのデータレートをVd1,将来の同時録再において、記録されるAVストリームファイルの想定される最大のデータレートVd2として、記録領域の最小サイズYは、以下の式に従って求められる。
Y=4×Ta×Vd1×Vt÷(Vt−Vd1−Vd2)
尚、上記説明においては、real_time_file_typeを個々のストリーム管理情報(VOB情報)に格納するとして説明してきたが、本発明はこれに限らず、図15(a)のコンテンツ全体を管理するビデオ管理情報(Video Manager)に格納しても良い。
この場合の利点は、このビデオ管理情報によって管理されたディスク上(ボリューム)のストリーム配置は全て指定されたreal_time_file_typeを満たすように設定されることとなり、このディスク(ボリューム)に対して同時録再が可能か否かの判断になり、個々のストリーム単位で管理した場合よりもユーザーに分かりやすいシステムを提供することが可能となる。
尚、ディスク単位での同時録再が可能か否かを判定するのに、記録媒体であるディスク自体が2倍速記録/再生に対応したディスクか否かをドライブが判定し、もし2倍速以上に対応したディスクであれば、全て所定の記録レートに対応した配置ルールでAVストリームファイルを配置するとしても良い。
この場合は、ユーザーが2倍速以上に対応したディスクと、同時録再に対応した機器の組み合わせで、該ディスクに対して、同時録再できることが容易に判断でき、機器利用の利便性が向上する。
尚、上記説明においては、real_time_file_typeの情報からのみで、記録するAVストリームのデータレートと、同時録再可能か否かを示すとして説明したが、本発明はこれに限らず、TS_recording_rate(該AVストリームの瞬間的な最大記録レート)と、同時録再可能か否かの1ビットのフラグ情報の2つを組み合わせてreal_time_file_typeと同等の効果を得ても良い。
本発明は、特定の実施形態について説明されてきたが、当業者にとっては他の多くの変形例、修正、他の利用が明らかである。それゆえ、本発明は、ここでの特定の開示に限定されず、添付の請求の範囲によってのみ限定され得る。
本発明によれば、リアルタイムデータを記録する際にその配置情報をディスク上に記録することで、AVストリーム・データの再生を容易にし、更に、同時録再における機器間の互換性を高めることが出来ることが期待される。
DVDレコーダ装置の外観と関連機器とのインタフェースの一例を説明した図 DVDレコーダのドライブ装置のブロック図 ディスク上の連続領域及びトラックバッファ内データ蓄積量を説明した図 半導体メモリカードとハードディスクドライブ装置を備える場合のDVDレコーダのブロック図 ディスクの外観と物理構造を説明した図 ディスクの論理的なデータ空間を説明した図 ディスクのディレクトリとファイル構造を説明した図 ビデオオブジェクトの構成を示す図 MPEGシステムストリームを説明した図 MPEG−TSストリームを説明した図 MPEG−PSストリームを説明した図 TSパケットを説明した図 PATテーブルを説明した図 ビデオオブジェクトのディスク上への配置を説明した図 ビデオ管理情報のデータ構造を説明した図 ビデオ管理情報のデータ構造を説明した図 ビデオ管理情報のPGC情報とオブジェクト情報とオブジェクトとの関係を説明した図 再生装置の機能の構成を示すブロック図 記録装置の機能の構成を示すブロック図 本発明のAVストリームファイルの配置を示す図 本発明のVOBI内の配置情報を示す図 本発明の同時録再モデルに従って、複数のAVストリーム・データを同時に録画・再生する方法(同時録再の方法)についての原理を説明する図 本発明の2つのAVストリーム・データを同時録再する同時録再モデルを示す図

Claims (3)

  1. 少なくとも映像情報もしくは音声情報を含むストリームとその管理情報を情報記録媒体に記録する情報記録装置であって、前記管理情報には、前記情報記録媒体に記録されたストリームの配置情報を示す情報が記述されており、前記情報記録装置は、前記配置情報をもって、前記ストリームを再生しながら、同時に前記情報記録媒体にストリームを記録可能か否かを判定することを特徴とする情報記録装置。
  2. 請求項1に記載の情報記録装置であって、前記管理情報には、前記情報記録媒体に記録されたストリーム毎の配置情報が管理されており、前記情報記録装置は、前記配置情報をもって、前記ストリームを再生しながら、同時に前記情報記録媒体にストリームを記録可能か否かを判定することを特徴とする情報記録装置。
  3. 少なくとも映像情報もしくは音声情報を含むストリームを情報記録媒体に記録する情報記録装置であって、前記情報記録媒体には、n倍速記録が可能か否かの識別情報が記録されており、前記情報記録装置は、前記情報記録媒体の前記識別情報をもって、前記ストリームを再生しながら、同時に前記情報記録媒体にストリームを記録可能か否かを判定することを特徴とする情報記録装置。
JP2004109820A 2004-04-02 2004-04-02 情報記録媒体、情報記録媒体に情報を記録/再生する装置及び方法 Pending JP2005293764A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008276877A (ja) * 2007-04-27 2008-11-13 Toshiba Corp 情報記録装置、情報記録方法、情報再生装置、及び情報再生方法

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