JP2005293388A - Co2排出責任配分計算装置、co2排出責任配分装置、プログラム、及び、記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 商用電力のみならず自家発電設備を所有する需要家が他の需要家に電力供給する場合のCO2排出責任配分の計算し、CO2排出削減効果を正確に評価できるCO2排出責任配分計算装置等を提供する。
【解決手段】 センタコンピュータ103は、コンピュータ113−1から発電装置115−1の運転状況データ301を、コンピュータ123−1から発電設備125−1の燃料消費状況データ302を受信し、入力データとして認証する。発電供給会社110−1から需要家130−1への電力供給と共に需要家120−1から需要家130−1に電力供給する場合、入力データに基づき需要家120−1、需要家130−1のCO2排出責任量、電力供給会社110−1の需要家120−1起因のCO2削減量等の認証データを計算し認証データを送信する。
【選択図】 図5
【解決手段】 センタコンピュータ103は、コンピュータ113−1から発電装置115−1の運転状況データ301を、コンピュータ123−1から発電設備125−1の燃料消費状況データ302を受信し、入力データとして認証する。発電供給会社110−1から需要家130−1への電力供給と共に需要家120−1から需要家130−1に電力供給する場合、入力データに基づき需要家120−1、需要家130−1のCO2排出責任量、電力供給会社110−1の需要家120−1起因のCO2削減量等の認証データを計算し認証データを送信する。
【選択図】 図5
Description
本発明は、電力使用に対するCO2排出責任配分計算装置、CO2排出責任配分装置等に係り、特に、自家発電設備を所有する電力需要家が余剰電力を他の電力需要家へ小売した場合の、商用電力由来のCO2排出責任配分を包含したCO2排出責任配分計算を行うCO2排出責任配分計算装置、CO2排出責任配分装置等に関する。
従来、電力消費機器のCO2排出量を算出、表示する装置はいくつか存在する(例えば、[特許文献1]参照)。
地球温暖化対策推進法では、電力需要家の電力消費に伴う間接CO2排出量の算定を行うに際し、全電源平均係数が用いられている。全電源平均係数の考え方では、電力需要家の消費している電力は、供給側の電源種別(原子力、水力、LNG火力、石炭火力、石油火力等)の構成比率が一定であると仮定した考え方である。図10は、全電源平均係数による考え方1000を示す。図10に示すように、s年度からt年度へ電力需要家の電力需要が変化した場合、全ての電源種別の電源構成比率は変化しないという評価となる。
すなわち、電力需要家の電力消費に伴う間接CO2排出量(CO2排出責任)は、購入先である電力供給会社の全電源平均係数を用いている。
すなわち、電力需要家の電力消費に伴う間接CO2排出量(CO2排出責任)は、購入先である電力供給会社の全電源平均係数を用いている。
また、排出権取引を実行するためには、・電力需要家の電力消費に伴う間接CO2排出量(CO2排出責任)の計算結果の認証機関による人的認証プロセス・仲介業者による排出権移転プロセスが必要である。
また、電力需要家が所有するコージェネレーション、燃料電池を含む自家発電(分散型発電)設備からの余剰電力は、逆潮流として、電力供給会社が買取り、CO2排出責任は分散型発電設備所有の電力需要家に帰属している。図11は、分散型発電設備所有の電力需要家から電力供給会社への逆潮流を示す。
図11に示すように、需要家1120(発電設備所有)のコージェネレーションシステム(CGS)1125から電力会社送電線143に余剰電力146が逆潮流した場合、電力供給会社1110の発電装置1115の発電量は削減され、CO2排出量も削減されることになるが、その削減効果は、電力供給会社1110に帰属されている。
図11に示すように、需要家1120(発電設備所有)のコージェネレーションシステム(CGS)1125から電力会社送電線143に余剰電力146が逆潮流した場合、電力供給会社1110の発電装置1115の発電量は削減され、CO2排出量も削減されることになるが、その削減効果は、電力供給会社1110に帰属されている。
電力需要の増減に対して電力供給主体は、CO2排出主体である火力発電所が中心としたマージナル電源によって対応が行われているのが現実であるのに対し、現在、用いられている全電源平均係数による評価では、電力需要増減に対して、全ての電源種別がその時点の電源構成比率を維持しながら平均的に対応しているとした評価をしているため、現実を反映しておらず、電力需要家のコージェネレーションシステム運転等の省エネ努力等によって電力需要削減がなされた際の実際のCO2排出削減効果を正確に計算されていないという問題があった。
また、電力需要家が所有するコージェネレーションシステム等からの逆潮流(需要側での電力消費削減努力と拡大解釈)は、結果として一般電気事業者である電力供給会社のCO2排出主体である火力発電所が中心としたマージナル電源の負荷低減となっているのが現実であり、そのCO2排出削減効果は、コージェネレーションシステムを所有している電力需要家ではなく、電力供給会社に帰属されており省エネ努力のCO2排出削減効果の帰属の考え方と整合しておらず、CO2排出責任配分に一貫性を欠いているという問題があった。
更に、今後、電力自由化が進み、自家発電(分散型発電)設備所有の電力需要家が余剰電力を逆潮流ではなく、他の電力需要家へ直接小売することが可能となると、従来の簡略型アルゴリズム計算装置では、このような事態は想定しておらず、CO2排出責任配分計算ができないという問題点がある。
排出権取引市場では、CO2が金銭的価値を有することから、正確なCO2排出計算とCO2排出責任配分が必須となるが従来の簡略型アルゴリズム計算装置では、同様に、前述した3つの問題点がある。
排出権取引市場では、CO2が金銭的価値を有することから、正確なCO2排出計算とCO2排出責任配分が必須となるが従来の簡略型アルゴリズム計算装置では、同様に、前述した3つの問題点がある。
また、排出権取引を実行するためには、・従来の電力需要家の電力消費に伴う間接CO2排出量(CO2排出責任)の計算結果の認証機関による人的認証プロセス、・仲介業者による排出権移転プロセスが必要となっていることから、移転コストを押し上げ、取引に要する時間も長く、排出権取引市場が非効率となってしまっている。その結果、排出権取引主体のコスト面、時間面で不利益を被っているという問題がある。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、商用電力のみならず自家発電設備を所有する需要家が他の需要家に電力供給する場合の、CO2排出責任配分を計算し、CO2排出削減効果を正確に評価できるCO2排出責任配分計算装置等を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために第1の発明は、発電装置を有する電力供給会社の端末装置と、発電設備を有する第1の電力需要家の端末装置と、ネットワークを介して接続されるCO2排出責任配分計算装置であって、前記電力供給会社の端末装置から、前記発電装置の運転状況データを受信する第1の受信手段と、前記第1の電力需要家の端末装置から、前記発電設備の燃料消費状況データを受信する第2の受信手段と、前記発電装置の運転状況データと前記発電設備の燃料消費状況データのデータ内容の妥当性を判定し、入力データとして認証し保持する入力データ認証手段と、前記電力供給会社からの電力供給と共に、前記第1の電力需要家から、第2の電力需要家へ電力供給する場合、前記入力データに基づいて、前記第1の需要家のCO2排出責任量、前記第2の需要家のCO2排出責任量、及び前記電力供給会社の前記第1の電力需要家起因のCO2削減量の認証データを計算するCO2排出責任配分計算手段と、を具備することを特徴とするCO2排出責任配分計算装置である。
また、前記第1の受信手段は、前記電力供給会社の端末装置から、事前に、前記発電装置の燃料種、燃料のCO2原単位等のデータを受信することが望ましい。
また、前記第1の受信手段は、前記電力供給会社の端末装置から、所定時間毎に、計測した前記発電装置の発電量、化石燃料の消費量等のデータを受信し、モニタリングすることが望ましい。
また、前記第1の受信手段によりモニタリングしたデータから、所定期間の集計した前記発電装置の発電量とCO2排出量に基づいて、前記発電装置の電力CO2原単位を算出し、前記入力データとする第1の算出手段、を更に具備することが望ましい。
また、前記第2の受信手段は、前記第1の需要家の端末装置から、事前に、前記発電設備の燃料種、燃料のCO2原単位、発電効率、電力へのCO2排出責任配分割合等のデータを受信することが望ましい。
また、前記第2の受信手段は、前記第1の需要家の端末装置から、所定時間毎に、計測した前記発電設備の発電量、化石燃料の消費量、第2の需要家への売電量等のデータを受信し、モニタリングすることが望ましい。
また、前記第1の受信手段は、前記電力供給会社の端末装置から、所定時間毎に、計測した前記発電装置の発電量、化石燃料の消費量等のデータを受信し、モニタリングすることが望ましい。
また、前記第1の受信手段によりモニタリングしたデータから、所定期間の集計した前記発電装置の発電量とCO2排出量に基づいて、前記発電装置の電力CO2原単位を算出し、前記入力データとする第1の算出手段、を更に具備することが望ましい。
また、前記第2の受信手段は、前記第1の需要家の端末装置から、事前に、前記発電設備の燃料種、燃料のCO2原単位、発電効率、電力へのCO2排出責任配分割合等のデータを受信することが望ましい。
また、前記第2の受信手段は、前記第1の需要家の端末装置から、所定時間毎に、計測した前記発電設備の発電量、化石燃料の消費量、第2の需要家への売電量等のデータを受信し、モニタリングすることが望ましい。
第1の発明では、CO2排出責任配分計算装置は、電力供給会社の端末装置から、発電装置の運転状況データを受信し、第1の電力需要家の端末装置から、発電設備の燃料消費状況データを受信し、発電装置の運転状況データと発電設備の燃料消費状況データのデータ内容の妥当性を判定し、入力データとして認証し保持し、電力供給会社からの電力供給と共に、第1の電力需要家から、第2の電力需要家へ電力供給する場合、入力データに基づいて、第1の需要家のCO2排出責任量、第2の需要家のCO2排出責任量、及び電力供給会社の第1の電力需要家起因のCO2削減量の認証データを計算する。
第2の発明は、発電装置を有する電力供給会社の端末装置と、発電設備を有する第1の電力需要家の端末装置と、ネットワークを介して接続されるCO2排出責任配分装置であって、前記電力供給会社の端末装置から、前記発電装置の運転状況データを受信する第1の受信手段と、前記第1の電力需要家の端末装置から、前記発電設備の燃料消費状況データを受信する第2の受信手段と、前記発電装置の運転状況データと前記発電設備の燃料消費状況データのデータ内容の妥当性を判定し、入力データとして認証し保持する入力データ認証手段と、前記電力供給会社からの電力供給と共に、前記第1の電力需要家から、第2の電力需要家へ電力供給する場合、前記入力データに基づいて、前記第1の需要家のCO2排出責任量、前記第2の需要家のCO2排出責任量、及び前記電力供給会社の前記第1の電力需要家起因のCO2削減量の認証データを計算するCO2排出責任配分計算手段と、前記認証データに基づいて、前記第1の電力需要家から、前記第2の電力需要家に電力を供給する場合、前記電力供給会社から前記第1の電力需要家へ、前記第1の電力需要家起因のCO2削減量に相当するCO2排出責任の変化量を移転する移転手段と、を具備することを特徴とするCO2排出責任配分装置である。
第2の発明では、CO2排出責任配分装置は、電力供給会社の端末装置から、発電装置の運転状況データを受信し、第1の電力需要家の端末装置から、発電設備の燃料消費状況データを受信し、発電装置の運転状況データと発電設備の燃料消費状況データのデータ内容の妥当性を判定し、入力データとして認証し保持し、電力供給会社からの電力供給と共に、第1の電力需要家から、第2の電力需要家へ電力供給する場合、入力データに基づいて、第1の需要家のCO2排出責任量、第2の需要家のCO2排出責任量、及び電力供給会社の第1の電力需要家起因のCO2削減量の認証データを計算し、認証データに基づいて、第1の電力需要家から、第2の電力需要家に電力を供給する場合、電力供給会社から第1の電力需要家へ、第1の電力需要家起因のCO2削減量に相当するCO2排出責任の変化量を移転する。
「発電装置の運転状況データ」は、電力供給会社の発電装置の燃料種、燃料のCO2原単位、発電量、化石燃料の消費量等のデータである。
「発電設備の燃料消費状況に関するデータ」は、自家発電設備を所有する発電設備の燃料種、燃料のCO2原単位、発電効率、電力へのCO2排出責任配分割合、発電量、化石燃料の消費量、第2の需要家への売電量等のデータである。
「認証データ」は、当該電力需要家、又は当該電力供給会社に起因するCO2排出責任量データ、CO2変化量(CO2削減量)データである。
「CO2排出責任量」は、各電力需要家、各電力供給会社のCO2排出に関わるCO2排出責任量(排出権量)であり、CO2排出責任量(排出権量)は、CO2排出変化量に応じて、移転/発行される。電力消費主体及び電力供給主体のCO2排出責任量の合計と、日本全体のCO2排出量と一致し、各電力需要家の需要量に応じたCO2排出量、又は各電力供給会社の発電量、火力発電効率に応じたCO2排出量に基づいて、CO2排出責任量は配分される。
「発電設備の燃料消費状況に関するデータ」は、自家発電設備を所有する発電設備の燃料種、燃料のCO2原単位、発電効率、電力へのCO2排出責任配分割合、発電量、化石燃料の消費量、第2の需要家への売電量等のデータである。
「認証データ」は、当該電力需要家、又は当該電力供給会社に起因するCO2排出責任量データ、CO2変化量(CO2削減量)データである。
「CO2排出責任量」は、各電力需要家、各電力供給会社のCO2排出に関わるCO2排出責任量(排出権量)であり、CO2排出責任量(排出権量)は、CO2排出変化量に応じて、移転/発行される。電力消費主体及び電力供給主体のCO2排出責任量の合計と、日本全体のCO2排出量と一致し、各電力需要家の需要量に応じたCO2排出量、又は各電力供給会社の発電量、火力発電効率に応じたCO2排出量に基づいて、CO2排出責任量は配分される。
第3の発明は、コンピュータを第1の発明のCO2排出責任配分計算装置として機能させるプログラムである。
第4の発明は、コンピュータを第1の発明のCO2排出責任配分計算装置として機能させるプログラムを記録した記録媒体である。
第5の発明は、コンピュータを第2の発明のCO2排出責任配分装置として機能させるプログラムである。
第6の発明は、コンピュータを第2の発明のCO2排出責任配分装置として機能させるプログラムを記録した記録媒体である。
第4の発明は、コンピュータを第1の発明のCO2排出責任配分計算装置として機能させるプログラムを記録した記録媒体である。
第5の発明は、コンピュータを第2の発明のCO2排出責任配分装置として機能させるプログラムである。
第6の発明は、コンピュータを第2の発明のCO2排出責任配分装置として機能させるプログラムを記録した記録媒体である。
上述のプログラムをCD−ROM等の記録媒体に保持させて流通させてもよいし、このプログラムを通信回線を介して送受することもできる。
本発明は、商用電力のみならず自家発電設備を所有する需要家が他の需要家に電力供給する場合の、CO2排出責任配分を計算し、CO2排出削減効果を正確に評価できるCO2排出責任配分計算装置等を提供することができる。
以下に、添付図面を参照しながら、本発明に係るCO2排出責任配分計算システム100及びCO2排出責任配分システム800の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明及び添付図面において、同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略することにする。
CO2排出責任配分計算システム100及びCO2排出責任配分システム800は、電力自由化と排出権取引制度が実施される環境において、電力供給会社110および分散型発電設備を所有する需要家120の両方から需要家が電力購入するケースを想定した場合の、CO2排出責任配分計算、自動認証、自動移転等を行い、CO2排出抑制効果を正しく定量評価するものである。
CO2排出責任配分計算システム100及びCO2排出責任配分システム800は、電力自由化と排出権取引制度が実施される環境において、電力供給会社110および分散型発電設備を所有する需要家120の両方から需要家が電力購入するケースを想定した場合の、CO2排出責任配分計算、自動認証、自動移転等を行い、CO2排出抑制効果を正しく定量評価するものである。
図1は、第1の実施の形態に係るCO2排出責任配分計算システム100の概略構成を示す図である。図1は、CO2排出責任配分計算システムの1例であり、図1に示すように、CO2排出責任配分計算システム100は、第三者機関101のセンタコンピュータ103、複数の電力供給会社110−1、110−2、…のコンピュータ113−1、113−2…、複数の需要家(発電設備所有)120−1、…のコンピュータ123−1、…、複数の需要家(電力購入のみ)130−1…のコンピュータ133−1、…、ネットワーク140等からなる。
CO2排出責任配分計算システム100は、例えばインターネットなどのネットワーク140を介して、センタコンピュータ103、コンピュータ113−1、113−2、…、コンピュータ123−1、…、コンピュータ133−1、…が接続されて構成される。
CO2排出責任配分計算システム100は、例えばインターネットなどのネットワーク140を介して、センタコンピュータ103、コンピュータ113−1、113−2、…、コンピュータ123−1、…、コンピュータ133−1、…が接続されて構成される。
尚、複数の需要家(電力購入のみ)130−1、…のコンピュータ133−1、…は、本実施の形態では、CO2排出責任配分計算結果である認証データを送信するために接続させているが、認証データを必要としない需要家130は、接続させなくてもよい。
電力会社送電線143は、電力供給会社110からの商用電力145を各需要家120−1、…、需要家130−1、…に供給し、更に、発電設備125を有する需要家120から需要家130に余剰電力146を供給する。
第三者機関101は、CO2排出責任量を算定、評価する認証機関であり、センタコンピュータ103を有する。
センタコンピュータ103は、発電設備125を所有する需要家120のコンピュータ123から受け取った発電設備125の燃料消費状況データと、電力供給会社110のコンピュータ113から受け取った発電装置115の運転状況データを用いて、需要家(発電設備所有)120が需要家(電力購入のみ)130に余剰電力146を売電した場合の、需要家120のCO2排出責任量、需要家130、及び電力供給会社110の需要家120起因のCO2削減量等の認証データを計算し、計算結果である夫々の認証データを、需要家120、需要家130、電力供給会社110に送信するCO2排出責任配分計算装置である。
電力供給会社110−1、110−2、…は、一般電気事業者であり、コンピュータ113−1、113−2、…を有し、コンピュータ113は、ネットワーク140を介して、発電装置115の運転状況データをセンタコンピュ−タ103に送信し、センタコンピュータ103から算出されたCO2排出責任量のうち、当該電力供給会社110の需要家120に起因するCO2削減量である認証データを受信する。発電装置115の運転状況データは、電力供給会社110の発電装置115に係る、燃料種(ガス、石油、石炭、原子力、水力等)、燃料のCO2原単位等の事前登録データと、発電量、化石燃料の消費量等の所定期間毎に送信し、センタコンピュータ103側でモニタリングするモニタリングデータ等である。
需要家120−1、…は、発電設備125を所有する電力消費者であり、企業、業界等である。発電設備125は、コージェネレーションシステム(CGS)や燃料電池を含む自家発電(分散型発電)設備である。需要家120−1、…は、コンピュータ123−1、…を有する。コンピュータ123は、センタコンピュータ103に発電設備125の燃料消費状況データを送信し、センタコンピュータ103から算出された当該需要家120に起因するCO2排出責任量である認証データを受信する。発電設備125の燃料消費状況データは、燃料種、燃料のCO2原単位、発電効率、電力へのCO2排出責任配分割合等の事前登録データと、発電量、化石燃料の消費量、需要家130への売電量等の所定期間毎に送信し、センタコンピュータ103側でモニタリングするモニタリングデータ等である。尚、コンピュータ123は、通常はパーソナルコンピュータ等である。
需要家130−1、…は、電力購入のみの電力消費者である。需要家130−1、…は、コンピュータ133−1…を有する。コンピュータ133は、センタコンピュータ103から算出された当該需要家に起因するCO2排出責任量である認証データを受信する。尚、コンピュータ133は、通常はパーソナルコンピュータ等である。
次に、センタコンピュータ103のハードウェア構成を説明する。図2は、センタコンピュータ103のハードウェア構成図である。
図2に示すように、センタコンピュータ103は、制御部201、記憶装置202(ハードディスク)、メディア入出力部203(CD−ROM)、通信制御部204(通信制御装置、通信ポート等)、入力部205(キーボード、マウス等)、印刷部206(プリンタ)、表示部207(ディスプレイ)等が、バス209を介して接続される。
制御部201は、CPU、ROM、RAM等で構成され、大容量記憶媒体としての記憶装置202に格納されたプログラムに従って、バス209を介して接続された各装置を駆動制御する。
記憶装置202には、各構成部分を駆動制御する制御プログラム310、CO2排出責任配分計算・認証プログラム321、及び電力実績データベース300が格納されている。
これらの各プログラムコードは、制御部201により必要に応じて読み出されてRAMに移され、CPUに読み出されて各種の手段として実行される。
メディア入出力部203(CD−ROMドライブ装置)は、制御部201のROMや記憶装置202に記憶されているプログラムや情報をバージョンアップ、機器設定等の設定を行う際に用いられる。
通信制御部204は、通信制御装置、通信ポート等であり、ネットワーク140を介して、センタコンピュータ103及びコンピュータ113、コンピュータ123、コンピュータ133間の通信制御を行う。
入力部205は、キーボード、マウス等であり、表示部207(ディスプレイ)に表示された操作案内、各種処理、操作を行う。
印刷部206は、プリンタであり、印刷出力処理を行う。
印刷部206は、プリンタであり、印刷出力処理を行う。
次に、記憶装置202における電力関連ファイルのファイル配置について説明する。図3は、記憶装置202における電力関連ファイルのファイル配置を示す。図3に示すように、記憶装置202内には、電力実績データベース300、制御プログラム310、アプリケーションプログラム320等を保持する。
電力実績データベース300は、電力供給会社110のコンピュータ113から受け取った発電装置115の発電装置運転状況データ301、発電設備125の発電設備燃料消費状況データ302、CO2排出責任量303等からなる。発電装置115の発電装置運転状況データ301は、電力供給会社110の発電装置115に係る、燃料種、燃料のCO2原単位等の事前登録データと、発電量、化石燃料の消費量等のモニタリングデータ等である。発電設備125の発電設備燃料消費状況データ302は、燃料種、燃料のCO2原単位、発電効率、電力へのCO2排出責任配分割合等の事前登録データと、発電量、化石燃料の消費量、需要家130への売電量等のモニタリングデータ等である。CO2排出責任量303は、計算結果の認証データである需要家120、需要家130、電力供給会社110のCO2排出責任量(またはCO2変化量)等である。
制御プログラム310は、センタコンピュータ103の各構成部分を駆動制御するプログラムである。
アプリケーションプログラム320は、CO2排出責任配分計算・認証プログラム321、Webサーバ等に該当する実行可能プログラム322である。CO2排出責任配分計算・認証プログラム321は、需要家(発電設備所有)120が需要家(電力購入のみ)130/他の需要家(発電設備所有)120に余剰電力146を売電した場合の、需要家120のCO2排出責任量、需要家130のCO2排出責任量、及び電力供給会社110の需要家120起因のCO2削減量等の認証データを計算し、認証する。
アプリケーションプログラム320は、CO2排出責任配分計算・認証プログラム321、Webサーバ等に該当する実行可能プログラム322である。CO2排出責任配分計算・認証プログラム321は、需要家(発電設備所有)120が需要家(電力購入のみ)130/他の需要家(発電設備所有)120に余剰電力146を売電した場合の、需要家120のCO2排出責任量、需要家130のCO2排出責任量、及び電力供給会社110の需要家120起因のCO2削減量等の認証データを計算し、認証する。
次に、需要家120のコンピュータ123のハードウェア構成を説明する。図4は、コンピュータ123のハードウェア構成図である。
図4に示すように、コンピュータ123は、制御部401、記憶装置402(ハードディスク)、メディア入出力部403(CD−ROM)、通信制御部404(通信制御装置、通信ポート等)、入力部405(キーボード、マウス等)、印刷部406(プリンタ)、表示部407(ディスプレイ)等が、バス409を介して接続される。
制御部401は、CPU、ROM、RAM等で構成され、大容量記憶媒体としての記憶装置402に格納されたプログラムに従って、バス409を介して接続された各装置を駆動制御する。
記憶装置402(ハードディスク)には、各構成部分を駆動制御するプログラム、Webブラウザ等のアプリケーションプログラム、および当該需要家120の所有する発電設備125の発電設備燃料消費状況データ302等が格納されている。
これらの各プログラムコードは、制御部401により必要に応じて読み出されてRAMに移され、CPUに読み出されて各種の手段として実行される。
メディア入出力部403(CD−ROMドライブ装置)は、制御部401のROMや記憶装置402に記憶されているプログラムや情報をバージョンアップ、機器設定等の設定を行う際に用いられ、メディア入出力部403にバージョンアップ用のCD−ROMを挿入し、データの書き換えを行う。
通信制御部404は、通信制御装置、通信ポート等であり、ネットワーク140を介して、センタコンピュータ103及びコンピュータ123間の通信制御を行う。
入力部405は、キーボード、マウス等であり、表示部407(ディスプレイ)に表示された操作案内、各種処理、操作を行う。
印刷部406は、プリンタであり、印刷出力処理を行う。
印刷部406は、プリンタであり、印刷出力処理を行う。
尚、電力供給会社110のコンピュータ113、需要家130のコンピュータ133も、コンピュータ123と同様なハードウェア構成である。
次に、CO2排出責任配分計算システム100の処理手順について説明する。CO2排出責任配分計算システム100は、電力自由化が実施される環境において、電力供給会社110および分散型発電設備を所有する需要家120の両方から需要家130が電力購入するケースを想定した場合の、CO2排出責任配分計算する。図5は、需要家(発電設備所有)120が需要家(電力購入のみ)130に余剰電力146を売電した場合の、全体の処理の流れを示す。
図5に示すように、電力供給会社110−1は、発電装置115−1から電力会社送電線143を介して、商用電力145を、需要家130−1に供給し、発電設備125−1を有する需要家120−1から需要家130−1に余剰電力146を供給する。
電力供給会社110−1のコンピュータ113−1の制御部は、センタコンピュータ103に、発電装置115−1の発電装置運転状況データ301を送信し、需要家120−1のコンピュータ123−1の制御部は、センタコンピュータ103に、発電設備125−1の発電設備燃料消費状況データ302を送信する。
センタコンピュータ103の制御部201は、発電装置運転状況データ301、発電設備燃料消費状況データ302等を受信し、入力データの認証処理501、CO2排出責任配分計算処理502等を行う。
センタコンピュータ103の制御部201は、発電装置運転状況データ301、発電設備燃料消費状況データ302等を受信し、入力データの認証処理501、CO2排出責任配分計算処理502等を行う。
次に、図6、図7を参照しながら、電力供給会社110−1から需要家(電力購入のみ)130−1へ商用電力145を売電するとともに、需要家(発電設備所有)120−1が需要家(電力購入のみ)130−1に余剰電力146を売電した場合の、CO2排出責任配分計算システム100の処理手順について詳しく説明する。図6、図7は、CO2排出責任配分計算システム100の処理手順を示すフローチャートである。
センタコンピュータ103の制御部201は、電力供給会社110−1のコンピュータ113−1から発電装置運転状況データの事前登録データとして発電装置115−1の燃料種(ガス、石油、石炭、原子力、水力等)、燃料CO2原単位(γ1)[tCO2/MJ]を受信し、記憶装置202上に格納する(ステップ601)。
また、制御部201は、電力供給会社110−1のコンピュータ113−1から発電装置運転状況データ301のモニタリングデータとして発電装置115−1の発電量 [kWh]、化石燃料の消費量を、所定期間(例えば、1ヶ月)毎に受信し、記憶装置202上に格納する(ステップ602)。
また、制御部201は、電力供給会社110−1のコンピュータ113−1から発電装置運転状況データ301のモニタリングデータとして発電装置115−1の発電量 [kWh]、化石燃料の消費量を、所定期間(例えば、1ヶ月)毎に受信し、記憶装置202上に格納する(ステップ602)。
制御部201は、事前登録データとモニタリングデータ等の発電装置運転状況データ301から、
電力供給会社110−1の所定期間内における電力需要負荷変動に対応している発電装置115−1の発電量[kWh]を集計し、CO2排出量=燃料CO2原単位(γ1)×燃料消費量 [tCO2]を集計し、
(0)電力CO2原単位(β1)=CO2排出量/発電量[tCO2/kWh]を算出する(ステップ603)。
電力供給会社110−1の所定期間内における電力需要負荷変動に対応している発電装置115−1の発電量[kWh]を集計し、CO2排出量=燃料CO2原単位(γ1)×燃料消費量 [tCO2]を集計し、
(0)電力CO2原単位(β1)=CO2排出量/発電量[tCO2/kWh]を算出する(ステップ603)。
制御部201は、需要家120−1のコンピュータ123−1から発電設備燃料消費状況データ302の事前登録データとして、発電設備125−1の燃料種、燃料のCO2原単位(γ1)[tCO2/MJ]、発電効率(a1)、電力へのCO2排出責任配分割合(α)等を受信し、記憶装置202上に格納する(ステップ604)。
また、制御部201は、需要家120−1のコンピュータ123−1から発電設備燃料消費状況データ302のモニタリングデータとして発電設備125−1の発電量(C1)[kWh]、化石燃料の消費量、需要家130−1への売電量(B1)[kWh]を、所定期間(例えば、1ヶ月)毎に受信し、記憶装置202上に格納する(ステップ605)。
また、制御部201は、需要家120−1のコンピュータ123−1から発電設備燃料消費状況データ302のモニタリングデータとして発電設備125−1の発電量(C1)[kWh]、化石燃料の消費量、需要家130−1への売電量(B1)[kWh]を、所定期間(例えば、1ヶ月)毎に受信し、記憶装置202上に格納する(ステップ605)。
制御部201は、各種資料データに基づき、発電装置運転状況データ301と発電設備燃料消費状況データ302等の受信データの妥当性を判断し、その数値、データの質を保証する認証を行い、入力データとして記憶装置202上の電力実績データベース300に登録、保持する(ステップ606)。
例えば、事前登録データである、発電装置115−1の燃料種(ガス、石油、石炭、原子力、水力等)、発電設備(CGS)125−1の燃料種は、行政機関への申請資料データに基づき認証し、発電装置115−1の燃料のCO2原単位(γ1)、発電設備125−1の燃料のCO2原単位(γ1)は、推奨データである行政資料データに基づき認証し、発電設備125−1の発電効率(a1)は、発電設備メーカー値や実測値等のデータに基づき、認証する。また、電力へのCO2排出責任配分割合(α)は、需要家120が自由に決定できるものでありαをCO2排出責任配分計算システム100に申請し登録されたと同時に自動認証する。
モニタリングデータである、発電装置115−1の発電量、化石燃料の消費量や発電設備125−1の発電量(C1)、化石燃料の消費量等は、自動認証できる程度にデータの質が保証されるモニタリング方法でモニタリングする。このモニタリング方法は、国あるいは国が認定した認証機関が承認するものであり、すなわち、国あるいは国が認定した認証機関が承認したモニタリング方法を採用すれば自動認証できることになる。また、需要家130−1への売電量(B1)は、需要家120−1の電力料金請求書データに基づき、認証する。
モニタリングデータである、発電装置115−1の発電量、化石燃料の消費量や発電設備125−1の発電量(C1)、化石燃料の消費量等は、自動認証できる程度にデータの質が保証されるモニタリング方法でモニタリングする。このモニタリング方法は、国あるいは国が認定した認証機関が承認するものであり、すなわち、国あるいは国が認定した認証機関が承認したモニタリング方法を採用すれば自動認証できることになる。また、需要家130−1への売電量(B1)は、需要家120−1の電力料金請求書データに基づき、認証する。
次に、制御部201は、認証された発電装置運転状況データ301と発電設備燃料消費状況データ302等の入力データに基づいて、電力供給会社110−1、需要家120−1、需要家130−1に対するCO2排出責任配分計算を行う。
まず、制御部201は、入力データを用いて、電力供給会社110−1における、対象期間tに対する、
(1)需要家120−1起因の電力削減量:ΣB1t [kWh]
(2)電力CO2原単位:β1t [tCO2/kWh]から、
(3)電力供給会社110−1の需要家120−1起因のCO2削減量:
=Σ(β1t×B1t) [tCO2]
を算出する(ステップ607)。
(1)需要家120−1起因の電力削減量:ΣB1t [kWh]
(2)電力CO2原単位:β1t [tCO2/kWh]から、
(3)電力供給会社110−1の需要家120−1起因のCO2削減量:
=Σ(β1t×B1t) [tCO2]
を算出する(ステップ607)。
制御部201は、入力データを用いて、需要家120−1における、対象期間tに対する、
(4)売電量の変動:ΣB1t [kWh]
(5)発電量:ΣC1t [kWh] = ΣC1t×0.86×4.18 [MJ]
(6)燃料CO2原単位:γ1t [tCO2/MJ]
(7)CGS発電効率:a1
(8)排熱率:1−a1
(9)総消費熱量:ΣC1t×0.86×4.18/a1 [MJ]
(10)排熱量:ΣC1t×0.86×4.18×((1−a1)/a1) [MJ]
(11)CO2排出量:Σ(γ1t×C1t)×0.86×4.18/a1 [tCO2]
(12)電力CO2原単位:α×γ1t×0.86×4.18/a1 [tCO2/kWh] (α:電力へのCO2排出責任配分割合)
(13)熱CO2原単位:(1−α)×γ1t /(1− a1) [tCO2/MJ]
等を算出する(ステップ608)。
(4)売電量の変動:ΣB1t [kWh]
(5)発電量:ΣC1t [kWh] = ΣC1t×0.86×4.18 [MJ]
(6)燃料CO2原単位:γ1t [tCO2/MJ]
(7)CGS発電効率:a1
(8)排熱率:1−a1
(9)総消費熱量:ΣC1t×0.86×4.18/a1 [MJ]
(10)排熱量:ΣC1t×0.86×4.18×((1−a1)/a1) [MJ]
(11)CO2排出量:Σ(γ1t×C1t)×0.86×4.18/a1 [tCO2]
(12)電力CO2原単位:α×γ1t×0.86×4.18/a1 [tCO2/kWh] (α:電力へのCO2排出責任配分割合)
(13)熱CO2原単位:(1−α)×γ1t /(1− a1) [tCO2/MJ]
等を算出する(ステップ608)。
制御部201は、(3)〜(13)の計算結果から、
(14)需要家120−1電力CO2排出責任量:α×Σ((C1t−B1t)×γ1t)×0.86×4.18/a1 −Σ(β1t×B1t)/2 [tCO2]
(15)需要家120−1熱CO2排出責任量:(1−α)×Σ(C1t×γ1t)×0.86×4.18/a1 [tCO2]を算出し、(13)と(14)を加算することにより、
(16)需要家120−1CO2排出責任量:α×Σ((C1t−B1t)×γ1t)×0.86×4.18/a1 −Σ(β1t×B1t)/2 + (1−α)×Σ(C1t×γ1t)×0.86×4.18/a1 [tCO2]
を算出する(ステップ609)。
(14)需要家120−1電力CO2排出責任量:α×Σ((C1t−B1t)×γ1t)×0.86×4.18/a1 −Σ(β1t×B1t)/2 [tCO2]
(15)需要家120−1熱CO2排出責任量:(1−α)×Σ(C1t×γ1t)×0.86×4.18/a1 [tCO2]を算出し、(13)と(14)を加算することにより、
(16)需要家120−1CO2排出責任量:α×Σ((C1t−B1t)×γ1t)×0.86×4.18/a1 −Σ(β1t×B1t)/2 + (1−α)×Σ(C1t×γ1t)×0.86×4.18/a1 [tCO2]
を算出する(ステップ609)。
制御部201は、入力データを用いて、需要家130−1が電力供給会社110−1から需要家120−1に電力購入を切り替えたことによるCO2排出変動量(基準とする時点と較べてどれだけCO2削減となったか、あるいはどれだけCO2増加となったか)を算出する。
需要家130−1における、対象期間tに対する、
(17)需要家120−1からの購入電力量の変動:ΣB1t [kWh]
(18)電力供給会社110−1からのCO2排出責任配分量:−Σ(β1t×B1t)/2 [tCO2]
(19)需要家120−1からのCO2排出責任配分量:α×Σ(B1t×γ1t)×0.86×4.18/a1 [tCO2]
を算出する(ステップ610)。
制御部201は、算出した(18)と(19)を加算することにより、
(20)需要家130−1CO2排出責任量:α×Σ(B1t×γ1t)×0.86×4.18/a1 −Σ(β1t×B1t)/2 [tCO2]
を算出する(ステップ611)。
(17)需要家120−1からの購入電力量の変動:ΣB1t [kWh]
(18)電力供給会社110−1からのCO2排出責任配分量:−Σ(β1t×B1t)/2 [tCO2]
(19)需要家120−1からのCO2排出責任配分量:α×Σ(B1t×γ1t)×0.86×4.18/a1 [tCO2]
を算出する(ステップ610)。
制御部201は、算出した(18)と(19)を加算することにより、
(20)需要家130−1CO2排出責任量:α×Σ(B1t×γ1t)×0.86×4.18/a1 −Σ(β1t×B1t)/2 [tCO2]
を算出する(ステップ611)。
制御部201は、計算結果である、(3)電力供給会社110−1の需要家120−1起因のCO2削減量、(16)需要家120−1CO2排出責任量、(20)需要家130−1CO2排出責任量等を認証データとし、電力実績データベース300に登録、保持する(ステップ612)。
制御部201は、必要に応じて、夫々の認証データを、電力供給会社110−1のコンピュータ113−1、需要家120−1のコンピュータ123−1、需要家130−1のコンピュータ133−1に送信する(ステップ613)。
制御部201は、必要に応じて、夫々の認証データを、電力供給会社110−1のコンピュータ113−1、需要家120−1のコンピュータ123−1、需要家130−1のコンピュータ133−1に送信する(ステップ613)。
次に、需要家(発電設備所有)120−mが需要家(電力購入のみ)130−sに余剰電力146を売電し、電力供給会社110−nは、需要家120−mの電力契約相手とする場合の、(1)〜(20)を一般化したCO2排出責任配分計算式(1)´〜(20)´を示す。
<電力供給会社110−n>
(1)´需要家120−m起因の電力削減量:ΣBmt (kWh)
(2)´電力CO2原単位:βnt(tCO2/kWh)
(3)´需要家120−m起因のCO2削減量:Σ(βnt×Bmt) (tCO2)
<発電設備を所有する需要家m>
(4)´売電量の変動:ΣBmt [kWh]
(5)´発電量:ΣCmt [kWh] = ΣCmt×0.86×4.18 [MJ]
(6)´燃料CO2原単位:γmt [tCO2/MJ]
(7)´CGS発電効率:am
(8)´排熱率:1−am
(9)´総消費熱量:ΣCmt×0.86×4.18/am [MJ]
(10)´排熱量:ΣCmt×0.86×4.18×((1−am)/am) [MJ]
(11)´CO2排出量:Σ(γmt×Cmt)×0.86×4.18/am [tCO2]
(12)´電力CO2原単位:α×γmt×0.86×4.18/am [tCO2/kWh] α:電力へのCO2排出責任配分割合
(13)´熱CO2原単位:(1−α)×γmt /(1−am) [tCO2/MJ]
(14)´需要家120−m電力CO2排出責任量:α×Σ((Cmt−Bmt)×γ1t)×0.86×4.18/am −Σ(βnt×Bmt)/2 [tCO2]
(15)´需要家120−m熱CO2排出責任量:(1−α)×Σ(Cmt×γmt)×0.86×4.18/am [tCO2]
(16)´需要家120−mCO2排出責任量:α×Σ((Cmt−Bmt)×γmt)×0.86×4.18/am −Σ(βnt×Bmt)/2 + (1−α)×Σ(Cmt×γmt)×0.86×4.18/am [tCO2]
<需要家130−s>
(17)´需要家120−mからの購入電力量の変動:ΣBmt (kWh)
(18)´電力供給会社110−nからのCO2排出責任配分量:−Σ(βnt×Bmt)/2 (tCO2)
(19)´需要家120−mからのCO2排出責任配分量:α×Σ(Bmt×γmt)×0.86×4.18/am (tCO2)
(20)´需要家130−sCO2排出責任量:α×Σ(Bmt×γmt)×0.86×4.18/am −Σ(βnt×Bmt)/2 (tCO2)
(1)´需要家120−m起因の電力削減量:ΣBmt (kWh)
(2)´電力CO2原単位:βnt(tCO2/kWh)
(3)´需要家120−m起因のCO2削減量:Σ(βnt×Bmt) (tCO2)
<発電設備を所有する需要家m>
(4)´売電量の変動:ΣBmt [kWh]
(5)´発電量:ΣCmt [kWh] = ΣCmt×0.86×4.18 [MJ]
(6)´燃料CO2原単位:γmt [tCO2/MJ]
(7)´CGS発電効率:am
(8)´排熱率:1−am
(9)´総消費熱量:ΣCmt×0.86×4.18/am [MJ]
(10)´排熱量:ΣCmt×0.86×4.18×((1−am)/am) [MJ]
(11)´CO2排出量:Σ(γmt×Cmt)×0.86×4.18/am [tCO2]
(12)´電力CO2原単位:α×γmt×0.86×4.18/am [tCO2/kWh] α:電力へのCO2排出責任配分割合
(13)´熱CO2原単位:(1−α)×γmt /(1−am) [tCO2/MJ]
(14)´需要家120−m電力CO2排出責任量:α×Σ((Cmt−Bmt)×γ1t)×0.86×4.18/am −Σ(βnt×Bmt)/2 [tCO2]
(15)´需要家120−m熱CO2排出責任量:(1−α)×Σ(Cmt×γmt)×0.86×4.18/am [tCO2]
(16)´需要家120−mCO2排出責任量:α×Σ((Cmt−Bmt)×γmt)×0.86×4.18/am −Σ(βnt×Bmt)/2 + (1−α)×Σ(Cmt×γmt)×0.86×4.18/am [tCO2]
<需要家130−s>
(17)´需要家120−mからの購入電力量の変動:ΣBmt (kWh)
(18)´電力供給会社110−nからのCO2排出責任配分量:−Σ(βnt×Bmt)/2 (tCO2)
(19)´需要家120−mからのCO2排出責任配分量:α×Σ(Bmt×γmt)×0.86×4.18/am (tCO2)
(20)´需要家130−sCO2排出責任量:α×Σ(Bmt×γmt)×0.86×4.18/am −Σ(βnt×Bmt)/2 (tCO2)
制御部201は、計算結果である、(3)´電力供給会社110−nの需要家120−m起因のCO2削減量、(16)´需要家120−mCO2排出責任量、(20)´需要家130−sCO2排出責任量等を認証データとし、電力実績データベース300に登録、保持する。
尚、事前に、前述した本発明のCO2排出責任配分計算方法、CO2排出責任配分計算装置自身の認証を国が指定した認証機関から受ける。
また、本実施の形態では、発電設備を所有した需要家120から電力を需要家(電力購入のみ)130に売電した例を示したが、需要家(発電設備所有)120から他の需要家(発電設備所有)120に売電してもよく、本計算式を用いて、CO2排出責任配分の計算を行う。この場合、他の需要家120が所有する発電設備125により、需要家130へ電力を売電しても、本計算式を用いて、分けて夫々のCO2排出量およびCO2排出責任配分を計算し、足し合わせれば良い。
以上説明したように、本発明の本実施の形態によれば、センタコンピュータ103は、電力供給会社110のコンピュータ113から、発電装置の運転状況データ301を受信し、発電設備125を所有する需要家120のコンピュータ123から、発電設備の燃料消費状況データ302を受信し、発電装置の運転状況データ301と発電設備の燃料消費状況データ302の受信データの妥当性を判定し、入力データとして認証し、電力実績データベース300に保持する。発電供給会社110から需要家130への電力供給と共に、発電設備125を所有する需要家120から余剰電力146を需要家130に電力を供給する場合、入力データに基づいて、需要家120のCO2排出責任量、需要家130のCO2排出責任量、及び電力供給会社110の需要家120起因のCO2削減量等の認証データを計算し、認証データを作成、送信する。
これにより、従来技術では電力需要に関わらず電源構成比率を一定として扱っていたため火力発電所による需要変動への対応という発電所の運用が反映されておらず実際のCO2排出量の増減実態と乖離するが、本発明ではこの運用実態を考慮し、CO2排出量のマスバランスがとれている計算装置であり、需要家のコージェネレーションシステム運転等の省エネ努力等によって電力需要削減がなされた際の実際のCO2排出抑制効果を正確に評価できる。
また、電力自由化が実施され、一般電気事業者および分散型発電設備所有の需要家の両方から需要家が電力購入するというケース等が起こる複雑な電力取引環境においても、CO2排出責任配分計算を可能とし、CO2排出抑制効果を正確に定量評価できる。
また、認証機能を具備することにより、CO2排出責任配分計算、認証等のプロセスを、コンピュータと、ネットワークを活用して、迅速に実行し、認証時間、認証コスト等を大幅に低減できる。
また、電力自由化が実施され、一般電気事業者および分散型発電設備所有の需要家の両方から需要家が電力購入するというケース等が起こる複雑な電力取引環境においても、CO2排出責任配分計算を可能とし、CO2排出抑制効果を正確に定量評価できる。
また、認証機能を具備することにより、CO2排出責任配分計算、認証等のプロセスを、コンピュータと、ネットワークを活用して、迅速に実行し、認証時間、認証コスト等を大幅に低減できる。
次に、第2の実施の形態について説明する。本実施の形態に係るCO2排出責任配分システム800の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明及び添付図面において、前述したCO2排出責任配分計算システム100と同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略することにする。
図8は、第2の実施の形態に係るCO2排出責任配分システム800の概略構成を示す図である。図8は、CO2排出責任配分システムの1例であり、図8に示すように、CO2排出責任配分システム800は、第三者機関101のセンタコンピュータ103、複数の電力供給会社110−1、110−2、…のコンピュータ113−1、113−2、…、複数の需要家(発電設備所有)120−1、…のコンピュータ123−1、…、複数の需要家(電力購入のみ)130−1…のコンピュータ133−1、…、排出権管理センタ150のコンピュータ153、ネットワーク140等からなる。
CO2排出責任配分システム800は、例えばインターネットなどのネットワーク140を介して、センタコンピュータ103、コンピュータ113−1、…、コンピュータ123−1、…、コンピュータ133−1、…、コンピュータ153が接続されて構成される。
第三者機関101は、CO2排出責任量を算定、評価する認証機関であり、センタコンピュータ103を有する。
センタコンピュータ103は、発電設備125を所有する需要家120のコンピュータ123から受け取った発電設備125の燃料消費状況データ302と、電力供給会社110のコンピュータ113から受け取った発電装置115の運転状況データ301を用いて、発電供給会社110から需要家130への電力供給と共に、需要家(発電設備所有)120が需要家(電力購入のみ)130に余剰電力146を売電した場合の、需要家120のCO2排出責任量、需要家130のCO2排出責任量、及び電力供給会社110の需要家120起因のCO2削減量等の認証データを計算し、認証データに基づいて、需要家120と電力供給会社110間のCO2排出責任の変化量を配分するCO2排出責任配分計算装置である。
尚、センタコンピュータ103の記憶装置202は、各構成部分を駆動制御するプログラム310、CO2排出責任配分計算・認証プログラム321、電力実績データベース300に加え、排出権移転プログラムが格納されている。
尚、センタコンピュータ103の記憶装置202は、各構成部分を駆動制御するプログラム310、CO2排出責任配分計算・認証プログラム321、電力実績データベース300に加え、排出権移転プログラムが格納されている。
排出権管理センタ150は、CO2排出権を管理する機関であり、コンピュータ153を有する。
コンピュータ153は、センタコンピュータ103から、電力供給会社110、需要家120、需要家130等の排出権発行/移転通知を受信し、排出権発行/移転通知に応じて、各電力供給会社110−1、110−2、…、各需要家120−1、120−2、…、各需要家130−1、130−2、…の排出権取引口座を管理する。
尚、排出権管理センタ150のコンピュータ153も、コンピュータ113、123、133と同様なハードウェア構成である。
コンピュータ153の記憶装置(ハードディスク)には、各構成部分を駆動制御するプログラム、アプリケーションプログラム、および各需要家120−1、120−2、…、各電力供給会社110−1、110−2、…、各需要家120−1、120−2、…、各需要家130−1、130−2、…の排出権取引口座161−1、…、162−1、…、163−1、…を保持する排出権取引口座データベース160等が格納されている。
次に、図9を参照しながら、CO2排出責任配分システム800の処理手順を説明する。図9は、CO2排出責任配分システム800の処理手順を示すフローチャートである。
センタコンピュータ103の制御部201は、電力供給会社110−nのコンピュータ113−nから発電装置運転状況データ301を、需要家120−mのコンピュータ123−mから発電設備燃料消費状況データ302を受信する(ステップ901)。
制御部201は、各種資料データ等に基づいて、各受信データの数値の妥当性を判断し、認証し、入力データとして記憶装置202の電力実績データベース300に登録、保持する(ステップ902)。
制御部201は、入力データに基づいて、発電供給会社110−nから需要家130−sへの電力供給と共に、発電設備125を所有する需要家120−mから余剰電力146を需要家130−sに供給する場合の、需要家120−mのCO2排出責任量、需要家130−sのCO2排出責任量、及び電力供給会社110−nの需要家120起因のCO2削減量等を計算する(ステップ903)。
制御部201は、需要家120−mのCO2排出責任量、需要家130−sのCO2排出責任量、及び電力供給会社110−nの需要家120−m起因のCO2削減量等の計算結果を認証データとして、記憶装置202の電力実績データベース300に登録、保持する(ステップ904)。
制御部201は、計算した電力供給会社110−nの需要家120−m起因のCO2削減量(Σ(βnt×Bmt)/2)[tCO2]を電力供給会社110−nのCO2増加量として認証し、認証データとして電力供給会社110−nのコンピュータ113−nに通知し、需要家120−mのCO2削減量として認証し、需要家120−mのコンピュータ123−mに通知する。
制御部201は、需要家120−mのCO2排出責任量、需要家130−sのCO2排出責任量、及び電力供給会社110−nの需要家120−m起因のCO2削減量等の計算結果を認証データとして、記憶装置202の電力実績データベース300に登録、保持する(ステップ904)。
制御部201は、計算した電力供給会社110−nの需要家120−m起因のCO2削減量(Σ(βnt×Bmt)/2)[tCO2]を電力供給会社110−nのCO2増加量として認証し、認証データとして電力供給会社110−nのコンピュータ113−nに通知し、需要家120−mのCO2削減量として認証し、需要家120−mのコンピュータ123−mに通知する。
制御部201は、排出権移転処理により、当該電力供給会社110−nの排出権取引口座161−nから需要家120−mの排出権取引口座162−mにCO2排出変動量(Σ(βnt×Bmt)/2)[tCO2]を移転する排出権移転通知を、排出権管理センタ150のコンピュータ153に送信し、電力供給会社110−nのコンピュータ113−nと、需要家120−mのコンピュータ123−mに、移転された実CO2変動量を送信する(ステップ905)。
以上説明したように、本発明の本実施の形態によれば、センタコンピュータ103は、電力供給会社110のコンピュータ113から、発電装置の運転状況データ301を受信し、発電設備125を所有する需要家120のコンピュータ125から、発電設備の燃料消費状況データ302を受信し、発電装置の運転状況データ301と発電設備の燃料消費状況データ302の受信データの妥当性を判断し、入力データとして認証し、電力実績データベース300に保持する。発電供給会社110から需要家130への電力供給と共に、発電設備125を所有する需要家120から余剰電力を需要家130に電力を供給する場合、入力データに基づいて、需要家120のCO2排出責任量、需要家130のCO2排出責任量、及び電力供給会社110の需要家120起因のCO2削減量等を計算し、認証データとして当該需要家120のコンピュータ123、当該需要家130のコンピュータ133、又は当該電力供給会社110のコンピュータ113に送信する。
制御部201は、認証データであるCO2排出削減量に基づいて、需要家120と電力供給会社110のCO2排出責任の変化量である排出権量を配分し、需要家120、電力供給会社110の排出権取引口座161、162を管理する排出権管理センタ150のコンピュータ153に排出権移転通知を送信する。
制御部201は、認証データであるCO2排出削減量に基づいて、需要家120と電力供給会社110のCO2排出責任の変化量である排出権量を配分し、需要家120、電力供給会社110の排出権取引口座161、162を管理する排出権管理センタ150のコンピュータ153に排出権移転通知を送信する。
これにより、従来技術では電力需要に関わらず電源構成比率を一定として扱っていたため火力発電所による需要変動への対応という発電所の運用が反映されておらず実際のCO2排出量の増減実態と乖離するが、本発明ではこの運用実態を考慮し、CO2排出量のマスバランスがとれている計算装置であり、需要家のコージェネレーションシステム運転等の省エネ努力等によって電力需要削減がなされた際の実際のCO2排出抑制効果を正確に評価できる。
また、電力自由化が実施され、一般電気事業者および分散型発電設備所有の需要家の両方から需要家が電力購入するというケース等が起こる複雑な電力取引環境においても、CO2排出責任配分計算ができ、CO2排出抑制効果を正確に定量評価できる。
また、認証機能、排出権移転機能を具備することにより、CO2排出責任配分計算から排出権移転までのプロセスを、コンピュータと、ネットワークを活用して、迅速に実行し、認証時間、認証コスト、移転時間、移転コスト等を大幅に低減でき、従来の非効率的な排出権取引市場から需要家が被っていたコスト面、時間面の不利益を解消することができる。
また、電力自由化が実施され、一般電気事業者および分散型発電設備所有の需要家の両方から需要家が電力購入するというケース等が起こる複雑な電力取引環境においても、CO2排出責任配分計算ができ、CO2排出抑制効果を正確に定量評価できる。
また、認証機能、排出権移転機能を具備することにより、CO2排出責任配分計算から排出権移転までのプロセスを、コンピュータと、ネットワークを活用して、迅速に実行し、認証時間、認証コスト、移転時間、移転コスト等を大幅に低減でき、従来の非効率的な排出権取引市場から需要家が被っていたコスト面、時間面の不利益を解消することができる。
尚、第1の実施の形態、第2の実施の形態では、WWW技術を用いて実現したが、コンピュータに専用のユーザプログラムを備えることにより、WWW技術を用いずに実現することも可能である。
尚、図6、図7、図9等に示す処理を行うプログラムはCD−ROM等の記録媒体に保持させて流通させてもよいし、このプログラムを通信回線を介して送受することもできる。
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係るCO2排出責任配分計算システム、CO2排出責任配分システム等の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
100………CO2排出責任配分計算システム
800………CO2排出責任配分システム
101………第三者機関
103………センタコンピュータ
110………電力供給会社
113、123、133、153………コンピュータ
115………発電装置
125………発電設備(CGS)
120………需要家(発電設備所有)
130………需要家(電力購入のみ)
140………ネットワーク
150………排出権取引センタ
160………排出権取引口座データベース
201、401………制御部
202、402………記憶装置
300………電力実績データベース
800………CO2排出責任配分システム
101………第三者機関
103………センタコンピュータ
110………電力供給会社
113、123、133、153………コンピュータ
115………発電装置
125………発電設備(CGS)
120………需要家(発電設備所有)
130………需要家(電力購入のみ)
140………ネットワーク
150………排出権取引センタ
160………排出権取引口座データベース
201、401………制御部
202、402………記憶装置
300………電力実績データベース
Claims (20)
- 発電装置を有する電力供給会社の端末装置と、発電設備を有する第1の電力需要家の端末装置と、ネットワークを介して接続されるCO2排出責任配分計算装置であって、
前記電力供給会社の端末装置から、前記発電装置の運転状況データを受信する第1の受信手段と、
前記第1の電力需要家の端末装置から、前記発電設備の燃料消費状況データを受信する第2の受信手段と、
前記発電装置の運転状況データと前記発電設備の燃料消費状況データのデータ内容の妥当性を判定し、入力データとして認証し保持する入力データ認証手段と、
前記電力供給会社からの電力供給と共に、前記第1の電力需要家から、第2の電力需要家へ電力供給する場合、前記入力データに基づいて、前記第1の需要家のCO2排出責任量、前記第2の需要家のCO2排出責任量、及び前記電力供給会社の前記第1の電力需要家起因のCO2削減量の認証データを計算するCO2排出責任配分計算手段と、
を具備することを特徴とするCO2排出責任配分計算装置。 - 前記第1の受信手段は、
前記電力供給会社の端末装置から、事前に、前記発電装置の燃料種、燃料のCO2原単位等のデータを受信することを特徴とする請求項1記載のCO2排出責任配分計算装置。 - 前記第1の受信手段は、
前記電力供給会社の端末装置から、所定時間毎に、計測した前記発電装置の発電量、化石燃料の消費量等のデータを受信し、モニタリングすることを特徴とする請求項1記載のCO2排出責任配分計算装置。 - 前記第1の受信手段によりモニタリングしたデータから、所定期間の集計した前記発電装置の発電量とCO2排出量に基づいて、前記発電装置の電力CO2原単位を算出し、前記入力データとする第1の算出手段、
を、更に具備することを特徴とする請求項1又は請求項3記載のCO2排出責任配分計算装置。 - 前記第2の受信手段は、
前記第1の需要家の端末装置から、事前に、前記発電設備の燃料種、燃料のCO2原単位、発電効率、電力へのCO2排出責任配分割合等のデータを受信することを特徴とする請求項1記載のCO2排出責任配分計算装置。 - 前記第2の受信手段は、
前記第1の需要家の端末装置から、所定時間毎に、計測した前記発電設備の発電量、化石燃料の消費量、第2の需要家への売電量等のデータを受信し、モニタリングすることを特徴とする請求項1記載のCO2排出責任配分計算装置。 - 前記CO2排出責任配分計算手段は、
前記入力データに基づいて、算出した前記第1の需要家の電力CO2排出責任量と前記第1の需要家の熱CO2排出責任量を加算し、前記第1の需要家のCO2排出責任量を算出することを特徴とする請求項1記載のCO2排出責任配分計算装置。 - 前記CO2排出責任配分計算手段は、
前記入力データに基づいて、前記第1の需要家からの購入電力量の変動量から算出した前記電力供給会社からのCO2排出責任配分量と、前記第1の需要家からのCO2排出責任配分量とを加算し、前記第2の需要家のCO2排出責任量を算出することを特徴とする請求項1記載のCO2排出責任配分計算装置。 - 前記CO2排出責任配分計算手段は、
前記入力データに基づいて、前記第1の電力需要家起因の電力削減量から前記電力供給会社の前記第1の電力需要家起因のCO2削減量を算出することを特徴とする請求項1記載のCO2排出責任配分計算装置。 - 前記発電装置の運転状況データは、前記発電装置の燃料種、燃料のCO2原単位、発電量、化石燃料の消費量等のデータをいずれか少なくとも1つ含むことを特徴とする請求項1から請求項9いずれかに記載のCO2排出責任配分計算装置。
- 前記発電設備の燃料消費状況に関するデータは、前記発電設備の燃料種、燃料のCO2原単位、発電効率、電力へのCO2排出責任配分割合、発電量、化石燃料の消費量、前記第2の需要家への売電量等のデータを少なくとも1つ含むことを特徴とする請求項1から請求項9いずれかに記載のCO2排出責任配分計算装置。
- 前記発電装置の運転状況に関するデータと、前記発電設備の燃料消費状況に関するデータと、を保持する電力実績データベース、
を更に具備することを特徴とする請求項1から請求項11いずれかに記載のCO2排出責任配分計算装置。 - 前記第2の需要家は、電力購入のみの需要家、または他の第1の需要家であることを特徴とする請求項1から請求項11いずれかに記載のCO2排出責任配分計算装置。
- 発電装置を有する電力供給会社の端末装置と、発電設備を有する第1の電力需要家の端末装置と、ネットワークを介して接続されるCO2排出責任配分装置であって、
前記電力供給会社の端末装置から、前記発電装置の運転状況データを受信する第1の受信手段と、
前記第1の電力需要家の端末装置から、前記発電設備の燃料消費状況データを受信する第2の受信手段と、
前記発電装置の運転状況データと前記発電設備の燃料消費状況データのデータ内容の妥当性を判定し、入力データとして認証し保持する入力データ認証手段と、
前記電力供給会社からの電力供給と共に、前記第1の電力需要家から、第2の電力需要家へ電力供給する場合、前記入力データに基づいて、前記第1の需要家のCO2排出責任量、前記第2の需要家のCO2排出責任量、及び前記電力供給会社の前記第1の電力需要家起因のCO2削減量の認証データを計算するCO2排出責任配分計算手段と、
前記認証データに基づいて、前記第1の電力需要家から、前記第2の電力需要家に電力を供給する場合、前記電力供給会社から前記第1の電力需要家へ、前記第1の電力需要家起因のCO2削減量に相当するCO2排出責任の変化量を移転する移転手段と、
を具備することを特徴とするCO2排出責任配分装置。 - 前記移転手段は、ネットワークを介して接続された排出権取引口座データベースを有する排出権管理センタのコンピュータに、CO2排出権移転通知を送信することを特徴とする請求項14記載のCO2排出責任配分装置。
- 前記移転手段は、前記第1の需要家の端末装置、前記電力供給会社の端末装置に、夫々の前記CO2排出責任の変化量を送信することを特徴とする請求項14記載のCO2排出責任配分装置。
- コンピュータを請求項1から請求項13のいずれかに記載のCO2排出責任配分計算装置として機能させるプログラム。
- コンピュータを請求項1から請求項13のいずれかに記載のCO2排出責任配分計算装置として機能させるプログラムを記録した記録媒体。
- コンピュータを請求項14から請求項16のいずれかに記載のCO2排出責任配分装置として機能させるプログラム。
- コンピュータを請求項14から請求項16のいずれかに記載のCO2排出責任配分装置として機能させるプログラムを記録した記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004109680A JP2005293388A (ja) | 2004-04-02 | 2004-04-02 | Co2排出責任配分計算装置、co2排出責任配分装置、プログラム、及び、記録媒体 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007226652A (ja) * | 2006-02-24 | 2007-09-06 | Toshiba Corp | 温暖化ガス排出量原単位の開示システム |
JP2008286538A (ja) * | 2007-05-15 | 2008-11-27 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | エネルギー構成情報配信を用いた二酸化炭素情報提供システムおよび方法 |
JP2010211397A (ja) * | 2009-03-09 | 2010-09-24 | Toshiba Corp | 情報処理装置、プログラム、および記憶媒体 |
JP2020141507A (ja) * | 2019-02-28 | 2020-09-03 | 東京瓦斯株式会社 | 価値管理方法、価値管理システム及びプログラム |
CN111967792A (zh) * | 2020-08-28 | 2020-11-20 | 中国科学院大气物理研究所 | 一种大气污染防治方案快速量化评估方法及系统 |
JP7406614B1 (ja) * | 2022-11-01 | 2023-12-27 | 株式会社Nttデータ | 情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム |
-
2004
- 2004-04-02 JP JP2004109680A patent/JP2005293388A/ja active Pending
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WO2024095959A1 (ja) * | 2022-11-01 | 2024-05-10 | 株式会社Nttデータ | 情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム |
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