JP2005293072A - 商品図面作成システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 顧客が要望する商品仕様に応じて、複数の商品パーツの組み合わせによって構成される商品全体の図面を作成できるシステムを提供する。
【解決手段】 複数の商品パーツの組み合わせによって構成される商品全体の図面(H)をコンピュータで作成する商品図面作成システム(1)であって、前記商品パーツの図面データを蓄積したパーツ図面データベース(11)と、顧客の要望する商品仕様データを受け付ける手段(5,6)と、前記商品仕様に合致する商品構成要素のパーツ図面データ(P)を前記パーツ図面データベース(11)から抽出する商品パーツ抽出手段と、前記商品仕様に応じて抽出されたパーツ図面データ(P)を組み合わせて商品全体の図面を合成する作図手段と、合成された商品全体の図面データを顧客側へ送信する手段(15,16)と、を備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】 複数の商品パーツの組み合わせによって構成される商品全体の図面(H)をコンピュータで作成する商品図面作成システム(1)であって、前記商品パーツの図面データを蓄積したパーツ図面データベース(11)と、顧客の要望する商品仕様データを受け付ける手段(5,6)と、前記商品仕様に合致する商品構成要素のパーツ図面データ(P)を前記パーツ図面データベース(11)から抽出する商品パーツ抽出手段と、前記商品仕様に応じて抽出されたパーツ図面データ(P)を組み合わせて商品全体の図面を合成する作図手段と、合成された商品全体の図面データを顧客側へ送信する手段(15,16)と、を備えている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、システムバス(ユニットバス)のように複数の商品パーツの組み合わせによって構成される商品全体の図面をコンピュータで作成する商品図面作成システムに関するものである。
システムバスを構成する商品パーツとしては、躯体、壁、浴槽、カウンター、照明、鏡、収納棚、シャワー、換気扇、ドア、窓など多数存在し、これらの組み合わせによってシステムバスが構成されている。また、システムバスを構成する商品パーツは、その数が多いだけでなく、各商品パーツにもいくつかの種類がある。
システムバスの顧客は、希望に応じて、好みの商品パーツを選択して、商品仕様を決定することになるが、顧客によって選択される可能性のある組み合わせは膨大な数になるため、システムバスメーカ又は販売店は、顧客の要望に合致した商品仕様の図面を予め用意して顧客に提供することが事実上不可能であった。
システムバスの顧客は、希望に応じて、好みの商品パーツを選択して、商品仕様を決定することになるが、顧客によって選択される可能性のある組み合わせは膨大な数になるため、システムバスメーカ又は販売店は、顧客の要望に合致した商品仕様の図面を予め用意して顧客に提供することが事実上不可能であった。
したがって、現実的には、代表的な商品仕様の図面をいくつか用意しておき、顧客の要望に類似する商品仕様の図面を提示することで対応せざるを得ず、顧客の要望する商品仕様の図面を提供できないことが多い。
また、可能性のある商品仕様の図面を予め作成しても、商品パーツの追加・変更があったり、商品パーツの組み合わせ自体に変更があった場合、それらの追加・変更に対応した図面を新たに作成する必要が生じ、商品の多様化などに柔軟に対応することが困難である。
また、可能性のある商品仕様の図面を予め作成しても、商品パーツの追加・変更があったり、商品パーツの組み合わせ自体に変更があった場合、それらの追加・変更に対応した図面を新たに作成する必要が生じ、商品の多様化などに柔軟に対応することが困難である。
ここで、特許文献1には、家庭・オフィス等の空間で据え置きして使用する商品を選定する際に、他のものとのデザイン、サイズ等の調和を考慮して商品を選定できるようにして望み通りの空間を実現するための商品選定支援システムが開示されている。
特開2001−306893号公報
特許文献1に記載のシステムは、ユーザが望み通りの空間を実現するために、ある商品と他の商品との調和をみるために、複数の商品の画像を組み合わせるものにすぎず、一つの商品を構成する商品パーツを合成して、顧客の商品仕様に応じた図面を作成するものではない。
したがって、特許文献1記載のシステムでは、複数の商品パーツの組み合わせによって構成される商品全体の図面を、顧客の商品仕様に応じて作成することはできない。
そこで、本発明は、顧客が要望する商品仕様に応じて、複数の商品パーツの組み合わせによって構成される商品全体の図面を作成できるシステムを提供することを目的とする。
したがって、特許文献1記載のシステムでは、複数の商品パーツの組み合わせによって構成される商品全体の図面を、顧客の商品仕様に応じて作成することはできない。
そこで、本発明は、顧客が要望する商品仕様に応じて、複数の商品パーツの組み合わせによって構成される商品全体の図面を作成できるシステムを提供することを目的とする。
本発明は、複数の商品パーツの組み合わせによって構成される商品全体の図面をコンピュータで作成する商品図面作成システムを対象とする。
本発明に係るシステムが作成対象とする商品は、例えば、システムバス、システムキッチン、洗面化粧台、サウナなどの商品(設備)である。また、商品として、システムバスを例にとれば、システムバスを構成する商品パーツとしては、躯体、壁、浴槽、カウンター、照明、鏡、収納棚、シャワー、換気扇、ドア、窓などがある。
本発明に係るシステムが作成対象とする商品は、例えば、システムバス、システムキッチン、洗面化粧台、サウナなどの商品(設備)である。また、商品として、システムバスを例にとれば、システムバスを構成する商品パーツとしては、躯体、壁、浴槽、カウンター、照明、鏡、収納棚、シャワー、換気扇、ドア、窓などがある。
そして、本発明に係るシステムは、前記商品パーツの図面データを蓄積したパーツ図面データベースと、顧客の要望する商品仕様データを受け付ける手段と、前記商品仕様に合致する商品構成要素のパーツ図面データを前記パーツ図面データベースから抽出する商品パーツ抽出手段とを備えているため、本システムが、顧客の要望する商品仕様データを受け付けると、顧客の要望に応じた商品全体の図面を作成するために必要な各商品パーツの図面データが得られる。
さらに、本発明に係るシステムは、前記商品仕様に応じて抽出されたパーツ図面データを組み合わせて商品全体の図面を合成する作図手段を備えているため、抽出されたパーツ図面データを組み合わせて商品全体の図面を作図することができる。
また、本発明に係るシステムは、合成された商品全体の図面データを顧客側(ここで、顧客側とは、商品の販売店が顧客のために本システムを利用する場合にあっては、当該販売店も含む意である)へ送信する手段を備えているため、顧客は、要望通りの商品図面を得ることができる。
また、本発明に係るシステムは、パーツ図面データベースを有しているため、パーツの追加・変更などがあっても、パーツ図面データベースのデータ追加・変更によって容易に対応することができる。
さらに、本発明に係るシステムは、前記商品仕様に応じて抽出されたパーツ図面データを組み合わせて商品全体の図面を合成する作図手段を備えているため、抽出されたパーツ図面データを組み合わせて商品全体の図面を作図することができる。
また、本発明に係るシステムは、合成された商品全体の図面データを顧客側(ここで、顧客側とは、商品の販売店が顧客のために本システムを利用する場合にあっては、当該販売店も含む意である)へ送信する手段を備えているため、顧客は、要望通りの商品図面を得ることができる。
また、本発明に係るシステムは、パーツ図面データベースを有しているため、パーツの追加・変更などがあっても、パーツ図面データベースのデータ追加・変更によって容易に対応することができる。
前記作図手段は、複数のパーツ図面データを重ね合わせるために予め設定された基準点データに従って、複数のパーツ図面データを重ね合わせることで、商品全体の図面を合成するのが好ましく、この場合、容易にパーツ図面データを合成して商品全体の図面を作成することができる。
また、パーツ図面データの重ね合わせ位置を調節する位置調節手段を備えているのが好ましく、この場合、配置が調整される可能性のある商品パーツの位置を調整することで、柔軟な配置が可能となる。
パーツ図面データ中の図形が、他のパーツ図面データの図形と重なったときに、いずれかの図形に対して陰線処理がなされるのが好ましい。図形同士が重なっても、自然な見栄えの図面を生成できる。
前記作図手段は、前記商品仕様に応じて、パーツ図面データの図形を左右反転させて、他のパーツ図面データとの合成を行うのが好ましい。左右反転した上での合成を可能としておくことで、一つの商品パーツの図面として左右反転したものと、左右反転していないものの双方を用意する必要がなくなる。
本発明によれば、顧客によって選択される可能性のある組み合わせに応じた数の商品図面を用意していなくとも、顧客の要望に応じた図面を提供することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態に係る商品図面作成システム1は、システムバス(ユニットバス)の図面を作成するためのものであり、図1に示すように、顧客又は販売店(代理店)が、その端末(クライアント端末)2a,2bからインターネット又はイントラネット等のネットワーク3を介して接続して、システムバスの費用見積もり及び図面を取得するための見積・図面作成システム1の一部として用いられている。
本実施形態に係る商品図面作成システム1は、システムバス(ユニットバス)の図面を作成するためのものであり、図1に示すように、顧客又は販売店(代理店)が、その端末(クライアント端末)2a,2bからインターネット又はイントラネット等のネットワーク3を介して接続して、システムバスの費用見積もり及び図面を取得するための見積・図面作成システム1の一部として用いられている。
本システム1は、クライアント端末2a,2bに対してWebページを提供するWebサーバ5を備えている。このWebサーバ5は、アプリケーションサーバ(APサーバ)6と協働して、クライアント端末2a,2bとの間で必要なデータの送受信や必要なデータ処理などを行う。
また、本システム1は、図面作図を行うための図面作成部7を有しており、この図面作成部7は、CADサーバ8と、図面作成に用いられる各種データベース9,10,11と、商品パーツの図面データを組み合わせるためのパーツ図面組み合わせ処理部12と、を有している。
また、本システム1には、物件情報データベース13も備わっている(図17参照)。
さらに、本システム1は、作成した見積及び図面を、顧客端末2a又は販売店端末2bへ送信して顧客側へ提供するためのMAILサーバ15及びFAX配信サーバ16を有している。
また、本システム1は、図面作図を行うための図面作成部7を有しており、この図面作成部7は、CADサーバ8と、図面作成に用いられる各種データベース9,10,11と、商品パーツの図面データを組み合わせるためのパーツ図面組み合わせ処理部12と、を有している。
また、本システム1には、物件情報データベース13も備わっている(図17参照)。
さらに、本システム1は、作成した見積及び図面を、顧客端末2a又は販売店端末2bへ送信して顧客側へ提供するためのMAILサーバ15及びFAX配信サーバ16を有している。
ここで、本システム1の見積・図面作成対象であるシステムバス100は、浴槽、カウンター、照明、などの顧客が選択した各商品パーツを組み立てることによって完成するものであり、例えば、図2に示すように構成される。
図2のシステムバス100は、商品パーツとしての躯体(浴室躯体)101に、浴槽102、壁103、カウンター104、鏡105、収納棚106、シャワー107、換気扇108、天井109、ドア110、照明111、握りバー112、テレビ113、リモコン114などの各商品パーツを配置・組み立てて構成されている。
図2のシステムバス100は、商品パーツとしての躯体(浴室躯体)101に、浴槽102、壁103、カウンター104、鏡105、収納棚106、シャワー107、換気扇108、天井109、ドア110、照明111、握りバー112、テレビ113、リモコン114などの各商品パーツを配置・組み立てて構成されている。
図3に示すように、本システム1のCADサーバ8では、顧客の要望する商品仕様データに応じて、複数の商品パーツの図面を重ね合わせることにより、システムバス全体の図面を自動的に合成する。なお、システムバス全体の図面には、商品(システムバス)の各視点の図面(平面図、立面図、ドア面、沓摺詳細図、天井伏図など)が含まれている(図21参照)。
図3に示すように、例えば、システムバスの内観図を作成する場合、各商品パーツ(躯体、壁、浴槽等)の各視点の図面(平面図、正面図、側面図、天井伏図など)を、視点ごとに組み合わせ、システムバス全体の形状を示す各視点の図面(平面図、立面図、ドア面、沓摺詳細図、天井伏図など)を得る。
ここで、システムバス全体の図面データHは、商品パーツの種類(躯体・浴槽、カウンター等)によって分けられた複数のレイヤL1、L2、L3、L4、L5、・・によって構成されたレイヤ構造とされており、システムバス全体の図面データHが、顧客の要望する仕様に合った商品パーツの図面データPを、当該図面データHを構成する各レイヤL1〜L5,・・の図面データとして取り込むことで、商品パーツの図形が重ね合わされてシステムバス全体の図形Hが作成される。
図3に示すように、例えば、システムバスの内観図を作成する場合、各商品パーツ(躯体、壁、浴槽等)の各視点の図面(平面図、正面図、側面図、天井伏図など)を、視点ごとに組み合わせ、システムバス全体の形状を示す各視点の図面(平面図、立面図、ドア面、沓摺詳細図、天井伏図など)を得る。
ここで、システムバス全体の図面データHは、商品パーツの種類(躯体・浴槽、カウンター等)によって分けられた複数のレイヤL1、L2、L3、L4、L5、・・によって構成されたレイヤ構造とされており、システムバス全体の図面データHが、顧客の要望する仕様に合った商品パーツの図面データPを、当該図面データHを構成する各レイヤL1〜L5,・・の図面データとして取り込むことで、商品パーツの図形が重ね合わされてシステムバス全体の図形Hが作成される。
躯体・浴槽などの商品パーツ図面データPは、単なる図形データだけで構成されているのではなく、システムバス全体の図面Hを構成するレイヤL1〜L5,・・の一つとなって図形の重ね合わせが容易に行えるように、当該商品パーツ図面データPには様々処理が施されている。ここでは、図4に基づき、各商品パーツの図面(パーツ図面データ)の作成、登録方法について説明する。
まず、本システム1は、商品パーツ図面データベース(商品パーツの図形分類定義ファイル)11を有しており、この商品パーツ図面データベース11では、ある商品パーツの図面データが、どの商品シリーズのどの商品パーツ分類に属するものであるかが定義されている。
ここで、商品シリーズは、商品コンセプト(例えば、ノーマルタイプと高級タイプ)の異なるシステムバスのシリーズであり、商品シリーズが異なれば、商品を構成する商品パーツの種類が異なるか、あるいは選択可能な商品パーツの種類が異なるものである。なお、この商品シリーズ自体の情報については、商品シリーズデータベース9に格納されている。
また、商品パーツ分類は、例えば、「躯体」、「浴槽」、「照明」などといった商品を構成するパーツの分類である。
ここで、商品シリーズは、商品コンセプト(例えば、ノーマルタイプと高級タイプ)の異なるシステムバスのシリーズであり、商品シリーズが異なれば、商品を構成する商品パーツの種類が異なるか、あるいは選択可能な商品パーツの種類が異なるものである。なお、この商品シリーズ自体の情報については、商品シリーズデータベース9に格納されている。
また、商品パーツ分類は、例えば、「躯体」、「浴槽」、「照明」などといった商品を構成するパーツの分類である。
商品パーツ図面データPを新規又は追加作成する場合、その図面データがどのシリーズのどの商品パーツ分類に属するものであるかを前記図形分類定義ファイル11に従って、オペレータがシステム1に入力(選択)する。
そして、その商品パーツ図面データPをレイヤに重ねる際の図形配置優先順位が設定される(ステップS1)。図形配置優先順位は、例えば、商品パーツ図面データPに対して付与された数字(ID)とされており、この数字の順に商品パーツ図面データPが重ねて配置される。
さらに、作成する商品パーツ図面Pが、いかなる仕様に対応するものであるかを登録する(ステップS1)。作図の際には、顧客の要望する商品仕様は、後述の商品仕様データ(特性値文字列)によって与えられるため、この商品仕様データによって定まる特性値と作成するパーツ図面Pとの対応付けを行っておく。
そして、その商品パーツ図面データPをレイヤに重ねる際の図形配置優先順位が設定される(ステップS1)。図形配置優先順位は、例えば、商品パーツ図面データPに対して付与された数字(ID)とされており、この数字の順に商品パーツ図面データPが重ねて配置される。
さらに、作成する商品パーツ図面Pが、いかなる仕様に対応するものであるかを登録する(ステップS1)。作図の際には、顧客の要望する商品仕様は、後述の商品仕様データ(特性値文字列)によって与えられるため、この商品仕様データによって定まる特性値と作成するパーツ図面Pとの対応付けを行っておく。
また、システムバスは、ドアの位置によってある商品パーツが左右反転して使用されたり、ドアが浴室の右側にある場合専用の商品パーツや、ドアが浴室の左側にある場合専用の商品パーツが存在する。例えば、システムバスにおけるドアの位置には、図5に示すようなパターンがあり、ドアの位置によって、商品パーツ(例えば、浴槽102)の配置が左右反転する。
これらの区別のため、作成しようとする商品パーツ図面データが、ドア位置左側用のものであるか、ドア位置右側用のものであるか、図形を左右反転して使用可能なものであるかのR/L区別を設定する(ステップS1)。
これらの区別のため、作成しようとする商品パーツ図面データが、ドア位置左側用のものであるか、ドア位置右側用のものであるか、図形を左右反転して使用可能なものであるかのR/L区別を設定する(ステップS1)。
続いて、商品パーツの各視点の図面(平面図、正面図、側面図、必要であれば天井伏図)がCADシステム上で作成される(ステップS3)。各図面には、商品パーツの形状を示す線と、商品パーツの各部の寸法を示す寸法表示(寸法を示す数字及び寸法線)が含まれる。
さらに、作成された各視点の図面には、複数の商品パーツ図面データを重ね合わせる際の基準となる基準点が設定される(ステップS3)。ここでの基準点は、重ね合わされる商品パーツ図面同士の絶対的な基準位置であり、絶対的な基準に従って各パーツ図面を重ねることで、容易に図面相互間の位置合わせが行える。
基準点としては、例えば図6に示す位置に設定できる。図6は、側面図用の基準点を示しており、システムバス床ラインと壁通り芯交点(1)(2)と、システムバス床ラインとシステムバス壁内側ラインの交点(3)(4)と、システムバス天井高ラインとシステムバス壁内側ラインとの交点(5)(6)が設けられている。
商品パーツの各視点の図面について、これらの基準点のうちいずれか一つの基準点が当該図面内のどこに存在するかが設定される。なお、基準点は、各図面について一つ設定すれば足りるが、複数設定してもよい。
基準点としては、例えば図6に示す位置に設定できる。図6は、側面図用の基準点を示しており、システムバス床ラインと壁通り芯交点(1)(2)と、システムバス床ラインとシステムバス壁内側ラインの交点(3)(4)と、システムバス天井高ラインとシステムバス壁内側ラインとの交点(5)(6)が設けられている。
商品パーツの各視点の図面について、これらの基準点のうちいずれか一つの基準点が当該図面内のどこに存在するかが設定される。なお、基準点は、各図面について一つ設定すれば足りるが、複数設定してもよい。
図7〜図9は、商品パーツ図面への基準点設定と、基準点を用いた図面の重ね合わせの様子を示しており、図7に示す躯体(壁・床を含む)の側面図中の左下側にシステムバス床ラインと壁通り芯交点(1)が基準点データとして設定されている。また、図8に示す浴槽の側面図中の左下側にシステムバス床ラインと壁通り芯交点(1)が基準点データとして設定されている。基準点に合わせて両図面を重ね合わせることで、図9に示すように正確に位置決めされた状態の合成図面が得られる。
さらに、商品パーツ図面データには、必要に応じて陰線領域設定がなされる(ステップS4)。視点によっては、商品パーツ図面同士を重ねた場合、ある商品パーツが他の商品パーツと重なることがあり、この場合、図面奥側にある商品パーツの重なり部分を消して隠す必要がある。このような陰線処理を行うため、他の商品パーツを隠す可能性のある領域の設定を行う。なお、複数の商品パーツの図形が重なった際には、商品図面HのレイヤL1〜L5の上層レイヤ(配置優先順位の高いレイヤ)に属する商品パーツが手前に見えるように処理される。
陰線領域に設定された領域では、下層レイヤの図形の線が消えて自然な見栄えの図面が得られる。なお、この陰線領域設定及び陰線処理の具体例については後述する。
陰線領域に設定された領域では、下層レイヤの図形の線が消えて自然な見栄えの図面が得られる。なお、この陰線領域設定及び陰線処理の具体例については後述する。
また、本実施形態の商品パーツ図面には商品パーツの形状を示す線だけでなく、寸法表示も含まれるため、陰線処理は、商品パーツ同士が重なったときだけでなく、商品パーツと寸法表示とが重なったときにも必要となる。これに対応するために、寸法表示にも陰線寸法設定がなされる(ステップS5)。これにより陰線寸法設定がなされた寸法表示に重なる下層レイヤの線がある場合には、当該下層レイヤの線は消えることになる。
また、商品パーツによっては、配置位置が変更されて、寸法表示が変更される場合もあるため、変更される可能性のある寸法は、可変寸法として設定され、配置変更等にともなってその寸法表示が変更できるように設定される(ステップS6)。
以上の処理が終了すると、商品パーツ図面データはデータベースに登録され(ステップS7)、商品パーツ図面データの作成が終了する。これにより、本システム1には、各商品パーツについて複数の視点の図面データが作成され、各視点の図面データそれぞれに、基準点データが付加され、必要に応じて陰線設定(陰線領域設定・陰線寸法設定)及び可変寸法設定がなされた商品パーツ図面データが具備される。しかも、商品パーツ図面データは、商品シリーズ及び商品パーツの種類ごとに分類された状態でシステム1に保持される。
顧客等が、本システム1を用いて、システムバスの見積もり及び図面を得るには、図10で示す手順で処理が行われる。
なお、図10に示す処理は、主に、クライアント端末2a,2bにおける処理であるが、これらの処理は、本システム1のWebサーバ5によって提供されるWebページ上で行われる。すなわち、クライアント端末2a,2bにおける処理を実行するためのプログラムは、クライアント端末のWebブラウザを通じて、本システム1から提供されるものである。
なお、図10に示す処理は、主に、クライアント端末2a,2bにおける処理であるが、これらの処理は、本システム1のWebサーバ5によって提供されるWebページ上で行われる。すなわち、クライアント端末2a,2bにおける処理を実行するためのプログラムは、クライアント端末のWebブラウザを通じて、本システム1から提供されるものである。
図10に示すように、クライアント端末2a,2bから、ネットワーク3を介して、本システム1のWebサーバ5に接続すると、システムバスの見積もり・図面作成を依頼するためのWeb画面が表示される(ステップS11)。このWeb画面では、物件(システムバスの設置家屋)の住所などの物件情報が入力可能となっている(ステップS12)。
続いて、クライアント端末2a,2bには、見積もり・図面作成を依頼したい商品シリーズを選択するための選択画面が表示される(ステップS13)。
商品シリーズのデータは、商品シリーズデータベース9に格納されており、端末2a,2bからは、複数の商品シリーズの中から、顧客の要望する商品シリーズを選択することができる(ステップS14)。
続いて、クライアント端末2a,2bには、見積もり・図面作成を依頼したい商品シリーズを選択するための選択画面が表示される(ステップS13)。
商品シリーズのデータは、商品シリーズデータベース9に格納されており、端末2a,2bからは、複数の商品シリーズの中から、顧客の要望する商品シリーズを選択することができる(ステップS14)。
商品シリーズを選択すると、選択した商品シリーズにおいて選択可能である仕様に関する項目(仕様特性項目)の一覧が端末2a,2bに表示される(ステップS15)。図11に示すように、仕様特性項目としては、プラン名、グレード、(バスの)設置階、浴室サイズ等があり、各仕様特性項目には一又は複数の選択肢が存在し、システムバスを構成する商品パーツの種類、有無、色などを選択することができる。
図11の画面において、各仕様特性項目の設定ボタンBを選択(クリック)すると、図12及び図13のような商品仕様詳細選択画面が表示され(ステップS16)、各仕様特性項目における詳細な仕様を選択して、商品仕様を決定することができる(ステップS17)。なお、図12は、ドア位置の仕様詳細選択画面であり、ドアの位置が異なる複数のタイプの中から所望のドアの位置を選択することができる。また、図13は、浴槽の色の仕様詳細選択画面であり、複数の色の中から所望の色を選択することができる。
図11の画面において、各仕様特性項目の設定ボタンBを選択(クリック)すると、図12及び図13のような商品仕様詳細選択画面が表示され(ステップS16)、各仕様特性項目における詳細な仕様を選択して、商品仕様を決定することができる(ステップS17)。なお、図12は、ドア位置の仕様詳細選択画面であり、ドアの位置が異なる複数のタイプの中から所望のドアの位置を選択することができる。また、図13は、浴槽の色の仕様詳細選択画面であり、複数の色の中から所望の色を選択することができる。
ここで、ある仕様選択項目A1における選択肢a1と、他の仕様選択項目B1における選択肢b1とがありえない組み合わせ(商品シリーズ構成上、配置上等の理由から組み合わせることができない組み合わせ)であった場合には、仕様選択項目A1においてa1が選択されると、他の仕様選択項目B1では選択肢b1が動的に画面表示されないようにすることができる。この場合、顧客等がありえない組み合わせを選択してしまうことを防止でき、適切な組み合わせを容易に選択することができる。
図11〜図13のような選択画面によって決定された仕様は、図14に示すような文字列(特性値文字列)によって表される。この「特性値文字列」が決定された商品の仕様を示す「商品仕様データ」である。図15に示すように、この特性値文字列を構成する各文字は、仕様特性項目においてどのような選択肢(特性)が選択されたかを示している。例えば、図14の文字列の最初の「SFA−ADU1616・・」の部分は、仕様特性項目「シリーズ」については特性「SFA」が選択され、仕様特性項目「プラン」については特性「A」が選択され、仕様特性項目「グレード」に関しては特性「D」が選択され、仕様特性項目「設置階」に関しては特性「U」が選択され、仕様特性項目「浴室サイズ」に関しては特性「1616」が選択されたことを示している。なお、図14に示す特性値文字列の後に続く各文字についても同様である。
さらに、端末2a,2bでは、作成される図面の種類(端末2a,2bへ送信される図面の種類;配信パターン)も選択できる(ステップS17)。図面の種類(配信パターン)としては、図16に示すようなパターンがあり、図面の種類の選択により、必要な種類の図面を得ることができる。
ステップS7で商品仕様の選択がなされると、端末2a,2bでは、仕様のチェックが行われる(ステップS18)。仕様のチェックは、不適切な仕様選択がされていないかのチェックであり、不適切な仕様選択がされていた場合には、エラー表示がなされ(ステップS19)、ステップS5に戻る。
仕様に問題がなかった場合、Webサーバ5では、見積計算を行う(ステップS20)。見積計算は、選択された商品仕様に基づいて行い、見積もりの計算結果が端末2a,2bに表示される(ステップS21)。
また、ステップS21においては、図面及び/又は見積もりの送信方法も選択できる。送信方法としては、E−MAIL、FAX、ダウンロードなどを選択できる。
さらに、端末2a,2bでは、図面及び又は見積もりのファイル形式も選択できる(ステップS20)。ファイル形式としては、PDFやDWGなどの形式を選択できる。
以上の各種選択により、顧客又は販売店にとって利用し易い形で、見積もり及び/又は図面を得ることができる。
仕様に問題がなかった場合、Webサーバ5では、見積計算を行う(ステップS20)。見積計算は、選択された商品仕様に基づいて行い、見積もりの計算結果が端末2a,2bに表示される(ステップS21)。
また、ステップS21においては、図面及び/又は見積もりの送信方法も選択できる。送信方法としては、E−MAIL、FAX、ダウンロードなどを選択できる。
さらに、端末2a,2bでは、図面及び又は見積もりのファイル形式も選択できる(ステップS20)。ファイル形式としては、PDFやDWGなどの形式を選択できる。
以上の各種選択により、顧客又は販売店にとって利用し易い形で、見積もり及び/又は図面を得ることができる。
以上の仕様入力(選択)が完了すると、端末2a,2bでは、処理終了確認がなされる(ステップS22)。終了確認がなされると、入力された物件情報、入力された商品仕様データ(特性値文字列)、見積明細情報が端末2a,2bからAPサーバ6に送信され、物件情報データベース13に格納される(図17参照)。すなわち、本システム1は、端末2a,2bから顧客の要望する商品仕様データを受け付けて、データベース13に格納することができる。
図17に示すように、端末2a,2bでの処理が終了し、本システム1が商品仕様データを受け付けると、作図処理が開始される(ステップS23)。作図処理の開始に際しては、APサーバ6が物件情報データベース13から商品仕様データ(特性値文字列)を取得し、CADサーバ8に受け渡される。
CADサーバ8は、商品仕様データに基づき、CADシステムを利用して、商品であるシステムバス全体の図面を作成する(ステップS24)。なお、CADサーバにおける作図処理の詳細は後述する。
CADサーバ8は、商品仕様データに基づき、CADシステムを利用して、商品であるシステムバス全体の図面を作成する(ステップS24)。なお、CADサーバにおける作図処理の詳細は後述する。
作成されたシステムバスの図面は、APサーバ6によって、端末2a,2bから指定された送信方法(MAIL又はFAX;ダウンロードの場合は積極的な送信処理は不要であり、端末2a,2bからのダウンロード要求に応じて送信される)により、指定されたファイル形式によって送信するための変換処理が行われ(ステップS25)、MAILサーバ15又はFAX配信サーバ16によって顧客又は販売店側への配信が行われる(ステップS26,S27)。
配信処理が終了すると、APサーバ6によって、終了した旨が物件情報データベース13に登録され(ステップS28)、処理が終了する。
配信処理が終了すると、APサーバ6によって、終了した旨が物件情報データベース13に登録され(ステップS28)、処理が終了する。
図18は、CADサーバ8(図面作成部7)において実行される作図処理を示している。まず、物件情報データベース13から、作図の対象となる物件のシステムバスの商品仕様データ(特性値文字列)を受け取る(ステップS31)。特性値文字列における各特性開始位置や文字数が、システム1中の特性マスタ20に格納されており、この特性マスタ20を参照することにより、特性値文字列を各仕様特性項目単位に分解する(ステップS32)。
なお、図14及び図15の例で言うと、仕様特性項目「浴室サイズ」であれば、特性開始位置は特性値文字列の8文字目であり、文字数は「4」であり、その特性値は「1616」である。
なお、図14及び図15の例で言うと、仕様特性項目「浴室サイズ」であれば、特性開始位置は特性値文字列の8文字目であり、文字数は「4」であり、その特性値は「1616」である。
続いて、分解した特性値から作図ロジックで使用する文字列(変換値)に変換する処理が行われる(ステップS33)。分解特性値と変換値との対応は特性値マスタ21に格納されており、当該変換処理は、特性値マスタ21を参照することにより行われる。また、変換処理の際には、必要に応じて補足値の追加なされる。なお、図15には、特性値(分解特性値)から変換された変換値と、補足値の例も記載されている。
補足値は、例えば、ドア位置(図15の12番目の項目「ドア位置」参照)に付加されるものであり、ドア位置としてAを選択した場合(図5の[A]のタイプを選択した場合)、ドア位置は右側であるから、ドア位置が右側であることを示す「R」が補足値として追加される。
以上の処理によって、端末2a,2bから受け取った仕様情報データが、CADサーバ(図面作成部7)にて利用可能なデータに変換される。
補足値は、例えば、ドア位置(図15の12番目の項目「ドア位置」参照)に付加されるものであり、ドア位置としてAを選択した場合(図5の[A]のタイプを選択した場合)、ドア位置は右側であるから、ドア位置が右側であることを示す「R」が補足値として追加される。
以上の処理によって、端末2a,2bから受け取った仕様情報データが、CADサーバ(図面作成部7)にて利用可能なデータに変換される。
ここで、前記特性値文字列には、図10のステップ7で選択した図面の種類(端末に送信される図面の種類;配信パターン)も含まれている(図15の52番目の項目「配信パターン」参照)。この配信パターンには、図16に示すような種類があり、いずれのパターンが選択されているかによって作成すべき図面が異なる。ステップS34では、当該配信パターンに基づいて、いずれの図面を作成するかの作図ルーチンを決定する。以下の処理は、ここで決定された種類の図面を作成するように実行される。
なお、図16は変換値と配信パターンの対応を示すテーブルであり、テーブル左側の文字は配信パターンに対応する変換値を示している。例えば、図15の例では、配信パターンの変換値が「1001」であるから、配信パターンとして「内観図・仕様一覧 計2枚」が選択されていることがわかり、この場合、図面として「内観図・仕様一覧 計2枚」を作成するために以下の処理が行われることになる。
このように、本件システムでは、作成される図面の種類(配信パターン)を選択可能であり、選択された種類の図面を作成するように構成されているため、顧客等の要望に応じた形式の図面を作成することができる。
なお、作成する図面の種類(配信パターン)を示すデータは、特性値文字列に含まれている必要はなく、特性値文字列とは別個のデータであってもよい。
なお、図16は変換値と配信パターンの対応を示すテーブルであり、テーブル左側の文字は配信パターンに対応する変換値を示している。例えば、図15の例では、配信パターンの変換値が「1001」であるから、配信パターンとして「内観図・仕様一覧 計2枚」が選択されていることがわかり、この場合、図面として「内観図・仕様一覧 計2枚」を作成するために以下の処理が行われることになる。
このように、本件システムでは、作成される図面の種類(配信パターン)を選択可能であり、選択された種類の図面を作成するように構成されているため、顧客等の要望に応じた形式の図面を作成することができる。
なお、作成する図面の種類(配信パターン)を示すデータは、特性値文字列に含まれている必要はなく、特性値文字列とは別個のデータであってもよい。
続いて、ドア位置の判断が行われる(ステップS35)。ドア位置の判断は、図15の「ドア位置」の「補足値」を読み取り、商品パーツの図形データのうち、ドア位置左側用の図形データを使用するか、ドア位置右側用の図形データを使用するかを判定する。この判定を行うのは、同じ商品パーツでもドア位置右側用の図形データとドア位置左側用の図形データとがあるため、これらを区別して図形データを検索するためである。
図15の例では、「ドア位置」の「補足値」は「R」であるから、ドア位置右側用の図形データを検索して使用することになる。
図15の例では、「ドア位置」の「補足値」は「R」であるから、ドア位置右側用の図形データを検索して使用することになる。
そして、ステップS35以降では、顧客の要望する商品仕様(特性値文字列)に応じて各商品パーツ図面データを検索して抽出し、各商品パーツ図面データを重ねて配置する処理が行われる。すなわち、本システム1は、商品仕様に合致する商品構成要素のパーツ図面データを前記パーツ図面データベースから抽出することができる。
まず、ステップ35では、図15に示す変換値及びドア位置判定結果(ステップS35)に基づいて、商品仕様データに対応する対応する商品パーツ図形データを検索する。
検索して対応する商品図形データが存在しなければ(ステップS37;図19参照)、図形の重ね合わせ配置をせずに終了する。
まず、ステップ35では、図15に示す変換値及びドア位置判定結果(ステップS35)に基づいて、商品仕様データに対応する対応する商品パーツ図形データを検索する。
検索して対応する商品図形データが存在しなければ(ステップS37;図19参照)、図形の重ね合わせ配置をせずに終了する。
検索して対応する商品図形データが存在する場合、バスサイズ(浴室サイズ)が「1620」であるか否かを判定する(ステップS38)。サイズ「1620」の場合、躯体101内に遊びがあるため、ある程度、商品パーツの取付け位置を移動することができる。この移動のためのオフセット値は、必要に応じて物件情報データベース13に格納されており、サイズ「1620」の場合、オフセット値を物件情報データベース13から読みとることで、商品パーツ図面データの重ね合わせ配置の際の位置をオフセット値の分だけ変更することができる。なお、オフセット値は、端末2a,2bからの入力で適宜設定してもよいし、本システム1において適宜設定してもよい。
このように、本システム1では、基準点データを用いつつ、簡単に商品パーツ図面を重ね合わせることができるとともに、オフセット値が設けられていることで、必要に応じてパーツ図面の重ね合わせ位置を調節することができる。すなわち、本システム1は、パーツ図面の重ね合わせ位置を調節する位置調節手段を備えている。
パーツ図面の重ね合わせ位置を調節した場合、図面に含まれる寸法表示の変更の必要性が生じる場合がある。本システム1では、これに対応するために、パーツ図面中の寸法表示は、可変寸法として設定されており、図形位置調整に伴って、寸法値や寸法線の引出し非値が適宜変更される。
パーツ図面の重ね合わせ位置を調節した場合、図面に含まれる寸法表示の変更の必要性が生じる場合がある。本システム1では、これに対応するために、パーツ図面中の寸法表示は、可変寸法として設定されており、図形位置調整に伴って、寸法値や寸法線の引出し非値が適宜変更される。
ステップS40では、ステップS35と同様な「ドア位置」の「補足値」の判定により、ドア位置が左右いずれ側かを判定する。ここで、商品パーツ図面データには、ドア位置が左右いずれでも必要に応じて図形を反転することで使用可能なものと、ドア位置右側に対応したものと、ドア位置左側に対応したものとがある。そして、ドア位置が左右いずれでも必要に応じて図形を反転することで使用可能な商品パーツの図面データは、ドア位置右側を前提として作成されている。
したがって、ステップS40において、ドア位置(補足値)が「R」と判定された場合、いま配置しようとする商品パーツ図面データは、ドア位置が左右いずれでも必要に応じて図形を反転することで使用可能なもの(ドア位置右側として作成されている)か、ドア位置右側に対応したものであり、いずれもドア位置右側用である。
よって、反転することなく、パーツ図面データを重ね合わせ配置すればよい(ステップS41)。
したがって、ステップS40において、ドア位置(補足値)が「R」と判定された場合、いま配置しようとする商品パーツ図面データは、ドア位置が左右いずれでも必要に応じて図形を反転することで使用可能なもの(ドア位置右側として作成されている)か、ドア位置右側に対応したものであり、いずれもドア位置右側用である。
よって、反転することなく、パーツ図面データを重ね合わせ配置すればよい(ステップS41)。
一方、ドア位置(補足値)が「L」と判定された場合、いま配置しようとする商品パーツ図面データは、ドア位置が左右いずれでも必要に応じて図形を反転することで使用可能なもの(ドア位置右側として作成されている)か、ドア位置左側に対応したもの、である。
そこで、ステップS42においては、商品パーツ図面データが反転可能なものであるか否かを判定し、反転可能なもの(ドア位置を右側として作成されている)であれば、ドア位置左側に対応できるように、反転して配置する(ステップS43)。
また、ステップS42において、商品パーツ図面データが反転可能なものでない、すなわち、ドア位置左側に対応したものである場合には、反転することなく、パーツ図面データを重ね合わせ配置する(ステップS44)
このように、左右反転によってドア位置が右側でも左側でも対応可能な商品パーツ(例えば躯体)については、左右共通の図面だけを作成しておき、必要に応じて反転配置することで対応しているため、必要な商品パーツ図面データを少なくできる。
そこで、ステップS42においては、商品パーツ図面データが反転可能なものであるか否かを判定し、反転可能なもの(ドア位置を右側として作成されている)であれば、ドア位置左側に対応できるように、反転して配置する(ステップS43)。
また、ステップS42において、商品パーツ図面データが反転可能なものでない、すなわち、ドア位置左側に対応したものである場合には、反転することなく、パーツ図面データを重ね合わせ配置する(ステップS44)
このように、左右反転によってドア位置が右側でも左側でも対応可能な商品パーツ(例えば躯体)については、左右共通の図面だけを作成しておき、必要に応じて反転配置することで対応しているため、必要な商品パーツ図面データを少なくできる。
パーツ図面データの重ね合わせは、既述のように、CADシステム上において、システムバス全体の図面データHが、商品パーツの図面データPを、当該図面データHを構成する一つのレイヤL1〜L5,・・の図面データとして取り込むことで行われる。また、レイヤの階層順位は、パーツ図面データに設定された配置優先順位に従って決定される。
なお、各パーツ図面データは、各視点の図面(平面図・正面図・側面図など)を含んでいるため、一度の図面データ重ね合わせ処理で、各視点すべての図面の重ね合わせが行われる。
なお、各パーツ図面データは、各視点の図面(平面図・正面図・側面図など)を含んでいるため、一度の図面データ重ね合わせ処理で、各視点すべての図面の重ね合わせが行われる。
パーツ図面の重ね合わせが行われると、パーツの線同士の重なり、又はパーツ線と寸法表示の重なりが生じる。この重なりがある範囲は、陰線処理によって(ステップS45)によって、下側にある商品パーツの線を消す陰線処理が行われる(ステップS45)。
図21は、前述の陰線領域設定と、陰線処理の様子を示している。図21(a)に示す照明111に対して陰線領域設定には、図21(b)に示すように、陰線領域となる範囲を複数の点Dを、図形の線上に指定することによって行う。点Dが存在する線によって囲まれた閉じた領域内は、下層レイヤにおける図形の線が消される陰線領域となる。なお、図21(b)では、照明111のランプ部分(半円状の範囲)111aの内側領域を陰線領域として設定している様子を示しているが、照明111の台座111b部分の内側領域も別途陰線領域として設定される。
なお、陰線領域は、一つの商品パーツ図面に対して複数領域設定できるが、一つの商品パーツ図面に対して複数の陰線領域を設定した場合、当該複数の陰線領域をブロック化して単一の陰線領域として取り扱うこともできる。
図21は、前述の陰線領域設定と、陰線処理の様子を示している。図21(a)に示す照明111に対して陰線領域設定には、図21(b)に示すように、陰線領域となる範囲を複数の点Dを、図形の線上に指定することによって行う。点Dが存在する線によって囲まれた閉じた領域内は、下層レイヤにおける図形の線が消される陰線領域となる。なお、図21(b)では、照明111のランプ部分(半円状の範囲)111aの内側領域を陰線領域として設定している様子を示しているが、照明111の台座111b部分の内側領域も別途陰線領域として設定される。
なお、陰線領域は、一つの商品パーツ図面に対して複数領域設定できるが、一つの商品パーツ図面に対して複数の陰線領域を設定した場合、当該複数の陰線領域をブロック化して単一の陰線領域として取り扱うこともできる。
図21(c)に示すように、図面データを重ねた結果、商品パーツ「照明」111が、商品パーツ「カウンター」104及び商品パーツ「水栓」115の上に配置されると、正面111の線と、カウンター104及び水栓115の線とが重なる。
ステップS45の陰線処理では、上記のような重なりを解消するため、商品パーツ図面データ「照明」に設定された陰線領域の中にある下層レイヤ(カウンター)の線を消す処理を行い、図21(d)のような図面を得る。また、陰線寸法設定された寸法表示についても下層レイヤの線を消す処理が行われる(ステップS45)。
ステップS45の陰線処理では、上記のような重なりを解消するため、商品パーツ図面データ「照明」に設定された陰線領域の中にある下層レイヤ(カウンター)の線を消す処理を行い、図21(d)のような図面を得る。また、陰線寸法設定された寸法表示についても下層レイヤの線を消す処理が行われる(ステップS45)。
以上の処理は、商品仕様データによって決まる全ての商品パーツ図面データの配置が終了するまで繰り返される(ステップS46)。
すべてのパーツ図面データの配置が終了すると、図22に示すように、システムバス全体の図面(図22では平面図(a)と立面図(b)を示している)が得られる。続いて、システムバス全体の図面が、各視点の図面単位(平面図、立面図、ドア図等)で分解され、図面テンプレートに配置され、端末2a,2bへの送信用の図面ファイル(DWGファイル)が作成される(ステップS47;図20)。
また、図15に示すような特性値から選択された商品仕様の一覧を示す仕様表を同様の図面ファイル(DWGファイル)にて作成し、端末2a,2bへの送信用とする(ステップS48;図20)。
このようにして作成された図面ファイルは、図17のステップS25に従い、端末2a,2b側へ送信されるか、あるいは端末2a,2bへのダウンロード用とされる。したがって、商品のメーカ・販売店等は、多数の仕様に対応した図面を用意しなくとも、顧客の要望する商品の図面等を紙又は電子データで提供することができる。
すべてのパーツ図面データの配置が終了すると、図22に示すように、システムバス全体の図面(図22では平面図(a)と立面図(b)を示している)が得られる。続いて、システムバス全体の図面が、各視点の図面単位(平面図、立面図、ドア図等)で分解され、図面テンプレートに配置され、端末2a,2bへの送信用の図面ファイル(DWGファイル)が作成される(ステップS47;図20)。
また、図15に示すような特性値から選択された商品仕様の一覧を示す仕様表を同様の図面ファイル(DWGファイル)にて作成し、端末2a,2bへの送信用とする(ステップS48;図20)。
このようにして作成された図面ファイルは、図17のステップS25に従い、端末2a,2b側へ送信されるか、あるいは端末2a,2bへのダウンロード用とされる。したがって、商品のメーカ・販売店等は、多数の仕様に対応した図面を用意しなくとも、顧客の要望する商品の図面等を紙又は電子データで提供することができる。
なお、端末2a,2bからは、本システム1(のWebサーバ5)にアクセスして、上記作図処理の進捗状況を確認することができ、作図が終了したのを確認して、図面等のダウンロード要求や、MAIL又はFAX送信要求をシステム1側へ送ることができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、本システム1に付属している見積もり機能は任意的なものである。また、本発明は、顧客の要望する仕様が多様である他の商品(システムキッチン)の図面作成にも用いることができる。
1 商品図面作成システム
2a 端末(ユーザ端末)
2b 端末(販売店端末)
3 ネットワーク
2a 端末(ユーザ端末)
2b 端末(販売店端末)
3 ネットワーク
Claims (5)
- 複数の商品パーツの組み合わせによって構成される商品全体の図面をコンピュータで作成する商品図面作成システムであって、
前記商品パーツの図面データを蓄積したパーツ図面データベースと、
顧客の要望する商品仕様データを受け付ける手段と、
前記商品仕様に合致する商品構成要素のパーツ図面データを前記パーツ図面データベースから抽出する商品パーツ抽出手段と、
前記商品仕様に応じて抽出されたパーツ図面データを組み合わせて商品全体の図面を合成する作図手段と、
合成された商品全体の図面データを顧客側へ送信する手段と、
を備えていることを特徴とする商品図面作成システム。 - 前記作図手段は、複数のパーツ図面データを重ね合わせるために予め設定された基準点データに従って、複数のパーツ図面データを重ね合わせることで、商品全体の図面を合成することを特徴とする請求項1記載の商品図面作成システム。
- パーツ図面データの重ね合わせ位置を調節する位置調節手段を備えていることを特徴とする請求項2記載の商品図面作成システム。
- パーツ図面データ中の図形が、他のパーツ図面データの図形と重なったときに、いずれかの図形に対して陰線処理がなされることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の商品図面作成システム。
- 前記作図手段は、前記商品仕様に応じて、パーツ図面データの図形を左右反転させて、他のパーツ図面データとの合成を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の商品図面作成システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004105409A JP2005293072A (ja) | 2004-03-31 | 2004-03-31 | 商品図面作成システム |
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