JP2005291809A - 水温検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】無電源で水温検出装置の駆動電源を確保することができ、ランニングコストを大幅に低減することができ、計測された水温データを無線で受信器へと通信し、水温検出部位から離れた場所でも、計測温度データを視認することができる水温検出装置を提供する。
【解決手段】水路内を流れる水温を検出するセンサーの電源を自己発電可能な圧電発電装置で構成し、該圧電発電装置は、圧電セラミックス体と、バネ材で形成された基部材と、該基部材の端部に固定された鋼球支持弾性体と、この鋼球支持弾性体の両端部に固定された鋼球と、で構成し、上記水路内に配設され水流によって回転する回転体の回転力で、上記圧電発電装置の上記鋼球の一方を殴打して振動させ、他方の鋼球がその共振作用によって往復振動を連続して圧電セラミックス体を殴打して発電を繰り返すことで、水路内の水温をセンサーで長期間継続して検知し表示できるように構成した。
【選択図】図1

Description

この発明は、無電源で水温を計測することができると共に、計測された水温データを無線で受信器へと通信し、これを監視施設のディスプレイや洗面化粧台の鏡面部或は浴室の鏡等に表示することができる水温検出装置に関する。
水温検出装置は、原子力発電所の冷却水管理のために設置されたり、ボイラーや温水器或は給湯器等の温度管理のために用いられたり等、その設置範囲は非常に多岐に用いられている。
このような水温検出装置の基本的な構成は、例えば、特許文献1や特許文献2に示すように、水路内に配設された感熱センサーと、この感熱センサーで検出されたデータを温度情報に変換する制御部と、この制御部で変換された温度データを表示する表示計と、で構成されている。
特開2003−056027号
特開2002−264035号
しかしながら、上記従来の水温検出装置にあっては、上記感熱センサーや制御部の駆動電源を、電池や家庭電源に頼っているため、経時使用するときには電池の交換が必要となり、また、家庭電源を用いる場合には、近くにコンセントがない場所では使用することができないという配線上の不便さを有していると共に、ランニングコストが嵩む、という問題を有していた。
この発明は、かかる現状に鑑み創案されたものであって、その目的とするところは、無電源で水温検出装置の駆動電源を確保することができ、ランニングコストを大幅に低減することができると共に、計測された水温データを無線で受信器へと通信し、水温検出部位から離れた場所であっても、計測温度データを視認することができる水温検出装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成するため、この発明に係る水温検出装置は、請求項1に記載したように、水路内を流れる水温を検出するセンサーの電源を自己発電可能な圧電発電装置で構成し、該圧電発電装置は、少なくとも一の板状に形成された圧電セラミックス体と、バネ材で形成された基部材と、該基部材の端部に固定された鋼球支持弾性体と、この鋼球支持弾性体の両端部にそれぞれ固定されて上記圧電セラミックス体を殴打して該圧電セラミックス体に衝撃を与える鋼球と、で構成し、上記水路内に配設され水流によって回転する回転体の回転力で、上記圧電発電装置の上記鋼球の一方を殴打して振動させ、他方の鋼球がその共振作用によって往復振動を連続して発電が繰り返されることで、水温をセンサーで検知し表示するように構成したことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の水温検出装置を技術的前提とし、前記鋼球支持弾性体は、基部材から同じ長さを有して同基部材に固定されているとともに、該基部材の両端部に固定される鋼球も、ほぼ同じ形状・重量で形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2のいずれかに記載の水温検出装置を技術的前提とし、前記回転体の回転軸に殴打体を連結し、水流によって回転する上記回転体に連結された殴打体が鋼球を殴打することで、自己発電が開始されるように構成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の水温検出装置で計測された水温データを無線で送信し、水温検出装置の近傍の任意の場所に設置された表示装置で該水温データを受信して表示できるように構成したことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の水温検出装置を技術的前提とし、前記表示装置は、鏡或は洗面化粧台の鏡面部に配設されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明にあっては、水路内を流れる水温を検出するセンサーの電源を自己発電可能な圧電発電装置で構成し、該圧電発電装置は、少なくとも一の板状に形成された圧電セラミックス体と、該圧電セラミックス体の固有振動が他の構造体に伝達しにくい柔状態で保持するクッション材と、バネ材で形成された基部材と、該基部材の端部に固定された鋼球支持弾性体と、この鋼球支持弾性体の両端部にそれぞれ固定されて上記圧電セラミックス体を殴打して該圧電セラミックス体に衝撃を与える鋼球と、で構成し、上記水路内に配設され水流によって回転する回転体の回転力で、上記圧電発電装置の上記鋼球の一方を殴打して振動させ、他方の鋼球がその共振作用によって往復振動を連続して発電が繰り返されることで、水温をセンサーで検知し表示するように構成したので、無電源で水温検出装置の駆動電源を確保することができ、ランニングコストを大幅に低減することができると共に、計測された水温データを無線で受信器へと通信し、水温検出部位から離れた場所であっても、計測温度データを視認することができる。
請求項2に記載の発明にあっては、簡単でかつ安価な機構により各鋼球の打撃力を、簡単かつ小型の装置で連続的に繰り返して得ることができ、実用レベルの発電力が得られる、という効果が得られる。
請求項3に記載の発明にあっては、前記回転体の回転軸に殴打体を連結し、水流によって回転する上記回転体に連結された殴打体が鋼球を殴打することで、自己発電が開始されるように構成したので、圧電発電装置をベース内の空間部に収納可能な小型、かつ薄型に形成することができる。
請求項4及び請求項5に記載の発明にあっては、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の水温検出装置で計測された水温データを無線で送信し、水温検出装置の近傍の任意の場所、例えば、洗面化粧台に設置された表示装置で該水温データを受信して表示できるように構成したので、電源コードを不要となすことができると共に、計測された水温データを無線で受信器へと通信し、この計測データをスイッチ配置位置から離れた場所でも視認することができる。
以下、添付図面に示す発明の実施例に基づき、この発明を詳細に説明する。
図1乃至図7は、この発明の実施例1に係る水温検出装置1を示しており、該水温検出装置1は、図1に示すように、水が流れる水路P内に、プロペラ状の回転体100を配設し、該回転体100の軸101の上端部には、該回転体100の回転と同期して回転する板状の殴打体110が連結され、該殴打体110が回転することで、後記する圧電発電装置30の一方の鋼球43が殴打され、この鋼球43の殴打された振動と共振して振動する他方の鋼球44が圧電セラミックス体10を殴打することで、発電が行なわれ、該発電された電力で、上記水路P内を流れる水の温度を感熱センサー2で検出し、この検出された水温データを無線で、該水温検出装置1から離れた場所に設置されている液晶表示器3へと送信するように構成されている。
感熱センサー2は、公知の感熱センサーを用いることができるので、その詳細な説明をここでは省略する。また、上記回転体100と殴打体110とを連結する軸101は、水路Pに水密状に、かつ、回転自在に軸支されているが、その軸支方法は、これも公知の方法を用いるので、その詳細な説明をここでは省略する。尚、本実施例1では、回転体100と殴打体110とを軸101で直接連結して構成した場合を例にとり説明したが、この発明にあってはこれに限定されるものではなく、ギア等の減速機構を介在させて構成してもよい。
また、上記構成からなる水温検出装置1では、その駆動電源として、自己発電可能で、かつ、送信機能を備えた上記圧電発電装置30が用いられていることを特徴とする。
この自己発電を行う圧電発電装置30は、図2と図3に示すように、中空箱状のスイッチケース31と、該スイッチケース31に配設された圧電セラミックス体10と、該圧電セラミックス体10を該圧電セラミックス体10の固有振動が他の構造体に伝達しにくい柔状態で保持するクッション材13と、上記スイッチケース31の上面に固定されたL字状のバネ材で形成されてなる基部材40と、該基部材40の端部に固定された鋼球支持弾性体41,42と、この鋼球支持弾性体41,42の両端部にそれぞれ固定されてなる硬質の鋼球である鋼球43,44と、で構成されており、上記鋼球43に上記殴打力よる外力Fが付与されることで、他方の鋼球44が共振作用によって往復振動を連続して繰り返し、上記圧電セラミックス体10を殴打して該圧電セラミックス体10に衝撃を与え発電させるように構成されている。
即ち、棒状ステンレス等の金属体で形成されてなる上記鋼球支持弾性体41は、上記基部材40の接続点l0から同じ長さl1,l2を有して溶接固定されている。
ここで、図2及び図3に示す鋼球43を0.6gの鋼球で形成し、鋼球支持弾性体41をφ0.6のステンレス棒材(sus304−WPB)で形成し、かつ、l1,l2間長さを70mmとし、ステンレス材(sus301:t=0.4)で形成された基部材40のl0寸法を15mmに設定した場合、鋼球44の往復振幅ストロークは14〜15mmであった。この構成からなる圧電発電装置30による発電量を、公知の構成からなる測定装置で電圧を測定した。その結果を、図4に示す。
図4に示すデータからも明らかなように、上記鋼球43に殴打体110で殴打を1度与えると、鋼球44が振り子状に連続して振動を繰り返し、従来のような1回限りの殴打により得られる発電量の数十倍の発電が得られることが判る。即ち、この実施例1では、l1=l2,43=44として一方の固有振動数と他方の固有振動数とを同一に設定し、左右が共振するように構成されている。このように構成することで、一方の固有周波数(n・fo)を他方の固有周波数(fo)の整数倍にすることができ、その結果、右側の蓄積エネルギーを大きく(完成モーメントを大きく)することで、固有周波数は下がり、鋼球44の振動継続時間を長くすることができる。
また、この実施例1に係る圧電発電装置30によれば、部品点数を大幅に削減することができ、コストダウンと共に、装置を非常に小さくすることができる。
尚、上記実施例1では、前記鋼球支持弾性体41,42と基部材40との連結を、溶接で行う場合を例にとり説明したが、この発明にあってはこれに限定されるものではなく、ねじ止めやかしめ止め、或は強力な接着剤を用い或はハンダ付け等の公知の手段で一体的に連結することもできる。
一方、上記圧電セラミックス体10は、同一材質、同一形状、同一厚さの2枚の板状の圧電セラミックス素子10a,10bを、各圧電セラミックス素子10a,10bの分極の極性を同一方向にし、かつ、該圧電セラミックス素子10a,10b間に、りん青銅や真鍮等の導電性金属で10μm〜50μmの厚さに形成された極薄の金属電極11を配置し、これら圧電セラミックス素子10a,10bと金属電極11を接合して構成されている。
即ち、上記圧電セラミックス素子は、チタンジルコン酸亜鉛系の素材が用いられている。また、この実施例1では、鋼球43,44を、圧電セラミックス体10が破壊されていない程度に重量が重く発電効率が良好なタングステンや鉄などを用いることができ、また、圧電セラミックス体10の鋼球衝突面部をプロテクトするプロテクタ14は、加工性に優れたリン青銅やステンレス等の硬い金属或は合成樹脂などを用いることができる。
ところで、上記金属電極11を上記極薄の厚さとすることで、該金属電極11による機械的な抵抗をごく僅かに抑えることができ、2つの圧電セラミックス素子10a,10bと金属電極11の接合面を中心(伸縮しない部位)にたわみ振動が発生したとしても、該たわみ振動の金属電極11による減衰を可及的に小さく抑えることができる。尚、この実施例1の構成では、一方の側の圧電セラミックス素子10aが伸長すれば他方の側の圧電セラミックス素子10bは収縮し、かつ出力電圧の電極は逆方向となり、両圧電セラミックス素子10a,10bは並列に接続された発電構成となる。
また、この実施例1では、上記たわみ振動が行われると、一方の圧電セラミックス素子10a(又は10b)で伸長と伸縮との両方の作用が行われて、分極が打ち消されるということがなく効率的に発電が行われる。発電された電気エネルギーとしての電流は、両圧電セラミックス素子10a,10b及び金属電極11に導電接続されたリード線を用いて取り出される。
尚、本実施例1では、2枚の圧電セラミックス素子10a,10bを、金属電極11を介装して積層した場合を例にとり説明したが、各圧電セラミックス素子10a(10b)自体を、それぞれ積層構造とすることができる。この積層構造では、複数枚の圧電セラミックス素子を接合(この場合は分極の極性も同一方向に)して、一方の圧電セラミックス素子10a(又は10b)を形成する。このように、圧電セラミックス素子10a(又は10b)自体を積層構造とし、これを例えば弾性特性を有する接着材により接合した場合には、この弾性効果により、材質的に強度に欠ける圧電セラミックス体10の曲がりが容易になって曲げ強度を維持することができる。尚、この発明において、圧電セラミックス体10の外形形状は特に限られるものではなく、円形、楕円形、三角形、四角形或いは多角形等、利用実施に対応させて適宜の形状のものを用いることができる。
また、この実施例1に用いられる前記クッション材13は、合成樹脂材、ゴム材、或いはこれらをスポンジ状にした軟質の材料で構成されている。このようなクッション材13を用い、しかも、このクッション材13の中央部のみ或いは両端部を接着材で圧電セラミックス体10を固着したのは、圧電セラミックス体10の振動を減衰させないためである。圧電セラミックス体10が振動する場合、この圧電セラミックス体10を支持する部材は圧電セラミックス体10の振動を減衰させる要因になり、この減衰要因を取り除くために、クッション材13を用いて極力圧電セラミックス体10を自由な状態におく。
この実施例1のように、圧電セラミックス体10の歪みは、圧電セラミックス自体が持つ固有振動となって暫くの間、継続する。この固有振動を長く継続させるためには、この固有振動を圧電セラミックス体10以外の他の構成体に伝えないことが重要である。圧電セラミックス体10の固有振動は、電気エネルギーとして変換されるが、その他の構造体の振動は全て機械的な抵抗となって固有振動エネルギーを吸収してしまい、電気エネルギーとして取り出すことができない。このため、この実施例1では、圧電セラミックス体10と他の構造体との間で上記固有振動が伝達しないような柔らかな接触を実現するための手段として上記クッション材13を用いることで、圧電セラミックス体10の固有振動を長く継続させることができ、発電効率が良くなる。勿論、このクッション材13は圧電セラミックス体10に加えられる衝撃を緩和する作用をも有する。尚、圧電セラミックス体10aの表面側に配設されるプロテクタ板14は、金属製或いは合成樹脂製等で形成されており、鋼球44の殴打から圧電セラミックス体10を保護する。
図5は、上記圧電発電装置30の制御部1Cの構成例を示しており、発電部50で発電された電流を整流させる回路部60の充電部61には、整流手段62と充電手段63と判定手段64と放電スイッチ手段65とが備えられている。整流手段62は、発電部50で出力された交流電力を整流して脈流にする手段である。充電手段63は、整流手段62により得られた脈流を直流として充電する手段である。判定手段64は、充電手段63の充電量を圧電素子10の発電のタイミングに応じて間欠的に監視し判定する手段である。この手段では、充電量は監視の際にごく少量消費されるが、間欠的に監視しているので監視による電力の消費を抑え、充電量への影響を低減させている。放電スイッチ手段65は、判定手段64により充電手段63の充電量が発信可能なレベルに達したことが判定されたときに、充電手段63の放電を開始させ、ロードセル3及び後段の発信部70に電力を供給する手段である。
発信部70には、通信制御手段71と信号スイッチ手段72と信号スイッチ手段73と放電停止手段74とが備えられている。通信制御手段71は、通信に必要な動作を行う手段であり、この手段は充電部61から電力が供給されることで開始される。この手段では、動作の開始により信号スイッチ手段72をONさせるように働くとともに、発信のためのデータを信号発生手段73に渡す。信号スイッチ手段72は、通信制御手段71によりONされて、信号スイッチ手段73に電力を供給する手段である。
上記信号スイッチ手段73は、感熱センサー2で計測された水温データを信号に変換してなるデータを通信制御手段71から受け取り発信する。放電停止手段74は、充電部61からの電力の供給を停止させるように放電スイッチ手段65を動作させる手段である。この手段は、通信制御手段71が発信のために必要なデータを全て信号スイッチ手段73に渡し終わったら、通信制御手段71により動作させられる。
図5及び図6を用いてさらに説明する。図5及び図6は連続した回路図であり、S点、+点、−点により接続される。整流手段62はダイオードD1〜D6により全波整流の回路が形成されており、発電部50から出力された交流電力をここで整流し脈流として後段に出力する。発電部50から取り出された4本のリード線のうち3本のリード線が結線され、3本のリード線が6個のダイオードD1〜D6に接続されている。
充電手段63は、コンデンサC1を備えている。このコンデンサC1は、充電電池に代替してもよい。整流手段62で整流された脈流は、コンデンサC1に直流として逐次充電され、鋼球44が圧電素子10に衝突して発電を繰り返すたびにコンデンサC1の両端の電圧が高くなる。
また、放電スイッチ手段65には、自己保持型電流スイッチが用いられている。本実施例1では、相補トランジスタを用いており、PNPトランジスタTr1とNPNトランジスタTr2とを組み合わせている。この放電スイッチ手段65では、b点に、c点の電圧より約0.6V(Tr1により決まる値より低い電圧が印加されると、Tr1がONとなり、ほぼ同時にTr2がONとなる。このように放電スイッチ手段65がON状態となると、c点とd点の間はきわめて低いインピーダンスとなる。そして、充電手段63のコンデンサC1に貯めた電力を放電し、きわめて少ないロスで通信制御手段71に供給する。そして、このON状態は、自己保持状態となり放電停止するまで継続する。
判定手段64は、コンデンサC2,C3と抵抗R1,R2を備えている。C3は誤動作防止用に設けたものである。コンデンサC2と抵抗R1は、圧電素子10からの出力である図6中に示すa点と放電スイッチ手段65の図6中に示すb点との間に設けられている。そして、この時定数で充電量の判定の際にb点に電圧を印加する時間を決めている。a点には鋼球44が圧電素子10に衝突する度に交流電力が発生するが、この電圧は、コンデンサC1の両端の電圧にダイオードD6の上棟方向の電圧を加えた値である。そして、コンデンサC1が充電により電圧上昇するとともにa点の交流電圧も上昇する。つまり、a点ではコンデンサC1両端の直流電圧にほぼ比例した交流電圧が、鋼球44が衝突するたびに、すなわち間欠的に得られる。そしてこのa点での交流電圧は、抵抗R1とコンデンサC2の時定数で決めた短時間で印加される。b点の電圧は抵抗R1,R2の分配比により決められ、上述したようにb点の電圧がc点の電圧よりも約0.6V(Tr1により決まる値)低い電圧の値を超えると放電スイッチ手段65がONとなる。
ここでは、b点の電圧は、
c点の電圧×(1−R2/(R1+R2))
で示されるため、このb点の電圧がc点の電圧よりも約0.6V低い電圧「c点の電圧−約0.6V」と等しくなったときが判定の閾値となり、これをもって充電量のレベルを判定する。
このため、R1とR2を調整することで放電を開始させる充電量を、ロードセル3の駆動可能なレベル及び発信可能なレベルに調整することができる。このレベルは、用いられるロードセル3の駆動電圧及び発信する信号に応じて任意に設定される。
通信制御手段71は、通信制御回路75とコンデンサC7と抵抗R8とFET1を備えている。コンデンサC7は動作安定用に設けたものである。抵抗R8とFET1は通信制御回路75と信号スイッチ手段72を低消費電力でインターフェースするためのレベル変換に設けたものである。充電部61からの放電により通信制御回路75に電力が供給されると、通信制御回路75の内部で発信に必要な手順が実行される。なお、通信制御回路75は消費電力の小さいものである。
信号スイッチ手段72は、PNPトランジスタTr4と抵抗R6,R7とコンデンサC6を備えている。信号発生手段73を構成する信号発生回路76が比較的大電力を必要とするために、この信号スイッチ手段72では大電力用トランジスタスイッチTr4を使って、信号発生回路76に電力を供給するよう構成している。信号スイッチ手段72では、通信制御回路75からの発信開始の指令がFET1と抵抗R7を通ってトランジスタTr4をONさせると、信号スイッチ手段73で発信を開始させるよう動作する。
信号発生手段73は、上記信号発生回路76とアンテナ77を備えており、信号スイッチ手段72から電力が供給されると、通信制御回路72から受け取った発信のためのデータを無線信号に変換してアンテナ77から発信する。
放電停止手段74は、PNPトランジスタTr3と抵抗R4,R5とコンデンサC4,C5とを備えている。コンデンサC4,C5は、誤動作防止用に設けている。この手段では、通信制御回路75が発信のために必要なデータを信号発生回路76に送出し終えたら、通信制御回路75から抵抗R4を通してトランジスタTr3をONさせる信号を出力する。トランジスタTr3がONとなると放電スイッチ手段65の自己保持は解除となり、コンデンサC5に貯まっていた電力の放電は停止して、発信動作は終了する。
図5に示すように、発電部50の出力が回路部60に取り出される。回路部60には、発電部50で発生した交流電力を整流して充電する充電部61と発信部70とが備えられている。そして、発信部70から発信された信号は、水温検出装置1から離れた場所に設置した受信装置80の受信部81に受信されて記憶部82に保存され、該記憶部82に記憶されたデータが表示部84に表示される。また、上記水温データは、記憶部82からインターネット83を介してあらかじめ設定した外部にも送信できるように構成してもよい。
このように、本実施例1では、回路部60で、圧電セラミックス体10が発電するたびにその出力から交流電圧を取り出し、これを判定手段64に用いて充電量を判定している。このような充電量の間欠的な判定は、充電量が増加するタイミングで効率よく判定される。その上、判定のために無駄な電力を消費することが大幅に抑制されるので、発信に必要な電力を素早く充電して感熱センサー2の作動電源として供給されると共に、発信部70に供給される。
尚、上記受信装置80の表示部84は、例えば、図7に示すように、液晶表示部85と、この液晶表示部85の後側に配置されたバックライト86と、これらを覆うカバー87と、から構成されており、洗面化粧台や浴室の鏡120に配設された表示部84の前面に対応する箇所はハーフミラー構造88で構成され、受信された水温データを上記ハーフミラー構造88に浮かび上がらせた状態でデジタルで表示することができる。この表示時間は、任意に設定することができ、水温データの表示時間経過後は、例えば、時刻表示するように構成してもよい。勿論、この発明にあっては、本水温検出装置1の表示部84は、本実施例1のような構成に限定されるものではなく、使用目的に対応させて公知の適宜な表示部として構成することができ、また、その適用分野も、例えば、原子力発電施設等で本水温検出装置を用いることもでき、この場合には、上記表示部84は、管理施設のモニター等で構成することができる。
このように、この実施例1では、外部電源に頼ることなく、水温の測定を長期間継続して実施することが可能となり、外部電源を必要としないので、外部電源がない場所でも水温の測定を長期間継続して連続的に行なうことができ、ランニングコストもほとんど不要とすることができると共に、計測された水温データを無線で、水温検出装置1から離れた場所に設置されている受信器80の表示部84へと通信して表示することができるので、水温検出装置の設置場所の制約がなく汎用性が向上する、という効果が得られる。
この発明の実施例1に係る水温検出装置が組み込まれた水路の概略的構成を示す説明図である。 同水温検出装置の内部に配設された圧電発電装置の構成を示す平面断面図である。 同圧電発電装置の構成を示す縦断面図である。 測定装置により測定された本圧電発電装置の発電量を示すグラフである。 同圧電発電装置の回路構成を示すブロック図である。 本実施例1に用いられる受信器の構成例を示すブロック図である。 同水温検出装置から送信された水温データを表示する表示部の構成を示す断面説明図である。
符号の説明
P 水路
1 水温検出装置
1C 制御部
2 感熱センサー
10 圧電セラミックス体
13 クッション材
30 圧電発電装置
31 スイッチケース
40 基部材
41,41A,42,42A 鋼球支持弾性体
43,43A,44,44A 鋼球
50 発電部
60 回路部
61 充電部
62 整流手段
63 充電手段
64 判定手段
65 放電スイッチ手段
70 発信部
80 受信装置
84 表示部
100 回転体
101 軸
110 殴打体
120 鏡面部

Claims (5)

  1. 水路内を流れる水温を検出するセンサーの電源を自己発電可能な圧電発電装置で構成し、該圧電発電装置は、少なくとも一の板状に形成された圧電セラミックス体と、バネ材で形成された基部材と、該基部材の端部に固定された鋼球支持弾性体と、この鋼球支持弾性体の両端部にそれぞれ固定されて上記圧電セラミックス体を殴打して該圧電セラミックス体に衝撃を与える鋼球と、で構成し、上記水路内に配設され水流によって回転する回転体の回転力で、上記圧電発電装置の上記鋼球の一方を殴打して振動させ、他方の鋼球がその共振作用によって往復振動を連続して発電が繰り返されることで、水温をセンサーで検知し表示するように構成したことを特徴とする水温検出装置。
  2. 前記鋼球支持弾性体は、基部材から同じ長さを有して同基部材に固定されていると共に、該基部材の両端部に固定される鋼球も、ほぼ同じ形状・重量で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の水温検出装置。
  3. 前記回転体の回転軸に殴打体を連結し、水流によって回転する上記回転体に連結された殴打体が鋼球を殴打することで、自己発電が開始されるように構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の水温検出装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の水温検出装置で計測された水温データを無線で送信し、水温検出装置の近傍の任意の場所に設置された表示装置に該水温データを受信して表示できるように構成されてなる水温検出装置。
  5. 前記表示装置は、鏡或は洗面化粧台の鏡面部に配設されていることを特徴とする請求項4に記載の水温検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013015273A (ja) * 2011-07-05 2013-01-24 Hatano Seisakusho:Kk 浴槽用給湯口アダプター
CN103441560A (zh) * 2013-06-24 2013-12-11 浙江大学 基于压电换能的无线网络传感器通信电源
CN112013992A (zh) * 2020-08-20 2020-12-01 马鞍山市瑞东仪表有限责任公司 一种用于太阳能热水器的温度检测仪表
KR102599395B1 (ko) * 2022-10-13 2023-11-08 김다솜 물사용량 및 온도 측정이 가능한 자가 수력발전 수전

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