JP2005291073A - エンジンシステム - Google Patents

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峰啓 村田
Yasuhiro Tsutsui
泰弘 筒井
Nobuhiro Kondo
暢宏 近藤
嘉則 ▲高▼橋
Yoshinori Takahashi
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【課題】Sパージ運転を行う際に、HC被毒による温度上昇不良を防止し、触媒に吸蔵された硫黄分の除去を適切に行うことができるエンジンシステムを提供すること。
【解決手段】排気通路40に流入する排ガス中のNOxを吸蔵するとともに排ガスの空燃比が理論空燃比以下でNOxを放出・還元し、排ガス中の還元成分が増加し、かつ、所定温度まで昇温され、空燃比が理論空燃比以下とされるSパージ運転時に吸蔵した硫黄分が除去されるNOx吸蔵触媒42と、排気通路40内にHCを含む還元剤成分を供給するHC供給部70とを備え、HC供給部70は、Sパージ運転時にHCを供給するとともに、所定のタイミングでHC供給を所定時間だけ休止する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関の排気に含まれる有害成分や微粒子等を浄化する排気浄化装置に関し、特に、触媒のS被毒を回復させるSパージ運転時の触媒昇温制御に関する。
従来、ディーゼルエンジンの排気管にNOx吸蔵触媒が設けられた排ガス浄化装置が知られている。このようなNOx触媒を用いた排ガス浄化装置は、NOx吸蔵触媒には燃料中の硫黄分により硫黄被毒が発生する。この硫黄の除去のため、定期的(例えば5000km走行に1回)に硫黄分放出のSパージ運転を1分程度行う必要がある。Sパージ運転は、600℃以上の触媒温度が必要である。このために排気配管中に軽油を添加したり、ポスト噴射等により還元成分であるHCの供給を行うことでNOx吸蔵触媒の温度を上昇させる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−166415号公報
上述したエンジンシステムであると次のような問題があった。すなわち、NOx吸蔵触媒が適温に達していない、触媒の劣化が進んでいる等の理由により、供給されたHCがNOx吸蔵触媒で処理されずにNOx吸蔵触媒に吸着するHC被毒が生じる。HC被毒が生じると、NOx吸蔵触媒に酸素が供給されない状態が生じ、HCを供給しつづけても触媒温度は上昇しないため、硫黄分が十分に除去されない虞があった。
図4のグラフD1〜D3は上述した現象を時間経過とともに示す説明図である。すなわち、グラフD1に示すように、Sパージ運転の開始に伴ってHCが一定割合ずつ供給され始める。グラフD3に示すように、当初は触媒温度は上昇するが、HC被毒により酸素が供給されず触媒温度が下降し始めると、グラフD2に示すようにHCスリップ現象が始まる。
そこで本発明は、HCを供給して触媒の温度を上昇させるSパージ運転を行う際に、HC被毒による温度上昇不良を防止し、触媒に付着した硫黄分の除去を適切に行うことができるエンジンシステムを提供することを目的としている。
上記課題を解決し目的を達成するために、本発明のエンジンシステムは次のように構成されている。
(1)エンジンの排気通路に設けられ、前記排気通路に流入する排ガス中のNOxを吸蔵し、かつ、前記排ガスの空燃比が理論空燃比以下で還元剤成分が増加したときに再生処理されるするとともに、前記排ガス中のHC,CO成分が増加し、かつ、所定温度まで昇温され空燃比が理論空燃比とされるSパージ運転時に吸着した硫黄分が除去される触媒と、前記排気通路内にHCを含む還元剤成分を供給する還元剤供給手段と、前記触媒の温度を検出する触媒温度センサとを備え、前記還元剤供給手段は、前記Sパージ運転時に還元剤を供給するとともに、所定のタイミングで還元剤供給を所定時間だけ休止することを特徴とする。
(2)上記(1)に記載されたエンジンシステムであって、前記所定のタイミングは、前記Sパージ運転開始後、Sパージ運転時間と前記触媒の上昇温度との関係に基づいて定められることを特徴とする。
(3)上記(1)に記載されたエンジンシステムであって、前記所定のタイミングは、前記還元剤供給量と前記触媒の温度との関係に基づいて定められることを特徴とする。
本発明によれば、HCを供給して触媒の温度を上昇させるSパージ運転を行う際に、HC被毒による温度上昇不良を防止し、触媒に付着した硫黄分の除去を適切に行うことが可能となる。
エンジンシステム10は、ディーゼルエンジン20を備えている。ディーゼルエンジン20の入口側には吸気配管30が接続され、出口側には排気配管40が接続されている。さらにディーゼルエンジン20の出口側と吸気配管30とは、排ガス(EGRガス)を吸気配管30に還流するEGR配管50とで接続されている。なお、図1中60は過給機、70はHC供給手段における制御部である。
吸気配管30には、吸気側からエアフローセンサ31、過給機60のコンプレッサ61と、インタークーラ32と、吸気スロットル33と、EGR配管50との接続部34とが設けられている。
排気配管40には、ディーゼルエンジン20側から、過給機60のタービン62と、NOx吸蔵触媒42と、このNOx吸蔵触媒42の温度を検出する触媒温度センサ43とが設けられている。NOx吸蔵触媒42の排気上流にはHC供給手段としての排気軽油添加インジェクタ41を備えている。
NOx吸蔵触媒42は排ガス中の酸素量が多いリーン状態の時に、排気配管40に流入する排ガス中のNOxを吸蔵し、かつ、排ガス中の燃料成分を増加させたリッチ状態(空燃比が理論空燃比以下)のときに吸蔵したNOxを再生処理する。
EGR配管50には、排気配管40側から排気ガスを冷却するEGRクーラ51と、排ガスの流量を調節するEGRバルブ52とが設けられている。
HC供給制御部70は、予め定められた制御条件にしたがってHC供給のON/OFFを行う供給判定部71と、一定時間をカウントするタイマ72と、このタイマ72の出力が接続され排気軽油添加インジェクタ41への通電を行う通電部73と、閾値マップM1,M2を記憶したメモリ74とを備えている。供給判定部71の制御入力には、触媒温度測定センサ43の計測値と、メモリ74が接続されている。制御出力には、タイマ72を介して通電部73が接続されている。
閾値マップM1は、昇温開始から最初にSパージ目標温度に到達するまでの運転条件、HC供給量を元にした理想的な昇温速度のマップである。また、閾値マップM2は、一旦、Sパージ目標温度に到達した後の運転条件、HC供給量を元にした理想的な触媒温度のマップである。
このように構成されたエンジンシステム10では、次のような動作でSパージ運転を行う。図2はSパージ運転のフローを示す説明図である。
すなわち、エンジン運転中に、Sパージの要求の有無が判断され(ST10)、要求があればST11に進む。触媒活性温度以上か否かが判断され(ST11)、触媒活性温度以上であればST20に進む。触媒活性温度未満であれば、ポスト噴射等のディーゼルエンジン20側の制御により昇温させる(ST12)。
ST20では、閾値マップM1に基づいて触媒温度の上昇速度が判定される。上昇速度が所定値以上の場合にはHC被毒(吸着)現象が発生していないと判断し、ST21に進む。上昇速度が所定値以下の場合にはST22に進む。
ST21では、触媒温度が所定のSパージ目標温度(例えば600℃)に到達したか否かが判断され、Sパージ目標温度に到達した場合には、ST30に進み、到達していなければST20に戻る。ST22では、HC被毒現象が生じていると判断されることから、通電部73における排気軽油添加インジェクタ41への通電を停止し、一定時間HC供給が中止される。タイマ72によって一定時間経過が計測されると、通電部73により通電HC供給が再開され(ST23)、ST20に戻る。
ST30では、閾値マップM2に基づいて触媒温度が触媒温度下限値以上であるか否かが判定され、触媒温度下限値以上であればST31に進む。触媒温度が下限値未満であればST32に進む。
ST31では、Sパージ運転時間がカウントされ、目標Sパージ時間以上であれば終了し、目標Sパージ時間未満であればST30に戻る。ST32では、一定時間HC供給が中止され、一定時間経過にHC供給が再開され(ST33)、ST30に戻る。
図3のグラフG1〜G3は上述したようなフローでSパージ運転を行った場合におけるHC供給量、触媒出口HCスリップ量、触媒温度の時間変化を示す図である。
Sパージ運転が開始された直後の区間A(ST20〜ST23に相当)では、HC供給量に対する触媒温度が一定以上の割合で上昇しており、HC供給は停止せずに、所定の温度に到達する。
触媒温度に到達した後の区間B(ST30〜ST33に相当)では、触媒温度が目標温度よりも下がると、一定時間(区間C)、HC供給が停止される。この間に触媒に酸素が供給されHCが触媒により処理されることにより、触媒温度が再び上昇する。このような動作を繰り返しながら、Sパージの運転時間が予め設定された時間を超えた時点で、Sパージ運転が終了する。
上述したように、本実施の形態に係るエンジンシステム10においては、HC供給をする際に所定のタイミングでHC供給を一時停止するようにしているので、HC被毒に伴う温度上昇不良を防止することができ、触媒に付着した硫黄分除去のためのSパージ運転を正常に行うことができる。また、Sパージ運転開始時には昇温開始から最初にSパージ目標温度に到達するまでの運転条件、HC供給量を元にした理想的な昇温速度のマップに基づいているため、HC供給の可否を適切に判定できる。さらに、一旦、Sパージ目標温度に到達した後は、Sパージ運転を行うための触媒温度よりも低い温度の場合にはHC供給を停止し、HCスリップ現象に伴うHC被毒の発生を防止することで、触媒温度の低下を防止することができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではない。上述した例では、触媒が劣化してHCの処理効率が低い場合であっても、同様にしてHCスリップ現象を回避し、触媒をSパージ運転のための温度に維持することが可能となる。また、排気通路にディーゼルパティキュレートフィルタを備えた場合におけるフィルタの強制再生時の昇温にも適用可能である。
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは勿論である。
本発明の一実施の形態に係るエンジンシステムの構成を示す説明図。 同エンジンシステムにおけるSパージ運転のフローを示す説明図。 同エンジンシステムにおけるSパージ運転の際のHC供給量、HCスリップ量、触媒温度の時間経過を示す説明図。 従来のエンジンシステムにおけるHC供給量、HCスリップ量、触媒温度の時間経過を示す説明図。
符号の説明
10…エンジンシステム、20…ディーゼルエンジン、30…吸気配管、40…排気配管、41…排気軽油添加インジェクタ、42…NOx吸蔵触媒、43…触媒温度測定センサ、50…EGR配管、52…EGRバルブ、60…過給機、70…制御部、71…供給判定部、72…タイマ、73…通電部、74…メモリ。

Claims (3)

  1. エンジンの排気通路に設けられ、前記排気通路に流入する排ガス中のNOxを吸蔵し、かつ、前記排ガスの空燃比が理論空燃比以下で還元剤成分が増加したときに再生処理されるとともに、前記排ガス中の還元剤成分が増加し、かつ、所定温度まで昇温され空燃比が理論空燃比以下とされるSパージ運転時に吸着した硫黄分が除去される触媒と、
    前記排気通路内にHCを含む還元剤成分を供給する還元剤供給手段と、
    前記触媒の温度を検出する触媒温度センサとを備え、
    前記還元剤供給手段は、前記Sパージ運転時に還元剤を供給するとともに、所定のタイミングで還元剤供給を所定時間だけ休止することを特徴とするエンジンシステム。
  2. 前記所定のタイミングは、前記Sパージ運転開始後、Sパージ運転時間と前記触媒の上昇温度との関係に基づいて定められることを特徴とする請求項1に記載のエンジンシステム。
  3. 前記所定のタイミングは、前記還元剤供給量と前記触媒の温度との関係に基づいて定められることを特徴とする請求項1に記載のエンジンシステム。
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