JP2005290985A - 軸流タービンの排気ディフューザー - Google Patents

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Masanori Yuri
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進 若園
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Abstract

【課題】 軸流タービンの排気ディフューザーにおいて、ストラットの構造及び形状に改良を加え、排気性能の向上を図る。
【解決手段】 軸流タービン1はハブ側チューブ17とチップ側チューブ18により構成される排気ディフューザー16を有する。排気ディフューザー16の中には、作動流体の流れを横切るように上流ストラット20と下流ストラット21とが配置されている。上流ストラット20の背後に発生する後流は下流ストラット21を外れて下流ストラット21同士の間を通過する。
【選択図】 図2

Description

本発明は軸流タービンの排気ディフューザーに関する。
軸流タービンにおいて、最終段の動翼にエネルギーを伝達した作動流体は排気ディフューザーを通って排気される。図12は動翼と排気ディフューザーの位置関係を示す軸流タービン1の概略部分断面図である。軸流タービン1はガスタービンであり、外側にタービンケーシング10を備え、その中に静翼11と動翼12の組み合わせを複数段配置している。動翼12を取り付けたロータ13の後端を軸受ハウジング14に納められた軸受(ジャーナル軸受)15が支持する。軸受ハウジング14は作動流体の流れを横切るように放射状に配置された複数のストラット20によりタービンケーシング10の中心と同心に支持される。なお本明細書において「ストラット」とは、支持の役割を果たす強度部材に加え、流体に対する抵抗を低減するためその外側に設けられるフェアリングも含んだ構造体を指すものとする。
図12中の矢印Fは作動流体の流れを示す。最終段の動翼12を出た作動流体は排気ディフューザー16を通じて排出される。排気ディフューザー16はハブ側チューブ17とチップ側チューブ18を同心に配置したものであり、両チューブの間に環状の流路を形成している。ハブ側チューブ17は円筒形状であるがチップ側チューブ18は下流ほど直径が大きくなる円錐台形状を呈しており、このため排気ディフューザー16は、上流から下流に向かって流路の断面積が次第に大きくなる、いわゆるコニカルディフューザーとなっている。ハブ側チューブ17とチップ側チューブ18の間隔を保って環状流路の形状を維持すること、及びこれをタービンケーシング10の中で支持することもストラット20の役割である。
上記のようなストラット構造、あるいはそれをカバーするフェアリング構造の例は特許文献1や特許文献2に見ることができる。
特開2002−5096号公報(第4頁段落〔0022〕、図1) 特公平6−3145号公報(第4頁、第3−6図)
図12に示すようなガスタービン1においては、長大な排気ディフューザー16が必要となる。そのような長大な排気ディフューザー16を形成するため、上流側と下流側とにストラットが配置される。図12に示すストラット20は上流側に位置するものであり、以下「上流ストラット」の呼称を用いる。下流ストラットは図12の図示範囲を外れたところにある。
排気ディフューザー16を形成する上でストラット構造は不可欠なものであるが、その存在はまた排気流に対しロスをもたらす。この間の事情を図13以下の図を参照しつつ説明する。
図13〜図15はいずれも排気ディフューザー16の模型的断面図で、図13は上流ストラット20の方から下流ストラット21を見通した状況を示すもの、図14は上流ストラット20の箇所の断面を示すもの、図15は下流ストラット21の箇所の断面を示すものである。図中二重線が上流ストラット20を表し、太い実線が下流ストラット21を表す。上流ストラット20はいわゆるタンジェンシャルストラットで、個数は6個である。下流ストラット21はいわゆるラジアルストラットで、個数は3個である。
排気ディフューザー16の中を排気流が流れると、上流ストラット20の背後に後流(wake)が発生する。上流ストラット20の後流が下流ストラット21と関わることにより、様々な現象が生じる。
図16〜図19は図15と同様下流ストラット21の箇所で断面した排気ディフューザー16の模型的断面図である。図16〜図19の各図は、上流ストラット20に対する下流ストラット21の位相(軸流方向に見た角度のずれ)を変えたときに生じる排気流の剥離状況をシミュレーションし、可視化したものである。
図16は下流ストラット21を上流ストラット20に対し位相0゜で配置したときのシミュレーション結果を示す。下流ストラット21の側面で剥離が生じ、排気性能が悪化する。
図17は下流ストラット21を上流ストラット20に対しマイナス7.5゜の位相で配置したときのシミュレーション結果を示す。チップ側チューブ18の内面で剥離が生じ、排気性能が悪化する。悪化の度合いは位相0゜の場合よりはるかに大きい
図18は下流ストラット21を上流ストラット20に対し位相225゜で配置したときのシミュレーション結果を示す。ハブ側チューブ17の外面で剥離が生じ、排気性能が悪化する。悪化の度合いは位相0゜のときと同じくらいである。
なお可視化して図示することはしないが、位相350゜付近に排気性能が極端に悪化する位置がある。
図19は下流ストラット21を上流ストラット20に対し位相135゜で配置したときのシミュレーション結果を示す。剥離は殆ど生じておらず、排気性能の悪化の度合いは小さい。
本発明は、上記のような知見をベースに、ストラットの構造及び形状に改良を加え、排気ディフューザーの排気性能の向上を図ることを目的とする。
本発明では、軸流タービンの排気ディフューザーを次のように構成した。
(1)作動流体の排気流中に上流ストラット及び下流ストラットを配置した軸流タービンの排気ディフューザーにおいて、前記上流ストラット及び下流ストラットを、上流ストラットの背後に発生する後流が下流ストラットを外れて下流ストラット同士の間を通過するように配置した。
(2)作動流体の排気流中に上流ストラット及び下流ストラットを配置した軸流タービンの排気ディフューザーにおいて、前記上流ストラット及び下流ストラットを、上流ストラットの背後に発生する後流が下流ストラットに正面から当たるように配置した。
(3)上記のような排気ディフューザーにおいて、上流ストラットの数を下流ストラットの数の整数倍とした。
(4)上記のような排気ディフューザーにおいて、上流ストラット及び下流ストラットの一方又は双方のハブ側を上流側に前進させた。
(5)上記のような排気ディフューザーにおいて、上流ストラット及び下流ストラットの一方又は双方のチップ側を上流側に前進させた。
(6)上記のような排気ディフューザーにおいて、上流ストラット及び下流ストラットの一方又は双方の中央部をハブ側及びチップ側よりも下流側に後退させた。
(7)上記のような排気ディフューザーにおいて、上流ストラット及び下流ストラットの一方又は双方の側面形状を、ハブ側及びチップ側においてコード長が長く、中央部においてコード長が短くなるように形成した。
(8)上記のような排気ディフューザーにおいて、上流ストラット及び下流ストラットの一方又は双方の側面形状を、ハブ側及びチップ側においてコード長が短く、中央部においてコード長が長くなるように形成した。
(9)上記のような排気ディフューザーにおいて、上流ストラット及び下流ストラットの一方又は双方につき、排気ディフューザーのラジアル方向に関し断面形状に変化を持たせた。
(10)上記のような排気ディフューザーにおいて、上流ストラット及び下流ストラットの一方又は双方の正面形状をバウ形状とした。
(1)作動流体の排気流中に上流ストラット及び下流ストラットを配置した軸流タービンの排気ディフューザーにおいて、前記上流ストラット及び下流ストラットを、上流ストラットの背後に発生する後流が下流ストラットを外れて下流ストラット同士の間を通過するように配置したから、後流が下流ストラットの側面に剥離を生じさせることが殆どなく、排気性能の悪化の度合いをきわめて小さくすることができる。
(2)作動流体の排気流中に上流ストラット及び下流ストラットを配置した軸流タービンの排気ディフューザーにおいて、前記上流ストラット及び下流ストラットを、上流ストラットの背後に発生する後流が下流ストラットに正面から当たるように配置したから、後流が下流ストラットの側面に剥離を生じさせるという現象自体は避けられないものの、排気性能の悪化の度合いが比較的小さい状態で軸流タービンを運転できる。
(3)上記のような排気ディフューザーにおいて、上流ストラットの数を下流ストラットの数の整数倍としたから、後流が下流ストラット同士の間を通過する、あるいは後流が下流ストラットに正面から当たるという関係を、いずれの下流ストラットについても設定しやすくなる。
(4)上記のような排気ディフューザーにおいて、上流ストラット及び下流ストラットの一方又は双方のハブ側を上流側に前進させたから、排気ディフューザーのラジアル方向における排気流の流量配分をコントロールし、ハブ側での剥離を抑制できる。
(5)上記のような排気ディフューザーにおいて、上流ストラット及び下流ストラットの一方又は双方のチップ側を上流側に前進させたから、排気ディフューザーのラジアル方向における排気流の流量配分をコントロールし、チップ側での剥離を抑制できる。
(6)上記のような排気ディフューザーにおいて、上流ストラット及び下流ストラットの一方又は双方の中央部をハブ側及びチップ側よりも下流側に後退させたから、排気ディフューザーのラジアル方向における排気流の流量配分をコントロールし、ハブ側及びチップ側での剥離を抑制できる。
(7)上記のような排気ディフューザーにおいて、上流ストラット及び下流ストラットの一方又は双方の側面形状を、ハブ側及びチップ側においてコード長が長く、中央部においてコード長が短くなるように形成したから、排気ディフューザーのラジアル方向における排気流の流量配分をコントロールし、ハブ側及びチップ側での剥離を抑制できる。
(8)上記のような排気ディフューザーにおいて、上流ストラット及び下流ストラットの一方又は双方の側面形状を、ハブ側及びチップ側においてコード長が短く、中央部においてコード長が長くなるように形成したから、排気ディフューザーのラジアル方向における排気流の流量配分をコントロールし、ハブ側及びチップ側での剥離を抑制できる。
(9)上記のような排気ディフューザーにおいて、上流ストラット及び下流ストラットの一方又は双方につき、排気ディフューザーのラジアル方向に関し断面形状に変化を持たせたから、排気ディフューザーのラジアル方向における排気流の流量配分をコントロールし、ハブ側及びチップ側での剥離を抑制できる。
(10)上記のような排気ディフューザーにおいて、上流ストラット及び下流ストラットの一方又は双方の正面形状をバウ形状としたから、排気ディフューザーのラジアル方向における排気流の流量配分をコントロールし、ハブ側及びチップ側での剥離を抑制できる。
以下、図1〜11に基づき本発明の各実施形態を説明する。
図1は本発明の第1実施形態に係る排気ディフューザーの模型的部分断面図、図2はストラットの配置を図1とは異なった方向から見た模型的断面図である。図1に示す排気ディフューザー16は図12の排気ディフューザーと同様のコニカルディフューザーである。すなわち円筒形状のハブ側チューブ17と円錐台形状のチップ側チューブ18とを同心に配置し、両チューブの間に環状の流路を形成している。流路の中には上流ストラット20と下流ストラット21が排気ディフューザー16の軸線方向に間隔を置いて配置される。
上流ストラット20と下流ストラット21の間隔は、上流ストラット20の後端と下流ストラット21の前端との間隔をL′、上流ストラット20の平均高さをΔRとしたとき、次式の関係を満たすものとする。
L′ < 4ΔR
上流ストラット20及び下流ストラット21は、図2に見られるように、上流ストラット20の背後に発生する後流(wake)30が下流ストラット21を外れて下流ストラット21同士の間を通過するように配置される。図2の配置関係と図19の位相状態、すなわち上流ストラットと下流ストラットの位相を135゜とした位相状態とは対応関係にある。
上記配置によれば、後流30は下流ストラット21同士の間を下流ストラット21に干渉することなく通過し、下流ストラット21の側面に剥離31を生じさせることが少ない。従って、排気性能の悪化の度合いが小さい。
第1実施形態の構成は排気ディフューザー16の構造が次の条件を満たすときに特に有効である。すなわち上流ストラット20の出口(後端)における環状流路の面積をA1、下流ストラット21の出口(後端)における環状流路の面積をA2とした場合、
A2/A1 > 1.5
であるか、あるいはチップ側チューブ18の開き角度θ(図1参照)が6゜以上であると、下流ストラット21の側面に剥離31が生じやすくなる。後流30が下流ストラット21に干渉することなく下流ストラット21同士の間を通過するようにすることにより、上記のような剥離の生じやすい条件にもかかわらず、剥離31を軽度のものとすることができる。
上流ストラット20の数は下流ストラット21の数の整数倍とする。このようにすることにより、後流30が下流ストラット21同士の間を通過するという関係を、いずれの下流ストラット21についても設定しやすくなる。
図3は本発明の第2実施形態を示す図2と同様の模型的断面図である。ここでは上流ストラット20及び下流ストラット21を、上流ストラット20の背後に発生する後流30が下流ストラット21に正面から当たるように配置する。図3の配置関係と図16の位相状態、すなわち上流ストラットと下流ストラットの位相を0゜とした位相状態とは対応関係にある。
上記配置は、後流30が下流ストラット21の側面に剥離を生じさせると言う現象自体は避けられないものの、位相全般の中では排気性能の低下の度合いは比較的小さい。
第2実施形態の構成は排気ディフューザー16の構造が次の条件を満たすときに特に有効である。すなわち上流ストラット20の出口(後端)における環状流路の面積をA1、下流ストラット21の出口(後端)における環状流路の面積をA2とした場合、
A2/A1 < 1.5
であると、下流ストラット21を通過する排気流の流速が大きくなり、下流ストラット21の側面に剥離が生じやすくなる。後流30が下流ストラット21に正面から当たるようにすることにより、上記のような剥離の生じやすい条件にもかかわらず、剥離を軽度のものとすることができる。
上流ストラット20の数は下流ストラット21の数の整数倍とする。このようにすることにより、後流30が下流ストラット21に正面から当たるという関係を、いずれの下流ストラット21についても設定しやすくなる。
図4は本発明の第3実施形態を示す排気ディフューザーの模型的断面図である。ここでは上流ストラット20のハブ側をチップ側に比べ上流側に前進させている。下流ストラット21についてもそのハブ側をチップ側に比べ上流側に前進させている。
上記構造により、排気ディフューザー16のラジアル方向における排気流の流量配分をコントロールし、ハブ側での剥離を抑制できる。
図4では上流ストラット20と下流21の両方ともハブ側をチップ側に比べ上流側に前進させているが、上流ストラット20と下流ストラット21の一方のみにこのような構造を採用することとしても一定の効果は得られるものである。
図5は本発明の第4実施形態を示す排気ディフューザーの模型的断面図である。ここでは上流ストラット20のチップ側をハブ側に比べ上流側に前進させている。下流ストラット21についてもそのチップ側をハブ側に比べ上流側に前進させている。
上記構造により、排気ディフューザー16のラジアル方向における排気流の流量配分をコントロールし、チップ側での剥離を抑制できる。
図5では上流ストラット20と下流21の両方ともチップ側をハブ側に比べ上流側に前進させているが、上流ストラット20と下流ストラット21の一方のみにこのような構造を採用することとしても一定の効果は得られるものである。
図6は本発明の第5実施形態を示す排気ディフューザーの模型的断面図である。ここでは上流ストラット20の中央部をハブ側及びチップ側よりも後退させており、上流ストラット20の側面形状は湾曲形状(いわゆるスキュー形状)になっている。下流ストラット21の中央部もハブ側及びチップ側よりも後退し、下流ストラット21の側面形状は湾曲形状(いわゆるスキュー形状)になっている。
上記構造により、排気ディフューザー16のラジアル方向における排気流の流量配分をコントロールし、ハブ側及びチップ側での剥離を抑制できる。
図6では上流ストラット20と下流21の両方とも中央部をハブ側及びチップ側より後退させているが、上流ストラット20と下流ストラット21の一方のみにこのような構造を採用することとしても一定の効果は得られるものである。
図7は本発明の第6実施形態を示す排気ディフューザーの模型的断面図である。ここでは上流ストラット20の側面形状を、ハブ側及びチップ側においてコード(cord:弦)長が長く、中央部においてコード長が短くなるように形成した。なおコード長は上流ストラット20の側面投影における水平方向の長さに相当する。下流ストラット21についてもその側面形状を、ハブ側及びチップ側においてコード長が長く、中央部においてコード長が短くなるように形成した。コード長の長短差は平均コード長の1割以上とする。
上記構造により、排気ディフューザー16のラジアル方向における排気流の流量配分をコントロールし、ハブ側及びチップ側での剥離を抑制できる。
図7では上流ストラット20と下流21の両方ともハブ側及びチップ側においてコード長が長く、中央部においてコード長が短くなるように形成しているが、上流ストラット20と下流ストラット21の一方のみにこのような構造を採用することとしても一定の効果は得られるものである。
図8は本発明の第7実施形態を示す排気ディフューザーの模型的断面図である。ここでは上流ストラット20の側面形状を、ハブ側及びチップ側においてコード長が短く、中央部においてコード長が長くなるように形成した。下流ストラット21についてもその側面形状を、ハブ側及びチップ側においてコード長が短く、中央部においてコード長が長くなるように形成した。コード長の長短差は平均コード長の1割以上とする。
上記構造により、排気ディフューザー16のラジアル方向における排気流の流量配分をコントロールし、ハブ側及びチップ側での剥離を抑制できる。
図8では上流ストラット20と下流21の両方ともハブ側及びチップ側においてコード長が短く、中央部においてコード長が長くなるように形成しているが、上流ストラット20と下流ストラット21の一方のみにこのような構造を採用することとしても一定の効果は得られるものである。
図9は本発明の第8実施形態を示すストラットの正面図である。第8実施形態では排気ディフューザー16のラジアル方向に関しストラットの断面形状に変化を持たせる。図9においてはストラットが中央部分において厚味を有し、ハブ側及びチップ側はそれよりも薄くなっている。これにより、排気ディフューザー16のラジアル方向における排気流の流量配分をコントロールし、ハブ側及びチップ側での剥離を抑制できる。この構造は上流ストラット20と下流ストラット21の双方に適用してもよく、その一方だけに適用することとしてもよい。
図10は本発明の第9実施形態を示すストラットの正面図である。第9実施形態ではストラットの正面形状をバウ(bow)形状、すなわち湾曲形状にする。これにより、排気ディフューザー16のラジアル方向における排気流の流量配分をコントロールし、ハブ側及びチップ側での剥離を抑制できる。この構造は上流ストラット20と下流ストラット21の双方に適用してもよく、その一方だけに適用することとしてもよい。
実施形態相互の関係について言えば、第3〜第7実施形態はそれぞれ第1実施形態と第2実施形態のどちらかと組み合わせて実施することが可能である。第8実施形態と第9実施形態は、それぞれ、第1〜第7実施形態と組み合わせて実施可能である。第3〜第7実施形態を第1実施形態又は第2実施形態と組み合わせたものにさらに第8実施形態又は第9実施形態を組み合わせて実施することも可能である。第8実施形態と第9実施形態を組み合わせて実施することもできる。第8実施形態と第9実施形態の組み合わせを、他の実施形態、又は他の実施形態同士の組み合わせに組み合わせることも可能である。
上流ストラット20及び下流ストラット21の断面形状は、図2又は図3に示すような長円(偏平)形状であってもよく、図11に示すような翼形状であってもよい。
以上本発明の各実施形態につき説明したが、この他、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、フロー中に上流ストラット及び下流ストラットを配置する流体機械に広く利用可能である。
第1実施形態に係る排気ディフューザーの模型的部分断面図 第1実施形態の排気ディフューザーのストラットの配置を示す模型的断面図 第2実施形態に係る排気ディフューザーのストラットの配置を示す模型的断面図 第3実施形態に係る排気ディフューザーの模型的部分断面図 第4実施形態に係る排気ディフューザーの模型的部分断面図 第5実施形態に係る排気ディフューザーの模型的部分断面図 第6実施形態に係る排気ディフューザーの模型的部分断面図 第7実施形態に係る排気ディフューザーの模型的部分断面図 第8実施形態に係るストラットの正面図 第9実施形態に係るストラットの正面図 ストラットの変形構造を示す断面図 軸流タービンの概略部分断面図 排気ディフューザーの模型的断面図 排気ディフューザーの模型的断面図にして、上流ストラットの箇所で断面したもの 排気ディフューザーの模型的断面図にして、下流ストラットの箇所で断面したもの 排気流のシミュレーション結果を示す排気ディフューザーの模型的断面図にして、下流ストラットの箇所で断面したもの 図16と同様の模型的断面図にして、下流ストラットの位相を変えたもの 図16と同様の模型的断面図にして、下流ストラットの位相を図17からさらに変えたもの 図16と同様の模型的断面図にして、下流ストラットの位相を図18からさらに変えたもの
符号の説明
1 軸流タービン
10 タービンケーシング
11 静翼
12 動翼
13 ロータ
14 軸受ハウジング
15 軸受
16 排気ディフューザー
17 ハブ側チューブ
18 チップ側チューブ
20 上流ストラット
21 下流ストラット
30 後流
31 剥離

Claims (10)

  1. 作動流体の排気流中に上流ストラット及び下流ストラットを配置した軸流タービンの排気ディフューザーにおいて、
    前記上流ストラット及び下流ストラットを、上流ストラットの背後に発生する後流が下流ストラットを外れて下流ストラット同士の間を通過するように配置したことを特徴とする軸流タービンの排気ディフューザー。
  2. 作動流体の排気流中に上流ストラット及び下流ストラットを配置した軸流タービンの排気ディフューザーにおいて、
    前記上流ストラット及び下流ストラットを、上流ストラットの背後に発生する後流が下流ストラットに正面から当たるように配置したことを特徴とする軸流タービンの排気ディフューザー。
  3. 上流ストラットの数を下流ストラットの数の整数倍としたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の軸流タービンの排気ディフューザー。
  4. 上流ストラット及び下流ストラットの一方又は双方のハブ側を上流側に前進させたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の軸流タービンの排気ディフューザー。
  5. 上流ストラット及び下流ストラットの一方又は双方のチップ側を上流側に前進させたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の軸流タービンの排気ディフューザー。
  6. 上流ストラット及び下流ストラットの一方又は双方の中央部をハブ側及びチップ側よりも下流側に後退させたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の軸流タービンの排気ディフューザー。
  7. 上流ストラット及び下流ストラットの一方又は双方の側面形状を、ハブ側及びチップ側においてコード長が長く、中央部においてコード長が短くなるように形成したことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の軸流タービンの排気ディフューザー。
  8. 上流ストラット及び下流ストラットの一方又は双方の側面形状を、ハブ側及びチップ側においてコード長が短く、中央部においてコード長が長くなるように形成したことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の軸流タービンの排気ディフューザー。
  9. 上流ストラット及び下流ストラットの一方又は双方につき、排気ディフューザーのラジアル方向に関し断面形状に変化を持たせたことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の軸流タービンの排気ディフューザー。
  10. 上流ストラット及び下流ストラットの一方又は双方の正面形状をバウ形状としたことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の軸流タービンの排気ディフューザー。
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