JP2005290338A - タイル床の防滑 - Google Patents

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Abstract

【課題】タイル床面において磨耗や湿潤状態において滑り易くなった床を、質感を変えることなく、再防滑処理に適する洗浄剤を提供する。
【解決手段】有機酸と酸性フッ化アンモニウムとマグネシウムと、イソピルアルコールと重曹との混合液からなり、酸とフッ素によってタイル表面に粗面を形成すると共に、重曹で汚れ成分をタイル表面から分離して洗浄する。

Description

本発明は、焼成タイルや自然石タイルで形成したタイル床の防滑洗浄剤に関するものである。
大浴場、玄関ホール、洗面場、ホテルの厨房、玄関ポーチ等の床面には、表面に適宜な釉薬を塗布して焼成した焼成タイルや自然石を研磨した石タイル等が採用されている。これらのタイルはその光沢の必要性から書面が滑らかであるため、水膜が存在すると非常に滑り易く危険である。
そこで従来より光沢の低下を抑えて防滑効果を発揮させるために、タイルの表面に細かい凹凸面(ミクロ単位の穴)を形成することが提案されている。例えば、特開平4−203160号公報には、骨材を混合した樹脂で床面を被覆する手段が示されており、実開58−135440号には、フッ素化合物(フッ化水素酸液、フッ化アンモニウム液)とアルカリとの混合物に澱粉を添加し、フッ素化合物によるセラミックタイルの表面腐食で、タイル表面を細かい粗面に形成することが示されており、更に実用新案登録第3004915号公報には、エチレングリコール、モノブチルエーテル、フッ素イオン、アンモニウムイオン、硫酸イオンを成分とする液剤を、タイル床面に塗布し、ブラシで強く擦った後、重曹等の中和剤で中和処理した後、更に水洗乾燥して、タイル床面にミクロ単位の小孔による粗面を形成する手段が示されている。
前記のタイル床面の各防滑処理は、新設の建築物のタイルを対象としているが、経年変化によってタイル面の粗面形成を必要としてくる。然しタイル表面には汚れが強く付着している場合が多く、前記の防滑処理手段をそのまま採用したとしても、タイル床表面の汚れを溶解せずにそのまま残存してしまう。即ちタイル床面の防滑再処理には不適当である。
また前記のタイル面の粗面形成による防滑処理は、必ずしも安全性に優れているとは言えない。例えばタイル材質のうちガラス質を腐食させるフッ素イオンと水素イオンを含有するフッ素化合物は、毒性が強いことが知られており、また硫酸等の強酸類も作業者の皮膚に付着すると危険である。従って有人作業となるタイル床面の再防滑処理には不適当である。そこで本発明は、優れた洗浄効果を具備し、且つ安全性に優れ、タイル床の再防滑処理に適した防滑洗浄剤を提案したものである。
課題を解決しようとするための手段
本発明に係るタイル床の防滑洗浄剤は、有機物と、酸性フッ化アンモニウムと硫酸とイソピルアルコールと重曹との混合水溶液からなることを特徴とするものである。特にクエン酸を有機酸として使用し酸性フッ化アンモニウムと硫酸とイソピルアルコールと重曹を使用し、前記の含有率が、重量割合で約3%、3%1%、10%、2%である水溶液としたことを特徴とするタイルの防滑洗浄剤。
従って重曹による汚れ成分をタイル表面から分離して水溶液に取り込み、更にフッ素イオンによるガラス質の腐食と、酸によって、タイル組成物の溶解によってタイル表面に粗面が形成されることになる。而も水溶液内の混合組成物は、直接人体に影響を与えるものではないので安全であり、更に防滑処理後の中和処理も必要としない。
次に本発明の実施の形態について説明する。本発明の防滑洗浄剤は、有機物と酸性フッ化アンモニウムとマグネシウムとイソピルアルコールと重曹との混合水溶液からなるもので、有機酸として一般に紛体状態で食品添加物として市販されているクエン酸を使用し、酸性フッ化アンモニウム、一般に防腐剤として使用されている白色結晶体のものを使用した。
本発明の防滑洗浄剤は、攪拌槽内に390リットルの水を入れ、これにクエン酸8kg、酸性フッ化アンモニウム8kg、硫酸1kg、イソピルアルコール10kg、重曹4.5kgを投入して調製したものである。
而して前記手法で調製した防滑洗浄剤(水溶液)は、そのまま若しくは2〜3倍に希釈して使用するもので、現に使用されているタイル床に滴下(100ml/平方メートル)し、ブラッシングを行い、15〜20分間放置し、再度ブラッシングした後に水道水で洗い流してタイル床の防滑洗浄処理を終了するものである。即ちフッ素イオンと酸によるタイル表面のエッチングがなされ、酸及び界面活性剤によってタイル床からの汚れを分離して洗浄処理がなされるものである。
尚前記防滑洗浄剤(水溶液)は、通常手作業によるものであるから、その安全性の確認のため、次の各試験を実施した。
毒性試験は、OECD化学物質試験法ガイドライン「401急性経口毒性試験」及び「402急性経皮毒性試験」を準用し、医薬品GLP基準に準処して実施した。試験結果は、経口試験では、ラット5匹に対して各投与量3000mg/kgとし、14日間の観察期間中に死亡例が無く、投与後の一般性状にも変化が無かった。軽皮試験でも、各投与量10g/kgとし、14日間に死亡例もなく、一般性状にも変化は無かった。
また皮膚接触の安全性を確認するため、ウサギ6匹の背部皮膚(擦過傷皮膚及び非擦過傷皮膚)に、前記水溶液を塗布して皮膚一次刺激性試験を実施した。結果は4時間後に、適用局所に紅斑(評点1又は2)及び浮腫(評点1)が認められ、48時間後の観察で、1例の適用箇所に紅斑(評点1)が認められたが、浮腫は観察されず、72時間後の観察では異常所見が認められなかった。従って前記実施の防滑洗浄剤(水溶液)は、「軽度刺激物」と判定され、刺激性の程度は、10%硫酸および5%水酸化ナトリウムと比較して明らかに軽度であると認められた。
従って前記防滑洗浄剤は、従前の防滑剤に比較して危険性が著しく減少していると認められ、作業時の取り扱いが容易になったものである。
尚本発明は、前記した実施形態の他に、無害な有機酸であれば、クエン酸の代用となるものを任意に採用することができ、また界面活性剤も、他の含有物との混合に支障がなく、相応の洗浄力を具備するものであれば、他の種類のものを使用しても良いものである。
発明の効果
以上のように本発明は、有機酸と、中性フッ化アンモニウムと、界面活性剤との混合水溶液からなるタイル床の防滑洗浄剤であり、タイル表面に粗面を形成する共に、汚れ成分をタイル表面から分離して洗浄するものであり、特に安全性に優れその取り扱いが容易であるので、有人作業となる建築物の再防滑処理に最適な液剤を提供できたものである。

Claims (3)

  1. 有機酸と酸性フッ化アンモニウムとマグネシウムイソプロピルアルコールと重曹との混合水溶液からなることを特徴とするタイル床の防滑洗浄剤。
  2. 請求項1の記載のタイル床の防滑洗浄剤に於いて、クエン酸を有機酸として使用するマグネシウムは架橋反応を抑制し、組成物のポットライフ調整剤として作用したことを特徴とするタイル床の防滑洗浄剤。
  3. 請求項2記載のタイル床の防滑洗浄剤に於いて、クエン酸と酸性フッ化アンモニウムとマグネシウムとイソピルアルコールと重曹との含有比率が重量割合で約3%,3%,1%,1%,2%である水溶液としたことを特徴とするタイル床の防滑洗浄剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012012520A (ja) * 2010-07-01 2012-01-19 Daido Yushi Kogyo Kk 防滑剤
JP2012125758A (ja) * 2010-11-27 2012-07-05 Watanabe Shoji Kk 床材の防滑処理方法

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