JP2005289481A - 食品収納容器・食品収納容器の製造方法 - Google Patents

食品収納容器・食品収納容器の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 新たな設備、工程を設けることなくべたつきを防止できるとともに、コスト上昇も抑制でき、パルプモールドのゴミ処理特性を十分に活かせる食品収納容器及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 植物性の流動性原料を型内に流し込んでプレス成形してなる食品収納容器(パルプモールド)1には、ご飯を入れる収納部2やおかず等を入れる収納部3、4、5、6が形成されている。ご飯を入れる収納部2の底面全体及び側面の一部には、方眼ハッチングで示すように、オス型の表面に凹凸を付けることにより、粗面化処理(凹凸形成)が施されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、弁当箱等として用いられる食品収納容器に関し、詳しくは、葦やさとうきび、ケナフ等を成分とする植物性の流動性原料(水分を含んだ液状原料)を型内に流し込んでプレス成形して得られる食品収納容器及びその製造方法に関する。
この種の食品収納容器は、一般に、パルプモールド又はパルプモールド容器などと呼ばれている。素材が植物性で生ゴミ(可燃ゴミ)として処理が容易であるため、環境保全の観点からも支持され、近年急速に普及しつつある。
製造方法を簡単に説明すると、植物性の流動性原料を、網状の絞り部材と水抜き部を有するメス型内に流し込み、オス型との間で1工程目のプレス成形を行い、次いで成形品を取り出し、仕上げ用のメス型とオス型で2工程目のプレス成形を行う方式となっている。
2工程目のプレス成形で容器内面側は鏡面仕上げに近い状態となる。容器裏面は網目から突出した部分が平坦化されるものの、内面側に比べて梨地状の粗い面となる。裏面側は目に触れにくく、それ以上の美観も要求されないため、また、コストをできるだけ低くする等の観点から、上記2工程による仕上げ状態で市場に流通している。
弁当箱としては、周知のようにプラスチック製のものが多く出回っているが、プラスチック製のものとパルプモールドを比べた場合、パルプモールドでは上述のように内面は鏡面仕上げに近い状態に仕上げられるものの、プラスチック製に比べてその表面が緻密で滑らかでないため、ご飯や餅等のべたつき易い食品を入れた場合、表面との密着力が強くなって取りづらく、食べにくいという問題があった。
この問題を解消するために、ラミネート加工等の手法によりポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂等のフィルムを容器内側表面に貼ったり、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂を吹き付けて皮膜を形成する等の試みがなされている。
特開2002−225156号公報
樹脂フィルムを貼る方式では、不燃ゴミに分類される樹脂フィルムが引き剥がし可能であるため、ゴミ処理においては、パルプモールドと樹脂フィルムの分別を要求され、手間が掛かる。
樹脂フィルムによって、ご飯等を入れた場合のべたつきは防止できるものの、折角のパルプモールドの生ゴミとしての処理容易性を低下させる。また、上述した2工程の他に、ラミネート加工のための工程及び設備を新たに設けることは、僅かなコスト上昇が市場競争力に大きな影響を与えるこの分野において、好ましくない。
ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂を塗ったり吹き付けたりして皮膜(薄膜)を形成する方式では、皮膜の程度によっては地方自治体の清掃局の要請基準をクリアして生ゴミとしての処理が可能な場合もあり得るが、クリアできない場合も想定される。
クリアできない場合には、パルプモールドの特性(ゴミ処理優位性)を完全に失わせることになる。
また、塗ったり吹き付ける方式では、皮膜を均一に形成することが非常に難しく、何十万、何百万という数で製造されるこの種の食品収納容器において、不良品の出る割合は必然的に多くなる。
コスト面からの問題も上記フィルム方式と同様に存在する。
本発明は、新たな設備、工程を設けることなくべたつきを防止できるとともに、コスト上昇も抑制でき、パルプモールドのゴミ処理特性を十分に活かせる食品収納容器及びその製造方法の提供を、その目的とする。
本発明者の考察によれば、ご飯や餅を入れた場合のべたつきは、素材特有の表面性状(プラスチックのように滑らかでない)によるものであり、ご飯や餅等との接触面積を少なくすれば、べたつきを低減できると予想される。
上記考えの下、請求項1記載の発明では、植物性の流動性原料を型内に流し込み、プレス成形してなる食品収納容器において、容器内面の少なくとも一部が粗面化処理されていることを特徴とする。
請求項2記載の発明では、植物性の流動性原料を型内に流し込み、プレス成形してなる食品収納容器において、容器内が複数の収納部に区画され、これらの収納部のうち少なくとも1つの且つその少なくとも一部が粗面化処理されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明では、請求項1又は2記載の食品収納容器において、上記粗面化処理が、型に凹凸を付けてなされたものであることを特徴とする。
請求項4記載の発明では、請求項3記載の食品収納容器において、上記凹凸の大きさが、ご飯粒よりも小さい幅及び深さに設定されていることを特徴とする。
請求項5記載の発明では、請求項1乃至4のうちの何れか1つに記載の食品収納容器において、植物性の流動性原料を型内に流し込み、プレス成形してなる蓋を有していることを特徴とする。
請求項6記載の発明では、請求項5記載の食品収納容器において、上記蓋の内面の少なくとも一部が、粗面化処理されていることを特徴とする。
請求項7記載の発明では、請求項6記載の食品収納容器において、上記粗面化処理が、型に凹凸を付けてなされたものであることを特徴とする。
請求項8記載の発明では、請求項7記載の食品収納容器において、上記凹凸の大きさが、ご飯粒よりも小さい幅及び深さに設定されていることを特徴とする。
請求項9記載の発明では、請求項1乃至4のうちの何れか1つに記載の食品収納容器において、内面にポリエチレン樹脂をコーティングした成形加工原紙をプレス成形してなる蓋を有していることを特徴とする。
請求項10記載の発明では、請求項9記載の食品収納容器において、上記ポリエチレン樹脂の含有量が3%〜6%であることを特徴とする。
請求項11記載の発明では、請求項5乃至10のうちの何れか1つに記載の食品収納容器において、上記蓋を合わせた状態で、帯状の紙材により一体に結束されていることを特徴とする。
請求項12記載の発明では、植物性の流動性原料をメス型内に流し込み、オス型との間でプレス成形してなる食品収納容器の製造方法において、オス型に凹凸を付けて容器内面の少なくとも一部を粗面化処理することを特徴とする。
請求項13記載の発明では、植物性の流動性原料を、網状の絞り部材と水抜き部を有するメス型内に流し込み、オス型との間でプレス成形してなる食品収納容器の製造方法において、凹凸を反転させたメス型とオス型を用いてプレス成形を行うことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、植物性の流動性原料を型内に流し込み、プレス成形してなる食品収納容器において、容器内面の少なくとも一部が粗面化処理されていることとしたので、パルプモールドのゴミ処理特性を維持しながら、ご飯等を入れた場合のべたつきを防止でき、使用性を向上させることができる。
請求項2記載の発明によれば、植物性の流動性原料を型内に流し込み、プレス成形してなる食品収納容器において、容器内が複数の収納部に区画され、これらの収納部のうち少なくとも1つの且つその少なくとも一部が粗面化処理されていることとしたので、ご飯の他に多種類のおかずが区別して入れられる弁当箱等において、パルプモールドのゴミ処理特性を維持しながら、べたつきを防止でき、使用性を向上させることができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の食品収納容器において、上記粗面化処理が、型に凹凸を付けてなされたものであることとしたので、パルプモールドのゴミ処理特性を維持しながら、べたつきを防止でき、使用性を向上させることができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の食品収納容器において、上記凹凸の大きさが、ご飯粒よりも小さい幅及び深さに設定されていることとしたので、ご飯のべたつきを確実に防止することができる。
請求項5記載の発明によれば、請求項1乃至4のうちの何れか1つに記載の食品収納容器において、植物性の流動性原料を型内に流し込み、プレス成形してなる蓋を有していることとしたので、容器本体と蓋とを分別する必要がなく、ゴミ処理を容易にすることができる。
請求項6記載の発明によれば、請求項5記載の食品収納容器において、上記蓋の内面の少なくとも一部が、粗面化処理されていることとしたので、蓋へのご飯
等のべたつきを防止することができる。
請求項7記載の発明によれば、請求項6記載の食品収納容器において、上記粗面化処理が、型に凹凸を付けてなされたものであることとしたので、蓋におけるべたつきを防止できる。
請求項8記載の発明によれば、請求項7記載の食品収納容器において、上記凹凸の大きさが、ご飯粒よりも小さい幅及び深さに設定されていることとしたので、蓋に対するご飯等のべたつきを確実に防止できる。
請求項9記載の発明によれば、請求項1乃至4のうちの何れか1つに記載の食品収納容器において、内面にポリエチレン樹脂をコーティングした成形加工原紙をプレス成形してなる蓋を有していることとしたので、蓋における印刷性を向上させることができ、容器全体のオリジナリティーを向上させることができる。
請求項10記載の発明によれば、請求項9記載の食品収納容器において、上記ポリエチレン樹脂の含有量が3%〜6%であることとしたので、成形時の破れを防止できるとともに、成形後の蓋機能を長期に亘って維持でき、且つ、生ゴミとしての処理基準をクリアすることができる。
請求項11記載の発明によれば、請求項5乃至10のうちの何れか1つに記載の食品収納容器において、上記蓋を合わせた状態で、帯状の紙材により一体に結束されていることとしたので、容器全体のゴミ処理を容易にすることができる。
請求項12記載の発明によれば、植物性の流動性原料をメス型内に流し込み、オス型との間でプレス成形してなる食品収納容器の製造方法において、オス型に凹凸を付けて容器内面の少なくとも一部を粗面化処理することとしたので、請求項1又は2記載の効果に加え、凹凸によるデザイン性を付与することができ、容器のオリジナリティーを向上させることができる。
請求項13記載の発明によれば、植物性の流動性原料を、網状の絞り部材と水抜き部を有するメス型内に流し込み、オス型との間でプレス成形してなる食品収納容器の製造方法において、凹凸を反転させたメス型とオス型を用いてプレス成形を行うこととしたので、新たな設備、工程を設けることなくべたつきを防止できる食品収納容器を得ることができる。
以下、本発明の第1の実施形態を図1乃至図4に基づいて説明する。
食品収納容器1は、パルプモールド容器であり、ご飯を入れる収納部2と、ご飯以外のおかず等を入れる収納部3、4、5、6がそれぞれ区画形成されており、上面の縁部は断面円弧状のリブ7として形成されている。
食品収納容器1の全体的強度は、上記リブ7と、長手方向に延びるリブ8、このリブ8に直交する短手方向のリブ9、10、11により確保されている。
上述した製法の特性により、食品収納容器1の内面側(食品を入れる側)は滑らかなに仕上げられており、裏面側は粗面となっている。
ご飯を入れる収納部2とその隣の収納部4には、ご飯のべたつきを防止するための粗面化処理(方眼で表示)が施されている。この粗面化処理は図示しないプレス金型のオス型の表面に凹凸を付けてプレスすることによりなされる。
図2(図1におけるA−A線での断面)に示すように、粗面化処理は、収納部2の底面と側面全体に亘ってなされている。収納部4においても粗面化処理は、底面と側面全体に亘ってなされているが図2では省略している。凹凸は、図3に示すように、収納部2の底面2a及び側面に、半球状の凸部12を千鳥状に配置・形成することによって構成されている。パルプモールドの厚みt1は約0.8mmであり、半球状の凸部12の高さt2は約0.5mmである。
図4に示すように、半球状の凸部12の径dは、約1mm、凸部12間の距離wも約1mmである。
すなわち、凹凸の大きさは、ご飯粒の大きさ(約3mm)よりも小さい幅及び深さに設定されている。従ってご飯粒は凸部12間に入り込みにくくなる。これにより、収納部2の底面と側面に対するご飯粒の接触は大幅に低減され、べたつきが防止される。
本実施形態では収納部2の底面2a及び側面に凸部12を形成しているが、同様の大きさでパルプモールドの厚みt1内に凹部として形成しても、本発明における粗面化機能は実現できる。但し、パルプモールドの厚みt1内に凹部として形成した場合には強度が低下する虞があるので、本実施形態では凸状に形成している。
本実施形態における粗面化処理の範囲は、図1に示した通りである。凹凸の粗面化処理により、収納部2に例えばご飯を入れた場合、べたつきはほとんど解消される。また、収納部4に例えば餅を入れた場合にも、べたつきが防止される。
本実施形態では、プレス金型におけるオス型の表面に凹凸を付与し、通常のプレス工程においてパルプモールドに粗面化処理を施すため、粗面化処理のための工程を別途設ける必要がなく、粗面化処理のための新たな設備を設ける必要もない。単に金型の表面に凹凸を形成するだけなので、コスト上昇もほとんど来たさない。
もちろん、新たな金型を配置し、別途粗面化処理工程を設けてもよい。この場合でもパルプモールド自体の変形処理のみであるので、従来に比べてフィルム剥がしの面倒さや不良品が出るといった問題は生じない。
凸部の形状は半球状に限定されず、図5に示すように、四角形の凸部13としてもよく(第2の実施形態)、他にも多種多様な形状を採用することができる。すなわち、ご飯等のべたつきを防止できる機能が得られればよく、凸部又は凹部の形状には左右されない。
上記実施形態では、通常の弁当箱の形状を有するパルプモールドを例示したが、図6に示すように、椀状又はどんぶり状のパルプモールド(食品収納容器)14においても上記と同様の粗面化処理を実施でき(第3の実施形態)、その他の形状のパルプモールドにおいても同様である。図6においては、底面及び側面全体に亘って粗面化処理を施している。
第1〜第3の実施形態において、蓋は限定していないが、蓋もパルプモールドとすれば、容器全体を生ゴミとして処理することができる。この場合、パルプモールドの蓋の内面にも上記と同様の粗面化処理を施せば、蓋を押してご飯を圧縮したような場合でも蓋におけるご飯粒のべたつきを防止することができる(第4の実施形態)。
図7に基づいて、第5の実施形態を説明する。
本実施形態では、食品収納容器15は、パルプモールドの容器本体16と、この容器本体16の上面開口を塞ぐ蓋17を有している。容器本体16は第1の実施形態と同様に、底面及び側面全体に亘って粗面化処理が施されている。
蓋17は、内面にポリエチレン樹脂をコーティングした成形加工原紙をプレス成形して形成されている。成形加工原紙におけるポリエチレン樹脂の含有量は3%〜6%である。この含有量とすることにより、四隅におけるプレス成形時の皺発生部の強度が保たれ、破れることなく成形できる。成形後も十分な保形性が得られ、開くことがなく、容器本体16の上面開口を略密閉する機能が長期に亘って得られる。
また、実験により、上記ポリエチレン樹脂の含有量の場合、東京都の清掃局の生ゴミとしての焼却処理条件をクリアできることが確認されている。
蓋17はパルプモールドと異なり、表面が滑らかで印刷性に優れるため、多種多様な印刷を施すことができ、例えば弁当箱として用いる場合には、オリジナル性を文字やデザインによりアピールすることができる。
容器本体16に弁当を詰めた後、蓋17を閉め、その後、図示しない自動結束機により帯状ないしテープ状の紙材18で蓋17が離れないように結束する。
このようにすれば、弁当を食べた後の容器の全てを生ゴミとして処理することができ、分別の煩わしさが無く、ゴミ処理が容易となる。自動結束により衛生面にも優れる。
紙材18は紐状でもよい。また、容器全体の外周面を一方向で結束しているが、十字に結束してもよい。また、弁当を詰めない空の状態で流通させるときに、容器本体16と蓋17を1組として一体に扱う場合にも紙材18で結束するようにしてもよい。実施形態1〜4においても同様に結束することができる。
図8は、従来におけるパルプモールドの成形用金型を模式的に示している。メス型20は水抜き部としての水抜き孔20aを有しており、型内表面には網状部材22がセットされている。この状態で、パイプ23より植物性の流動性原料をメス型20内に流し込み、その後、オス型21を駆動してプレス成形する(第1工程)。
第1工程が完了すると、未仕上げ状態のパルプモールドが取り出され、水抜き孔20aや網状部材22を有しないメス型(図示省略)にセットされ、図示しないオス型によりプレス成形して仕上げがなされる(第2工程)。
上述のように、パルプモールドの裏面側には仕上げ工程後にも網状部材22の痕が残り、粗い表面性状を有している。
本発明者の実験により、パルプモールドの裏面側の粗面レベルでも、ご飯等のべたつきを十分に防止できることが確認されている。
図9に基づいて、第6の実施形態を説明する。
本実施形態では、上記実験事実に基づき、凹凸を反転させたメス型とオス型を用いてプレス成形を行うことを特徴としている。
図9に示すように、メス型24は、パルプモールド容器の内面形状に対応した形状を有しており、これに対応してオス型25の形状が決定されている。符号24aは水抜き孔を示している。
従来と同様の工程によりプレス成形して出来上がったパルプモールドの内面は、従来における網状部材22に起因した裏面側の粗さと同様の粗さを有している。
本実施形態ではパルプモールドの内面全体が粗面化処理されるため、ご飯を入れる収納部のみを特定して粗面化処理することはできないが、食品を詰めた後では粗面化処理による粗さはほとんど露呈しないため、外観の見劣りの問題はほとんどない。
本発明の第1の実施形態における食品収納容器の斜視図である。 図1のA−A線における断面図である。 図2における二点鎖線円の部分の拡大図である。 凸部の配置パターンを示す概要平面図である。 第2の実施形態における凸部の配置パターンを示す概要平面図である。 第3の実施形態における食品収納容器の概要断面図である。 第5の実施形態における食品収納容器の蓋を離した状態の斜視図である。 従来におけるパルプモールドの製造方法を示す模式図である。 第6の実施形態における食品収納容器(パルプモールド)の製造方法を示す模式図である。
符号の説明
1 食品収納容器
2、3、4、5、6 収納部
17 蓋
18 帯状の紙材
24 メス型
25 オス型

Claims (13)

  1. 植物性の流動性原料を型内に流し込み、プレス成形してなる食品収納容器において、
    容器内面の少なくとも一部が粗面化処理されていることを特徴とする食品収納容器。
  2. 植物性の流動性原料を型内に流し込み、プレス成形してなる食品収納容器において、
    容器内が複数の収納部に区画され、これらの収納部のうち少なくとも1つの且つその少なくとも一部が粗面化処理されていることを特徴とする食品収納容器。
  3. 請求項1又は2記載の食品収納容器において、
    上記粗面化処理が、型に凹凸を付けてなされたものであることを特徴とする食品収納容器。
  4. 請求項3記載の食品収納容器において、
    上記凹凸の大きさが、ご飯粒よりも小さい幅及び深さに設定されていることを特徴とする食品収納容器。
  5. 請求項1乃至4のうちの何れか1つに記載の食品収納容器において、
    植物性の流動性原料を型内に流し込み、プレス成形してなる蓋を有していることを特徴とする食品収納容器。
  6. 請求項5記載の食品収納容器において、
    上記蓋の内面の少なくとも一部が、粗面化処理されていることを特徴とする食品収納容器。
  7. 請求項6記載の食品収納容器において、
    上記粗面化処理が、型に凹凸を付けてなされたものであることを特徴とする食品収納容器。
  8. 請求項7記載の食品収納容器において、
    上記凹凸の大きさが、ご飯粒よりも小さい幅及び深さに設定されていることを特徴とする食品収納容器。
  9. 請求項1乃至4のうちの何れか1つに記載の食品収納容器において、
    内面にポリエチレン樹脂をコーティングした成形加工原紙をプレス成形してなる蓋を有していることを特徴とする食品収納容器。
  10. 請求項9記載の食品収納容器において、
    上記ポリエチレン樹脂の含有量が3%〜6%であることを特徴とする食品収納容器。
  11. 請求項5乃至10のうちの何れか1つに記載の食品収納容器において、
    上記蓋を合わせた状態で、帯状の紙材により一体に結束されていることを特徴とする食品収納容器。
  12. 植物性の流動性原料をメス型内に流し込み、オス型との間でプレス成形してなる食品収納容器の製造方法において、
    オス型に凹凸を付けて容器内面の少なくとも一部を粗面化処理することを特徴とする食品収納容器の製造方法。
  13. 植物性の流動性原料を、網状の絞り部材と水抜き部を有するメス型内に流し込み、オス型との間でプレス成形してなる食品収納容器の製造方法において、
    凹凸を反転させたメス型とオス型を用いてプレス成形を行うことを特徴とする食品収納容器の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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