JP2005287778A - パターヘッド - Google Patents
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Abstract
【課題】 樹脂製のフェース部材がリーディングエッジを構成するパターヘッドにおいて、フェース面下部でパッティングをしても打球感が損なわれず、リーディングエッジの耐傷性も改善する。
【解決手段】 フェースに一部がソール面に達する凹部を有する金属製のヘッド本体に、凹部に対応する形状に形成され、リーディングエッジを形成するエッジ材と、フェースを形成するフェース材から成る樹脂製のフェース部材を前記凹部に嵌め込んで構成されるゴルフ用パターヘッドであって、エッジ材はフェース材よりも表面硬度が高い材料で構成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 フェースに一部がソール面に達する凹部を有する金属製のヘッド本体に、凹部に対応する形状に形成され、リーディングエッジを形成するエッジ材と、フェースを形成するフェース材から成る樹脂製のフェース部材を前記凹部に嵌め込んで構成されるゴルフ用パターヘッドであって、エッジ材はフェース材よりも表面硬度が高い材料で構成されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、金属製のヘッド本体と、ヘッド本体のフェースに樹脂で構成されるフェース部材が配置されたゴルフ用パターヘッドに関する。
従来、パターヘッドは全金属製のものが一般的であったが、打球感の改善や距離感を出しやすいなどの理由で、金属製のヘッド本体のフェース面に樹脂製のフェース部材を配置したものが登場した。このような樹脂製のフェース部材を配置する場合は、金属製のヘッド本体のフェース外形から数mm内側にオフセットした凹部を設け、別に成形させた樹脂製のフェース部材を凹部に嵌め込み接着により一体化する。また、上級者はフェース面下部のリーディングエッジ付近で打撃することがあるので、樹脂製のフェース部材をソール面まで露出させたものも存在する。
特開2001−185302号公報
ところが、樹脂製のフェース部材がソール面まで露出すると、打球感は良好になるものの、リーディングエッジに傷がつきやすいという問題を有していた。
本発明は、かかる問題点を解決するために、フェース面下部で打撃したときの打球感を良好に保ち、かつリーディングエッジが傷つきにくいパターヘッドを提供することを目的とする。
本発明に係わるパターヘッドは、1つの局面では、フェースに一部がソール面に達する凹部を有する金属製のヘッド本体に、凹部に対応する形状に形成され、リーディングエッジを形成するエッジ材と、フェースを形成するフェース材から成る樹脂製のフェース部材を前記凹部に嵌め込んで構成されるゴルフ用パターヘッドであって、エッジ材はフェース材よりも表面硬度が高い材料で構成されている。
打球感を良好に保つには、フェース材の表面硬度はショア硬度D73以下であることが望ましい。一方で、リーディングエッジの耐傷性を確保するためにはエッジ材はショア硬度D74以上であることが望ましい。
本発明に係わるパターヘッドは、別の局面では、エッジ材は、表面側から伸びる第1の接合面と、第1の接合面よりもソール面から離れた位置にあり、裏面から伸びる第2の接合面と、第1の接合面と第2の接合面を繋ぐ、当接面と接合裏面と別の当接面で区画される。
フェース材は打球感を良好にするためにショア硬度D73以下の樹脂で構成し、エッジ材はショア硬度D74以上の樹脂で構成する。このような構成にすることで、フェース面下部でパッティングをしても良好な打球感を得ることができ、エッジ部の欠けや傷の発生を抑えることができる。
また、フェース材とエッジ材の接合部分は、エッジ材が小さいため単純なパーティングでは十分な接合面積を確保できないが、接合裏面をアンカー状に設けることにより接合面積を増やして接合強度を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
フェース材8には、例えば、ポリエチレン樹脂やポリアミド樹脂などの熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂やポリウレタン樹脂などの熱硬化性樹脂、また、それらのエラストマーや、カーボン繊維またはガラス繊維の強化樹脂が使用可能であり、表面硬度はそれぞれの材料において、ショア硬度D73以下にすることが望ましい。
エッジ材9には、例えば、ポリエチレン樹脂やポリアミド樹脂などの熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂やポリウレタン樹脂などの熱硬化性樹脂、また、それらのエラストマーや、カーボン繊維またはガラス繊維の強化樹脂が使用可能であり、表面硬度はそれぞれの材料において、ショア硬度D74以上にすることが望ましい。
図1に、本発明の実施例1におけるパターヘッド1を示す。フェース材8をアトフィナ・ジャパン(株)製のPEBAX6333で構成し、エッジ材9をBASFジャパン(株)製のエラストラン1174Dで構成し、両者を一体化してフェース部材4とした。このフェース部材4を、ステンレス製のヘッド本体2に設けたフェース面3の凹部に接着してパターヘッド1を作製した。
比較例1として、フェース部材4をPEBAX6333で形成し、凹部の形状が実施例1と同じステンレス製のヘッド本体2に接着したパターヘッド1、比較例2として、フェース部材4をPEBAX6333で形成し、凹部はソール面まで達する切り欠き部分がなく、リーディングエッジがステンレスで構成されたヘッド本体2に接着したパターヘッド1を作製して実打試験を行った。
打球感は、実際のグリーン上で、実施例1、比較例1、比較例2のパターを3名の被験者に順不同で各々10回、フェース面下部でパッティングを繰り返して評価した。使用球はブリヂストンスポーツ(株)製ニューイングである。
耐傷試験は、グリップ部が回転運動の支点になるようにパタークラブを固定し、パタークラブのシャフト軸線が鉛直線に対して45度になるように持ち上げて、コンクリート面にスイング落下させる動作を20回繰り返し、リーディングエッジからソール面にかけての傷の深さで良否を判別した。評価の結果を表1に示す。
本発明の実施例1のパターヘッドでは、フェース面下部(リーディングエッジ付近)の打球感も良く、耐傷試験の結果も良好であった。比較例1は、打球感は良好であったがエッジ材の硬度が不足しており、耐傷試験でリーディングエッジ部に深さ0.3mm程度の傷が無数に発生した。比較例2のパターヘッドでは、耐傷試験は良好であったが、フェース面下部でパッティングしたときの打球感が硬く、良い評価を得られなかった。
図2の(イ)はフェース部材の正面図であり、(ロ)は、フェース材8とエッジ材9の接合部を示す、(イ)のA−A’の拡大断面図である。エッジ材9の寸法が小さく十分な接合面積が確保できないので、ソール面にほぼ平行になるように長さ3mmの第1の接合面13と長さ3mmの第2の接合面12を設けて実質的な接合面積を確保している。ソール面からの第1の接合面までの距離は2mm、第2の接合面までの距離Lは6mmである。
第1の接合面13と第2の接合面12の長さの和はフェース部材4の全幅Bよりも長く、その差に等しい長さの接合裏面16を配置した。本実施例ではフェース部材4は全幅6mmであり、接合背面16の長さは1mmである。各接合面と接合背面16は各々長さ2mmの当接面でつなぎ、エッジ材9を規定している。
このように、フェース材8とエッジ材9の接合面を、アンカー状の構造としたので、接合強度を確保することができる。比較例として、第1の接合面13と第2の接合面12の和がフェース部材4の全幅Bと同じであり、第1と第2の接合面をソール面に対してほぼ垂直な1つの当接面で連結した、アンカー構造のないフェース部材4を作製した。
本発明の実施例と比較例はともに、エッジ材9を射出成形で形成しフェース部材4を成型する金型にエッジ材9を挿入した後、フェース材の材料を射出成形する、所謂インサート成形でフェース材8とエッジ材9を接合してフェース部材4を作製した。
実施例と比較例のサンプルを各々10ピース準備し、フェース材8とエッジ材9を専用ジグに固定し、引っ張り試験によりフェース部材4が破壊されるまで張力を加え、破損箇所が接合面で有るか否かで接合強度の合否を判断した。
本発明のアンカー構造を有するフェース部材4は、すべてのサンプルがフェース材8の幅が最も薄くなる、当接面15の近傍のフェース材8で破損した。比較例は、すべてのサンプルが接合面で剥離した。このことから、アンカー構造を設けることで接合強度が改善されたことが解る。
また、エッジ材9にフェース材4の材料を5〜10wt%混合してエッジ材9を成形することも、さらに接合強度を上がるために有効である。
本発明は、ゴルフ用パターヘッドに広く適用される。
1 パターヘッド、2 ヘッド本体、3 フェース、4 フェース部材、5 トウ、6 ヒール、7 リーディングエッジ、8 フェース材、9 エッジ材、10 表面、11 背面、12 接合面、13 接合面、14 当接面、15当接面、16 接合背面
Claims (3)
- フェース(3)に少なくとも一部がソール面に達する凹部を有する金属製のヘッド本体(2)に、前記凹部に対応する形状に形成され、リーディングエッジ(7)を形成するエッジ材(9)と、フェース(3)を形成するフェース材(8)から成る樹脂製のフェース部材(4)を前記凹部に嵌め込んで構成されるゴルフ用パターヘッド(1)であって、前記エッジ材(9)は前記フェース材(8)よりも表面硬度が高い材料で構成されていることを特徴とするパターヘッド(1)。
- 前記エッジ材(9)の表面硬度は、ショア硬度D74以上であることを特徴とする請求項1のパターヘッド(1)。
- 前記エッジ材(9)は、表面(10)側から伸びる第1の接合面(13)と、前記第1の接合面(13)よりもソール面から離れた位置にあり、裏面(11)から伸びる第2の接合面(12)と、前記第1の接合面(13)と第2の接合面(12)を繋ぐ、当接面(14)と接合裏面(16)と当接面(15)で区画されることを特徴とする請求項1のパターヘッド(1)。
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