JP2005287742A - 歯列矯正具 - Google Patents

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昭 中嶋
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Abstract

【課題】大臼歯の遠心移動を効率良く行うことが可能な歯列矯正具を提供する。
【解決手段】唇頬側で歯列弓に沿って配置されるアーチワイヤ5と、そのアーチワイヤ5を歯列方向に移動可能な状態で歯に拘束するブラケット4とを備える。そして、両端部が互いに離れる方向にばね力を発揮するスプリングワイヤ6を使用し、その一端部を対象とする大臼歯T1に連結し且つ他端部を上記大臼歯T1よりも前側に位置する上記アーチワイヤ5の部分に連結した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、大臼歯を遠心移動させるための歯列矯正具に関する。
大臼歯を遠心移動(奥歯側に移動)させる歯列矯正具としては、例えば図5に示す矯正具がある。この方式では、固定源となる歯50と、遠心移動させたい大臼歯51との間に、コイルスプリング52を圧縮して取り付け、固定源となる歯50に反力をとって上記大臼歯51を遠心移動させる。
また、図6に示す歯列矯正具もある。この矯正具は、口蓋側の肉部に密着するプラスチック製のベース部材53と、一端部をそのベース部材53に連結し且つ他端部を遠心移動させたい大臼歯51に連結する水平配置のスプリングワイヤ54とからなる。符号54aは、ばね力発生部である。符号55は上記ベース部材を他の歯に固定する固定用のワイヤである。この歯列矯正具では、ベース部材53に反力をとってスプリングワイヤ54のばね力によって上記大臼歯51を遠心移動させる。
そして、数週間掛けて左右各1本の大臼歯51の遠心移動が完了したら、その大臼歯51よりも前の大臼歯について再度矯正具を取り付け直して遠心移動させる。
しかしながら、前者の歯列矯正具では、大臼歯51を遠心移動させる際の反力によって、固定源となる歯50を前方移動させることとなる。特に、この矯正具では、1本の歯50だけを直接の固定源としているために、その負担が大きいという問題がある。このため、大臼歯51に掛ける力がその分小さくなり、遠心移動が完了するまでの期間が長くなる。
また、後者の矯正具では、スプリングワイヤ54が水平配置であることから、対象とする大臼歯51に対し、遠心方向の力を掛ける際に、当該大臼歯51に対し歯列方向内側に向かう力も掛かってしまうという問題がある。
また、上述のような大臼歯51の遠心移動に使用される歯列矯正具は、数ヶ月も装着したままであり不衛生となるが、一般に、大臼歯51の遠心移動のための歯列矯正具では着脱可能な機構となっていない。
本発明は、このような点に着目してなされたもので、大臼歯の遠心移動を効率良く行うことが可能な歯列矯正具を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、本発明のうち請求項1に記載した発明は、唇頬側で歯列弓に沿って配置されるアーチワイヤと、そのアーチワイヤを歯列方向に移動可能な状態で歯に拘束するブラケットとを備え、大臼歯を遠心方向に移動させるための歯列矯正具において、
両端部が互いに離れる方向にばね力を発揮するスプリングワイヤを使用し、そのスプリングワイヤは、その一端部を大臼歯に連結し且つ他端部を上記大臼歯よりも前側に位置する上記アーチワイヤの部分に直接連結したことを特徴とするものである。
ここで、上記スプリングワイヤとは、延在方向の1箇所若しくは2箇所以上の部位が、山形に屈曲成形されてばね力を発揮可能なばね力発生部となっているワイヤである。上記山形の頂部がコイル状となっている場合も.ある。
本発明によれば、スプリングワイヤの他端部をアーチワイヤに接続することで、大臼歯を遠心移動する際の固定源を複数の歯とすることが可能となり、固定源となる歯に対する負担を小さなものとすることが可能である。
次に、請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した構成に対し、請求項1に対し、口蓋側の肉部に密着するベース部材と、両端部が互いに離れる方向にばね力を発揮する第2スプリングワイヤとを備え、その第2スプリングワイヤは上記ベース部材と大臼歯とを連結し、かつ、上記第2スプリングワイヤのばね力を発生するばね力発生部は、縦置きの配置となっていることを特徴とするものである。
本発明によれば、第2スプリングワイヤのばね力発生部が縦置きとなっていることから、バネ力は、略水平軸周りの力として両端部が開く方向に付勢される。これにより、対象とする大臼歯を遠心方向に移動させる際に、当該大臼歯に対し歯列の内方若しくは外方に向かう力が作用することを防止若しくは大幅に低減できる。
次に、請求項3に記載した発明は、請求項2に記載した構成に対し、上記第2スプリングワイヤの他端部は、着脱可能に大臼歯に連結されることを特徴とするものである。
着脱可能となることで、適宜外してクリーニングなどが可能となり衛生的となる。
本発明によれば、効率良く大臼歯を遠心方向に移動させることが可能となる。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態の歯列矯正具を上顎側に適用した場合の模式図である。
本実施形態の歯列矯正具は、唇頬側の第1矯正具1と口蓋側の第2矯正具2との組合せからなる。なお、第1及び第2矯正具1,2は一緒に使用する方が治療期間を短くできるので好ましいが、第1若しくは第2矯正具1,2の一方だけを個別に使用しても良い。
第1矯正具1は、ブラケット3、アーチワイヤ5及び左右のスプリングワイヤ6を備える。
すなわち、各歯の頬側の歯面(外側の面)には、それぞれブラケット3が取り付けられている。各ブラケット3には、横方向に延びるワイヤ取付け部(スロット、チューブ等)が形成され、その各ワイヤ取付け部に対し、歯列弓に沿って延びるアーチワイヤ5が、延び方向に摺動可能な状態で取り付けられている。これによって、歯列弓方向に案内可能となっている。
そして、略山形のスプリングワイヤ6は、撓められた状態で、その一端部が移動対象となる大臼歯T1に連結され、その他端部が、その大臼歯T1より前の歯間に位置する上記アーチワイヤ5の部分(ブラケット3間)に直接連結されている。なお、本実施形態では、上記スプリングワイヤ6の他端部とアーチワイヤ5との連結は、図2のように、図7に示すような2つのかしめ部を有する薄板8をかしめることで連結している。薄板8を使用したかしめで連結することで、ろう付け等で連結する場合に比べて簡易に連結することができる。また、上記スプリングワイヤ6は頬側の肉に沿って配置されている。また、図8に示すような薄板9は、スプリングワイヤ6の他端部を同様にかしめることで連結しアーチワイヤ5を自由に通ることが出来る。符号7はオープンコイルスプリングである。
また、第2矯正具2は、ベース部材10、左右の第2スプリングワイヤ11、及び左右の固定用ワイヤ12を備える。
なお、移動対象となる大臼歯T2、及びベース部材10を固定する歯T3には、その歯T2,T3の外周を取り囲むようにしてバンド状の金属板が取り付けられている。
上記ベース部材10は、歯列内に位置する、つまり口蓋側の肉部に密着可能なプラスチック製からなるパッド状の部材である。下顎側に取り付ける場合には舌と干渉しない大きさとなっている。
上記各第2スプリングワイヤ11は、前端側11aが上記ベース部材10に固定され且つ後端部11bが上記大臼歯T2の金属板に連結している。そのスプリングワイヤ6の略中央部にはばね力を発生するばね力発生部11cを有しそのばね発生部11cを撓ませて取り付けることで、ベース部材10に反力をとって大臼歯T2に遠心方向の力を加える。本実施形態では、左右の第2スプリングワイヤ11は、左右対称に配置され、左右の前端部は一体となって上記ベース部材10に固定されている。
また、上記第2スプリングワイヤ11は、バネ力発生部分11cが縦置きに配置されている。
また、上記各固定用ワイヤ12の内端部は上記ベース部材10に固定され且つ外端部12aは上記固定用の歯T3に連結されている。図1では、左右の固定用ワイヤ12は、左右対称に配置され、左右の内端部は一体となっている。
ここで、口蓋側に配置するワイヤを少なくする目的で、図3に示すように、スプリングワイヤ6と固定用ワイヤ12のベース部材10側のワイヤ部分を合流させて、当該ベース部材10への固定する部分を1本のワイヤとしても良い。このときにはベース部材10も小さくすることが可能である。
また、第2スプリングワイヤ11及び固定用ワイヤ12と上記歯を囲む各金属板とは、当該金属板からワイヤを取り外し可能に連結されている。
その脱着可能な連結は、例えば、リンガルロック機構や、図4のような機構を採用すれば実現できる。
図4の機構を説明する。上記バンド状の金属板14に対し軸を上下に向けた筒体15が固着され、上記ワイヤ16の端部に上記筒体15に掛止させるロック部が形成されている。そのロック部は、ベース部材側から先端部に向けて屈曲成形されて形成され、先端側に向けて、立上り部16a、上側水平部16b、立下がり部16c、下側水平部16dと連続して屈曲形成され、上側水平部16b及び下側水平部16dが筒体15を挟んで上下に対向配置される。そして、上記上側水平部16bにロウ着けされたピン17が下方に延び、そのピン17が上側から上記筒体15内に差し込まれることで取り付けられる。
次に、上記歯列矯正具の作用・効果などについて説明する。
上記第1矯正具1にあっては、スプリングワイヤ6の端部をアーチワイヤ5に連結することで、その連結部よりも遠位にある数本の歯が固定源として作用することから、その分、大臼歯T1に加える力を大きくすることができて治療期間を短縮することができる。図1では、左右のスプリングワイヤ6のアーチワイヤ5への取付け点P間に位置する前側の4本の歯が固定源となる。また、左右にスプリングワイヤ6が配置されていることから、遠心移動させる際の反力は、取付け点P−P間のアーチワイヤ5部分で圧縮力としても負担するので、上記4本の歯に伝達される力はその分だけ小さい。
また、複数本の歯を固定源とすることから、大臼歯T1を遠心移動する際に各固定源となる歯に負荷される外力は小さくなり、その固定源となる歯の不要な変位を小さくすることができる。
さらに、上記第1矯正具1と共に第2矯正具2を使用することで同時期に複数の大臼歯を遠心移動させることができる。このとき、第2スプリングワイヤ11のバネ力発生部11cを縦置きつまり、略水平軸周りに回転する方向の力として大臼歯T2に入力される。このため、大臼歯T2には遠心移動する方向の力が掛かる際に、従来のような歯列の内側(口蓋側)若しくは外側(唇頬側)方向に向かう力が無いか小さくなり、効率よく大臼歯T2を歯列弓に沿って遠心移動させることが可能となる。
ここで、上記各図では、上顎側の大臼歯を対象とする図となっているが、下顎側の大臼歯に対しても適用可能である。また、他の矯正具と併用して使用しても構わない。
本発明に基づく実施形態に係る歯列矯正具を示す模式図である。 本発明に基づく実施形態に係るスプリングワイヤとアーチワイヤとの連結例を示す図である。 本発明に基づく実施形態に係る第2矯正具の別例を示す図である。 本発明に基づく実施形態に係るワイヤと金属板との取付け構造例を示す図である。 従来の矯正具の例を示す図である。 従来の矯正具の例を示す図である。 クリンパブルストップを示す図である。 クリンパブルチューブを示す図である。
符号の説明
1 第1矯正具
2 第2矯正具
4 ブラケット
5 アーチワイヤ
6 スプリングワイヤ
7 オープンコイルスプリング
8 薄板(クリンパブルストップ)
9 薄板(クリンパブルチューブ)
10 ベース部材
11 第2スプリングワイヤ
11c ばね力発生部
12 固定用ワイヤ
T1、T2 大臼歯

Claims (3)

  1. 唇頬側で歯列弓に沿って配置されるアーチワイヤと、そのアーチワイヤを歯列方向に移動可能な状態で歯に拘束するブラケットとを備え、大臼歯を遠心方向に移動させるための歯列矯正具において、
    両端部が互いに離れる方向にばね力を発揮するスプリングワイヤを使用し、そのスプリングワイヤは、その一端部を大臼歯に連結し且つ他端部を上記大臼歯よりも前側に位置する上記アーチワイヤの部分に直接連結したことを特徴とする歯列矯正具。
  2. 口蓋側の肉部に密着するベース部材と、両端部が互いに離れる方向にばね力を発揮する第2スプリングワイヤとを備え、その第2スプリングワイヤは上記ベース部材と大臼歯とを連結し、かつ、上記第2スプリングワイヤのばね力を発生するばね力発生部は、縦置きの配置となっていることを特徴とする請求項1に記載した歯列矯正具。
  3. 上記第2スプリングワイヤの他端部は、着脱可能に大臼歯に連結されることを特徴とする請求項2に記載した歯列矯正具。
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Cited By (2)

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