JP7328150B2 - 固定された結紮タブを有する歯科矯正ブラケット - Google Patents

固定された結紮タブを有する歯科矯正ブラケット Download PDF

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Description

[0001]本出願は、その開示全体が本明細書に参照として組み込まれている、2017年5月2日に出願された米国特許出願第62/500,334号の利益を主張するものである。
[0002]本開示は、概して弧線を歯に接続するための歯科矯正装置を目的とし、より詳細には、ブラケットの弧線を挿入または取り外すために、前に開口している弧線スロットを有する歯科矯正ブラケットを目的とする。
[0003]歯科における方向に関する用語の以下の定義が、本開示の歯科矯正ブラケットの構造を説明するために、本明細書で使用されることになる。
[0004]近心側- 歯列弓の前に沿って向かう方向。
[0005]遠心側- 歯列弓の後に沿って向かう方向。
[0006]頬側/唇側- 歯列弓に直角に頬または唇に向かう方向。簡略的に、前または前方向とも称される。
[0007]舌側- 歯列弓に直角に舌に向かう方向。簡略的に、後または後方向とも称される。
[0008]チップ- 近心側-遠心側へのブラケットまたは歯の傾き。
[0009]トルク- 唇側-舌側へのブラケットまたは歯の傾き。
[0010]咬合側/切縁側- 歯の咬合面に向かう方向。
[0011]歯茎側- 歯肉に向かう方向。簡略的に、歯茎側および咬合側/切縁側の方向は、垂直方向とも称される。
[0012]下顎側- 下顎に向かう方向。
[0013]上顎側- 上顎に向かう方向。
[0014]二重の近心側-遠心側に延びる二重のトンネル、すなわち弧線スロットを有する、歯科矯正ブラケットを提供することが知られている。通常は、例えば米国特許第6,682,345号のように、後部トンネルはブラケットの前に閉じられている。閉じられたトンネルは、弧線の延長に垂直な、より容易である前から後への水平方向の挿入ではなく、弧線を閉じられたトンネルに貫通させて、その延長方向に突き通すことによって設定する必要がある。しかし、唇側-頬側に開口した一対の弧線スロットを含む、知られているブラケットが存在する。一対の弧線スロットのうちの一方は、弧線と協働し、かつ弧線とブラケットとの間に加えられた選択的な力が存在する場合に、歯冠チッピングおよび歯根アップライトの動きを可能にし、他方は、矩形弧線と協働する場合に、トルク、および近心側-遠心側の軸方向制御を提供し得る。米国特許第4,842,512号を参照されたい。このブラケットの課題は、弧線を唇側-頬側に開口した弧線スロットに維持するために、結紮糸を要することである。結紮糸は、小さい可撓性バンドであり、弧線を所定の位置に保持するために、ブラケット上のタイウイングの周りを包む。結紮糸は、エラストマー材料、または金属線もしくはバンドで作ることができる。
[0015]結紮糸を使用することから生じる課題は、弧線をブラケットの弧線スロットに維持するための結紮糸に依存する必要性を排除する、自己結紮の歯科矯正ブラケットによって対処されてきた。自己結紮ブラケットは、結紮糸がエラストマー性であるか、またはワイヤの形態であるかに関わらず、結紮の欠陥で生じる任意の課題を排除するよう意図される。自己結紮ブラケットは通常、弧線をそのスロットに閉じ込める可動構成要素を有する。例えば、結紮ラッチのばね部材を有する自己結紮ブラケットが、米国特許第5,711,666号に開示されている。しかし、可動部品を有する自己結紮ブラケットは、食物の粒を過剰に溜め、口の組織を刺激して、開閉の手順に困難を課す傾向を有する、複雑な機構構造によって負担となる。
[0016]他の自己結紮ブラケットは可撓性部材を使用する。この可撓性部材は、弧線を弧線スロットの中に押し込むのを可能にするよう湾曲または曲がるが、通常の使用中に弧線の解放を防止するのに十分堅くなるよう意図される。米国特許第6,582,226号および同第6,663,385号は、ブラケットの中に構築される可撓性結紮糸を有する、このようなブラケットの例である。これらのブラケットは、可撓性結紮部材をブラケットの残りの硬質材料の中に組み込むという点で、製作における困難を呈する。
[0017]可動または可撓性部品を有さない、静的な自己結紮ブラケットも知られている。1つの例が、米国特許出願第20160030139号に示される。このブラケットは、矩形または長円形など、不均一な断面を有する弧線の使用を要し、大小の寸法を画定する。ブラケットは、弧線スロットへの狭い入口アパーチャを画定する、固定されたウイング部を有する。入口アパーチャは、小さい寸法の弧線断面のみを受け入れる狭い幅を有する。弧線を設定する間、弧線の小さい寸法が入口アパーチャに入るように、弧線は回転される。これによって弧線が、弧線スロットに横方向に入るのを可能にし、その際に弧線断面の大きい寸法が入口アパーチャに入るよう、弧線は回転される。大きい寸法は、入口アパーチャを戻って嵌合するには大きすぎるので、ゆっくりと回転させて弧線の小さい寸法がスロットから戻って出るよう導けるまで、弧線は弧線スロットにとどまる。この構造は、方形または円形の断面の弧線が使用できないという不利点を有する。
[0018]別の静的自己結紮ブラケットが、米国特許第7,306,457号に示されている。このブラケットは、歯の上に固定されるよう、かつ弧線を受け入れるためのスロットが設けられるよう意図された、支持体を有する。維持手段は、弧線をスロットの内側に係止するよう、弧線に干渉することができる。維持手段は、支持体と共に一片として作られた一対の突起物によって形成され、スロットを頂部で区切り、弧線に干渉する維持部分を有する。一対の突起物には、スロットに接近するためのチャネル開口部を区切る、2つの反対側の面が設けられる。このブラケットの課題は、その挿入スロットが水平に対してある角度をもった直線に延びることである。そのため、任意の弧線が最終的な水平の弧線スロットに回転され得る前に、ブラケットと係合する弧線部分の全てが、挿入スロットと完全に整合する必要がある。これは、設定手順を複雑にする。
[0019]1つの態様において、本開示は、自己結紮であるが、可動部分、可撓性部分、および特別に形成された弧線の断面を必要としない、歯科矯正ブラケットに関する。本開示のブラケットは、前面および後面を伴う基部を有する。基部の後面は、歯冠の装着に適合される。本体部材は基部の前面に装着され、基部から本体部材の前面に向けて前方へ延びる。本体部材は、上半部および下半部を含む。弧線スロット面は、本体部材の両半部上に形成される。本体部材の上半部は、その下側に弧線スロット面を有し、本体部材の下半部は、その上側に弧線スロット面を有し、それによって両弧線スロット面は、少なくとも部分的に対向関係にある。両弧線スロット面は、弧線スロットの高さを画定する、弧線スロット面の直近の垂直分離箇所によって、垂直方向に分離される。
[0020]ブラケットは少なくとも2つのスロット境界タブを有する。各々のスロット境界タブは、本体部材の上下両半部のうちの一方の上に形成され、本体部材の上下両半部のうちの他方に向かって垂直に延びる。スロット境界タブは、スロット境界タブが装着された本体部材の半部の弧線スロット面を、少なくとも部分的に越えて延びる。スロット境界タブと対向関係にある、本体部材の上下両半部のうちの他方の部分は、スロット境界タブが、本体部材の上下両半部のうちの他方に、弧線スロットの高さには近付かずに接近するよう配置される。スロット境界タブのうちの一方は、本体部材の前面に、または本体部材の前面近くに位置され、他方のスロット境界タブは、本体部材の前面と基部の前面との中間に位置される。したがって、本体部材の両半部の弧線スロット面、およびスロット境界タブは、少なくとも2つの弧線スロットを共に画定する。少なくとも2つの弧線スロットは、ブラケットの前から接近可能であり、少なくとも2つの弧線が本体部材の両半部によってそれらの中で支持されるのを可能にする高さおよび深さを有する。
[0021]別の態様において、本開示のブラケットは、本体部材の両半部に弧線スロット面を、および入口開口部を有する2つの弧線スロットを共に画定する、舌側-唇側に離された一対のスロット境界タブを有する。入口開口部は、非直線の近心側-遠心側の軸を画定する。この配置における弧線の挿入は、弧線が持ち上げられ、上方に面するスロット境界タブを越える必要がある。あるいは、弧線は押し下げられ、下方に面したスロット境界タブの下にあってよい。または、上方および下方の両方に面するスロット境界タブがある場合、両方の作業が必要となり得る。いずれの場合においても、弧線は、スロット境界タブまたは弧線スロットで弧線を保持するタブの背後に終端する。
[0022]本開示の歯科矯正ブラケットの斜視図である。 [0023]図1のブラケットの正面図である。 [0024]図1のブラケットの平面図である。 [0025]全体的に図7の矢印4の方向から見た、図1のブラケットの右端面図である。 [0026]図1のブラケットの左端面図である。 [0027]図1のブラケットの底面図である。 [0028]図3のライン7-7に沿った断面図である。 [0029]図3のライン8-8に沿った断面図である。 [0030]図3のライン9-9に沿った断面図である。 [0031]全体的に図7の矢印10の方向から見た、図3のライン9-9の周りにブラケットをわずかに反時計回りに回転させた、改良された図1のブラケットの右端面図である。
[0032]本開示は、弧線を歯に接続するための歯科矯正ブラケットを目的とする。ブラケットは、弧線を受け入れるための少なくとも1つの弧線スロットを有する。弧線スロットへの入口開口部は、弧線の延長または軸に対して垂直である前後方向の運動によって、弧線が弧線スロットに設定されること、および弧線スロットから取り外されることを可能にする。換言すると、弧線を、延長方向に突き通す動きの代わりに、舌側のスロットに入る動きによって設定することができる。さらに、本開示のブラケットは、スロット分離タブまたは結紮タブとして働くことができる、1つまたは複数のスロット境界タブを有する。スロット境界タブは、分離した弧線スロットを画定するか、または弧線を前部弧線スロットに維持するかのいずれかのために、スロット面の上方または下方に垂直に突出する。
[0033]ブラケットの第1の実施形態が、図1~図10で全体に12で示される。ブラケットは、前面18および後面22を有する基部16を含む。基部16は、歯冠に接合するよう適合されるので通常は平坦ではないが、ある程度板状の部材である。その代わりに前面18は、使用中に歯に接合する、対応する凹状の後面22のため、わずかに凸状である。図示された基部16は、溝状縁部の塑造物24を有するが、他の形状の塑造物であってもよい。
[0034]ブラケット12は、全体的に26で示す本体部材をさらに含む。本体部材26は、基部16の前面18に装着され、そこから前面28に前方へ延びる。図示された実施形態において、本体部材26は本体部材の上半部30、および本体部材の下半部32を有する。本体部材の両半部は、互いから垂直方向に離隔され、以下でさらに説明するように、それらの間に1つまたは2つの弧線スロットを画定する。本体部材の他の構成も可能であり、示される離れた本体部材の両半部は、本体部材を構成する唯一の方法ではないことを理解されたい。
[0035]本体部材の上半部30は、基部16から片持ち梁のように突き出た中央パッド34を有する。中央パッド34は、基部から前方に延び、本体部材26の前面28近くに取り付けられた一対のタイウイング36を有する。タイウイング36のうちの一方における円形窪み38は、ブラケットの適切な向きを示す働きをする。U形状の垂直スロット40(図3)は、パッド34の後部においてパッド34を貫通して延びる。スロット40の後部は、基部16によって閉じられている。図3で最もよく判るが、本体部材の上半部30は棚部42も有する。棚部42は、中央パッド34の右縁部、および基部16の前面18に装着される。棚部42は、パッドの右へ横方向に延びる。棚部42は、基部の前方へも延びるが、中央パッド34の範囲の約半分のみに延びる。したがって、棚部42は、本体部材の前面28までは延びない。
[0036]この実施形態において、ブラケットは前部および後部両方の弧線スロットを含む。後部弧線スロットは、基部16の前面18の一部によって部分的に画定される。前部および後部両方の弧線スロットは、本体部材の上半部30の下側に形成された複数の弧線スロット面によっても、部分的に画定される。図8で判るように、本体部材の上半部の後部弧線スロット面は、同一平面上の天井部44Aおよび44B、ならびに傾斜部46を含む。図7で判るように、本体部材の上半部の前部弧線スロット面は、水平方向のアップライト制止部48を含み、かつ傾斜したチッピング制止部50を含む。
[0037]チッピング制止部50は、中央パッド34に形成された垂直壁51によって、後部において境界が定められる。図1~図3、および図5で判るように、チッピング制止部50は、上部延長部52によって、本体部材の上半部30の前部において境界が定められる。この延長部は、中央パッド34の前部の下方左角部に位置される。上部延長部52は、中央パッド34から近心側-遠心側の左に突出する。
[0038]いくつかの態様における本体部材の下半部32は、本体部材の上半部30の鏡像であると考慮され得る。したがって、本体部材の下半部32は、基部16から片持ち梁のように突き出た中央パッド54を有する。中央パッド54は、基部から前方に延び、本体部材の前面28近くに取り付けられた一対のタイウイング56を有する。U形状の垂直スロット58(図6)は、パッド54の後部においてパッド34を貫通して延びる。垂直スロット58の後部は、基部16によって閉じられている。垂直スロット40および58は互いに整合され、ブラケット全体を貫通する垂直スロットまたはチャネルを提供する。垂直スロットは、任意選択でアップライトばねを収容し得る。本体部材の下半部32は、図6で最もよく判るように、棚部60も有する。棚部60は、中央パッド54の左縁部、および基部16の前面18に装着される。棚部60は、パッド54の左へ横方向に延びる。棚部60は、基部の前方へも延びるが、中央パッド54の範囲の約半分のみに延びる。したがって、棚部60は、本体部材の前面28までは延びない。さらに、下部の棚部60が上部の棚部42に対して対角的に位置されるので、これらの部分は、少なくとも水平面の周りでは互いに鏡像ではないことが確認できる。
[0039]上述のように、ブラケット12は前部および後部両方の弧線スロットを含み、後部弧線スロットは、基部16の前面18の一部によって部分的に画定される。前部および後部両方の弧線スロットは、本体部材の下半部32の上側に形成された複数の弧線スロット面によっても、部分的に画定される。図8で判るように、本体部材の下半部の後部弧線スロット面は、同一平面上の床部分62Aおよび62B、ならびに傾斜部64を含む。図1および図7で判るように、本体部材の下半部32の前部弧線スロット面は、水平方向のアップライト制止部66および傾斜したチッピング制止部68を含む。
[0040]チッピング制止部68は、中央パッド54に形成された垂直壁69によって、後部において境界が定められる。図1、図2、および図4に見られるように、チッピング制止部68は、下部延長部70によって、本体部材の下半部32の前部において境界が定められる。この下部延長部は、中央パッド54の前部の上方右角部に位置される。下部延長部70は、中央パッド54から近心側-遠心側の右に突出する。
[0041]前部および後部の弧線スロットは、全体的に72で示される1つまたは複数のスロット境界タブによって、さらに画定される。この実施形態において、4個のスロット境界タブが存在する。スロット境界タブは、本体部材の半部から概ね垂直に延びる、三角形構造である。スロット境界タブ72は、本体部材の下半部32から上方に延びてよく、または本体部材の上半部30から下方に延びてもよい。さらに、2つの異なるタイプのスロット境界タブ、すなわち結紮タブおよびスロット分離タブが存在する。これらのタイプは、本体部材の両半部に取り付けられた位置によって異なる。結紮タブは、本体部材26の前面28に、または前面28の近くに位置される。スロット分離タブは、基部16の前面18と本体部材26の前面28との中間に位置される。スロット分離タブは、前部および後部弧線スロットを有するブラケットのみに確認され、その名称が示すように、前部の弧線スロットを後部の弧線スロットから分離する。
[0042]いずれのタイプのスロット境界タブの全ては、類似の構造を有し、そのためそれらのうちの1つのみを詳細に説明する。スロット境界タブは、三角形構造を有するが、非三角形を含む他の形状も使用され得る。図2で最もよく判るように、示された実施形態の構造は、底壁74、垂直壁76、および角度付きの壁78を含む、直角三角形である。垂直壁76および角度付きの壁78は、頂点80でぶつかる。
[0043]図1~図10の実施形態におけるスロット境界タブの詳細では、2つの結紮タブ、すなわち上部結紮タブ82および下部結紮タブ84が存在する。上部結紮タブ82は、本体部材の上半部30の前部の右下角部に装着される。上部結紮タブ82は、本体部材の上半部30の右に延び、前部弧線スロットの上部弧線スロット面48および50の下方に延びる。
[0044]下部結紮タブ84は、本体部材の下半部32の前部の左上角部に装着される。下部結紮タブ84は、本体部材の下半部32の左に延び、前部弧線スロットの下部弧線スロット面66および68の上方に延びる。したがって、上部および下部結紮タブ82、84は、前部弧線スロットの画定に加わり、前部弧線スロットの前方境界を画定する。
[0045]結紮タブ82、84は、本体部材26の前面28に「おける」とされることに留意されたい。「おける」は、前面26に近い結紮タブも含包することを理解されたい。すなわち、タブの前面は、本体部材の前面からいくらか舌側に離され、やはり前面に「おける」と考慮され得る。
[0046]図1~図10の実施形態におけるスロット境界タブは、2個のスロット分離タブ、すなわち上部スロット分離タブ86および下部スロット分離タブ88をさらに含む。上部スロット分離タブ86は、棚部42の前縁部において、本体部材の上半部30に装着される。上部スロット分離タブ86は、後部弧線スロットの上部弧線スロット面44Aおよび44Bの下方に延びる。
[0047]下部スロット分離タブ88は、棚部60の前縁部において、本体部材の下半部32に装着される。下部スロット分離タブ88は、後部弧線スロットの下部弧線スロット面62Aおよび62Bの上方に延びる。したがって、上部および下部スロット分離タブ86、88は、前部弧線スロットおよび後部弧線スロットの画定に加わる。スロット分離タブの前面は、前部弧線スロットの後部境界を画定し、スロット分離タブの後面は、後部弧線スロットの前部境界を画定する。
[0048]弧線スロットを画定する全ての面について説明した。前部弧線スロット90は、a)上部および下部の結紮タブ82、84、ならびに下部延長部52、70によって前部において、b)下部弧線スロット面66、68によって底部において、c)上部および下部スロット境界タブ86、88、ならびに垂直壁51および69によって後部において、d)上部弧線スロット面48、50によって頂部において、画定されることが確認できる。類似して、後部弧線スロット92は、a)上部および下部スロット境界タブ86、88によって前部において、b)床部分62Aおよび62B、ならびに傾斜部64によって底部において、c)基部16の前面18の一部によって後部において、d)天井部44A、44Bおよび傾斜部46によって頂部において、画定される。
[0049]前部弧線スロット90は、水平方向のアップライト制止部48、66、および傾斜したチッピング制止部50、68の両方を有することに留意されたい。これらの制止部によって、Tip-Edge(TP Othodontics,Inc.社の登録商標)技術の使用を可能にする。Tip-Edge(登録商標)技術は、両方ともTP Orthodontics,Inc.社に譲渡された、米国特許第5,125,832号、および同第6,682,345号において全体が説明されており、それらの開示は本明細書に参照によって組み込まれている。図10は、傾斜したチッピング制止部50および68の存在、ならびに整合によって、ブラケットが舌側/頬側の軸の周りを回転した場合でさえ、前部弧線スロット90がその全高を維持しているのを図示する。
[0050]弧線スロット90および92を画定すると、各弧線スロットへの入口開口部が存在することが確認できる。前部の入口開口部は、近心側/遠心側の軸Xを有する(図2)。軸Xは3つのセグメントを有する。第1のセグメントX1は、中央パッド34および54の、対向する両前縁部によって画定される。第2のセグメントX2は、下部結紮タブ84の角度が付いた壁、および上部延長部52の角度が付いた縁部によって画定される。第3のセグメントX3は、上部結紮タブ82の角度が付いた壁、および下部延長部70の角度が付いた縁部によって画定される。図2で判るように、軸Xは非直線である。この場合軸Xは、中央の水平部分X1、中央の水平部分に対して上方に角度が付いた部分X2、および中央の水平部分に対して下方に角度が付いた部分X3を有する。
[0051]類似して、後部弧線スロットへの入口開口部は、近心側/遠心側の軸Yを有する(図7)。やはり軸Yも3つのセグメントを有する。第1のセグメントY1は、中央パッド34ならびに54の、天井部44A、44Bおよび床部分62A、62Bによって画定される。第2のセグメントY2は、傾斜壁46、および下部スロット分離タブ88の角度が付いた壁によって画定される。第3のセグメントY3は、上部スロット分離タブ86の角度が付いた壁、および傾斜壁64によって画定される。やはり軸Yは非直線であり、中央の水平部分Y1、中央の水平部分に対して上方に角度が付いた部分Y2、および中央の水平部分に対して下方に角度が付いた部分Y3を有する。
[0052]スロット境界タブの全てが、本体部材の両半部のうちの一方に装着され、他方の本体部材の半部の近心側/遠心側に位置されることに留意されたい。他方の本体部材の半部からの、スロット境界タブのこの空間は、スロット境界タブの背後の弧線スロットへの容易な接近を、有利にもたらす。すなわち、他方の本体部材の半部の部分がスロット境界タブの後部にないので、スロット境界タブの背後の弧線スロットの空間は、弧線および弧線を設定または取り外すために必要な任意の道具を受け入れるために、全体が利用可能である。
[0053]ブラケット12の使用、動作、機能は、以下のとおりである。歯科矯正医または専門家は、基部16の後面22を、歯冠に接合させる。次に弧線が、隣接する前部弧線入口スロットと、軸セグメントX1に平行に位置付けられる。軸セグメントX2に適応させるために、弧線の左部分が上方に持ち上げられるか、または曲げられて、次に弧線の曲げられた部分が後方に押圧され、弧線が下部結紮タブ84を越えて滑り、前部弧線スロット90の中に入るのを可能にする。このとき、弧線の角度が付いた部分は水平に戻ることになり、セグメントX1の反対側にある弧線の元々の水平部分は、前部弧線スロット90の中に従うことになる。次に、軸セグメントX3に適応させるために、弧線の右部分は下方に曲げられる。これは、弧線が、上部結紮タブ82を越えて後方へ滑り、前部弧線スロット90の中に入るのを可能にする。当然ながら、弧線が滑り上がって結紮タブを越える順番を逆にすることができる。弧線の短い部分のみが、水平位置から曲げられて滑り上がり、結紮タブを越えて弧線スロットの中に入るために必要であることを、留意されたい。結紮タブが、結紮糸を必要とせず、弧線を前部弧線スロット90に維持することにも留意されたい。
[0054]歯科矯正医によって選択された処置計画が、弧線を後部弧線スロットに位置付けることを要求する場合、説明したように、前部弧線スロット90に位置付けられた弧線は、次に後部弧線スロット92に動かされる。設定は、弧線の一部が、スロット分離タブ86または88のうちの初めの一方を、次に他方を滑り上がって越えるように曲げられ、弧線が後部弧線スロット92の中に入るのを可能にする点で類似する。最終的に、2つの弧線が処置計画に必要とされる場合、第2の弧線は、上述のように第1の弧線が後部弧線スロットに設定された後に、前部弧線スロット90の中に設定される。
[0055]処置が完了した際の弧線の取り外しは、単に上記の手順を逆に行うことによって成される。すなわち、弧線の左右の部分がスロット境界タブを上がって越えることができるように、弧線の左右の部分を徐々に曲げことによって、弧線を、近心側/遠心側の方向ではなく、頬側/唇側の方向に取り外すことが可能となる。
[0056]本明細書で説明した現在の好ましい実施形態に対して、様々な変更および改変が、当業者には明白であろうことを理解されたい。このような変更および改変は、本明細書で開示する本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく、成され得る。例えば、本明細書において基部は、基本的に単一の厚さを有するよう示されるが、基部は、段の付いた構成を形成する複数層を有し得る。すなわち、後面が歯冠に装着されることになる基層またはパッドに加え、基層の前部に、基層よりも小さい周縁を有する表層またはパッドが存在し得る。本体部材は基部の表層に装着され、弧線スロットは、基部の表層の前面によって、後縁部に境界を定められる。基層の前面における、このような表層またはパッドは、やはり基部の一部であると考慮される。
[0057]さらに、スロット境界タブが垂直に延びるように説明したが、正確な垂直面からわずかに変動させることも可能であることを理解されたい。例えば、結紮タブの頂点は、結紮タブの基部から舌側に位置されるように、基部の前面に向かってわずかに傾いてもよい。
[0058]別の可能な変形は、本体部材26の各側におけるスロット境界タブの、上部および下部位置が互い違いになることである。すなわち、図1は下部結紮タブ84および下部スロット分離タブ88の両方が、本体の下半部32から上方へ延びるよう図示する。類似して、図1は上部結紮タブ82および上部スロット分離タブ86の両方が、本体の上半部30から下方へ延びるよう図示する。代替として、互い違いの構成において、上部および下部結紮タブ82、84の位置は、左右方向で逆となる。したがって、上部結紮タブ82は、本体の上半部30の左側に配置され、下部結紮タブ84は、本体の下半部32の右側に配置される。上部延長部52および下部延長部70の位置も、上部延長部52が本体の上半部30の右側に、および下部延長部70が本体の下半部32の左側になるよう、逆になる。または、延長部は削除され得る。本体部材の左側におけるタブの垂直壁76は、前から後へ互いに整合される。本体部材の右側におけるタブの垂直壁76も同様である。この前から後の、タブの垂直壁76の整合は、図2、図3、および図6で最もよく判る。

Claims (17)

  1. 歯科矯正ブラケットであって、
    前面および後面を有し、前記後面は歯冠に装着するよう適合された、基部と、
    本体部材であって、前記基部の前記前面に装着され、前記本体部材が垂直の向きの時、前記基部の前記前面から前記本体部材の前面に前方へ延び、上半部および下半部を含み、前記本体部材の上半部は、その下側に弧線スロット面を有し、前記本体部材の下半部は、その上側に弧線スロット面を有する、本体部材と、
    少なくとも1つのスロット分離タブであって、前記本体部材の上下両半部のうちの一方に形成され、前記本体部材の上下両半部のうちの他方に向かって垂直に延び、少なくとも1つの前記スロット分離タブが装着された前記本体部材の半部の前記弧線スロット面を少なくとも部分的に越え、前記少なくとも1つのスロット分離タブは、前記基部の前記前面と、前記スロット分離タブが取り付けられた前記本体部材の半部の前面との中間に位置され、それによって前記少なくとも1つのスロット分離タブは、後部弧線スロットを、前記少なくとも1つのスロット分離タブと前記基部の前記前面との間に画定し、前記少なくとも1つのスロット分離タブは、前部弧線スロットを、前記少なくとも1つのスロット分離タブと、前記少なくとも1つのスロット分離タブが取り付けられた前記本体部材の半部の前記前面との間に画定する、少なくとも1つのスロット分離タブと、
    結紮タブであって、前記本体部材の上下両半部のうちの一方に形成され、前記本体部材の上下両半部のうちの他方に向かって垂直に延び、前記結紮タブが装着された前記本体部材の半部の前記弧線スロット面を少なくとも部分的に越え、前記結紮タブが装着された前記本体部材の半部の近心側または遠心側へ、および前記本体部材の他の半部を超えて延びる結紮タブであり、該結紮タブが、前記少なくとも一つのスロット分離タブの前方に配置され、また前記前部弧線スロットのための結紮タブを画定する、結紮タブと
    を備え、
    前記少なくとも一つのスロット分離タブは、前記少なくとも一つのスロット分離タブが装着された前記本体部材の半部の前記弧線スロット面から最も距離のある箇所に頂点を有し、前記頂点は、前記本体部材の他の半部の近心側または遠心側に位置され、
    前記前後の弧線スロットは、前記ブラケットの前から接近可能で、前記弧線スロットの各々は、少なくとも1つの弧線がその中で前記前後の本体部材の半部によって支持されるのを可能にする高さおよび深さを有する、歯科矯正ブラケット。
  2. 前記前部および後部弧線スロット各々の前記弧線スロット面は、水平方向のアップライト制止部、および前記アップライト制止部に対して角度を付けて配設されたチッピング制止部を備える、請求項1に記載の歯科矯正ブラケット。
  3. 前記本体部材の上下両半部における前記アップライト制止部は、互いに対して対角的に反対にあり、前記本体部材の上下両半部におけるチッピング制止部は、互いに対して対角的に反対にある、請求項2に記載の歯科矯正ブラケット。
  4. 前記少なくとも一つのスロット分離タブの前記頂点は、前記本体部材の半部から、前記本体部材の他の半部の前記弧線スロット面を越えて垂直に延びる、請求項1に記載の歯科矯正ブラケット。
  5. 前記少なくとも一つのスロット分離タブの前記頂点は、前記少なくとも一つのスロット分離タブの側縁部に位置される、請求項4に記載の歯科矯正ブラケット。
  6. 前記弧線スロット面の各々は、水平方向のアップライト制止部を備える、請求項1に記載の歯科矯正ブラケット。
  7. 前記本体部材の上下両半部における前記アップライト制止部は、互いに対して対向している、請求項6に記載の歯科矯正ブラケット。
  8. 歯科矯正ブラケットであって、
    前面および後面を有し、前記後面は歯冠に装着するよう適合された、基部と、
    本体部材であって、前記基部の前記前面に装着され、前記基部の前記前面から前記本体部材の前面に前方へ延び、上半部分および下半部を含み、前記本体部材の上半部は、その下側に弧線スロット面を有し、前記本体部材の下半部は、その上側に弧線スロット面を有する、本体部材と、
    少なくとも1つのスロット分離タブであって、前記本体部材の上下両半部のうちの一方に形成され、前記本体部材の上下両半部のうちの他方に向かって垂直に延び、前記少なくとも一つのスロット分離タブが装着された前記本体部材の半部の前記弧線スロット面を少なくとも部分的に越え、前記少なくとも一つのスロット分離タブは、前記基部の前記前面と、前記少なくとも一つのスロット分離タブが取り付けられた前記本体部材の半部の前面との中間に位置され、それによって前記少なくとも一つのスロット分離タブは、後部弧線スロットを、前記少なくとも一つのスロット分離タブと前記基部の前記前面との間に画定し、前記少なくとも一つのスロット分離タブは、前部弧線スロットを、前記少なくとも一つのスロット分離タブと、前記少なくとも一つのスロット分離タブが取り付けられた前記本体部材の半部の前記前面との間に画定する、少なくとも1つのスロット分離タブと、
    結紮タブであって、前記本体部材の上下両半部のうちの一方に形成され、前記本体部材の上下両半部のうちの他方に向かって垂直に延び、前記結紮タブが装着された前記本体部材の半部の前記弧線スロット面を少なくとも部分的に越え、前記本体部材の半部から近心側または遠心側に延び、前記本体部材の半部には前記結紮タブが取り付けられ、前記結紮タブは前記本体部材の他の半部を越え、前記結紮タブは前記少なくとも一つのスロット分離タブの前方に位置され、前記前部弧線スロットのための結紮タブを画定する、結紮タブと
    を備え、
    前記前後の弧線スロットの各々は、前の入口開口部を有し、また非直線の近心側または遠心側に延びる軸を画定する、歯科矯正ブラケット。
  9. 第2のスロット分離タブであって、前記本体部材の上下両半部のうちの一方に形成され、前記本体部材の上下両半部のうちの他方に向かって垂直に延び、前記第2のスロット分離タブが装着された前記本体部材の半部の前記弧線スロット面を少なくとも部分的に越える、第2のスロット分離タブをさらに備え、前記第2のスロット分離タブは、前記基部の前記前面と、前記少なくとも一つのスロット分離タブが取り付けられた前記本体部材の半部の前記前面との中間に位置される、請求項8に記載の歯科矯正ブラケット。
  10. 前記前部および後部弧線スロット各々の前記弧線スロット面は、水平方向のアップライト制止部、および前記アップライト制止部に対して角度を付けて配設されたチッピング制止部を備える、請求項8に記載の歯科矯正ブラケット。
  11. 前記本体部材の上下両半部における前記アップライト制止部は、互いに対して対角的に反対にあり、前記本体部材の上下両半部におけるチッピング制止部は、互いに対角的に反対にある、請求項10に記載の歯科矯正ブラケット。
  12. 前記少なくとも一つのスロット分離タブは、前記少なくとも一つのスロット分離タブが装着された前記本体部材の半部の前記弧線スロット面から最も距離のある箇所に頂点を有し、前記頂点は、前記本体部材の両半部のうちの他方の近心側または遠心側に位置される、請求項8に記載の歯科矯正ブラケット。
  13. 前記少なくとも一つのスロット分離タブの前記頂点は、前記本体部材の両半部のうちの他方の前記弧線スロット面を越えて垂直に延びる、請求項12に記載の歯科矯正ブラケット。
  14. 前記弧線スロット面の各々は、水平方向のアップライト制止部を備える、請求項8に記載の歯科矯正ブラケット。
  15. 前記本体部材の上下両半部における前記アップライト制止部は、互いに対向している、請求項14に記載の歯科矯正ブラケット。
  16. 前記弧線スロットは、水平部分および非水平部分を有する前の入口開口部を備える、請求項8に記載の歯科矯正ブラケット。
  17. 歯科矯正ブラケットであって、
    前面および後面を有し、前記後面は歯冠に装着するよう適合された、基部と、
    本体部材であって、前記基部の前記前面に装着され、前記基部の前記前面から前記本体部材の前面に前方へ延び、上半部および下半部を含み、前記本体部材の上半部は、その下側に弧線スロット面を有し、前記本体部材の下半部は、その上側に弧線スロット面を有し、それぞれの前記弧線スロット面の間近の垂直分離は弧線スロットの高さを画定する、本体部材と、
    第1および第2の結紮タブであって、前記第1の結紮タブは前記本体部材の上半部に形成され、前記第2の結紮タブは前記本体部材の下半部に形成され、各結紮タブは、各本体部材の半部から前記本体部材の上下両半部のうちの他方に向かって垂直に延び、前記各結紮タブが装着され、前記各結紮タブは、前記本体部材の半部から近心側または遠心側に延び、前記本体部材の半部には前記結紮タブが取り付けられ、前記結紮タブは、前記本体部材の他の半部を越える、第1および第2の結紮タブと、
    第1および第2の延長部であって、前記第1の延長部は前記本体部材の下半部に形成され、前記第1の結紮タブに少なくとも部分的に垂直に整合され、前記第2の延長部は前記本体部材の上半部に形成され、前記第2の結紮タブに少なくとも部分的に垂直に整合され、前記第1および第2の延長部は、前記第1および第2の延長部がそれぞれ形成された前記本体部材の半部の各側から該各側を越えて近心側または遠心側に延び、前記第1および第2の延長部の全ての部分は、前記第1および第2の結紮タブそれぞれから、少なくとも前記弧線スロットの高さと同じ距離だけ離される、第1および第2の延長部と、
    前記弧線スロット面、前記第1および第2の結紮タブ、および前記第1および第2の延長部によって画定される、弧線スロットと
    を備える、歯科矯正ブラケット。
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