JP2005286344A - ドライエツチング装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

ドライエツチング装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】大口径のウエハを用いた場合でも、ウエハ周辺部とウエハ中心部とのエッチング反応生成物の入射量を均一にして、ウエハ面内で均一なエッチングを実現するドライエッチング装置および半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】ウエハとウエハと対向する対向面との距離が、ウエハの直径の1/2以下としたドライエッチング装置を用いて、ウエハをエッチングする。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体装置の微細加工するドライエッチング装置および配線等をドライエッチング加工して半導体装置を製造する方法に関する。
半導体装置の微細加工を行う技術の1つにドライエッチング技術がある。ドライエッチングでは、エッチングガスを真空容器に導入し、このガスに高周波バイアスもしくはμ波を印加してプラズマを発生させ、エッチングガスをプラズマ化し、プラズマ中で生成した活性種およびイオンによって、半導体ウエハ上に形成された多結晶Si膜およびAl−Cu−Si膜等の薄膜を加工する。薄膜上にはマスクパターンを転写したレジスト膜が形成され、レジスト膜で覆われていない部分のみをドライエッチング方法で除去することにより、ウエハ上に配線や電極等の集積化された半導体デバイス構造を形成する。
ドライエッチングにおけるエッチング機構を、塩素ガスによるSi膜エッチングを例に簡単に説明する。エッチング装置に導入された塩素ガスおよびプラズマで生成された塩素ラジカルがSi表面に付着する。また、プラズマ中で生成された正イオンが入射することにより、表面が局所的に加熱される。この加熱により、Siが塩素と反応して反応生成物を形成し脱離する。この繰り返しによりSi膜のエッチングが進む。
通常エッチングが行われる圧力領域では、反応生成物の平均自由行程が1cm以下でエッチング装置のサイズ(高さ20cm程度)に比べ短いため、ウエハ表面で発生した反応生成物は、他のガス分子との衝突による拡散過程を経る。このため、反応生成物は、ウエハに入射する確率を持つ。入射した反応生成物が付着すると、エッチングの進行が妨げられることになる。この反応生成物の入射フラックスがウエハ面内で分布を持つ場合、入射の多いところではエッチング速度が低下するため、ウエハ面内で均一なエッチングを行うことが難しくなる。
ウエハ中心部と周辺部の反応生成物の入射フラックスは、中心部が反応生成物の発生部に囲まれているのに対し、周辺部はその片側のみに反応生成物の発生部がある。したがって、ウエハ中心部の反応生成物の入射フラックスは、ウエハ周辺部より多くなくなる。この結果、イオン入射量が均一なエッチング装置では、ウエハ周辺部のエッチング速度が周辺部に比べ速くなってしまう。さらに、反応生成物は、パターン側面に付着し、付着量が多いとパターンが太り、少ないとサイドエッチングが発生してしまう。したがって、加工形状をウエハ面内で均一にするには、反応生成物の入射量を均一にする必要がある。より正確には、ウエハの周辺3mm程度の領域ではチップを形成しないので、ウエハの周囲3mm程度を除いた領域で反応生成物の入射量を均一にする必要がある。
従来のエッチング装置では、上述の反応生成物の入射フラックスの分布制御は、ガス流れの最適化やフォーカスリングの設置等によって行われてきた。しかしながら、エッチングプロセスの低ガス圧力化により、ガス流れだけでは、均一性を改善することが難しくなってきた。また、フォーカスリングを設置してプラズマ密度に分布を持たせると、ウエハの大口径化に伴って、プラズマ密度に極度な分布が生じ、ウエハ面内にチャージ分布が発生し、半導体デバイスが破壊される確率が高くなる。さらに、ウエハ径が大きくなるに伴い、フォーカスリングの高さを高くする必要があるが、この高さを高くすると、フォーカスリングに反応生成物が付着し、異物および粉塵の原因となってしまう。すなわち、従来のエッチング装置では、12インチ程度の大口径ウエハの均一加工が難しくなる。
特開平9−134906号公報
本発明の目的は、反応生成物の再入射回数をウエハ面内で均一化することにより、ウエハ面内で均一なエッチング速度、均一な加工形状が得られるドライエッチング装置及びこのようなドライエッチング工程を有する半導体装置の製造方法を提供することにある。
上記目的は、ニアサーフェス領域の厚さを均一化することによって達成される。具体的には、大口径のウエハをエッチングする際、ウエハとウエハに対向する部材との距離を所定の値に設定して、ニアサーフェス領域の厚さの面内分布を均一化する。
はじめに、反応生成物の入射メカニズムについて説明する。ウエハで発生した反応生成物は、拡散過程に従って運動する。すなわち、ウエハで発生した生成物は、平均自由行程がエッチング装置のサイズに比べ1/100程度であるため、装置内のガス分子と衝突する。この衝突により反応生成物の運動方向が変わり、その一部はウエハ方向に進むことになる。ウエハから離れる方向にその運動を維持できたとしても、再度、ガス分子と衝突することになる。この結果、反応生成物の運動方向が変化し結果として、ウエハに何回も再入射することになる。このような拡散現象により、反応生成物はウエハ近傍でその濃度が高く、ウエハから離れるに従って濃度は低くなる。拡散理論によれば、反応生成物の濃度が高い領域はウエハからウエハ半径程度までの距離になる。一方、ウエハ半径より離れると反応生成物の分布はほぼ均一で、ウエハより離れた領域の反応生成物の濃度は、反応生成物の滞在時間でほぼ決まる。このようにウエハ近傍の反応生成物濃度が滞在時間で決まる濃度よりも高くなる領域を、をニアサーフェス領域と呼ぶことにする。ニアサーフェス領域の厚さは、後述するが、ウエハ位置、ガス圧力およびガス流量に依存して変化する。
以上のように、反応生成物は、ニアサーフェス領域を形成することにより、ウエハに何回も再入射することになる。ニアサーフェス領域内で、反応生成物がガス分子と衝突する回数は、ニアサーフェス領域の厚さ(D)に対する平均自由行程(L)、すなわち、D/Lになる。1回の衝突で反応生成物がウエハ方向に向かう確率とウエハから離れる方向に向かう確率は等しいので、D/L回の衝突のうち半分がウエハに入射することになる。すなわち、再入射回数は、ニアサーフェス領域の厚さ(D)と平均自由行程(L)から、D/2Lとなる。
ウエハ対向部にガス導入用のシャワープレート構造がある場合、ガス流量が多くなると、ニアサーフェス領域が小さくなるとともに、拡散方程式によると反応生成物が再入射する回数(再入射回数)は、少なくなる。また、ガス圧力を高くすると、反応生成物の拡散係数が小さくなるため、ニアサーフェス領域は短くなる。ニアサーフェスの厚さは、ガス流量が100sccm増加すると10%程度薄くなり、ガス圧力が、1Pa増加すると5%程度薄くなる。ガス流量をQ(sccm)で表し、ガス圧力をP(Pa)で表すと、ウエハ中心部のニアサーフェス領域の厚さDcは、ウエハ半径(R)に対し、概ねDc=R×0.9(Q−100)/100×0.95(P−1)になる。再入射回数はニアサーフェス領域の厚さに比例し、平均自由行程Lはガス圧力に反比例するので、再入射回数(n=Dc/2L)は、ガス圧力とともに増加し、高ガス流量で少なくなる。なお、ウエハが完全な円形とは限らない。このような場合には、ウエハ半径を、ウエハの端から端までの距離で最も長い距離の半分と定義する。
上記ニアサーフェス領域の厚さは、ウエハ中心部では、その周囲から反応生成物が発生しているため、ニアサーフェス領域の厚さは、ウエハ半径程度になるが、ウエハ周辺部では、ウエハ外側で反応生成物の発生は無く、排気口になるため、ニアサーフェス領域の厚さは中心部の半分程度、すなわちウエハ半径の半分程度になる。ここで、12インチウエハ(直径300mm)でガス圧力1Pa、Cl2+BCl3ガス流量300sccmで、Alのエッチングした場合の、ウエハ中心部からの距離とニアサーフェス領域との関係を図1に示す。ウエハ対向面が十分離れている場合、ニアサーフェス領域は、図1の101に示すようにウエハ上空に広がっている。反応生成物の再入射回数は、ニアサーフェス領域に比例する。ウエハ中心部のニアサーフェス領域が大きい領域では、再入射回数が増加し、反応生成物は被エッチング物に付着してエッチングレートが遅くなるのに対し、ウエハ周辺部ではニアサーフェス領域が小さく、再入射回数は少なく、エッチングレートは速くなる。
実際には、ウエハを設置するウエハテーブル(処理台)があるため、このウエハテーブルまで考慮すると、ウエハ周辺部の外側には、ウエハを定位置に設置するためにサセプタが存在するため、サセプタ表面で反応生成物が反射し、その一部がウエハ周辺部に再入射することになる。ウエハテーブルの半径がウエハ半径よりも20mmほど大きい、すなわちウエハ周辺部に幅20mmのサセプタがある場合、図1の曲線101に示すように、ニアサーフェス領域はウエハ中心に比ベウエハ周辺では約2/3になる。ここで、図1の、12インチでギャップ140mm以上におけるニアサーフェス領域の厚さのウエハ面内分布を示す曲線101は、図2の、再入射回数のウエハ面内分布を示す曲線201に対応する。この場合、図2の曲線201に示すように、ウエハ周辺部の再入射回数は、ウエハ中心部の2/3程度になる。ウエハ周辺部のニアサーフェス領域では、反応生成物が戻る効果は距離が離れるに伴い小さくなる。このため、サセプタの幅170mm以内では、ニアサーフェス領域の厚さは、おおむねサセプタの幅の平方根に比例し、サセプタの幅が170mm以上では、周辺部のニアサーフェス領域の厚さは変わらなくなる。したがって、サセプタの幅170mm以内では、ウエハ周辺部のニアサーフェス領域の厚さDeは、サセプタの幅をdで表すと、De=Dc×(0.5+k√d)で表される。ここで、kは比例定数で、dの単位がcmの時、k=0.12になる。
以上述べたように、ニアサーフェス領域の厚さは、ウエハ上に分布があるため、ウエハ上での反応生成物の再入射回数はウエハ周辺部でウエハ中心部より少なくなる(図1の曲線101)。この結果、プラズマが均一であっても、反応生成物の入射フラックスに分布があるため、従来装置では、均一なエッチング速度で均一な加工形状を得ることが難しくなるのである。
そこで、不均一の原因が、ニアサーフェス領域の厚さが、ウエハ周辺で薄く中心で厚くなって、ウエハ上で不均一であるので、それを一定化することにより面内均一性を向上させることができる。
ウエハ上部が自由空間である場合、ニアサーフェス領域は、ウエハ半径程度まで広がることができるが、ウエハとウエハと対向面の距離(ギャップ)がウエハ半径よりも短かい装置構造にすると、ウエハ中心部のニアサーフェス領域は、ウエハ対向面で遮られることになる。ここで、ウエハ対向面に凹凸がある場合、その凹凸が微細なものであれば、ウエハ表面と最も近い部分がギャップである。ウエハ対向面が凹型や凸型である場合、ウエハ位置によってギャップが異なるが、各ウエハ位置でのギャップは、ウエハ中心の鉛直上のウエハ対向面までの距離である。特に断らない限り、ギャップはウエハ中心部のギャップとして説明する。
具体的に12インチのウエハを用い、ギャップ110mmと80mmにおけるニアサーフェス領域の厚さを、それぞれ図1の曲線102と103で示す。ウエハ周辺部のニアサーフェス領域Deの厚さは約80mmであるので、ギャップを80mmにし、ウエハ中心部のニアサーフェス領域を厚さを周辺部に合わせることにより、その厚さがウエハ面上で均一になる。ここで、図1のギャップ110mmにおけるニアサーフェス領域の厚さのウエハ面内分布を示す曲線102は、図2の曲線202に対応し、図1のギャップ80mmにおけるニアサーフェス領域の厚さのウエハ面内分布を示す曲線103は、図2の曲線203に対応する。
反応生成物の再入射回数は、図1と図2の比較でわかるようにニアサーフェス領域の厚さに比例するので、プラズマが均一な場合、ウエハ周辺部のニアサーフェス領域Deと同じになるようにギャップを調整すればよいことになる。したがって、上述のニアサーフェス領域の厚さの式を基に、ガス圧力P、ガス流量Q、ウエハ径Rを含めて定式化すると、望ましいギャップGは、G=R×0.9(Q−100)/100×0.95(P−1)×(0.5+k√d)で表される。均一性改善の効果は、ギャップがウエハ中心部のニアサーフェス領域の厚さより短くなる場合で、そのギャップG0は、G0=R×0.9(Q−100)/100×0.95(P−1)になる。すなわち、G0以下のギャップで均一性が改善され、ギャップG程度でほぼ均一になる。さらにギャップを短くすると、圧力差の発生やプラズマの不安定化により、再び不均一になる場合がある。したがって、均一性の制御は、GとG0の間で行うことが望ましい。
次に、ウエハ径、ガス圧力、ガス流量、サセプタ幅に対する再入射回数のウエハ面内分布のギャップ依存性を図3、図4、図5および図6に示す。
ガス圧力を1Pa、Cl2+BCl3ガス流量を100sccmとして、プラズマ処理した場合の、再入射回数の分布と、処理台と処理台対向面の距離との関係を図3に示す。図3中の曲線301は、6インチウエハにおける再入射回数のウエハ面内分布を示す曲線、曲線302は、8インチウエハにおける再入射回数のウエハ面内分布を示す曲線、曲線303は、12インチウエハにおける再入射回数のウエハ面内分布を示す曲線、曲線304は、16インチウエハにおける再入射回数のウエハ面内分布を示す曲線である。ウエハ周辺部のニアサーフェス領域は中心部に比べ2/3程度と短いので、図3の曲線302に示すように、8インチウエハでウエハ中心部のニアサーフェース領域の厚さをウエハ周辺部と同程度にするためには、ウエハとウエハ対向面の距離(ギャップ)がウエハ半径の2/3の70mm程度になるように調整すればよいことがわかる。ギャップ70mmで、再入射回数はほぼ均一になる。これに対し、同じ流量で6インチウエハでは、曲線301に示すようにギャップを50mm程度にすればよく、12インチウエハ(曲線303)では、ギャップは約100mmで、16インチウエハの場合、ギャップ130mmで再入射回数はほぼ均一になると推定できる。なお、再入射回数の分布が0になるように設定する必要は必ずしもなく、分布が10%以下、好ましくは5%以下に設定すれば均一性の効果が改善される。
さらに、ギャップを短くすると、ウエハ周辺部のニアサーフェス領域もウエハ対向面で遮られるようになるが、ニアサーフェス領域の厚さは、中心部と周辺部でほぼ等しくなる。したがって、ウエハとウエハ対向面の距離をウエハの半径の2/3以下にしても、ウエハ面内のガス圧力が均一に保持できる範囲内でウエハ面内の反応生成物の再入射回数の均一性が改善される。以上述べたように、ギャップをウエハとウエハ対向面の距離をウエハ半径の2/3以下にすることにより、反応生成物の入射フラックスが均一になるので、エッチング速度および加工形状がウエハ面内で均一になる。
しかしながら、特に平行平板型のエッチング装置を用いた場合、ギャップを極端に短く50mm以下にすると、ウエハ面内でのガス圧力分布大きくなる。特に、数Paの低ガス圧力、もしくは数百sccmの高ガス流量では、ガス圧力分布が大きくなり、エッチング速度、均一性の確保が難しくなる。従って、このように極端に短くしないことが好ましい。
ガス圧力に対する再入射回数の分布は、図4に示すように、ガス圧力の増加に伴い、ギャップを短くする必要があることが分かる。図4は、ウエハ径を12インチ(300mm)とし、ガス流量を300sccmとした場合を示す。図4中、曲線401はガス圧力0.2Paにおける再入射回数のウエハ面内分布、曲線402はガス圧力1Paにおける再入射回数のウエハ面内分布、曲線403はガス圧力3Paにおける再入射回数のウエハ面内分布、曲線404はガス圧力5Paにおける再入射回数のウエハ面内分布を示す曲線である。ガス圧力1Pa以下(曲線401と曲線402)では、ギャップ80mmで反応生成物の再入射回数は均一(分布がほぼ0%ということ)になる。ガス圧力5Pa(曲線404)では、ギャップを約60mmとする必要がある。しかしながら、ギャップ60mmでは、ガス圧力分布が生じる場合があるため、低ガス圧で行うことが好ましい。
図5は、再入射回数の分布のガス圧力依存性を示す図である。図5中、曲線501は、ガス流量100sccmにおける再入射回数のウエハ面内分布、曲線502は、ガス流量300sccmにおける再入射回数のウエハ面内分布、曲線503は、ガス流量500sccmにおける再入射回数のウエハ面内分布を示す曲線である。ガス流量500sccm(曲線503)では、ギャップを60mmにすると再入射回数の分布がなくなり均一になる。
再入射回数のウエハ面内分布のサセプタ幅依存性を図6に示す。図中、曲線601は、サセプタがない場合の再入射回数のウエハ面内分布、曲線602はサセプタの幅が20mmにおけるウエハ面内分布、曲線603はサセプタの幅が50mmにおけるウエハ面内分布、曲線604はサセプタの幅が100mmにおけるウエハ面内分布を示す曲線である。サセプタ幅20mm(曲線602)では、再入射回数が均一になるギャップは、80mm程度であるが、幅を50mm、100mmと大きくすると、必要なギャップは、90mmおよび100mmと広がる。
8インチウエハの場合、均一性を確保するためには、ギャップを70mm程度にすればよいが、従来の装置構造では、高密度プラズマを安定に生成することが難しい場合がある。例えば、平行平板型のエッチング装置では、30mm以上のギャップで高密度プラズマを生成することが難しく、ギャップ70mmでは、エッチング速度が極端に遅くなってしまう。この密度の低下を補うには、密度の低下がプラズマの拡散とギャップ増大による電界強度の低下によるので、プラズマを閉じこめられる装置構造、磁場の印加によるプラズマ拡散の抑制、高周波パワーの増加による対処が必要となる。
誘導結合型の装置では、プラズマ生成部分が周辺の処理室壁側にあるため、ギャップを短くすると、特に大口径ウエハではウエハ中心部で密度が低くなり均一なプラズマの生成が難しくなる。そこで、誘導結合型のエッチング装置の場合、高周波導入アンテナの配置が中心部に近くなるような構造にする必要がある。
有磁場マイクロ波エッチング装置の場合、マイクロ波をエッチング処理室に伝搬し、装置周辺に設けられたソレノイドコイルによる磁場と電子サイクロトロン共鳴(ECR)によってプラズマを形成している。そのため、磁場でECR点を制御することにより、ウエハ上の任意の位置で高密度プラズマを発生させることが、理論的には可能である。しかしながら、ウエハがウエハ対向部にあるマイクロ波導入窓に近くすると、装置そのものがマイクロ波に対する空洞共振器であるため、共振がとれにくくなり、プラズマが不安定になる。これは、マイクロ波導入窓の上部にある空洞共振器の高さを調整することで対応することができる。通常70mm程度の共振器の高さを150mm程度にする必要がある。
これに対し、上記マイクロ波エッチング装置において、アンテナでマイクロ波を導入する場合、アンテナが共振器であるので、ギャップの間隔を自由に調整することが可能になる。ウエハの大口径化に対しては、波長が120mm程度のマイクロ波の場合、節の発生により均一性が確保できない場合もありうる。これに対し、波長が600mm程度のUHF波の場合そのような問題がない。しかしながら、高周波をアンテナで導入する場合、アンテナ周辺部の電界により、イオン入射量が周辺部で多くなる場合があるので、ギャップは概ね50mm以上にすることが望ましい。
上記は、ウエハ対向面がほぼ平坦でガス導入用のシャワープレート構造があり、サセプタの高さもほぼウエハの高さと同程度でその幅が20mm程度あると想定してエッチング装置での課題解決の手段を述べた。ウエハ上のニアサーフェス領域を均一にする手段として、ウエハ対向面の中心付近とウエハの距離がウエハ周辺部に比べ広くなる構造(V型、凹型)や、ウエハ周辺部のサセプタを広げ、ウエハ半径の2/3より広いギャップで均一にする方法、ウエハ周辺部にウエハを囲むように高さのあるリング(フォーカスリング)を設置し、ウエハ半径の2/3より広いギャップで均一にする方法がある。
この他、シャワープレートのガス吹き出し口の位置を、ウエハ中心部上に、ウエハ直径のほぼ2/3から1/3の直径となるように寄せることによって、ガス流れによって中心部の反応生成物を押し流し、ギャップをウエハ半径の2/3より広いギャップでも、ニアサーフェス領域を均一にする方法がある。
エッチング速度の分布を決める因子として、反応生成物の再入射回数に着目したが、エッチング速度は、イオン電流にも依存する。その依存性は、被エッチング膜に依存する。Al膜のエッチング速度は、通常エッチングが行われるイオン電流(2から4mA/cm2)の範囲内では、ほとんど変化がないが、poly−Si膜や酸化膜の場合、エッチング速度はイオン電流密度にほぼ比例する。したがって、poly−Siや酸化膜エッチングについては、反応生成物の再入射回数のウエハ面内分布にあわせてイオン電流密度のウエハ面内分布を凸型分布に成形することで、エッチング速度をウエハ面内で均一にする方法がある。
イオン電流密度の分布制御はプラズマを発生手段によって異なる。具体的には、2つ以上のソレノイドコイルを有する有磁場マイクロ波エッチング装置や有磁場UHF波エッチング装置の場合、磁場プロファイル制御することにより、イオン電流密度のウエハ面内分布を制御する。磁場プロファイルを凹型にするとウエハ周辺部がプラズマから離れるため、凸型分布になる。2ターン以上のコイル型アンテナを有する誘導結合型の装置の場合、1番目と2番目のアンテナの径が異なり、1番目と2番目のターンに異なった電流を印加する手段等により、イオン電流密度の分布を制御する。内径が小さい方のアンテナの電流を多くすると、イオン電流密度は凸型になる。
上述の発明を完成させてから公知例調査を行った結果、公知例である特開平9−134906号が見いだされた。この公知例には、直径200mmのウエハをエッチングする装置で、上部電極とこの上部電極に対向するウエハを保持するサセプタとの距離が70mmとして、SiN膜に対してSiO2膜を選択的にエッチングすることが記載されている。しかし、本願発明のように、ウエハの口径とギャップ距離との関係については示唆されていない。
上記構成によって、反応生成物の入射フラックスをウエハ面内で均一化することにより、ウエハ面内で均一なエッチングを達成することができる。
さらに、本発明により、ウエハ面内でのパターンでの加工精度が向上、すなわち形状の面内差が低減するため、半導体デバイスの配線抵抗および容量のばらつき、ゲート長のばらつきが無くなり、デバイス特性のばらつきの少ない、半導体デバイスの量産化が容易になる。
(実施例1)
本発明に用いるドライエッチング装置を図7に示す。この装置ではエッチング処理室1にエッチングガスを導入し、マイクロ波発生器2において800MHzから2.45GHzの間の高周波を発生させ、この高周波を導波管3、空洞共振器4を通しエッチング処理室1に輸送してガスプラズマを発生させる。空洞共振器は、50mmから200mmの間で任意にその高さを調整できる構造になっている。高効率放電のために磁場発生用のソレノイドコイル5をエッチング処理室周辺に2つ配置し、875ガウスの磁場が処理台のほぼ真上にくるように3つのコイル電流を制御し、電子サイクロトロン共鳴を用いて高密度プラズマを発生させる。エッチング処理室1には処理台7があり、この上に被処理物(ウエハ)6を設置して、ガスプラズマによりエッチング処理する。プラズマ密度は、マイクロ波のパワーで制御し、イオン電流密度は0.5mA/cm2から20mA/cm2の範囲で制御できる。処理台の位置は、シャワープレート14からの距離が10mmから200mmの間で調整できる構造になっている。エッチングガスは、ガス流量制御装置19を通してシャワープレート14よりエッチング処理室1に導入され、排気ポンプ17によりエッチング処理室1の外に排気される。シャワープレートには、中心部直径170mmの中にガス導入用の1mm径ガス吹き出し口11が設けられている。被処理物を設置する処理台7には高周波電源12を備え、400kHzから13.56MHzまでの高周波バイアスを、処理台の中にある金属電極7に印加きる。金属電極と被処理物6の間には、被処理物を電気的に処理台に密着させるように静電チャック9が設けられている。さらに被処理物6の周辺には、処理台のプラズマから保護、被処理物の搬送をスムーズに行えるように、幅約20mmのサセプタ10が設けられている。
この装置に、被処理物として8インチシリコンウエハを搬送する。このシリコンウエハ上には厚さ約500nmの酸化ケイ素膜、約100nmの下部TiN膜、約400nmのAl−Cu−Si合金膜、約100nmの上部TiN膜およびマスクパターンを転写したレジストマスクが形成されている。レジストマスクのパターン幅は、200nmである。このウエハをエッチング装置に搬送し、エッチングガスとして、塩素ガス70sccm、三塩化ホウ素ガス30sccmをエッチング装置に導入し、全圧が2PaになるようにしてTiN膜およびAl−Cu−Si合金膜の一括エッチングを行う。エッチング時の処理台の温度を50℃とし、マイクロ波パワーは2.45GHzで1000W、ウエハに印加する高周波バイアスは、800kHzで100W(0.3W/cm2)印加する。エッチングは上部TiN、Al−Cu−Si合金、下部TiNの順番でエッチングされ、TiN膜の平均エッチング速度は約400nm/min、Al−Cu−Si合金膜は約800nm/minで、レジストのエッチング速度は約300nm/minである。多層膜がエッチングされた後、さらに、加工を確実なもの(ショートや残膜がない)にするため、エッチング時間に対し約30%のオーバーエッチングを行う。空洞共振器の高さは、処理台とシャワープレートの距離(ギャップ)が190mmでは55mm、ギャップが100mmでは95mm、ギャップ70mmでは125mmと、ギャップを短くすると、それに比例して空洞共振器の高さを高くしている。この装置では、プラズマ密度に分布があるため、イオン電流密度はウエハ周辺で中心部の約1割減になる。ウエハ中心では、約2.5mA/cm2、周辺では、約2.3mA/cm2である。
処理台とシャワープレートの距離(ギャップ)が約190mmでは、ウエハ周辺部(ウエハ端から3mm内側)のAlエッチング速度は、約900nm/min、ウエア中心部は、約700nm/minとなり、ウエハ周辺部で中心部の約1.3倍エッチング速度が速くなる。エッチング速度の均一性で±13%になる。このため、ウエハ周辺部では、実効的なオーバーエッチング時間が長くなり、レジストの削れ量、下地酸化膜の削れ量が大きくなってしまう。さらに、加工形状は、ウエハ周辺部に比ベウエハ中心部で太り、順テーパ形状になる。孤立ラインのCDバイアスのウエハ面内差は、100nm程度である。
処理台とシャワープレートの距離(ギャップ)をウエハ半径(100mm)以下にすると、ウエハ中心部のエッチング速度が速くなり、ギャップ80mmでエッチング速度の面内分布は±5%以下になり、ギャップを約70mmにすると、ウエハ中心のエッチング速度はほぼ900nm/minになり均一なエッチング速度が得られる。加工形状についても、ウエハ中心部と周辺部でほぼ同様な加工形状になる。さらに距離を50mmより短くすると、ウエハ中心部の圧力が周辺部に比べ高くなり、ウエハ中心のエッチング速度が周辺部より速くなってしまう。ギャップ50mmの均一性は、ギャップ70mmから急激に上昇し±6%程度になる。ガス圧力を約5Paまで上げても同様な効果が得られる。5Paでは、ギャップ60mm程度でエッチング速度の均一性は、±3%程度になる。
メタル配線加工では、ギャップをウエハ半径からウエハ半径の1/2程度で均一性が改善され、望ましいギャップはウエハ半径の3/5から4/5である。
被エッチング膜が多結晶シリコン膜の場合においてもメタル膜と同様である。
ただし、ガス種が異なり、反応生成物の発生量はメタル配線加工に比べ少ない点、エッチング速度がイオン電流密度に依存する点が異なる。導入ガスとして塩素ガス30sccm、臭化水素ガス46sccmおよび酸素ガス6sccmを用い、ガス圧力0.8Pa、マイクロ波パワー600W、RFバイアス60W、ウエハ温度0℃とした場合、多結晶シリコン膜の平均エッチング速度は、約300nm/minになる。イオン電流密度は、ウエハ中心で約1.5mA/cm2、周辺部で約1.3mA/cm2である。反応生成物の発生量が少なく、poly−Siのエッチング速度はイオン電流密度に敏感であることから、ギャップ200mmにおけるエッチング速度の均一性は、メタル配線よりも良く、±6%程度で周辺高になる。しかしながら、ウエハ面内における形状差があり、poly−Si膜の膜厚が300nmの場合、ゲート電極の太り(CDバイアス)は周辺に比べ中心で50nm程度太り量が大きくなる。シャワープレートとウエハの距離(ギャップ)を100mm以下で均一性の改善が見られ)ギャップ90mmで均一性は±5%以下になり、ギャップ80mmでエッチング速度は均一になる。さらにギャップを短くすると、ウエハ中心部のエッチング速度が周辺よりも速くなる。ギャップ60mmでは、エッチング速度の均一性は、±4%であるが、ギャップを50mm以下にすると均一性は±5%を越える。加工形状については、ギャップ80mmでウエハ面内でほぼ均一な形状が得られる。ギャップ90mmから70mmの間で形状の均一性は、10nm以下になる。加工形状の均一性は、ギャップ100mmから50mmで改善される。ガス圧力を下げ0.1Paとしても、塩素の分圧が小さくなるため、エッチング速度は約250nm/minに低下するが、同様な効果が得られる。さらに、ガス圧力を下げると、ガス分子の平均自由行程が長くなるため、処理台とシャワープレートの距離(ギャップ)を短くしても均一性は十分に改善されない。
poly−Siエッチングの場合、ギャップをおおむねウエハ半径からウエハ半径の3/5程度にすることで均一性が改善され、望ましいギャップはウエハ半径の7/10から9/10である。
(実施例2)
次に図8の装置を用いた別の実施形態について説明する。この装置ではエッチング処理室1にエッチングガスを導入し、高周波電源81において生成した300MHzから900MHzの間の高周波をアンテナ82からエッチング処理室1に導入してガスプラズマを発生させる。高効率放電のために磁場発生用のソレノイドコイル5をエッチング処理室周辺に3つ配置し、0から320ガウスの間の磁場が処理台のほぼ真上にくるように2つのコイル電流を制御し、エレクトロンサイクロトロン共鳴(ECR)を用いて電子密度が1010個/cm3以上の高密度プラズマを発生させる。エッチング処理室1には処理台7があり、この上に被処理物6を設置して、ガスプラズマによりエッチング処理する。エッチングガスは、ガス流量制御装置19を通してシャワープレート14よりエッチング処理室1に導入され、排気ポンプ17によりエッチング処理室1の外に排気される。
シャワープレートには、中心部直径230mmの中にガス導入用のガス吹き出し口11が設けられている。被処理物を設置する処理台6には高周波電源12を備え、400kHzから13.56MHzまでの高周波バイアスを印加きる。処理台の位置は、シャワープレートからの距離が10mmから200mmの間で調整できる構造になっている。
この装置に、被処理物として12インチシリコンウエハ(直径300mm)を搬送する。このシリコンウエハ上には厚さ約500nmの酸化ケイ素膜、約50nmの下部TiN膜、約400nmのAl−Cu合金膜、約100nmの上部TiN膜およびマスクパターンを転写したレジストマスクが形成されている。レジストマスクのパターン幅は、150nmである。このウエハをエッチング装置に搬送し、エッチングガスとして、塩素ガス150sccm、三塩化ホウ素ガス50sccmおよびクロロホルムガス2sccmをエッチング装置に導入し、全圧が1PaになるようにしてTiN膜およびAl−Cu合金膜の一括エッチングを行う。エッチング時の処理台の温度を40℃とし、マイクロ波パワーは450MHzで1200W、ウエハに印加する高周波バイアスは、800kHzで200W印加する。ウエハの真上40mmの位置で磁場強度が160ガウス、その位置における磁場勾配が4ガウス/cmとなるようにコイル電流を調整する。エッチングは上部TiN、Al−Cu−Si合金、下部TiNの順番でエッチングされ、TiN膜の平均エッチング速度は約400nm/min、Al−Cu−Si合金膜は約800nm/minで、レジストのエッチング速度は約250nm/minである。多層膜がエッチングされた後、さらに、加工を、ショートや残膜がない、確実なものにするため、エッチング時間に対し約30%のオーバーエッチングを行う。この装置では、プラズマはほぼ均一であり、ウエハ面内でほぼ均一なイオン電流密度になる。
処理台とシャワープレートの距離が約200mmでは、ウエハ周辺部のAlエッチング速度は、約900nm/min、ウエア中心部は、約650nm/minとなり、ウエハ周辺部で中心部の約1.4倍エッチング速度が速くなる。このため、ウエハ周辺部では、実効的なオーバーエッチング時間が長くなり、レジストの削れ量、下地酸化膜の削れ量が大きくなってしまう。さらに、ウエハ中心部では、反応生成物の再入射が大きいため、加工形状は、ウエハ周辺部に比べ中心部の孤立ラインが150nm程度太り量(CDバイアス量)が大きくなってしまう。
処理台とシャワープレートの距離(ギャップ)を150mm(ウエハ半径)以下にすると、ウエハ中心部のエッチング速度が速くなる。このギャップを100mmとするとウエハ面内のエッチング速度はほぼ均一で、約900nm/minになる。ギャップ90mmから120mmでエッチング速度の均一性は±5%以下になる。をさらにギャップを70mm以下に短くすると、ウエハ面内の圧力差が増加し中心部のエッチング速度が周辺部に比べ大きくなってしまう。
メタル配線の加工では、ギャップをウエハ半径からウエハ半径の1/2程度で均一性が改善され、望ましいギャップは、ウエハ半径の3/5から4/5である。
ガス流量を大きくすると、ガス流れによって反応生成物が押し流される効果が働く。このため、ニアサーフェス領域は、ガス流量を高くするとその厚さが短くなることが期待できる。具体的には、シャワープレートのガス吹き出し口の位置をウエハ中心部に寄せることにより、ウエハ中心部のニアサーフェス領域の厚さが薄くなる。シャワープレートの中心部直径230mm内にあるガス吹き出し口を、中心部直径150mm内のみにして、上記と同様のエッチングを行う。処理台とシャワープレートの距離(ギャップ)を150mm以下にすると、ウエハ中心のエッチング速度が速くなりはじめる。ウエハ中心部のガス流れの効果により、ギャップを約130mmにするとほぼ均一なエッチング速度分布が得られる。
シャワープレートのガス吹き出し口の位置を中心部直径100mmから200mmでほぼ同様な効果が得られる。しかしながら、ガス吹き出し口の位置を中心部直径を100mmより小さくすると、ウエハ中心部にガス流れが集中するため、ウエハ中心部のエッチング速度が周辺部より速くなってしまう。逆に200mmを越えるとガス流れがウエハ中心部にほとんど集中しないため、流れによるニアサーフェス領域の変化はほとんど生じない。8インチウエハを用いる場合、処理台とシャワープレートの距離はウエハ半径以下で、シャワープレートのガス吹き出し口の位置は、約65mmから約140mmで同様な効果が得られる。シャワープレートのガス吹き出し口の位置は、直径がウエハ直径の2/3から1/3の中心部の円内に設けることにより、エッチング速度のウエハ面内均一性が改善される。
直径400mmのシリコンウエハを用いた場合、処理台とシャワープレートの距離(ギャップ)が200mm以下で同様な効果が得られ、ギャップ120mmから160mmで、ウエハ面内でほぼ均一なエッチング速度、加工形状が得られる。
12インチウエハ上のpoly−Si膜のエッチングの場合、導入ガスとして塩素ガス50sccm、臭化水素ガス100sccmおよび酸素ガス10sccmを用い、ガス圧力0.4Pa、UHF波パワー800W、RFバイアスは400kHzで100W、ウエハ温度0℃とした場合、多結晶シリコン膜の平均エッチング速度は、約300nm/minになる。均一性は約±7%である。
ギャップは140mmから100mmで、エッチング速度、加工形状ともにほぼ均一になり、ギャップ150mmから80mmの間で均一性改善の効果が得られる。
(実施例3)
図9に示す装置を用いた場合を、本実施例に示す。図9に示す装置では、シャワープレート91のガス吹き出し部分が下側(ウエハ側)につきだした構造をしてる。その他の構成は実施例2と同様である。本装置でもウエハとガス吹き出し部の距離(ギャップ)を制御することにより、ニアサーフェス領域の制御が行え、12インチウエハの場合、ギャップ100mm程度でウエハ面内で均一なエッチングが行える。しかしながら、ギャップを60mm程度にすると、中心部のガス圧力が周辺より高くなり、エッチング速度の均一性は±5%以上になってしまう。従って、12インチのウエハをエッチングする場合、ギャップを60mm以上100mm以下とすることが望ましい。
(実施例4)
図10に示す装置を用いた場合を、本実施例に示す。図10の装置では、別の排気口92を設け、排気効率を高めている。その他の構成は実施例2で用いた装置と同様である。この装置では、ウエハ周辺部の排気効率が中心部に比べ高くなるため、図8の装置に比べウエハ周辺部のニアサーフェス領域の厚さが、10%程度小さくなる。このため、12インチウエハでは、ギャップ90mm程度でエッチング速度、加工形状が均一になる。
図10の装置では、装置の上部に排気口92を設けたが、装置の横部に設けても、効果は同様である。また、3つ以上の排気口を設けた場合も、効果は同様である。
このように、排気口を複数設ける場合には、ギャップをウエハ径の0.3倍以上0.6倍以下とすれば面内均一性が向上する。
(実施例5)
図11に示す装置を用いた場合を、本実施例に示す。図11の装置は図8の装置のサセプタ上にフォーカスリング93を設置した構造で、フォーカスリングによってニアサーフェス領域はフォーカスリングの高さ分高くなり、ウエハ周辺部のニアサーフェス領域の厚さが特に厚くなる。高さ20mmのフォーカスリングを設置する場合、12インチウエハでは、120mmでほぼ均一なエッチングが行える。フォーカスリングの効果は、12インチウエハでギャップが150mm以下では、概ねフォーカスリング高さの分だけ、ギャップを短くしたエッチング特性が得られる。すなわち、課題を解決するための手段で述べたGおよびG0の値は、ほぼフォーカスリングの高さ分だけ、高くなる。
ギャップ100mmでフォーカスリングの高さを50mm以上にすると、ガスの流れが滞り、フォーカスリング内側で粉塵が発生しやすくなる。ギャップ150mmでは、75mm以上で粉塵が発生しやすい。フォーカスリングの高さは、概ねギャップの半分以下であるこのが望ましい。すなわち、ギャップとの相関で、フォーカスリングの高さは、12インチウエハの場合、75mm以下であることが望ましい。
このように、フォーカスリングは、その高さをウエハ直径の1/4以下、ウエハの高さ以上とすることによって、ウエハ面内均一性の効果を高めることができる。
(実施例6)
本発明に用いるドライエッチング装置を図12に示す。この装置では図8のエッチング装置のアンテナ部が処理室内に設置された構造で、アンテナ94はシャワープレートを有している。
この装置に、被処理物として12インチシリコンウエハを搬送する。このシリコンウエハ上には厚さ0.1μmの窒化ケイ素膜(窒化膜)、その上に厚さ1.5μmの酸化膜(SiO2)が形成されその上部にはマスクパターンを転写したレジストマスクが形成されている。レジストマスクには、150nm径のホールが形成されている。
この装置に、Arガスを300sccm、C4F8ガスを12sccmおよび酸素ガスを8sccmガス導入口より処理室に導入しガス圧力を2Paにする。
450MHz、2kWの高周波をアンテナよりエッチング処理室1に導入し、ガスプラズマを生成する。処理台に2MHz、2.4kWのバイアスを印加し、酸化膜をエッチングする。プラズマ密度は、5×1011/cm3で、イオン電流密度は7mA/cm2程度である。イオン電流密度は、ウエハ面内でほぼ均一である。
この条件で、ギャップが150mmの場合、酸化膜のエッチング速度は約750nm/minで、レジストに対する選択比は10、下地の窒素化膜に対する選択比は、ウエハ周辺部で10である。酸化膜のエッチング速度は、イオン電流で決まるので、ウエハ面内分布は、±4%程度であるが、窒化膜は、Fラジカルでエッチングされ、CFxラジカルでエッチングが抑制される。レジスト生成物はCFxの組成に近いため、窒化膜のエッチング速度は、レジスト生成物の再入射量に依存する。窒化膜のエッチング速度は、ウエハ周辺部ではレジスト生成物の再入射量が少ないため、ウエハ中心部に比べ周辺部で倍程度になる。また、中心部では、レジスト生成物が過剰になり、加工形状は順テーパになってしまう。しかし、ギャップを120mmから70mmの間にするとニアサーフェス領域の厚さが、ウエハ中心部で薄くなり、均一性が改善される。さらに、ギャップ100から75mmで窒化膜のエッチング速度がほぼ均一になり、加工形状もほぼ均一になる。
なお、酸化膜の加工において望ましいギャップは、ウエハの半径の2/3から1/2程度である。
(実施例7)
本発明のドライエッチング方法による半導体装置の製造を本実施例に示す。図13に、ゲート酸化膜903及びゲート電極である、多結晶Si膜910、W膜911からなる電界効果型トランジスタ構造914、およびコンデンサー912、第一の配線層913を有する半導体装置の断面概念図を示す。図中、901はシリコン基板、902は素子分離用SiO2膜、904は窒化ケイ素膜、905は層間絶縁用SiO2膜、906は上部TiN膜、907はAl−Cu合金膜、908は下部TiN膜、909はコンタクトホール、913はメタル配線を示す。
本構造体を、12インチウエハ上に本発明のドライエッチング方法で加工する。
トランジスタ部914には、不純物としてPがドーピングされた多結晶Si膜910とW膜が積層構造になったゲート電極がある。この電極の加工を実施例2で示したエッチング装置図8を用いて加工する。ゲート電極の幅は、約150nmである。エッチング装置のギャップを130mmとし多結晶Si膜とWの積層膜を実施例2で示したploy−Si膜の加工条件、すなわち、塩素ガス、臭化水素ガス、酸素ガスを用いる条件でエッチングする。ただし、Wのエッチング時は、塩素ガス流量を120sccm、酸素ガス流量を20sccmとし、ウエハ温度を100℃とする。なお、マスク材料はSiO2を用いる。
コンタクトホール部909の加工については、SiO2膜の孔加工に図12に示す装置を用いる。ホール上部の径は170nm程度で、狭い部分は、約80nmである。ギャップを80mmとし、エッチングを行う。エッチング条件は、実施例6で示した酸化膜のエッチング条件と同じ条件を用いる。マクス材は、有機レジストマスクである。
配線層913の加工については、図8の装置を用いる。配線の幅は、約250nmで、TiN膜、Al−Cu合金膜およびTiN膜の3層構造である。ギャップを100mmとし、シャワープレート径を230mmとする。エッチング条件は、実施例2で示した12インチウエハ上のTiN膜Al−Cu合金膜の多層膜エッチングと同じ条件を用いる。マスク材は、有機レジストである。
以上のように、ゲート電極、コンタクトホール加工および、配線加工に本発明の装置を用い、図13に示す構造の半導体装置が製造する。各エッチング工程でウエハ面内で均一に加工されるため、半導体装置はウエハ面内で均質である。
ニアサーフェス領域の厚さのウエハ面内分布のギャップ依存性を示す図。 反応生成物の再入射回数のウエハ面内分布のギャップ依存性を示す図。 いくつかのウエハ径に対する再入射回数のウエハ面内分布のギャップ依存性を示す図。 いくつかのガス圧力に対する再入射回数のウエハ面内分布のギャップ依存性を示す図。 いくつかのガス流量に対する再入射回数のウエハ面内分布のギャップ依存性を示す図。 いくつかのサセプタ幅に対する再入射回数のウエハ面内分布のギャップ依存性を示す図。 発明の実施の形態で用いるドライエッチング装置の断面図。 発明の実施の形態で用いる別のドライエッチング装置の断面図。 発明の実施の形態で用いる凸型のシャワープレートを有するドライエッチング装置の断面図。 発明の実施の形態で用いるウエハ上部に排気口を有するドライエッチング装置の断面図。 発明の実施の形態で用いるフォーカスリングを有するドライエッチング装置の断面図。 発明の実施の形態で用いる真空アンテナを有するドライエッチング装置の断面図。 発明の実施の形態で説明するドライエッチング方法によって加工する半導体装置の断面図。
符号の説明
1.エッチング処理室、2.マイクロ波発生器、3.導波管、4.空洞共振器、5.ソレノイドコイル、6.ウエハ、7.ウエハテーブル、8.金属電極、9.静電チャック、10.サセプタ、11.ガス吹き出し口、12.高周波電源、13.石英チャンバー、14.シャワープレート、15.マイクロ波導入窓、16.排気ポンプ、17.排気バルブ、18.コンダクタンスバルブ、19.ガス流量コントローラ、20.ゲートバルブ、21.ウエハ搬送口、81.高周波電源、82.アンテナ、83.アース電極、84.石英、91.凸型シャワープレート、92.第2の排気口、93.フォーカスリング、94.真空アンテナ、
101.12インチウエハでギャップ140mm以上におけるニアサーフェス領域の厚さのウエハ面内分布を示す曲線、
102.ギャップ110mmにおけるニアサーフェス領域の厚さのウエハ面内分布を示す曲線、
103.ギャップ80mmにおけるニアサーフェス領域の厚さのウエハ面内分布を示す曲線、
201.12インチウエハでギャップ140mm以上における再入射回数のウエハ面内分布を示す曲線、
202.ギャップ110mmにおける再入射回数のウエハ面内分布を示す曲線、
203.ギャップ80mmにおける再入射回数のウエハ面内分布を示す曲線、
301.6インチウエハにおける再入射回数のウエハ面内分布を示す曲線、
302.8インチウエハにおける再入射回数のウエハ面内分布を示す曲線、
303.12インチウエハにおける再入射回数のウエハ面内分布を示す曲線、
304.16インチウエハにおける再入射回数のウエハ面内分布を示す曲線、
401.ガス圧力0.2Paおける再入射回数のウエハ面内分布を示す曲線、
402.ガス圧力1Paおける再入射回数のウエハ面内分布を示す曲線、
403.ガス圧力3Paおける再入射回数のウエハ面内分布を示す曲線、
404.ガス圧力5Paおける再入射回数のウエハ面内分布を示す曲線、
501.ガス流量100sccmおける再入射回数のウエハ面内分布を示す曲線、
502.ガス流量300sccmおける再入射回数のウエハ面内分布を示す曲線、
503.ガス流量500sccmおける再入射回数のウエハ面内分布を示す曲線、
601.サセプタが無い場合の再入射回数のウエハ面内分布を示す曲線、
602.サセプタの幅20mmにおけるウエハ面内分布を示す曲線、
603.サセプタの幅50mmにおけるウエハ面内分布を示す曲線、
604.サセプタの幅100mmにおけるウエハ面内分布を示す曲線。

Claims (40)

  1. 容器と、前記容器内に設置された直径が8インチよりも大きい被処理物を設置するための台と、前記容器内にエッチングガスを導入する手段と、前記エッチングガスをプラズマを発生する手段とを有し、前記被処理物と前記被処理物と対向する面の間隔が、前記被処理物の直径の2/3以下であることを特徴とするドライエッチング装置。
  2. 前記対向する面には、前記エッチングガスを導入する複数の導入口が設けられていること特徴とする第1項記載のドライエッチング装置。
  3. 前記複数の導入口は、前記被処理物の略中心部に設けられ、前記複数の導入口の全体の直径は、前記被処理物の直径の1/3以上2/3以下であることを特徴とする第1項記載のドライエッチング装置。
  4. 前記被処理物の直径は300mm以上であることを特徴とする第1項乃至第3項何れかに記載のドライエッチング装置。
  5. 前記間隔は、前記被処理物の直径の1/4以上であることを特徴とする第1項記載のドライエッチング装置。
  6. 前記プラズマ化する手段は、300MHz以上900MHz以下の高周波と、前記容器周囲に設置された電磁コイルを用い、前記高周波を、前記容器内に設けられた金属板から導入する手段であることを特徴とする第1項乃至第5項何れかに記載のドライエッチング装置。
  7. 容器と、前記容器内に設置された直径が8インチよりも大きい被処理物を設置するための台と、前記容器内にエッチングガスを導入する手段と、前記エッチングガスをプラズマを発生する手段とを有し、前記被処理物と前記被処理物と対向する面の間隔が、前記被処理物の直径の1/2以下であることを特徴とするドライエッチング装置。
  8. 前記対向する面には、前記エッチングガスを導入する複数の導入口が設けられていること特徴とする第7項記載のドライエッチング装置。
  9. 前記複数の導入口は、前記被処理物の略中心部に設けられ、前記複数の導入口の全体の直径は、前記被処理物の直径の1/3以上2/3以下であることを特徴とする第8項記載のドライエッチング装置。
  10. 前記被処理物の直径は300mm以上であることを特徴とする第7項乃至第9項何れかに記載のドライエッチング装置。
  11. 前記間隔は、前記被処理物の直径の1/4以上であることを特徴とする第7項記載のドライエッチング装置。
  12. 前記プラズマ化する手段は、300MHz以上900MHz以下の高周波と、前記容器周囲に設置された電磁コイルを用い、前記高周波を、前記容器内に設けられた金属板から導入する手段であることを特徴とする第7項乃至第11項何れかに記載のドライエッチング装置。
  13. 容器と、前記容器内にエッチングガスを導入する手段と、前記容器内に、直径が12インチ以上でかつ表面にアルミニウムを含む膜が形成されたウエハを設置する台と、前記エッチングガスをプラズマ化する手段とを有し、前記ウエハと前記ウエハに対向する面との間隔が、前記ウエハの半径の3/5以上4/5以下であることを特徴とするドライエッチング装置。
  14. 容器と、前記容器内にエッチングガスを導入する手段と、前記容器内に、直径が12インチ以上でかつ表面にシリコン膜が形成されたウエハを設置する台と、前記エッチングガスをプラズマ化する手段とを有し、前記ウエハと前記ウエハに対向する面との間隔が、前記ウエハの半径の7/10以上9/10以下であることを特徴とするドライエッチング装置。
  15. 容器と、前記容器内にエッチングガスを導入する手段と、前記容器内に、直径が12インチ以上でかつ表面にシリコン酸化膜が形成されたウエハを設置する台と、前記エッチングガスをプラズマ化する手段とを有し、前記ウエハと前記ウエハに対向する面との間隔が、前記ウエハの半径の1/2以上2/3以下であることを特徴とするドライエッチング装置。
  16. 容器と、前記容器内に設けられた、被エッチング物を設置する台と、前記台の周囲に設けられ、その高さが、前記被エッチング物より高く前記被エッチング物と前記被エッチング物と対向する面との距離の半分以下のフォーカスリングとを有することを特徴とするドライエッチング装置。
  17. 前記高さは、前記被エッチング物の直径の1/4以下であることを特徴とする第16項記載のドライエッチング装置。
  18. 容器と、前記容器内に設けられた、被エッチング物を設置する台と、前記容器内にエッチングガスを導入する手段と、前記エッチングガスをプラズマ化する手段と、前記エッチングガスを排出する排気口とを有し、前記排気口は複数設けられ、前記被エッチング物と前記被エッチング物と対向する面との距離は、前記被エッチング物の直径の0.3倍以上0.6倍以下であることを特徴とするドライエッチング装置。
  19. 前記被エッチング物の直径は12インチ以上であることを特徴とする第18項記載のドライエッチング装置。
  20. 容器と、前記容器内に設置された直径が8インチよりも大きい被処理物を設置するための台と、前記容器内にエッチングガスを導入する手段と、前記エッチングガスをプラズマを発生する手段とを有し、前記エッチングガスを導入する手段は、複数の導入口を有するシャワープレート状であって、前記被処理物の対向する面に、前記被処理物方向に向かって凸状に設けられ、前記被処理物と前記シャワープレートの間隔が、前記被処理物の直径の1/2以下であることを特徴とするドライエッチング装置。
  21. 前記被処理物の直径は12インチ以上であることを特徴とする第20項記載のドライエッチング装置。
  22. 前記間隔は60mm以上100mm以下であることを特徴とする第20項または第21項記載のドライエッチング装置。
  23. 容器と、前記容器内に設置された被処理物を設置するための台と、前記容器内にエッチングガスを導入する手段と、前記エッチングガスを電子サイクロトロ共鳴によりプラズマを発生する手段とを有し、前記被処理物と前記被処理物と対向する面の間隔が、50mm以上100mm以下であることを特徴とするドライエッチング装置。
  24. 前記被処理物は、直径が6インチのウエハで、前記間隔は60mm以下であることを特徴とする第23項記載のドライエッチング装置。
  25. 前記被処理物は、直径が8インチのウエハで、前記間隔は80mm以下であることを特徴とする第23項記載のドライエッチング装置。
  26. 前記被処理物は、直径が12インチのウエハで、前記間隔は120mm以下であることを特徴とする第23項記載のドライエッチング装置。
  27. 前記被処理物は、直径が16インチのウエハで、前記間隔は170mm以下であることを特徴とする第23項記載のドライエッチング装置。
  28. 容器内に被処理物を設置する工程と、前記容器内に処理ガスを導入し、前記処理ガスをプラズマ化し、前記被処理物と前記被処理物に対向する面の距離を制御することによって、ニアサーフェス領域の厚さを制御してドライエッチングする工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  29. 前記距離G(mm)と、前記被処理物の半径R(mm)、前記処理ガス圧力P(Pa)、前記処理ガス流量Q(cm3/min)との関係が
    G<R×0.9(Q−100)/100×0.95(P−1)
    であることを特徴とする第28項記載の半導体装置の製造方法。
  30. 前記被処理物周辺にサセプタが設けられ、前記距離G(mm)と前記サセプタの幅D(cm)との関係が、
    G≧R×0.9(Q−100)/100×0.95(P−1)×(0.5+0.12×D0.5)
    であることを特徴とする第28項記載の半導体装置の製造方法。
  31. 前記被処理物周辺にフォーカスリングが設けられ、前記距離G(mm)と、前記フォーカスリングの高さHとの関係が、
    R×0.9(Q−100)/100×0.95(P−1)×(0.5+0.12×D0.5)+H≦G≦R×0.9(Q−100)/100×0.95(P−1)+H
    であることを特徴とする第28項記載の半導体装置の製造方法。
  32. 処理室に直径が8インチを超える被処理物を設置する工程と、前記処理室に処理ガスを導入し、前記処理ガスをプラズマ化し、前記被処理物と前記被処理物に対向する面の距離が、前記被処理物の直径の1/2以下で、前記被処理物をドライエッチングする工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  33. 前記距離は1/4以上であることを特徴とする第32項記載の半導体装置の製造方法。
  34. 前記処理ガスの圧力は、0.1Pa以上5Pa以下であることを特徴とする第32項または第33項記載の半導体装置の製造方法。
  35. 前記被処理物は、アルミニウム膜、シリコン膜、シリコン酸化膜の何れかを含むことを特徴とする第32項乃至第34項何れかに記載の半導体装置の製造方法。
  36. 前記プラズマは、高周波を印加することによって形成され、前記高周波の周波数は、300MHz以上900MHz以下であることを特徴とする第32項乃至第35項何れかに記載の半導体装置の製造方法。
  37. 処理室に直径が8インチを超える被処理物を設置する工程と、前記処理室に処理ガスを導入し、前記処理ガスをプラズマ化し、前記被処理物と前記被処理物に対向する面の距離が、前記被処理物の直径の2/3以下1/4以上で、前記被処理物をドライエッチングする工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  38. 直径が300mm以上の半導体ウエハ上にアルミニウム膜を形成する工程と、
    前記アルミニウム膜が形成された前記半導体ウエハを、エッチング室内に設置
    する工程と、
    前記アルミニウム膜と、前記半導体ウエハに対向する面との距離が前記半導体
    ウエハの半径の3/5から4/5の範囲内で、前記アルミニウム膜をドライエッチングする工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  39. 直径が300mm以上の半導体ウエハ上にシリコン膜を形成する工程と、
    前記シリコン膜が形成された前記半導体ウエハを、エッチング室内に設置する
    工程と、
    前記シリコン膜と、前記半導体ウエハに対向する面との距離が前記半導体ウエ
    ハの半径の7/10から9/10の範囲内で、前記アルミニウム膜をドライエッチングする工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  40. 直径が300mm以上の半導体ウエハ上にシリコン酸化膜を形成する工程と、
    前記シリコン酸化膜が形成された前記半導体ウエハを、エッチング室内に設置
    する工程と、
    前記シリコン酸化膜と、前記半導体ウエハに対向する面との距離が前記半導体
    ウエハの半径の1/2から2/3の範囲内で、前記シリコン酸化膜をドライエッチングする工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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JP2007134589A (ja) * 2005-11-11 2007-05-31 Rohm Co Ltd 半導体装置の製造方法
KR101147964B1 (ko) * 2008-06-11 2012-05-24 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 플라즈마 에칭 처리 방법 및 플라즈마 에칭 처리 장치

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