JP2005286116A - 発光素子装置、及びそれを用いた光導波装置及び光電融合配線基板 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】発光素子装置は、複数のレンズ102、104と複数の発光素子100とが集積されている。形状が凹型、凸型、或いは凹型と凸型の両方のレンズ102、104を、これに対応する発光素子100からの出射光が結合するように配置し、出射光の放射角(拡がり角)を変化させる。光導波路層を備える光導波装置は、光導波路層上ないしは内部に、複数のレンズ102、104と複数の発光素子100とが集積された発光素子装置を有する。
【選択図】図1
Description
(実施例1)
図1は本実施例による発光素子装置を示した断面図である。図1において、100は発光素子の構成部である面発光レーザ(Vertical
Cavity Surface Emitting Laser(VCSEL))部、102は凸レンズ、104は凹レンズである。本実施例の発光素子装置には、面発光レーザ100とレンズ102、104は同数形成されており、一つの面発光レーザから出射された光が一つのレンズに結合するような位置関係にそれぞれが形成されている。
Chemical Vapor Deposition:有機金属気層成長)法により成長基板202に成長させる。このとき成長基板202はGaAs(100)を使用した。そして、図2(b)に示すように、フォトリソグラフィー技術、エッチング技術、成膜技術などを用いてVCSEL204を形成する。次に、図2(c)に示すように、GaAs基板202を80μm厚まで研磨する。続いて、図2(d)に示すように樹脂材料206を塗布し、図2(e)に示すようにモールドを用いて凹レンズ208を形成する。このとき樹脂材料206としてUV硬化エポキシ樹脂を使用した。さらに、図2(f)に示すように、樹脂材料206(UV硬化エポキシ樹脂)をディスペンサを用いて吐出し、凸レンズ210を形成する。このとき、樹脂材料206は表面張力で凸レンズ状になり、これを紫外線などの照射で固めて凸レンズ210が形成される。
図3は、本発明による発光素子装置を用いた二次元光導波路回路ないし光導波装置を示す。図3(a)のA-A’断面図が図3(b)である。図3において、300はクラッド層、302はコア層、304は光路変換構造体、306は発光素子装置、そして308は受光素子である。発光素子装置306と受光素子308と光路変換構造体304は、発光素子装置306より出射された光が、発光素子装置306近傍に配置された光路変換構造体304により光路変換され、光路変換された光が二次元光導波路のコア層302内を伝播し、伝播した光が受光素子308近傍に配置された光路変換構造体304により光路変換され、受光素子308に結合するような位置関係にある。シート状の二次元光導波路は、屈折率の異なる材料の組み合わせによりコア層とそれを挟む第1および第2のクラッド層より構成される。なお、図3ではコア層302の上部にクラッド層を形成していないが、必要に応じて形成してもよい。本実施例では、屈折率1.60のポリシラン系樹脂をコア層302に用い、屈折率1.55のポリシラン系樹脂をクラッド層300に用いた。また、光路変換構造体304として、半径40μmの半球状の構造体を用いた。
℃のホットプレート上で4分間加熱し、熱可塑性材料で形成した前記第1形状を有する構造体408に対して熱処理による溶融・再固化を行い、半径40μmの半球状に変形した第2形状を有する構造体410を形成する。
602は、そこからの出射光610が、発光素子装置に集積した凹レンズ608に結合するように配置されている。また、図7(a)に示すように、周囲の4つのVCSELは、そこからの出射光710が、発光素子装置700に集積した凸レンズ708にそれぞれ結合するように配置されている。それぞれのVCSEL
704は、そこから出射された光が凸レンズ708を介して半球状の光路変換構造体706に結合し、光路変換される位置関係に配置してある。
602からの出射光610は、半球状の光路変換構造体606全体に光ビーム径の広がった光として結合して光路変換され、図6(b)に示すように、二次元光導波路層612全域を拡散光614として伝播する。また、図7に示すように、周囲に配置したVCSEL
704からの出射光710は、半球状の光路変換構造体706の斜面に光ビーム径の絞られた平行光として結合して光路変換され、図7(b)に示すように、二次元光導波路層712内を限定された広がり角を有した拡散光714として伝播する。
904からの出射光は、発光素子装置900に集積した凸レンズ908にそれぞれ結合するように配置されている。それぞれのVCSELから出射された光はレンズを介して四角錐形状の光路変換構造体に結合し、光路変換される位置関係に配置してある。なお、図示していないが、二次元光導波路層912上にも凸レンズが形成してあり、出射光910はビーム径30μmで四角錘形状の光路変換構造体906に結合する。
904からの出射光910は、四角錘形状の光路変換構造体906の斜面に光ビーム径の絞られた平行光として結合して光路変換され、図9(b)に示すように、二次元光導波路層912内を指向性を有したビーム光914として伝播する。その他、光路変換構造体の形状として、楔形形状、円錐形状或いは多角錘形状であってもよい。
実施例2に示した二次元導波路回路と電気回路配線基板を組み合わせて作製した実施例3の光電融合基板を図10に示す。図10において、1000はCPU、1002、1004、1006および1008はRAM、1010および1012は電子デバイス(LSI)、1014は本発明の発光素子装置、1016は受光素子、1018は伝送線路(電気配線)、1020はビーム光、1022は拡散光、1024は二次元光導波路層、1026および1028は電気回路基板である。図10(a)は、図10(b)の光電融合配線基板を矢印の方向から見た図であり、図10(a)では二次元光導波路層1024および電気回路基板1028は図示していない。
102、708、908:凸レンズ
104、608、808:凹レンズ
302、416、502:コア層
304、506、606、706、806、906:光路変換構造体
306、500、600、700、800、900、1014、1108:発光素子装置
Claims (8)
- 複数のレンズと複数の発光素子とが集積された発光素子装置であって、形状が凹型、凸型、或いは凹型と凸型の両方の該レンズを、これに対応する該発光素子からの出射光が結合するように配置し、該出射光の放射角を変化させることを特徴とする発光素子装置。
- 前記発光素子が面型発光素子であることを特徴とする請求項1記載の発光素子装置。
- 前記発光素子及びレンズが、対応してアレイ状に配置されていることを特徴とする請求項1または2記載の発光素子装置。
- 光導波路層を備え、該光導波路層上ないしは内部に、請求項1乃至3のいずれかに記載の発光素子装置を有することを特徴とする光導波装置。
- 前記光導波路層は、二次元光導波路層、ライン導波路、或いは二次元光導波路層とライン導波路の両者を混載した構造を有する光導波路層であることを特徴とする請求項4記載の光導波装置。
- 前記発光素子装置からの出射光の光路を変換するための光路変換構造体が、該二次元光導波路層において、該二次元光導波路層全域に出射光が伝播されるように、または二次元光導波路層の一部に出射光が伝播されるように、配置されていることを特徴とする請求項5記載の光導波装置。
- 前記光路変換構造体の形状が、半球形状、楔形形状、円錐形状、あるいは多角錐形状であることを特徴とする請求項6記載の二次元光導波装置。
- 請求項4乃至7のいずれかに記載の光導波装置を電気回路基板と電気的に接続が得られるように形成した光電融合配線基板であって、該電気回路基板の信号の一部または全てを該光導波装置を用いた光信号の授受によって配線させる様に構成されたことを特徴とする光電融合配線基板。
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