JP2005284722A - 水道配管の見積もりシステム及び方法 - Google Patents

水道配管の見積もりシステム及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 配管経路の設計なしに容易に短時間で水道配管の費用を見積もるシステムを提供する。
【解決手段】 ユーザに現場条件を入力させ、現場条件に適合する継手部材を自動的に絞込み、絞込んだ継手部材に適合する水回り器具を自動的に絞込み、絞込んだ水回り器具の中から、所望の器具をユーザに選択させる。ユーザ選択された水回り器具に適合する継手部材を、上記絞り込んだ継手部材の中から自動選択し、選択した継手部材の中から、所望の継手部材をユーザに選択させる。ユーザ選択された水回り器具と継手部材に基づいて、必要な配管部材の種類と数量を算出する。管の長さは、1階と2階の管1本当りの標準的長さと、ユーザ選択された水回り器具の給水湯口数から算出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、建物に設置される水道配管の費用を見積もるためのシステム及び方法に関する。
特許文献1に開示された配管設計システムは、建物の設計図面を取り込み、その設計図面に基づいて配管経路を自動的に設計する。
特許文献2に開示された配管設備の施工における業務処理システムは、建築図面データ及び配管敷設データを入力して、その入力データに基づいて必要な配管設備資材を算出する。
特開2002−15015号公報 特開2001−279738号公報
上述した従来のシステムによれば、建物の設計図面に基づいて配管経路を自動設計することができる。また、建物の設計図面及び配管経路の設計図面に基づいて、必要な配管設備資材を自動的に算出することができる。これらの従来システムを利用して水道配管系統の費用を見積もろうとした場合、自動でまたは手動で、配管経路の設計図面を作成する必要がある。しかし、配管経路の設計は、これを自動的に行う場合であっても、配管に関する専門知識が必要であり、かつ相当に長い作業時間を要する。その結果、専門知識の少ない者が短い時間で水道配管の見積もりを作成することは不可能である。
水道配管の費用を見積もるには、水道配管を構成する種々の部材の品番と数量を確定させる必要がある。これを行うとき、専門知識の少ない者にとっては次のような問題点がある。
一つの問題点は、管と水回り機器を接続するための接続部材(典型的には、継手とその付属品)の品番選定の難しさである。すなわち、水道配管が設置される現場の条件(例えば、建物の工法や床高さなどの構造、寒冷地か否か、使用する管の種類、など)によって、使用可能な接続部材の品番が異なる。加えて、設置される水回り器具(バス、キッチン、便器など)の品番によっても、使用可能な接続部材の品番が異なる。そのため、現場の条件と水回り器具機器の種類の双方の側面から、適合する接続部材の品番を選定しなければならない。場合によっては、現場の条件に適合する接続部材の品番と、設置される水回り器具に適合する接続部材の品番とが全く一致しないこともある。その場合には、水回り器具の選定から見直さなければならないという面倒が生じる。さらに、条件に適合する接続部材の品番が複数存在する場合、そのどれが最適であるかを判断することも、専門知識の少ない者には困難である。
また、別の問題としては、建物内での配管経路が具体的に決まらないと、管の長さが計算できない点がある。そのため事前に配管経路を設計して、その設計に基づいて管の長さを計算しない限り、見積もりを行うことができない。
さらに別の問題は、配管部材をメーカに発注するときの数量は一定のロット単位(例えば管は10m単位、或る部品は10個単位)であることである。そのため、設計図面から算出される配管部材の正確な数量ではなく、ロット単位の数量に基づいて計算しなければ、正確な見積もりが得られない。
したがって、本発明の目的は、容易に短時間で水道配管の費用を見積もることができるシステムと方法を提供することにある。
本発明の別の目的は、水道配管の費用を見積もる際に、現場の条件および使用する水回り機器の双方に適合する接続部材を容易に選定できるようにすることにある。
本発明のまた別の目的は、水道配管経路の設計を事前に行わなくても、水道配管の費用を見積もることができるようにすることにある。
本発明のさらに別の目的は、水道配管の費用を見積もる際に、管の長さを簡単に算出できるようにすることにある。
本発明のまた別の目的は、水道配管の費用を見積もる際に、配管部材のロット単位の数量を容易に算出できるようにすることにある。
本発明に従う水道配管見積もりシステムは、水道配管が設置される現場に関する種々の条件と、前記水道配管と水回り器具を接続するための接続部材の種々の種類との間の適合有無の関係を定義した現場接続部材対応データ、前記水回り器具の種々の種類と前記接続部材の種々の種類との間の適合有無の関係を定義した器具接続部材対応データ、及び前記接続部材の種々の種類及び前記管の種々の種類を含む配管部材の種々の種類の価格を定義した配管部材情報データを記憶したデータベースと、ユーザ所望の現場条件を入力する現場条件入力手段と、前記現場条件入力手段により入力されたユーザ所望の現場条件に適合する前記接続部材の種類を、前記現場接続部材対応データに基づき、前記接続部材の種々の種類の中から、絞り込む接続部材絞込み手段と、前記接続部材絞込み手段により絞り込まれた接続部材の種類に適合する前記水回り器具の種類を、前記器具接続部材対応データに基づき、前記水回り器具の種々の種類の中から、絞り込む器具絞込み手段と、前記器具絞込み手段により絞りこまれた水回り器具の種類を表示する選択可能器具表示手段と、前記選択可能器具表示手段により表示された前記水回り器具の種類の中から、ユーザ所望の器具種類を選択する器具種類選択手段と、前記器具種類選択手段により選択された前記ユーザ所望の器具種類に適合する前記接続部材の種類を、前記器具接続部材対応データに基づき、前記接続部材絞込み手段により絞り込まれた前記接続部材の種類の中から、選択する適合接続部材選択手段と、前記適合接続部材選択手段により選択された前記接続部材の種類を表示する適合接続部材表示手段と、前記適合接続部材表示手段により表示された前記接続部材の種類の中から、ユーザ所望の接続部材種類を選択する所望接続部材選択手段と、前記器具種類選択手段により選択された前記ユーザ所望の器具種類と、前記所望接続部材選択手段により選択された前記接続部材の種類と、前記現場条件入力手段により入力された前記ユーザ所望の現場条件とに基づき、必要な配管部材の種類と数量を決定する配管部材数量決定手段と、前記配管部材情報データに基づき、前記配管部材数量算出手段により決定された前記必要な配管部材の種類と数量に応じた前記水道配管の費用を見積もる費用見積もり手段とを備えたことを特徴とする。
好適な実施形態では、前記データベースには、前記水回り機器の各種類に適合する前記接続部材の種類の優先順位を示した接続部材優先順位データが更に記憶されており、前記適合接続部材表示手段は、前記適合接続部材選択手段により選択された前記接続部材の種類の表示の様態を、前記接続部材優先順位データにより示される優先順位に基づいて、優先順位の最も高い種類が最も容易に選択され得るように制御する。
好適な実施形態では、前記データベースには、所定の複数の配管条件にそれぞれ対応する複数の前記接続部材優先順位データが記憶されており、ユーザ所望の配管条件を入力するための配管条件入力手段を更に備え、前記適合接続部材表示手段は、前記複数の接続部材優先順位データの中から、前記配管条件入力手段により入力された前記ユーザ所望の配管条件に対応する前記接続部材優先順位データを選択し、そして、前記適合接続部材選択手段により選択された前記接続部材の種類の表示の様態を、選択された前記接続部材優先順位データにより示される優先順位に基づいて、優先順位の最も高い種類が最も容易に選択され得るように制御する。
好適な実施形態では、前記配管部材の種々の種類には、前記管の種々の種類と前記接続部材の種々の種類の他に、ヘッダーの種々の種類と、サドル部材の種々の種類が少なくとも含まれており、前記配管部材数量決定手段は、前記器具種類選択手段により選択された前記ユーザ所望の器具種類に基づき、前記水道配管に用いられるヘッダーの口数を算出する口数算出手段と、前記口数算出手段により計算された前記口数から、ヘッダーの種類と個数を決定するヘッダー決定手段と、前記口数算出手段により計算された前記口数と、前記現場条件入力手段により入力された前記ユーザ所望の現場条件とに基づき、前記管の種類と合計長さを算出する配管長算出手段と、前記口数算出手段により計算された前記口数から、前記接続部材の個数を算出する接続部材数算出手段と、前記配管長算出手段により算出された前記管の種類と合計長さから、サドル部材の種類と個数を算出するサドル部材個数算出手段を有する。
好適な実施形態では、前記器具種類選択手段は、建物の階毎に前記ユーザ所望の器具種類を選択するようになっており、前記口数算出手段は、前記器具種類選択手段は前記建物の階毎に選択された前記ユーザ所望の器具種類に基づいて、建物の階毎に口数を算出し、前記配管長算出手段は、前記口数算出手段により算出された前記建物の階毎の口数と、予め設定された建物の階毎の管1本当りの標準長さとに基づいて、前記管の合計長さを算出する。
好適な実施形態では、前記データベースには、前記配管部材の種々の種類の各々の1注文ロット当りの部材数量を定義した注文ロットデータが記憶されており、前記配管部材数量決定手段は、前記必要な配管部材の各種類の数量を、前記注文ロットデータに定義された前記各種類の1注文ロット当りの数量を単位とする値に丸めることにより、決定する。
本発明の別の側面に従う水道配管見積もり方法は、水道配管が設置される現場に関する種々の条件と、前記水道配管と水回り器具を接続するための接続部材の種々の種類との間の適合有無の関係を定義した現場接続部材対応データを保持するステップと、前記水回り器具の種々の種類と前記接続部材の種々の種類との間の適合有無の関係を定義した器具接続部材対応データを保持するステップと、前記接続部材の種々の種類及び前記管の種々の種類を含む配管部材の種々の種類の価格を定義した配管部材情報データを保持するステップと、ユーザ所望の現場条件を入力するステップと、入力されたユーザ所望の現場条件に適合する前記接続部材の種類を、前記現場接続部材対応データに基づき、前記接続部材の種々の種類の中から、絞り込むステップと、絞り込まれた接続部材の種類に適合する前記水回り器具の種類を、前記器具接続部材対応データに基づき、前記水回り器具の種々の種類の中から、絞り込むステップと、絞りこまれた前記水回り器具の種類を表示するステップと、表示された前記水回り器具の種類の中から、ユーザ所望の器具種類を選択するステップと、選択された前記ユーザ所望の器具種類に適合する前記接続部材の種類を、前記器具接続部材対応データに基づき、絞り込まれた前記接続部材の種類の中から、選択するステップと、選択された前記接続部材の種類を表示するステップと、表示された前記接続部材の種類の中から、ユーザ所望の接続部材種類を選択するステップと、選択された前記ユーザ所望の器具種類と、選択された前記接続部材の種類と、入力された前記ユーザ所望の現場条件とに基づき、必要な配管部材の種類と数量を決定するステップと、前記配管部材情報データに基づき、決定された前記必要な配管部材の種類と数量に応じた前記水道配管の費用を見積もるステップとを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、水道配管経路の設計を事前に行わなくても、水道配管の費用を容易に見積もることができる。
本発明は、典型的には、コンピュータを用いて実施することができる。本発明は、サーバークライアント形のコンピュータシステムによっても、スタンドアロン形のコンピュータマシンによっても実施することができる。以下、コンピュータを用いた本発明の一実施形態について説明する。コンピュータのハードウェアには汎用の構成が採用できるから、その詳細な説明は省略する。
図1は、本発明に従う水道配管見積もりシステムの一実施形態の全体の処理流れを示す。
図1に示すように、ステップS1で、水道配管が設置されるユーザ所望の現場(水道配管が設置される建物や地区)の種別が、ディスプレイに表示された所定のGUI画面(グラフィカルユーザインタフェース)を用いてユーザから本システムに入力される。ここで、現場の種別の項目には、例えば、新築かリフォームか、および、一戸建てかマンション(集合住宅)か、などがある。ステップS1で用いられるGUI画面は図示省略する。
ステップS2で、ユーザ所望の現場の詳細条件(以下、見積条件という)が、所定のGUI画面(見積条件設定画面)を用いてユーザから本システムに入力される。ここで、見積条件の項目には、例えば、配管条件(床配管か天井配管か)、建物の建築工法(木造軸組、RC造、2×4低床など)、気温条件(寒冷地か否か)、品確法に対応するか否か、使用する管の種類(さや管、被覆管、10mm保温管など)、および、床の高さ、などがある。ステップS2で用いられる見積条件設定画面は、例えば図2に示すようなものである。
上記ステップS1とS2で、ユーザ所望の現場の条件が入力されることになる。ステップS3では、本システムが、ステップS1とS2で入力されたユーザ所望の現場条件に適合する接続部材の種類を、所定の多くの接続部材の種類の中から絞り込む。ここで、接続部材とは、管と水回り器具とを接続するための部材であって、典型的には継手とその付属品(例えば、継手の手前で管を曲げるための部品や、継手を床または壁内に収容する箱など)である。ステップS3で、本システムは、現場接続部材対応データベース10を参照する。現場接続部材対応データベース10は、例えば図3に示すようなものであり、そこには、ステップS1、S2で入力され得る種々の現場の条件(図中の「見積条件」)と種々の接続部材の種類(図中の「接続方法」とこれに対応する「品番」)との間の適合有無の関係が定義されている。本システムは、この現場接続部材対応データベース10に基づいて、ステップS1、S2で入力されたユーザ所望の現場条件に適合する接続部材の種類を絞り込む。この絞込みの処理の流れは、図4,5に示されている。
ステップS3の接続部材の種類を絞り込みが終わると、ステップS4で本システムは、ステップS3で絞り込まれた接続部材の種類に適合する水回り器具の種類を、所定の多くの水回り器具の種類の中から絞り込む。このとき、本システムは、器具接続部材対応データベース12を参照する。器具接続部材対応データベース12は、例えば図6に示すようなものであり、そこには、バス、キッチン、洗面などの場所別の器具種別毎に、所定の多数の水回り器具の種類(図中の「シリーズ名」)と所定の多数の接続部材の種類(図中の「接続方法種別」)との間の適合有無の関係が定義されている。加えて、器具接続部材対応データベース12では、水回り機器の各種類について、それに適合する接続部材の1以上の種類の優先順位が定義されている。本システムは、この器具接続部材対応データベース12に基づいて、バス、キッチン、洗面などの場所別の器具種別毎に、ステップS3で絞り込まれた接続部材の種類に適合する水回り器具の種類を絞り込む。このステップS4の器具絞込みの処理の流れは、図7に示されている。
ステップS5で本システムは、ステップS4で絞り込まれた適合水回り器具の種類の中から所望の器具種類をユーザに選択させるためのGUI画面(使用器具選択画面)を作成して表示する。使用器具選択画面は、例えば図8に示すようなものであり、そこには、ステップS4でバス、キッチン、洗面などの器具種別毎に、絞り込まれた適合水回り器具の種類が表示される(図中、「シリーズ名」のコンボボックスに表示される)。ユーザは、表示された適合水回り器具の種類の中から、バス、キッチン、洗面などの器具種別毎に所望の器具種類を選択する。器具種類を選択するときの使用器具選択画面の動作例ば、図9に示されている。
ステップS6で本システムは、ステップS5でバス、キッチン、洗面などの器具種別毎に選択された器具種類にそれぞれ適合する接続部材の種類を、ステップS3で絞り込まれた接続部材の種類の中から選択する。そして、本システムは、器具種類毎に選択した適合接続部材種類に対する推奨順位を、上述した器具接続部材対応データベース12に定義されている優先順位に従って決定する。選択された適合接続部材種類のうち、優先順位の最も高いものの推奨順位が第1位となり、以下、優先順位の高い順位に第2位以下の順位が決まる。この処理の流れは、図10に示されている。
ステップS7で本システムは、ステップS6で選択された適合接続部材種類の中から所望の接続部材種類をユーザに選択させるためのGUI画面(接続方法変更画面)を作成して表示する。接続方法使用器具選択画面は、例えば図11に示すようなものであり、そこには、ステップS7で器具種類毎に選択された適合接続部材の種類が表示される(図中、「接続種別」、「選択項目」及び「接続方法」のコンボボックスに表示される)。ここで、推奨順位が第1位の接続部材種類が、上記コンボボックスの規定値のフィールドに(つまり、現在の選択されている選択肢として)表示される。このコンボボックスを開くと、推奨順位が第2位以下の適合接続部材種類が、推奨順位の順序で表示される。ユーザは、推奨順位が第1位の適合接続部材種類を選択することに異存がなければ、この接続方法変更画面上で格別の選択入力操作を行なう必要はなく、第2位以下の選択肢を選択したい場合にのみ選択入力操作を行う。
ステップS8に進むと、本システムは、ステップS5の使用器具選択画面上で選択された水回り器具の種類と、ステップS7の接続方法変更画面上で選択された適合接続部材の種類に基づいて、必要な配管部材(接続部材、管、その他の保持部材など)の種類と数量の算出を行う。この配管部材の数量算出は、例えば、給水ヘッダー及び給湯ヘッダーの口数の算出、配管の必要長さの算出、および接続部材や各種補助部材(例えば、管を固定するためのサドル部材など)の個数の算出などの複数の処理から構成される。ヘッダーの口数を算出するとき、本システムは、口数算出データベース14を参照する。口数算出データベース14は、例えば図12に示すようなものであり、そこには水回り器具の種類(図中の「シリーズ名」)毎に給水口と給湯口の個数が示されている。本システムは、算出した給水及び給湯ヘッダーの口数から、給水及び給湯ヘッダーの種類と個数を決定する。また、本システムは、計算された給水及び給湯ヘッダーの口数と、建物の階毎に予め設定された管1本(給水湯口1個)当りの標準的な管の長さと、それぞれの水回り機器が設備される建物の階とに基づいて、管の合計の長さを算出する。管の長さを算出するために配管経路を設計する必要は全く無い。また、本システムは、管の本数(給水湯口の個数)を乗算することで、また、本システムは、算出した給水及び給湯ヘッダーの口数から接続部材の個数を算出し、さらに、算出された管の合計長さから、サドル部材の個数を算出する。これらの処理の流れは、図13に示されている。
ステップ9で本システムは、ステップS8で算出された配管部材(接続部材、管、その他の保持部材など)の数量を、それぞれの配管部材の発注ロットを単位とした数量に丸める。このとき、本システムは、配管部材情報データベース16を参照する。この配管部材情報データベース16は、例えば図14に示すようなものであり、そこには配管部材の種類(品番)毎に、1発注ロット当りの数量と価格を計算するためのデータが記録されている。この処理の流れの例は図15に示されている。
ステップS10で本システムは、ステップS9で算出された必要な配管部材(接続部材、管、その他の保持部材など)の種類と数量をユーザに知らせ、必要に応じてそれをユーザに追加、削除、変更させるためのGUI画面(配管部材変更画面)を作成し表示する。配管部材変更画面は、例えば図16及び図17に示すようなものである。ユーザは、配管部材変更画面に表示された配管部材の種類と数量に異存がなければ、この配管部材変更画面上で格別の入力操作を行なう必要はなく、それを変更したい場合にのみ入力操作を行う。
ステップS11で本システムは、ステップS10で確定した配管部材の種類と数量に基づいて、見積書やプランシートを作成し出力する。この処理には、従来の見積り作成やプランシート作成の処理方法が採用できる。なお、この処理を、図示しない配管部材の発注処理に連携させることも可能である。
以下、上述した図1の処理流れをステップごとにより詳細に説明する。
図1のステップS1では、図示省略したGUI画面を用いて、現場の種別、例えば、新築かリフォームか、および、一戸建てかマンション(集合住宅)かなどの項目に関して、ユーザ所望の条件が選択されて、本システムに入力される。なお、ステップS1で用いられるは図示省略する。
図2は、図1のステップS2で用いられる見積条件設定画面の例を示す。
図2に示すような見積条件設定画面を用いて、見積り条件(より詳細な現場の条件)、例えば、建物の建築工法(木造軸組か、RC造か、2×4低床か、など)、気温条件(寒冷地か、一般地か)、品確法に対応するか否か、使用する管の種類(さや管か、被覆管か、10mm保温管か、など)、給水湯ヘッダーの種類、床の高さ制限、および、配管場所(床配管か、天井配管か)、などの項目について、ユーザ所望の条件が選択されて、本システムに入力される。
図3は、図1のステップS3の接続部材の絞込み処理で使用される現場接続部材対応データベース10の例を示す。
図3に示すように、現場接続部材対応データベース10には、多くの接続方法が登録されている。ここで、接続方法とは、接続部材の種類を意味し、各接続方法は、継手及びその付属品などのように1組で使用される幾つかの接続部材から構成される。現場接続部材対応データベース10に登録されている多数の接続方法は、所定の複数の接続方法種別に分類されている。また、現場接続部材対応データベース10には、多数の接続方法の各々が、上述した見積もり条件の各種項目のどの条件に適合するかを示すデータが登録されている。ここで、図中、黒丸印が適合することを意味し、ブランクは適合しないことを意味する。最低床高さについては、数値(mm)は、適用可能な最低床高さを意味し、ブランクは、床高さの制限がないことを意味する。さらに、このデータベース10には、各接続方法を構成する継手や付属品などの接続部材の品番と、その接続方法の価格が登録されている。
図4と図5は、図1のステップS3の接続部材の絞込み処理の流れを示す。
図4に示すように、ステップS21とS31により、現場接続部材対応データベース10に登録されているすべての接続方法について順次に、以下の処理が行われる。ステップS22−S24で、ユーザが設定した配管場所(床配管または天井配管)に、各接続方法が適合しているかチェックされ、適合してない接続方法はステップS30で除外される。ステップS25−S29で、ユーザが設定した管種(さや管、被覆管または10mm保温管)に、各接続方法が適合しているかチェックされ、適合してない接続方法はステップS30で除外される。
図5に示すように、ステップS32−S33で、ユーザが設定した気温区分が寒冷地であった場合、各接続方法が寒冷地に適合しているかチェックされ、適合してない接続方法はステップS41で除外される。ステップS34−S35で、ユーザが品確法対応を設定していた場合、各接続方法が品確法の等級3相当以上であるかチェックされ、該当してない接続方法はステップS41で除外される。ステップS36−S40で、ユーザが設定した建築工法(2×4低床、RC造、または木造軸組)に各接続方法が適合しているか、及び、ユーザが床高さを設定していた場合、それに各接続方法が適合しているかチェックされ、適合してない接続方法はステップS41で除外される。
以上の結果、ステップS42で、除外されずに残った接続方法が、ユーザの設定した見積条件(現場条件)に適合する接続方法として、図1に示されたデータ記録部13に登録される。
図6は、図1のステップS4の水回り器具の絞込み処理で参照される器具接続部材対応データベース12の例を示す。
図6に示すように、器具接続部材対応データベース12には、多くの水回り器具のシリーズ名が登録されている。ここで、水回り器具のシリーズ名(以下、単にシリーズ名という)とは、水回り器具の種類を意味する。同じシリーズ名の下には、更に細かく分類される複数種類の品番があるが、同じシリーズ名に属するどの器具も同じ接続方法が適用できるため、シリーズ名より細かい分類はこのデータベース12には登録されていない。器具接続部材対応データベース12に登録されている多数のシリーズ名は、バス、キッチン、食器洗浄器、浄水器、洗面などのような設置場所別または使用目的別の所定の複数の器具種別に分類されている。また、器具接続部材対応データベース12には、多数のシリーズ名の各々に対して給水位置(床からか、壁からか)を示すデータが登録されている。さらに、器具接続部材対応データベース12には、多数のシリーズ名の各々に対して、適合する(つまり、取付け可能である)接続方法の接続方法種別を示すデータが登録されている。ここで、図中、数字は、適合する接続方法であることを意味し、ブランクは適合しない接続方法であることを意味する。さらに、数字は、適合する接続方法の優先順位を示している。例えば、シリーズ名「バスA」という水回り器具に適合する接続方法は、「12.床継手化粧カバー付」、「13.オス接続」及び「14.メス接続」という3つの接続方法種別に属する接続方法であり、そして、その優先順位は高い順に並べると「12.床継手化粧カバー付」、「13.オス接続」及び「14.メス接続」となる。ここで、適合有無および優先順位は、個々の接続方法に関してではなく、接続方法種別に対して登録されている理由は、同じ接続方法種別に属する接続方法はすべて適合有無および優先順位において共通するためである。
図7は、図1のステップS4の水回り器具の絞込み処理の流れを示す。
図7に示すように、ステップ51で、図1のデータ記憶部13より、ユーザ設定の見積条件(現場条件)に適合した接続方法のデータがすべて読み込まれる。ステップS55により、図6に示した器具接続部材対応データベース12に登録されているすべてのシリーズ名について順次に、以下のステップS52−S54が行われる。
まずステップS52で、器具接続部材対応データベース12から、各シリーズ名とその給水位置とそれに適合する接続方法種別の優先順位とが読み込まれる。ステップS53で、各シリーズ名に適合する接続方法種別に属する接続方法の中に、先のステップS51で読み込んだユーザ設定の見積条件(現場条件)に適合する接続方法が有るか否かがチェックされる。そのチェック結果が「有り」なら、そのシリーズ名は、ユーザ設定の見積条件(現場条件)に適合する接続方法が取付け可能な水回り器具である(換言すれば、取付け可能な接続方法との関係から、ユーザ設定の見積条件(現場条件)の下で使用可能な水回り器具である)ことを意味し、ステップS54で、そのシリーズ名と給水位置が、図1に示したデータ記憶部13に登録される。一方、上記チェックの結果がノーである場合には、そのシリーズ名は、ユーザ設定の見積条件(現場条件)に適合する接続方法が取付け不能な水回り器具である(換言すれば、取付け可能な接続方法との関係から、ユーザ設定の見積条件(現場条件)の下では使用不可能な水回り器具である)ことを意味するので、そのシリーズ名はデータ記憶部13に登録されない。
器具接続部材対応データベース12に登録されたすべてのシリーズ名について上記ステップS52−S54が終わった段階で、データ記憶部13には、ユーザ設定の見積条件(現場条件)の下で使用可能なすべての水回り器具(シリーズ名)が登録されたことになる。その後、ステップ56で、データ記憶部13に登録された使用可能なシリーズ名に基づいて、使用器具選択画面が作成され表示され、制御は図1に示したステップS5の使用器具選択の処理に入る。
図8と図9は、図1のステップS5の使用器具選択の処理で表示される使用器具選択画面の例を示す。
図8及び図9に示すように、使用器具選択画面には、バス、キッチン、洗面などの器具種別別に、データ記憶部13に登録された上記使用可能なシリーズ名とその給水位置が、それぞれのコンボボックスに表示される。図9に示すように、ユーザは、シリーズ名のコンボボックスに表示されている使用可能なシリーズ名の中から、使用したいシリーズ名を選択することができる。また、使用器具選択画面には、現在選択されている使用可能な各シリーズ名について、給水の有無と給湯の有無もラジオボタンに表示される。この給水の有無と給湯の有無は、図12に示された口数算出データベース14に基づいて表示される。すなわち、図12に示すように、口数算出データベース14には、シリーズ名毎に、給水の有無と口数、および給湯の有無と口数を示すデータが登録されている。ここで、「給水有無」と「給湯有無」の黒丸が、給水有無と給湯有無のデフォルト値が「有」あることを意味し、ブランクが、給水有無と給湯有無のデフォルト値が「無」であることを意味する。また、「給水口数」と「給湯口数」の「1」以上の数字は、給水と給湯が「有」の場合の口数を意味し、「給湯口数」の数字「0」は、給湯には対応してないことを意味する。この口数算出データベース14に登録された給水有無と給湯有無のデフォルト値が、図8,9の使用器具選択画面上の給水の有無と給湯の有無もラジオボタンに表示される。ユーザは、このラジオボタンを操作して、デフォルト値以外の設定に変更することもできる(ただし、図12に示された口数算出データベース14で「給湯口数」の数字が「0」のシリーズ名については、給湯有りに変更することはできない)。
図8,9に示した使用器具選択画面上で、バス、キッチン、洗面などの器具種別別に使用したいシリーズ名とその給水位置がユーザにより選択されて確定されると、制御は図1に示したステップS6の適合接続部材の推奨順位決定の処理に入る。
図10は、図1に示したステップS6の適合接続部材の推奨順位決定の処理の流れを示す。
図10に示すように、ステップS69により、上記使用器具選択画面上でバス、キッチン、洗面などの器具種別別に選択されたすべての使用シリーズ名について順次に、ステップS61−S68の処理が行われる。
ステップS61では、各使用シリーズ名に適合するすべての接続方法種別と優先順位が、図6に示した器具接続部材対応データベース12から取得される。ここでは、適合する接続方法種別がN個あったとする。ステップS62、S67及びS68により、そのN個の接続方法種別のすべてについて順次に、ステップS63−S65の処理が行われる。
ステップS63では、各優先順位nの接続方法種別に属する接続方法の中に、データ記憶部13に登録されているユーザ設定の見積条件(現場条件)に適合する接続方法が有るか否かがチェックされる。そのチェック結果が「有り」なら、その接続方法はその使用シリーズ名に取付け可能であることを意味するので、ステップS64で、その接続方法が、その使用シリーズ名に関連付けられて、優先順位nに従った配列順序で(つまり、優先順位nに従った推奨順位をもって)、データ記憶部13に登録される。一方、上記チェックの結果が「無し」ならば、その接続方法はその使用シリーズ名に取付け不可能であることを意味するので、ステップS65でその接続方法は除外される。
以上の処理がすべての使用シリーズ名について終了した段階で、データ記憶部13には、ユーザ設定された見積条件(現場条件)に適合する接続方法(接続部材)であって、ユーザ選択された器具種別毎の使用シリーズ名に取付け可能な接続方法が、その優先順位に従った推奨順位をもって、登録されたことになる。その後、制御は図1のステップS7の接続方法変更の処理に進む。
図11は、図1のステップS7の接続方法変更の処理で表示される接続方法変更画面の例を示す。
図11に示すように、ユーザ選択されたキッチン、洗面、洗濯などの器具種別別の使用シリーズ名毎に、それに取付け可能な接続方法がコンボボックスに表示される。このとき、各シリーズ名に取付け可能な接続方法が、その推奨順位に従った順序でコンボボックスに表示される。そのため、推奨順位が第1位の接続方法が、コンボボックスのトップの規定値のフィールドに(つまり、現在の選択されている選択肢として)表示される。図示省略するが、このコンボボックスを開くと、推奨順位が第2位以下の接続方法が、推奨順位の順序で表示される。ユーザは、推奨順位が第1位の適合接続部材種類を選択することに異存がなければ、この接続方法変更画面上で格別の選択入力操作を行なう必要はなく、第2位以下の選択肢を選択したい場合にのみ選択入力操作を行う。
この接続方法変更画面で、すべてのシリーズ名の接続方法が確定すると、制御は図1のステップS8の配管部材(接続部材、管、その他の保持部材など)の種類と数量の算出処理に進む。
なお、以上のように、ユーザ設定された見積条件(現場条件)に適合する接続方法(適合接続部材)を絞り込んだ後に、絞り込まれた適合接続部材が取付け可能なシリーズ名(使用可能な水回り器具)を絞り込み、その後に、絞り込まれた使用可能な水回り器具の中からユーザ所望の水回り器具をユーザが選択し、そして、選択された水回り器具に取付け可能な接続部材を、上記適合接続部材の中から選ぶという処理手順を行うことにより、ユーザ設定された見積条件(現場条件)に適合する接続部材と、ユーザ所望の水回り機器に適合する接続部材とが一致しないという問題が発生しなくなり、よって、容易に条件に合う接続部材を選定することが可能である。
図12は、図1のステップS8の配管部材の種類と数量の算出処理で参照される口数算出データベース14の例を示す。この口数算出データベース14の構造については、既に説明したとおりである。
図13は、図1のステップS8の配管部材の種類と数量の算出処理の処理流れを示す。
図13に示すように、ステップS71−S73で、給水ヘッダー及び給湯ヘッダーの口数の算出が行われる。すなわち、ステップS71で、図8に示した使用器具選択画面上での使用シリーズ名毎の給水有無の入力結果と、図12に示した器具口数データベース14に定義された使用シリーズ名毎の給水口数とに基づいて、各使用シリーズ名の給水口数が算出され、そして、すべての使用シリーズ名の給水口数が集計されて必要給水口数が算出される。ステップS72で、予め用意されている種々の給水ヘッダの口数などを定義したデータ(図示せず)に基づいて、ステップS71で算出された必要給水口数を満足する最小口数をもった給水ヘッダーが、使用する給水ヘッダーとして選択される。また、選択された使用給水ヘッダーの中の使用しない口数が、塞ぎ部材の個数として算出される。ステップS73では、上述したステップS71とS72と同様の計算が、給湯ヘッダーについても行われて、使用する給湯ヘッダーと塞ぎ部材の個数が決定される。
ステップS74−S75では、配管必要長さの算出が行われる。すなわち、ステップS74で、既に算出された給水ヘッダー及び給湯ヘッダーの口数と、図8に示した使用器具選択画面上で設定された建物の階毎の使用シリーズ名の給水有無と給湯有無の入力結果とに基づいて、指定管種と建物の階毎に、給水ヘッダー及び給湯ヘッダーの口数が集計されて、その集計口数が管の必要本数として決定される。ステップS75で、予め設定されている階毎の管1本当りの標準長さに、ステップS74で算出された指定管種と建物の階毎の管本数が乗算されて、指定管種と建物の階毎の管の必要長さが計算される。そして、すべての階の管の必要長さが合算されて、合計の管の必要長さとされる。ここで、階毎の管1本当りの標準長さとは、例えば、1階が1本当り7m、2階が1本当り14mというような値であり、これは、管長が足りなくならないよう安全係数も見込むとともに、無駄に長すぎることもないように経験的に割り出された妥当な長さである。このような標準長さに基づいて必要管長さを算出することにより、最早、見積りの前に配管経路を設計する必要はなくなる。
ステップS76−S78では、接続部材やその他の補助部材(例えば、管を要所で固定するためのサドル部材など)の種類と個数を算出する。すなわち、ステップS76で、既に算出された使用シリーズ毎の給水と給湯の口数と、図11に示した器具接続変更画面上で確定された使用シリーズ毎の使用接続方法と、図3に示した現場接続部材対応データベース10に定義された使用接続方法毎の接続部材の品番から、使用する接続部材の品番毎の必要個数が算出される。ステップS77では、指定された管種に適合するサドル部材の種類が、予め用意されたテーブル(図示省略)から取得される。ステップS78では、予め設定されたサドル部材の標準配置間隔(例えば、1.5m)を用いて、既に算出された管の合計の必要長さから、サドル部材の必要個数が算出される。図示してないが、その他の補助部材についても類似の方法により、必四個数が算出される。
必要なすべての配管部材の数量が以上のようにして算出された後、制御は図1のステップS9の発注ロット単位の数量丸め処理に進む。
図14は、図1のステップS9の発注ロット単位の数量丸め処理で参照される部材情報データベース16の例を示す。
図14に示すように、部材情報データベース16には、配管部材の品番毎に、その単価と、1セット(例えば、1箱や1袋などの物理的な梱包単位)当りの入り数量と、1発注ロット(発注できる最小単位)当りのセット数とが登録されている。したがって、1セット当りの入り数量と、1発注ロットのセット数との乗算値が、1発注ロット当りの数量となる。
図15は、図1のステップS9の発注ロット単位の数量丸め処理の具体例を示している。
図15Aに示すように、例えば、図14に例示した品番Dの配管部材の必要数量が「14個」だった場合、ステップS82で、必要数量「14個」が1セット当り数量「1個」で除算されて、必要セット数「14」が算出される。ステップS83で、必要セット数「14」が、1発注ロット当りセット数「10」の単位で切り上げられて、発注セット数「20」が算出される。
図15Bに示すように、例えば、図14に例示した品番Eの配管部材の必要数量が130mだった場合、ステップS92で、必要数量「130m」が1セット当り数量「50m」で除算されて、必要セット数「2.6」が算出される。ステップS93で、必要セット数「2.6」が、1発注ロット当りセット数「1」の単位で切り上げられて、発注セット数「3」が算出される。
以上の数量丸め処理が終わると、制御は図1のステップS10の配管部材変更処理に進む。
図16と図17は、図1のステップS10の配管部材変更処理において表示される配管部材変更画面の例をそれぞれ示す。図16は、配管部材のうちの給水ヘッダーの数量を変更するための画面の例を示し、図17は、管の数量を変更するための画面の例を示す。
図16と図17に示すように、上述したステップS8の配管部材の数量算出処理で決定された使用配管部材の品番毎に、上述したステップS9の丸め処理で算出された発注ロット単位の数量が表示される。自動算出された数量に異存の無いユーザは、これらの画面において格別の変更入力操作を行う必要は無い。自動算出された数量を変更したい場合にのみ、ユーザは、これらの画面において必要な変更入力操作を行う。
上記の配管部材変更画面上ですべての必要配管部材の数量が確定すると、制御は図1のステップ11の見積書、プランシート発行処理に進む。
図18は、図1のステップ11の見積書、プランシート発行処理で表示される見積結果画面の例を示す。
図18に示す見積価格は、図16、17に示した配管部材変更画面上で確定された使用配管部材の品番毎の数量と、図12に示した配管部材情報データベース16に登録されている使用配管部材の品番毎の単価とに基づいて算出される。
以上のようにして、専門知識の少ない者でも、水道配管経路の設計なしで、短時間で簡単に配管系統の見積りを行うことができる。
図19は、図6に示した器具接続部材対応データベース12の変形例を示す。
図19に示した器具接続部材対応データベース12では、例えば「通常」、「メンテナンス性重視」、「廉価重視」というような、ユーザが指定できる水道配管に対する所定の複数の条件(配管条件)に対応して、複数の器具接続部材対応テーブル12A、12B、12Cがそれぞれ設けられている。これら複数の器具接続部材対応テーブル12A、12B、12Cでは、対応する配管条件に応じて、各シリーズ名に適合する接続方法の種類とその優先順位について異なる設定が登録されている。なお、図19では、図示の都合で器具種別「キッチン」に属するシリーズ名のみしか示されていないが、図示されていない他のシリーズ名に関しても、同様に配管条件に応じて異なる設定が登録されている。
図1に示したステップS6に入る前の適当な段階で、ユーザに「通常」、「メンテナンス性重視」、「廉価重視」などの配管条件のうちから所望の条件を入力させることで、ステップS6では、図19に示した複数の器具接続部材対応テーブル12A、12B、12Cの中から、ユーザに入力された配管条件に対応する器具接続部材対応テーブル12A、12Bまたは12を選択して、選択された器具接続部材対応テーブル12A、12Bまたは12に登録された優先順位に従って、適合する接続部材の選択とその推奨順位の決定を行うことができる。これにより、ユーザの要望をより良く満たし得る見積り結果を得ることが容易になる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は本発明の説明のための例示にすぎず、本発明の範囲をこの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱することなく、その他の様々な態様でも実施することができる。
本発明に従う水道配管見積もりシステムの一実施形態の全体の処理流れを示すフローチャート。 図1のステップS2の見積条件の入力のためのGUIの例を示す図。 現場接続部材対応データベースの例を示す図。 図1のステップS3の接続部材絞込み処理流れを示すフローチャート。 同処理流れを示すフローチャート。 器具接続部材対応データベースの例を示す図。 図1のステップS4の器具絞込み処理の流れを示すフローチャート。 使用器具選択画面の例を示す図。 使用器具を選択するときの使用器具選択画面の動作例を示す図。 図1のステップS5の適合部材の推奨順位決定処理の流れを示すフローチャート。 接続方法変更画面の例を示す図。 口数算出データベースの例を示す図。 図1のステップS8の配管部材の数量を算出する処理の流れを示すフローチャート。 配管部材情報データベースの例を示す図。 図1のステップS9の配管部材の数量を発注ロット単位の数量へ丸める処理の流れを示すフローチャート。 配管部材追加変更画面の例を示す図。 配管部材追加変更画面の例を示す図。 見積結果画面の示す図。 器具接続部材対応データベースの変形例を示す図。
符号の説明
10 現場接続部材対応データベース
12 器具続部材対応データベース
13 データ記憶部
14 口数算出データベース
16 配管部材情報データベース

Claims (7)

  1. 水道配管の費用を見積もるためのシステムにおいて、
    水道配管が設置される現場に関する種々の条件と、前記水道配管と水回り器具を接続するための接続部材の種々の種類との間の適合有無の関係を定義した現場接続部材対応データ、
    前記水回り器具の種々の種類と前記接続部材の種々の種類との間の適合有無の関係を定義した器具接続部材対応データ、及び
    前記接続部材の種々の種類及び前記管の種々の種類を含む配管部材の種々の種類の価格を定義した配管部材情報データを記憶したデータベースと、
    ユーザ所望の現場条件を入力する現場条件入力手段と、
    前記現場条件入力手段により入力されたユーザ所望の現場条件に適合する前記接続部材の種類を、前記現場接続部材対応データに基づき、前記接続部材の種々の種類の中から、絞り込む接続部材絞込み手段と、
    前記接続部材絞込み手段により絞り込まれた接続部材の種類に適合する前記水回り器具の種類を、前記器具接続部材対応データに基づき、前記水回り器具の種々の種類の中から、絞り込む器具絞込み手段と、
    前記器具絞込み手段により絞りこまれた水回り器具の種類を表示する選択可能器具表示手段と、
    前記選択可能器具表示手段により表示された前記水回り器具の種類の中から、ユーザ所望の器具種類を選択する器具種類選択手段と、
    前記器具種類選択手段により選択された前記ユーザ所望の器具種類に適合する前記接続部材の種類を、前記器具接続部材対応データに基づき、前記接続部材絞込み手段により絞り込まれた前記接続部材の種類の中から、選択する適合接続部材選択手段と、
    前記適合接続部材選択手段により選択された前記接続部材の種類を表示する適合接続部材表示手段と、
    前記適合接続部材表示手段により表示された前記接続部材の種類の中から、ユーザ所望の接続部材種類を選択する所望接続部材選択手段と、
    前記器具種類選択手段により選択された前記ユーザ所望の器具種類と、前記所望接続部材選択手段により選択された前記接続部材の種類と、前記現場条件入力手段により入力された前記ユーザ所望の現場条件とに基づき、必要な配管部材の種類と数量を決定する配管部材数量決定手段と、
    前記配管部材情報データに基づき、前記配管部材数量算出手段により決定された前記必要な配管部材の種類と数量に応じた前記水道配管の費用を見積もる費用見積もり手段と
    を備えたことを特徴とする水道配管見積もりシステム。
  2. 請求項1記載の水道配管見積もりシステムにおいて、
    前記データベースには、前記水回り機器の各種類に適合する前記接続部材の種類の優先順位を示した接続部材優先順位データが更に記憶されており、
    前記適合接続部材表示手段は、前記適合接続部材選択手段により選択された前記接続部材の種類の表示の様態を、前記接続部材優先順位データにより示される優先順位に基づいて、優先順位の最も高い種類が最も容易に選択され得るように制御することを特徴とする水道配管見積もりシステム。
  3. 請求項2記載の水道配管見積もりシステムにおいて、
    前記データベースには、所定の複数の配管条件にそれぞれ対応する複数の前記接続部材優先順位データが記憶されており、
    ユーザ所望の配管条件を入力するための配管条件入力手段を更に備え、
    前記適合接続部材表示手段は、前記複数の接続部材優先順位データの中から、前記配管条件入力手段により入力された前記ユーザ所望の配管条件に対応する前記接続部材優先順位データを選択し、そして、前記適合接続部材選択手段により選択された前記接続部材の種類の表示の様態を、選択された前記接続部材優先順位データにより示される優先順位に基づいて、優先順位の最も高い種類が最も容易に選択され得るように制御することを特徴とする水道配管見積もりシステム。
  4. 請求項1記載の水道配管見積もりシステムにおいて、
    前記配管部材の種々の種類には、前記管の種々の種類と前記接続部材の種々の種類の他に、ヘッダーの種々の種類と、サドル部材の種々の種類が少なくとも含まれており、
    前記配管部材数量決定手段は、
    前記器具種類選択手段により選択された前記ユーザ所望の器具種類に基づき、前記水道配管に用いられるヘッダーの口数を算出する口数算出手段と、
    前記口数算出手段により計算された前記口数から、ヘッダーの種類と個数を決定するヘッダー決定手段と、
    前記口数算出手段により計算された前記口数と、前記現場条件入力手段により入力された前記ユーザ所望の現場条件とに基づき、前記管の種類と合計長さを算出する配管長算出手段と、
    前記口数算出手段により計算された前記口数から、前記接続部材の個数を算出する接続部材数算出手段と、
    前記配管長算出手段により算出された前記管の種類と合計長さから、サドル部材の種類と個数を算出するサドル部材個数算出手段を有することを特徴とする水道配管見積もりシステム。
  5. 請求項4記載の水道配管見積もりシステムにおいて、
    前記器具種類選択手段は、建物の階毎に前記ユーザ所望の器具種類を選択するようになっており、
    前記口数算出手段は、前記器具種類選択手段は前記建物の階毎に選択された前記ユーザ所望の器具種類に基づいて、建物の階毎に口数を算出し、
    前記配管長算出手段は、前記口数算出手段により算出された前記建物の階毎の口数と、予め設定された建物の階毎の管1本当りの標準長さとに基づいて、前記管の合計長さを算出することを特徴とする水道配管見積もりシステム。
  6. 請求項1記載の水道配管見積もりシステムにおいて、
    前記データベースには、前記配管部材の種々の種類の各々の1注文ロット当りの部材数量を定義した注文ロットデータが記憶されており、
    前記配管部材数量決定手段は、前記必要な配管部材の各種類の数量を、前記注文ロットデータに定義された前記各種類の1注文ロット当りの数量を単位とする値に丸めることにより、決定することを特徴とする水道配管見積もりシステム。
  7. 水道配管の費用を見積もるための方法において、
    水道配管が設置される現場に関する種々の条件と、前記水道配管と水回り器具を接続するための接続部材の種々の種類との間の適合有無の関係を定義した現場接続部材対応データを保持するステップと、
    前記水回り器具の種々の種類と前記接続部材の種々の種類との間の適合有無の関係を定義した器具接続部材対応データを保持するステップと、
    前記接続部材の種々の種類及び前記管の種々の種類を含む配管部材の種々の種類の価格を定義した配管部材情報データを保持するステップと、
    ユーザ所望の現場条件を入力するステップと、
    入力されたユーザ所望の現場条件に適合する前記接続部材の種類を、前記現場接続部材対応データに基づき、前記接続部材の種々の種類の中から、絞り込むステップと、
    絞り込まれた接続部材の種類に適合する前記水回り器具の種類を、前記器具接続部材対応データに基づき、前記水回り器具の種々の種類の中から、絞り込むステップと、
    絞りこまれた前記水回り器具の種類を表示するステップと、
    表示された前記水回り器具の種類の中から、ユーザ所望の器具種類を選択するステップと、
    選択された前記ユーザ所望の器具種類に適合する前記接続部材の種類を、前記器具接続部材対応データに基づき、絞り込まれた前記接続部材の種類の中から、選択するステップと、
    選択された前記接続部材の種類を表示するステップと、
    表示された前記接続部材の種類の中から、ユーザ所望の接続部材種類を選択するステップと、
    選択された前記ユーザ所望の器具種類と、選択された前記接続部材の種類と、入力された前記ユーザ所望の現場条件とに基づき、必要な配管部材の種類と数量を決定するステップと、
    前記配管部材情報データに基づき、決定された前記必要な配管部材の種類と数量に応じた前記水道配管の費用を見積もるステップと
    を備えたことを特徴とする水道配管見積もり方法。
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