JP2005284663A - 演算要素タイル、演算装置及び演算装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 二次元のアレイ状に配列して接続され、ハードウエアの構成を変更することができる演算要素タイル、該演算要素タイルを複数含む演算装置、及び該演算装置の製造方法を提供する。
【解決手段】 演算要素タイル100の側面に入出力端子P1乃至P4を設け、状態変数S1乃至S4を設定することにより、他の演算要素タイルとのデータの送受を切り換える。また、マルチスイッチ部10は、状態変数U、A、B、Cの設定に応じて、入力されたデータから3つのデータを選択して、選択したデータを演算部20へ出力する。演算部20が演算したデータは、状態変数S5の設定に応じた遅延時間の間遅延させて、出力端P5又は入出力端P1乃至P4を介して出力される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、二次元のアレイ状に配列して接続され、演算処理を行う演算要素タイル、該演算要素タイルを複数含む演算装置及び演算装置の製造方法に関する。
近年、コンピュータを内蔵した機器又は装置に要求される機能は、複雑化の一途をたどっている。例えば、自律歩行型ロボットの動作は、周囲の状況を検出するセンサから入力される大量のデータをリアルタイムで処理することにより行われている。
このように周囲の状況又は環境に応じて、自律的に動作をすることが要求されるロボットの制御は、ロボットの動作を制御するためのソフトウエアをCPU上で実行し、想定される状況に対応して適切な動作を行なうことにより実現されている。
しかし、ソフトウエアによる処理は、ハードウエアによる処理に比較して処理時間を要し、かつ周囲の環境に適応して動作を行なう場合は、ハードウエア自体に適応性を持たせる必要がある。
このために、任意の論理回路を生成できるファンクションジェネレータを1つの論理ブロックとし、多数の論理ブロックを格子状の配線の中に配置し接続し、メモリで制御されるスイッチを前記配線の交点に接続したFPGA(Field Programmable Gate Array)が使用されている。FPGAは、各論理ブロック又はメモリに適当な論理値(アーキテクチャ・ビット)をロードして、任意の論理機能を実現している(非特許文献1参照)。
「エーティーアール ジャーナル(ATR Journal)」 No.21 1995年 秋
しかし、従来のFPGAは、配線データを入れ換えることにより、ハードウエアの構成を変えるため、配線データの入れ換えに要するデータが多く必要であり、構成情報の生成に時間がかかり、ハードウエアの構成変更に時間を要した。また、所要の論理機能を実現する場合に、専用チップに比較して大きなチップ面積を要した。さらに、従来のようにボード上にチップを搭載したタイプのハードウエアの場合は、ハードウエアの形状が固定されているため、小型化が困難で、ロボットに組み込むことができない場合があった。特に、人工知能を組み込んだロボットの場合には、複雑な機構、又は演算処理を行う回路を多数組み込む必要があり、上述の問題点が顕著であった。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、データの入力端を設定して入力されたデータに対して所要の論理演算を行い、演算したデータの出力端を設定することにより、従来の例に比較して、容易にハードウエアの構成を変更することができる演算要素タイルを提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、演算要素タイルの側面に入出力部を設けることにより、従来の例に比較して、小さい占有面積で所要の論理機能を実現することができる演算要素タイルを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、演算要素タイルを二次元に配列して構成することにより、所要の論理機能を変更して、所要のアーキテクチャを構築することができる演算装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、可撓性を有する基板の導電層上に有機半導体、絶縁体、及び導体を付着して複数の演算要素タイルを構成することにより、収納スペースの形状又は大きさに拘わらず組み込むことができる演算装置の製造方法を提供することにある。
第1の発明に係る演算要素タイルは、二次元配列可能な演算要素タイルであって、データの入力又は出力が択一的に可能な複数の入出力部と、該入出力部をデータの入力端又は出力端のいずれかに設定する入出力設定部と、設定された入力端から入力されたデータを演算する演算部とを備え、演算したデータを設定された出力端を介して出力すべくなしてあることを特徴とする。
第2の発明に係る演算要素タイルは、前記入出力部は、前記演算要素タイルの側面に設けてあることを特徴とする。
第3の発明に係る演算装置は、第1の発明又は第2の発明のいずれかの演算要素タイルを複数含む演算装置であって、前記演算要素タイルを基板上に二次元に配列して構成してあることを特徴とする。
第4の発明に係る演算装置は、前記基板は可撓性を有することを特徴とする。
第5の発明に係る演算装置の製造方法は、第3の発明又は第4の発明の演算装置の製造方法であって、前記基板の少なくとも一面に導電層を形成し、前記導電層上に半導体、絶縁体、及び導体を付着して、前記基板上に半導体、絶縁体、及び導体のパターンを形成して複数の演算要素タイルを構成することを特徴とする。
第1の発明にあっては、複数の演算要素タイルを二次元に配列し、隣り合う演算要素タイル同士の入出力部を接続する。該入出力部は、入出力設定部の設定を変更することにより、入力端又は出力端のいずれかに設定する。これにより、任意の演算要素タイルは、隣り合う他の演算要素タイルとの間でデータの送受をする。また、演算要素タイルとのデータの送受のみならず、外部デバイスとのデータの送受を行う。設定された入力端から入力されたデータを演算部に入力して所要の演算を行う。演算したデータは、入出力部を介して、外部デバイス又は隣り合う他の演算要素タイルへ出力する。
第2の発明にあっては、演算要素タイルの側面にデータの入出力部が形成されてあり、
一の演算要素タイルと他の演算要素タイルとの入出力部を接続して、複数の演算要素タイルの側面同士を隣り合わせて二次元に配列することができ、データの送受のための配線を格子状に構成する必要がなく、演算要素タイル間の配線長が短くなる。
第3の発明にあっては、前記入出力設定部の設定を変更することにより、基板上に二次元に配列された複数の演算要素タイル夫々のハードウエアの構成を変更して、所要のアーキテクチャを構築する。
第4の発明にあっては、可撓性を有する基板上に複数の演算要素タイルを配列して、該演算要素タイルを含む演算装置の形状を変形させる。
第5の発明にあっては、前記基板の少なくとも一面に導電層を形成し、半導体、絶縁体、及び導体を付着して、前記基板上に半導体、絶縁体、及び導体のパターンを形成し、半導体、絶縁体、導体からなるパターンを3次元に実装し、複数の演算要素タイルを前記基板上に配置する。
第1の発明にあっては、演算要素タイルの入出力設定部の設定を変更することにより、外部デバイス又は他の演算要素タイルを選択してデータの送受ができ、演算要素タイルの構成を容易に変更することができる。また、データの入力端及び出力端のいずれかに設定可能な入出力部を設けることにより、データを送受するための入力端及び出力端の数を少なくすることができるため、外部デバイス又は他の演算要素タイルとのデータの入力端及び出力端を設定するための設定情報を少なくできる。
第2の発明にあっては、演算要素タイル間の配線長を短くすることにより、演算要素タイルを高密度に実装することができ、演算の高速処理を行うことができるとともに、少ない面積で演算要素タイルを実装することが可能となる。
第3の発明にあっては、各演算要素タイルの論理機能を変更することができ、所要のアーキテクチャの演算装置を構築することができる。
第4の発明又は第5の発明にあっては、複数の演算要素タイルを有する演算装置を、該演算装置の収納スペースに合わせて組み込むことができる。
実施の形態1
図1は演算要素タイル100の構造を示すブロック図である。演算要素タイル100は基板50上に配置され、正方形の薄板状をなしている。図中、P0は、演算要素タイル100の上面に設けられ、図示しない外部デバイスから演算要素タイル100へデータを入力するための入力端子であり、P1乃至P4夫々は、演算要素タイル100の4つの側面夫々に設けられ、隣り合う図示しない演算要素タイルとの間でデータの授受を行うための入出力端子である。また、P5は、演算要素タイル100の底面に設けられ、図示しない外部デバイスへ演算要素タイル100からデータを出力するための出力端子である。
演算要素タイル100は、内部にマルチスイッチ部10、演算部20、遅延部30、40、レジスタ部60、及び二極単投型スイッチSW1乃至SW5を備えている。
入力端子P0は、マルチスイッチ部10及びレジスタ部60に接続され、入出力端子P1乃至P4夫々は、共通端子C0、第1切換側端子C1、及び第2切換側端子C2を有するスイッチSW1乃至SW4の共通端子C0に接続されている。スイッチSW1乃至SW4夫々は、レジスタ部60に保持された状態変数S1乃至S4の論理値夫々が「0」である場合は、スイッチSW1乃至SW4の共通端子C0は第1切換側端子C1に接続され、状態変数S1乃至S4の論理値が「1」である場合は、スイッチSW1乃至SW4の共通端子C0は第2切換側端子C2に接続される。
スイッチSW1乃至SW4の第1切換側端子C1は、マルチスイッチ部10に接続されている。
マルチスイッチ部10は、二極単投型のスイッチSU、SA、SB、SCを備え、該スイッチSU、SA、SB、SCを切り換えることにより、入力端子P0、入出力端子P1乃至P4からマルチスイッチ部10へ接続される5つのデータ線から任意の3つのデータ線を選択することができ、選択されたデータ線は演算部20に接続されている。
図2は、マルチスイッチ部10の構成を示す模式図である。マルチスイッチ部10のスイッチSUは、共通端子U1が入力端子P0又は入出力端子P1のいずれかに切り換えて接続される第1の切り換え部、共通端子U2が入出力端子P1又は入出力端子P2のいずれかに切り換えて接続される第2の切り換え部、共通端子U3が入出力端子P2又は入出力端子P3のいずれかに切り換えて接続される第3の切り換え部、共通端子U4が入出力端子P3又は入出力端子P4のいずれかに切り換えて接続される第4の切り換え部を有する。
また、スイッチSAは、共通端子M1がスイッチSUの共通端子U1又は共通端子U2のいずれかに切り換えて接続される切り換え部を有し、スイッチSBは、共通端子M2がスイッチSUの共通端子U2又は共通端子U3のいずれかに切り換えて接続される切り換え部を有し、スイッチSCは、共通端子M3がスイッチSUの共通端子U3又は共通端子U4のいずれかに切り換えて接続される切り換え部を有する。
スイッチSU、SA、SB、SC夫々は、レジスタ部60に保持された状態変数U、A、B、C夫々の論理値に応じて、夫々の共通端子U1、U2、U3、U4、M1、M2、M3の切り換えが変更される。
表1は、状態変数U、A、B、Cの論理値に応じて、共通端子U1、U2、U3、U4、M1、M2、M3が何れの端子に接続されるかを示す。表中、符号「=」は「=」前後の端子が接続されていることを表す。例えば、状態変数Uが論理値「0」である場合は、スイッチSUの共通端子U1、U2、U3、U4夫々は、端子P1、P2、P3、P4に接続される。また、状態変数Aが論理値「1」である場合は、スイッチSAの共通M1は端子U1に接続される。
Figure 2005284663
これにより、マルチスイッチ部10は、状態変数U、A、B、Cの設定により、入力端子P0及び入出力端子P1乃至P4に接続されたデータ線から、任意の3つのデータ線を選択して、演算部20へ接続する。図2に示すように、状態変数U、A、B、C夫々の論理値が「1」、「1」、「0」、「0」である場合は、入力端子P0及び入出力端子P2、P3が演算部20に接続され、入力端子P0及び入出力端子P2、P3から入力されたデータに基づいて、データの演算が行われる。
また、状態変数U、A、B、C夫々の論理値が「1」、「0」、「0」、「0」である場合は、入出力端子P1、P2、P3が演算部20に接続され、入出力端子P1,P2、P3から入力されたデータに基づいて、データの演算が行われ、U、A、B、C夫々の論理値が「0」、「1」、「1」、「0」である場合は、入出力端子P1、P2、P4が演算部20に接続され、入出力端子P1,P2、P4から入力されたデータに基づいて、データの演算が行われる。
演算部20は、マルチスイッチ部10から入力されたデータに基づいて、予め定められた論理演算を行い、演算されたデータを第1の遅延部30へ出力する。演算部20は、任意のブール関数に基づく演算処理を行うものであり、例えば、数1で表されるブール関数に基づく演算を行う。
Figure 2005284663
ここで、x、y、zは入力値であり論理値「1」又は「0」のいずれかの値となり、x′、y′、z′夫々は、x、y、z夫々の否定値である。
遅延部30は、演算部20から入力されたデータをクロック信号CLの1周期分の時間、データを保持し、1クロック周期分の時間が経過した後に保持したデータを遅延部40及びスイッチSW5の第1切換側端子C1へ出力する。
遅延部40は、遅延部30と同様の構成をなし、遅延部30から入力されたデータをクロック信号CLの1周期分の時間、データを保持し、1クロック周期分の時間が経過した後に保持したデータをスイッチSW5の第2切換側端子C2へ出力する。
スイッチSW5は、共通端子C0、第1切換側端子C1、及び第2切換側端子C2を有し、レジスタ部60に保持された状態変数S5の論理値により、共通端子C0が、第1切換側端子C1又は第2切換側端子C2のいずれかに切り換えて接続されるようにしてある。状態変数S5の論理値が「0」である場合は、スイッチSW5の共通端子C0は第1切換側端子C1に接続され、遅延部30の出力端は共通端子C0に接続されるとともに、遅延部40の出力端はオープン状態となる。状態変数S5の論理値が「1」である場合は、スイッチSW5の共通端子C0は第2切換側端子C2に接続され、遅延部30の出力端はオープン状態になるとともに、遅延部40の出力端は共通端子C0に接続される。
スイッチSW5の共通端子C0は、出力端子P5及びスイッチSW1乃至SW4夫々の第2切換側端子に接続されている。
これにより、状態変数S5の論理値の設定により、演算部20で演算されたデータを、遅延部30により1クロック周期分の間遅延することができるとともに、遅延部30及び40を直列に接続して2クロック周期分の間遅延することもでき、いずれかの時間を選択して演算されたデータを遅延させることができる。
上述のように、状態変数S1、S2、S3、S4、S5、U、A、B、及びCの論理値を「1」または「0」に設定することにより、演算要素タイル100の構成を変更することが可能となる。
図3は、入出力端子P1乃至P4の切り換えの一例を示す説明図である。図に示すように、状態変数S1、S2、S3、S4夫々が「0」、「0」、「0」、「0」である場合は、P0、P1、P2、P3、P4が入力端子となり、P5が出力端子となる。また、状態変数S1、S2、S3、S4夫々が「0」、「0」、「1」、「1」に変更された場合は、P0、P1、P2が入力端子となり、P3、P4、P5が出力端子になる。従って、状態変数S1乃至S4の値を変更することにより、演算要素タイルの入出力端子P1、P2、P3、P4を切り換えて、所要の外部デバイス又は隣り合う演算要素タイルを選択してデータの送受を行うことが可能となる。
図4は、演算要素タイルを二次元配列した構成を示す模式図である。図中100は演算要素タイルである。演算要素タイル100は、4つの側面夫々に隣り合う他の演算要素タイル98、99、101、102が配置されている。
演算要素タイル100は、図示しない外部デバイスからデータを入力するための入力端子P0、演算要素タイル98とデータの入出力可能な入出力端子P1、演算要素タイル99とデータの入出力可能な入出力端子P2、演算要素タイル101とデータの入出力可能な入出力端子P3、演算要素タイル102とデータの入出力可能な入出力端子P4、及び外部デバイスへデータを出力するための出力端子P5を備えている。また、演算要素タイル102には、演算要素タイル103が隣り合い、演算要素タイル103には、演算要素タイル104が隣り合い、入力端子、出力端子、及び入出力端子を介して演算要素タイル同士が接続され、以下同様に複数の演算要素タイルを配置することにより、任意の演算装置を構成することが可能となる。
次に、複数配列された演算要素タイルの動作を説明する。図5は、複数配列された演算要素タイル100、101、102、103、104の動作の一例を示す説明図である。図5(a)に示すように、入力端子は、四角形で表示した演算要素タイル100の一辺を底辺とし演算要素タイル100の内側に頂点を有する三角形で表し、前記三角形が表示されていない側面は出力端子である。他の演算要素も同様に表示する。従って、演算要素タイル100は、P1が入力端子、P2、P3、及びP4が出力端子である。
図5(b)に示すように、演算要素タイル100の出力端子P3は、演算要素タイル101の入力端子P1と接続され、演算要素タイル100の出力端子P4は、演算要素タイル102の入力端子P2に接続されている。演算要素タイル102の出力端子P3は、演算要素タイル103の入力端子P1に接続され、演算要素タイル101の出力端子P4は、演算要素タイル103の入力端子P2に接続されている。また、演算要素タイル103の出力端子P3は、演算要素タイル104の入力端子P1に接続されている。演算要素タイル100の入力端子P1及び演算要素タイル102の入力端子P1夫々に入力されたデータD1及びD2夫々は、演算要素タイル104の出力端子P3から出力データD3として出力される。
すなわち、演算要素タイル100に入力された入力データD1は、演算要素タイル100において予め構成された論理演算を行った後、演算後のデータを演算要素タイル101及び102へ出力する。
演算要素タイル102は、入力された入力データD2と演算要素タイル100から入力されたデータに基づいて論理演算を行い、演算後のデータを演算要素タイル103へ出力する。
演算要素タイル101は、演算要素タイル100から入力されたデータに基づき論理演算を行い、演算後のデータを演算要素タイル103へ出力する。
演算要素タイル103は、演算要素タイル101及び102から入力されたデータに基づき論理演算を行い、演算後のデータを演算要素タイル104へ出力する。
演算要素タイル104は、演算要素タイル103から入力されたデータに基づき論理演算を行い、演算後のデータを出力データD3として出力する。これにより、入力されたデータD1及びD2に対して、状態変数の設定を変更し、複数配列された演算要素タイルの構成を変更してデータD3を出力することができる。
図5(c)に示すように、状態変数を変更して演算要素タイルの入出力端子の構成を変更することができる。すなわち、演算要素タイル100の状態変数S4、演算要素タイル101の状態変数S4、演算要素タイル102の状態変数S2、演算要素タイル103の状態変数S2、及び演算要素タイル104の状態変数S1から構成されるビット列「1、1、0、0、0」を「0、0、1、1、1」に変更することにより、演算要素タイル100の出力端子P4は入力端子P4に変更され、演算要素タイル101の出力端子P4は入力端子P4に変更され、演算要素タイル102の入力端子P2は出力端子P2に変更され、演算要素タイル103の入力端子P2は出力端子P2に変更され、演算要素タイル104の入力端子P1は出力端子に変更される。
これにより、演算要素タイル102に入力された入力データD2は、演算要素タイル102において予め構成された論理演算を行った後、演算後のデータを演算要素タイル100及び103へ出力する。
演算要素タイル100は、入力された入力データD1及び演算要素タイル102から入力されたデータに基づき論理演算を行い、演算後のデータを演算要素タイル101へ出力する。
演算要素タイル103は、演算要素タイル102から入力されたデータに基づき論理演算を行い、演算後のデータを演算要素タイル101へ出力する。
演算要素タイル101は、演算要素タイル100及び演算要素タイル103から入力されたデータに基づき論理演算を行い、演算後のデータを出力データD3として出力する。
また、各演算要素タイル100、101、102、103、104における状態変数S5の設定を変更することにより、各演算要素タイル100、101、102、103、104におけるデータの遅延時間を1クロック周期分又は2クロック周期分のいずれかに変更することができる。これにより演算要素タイル間のデータの送受のタイミングを調整することができる。
上述のとおり、演算要素タイル100、101、102、103、104は、状態変数の値の設定を変更することにより、外部デバイス及び隣り合って配置された演算要素タイルを選択して、データの入出力を行うことができ、また、入力されたデータの中から選択したデータに所要の論理演算を行うことができる。また、演算後のデータを出力する際に、演算後のデータを遅延させて出力することができる。
実施の形態1においては、演算部は数1に表された演算を行うものであったが、これに限られず、NAND、NORなどのブール関数で表される演算を行うものであってもよい。また、演算部が有する論理演算機能の複雑度は、演算要素タイルで構成される演算装置の用途に合わせて、より単純な論理機能を有するものから、より複雑な論理機能を有するものまで、選択して設定することが可能である。この際、演算要素タイルの総数、必要とされる演算処理能力に応じて変更できる。
実施の形態1において、マルチスイッチ部は、5つのデータ線から3つのデータ線を選択可能に構成してあるが、これに限らず、例えば、4つのデータ線から2つ又は3つのデータ線を選択可能に構成してあってもよい。また、5つのデータ線から2つのデータ線を選択する構成でもよい。
実施の形態1においては、外部デバイスとのデータの送受は、入力端子P0及び出力端子P5により行なわれる構成であったが、これに限らず、入出力端子P1乃至P4を用いて、状態変数により入出力を設定可能に構成してもよい。また、隣り合う演算要素タイルと接続される入出力端子P1乃至P4の一部を入力端子P0又は出力端子P5とする構成でもよい。
実施の形態1においては、2つの遅延部を有する構成であったが、これに限らず、3つの遅延部を構成し、3クロック周期分の時間を遅延できるものでもよい。また、演算部の入力段に遅延部を構成してもよい。
状態変数を設定するビット列は、複数の演算要素タイルから構成される演算装置にメモリ又はレジスタなどを配置し、メモリ又はレジスタから動的に読み出すことにより、各演算要素タイルの構成を変更してもよい。また、演算要素タイルを二次元に配列して配置する際に、夫々の演算要素タイルの構成を決定するものでもよい。
実施の形態2
図6及び図7は、複数の演算要素タイルを二次元配列した演算装置200の製造方法を示す説明図である。電子線リソグラフィー又はフォトリソグラフィーなどを用いてシリコン基板を微細加工して、複数の演算要素タイルを構成する半導体パターン、絶縁体パターン、及び導体パターンが形成されたマスター盤を予め作成しておく。
ポリイミドベースフィルムの一面に銅箔を張り合わせた基板50の銅箔面に(図6(a))、半導体パターンが形成されたマスター盤にポリチオフェン系の液状半導体を塗布し、液状半導体が塗布された面を、基板50の銅箔面に押し付けて、基板50上に半導体層を形成する。
次に、絶縁体パターンが形成されたマスター盤にポリビニルフェノールなどの液状絶縁体を塗布し、液状絶縁体が塗布された面を前記半導体層に押し付けて、半導体層上に絶縁体層を形成する。
次に、導体パターンが形成されたマスター盤にポリチオフェン系又はポリフェニレンビニレンなどの液状導体を塗布し、液状導体が塗布された面を前記半導体層又は絶縁体層に押し付けて、半導体層又は絶縁体層上に導体層を形成する(図6(b))。
これにより、基板50上に半導体層、絶縁体層、導体層から構成される三次元のパターンが形成され、電極となる導体パターンの間に半導体層が形成された複数のFETゲートが構成される。複数のFETゲートの電極部分を導体層で接続することにより複数のFETゲートが接続され、複数の演算要素タイル100、100、…を構成する回路パターンが基板50上に実装される。
例えば、スイッチSW1乃至SW5、マルチスイッチ部10は、FETゲートによる半導体スイッチにより実現され、演算部20は、FETゲートを複数段組み合わせることにより、任意の論理演算部を実現できる。また、遅延部30、40、レジスタ部60はFETゲートを複数段組み合わせることにより実現できる。
演算要素タイル100、100、…の上面に、導体パターンにより電極を設け、演算要素タイルに電源を供給する電源端子を接続する。
演算要素タイルが配置された基板50に入出力用の信号線51、51、…を接続する(図6(c))。
基板50上の演算要素タイル100、100、…の上面の電極に接続される導電性薄膜53を設け、導電性薄膜53と前記銅箔夫々に電源線52、52を接続する(図7(a))。
信号線51、51、…、電源線52、52が接続された基板50において、用途に応じて基板50の不必要な部分を削除し、基板の大きさを小さくした後に、基板の両面に非導電性の合成樹脂膜を塗布して演算要素タイル100、100、…を被覆する(図7(b))。
非導電性の合成樹脂膜54で被覆された複数の演算要素タイルで構成される演算装置200を、使用される機器又は装置の収納スペースの形状に合わせて変形させて収納する(図7(c))。
これにより、用途に応じた論理演算機能を備えた演算装置200を、利用可能な収納スペースに合わせて変形させて搭載することができる。
実施の形態2においては、演算要素タイルが形成された基板において、不必要な部分を取り除いたが、これに限らず、予め基板の大きさを所要の大きさに設定しておくことにより、基板の不必要な部分の除去を行わずに演算装置を製造することも可能である。
実施の形態2においては、使用した液状導体、液状半導体、液状絶縁体は、これらに限らず、他の材料、生理活性材などを用いてもよい。
実施の形態2において、半導体層、絶縁体層、導体層を形成する順序は、これに限らず、どのような順序で各層を形成してもよい。また、各層を形成する回数も、いずれの回数であってもよい。
実施の形態2においては、液状の半導体などをマスター盤に塗布して、基板上に付着させる方法であったが、これに限らず、液状の半導体などを微細の液状にしてインクジェット方式で印刷するものでもよい。
演算要素タイルの構造を示すブロック図である。 マルチスイッチ部の構成を示す模式図である。 入出力端子の切り換えの一例を示す説明図である。 演算要素タイルを二次元配列した構成を示す模式図である。 複数配列された演算要素タイルの動作の一例を示す説明図である。 複数の演算要素タイルを二次元配列した演算装置の製造方法を示す説明図である。 複数の演算要素タイルを二次元配列した演算装置の製造方法を示す説明図である。
符号の説明
10 マルチスイッチ部
20 演算部
30、40 遅延部
50 基板
51 信号線
52 電源線
53 導電性薄膜
54 合成樹脂膜
100、101、102、103、104 演算要素タイル
200 演算装置

Claims (5)

  1. 二次元配列可能な演算要素タイルであって、
    データの入力又は出力が択一的に可能な複数の入出力部と、
    該入出力部をデータの入力端又は出力端のいずれかに設定する入出力設定部と、
    設定された入力端から入力されたデータを演算する演算部と
    を備え、
    演算したデータを設定された出力端を介して出力すべくなしてあることを特徴とする演算要素タイル。
  2. 前記入出力部は、前記演算要素タイルの側面に設けてあることを特徴とする請求項1に記載された演算要素タイル。
  3. 請求項1又は請求項2の演算要素タイルを複数含む演算装置であって、
    前記演算要素タイルを基板上に二次元に配列して構成してあることを特徴とする演算装置。
  4. 前記基板は加撓性を有することを特徴とする請求項3に記載された演算装置。
  5. 請求項3又は請求項4の演算装置の製造方法であって、
    前記基板の少なくとも一面に導電層を形成し、
    前記導電層上に半導体、絶縁体、及び導体を付着して、前記基板上に半導体、絶縁体、及び導体のパターンを形成して複数の演算要素タイルを構成することを特徴とする演算装置の製造方法。


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