JP2005284206A - 照明装置および撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】近距離における被写体の光量不足を低減し、小型でありながら良好な配光特性を発揮することができる照明装置を提供する。
【解決手段】照射光軸AXLを境とする第1および第2の領域のうち第1の領域において照射光軸AXLに対して第1の角度θ1より大きい角度をなす光束が入射する第1の入射面8bと、第2の領域において照射光軸AXLに対して第2の角度θ2より大きい角度をなす光束が入射する第2の入射面8b’と、第1および第2の入射面8b、8b’からの光束を被照射領域に向けてそれぞれ反射する第1および第2の反射面8c、8c’を備えた光学部材とを有し、第1の入射面8bの照射光軸AXLに対する傾きαと、第2の入射面8b’の照射光軸AXLに対する傾きγとが互いに異なる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、光源からの光束を被照明領域に効率良く照射する照明装置と、該照明装置を有する撮影装置に関するものである。
従来、カメラ等の撮影装置に用いられている照明装置は、例えば、Xeガスを封入したガラス製の閃光放電管と、該閃光放電管を内挿するアルミ製の反射傘(鏡)と、該反射傘の前面に配された透光性を有する透明又は半透明の平板状の光学部材(フレネルレンズ)とを備え、閃光放電管が直接放射した光束および反射傘が反射した光束が光学部材を介して被写体に向かって照射されるように構成されている。
しかし、この照明装置は光束の相対強度のピーク位置が照明装置の略正面方向となるように構成されるものが一般的であり、そのために至近距離の被写体を撮影する場合、光束の相対強度のピーク位置が被写体よりも遠方に位置する、いわゆる「パララックス」が発生する可能性があり、被写体に対する光量不足を招いてしまう。
特に、至近距離における被写体(例えば所有者)の撮影を目的としてデジタルカメラを内蔵した携帯電話などの携帯端末においては、該パララックスによる光量不足が起こり易い。
これに対し、特許文献1に記載の照明装置は、光束の相対強度のピーク位置が照明装置の正面方向と異なる方向に偏向するよう、反射傘を閃光放電管の軸回り方向に傾けて配置すると共に、光学パネルの背面を反射傘の光束軸と略直交する傾斜面にし、かつ該背面に、光の拡散作用を有する拡散面を形成する一方、光学パネルの前面に、中心を反射傘の光束軸と略一致させたフレネルレンズを形成している。
また、光源の前に配置されていたフレネルレンズのかわりに、プリズムやライトガイド等の反射(全反射)を利用した光学部材を配置することによって、集光効率の向上と光学系の小型化を両立させたものが特許文献2で提案されている。
そこで該特許文献2に記載の光源と該光源からの光束を被照射方向に照射するための光学プリズムとを有した照明装置において、光束の相対強度のピーク位置を照明装置の正面方向と異なる方向に偏向するよう、反射傘と共に、光学プリズムを閃光放電管の軸回り方向に傾けて配した照明装置を図8に示す。
図8における照明装置(第1の従来例)は、光源としての照明を発する円筒形状の閃光放電管(閃光発光管)11と、該閃光放電管11からの放射光束のうち前方以外の、例えば後方(被写体側と反対方向)に放射される光束を被写体側へ集光反射する一次元方向に曲率を有し、内面反射を利用した反射鏡(反射傘)12と、閃光放電管11から直接入射した光束および反射鏡12で反射して入射した光束を所定形状の光束として集光し、被写体側へ効率良く照射する照明光束導光用の光学部材(光学プリズム)13を有している。14は撮像装置の外装部材(ハウジング)である。
また、図9(第2の従来例)は図8に示す照明装置と同様に閃光放電管21、反射鏡22、光学部材23を有するとともに、光学プリズム全体を閃光放電管の軸回り方向に傾けずに第1入射面および反射面の反射方向を閃光放電管の軸回り方向に傾けて配したものである。図9には、閃光放電管21の内径中心部より射出した代表光線のトレース図も示している。
特開2003−43557号公報(段落0029、図4等) 特開2000−250102号公報(段落0084〜0115、図1、2等)
しかしながら、上記第1の従来例は、反射傘と共に光学プリズムを閃光放電管の軸回り方向に傾けて配しているため、光学プリズムと外装部材との間に隙間Hが形成され、光学プリズムの傾きに対応して照明装置の外装部材の形状を変更する必要があり、デザインおよび製造コスト上の問題を有している。
また、上記第2の従来例は、図10に示す上下方向の配光図(紙面左側が上方、紙面右側が下方の配光を示している)から明らかなように、近距離の被写体にまで光束を届かせることができるが、入射面に入射した光源からの光束の一部が反射面で反射した後にさらに該入射面で反射してしまう(図9参照)。よって、配光分布に強度の偏りが生じてしまう。
そこで本発明は、近距離における被写体の光量不足を低減し、小型でありながら良好な配光特性が得られる照明装置を提供する。
本発明の照明装置は、光源と、該光源からの光束であって、照射光軸を境とする第1および第2の領域のうち第1の領域において照射光軸に対して第1の角度より大きい角度をなす光束が入射する第1の入射面、第2の領域において照射光軸に対して第2の角度より大きい角度をなす光束が入射する第2の入射面、並びに第1および第2の入射面からの光束を被照射領域に向けてそれぞれ反射する第1および第2の反射面を備えた光学部材とを有する。そして、第1の入射面の照射光軸に対する傾きと、第2の入射面の照射光軸に対する傾きとが互いに異なることを特徴とする。
本発明によれば、第1および第2の入射面の照射光軸に対する傾きをそれぞれ最適に設定することができるので、例えば被照射領域を第2の領域側に偏らせるような場合でも、特に第1の入射面から入射して第1の反射面で反射した光束の一部が該第1の入射面で反射されることを防止できる。これにより、近距離の被写体に対して充分な光量での照明を行えるとともに、均一な配光特性を得ることができる。
以下、図1から図7を参照して本発明に係る照明装置および撮影装置を説明する。
図1は本発明の照明装置をカメラ(撮影装置)の上辺部に設けたときの斜視図である。
図1において、1はカメラ本体、2はレンズ鏡筒部であり、不図示の撮影レンズを保持している。3はファインダであり、被写体の構図を決めるためのものである。4はレリーズボタン、5は照明装置(発光ユニット)であり、カメラ本体1の右上部に設けている。なお、照明装置5を除く各構成の機能については従来技術と同様でありここでの詳しい説明は省略する。また、本発明の機械的構成要素は上記構成に限定されるものではない。
図2は本実施例の照明装置5を前方から見た斜視図であり、図3は本実施例の照明装置を前方から見た展開斜視図である。
照明装置5は、光源として、照明光を発する直管円筒形状の閃光放電管(閃光発光管)6と、該閃光放電管6からの放射状に発せられた光束のうち前方以外の、例えば後方(被写体側と反対方向)に放射される光束を被写体側の被照射領域へ集光反射するよう一次元方向に曲率を有した反射鏡(反射傘)7と、閃光放電管6から直接入射した光束および反射鏡7で反射して入射した光束を所定形状の光束として集光し、被照射領域へ効率良く照射する照明光束導光用の光学部材(光学プリズム)8を有している。
上記構成において、カメラ本体1は例えば「ストロボオートモード」にカメラがセットされている場合には、レリーズボタン4がユーザーによって押された後に、不図示の測光装置で測定された外光の明るさと装填されたフィルムの感度やCCDセンサ等撮像素子のイメージセンサーの感度によって、閃光発光装置6を発光させるか否かを不図示の中央演算装置が判断する。
該中央演算装置が撮影状況下において「閃光発光装置6を発光させる」と判定した場合には、中央演算装置が発光信号を出し、反射鏡7に取り付けられた不図示のトリガーリード線を介して閃光放電管6を発光させる。発光された光束は、被照射領域方向と反対方向に射出された光束は反射鏡7を介して、また、被照射領域方向に射出した光束は直接、前面に配置した光学部材8に入射し、この光学部材8を介して所定の配光特性に変換された後、被写体側の被照射領域に照射される。
次に、図4から図7を参照し、本実施例の照明装置について詳細に説明する。
図4、図5は照明装置5の閃光放電管6の径方向(Y方向)の縦断面図である。図4、図5は同時に閃光放電管6の内径中心部(光源中心O)より射出させた代表光線のトレース図も示している。図6は、図4、図5の要部拡大断面図、図7は本実施例における照明装置の配光図である。
図4は閃光放電管6の中心部(光源中心O)から照射光軸AXLに近い成分を光学部材8で屈折のみによって制御する成分の光線トレースを示し、図5は閃光放電管6の中心部から照射光軸AXLに対して主に上下方向(紙面において照射光軸を境に上側の領域を第1の領域、下側の領域を第2の領域と称す)に大きな角度で射出した成分の光線トレースを示している。なお、図4、図5では光線以外のすべての光学系の構成および形状は同一である。
以下、照明装置5の閃光放電管6、反射鏡7、光学部材8等の形状の特性、およびそのときの光線(光束)がどのような挙動を示すかを詳細に説明する。
まず、図4から図6において、閃光放電管6はガラス管の内外径が示されている。この種の照明装置における実際の閃光放電管の発光現象としては、効率を向上させるため、内径一杯に発光させる場合が多く、閃光放電管6の内径一杯にほぼ均一に発光していると考えて差し支えない。
しかし、設計段階では、この閃光放電管6から射出される光を効率よく制御させるためには、この内径全部の光束を同時に考えるより、理想的に光源中心Oに点光源があることを仮定し、光学系の形状を設計し、その後に、光源が有限の大きさを持っていること考慮した補正を行うと効率よく設計することが可能となる。
そして、同図において、閃光放電管6は、閃光を発し、左右を長手とした円筒形状に、反射鏡7は内面が高反射率面で形成された光輝アルミ等の金属材料、または内面に高反射率の金属蒸着面が形成された樹脂材料等で構成し、光学部材8はアクリル樹脂等の透過率の高い光学用樹脂材料、またはガラス材料で形成することが望ましい。
次に、光学部材8について詳細に説明する。光学部材8の被写体側の前面には、左右方向(X方向)の配光特性を制御するため、複数の斜面部を有するプリズム面8dが形成されている。
そして該光学部材8は、光源中心Oから照射光軸AXLを挟む第1および第2の領域(紙面の上下方向)に射出された光束のうち上側の第1の領域において照射光軸AXLに対して第1の角度θ1より大きい角度をなす光束成分が入射する第1の入射面8bと、下側の第2の領域において照射光軸AXLに対して第2の角度θ2より大きい角度をなす光束成分が入射する第2の入射面8b’と、該照射光軸AXLの前方に射出された光束であって、第1の領域において照射光軸AXLに対して第1の角度θ1より小さな角度をなす光束成分と第2の領域において照射光軸AXLに対して第2の角度θ2より小さい角度をなす光束成分(θ3の角度範囲の光束成分)が入射する第3の入射面8aと、第1および第2の入射面8b、8b’からの光束を被照射領域に向けてそれぞれ反射(全反射)する第1および第2の反射面8c、8c’とを有する。
また、本実施例では光学部材8の材料としては、成形性の面、コストの面からアクリル樹脂等の光学樹脂材料を用いている。しかし、この種の照明装置においては、光源から光の発生と同時に多量の熱が発生される。この熱の影響を、一回の発光に発生する熱エネルギと最短発光周期とを考慮して、光学材料の選定および放熱空間の設定を行う必要がある。
このとき、実際に最も熱の影響を受けやすいのは、光源から最も近くに位置する光学部材8の各入射面であり、光源と各入射面との最小距離をまず最初に決める必要がある。
そこで、光源中心Oからの射出角度が照射光軸AXLに近い角度成分を直接屈折によって制御する第3の入射面8aと光源との最小距離をd、照射光軸AXLから離れた角度成分で反射(全反射)によって制御される光束を入射させる第1および第2の入射面8b、8b’と光源との最小距離をeとしてその間隔を制御する。
ここで、各入射面と光源中心Oとの距離が大きすぎると、光学系全体が大型化するので、閃光放電管6の直径をφとすると、最小距離d,eは、
φ/10≦d≦φ/2
φ/10≦e≦φ/2 ……(1)
の範囲にあることが望ましい。
次に、第1の反射面8cに入射光を導く第1の入射面8bの入射面形状を決定する。本実施例では、最小形状で必要照射範囲を均一な配光とする為、以下のような方法でこの第1の入射面8bの形状を規定している。
まず、第1の入射面8bの光軸AXLに対する傾きは、光源中心Oからの射出角度をθ1とすると、光源中心Oからの射出角度θ1が最大のとき(本実施例では射出角度θ1=90°)、第1の反射面8cにより反射した光束が、第1の入射面8bに入射したり反射したりしないように設定する。
したがって、この第1の入射面8bの光軸AXLに対する傾き(角度)をα、第1および第2の領域のそれぞれでの必要照射角をβ1,β2(β1≧β2)、光学部材8の材料の屈折率をnとし、周囲を空気が覆っているとすると、
α≧(β1−β2)/2/n ……(2)
であることが望ましい。
したがって、例えば必要照射角β1=25°、β2=19°で、光学部材が透明なアクリルで形成されていたとき、アクリルの屈折率n=1.49とすると、第1の入射面8bの光軸AXLに対する傾きαは、
α≧(25−19)/2/1.49≒2.0°
となる。
ここで、第1の入射面8bの光軸AXLに対する傾きαが、大きすぎると光学部材8が大型化するので、αは(β1−β2)/2/n+10°以下にするのが望ましい。
次に、第2の入射面8b’の光軸AXLに対する傾きは、光学部材の成形条件によって決定される。この角度が少ないほど実際の成形条件としては厳しくなるが、この入射面8b’の角度の最大値の角度γの理想形状としては、第2の入射面8b’が平面か曲面かに関わらず以下の範囲に存在することが望ましい。
0≦γ<2° ……(3)
ここで角度γ=0は第2の入射面8b’が光軸AXLと平行のときを示している。
次に、第3の入射面8aの入射面形状を決定する。本実施例では、最小形状で必要照射範囲を均一な配光とする為、以下のような方法で第3の入射面8aの形状を規定している。
本実施例では、光源の中心Oからの光束の射出角度と光学部材8を通過後の射出角度との間にある一定の相関関係を持たせるような形状、すなわち、光源中心Oからの射出角度をθ、屈折によって制御後の光学部材8からの射出後の照射角度をδとすると、δ=f(θ)の関数で表わされる連続非球面形状で光学部材8の第3の入射面8aの形状を規定しており、特に、均一な配光にするためにその相関関係の中でも、比例関係にあるように設定を行っている。
すなわち、第3の入射面8aの入射時の照射光軸AXLとなす角度をθ、射出面(第1の入射面)8bから射出する射出角度をδ、必要照射角に応じた比例定数をkとすると、
δ=k・θ ……(4)
であらわされるような形状としている。
上式(4)の意味するところは、照射光軸AXL近傍の角度成分(θ3)を入射させる第3の入射面8aに入射した光束のうち、まず、光源中心Oから射出された照射光軸AXL上の光線は、そのまま光学部材8を通過する。ここを基点として、光源中心Oからの射出角度θに応じて光学部材8の第3の入射(射出)面8aからある比例定数k倍されて射出面8dから射出されるということである。ここで、比例定数kは0から1までの定数である。
次に、パララックス補正をするために、上記により決定された光学部材8の第3の入射面8aは、光源中心Oを中心に回転させる必要がある。その時の回転角ψは、上下の必要照射角をβ1、β2(β1>β2)、光学部材の屈折率をn、周囲を空気が覆っているとすると、
ψ=(β1−β2)/2/n ……(5)
となる。
したがって、図4に示すように光源中心Oから射出された光束のうち、第3の入射面8aより入射した光束は、連続的な均一の配光となる。
このように第1の入射面8bが照射光軸AXLに対して角度αを有して傾き、さらに第2の入射面8b’が照射光軸に対して角度γを有して傾いて、互いに異なる傾きに構成されている。言い換えれば、光源の中心Oから第3の入射面8aの中心P1を通る直線を基準軸(本実施例では照射光軸AXLと基準軸が一致)とした場合、第1の入射面8b、8b’は該基準軸に対して角度α、γを有して互いに異なる傾きに構成されている。
一方、第1の反射面8cの形状は最小形状で必要照射範囲を均一な配光とするため、以下のような方法で規定しており、第1および第2の反射面8c、8c’は照射光軸AXLに対して非対称に形成ないし配置されている。
本実施例では、光束の光源の中心からの射出角度と光学部材8を通過後の射出角度との間にある一定の相関関係を持たせるような形状、すなわち、光源中心Oからの射出角度をθ、第1の反射面8cによって制御後の光学部材8から射出後の照射角度をεとすると、ε=g(θ)の関数で表わされる連続非球面形状で形成され、特に、その相関関係の中でも比例関係にあるように設定されている。
すなわち、入射時の光軸となす角度θ、射出面8dから射出する射出角度をε、必要照射角に応じた比例定数をhとすると、
ε=p・(θ−90°)−ψ ……(6)
であらわされるような形状としている。
上式(6)は以下のような意味を有している。まず、光源中心Oから照射光軸AXLに対して第1の領域に射出した光束が、第1の入射面8bから入射した後、第1の反射面8cで反射後、射出面8dから射出される。このとき、光源Oからの光学部材8に入射する射出角度の最も大きい成分、すなわち照射光軸AXLに対して垂直方向(θ=90°)の成分が下方向に角度ψの成分に変換される。
一方、第3の入射面8aとの交点に近い部分から入射した光線は、照射光軸AXLに対して最も大きな角度ε成分に変換される。この中間の領域は射出角度に比例して上記角度範囲内を徐々に変化する。この場合も上記同様、比例定数pは0から1まで変化する。
また、もう一方の第2の反射面8c’の形状は最小形状で必要照射範囲を均一な配光とする為、以下のような方法で規定している。
光束の光源の中心からの射出角度と光学部材8を通過後の射出角度との間にある一定の相関関係を持たせるような形状、すなわち、光源中心からの射出角度をθ、第2の反射面8c’によって制御後の光学部材8から射出後の照射角度をζとすると、ζ=h(θ)の関数で表わされる連続非球面形状で形成されている。
特に本実施例では、その相関関係の中でも、比例関係にあるように設定されている。すなわち、入射時の光軸となす角度θ、射出面8dから射出する射出角度をζ、必要照射角に応じた比例定数をqとすると、
ζ=q・(θ+90°)−ψ ……(7)
であらわされるような形状としている。
上式(7)は上記式(6)と同じように、光源中心Oから照射光軸AXLに対して第2の領域に射出した光束が、第2の入射面8b’から入射した後、第3の反射面8c’で反射後、射出面8dから射出される。このとき、光源Oからの光学部材8に入射する射出角度の最も大きい成分、すなわち照射光軸AXLに対して垂直方向(θ=−90°)の成分が下方向に角度ψの成分に変換される。
一方、第3の入射面8aとの交点に近い部分から入射した光線は、照射光軸AXLに対して最も大きな角度ζ成分に変換される。この中間の領域は射出角度に比例して上記角度範囲内を徐々に変化する。この場合も上記同様、比例定数qは0から1まで変化する。
以上のことより、光源中心Oから射出された光束のうち、照射光軸AXLに対して上下垂直方向に射出された光束は下方向に角度ψの成分に変換され、そこからそれぞれ連続的に変化することが分かる。
したがって、図5に示すように光源中心Oから射出された光束のうち、第1および第2の入射面8b、8b’より入射した光束は、第1および第2の反射面8c、8c’で反射された後、連続的な均一の配光となる。
ここで、上記方法で形成された第3の入射面8aによる屈折光における配光分布と、第1および第2の入射面8b、8b’と第1および第2の反射面8c、8c’による全反射光における配光分布との関係について図7を参照して説明する。
上記説明のように、この両者の配光分布はそれぞれの面形状によって独立に制御できる。そして、光源の内径が十分に小さい場合や、光源に対して、光学部材8が十分に大きいとみなせる場合には、上記方法でかなり効率よく配光分布の制御が可能となる。
しかし、実際の配光特性を考えてみた場合、光源の有効発光部である内径の大きさは無視できるほどには小さくない場合が多く、この影響が全体の配光特性に与える影響は大きい。特に、光源の近くにある制御面、例えば、光軸近傍の角度成分を入射させる第3の入射面8aや、第1および第2の反射面8c、8c’でも光源に近いプリズム後端部での反射光束は、この光源が有限の大きさを持つことによって配光に一定の広がりを生じるため、この要因をある程度加味して形状設定を行う必要がある。
一方、第1および第2の反射面8c、8c’でも射出部に近い成分は光源から遠く離れた位置で射出方向が制御される為、このブレが少なくかなり効率良く意図する範囲に配光制御することができる。このような特性を考慮しつつ、上記、各入射面、および全反射面の形状を定義する必要がある。
この実施例では、照射光軸AXL近傍に射出された光束と照射光軸AXLに対して上下方向に射出された光束が光学部材8と反射鏡7により変換された配光分布が、ほぼ一致するように面形状を設定している。
よって、図7に示すように、本実施例の照明装置5は閃光放電管6からの光束が必要照射角内に均一な配光分布に変換されていることが分かる。
このように本実施例は、照明装置全体を傾けることなく、光束の相対強度のピーク位置を撮影光学系の光軸上の比較的短い距離領域に位置させることが可能となるため、撮影光軸と照射光軸とが平行である場合のような至近距離における被写体の光量不足を防止するととともに、均一な(強度に偏りが少ない)配光分布を得ることができる。
しかも、照明光学系の集光効率の向上および全体形状の小型化を達成しつつ、必要照射範囲での均一な配光特性を得ることができる。
なお、第1および第2の入射面8b、8b’が曲面として形成されている場合は、各々の入射面8b、8b’の面頂点の接線の照射光軸AXLに対する傾きを適宜(互いに異なるように)設定すればよい。
また、上記実施例は、被照射領域(照射角度)が一定である照明装置について説明したが、本発明は、光源と光学部材の距離又は該光学部材とその前側に配置した他の光学部材との間隔を変える等して、被照射領域を可変としたいわゆるズームストロボ装置にも適用することができる。
本発明に係る実施例1における照明装置を搭載したカメラの概略斜視図である。 本発明に係る実施例1における照明装置の斜視図である。 本発明に係る実施例1における照明装置の展開斜視図である。 本発明に係る実施例1における照明装置の断面図である。 本発明に係る実施例1における照明装置の断面図である 本発明に係る実施例1における照明装置の要部拡大断面図である。 本発明に係る実施例1における照明装置の配光図である。 従来例1に係る照明装置の断面図である。 従来例2に係る照明装置の断面図である。 従来例2に係る照明装置の配光図である。
符号の説明
O 光源
AXL 照射光軸
θ1 第1の角度
θ2 第2の角度
8 光学部材
8a 第3の入射面
8b 第1の入射面
8b’ 第2の入射面
8c 第1の反射面
8c’ 第2の反射面

Claims (6)

  1. 光源と、
    該光源からの光束であって、照射光軸を境とする第1および第2の領域のうち第1の領域において前記照射光軸に対して第1の角度より大きい角度をなす光束が入射する第1の入射面、前記第2の領域において前記照射光軸に対して第2の角度より大きい角度をなす光束が入射する第2の入射面、並びに前記第1および第2の入射面からの光束を被照射領域に向けてそれぞれ反射する第1および第2の反射面とを備えた光学部材とを有し、
    前記第1の入射面の前記照射光軸に対する傾きと、前記第2の入射面の前記照射光軸に対する傾きとが互いに異なることを特徴とする照明装置。
  2. 前記被照射領域が、前記照射光軸に対して前記第2の領域側への偏りを有し、
    前記第1の入射面の前記傾きが、前記第2の入射面の前記傾きよりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記第1および第2の反射面が、前記照射光軸に対して非対称となるように形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の照明装置。
  4. 前記光源からの光束であって、前記第1の領域において前記照射光軸に対して前記第1の角度より小さい角度をなす光束と前記第2の領域において前記照射光軸に対して前記第2の角度より小さい角度をなす光束とが入射する第3の入射面を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の照明装置。
  5. 前記第1の入射面の前記照射光軸に対する傾きをαとし、前記第1および第2の領域における照射角度をβ1、β2(但し、β1≧β2)とし、前記光学部材を形成する材料の屈折率をnとするとき、
    0≦α≦(β1−β2)/2/n+10
    なる関係を満たすことを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の照明装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載の照明装置を備えた撮影装置。
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