JP2005283624A - 光ファイバケーブル及びその製造方法 - Google Patents

光ファイバケーブル及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005283624A
JP2005283624A JP2004093004A JP2004093004A JP2005283624A JP 2005283624 A JP2005283624 A JP 2005283624A JP 2004093004 A JP2004093004 A JP 2004093004A JP 2004093004 A JP2004093004 A JP 2004093004A JP 2005283624 A JP2005283624 A JP 2005283624A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
cable
tensile
optical
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004093004A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Shiobara
悟 塩原
Takeshi Shimomichi
毅 下道
Keiji Ohashi
圭二 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP2004093004A priority Critical patent/JP2005283624A/ja
Publication of JP2005283624A publication Critical patent/JP2005283624A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】層撚り型ノンメタリックの光ファイバケーブルの軽量化と可撓性の向上と細径化を図る。
【解決手段】光ファイバケーブル1は、長尺状の可撓性を有するプラスチック樹脂からなる抗張力体3と、この抗張力体3の周囲に一方向又はSZ方向に撚り合わせて配設した複数本の光ファイバ5と、からなる集合体7と、この集合体7の外周部に押え巻きを施した押え巻部9と、この押え巻部9を覆うように設けたケーブルシース11と、から構成している。抗張力体3として可撓性を有するプラスチック材料が用いられているので、光ケーブル1の軽量化を図り、光ケーブル1の可撓性を向上できる。抗張力体3が単一のノンメタリックであるので抗張力体3を回収して焼却処理やリサイクルあるいは再利用できる。
【選択図】図1

Description

この発明は、光ファイバケーブル及びその製造方法に関し、特に雷などの誘導電流(あるいはサージ電流)を通さないために、使用される層撚り型ノンメタリックの光ファイバケーブル及びその製造方法に関する。
従来、FTTH(Fiber to the home)綱や光LAN配線などにおいて、光ファイバケーブル(以下、単に「光ケーブル」という)は、一般的に、光ケーブルを延線・敷設する時の引張力に抗して光ファイバの破断を防止するために、光ケーブルのほぼ中心に抗張力体(テンションメンバ)が配置されている。この抗張力体としては、ヤング率の大きな鋼線などの金属単線や撚り線、あるいは雷などの誘導電流(あるいはサージ電流)を通さないためにガラス繊維を樹脂で固めたFRP(Fiber Reinforced Plastics)線などの非金属線が使用されている。
図5を参照するに、従来、構内配線用の光ケーブルとして使用される層撚り型ノンメタリックの光ケーブル101が主として使用されている。この光ケーブル101は、前記非金属(ノンメタリック)の抗張力体103の周囲に直径0.9mmφの光ファイバ心線105(ナイロン被覆)の複数本が撚り合わせ集合され、この複数本の光ファイバ心線105の外周に不織布等の押え巻部107が巻回されており、前記押え巻部107の周囲はポリエチレン、PVC等の樹脂材のケーブルシース109(外被材)が施されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
また、図6を参照するに、従来の光ケーブル111は、図5の光ケーブル101と同様に、非金属(ノンメタリック)の抗張力体103の周囲に直径0.9mmφの光ファイバ心線105(ナイロン被覆)の複数本が撚り合わせ集合され、この複数本の光ファイバ心線105の外周にポリプロピレンヤーン等の緩衝材からなる緩衝層113で縦添えされており、前記緩衝層113の周囲はポリエチレン、PVC等の樹脂材のケーブルシース109(外被材)が施されている。
特許第2879221号公報 特開平6−201955号公報
ところで、近年では、データ伝送の増加に伴って通信ケーブルの配線量が増えているために構内配線が輻輳する状況が生じており、光ケーブル101の細径化や軽量化、取り扱い性の向上に対するニーズが高まっている。
しかし、従来の光ケーブル101は、前述したように、布設時に掛かる張力を負担し、且つケーブルシース109(外被材)等の温度による伸縮を抑えるために鋼線あるいはFRP等からなる抗張力体103を有しているが、これらの抗張力体103は、それ自体が硬いために光ケーブル101の可撓性を損なう要因となるという問題点があった。
つまり、従来の層撚り型ノンメタリックの光ケーブル101の抗張力体103としては、非金属(ノンメタリック)の強化繊維にマトリックス樹脂を含浸したロッドが抗張力体103として使用されている。例えば、前記抗張力体103の材質としては、GFRP(Glass Fiber Reinforced Plastic)やCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic)等が使用されている。これらの抗張力体103は強度(引張り力)が得られるが、抗張力体103の複合化された材質は硬いので光ケーブル101として可撓性を失うものであった。
また、抗張力体103の材質が上述したようにGFRPやCFRP等の複合材であるため、リサイクルあるいは再生利用ができないという問題点があった。例えば、光ケーブル101,111のケーブルシース109(外被材)として用いられているポリエチレンなどの熱可塑性樹脂は光ケーブル101,111の廃却時に回収されて再利用化が進んでいるが、ガラス繊維を樹脂で固めたガラスFRPは産業廃棄物として処理する必要があり、環境への悪影響が問題となる。
この発明は上述の課題を解決するためになされたものである。
この発明の光ファイバケーブルは、長尺状の可撓性を有するプラスチック樹脂からなる抗張力体と、この抗張力体の周囲に一方向又はSZ方向に撚り合わせて配設した複数本の光ファイバと、からなる集合体と、
この集合体の外周部に押え巻きを施した押え巻部と、この押え巻部を覆うように設けたケーブルシースと、から構成してなることを特徴とするものである。
また、この発明の光ファイバケーブルは、長尺状の可撓性を有するプラスチック樹脂からなる抗張力体と、この抗張力体の周囲に一方向又はSZ方向に撚り合わせて配設した複数本の光ファイバと、からなる集合体と、
この集合体の外周部に長尺方向に沿って配設した抗張力繊維からなる抗張力層と、この抗張力層を覆うように設けたケーブルシースと、から構成してなるものである。
また、この発明の光ファイバケーブルは、前記光ファイバケーブルにおいて、前記光ファイバが、光ファイバ素線に熱可塑性樹脂又は熱硬化樹脂又は紫外線硬化樹脂を被覆した光ファイバ心線であることが好ましい。
この発明の光ファイバケーブルの製造方法は、長尺状の可撓性を有するプラスチック樹脂からなる抗張力体と、この抗張力体の周囲に一方向又はSZ方向に撚り合わせて配設した複数本の光ファイバと、からなる集合体を形成する工程と、
前記集合体を走行させて押出ヘッドに供給する工程と、
前記押出ヘッドにケーブルシース用樹脂を押出す工程と、
前記集合体の外周をケーブルシースで覆うようにして押出成形する工程と、
からなることを特徴とするものである。
また、この発明の光ファイバケーブルの製造方法は、長尺状の可撓性を有するプラスチック樹脂からなる抗張力体と、この抗張力体の周囲に一方向又はSZ方向に撚り合わせて配設した複数本の光ファイバと、からなる集合体を形成する工程と、
前記集合体と、この集合体の外周部に長尺方向に沿って配設する抗張力繊維からなる抗張力層と、をそれぞれ走行させて押出ヘッドに供給する工程と、
前記押出ヘッドにケーブルシース用樹脂を押出す工程と、
前記集合体の外周部に長尺方向に沿って配設した前記抗張力層の外周をケーブルシースで覆うようにして押出成形する工程と、
からなることを特徴とするものである。
この発明の光ファイバケーブルの製造方法は、前記光ファイバケーブルの製造方法において、前記光ファイバが、光ファイバ素線に熱可塑性樹脂又は熱硬化樹脂又は紫外線硬化樹脂を被覆した光ファイバ心線であることが好ましい。
以上のごとき課題を解決するための手段から理解されるように、この発明によれば、抗張力体として可撓性を有するプラスチック材料が用いられているので、光ケーブルの軽量化を図ることができると共に光ケーブルの可撓性を向上させることができる。
また、上記の理由で、抗張力体が単一のノンメタリックであるので不純物が少なく、光ケーブルを廃却する際、抗張力体を回収して焼却処理やリサイクルあるいは再利用が可能となる。その結果、産業廃棄物の量を低減することに寄与する。
また、光ファイバが、光ファイバ素線に熱可塑性樹脂又は熱硬化樹脂又は紫外線硬化樹脂を被覆した光ファイバ心線であることにより、細径化することができ、光ファイバケーブルを細径化することができる。
また、抗張力繊維からなる抗張力層を備えた光ファイバケーブルは、ケーブル自体の引張り強度を向上させると共にケーブルの細径化も実現できる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1及び図2を参照するに、第1の実施の形態に係る光ファイバケーブル1(以下、単に「光ケーブル」という)は、中心部に長尺状の非金属(ノンメタリック)の抗張力体3が設けられており、この抗張力体3の周囲に複数の光ファイバとしての例えば光ファイバ心線5(又は光ファイバ素線)が一方向撚りあるいはSZ方向に撚り合わされて長手方向に配設されて集合体7を構成している。この集合体7の外周は適切な不織布、テープ、糸などの押え巻部9で巻回され、前記押え巻部9の周囲には押出成形によりポリエチレン、PVC等の熱可塑性樹脂のケーブルシース11(外被材)で覆うようにして一括シースされている。
なお、上記の非金属(ノンメタリック)の抗張力体3の材質としては、引張り強度は落ちるが、可撓性を有する単一のプラスチック樹脂、この実施の形態ではポリエステル、ナイロン等のプラスチック材料が使用されている。
上記の光ファイバ心線5は、この実施の形態では、図2に示されているように125μmφの石英ガラス等の裸光ファイバ13の外周に例えば紫外線硬化樹脂で一次被覆15を施して直径250μmφの光ファイバ素線17となり、この光ファイバ素線17の外周に紫外線硬化樹脂からなる二次被覆19を施して外径0.5mmφとしたものである。なお、上記の二次被覆19は、紫外線硬化樹脂の他に、熱可塑性樹脂、熱硬化樹脂等が用いられ、その直径は上記の500μmφに限定されず、例えば300〜900μmであっても構わない。
上記構成により、第1の実施の形態の光ケーブル1は、抗張力体3としてポリエステル等の可撓性を有するプラスチック材料が用いられることにより、光ケーブル1の軽量化を図ることができ、抗張力体3の材質が柔軟なので光ケーブル1の可撓性を向上させることができる。
また、上記の理由で、抗張力体3が単一のノンメタリックであるので不純物が少なく、光ケーブル1を廃却する時に、抗張力体3を回収し、焼却処理やリサイクルあるいは再利用が可能となるため、産業廃棄物の量を低減することに寄与する。つまり、環境への悪影響を低減できる。
さらに、光ケーブル1に収容される光ファイバとしての光ファイバ心線5は、直径250μmφの光ファイバ素線17に熱可塑性樹脂、熱硬化樹脂、紫外線硬化樹脂等からなる二次被覆19を施して例えば外径0.5mmφのごとく細径化を図ると共に、この光ファイバ心線5の複数本を抗張力体3の周囲に一方向あるいはSZ方向に撚り合わされて集合体7を形成し、この集合体7の外周に押え巻部9を配し、熱可塑性樹脂のケーブルシース11を施したので、従来の光ケーブルより約半分の直径に細径化することができる。ちなみに、従来の図5の光ケーブルの直径は約10mmφであったが、第1の実施の形態の光ケーブル1の直径は約6mmφであった。
次に、この発明の第2の実施の形態の光ケーブル21について図面を参照して説明する。なお、前述した第1の実施の形態の光ケーブル1と同様の部材は同符号を付し、主として異なる部分を詳細に説明する。
前述した第1の実施の形態の光ケーブル1のプラスチックからなる抗張力体3は、従来の光ケーブルの抗張力体として用いられている鋼線やガラスFRPに比べて引張り弾性率が低いため、光ケーブル1の許容張力が布設条件によっては不足する場合がある。この場合の対策を講じた光ケーブルが第2の実施の形態の光ケーブル21である。
図3を参照するに、第2の実施の形態の光ケーブル21は、中心部に長尺状の非金属(ノンメタリック)の抗張力体3としての例えば直径1.5mmφのポリエステル樹脂が設けられており、この抗張力体3の周囲に複数の光ファイバ心線5、この実施の形態では12本の直径0.5mmφのSM型光ファイバ心線5が一方向撚りあるいはSZ方向に撚り合わされて長手方向に配設されて集合体7を構成している。
この集合体7の周囲、すなわち上記の撚り合わされた12本の光ファイバ心線5の周囲には光ケーブル21の引張り特性を向上すべくアラミド繊維等の抗張力繊維23からなる緩衝層を兼ねた抗張力層25が縦添えされており、前記抗張力層25の周囲は押出成形によりポリエチレン、PVC等の熱可塑性樹脂、この実施の形態では難燃ポリエチレン樹脂のケーブルシース11(外被材)で覆うようにして一括シースされている。
なお、上記の抗張力体3は、ポリエステル樹脂を延伸加工して弾性率を約25,000MPaとしたものが用いられている。また、光ケーブル21の外径は、5.5mmφであった。
すなわち、上記の第2の実施の形態の光ケーブル21は、第1の実施の形態の光ケーブル1における集合体7、つまり抗張力体3の周囲に燃り合わせた光ファイバ心線5の周囲に、アラミド繊維等の抗張力繊維23からなる抗張力層25が縦添えされることによって、光ケーブル外径をそれ程大きくすることなく光ケーブル21の引張り特性を向上できる。例えば、従来の光ケーブルでノンメタリックの強化繊維にマトリックス樹脂を含浸したロッドを抗張力体として用いられた場合と同等の引張り強度が得られる。
上記の第2の実施の形態の光ケーブル21についての特性評価試験を行ったところ、表1に示されているようになった。
Figure 2005283624
表1から分かるように、伝送損失は、パルス法(測定波長1.55μm)にて試験を行ったところ、0.25dB/m以下で低いものである。また、損失・温度変動は、−10°C〜+50°C(測定波長1.55μm)の条件下において、0.05dB/m以下である。引張り特性も、0.3%伸び時の荷重が400Nと、優れた特性を示している。
上記構成により、第2の実施の形態の光ケーブル21においても、前述した第1の実施の形態の光ケーブル1と同様の作用、効果を有しており、加えて、緩衝材を兼ねた抗張力繊維23からなる抗張力層25により引張り強度を向上させ、且つケーブルの細径化を実現できた。
次に、この実施の形態の光ケーブルの製造方法について、上記の図1で示されている第1の実施の形態の光ケーブル1の製造方法を一例として説明する。
図4を参照するに、この実施の形態で用いられる光ケーブル製造装置27としては、複数の光ファイバ心線5を集合するための集合機29が備えられており、この集合機29には、ノンメタリックの抗張力体3を送り出すための抗張力体送出装置31と、複数の光ファイバ心線5を送り出すための光ファイバ送出装置33と、複数の光ファイバ心線5を抗張力体3の周囲に一方向又はSZ方向に撚り合わせるための撚り合わせ装置35と、が備えられている。
この実施の形態では、抗張力体送出装置31は1個の抗張力体送出ボビン37が備えられ、可撓性を有する単一のプラスチック樹脂からなるノンメタリックの抗張力体3が巻かれている。
光ファイバ送出装置33は12個の光ファイバ送出ボビン39が備えられ、各光ファイバ送出ボビン39にはそれぞれ光ファイバ心線5が巻かれており、次工程の撚り合わせ装置35へ送り出される。
撚り合わせ装置35としては、例えば撚り合せ制御板(図示省略)が備えられている。この撚り合せ制御板には中央に抗張力体3を通過可能な1個の抗張力体挿通孔(図示省略)が設けられ、この抗張力体挿通孔の周囲に光ファイバ心線5を通過可能な12個の光ファイバ挿通孔(図示省略)が設けられている。この撚り合せ制御板は光ファイバ心線5をSZ撚りするために、正逆方向に、つまり光ファイバ心線5の送り出し方向において時計、反時計回り方向に交互に繰り返し回転するように構成されている。
したがって、上記の抗張力体送出ボビン37が回転されて抗張力体3としての例えばポリエステルが撚り合せ制御板の抗張力体挿通孔を通過するようにして送り出される。これと同時に、12個の光ファイバ送出ボビン39が回転されて光ファイバ心線5としての例えば直径0.5mmφのSM型光ファイバ心線5が撚り合せ制御板の12個の光ファイバ挿通孔を通過するようにして送り出される。
撚り合せ制御板では12本の光ファイバ心線5が抗張力体3の周囲にSZ撚りとされるように正逆方向に交互に回転されて集合体7が作製される。なお、別の実施例としては、撚り合せ制御板が一方向に回転することにより、上記の12本の光ファイバ心線5が抗張力体3の周囲に一方向撚りとされる。
また、光ケーブル製造装置27には、上記の集合機29で集合された集合体7の周囲に押え巻部9を上巻きするための押え巻き装置41と、押え巻部9が巻かれた上にケーブルシース用樹脂を覆うように被覆して光ケーブル1を押出成形するための光ケーブル用押出機43が設けられている。
押え巻き装置41では、集合体7の周囲に、つまりSZ撚りに撚られた12本の光ファイバ心線5の周囲に、押え巻き送出ボビン45から送出された押え巻部9としての例えば不織布が巻き回わされてケーブルコア47が形成される。
前記ケーブルコア47は光ケーブル用押出機43に備えられた押出ヘッド49のダイス51に送り出される。ダイス51はケーブルシース用樹脂としての例えばポリエチレン樹脂がケーブルシース11として、集合体7に巻かれた押え巻部9の外周部に覆うように回り込むように押し出されるようにほぼ円筒形状に成形する形状となっている。
以上の状態で、加熱されて錬成されたケーブルシース11の樹脂材料としての例えばポリエチレン樹脂が光ケーブル用押出機43へ注入され押出ヘッド49から押し出されることにより、ケーブルシース11のポリエチレン樹脂がケーブルコア47の外側周囲を覆うようにしてパイプ押し出しにてほぼ円筒形状に押出成形される。このとき、上記のケーブルコア47は、ケーブルシース用樹脂としてのポリエチレン樹脂が押し出される速度に合わせて送り込まれるので、ダイス51から図1に示されている断面形状の光ケーブル1が製造される。
すなわち、光ケーブル1の製造方法は、以下の工程を有する。
(1)1本の抗張力体3及び12本の光ファイバ心線5を走行させて撚り合わせ装置35へ送出する工程
(2)12本の光ファイバ心線5を撚り合わせ装置35の撚り合せ制御板で抗張力体3の周囲に撚り合わせて集合体7を形成する工程、
(3)前記集合体7の外周部、すなわち前記12本の光ファイバ心線5の外周に押え巻き部9を巻回してケーブルコア47を形成する工程
(4)12本の光ファイバ心線5を撚り合わせて押え巻部9を巻回した上記のケーブルコア47を走行させて押出ヘッド49のダイス51に供給する工程
(5)前記押出ヘッド49のダイス51にケーブルシース用樹脂としてのポリエチレン樹脂を押出す工程
(6)前記ケーブルコア47の外周を覆うようにしてケーブルシース11を設けるように押出成形する工程
ここに、1本の抗張力体3と12本の光ファイバ心線5の供給工程と、抗張力体3の周囲に12本の光ファイバ心線5を撚り合わせて集合体7を形成し、この集合体7の供給する工程と、前記12本の光ファイバ心線5の外周に押え巻部9を巻回してケーブルコア47を形成し、このケーブルコア47の供給工程と、押出ヘッド49のダイス51からのケーブルシース用樹脂の押出し工程とは、同時に連続工程で行われて迅速に光ケーブル1が製造される。
なお、第2の実施の形態の光ケーブル21の製造方法は、上述した第1の実施の形態の光ケーブル1の製造方法とほぼ同様であり、異なる点は、集合体7の周囲、すなわち撚り合わされた12本の光ファイバ心線5の周囲に、押え巻部9を巻回せず、抗張力繊維23からなる抗張力層25を縦添えすることであり、前記抗張力層25を縦添えする際には、前記集合体7と抗張力繊維23が光ケーブル用押出機43の押出ヘッド49に送り出されることである。
この発明の第1の実施の形態の光ファイバケーブルの断面図である。 この発明の実施の形態の光ファイバ心線の断面図である。 この発明の第2の実施の形態の光ファイバケーブルの断面図である。 この発明の第1の実施の形態の光ファイバケーブルの製造方法を示す概略説明図である。 従来の光ファイバケーブルの断面図である。 従来の他の光ファイバケーブルの断面図である。
符号の説明
1 光ケーブル(第1の実施の形態の)
3 抗張力体(ポリエステル樹脂等)
5 光ファイバ心線(光ファイバ)
7 集合体
9 押え巻部
11 ケーブルシース
13 裸光ファイバ
15 一次被覆
17 光ファイバ素線
19 二次被覆
21 光ケーブル(第2の実施の形態の)
23 抗張力繊維
25 抗張力層(アラミド繊維等)
27 光ケーブル製造装置
29 集合機
31 抗張力体送出装置
33 光ファイバ送出装置
35 撚り合わせ装置
41 押え巻き装置
43 光ケーブル用押出機
47 ケーブルコア
49 押出ヘッド
51 ダイス

Claims (6)

  1. 長尺状の可撓性を有するプラスチック樹脂からなる抗張力体と、この抗張力体の周囲に一方向又はSZ方向に撚り合わせて配設した複数本の光ファイバと、からなる集合体と、
    この集合体の外周部に押え巻きを施した押え巻部と、この押え巻部を覆うように設けたケーブルシースと、から構成してなることを特徴とする光ファイバケーブル。
  2. 長尺状の可撓性を有するプラスチック樹脂からなる抗張力体と、この抗張力体の周囲に一方向又はSZ方向に撚り合わせて配設した複数本の光ファイバと、からなる集合体と、
    この集合体の外周部に長尺方向に沿って配設した抗張力繊維からなる抗張力層と、この抗張力層を覆うように設けたケーブルシースと、から構成してなることを特徴とする光ファイバケーブル。
  3. 前記光ファイバが、光ファイバ素線に熱可塑性樹脂又は熱硬化樹脂又は紫外線硬化樹脂を被覆した光ファイバ心線であることを特徴とする請求項1又は2記載の光ファイバケーブル。
  4. 長尺状の可撓性を有するプラスチック樹脂からなる抗張力体と、この抗張力体の周囲に一方向又はSZ方向に撚り合わせて配設した複数本の光ファイバと、からなる集合体を形成する工程と、
    前記集合体を走行させて押出ヘッドに供給する工程と、
    前記押出ヘッドにケーブルシース用樹脂を押出す工程と、
    前記集合体の外周をケーブルシースで覆うようにして押出成形する工程と、
    からなることを特徴とする光ファイバケーブルの製造方法。
  5. 長尺状の可撓性を有するプラスチック樹脂からなる抗張力体と、この抗張力体の周囲に一方向又はSZ方向に撚り合わせて配設した複数本の光ファイバと、からなる集合体を形成する工程と、
    前記集合体と、この集合体の外周部に長尺方向に沿って配設する抗張力繊維からなる抗張力層と、をそれぞれ走行させて押出ヘッドに供給する工程と、
    前記押出ヘッドにケーブルシース用樹脂を押出す工程と、
    前記集合体の外周部に長尺方向に沿って配設した前記抗張力層の外周をケーブルシースで覆うようにして押出成形する工程と、
    からなることを特徴とする光ファイバケーブルの製造方法。
  6. 前記光ファイバが、光ファイバ素線に熱可塑性樹脂又は熱硬化樹脂又は紫外線硬化樹脂を被覆した光ファイバ心線であることを特徴とする請求項4又は5記載の光ファイバケーブルの製造方法。

JP2004093004A 2004-03-26 2004-03-26 光ファイバケーブル及びその製造方法 Pending JP2005283624A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004093004A JP2005283624A (ja) 2004-03-26 2004-03-26 光ファイバケーブル及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004093004A JP2005283624A (ja) 2004-03-26 2004-03-26 光ファイバケーブル及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005283624A true JP2005283624A (ja) 2005-10-13

Family

ID=35182120

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004093004A Pending JP2005283624A (ja) 2004-03-26 2004-03-26 光ファイバケーブル及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005283624A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2428498A1 (en) 2010-09-13 2012-03-14 DSM IP Assets B.V. Curable liquid resin composition for outermost covering layers of optical fiber line
CN108806878A (zh) * 2017-04-26 2018-11-13 住友电气工业株式会社 光电复合电缆和光电复合电缆的制造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2428498A1 (en) 2010-09-13 2012-03-14 DSM IP Assets B.V. Curable liquid resin composition for outermost covering layers of optical fiber line
WO2012036546A1 (en) 2010-09-13 2012-03-22 Dsm Ip Assets B.V. Curable liquid resin composition for outermost covering layers of optical fiber line
CN108806878A (zh) * 2017-04-26 2018-11-13 住友电气工业株式会社 光电复合电缆和光电复合电缆的制造方法
CN108806878B (zh) * 2017-04-26 2021-04-30 住友电气工业株式会社 光电复合电缆和光电复合电缆的制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2573257B1 (en) Hybrid rope and process for producing same
RU166005U1 (ru) Пленочный связующий материал для волоконно-оптического кабеля
US5084221A (en) Process for manufacturing a twisted frp structure
KR101873128B1 (ko) 광 케이블
WO2020253158A1 (zh) 一种无扎纱层绞式光缆及其制造方法
JP6150422B2 (ja) 光ファイバケーブル
JPS6011323B2 (ja) 光ファイバ
JP2005148373A (ja) Frp製抗張力体およびドロップ光ファイバケーブル
JPH0718206B2 (ja) 構造用ロッドの製造方法
WO2022007705A1 (zh) 一种弹性体粘合的纤维增强复合线材及其制备方法
CN108698797A (zh) 电梯绳索及其制造方法
JP2014106380A (ja) 光ファイバケーブル及びその製造方法並びにその製造装置
JP2008197258A (ja) 光ケーブル
JPH0533278A (ja) 炭素繊維強化複合材料からなるロープおよびその製造方法
JP2005283624A (ja) 光ファイバケーブル及びその製造方法
JPS6218246A (ja) 表面に突起を有する補強部材及びその製造方法
JP2004163501A (ja) ドロップ光ファイバケーブル
CN209803414U (zh) 一种适用于气吹敷设的光缆
JP2869116B2 (ja) 繊維強化熱硬化性樹脂製撚構造体及びその製造方法
US20230175202A1 (en) Fiber-reinforced composite cable with tow and power transmission line
JP3596983B2 (ja) 繊維強化光ファイバコードおよびその製造方法
JPH0718099B2 (ja) ロ−プ
JP2020144201A (ja) 成形体
CN114214856B (zh) 一种复合钢绞线制作方法
JPH1160286A (ja) 耐張力光ファイバ心線