JP2005283488A - 地下タンク漏洩検査装置及び地下タンク漏洩検査方法 - Google Patents

地下タンク漏洩検査装置及び地下タンク漏洩検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は地下タンクの周囲の地中から抽出されたガスをガス検知センサに供給して漏洩の有無を検査する際の検査精度を高めることを課題とする。
【解決手段】 ガス濃度分析計11の吸引ホース44は、漏洩検知管30の上端開口30bを閉塞して大気導入を阻止する閉塞部材46の挿通孔46aに挿通されており、そのホース先端部には異物の進入を阻止するフィルタユニット48が設けられている。吸引ホース44の突出長さが閉塞部材46によって規制されるため、漏洩検知管30に挿入されたホース吸引口50は、漏洩検知管30の底部に滞留する地下水等の水分の液面54より上方に位置決めされる。よって、地下タンク漏洩検査を行う際には、ホース吸引口50から地下水等の水分を吸引されることがないのでガス検知センサの故障を防止でき、且つガス滞留領域52から効率良くガスを吸引することが可能になるので、漏洩検査の分析精度を上げて検査結果の信頼性を高められる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、地下タンクの周囲の地中から抽出されたガスをガス検知センサに供給して漏洩の有無を検査する地下タンク漏洩検査装置及び地下タンク漏洩検査方法に関する。
例えば、自動車の燃料タンクにガソリン等の燃料を供給する給液所には、燃料を貯蔵するための地下タンクが地中に埋設されており、地上に設置された計量機により燃料を汲み上げて燃料タンクに給液している。
この種の地下タンクを有する給液所等の施設では、地下タンクの腐食等による液漏れによって土壌が汚染されることを防止するため、地下タンク漏洩検査装置により地下タンク周辺の複数箇所から地中に含まれるガスを抽出し、サンプリングしたガス中に含まれる油蒸気成分(べーパ)の濃度を分析し、地下タンクからの漏洩の有無を検査している(例えば、特許文献1参照)。
地下タンク漏洩検査装置では、地下タンクの周囲に埋設された漏洩検知管から抽出されたガスをガス検知センサに供給するように構成されており、分析結果を表示して地下タンクの漏洩の有無を判別することができるように構成されている。上記ガス検知センサとしては、ガス中に含まれる油蒸気(べーパ)濃度に応じた電気信号を出力する半導体ガスセンサ等がある。
特開平9−77198号公報
しかしながら、従来は、漏洩検知管が大気開放であるので、漏洩検知管の空気をポンプで吸引する際に大気中の空気が漏洩検知管に流入してしまい、その分油蒸気(べーパ)濃度が薄まってしまうため、ガス検知センサによる検出精度が低下するおそれがあった。
また、漏洩検知管に吸引用ホースを挿入して漏洩検知管の端部に滞留する油蒸気(べーパ)を吸引して地上に設置された分析計に供給し、分析計のガス検知センサにより油蒸気(べーパ)濃度を検出する場合には、漏洩検知管の長さが分からずに吸引用ホースの先端を漏洩検知管の底部まで挿入してしまうと、漏洩検知管の底部に溜まった地下水等の水分を吸引してしまいガス検知センサが故障してしまうおそれもあった。
そこで、本発明は上記課題を解決した地下タンク漏洩検査装置及び地下タンク漏洩検査方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、地下タンクの周囲に埋設された漏洩検知管から抽出されたガスをガス検知センサに供給して地下タンクの漏洩の有無を検査する地下タンク漏洩検査装置において、前記漏洩検知管の開口より挿入される吸引管路と、前記吸引管路の外周に設けられ、前記吸引管路の先端に設けられたガス吸引口の挿入位置を規制する規制手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記規制手段が、前記漏洩検知管の開口に当接して前記吸引管路の挿入長さを規制することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記規制手段が、前記漏洩検知管の開口を閉塞して前記漏洩検知管の上部を密閉することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前記吸引管路の前記ガス吸引口に、ガスに含まれる異物を除去するフィルタを設けたことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、前記吸引管路の先端に、液体に接した状態で浮力を発生して前記ガス吸引口を液面から離間させる浮力発生手段を設けたことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、地下タンクの周囲に埋設された漏洩検知管から抽出されたガスをガス検知センサに供給して地下タンクの漏洩の有無を検査する地下タンク漏洩検査方法であって、前記漏洩検知管の開口より吸引管路を挿入して前記規制手段により前記漏洩検知管の開口を閉塞すると共に、前記吸引管路の挿入長さを規制し、次いで前記吸引管路の空気を吸引して前記ガス検知センサに供給し、その後前記ガス検知センサにより前記地下タンクの周囲での漏洩の有無を検出することを特徴とする。
本発明によれば、漏洩検知管の開口より挿入される吸引管路と、吸引管路の外周に設けられ、吸引管路の先端に設けられたガス吸引口の挿入位置を規制する規制手段と、を備えたため、吸引管路が漏洩検知管の先端底部まで挿入されることを未然に防ぐことができる。また、規制手段が漏洩検知管の開口を閉塞することにより、ガス吸引時に漏洩検知管内に滞留する地下水等の水分を吸引することを防止してガス検知センサが地下水等の水分により故障することを防止する。
以下、図面と共に本発明の一実施例について説明する。
図1は本発明になる地下タンク漏洩検査装置の一実施例を示す構成図である。
図1に示されるように、地下タンク漏洩検査装置10は、例えば、自動車の燃料タンクにガソリン等の燃料を供給する給液所に設置された地下タンク12の周囲の地中からガスを抽出してガス濃度を分析して漏洩の有無を検査するガス濃度分析計11を有する。
給液所の地上には、給液を行う計量機14、地下タンク12に連通するマンホール16、地下タンク12の注油口18、地下タンク12の上部空間に連通された通気口20が設けられている。そして、給液所の地下に埋設された地下タンク12には、計量機14の給液系統に連通された給液管路22と、注油口18に連通された注油管路24とが挿入されている。また、通気口20に連通された通気管路26は、地下タンク12の上部に連通されている。
地下タンク12の周囲の4箇所には、漏洩検知管30が地中に埋設されている。この漏洩検知管30は、外周に複数の孔30aが設けられており、この孔30aを介して地中に含まれるガスが管内に流入する。また、漏洩検知管30の内部には、地下水等の水分が孔30aから徐々に浸入して貯留され、且つ油液の漏洩が発生した場合には、油液からの油蒸気が孔30aから管内に侵入し、底部に滞留する。
図2は地下タンク12の施工例を示す縦断面図である。
図2に示されるように、地下タンク12は、コンクリート製の基礎32上に設けられた設置台34に支持されるように設置される。また、設置台34の両側には、コンクリート製の支柱36が起立しており、地下タンク12の上部を覆うコンクリート製の上壁部38及びマンホール16を囲むアスファルト舗装部40が支柱36によって支持されている。このように、地下タンク12は、タンクローリ車(図示せず)がアスファルト舗装部40を通過する場合でも荷重が作用しないように補強されている。尚、上記支柱36に代わりに側壁を設けて地下タンク12の側方を囲んでしまう構成とする場合もある。
また、地下タンク12の周囲には、乾燥砂が充填された砂充填部42が設けられており、振動を吸収すると共に、地下タンク12の腐食を防止している。
前述した漏洩検知管30は、アスファルト舗装部40から砂充填部42に挿入されており、上端開口30bがアスファルト舗装部40の上面に開口して大気連通されている。尚、漏洩検知管30の上端開口30bは、通常蓋部材(図示せず)により閉塞されており、漏洩検査を行う際に蓋部材を外して開口される。
図3は吸引ホースを漏洩検知管30に挿入した状態を示す縦断面図である。
図3に示されるように、ガス濃度分析計11の吸引ホース44は、漏洩検知管30の上端開口30bを閉塞して大気導入を阻止する閉塞部材46の挿通孔46aに挿通されており、そのホース先端部には異物の進入を阻止するフィルタユニット48が設けられている。そして、フィルタユニット48より下方に延在するホース吸引口50が漏洩検知管30の底部のガス滞留領域52に挿入される。また、フィルタユニット48は、閉塞部材46の挿通孔46aの内径よりも大径であるので、吸引ホース44を上方に引いたときに閉塞部材46の下端に当接して吸引ホース44が抜けることを防止するストッパとしても機能する。
図4は漏洩検知管30の内部を拡大して示す縦断面図である。
図4に示されるように、閉塞部材46は、中央に挿通孔46aが貫通しており、外周面46bがテーパ面に形成されている。
また、閉塞部材46は、漏洩検知管30の上端開口30bに当接することによりホース吸引口50が漏洩検知管30の全長に対する所定長さ(深さ)に達するように位置決めするための規制部材としても機能する。漏洩検知管30の全長は、予め決められた長さであるので、その全長の7/10〜8/10となるように閉塞部材46から突出する吸引ホース44の突出長さを調整しておく。
また、閉塞部材46の挿通孔46aは、吸引ホース44の外径と略同径であり、吸引ホース44が摩擦力により抜けないように嵌合している。尚、吸引ホース44は、弾力性を有する材質によって管状に形成されているため、挿通孔46aの内周面に食い付いた状態に弾性変形する。
このように、吸引ホース44の突出長さが閉塞部材46によって規制されるため、漏洩検知管30に挿入されたホース吸引口50は、漏洩検知管30の底部に滞留する地下水等の水分の液面54より上方に位置するように位置決めされる。すなわち、ホース吸引口50は、液面54上のガス滞留領域52に挿入された状態に保持される。
よって、地下タンク漏洩検査を行う際には、ホース吸引口50から地下水等の水分を吸引されることがないのでガス検知センサの故障を防止でき、且つ漏洩検知管30の上端開口30bより下方に位置するガス滞留領域52から効率良くガスを吸引することが可能になるので、漏洩検査の分析精度を上げて検査結果の信頼性を高められる。
フィルタユニット48は、ガス中に含まれる塵埃などの異物を除去する円柱形状のフィルタ48aと、フィルタ48aを保持するホルダ部材48bとからなる。このフィルタユニット48は、ホース吸引口50の近傍に設けられているため、吸引ホース44を挿入する際に吸引ホース44が弛まないように錘としても機能する。
図5はガス濃度分析計11の構成を示すブロック図である。
図5に示されるように、ガス濃度分析計11は、携帯可能なコンパクトな装置であり、吸引ホース44を介してガス滞留領域52から抽出されたガスに含まれる油蒸気濃度を分析する制御回路60と、制御回路60に接続された検査結果(グラフ及び数値)を表示する液晶モニタ62、漏洩検査結果を含む各種データ及び漏洩検査のプログラムを格納するメモリ64、漏洩検査結果を印刷するプリンタ66とを有する。また、制御回路60には、ガス滞留領域52から抽出されたガスに含まれる油蒸気濃度に応じた電気信号を出力するガス検知センサ68と、吸引ポンプ70を駆動するための吸引ポンプ駆動回路72とがインタフェース74を介して接続されている。
メモリ64には、ガス検知センサ68からの検出信号によりガス滞留領域52から抽出された油蒸気の濃度を分析する制御プログラムと、分析結果に基づいて地下タンク12の漏洩の有無を判定する制御プログラムとが格納されている。
ここで、図6を参照して上記制御回路60が実行する漏洩検査制御処理の手順について説明する。
図6に示されるように、制御回路60は、吸引ポンプ70を起動して漏洩検知管30の底部に滞留するガス滞留領域52からガス(漏洩している場合は油蒸気を含む)を吸引する
次のS12では、ガス検知センサ68からのガス検知信号を読み込む。そして、S13では、ガス検知信号からガス濃度を演算する。次のS14では、検査開始してから予め設定された所定時間が経過したかかどうかを確認する。この所定時間とは、吸引ポンプ70が吸引を介してから吸引ホース44内の空気を排出してガス滞留領域52のガスがガス検知センサ68に供給されるまでの時間が設定されている。
S14において、所定時間が経過した場合、S15に進み、S13で分析されたガス濃度値が予め設定された規定値以上かどうかを判定する。
S15において、分析されたガス濃度値が予め設定された規定値以上であるときは、地下タンク12で漏洩ありと判定され、S16に進み、漏洩によるガス濃度及びガス濃度変化を示すグラフをメモリ64に記憶させ、S17で漏洩検査結果を液晶モニタ62に表示すると共に、プリンタ66により検査結果データを印刷する。そして、S18で吸引ポンプ70を停止させる。
また、上記S15において、されたガス濃度値が予め設定された規定値に達しないときは、S19に進み、メモリ64に漏洩なし情報を記憶させ、S20でモニタ62及びプリンタ66により漏洩なしの情報を表示、プリントして報知する。そして、S18に進み、吸引ポンプ70を停止させる。
このように、ガス濃度分析計11は、吸引ホース44を介して漏洩検知管30のガス滞留領域52からガスを吸引してガスに含まれる油蒸気濃度を正確に分析することができ、これにより地下タンク12の漏洩の有無を高精度に判定することが可能になる。
図7は変形例を示す縦断面図である。尚、図7において、図4と共通部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図7に示されるように、ホース吸引口50には、浮力発生手段としてのフロート80が挿通されている。このフロート80は、水よりも比重の軽い材質により形成された多孔質部材からなり、ガス滞留領域52のガスを吸引するための微小な隙間を多数有する。
また、フロート80は、上端にホース吸引口50が挿入される挿入凹部80aが設けられ、下端には液面54との間にガス領域を形成するガス吸引凹部80bが設けられている。そのため、フロート80は、下端が液面54に接触する位置に降下すると、浮力により液面54上に浮いた状態となる。そして、吸引ポンプ70による吸引が開始されると、フロート80の外周からガス吸引凹部80bに吸引されたガスがフロート80の内部に形成された微小な隙間を通過してホース吸引口50に吸引される。
このように、ホース吸引口50にフロート80を設けることにより、液面54より上方に位置するガス滞留領域52のガスを吸引することが可能になり、ホース吸引口50に地下水等の水分が吸引されることが防止される。
図8は閉塞部材の変形例1を示す縦断面図である。
図8に示されるように、変形例1の閉塞部材90は、中央に吸引ホース44を保持するホース保持部材92が挿入される挿通凹部90aが設けられ、外周面90bがテーパ面に形成されている。また、挿通凹部90aの内周には、ホース保持部材92のおねじ部92bが螺入されるめねじ部90cが設けられている。
ホース保持部材92は、閉塞部材90の上端に当接する鍔部92aと、挿通凹部90aに螺入されるねじ部92bと、吸引ホース44が挿通される挿通孔92cと、吸引ホース44の外周に摺接するシール部材94が装着される溝92dとを有する。
ホース保持部材92の挿通孔92cに挿通された吸引ホース44は、半径方向に圧縮されたシール部材94の摩擦により摺動しないように保持されている。そのため、吸引ホース44を漏洩検知管30へ挿入する際は、吸引ホース44の挿入長さがずれないように保持されている。また、吸引ホース44の挿入長さを調整する際は、軸方向の力を作用させることにより、吸引ホース44を軸方向に摺動させて漏洩検知管30への挿入長さを調整することができる。
図9は閉塞部材の変形例2を示す縦断面図である。
図9に示されるように、変形例2の閉塞部材100は、ゴム材などの弾性部材により円盤状に形成されており、吸引ホース44が挿通される中央孔100aには、Oリングからなるシール部材102が装着される環状溝100bが設けられている。中央孔100aに挿通された吸引ホース44は、シール部材102が嵌合されて外周を気密にシールされる。
また、閉塞部材100は、下面100cが漏洩検知管30の上端開口に当接した状態に取り付けられる。この状態において、前述した吸引ポンプ70による吸引が開始されると、漏洩検知管30の上端開口が閉塞部材100によって密閉され、且つ中央孔100aと吸引ホース44との間の隙間はシール部材102によってシールされているため、漏洩検知管30の内部が減圧される。これにより、漏洩検知管30の内部に負圧が発生するため、閉塞部材100がより強い力で漏洩検知管30の上端開口に押圧されて外気が漏洩検知管30の内部に流入することが防止される。
そのため、吸引ホース44を介してガス滞留領域52のガスがガス検知センサ68に供給される際は、外気が漏洩検知管30の上端開口より吸引されず、ガス滞留領域52のガスが薄まることが防止される。よって、ガス検知センサ68によるガス濃度検出精度の低下が防止される。
図10(A)〜(C)は閉塞部材の変形例2を示す縦断面図である。
図10(A)に示されるように、変形例2の閉塞部材110は、ゴム材などの弾性部材により円盤状に形成されており、吸引ホース44が挿通される中央孔110aを有する。そして、閉塞部材110より下方に挿入された吸引ホース44の外周には、Oリングからなるシール部材112が装着されている。シール部材112は、外径が中央孔110aの内径よりも大径に形成され、中央孔110aの下方に位置するように取り付けられている。
図10(B)に示されるように、吸引ホース44を漏洩検知管30に挿入すると共に、閉塞部材110が漏洩検知管30の上端開口に当接された状態に取り付けられる。この取付状態で吸引ポンプ70による吸引が開始されると、漏洩検知管30の上端開口が閉塞部材100によって密閉されているため、漏洩検知管30の内部が大気圧以下に減圧される。この時点では、シール部材112が中央孔110aの下方に位置しているため、中央孔110aと吸引ホース44との間の隙間からは、外気が導入されることになる。
図10(C)に示されるように、漏洩検知管30の内部に負圧が発生すると、閉塞部材110が弾性変形して漏洩検知管30の上端開口に押圧される。これと共に、閉塞部材110の中央孔110aがシール部材112によって閉塞される。よって、中央孔110aがシール部材112によってシールされて外気が漏洩検知管30の内部に流入することが防止される。尚、吸引ポンプ70による吸引力は、シール部材112の摩擦力よりも小さいので、閉塞部材110がシール部材112に当接してもシール部材112がずれないように保持されている。
そのため、吸引ホース44を介してガス滞留領域52のガスがガス検知センサ68に供給される際は、外気が漏洩検知管30の上端開口より吸引されず、ガス滞留領域52のガスが薄まることが防止される。よって、ガス検知センサ68によるガス濃度検出精度の低下が防止される。
上記実施例では、ガソリン等の燃料を自動車の燃料タンクに給液する給液所に設置された地下タンクの漏洩検査について説明したが、これに限らず、給液所以外の施設に設置された地下タンクの漏洩検査を行う場合にも本発明を適用できるのは勿論である。
本発明になる地下タンク漏洩検査装置の一実施例を示す構成図である。 地下タンク12の施工例を示す縦断面図である。 吸引ホースを漏洩検知管30に挿入した状態を示す縦断面図である。 漏洩検知管30の内部を拡大して示す縦断面図である。 ガス濃度分析計11の構成を示すブロック図である。 制御回路60が実行する漏洩検査制御処理を説明するためのフローチャートである。 変形例を示す縦断面図である。 閉塞部材の変形例1を示す縦断面図である。 閉塞部材の変形例2を示す縦断面図である。 閉塞部材の変形例3を示す縦断面図である。
符号の説明
10 地下タンク漏洩検査装置
12 地下タンク
14 計量機
30 漏洩検知管
44 吸引ホース
46,90 閉塞部材
48 フィルタユニット
50 ホース吸引口
52 ガス滞留領域
54 液面
60 制御回路
70 吸引ポンプ
80 フロート
90,100,110 閉塞部材
92 ホース保持部材
94 シール部材

Claims (6)

  1. 地下タンクの周囲に埋設された漏洩検知管から抽出されたガスをガス検知センサに供給して地下タンクの漏洩の有無を検査する地下タンク漏洩検査装置において、
    前記漏洩検知管の開口より挿入される吸引管路と、
    前記吸引管路の外周に設けられ、前記吸引管路の先端に設けられたガス吸引口の挿入位置を規制する規制手段と、
    を備えたことを特徴とする地下タンク漏洩検査装置。
  2. 前記規制手段は、前記漏洩検知管の開口に当接して前記吸引管路の挿入長さを規制することを特徴とする請求項1に記載の地下タンク漏洩検査装置。
  3. 前記規制手段は、前記漏洩検知管の開口を閉塞して前記漏洩検知管の上部を密閉することを特徴とする請求項1または2に記載の地下タンク漏洩検査装置。
  4. 前記吸引管路の前記ガス吸引口に、ガスに含まれる異物を除去するフィルタを設けたことを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載の地下タンク漏洩検査装置。
  5. 前記吸引管路の先端に、液体に接した状態で浮力を発生して前記ガス吸引口を液面から離間させる浮力発生手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至4何れかに記載の地下タンク漏洩検査装置。
  6. 地下タンクの周囲に埋設された漏洩検知管から抽出されたガスをガス検知センサに供給して地下タンクの漏洩の有無を検査する地下タンク漏洩検査方法であって、
    前記漏洩検知管の開口より吸引管路を挿入して前記規制手段により前記漏洩検知管の開口を閉塞すると共に、前記吸引管路の挿入長さを規制し、
    次いで前記吸引管路の空気を吸引して前記ガス検知センサに供給し、
    その後前記ガス検知センサにより前記地下タンクの周囲での漏洩の有無を検査することを特徴とする地下タンク漏洩検査方法。
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