JP2005282939A - 冷却装置の動作制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 冷却液に対して安定した温度制御を行い、精度の高い安定した冷却温度を得るとともに、全体の動作効率を向上させ、省エネルギ性及び制御性を高める。
【解決手段】 冷凍サイクル2に、圧縮機モータ4の動作時に冷媒圧縮を行うロード状態又は圧縮機モータ4の動作時に冷媒圧縮を解除するアンロード状態に切換えるデジタル切換機構部5を設けたデジタル制御冷媒圧縮機6を使用し、予め、デジタル制御冷媒圧縮機6のロード率Rrと被冷却物Mに供給する冷却液Wの温度(液温Tw)に基づく目標過熱度を求め、この目標過熱度を得るための電子膨張弁7の基準開度Nを設定するとともに、運転時に、液温Tw及びロード率Rrを検出し、この液温Tw及びロード率Rrに対応する基準開度Nとなるように電子膨張弁7を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、冷凍サイクルに接続した冷却器により冷却した冷却液を被冷却物に循環させることにより当該被冷却物の冷却を行う冷却装置の動作制御方法に関する。
一般に、レーザ加工機では、加工精度に大きく影響するミラー等の光学部品に対する熱的安定性を確保し、加工品質の低下を回避する必要があるため、使用する冷却装置には、温度変動の少ない高度の冷却精度と、ワークの材質,板厚,加工速度及び加工面粗度等による比較的大きな負荷変動に対しても十分に追従可能な冷却性能が要求され、既に、本出願人も、このような要求に応える冷却装置(冷却装置の温度制御方法)を特開平9−134220号公報により提案した。この冷却装置は、冷却液を貯留する冷却液タンクの供給口に、送液ポンプを接続し、この送液ポンプの吐出口に、レーザ加工機等の被冷却物の冷却液入口を接続するとともに、冷却液タンクの戻口に、冷却器を接続し、この冷却器の流入口に、被冷却物の冷却液出口を接続したものである。
しかし、この冷却装置は、冷却液タンクに、冷却された冷却液を貯留するため、常に、安定した温度の冷却液を被冷却物に供給できる利点があるものの、反面、凍結温度付近の冷却能力が制限されること、冷媒回路のCOP(成績係数=冷却能力/入力電力)の低下を招くこと、被冷却物側に比較的大きな耐圧が要求されることなどの解決すべき課題が存在し、既に、本出願人は、この課題を解決した冷却装置を、特開2003−329355号公報により提案した。
この冷却装置は、被冷却物から戻された冷却液を貯留する冷却液タンクと、この冷却液タンクの供給口から流出する冷却液を送出する送液ポンプと、この送液ポンプから吐出する冷却液を熱交換により冷却して被冷却物に供給する冷却器を設けるとともに、冷却器から流出した冷却液の温度を温度センサにより検出し、検出した温度に基づいて冷却器の冷却温度を制御する制御系、より具体的には、温度センサにより検出した温度に基づいて、冷却器に冷媒を循環させる冷凍サイクルにおけるコンプレッサの回転周波数をインバータ制御する制御機能を備える制御系を設けたものである。
特開平9−134220号 特開2003−329355号
しかし、このような冷却装置の冷凍サイクルにおけるコンプレッサの回転周波数をインバータ制御する従来の動作制御方法は、次のような解決すべき課題が存在した。
第一に、冷凍サイクルの運転時には、冷却器(蒸発器)において冷媒が最も効率よい状態で蒸発するように、電子膨張弁の開度を可変して蒸発器に流入する冷媒量を制御しているが、冷媒圧力の変動が大きくかつ短い周期で変動する動作特性のコンプレッサを用いる場合には、このような動作特性に対応した電子膨張弁の制御応答性や目標開度を設定するパラメータが十分に考慮されていないため、的確な制御応答性及び最適な目標開度を得ることができず、結局、精度の高い安定した冷却温度が得られない。
第二に、コンプレッサのインバータ制御は、制御部からインバータ回路に付与される制御信号によりコンプレッサの回転周波数を可変するため、制御できる回転周波数の範囲に限界があり、通常、最大冷却能力の30〔%〕以下の低負荷領域では、インバータ制御が困難になる。このため、低負荷領域では、ホットガスバイパス回路の開閉制御により対応しているのが実情であり、全体の動作効率の低下を招くなど、省エネルギ性及び制御性に難がある。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した冷却装置の動作制御方法の提供を目的とするものである。
本発明に係る冷却装置1の動作制御方法は、上述した課題を解決するため、冷凍サイクル2に接続した冷却器3により冷却液Wを冷却するとともに、冷却した冷却液Wを被冷却物Mに循環させることにより当該被冷却物Mの冷却を行うに際し、冷凍サイクル2に、圧縮機モータ4の動作時に冷媒圧縮を行うロード状態又は圧縮機モータ4の動作時に冷媒圧縮を解除するアンロード状態に切換えるデジタル切換機構部5を設けたデジタル制御冷媒圧縮機6を使用し、予め、デジタル制御冷媒圧縮機6のロード率Rr{=ロード状態の時間tr/(ロード状態の時間tr+アンロード状態の時間tn)}と被冷却物Mに供給する冷却液Wの温度(液温Tw)に基づく目標過熱度を求め、この目標過熱度を得るための電子膨張弁7の基準開度Nを設定するとともに、運転時に、液温Tw及びロード率Rrを検出し、この液温Tw及びロード率Rrに対応する基準開度Nとなるように電子膨張弁7を制御するようにしたことを特徴とする。この場合、好適な発明の態様により、基準開度Nは、電子膨張弁7の開度に対応した制御パルス数により設定することができる。
このような手法を有する本発明に係る冷却装置1の動作制御方法によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 冷媒圧力の変動が大きくかつ短い周期で変動する動作特性のコンプレッサを用いた場合であっても、このような動作特性に対応した的確な制御応答性及び最適な目標開度を得ることができ、もって、精度の高い安定した冷却温度を得ることができる。
(2) 冷凍サイクル2に、圧縮機モータ4の動作時に冷媒圧縮を行うロード状態又は圧縮機モータ4の動作時に冷媒圧縮を解除するアンロード状態に切換えるデジタル切換機構部5を設けたデジタル制御冷媒圧縮機6を用いれば、制御範囲を飛躍的に拡大することができる。特に、従来のインバータ制御では限界であった最大冷却能力に対して30〔%〕以下の低負荷領域であっても制御が可能となり、しかも、インバータ回路が不要になることから、全体の動作効率が向上し、省エネルギ性及び制御性を高めることができる。
(3) 好適な態様により、基準開度Nを、電子膨張弁7の開度に対応した制御パルス数により設定すれば、電子膨張弁7の開度を高い応答性により速やかに目的の開度に設定することができる。
次に、本発明に係る最良の実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る動作制御方法を実施できる冷却装置1の構成について、図2〜図5を参照して具体的に説明する。
図2中、1は冷却装置を示し、Mはこの冷却装置1に接続したレーザ加工機等の被冷却物を示す。冷却装置1は、被冷却物Mに接続し、この被冷却物Mに対して冷却液Wを循環させることにより当該被冷却物Mを冷却することができる。冷却装置1は、冷却液Wを貯留する冷却液タンク11と、この冷却液タンク11に貯留する冷却液Wを被冷却物Mに供給する送液ポンプ12と、被冷却物Mから冷却液タンク11に戻される冷却液Wを冷却するプレート形熱交換器等の冷却器3と、この冷却器3に接続し、この冷却器3を通る冷却液Wを熱交換により冷却する冷凍サイクル2と、冷却装置1の全体の制御を司る制御系13とを備えている。
この場合、冷却液タンク11は、冷却水等の冷却液Wを貯留するものであり、その他、図示を省略した給液口,ドレン口,液面計,ボールタップ等を備えている。また、冷却液タンク11と被冷却物M間には、図2に示すように、送水路に接続した液圧計21、液温センサ22、バイパスバルブ23、配管ジョイント24a,24b等を備えている。
一方、冷凍サイクル2は、図2に示すように、主要機能部として、凝縮器25,冷媒ドライヤ26,電子膨張弁7,アキュムレータ28及びデジタル制御冷媒圧縮機6を備えており、冷却器3の冷媒流入側に電子膨張弁7の冷媒流出側を接続し、冷却器3の冷媒流出側にアキュムレータ28の冷媒流入側を接続する。これにより、矢印Fk方向に冷媒Kが循環する冷媒回路が構成される。なお、冷凍サイクル2の基本的な機能は公知の冷凍サイクルと同じである。
その他、図2に示す冷凍サイクル2において、31は低圧圧力スイッチ、32は低圧圧力ゲージ、33は吸入温度センサ、34は高圧圧力スイッチ、35は目詰まり警報用圧力スイッチ、36は高圧圧力ゲージ、37は凝縮器出口温度センサ、38はエバポレータ入口温度センサをそれぞれ示す。これらの各圧力スイッチ31…は、主に保護スイッチとして機能する。また、39は凝縮器25を空冷する凝縮器ファン、40はこの凝縮器ファン39に接続したインバータ、41は周囲温度センサをそれぞれ示す。
他方、デジタル制御冷媒圧縮機6は、図3〜図5に示すように、軌道スクロール17と固定スクロール18を有する冷媒圧縮部16を備えるとともに、固定スクロール18を軸方向Fcに変位させることによりロード状態(図3参照)又はアンロード状態(図4参照)に切換えるデジタル切換機構部5を備えている。なお、このような機能を備えるデジタル制御冷媒圧縮機6としては、特開平8−334094号公報で開示される「容量調整機構を備えたスクロール式機械」を利用できる。
次に、このようなデジタル切換機構部5を備えるデジタル制御冷媒圧縮機6の構成について、図3〜図5を参照して説明する。45は圧縮機本体を示す。この圧縮機本体45は、密閉されたケーシング46を備え、このケーシング46の下部には、回転軸4sを上方に突出させた圧縮機モータ4を内蔵する。また、圧縮機モータ4の上方には、冷媒圧縮部16とデジタル切換機構部5を配設する。この場合、圧縮機モータ4の上方空間は、隔壁48により上下の空間に仕切り、隔壁48の上側に吐出室Coを有するとともに、下側に吸入室Ciを有する。そして、ケーシング46の周面には、吐出室Coに臨む冷媒吐出口49を有するとともに、吸入室Ciに臨む冷媒吸入口50を有する。
さらに、吸入室Ciの内部には固定された支持盤51を配し、この支持盤51の上面に軌道スクロール17を載置するとともに、この軌道スクロール17の上に固定スクロール18を被せて冷媒圧縮部16を構成する。この場合、軌道スクロール17は、上面に螺旋翼12fを有し、かつ下面中央に被係合部52を有する。この被係合部52には、回転軸4sの上端偏心位置に有する係合部53が係合する。これにより、回転軸4sが回転すれば、軌道スクロール17は、軌道上を旋回する。他方、固定スクロール18は、支持盤51に起設した複数のガイドポスト54…により軸方向Fcへ変位自在に支持され、かつ軸方向Fcに対する直角方向への位置は固定される。また、固定スクロール18は、下面に螺旋翼13fを有し、かつ上面中央に突設部55を有する。この突設部55は、隔壁48の中心に有する挿通孔48sを通して吐出室Coに至らせる。突設部55の内部には、固定スクロール18の下方に存在する中心空間Pcと吐出室Coを連通させる通気路55rを有するとともに、突設部55の上端にはラム部56を一体形成し、このラム部56は、ケーシング46の上面に取付けたシリンダ部57に収容する。これにより、シリンダ部57とラム部56間には、シリンダ室57rが設けられる。なお、ラム部56には、シリンダ室57rと吐出室Coを連通させるブリード孔56sを有する。
一方、シリンダ室57rと冷媒吸入口50は、連通配管58により接続し、連通配管58の中途に、この連通配管58を開閉する電磁バルブ59を接続するとともに、この電磁バルブ59とシリンダ室57r間の連通配管58には、この連通配管58を開閉する予備バルブ60を接続する。この予備バルブ60は、例示のような電磁バルブであってもよいし、手動バルブであってもよい。なお、61はデジタル制御冷媒圧縮機6から吐出する冷媒Kの温度を検出する吐出温度センサである。そして、圧縮機本体45における冷媒吸入口50は、直列接続した逆止弁14を介してアキュムレータ28の冷媒流出側に接続するとともに、圧縮機本体45における冷媒吐出口49は、直列接続した逆止弁15を介して凝縮器25の冷媒流入側に接続する。
また、制御系13は、制御部65を備え、この制御部65により本実施形態に係る動作制御方法を実施することができる。制御部65は、主に、温度,圧力等のセンサ類から得る検出結果に基づいて、各部のアクチュエータ類をシーケンス制御する機能を有する。したがって、制御部65の入力ポートには、前述した液温センサ22,吸入温度センサ33,吐出温度センサ61,周囲温度センサ41,凝縮器出口温度センサ37及びエバポレータ入口温度センサ38等をそれぞれ接続するとともに、制御部65の出力ポートには、圧縮機本体45の圧縮機モータ4,電磁バルブ59,予備バルブ60,インバータ40及び電磁膨張弁7等をそれぞれ接続する。さらに、制御部65は、各種処理及び制御を実行することができるコンピュータ機能及び通信機能等を備えている。
次に、本実施形態に係る動作制御方法を含む冷却装置1の動作(使用方法)について、図1〜図10を参照して説明する。
最初に、冷却装置1に使用するデジタル制御冷媒圧縮機6の動作(原理)について、図2〜図7を参照して説明する。このデジタル制御冷媒圧縮機6は、上述したように、軌道スクロール17と固定スクロール18を有する冷媒圧縮部16を備えるとともに、固定スクロール18を軸方向Fcに変位させることにより、圧縮機モータ4の動作時に冷媒圧縮を行うロード状態(図3)又は圧縮機モータ4の動作時に冷媒圧縮を解除するアンロード状態(図4)に切換えるデジタル切換機構部5を備えている。
このデジタル制御冷媒圧縮機6は、圧縮機モータ4を作動させることにより回転軸4sが回転し、この回転軸4sの上端偏心位置に有する係合部53は、回転軸4sを中心にして旋回運動する。この結果、係合部53に係合して追従する被係合部52、更には軌道スクロール17も、軌道上を旋回運動する。他方、固定スクロール18は、軸方向Fcに対して直角方向の位置が固定(規制)されているため、軌道スクロール17の螺旋翼12fと固定スクロール18の螺旋翼13fは、図5(a),(b)に示すような相対運動を行う。
一方、冷媒Kは、冷媒吸入口50から吸入室Ciに供給される。今、図3に示すように、電磁バルブ59のプランジャ59pが突出した状態、即ち、連通配管58が閉状態にある場合を想定する。なお、予備バルブ60は開状態に設定されている。この状態では、シリンダ室57rの内圧は、低圧側となる吸入室Ciの内圧よりも高くなるため、ラム部56を押し上げる不図示のスプリング等による付勢力に打ち勝ち、固定スクロール18の螺旋翼13fは、軌道スクロール17に圧接する。図3はこの状態を示している。
したがって、固定スクロール18の螺旋翼13fに対する軌道スクロール17の螺旋翼12fの相対位置が、図5(a)に示す状態にあれば、吸入室Ciに存在する冷媒Kは、点線矢印方向に沿って外側から螺旋翼12fと13f間に進入する。軌道スクロール17が軌道上を旋回運動し、螺旋翼13fに対する螺旋翼12fの相対位置が、図5(b)に示す状態になれば、螺旋翼12fと13f間に進入した冷媒Kは、螺旋翼12fと13f間に形成される三日月形の密閉空間Pm…に封入される。そして、軌道スクロール17が旋回運動するに従って、三日月形の密閉空間Pm…の容積は、次第に小さくなり、冷媒Kに対する圧縮が行われるとともに、冷媒Kが中心空間Pcに達すれば、冷媒Kの圧力は最大になる。この後、中心空間Pcにおける圧縮された冷媒Kは、通気路55rを通って吐出室Coに至り、さらに、冷媒吐出口49から吐出する。このときの冷媒Kの流通経路を、図3中に点線矢印で示す。よって、この状態がデジタル制御冷媒圧縮機6により冷媒圧縮を行うロード状態となり、100〔%〕出力となる。
他方、電磁バルブ59を制御し、図4に示すように、プランジャ59pを引込めることにより連通配管58を開状態に切換えた場合を想定する。この状態では、低圧側となる吸入室Ciとシリンダ室57rが連通配管58により連通し、シリンダ室57rの内圧と吸入室Ciの内圧が同圧になるため、不図示のスプリング等により、ラム部56は上昇変位する。この結果、固定スクロール18の螺旋翼13fは、図4に示すように、軌道スクロール17から離間し、軌道スクロール17と固定スクロール18間に隙間G…が発生する。これにより、冷媒Kに対する圧縮は行われなくなる。このときの冷媒Kの流通経路を、図4中、点線矢印で示す。よって、この状態がデジタル制御冷媒圧縮機6による冷媒圧縮が解除されたアンロード状態となり、0〔%〕出力となる。
図6は、電磁バルブ59に付与するバルブ制御信号Spを示している。なお、図6中、trはロード状態(100〔%〕出力状態)の制御区間(時間)を示すとともに、tnはアンロード状態(0〔%〕出力状態)の制御区間(時間)を示し、デジタル制御冷媒圧縮機6に対する制御は、ロード率Rr(=Tr/(Tr+Tn))を変化させることにより行われる。このように、デジタル制御冷媒圧縮機6に対する制御は、ロード状態「1」とアンロード状態「0」の時間軸を可変するデジタル制御となり、従来のインバータ制御、即ち、コンプレッサの回転周波数(大きさ)を可変するアナログ制御とは、制御形態が基本的に異なる。
次に、冷却装置1の全体動作(使用方法)について説明する。まず、冷却装置1は、図2に示すように、配管ジョイント24a,24bを介して被冷却物Mに接続し、また、冷却液タンク11には、冷却液(冷却水等)Wを収容する。これにより、送液ポンプ12を作動させれば、冷却液タンク11内の冷却液Wは、供給口11sから送液ポンプ12により送出されるとともに、配管ジョイント24aを介して被冷却物Mに供給され、被冷却物Mに対する冷却が行われる。一方、被冷却物Mの冷却(熱交換)により暖められた冷却液Wは、配管ジョイント24bを介して冷却器3に供給される。冷却器3では、供給された冷却液Wと冷凍サイクル2における冷却された冷媒K間で熱交換が行われ、冷却液Wは冷媒Kにより冷却される。そして、冷却器3により冷却された冷却液Wは、冷却液タンク11の戻り口11rに戻され、冷却液タンク11に貯留される。なお、図2中、矢印Fwは冷却液Wの流通方向を示す。
一方、被冷却物Mに供給される冷却液Wの温度(液温Tw)は、液温センサ22により検出され、この検出信号は制御部65に付与される。制御部65では、検出信号に基づいてデジタル制御冷媒圧縮機6を制御、即ち、上述した電磁バルブ59を開閉するデジタル制御を行い、液温Twが目標温度になるようにフィードバック制御する。
よって、このような冷却装置1によれば、冷却液Wに対する温度制御には、デジタル制御冷媒圧縮機6をロード状態又はアンロード状態となるように時間軸を制御するデジタル制御を用いるため、制御範囲を飛躍的に拡大することができる。特に、従来のインバータ制御では限界であった最大冷却能力に対して30〔%〕以下の低負荷領域であっても制御が可能となり、しかも、インバータ回路が不要になることから、全体の動作効率が飛躍的に向上する。この結果、省エネルギ性及び制御性が高められ、従来のインバータ制御に対して、最大で略65〔%〕の改善を図ることができた。
ところで、冷却装置1では、デジタル制御冷媒圧縮機6をロード状態(100〔%〕出力状態)又はアンロード状態(0〔%〕出力状態)となるように時間軸上で選択的に切換えるデジタル制御を行うため、冷却器3から流出する冷却液Wの温度は、図7に仮想線で示す温度変化特性Qsのように、大きな振幅となりかつ頻繁な周期(制御周波数)により変動してしまう。したがって、このような冷却装置1では、特開2003−329355号公報のように、被冷却物Mの手前に冷却器3を接続する構成を採用した場合、冷却器3により冷却された冷却液Wがそのまま被冷却物Mに供給されることになり、冷却器3の冷却特性(挙動)が冷却液Wの温度に直接影響を及ぼす。特に、デジタル制御の周波数が高い(周期が短い)場合には、応答性故に液温も平均化されるが、省エネルギ性及び制御性等を考慮して周期が比較的長くなるように設定した場合には、冷却液Wに与える影響は大きくなる。しかし、冷却装置1では、デジタル制御冷媒圧縮機6を備える冷凍サイクル2を接続した冷却器3に対して、冷却液Wを一旦冷却液タンク11に貯留する構成を組み合わせたため、冷却液Wの温度を確実に平均化できることになり、上述した効果、即ち、全体の動作効率が飛躍的に向上し、省エネルギ性及び制御性が高められるという基本的効果を確保しつつ、図7に実線で示す温度変化特性Psのように、冷却精度の高い、しかも液温Twの安定した冷却液Wを得ることができる。
加えて、軌道スクロール17と固定スクロール18を用いた冷媒圧縮部16を有するとともに、固定スクロール18又は軌道スクロール17を軸方向Fcに変位させてロード状態又はアンロード状態に切換えるデジタル切換機構部5を有するデジタル制御冷媒圧縮機6を用いたため、比較的簡易な構成(原理)により、本実施形態に係る動作制御方法を実施できる冷却装置1を容易かつ低コストに実現できる。
以上の説明は、冷却装置1の基本動作であるが、冷却装置1は、更に次のような独自の構成及び機能を備えるとともに、独自の制御が行われる。
まず、デジタル制御冷媒圧縮機6の上流側及び下流側に直列接続した逆止弁14,15により冷媒圧力の急激な変動を軽減させている。デジタル制御冷媒圧縮機6は、デジタル切換機構部5によりロード状態(100〔%〕出力状態)又はアンロード状態(0〔%〕出力状態)に切換えられ、これにより、冷却液Wに対する温度制御が行われる。この場合、ロード状態からアンロード状態或いはアンロード状態からロード状態に切換えた際には、冷媒圧力が急激に変動するとともに、この変動は頻繁に発生するため、冷媒回路における圧力ゲージ32,36等の使用部品の寿命短縮を招いたり、温度センサ61,37等の検出精度の低下を招くなどの不具合を生じる。そこで、この不具合を解消するため、デジタル制御冷媒圧縮機6の上流側及び下流側に、それぞれ逆止弁14,15を直列に接続し、冷媒圧力の急激な変動を軽減している。これにより、冷媒圧力及び冷媒温度の安定化が図られ、冷媒回路における使用部品の長寿命化、更には検出精度の向上及び安定化を実現できる。
また、ロード率Rrを監視し、図8に示すように、ロード率Rrが設定値Xc(例示は28〔%〕)よりも低下したときは、二つの制御モードを選択できるようにした。冷却装置1は、デジタル制御冷媒圧縮機6を使用しているため、従来のインバータ制御とは異なり、28〔%〕以下の低負荷状態、更には無負荷状態であってもアンロード状態に切換えることにより温度制御が可能になる。この場合、低負荷領域であっても温度制御に対する高い精度及び制御性が得られる反面、圧縮機モータ4が作動状態となるため、電力消費が大きくなる。そこで、低負荷領域における省エネルギ性の確保よりも温度制御の精度及び制御性を重視する場合は、アンロード状態とロード状態の切換制御を継続して行う第一の制御モードを選択できるようにするとともに、低負荷領域における温度制御の精度及び制御性よりも省エネルギ性を重視する場合は、圧縮機モータ4をON/OFF制御する第二の制御モードを選択できるようにした。なお、図8における負荷〔%〕は、冷却器3において熱交換される熱量に対する冷却装置1の最大冷却能力の割合である。
一方、本実施形態に係る動作制御方法により、予め、デジタル制御冷媒圧縮機6のロード率Rrと液温Twに基づく目標過熱度を求め、この目標過熱度を得るための電子膨張弁7の基準開度Nを設定するとともに、運転時に、液温Tw及びロード率Rrを検出し、この液温Tw及びロード率Rrに対応する基準開度Nとなるように電子膨張弁7を制御するようにした。この場合、基準開度Nは、電子膨張弁7の開度に対応した制御パルス数により設定する。なお、過熱度は、冷却器(蒸発器)3に対する流入側冷媒温度と流出側冷媒温度の偏差である。
通常、冷凍サイクルの運転時には、冷却器3において冷媒が最も効率よい状態で蒸発するように、電子膨張弁7の開度を可変して冷却器3に流入する冷媒量を制御しているが、冷却装置1では、冷凍サイクル2にデジタル切換機構部5を設けたデジタル制御冷媒圧縮機6を用いるため、従来では問題にならない制御応答性や設定時のパラメータも無視できない重要な問題として浮上する。即ち、従来のように、冷凍サイクルに備えるコンプレッサの回転周波数をインバータ制御する場合には、電子膨張弁7の制御応答性や基準開度Nを設定するパラメータは特段考慮しなくても問題にならないが、冷媒圧力変動が大きくかつ短い周期で変動する動作特性を有するデジタル制御冷媒圧縮機6の場合、従来における制御応答性やパラメータのままでは的確な制御応答性及び最適な基準開度を得ることができず、結局、精度の高い安定した冷却温度を得ることができない問題を生じる。そこで、この問題に、本実施形態に係る動作制御方法により対処したものである。
以下、本実施形態に係る動作制御方法について、図1に示すフローチャート、更に図9及び図10に示す特性図を参照して説明する。
まず、予めロード率Rrと液温Twに基づく目標過熱度を求める(ステップS01)。冷却装置1の場合、被冷却物Mの冷却温度は、広範囲となるため、単一のパラメータのみで目標過熱度を設定しても適正な冷凍サイクル2を維持できなくなる。そこで、図10に示すように、液温Twとロード率Rrを用いて目標過熱度を設定し、同じロード率Rrであっても液温Twによって目標過熱度が変更されるようにした。これにより、いかなる被冷却物Mの冷却温度領域に対しても適正な冷凍サイクル2を確保することができる。そして、目標過熱度を求めたなら、この目標過熱度を得るための電子膨張弁7の基準開度Nを設定する(ステップS02)。
他方、電子膨張弁7に対する実際の制御においては、的確な温度制御が行われるように、液温Twとロード率Rrから、予め設定した基準開度Nが速やかに設定されるようにした。従来、電子膨張弁7の開度は、冷媒圧縮機を起動させた後、冷媒温度などを検出しながら基本開度から適正開度へ徐々に調整する方法を採用していた。しかし、この方法では、冷媒圧力変動が大きくかつ短い周期で変動する動作特性を有するデジタル制御冷媒圧縮機6の場合、電子膨張弁7の開度の追従が遅れ、結局、被冷却物Mの温度変化が大きくなってしまう。
そこで、本実施形態に係る動作制御方法により、速やかに設定されるようにした。即ち、冷却装置1における実際の運転時には、まず、ロード率Rrを求めるとともに、液温センサ22から液温Twを検出する(ステップS11,S12)。そして、得られたロード率Rrと液温Twから電子膨張弁7の基準開度Nを予め設定したデータテーブル等から求めるとともに、この基準開度Nとなるように、制御部65により電子膨張弁7を制御する(ステップS13,S14)。具体的には、図11に示すように、例えば、ロード率Rrが80〔%〕、液温Twが20〔℃〕、電子膨張弁7の開度Nが200〔パルス〕で安定した運転中に、負荷が低下し、ロード率Rrが10〔%〕に急変した場合、電子膨張弁7の開度Nは、ロード率Rrが10〔%〕及び液温Twが20〔℃〕に対応して予め設定した70〔パルス〕の開度(適正開度)Nとなるように無条件に移行させるようにした。このような制御は、運転中において設定周期毎に継続的に行われる(ステップS15)。なお、図10及び図11の特性データや目標過熱度を得るための電子膨張弁7の基準開度Nは、実験等に求めることができる。また、より精度を高めるために、凝縮冷媒温度Tpや周囲温度Tr或いは水冷式の場合には、冷却水温度などをパラメータとして加えることにより、より効果的な制御を行うことができる。さらに、冷媒温度や冷媒圧力により開度を微調整するようにすれば、より適正な開度Nを設定できるとともに、大幅な負荷変動時であっても電子膨張弁7の開度Nを瞬時に適正開度に移行できる。
よって、このような動作制御方法によれば、冷媒圧力の変動が大きくかつ短い周期で変動する動作特性のデジタル制御冷媒圧縮機6を用いた場合であっても、このデジタル制御冷媒圧縮機6に対応した的確な制御応答性及び最適な目標開度を得ることができ、もって、精度の高い安定した冷却温度を得ることができる。特に、基準開度Nを、電子膨張弁7の開度に対応した制御パルス数により設定したため、電子膨張弁7の開度を高い応答性により速やかに目的の開度に設定することができる。
他方、凝縮器25の放熱効率が低下した場合、即ち、周囲温度Tr(凝縮器25周辺の外気温度)が高い場合であっても、デジタル制御冷媒圧縮機6のロード率Rrを下げることにより、冷却装置1の動作を継続させることができるようにした。インバータ制御を用いた従来のコンプレッサでは、運転中(冷却動作中)に周囲温度Trが上昇すれば、凝縮器25の放熱効率が低下し、凝縮圧力が高くなるとともに、コンプレッサの吐出冷媒温度Toが上昇する。この場合、従来のコンプレッサでは、オーバロードを防止するために、運転を停止させていたが、冷却装置1では、デジタル制御冷媒圧縮機6の使用により、無負荷状態であっても、アンロード状態に切換えることにより温度制御が可能になるため、周囲温度センサ41から検出される周囲温度Trと吐出温度センサ61から検出される吐出冷媒温度Toを監視し、周囲温度Trが高くなった場合には、ロード率Rrを低下させて、凝縮器25の放熱量を減少させる。これにより、凝縮器25の圧力とデジタル制御冷媒圧縮機6の吐出冷媒温度Toの上昇を抑制でき、周囲温度Trが高い環境下であっても運転を継続することができる。
図11に、この場合の制御特性の一例を示す。同図中、Trは周囲温度,TAは保護装置作動温度,Tsは閾値をそれぞれ示している。また、判断値として、周囲温度40〔℃〕,吐出冷媒温度120〔℃〕を設定し、どちらかの温度が当該判断値に達したならロード率Rrを低下させる制御を行う。今、図11において、周囲温度Trが判断値よりも低い32〔℃〕であれば、吐出冷媒温度Toが判断値に達しない限り、ロード率Rrは100〔%〕で運転が継続する。しかし、吐出冷媒温度Toが判断値(120〔℃〕)に達した場合は、ロード率Rrを徐々に低下させる制御を行うことにより吐出冷媒温度Toを低下させる。一方、周囲温度Trが徐々に上昇し、図11中、制御特性線が閾値Tsに交差する温度まで上昇すれば、その交差するロード率Rrになるように、ロード率Rrを低下させる制御を行う。例えば、図11において、周囲温度Trが45〔℃〕に達した場合には、ロード率Rrが70〔%〕となるようにロード率Rrを低下させる制御を行う。また、何らかの原因により周囲温度Trが急激に上昇し、50〔℃〕に達したにも拘わらず、ロード率Rrの低下が追いつかない場合、即ち、図11において、周囲温度Trが50〔℃〕ときは、本来、ロード率Rrが50〔%〕にならなければならないが、60〔%〕を越えているような場合は、制御特性線が保護装置作動温度TAを越えてしまうため、保護装置を作動させることにより運転を停止させるなどの制御を行う。よって、周囲温度Trが高くなった場合でも、ロード率Rrを低下させることにより、凝縮器25の放熱量を減少させることができるため、凝縮器25とデジタル制御冷媒圧縮機6の吐出冷媒温度Toの上昇を抑え、高い周囲温度Trであっても運転を停止させることなく継続させることができる。
さらに、予備バルブ60は、電磁バルブ59の故障対策として接続したものである。電磁バルブ59は、デジタル制御に用いるため、かなりの頻度でON/OFF動作を繰り返すことになり、耐久性が問われる部品でもあるが、この電磁バルブ59が故障した場合、デジタル制御冷媒圧縮機6は、実質的に動作不能になる。したがって、予備バルブ60は、この対策として設けたものである。今、電磁バルブ59が開状態で故障した場合、液温センサ22により検出される液温Twは上昇し、上限値を越えてしまうため、異常として検出される。よって、制御部65は、予備バルブ60を閉側に制御し、圧縮機モータ4のON/OFF制御に切換える。他方、電磁バルブ59が閉状態で故障した場合、液温センサ22により検出される液温Twは下降し、下限値を越えてしまうため、異常として検出される。よって、制御部65は、圧縮機モータ4のON/OFF制御に切換える。この場合、アラームランプを点灯させるなどにより故障を報知するが、いずれの場合も暫定的に運転を継続させることができる。
なお、図12には、本発明の変更実施形態に係る冷却装置1を示す。この変更実施形態に係る冷却装置1は、図2に示す実施形態に係る冷却装置1に対して、冷却器3の接続部位を変更したものである。即ち、変更実施形態に係る冷却装置1では、冷却液タンク11から被冷却物Mに供給する冷却液Wを冷却器3により冷却するようにした。変更実施形態に係る冷却装置1では、図2に示す実施形態に係る冷却装置1に対して、特に、デジタル制御の制御周波数を高くするなどの設定を行えば、冷却液Wを速やかに冷却したり或いは冷却液Wに対する冷却を速やかに停止させることができ、被冷却物Mに高度で複雑な冷却特性が要求される場合や何らかの原因により急峻な温度変動が発生した場合等には、的確な制御応答性を確保することができる。この結果、正確かつ柔軟性のある制御を行うことができ、被冷却物Mに対応した高度な冷却特性を容易に実現可能となる。なお、図12において、符号2mは、図2に示す冷凍サイクル2から冷却器3を除いた冷凍サイクル本体を示している。その他、図12において、図2と同一部分には同一符号を付して、その構成を明確にするとともに、その詳細な説明は省略する。
以上、最良の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。例えば、デジタル制御冷媒圧縮機6は、例示以外の他の形式の冷媒圧縮機にデジタル切換機構部5を備えたデジタル制御冷媒圧縮機であってもよい。なお、本発明における圧縮機モータ4とは、電動機のみならず内燃機関(エンジン)等の各種動力により回転する機器類を全て含む概念である。
本発明の最良の実施形態に係る動作制御方法の処理手順を示すフローチャート、 同動作制御方法を実施できる冷却装置の回路構成図、 同冷却装置の冷凍サイクルに備えるデジタル制御冷媒圧縮機の一部を示すロード状態における断面構成図、 同デジタル制御冷媒圧縮機の一部を示すアンロード状態における断面構成図、 同デジタル制御冷媒圧縮機における起動スクロールと固定スクロールの関係を示す作用説明図、 同デジタル制御冷媒圧縮機に付与するバルブ制御信号の信号波形図、 同冷却装置を用いた際の時間に対する液温の変化特性図、 同冷却装置を用いた際のロード率対負荷特性図、 同冷却装置における液温をパラメータとした際のロード率に対する目標過熱度の特性図、 同冷却装置における液温をパラメータとした際のロード率に対する電子膨張弁の開度の特性図、 同冷却装置を用いた際のロード率に対する吐出冷媒温度の関係を示す制御特性図、 本発明の変更実施形態に係る冷却装置の回路構成図、
符号の説明
1 冷却装置
2 冷凍サイクル
3 冷却器
4 圧縮機モータ
5 デジタル切換機構部
6 デジタル制御冷媒圧縮機
7 電子膨張弁
W 冷却液
M 被冷却物
Rr ロード率
tr ロード状態の時間
tn アンロード状態の時間
Tw 液温
N 基準開度

Claims (2)

  1. 冷凍サイクルに接続した冷却器により冷却液を冷却するとともに、冷却した冷却液を被冷却物に循環させることにより当該被冷却物の冷却を行う冷却装置の動作制御方法において、前記冷凍サイクルに、圧縮機モータの動作時に冷媒圧縮を行うロード状態又は圧縮機モータの動作時に冷媒圧縮を解除するアンロード状態に切換えるデジタル切換機構部を設けたデジタル制御冷媒圧縮機を使用し、予め、デジタル制御冷媒圧縮機のロード率{=ロード状態の時間/(ロード状態の時間+アンロード状態の時間)}と前記被冷却物に供給する冷却液の温度(液温)に基づく目標過熱度を求め、この目標過熱度を得るための電子膨張弁の基準開度を設定するとともに、運転時に、前記液温及び前記ロード率を検出し、この液温及びロード率に対応する前記基準開度となるように前記電子膨張弁を制御することを特徴とする冷却装置の動作制御方法。
  2. 前記基準開度は、前記電子膨張弁の開度に対応した制御パルス数により設定することを特徴とする請求項1記載の冷却装置の動作制御方法。
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