JP2005280936A - エスカレータの三角コーナ安全ガード - Google Patents

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Atsushi Takahashi
敦 高橋
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Toshiba Elevator and Building Systems Corp
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Abstract

【課題】 確実な取付け状態を確保する点に加えて、衝撃が作用した時にも四方への飛散を防ぐ。
【解決手段】 各階の躯体壁面3とエスカレータ1の移動手すり5とによって形成された三角コーナ部7に揺動自在に吊り下げられる板状のガードパネル部11と、そのガードパネル部11の端部に沿って取り付けられた上下に長いガード筒部13とで三角コーナ安全ガード9を形成する一方、前記ガードパネル部11とガード筒部13とにわたって全面に薄いシート17を貼り付ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エスカレータによって上の階へ昇る時に、各階の躯体壁面と前記エスカレータの移動手すりとによって形成される三角コーナ部の安全を確保するエスカレータの三角コーナ安全ガードに関する。
エスカレータが配置された各階にはエスカレータによって上の階へ昇る時に、各階の躯体壁面と前記エスカレータの移動手すりによって例えば、図6に示すように三角形状の三角コーナ部101が作られるようになる。
三角コーナ部101は、移動手すり103の外側に手あるいは首を突き出しているとその躯体壁面105と衝突する恐れがあるところから、三角コーナ安全ガード107が設けられている。
三角コーナ安全ガード107は、板状のガードパネル部109とそのガードパネル部109の端部に沿って取付けられた上下に長いガード筒部111とからなり、ガードパネル部109は各階の躯体壁面105に揺動自在に吊下げ支持されている。
ガード筒部111は、ガードパネル部109と共に素材は透明なプラスチック製で、見栄えの面から接着材を用いた接着結合となっている。
三角コーナ安全ガード107は、例えば、移動手すり103の外に手を大きく突出させていると、ガード筒部111との接触によって全体が揺れることで、強い衝突が起きないようにすることと、危ない、ということを気ずかせることで突出させた手を引込めさせるためのものである。
三角コーナ安全ガード107のガード筒部111は、前記した如くガードパネル部109と接着結合されているが、この接着結合の状態が良くわからないのが現状となっている点に加えて、触れ易い位置にあるため、いたずら等で接触される機会が多く、接着管理を怠たるとガイド筒部111はガイドパネル部109から落下する恐れがある。
また、例えば業者の荷物搬入時に荷物の角がガードパネル部109に強く衝突した際にその衝撃によって場合によっては四方へ飛散することもありうる。
社団法人 日本エレベータ協会「昇降機標準語集」昭和53年4月10日発行
前記した如く三角コーナ安全ガードのガード筒部は接着管理を怠たるとガードプレート部から落下し易くなるところから、本発明は確実な取付け状態を確保することとに加えて、ガードプレート部に強い衝撃が作用しても四方への飛散を確実に防ぐようにする。
本発明にあっては、第1に、エスカレータが配置された各階の躯体壁面と前記エスカレータの移動手すりとによって形成される三角コーナ部の三角コーナ安全ガードであって、三角コーナ安全ガードは、前記三角コーナ部に揺動自在に吊り下げられる板状のガードパネル部と、そのガードパネル部の端部に沿って取り付けられた上下に長いガード筒部とからなり、前記ガードパネル部とガード筒部は、少なくとも片側全面にわたって薄いシートが貼り付けられていることを特徴とする。
第2に、エスカレータが配置された各階と躯体壁面と前記エスカレータの移動手すりとによって形成される三角コーナ部の三角コーナ安全ガードであって、三角コーナ安全ガードは、前記三角コーナ部に揺動自在に吊り下げられる板状のガードパネルで形成されると共にガードパネルのパネル面は全領域面にわたって薄いシートが貼り付けられていることを特徴とする。
本発明の三角コーナ安全ガードによれば、接着管理が甘くなったとしてもシートによって、ガードパネル部とガード筒部との確実な取付け状態を得ることができると共に、ガードパネル部に何等から要因で強い衝撃が加わったとしてもひびが入るのみで四方へ飛散するのを確実に防ぐことができる。
ガードパネル部とガード筒部との確実な取付け状態と四方への飛散を防ぐという目的を、薄いシートによって見栄えを損なわずに実現した。
図1はエスカレータ1が配置された階の躯体壁面3とエスカレータ1の移動手すり5とによって形成された三角コーナ部7の三角コーナ安全ガード9を示している。
三角コーナ安全ガード9は、この実施形態では30度部用となっている。
材質は透明なプラスチック製で、板状のガードパネル部11と上下に長い筒状のガード筒部13とから成っている。ガードパネル部11は、各階の躯体壁面3に紐やチェーン等の支持手段15によって揺動自在に吊下げられた状態で支持されている。
ガード筒部13は、ガードパネル部11の端部に沿って接着剤により接着結合されている。
ガード筒部13とガードパネル部11には図2に示すように少なくとも片側全領域面にわたって一体に連続する薄い透明なシート17が貼り付けられている。
シート17は、一体に連続してガード筒部13からガードパネル部11にわたって設けられることで、見栄えを損なうことなく両者間の結合を図る結合手段として機能と、板状に形成されたガードパネル部11の飛散を防ぐ飛散防止機能とをそれぞれ備えている。
この場合、シート17を貼り付ける領域を片面だけでなく、両面とすることで、より確実な両者間の結合状態が得られる。
また、シート17は基本的な条件としては薄いことと透明体であることが望ましいが色付きのものであってもよい。
このように構成された三角コーナ安全ガード9によれば、ガードパネル部11とガード筒部13は接着結合に加えてその両者間にわたって貼り付けられたシート17により良い確実な結合状態が得られるようになる。このため、例えば、ガード筒部13等をいたずら等で頻繁に触れられてもガードパネル部11から落下するという事故を確実になくすことができる。
一方、例えば、搬出入時の荷物等がガードパネル部11に衝突し、強い衝撃が働らいてもシート17によって四方へ飛散することはなく、ひび割れが入るだけで済むようになる。
なお、本発明の三角コーナ安全ガード9は、30度部用として説明したが、図4に示すようにガードパネル部11とガード筒部13とから成る三角コーナ安全ガード19を60度部用として実施することも可能である。
また、実施例1のシート17は結合手段としての機能と四方への飛散防止機能が同時に得られるようになっているが結合手段としての機能はなくてもよい。
図6はその実施例2を示したもので、三角コーナ安全ガード9を板状の透明なガードパネル部21で形成し、そのガードパネル部21の全領域面にわたって薄い透明なシート23を貼り付けることで、見栄えを損なうことなくガードパネル部21のパネル面の面強度と四方への飛散を防ぐことが可能となる。
この発明にかかる実施例1の三角コーナ安全ガードをエスカレータの三角コーナ部に実施した概要説明図。 三角コーナ安全ガードとその三角コーナ安全ガードに貼り付けるシートの概要説明図。 三角コーナ安全ガードをガードパネル部側からみた概要説明図。 60度部用の三角コーナ安全ガードの図2と同様の概要説明図。 実施例2の三角コーナ安全ガードの概要説明図。 従来例を示した三角コーナ安全ガードの概要説明図。
符号の説明
1…エスカレータ
3…躯体壁面
5…移動手すり
7…三角コーナ部
9…三角コーナ安全ガード
11…ガードパネル部
13…ガード筒部
17…シート

Claims (2)

  1. エスカレータが配置された各階の躯体壁面と前記エスカレータの移動手すりとによって形成される三角コーナ部の三角コーナ安全ガードであって、
    三角コーナ安全ガードは、前記三角コーナ部に揺動自在に吊り下げられる板状のガードパネル部と、そのガードパネル部の端部に沿って取り付けられた上下に長いガード筒部とからなり、前記ガードパネル部とガード筒部は、少なくとも片側全面にわたって薄いシートが貼り付けられていることを特徴とするエスカレータの三角コーナ安全ガード。
  2. エスカレータが配置された各階と躯体壁面と前記エスカレータの移動手すりとによって形成される三角コーナ部の三角コーナ安全ガードであって、三角コーナ安全ガードは、前記三角コーナ部に揺動自在に吊り下げられる板状のガードパネルで形成されると共にガードパネルのパネル面は全領域面にわたって薄いシートが貼り付けられていることを特徴とするエスカレータの三角コーナ安全ガード。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011046517A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Hitachi Building Systems Co Ltd エスカレータの監視装置
CN102826439A (zh) * 2012-08-31 2012-12-19 深圳瑞和建筑装饰股份有限公司 电动扶梯防撞装置

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