JP2005280731A - 蓄氷型の飲料供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】伝熱部品を付加することにより冷却能力が大幅に向上し、冷却能力が高いにもかかわらず、安価に製造できる蓄氷型の飲料供給装置を提供する。
【解決手段】タンク2内に、冷媒コイル11、飲料コイル15、攪拌翼20を冷却水に浸漬する状態で配置する。内外二重に配置した冷媒コイル11と飲料コイル15との間に、冷媒および氷塊の冷熱を飲料コイル15に直接伝導する金属製の伝熱具25を配置する。伝熱具25は、冷媒コイル11および飲料コイル15のコイル列にそれぞれ接触する第1、第2の熱授受片26・27と、両熱授受片26・27を繋ぐ橋絡片28とを含む。冷却水に比べて熱伝導率が高い金属製の伝熱具25で、冷媒の冷熱を飲料コイル11に直接伝えるので、飲料コイル11を通過する飲料を効果的に冷却できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、水中に浸漬した冷媒コイルの周りに氷塊を成長させておき、氷塊が融解するときの潜熱で冷却水を冷やし、飲料液を冷却する蓄氷型の飲料供給装置に関する。
この種の飲料供給装置は、例えば特許文献1に公知である。本発明の飲料供給装置では、冷媒や氷塊の冷熱を金属製の伝熱体を介して飲料配管に直接伝えるが、冷媒の冷熱を金属材を介して飲料側へ伝導することは公知である(特許文献2参照)。そこでは、例えばアルミニウム板の内部に冷媒通路と飲料通路とをくりぬき形成してあり、冷媒の冷熱は、通路を囲むアルミニウム肉壁を介して飲料液に伝導している。なお、熱伝導は高温側から低温側へ向かって起るが、本発明においては、冷却作用の理解を容易化するために、擬似的に冷熱が低温側から高温側へ伝わることとして表現する。
特開平7−300197号公報(段落番号0036、図1) 特開2002−68391号公報(段落番号0013、図4)
蓄氷型の飲料供給装置は、タンク内に貯留した冷却水を攪拌翼で攪拌しながら、冷媒コイルの周りに氷結させた氷塊の潜熱で冷却水を冷却し、冷却水に浸漬した飲料配管内の飲料液を所定の温度に冷却する。この種の飲料供給装置は、タンクに貯留される冷却水の量、即ちタンク容量と、氷塊の体積(表面積)と、単位時間あたりの冷却水の循環量と、冷却水に浸漬される冷却配管の長さ等の冷却要素を拡充することにより、その冷却能力を向上できる。しかし、各冷却要素の仕様を拡充するのに伴って装置全体が大形化するのを避けられず、冷却能力を向上することと、全体装置を小形化することとを同時に実現できない点に不満があった。
氷塊の冷熱、あるいは冷媒の冷熱をより効果的に冷却水に伝導できれば、タンク容量の拡大などの構造拡大を伴う必要もなく冷却能力を拡大できる。しかし、冷媒配管の周りに形成した氷塊を冷熱源として、氷塊で冷却された冷却水を伝熱媒体にして飲料配管を冷却する限り、冷熱の伝導量に限界がある。冷媒、冷媒コイル、氷塊、冷却水、飲料配管、飲料の順に冷熱を伝導する必要があり、とくに氷塊と冷却水、および冷却水と飲料配管との間の熱交換を効果的に行えないからである。
この点、特許文献2のように、金属板の内部に冷媒通路と飲料通路とを隣接配置すると、冷却水を伝熱媒体とする場合に比べて、伝導できる冷熱量を格段に向上できる。金属板の熱伝導率は水の熱伝導率に比べて充分に大きいからである。しかし、内部に冷媒通路と飲料通路とが隣接配置された金属板ユニット(熱交換ユニット)を、通常の冷媒コイルとは別に設ける必要があるので、その分だけ構造が複雑になり、飲料供給装置が大形化するのはもちろん、全体コストが高く付くのを避けられない。
本発明の目的は、冷媒および氷塊の冷熱を、冷却水に対して効果的に伝導できるようにして、全体装置を大形化する必要もなく冷却能力を向上できる蓄氷型の飲料供給装置を提供することにある。本発明の目的は、簡単な伝熱部品を付加するだけで冷却能力を大幅に向上でき、冷却能力が高いにもかかわらず、安価に製造できる蓄氷型の飲料供給装置を提供することにある。本発明の目的は、従来構造の飲料供給装置であっても、伝熱部品を付加することで、殆ど構造変更を伴うこともなく冷却能力を大幅に向上でき、したがって冷却能力が高いにもかかわらずより安価に提供できる蓄氷型の飲料供給装置を提供することにある。
本発明の蓄氷型の飲料供給装置は、冷却水を貯留するタンク2内に、冷媒コイル11と、飲料コイル15と、冷却水を攪拌する攪拌翼20とが冷却水に浸漬する状態で配置してあって、冷媒コイル11の周りに氷結した氷塊Bの冷熱で冷却水を冷却し、冷却水で飲料コイル15内の飲料を冷却する。冷媒コイル11と飲料コイル15とは、内外二重に配置されて、それぞれのコイル列が内外に対向しており、図1に示すように、冷媒コイル11と飲料コイル15との間に、冷媒および氷塊の冷熱を飲料コイル15に直接伝導する金属製の伝熱具25が配置されていることを特徴とする(請求項1)。
図2において伝熱具25は、冷媒コイル11および飲料コイル15のコイル列にそれぞれ接触する第1、第2の熱授受片26・27と、両熱授受片26・27を繋ぐ橋絡片28とで構成することができる(請求項2)。
複数個の伝熱具25は、冷媒コイル11と飲料コイル15との間に、周方向等間隔おきに配置することができる(請求項3)。
第1、第2の熱授受片26・27の少なくともいずれか一方に、冷媒コイル11または飲料コイル15に掛け止められて伝熱具25の上下位置を規定する掛止片30・31を設け、伝熱具25は冷媒コイル11と飲料コイル15の弾性を利用して、両コイル11・15間に挟持することができる(請求項4)。
本発明では、タンク2内に冷媒コイル11と、飲料コイル15と、冷却水を攪拌する攪拌翼20などが冷却水に浸漬する状態で配置してある蓄氷型の飲料供給装置において、内外二重に配置した冷媒コイル11と飲料コイル15との間に金属製の伝熱具25を配置して、冷媒および氷塊の冷熱を、伝熱具25を介して飲料コイル15に直接伝導できるようにした。このように、冷熱を伝熱具25を介して飲料コイル15に直接伝導する形態を採ると、冷熱を冷却水を介して飲料コイル15に伝導していた従来の伝熱形態に比べて、単位時間あたりの冷熱伝導量を著しく増加できる。
したがって、本発明の飲料供給装置によれば、全体装置を大形化する必要もなく冷却能力の向上を図れ、冷却能力を同じとするなら全体装置をより小形化できる。あるいは、全体装置の大きさを同じとするなら、冷却能力が著しく大きな飲料供給装置を提供できる。しかも、簡単な構造の伝熱具25を付加することで冷却能力を大幅に向上できるので、冷却能力が高いにもかかわらず、製造コストが少なくて済む安価な飲料供給装置を得られる。必要があれば、従来構造の飲料供給装置であっても、伝熱具25を付加することで、構造変更を伴うこともなく冷却能力を大幅に向上でき、したがって冷却能力が高いにもかかわらず飲料供給装置をより安価に提供できる(請求項1)。
第1、第2の熱授受片26・27と、両熱授受片26・27を繋ぐ橋絡片28とで伝熱具25を構成して、両熱授受片26・27を、冷媒コイル11および飲料コイル15のコイル列にそれぞれ接触させる伝熱構造によれば、冷媒および氷塊の冷熱を、伝熱具25を介して飲料コイル15に直接伝導でき、しかも冷却水を熱伝導媒体とする場合に比べて効率良く伝導して、飲料コイル15内の飲料をさらに効果的に冷却できる。冷媒コイル11の周りが氷塊Bで覆われている状態であっても、温度が最も低い冷媒の冷熱を、伝熱具25を介して直接かつ確実に飲料コイル15へ伝導できるので、冷却ユニットの運転状態を制御することによって、飲料コイル15における様々な冷却負荷に対応でき、氷塊Bを冷熱源とする場合に比べて、飲料コイル15に供給可能な冷熱量の変化幅が一挙に拡大し、精密に制御できる利点がある(請求項2)。
冷媒コイル11と飲料コイル15との間に、複数個の伝熱具25を周方向等間隔おきに配置する伝熱構造によれば、飲料コイル15を通過する飲料は、各伝熱具25ごとに繰り返し冷却できるので、例えば1個所に限って伝熱具25を設ける場合に比べて、飲料をさらに確実に冷却できるうえ、冷却された飲料の温度むらを解消できる(請求項3)。
第1、第2の熱授受片26・27の少なくともいずれか一方に掛止片30・31を設け、掛止片30・31を冷媒コイル11または飲料コイル15に掛け止めて伝熱具25の上下位置を規定し、さらに冷媒コイル11と飲料コイル15の弾性を利用して、伝熱具25を両コイル11・15間に挟持固定すると、伝熱具25を簡単な構造で両コイル11・15間に装着固定できるうえ、両コイル11・15の配置構造などを変更する必要がないので、伝熱具25を備えた飲料供給装置をさらに低コストで提供できる(請求項4)。
図1ないし図4は本発明の飲料供給装置をビアサーバーに適用した実施例を示す。図1においてビアサーバーは、角箱状の本体ケース1を躯体として構成してあり、ケース下部に区画した機器室内に冷却ユニットを配置し、その上部に冷却水を貯留するタンク2が配置してある。本体ケース1の前面の上下にはビール(飲料液)を注ぎ出すタップ3と、給液口4とが設けてある。
冷却ユニットは、圧縮機7、凝縮器8、凝縮器ファン9と、図示していないキャピラリーチューブなどで構成してあり、キャピラリーチューブと、圧縮機7の入口通路とを冷媒配管10を介して接続することにより、冷媒が循環できる。冷媒配管10の中途部は、螺旋状に折り曲げられて冷媒コイル11を構成している。
給液口4とタップ3とは、本体ケース1内に配置したビール配管(飲料配管)14を介して接続する。ビール配管14の中途部は、螺旋状に折り曲げられてビールコイル(飲料コイル)15を構成している。図1において、符号16は給液口4に接続されるビールタンク、17は炭酸ガスボンベである。
冷媒コイル11とビールコイル15とは、それぞれのコイルが内外に対向する状態でタンク2内に配置されて、冷却水中に浸漬される。具体的には、ビールコイル15をタンク2の中心に配置し、その周りに冷媒コイル11を配置して、両コイル11・15を内外2重に配置する。ビールコイル15で囲まれるコイル中心部には、冷却水を攪拌し循環させる攪拌翼20が配置される。符号21は攪拌翼20を駆動するモーター、22はタンク2の周囲を覆う断熱材である。
上記構成のビアサーバーは、攪拌翼20を回転駆動して冷却水を循環させながら、冷媒コイル11の周りに氷結させた氷塊Bの冷熱で冷却水を冷却し、冷却水でビールコイル15内のビールを冷却する。つまり氷に蓄積された潜熱を放出して冷却水を冷却するが、ビールコイル15におけるビールの通過量、あるいはビール温度が一定限度を越えると、ビールを充分に冷却できなくなることがある。こうした、冷却限界を越えて、ビールコイル15を通過するビールを確実に冷やすために、冷媒コイル11とビールコイル15との間には、冷媒および氷塊の冷熱をビールコイル15に直接伝導する金属製の伝熱具25が配置されている。
図2および図3において伝熱具25は、冷媒コイル11のコイル列内面に接触する第1熱授受片26と、ビールコイル15のコイル列外面に接触する第2熱授受片27と、両熱授受片26・27を、繋ぐ橋絡片28とで断面H字状に構成してある。第1、第2の両熱授受片26・27はそれぞれ各コイル列の湾曲度合いに対応して湾曲形成してあって、各コイル列と密着して接触面積を大きく稼げるようになっている。両熱授受片26・27および橋絡片28は、熱伝導率が高い銅、アルミニウム、ステンレス等の金属板材を素材にして形成し、それぞれの接合部分を溶接して一体化しておく。
伝熱具25は冷媒コイル11とビールコイル15との間の周方向4箇所に配置してあり、各伝熱具25は周方向等間隔おきに配置する。両コイル11・15間に配置した伝熱具25を固定保持するために、第1熱授受片26の外面上下に掛止片30・31を一体に折り曲げ形成してある。上隅側の一対の掛止片30は鉤形に形成してあり、冷媒コイル11の上面および外面に外接する状態で掛け止め装着される。下隅側の一対の掛止片31は横向きの突起からなり、冷媒コイル11下面に掛け止め装着される。
上記のように、上下の掛止片30・31を冷媒コイル11に掛け止め装着することにより、伝熱具25を冷媒コイル11に対して上下に位置決めした状態で固定できる。この装着状態において、上下の掛止片30・31で挟まれた4個のコイル列は、上下方向へ僅かに圧縮変形している。また、冷媒コイル11とビールコイル15とは伝熱具25によって、径方向内外へ突っ張られている。換言すると、伝熱具25は冷媒コイル11とビールコイル15の弾性で、両コイル間11・15に挟持固定されている。したがって、氷塊Bが全て解けた状態においても、伝熱具25は装着位置を維持し続けることができる。
以上のように、冷媒コイル11とビールコイル15との間に伝熱具25が配されていると、冷媒コイル11の冷熱を伝熱具25を介してビールコイル15に直接伝えることができるので、冷却水を介してビールコイル15を冷却する場合に比べて、ビールコイル15を通過するビールを効果的に冷却できる。冷媒コイル11が氷塊Bで覆われている状態であっても、冷媒の冷熱を伝熱具25を介してビールコイル15に直接伝えることができる。伝熱具25の第2熱授受片27と、橋絡片28の一部とが冷却水と接している場合には、冷熱は冷却水にも伝わるので、冷却水を効果的に冷やすことができる。
多くの場合、冷媒コイル11の周りに氷塊Bを氷結させた状態では、氷塊Bは図3に示すように伝熱具25に沿って成長する。そのため、氷塊Bを単に冷媒コイル11の周りに成長させた場合に比べると、伝熱具25の周囲に氷結した氷塊の分だけ、氷塊Bの表面積が増加して、冷却水と氷塊Bとの間の熱交換を効率よく行える。
比較的小形の同型のビアサーバーを用意し、両コイル11・15間に伝熱具25を装着したビアサーバーと、そうでないビアサーバーとの冷却能力の比較試験を行った。比較試験は、両ビアサーバーを同時に稼動して冷媒コイル11に同様の氷塊Bを氷結させ、タンク2内の冷却水の温度が0.1℃で安定したのち、15秒おきに350mlのビールを注ぎ出して、タップ出口におけるビール温度を2秒おきに繰り返し計測した。ビールタンク16におけるビール温度は30℃であった。攪拌翼は連続して駆動した。冷却ユニットは、着氷制御電極センサーにより自動的に起動するようにした。伝熱具25は、冷媒コイル11とビールコイル15との間に4個装着した。
図4は比較試験の結果を示す。符号Cは伝熱具25を備えたビアサーバーのビール温度の変化曲線を、符号Dは伝熱具25を備えていないビアサーバーのビール温度の変化曲線を示す。縦軸はビール温度を、横軸は経過時間をそれぞれ示しており、破線はビールメーカーが指定する限界温度を示している。
どちらのビールサーバーも、ビール注出開始の1杯目から、4℃以下に冷えたビールが得られる。以後、伝熱具25を備えていないビアサーバーのビール温度は徐々に増え、ビール注出開始から150秒後(杯数で10杯目=3500ml)には約6℃となり、冷却限界(ビールメーカーが指定する限界温度)に達した。これに比べて、伝熱具25を備えたビアサーバーでは、ビール温度が徐々に増加するものの温度増加率は小さく、ビール注出開始から375秒後(杯数で25杯目=8750ml)に冷却限界に達したが、その間に抽出できたビール量には約2.5倍の開きがあった。
以上のように、本発明のビアサーバーによれば、伝熱具25を付加することによって冷却能力を大幅に向上できる。冷媒コイル11とビールコイル15との間に伝熱具25を付加設置することで冷却能力が向上するので、例えば特許文献2のように、内部に冷媒通路と飲料通路とが隣接配置された金属板ユニットを別途設ける場合に比べて、構造が簡単で全体装置が大形化することもなく、全体として冷却能力が高いにもかかわらず、安価に製造できるビアサーバーが得られる。伝熱具25の使用個数や、熱伝導容量にもよるが、本発明のビアサーバーは、従来のビアサーバーの1.5ないし2.5倍の冷却能力を発揮できる。
図5は伝熱具25に関する本発明の別実施例を示す。図5(a)では、第1熱授受片26と橋絡片28と第2熱授受片27の三者を一体に折り曲げて、伝熱具25を断面コ字状に形成した。他は先の実施例と同じである。
図5(b)では、両熱授受片26・27と橋絡片28の三者を一体に折り曲げて、伝熱具25を断面Z字状に形成し、第2熱授受片27を金属バンド34でビールコイル15に固定した。装着状態における第1熱授受片26は、隙間を介して冷媒コイル11のコイル列と対向し、冷媒コイル11の周りに氷結した氷塊Bの中に埋もれている。このように、伝熱具25は必ずしもビールコイル11に密接している必要はなく、冷却水に比べてより低温の氷塊Bの冷熱をビールコイル11に直接伝える実施形態を採ることができる。
図6は伝熱具25に関する本発明の更に異なる別実施例を示す。そこでは、伝熱具25を第1熱授受片26と橋絡片28とで断面L字状に形成し、第1熱授受片26を冷媒コイル11の内面に密着固定した。橋絡片28の突端はビールコイル15と僅かな隙間を介して対向しており、その周囲を囲む氷塊Bがビールコイル15に直接接触して、氷塊Bの冷熱をビールコイル11に直接伝える点が先の実施例とは異なる。因みに、氷塊Bとタンク2の4隅との間には3角形状の空所が形成されるが、この空所と4個の伝熱具25で囲まれる部分円弧状の空所とは、攪拌翼20で送給された冷却水が上方(または下方)へ循環する際の冷却水の通路となり、循環する冷却水と氷塊Bとの接触機会を増やすことに役立っている。
図7は伝熱具25のさらに別の実施例を示す。そこでは、第1、第2の両熱授受片26・27のそれぞれに部分螺旋状の溝26a・27aを形成し、冷媒コイル11および飲料コイル15を各溝26a・27aに面接触状に密着できるようにして、両熱授受片26・27における冷熱の伝熱量を向上できるようにした。
図8は伝熱具25のさらに別の実施例を示す。そこでは、第2の熱授受片27をバイメタルで形成して、例えば、冷却水温度が2℃を越えたら、第2の熱授受片27が冷水コイル(飲料コイル)15に接触して、冷媒の冷熱を冷水コイル15に直接伝導できるようにした。冷却水温度が0.5℃以下になると、第2の熱授受片27は細線で示すように冷水コイル15から離れる。このように、温度条件を基準にして、伝熱具25と冷水コイル15(あるいは冷媒コイル11)との接触状態を制御できるようにすると、冷水コイル15内を通過する飲料水等を、さらに効果的に冷却し、冷却温度を多様に制御することができる。
上記の実施例以外に、伝熱具25は金属成形品や、切削加工を施した金属ブロック、あるいは金属焼結品などで形成することができる。橋絡片28は複数個設けてもよい。必要があれば、内外二重の筒体どうしを複数個の橋絡片28で接続して伝熱具25を構成し、両筒の内面および外面に形成した螺旋溝に、ビールコイル15および冷媒コイル11を密着配置することができる。本発明の飲料供給装置は、ビール以外の、水、炭酸水、ジュースなどの飲料を冷却するために使用することができる。
実施例で説明したように、伝熱具25は冷媒コイル11と飲料コイル15との少なくともいずれか一方に装着することが好ましいが、タンク2の底壁に載置したブラケット、あるいはタンク周壁に固定したブラケットで伝熱具25を固定支持してもよいし、本体ケース1の上面を塞ぐ蓋に吊り下げ支持してもよい。冷媒コイル11および飲料コイル15のコイル列は、それぞれ円筒状である必要はなく、角筒状であってもよい。必要があれば、それぞれ平面状に形成したコイル列を対向状に配置することができる。
蓄氷型の飲料供給装置の概略断面図である。 伝熱具の使用状態を示す縦断正面図である。 伝熱具の使用状態を示す横断平面図である。 冷却能力の比較試験結果を示す図表である。 伝熱具の別の実施例を示す横断平面図である。 伝熱具のさらに別の実施例を示す横断平面図である。 伝熱具のさらに別の実施例を示す縦断正面図である。 伝熱具のさらに別の実施例を示す横断平面図である。
符号の説明
2 タンク
11 冷媒コイル
15 飲料コイル
20 攪拌翼
25 伝熱具
26 第1熱授受片
27 第2熱授受片
28 橋絡片

Claims (4)

  1. 冷却水を貯留するタンク2内に、冷媒コイル11と、飲料コイル15と、冷却水を攪拌する攪拌翼20とが冷却水に浸漬する状態で配置されており、冷媒コイル11の周りに氷結した氷塊Bの冷熱で冷却水を冷却し、冷却水で飲料コイル15内の飲料を冷却する蓄氷型の飲料供給装置であって、
    冷媒コイル11と飲料コイル15とは内外二重に配置されて、それぞれのコイル列が内外に対向しており、
    冷媒コイル11と飲料コイル15との間に、冷媒および氷塊の冷熱を飲料コイル15に直接伝導する金属製の伝熱具25が配置されていることを特徴とする貯氷型の飲料供給装置。
  2. 伝熱具25が、冷媒コイル11および飲料コイル15のコイル列にそれぞれ接触する第1、第2の熱授受片26・27と、両熱授受片26・27を繋ぐ橋絡片28とで構成してある請求項1記載の蓄氷型の飲料供給装置。
  3. 複数個の伝熱具25が、冷媒コイル11と飲料コイル15との間に、周方向等間隔おきに配置してある請求項1または2記載の蓄氷型の飲料供給装置。
  4. 第1、第2の熱授受片26・27の少なくともいずれか一方に、冷媒コイル11または飲料コイル15に掛け止められて伝熱具25の上下位置を規定する掛止片30・31が設けられており、
    伝熱具25が冷媒コイル11と飲料コイル15の弾性を利用して、両コイル11・15間に挟持されている請求項2または3記載の蓄氷型の飲料供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015217965A (ja) * 2014-05-19 2015-12-07 サッポロビール株式会社 飲料提供装置及び飲料提供方法

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