JP2005280524A - 利用者支援システム - Google Patents

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Hiroshi Matsubara
広 松原
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Abstract

【課題】 予めなされた予約等の計画を状況に応じて自動的に変更する利用者支援システムにおいて、現在位置から計画を遂行する場所へ至る経路に鉄道区間を含む場合に、この鉄道区間の所要時間を運行状況に応じて予測することで、計画を変更するか否かの判断の信頼性をより高いものとし、より適切な計画支援を実現すること。
【解決手段】 ダイヤ予測システム20は、通常ダイヤ或いは過去の事故復旧実績に対する統計演算結果に基づいて駅間の所要時間を確率的に算出する。代行システム40は、位置検出システム30により検出された利用者端末50の位置から到達場所に至る行程を設定し、この行程に含まれる鉄道区間の所要時間をダイヤ予測システム20に照会する。そして、回答された所要時間に基づいて、到達場所への到達時刻までの到達可能性を “可能”、“可能性高い”、“可能性低い”或いは“不可能”と段階的に判断する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、利用者支援システムに関する。
利用者の行動に対する様々な支援を行う利用者支援システムの1つとして、利用者の現在の状況に応じて代替計画の立案を支援する状況適応型計画支援システムが知られている。かかるシステムでは、事前に行った予約等の計画内容を記憶しておく。そして、この計画の遂行上の問題となる状況情報を逐次収集し、収集した情報と計画とを比較することにより該計画を変更すべきかを判断する。その結果、変更すべきと判断した場合には、代替計画に関係する情報を収集して代替計画を立案し、現在の計画を取消してこの立案した代替計画を記憶する(例えば、特許文献1)。
国際公開第97/008636号パンフレット
上述のような従来の支援システムでは、計画を変更するかの判断を利用者の現在の状況に応じて行っている。即ち、利用者の位置を検出し、検出した位置から利用者が置かれている現在の状況を判断して計画の遂行が可能であるか、具体的には、利用者が、計画を遂行する場所に遂行する時刻までに到達できるかによって判断している。
例えば利用者の現在位置から計画を遂行する場所までの経路が鉄道である場合、経路に該当する鉄道区間の運行状況を収集し、列車の遅れの度合が予め設定されている、計画を遂行する場所に遂行する時間までに到達できないと判断される条件値を満たす場合に計画を変更すると判断する。つまり、単に現時点での遅れの程度によって到達が可能/不可能を判断しているに過ぎず、現在の運行状況が不通であればどの程度の時間で復旧するのか、復旧した後は到達までにどの程度の時間を要するのかといったことを予測して判断しているものではない。このため、計画を変更すべきかの判断に対する信頼性が充分であるとはいえなかった。
上記事情に鑑み、本発明は、予めなされた予約等の計画を状況に応じて自動的に変更する利用者支援システムにおいて、現在位置から計画を遂行する場所へ至る経路に鉄道区間を含む場合に、この鉄道区間の所要時間を運行状況に応じて予測することで、計画を変更するか否かの判断の信頼性をより高いものとし、より適切な計画支援を実現することを目的としている。
上記課題を解決するために、第1の発明は、
鉄道事故についての復旧実績情報を蓄積した事故データベース(例えば、図3の事故DB262)と、前記事故データベースに蓄積された復旧実績情報に基づいて、事故が発生した場合の駅間の予測所要時間を所定の統計演算により算出する予測手段(例えば、図3の予測所要時間算出部248)と、列車ダイヤデータベースと、前記列車ダイヤデータベースに基づいて通常ダイヤの場合の駅間の通常所要時間を算出する算出手段(例えば、図3の通常所要時間算出部246)と、を備え、現在の運行状況に応じて、前記予測手段により算出される予測所要時間及び前記算出手段により算出される通常所要時間の何れか一方又は両方を所要時間として出力する所要時間算出システム(例えば、図1のダイヤ予測システム20及び運行管理システム10)と、
利用者端末と通信を行うことで前記利用者端末の位置を検出する位置検出システム(例えば、図1の位置検出システム30)と、
利用者の代わりに外部システム(例えば、図1の外部システム60)と通信を行って前記外部システムに所定の処理を実行させる代行システム(例えば、図1の代行システム40)と、
を具備する利用者支援システム(例えば、図1の利用者支援システム1000)であって、
前記代行システムは、
到達場所及び到達必須時刻を記憶する記憶手段(例えば、図9の記憶部440)と、
前記位置検出システムにより検出された利用者端末の位置から前記到達場所に至る鉄道区間を含む行路を設定する行路設定手段(例えば、図9の到達可能性判断部424)と、
前記行路設定手段により設定された行路に含まれる鉄道区間の所要時間を前記所要時間算出システムに照会し、回答された所要時間に基づいて、前記到達必須時刻までに前記到達場所へ到達する到達可能性を判断する判断手段(例えば、図9の到達可能性判断部424)と、
前記判断手段による判断結果に基づいて前記外部システムとの通信の実行を制御する制御手段(例えば、図9の代行制御部428)と、
を備えることを特徴としている。
この第1の発明によれば、利用者支援システムにおいて、代行システムは、位置検出手段によって検出された利用者端末の位置から到達場所に至る鉄道区間を含む行路を設定し、設定した行路に含まれる鉄道区間の所要時間を所要時間算出システムに照会する。すると、所要時間算出システムは、列車ダイヤデータベースに基づいて通常ダイヤの場合の駅間の通常所要時間を算出するとともに、事故データベースに蓄積されている鉄道事故についての復旧実績情報に基づいて、事故が発生した場合の駅間の予測所要時間を所定の統計演算によって算出し、現在の運行状況に応じて、算出した通常所要時間及び予測所要時間の何れか一方又は両方を所要時間として回答する。そして、代行システムは、この回答された所要時間に基づいて到達必須時刻までに到達場所へ到達する到達可能性を判断し、判断結果に基づいて外部システムとの通信を行って所定の処理を実行させることができる。
従って、事故が発生した場合の鉄道区間の予測所要時間を、例えば該事故に状況が類似した過去の事故の復旧実績情報に基づいて統計的に算出することができるため、算出する所要時間の信頼性を高めることが可能となる。そして、この所要時間に基づいて到達可能性を判断し、判断結果に基づいて外部システムに所定の処理を実行させることができるため、例えば計画の変更といった所定の処理を実行させるかの判断をより信頼性が高いものとし、より適切な計画支援を実現することが可能となる。
第2の発明は、第1の発明の利用者支援システムであって、
前記所要時間算出システムは、現在の運行状況が事故発生状況である場合、前記予測手段により算出される予測所要時間及び前記算出手段により算出される通常所要時間の両方を出力するシステムであり、
前記判断手段は、前記所要時間算出システムから回答された予測所要時間及び通常所要時間のどちらであっても前記到達必須時刻までに前記到達場所へ到達できない場合に、到達不可能と判断する手段であることを特徴としている。
この第2の発明によれば、第1の発明と同様の効果を奏するとともに、所要時間算出システムは、現在の運行状況が事故発生状況である場合、算出した予測所要時間及び通常所要時間の両方を所要時間として回答する。そして、代行システムは、この回答された予測所要時間及び通常所要時間のどちらであっても到達必須時刻までに到達場所に到達できない場合に到達不可能と判断することができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明の利用者支援システムであって、
前記予測手段は、所定の確度に対する予測所要時間を算出する手段であり、
前記判断手段は、前記所要時間算出システムから回答された所要時間が予測所要時間であった場合に、回答された予測所要時間及び前記所定の確度に基づいて、少なくとも到達可能性が高い又は低いの2段階で到達可能性の程度を判断する手段である、
ことを特徴としている。
この第3の発明によれば、第1又は第2の発明の利用者支援システムと同様の効果を奏するとともに、所要時間算出システムは、所定の確度に対する予測所要時間を算出し、代行システムは、回答された予測所要時間及び所定の確度に基づいて、少なくとも到達可能性が高い又は低いの2段階で到達可能性の程度を判断することができる。
即ち、予測所要時間の算出に用いた確度が大きい程、この算出した予測所要時間の信頼性が高くなるので、到達可能性を単に到達可能/不可能として判断するのではなく、例えば予測所要時間の算出に用いた確度の値の大小に応じて到達可能性を段階的な程度で判断することができる。従って、予測所要時間の算出に用いる確度を適当に変化させることで、外部システムの間で所定の通信処理を実効するか否かといった判断を、利用者が求める適度な信頼性の下で行うことが可能となる。
また、第4の発明は、第2の発明の利用者支援システムであって、
前記外部システムは、場所と日時とが指定された電子チケットの予約を管理するチケット管理システム(例えば、図1のチケット管理システム62)であり、
前記記憶手段は、前記チケット管理システムに予約された電子チケットの場所を到達場所とし、日時を必須到達時刻として記憶する手段であり、
前記制御手段は、前記判断手段により到達不可能と判断された場合に、前記チケット管理システムに予約された電子チケットをキャンセルさせるように前記チケット管理システムと通信を行う手段である、
ことを特徴としている。
この第4の発明によれば、第2の発明と同様の効果を奏するとともに、外部システムが場所と日時が指定された電子チケットの予約を管理するチケット管理システムである場合、代行システムは、予約した電子チケットの場所を到達場所とし、日時を到達必須時刻として到達可能性を判断するとともに、到達可能と判断した場合に、チケット管理システムに予約された電子チケットをキャンセルさせることができる。
また、第5の発明は、第3の発明の利用者支援システムであって、
前記外部システムは、場所と日時とが指定された電子チケットの予約を管理するチケット管理システムであり、
前記記憶手段は、前記チケット管理システムに予約された電子チケットの場所を到達場所とし、日時を必須到達時刻として記憶する手段であり、
前記制御手段は、前記判断手段により到達可能性が低いと判断された場合に、前記チケット管理システムに予約された電子チケットを日時を変更した電子チケットに変更させるように前記チケット管理システムと通信を行う手段である、
ことを特徴としている。
この第5の発明によれば、第3の発明と同様の効果を奏するとともに、外部システムが場所と日時が指定された電子チケットの予約を管理するチケット管理システムである場合、代行システムは、予約した電子チケットの場所を到達場所とし、日時を到達必須時刻として到達可能性を判断するとともに、到達可能性が低いと判断した場合に、チケット管理システムに予約された電子チケットを日時を変更した電子チケットに変更させることができる。
第6の発明は、第2の発明の利用者支援システムであって、
前記外部システムは、予め設定された時刻に所定の処理の実行を開始するシステム(例えば、図1の家電制御システム64)であり、
前記制御手段は、前記判断手段により到達不可能と判断された場合に、前記所定の処理の実行を中止させるように前記外部システムと通信を行う手段である、
ことを特徴としている。
この第6の発明によれば、第2の発明と同様の効果を奏するとともに、
外部システムが予め設定された時刻に所定に処理の実行を開始するシステムである場合、代行システムは、到達不可能と判断した場合に、外部システムに所定の処理の実行を中止させることができる。
第7の発明は、第3の発明の利用者支援システムであって、
前記外部システムは、予め設定された時刻に所定の処理の実行を開始するシステムであり、
前記制御手段は、前記判断手段により到達可能性が低いと判断された場合に、前記予め設定された時刻を変更させるように前記外部システムと通信を行う手段である、
ことを特徴としている。
この第7の発明によれば、第3の発明と同様の効果を奏するとともに、外部システムが予め設定された時刻に所定の処理の実行を開始するシステムである場合、代行システムは、到達可能性が低いと判断した場合に、外部システムに予め設定された時刻を変更させることができる。
第8の発明は、第1〜第7の何れかの発明の利用者支援システムであって、
前記復旧実績情報には、事故発生から仮復旧までの仮復旧時間情報と、事故発生から完全復旧までの完全復旧時間情報と、仮復旧から完全復旧までの仮復旧期間における駅間の所要時間情報とが含まれ、
前記予測手段は、前記復旧実績情報に含まれる仮復旧時間情報、完全復旧時間情報及び所要時間情報それぞれに対する所定の統計演算を行うことにより、予測仮復旧時間、予測完全復旧時間及び駅間の予測所要時間を算出する手段である、
ことを特徴としている。
この第8の発明によれば、第1〜第7の何れかの発明と同様の効果を奏するとともに、
所要時間算出システムが備える事故データベースに蓄積される復旧実績情報には、事故発生から仮復旧までの仮復旧時間情報と、事故発生から完全復旧までの完全復旧時間情報と、仮復旧から完全復旧までの仮復旧期間における駅間の所要時間情報とが含まれており、前記復旧実績情報に含まれる仮復旧時間情報、完全復旧時間情報及び所要時間情報それぞれに対する所定の統計演算を行うことにより、予測仮復旧時間、予測完全復旧時間及び駅間の予測所要時間を算出することができる。
本発明によれば、予めなされた予約等の計画を状況に応じて自動的に変更する利用者支援システムにおいて、現在位置から計画を遂行する場所へ至る経路に鉄道区間を含む場合に、この鉄道区間の所要時間を運行状況に応じて予測することで、計画を変更するか否かの判断をより信頼性の高いものにできる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
[構成]
先ず、構成を説明する。
図1は、本実施形態の概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、本実施形態は、利用者支援システム1000と、複数の利用者端末50と、外部システム60と、を備えている。また、利用者支援システム1000は、運行管理システム10と、ダイヤ予測システム20と、位置検出システム30と、代行システム40と、を備えている。
<運行管理システム>
運行管理システム10は、鉄道事業者によって運営される鉄道システム1100に含まれるシステムであり、列車の運行管理や進路制御、運行案内、運転整理等をコンピュータを用いて集中制御する、いわゆるCTCシステム(列車集中制御システム)として実現される。また、運行管理システム10は、ダイヤ予測システム20と専用線等で接続されており、ダイヤ予測システム20からの要求に応じて、通常ダイヤや運転整理案(回復ダイヤ)等のダイヤ情報、最新の運行状況情報等をダイヤ予測システム20に送信する。
列車の運行状況は、図2に示すように、“正常運行”、“非復旧”、“仮復旧”及び“回復”の4つの状況(状態)に分類される。
“正常運行”は、列車がダイヤ通りに運行している状態である。事故発生を契機として、“正常運行”から“非復旧”の状態に遷移する。
“非復旧”は、発生事故の影響により列車が運行していない状態(不通状態)である。仮復旧を契機として“非復旧 ”から“仮復旧”の状態に遷移する。
“仮復旧”は、事故要因が解消されて列車の運行が再開されたが、運行に乱れがあり、ダイヤ通りに運行していない状態である。“仮復旧”における駅間の所要時間(駅での停車時間を含む)は、基本的には“正常運行”における所要時間以上である。この“非復旧”と“仮復旧”とが“事故発生状況”である。そして、完全復旧を契機として“仮復旧”から“回復”の状態に遷移する。
“回復”は、通常ダイヤに復帰するために作成された運転整理案(回復ダイヤ)通りに列車が運行している状態である。“回復”では、回復ダイヤ通りに列車が運行しているが、運行間隔や運行本数等が“正常運行”とは異なっている。“回復”の後、“正常運行”に遷移する。
<ダイヤ予測システム>
ダイヤ予測システム20は、鉄道システム1100に含まれるシステムであり、専用線等で接続された運行管理システム10とともに所要時間算出システムを構成する。そして、ダイヤ予測システム20は、運行管理システム10から取得した運行状況情報やダイヤ情報等に基づいて駅間の所要時間を算出する。また、ダイヤ予測システム20は、代行システム40とも接続されており、代行システム40から要求(照会)された駅間の所要時間を算出し、算出した所要時間を代行システム40に送信(回答)する。
図3は、ダイヤ予測システム20の機能構成を示すブロック図である。同図に示すように、ダイヤ予測システム20は、機能的には、操作入力部210と、表示部220と、通信部230と、処理部240と、記憶部250と、を備えて構成される。
操作入力部210は、オペレータ等による操作指示を受け付け、なされた操作に応じた操作信号を処理部240に出力する。この機能は、例えばボタンスイッチやレバー、ダイヤル、マウス、キーボード、各種センサ、タッチパネル等によって実現される。
表示部220は、処理部240からの表示制御信号に従って、例えばDB検索条件を入力するためのDB検索条件入力画面等を表示する。この機能は、例えばCRT、ELD、PDP等によって実現される。
通信部230は、処理部240からの通信制御信号に従って所与の通信回線に接続し、例えば運行管理システム10や代行システム40等の外部装置とのデータ通信を行う。この機能は、例えば無線通信モジュール、モデム、TA等によって実現される。
処理部240は、ダイヤ予測システム20全体の制御を行う。この機能は、例えばCPU等の演算装置やICメモリ等の記憶装置、その制御プログラム等によって実現される。また、処理部240は、統計演算部242と、所要時間算出部244と、を含む。
統計演算部242は、鉄道システム1100の管轄区間内で事故が発生した場合に、事故DB262を参照して、該発生した事故に発生状況が類似している過去の事故に関する情報に基づく統計演算を行う。
事故DB262は、図4に示すように、過去に発生した事故に関する情報である事故情報263を多数蓄積している。尚、事故DB262に蓄積されている事故情報263は復旧済みの事故に関する情報であり、事故が完全復旧した後に、該事故に関する事故情報263が追加・蓄積されていく。
同図によれば、事故情報263は、事故の発生状況に関する情報である発生状況情報264と、復旧実績に関する情報である復旧実績情報265と、を含んでいる。
発生状況情報264は、事故種別(264a)と、規模(264b)と、発生場所(264c)と、発生時刻(264d)と、支障線区(264e)と、を格納している。
また、復旧実績情報265は、図5に示すように、ダイヤ予測システム20の管轄区間内の駅(以下、「管轄駅」と称する。)それぞれについての復旧実績情報265−1、265−2、・・・、から構成される。即ち、管轄駅の数だけの復旧実績情報265が用意される。同図では、これらの復旧実績情報265の内、「I駅」についての復旧実績情報265が一番手前に示されている。
同図によれば、復旧実績情報265は、駅の別を示す駅名(265a)と、仮復旧時間(265b)と、完全復旧時間(265c)と、所要時間テーブル(265d)と、を格納する。
仮復旧時間(265b)は、事故発生から仮復旧までに要した時間であり、事故の発生時刻から仮復旧時刻までの経過時間に相当する。ここで、「仮復旧」とは、事故の発生によって該駅に停車していた列車が出発した時点、或いは、事故発生後、該駅に最初に列車が到達した時点を意味する。
完全復旧時間(265c)は、事故発生から完全復旧までに要した時間であり、事故の発生時刻から完全復旧時刻までの経過時間に相当する。ここで、「完全復旧」とは、事故発生後、該駅を発車した列車が通常の所要時間で運行可能となった(通常ダイヤと同様の運行に戻った)時点を意味する。
所要時間テーブル(266)は、仮復旧からの時間経過に対する該駅から各管轄駅までの所要時間を格納する。即ち、所要時間テーブル(266)は、仮復旧からの経過時間(266a)と、該駅から各管轄駅までの所要時間(266b)と、を対応付けて格納する。所要時間(266b)の内、該駅(同図では「I駅」)については停車時間を格納する。また、所要時間テーブル(266)は、仮復旧から完全復旧までの期間(仮復旧期間)における所定時間毎の所要時間を格納する。
例えば同図の場合、「I駅」での仮復旧時間は「20分」であり、完全復旧時間は「200分」である。即ち、仮復旧から完全復旧までの時間は「180分」である。そして、所要時間テーブル(266)には、仮復旧の時点に相当する「0分」から完全復旧の時点に相当する「180分」までの仮復旧期間における、「10分」毎のI駅から他の各管轄駅(即ち、A駅、B駅、・・・、H駅、J駅、・・・、Z駅)までの所要時間及びI駅での停車時間が格納されている。例えば、仮復旧直後(仮復旧からの経過時間が「0分」)でのI駅からA駅までの所要時間は「120分」である。
このように構成される事故DB262に基づいて、統計演算部242は、次の手順で統計演算を行う。
先ず、事故の発生状況に基づくDB検索条件が操作入力部210から入力される。このDB検索条件の入力は、例えばオペレータが、表示部220に表示される所定のDB検索条件入力画面において、項目毎に予め定められた複数の選択肢の内から適当なものを条件値として選択することで実現される。DB検索条件として条件値が入力される項目は、事故情報263の発生状況情報264に格納される各項目であり、具体的には、“事故種別”、“規模”、“発生場所”、“発生時刻”及び“支障線区”の項目である。
DB検索条件の各項目の条件値が入力・設定されると、統計演算部242は、事故DB262を検索して、設定されたDB検索条件に適合する事故情報263を抽出する。具体的には、発生状況情報264の各項目のデータ値がDB検索条件の対応する項目の条件値を満たす事故情報263を抽出する。
尚ここで、抽出した事故情報263の件数が所定数(例えば、15件)以下の場合には、条件をゆるめるようにDB検索条件を再設定しても良い。具体的には、例えば“発生時刻”の項目については、当初設定された「12:00〜13:00」を「11:00〜14:00」に変更するといったように、時間帯の幅を広げるように再設定する。このDB検索条件の再設定は、統計演算部242が自動的に行うが、オペレータ等によりなされることととしても良い。
次いで、統計演算部242は、抽出したこれらの事故情報263を対象とした統計演算を行う。具体的には、管轄駅毎に、抽出した事故情報263に含まれる復旧実績情報265の内、該駅についての復旧実績情報265に格納されている仮復旧時間(265b)、完全復旧時間(265c)及び所要時間テーブル(266)のそれぞれに対する統計演算を行う。統計演算としては種々あるが、ここでは、正規分布関数F(X)に従う統計演算を行い、それぞれについての平均μ及び分散σを算出する。
統計演算部242による演算結果は、統計演算結果情報268に格納される。図6に、統計演算結果情報268のデータ構成の一例を示す。同図に示すように、統計演算結果情報268は、各管轄駅についての統計演算結果情報268−1、268−2、・・・、から構成される。即ち、管轄駅の数だけの統計演算結果情報268が用意される。同図では、これらの統計演算結果情報268の内、「I駅」についての統計演算結果情報268が一番手前に示されている。
同図によれば、統計演算結果情報268は、駅の別を示す駅名(268a)と、復旧時間算出結果テーブル(269)と、所要時間算出結果テーブル(271)と、を格納する。
復旧時間算出結果テーブル(269)は、統計演算の対象である(抽出された)事故情報263に含まれる復旧実績情報265の内、該駅についての復旧実績情報265に格納されている仮復旧時間(265b)及び完全復旧時間(265c)に対する統計演算結果を格納する。即ち、復旧時間算出結果テーブル(269)は、仮復旧時間(269a)と、完全復旧時間(269b)と、のそれぞれについての平均μ及びσを格納する。
所要時間算出結果テーブル(271)は、統計演算の対象である事故情報263に含まれる復旧実績情報265の内、該駅についての復旧実績情報265に格納されている所要時間テーブル(266)に対する統計演算結果、詳細には、所要時間テーブル(266)に格納されている各データ値(例えば、仮復旧からの経過時間が「0分」での「A駅」までの所要時間「120分」)に対する統計演算結果を格納するデータテーブルである。即ち、所要時間算出結果テーブル(271)は、仮復旧からの経過時間(271a)と、該駅から各管轄駅までの所要時間(271b)についての平均μ及び分散σと、を対応付けて格納する。尚、所要時間(271b)の内、該駅(同図では「I駅」)については、停車時間の平均μ及び分散σを格納する。
図3において、所要時間算出部244は、代行システム40から駅間の所要時間を要求(照会)された場合に、運行管理システム10から取得したダイヤ情報や統計演算結果情報268等に基づいて、要求された駅間の所要時間を算出する。ここで算出する所要時間には、ダイヤ情報に基づいて算出した通常所要時間と、統計演算結果情報268に基づいて統計的に算出した予測所要時間と、があり、何れの所要時間を算出するかは、要求された駅間の現在の運行状況に依存する。即ち、要求された駅間の現在の運行状況が“正常運行”或いは“回復”ならば通常所要時間を算出し、“非復旧”或いは“仮復旧”ならば通常所要時間及び予測所要時間を算出する。そして、算出した所要時間を、要求された駅間の現在の運行状況とともに代行システム40に送信(回答)する。また、所要時間算出部244は、通常所要時間算出部246と、予測所要時間算出部248と、を含む。
通常所要時間算出部246は、運行管理システム10から取得したダイヤ情報に基づいて要求された駅間の通常所要時間を算出する。具体的には、要求された駅間の現在の運行状況が“正常運行”、“非復旧”或いは“仮復旧”である場合には、該駅間を含む路線の通常ダイヤに基づいて、該駅間の起点駅に基準時刻t0にいると仮定した場合の所要時間を算出し、通常所要時間とする。また、要求された駅間の現在の運行状況が“回復”である場合には、該駅間を含む路線の回復ダイヤに基づいて、起点駅に基準時刻t0にいると仮定した場合の所要時間を算出し、通常所要時間とする。尚、通常ダイヤ及び回復ダイヤは、所要時間算出部244が運行管理システム10に要求し、取得する。
予測所要時間算出部248は、統計演算結果情報268に基づいて要求された駅間の予測所要時間を算出する。具体的には、要求された駅間の現在の運行状況が“非復旧”或いは“仮復旧”である場合に、該駅間の起点駅についての統計演算結果情報268に基づいて、該起点駅に基準時刻t0にいると仮定した場合の所要時間を算出し、予測所要時間とする。
図7は、要求された駅間の現在の運行状況が“非復旧”である場合の予測所要時間Tの算出を説明するための図であり、時間軸に対する事象の発生とその時刻tとの関係を示している。
同図に示すように、先ず、事故発生から仮復旧までの仮復旧時間Aを算出する。具体的には、統計演算結果情報268の復旧時間算出結果テーブル(269)に格納されている仮復旧時間(269a)についての平均μ及び分散σを用いて、事故発生から時間Xだけ経過した時点で仮復旧している確率(仮復旧確率)F(X)が所定の確率Nとなる時間(仮復旧時間)X=Aを算出する。
次いで、算出した仮復旧時間Aを事故の発生時刻t1に加算して予測される仮復旧時刻t2を算出する。即ち、仮復旧時刻t2は次式(1)で与えられる。
t2=t1+A ・・・(1)
そして、算出した仮復旧時刻t2と基準時刻t0との関係に応じて、起点駅から終点駅までの所要時間Bを算出する。
即ち、仮復旧時刻t2が基準時刻t0よりも遅い(t2>t0)場合には、図7(a)に示すように、統計演算結果情報268の所要時間算出結果テーブル(271)に格納されている、仮復旧からの経過時間(271a)が「0」に対応する所要時間(271b)の内、終点駅までの所要時間についての平均μ及びσを用いて、時間Xだけ経過した時点で終着駅に到達している確率(到達確率)F(X)が所定の確率Nとなる所要時間X=B1を算出する。
また、基準時刻t0から仮復旧時刻t2までの経過時間A1を算出する。経過時間A1は次式(2)で与えられる。
A1=t2−t1 ・・・(2)
そして、算出した経過時間A1に所要時間B1を加算することで要求された駅間の予測所要時間Tを算出する。従って、予測所要時間Tは次式(3)で与えられる。
T=A1+B1 ・・・(3)
一方、仮復旧時刻t2が基準時刻t0よりも早い或いは等しい(t2≦t0)場合には、同図(b)に示すように、仮復旧時刻t2から基準時刻t0までの経過時間A2を算出する。経過時間A2は次式(4)で与えられる。
A2=t0−t2 ・・・(4)
次いで、統計演算結果情報268の所要時間算出テーブル(271)に格納されている、仮復旧時間からの経過時間(271a)が算出した経過時間A2に対応する所要時間(271b)の内、終点駅までの所要時間についての平均μ及びσを用いて、時間Xだけ経過した時点で終着駅に到達している到達確率F(X)が所定の確率Nとなる所要時間X=B2を算出する。そして、算出した所要時間B2を予測所要時間Tとする。従って、予測所要時間Tは次式(5)で与えられる。
T=B2 ・・・(5)
また、図8は、要求された駅間の現在の運行状況が“仮復旧”である場合の予測所要時間Tの算出を説明するための図であり、図7と同様に、時間軸に対する事象の発生とその時刻tとの関係を示している。
同図によれば、先ず、仮復旧時刻t3から基準時刻t0までの経過時間Cを算出する。経過時間Cは次式(6)で与えられる。
C=t0−t3 ・・・(6)
次いで、統計演算結果情報268の所要時間算出結果テーブル(271)に格納されている、仮復旧時間からの経過時間(271a)が算出した経過時間Cに対応する所要時間(271b)の内、終点駅までの所要時間についての平均μ及びσを用いて、時間Xだけ経過した時点で終着駅に到達している到達確率F(X)が所定の確率Nとなる所要時間X=Dを算出する。そして、算出した所要時間Dを要求された駅間の予測所要時間Tとする。従って、予測所要時間Tは次式(7)で与えられる。
T=D ・・・(7)
図3において、記憶部250は、処理部240にダイヤ予測システム20を統合的に制御させるためのプログラムやデータ等を記憶する。具体的には、プログラムとして、処理部240を統計演算部242として機能させるための統計演算プログラム252と、所要時間算出部244として機能させるための所要時間算出プログラム254と、を記憶する。また、所要時間算出プログラム254は、通常所要時間算出部246として機能させるための通常所要時間算出プログラム256と、予測所要時間算出部248として機能させるための予測所要時間算出プログラム258と、を含む。また、データとしては、事故DB262と、統計演算結果情報268と、を記憶する。
<位置検出システム>
位置検出システム30は、利用者端末50と所定の通信を行うことで該利用者端末50の位置を検出する。また、位置検出システム30は、代行システム40と接続されており、検出した位置(検出位置)を、位置を検出した時刻(検出時刻)及び検出した利用者端末50を識別する利用者端末IDとともに、位置検出情報として代行システム40に送信する。ここで検出された利用者端末50の位置が、代行システム40では該利用者端末50を所有する利用者の“位置”として扱われる。また、検出時刻は、何月何日の何時何分といった日付を含む時分単位で表現されている。
また、位置検出システム30は、利用者端末50の形態に応じたシステムとして実現される。具体的には、例えば利用者端末50が携帯電話機で実現される場合、この携帯電話機が通話やデータ通信の際に接続する基地局を判断し、この判断した基地局の設置位置(或いは、接続可能な所定範囲)を利用者端末50の位置として検出する。
また、利用者端末50がICタグを内蔵している場合、利用者支援システム1000の支援可能範囲内の各地に設置されている読取装置が該ICタグに記憶されている情報を読み取ることで、該読取装置が設置されている場所を利用者端末50の位置として検出することとしても良い。
また、例えばSuica(登録商標)等の改札システムによって実現することも可能である。即ち、各駅に設置されている改札装置が、利用者が有するSuicaカード或いは利用者端末50に内蔵されている非接触型のICチップに記憶されている情報を読み取ることで、利用者の改札の通過を検出することができる。
更に、利用者端末50がGPS機能を有している場合には、該利用者端末50によって位置検出システム30を実現することとしても良い。
<代行システム>
代行システム40は、外部システム60と接続されており、利用者の代わりに外部システム60と通信を行って外部システム60に所定の処理を実行させる。また、代行システム40は、ダイヤ予測システム20、位置検出システム30、利用者端末50及び外部システム60と接続されている。そして、代行システム40は、位置検出システム30から受信した位置検出情報やダイヤ予測システム20から受信した所要時間情報等に基づいて、予め登録されている代行処理を行うか否か(実行の要否)を判断し、その判断結果に応じて、外部システム60と通信を行って予め登録されている代行処理内容に従った代行処理を行う。
図9は、代行システム40の機能構成を示すブロック図である。同図に示すように、代行システム40は、機能的には、通信部410と、処理部420と、記憶部440と、を備えて構成される。
通信部410は、処理部420からの通信制御信号に従って所与の通信回線に接続し、例えばダイヤ予測システム20や位置検出システム30、利用者端末50、外部システム60等の外部装置とのデータ通信を行う。この機能は、例えば無線通信モジュール、モデム、TA等によって実現される。
処理部420は、代行システム40全体の制御等の各種演算処理を行う。この機能は、例えばCPU等の演算装置やICメモリ等の記憶装置、その制御プログラム等によって実現される。また、処理部420は、利用者監視部422と、支援計画登録部432と、を含む。
利用者監視部422は、利用者情報454及び登録支援計画情報456を参照し、位置検出システム30から受信した位置検出情報に基づいて利用者の行動を監視し、監視した利用者の行動に応じて予め登録されている代行処理を実行する。また、利用者監視部422は、到達可能性判断部424と、代行要否判断部426と、代行制御部428と、を含む。
利用者情報454は、利用者支援システム1000による支援を受ける利用者に関する情報である。図10に、利用者情報454のデータ構成の一例を示す。同図によれば、利用者情報454は、利用者毎に、利用者を識別する利用者ID(454a)と、所有している利用者端末50を識別する利用者端末ID(454b)と、連絡先情報(454c)と、登録行動情報(454d)と、を対応付けて格納する。
連絡先情報(454c)は、代行システム40から利用者への連絡先に関する情報を格納する。ここでは、利用者が取得している電子メールアドレスとする。
登録行動情報(454d)は、利用者が登録している支援を受けたい予定行動に関する情報を格納する。具体的には、予定行動内容及びこれに対応する代行処理内容を含む支援計画を識別する支援計画IDを格納する。ここでは、複数の支援計画を登録可能である。そして、登録されている支援計画が完了すると、その時点で該当する支援計画IDが削除される。
例えば同図の場合、「利用者1」は、利用者端末50として「携帯電話機1」を所有し、支援計画として「支援計画1」を登録している。また、「利用者2」は、利用者端末50として「携帯電話機2」を所有し、支援計画として「支援計画2」及び「支援計画3」を登録している。
登録支援計画情報456は、利用者によって登録されている支援計画に関する情報である。一の支援計画につき一の登録支援計画情報456が生成される。即ち、登録支援計画情報456は、現在登録されている支援計画の総数だけ記憶されている。
図11〜13は、登録支援計画情報456のデータ構成の一例を示す図である。同図によれば、登録支援計画情報456は、支援計画ID(456a)と、予定行動情報(456b)と、代行処理情報(456g)と、を格納する。
予定行動情報(456b)は、利用者の予定行動に関する情報を格納する。具体的には、種別(456c)と、場所(456d)と、日時(456e)と、その他情報(456f)と、を含む。
種別(456c)は、予定行動の種別(種類)であり、例えば「待ち合わせ」や「電子チケット予約」、「家電制御」等である。即ち、図11は、予定行動の種別が「待ち合わせ」である支援計画についての登録支援計画情報456であり、図12は、種別が「電子チケット予約」である支援計画についての登録支援計画情報456であり、図13は、種別が「家電制御」である支援計画についての登録支援計画情報456である。
場所(456d)は、予定行動を実行する場所であり、地図上でその位置が特定できるよう、具体的な名称や住所、緯度経度等で表現される。また、日時(456e)は、予定行動を実行する日時であり、何月何日の何時何分といった日付を含む時分単位で表現されている。
その他情報(456f)は、種別(456c)に応じて予定行動に必要な各種の情報を格納する。例えば種別(456c)が「待ち合わせ」の場合には、図11に示すように、待ち合わせの相手や同行者の氏名といった情報を格納する。
また、種別(456c)が「電子チケット予約」の場合には、図12に示すように、例えば映画やコンサートといったイベント予約であればそのイベントの種類や名称、宿泊予約であれば宿泊先の名称、飛行機や鉄道等の交通機関の座席予約であればその交通機関の名称や便名といった、電子チケットの予約対象の名称や、チケットIDといった情報を格納する。
また、種別(456c)が「家電制御」場合には、図13に示すように、「風呂」や「空調」といった制御対象となる家電の名称、設定時刻といった情報を格納する。
代行処理情報(456g)は、必要に応じて実行されるべき代行処理の内容に関する情報(処理手順が記述されたプログラムの一種)を格納する。この代行処理情報(456g)は、種別(456c)に応じた内容となる。
例えば、種別(456c)が「待ち合わせ」である場合には、図11に示すように、代行処理として、(1)待ち合わせ相手に電子メールを送信する、といった処理内容を格納する。また、この処理(1)の実行に必要な情報として、(a)電子メールの宛先(待ち合わせ相手である「Cさん」の電子メールアドレス)、(b)電子メールの内容(ここでは、待ち合わせ時刻に遅れる旨、予測到達時刻、利用者の連絡先である電子メールアドレス)、といった情報を格納する。
また、種別(456c)が「電子チケット予約」である場合には、図12に示すように、代行処理の内容として、(1)電子チケットの予約を管理するチケット管理システム62に接続する、(2)電子チケットの予約変更を要請する、といった処理内容を格納する。また、この処理(2)の実行に必要な情報として、(a)変更希望日時(ここでは、第1希望日時として「3/3 18:00」、第2希望日時として「3/4 13:00」)、といった情報を格納する。
また、種別(456c)が「家電制御」である場合には、図13に示すように、代行処理の内容として、(1)家電を制御する家電制御システム64に接続する、(2)該当機器の設定時刻を変更する、といった処理内容を格納する。また、この処理(2)の実行に必要な情報として、(a)変更希望時刻(ここでは、予測到達時刻の10分後)、といった情報を格納する。
図9において、到達可能性判断部424は、利用者情報454及び登録支援計画情報456を参照し、位置検出システム30から取得した位置検出情報及びダイヤ予測システム20から取得した所要時間情報等に基づいて、利用者が、予め登録している登録している場所(到達場所)へ日時(到達必須時刻)までに到達する可能性(到達可能性)を判断する。
具体的には、先ず、利用者の現在位置を判断する。利用者の現在位置は、位置検出システム30から受信した位置検出情報に基づく。即ち、位置検出情報には、利用者端末IDと、検出位置と、検出時刻とが含まれるが、利用者が所有する利用者端末50に該当する位置検出情報に含まれる検出位置を該利用者の“現在位置”とするとともに、検出時刻を判断の基準となる“現在時刻”とする。
次いで、到達場所及び到達必須時刻を判断する。具体的には、登録支援計画情報456に格納されている場所(456d)を到達場所とし、日時(456e)を到達必須時刻とする。
続いて、現在位置から到達場所までの行程を設定する。具体的には、図14に示すように、地図情報462を参照して、利用者の現在位置の最寄駅を乗車駅とするとともに、到達場所の最寄駅を降車駅とする。そして、鉄道システム1100から取得した鉄道路線情報に基づいて乗車駅から降車駅までの所要時間が最短となる経路(経由駅、路線、列車種別等)を判断して、現在位置から到達位置までの行程を設定する。
そして、この設定した行程に沿って利用者が移動したと仮定した場合に予測される到達場所への到達時刻(予測到達時刻)を算出する。
図15は、予測到達時刻の算出を説明するための図であり、時間軸に対する事象の発生とその時刻との関係を示している。同図によれば、先ず、現在位置から乗車駅までの所要時間E1を、この区間での移動手段に応じて算出する。具体的には、例えば移動手段が“徒歩”であれば、地図情報462を参照して現在位置から乗車駅までの地図上の距離(道のり)を算出し、これに徒歩での移動速度(例えば、70[m/分])を乗することで算出する。
そして、算出した所要時間E1を現在時刻tnに加算することで乗車駅への到達時刻t12を算出する。即ち、乗車駅への到達時刻t12は次式(8)で与えられる。
t12=t11+E1 ・・・(8)
また、降車駅から到達場所までの所要時間E2を、所要時間E1と同様に、地図情報462を参照することによって算出する。
次いで、乗車駅を起点駅とし、降車駅を終点駅とする駅間(鉄道利用区間)の所要時間Fをダイヤ予測システム20に要求する。このとき、算出した乗車駅への到達時刻t12を基準時刻t0とするとともに、運行状況が“非復旧”或いは“仮復旧”である場合に仮復旧時間及び駅間の所要時間を算出するための所定の確率Nの値を指定して要求する。
ここで、「所定の確率N」は、上述のように、ダイヤ予測システム20が予測所要時間の算出の際に用いる値、詳細には、仮復旧時間Xを算出する際の仮復旧確率F(X)、及び、駅間の所要時間Xを算出する際の到達確率F(X)に相当するものであり、算出した仮復旧時間X及び所要時間Xの確度(確率)を示すものである。即ち、この所定の確率Nの値が大きい程、算出された予測所要時間に対する信頼性が高いとみなすことができる。
すると、ダイヤ予測システム20からは、要求した乗車駅から降車駅までの駅間(鉄道利用区間)の所要時間Fが、該区間の現在の運行状況とともに送信されてくる。即ち、該区間の現在の運行状況が“正常”或いは“回復”であれば、通常ダイヤ或いは回復ダイヤに基づいた通常所要時間が送信され、運行状況が“非復旧状態”或いは“仮復旧”であれば、通常ダイヤに基づいた通常所要時間及び統計演算結果情報268に基づいた予測所要時間が送信されてくる。
そして、鉄道利用区間の現在の運行状況が“正常運行”或いは“回復”の場合には、受信した通常所要時間を鉄道利用区間の所要時間Fとし、運行状況が“非復旧”或いは“仮復旧”の場合には、受信した予測所要時間を鉄道利用区間の所要時間Fとする。そして、現在時刻t11に、所要時間E1、F、E2を加算することで、到達場所への予測到達時刻t14を算出する。従って、予測到達時刻t14は次式(9)で与えられる。
t14=t11+E1+F+E2 ・・・(9)
また、鉄道利用区間の現在の運行状況が“非復旧”或いは“仮復旧”の場合には、更に、現在時刻t11に所要時間E1、E2及び受信した通常所要時間F´を加算することで、鉄道利用区間の運行状況が“正常運行”であると仮定した場合の到達場所への通常時予測到達時刻t15を算出する。従って、通常時予測到達時刻t15は次式(10)で与えられる。
t15=t11+E1+F´+E2 ・・・(10)
尚、現在位置が駅或いは駅間(列車に乗車中)の場合には、予測到達時刻を算出する際に、現在位置から乗車駅までの所要時間E1が不要となる。また、現在位置に相当する駅或いは最近接する駅を起点駅とし、降車駅を終点駅とする駅間の所要時間を、現在時刻を基準時刻としてダイヤ予測システム20に要求し、受信した所要時間G及び降車駅から到達場所までの所要時間E2を現在時刻t11に加算することで予測到達時刻t14´を算出する。従って、この場合の予測到達時刻t14´は次式(11)で与えられる。
t14´=t11+G+E2 ・・・(11)
予測到達時刻を算出すると、算出した予測到達時刻及び行程に含まれる鉄道利用区間の現在の運行状況に基づいて、利用者の到達必須時刻までの到達場所への到達可能性を判断する。
具体的には、行程に含まれる鉄道利用区間の運行状態が“正常運行”或いは“回復”である場合には、図16(a)に示す到達可能性判断テーブル510Aに従って到達可能性を判断する。到達可能性判断テーブル510Aは、条件(510a)と、判断する到達可能性(510b)と、を対応付けて格納している。
従って、同図(a)によれば、予測到達時刻が到達必須時刻よりも早い或いは一致する(予測到達時刻≦到達必須時刻)場合には、到達可能性を“可能”と判断し、予測到達時刻が到達必須時刻よりも遅い(予測到達時刻>到達必須時刻)場合には、到達可能性を“不可能”と判断する。
また、鉄道利用区間の運行状態が“非復旧”或いは“仮復旧状態”である場合には、同図(b)に示す到達可能性判断テーブル510Bに従って到達可能性を判断する。到達可能性判断テーブル510Bは、条件(510a)と、判断する到達可能性(510b)と、を対応付けて格納している。
従って、同図(b)によれば、通常時予測到達時刻が到達必須時刻よりも遅い(通常時予測到達時刻>到達必須時刻)場合には、到達可能性を“不可能”と判断する。一方、通常時予測到達時刻が到達必須時刻よりも早い或いは一致し、且つ、予測到達時刻が到達必須時刻よりも早い或いは一致する(通常時予測到達時刻≦到達必須時刻、且つ、予測到達時刻≦到達必須時刻)場合には、到達可能性を“可能性高い”と判断し、通常時予測到達時刻が到達必須時刻よりも早い或いは一致し、且つ、予測到達時刻が到達必須時刻よりも遅い(通常時予測到達時刻≦到達必須時刻、且つ、予測到達時刻>到達必須時刻)場合には、到達可能性を“可能性低い”と判断する。
ここで、「通常時予測到達時刻」とは、鉄道利用区間の運行状態が“非復旧”或いは“仮復旧”であるときに、該区間が“正常運行”であると仮定した場合の到達場所への予測到達時刻である。即ち、通常時予測到達時刻が到達必須時刻よりも遅い場合には、鉄道利用区間の運行状態(“非復旧”或いは“仮復旧”)に関わらず、到達不可能と判断している。
運行状況が“非復旧”或いは“仮復旧”である場合には、ダイヤが確定しておらず、ダイヤ予測システム20は過去の事例(事故DB262)に基づいて駅間の予測所要時間を確率的に算出している。このため、予測所要時間を用いて算出した予測到達時刻も確率的な値となり、到達可能性を“可能”或いは“不可能”とは判断できないが、予測所要時間の算出に用いた所定の確率Nの値によって到達可能性の程度を判断することは可能である。
つまり、所定の確率Nの値が大きい程、算出された予測所要時間の確度(精度、信頼性)が高いとみなすことができる。このため、ある程度の確度を保証できる所定の確率N(例えば、N=「0.85」)で算出した予測所要時間を用いて算出した予測到達時刻を到達必須時刻と比較することで、到達可能性の程度を判断することができる。
図9において、代行要否判断部426は、到達可能性判断部424によって判断された到達可能性(“可能”、“可能性が高い”、“可能性が低い”或いは“不可能”)に基づき、代行要否判断テーブル520に従って代行処理の実行要否を判断する。
図17は、代行要否判断テーブル520のデータ構成の一例を示す図である。同図によれば、代行要否判断テーブル520は、到達可能性(520a)と、代行処理の実行要否(520b)と、を対応付けて格納している。
従って、同図によれば、到達可能性が“可能”である場合には、代行処理の実行を“不要”と判断し、到達可能性が“不可能”である場合には、代行処理の実行を“要”と判断する。
また、到達可能性が“可能性高い”である場合には、利用者からの「実行指示」が有れば代行処理の実行を“要”と判断し、「実行指示」が無ければ“不要”と判断する。
ここで、利用者からの「実行指示」の有無は次のように得られる。即ち、到達可能性が“可能性高い”である場合に、到達場所までの鉄道区間にダイヤ乱れが発生しているが到達可能性が“高い”ことを知らせる旨、及び、代行処理の実行を要するかを問う旨を内容とする電子メールを、利用者の連絡先として登録されている電子メールアドレス宛に送信する。そして、所定時間以内に、この送信メールに対する返信メールとして、代行処理の実行を要する旨を内容とする電子メールが受信されたならば「実行指示」有りとみなし、受信されなければ「実行指示」無しとみなす。
また、到達可能性が“可能性低い”である場合には、利用者からの「不要指示」が有れば代行処理の実行を“不要”と判断し、「実行指示」が無ければ“要”と判断する。
ここで、利用者からの「不要指示」の有無は次のように得られる。即ち、到達可能性が“可能性低い”である場合に、到達場所までの鉄道区間にダイヤ乱れが発生しており到達可能性が“低い”ことを知らせる旨、及び、代行処理の実行が不要であるかを問う旨を内容とする電子メールを、利用者の連絡先として登録されている電子メールアドレス宛に送信する。そして、所定時間以内に、この送信メールに対する返信メールとして、代行処理の実行が不要である旨を内容とする電子メールが受信されたならば「不要指示」有りとみなし、受信されなければ「不要指示」無しとみなす。
代行制御部428は、代行要否判断部426によって代行処理の実行が“要”と判断された場合に、予め登録されている代行処理を実行する。即ち、登録支援計画情報456に格納されている代行処理情報(456g)に従った代行処理を実行する。そして、代行処理を実行した後、代行処理の結果に応じて予定行動情報(456b)を更新するとともに、代行処理を実行した旨及びその処理結果を内容とする電子メール(報告メール)を、利用者への連絡先として予め登録されている電子メールアドレス宛に送信する。
具体的には、例えば図11に示した登録支援計画情報456の場合には、待ち合わせ相手である「Cさん」の電子メールアドレス宛に、待ち合わせ時刻に遅れる旨、予測到達時刻及び利用者の連絡先として登録されている電子メールアドレスを内容とする電子メールを送信する。そして、待ち合わせ相手に電子メールを送信した旨を内容とする電子メール(報告メール)を、利用者の連絡先として登録されている電子メールアドレスに送信する。
また、図12に示した登録支援計画情報456の場合には、チケット管理システム62に接続して、チケットID及び変更希望日時とともに電子チケットの予約日時の変更を要請する。その結果、何れの希望日時への変更も不可能であれば、予約のキャンセルを要請する。そして、予定行動情報(456b)の日時(456e)を変更後の予約日時に変更し、その他情報(456f)のチケットIDを変更後のチケットIDに変更する。また、利用者の連絡先として登録されている電子メールアドレスに、予約日時の変更を要請した旨及びその結果(予約変更がなされたならば、変更後の新たな予約日時及び予約IDであり、キャンセルされたならばその旨である)を内容とする電子メール(報告メール)を送信する。
また、図13に示した登録支援計画情報456の場合には、家電制御システム64に接続して、制御対象となっている機器の名称(機器ID)及び変更希望時刻とともに、設定時刻の変更を要請する。同図では、予測到達時刻の「10分」後の時刻を、変更希望日時として要請する。そして、予定行動情報(456b)のその他情報(456f)の設定時刻を変更後の時刻に変更するとともに、利用者の連絡先として登録されている電子メールアドレスに、設定時刻を変更した旨及び変更後の設定時刻を内容とする電子メール(報告メール)を送信する。
到達可能性判断部424及び代行要否判断部426による処理結果は、利用者支援情報458に格納される。図18に、利用者支援情報458のデータ構成の一例を示す。同図に示すように、利用者支援情報458は、各利用者についての利用者支援情報458−1、458−2、・・・、から構成される。即ち、利用者支援情報458は利用者の人数だけ用意されている。
同図によれば、利用者支援情報458は、利用者ID(458a)と、現在位置(458b)と、現在時刻(458c)と、支援状況情報(459)と、を格納する。
現在位置(458b)は、到達可能性の判断の際に利用者の“現在位置”とみなした、位置検出システム30から受信した位置検出情報に含まれる検出位置である。また、現在時刻(458c)は、到達可能性の判断の際に“現在時刻”とみなした、位置検出システム30から受信した位置検出情報に含まれる検出時刻である。
支援状況情報(459)は、利用者が登録している支援計画に対する支援状況に関する情報を格納する。登録している支援計画1つにつき1つの支援状況情報(459)が格納される。即ち、支援状況情報(459)は、利用者が登録している支援計画の数だけ用意される。支援状況情報(459)は、支援計画ID(459a)と、算出された予測到達時刻(459b)と、受信した鉄道利用区間の運行状況(459c)と、判断した到達可能性(459d)と、判断した代行処理の実行要否(459e)と、を格納する。
この利用者支援情報458は、到達可能性判断部424による到達可能性の判断及び代行要否判断部426による代行処理の要否の判断が行われる毎に更新される。
図9において、支援計画登録部432は、利用者からの要求に応じて新たな支援計画を登録する。具体的には、要求された内容に基づいて新たな登録支援計画情報456を作成するとともに、該支援計画に割り当てた支援計画IDを、利用者情報454の該利用者に対応する登録行動情報(454d)に追加する。
利用者の支援計画の登録要求方法としては、ここでは、利用者が利用者端末50を用いて、支援を受けたい予定行動の内容(場所、時刻)及び代行処理の内容を含む電子メールを代行システム40の電子メール宛に送信することとする。そして、代行システム40は、受信した電子メールの内容に従って登録支援計画情報456を作成することになる。また、他の登録要求方法として、利用者端末50がブラウザ機能を有する場合には、該利用者端末50を用いて代行システム40が開設する支援計画を登録するためのホームページにアクセスし、このホームページ上において必要項目を入力・送信することとしても良い。
記憶部440は、処理部420に代行システム40を統合的に制御させるためのプログラムやデータ等を記憶する。具体的には、プログラムとして、処理部420を利用者監視部422として機能させるための利用者監視プログラム442と、支援計画登録部432として機能させるための支援計画登録プログラム452と、を記憶する。また、利用者監視プログラム442は、到達可能性判断部424として機能させるための到達可能性判断プログラム444と、代行要否判断部426として機能させるための代行要否判断プログラム446と、代行制御部428として機能させるための代行制御プログラム448と、を含む。また、データとして、利用者情報454と、登録支援計画情報456と、利用者支援情報458と、鉄道システム1100の管轄区間の範囲を含んでいる地図情報462と、を記憶する。
<利用者端末>
利用者端末50は、利用者支援システム1000による支援を受ける利用者が所有する携帯型の情報端末装置であり、例えば携帯電話機やPDA、ノート型パソコン等で実現される。また、この利用者端末50は、所定の通信回線に接続して代行システム40等の外部装置との無線データ通信を行う無線データ通信機能及び電子メールの送受信を行う電子メール機能を有している。
<外部システム>
外部システム60は、代行システム40と接続され、代行システム40が利用者に代わって所定の処理を行わせる対象となるシステムである。ここでは、外部システム60として、電子チケットの予約を管理するチケット管理システム62や、「風呂」、「空調」、「防犯システム」といった各種家電を制御する家電制御システム64が含まれる。
[処理の流れ]
次に、本実施形態における処理の流れを説明する。
本実施形態では、利用者を支援するための処理として、所定時間毎に代行システム40が利用者監視処理を実行するとともに、この利用者監視処理において、ダイヤ予測システム20が所要時間算出処理を実行する。また、代行システム40は、利用者端末50を通じて利用者から支援計画の登録要求を受ける毎に支援計画登録処理を実行するとともに、ダイヤ予測システム20は、鉄道システム1100の管轄区間内で事故が発生した場合に該発生した事故を対象とする統計演算処理を実行する。
<利用者監視処理>
図19は、利用者監視処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、代行システム40が所定時間毎(例えば、30分毎)に実行する処理であり、利用者監視部422が利用者監視プログラム442を実行することで実現される。
同図によれば、利用者監視部422は、支援対象となっている各利用者を対象としてループAの処理を実行する(ステップA11)。
ループAでは、先ず、対象となっている利用者の現在位置を取得する。即ち、位置検出システム30から受信した、該利用者が所有する利用者端末50についての位置検出情報に含まれる検出位置を利用者の“現在位置”とし、検出時刻を“現在時刻”とする(ステップA12)。次いで、利用者が登録している各支援計画を対象としてループBの処理を実行する(ステップA13)。
ループBでは、到達可能性判断部424が到達可能性判断処理を実行する(ステップA14)。
図20、図21は、到達可能性判断処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、到達可能性判断部424が到達可能性判断プログラム444を実行することで実現される。
図20によれば、到達可能性判断部424は、該当する登録支援計画情報456を参照して、予定行動情報(456b)に格納されている場所(456d)を到達場所とし、日時(456e)を到達必須時刻とする。そして、図14を参照して説明したように、利用者の現在位置から到達場所に至る行程を設定する(ステップB11)。
次いで、到達可能性判断部424は、設定した行程中に鉄道区間が含まれるか否かを判断し、含まれない場合には(ステップB12:NO)、現在位置から到達場所までの予測所要時間を、その移動手段に応じて算出する(ステップB13)。例えば移動手段が徒歩であれば、地図情報462を参照して利用者の現在位置から到達場所までの距離(道のり)を算出し、これに徒歩による移動速度を乗することで予測到達時刻を算出する。そして、ステップB21に移行する。
一方、設定した行程中に鉄道区間が含まれる場合には(ステップB12:YES)は、到達可能性判断部424は、図15を参照して説明したように、現在位置から乗車駅までの所要時間E1、及び、降車駅から到達場所までの所要時間E2を、その移動手段に応じて算出する(ステップB14)。
次いで、算出した所要時間E1を現在時刻に加算した時刻を基準時刻として、行程中に含まれる鉄道区間の所要時間をダイヤ予測システム20に要求する(ステップB15)。そして、ダイヤ予測システム20から送信(回答)される該鉄道区間の所要時間及び現在の運行状況を受信する(ステップB16)。ここで、運行状況が“正常運行”或いは“回復”ならば、所要時間として通常所要時間を受信し、運行状況が“非復旧”或いは“仮復旧”ならば、所要時間として予測所要時間及び通常所要時間を受信することになる。
続いて、到達可能性判断部424は、受信した鉄道区間の運行状態が“正常運行”或いは“回復”であるならば(ステップB17:YES)、現在時刻に、算出した所要時間E1、E2と、受信した通常所要時間を加算することで、到達場所への予測到達時刻を算出する(ステップB18)。
そして、到達可能性判断テーブル510Aに従って到達可能性を判断する。即ち、算出した予測到達時刻と到達必須時刻とを比較し、予測到達時刻が到達必須時刻より遅いならば(ステップB21:YES)、到達可能性を“不可能”と判断する(ステップB22)。一方、予測到達時刻が到達必須時刻より早い或いは一致するならば(ステップB21:NO)、到達可能性を“可能”と判断する(ステップB23)。
一方、ステップB17において、受信した鉄道区間の運行状況が“非復旧”或いは“仮復旧”であるならば(ステップB17:NO)、現在時刻に、算出した所要時間E1、E2と、受信した予測所要時間とを加算して、到達場所への予測到達時刻を算出する(ステップB19)。また、現在時刻に、算出した所要時間E1、E2と、受信した通常所要時間とを加算して、到達場所への通常時予測到達時刻を算出する(ステップB20)。
そして、到達可能性判断テーブル510Bに従って到達可能性を判断する。即ち、算出した通常時予測到達時刻と到達必須時刻とを比較し、通常時予測到達時刻が到達必須時刻より遅いならば(ステップB24:YES)、到達可能性を“不可能”と判断する(ステップB25)。
一方、通常時予測到達時刻が必達到達時刻より早い或いは一致するならば(ステップB24:NO)、続いて、予測到達時刻と到達必須時刻とを比較する。そして、予測到達時刻が到達必須時刻より遅いならば(ステップB26:YES)、到達可能性を“可能性低い”と判断し(ステップB27)、予測到達時刻が到達必須時刻より早い或いは一致するならば(ステップB26:NO)、到達可能性を“可能性高い”と判断する(ステップB28)。
以上の処理を行うと、到達可能性判断部424は到達可能性判断処理を終了して図19のステップA15に戻る。
到達可能性判断処理が終了すると、続いて、代行要否判断部426が代行要否処理を実行する(ステップA15)。
図22は、代行要否判断処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、代行要否判断部426が代行要否判断プログラム446を実行することで実現される。
同図によれば、代行要否判断部426は、判断された到達可能性が“可能性高い”であるならば(ステップC11:YES)、到達可能性が“高い”ことを知らせる旨、及び、代行処理の実行を要するかを問う旨を内容とする電子メールを、利用者の連絡先として登録されている電子メールアドレス宛に送信する(ステップC12)。
そして、所定時間以内に、この送信メールに対する返信メールとして、代行処理の実行を要する旨を内容とする電子メールが受信されたならば(ステップC13:YES)、代行要否判断部426は、代行処理の実行要否を“要”と判断し(ステップC14)、受信されないならば(ステップC13:NO)、代行処理の実行要否を“不要”と判断する(ステップC18)。
また、到達可能性が“可能性低い”ならば(ステップC11:NO〜ステップC15:YES)、代行要否判断部426は、到達可能性が“低い”ことを知らせる旨、及び、代行処理の実行が不要であるかを問う旨を内容とする電子メールを、利用者の連絡先として登録されている電子メールアドレス宛に送信する(ステップC16)。
そして、所定時間以内に、この送信メールに対する返信メールとして、代行処理の実行が不要の旨を内容とする電子メールが受信されたならば(ステップC17:YES)、代行要否判断部426は、代行処理の実行要否を“不要”と判断し(ステップC18)、受信されないならば(ステップC17:NO)、代行処理の実行要否を“要”と判断する(ステップC14)。
また、到達可能性が“不可能”ならば(ステップC15:NO〜ステップC19:YES)、代行要否判断部426は、到達可能性が“不可能”であることを知らせる旨、及び、代行処理を実行する旨を内容とする電子メールを、利用者の連絡先として登録されている電子メールアドレス宛に送信する(ステップC20)。そして、代行処理の実行要否を“要”と判断する(ステップC14)。
また、到達可能性が“可能”ならば(ステップC19:NO)、代行要否判断部426は、代行処理の実行要否を“不要”を判断する(ステップC18)。
以上の処理を行うと、代行要否判断部426は代行要否判断処理を終了して図9のステップA16に戻る。
代行要否判断処理が終了すると、続いて、判断された代行処理の実行要否が“要”であるならば(ステップA16:YES)、代行制御部428が、該当する登録支援計画情報456に格納されている代行処理情報(456g)に従って代行処理を実行する(ステップA17)。
そして、利用者監視部422は、支援計画が完了したか否かを判断し、完了したと判断したならば(ステップA18:YES)、該当する登録支援計画情報456を削除する(ステップA19)。
以上の処理を、支援計画それぞれを対象として行う(ステップA20)。そして、利用者それぞれを対象としたループBが終了すると(ステップA21)、利用者監視部422は利用者監視処理を終了する。
<所要時間算出処理>
図23、図24は、所要時間算出処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、ダイヤ予測システム20が、代行システム40から所要時間が要求された場合(例えば、図20のステップB15)に実行する処理であり、所要時間算出部244が所要時間算出プログラム254を実行することで実現される。
図23によれば、所要時間算出部244は、先ず、要求された駅間の現在の運行状況を運行管理システム10に問い合わせる(ステップD11)。
そして、取得した運行状況が“回復”ならば(ステップD12:YES)、所要時間算出部244は、要求された駅間を含む路線の回復ダイヤを運行管理システム10に要求する(ステップD13)。次いで、通常所要時間算出部246が、取得された回復ダイヤに基づいて、基準時刻に要求された駅間の起点駅にいると仮定した場合の所要時間を算出し、算出した所要時間を通常所要時間とする(ステップD14)。その後、所要時間算出部244は、算出された通常所要時間を、取得した運行状況(即ち、“回復”)とともに代行システム40に送信する(ステップD18)。
また、取得した運行状況が“正常運行”、“非復旧”或いは“仮復旧”ならば(ステップD12:NO)、所要時間算出部244は、要求された駅間を含む路線の通常ダイヤを運行管理システム10に要求する(ステップD15)。次いで、通常所要時間算出部246が、取得された通常ダイヤに基づいて、基準時刻に起点駅にいると仮定した場合の所要時間を算出し、通常所要時間とする(ステップD16)。
そして、運行状況が“正常運行”ならば(ステップD17:YES)、所要時間算出部244は、算出された通常所要時間を、取得した運行状況(即ち、“正常運行”)とともに代行システム40に送信する(ステップD18)。
また、運行状況が“非復旧”ならば(ステップD17:NO〜ステップD19:YES)、予測所要時間算出部248が、図7を参照して説明したように、起点駅についての統計演算結果情報268に基づき、起点駅での仮復旧時間Aの予測値を算出する。そして、算出した仮復旧時間Aを事故発生時刻に加算することで、予測される仮復旧時刻を算出する(ステップD20)。
次いで、予測所要時間算出部248は、算出した仮復旧時刻と基準時刻とを比較し、仮復旧時刻が基準時刻より遅いならば(ステップD21:YES)、起点駅についての統計演算結果情報268に基づき、仮復旧直後(即ち、仮復旧からの経過時間が「0」)における終点駅までの所要時間B1を算出する(ステップD22)。
また、予測所要時間算出部248は、基準時刻から仮復旧時刻までの経過時間A1を算出する(ステップD23)。そして、算出した経過時間A1に所要時間B1を加算することで、要求された駅間の予測所要時間を算出する(ステップD24)。
一方、仮復旧時刻が基準時刻より早い或いは一致するならば(ステップD21:NO)、予測所要時間算出部248は、仮復旧時刻から基準時刻までの経過時間A2を算出する(ステップD25)。次いで、起点駅についての統計演算結果情報268に基づき、仮復旧からの経過時間A2における終点駅までの所要時間B2を算出する(ステップD26)。そして、算出した所要時間B2を、要求駅間の予測所要時間とする(ステップD27)。
その後、所要時間算出部244は、算出された予測所要時間を、先に算出された通常所要時間及び取得した運行状況(即ち、“非復旧”)とともに、代行システム40に送信する(ステップD30)。
また、運行状況が“仮復旧”ならば(ステップD17:NO〜D19)、予測所要時間算出部248が、図8を参照して説明したように、仮復旧時刻から基準時刻までの経過時間Cを算出する(ステップD28)。そして、起点駅についての統計演算結果情報268に基づいて、仮復旧からの経過時間Cにおける終点駅までの所要時間を算出し、算出した所要時間を予測所要時間とする(ステップD29)。
その後、所要時間算出部244は、算出された予測所要時間を、先に算出された通常所要時間及び運行状況(即ち、“仮復旧”)とともに、代行システム40に送信する(ステップD30)。
以上の処理を行うと、所要時間算出部244は、所要時間算出処理を終了する。
<支援計画登録処理>
図25は、支援計画登録処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、代行システム40が、利用者端末50を通じて利用者から支援計画の登録が要求された場合に実行する処理であり、支援計画登録部432が支援計画登録プログラム452を実行することで実現される。
同図によれば、支援計画登録部432は、支援計画の登録要求を行った利用者端末50を判別することで、登録を要求した利用者を判別する(ステップE11)。次いで、該利用者端末50から、登録を要求する予定行動や代行処理の内容を受信する(ステップE12)。そして、受信した登録要求内容に、登録に必要な情報が全て含まれているかを判断する。ここで、登録に必要な情報としては、予定行動に含まれる場所及び時刻がある。
登録要求内容に必要な情報が全て含まれているならば(ステップE13:YES)、支援計画登録部432は、受信した登録要求内容に基づく登録支援計画情報456を生成するともに、該支援計画に割り当てた支援計画IDを利用者情報454の該当する項目に追加する(ステップE14)。一方、登録に必要な情報が不足しているならば(ステップE13:NO)、情報が不足している旨及び不足している情報の種類を内容とする電子メールを、該利用者の連絡先として登録されている電子メール宛に送信する(ステップE15)。
以上の処理を行うと、支援計画登録部432は支援計画登録処理を終了する。
<統計演算処理>
図26は、統計演算処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、ダイヤ予測システム20が、鉄道システム1100の管轄区間内で事故が発生した場合に実行する処理であり、統計演算部242が統計演算プログラム252を実行することで実現される。
同図によれば、先ず、操作入力部210からDB検索条件が入力される(ステップF11)。すると、統計演算部242は、入力されたDB検索条件に適合する事故情報263を事故DB262から検索して抽出する(ステップF12)。そして、抽出した事故情報263に含まれる復旧実績情報265に対して、管轄駅毎に所定の統計演算を行う(ステップF13)。以上の処理を行うと、統計演算部242は統計演算処理を終了する。
[作用・効果]
以上、本実施形態によれば、代行システム40は、位置検出システム30により検出された利用者端末50の位置を、該利用者端末50を所有する利用者の“現在位置”とし、この現在位置から予め登録されている到達場所に至る行程を設定する。そして、この行程に含まれる鉄道区間の所要時間をダイヤ予測システム20に要求(照会)する。ダイヤ予測システム20は、要求された駅間の運行状況に応じて所要時間を算出し、算出した所要時間及び運行状況を代行システム40に送信(回答)する。即ち、運行状況が“正常運行”或いは“回復”であれば、運行管理システム10から取得した通常ダイヤ或いは回復ダイヤに基づいて通常所要時間を算出する。また、運行状況が“非復旧”或いは“仮復旧”であれば、運行管理システム10から取得した通常ダイヤに基づいて通常所要時間を算出するとともに、統計演算結果情報268に基づいて確率的に予測所要時間を算出する。統計演算結果情報268は、事故DB262に蓄積されている事故情報263の内、該事故に類似する事故情報263に含まれる復旧実績情報265に対して所定の統計演算を行った結果の情報である。
そして、代行システム40は、ダイヤ予測システム20から受信した予測時間に基づいて到達場所への予測到達時刻を算出し、この予測到達時刻と予め登録されている到達必須時刻との比較結果、及び、受信した運行状況に基づいて、到達場所への到達時刻までの到達可能性を、“可能”、“可能性高い”、“可能性低い”或いは“不可能”と段階的に判断する。
従って、ダイヤ予測システム20は、事故発生状況での鉄道区間の予測所要時間を統計的に算出しているため、この予測所要時間に対する信頼性、即ち所要時間に対する信頼性を高めることが可能となる。そして、代行システム40は、この所要時間に基づいて到達可能性を判断し、判断結果に基づいて外部システムに所定の処理を実行させることができるため、例えば計画の変更といった所定の処理を実行させるかの判断を信頼性がより高いものとし、より適切な計画支援を実現することが可能となる。
[変形例]
尚、本発明の適用は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、上述した実施形態では、ダイヤ予測システム20の予測所要時間算出部248が予測所要時間を算出する際に用いる所定の確度Nを1つとしたが、複数の確度N1、N2、・・・、を用いることとしても良い。この場合、予測所要時間算出部248は、これらの確率N1、N2、・・・、(但し、N1<N2<・・・)毎に予測所要時間T1、T2、・・、を算出し、算出したこれらの予測所要時間T1、T2、・・・、が代行システム40に送信される。
そして、代行システム40において、到達可能性判断部424は、受信した予測所要時間T1、T2、・・・、それぞれを用いて予測到達時刻t14a、t14b、・・・、を算出し、到達必須時刻が予測到達時刻t14a、t14b、・・、の内のどの時刻の間に位置するかに応じて、到達可能性を、例えば“可能性高い”、“可能性やや高い”、“可能性やや低い”或いは“可能性低い”といったように、到達可能性の程度を複数段階で判断する。一般的に、確率Nが大きい程算出される予測所要時間が大きく(長く)なり、予測到達時刻は、t14a、t14b、・・・、の順で大きく(遅く)なる。このため、到達必須時刻が位置する前後の予測到達時刻が遅い程、到達可能性の程度が高くなるように判断する。
本実施形態の全体構成図。 運行状況の分類を説明する図。 ダイヤ予測システムの機能構成図。 事故DBに蓄積される事故情報のデータ構成例。 事故情報に含まれる復旧実績情報のデータ構成例。 統計演算結果情報のデータ構成例。 運行状況が“非復旧”である場合の予測所要時間の算出を説明する図。 運行状況が“仮復旧”である場合の予測所要時間の算出を説明する図。 代行システムの機能構成図。 利用者情報のデータ構成例。 登録支援計画情報のデータ構成例(1)。 登録支援計画情報のデータ構成例(2)。 登録支援計画情報のデータ構成例(3)。 現在位置から到達場所に至る行程の設定を説明する図。 予測到達時刻の算出を説明する図。 到達可能性判断テーブルのデータ構成例。 代行要否判断テーブルのデータ構成例。 利用者支援情報のデータ構成例。 利用者監視処理の流れを示すフローチャート。 到達可能性判断処理の流れを示すフローチャート。 図20のフローチャートの続き。 代行要否判断処理の流れを示すフローチャート。 所要時間予測処理の流れを示すフローチャート。 図23のフローチャートの続き。 支援計画登録処理の流れを示すフローチャート。 統計演算処理の流れを示すフローチャート。
符号の説明
1000 利用支援システム
1100 鉄道システム
10 運行管理システム
20 ダイヤ予測システム
210 操作入力部
220 表示部
230 通信部
240 処理部
242 統計演算部
244所要時間算出部
246 通常所要時間算出
248 予測所要時間算出部
250 記憶部
252 統計演算プログラム
254 所要時間算出プログラム
256 通常所要時間算出プログラム
258 予測所要時間算出プログラム
262 事故DB
263 事故情報
264 発生状況情報
265 復旧実績情報
268 統計演算結果情報
30 位置検出システム
40 代行システム
410 通信部
420 処理部
422 利用者監視部
424 到達可能性判断部
426 代行要否判断部
428 代行制御部
432 支援計画登録部
440 記憶部
442 利用者監視プログラム
444 到達可能性判断プログラム
446 代行要否判断プログラム
448 代行制御プログラム
452 支援計画登録プログラム
454 利用者情報
456 登録支援計画情報
458 利用者支援情報
462 地図情報
50 利用者端末
60 外部システム
62 チケット管理システム
64 家電制御システム

Claims (8)

  1. 鉄道事故についての復旧実績情報を蓄積した事故データベースと、前記事故データベースに蓄積された復旧実績情報に基づいて、事故が発生した場合の駅間の予測所要時間を所定の統計演算により算出する予測手段と、列車ダイヤデータベースと、前記列車ダイヤデータベースに基づいて通常ダイヤの場合の駅間の通常所要時間を算出する算出手段と、を備え、現在の運行状況に応じて、前記予測手段により算出される予測所要時間及び前記算出手段により算出される通常所要時間の何れか一方又は両方を所要時間として出力する所要時間算出システムと、
    利用者端末と通信を行うことで前記利用者端末の位置を検出する位置検出システムと、
    利用者の代わりに外部システムと通信を行って前記外部システムに所定の処理を実行させる代行システムと、
    を具備する利用者支援システムであって、
    前記代行システムは、
    到達場所及び到達必須時刻を記憶する記憶手段と、
    前記位置検出システムにより検出された利用者端末の位置から前記到達場所に至る鉄道区間を含む行路を設定する行路設定手段と、
    前記行路設定手段により設定された行路に含まれる鉄道区間の所要時間を前記所要時間算出システムに照会し、回答された所要時間に基づいて、前記到達必須時刻までに前記到達場所へ到達する到達可能性を判断する判断手段と、
    前記判断手段による判断結果に基づいて前記外部システムとの通信の実行を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする利用者支援システム。
  2. 前記所要時間算出システムは、現在の運行状況が事故発生状況である場合、前記予測手段により算出される予測所要時間及び前記算出手段により算出される通常所要時間の両方を出力するシステムであり、
    前記判断手段は、前記所要時間算出システムから回答された予測所要時間及び通常所要時間のどちらであっても前記到達必須時刻までに前記到達場所へ到達できない場合に、到達不可能と判断する手段であることを特徴とする請求項1に記載の利用者支援システム。
  3. 前記予測手段は、所定の確度に対する予測所要時間を算出する手段であり、
    前記判断手段は、前記所要時間算出システムから回答された所要時間が予測所要時間であった場合に、回答された予測所要時間及び前記所定の確度に基づいて、少なくとも到達可能性が高い又は低いの2段階で到達可能性の程度を判断する手段である、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の利用者支援システム。
  4. 前記外部システムは、場所と日時とが指定された電子チケットの予約を管理するチケット管理システムであり、
    前記記憶手段は、前記チケット管理システムに予約された電子チケットの場所を到達場所とし、日時を必須到達時刻として記憶する手段であり、
    前記制御手段は、前記判断手段により到達不可能と判断された場合に、前記チケット管理システムに予約された電子チケットをキャンセルさせるように前記チケット管理システムと通信を行う手段である、
    ことを特徴とする請求項2に記載の利用者支援システム。
  5. 前記外部システムは、場所と日時とが指定された電子チケットの予約を管理するチケット管理システムであり、
    前記記憶手段は、前記チケット管理システムに予約された電子チケットの場所を到達場所とし、日時を必須到達時刻として記憶する手段であり、
    前記制御手段は、前記判断手段により到達可能性が低いと判断された場合に、前記チケット管理システムに予約された電子チケットを日時を変更した電子チケットに変更させるように前記チケット管理システムと通信を行う手段である、
    ことを特徴とする請求項3に記載の利用者支援システム。
  6. 前記外部システムは、予め設定された時刻に所定の処理の実行を開始するシステムであり、
    前記制御手段は、前記判断手段により到達不可能と判断された場合に、前記所定の処理の実行を中止させるように前記外部システムと通信を行う手段である、
    ことを特徴とする請求項2に記載の利用者支援システム。
  7. 前記外部システムは、予め設定された時刻に所定の処理の実行を開始するシステムであり、
    前記制御手段は、前記判断手段により到達可能性が低いと判断された場合に、前記予め設定された時刻を変更させるように前記外部システムと通信を行う手段である、
    ことを特徴とする請求項3に記載の利用者支援システム。
  8. 前記復旧実績情報には、事故発生から仮復旧までの仮復旧時間情報と、事故発生から完全復旧までの完全復旧時間情報と、仮復旧から完全復旧までの仮復旧期間における駅間の所要時間情報とが含まれ、
    前記予測手段は、前記復旧実績情報に含まれる仮復旧時間情報、完全復旧時間情報及び所要時間情報それぞれに対する所定の統計演算を行うことにより、予測仮復旧時間、予測完全復旧時間及び駅間の予測所要時間を算出する手段である、
    ことを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の利用者支援システム。
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