JP2005277875A - パルススワロー方式可変分周器,周波数シンセサイザ装置および無線機 - Google Patents

パルススワロー方式可変分周器,周波数シンセサイザ装置および無線機 Download PDF

Info

Publication number
JP2005277875A
JP2005277875A JP2004089331A JP2004089331A JP2005277875A JP 2005277875 A JP2005277875 A JP 2005277875A JP 2004089331 A JP2004089331 A JP 2004089331A JP 2004089331 A JP2004089331 A JP 2004089331A JP 2005277875 A JP2005277875 A JP 2005277875A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
division ratio
prescaler
signal
ratio control
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004089331A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Kano
昌明 加納
Yoichi Nagaso
洋一 長曽
Masatake Irie
正丈 入江
Tsukasa Fukui
司 福井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2004089331A priority Critical patent/JP2005277875A/ja
Publication of JP2005277875A publication Critical patent/JP2005277875A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

【課題】高速動作を行なうデバイスやパワーの大きなデバイスを使用することなく、従来と同様の製造技術を用いても、従来よりも高速のパルススワロー方式可変分周器を提供する。
【解決手段】プリスケーラ1と、プリスケーラ1の出力信号を分周するNカウンタ2およびAカウンタ3と、Nカウンタ2およびAカウンタ3の出力を得て分周比制御事前信号を発生するモード制御回路500と、プリスケーラ1の出力信号の立上りで駆動されるフリップフロップ50とを備え、モード制御回路500が出力する分周比制御事前信号をフリップフロップ50で記憶することにより、信号遅延経路を分割する。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力信号を分周するためのパルススワロー方式可変分周器、このパルススワロー方式可変分周器を用いた周波数シンセサイザ装置および無線機に関するものである。
代表的な従来の2モジュラスプリスケーラを含むパルススワロー方式可変分周器を用いた周波数シンセサイザのブロック図を図19に、可変分周器を構成する要素のうちプリスケーラの構成を図20に、各々示す。
図19の周波数シンセサイザは、電圧制御発振器101、可変分周器2000、位相比較器103およびループフィルタ102をループ状に接続したものである。91は、基準信号分周器104に接続された基準信号入力端子であり、基準信号分周器104の出力は、位相比較器103に接続される。
このうち可変分周器2000は、プリスケーラ1、6ビットカウンタ(第1のプログラマブルカウンタ)であるNカウンタ2、3ビットカウンタ(第2のプログラマブルカウンタ)であるAカウンタ3およびモード制御回路500を備えたものであり、分周比制御回路6から分周比データの供給を受けるものである。プリスケーラ1は、電圧制御発振器101から信号入力端子11を通じて入力端子12に供給される信号をモード制御回路500の出力(分周比制御信号)に従って分周するものである。分周比は、制御信号入力端13の分周比制御信号がLowの時に9分周、該入力端13の分周比制御信号がHighの時に8分周である。プリスケーラ1の出力(出力端16のパルス)は、Nカウンタ2、Aカウンタ2およびモード制御回路500に与えられる。このうちNカウンタ2は、プリスケーラ1の出力端16に接続されたパルス入力端17に加えて、分周比データ入力端20、キャリー出力端22およびカウンタ初期値データのロード制御信号入力端21を備えている。また、Aカウンタ2は、プリスケーラ1の出力端16に接続されたパルス入力端18に加えて、分周比データ入力端30、キャリー出力端32およびカウンタ初期値データのロード制御信号入力端31を備えている。これら両カウンタ2,3へロードされるべき分周比データは、分周比制御回路6から各々与えられる。そして、両カウンタ2,3のキャリー出力は、モード制御回路500に与えられる。
図20のプリスケーラは、4分周と5分周を切り替えられる2モジュラスプリスケーラ200と、TFF1によるエクステンダ300と、2入力NORゲート310から構成されている。
可変分周器2000の動作は以下のとおりである。
まず初期状態では、Nカウンタ2およびAカウンタ2に分周比データの初期値がロードされており、キャリー出力がともにLowであるとする。このとき、モード制御回路500の出力端に生じる分周比制御信号はLowであり、プリスケーラ1の入力端12に与えられた信号は、9分周される。各々のカウンタ2,3は、プリスケーラ1の出力端16から与えられる信号によりカウント動作を行なう。そして、カウントが進むにつれてまずAカウンタ2のキャリーが発生し、モード制御回路500の出力はHighに変化する。これ以後プリスケーラ1は8分周を行ない、やがてNカウンタ2のキャリーが発生する。このキャリー出力(あるいは、その位相をずらした信号)は、Nカウンタ2およびAカウンタ2の初期値データのロード制御信号として用いられるとともに、モード制御回路500に与えられ、プリスケーラ1の分周比を9分周に戻す。Nカウンタ2のキャリー出力はまた、当該可変分周器2000による分周結果を表わす出力として位相比較器103へ与えられる。
特開平10−22826号公報
しかしながら、上記従来のパルススワロー方式可変分周器においては、可変分周器2000の信号入力端子11に与えられる信号の周波数が高くなるにつれ、累積された回路遅延が、可変分周器が正常動作する限界の遅延時間に近づいてくるようになる。そして、ついには、誤動作するに至る。この時の周波数が、この可変分周器2000の動作限界周波数である。
この様子を、図23に示したプリスケーラの動作波形と、図26に示した可変分周器の正常動作波形等を用いて説明する。可変分周器の動作限界周波数を決定する可能性のある各種の遅延経路を明らかにし、各々の経路での遅延限界について言及しつつ、説明を進める。
可変分周器が正常動作するためには、まず、図20に示したプリスケーラのうち、DFFおよび組み合わせゲートで構成された2モジュラスプリスケーラ200の各DFFのデータセットアップタイムとデータホールドタイムが確保される必要があることは言うまでもない。この条件を、条件1と称する。
また、プリスケーラ1の内部で帰還されるモード制御信号(以下、内部帰還モード制御信号と呼ぶ)については、
2モジュラスプリスケーラ1の入力端子12に与えられる信号(以下、RFクロックと呼ぶ)によって駆動されるDFF1の出力遅延時間Tpd(DFF1)と、
DFF1の出力によって駆動されるTFF1の伝搬遅延時間Tpd(TFF1)と、
MODE logic gateを構成する2入力NORゲートの伝搬遅延時間Tpd(MODE logic gate)と、
inhibit gateを構成する2入力ANDゲートの伝搬遅延時間Tpd(inhibit gate)と、
DFF3のデータセットアップタイムTsetup(DFF3)の総和Tinternal feedbackが、RFクロックの周期Trf clockの3倍以内でなければならない。すなわち、条件2として、次式(数1)を満たす必要がある。
Figure 2005277875
この限界遅延の条件を超えた誤動作の例を図24および図25に示す。各誤動作波形において、太い破線は限界遅延付近の正常動作のものであり、太い実線は誤動作のものである。ここで、図24では、正常波形を示す図23に比べて、5分周が4分周におきかえられており、また、図25では、正常波形を示す図23に比べて、5分周が1回増加している。
さらに、プリスケーラ1の外部を経由して帰還されるモード制御信号(以下、外部帰還モード制御信号と呼ぶ)については、2モジュラスプリスケーラ1の入力端子12に与えられるRFクロックによって駆動されるDFF1の出力遅延時間Tpd(DFF1)と、
DFF1の反転出力によって駆動されるTFF1の伝搬遅延時間Tpd(TFF1)と、
TFF1の出力によって駆動されるモード制御回路500の出力遅延時間Tpd(MODE control)と、
MODE logic gateを構成する2入力NORゲートの伝搬遅延時間Tpd(MODE logic gate)と、
inhibit gateを構成する2入力ANDゲートの伝搬遅延時間Tpd(inhibit gate)と、
DFF3のデータセットアップタイムTsetup(DFF3)の総和Texternal feedbackが、RFクロックの周期Trf clockの7倍以内でなければならない。すなわち、すなわち、条件3として、次式(数2)を満たす必要がある。
Figure 2005277875
この限界遅延の条件を超えた誤動作の例を図27および図28に示す。各誤動作波形において、太い破線は限界遅延付近の正常動作のものであり、太い実線は誤動作のものである。ここで、図27では、正常波形を示す図26に比べて、可変分周器の周期の継ぎ目の直後の9分周が8分周におきかえられており、また、図28では、可変分周器の周期の継ぎ目の直前の8分周が9分周におきかえられている。
そこで、従来は、想定される動作条件範囲および製造ばらつき等を勘案して、条件1,条件2および条件3を同時に満たすように、可変分周器を設計していた。例えば、条件1を満たす設計を行なった後に、条件2と条件3を満たすように、各種遅延時間配分を決定することによっていた。さらに、動作電流を最適化(低減)するために、遅延経路上の回路電流を適宜微調整する必要があった。
しかしながら、上述のような動作電流の最適化のためには、条件1と条件2が適用されるプリスケーラを構成する各ゲートは比較的高速で動作するECL回路のみを用いて構成され、一方、条件3が適用される信号経路上のモード制御回路は、比較的低速で動作するCMOS論理ゲートで構成されることが通例であり、各種遅延の温度依存性や電源電圧依存性や、ばらつきの見積もりは、極めて困難なものとなり、ともすれば多大な動作余裕を見込んだ設計を行なう必要があった。そのために、動作電流を低減するという本来の目的が十分に達成することができないという問題があった。
また、代表的な従来の3モジュラスプリスケーラを含むパルススワロー方式可変分周器を用いた周波数シンセサイザでも、先述の従来の2モジュラスプリスケーラを含むパルススワロー方式可変分周器を用いた周波数シンセサイザと同様の誤動作が生じ得る。
この周波数シンセサイザのブロック図を図21に、可変分周器を構成する要素のうちプリスケーラの構成を図22に、各々示す。図21は、2モジュラスプリスケーラを含むパルススワロー方式可変分周器を用いた周波数シンセサイザを示す図19に比べて、プリスケーラが3モジュラスである点と、2ビットカウンタ(第3のプログラマブルカウンタ)であるBカウンタ4が加わった点が異なり、また、図22の3モジュラスプリスケーラは、図20の2モジュラスプリスケーラに比べて、エクステンダを構成するTFFが2段である点と、組み合わせ論理ゲートが311,312,313の3つである点が異なる。
この周波数シンセサイザの動作を簡単に説明しておく。図29は3モジュラスプリスケーラが17分周、18分周、16分周、17分周の順序でモジュロ切り替えが正常に行なわれている様子を示している。
この可変分周器が正常動作するためには、まず、図22に示したプリスケーラのうち、DFFおよび組み合わせゲートで構成された2モジュラスプリスケーラ1の各DFFのデータセットアップタイムとデータホールドタイムが確保される必要があることは言うまでもない。この条件を、条件4と称する。
また、2モジュラスプリスケーラ1の入力端子12に与えられる信号(以下、RFクロックと呼ぶ)によって駆動されるDFF1の出力遅延時間Tpd(DFF1)と、
DFF1の出力によって駆動されるTFF1の伝搬遅延時間Tpd(TFF1)と、
TFF1の出力によって駆動されるTFF2の伝搬遅延時間Tpd(TFF2)と、
TFF2の出力によって駆動されるTFFlogic1 gateを構成する2入力NA NDゲートの伝搬遅延時間Tpd(TFF logic1 gate)と、
MODE logic gateを構成する2入力NORゲートの伝搬遅延時間Tpd(MODE logic gate)と、
inhibit gateを構成する2入力ANDゲートの伝搬遅延時間Tpd(inhibit gate)と、
DFF3のデータセットアップタイムTsetup(DFF3)
の総和Tinternal feedback1が、RFクロックの周期Trf clockの11倍以内でなければならない。すなわち、条件5として、次式(数3)を満たす必要がある。
Figure 2005277875
また、TFF2の出力によって駆動されるTFFlogic2 gateを構成する2入力NANDゲートの伝搬遅延時間をTpd(TFF logic2 gate)とした場合、条件5として、次式(数4)を満たす必要がある。
Figure 2005277875
さらに、条件7として、次式(数5)を満たす必要がある。
Figure 2005277875
図30は、18分周から16分周に切り替わるべき場合に、回路遅延の累積が限界遅延を超えたために誤動作する様子を示しており、図31は16分周から18分周に切り替わるべき場合に、回路遅延の累積が限界遅延を超えたために誤動作する様子を示している。図30の場合には可変分周器の周期の継ぎ目の直前の周期の16分周が17分周におきかえられており、また、図31の場合には可変分周器の周期の継ぎ目の直後の18分周が17分周におきかえられている。
本発明の目的は、かかる従来技術における問題を解決し、高速動作を行なうデバイスやパワーの大きなデバイスを使用することなく、従来と同様の製造技術を用いても、従来よりも高速のパルススワロー方式可変分周器、周波数シンセサイザ装置および無線機を提供することにある。
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、第1の入力端に信号が入力されるとともに、第2の入力端に分周比制御信号が入力され、前記第2の入力端に与えられる分周比制御信号により2通りの分周比のうちのいずれかの分周比で入力信号を分周するためのプリスケーラと、前記プリスケーラの出力に同期して動作する第1および第2のプログラマブルカウンタと、第1の入力端に分周比制御事前信号が入力され、第2の入力端に与えられる前記プリスケーラの出力に同期して前記分周比制御信号を出力する記憶回路と、前記プリスケーラに当初は第1の分周比を選択させるように、前記分周比制御事前信号に第1の論理レベルを保持させ、前記第2のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られるよりもプリスケーラ出力の1周期分だけ遅らせたときに前記プリスケーラに第2の分周比を選択させるように、前記分周比制御事前信号を前記プリスケーラの出力に同期して第2の論理レベルに変化させた後、前記第1のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られるよりもプリスケーラ出力の1周期分だけ遅らせたときに前記プリスケーラに再び第1の分周比を選択させるように、前記分周比制御事前信号を第1の論理レベルに前記プリスケーラの出力に同期して戻すためのモード制御回路と、前記第1および第2のプログラマブルカウンタへ与える分周比データを出力する分周比制御回路とを備え、前記第1のプログラマブルカウンタのキャリー出力またはこれを伸長した信号を前記入力信号の分周結果として出力するパルススワロー方式可変分周器であり、従来と同等の消費電力でより高速な分周動作を実現する、あるいは、従来よりも少ない消費電力で従来と同等速度の分周動作を実現するという作用を有する。
請求項2に記載の発明は、第1の入力端に信号が入力されるとともに、第2の入力端に分周比制御信号が入力され、前記第2の入力端に与えられる分周比制御信号により2通りの分周比のうちのいずれかの分周比で入力信号を分周するためのプリスケーラと、前記プリスケーラの出力に同期して動作する第1および第2のプログラマブルカウンタと、第1の入力端に分周比制御事前信号が入力され、第2の入力端に与えられる前記プリスケーラの出力に同期して前記分周比制御信号を出力する記憶回路と、前記プリスケーラに当初は第1の分周比を選択させるように、前記分周比制御事前信号に第1の論理レベルを保持させ、前記第2のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られたときに前記プリスケーラに第2の分周比を選択させるように、前記分周比制御事前信号を前記プリスケーラの出力に同期して第2の論理レベルに変化させた後、前記第1のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られたときに前記プリスケーラに再び第1の分周比を選択させるように、前記分周比制御事前信号を第1の論理レベルに前記プリスケーラの出力に同期して戻すためのモード制御回路と、前記第1および第2のプログラマブルカウンタへ与える分周比データを出力する分周比制御回路とを備え、前記第1のプログラマブルカウンタのキャリー出力またはこれを伸長した信号を前記入力信号の分周結果として出力するパルススワロー方式可変分周器であり、従来と同等の消費電力でより高速な分周動作を実現する、あるいは、従来よりも少ない消費電力で従来と同等速度の分周動作を実現するという作用を有する。
請求項3に記載の発明は、第1の入力端に信号が入力されるとともに、第2の入力端に分周比制御信号が入力され、前記第2の入力端に与えられる分周比制御信号により2通りの分周比のうちのいずれかの分周比で入力信号を分周するためのプリスケーラと、前記プリスケーラの出力に同期して動作する第1および第2のプログラマブルカウンタと、第1の入力端に分周比制御事前信号が入力され、第2の入力端に与えられる前記プリスケーラの出力を反転させた信号に同期して前記分周比制御信号を出力する記憶回路と、前記プリスケーラに当初は第1の分周比を選択させるように、前記分周比制御事前信号に第1の論理レベルを保持させ、前記第2のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られるよりもプリスケーラ出力の1周期分だけ遅らせたときに前記プリスケーラに第2の分周比を選択させるように、前記分周比制御事前信号を前記プリスケーラの出力に同期して第2の論理レベルに変化させた後、前記第1のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られるよりもプリスケーラ出力の1周期分だけ遅らせたときに前記プリスケーラに再び第1の分周比を選択させるように、前記分周比制御事前信号を第1の論理レベルに前記プリスケーラの出力に同期して戻すためのモード制御回路と、前記第1および第2のプログラマブルカウンタへ与える分周比データを出力する分周比制御回路とを備え、前記第1のプログラマブルカウンタのキャリー出力またはこれを伸長した信号を前記入力信号の分周結果として出力するパルススワロー方式可変分周器であり、従来と同等の消費電力でより高速な分周動作を実現する、あるいは、従来よりも少ない消費電力で従来と同等速度の分周動作を実現するという作用を有する。
請求項4に記載の発明は、第1の入力端に信号が入力されるとともに、第2の入力端に分周比制御信号が入力され、前記第2の入力端に与えられる分周比制御信号により2通りの分周比のうちのいずれかの分周比で入力信号を分周するためのプリスケーラと、前記プリスケーラの出力に同期して動作する第1および第2のプログラマブルカウンタと、第1の入力端に分周比制御事前信号が入力され、第2の入力端に与えられる前記プリスケーラの出力を反転させた信号に同期して前記分周比制御信号を出力する記憶回路と、前記プリスケーラに当初は第1の分周比を選択させるように、前記分周比制御事前信号に第1の論理レベルを保持させ、前記第2のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られたときに前記プリスケーラに第2の分周比を選択させるように、前記分周比制御事前信号を前記プリスケーラの出力に同期して第2の論理レベルに変化させた後、前記第1のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られたときに前記プリスケーラに再び第1の分周比を選択させるように、前記分周比制御事前信号を第1の論理レベルに前記プリスケーラの出力に同期して戻すためのモード制御回路と、前記第1および第2のプログラマブルカウンタへ与える分周比データを出力する分周比制御回路とを備え、前記第1のプログラマブルカウンタのキャリー出力またはこれを伸長した信号を前記入力信号の分周結果として出力するパルススワロー方式可変分周器であり、従来と同等の消費電力でより高速な分周動作を実現する、あるいは、従来よりも少ない消費電力で従来と同等速度の分周動作を実現するという作用を有する。
請求項5に記載の発明は、第1の入力端に信号が入力されるとともに、第2の入力端に第1の分周比制御信号が入力され、第3の入力端に第2の分周比制御信号が入力され、前記第2の入力端に与えられる第1の分周比制御信号および前記第3の入力端に与えられる第2の分周比制御信号により3通りの分周比のうちのいずれかの分周比で入力信号を分周するためのプリスケーラと、前記プリスケーラの出力に同期して動作する第1,第2および第3のプログラマブルカウンタと、第1の入力端に第1の分周比制御事前信号が入力され、第2の入力端に与えられる前記プリスケーラの出力に同期して前記第1の分周比制御信号を出力する第1の記憶回路と、第1の入力端に第2の分周比制御事前信号が入力され、第2の入力端に与えられる前記プリスケーラの出力に同期して前記第2の分周比制御信号を出力する第2の記憶回路と、前記プリスケーラに当初は第1の分周比を選択させるように、前記第1の分周比制御事前信号に第1の論理レベルを保持させ、前記第2の分周比制御事前信号に第3の論理レベルを保持させ、前記第3のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られるよりもプリスケーラ出力の1周期分だけ遅らせたときに前記プリスケーラに第2の分周比を選択させるように、前記第1の分周比制御事前信号を前記プリスケーラの出力に同期して第2の論理レベルに変化させた後、さらに、前記第2のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られるよりもプリスケーラ出力の1周期分だけ遅らせたときに前記プリスケーラに第3の分周比を選択させるように、前記第2の分周比制御事前信号を前記プリスケーラの出力に同期して第4の論理レベルに変化させた後、前記第1のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られるよりもプリスケーラ出力の1周期分だけ遅らせたときに前記プリスケーラに再び第1の分周比を選択させるように、前記第1の分周比制御事前信号を第1の論理レベルにかつ前記第2の分周比制御事前信号を第3の論理レベルに前記プリスケーラの出力に同期して戻すためのモード制御回路と、前記第1,第2および第3のプログラマブルカウンタへ与える分周比データを出力する分周比制御回路とを備え、前記第1のプログラマブルカウンタのキャリー出力またはこれを伸長した信号を前記入力信号の分周結果として出力するパルススワロー方式可変分周器であり、従来と同等の消費電力でより高速な分周動作を実現する、あるいは、従来よりも少ない消費電力で従来と同等速度の分周動作を実現するという作用を有する。
請求項6に記載の発明は、第1の入力端に信号が入力されるとともに、第2の入力端に第1の分周比制御信号が入力され、第3の入力端に第2の分周比制御信号が入力され、前記第2の入力端に与えられる第1の分周比制御信号および前記第3の入力端に与えられる第2の分周比制御信号により3通りの分周比のうちのいずれかの分周比で入力信号を分周するためのプリスケーラと、前記プリスケーラの出力に同期して動作する第1,第2および第3のプログラマブルカウンタと、第1の入力端に第1の分周比制御事前信号が入力され、第2の入力端に与えられる前記プリスケーラの出力に同期して前記第1の分周比制御信号を出力する第1の記憶回路と、第1の入力端に第2の分周比制御事前信号が入力され、第2の入力端に与えられる前記プリスケーラの出力に同期して前記第2の分周比制御信号を出力する第2の記憶回路と、前記プリスケーラに当初は第1の分周比を選択させるように、前記第1の分周比制御事前信号に第1の論理レベルを保持させ、前記第2の分周比制御事前信号に第3の論理レベルを保持させ、前記第3のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られたときに前記プリスケーラに第2の分周比を選択させるように、前記第1の分周比制御事前信号を前記プリスケーラの出力に同期して第2の論理レベルに変化させた後、さらに、前記第2のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られたときに前記プリスケーラに第3の分周比を選択させるように、前記第2の分周比制御事前信号を前記プリスケーラの出力に同期して第4の論理レベルに変化させた後、前記第1のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られたときに前記プリスケーラに再び第1の分周比を選択させるように、前記第1の分周比制御事前信号を第1の論理レベルにかつ前記第2の分周比制御事前信号を第3の論理レベルに前記プリスケーラの出力に同期して戻すためのモード制御回路と、前記第1,第2および第3のプログラマブルカウンタへ与える分周比データを出力する分周比制御回路とを備え、前記第1のプログラマブルカウンタのキャリー出力またはこれを伸長した信号を前記入力信号の分周結果として出力するパルススワロー方式可変分周器であり、従来と同等の消費電力でより高速な分周動作を実現する、あるいは、従来よりも少ない消費電力で従来と同等速度の分周動作を実現するという作用を有する。
請求項7に記載の発明は、第1の入力端に信号が入力されるとともに、第2の入力端に第1の分周比制御信号が入力され、第3の入力端に第2の分周比制御信号が入力され、前記第2の入力端に与えられる第1の分周比制御信号および前記第3の入力端に与えられる第2の分周比制御信号により3通りの分周比のうちのいずれかの分周比で入力信号を分周するためのプリスケーラと、前記プリスケーラの出力に同期して動作する第1,第2および第3のプログラマブルカウンタと、第1の入力端に第1の分周比制御事前信号が入力され、第2の入力端に与えられる前記プリスケーラの出力を反転させた信号に同期して前記第1の分周比制御信号を出力する第1の記憶回路と、第1の入力端に第2の分周比制御事前信号が入力され、第2の入力端に与えられる前記プリスケーラの出力を反転させた信号に同期して前記第2の分周比制御信号を出力する第2の記憶回路と、前記プリスケーラに当初は第1の分周比を選択させるように、前記第1の分周比制御事前信号に第1の論理レベルを保持させ、前記第2の分周比制御事前信号に第3の論理レベルを保持させ、前記第3のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られるよりもプリスケーラ出力の1周期分だけ遅らせたときに前記プリスケーラに第2の分周比を選択させるように、前記第1の分周比制御事前信号を前記プリスケーラの出力に同期して第2の論理レベルに変化させた後、さらに、前記第2のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られるよりもプリスケーラ出力の1周期分だけ遅らせたときに前記プリスケーラに第3の分周比を選択させるように、前記第2の分周比制御事前信号を前記プリスケーラの出力に同期して第4の論理レベルに変化させた後、前記第1のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られるよりもプリスケーラ出力の1周期分だけ遅らせたときに前記プリスケーラに再び第1の分周比を選択させるように、前記第1の分周比制御事前信号を第1の論理レベルにかつ前記第2の分周比制御事前信号を第3の論理レベルに前記プリスケーラの出力に同期して戻すためのモード制御回路と、前記第1,第2および第3のプログラマブルカウンタへ与える分周比データを出力する分周比制御回路とを備え、前記第1のプログラマブルカウンタのキャリー出力またはこれを伸長した信号を前記入力信号の分周結果として出力するパルススワロー方式可変分周器であり、従来と同等の消費電力でより高速な分周動作を実現する、あるいは、従来よりも少ない消費電力で従来と同等速度の分周動作を実現するという作用を有する。
請求項8に記載の発明は、第1の入力端に信号が入力されるとともに、第2の入力端に第1の分周比制御信号が入力され、第3の入力端に第2の分周比制御信号が入力され、前記第2の入力端に与えられる第1の分周比制御信号および前記第3の入力端に与えられる第2の分周比制御信号により3通りの分周比のうちのいずれかの分周比で入力信号を分周するためのプリスケーラと、前記プリスケーラの出力に同期して動作する第1,第2および第3のプログラマブルカウンタと、第1の入力端に第1の分周比制御事前信号が入力され、第2の入力端に与えられる前記プリスケーラの出力を反転させた信号に同期して前記第1の分周比制御信号を出力する第1の記憶回路と、第1の入力端に第2の分周比制御事前信号が入力され、第2の入力端に与えられる前記プリスケーラの出力を反転させた信号に同期して前記第2の分周比制御信号を出力する第2の記憶回路と、前記プリスケーラに当初は第1の分周比を選択させるように、前記第1の分周比制御事前信号に第1の論理レベルを保持させ、前記第2の分周比制御事前信号に第3の論理レベルを保持させ、前記第3のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られたときに前記プリスケーラに第2の分周比を選択させるように、前記第1の分周比制御事前信号を前記プリスケーラの出力に同期して第2の論理レベルに変化させた後、さらに、前記第2のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られたときに前記プリスケーラに第3の分周比を選択させるように、前記第2の分周比制御事前信号を前記プリスケーラの出力に同期して第4の論理レベルに変化させた後、前記第1のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られたときに前記プリスケーラに再び第1の分周比を選択させるように、前記第1の分周比制御事前信号を第1の論理レベルにかつ前記第2の分周比制御事前信号を第3の論理レベルに前記プリスケーラの出力に同期して戻すためのモード制御回路と、前記第1,第2および第3のプログラマブルカウンタへ与える分周比データを出力する分周比制御回路とを備え、前記第1のプログラマブルカウンタのキャリー出力またはこれを伸長した信号を前記入力信号の分周結果として出力するパルススワロー方式可変分周器であり、従来と同等の消費電力でより高速な分周動作を実現する、あるいは、従来よりも少ない消費電力で従来と同等速度の分周動作を実現するという作用を有する。
請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれかに記載のパルススワロー方式可変分周器を周波数シンセサイザ装置に備えるようにしたものであり、周波数シンセサイザの消費電流が少なくなり、電池で動作させる用途では動作時間を長くすることができる。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の周波数シンセサイザ装置を無線機に備えるようにしたものであり、間欠受信時の平均消費電力が少なくなり待ち受け時間を長くすることができる。
本発明は、プリスケーラと、プリスケーラの出力信号を分周するプログラマブルカウンタと、プログラマブルカウンタの出力(あるいは、プログラマブルカウンタの出力およびプログラマブルカウンタに与えられる初期値データ)を得て分周比制御事前信号を発生するモード制御回路と、プリスケーラの出力信号の立上りあるいは立下りで駆動される記憶回路とを備えたパルススワロー方式可変分周器において、モード制御回路が出力する分周比制御事前信号をフリップフロップ回路で記憶することにより、信号遅延経路を分割することができるので、プリスケーラへの、従来より高速な入力信号に対して消費電量を増加させることなく、あるいは、従来と同等速度の入力信号に対して従来より少ない消費電力で、正常に動作させることができるという効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図18を参照しながら詳細に説明する。なお、図19と図21に示す従来例における部材と同一の部材については、同一の符号を付すことで詳細な説明は省略する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態は、2モジュラスプリスケーラの出力信号の立上りによりストローブされるFFで、モード制御回路が出力する分周比制御事前信号を記憶し、そのFFの出力をプリスケーラの分周比制御信号とするパルススワロー方式可変分周器を用いた周波数シンセサイザ装置である。
図1は、本発明の第1の実施の形態における可変分周器を用いた周波数シンセサイザ装置の構成図である。図1において、モード制御回路500は、プリスケーラ1の分周比を決定する分周比制御信号を事前に出力する回路である。FF50は、モード制御回路500が出力する分周比制御事前信号を、プリスケーラの出力信号の立上りに同期して、記憶する回路である。
本発明の第1の実施の形態における可変分周器は、FF50を備えている点で、図19に示した従来例とは異なっている。
以下、上記のように構成された本発明の第1の実施の形態における周波数シンセサイザ装置の動作について、図9のタイミングチャートを用いて説明する。FF50が設けられているために、従来例のタイミングチャート図27の場合よりも1だけ早いカウント値で位相比較器に与える信号FDIV信号が立ちあがっている。このような可変分周器の動作遅延限界のうち、従来の可変分周器と異なるのは、外部帰還モード制御信号に関するものであり、2つある。すなわち、FF50のデータセットアップタイムTsetup(DFF50)と、FF50の伝搬遅延時間Tpd(DFF50)であり、これらを用いれば、条件11として、次式(数6)を、条件111として、次式(数7)を満たす必要がある。
Figure 2005277875
Figure 2005277875
条件11,111は、明らかに、従来例における条件3よりも緩和されていることが分かる。緩和の度合い(遅延余裕の増大量)は、(数8)に示す削減量11,(数9)に示す削減量111のように、削減量11は、
Figure 2005277875
削減量111は、
Figure 2005277875
であり、絶対値として、遅延が少なくなっている(1ゲートあたりの遅延が同等であるとの前提のもと)ことがわかる。さらに、注目すべき点は、従来例における条件3では、限界遅延が7×Trf clockであったのに対し、本実施の形態の条件11では、限界遅延そのものが8×Trf clockに緩和されていることである。
なお、図10は、位相比較器へ与える信号を1カウント値だけ遅らせる構成とした場合のタイミングチャートである。
このような可変分周器を周波数シンセサイザに使用した場合は、周波数シンセサイザの消費電流が少なくなり(FF50の消費電流が、ごく僅かであるとの前提のもと)、電池で動作させる用途では動作時間を長くすることができる。さらに、このような周波数シンセサイザを無線機で使用した場合は、間欠受信時の平均消費電力が少なくなり待ち受け時間を長くすることができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態は、分周比制御回路の出力信号がゼロである場合を検出して、プログラマブルカウンタがゼロに達する以前にモード制御回路が分周比制御事前信号を遷移させ、2モジュラスプリスケーラの出力信号の立上りによりストローブされるFFで、モード制御回路が出力する分周比制御事前信号を記憶し、そのFFの出力をプリスケーラの分周比制御信号とするパルススワロー方式可変分周器を用いた周波数シンセサイザ装置である。
図2は、本発明の第2の実施の形態における可変分周器を用いた周波数シンセサイザ装置の構成図である。
本発明の第2の実施の形態における可変分周器2000は、分周比制御回路6の出力信号がモード制御回路500にも出力され、分周比制御回路6の出力信号がゼロである場合を検出できる点で、図1に示した第1の実施の形態とは異なっている。図11に、タイミングチャートを示す。
このような可変分周器を周波数シンセサイザに使用した場合は、周波数シンセサイザの消費電流が少なくなり、電池で動作させる用途では動作時間を長くすることができる。さらに、このような周波数シンセサイザを無線機で使用した場合は、間欠受信時の平均消費電力が少なくなり待ち受け時間を長くすることができる。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態は、2モジュラスプリスケーラの出力信号の立下りによりストローブされるFFで、モード制御回路が出力する分周比制御事前信号を記憶し、そのFFの出力をプリスケーラの分周比制御信号とするパルススワロー方式可変分周器を用いた周波数シンセサイザ装置である。
図3は、本発明の第3の実施の形態における可変分周器を用いた周波数シンセサイザ装置の構成図である。
本発明の第3の実施の形態における可変分周器2000は、図1に示した第1の実施の形態におけるFF50の代わりにプリスケーラ1の出力信号の立下りによりストローブされるFF60を設けたものであり、FF60がプリスケーラ1の出力信号の立下りに同期してストローブされる点で、図1に示した第1の実施の形態とは異なっている。
図12にタイミングチャートを示す。なお、図13は、位相比較器へ与える信号を1カウント値だけ遅らせる構成とした場合のタイミングチャートである。
このような可変分周器を周波数シンセサイザに使用した場合は、周波数シンセサイザの消費電流が少なくなり、電池で動作させる用途では動作時間を長くすることができる。さらに、このような周波数シンセサイザを無線機で使用した場合は、間欠受信時の平均消費電力が少なくなり待ち受け時間を長くすることができる。
(第4の実施の形態)
本発明の第4の実施の形態は、分周比制御回路の出力信号がゼロである場合を検出して、プログラマブルカウンタがゼロに達する以前にモード制御回路が分周比制御事前信号を遷移させ、2モジュラスプリスケーラの出力信号の立下りによりストローブされるFFで、モード制御回路が出力する分周比制御事前信号を記憶し、そのFFの出力をプリスケーラの分周比制御信号とするパルススワロー方式可変分周器を用いた周波数シンセサイザ装置である。
図4は、本発明の第4の実施の形態における可変分周器を用いた周波数シンセサイザ装置の構成図である。
本発明の第4の実施の形態における可変分周器2000は、FF60がプリスケーラの出力信号の立下りに同期してストローブされる点と、分周比制御回路6の出力信号がモード制御回路500にも出力され、分周比制御回路6の出力信号がゼロである場合を検出できる点で、図1に示した第1の実施の形態とは異なっている。図14に、タイミングチャートを示す。
このような可変分周器を周波数シンセサイザに使用した場合は、周波数シンセサイザの消費電流が少なくなり、電池で動作させる用途では動作時間を長くすることができる。さらに、このような周波数シンセサイザを無線機で使用した場合は、間欠受信時の平均消費電力が少なくなり待ち受け時間を長くすることができる。
(第5の実施の形態)
本発明の第5の実施の形態は、3モジュラスプリスケーラの出力信号の立上りによりストローブされるFFで、モード制御回路が出力する分周比制御事前信号を記憶し、そのFFの出力をプリスケーラの分周比制御信号とするパルススワロー方式可変分周器を用いた周波数シンセサイザ装置である。
図5は、本発明の第5の実施の形態における可変分周器を用いた周波数シンセサイザ装置の構成図である。
本発明の第5の実施の形態における可変分周器2000は、2ビットカウンタ(第3のプログラマブルカウンタ)であるBカウンタ4が追加され、およびFF50の代わりにFF51,52が追加されている点で、図1に示した第1の実施の形態とは異なっている。このような可変分周器2000の動作遅延限界のうち、従来の可変分周器と異なるのは、外部帰還モード制御信号に関するものであり、4つある。すなわち、
FF51のデータセットアップタイムTsetup(DFF51)と、
FF51の伝搬遅延時間Tpd(DFF51)と
FF52のデータセットアップタイムTsetup(DFF52)と、
FF52の伝搬遅延時間Tpd(DFF52)
であり、これらを用いれば、条件22として次式(数10)を、条件222として次式(数11)を満たす必要がある。同様に、条件33として次式(数12)を、条件333として次式(数13)を満たす必要がある。
Figure 2005277875
Figure 2005277875
Figure 2005277875
Figure 2005277875
これらの条件からも明らかなように、従来例における条件7よりも緩和されていることが分かる。緩和の度合い(遅延余裕の増大量)は、(数14)に示す削減量22,(数15)に示す削減量222,(数16)に示す削減量33,(数17)に示す削減量333のように、削減量22は、
Figure 2005277875
削減量222は、
Figure 2005277875
削減量33は、
Figure 2005277875
削減量333は、
Figure 2005277875
であり、絶対値として、遅延が少なくなっている(1ゲートあたりの遅延が同等であるとの前提のもと)ことがわかる。さらに、注目すべき点は、従来例における条件3では、限界遅延が11×Trf clockであったのに対し、本実施の形態の条件11では、限界遅延そのものが12×Trf clockに緩和されていることである。図15に、タイミングチャートを示す。
このような可変分周器を周波数シンセサイザに使用した場合は、周波数シンセサイザの消費電流が少なくなり(FF51および52の消費電流が、ごく僅かであるとの前提のもと)、電池で動作させる用途では動作時間を長くすることができる。さらに、このような周波数シンセサイザを無線機で使用した場合は、間欠受信時の平均消費電力が少なくなり待ち受け時間を長くすることができる。
(第6の実施の形態)
本発明の第6の実施の形態は、分周比制御回路の出力信号がゼロである場合を検出して、プログラマブルカウンタがゼロに達する以前にモード制御回路が分周比制御事前信号を遷移させ、3モジュラスプリスケーラの出力信号の立上りによりストローブされるFFで、モード制御回路が出力する分周比制御事前信号を記憶し、そのFFの出力をプリスケーラの分周比制御信号とするパルススワロー方式可変分周器を用いた周波数シンセサイザ装置である。
図6は、本発明の第6の実施の形態における可変分周器を用いた周波数シンセサイザ装置の構成図である。
本発明の第6の実施の形態における可変分周器2000は、FF51,52がプリスケーラの出力信号の立下りに同期してストローブされる点と、分周比制御回路6の出力信号がモード制御回路500にも出力され、分周比制御回路6の出力信号がゼロである場合を検出できる点で、図5に示した第5の実施の形態とは異なっている。図16に、タイミングチャートを示す。
このような可変分周器を周波数シンセサイザに使用した場合は、周波数シンセサイザの消費電流が少なくなり、電池で動作させる用途では動作時間を長くすることができる。さらに、このような周波数シンセサイザを無線機で使用した場合は、間欠受信時の平均消費電力が少なくなり待ち受け時間を長くすることができる。
(第7の実施の形態)
本発明の第7の実施の形態は、3モジュラスプリスケーラの出力信号の立下りによりストローブされるFFで、モード制御回路が出力する分周比制御事前信号を記憶し、そのFFの出力をプリスケーラの分周比制御信号とするパルススワロー方式可変分周器を用いた周波数シンセサイザ装置である。
図7は、本発明の第7の実施の形態における可変分周器を用いた周波数シンセサイザ装置の構成図である。
本発明の第7の実施の形態における可変分周器2000は、図5に示した第5の実施の形態におけるFF51,52の代わりにプリスケーラ1の出力信号の立下りによりストローブされるFF61,62を設けたものであり、FF61,62がプリスケーラ1の出力信号の立下りに同期してストローブされる点で、図5に示した第5の実施の形態とは異なっている。図17に、タイミングチャートを示す。
このような可変分周器を周波数シンセサイザに使用した場合は、周波数シンセサイザの消費電流が少なくなり、電池で動作させる用途では動作時間を長くすることができる。さらに、このような周波数シンセサイザを無線機で使用した場合は、間欠受信時の平均消費電力が少なくなり待ち受け時間を長くすることができる。
(第8の実施の形態)
本発明の第8の実施の形態は、分周比制御回路の出力信号がゼロである場合を検出して、プログラマブルカウンタがゼロに達する以前にモード制御回路が分周比制御事前信号を遷移させ、3モジュラスプリスケーラの出力信号の立下りによりストローブされるFFで、モード制御回路が出力する分周比制御事前信号を記憶し、そのFFの出力をプリスケーラの分周比制御信号とするパルススワロー方式可変分周器を用いた周波数シンセサイザ装置である。
図8は本発明の第8の実施の形態における可変分周器を用いた周波数シンセサイザ装置の構成図である。
本発明の第8の実施の形態における可変分周器は、FF61,62がプリスケーラの出力信号の立下りに同期してストローブされる点と、分周比制御回路6の出力信号がモード制御回路500にも出力され、分周比制御回路6の出力信号がゼロである場合を検出できる点で、図7に示した第7の実施の形態とは異なっている。図18に、タイミングチャートを示す。
このような可変分周器を周波数シンセサイザに使用した場合は、周波数シンセサイザの消費電流が少なくなり、電池で動作させる用途では動作時間を長くすることができる。さらに、このような周波数シンセサイザを無線機で使用した場合は、間欠受信時の平均消費電力が少なくなり待ち受け時間を長くすることができる。
本発明によれば、プリスケーラへの従来より高速な入力信号に対して消費電量を増加させることなく、あるいは、従来と同等速度の入力信号に対して従来より少ない消費電力で、正常に動作させることができるという効果が得られ、周波数シンセサイザ装置や無線機の分野に利用可能である。
本発明の第1の実施の形態における周波数シンセサイザ装置の構成図 本発明の第2の実施の形態における周波数シンセサイザ装置の構成図 本発明の第3の実施の形態における周波数シンセサイザ装置の構成図 本発明の第4の実施の形態における周波数シンセサイザ装置の構成図 本発明の第5の実施の形態における周波数シンセサイザ装置の構成図 本発明の第6の実施の形態における周波数シンセサイザ装置の構成図 本発明の第7の実施の形態における周波数シンセサイザ装置の構成図 本発明の第8の実施の形態における周波数シンセサイザ装置の構成図 本発明の第1の実施の形態における周波数シンセサイザ装置の動作を示すタイミングチャート 本発明の第1の実施の形態における周波数シンセサイザ装置の動作を示すタイミングチャート 本発明の第2の実施の形態における周波数シンセサイザ装置の動作を示すタイミングチャート 本発明の第3の実施の形態における周波数シンセサイザ装置の動作を示すタイミングチャート 本発明の第3の実施の形態における周波数シンセサイザ装置の動作を示すタイミングチャート 本発明の第4の実施の形態における周波数シンセサイザ装置の動作を示すタイミングチャート 本発明の第5の実施の形態における周波数シンセサイザ装置の動作を示すタイミングチャート 本発明の第6の実施の形態における周波数シンセサイザ装置の動作を示すタイミングチャート 本発明の第7の実施の形態における周波数シンセサイザ装置の動作を示すタイミングチャート 本発明の第8の実施の形態における周波数シンセサイザ装置の動作を示すタイミングチャート 2モジュラスプリスケーラを含む従来の周波数シンセサイザ装置の構成図 2モジュラスプリスケーラの構成図 3モジュラスプリスケーラを含む従来の周波数シンセサイザ装置の構成図 3モジュラスプリスケーラの構成図 2モジュラスプリスケーラの正常動作時の動作を示すタイミングチャート 2モジュラスプリスケーラの誤動作時の動作を示すタイミングチャート 2モジュラスプリスケーラの誤動作時の動作を示すタイミングチャート 2モジュラスプリスケーラを含む従来の周波数シンセサイザ装置の正常動作時の動作を示すタイミングチャート 2モジュラスプリスケーラを含む従来の周波数シンセサイザ装置の誤動作時の動作を示すタイミングチャート 2モジュラスプリスケーラを含む従来の周波数シンセサイザ装置の誤動作時の動作を示すタイミングチャート 3モジュラスプリスケーラを含む従来の周波数シンセサイザ装置の正常動作時の動作を示すタイミングチャート 3モジュラスプリスケーラを含む従来の周波数シンセサイザ装置の誤動作時の動作を示すタイミングチャート 3モジュラスプリスケーラを含む従来の周波数シンセサイザ装置の誤動作時の動作を示すタイミングチャート
符号の説明
1 プリスケーラ
2 Nカウンタ
3 Aカウンタ
4 Bカウンタ
6 分周比制御回路
101 電圧制御発振器
102 ループフィルタ
103 位相比較器
104 基準信号分周器
500 モード制御回路
2000 可変分周器

Claims (10)

  1. 第1の入力端に信号が入力されるとともに、第2の入力端に分周比制御信号が入力され、前記第2の入力端に与えられる分周比制御信号により2通りの分周比のうちのいずれかの分周比で入力信号を分周するためのプリスケーラと、
    前記プリスケーラの出力に同期して動作する第1および第2のプログラマブルカウンタと、
    第1の入力端に分周比制御事前信号が入力され、第2の入力端に与えられる前記プリスケーラの出力に同期して前記分周比制御信号を出力する記憶回路と、
    前記プリスケーラに当初は第1の分周比を選択させるように、前記分周比制御事前信号に第1の論理レベルを保持させ、前記第2のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られるよりもプリスケーラ出力の1周期分だけ遅らせたときに前記プリスケーラに第2の分周比を選択させるように、前記分周比制御事前信号を前記プリスケーラの出力に同期して第2の論理レベルに変化させた後、前記第1のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られるよりもプリスケーラ出力の1周期分だけ遅らせたときに前記プリスケーラに再び第1の分周比を選択させるように、前記分周比制御事前信号を第1の論理レベルに前記プリスケーラの出力に同期して戻すためのモード制御回路と、
    前記第1および第2のプログラマブルカウンタへ与える分周比データを出力する分周比制御回路とを備え、
    前記第1のプログラマブルカウンタのキャリー出力またはこれを伸長した信号を前記入力信号の分周結果として出力することを特徴とするパルススワロー方式可変分周器。
  2. 第1の入力端に信号が入力されるとともに、第2の入力端に分周比制御信号が入力され、前記第2の入力端に与えられる分周比制御信号により2通りの分周比のうちのいずれかの分周比で入力信号を分周するためのプリスケーラと、
    前記プリスケーラの出力に同期して動作する第1および第2のプログラマブルカウンタと、
    第1の入力端に分周比制御事前信号が入力され、第2の入力端に与えられる前記プリスケーラの出力に同期して前記分周比制御信号を出力する記憶回路と、
    前記プリスケーラに当初は第1の分周比を選択させるように、前記分周比制御事前信号に第1の論理レベルを保持させ、前記第2のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られたときに前記プリスケーラに第2の分周比を選択させるように、前記分周比制御事前信号を前記プリスケーラの出力に同期して第2の論理レベルに変化させた後、前記第1のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られたときに前記プリスケーラに再び第1の分周比を選択させるように、前記分周比制御事前信号を第1の論理レベルに前記プリスケーラの出力に同期して戻すためのモード制御回路と、
    前記第1および第2のプログラマブルカウンタへ与える分周比データを出力する分周比制御回路とを備え、
    前記第1のプログラマブルカウンタのキャリー出力またはこれを伸長した信号を前記入力信号の分周結果として出力することを特徴とするパルススワロー方式可変分周器。
  3. 第1の入力端に信号が入力されるとともに、第2の入力端に分周比制御信号が入力され、前記第2の入力端に与えられる分周比制御信号により2通りの分周比のうちのいずれかの分周比で入力信号を分周するためのプリスケーラと、
    前記プリスケーラの出力に同期して動作する第1および第2のプログラマブルカウンタと、
    第1の入力端に分周比制御事前信号が入力され、第2の入力端に与えられる前記プリスケーラの出力を反転させた信号に同期して前記分周比制御信号を出力する記憶回路と、
    前記プリスケーラに当初は第1の分周比を選択させるように、前記分周比制御事前信号に第1の論理レベルを保持させ、前記第2のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られるよりもプリスケーラ出力の1周期分だけ遅らせたときに前記プリスケーラに第2の分周比を選択させるように、前記分周比制御事前信号を前記プリスケーラの出力に同期して第2の論理レベルに変化させた後、前記第1のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られるよりもプリスケーラ出力の1周期分だけ遅らせたときに前記プリスケーラに再び第1の分周比を選択させるように、前記分周比制御事前信号を第1の論理レベルに前記プリスケーラの出力に同期して戻すためのモード制御回路と、
    前記第1および第2のプログラマブルカウンタへ与える分周比データを出力する分周比制御回路とを備え、
    前記第1のプログラマブルカウンタのキャリー出力またはこれを伸長した信号を前記入力信号の分周結果として出力することを特徴とするパルススワロー方式可変分周器。
  4. 第1の入力端に信号が入力されるとともに、第2の入力端に分周比制御信号が入力され、前記第2の入力端に与えられる分周比制御信号により2通りの分周比のうちのいずれかの分周比で入力信号を分周するためのプリスケーラと、
    前記プリスケーラの出力に同期して動作する第1および第2のプログラマブルカウンタと、
    第1の入力端に分周比制御事前信号が入力され、第2の入力端に与えられる前記プリスケーラの出力を反転させた信号に同期して前記分周比制御信号を出力する記憶回路と、
    前記プリスケーラに当初は第1の分周比を選択させるように、前記分周比制御事前信号に第1の論理レベルを保持させ、前記第2のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られたときに前記プリスケーラに第2の分周比を選択させるように、前記分周比制御事前信号を前記プリスケーラの出力に同期して第2の論理レベルに変化させた後、前記第1のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られたときに前記プリスケーラに再び第1の分周比を選択させるように、前記分周比制御事前信号を第1の論理レベルに前記プリスケーラの出力に同期して戻すためのモード制御回路と、
    前記第1および第2のプログラマブルカウンタへ与える分周比データを出力する分周比制御回路とを備え、
    前記第1のプログラマブルカウンタのキャリー出力またはこれを伸長した信号を前記入力信号の分周結果として出力することを特徴とするパルススワロー方式可変分周器。
  5. 第1の入力端に信号が入力されるとともに、第2の入力端に第1の分周比制御信号が入力され、第3の入力端に第2の分周比制御信号が入力され、前記第2の入力端に与えられる第1の分周比制御信号および前記第3の入力端に与えられる第2の分周比制御信号により3通りの分周比のうちのいずれかの分周比で入力信号を分周するためのプリスケーラと、
    前記プリスケーラの出力に同期して動作する第1,第2および第3のプログラマブルカウンタと、
    第1の入力端に第1の分周比制御事前信号が入力され、第2の入力端に与えられる前記プリスケーラの出力に同期して前記第1の分周比制御信号を出力する第1の記憶回路と、
    第1の入力端に第2の分周比制御事前信号が入力され、第2の入力端に与えられる前記プリスケーラの出力に同期して前記第2の分周比制御信号を出力する第2の記憶回路と、
    前記プリスケーラに当初は第1の分周比を選択させるように、前記第1の分周比制御事前信号に第1の論理レベルを保持させ、前記第2の分周比制御事前信号に第3の論理レベルを保持させ、前記第3のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られるよりもプリスケーラ出力の1周期分だけ遅らせたときに前記プリスケーラに第2の分周比を選択させるように、前記第1の分周比制御事前信号を前記プリスケーラの出力に同期して第2の論理レベルに変化させた後、さらに、
    前記第2のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られるよりもプリスケーラ出力の1周期分だけ遅らせたときに前記プリスケーラに第3の分周比を選択させるように、前記第2の分周比制御事前信号を前記プリスケーラの出力に同期して第4の論理レベルに変化させた後、前記第1のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られるよりもプリスケーラ出力の1周期分だけ遅らせたときに前記プリスケーラに再び第1の分周比を選択させるように、前記第1の分周比制御事前信号を第1の論理レベルにかつ前記第2の分周比制御事前信号を第3の論理レベルに前記プリスケーラの出力に同期して戻すためのモード制御回路と、
    前記第1、第2および第3のプログラマブルカウンタへ与える分周比データを出力する分周比制御回路とを備え、
    前記第1のプログラマブルカウンタのキャリー出力またはこれを伸長した信号を前記入力信号の分周結果として出力することを特徴とするパルススワロー方式可変分周器。
  6. 第1の入力端に信号が入力されるとともに、第2の入力端に第1の分周比制御信号が入力され、第3の入力端に第2の分周比制御信号が入力され、前記第2の入力端に与えられる第1の分周比制御信号および前記第3の入力端に与えられる第2の分周比制御信号により3通りの分周比のうちのいずれかの分周比で入力信号を分周するためのプリスケーラと、
    前記プリスケーラの出力に同期して動作する第1,第2および第3のプログラマブルカウンタと、
    第1の入力端に第1の分周比制御事前信号が入力され、第2の入力端に与えられる前記プリスケーラの出力に同期して前記第1の分周比制御信号を出力する第1の記憶回路と、
    第1の入力端に第2の分周比制御事前信号が入力され、第2の入力端に与えられる前記プリスケーラの出力に同期して前記第2の分周比制御信号を出力する第2の記憶回路と、
    前記プリスケーラに当初は第1の分周比を選択させるように、前記第1の分周比制御事前信号に第1の論理レベルを保持させ、前記第2の分周比制御事前信号に第3の論理レベルを保持させ、前記第3のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られたときに前記プリスケーラに第2の分周比を選択させるように、前記第1の分周比制御事前信号を前記プリスケーラの出力に同期して第2の論理レベルに変化させた後、さらに、前記第2のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られたときに前記プリスケーラに第3の分周比を選択させるように、前記第2の分周比制御事前信号を前記プリスケーラの出力に同期して第4の論理レベルに変化させた後、前記第1のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られたときに前記プリスケーラに再び第1の分周比を選択させるように、前記第1の分周比制御事前信号を第1の論理レベルにかつ前記第2の分周比制御事前信号を第3の論理レベルに前記プリスケーラの出力に同期して戻すためのモード制御回路と、
    前記第1、第2および第3のプログラマブルカウンタへ与える分周比データを出力する分周比制御回路とを備え、
    前記第1のプログラマブルカウンタのキャリー出力またはこれを伸長した信号を前記入力信号の分周結果として出力することを特徴とするパルススワロー方式可変分周器。
  7. 第1の入力端に信号が入力されるとともに、第2の入力端に第1の分周比制御信号が入力され、第3の入力端に第2の分周比制御信号が入力され、前記第2の入力端に与えられる第1の分周比制御信号および前記第3の入力端に与えられる第2の分周比制御信号により3通りの分周比のうちのいずれかの分周比で入力信号を分周するためのプリスケーラと、
    前記プリスケーラの出力に同期して動作する第1,第2および第3のプログラマブルカウンタと、
    第1の入力端に第1の分周比制御事前信号が入力され、第2の入力端に与えられる前記プリスケーラの出力を反転させた信号に同期して前記第1の分周比制御信号を出力する第1の記憶回路と、
    第1の入力端に第2の分周比制御事前信号が入力され、第2の入力端に与えられる前記プリスケーラの出力を反転させた信号に同期して前記第2の分周比制御信号を出力する第2の記憶回路と、
    前記プリスケーラに当初は第1の分周比を選択させるように、前記第1の分周比制御事前信号に第1の論理レベルを保持させ、前記第2の分周比制御事前信号に第3の論理レベルを保持させ、前記第3のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られるよりもプリスケーラ出力の1周期分だけ遅らせたときに前記プリスケーラに第2の分周比を選択させるように、前記第1の分周比制御事前信号を前記プリスケーラの出力に同期して第2の論理レベルに変化させた後、さらに、前記第2のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られるよりもプリスケーラ出力の1周期分だけ遅らせたときに前記プリスケーラに第3の分周比を選択させるように、前記第2の分周比制御事前信号を前記プリスケーラの出力に同期して第4の論理レベルに変化させた後、前記第1のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られるよりもプリスケーラ出力の1周期分だけ遅らせたときに前記プリスケーラに再び第1の分周比を選択させるように、前記第1の分周比制御事前信号を第1の論理レベルにかつ前記第2の分周比制御事前信号を第3の論理レベルに前記プリスケーラの出力に同期して戻すためのモード制御回路と、
    前記第1,第2および第3のプログラマブルカウンタへ与える分周比データを出力する分周比制御回路とを備え、
    前記第1のプログラマブルカウンタのキャリー出力またはこれを伸長した信号を前記入力信号の分周結果として出力することを特徴とするパルススワロー方式可変分周器。
  8. 第1の入力端に信号が入力されるとともに、第2の入力端に第1の分周比制御信号が入力され、第3の入力端に第2の分周比制御信号が入力され、前記第2の入力端に与えられる第1の分周比制御信号および前記第3の入力端に与えられる第2の分周比制御信号により3通りの分周比のうちのいずれかの分周比で入力信号を分周するためのプリスケーラと、
    前記プリスケーラの出力に同期して動作する第1,第2および第3のプログラマブルカウンタと、
    第1の入力端に第1の分周比制御事前信号が入力され、第2の入力端に与えられる前記プリスケーラの出力を反転させた信号に同期して前記第1の分周比制御信号を出力する第1の記憶回路と、
    第1の入力端に第2の分周比制御事前信号が入力され、第2の入力端に与えられる前記プリスケーラの出力を反転させた信号に同期して前記第2の分周比制御信号を出力する第2の記憶回路と、
    前記プリスケーラに当初は第1の分周比を選択させるように、前記第1の分周比制御事前信号に第1の論理レベルを保持させ、前記第2の分周比制御事前信号に第3の論理レベルを保持させ、前記第3のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られたときに前記プリスケーラに第2の分周比を選択させるように、前記第1の分周比制御事前信号を前記プリスケーラの出力に同期して第2の論理レベルに変化させた後、さらに、前記第2のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られたときに前記プリスケーラに第3の分周比を選択させるように、前記第2の分周比制御事前信号を前記プリスケーラの出力に同期して第4の論理レベルに変化させた後、前記第1のプログラマブルカウンタのキャリー出力が得られたときに前記プリスケーラに再び第1の分周比を選択させるように、前記第1の分周比制御事前信号を第1の論理レベルにかつ前記第2の分周比制御事前信号を第3の論理レベルに前記プリスケーラの出力に同期して戻すためのモード制御回路と、
    前記第1,第2および第3のプログラマブルカウンタへ与える分周比データを出力する分周比制御回路とを備え、
    前記第1のプログラマブルカウンタのキャリー出力またはこれを伸長した信号を前記入力信号の分周結果として出力することを特徴とするパルススワロー方式可変分周器。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項記載のパルススワロー方式可変分周器を備えることを特徴とする周波数シンセサイザ装置。
  10. 請求項9に記載の周波数シンセサイザ装置を備えることを特徴とする無線機。
JP2004089331A 2004-03-25 2004-03-25 パルススワロー方式可変分周器,周波数シンセサイザ装置および無線機 Pending JP2005277875A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004089331A JP2005277875A (ja) 2004-03-25 2004-03-25 パルススワロー方式可変分周器,周波数シンセサイザ装置および無線機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004089331A JP2005277875A (ja) 2004-03-25 2004-03-25 パルススワロー方式可変分周器,周波数シンセサイザ装置および無線機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005277875A true JP2005277875A (ja) 2005-10-06

Family

ID=35177056

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004089331A Pending JP2005277875A (ja) 2004-03-25 2004-03-25 パルススワロー方式可変分周器,周波数シンセサイザ装置および無線機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005277875A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109167597A (zh) * 2018-09-10 2019-01-08 佛山科学技术学院 一种分频电路、分频装置及电子设备

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109167597A (zh) * 2018-09-10 2019-01-08 佛山科学技术学院 一种分频电路、分频装置及电子设备
CN109167597B (zh) * 2018-09-10 2023-09-01 佛山科学技术学院 一种分频电路、分频装置及电子设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6914460B1 (en) Counter-based clock doubler circuits and methods
US8299827B2 (en) High-speed frequency divider and a phase locked loop that uses the high-speed frequency divider
US9118333B1 (en) Self-adaptive multi-modulus dividers containing div2/3 cells therein
US8093930B2 (en) High frequency fractional-N divider
US7822168B2 (en) Frequency divider circuit
KR100975040B1 (ko) 프로그램 가능한 주파수 분주기 및 분주 방법
JP2014510439A (ja) オクターブ境界を越えて拡張された同期範囲を有する分周器
JP2003015762A (ja) クロック制御回路
CN111092617A (zh) 分频器电路
JPH10242843A (ja) デュアル・モジュラス・プリスケーラ
US6906571B1 (en) Counter-based phased clock generator circuits and methods
KR100671749B1 (ko) 클럭 분주기
US7881422B1 (en) Circuits and methods for dividing frequency by an odd value
KR20040053322A (ko) 프로그래밍 가능 분할기, 카운터 스테이지, 멀티모듈러스프리스케일러 및 출력 신호 생성 방법
US8253449B2 (en) Clock switch circuit and clock switch method of the same
US8466720B2 (en) Frequency division of an input clock signal
KR101406087B1 (ko) 분주기 및 분주기의 분주 방법
US8854101B2 (en) Adaptive clock generating apparatus and method thereof
JP2001136059A (ja) プリスケーラ及びpll回路
US9590637B1 (en) High-speed programmable frequency divider with 50% output duty cycle
US5969548A (en) Frequency divider with low power consumption
US7049864B2 (en) Apparatus and method for high frequency state machine divider with low power consumption
JP2005277875A (ja) パルススワロー方式可変分周器,周波数シンセサイザ装置および無線機
US8068576B2 (en) Counters and exemplary applications
US7459948B2 (en) Phase adjustment for a divider circuit