JP2005276952A - 二次元酸化物自然超格子を用いた熱電材料とその熱電特性の調整方法 - Google Patents

二次元酸化物自然超格子を用いた熱電材料とその熱電特性の調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】二次元酸化物自然超格子を用いた高効率熱電材料とその熱電特性の調整方法。
【解決手段】デラッフォサイト構造(CuAlO2など)を持つ二次元酸化物自然超格子を用い
て、二次元のフェルミ面をp型アクセプター及びn型ドナーをドープすることによって制御
する方法、及び、それによって生じる熱電性能指数ZTがその結果、熱電性能指数ZTが実用
的な値の1.0から最大で3.6を示すものが得られ、3を越える超高効率熱電材料の提供、及
びその熱電特性を調整することができる方法を提供する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、熱電材料、特に、CuAlO2などのデラッフォサイト構造を持つ二次元酸化物自
然超格子を用いた熱電材料とその熱電特性の調整方法に関する。
電気エネルギーを熱エネルギー(冷却)に変えるペルチエ効果や熱エネルギーを電気エ
ネルギーに変えるゼーベック効果は、PbTe,Bi2Te3などの物質で実現されている。熱電材
料は、高精度で、メカニズムが簡単であるという利点があるものの、現在までに実用化さ
れている熱電性能指数ZTが1を大きく越える超高効率熱電材料は存在せず、熱電効率が低
く高コストであることが大きな欠点となっている。
現実には、ペルチエ効果を利用した半導体デバイスの冷却や12〜16℃で冷却保存するワ
インセラーだけで実用化が行われている。冷蔵庫や冷凍庫の実用化に不可欠の熱電性能指
数ZTが3を越える超高効率熱電材料は存在せず、このような状況の中でZTが3を越える超高
効率熱電材料の開発が期待されている。
最近、Si/Ge超格子構造あるいはその合金体にドーパントを添加して不完全エピタキシ
ャル成長させたSiGe熱電材料においてZT=100が可能であることが特許文献1に開示され
ている。その他に、酸化物系熱電材料として、NaCoO2系(Na系)、Ca3Co4O9系(Ca系)、Zn
O-In2O3系、CuMO2(M=Al,In,Ga,Fe)で示されるデラッフォサイト構造の化合物などが知ら
れている。図1は、デラッフォサイト構造(CuAlO2)を持つ二次元酸化物自然超格子の結
晶構造の説明図である。二次元構造を持つAlO2層と、O-Cu-Oからなるダンベルを二次元的
に並べたO-Cu-O層とから構成されている。デラッフォサイト構造の酸化物は、層状構造を
有することを特徴とし、層に平行な方向と垂直な方向とで電気伝導度の異方性を生じる。
なお、透明で導電性を示すデラッフォサイト構造の酸化物の発明が特許出願されている
(特許文献2)が、デラッフォサイト構造の酸化物でこのような超高効率熱電材料の開発
の例はなく、ZTが3を越える超高効率熱電材料の実現は報告されていない。
特開2003-282977号公報 特開平11-278834号公報
熱電材料としての実用的なZTは1以上であるが、ZTが3を越える超高効率熱電材料が開発
されると、現在コンプレッサーによるフロンや天然ガスなどのガス媒体をベースとした冷
凍庫や冷蔵庫などの冷却システムに関する大きなブレークスルーとなり、地球温暖化問題
やエネルギー問題の解決に大きく寄与することができる。しかしながら、従来の熱電材料
では、このような要求を満たす高効率熱電材料の実現は難しく、限界に来ている。
本発明者らは、デラッフォサイト構造を持つ二次元酸化物自然超格子であるCuAlO2を用
いて、Cu又はAlを希土類金属(Sc,Y,La,Pr,Nd,Sm,Euなど)や遷移金属(Ti,V,Cr,Mn,Fe,Co,
Niなど)元素で置換した上で、さらにp型アクセプター及び/又はn型ドナーをドープする
ことによって、二次元のフェルミ面の形状を制御することを実現し、その結果、熱電性能
指数ZTが実用的な値の1.0から最大で3.6を示すものが得られ、3を越える超高効率熱電材
料を作成できることを見いだした。
デラッフォサイト構造を持つ二次元酸化物自然超格子とは、Cu又はAlを希土類金属(Sc,
Y, La, Pr, Nd, Sm, Euなど)や遷移金属(Ti, V, Cr, Mn, Fe, Co, Ni, Rhなど)、貴金
属(Cu, Ag)、IIIA族元素(Al, Ga, In, Tl)、あるいはIIB族元素(Zn, Cd)などで置
換した物質である。具体例としては、CuScO2、CuYO2、CuLaO2、CuPrO2、CuNdO2、CuSmO2
、CuEuO2、CuTiO2、CuVO2、CuCrO2、CuMnO2、CuFeO2、CuCoO2、CuNiO2、CuZnO2 、CuCdO
2 、CuRhO2、CuGaO2、CuInO2、CuTlO2、AgScO2、AgYO2、AgLaO2、AgPrO2、AgNdO2、AgSm
O2、AgEuO2、AgEuO2、AgTiO2、AgVO2、AgCrO2、AgMnO2、AgFeO2、AgCoO2、AgNiO2、AgZnO
2、AgCdO2、AgRhO2、AgAlO2、AgGaO2、AgInO2、AgTlO2、及びこれらの混晶、例えば、 C
u1-xNi xAlO2、 Cu Al1-xCd xOなどが挙げられる。以下は、デラッフォサイト構造を
持つ二次元酸化物自然超格子であるCuAlO2について主に説明するが、本発明は、CuAlO2
限らず、上記のとおりのデラッフォサイト構造の化合物すべてを対象とし得るものである
図1に示すように、CuAlO2は、二次元構造を持つAlO2層と、O-Cu-Oからなるダンベルを
二次元的に並べたO-Cu-O層とから構成され、その電子構造は、図2に示すように、AlO2
の大きなバンドギャップ(6eV)の中に、O-Cu-O層から構成されるバンド幅4eVのバンド
が挿入された構造をしており、3.5eVの直接型バンドギャップと1.8eVの間接型バンドギャ
ップで構成され、間接型のバンドギャップは可視光を吸収しないためCuAlO2は透明な半導
体である。
本発明者らは、CuAlO2のAl原子を二価のp型アクセプターであるBe, Mg,又はCaで置換
すると、(1)、図4に示すアクセプターの形成エネルギーとアクセプター準位の関係の
ように、それぞれ、価電子帯のトップから85meV、200meV、960meVのアクセプター準位
が形成され、p型となること、(2)、これらのキャリアは、O-Cu-O層から構成されるバ
ンド幅4eVの価電子帯のトップにドープされ、それらのp型アクセプターの濃度を変える
ことにより、半導体領域から不純物伝導を経由し、さらに半導体・金属転移を経て小さな
フェルミ面を持つ金属が形成されること、(3)、これらの物質は、図6に示すように、
アクセプター濃度が1at%程度のところで、フェルミ面における二つのホールポケットが
つながり、大きな状態密度が得られること、これによって約200KでZTが約1.0、300K〜500
KでのZT(最大値)が約3.6という大きな熱電特性が得られることを見いだした。
1at%程度のキャリアドーピングによって大きな熱電特性が実現する理由は、O-Cu-Oか
らなるダンベルを二次元的に並べたO-Cu-O層から構成される二次元のバンドが波数ベクト
ルに対して平坦なバンド構造となるため、1at%程度のキャリアドーピングに対してフェ
ルミ面の形状が大きく変化して、大きな熱電特性が得られることによると考えられる。
さらに、本CuAlO2は、バンドギャップの大きな二次元構造を持つAlO2層で挟まれた二次
元自然超格子となっており、3次元方向に熱を伝えにくいため大きな熱電特性が得られる
事が分かった。
そして、本発明者らは、さらに、CuAlO2の超高真空装置を用いた結晶成長中にCu又はAl
の蒸気圧を人為的に低下させることにより、結晶中にCu原子空孔や Al原子空孔を導入す
ることによっても低抵抗p型化が可能であり、大きな熱電特性を持つことを見いだした。
Cu原子空孔のアクセプター準位は価電子帯のトップから測って-300meVにあり、これを
ドープすればフェルミ準位が価電子帯の中でどんどん下がり、p型の透明金属を作ること
ができる。一方、Al原子空孔のアクセプター準位は、価電子帯のトップから測り、+671
m eVにあり、高濃度でドープすることにより、低抵抗p型化が可能となる。これらの金
属イオンの原子空孔の濃度を制御する事により、大きな熱電特性が得られることを見出し
た。このようにして、CuAlO2の薄膜では、p型のキャリア濃度を変えることにより、所望
の熱電特性をデザインに基づいて作製し、さらに超高効率の熱電材料を創製することがで
きる。
実験から、中性の原子空孔を生成するために必要な原子空孔生成エネルギーを測定した
結果、図3に示すように、Cu, Al, Oについて、それぞれ1.48eV, 10.43eV, 6.36eVが得
られ、Cu原子空孔が最も原子空孔生成エネルギーが小さいことが分かった。これにより、
p型ドーパントとして原子空孔を使う場合は、超高真空装置を用いた結晶成長中にCuの蒸
気圧を減圧して、Cu原子空孔を高濃度にドープすることが有効である事が分かった。
さらに、実験から、格子間位置に酸素原子を導入し低抵抗p型化を実現するために必要
な格子間位置酸素を生成するために必要な格子間位置酸素生成エネルギーを測定した結果
、Oについて、それぞれ0.08eVが得られ、格子間位置酸素が最も生成エネルギーが小さい
ことが分かった。これにより、p型ドーパントとして格子間位置酸素を使うことが結晶の
安定性や形態に最も良く、結晶成長中に酸素の蒸気圧を加圧して、格子間位置酸素を高濃
度にドープすることが低抵抗p型及び価電子制御に有効である事が分かった。
次に、CuAlO2の薄膜でのp型ドーパント濃度、キャリア濃度、熱電性能指数ZTの測定デ
ータを示す。その結果が表1及び表2に示されている。
Figure 2005276952
Figure 2005276952
本発明によれば、デラッフォサイト構造を持つ二次元酸化物自然超格子であるCuAlO2
を用いて、二次元のフェルミ面をp型アクセプター及び/又はn型ドナーをドープすること
によって制御し、それによって生じる熱電性能指数ZTが1.0から3.6の範囲のものが得られ
、課題であった3を越える超高効率熱電材料が実現した。
本発明では、p型及びn型ドーパントの濃度を制御したり、添加する遷移金属元素や希
土類金属元素の濃度を制御したりすることにより、熱エネルギーを電気エネルギーに変換
する場合のゼーベック係数や、電気エネルギーを冷却の熱エネルギーに変換する際のペル
チエ係数を目的とするデバイスのための条件を満たすように制御する事が可能となり、所
望の熱電特性になるように作製できる。
本発明の熱電材料の化合物は自然超格子構造をなす二次元層状物質であるため、キャリ
アをドープするドープ層とキャリアが結晶の中を走る伝導層を二次元的に区別することが
でき、変調ドーピングにより自然超格子を用いたドーピング層と伝導層の実空間での分離
が可能である。このため、ドーパントによる伝導層への不純物ポテンシャルによる摂動が
少なく、伝導性の確保がたやすい特徴がある。これにより二次元性を持つフェルミ面への
摂動を少なくし、フェルミ準位だけをシフトするように価電子制御することができ、その
ため大きな熱電効果を有する。
n型ドーパント及びp型ドーパントの少なくとも一方がドープされると、ドープされた
キャリアは幅の狭い不純物バンドに入るため、価電子帯や伝導帯の占有電子数を変えるこ
とができ、不純物バンドを形成しているp電子の価電子制御により、その熱電特性を調整
することができる。
本発明の高効率熱電材料特性の調整は、p型又はn型のキャリアの導入により、半導体
領域から金属領域への二次元のフェルミ面の形状を調整するとともに、添加された元素自
身により導入されたホール又は電子によるキャリア数の調整によってフェルミ面の形状を
制御することにより高効率熱電特性を大きく向上させることにより、所望の大きな熱電特
性を発現させることである。
また、添加された元素自身により導入されたホール又は電子によって、二次元のフェル
ミ面の形状を調整するとともに、ゼーベック係数の大きさと符号を制御することにより、
高効率熱電特性を大きく向上させる。
また、添加された元素自身により導入されたホール又は電子によって、二次元のフェル
ミ面の形状を調整するとともに、ゼーベック係数の大きさと符号を制御することにより、
元素の混晶によりバンドギャップの大きさを調整して光の透過特性を制御することにより
、所望の光フィルタ特性を有する高効率熱電特性を大きく向上させる。
本発明によるデラッフォサイト構造を持つ二次元酸化物自然超格子であるCuAlO2を用い
た高効率熱電材料の熱電特性の調整は、下記の方法により行う。
(1)n型ドーパント又はp型ドーパントの少なくとも一方を添加し、添加したドーパン
トの濃度を調整する。
(2)遷移金属又は希土類金属よりなる群から選ばれる少なくとも1種の元素を添加する
場合に、(A)添加した元素の濃度を調整するか、(B)少なくとも2種の元素の種類を
組み合わせる。Cu又はAlを遷移金属元素又は希土類金属で5at%程度以下置換する。ドー
ピング濃度が5at%を越えると遷移金属元素又は希土類金属元素の磁気モーメントが秩序
を形成するため、これらの元素の常磁性スピンエントロピーによる熱電効果への寄与が無
くなるためである。
前記(1)のアクセプター及び/又はドナーにより導入されたホール又は電子により、
二次元フェルミ面の形状を制御・調整することで、熱電特性を高効率化させることができ
る。また、 前記(A)の添加元素の濃度の調整、又は(B)の2種以上の元素の組合せ
を選択することによって、熱電特性を所望の大きさに調整することができる。
さらに、前記(2)において、2種以上の元素の組合せを選択することによって混晶を
形成し、ドーピングにより導入されたホール又は電子によって、熱電特性を制御すること
により、高効率熱電材料を作成することができる。
さらに、前記(2)において、2種以上の元素の組合せを選択することによっての混晶
を形成し、ドーピングにより導入されたホール又は電子によって、熱電特性を制御すると
共に、混晶によって光の透過特性を制御することにより、所望の光フィルタ特性を有する
熱電材料を創製することができる。
本物質の電子構造の特徴は、価電子帯のトップがO-Cu-Oからなるダンベルを二次元的に
並べた層から構成されてできた反結合状態になっていることと、二次元のO-Cu-Oダンベル
層を特色とする平坦なバンド構造を反映し、価電子帯トップが鋭い立ち上がりを示す状態
密度となっていることである。このため、本物質ではアクセプターをドープすることによ
りフェルミ準位を低エネルギー側に下げるとホールが結晶にドープされ、反結合状態の電
子が抜けて、結晶が安定化する。このことは、デラッフォサイト構造(CuAlO2など図1)
の物質では低抵抗p型化が容易である事を示しており、現実にホールをドープすると絶縁
体-半導体-金属と転移し、p型の価電子制御が容易であることが明らかになった。
図4は、下記の物質で測定した形成エネルギーの電子の化学ポテンシャル依存性である
が、二価のp型アクセプターであるBe, Mg,又はCaをAl原子位置にドープするとそれぞれ
、価電子帯のトップから85meV、200meV、960meVのアクセプター準位が形成され、p型
となる。これらのキャリアは、O-Cu-O層から構成されるバンド幅4eVの価電子帯のトップ
にドープされ、それらの濃度を変えることにより、半導体領域から不純物伝導を経由し、
さらに半導体・金属転移を経て小さなフェルミ面を持つ金属が形成される。
アクセプターとなるBe,Mg,Caなどの金属イオンの濃度を制御する事により、フェルミ面
を制御して、大きな熱電特性が得られる。測定した電子の化学ポテンシャル(フェルミ準
位)の関数としてのBe, Mg及び Caアクセプター原子の異なる荷電状態に於ける形成エネ
ルギー(自由エネルギー)をみると、上記のことが裏付けられ、アクセプター原子を用い
た低抵抗p型化には、Be原子アクセプターの導入が最適であることが分かる。
このようなデラッフォサイト構造を持つ二次元酸化物自然超格子であるCuAlO2をもつ構
造の薄膜を成膜するには、例えばMBE法を使用する。図5に、MBE法に用いる装置の概略図
を示すように、1.83×10-6Pa程度の超高真空を維持できるチャンバー1内の基板ホルダー
4に、例えば、サファイアなどからなる基板上にCuAlO2などのデラッフォサイト構造をも
つ化合物を成長させる基板5を設置し、ヒータ7により基板5を加熱できるようになって
いる。
そして、基板ホルダー4に保持される基板5と対向するように、成長する化合物を構成
する元素の材料(ソース源)Alを入れたセル2a、Cuなどの元素を入れたセル(1個しか
示されていないが、2種類以上の元素を添加して混晶を形成させる場合は、2個以上設け
られている)2b、p型ドーパントのBe, Mg, Caなどを入れたセル2c、n型ドーパントのC
, Si, Ge, Snなどを入れたセル2d、ラジカルOを発生させるRFラジカルセル3aが設けられ
ている。なお、Cu, Alなどの固体原料はこれらの金属の酸化物をセルに入れて原子状にす
ることもできる。
なお、固体(単体)を入れるセル2a〜2dは、図示されていないが、それぞれに設けら
れ、加熱により固体ソースを原子状にして蒸発させられる様になっており、ラジカルセル
3aは、図5に示されるように、RF(高周波)コイル8により活性化させている。なお、O
やp型及びn型ドーパント元素は分子ガスにマイクロ波領域の電磁波を照射することにより
原子状にすることもできる。
実施例1
上述のMBE法を用いてCuAlO2薄膜を成長させた。Cu,Al及びp型及びn型ドーパント材
料としては、純度99.99999%の固体ソースを原子状にし、また原子状のOをつくるため前
述のラジカルセルにより活性化して使用した。そして、CuAlO2を成長させながら、n型ド
ーパントのC,Si,Ge,Snを流量0.63×10-5Paで、さらにp型ドーパントである原子状のBe, M
g, Caを3.40×10-5Paで、また原子状のO元素を1.93×10-5Paで、同時にサファイヤ基板
5上に流しながら、350〜850℃で成長することにより、p型CuAlO2薄膜6を成長させた。
このようにして、Be,Mg,Ca及び格子間位置に酸素をドープさせたp型CuAlO2薄膜は、図
7に示されるように、p型キャリア濃度の関数として、約1at%のp型キャリア密度のと
ころで大きな熱電特性を示していることが分かる。
矢印の1at%近傍で熱電性能指数ZT約3の高効率熱電性を示す。比較のために、図8に
、p型Bi2Te3のデータ(ZT約1)を示したが、p型CuAlO2薄膜(ZT約3)は、p型Bi2Te3と比較
して約3倍の高効率を示すことが明らかになった。
本発明により、ZTが実用的な値の1.0から最大で3.6を示すものが得られ、3を越える超
高効率熱電材料が提供できるので、現在コンプレッサーによるフロンや天然ガスなどのガ
ス媒体をベースとした冷凍庫や冷蔵庫などの冷却システムなどに関する大きなブレークス
ルーとなり、地球温暖化問題やエネルギー問題の解決に大きく寄与することができる。こ
れにより、通常の冷蔵庫や冷凍機では騒音や振動を発生するため、静かな眠りを必要とす
る家庭や病院、またワインクーラーなどへの普及や応用が考えられる。また、熱エネルギ
ーを電気エネルギーに変換するゼーベック効果の利用が可能となる。二つの物質で作った
電線を二点でつなぎ、温度差をつけると大きな起電力が生じるため、例えば、自動車のエ
ンジン発熱やゴミなどの焼却の際に生じる廃熱を電気エネルギーに変換する事ができる。
超高効率の熱電効果により、熱発電が実用化する。
情報技術分野では、コンピュータなどの情報機器や光情報通信などのエレクトロニクス
やオプトエレクトロニクスにおいて、将来、洋服や腕時計などに組み込んだコンピュータ
などの電源として、体温と外気温度の間の温度差を利用した発電が必要となってくるが、
このようないつでもどこでも作動するコンピュータを利用したシステムの電源としての応
用が広がる。
デラッフォサイト構造を持つ二次元酸化物自然超格子CuAlO2の結晶構造の説明図である。 デラッフォサイト構造を持つ二次元酸化物自然超格子CuAlO2のバンド構造と電子状態密度の説明図である。 デラッフォサイト構造を持つ二次元酸化物自然超格子CuAlO2のCu及びAl原子空孔の形成エネルギーの、電子の化学ポテンシャル依存性とアクセプター不純物準位変化を示す図である。 デラッフォサイト構造(CuAlO2)を持つ二次元酸化物自然超格子のBe, Mg及びCaアクセプターの形成エネルギーの、電子の化学ポテンシャル依存性とBe, Mg及びCaアクセプター不純物準位変化を示す図である。 デラッフォサイト構造(CuAlO2)を持つ二次元酸化物自然超格子にアクセプターやドナーをドープした材料の結晶成長法(MBE法)を示す図である。 デラッフォサイト構造(CuAlO2)を持つ二次元酸化物自然超格子にアクセプターを僅かにドープした(1at%)場合のフェルミ面を示す図である。 デラッフォサイト構造(CuAlO2)を持つ二次元酸化物自然超格子にアクセプターをドープした場合の電気伝導度及び出力因子(Power Factor)のキャリア濃度依存性を示す図である。 従来の典型的なBi2Te3にアクセプターをドープした場合の電気伝導度及び出力因子(Power Factor)のキャリア濃度依存性を示す図である。
符号の説明
1 チャンバー
2a〜2,3a セル
5 基板
6 薄膜

Claims (14)

  1. デラッフォサイト構造を持つ二次元酸化物自然超格子を用いて、p型アクセプター及び/
    又はn型ドナーをドープすることによって半導体領域から金属領域へ転移した二次元のフ
    ェルミ面の形状を有することを特徴とする熱電材料。
  2. デラッフォサイト構造を持つ二次元酸化物自然超格子としてCuAlO2を用いて、二次元構造
    を持つAlO2層のAl原子を二価のp型アクセプター又は4価のn型ドナーで置換し、二次元
    の変調ドーピングによりO-Cu-Oからなるダンベル層にキャリアをドープしたことを特徴と
    する熱電材料。
  3. デラッフォサイト構造を持つ二次元酸化物自然超格子としてCuAlO2を用いて、Cu又はAlを
    遷移金属元素又は希土類金属で5at%以下置換し、p型アクセプター及び/又はn型ドナ
    ーをドープすることによって半導体領域から金属領域へ転移した二次元のフェルミ面の形
    状を有することを特徴とする熱電材料。
  4. デラッフォサイト構造を持つ二次元酸化物自然超格子としてCuAlO2を用いて、二次元構造
    を持つO-Cu-Oからなるダンベル層のCu原子を抜いてCu原子空孔を形成し、結晶にホールを
    ドープすることにより、Cu原子空孔濃度を調整したことを特徴とする熱電材料。
  5. デラッフォサイト構造を持つ二次元酸化物自然超格子としてCuAlO2を用いて、二次元構造
    を持つAlO2層のAl原子を抜いて、Al原子空孔を形成し、三価のp型アクセプターをドープ
    したことを特徴とする熱電材料。
  6. デラッフォサイト構造を持つ二次元酸化物自然超格子を用いて、格子間位置に酸素原子を
    導入して、p型にすることによって半導体領域から金属領域へ転移した二次元のフェルミ
    面の形状を有することを特徴とする熱電材料。
  7. 請求項1に記載の熱電材料の格子間位置に酸素原子を導入して、p型にすることによって
    半導体領域から金属領域へ転移した二次元のフェルミ面の形状を有することを特徴とする
    熱電材料。
  8. デラッフォサイト構造を持つ二次元酸化物自然超格子の結晶成長中にn型ドーパント又はp
    型ドーパントの少なくとも一方を添加することによって熱電材料を製造する際に、添加す
    るドーパントの濃度を調整することを特徴とする請求項1記載の熱電材料の熱電特性の調
    整方法。
  9. デラッフォサイト構造を持つ二次元酸化物自然超格子の結晶成長中にn型ドーパント又はp
    型ドーパントの少なくとも一方を添加し、さらに、遷移金属又は希土類金属の群から選ば
    れる少なくとも1種の元素を添加して固溶させることによって熱電材料を製造する際に、
    添加する元素の濃度を調整することを特徴とする請求項1記載の熱電材料の熱電特性の調
    整方法。
  10. デラッフォサイト構造を持つ二次元酸化物自然超格子の結晶成長中にn型ドーパント又はp
    型ドーパントの少なくとも一方を添加することによって熱電材料を製造する際に、結晶中
    にCu原子空孔や Al原子空孔を導入し、これらの金属イオンの原子空孔の濃度を制御する
    ことを特徴とする請求項4又は5記載の熱電材料の熱電特性の調整方法。
  11. デラッフォサイト構造を持つ二次元酸化物自然超格子の結晶成長中に格子間位置に酸素原
    子を導入して、p型にすることによって熱電材料を製造する際に、導入する酸素の濃度を
    調整することを特徴とする請求項6記載の熱電材料の熱電特性の調整方法。
  12. 請求項8又は9に記載の方法において、さらに格子間位置に酸素原子を導入することによ
    って熱電材料を製造する際に、導入する酸素の濃度を調整することを特徴とする請求項7
    記載の熱電材料の熱電特性の調整方法。
  13. 添加された元素自身により導入されたホールまたは電子によって、二次元のフェルミ面の
    形状を調整するとともに、ゼーベック係数の大きさと符号を制御し、熱電特性を大きく向
    上させることを特徴とする請求項9記載の熱電材料およびその熱電特性の調整方法。
  14. 添加された元素自身により導入されたホールまたは電子によって、二次元のフェルミ面の
    形状を調整するとともに、ゼーベック係数の大きさと符号を制御し、元素の混晶によりバ
    ンドギャップの大きさを調整して光の透過特性を制御することにより、所望の光フィルタ
    特性を有することを特徴とする請求項9記載の熱電材料およびその熱電特性の調整方法。
JP2004085615A 2004-03-23 2004-03-23 二次元酸化物自然超格子を用いた熱電材料とその製造方法 Expired - Fee Related JP4372587B2 (ja)

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