JP2005276603A - バータイプ除電器 - Google Patents

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Abstract

【課題】可燃ガスや可燃性粉塵が存在する爆発危険雰囲気中で容易に使用可能な防爆型のバータイプ除電器を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明のバータイプ除電器は、電気部の高電圧部とイオンバーとを一体的に収容する第1の容器を設け、この第1の容器の一端側に電気部を配置し、他端側に設けたエア供給口からエアを供給し、第1の容器の内圧を外気圧より高くする内圧防爆構造を有する。また、第1の容器の内圧と外気圧との差圧を検出する圧力センサと、この圧力センサに接続し高電圧部に供給する電源を開閉するスイッチとを有するスイッチセンサ部を収納する耐圧防爆構造の第2の容器を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、帯電静電気を除電するバータイプ除電器に関し、より詳しくは爆発危険雰囲気中で使用可能な防爆型のバータイプ除電器に関する。
イオン除電器は自動車のボディー塗装などにおいて塗装品質不良の最も多いブツ、ホコリの除去に非常に効果が大きいことはよく知られている。特に中塗りおよび上塗塗装をする直前、つまり塗装準備室でボディーにイオンブローを施すことにより、ボディーに付着している埃や塵をボディーから剥離し、剥離した埃や塵の帯電を正負のイオンにより除電し再付着を防止した状態で塗装できるため、結果としてブツ、ホコリのない良好な塗装品質が得られる。
しかし、有機溶剤の使用が不可欠な自動車ボディーの塗装ブースなどでは着火、爆発の危険があるため防爆構造を有する除電器を使用しなければならない。
防爆型のバータイプ除電器としては、例えば、図6に示すバータイプ除電器が知られている(特許文献1参照)。図6に示すように、この従来例のバータイプ除電器100は、直線状に配置された針状電極102が、イオンバー104内に収容された特殊防爆構造となっている。イオンバー104には壁Wで隔てられた非防爆域Lに設置された高圧電源106から高圧ケーブル108を介して高電圧が印加されている。
この従来例の防爆型バータイプ除電器100においては、上述のようにイオンを発生する高電圧は、除電器本体と離れた非防爆域Lに設置された高電圧電源106から高圧ケーブル108を介して給電されている。これは、自動車の塗装ラインなどの防爆危険雰囲気中では、ブース内に充満している有機溶剤などよって高圧ケーブルの被覆材が損傷されるおそれがあるからである。このため除塵器の設置場所に制約があり使い勝手の悪いものであった。
また、図6の内圧防爆型バータイプ除電器では、内圧用のエアをイオンバー104に供給している。内圧センサ110はイオンバー104に配設されているため、内圧センサは、供給されたエアの最も高い内圧を測定してイオンバー104の先端104aの最も内圧が低い場所の値に換算し、この値が所定の値より高くなるように内圧を制御していた。従って、内圧防爆構造の信頼性が低いという問題があった。さらに、従来の防爆型バータイプ除電器では、針状電極の背後からエアを供給するなど大型化を余儀なくされていた。
特開平8−298196号公報
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたもので、可燃ガスや可燃性粉塵が存在する爆発危険雰囲気中で容易に使用可能な防爆型のバータイプ除電器を提供することを課題とする。
本発明のバータイプ除電器は、直線状に配置された複数の針状電極を備えたイオンバーを有しイオンを発生して帯電静電気を除電するバータイプ除電器であって、電源電圧を昇圧する高電圧部を含む電気部と高電圧部に接続するイオンバーとを一体的に防爆構造としたことを特徴とする。
本発明のバータイプ除電器は、電気部の高電圧部とイオンバーとを一体的に収容する第1の容器を設け、この第1の容器の一端側に電気部を配置し、他端側に設けたエア供給口からエアを供給し、第1の容器の内圧を外気圧より高くする内圧防爆構造を有することが望ましい。
本発明のバータイプ除電器は、第1の容器の内圧と外気圧との差圧を検出する圧力センサと、この圧力センサに接続し高電圧部に供給する電源を開閉するスイッチとを有するスイッチセンサ部を収納する第2の容器を備え、第2の容器は耐圧防爆構造であることが望ましい。
本発明のバータイプ除電器においては、第1の容器の側面に第2の容器を結合し、第2の容器の内部に設けた第1の容器内の圧力を導入する圧力導入手段を第1の容器内に突出して設けることが好ましい。
また、本発明のバータイプ除電器においては、圧力導入手段は火炎逸走を防止する接合面を有しこの接合面を介して圧力センサに連通する空気通路を有することが望ましい。
本発明のバータイプ除電器は、針状電極を掃除するブラシを有することができる。
本発明のバータイプ除電器においては、イオンを放出するイオン放出口は第1の容器の内側に突出して針状電極を収容するスカート部を有することが好ましい。
本発明のバータイプ除電器は、イオンの種類や比率などを制御する制御手段を有することができる。
以上の各解決手段についてその作用と効果を説明する。
本発明のバータイプ除電気は、直線状に配置された複数の針状電極を備えたイオンバーを有し、イオンを発生して帯電静電気を除電するバータイプ除電器であって、電源電圧を昇圧する高電圧部を含む電気部と高電圧部に接続するイオンバーとを一体的に防爆構造としたことを特徴とする。
高電圧部を含む電気部とイオンバーとを一体的に防爆構造とすることで、高圧ケーブルを爆発危険雰囲気に曝すことなく爆発危険雰囲気内で除電器を使用することができる。
本発明のバータイプ除電器は、電気部の高電圧部とイオンバーとを一体的に収容する第1の容器を設け、この第1の容器の一端側に電気部を配置し、他端側に設けたエア供給口からエアを供給し、第1の容器の内圧を外気圧より高くする内圧防爆構造を有することが望ましい。
イオン化空気を生成するためにはイオン発生装置の針状電極(以下、放電針という)に5000V程度の高電圧を印加し放電針の先端部でコロナ放電させる。このための昇圧回路を有する高電圧部やイオンバーなどからなるイオン発生装置を収容するのが第1の容器(以下、イオン発生ボックスという)である。
イオン発生ボックスの内圧を外気圧より高く保持することで、通電中に周囲の危険ガスが内部へ侵入するのを防止して、イオン発生ボックスの防爆性能を保持することができる。
内圧用のエアをエア供給口から供給すると、エアは、イオン放出口から放出される。従って、エア供給口に対向する高電圧部付近ではエア圧力は供給圧力よりも低下している。本発明のバータイプ除電器では、高電圧部側に内圧を測定する圧力センサの内圧取り入れ口を設けているので、第1の容器内で最も低い内圧を測定することができる。すなわち、測定される内圧が規定値以上であれば、第1の容器内の全ての場所で内圧は規定値より高いわけであり、信頼性の高い内圧防爆構造を実現することができる。
本発明のバータイプ除電気は、第1の容器の内圧と外気圧との差圧を検出する圧力センサと、この圧力センサに接続し高電圧部に供給する電源を開閉するスイッチとを有するスイッチセンサ部を収納する第2の容器を備え、第2の容器は耐圧防爆構造であることが望ましい。
除電器全体を防爆構造とするに当たっては、常に電圧が印加されているところ、つまり、電源スイッチやイオン発生ボックス内の内圧を検出する部分などを耐圧防爆構造の容器内に収納しておくことが望ましい。
本発明では、第2の容器(以下、スイッチセンサボックスと称する)は耐圧防爆構造であり、この第2の容器には、イオン発生ボックス内の内圧検出用圧力センサ、イオン発生回路の電源を開閉するスイッチ、および掃気時間や圧力の検出を制御するマイコンなどが収納されている。
本発明のバータイプ除電器においては、第1の容器の側面に記第2の容器を結合し、第2の容器の内部に設けた第1の容器内の圧力を導入する圧力導入手段を第1の容器内に突出して設けることが望ましい。
イオン発生ボックスの内圧検出は、イオン発生ボックスの内圧防爆性能を保持するために重要な機能である。例えば、イオン発生ボックスの内圧が所定値以下に低下した場合には、即時に電圧印加を遮断することが必要となる。このため、イオン発生ボックスの内圧の検出は、イオン発生ボックスの直近で行うことが望ましく、スイッチセンサボックスの圧力導入部は、イオン発生ボックス内へ突出させるように配置することが好ましい。
さらに、本発明の除電器において、圧力導入手段は火炎逸走を防止する接合面を有しこの接合面を介して圧力センサに連通する空気通路を有することが好ましい。
イオン発生ボックスの内圧検出用の圧力センサは、耐圧防爆構造の容器内に収納されているため、圧力導入部には圧力導入用の空気通路が必要である。しかし、イオン発生ボックスとスイッチセンサボックスとを連通する空気通路は、同時に耐圧防爆構造のスイッチセンサボックス内で爆発が生じた場合の爆発火炎の吹き出し通路ともなる。従って、この空気通路中に火炎逸走を防止しうる必要長さと、狭隙条件とを満足する結合面を設け、爆発が耐圧防爆構造のスイッチセンサボックスの外には波及しないようにすることができる。つまり、この圧力導入手段は圧力センサへイオン発生ボックスの内圧を導入することと、爆発時の火炎逸走を防止することとの両機能を具備することができる。
本発明のバータイプ除電器は、針状電極(放電針ともいう)を掃除するブラシを有することが好ましい。
放電針には高電圧が印加されるために、集塵作用があり、塵やホコリを吸着する。塵やホコリを吸着するとイオンの発生量が減少し除電能力が低下する。本発明のバータイプ除電器は、放電針を収容する第1の容器にブラシを設け放電針を第1の容器に対して相対的に回転して付着した塵やホコリを除去することができる。従って、放電針を常に正常な状態で維持することができる。
本発明のバータイプ除電器においては、イオンを放出するイオン放出口は第1の容器の内側に突出して針状電極を収容するスカート部を有することが好ましい。
本発明のバータイプ除電器は、第1の容器の軸方向に内圧用のエアを供給する構成となっている。また、発生したイオンは、イオンバーに垂直に立設された放電針から発生して、放電針の先端に設けられたイオン放出口から放出されるようになっている。すなわち、イオンは内圧用のエアの流入方向に対して直角方向に放出されるわけである。内圧エアの流速が早いと発生したイオンはこの横風(内圧エア)によって流されてイオン放出口から効率的に放出することができない。本発明ではイオン放出口に漏斗形状のスカート部を設け、放電針の先端をこのスカート部内に収容するようになっている。横風として供給された内圧用エアは、スカート部で遮られて発生したイオンとともにイオン放出口から放出されるのでイオンの損失を抑え効率よくイオンを放出することができる。
本発明のバータイプ除電器は、イオンの種類や比率などを制御する制御手段を有することができる
コロナ放電で生成されるイオンには正(+)イオンと負(−)イオンとがある。本発明のバータイプ除電器は、第1の容器に収容される高電圧部に個別に正(+)イオンと負(−)イオンとを生成する電子回路を有している。従って、除電器本体に接続するパソコンなどからモード制御信号を伝送することにより所望の種類と比率のイオンを発生することができる。この様にして、本発明のバータイプ除電器を高精度の除電器として好適に用いることができる。
本発明のバータイプ除電器は上記のように内圧防爆構造と耐圧防爆構造とを備えているので、可燃性のガスや可燃性の粉塵が存在する爆発危険雰囲気の中で安全に使用することができる。
本発明の好適な実施の形態を図に沿って説明する。
本発明の実施の形態に係わるバータイプ除電器についてその断面を図1に模式的に示す。
本発明のバータイプ除電器10は、電気部11と電気部11に接続する直線状に配置された複数の針状電極12を備えたイオンバー13とを有しており、電気部11の電源電圧を昇圧する高電圧部14と、イオンバー13とは第1の容器(イオン発生ボックス)15に収容されている。また、イオン発生ボックス15の側部にはスイッチセンサ部16を収納する第2の容器(以後、スイッチセンサボックスという)17が固設されている。ここで、電気部11とは、高電圧部14とスイッチセンサ部16との総称であり、高電圧部14は、電源電圧(例えば15V)を高電圧(例えば、5kV)とする昇電圧回路14aとこれを制御する制御回路14bなどを含んでいる。
イオン発生ボックス15は、その高電圧部14近傍に内部のエアを掃気する複数の掃気口18を有し、また、高電圧部14に対向する端部19には、内圧エアを供給する供給口20が開口している。さらに、イオンバー13を収容している筒状部21には発生したイオンを放出するイオン放出口22が各放電針12に対向して軸方向に一列に穿設されている。
スイッチセンサボックス17は、イオン発生ボック15内のガス圧と外気圧との差を検出する圧力センサ23と、圧力センサ23に接続して給電コード24から供給される電源を開閉するスイッチ回路25と、掃気時間や圧力を制御するマイコン26などを収容している。圧力センサ23にはイオン発生ボックス15内の内圧や外気圧を導入する圧力導入手段27が接続され、内圧を導入する圧力導入手段27は、イオン発生ボックス15内に突出して設けられている。スイッチセンサボックス17の函体は、内部で溶剤などが着火して爆発しても問題のない強度を有するアルミニウムなどで形成されており、イオン発生ボック15の後面に固設されている。
以上のように構成されたこの実施の形態のバータイプ除電器10の動作は以下の通りである。
まず、フィルタなどで塵やホコリまた水分などを除去した清浄な空気Aを供給口20からイオン発生ボックス15内へ供給する。供給されたエアAは、イオン発生ボックス15の内部に滞留していた溶剤などの可燃ガスをイオン放出口22および高電圧部近傍の排気口18から掃気する。
一般に、イオン発生装置に電圧を印加する前には、イオン発生ボックス15の内容積の5倍以上の安全空気で掃気しておかなければならない(労働省告示第18号改正 電気機械器具防爆構造規格)。このため掃気時間と掃気圧力とはスイッチセンサボックス17に内蔵されたマイコン26で制御されるようになっている。
このようにして、イオン発生ボックス15内にエア(保護ガス)が供給されると、イオン発生ボックス15の後面に結合されたスイッチセンサボックス17に収容されている圧力センサ23が、イオン発生ボックス15の内圧と外気圧とを取り込みその差圧を計測する。所定の圧力差になったことを圧力センサ23が感知し、所定の掃気時間が経過するとスイッチ回路25がONとなり、電源からの電圧が昇電圧回路14aに印加される。昇電回路14aは電圧を上昇させて所定の高電圧とし放電針12に印加する。すると高電圧を印加された放電針12からコロナ放電してイオン化空気Iが生成され、内圧によってイオン化空気Iはイオン放出口22から外部へ放出される。放出されたイオン化空気Iは、被除塵物に接して付着している塵埃の帯電静電気を中和して除電する。
図2はこの実施の形態における圧力導入手段27を示す断面模式図である。圧力導入手段27は、スイッチセンサボックス17の壁面31にイオン発生ボックス15内に向かって突出しているボス部32と、ボス部32にはめ込まれた内部部材33とから構成されている。ボス部32の底部には内部部材33を螺着する雌ねじ穴34が形成されている。内部部材33には、ボス部32に接合面35で当接する基部36と雌ねじ穴34に螺合する雄ねじ部37と圧力センサ23と連通する導圧チューブ38と接続する接続部39とが一体的に形成されている。基部36には直径方向に小径孔40が貫通しており、小径孔40には軸線に沿って接続部39の先端へ開口する細孔41が連通している。
この様に形成された内部部材33をボス部31に螺着することにより圧力導入手段27を形成することができる。イオン発生ボックス15内の内圧は接合面35、小径孔40、細孔41および導圧チューブ38を介して圧力センサ23へ導圧することができる。なお、この圧力導入手段27は耐圧防爆接合部に相当するので、接合面の奥行きや接合面のすきまは、前記の電気機械器具防爆構造規格によって設定する。
以上の構成からなる圧力導入手段27によれば、スイッチセンサボックス17内で万一爆発が発生したとしても、イオン発生ボックス15内への火炎逸走を防止することができる。この圧力導入手段27は、外気圧を測定するための外圧測定用取り入れ口29にも同様に用いることができる。
次に、イオンバーに直線に配置された放電針を掃除するブラシについて説明する。放電針には高電圧が印加されるために、集塵作用があり、塵やホコリを吸着する。塵やホコリを吸着するとイオンの発生量が減少し除電能力が低下する。本発明のバータイプ除電器は、放電針を収容するイオン発生ボックスにブラシを設け必要に応じて放電針を回転して付着した塵やホコリを除去する構成となっている。
図3に図1のB−B断面を模式的に示す。イオン発生ボックス15のイオンバー13を収容する筒状部21には、イオンバー13を固設した内パイプ51が回転自在に摺接されている。ブラシ52はイオン発生ボックス15の筒状部21に各放電針12に対応して放電針の回転円周上に植設されており、内パイプ51を回転することにより放電針12の表面を擦過して(図中破線で示す)汚れを剥離・除去することができる。内パイプ51の回転は手動で行うこともできるが、内パイプ51を回転駆動する駆動部を設けてもよい。駆動部を設けることで遠隔からの制御を可能とすることができる。所望に応じて放電針表面を掃除することができるので、放電針を常に正常に保つことができ、安定したイオン発生量を維持することができる。
次に、本発明のバータイプ除電気におけるイオン放出口について説明する。
図4は、図1のC部を拡大して示した断面図である。図1と同一部分には同一の符号を付し説明は省略する。イオン放出口22はイオン発生ボックス15の筒状部21に嵌着された放出口部材22aの中央部に穿設されている。放出穴部材22aは筒状部21の内部に突出したスカート部22bを有しており、放電針12の先端12aは、このスカート部22bに突出して放出穴22に臨んでいる。 供給された内圧用のエアAはイオンバー13に平行に流れるのでこの放出口部22aがない場合には、発生したイオンはエアAに流され、対応するイオン放出口からは十分なイオン化空気Iを放出することができない。しかし、本実施の形態では、放出口部材22aのスカート部22bの内部にエアの溜まりAaが発生するので、スカート部22bの内部に突出している放電針12は、このエアの溜まりAaに流入した空気をイオン化することができ、イオン化された空気が順次放出口22から放出されるので生成したイオンの損失を抑制することができる。
次に、本発明のバータイプ除電器のイオンの種類と比率などを制御する制御手段について説明する。
周知の通り、コロナ放電で生成されるイオンには正(+)イオンと負(−)イオンとがある。本発明のバータイプ除電器は電源電圧を昇圧して高電圧とする昇電圧回路14aを有しており、正(+)イオンと負(−)イオンとを生成する個別に生成することができる。従って、除電器本体に接続するパソコンなどからモード制御信号を伝送することにより所望の種類と比率のイオンを発生することができる。例えば、モード制御信号が00の場合には、イオンの発生を停止する、01では+イオンのみ発生、10では−イオンのみ発生、11では、+−両方のイオンを発生する、などである。さらに、この時イオンバランス制御信号を伝送することにより、+イオンと−イオンとのイオンの発生比率を変化させることもできる。この様にして、本発明のバータイプ除電器を高精度の除電器として好適に用いることができる。
本発明の防爆型のバータイプ除電器を用いた実施例を以下に説明する。
本実施例は、上記の防爆型バータイプ除電器を自動車ボディーを塗装する塗装前の塗装準備室で使用するもので、既存の昇降型エアブロー装置に装着したものである。図5にその概要を示す。なお、バータイプ除電気の詳細については説明を省略する。
図5で、昇降型エアブロー装置60は、複数の噴出口を有するエア配管61と、このエア配管61を支持して昇降する昇降装置62とから構成されている。エア配管61、63はエア供給口を有する主管64と、主管64から下方に延設された先端に噴出口65を有する複数の支管66とからなっている。
昇降装置62はエア配管61を支持するブラケット67を固設したアーム68と、アーム68を昇降する昇降シリンダ69とを備えている。
以上のような昇降型エアブロー装置60は、前記の塗装準備室内に設置され、塗装前の自動車ボディー70が台車71によって搬入されると、そのボディー70の外形に沿って昇降しながらボディー70にエアD2を噴射して付着している塵やホコリを除去するものである。
本実施例では、この昇降型エアブロー装置60のエア配管61を支持するブラケット67に支管列66を横断してイオン放出口方向ががエアブロー方向と平行になるように本発明のバータイプ除電器10を設置した。
以上の構成になる本実施例の動作を説明する。
まず、塗装ブースの塗装準備室に塗装前のボディー70が台車71に搭載されてコンベア(図示せず)により搬送される。ボディー70の先端がこの昇降型エアブロー装置60の近傍の所定の位置に到達すると、リミットスイッチなどの検知により図示しないエアブロー電磁弁が開きブローエアD1が主管64の供給口63から供給され、主管64と支管66とを介して噴出口65からボディ70に向かって噴出される。
また、前記のリミットスイッチの検知と同時に除塵器本体10の内圧用エアAが供給され、イオン発生ボックス内の危険ガスを掃気口から掃気する。内圧センサが発生ボックス内の内圧が規定値圧以上であると判断すると電源スイッチがオンとなり高電圧(本実施例では±5kVとした。)をイオンバーに印加する。この結果、イオン放出口からは+イオンと−イオンとの混合したイオン化空気Iが放出される。
放出されたイオン化空気Iは、噴出口65から噴出しているブローエアD2に吸引されて、ブローエアD2とともにボディー70に吹き付けられる。ボディー70に付着していた埃や塵はブローエアD2で剥離されて飛散する。飛散したホコリや塵は剥離と同時に帯電するが、ブローエアD2とともに吹き付けられたイオン化空気Iによって中和されて不活性となり再付着することはない。
この昇降型エアブロー装置60は、ボディー70の進行に伴ってリミットスイッチなどにより位置検知しながら、所定の距離を保ってボディー形状に沿うように昇降する。ボディー70の終端部のイオンエアブローを終了すると、エアブロー用電磁弁が閉じブローエアD1及び内圧用エアAの供給が遮断されエアブロー及びイオン放出が停止する。この動作をボディ毎に繰り返す。
以上のように、本発明のバータイプ除塵器10を既設のエアブロー装置60に装着することにより、従来のエアブローのみの除塵方法に対して塗装後のボディーに認められる塵やホコリに起因する塗装不良を大幅に低減することができる。
本発明の除電除塵器は、自動車ボディーの塗装工程、自動車部品の塗装工程などの爆発危険雰囲気内における除電除塵に好適に使用することができ、塗装品などの品質と生産性の向上に寄与すること大である。
実施の形態のバータイプ除電気の構成を示す断面模式図である。 圧力導入手段の構成を説明する断面模式図である。 ブラシを説明する図1のB−B断面模式図である。 イオン放出口を示す図1のC部拡大図である。 実施例の構成を模式的に示す概略構成図である。 従来の防爆型バータイプ除電気の構成を示す断面模式図である。
符号の説明
10:バータイプ除電気 11:電気部 12:針状電極 13:イオンバー 14:高電圧部 15:イオン発生ボックス 16:センサスイッチ部 17:スイッチセンサボックス 20:内圧エア供給口 22:イオン放出口 23:圧力センサ 25:スイッチ回路 27:圧力導入手段 32:ボス部 33:内部部材 35:接合面 51:内パイプ 52:ブラシ 60:昇降型エアブロー装置 61:エア配管 62:昇降装置 65:噴出口 67:ブラケット70:ボディ 71:台車
A:内圧用エア D1,D2:ブローエア I:イオン化空気 W:隔壁

Claims (8)

  1. 直線状に配置された複数の針状電極を備えたイオンバーを有しイオンを発生して帯電静電気を除電するバータイプ除電器であって、
    電源電圧を昇圧する高電圧部を含む電気部と該高電圧部に接続する前記イオンバーとを一体的に防爆構造としたことを特徴とするバータイプ除電器。
  2. 前記電気部の前記高電圧部と前記イオンバーとを一体的に収容する第1の容器を設け、該第1の容器の一端側に前記電気部を配置し、他端側に設けたエア供給口からエアを供給し、前記第1の容器の内圧を外気圧より高くする内圧防爆構造を有する請求項1に記載のバータイプ除電器。
  3. 前記第1の容器の内圧と外気圧との差圧を検出する圧力センサと、該圧力センサに接続し前記高電圧部に供給する電源を開閉するスイッチとを有するスイッチセンサ部を収納する第2の容器を備え、該第2の容器は耐圧防爆構造である請求項2に記載のバータイプ除電器。
  4. 前記第1の容器の側面に前記第2の容器を結合し前記第2の容器の内部に設けた前記第1の容器内の圧力を導入する圧力導入手段を前記第1の容器内に突出して設けた請求項3に記載のバータイプ除電器。
  5. 前記圧力導入手段は火炎逸走を防止する接合面を有し該接合面を介して前記圧力センサに連通する空気通路を有する請求項4に記載のバータイプ除電器。
  6. 前記針状電極を掃除するブラシを有する請求項1〜5のいずれかに記載のバータイプ除電器。
  7. 前記イオンを放出するイオン放出口は前記第1の容器の内側に突出して前記針状電極を収容するスカート部を有する請求項1〜6のいずれかに記載のバータイプ除電器。
  8. 前記イオンの種類や比率などを制御する制御手段を有する請求項1〜7のいずれかに記載のバータイプ除電器。
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