JP2005276001A - 電子商取引認証システム、電子契約書作成システム、電子契約書管理システム、電子商取引認証方法、電子契約書作成方法、電子契約書管理方法 - Google Patents

電子商取引認証システム、電子契約書作成システム、電子契約書管理システム、電子商取引認証方法、電子契約書作成方法、電子契約書管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の組織にまたがって電子商取引認証、電子契約書の認証、作成、管理をするシステムを提供する。
【解決手段】電子印鑑登録認証サーバは、クライアントコンピュータ側のタブレット上で用いる電子印鑑の印影情報を電子印鑑ID情報と関連付けて登録する電子印鑑登録管理部と、クライアントコンピュータを用いる利用者に関する情報、該利用者が利用する電子押印文書に関する情報、電子押印文書の承認フローに関する情報を管理するデータベース部と、前記利用者が、クライアントコンピュータ側のタブレット上で電子印鑑を押印する押印イベントが生じて、その情報がコンピュータネットワークを介して電子印鑑登録認証サーバ側に送られた際に、その正当性を判断した上で受付ける電子印鑑認証部とを有し、複数の組織が共通で信頼する第三者が運営する。
【選択図】図69

Description

本発明は、電子商取引を組織や法人の枠を越えて複数の組織にまたがって認証及び管理し、電子契約書の作成、管理を実行するシステム及び方法に関する。
従来から電子文書に印影を表示する電子印鑑システムがある。
しかし、いつ誰がどのような権限をもって押印したかという押印行為の認識は全くできなかった。また、電子的な印影は簡単に複製ができるという欠点もあった。
特許文献1には、認証用記録媒体に記録されたIDとパスワードとを用いて認証するシステムが開示されている。しかし、電子印鑑を用いるものでもないし、印影を用いるものでもない。
特許文献2には、電子印鑑を用いるが、印影を表示するのみで認証する機能はない。
特開2001−285286号公報 特開2002−300157号公報
本発明が解決しようとする課題は、複数の組織にまたがって電子商取引の認証をし、電子契約書の作成及び管理を実行するシステム及び方法を提供することにある。
本発明に係る電子商取引認証システムは、複数の組織にまたがって存在する複数のクライアントコンピュータと、該クライアントコンピュータにコンピュータネットワークを介して接続された電子印鑑登録認証サーバとを有し、商取引に関する電子押印文書の正当性を認証する電子商取引認証システムであって、前記電子印鑑登録認証サーバは、前記クライアントコンピュータ側のタブレット上で用いる電子印鑑の印影情報を電子印鑑ID情報と関連付けて登録する電子印鑑登録管理部と、クライアントコンピュータを用いる利用者に関する情報、該利用者が利用する電子押印文書に関する情報、電子押印文書の承認フローに関する情報を管理するデータベース部と、前記利用者が、クライアントコンピュータ側のタブレット上で電子印鑑を押印する押印イベントが生じて、その情報がコンピュータネットワークを介して電子印鑑登録認証サーバ側に送られた際に、その正当性を判断した上で受付ける電子印鑑認証部とを有し、前記複数のクライアントコンピュータがまたがって存在する複数の組織が共通に信頼する第三者機関が運営し、商取引の正当性を証明するものである。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した電子商取引認証システムであって、前記電子印鑑認証部がクライアントコンピュータ側から受ける押印イベントに関する情報は、前記電子印鑑ID情報であることを特徴とするものである。
請求項3に記載した発明は、請求項2に記載した電子商取引認証システムであって、電子印鑑の認証が肯定的に行われた場合に、電子印鑑登録認証サーバ側からクライアントパソコンに向けて、印影情報が送られ、クライアントパソコン側では、それに基づいて印影を表示することを特徴とするものである。
本発明に係る電子商取引認証方法は、複数の組織にまたがって存在する複数のクライアントコンピュータと、該クライアントコンピュータにコンピュータネットワークを介して接続された電子印鑑登録認証サーバとを有する商取引に関する電子押印文書の正当性を認証する電子商取引認証システムにおける電子商取引認証方法であって、あらかじめ利用者の電子印鑑ID、印影情報、利用者に関する情報、承認フローに関する情報を登録する印鑑登録ステップと、クライアントコンピュータが電子印鑑登録認証サーバに公開鍵の情報を含む初期情報を要求し、それを取得する初期情報取得ステップと、クライアントコンピュータ側に接続されたタブレット上で電子印鑑が押されて押印イベントが生じた際に、電子印鑑IDを前記公開鍵で暗号化して電子印鑑登録認証サーバに送る押印イベント通知ステップと、電子印鑑登録認証サーバ側で押印イベントを受け取った際に、電子印鑑登録認証サーバ側のデータベースの情報と照らし合わせて、押印の正当性を判断する電子押印認証ステップと、該電子押印認証ステップにて押印が正当であると判断した際に、電子印鑑の印影情報をクライアントコンピュータ側に送る印影情報送付ステップと、該印影情報送付ステップにて送られた情報に基づいて、クライアントコンピュータ側で電子押印文書の押印欄に印影を表示する印影表示ステップとを有するものである。
本発明に係る電子契約書作成システムは、既存の電子文書を取り込んで、電子契約書を作成する電子契約書作成システムであって、電子契約書の押印枠を含む図形又はテキストを作成又は編集してそれらを含むテンプレートを作成するテンプレート作成手段と、既存の文書作成装置により作成された既存の電子文書の印刷出力を該電子契約書作成システムに取り込み可能な形式に出力する既存電子文書擬似印刷手段と、該既存電子文書擬似印刷手段により出力された既存電子文書の出力を、前記テンプレートと合体させる文書合体手段とを有し、前記テンプレート作成手段が作成する押印枠は、その属性として、押印すべき複数の利用者がどの順序で押印手続きをするかに関する承認順位の情報をもつことを特徴とするものである。
請求項6に記載した発明は、請求項5に記載した電子契約書作成システムであって、前記押印枠は、その属性としてさらに、複数の押印者を利用者の組織にしたがって複数のグループ別とした承認ルートグループに関する情報をもつものである。
本発明に係る電子契約書管理システムは、既存の電子文書を取り込んで、電子契約書を作成し、それをコンピュータネットワーク上の文書管理サーバにて管理する電子契約書管理システムであって、管理される電子契約書は、押印枠を有するテンプレートと既存の電子文書とを合体させたものであり、該押印枠は承認順位に関する情報をその属性として有しており、前記文書管理サーバは、押印枠が属性として有する承認順位に関する情報に従い、承認すべきユーザに対して、押印手続きを促すものである。
請求項8に記載した発明は、請求項7に記載した電子契約書管理システムであって、前記文書管理サーバは、誰がいつどの文書に押印したかに関する押印履歴情報を管理する押印履歴情報管理部を有するものである。
本発明に係る電子契約書作成方法は、既存の電子文書を取り込んで、電子契約書を作成する電子契約書作成システムにおける電子契約書作成方法であって、空の情報を有するテンプレートを名前をつけて保存する空テンプレート保存ステップと、既存の電子文書のサンプルイメージを擬似印刷手段により出力するサンプルイメージ印刷ステップと、該サンプルイメージ出力手段により出力された既存の電子文書のサンプルイメージを、前記空テンプレート保存ステップにて保存されたテンプレートと合体させる空電子契約書作成ステップと、該空電子契約書作成ステップにて合体させた空電子契約書を参照しつつ、前記空テンプレートに対して、押印枠を含む図形要素を作成し、保存するテンプレート完成ステップと、電子契約書の作成を欲する元の文書を読み込み擬似的に印刷出力する元文書印刷ステップと、該元文書印刷ステップにて出力された既存の電子文書を前記完成させたテンプレートと合体させる電子契約書作成ステップとを有するものである。
請求項10に記載した発明は、請求項9に記載した電子契約書作成方法であって、前記テンプレート完成ステップにて作成する押印枠は、単に押印する位置を特定するのみならず、その属性として承認順位に関する情報を有することを特徴とするものである。
本発明に係る電子契約書管理方法は、既存の電子文書を取り込んで、電子契約書を作成し、それをコンピュータネットワーク上の文書管理サーバにて管理する電子契約書管理システムにおける電子契約書管理方法であって、前記電子契約書の有する承認順位に関する情報に従って、当該電子契約書を押印すべき利用者に対して押印手続きを促す押印手続き促進ステップと、該押印手続き促進ステップにて押印手続きを促したことに基づいて、当該押印すべき利用者が押印手続きをした情報を取得する押印履歴情報取得ステップと、該押印履歴情報取得ステップにて取得した押印履歴情報を、利用者の求めに応じて提供する押印履歴情報提供ステップとを有するものである。
請求項12に記載した電子契約書管理方法は、請求項11に記載した電子契約書管理方法であって、押印すべきすべての利用者が押印を完了した場合に、当該電子契約書を作成した作成者に通知を送る押印完了通知ステップをさらに有するものである。
請求項13に記載した電子契約書管理システムは、既存の電子文書を取り込んで、電子契約書を作成し、それをコンピュータネットワーク上の文書管理サーバにて管理する電子契約書管理システムにおける電子契約書管理方法であって、前記電子契約書の有する承認順位に関する情報に従って、当該電子押印文書を押印すべき利用者に対して押印手続きを促す押印手続き促進ステップと、該押印手続き促進ステップにて押印手続きを促したことに基づいて、当該押印すべき利用者が押印手続きをした情報を取得する押印履歴情報取得ステップと、該押印履歴情報取得ステップにて取得した押印履歴情報に基づいて、他の押印すべき利用者にすでに配布した当該電子契約書を書き換える電子契約書書換えステップとを有するものである。
請求項14に記載した電子契約書管理方法は、既存の電子文書を取り込んで、電子契約書を作成し、それをコンピュータネットワーク上の文書管理サーバにて管理する電子契約書管理システムにおける電子契約書管理方法であって、前記電子契約書の有する承認順位に関する情報に従って、当該電子契約書を押印すべき利用者に対して押印手続きを促す押印手続き促進ステップと、該押印手続き促進ステップにて押印手続きを促したことに基づいて、当該押印すべき利用者が押印手続きをした情報を取得する押印履歴情報取得ステップと、該押印履歴情報取得ステップにて取得した押印履歴情報に基づいて、押印者の押印完了をイベントとして、ワークフローに基づく次の押印者へ当該電子契約書を電子メールに添付して配信する電子契約書配信ステップとを有するものである。
本発明は、以上により構成されているから、異なる会社間など、複数の組織にまたがって存在する複数のクライアントコンピュータの間で、電子商取引認証、電子契約書の作成、管理が可能となる。この電子商取引認証システム、電子契約書の作成、管理システムでは、誰が何時押印したのかが認証及び管理できる。また、押印した履歴を保存することができるから、押印者の押印責任を明確にできる。さらに、インターネットなどの通信網を通じて、いつでも何処からでも文書に押印することができる。また、一旦成立した契約書に有効期間があり、期限が来ると更新手続きが必要なものについても、期限管理をして、更新手続きのための押印処理をすることもできる。
以下、図面を参照しつつ、本発明を実施するための最良の形態を説明する。図68は、A社所有の電子印鑑認証サーバを中心とする電子印鑑認証システムと、B社所有の電子印鑑認証サーバを中心とする電子印鑑認証システムとがそれぞれ独立して存在し、それぞれ社内の電子押印文書の処理に役立っている様子を示している。図69は、複数の組織にまたがって機能する電子印鑑登録認証サーバを中心とする電子商取引認証システムのハードウェア構成を示す図である。本願においては、会社内などの組織内における電子印鑑認証を行うシステムを単に電子印鑑認証システム、その中心となるサーバを電子印鑑認証サーバと呼ぶ。それに対して、本発明に係る複数の組織にまたがって電子印鑑の登録認証を行うシステムを電子印鑑登録認証システム、その中心となるサーバを電子印鑑登録認証サーバと呼ぶことにする。電子印鑑登録認証システムを電子商取引の認証に用いると、電子商取引認証システムとなり、電子契約書の作成、管理に用いると電子契約書作成システム、電子契約書管理システムとなる。以下、必要に応じてそのような読み替えをする。
電子印鑑認証システムを導入した組織間で、電子印鑑登録認証システムを導入するのがもっとも効果的であるので、図68までを用いて、電子印鑑認証システム及び電子印鑑認証サーバについて説明し、そのあと、図69から図80までを用いて電子印鑑登録認証システムについて説明することとする。尤も、電子印鑑認証システムを導入せずに、電子印鑑登録認証システムのみを導入することも可能である。
図7は、電子印鑑認証システムのハードウェア構成を示す図である。クライアント側の構成は、電子印鑑50とタブレット40とパソコン30とからなる。電子印鑑50には、チップICと座標指示装置とが組み込まれている。チップICには、その電子印鑑50のID番号が記録されている。タブレット40は、電子印鑑50の位置を読み取るための装置であり、USBケーブルにてパソコン30と繋がっており、電子印鑑50の位置及びID番号をパソコン30に通知するともに押印のイベント(タブレット40の上で電子印鑑50が押されたという情報)を通知することができるものである。特許文献2に開示されているタブレット40及び電子印鑑50を用いることができる。電子印鑑50をより詳細に説明したのが図9である。電子印鑑50の内部には特許文献2に開示されているようなタブレット40とやりとりするのに必要な回路が含まれており、特に内蔵ICチップ51には個々の電子印鑑を識別可能なID番号が組み込まれている。このID番号は印鑑ごとに固有なデータであり同じものは存在しない。押印ボタン52は押印時にクリックするのに用いられる。押印面53は現実の紙の上に押印することも可能なものであり、名前が刻印されている。朱肉を付けて押印するか、インク内蔵タイプのものとするかは選択可能である。
パソコン30で取得した電子印鑑50のID番号、そして押印のイベントをインターネット90を介して、電子印鑑認証サーバ10に送る。電子印鑑認証サーバ10は、データベース部100、サーバ設定管理部200、電子印鑑登録管理部300及び電子印鑑認証部400とを有している。図8は、電子印鑑認証サーバのハードウェア構成を示す図である。データベース部100はユーザマスタ110、アプリケーションマスタ120及びエクセル入出力部(図示は省略する。なお「エクセル」は米国マイクロソフト社の商標。)を含む。ユーザマスタ110はこのシステムを使用する者の会社名、部署、名前、役職、電話、メールアドレス、有効期限、パスワード(使う場合のみ)などのマスタ情報を登録する部分である。アプリケーションマスタ120は押印権限やワークフローに関する情報、回覧順に関する情報などを登録する部分である。ここで「ワークフロー」とは、稟議書や押印申請書などをその組織内の決められた手続に従って回覧、押印する流れのことをいう。エクセル入出力部はクライアントコンピュータとの間の入出力インターフェイスを司る部分である。
サーバ設定管理部170はサーバにアクセスする権限を有する者のみがアクセスし設定することができる部分である。この電子印鑑認証サーバを複数の会社で共用する場合もあるので階層的に管理者を特定してサーバの設定やデータベースのアクセス許可権限レベルを設定する。電子印鑑認証サーバ10へのログインも電子印鑑を用いて行うことができる。電子印鑑登録管理部180は電子印鑑ID番号と印影情報を登録して管理する部分である。電子印鑑認証部190は電子印鑑認証サーバ10が受信した電子印鑑ID番号とサーバに登録されている電子印鑑ID番号及びマスタ情報と一致しているか否かを照合し、一致していれば認証履歴をサーバへ書き込み、クライアントには押印許可を与え登録印影を送信する。押印許可を得たクライアントは受け取った印影を押印したファイルへ書き込む。ここで認証履歴とは会社コード、ユーザコード、サーバ番号、会社名、ユーザ名、認証種(電子印鑑かIDパスワードか、またはその両方のうちのいずれか)、受付日、受付時刻などを含む情報であって必要ならばクライアント側パソコンのIPアドレスやMACアドレスなどを含めることもできる。クライアントとサーバとの通信データは公開鍵を用いた暗号処理を行うことにより改ざんされるリスクを避けることができる。
次にある会社組織がこのシステムを導入した場合の電子印鑑認証サーバの動作を説明する。まずユーザの会社のシステム管理者が電子印鑑認証サーバへログインしてログイン画面で電子印鑑を押印して認証を受ける。その会社の利用者全員の電子印鑑のID番号とそれを使うユーザ情報を登録する。クライアントのパソコンにタブレットを接続し電子印鑑とその印影データを保管したフレキシブルディスクを準備する。管理者権限で電子印鑑認証サーバに接続しログインする(図1)。システム管理者が自分の電子印鑑をすでに登録している場合には自分の電子印鑑を押印欄に押す動作をすることによってログインが可能である。まだ登録してない場合にはIDとパスワードでログインすることになる。ログインが完了すればメニュー画面が現れる(図2)。今システム管理者がユーザ情報の登録を行うので図2のメニュー画面の中の「ユーザマスタ」のボタンを選択し、クリックするとユーザマスタの画面が現れる(図3)。ユーザマスタは、会社コード、会社名などの会社情報、ユーザコード、ユーザ名、電話番号、ファクシミリ番号、部署名、役職名、スーパーバイザーか否か、電子メールアドレス、ユーザIDとパスワード、有効期間、印影ID、登録の有無などのユーザの情報を設定、登録、管理などをする。ここでスーパーバイザーとは、会社閲覧権限の有無をいい、この権限を持つユーザのみ他のユーザに対しスーパーバイザー権限と会社閲覧権限を設定することができる。権限ないユーザがログインした場合はこの項目は表示されない。電子印鑑を新しく登録するにはユーザマスタの画面から「電子印鑑登録」のボタンを押して印影登録処理の画面に進む(図4)。
印影登録用のパスワードを入力してから登録することにより、印影登録処理がなされる。電子印鑑の中にあるIDチップのIDと印影情報が対応づけられて登録される。すでに登録済みの印影を削除する際は、図4の印影削除ボタンをクリックする。図2のメニュー画面でアプリケーションマスターのボタンを選択することにより、アプリケーションマスター画面が現れる(図5)。画面上部の会社名の欄でプルダウンボタンをクリックして会社を選択する。すると、選択した会社に登録されているアプリケーションが表示される。ここでアプリケーションとは、押印申請書、契約書管理、見積書デモ、社内業務、通販システム、テストシステムなどの当該会社で社内文書として通用しているものをいう。右上の欄には選択したアプリケーションに登録されているアプリフェーズが表示される。ここでアプリフェーズとは、係長、課長、総務受付、総務部長など、当該文書を承認する権限を有し押印すべき役職をいう。さらにその下の欄には選択したアプリフェーズに登録されているユーザが表示される。アプリフェーズのひとつひとつの役職に対応する人間がどのユーザなのかをユーザ名、会社名などを特定して表示する。選択されたアプリフェーズのユーザの有効期限を定めることができ、ユーザ名の下に表示される。右下には終了ボタンの隣に修正ボタン及び照会ボタンが設けられている。データを修正する必要があるときは修正ボタンを押して修正モードに変更する。デフォルトでは照会モードになっている。図2に示すメニューには、エクセル入出力ボタンが設けられているが、ユーザマスタの情報やアプリケーションマスタの情報を電子印鑑認証サーバの機能を用いて入力する以外に他のコンピュータでエクセル(米国マイクロソフト社の商標)の入力をしてファイル化したものを取り込むことも可能であり、また逆に電子印鑑認証サーバの機能を用いて入力した情報をエクセル出力して他のコンピュータに出力することも可能である。
図6は、電子印鑑認証サーバとクライアントパソコンとの基本プロトコルを示している。初期処理において押印処理を事項するクライアントパソコン側は公開鍵の情報を電子印鑑認証サーバから取得する。クライアントパソコンにUSBケーブルなどで接続されたタブレットなどで電子印鑑を押印すると、クライアントパソコンは電子印鑑内部にあるチップIDが有するID情報を先ほど取得した公開鍵によって暗号化して電子印鑑認証サーバに送る。それを受け取った電子印鑑認証サーバでは、電子印鑑認証処理をユーザマスタやアプリケーションマスタを比較することによって実行する。クライアントパソコン側で押印イベントが発生すると、電子印鑑認証サーバ側ではその情報を取得して印影情報をクライアント側に送る。クライアント側はその印影情報を取得して画面上に押印した印影を表示させる。押印履歴情報についてもクライアント側と電子印鑑認証サーバ側とでやりとりされる。押印履歴情報とは、誰がいつどこでどの文書に押印したかを特定するための情報である。
図10は、クライアントパソコン30または35が電子印鑑認証サーバ10との協働により電子印鑑によるログイン処理を実行する際のフローを示したものである。まず初期処理がなされ、電子印鑑認証サーバから初期情報を取得する(電子印鑑認証サーバ10はこのとき会社情報及び公開鍵をクライアントパソコンに返す)。クライアントパソコンを用いてユーザの誰かがログインのための押印動作をすると押印イベントが発生し、クライアントパソコンはその押印に用いられた電子印鑑のチップIDをタブレットを通じて取得する。初期処理で取得した公開鍵を用いて電子印鑑のチップIDを暗号化してファンクションコード及び付帯情報と共に電子印鑑認証サーバ10に送る。電子印鑑認証サーバ10は、受け取ったチップID(公開鍵で暗号化されたもの)とファンクションコードを元に当該ユーザがログイン権限を持っているかどうかを判断する(このログイン権限の正当性の判断は暗号をかけた状態で比較するのが望ましい。ID番号を盗まれるリスクを回避するためである)。ログイン処理が正常に行われた場合は受付番号、印影情報、押印履歴情報をクライアントパソコンに返す。クライアントパソコンでは、印影情報及び押印履歴情報を取得してログイン画面に印影を表示する。
図11は、クライアントパソコン30または35が電子印鑑認証サーバ10との協働により電子印鑑による押印処理を実行する際のフローを示したものである。まずクライアントパソコン30または35に受付番号がセットされているかどうか判断する。されていた場合は、その受付番号をサーバに送る。電子印鑑認証サーバ10は、受け取った受付番号を元に印影及び押印履歴情報をクライアントパソコン側に渡す。クライアントパソコン30または35は、サーバ側から印影及び押印履歴情報を取得し、押印文書の押印欄に既に押された印影を表示する。押印欄は通常複数あるので、その複数の押印欄のうちまだ受付番号がセットされていないものがあれば、図10と同様に初期処理がなされ、電子印鑑認証サーバから初期情報を取得する(電子印鑑認証サーバ10はこのとき会社情報及び公開鍵をクライアントパソコンに返す)。クライアントパソコンを用いてユーザの誰かが押印動作をすると押印イベントが発生し、クライアントパソコンはその押印に用いられた電子印鑑のチップIDをタブレットを通じて取得する。初期処理で取得した公開鍵を用いて電子印鑑のチップIDを暗号化してファンクションコード及び付帯情報と共に電子印鑑認証サーバ10に送る。電子印鑑認証サーバ10は、受け取ったチップID(公開鍵で暗号化されたもの)とファンクションコードを元に当該ユーザがログイン権限を持っているかどうかを判断する。ログイン処理が正常に行われた場合は受付番号、印影情報、押印履歴情報をクライアントパソコンに返す。クライアントパソコンでは、印影情報及び押印履歴情報を取得して押印文書に印影を表示する。
図12は、認証サーバ管理権限を与えられた管理者がログインする処理を示すものである。図10に示す一般利用者のログインとフローチャートはほとんど同じであるが、ファンクションコードの内容や、スーパーバイザー機能の違いなどがある。
図13は、クライアントパソコン30または35と、電子印鑑認証サーバ10との協働により、印影登録処理を実行するフローである。図11に示すフローと似ているが、電子印鑑認証サーバ10において行われる処理が印鑑ID及び印影の登録処理である点が異なる。
図14は、クライアントパソコン30または35がコンピュータネットワーク(インターネット又はイントラネット)を介して、電子印鑑認証サーバ10及び文書管理サーバ20と協働する様子を示した図である。クライアントパソコン30または35の内部には、押印文書作成手段60があり、押印文書作成手段60はエディタ及びライタを含んでいる。エディタは押印欄をテンプレート上に作成する機能を有する。押印文書作成手段60は後述するように擬似プリンタをも有しており、一般的なワープロ文書や表計算ソフトの出力を擬似的なプリンタ上に出力してそれをテンプレート(押印欄を有するもの)とライタの機能により合体させて一つのファイル(ここではbwbという拡張子を有するもの)を作り、電子押印文書を作成するものである。
電子印鑑により押印することとなる電子押印文書を作成するには、そのユーザは、押印文書作成手段60がインストールされたクライアントパソコン30または35を用いる必要があるが、単に電子押印文書を閲覧し、押印するだけのユーザは押印文書作成手段60を使わずに押印文書閲覧手段80を用いればよい。押印文書閲覧手段80は、文書の中身を修正することはできない。押印欄に押印履歴情報を付け加えたり印影を表示させたりすることができるものである。
図15は、押印文書作成手段60の有する3つの機能を表示した機能ブロック図である。初期設定、エディタ、ライタの3つの機能はそれぞれコンピュータプログラムによって実現されるものであって、コンピュータのCPUがその時々に応じて他の機器と共に果たす機能を便宜上空間的に示したものである。
図16は、図14に示した文書管理サーバ20の有する4つの機能を表示した機能ブロック図である。文書管理データベース210は、押印文書を様々な情報と関連付けて管理する部分である。押印状況管理手段220は、押印文書に押印すべき社内のワークフローがどこまで進んでいるかを管理する部分である。電子メール配信手段230は、次の押印すべき人に押印文書をメールに添付して送る機能を有する部分である。押印文書作成手段または電子印鑑認証サーバとの中心手段240は、インターネット又はイントラネットを介して他のコンピュータと通信する機能を有する部分である。
図17は、クライアントパソコン30または35において押印処理を実行する際のフローチャートである。ステップ1700で始まり、ステップ1705において印刷する。この印刷は前述したbwb文書を作成して画面に表示することを意味する。ステップ1710において図示しない電子印鑑認証サーバ10とのやり取りの結果、ログイン処理がなされ、ログイン権限有りと認められたユーザーであることを前提にステップ1715に進む。ステップ1715では、この利用者が押印文書のワークフローやアプリフェーズなどの設定変更を希望する場合に、認証サーバからアプリフェーズを取得して(ステップ1720)ワークフロー設定画面にて設定変更処理を行う(ステップ1730)。そうしてできた押印文書が新規文書となる場合には(ステップ1740でYES)の場合にはシリアル番号を生成し(ステップ1745)、文書管理サーバに情報を送信し、文書番号を取得し(ステップ1750)、bwbファイルにデータを書き込む(ステップ1760)。ステップ1740で新規文書ではないと判断された場合には、文書管理サーバに情報を送信し(ステップ1755)、bwbファイルにデータを書き込む(ステップ1760)。その結果新規文書となった場合または最終押印となった場合には文書管理サーバにbwbファイルを送信して(ステップ1765)終了する(ステップ1775)。新規文書でもなく最終押印でもない場合は一旦処理が終了するが、次の押印者によりステップ1700からの処理が繰り返される。
図18は、サーバとクライアントパソコンとの間をインターネットまたはLANで結ぶ様子を示した図である。左側に文書管理サーバ20と電子印鑑認証サーバ10を描いてあり右側にクライアントパソコン30及び35を描いている。文書管理サーバ20は押印文書を管理するサーバであって、文書管理機能のほかその押印文書が複数の人に承認して押印手続をしてもらう必要がある性格上、システム管理機能を持ち電子メールなどの通信を管理する機能を備えている。電子印鑑認証サーバ10は、電子印鑑の認証、IDパスワードの認証、マスタファイルの管理、文書番号の発行、管理を行うサーバである。この図では2つのサーバを分けて描いてあるが、1つのサーバコンピュータで両者の機能を併せ持つ実施例も可能である。クライアントパソコン30は、押印文書作成手段60を有するコンピュータであって、押印文書はこの機能を用いて作成される。クライアントパソコン35は押印文書閲覧手段80を有するコンピュータであって、押印文書を書き換える機能は持たないがその押印文書を承認すべき利用者が電子印鑑を用いて押印手続を行うのに用いられるコンピュータである。図18に示すようにサーバ側とクライアントパソコン側とはデータトランスミットにはウェブサービスやHTTPプロトコルが用いられ、フレームワーク、ソープ(SOAP)などの通信プロトコルを用いてやりとりされる。
図19は、クライアントパソコン30で押印文書を作成する際のログイン画面である。押印文書を作成する者が、適切な権限を持っていることを電子印鑑認証サーバに問い合わせてマスタファイルとの照合などにより確認した上で文書作成許可を取得して作業を開始することになる。図20は、押印文書の初期設定のうち基本設定をする画面を示している。用紙サイズの選択、カバーページの有無、有効期間、帳票形式、パスワードの設定を基本設定として設定する。有効期間とは、この押印文書が最終押印者の承認を得るまでどのくらいの期間を有するかを予測した上で設定される数値であって、その有効期間を過ぎれば、この文書に押印しようとしても押印できなくなる。帳票形式では普通伝票か複写伝票かを選択できる。普通伝票は、例えば請求書が複数枚あって、それに対してまとめて承認を受ける必要がある場合に用いる。複写伝票は、納品書、請求書、領収書などのように中身が同じで伝票の罫線の色とタイトルが違うなどの場合に用いられる。パスワードは、必要な場合に設定される機能であってパスワードを知らない押印者にこの文書を見せないために用いられる。基本設定の内容が決定したらOKボタンを押して確定させる。
図21は、押印文書の初期設定のうち、サーバー設定の画面を示したものである。電子印鑑認証サーバのURLを記述することによりこの押印文書の文書番号の発行、押印された電子印鑑の認証、IDパスワードの認証、マスタファイルの参照をすべきサーバコンピュータの特定がなされる。複数の会社に渡ってスーパーバイズする権限を持つ管理者が見る場合は、会社名はプルダウンボタンをクリックすることによって選択される。通常は1つの会社のみで押印文書のやりとりがなされるのでこのプルダウンボタンをクリックしてもその会社しか選択できない。アプリケーション名ではプルダウンボタンをクリックすることにより押印申請書、請求書、稟議書、事業計画書などその社内で定型的に用いられている社内文書の種類が選択できる。文書管理サーバのURLを記述することによって当該押印文書を保管すべきサーバコンピュータの特定がなされる。自動連番のチェックボタンをクリックすることにより文書番号の採番が自動的になされる。また押印の同期のチェックボタンをクリックすることにより、他の押印者による押印の事実が瞬時に反映される。ここでOKボタンをクリックすることによって設定が確定される。
図22は、押印文書に文書番号が付される様子を示した図である。押印文書が作成される過程においてクライアントパソコン30と電子印鑑認証サーバ10とのやり取りにより文書番号の取得がなされ、押印文書の右上などの適切な位置にそれが付される。文書管理サーバ20においてもこの文書番号を頼りにしてデータベースが構築され、文書の管理がなされる。
図23は、押印文書に押印すべき者が係長、課長、部長の3人である場合、3人がそれぞれ印鑑を押す際にサーバとのやりとりを行って押印権限を、電子印鑑認証サーバ10において照合し押印文書中の押印履歴情報を書き換えて文書管理サーバ20に保存することを示す図である。
図24は、押印すべき押印者がクライアントパソコン35(押印文書閲覧手段80)を用いて押印手続を行おうとする際の文書管理サーバ20及び電子印鑑認証サーバ10とのやり取りを示す図である。ここでは押印文書の初期設定において押印の同期が選択されていないものとする。その場合、押印文書閲覧手段80は文書管理サーバ20へ印鑑情報を要求する。この押印文書に他人がした押印文書手続を反映させるためである。文書管理サーバ20はそこに保存している押印文書において押印されている印鑑ID及び押印の受付番号をCSV形式でクライアントパソコン35に返す。クライアントパソコン35は当該押印文書に受領コードを書き込み対応する電子印鑑の印影情報を電子印鑑認証サーバ10に要求する。電子印鑑認証サーバは対応する印影情報をクライアントパソコン35に渡すと、クライアントパソコン側はそれを取得し押印文書にその印影を書き込む。これにより、クライアントパソコン35の画面上に押印した印影が表示されるから紙の文書に押印するのと同等の使い勝手をもたらす。
図25は、クライアントパソコン35を用いて押印しようとする者がアプリケーションの内容に変更を加えようとする場合のフローチャートである。アプリケーションについて設定を変更しようとする内容(会社コード、アプリケーションコード、印鑑名、印鑑ID)を文書管理サーバ20に送る。文書管理サーバ20は、その情報をアプリケーションファイルに書き込む。
図26は、押印文書閲覧手段80を用いて押印者がまさに押印した場合のフローチャートを示す。当該押印文書がいまだに文書番号を取得していない初めての文書であった場合には、文書管理サーバ20に対して文書番号を要求する。文書管理サーバ20は、押印文書データベースに新規レコードを作成し、押印文書閲覧手段に文書番号を返す。押印文書閲覧手段80はその文書番号を取得し押印文書に文書番号を登録する。押印した文書が初めての文書でなかった場合は文書閲覧手段80は押印された情報を文書管理サーバに送信し、文書管理サーバ20は押印情報を文書データベースのレコードに書き込む。(文書番号の発行は最初の押印者が押印完了した直後になされることを前提にしているが、文書番号発行を最初の押印の際にはせずに、2番目の押印者あるいは3番目の押印者など他の押印のタイミングで実行することもできる。2番目あるいは3番目の押印者が誤字脱字などを発見し電子押印文書をより完全なものにすることが考えられるので、完成度の高い文書になった段階で文書番号を発行することが無駄のない文書管理の面で好ましいからである。)
図27は、図20と同様に押印文書閲覧手段の初期設定を示す画面であるが、この例では会社コードやアプリケーションコードの設定も可能となっている実施例を示している。
図28は、押印文書作成手段60において押印文書のテンプレートの初期設定を行う場合にテンプレートとして3ページで構成されるものを作成し、3枚目以降を繰り返しを指定して普通伝票の設定を用いるケースを示した説明図である。押印文書作成手段60は、後述するようにテキスト作成手段や図形作成手段を有しておりそれを用いて罫線や押印欄などを含むテンプレートを作成する機能を有する。図28の左上に示す元になる書類はここでは見積書であって1枚目は表紙で2枚目は説明書きで3枚目と4枚目と5枚目が実際の見積書(この見積書には罫線や押印欄などは含まれていない。)である。そしてこの書類は一般的なワープロソフトまたは表計算ソフトで作成されたものとし、その電子ファイルも手元にある。押印文書作成手段60は、図28の左下に示すような3ページに渡るテンプレートを電子的に作成するものである。1枚目のテンプレートには押印欄が設けられ、必要ならば3枚目のテンプレートにも押印欄が設けられる。元になる書類をそれを作成するのに用いたプログラムを立ち上げた上で印刷メニューを選択し、プリンターとして現実のプリンターではなく押印文書作成手段60が有する擬似印刷手段を出力先とすることによりここで作成したテンプレートと元になる文書とを合体させて1つのファイル(押印文書)として保存することが可能になる。こうして保存された押印文書はここではbwbを拡張子とする電子ファイルであって、文書の内容は書き換えることができず押印に関する情報(押印履歴情報)のみを書き換えられるものである。今普通伝票の設定で3枚目以降繰り返しを指定した場合には、図28の右側に示すように作成された電子押印文書においては3ページ目以降のページがテンプレートの3ページ目以降のデザインを適用して作成される。
図29は、納品先、品名、数量、金額などが入力された1ページだけで構成される文書を元に請求書、納品書、受領書で構成される3枚綴りの請求納品書を作成する場合に複写伝票を選択して3枚複写を指定する場合を説明する図である。この場合、テンプレートは3ページから構成されるが、その各々はほぼ同じデザインを踏襲するものであってタイトルや罫線の色が異なるのみである。この設定で1ページからなる元の書類にテンプレートを適用すると作成される電子押印文書は3枚綴りの請求納品書のそれぞれに納品先、品名、数量、金額が読み込まれた文書として作られる。
図30は、設計図などの元になる文書にカバーページを付ける場合を説明する図である。元になる書類は設計図だけであるが、テンプレートがカバーページとテンプレート1ページで構成され「カバーページ有り」、「普通伝票」、「1枚目以降繰り返し」を指定することにより図30の右側に示すような電子押印文書が作成される。
図31は、押印文書作成手段60を起動してテンプレートを作成しようとする際に表示される初期画面である。図31に示すように図形作成機能やテキスト編集機能などの通常図面を作成するための機能のほか印鑑を押す押印欄を作成する手段やそれに対応してワークフローを設定する手段などが含まれている。新規にテンプレートを作成しようとする際には図31に示すように何等まだテンプレートが作られていない真っ白な状態で表示されるが、既成のテンプレートのファイルを開いたときには図31に示す画面に作成済みのテンプレートが表示される。
図32は、テンプレートを元になる文書と合体させないで単独で保存する場合の保存画面である。ここではテンプレートと名づけられたフォルダに請求納品書という名前で保存される場合を示しており、拡張子はmgtとなっている。このように保存されたテンプレートは社内的に異なる部署でも使われる可能性がある汎用性の高いものである。また長期にわたって使う可能性のあるものである。
図33は、電子押印文書を作る際に元になる文書(ワープロ文書や表計算シート)を作成したプログラムにおいて印刷メニューを選択しプリンタとして現実のプリンタではなく仮想的に作られた擬似プリンタ(ここではB2winB Driver/C)に出力する操作を示す画面である。特にこの図では表計算ソフトの印刷出力画面となっている。この操作により元になる文書の印刷イメージがそれを作成したプログラムから独立した形で電子押印文書作成手段に取り込み可能なものとなる。図34は、この擬似プリンタのプロパティの設定画面でありここではA4の横サイズで出力することを選んでいる。ここでOKボタンを押して印刷画面に戻りさらに印刷画面でOKボタンを押すと図35が表示される。図35は、テンプレートの選択画面である。前述したテンプレートフォルダに保存されているテンプレートが選択可能であり、今「請求納品書」が選択可能となっている。これを選択し選択ボタンをクリックすると、図36の画面が表示される。図36は、パスワードの入力画面であり今選択したテンプレートがパスワードを要求するものである場合にこの画面が表示される。正しいパスワードを入力してOKボタンを押すことにより元の文書と当該テンプレートの合体がコンピュータ上でなされてbwbを拡張子とする電子押印文書のファイルが作成されることになる。図37は、そのようにしてできるbwbファイルの保存画面である。図37においては、ファイル名が請求納品書サンプルイメージとなっている。
押印文書作成手段60は、前述したように図面作成手段やテキスト作成手段や押印欄作成手段を有するものであるがテンプレート(拡張子がmgt)のファイルを読み込んで編集することができるのみならず、押印文書(拡張子がbwb)のファイルを読み込んで編集することもできる。その編集成果はテンプレートとしての保存もできるし押印文書としての保存もできる。テンプレートとして保存した場合には、ワープロソフトや表計算ソフトで作成された元の文書とは切り離されてテンプレートとして独立して保存される。まったくゼロからテンプレートを作成しようとする場合は、レイアウトなどを決めるために試行錯誤を必要とするから図37では作業途中のものであることを示すために「請求納品書サンプルイメージ」としたものである。
図38では、「請求納品書サンプルイメージ」という名前の押印文書(bwbファイル)を押印文書作成手段60で開いた画面である。ここでは、まだテンプレートの中身ができていない状態で空のテンプレートであるために罫線も押印欄もない状態である。従ってワープロソフトまたは表計算ソフトで作成した文書イメージがそのまま表示されている。ただし、元の文書を作成したプログラムとは関係なくイメージとして表示されているだけであるから、その内容についての編集はできない。
図38のbwbファイルを一旦閉じて今度は「請求納品書」という名前のテンプレートファイルを編集して完成させるために開く。図39は、押印文書作成手段60がテンプレートファイルを開く画面である。図40は、テンプレートファイルを開いた状態で更にさきほど作った「請求納品書サンプルイメージ」というbwbファイルを開く画面である。押印文書作成手段60は、このようにテンプレートファイルを開いた状態で更にbwbファイルを開いて重ね合わせて表示することができる(図41)。これによりワープロや表計算で作られた元の文書に適切なレイアウトを有するテンプレートの作成が可能になる。
図42は、サンプルイメージを参照しつつ前述の図形作成手段やテキスト作成手段を用いてテンプレートを編集する様子を示した図である。図43は、押印枠を作成する様子を示した図である。ここでは部長、課長、係長の3つの押印枠が作成されている。レイアウト機能や拡大縮小機能などを用いて全体的なデザインの調整が図られる。テンプレートの1ページ目が完成したら、必要に応じて2ページ目やカバーページなどの作成などもする。図44は、テンプレートファイルのファイル情報の表示画面である。ファイル名や作成日時、更新日時は自動的に入力される。管理の都合上必要ならばタイトルやコメント欄にそのテンプレートを識別する情報や説明する内容などを入れることができる。図45は、完成させたテンプレートファイルのプレビュー表示画面である。出来上がりを確認した上で必要ならば印刷もできる。出来上がりを確認して問題なければ完成したテンプレートを保存する。このとき特にサンプルイメージを気にすることなくテンプレートの保存を実行すればテンプレートのみがサンプルイメージと切り離されて保存される。
図46は、押印文書作成手段60の有する印鑑メニューを説明する図である。押印枠は3つないし5つほど連ねて設けることが通常なされる。そこで3連、4連、5連などのメニューが準備されており例えば3連のメニューを選んで押印すべきスペースの左上に一旦マウスカーソルを落として押印すべきスペースの右下までドラッグすることによって自動的に3つの押印枠が作成される。それぞれの押印枠の中央には「押印」という文字が表示される。この押印という文字の表示は、その位置に押印者が押印すべきことを意味する。一旦作った上で再調整も可能である。
図47は、押印枠の設定画面(印鑑ダイアログボックス)である。本発明においては押印枠は単に印鑑を押印するだけでなく、押印履歴情報(押印日時、場所などに関する情報)やワークフロー(回覧や押印の順番)の情報をも有するものである。押印枠を選択した上でプロパティを選択するかまたは押印枠をダブルクリックすることにより印鑑ダイアログボックスが表示される。「全体タブ」では作成する押印枠全体について押印者名の文字のフォント、押印枠の線の色、押印枠の線種を指定する。印鑑タブは、押印枠の数と同じだけ準備され、ここでは3連なので、印鑑1、印鑑2、印鑑3の3つのタブが準備されている。図48は、印鑑タブの設定画面である。押印者名、押印欄に表示するキャプション等の設定である。ここで押印欄のキャプションとは、押印枠の中に表示する文字であって、例えばその押印者がワークフロー上押印できる場合に「押印」と表示し、承認ルートの前の順序の押印者がまだ押印していないためこの押印欄に押印できない場合に「未承認」と表示することをいいその表示する文字列をこの印鑑タブ設定画面で設定できる。従って、図48で表示されている「押印」の部分に「印を押してください」とし、「未承認」のところに「まだ押せません」とすると電子押印文書の押印枠にその通りに表示されることになる。ワークフローの設定もこの画面でできる。ルートA、ルートBなどの設定をするがそれについては別の図面を参照しつつ後述することにする。
図49は、印鑑ダイアログボックスの印鑑タブでのワークフローの指定をする部分図である。図49に示すようにプルダウンボタンによりAからZのアルファベットを選択する欄と数値を入力する欄の2つで構成される。アルファベットの指定は承認ルートのグループの指定であり、社内の部署の違いなどによりAグループ、Bグループ、Cグループなどに分かれる。数値の指定は同一の承認ルートグループ内での承認順位をゼロから始まる数値で指定する。同じ承認ルートグループ内では、承認順位で指定した順序で承認が行われる。承認順位が前の人が押印しなければ後の順位の人は押印できない。複数の承認ルートグループが存在する場合は、それらの承認ルートグループは並行して動作する。つまりABC3つのグループが存在する場合、それぞれの承認ルートで別々に承認が行われる。
図50は、複数の押印者の誰から押印してもよく押印順序を指定しない場合の承認ルートグループ及び承認順位を示す図である。ここでは承認ルートグループはすべてAに属し承認順位はすべてゼロとなっている。それに対応して押印枠には5つとも全部押印という文字が表示されている。押印可に対するキャプションが「押印」の文字表示と指定しているからである。図51は、複数の押印者間で押印順序を指定する場合の承認ルートグループ及び承認順位を示す図である。係長、課長、部長の順に押印順序を指定するので承認順位が部長が2、課長が1、係長が0となっている。係長が押印しなければ課長は押印できない、課長が押印しなければ部長は押印できない。押印枠に表示される文字はまだ誰も押印していない状態では係長の押印枠のみが「押印」となっており、他の枠では「未承認」と表示される。承認ルートグループはすべて同じAグループとなっている。次に図52及び図53を参照しつつ複数の承認ルートを設ける場合について説明する。営業の部署に1課と2課があり、営業部長、1課課長、2課課長、1課係長、2課係長、1課担当者、2課担当者がいるものとする。1課と2課で並行して承認を行いたい場合に図53に示すように1課の承認ルートグループをAグループ、2課の承認ルートグループをBグループとし、承認順位は担当者を0、係長を1、課長を2、部長を3とし、部長の承認ルートグループは便宜上Aとする。これにより、営業1課、営業2課それぞれ同時に並行して担当者、係長、課長の順に承認が行われ、1課、2課の課長が両方とも承認した後に営業部長の承認が行われる。初期段階では押印枠の中には1課担当者及び2課担当者のみ「押印」と表示され、他の押印枠には「未承認」と表示される。
図54は、押印枠を一旦作成した後にその大きさの変更をする予想を示した図である。マウスによるクリックで押印枠を選択した状態ではその周辺の四隅と辺の中ほどにマウスで掴むことができるハンドル(小さい四角形)が表示される。それをドラッグすることにより大きさの調整が可能である。
図55は、レイアウトの調整の画面である。作成した図形のうち調整したい図形あるいはテキスト、押印枠をクリックすることによって選択し、変更対象とすることができる。外見でなく属性の変更をしたい場合は、プロパティを選択することによって色や幅、文字のピッチなどの変更も可能である。図56は、図形の属性を変更するためのプロパティ画面である。変更内容すべて入力してから適用ボタンを押して保存することにより、テンプレートが完成する。出来上がったテンプレートは適切な名前を付けてテンプレートフォルダに保存する。
図57は、新たな押印文書の作成をするために元となる文書を表計算ソフトにより作成した画面を示す。元となる文書が完成したらその表計算ソフト上で印刷メニューを選択する。図58は、表計算ソフトの印刷メニュー画面である。プリンタの選択をプルダウンボタンをクリックすることにより行い、あらかじめインストールされた擬似プリンタ(電子押印文書作成手段が用意した仮想的なプリンタドライバ)を選択する。プリンタ選択欄の隣にあるプロパティボタンをクリックするとその擬似プリンタのプロパティ画面が表示される(図59)。紙のサイズ、縦か横かの設定をする。プロパティの設定が完了したら、OKボタンを押して、印刷メニューに戻り、そこでOKをクリックするとテンプレート選択画面が現れる(図60)。テンプレートフォルダに保存されているテンプレートが帳票名の欄に表示されているのでその中から必要な帳票を選んで選択ボタンをクリックする。選んだテンプレートにパスワードが設定されている場合は図61に示すパスワード入力画面が現れ、正しいパスワードを入力してOKボタンをクリックすると元の文書とテンプレートとを合体する処理がなされる。こうしてできた電子押印文書に名前を付けて保存する(図62)。ファイル名はテンプレート名の後に年月日、時刻を追加したものが自動生成される。必要があればこのファイル名を変えることができる。このファイルの拡張子はbwbとなっている。
図63は、出来上がった電子押印文書(bwbファイル)の押印欄の表示を示している。この例では係長の押印がされないと課長、部長の押印ができない設定であるので、部長と課長の欄は「未承認」と表示され、係長の欄は押印されることが期待されていることを示すために「押印」の文字及び「ID」「PASS」の表示がなされている。このbwbファイルを閉じると図64のようなアイコンで表示される。係長が押印手続きをした後は、押印欄が図65のように表示される。係長の押印欄には印影が表示され、課長の欄には「押印」の文字及び「ID」「PASS」の表示がなされている。部長は課長の押印がなされなければ押印できないので「未承認」と表示がされている。
以上、押印文書作成手段60を実際に使用する手順を追って説明してきたが、以下、電子押印文書作成手段60の機能ブロック図を参照しつつ説明する。図66は、押印文書作成手段60の機能ブロック図である。押印文書作成手段60は、テンプレート作成手段610、テンプレート保存手段617、擬似印刷手段616、電子印鑑認証サーバまたは文書管理サーバとの通信手段650、ワークフロー設定手段615を有する。テンプレート作成手段610は、罫線やタイトルや押印枠を作成する手段であって、テキスト作成手段611、図形作成手段612、押印欄作成手段613、レイアウト調整手段614などを有する。テキスト作成手段611は、文書のタイトルなどのテキストを入力、編集する手段である。図形作成手段612は多角形、円、楕円、直線などの作図機能を有するものであり、罫線などの作成もできる。押印欄作成手段613は、単に図形としての押印枠を作成するのみならず、ワークフロー設定手段615と協働して承認ルート、押印順序などを設定し、その情報を管理するための押印枠のプロパティ情報をも作成する。ワークフロー設定手段615は、押印権限や押印順序の設定にあたって必要に応じて電子印鑑認証サーバ又は文書管理サーバとの通信手段650を介してサーバー側の情報(ユーザマスタ、アプリケーションマスタ)を参照してワークフローに関する情報を生成する。レイアウト調整手段614は、テキスト、図形、押印枠などの図形のレイアウトを調整する手段である。
テンプレート保存手段617は押印文書作成手段60で作成したテンプレート(罫線、押印枠などを含むもの)を元の文書とは切り離した独立の電子ファイルとして保存する手段である。前述したようにテンプレートはここではtmgファイル(拡張子がtmgのファイル)として保存される。ワープロソフトや表計算ソフトで作成された電子データにこのテンプレートを重ね合わせることによって押印文書が作成され、ここではbwbファイル(拡張子がbwbのファイル)として保存される。その重ね合わせの処理において重要な役割を果たすのが擬似印刷手段616である。擬似印刷手段616はプリンタドライバとしてコンピュータにインストールされるプログラムである。仮想的なプリンタであり、現実に紙に印刷するプリンタではない。表計算ソフトまたはワープロソフトを起動して必要な文書を読み込んだ状態で印刷メニューに入り、プリンタとしてこの擬似印刷手段616を選択し印刷を実行するとこの押印文書作成手段60が起動し、テンプレートの選択を促す。そこで押印文書作成者がテンプレートを選択すると押印文書作成手段60は元の文書とテンプレートとを合体する処理をする。そして電子印鑑認証サーバまたは文書管理サーバとの通信手段650を介して当該文書が保存される。
こうして保存された押印文書は、押印枠のプロパティとしてワークフローに関する情報を持っているので、文書管理サーバ20はそのワークフローに従って押印すべきユーザに対して電子メールにファイルを添付するなどの手段により押印を促す処理をする。その後、前述したようにクライアントパソコン側と電子印鑑認証サーバ10と文書管理サーバ20との協働により押印手続きが進んでいくことになる。
図67は、押印文書表示手段820の構成を示す機能ブロック図である。押印者のうち自らは押印文書を作成せず、押印手続きをするのみの者が用いるクライアントパソコンには押印文書作成手段60をインストールする必要は無い。文書を閲覧し押印手続きを処理する手段である押印文書閲覧手段80がインストールされればよい。押印文書閲覧手段80は押印文書表示手段820と押印イベント取得手段830、印影表示手段840、電子印鑑認証サーバとの通信手段850を有する。押印文書表示手段820は押印を必要とする文書を表示する手段である。押印イベント取得手段830はクライアントパソコン35に繋がるタブレット上で電子印鑑を押すイベントを取得する手段である。印影表示手段840は電子印鑑認証サーバ10が持っている印影情報を取得し、それに基づいてクライアントパソコン側の押印文書に印影を表示する手段である。電子印鑑認証サーバとの通信手段850は電子印鑑IDを公開鍵を用いて暗号化してやり取りしたり押印履歴情報や印影情報のやり取りをクライアントパソコンとサーバ側との間で実行する手段である。
以上述べた押印手続きでは、押印者は押印文書を閲覧してそれを承認するか否かの二者択一であることを前提としたがクライアントパソコン35にはタブレットが繋がっており、タブレットから手書き線を入力することも可能なので、手書きコメントを追加した上で承認するという業務フローとする実施例も可能である。
また、前述した押印手続きでは文書作成者が作成した押印枠の中にのみ押印することを前提としたが押印枠以外の自由な場所に何度でも押印して訂正印として使用する他の実施例も考えられる。
以上電子印鑑認証サーバを中心とする電子印鑑認証システム、すなわち会社などの単独の組織内で用いるのに適した電子印鑑認証について説明してきたが、それを前提としてここから複数の組織にまたがって機能する電子印鑑登録認証サーバ及び電子印鑑登録認証システムについて説明する。図69は、本発明に係る電子印鑑登録認証システムのハードウェア構成図である。ここでA社とB社は、それぞれ社内の押印文書を処理するために電子印鑑認証サーバ10、11を所有しておりパソコン30、35、タブレット40、41、電子印鑑50、55を用いてそれぞれの会社の従業員が電子押印をすることができるようになっている。A社の従業員の電子印鑑は電子印鑑認証サーバ10に登録されており、押印の際にその正当性を認証する。またB社の従業員の電子印鑑は電子印鑑認証サーバ11に登録され押印の正当性を認証する。ここでA社とB社の代表者同士が契約を結ぼうとするときに双方とも自らの電子印鑑を他社のサーバに登録することはセキュリティ的観点から避けたいところである。そこで、A、B両者が信頼する中立的第三者が所有管理するサーバにそれぞれの代表社印を登録することが望まれる。それが電子印鑑登録認証サーバ15である。
このように第三者が所有管理する電子印鑑認証サーバを電子印鑑登録認証サーバと呼ぶことにする。電子印鑑登録認証サーバの運営主体は地方自治体などの公的機関であってもよいし、中立な立場にある法人であってもよい。図78は、電子印鑑登録認証サーバ15の機能ブロック図である。上に説明した電子印鑑認証サーバとほぼ同様の働きをするものであるが、コンピュータ上に表示される表示画面を追いながらその働きを解説する。図70は、電子印鑑登録認証サーバ15にログインした際に表示されるメニュー画面である。図70に表示されているようにユーザマスタ、アプリケーションマスタ、認証サーバ設定、エクセル入力、エクセル出力(エクセルは米国マイクロソフト社の商標)、ログインユーザ登録、再ログインなどのメニューが表示されているほか、終了ボタン及びログインした人の会社名、個人名そしてログインに用いた電子印鑑の印影が表示されている。ユーザマスタのメニューに入ると図71に表示されているユーザマスタ画面が表示される。このユーザマスタ画面を用いて電子印鑑登録認証サーバ15の管理会社がA社、B社などの会社の情報、登録する従業員の情報などを入力した後にそれぞれの会社のユーザが電子印鑑を登録する。A社、B社としては所定の手続き例えば電子メールやファックス(図74)などにより管理会社に連絡して会社名、住所、電話、担当者等ユーザマスタに必要な情報を送って登録してもらう。
ユーザマスタへの登録が完了すると、A社、B社の各ユーザはログイン情報を入手し使用する電子印鑑の登録を行う。図75は、ログイン画面である。押印箇所に印鑑を押して電子印鑑のICチップにあるID番号を送ることによってログインがなされる。ログインすると図72が表示される。図72は、印影登録処理の表示画面である。電子印鑑を登録するユーザは、図72の画面でパスワードを入力してから押印することにより印影登録をする。ここで押印とはタブレット上で電子印鑑(図77)を所定の位置において電子印鑑の押印ボタンを押すことを言う。そして印影登録とは、印影情報を電子印鑑のID番号などとの関連付けにおいて登録することを言う。印影登録の後、アプリケーションとアプリフェーズを登録する。図73は、アプリケーションマスタ画面である。電子印鑑登録認証サーバ15の管理会社がアプリケーションマスタ画面で押印すべき対象である電子文書の表題などを登録する。例えば、会社を越えて用いられる契約書や見積書などが表題として考えられる。これで使用準備は完了した。
押印すべき書類である契約書などは先に述べた押印文書作成手段を用いて作成できる。会社を越えて用いる押印文書のテンプレートは、電子印鑑登録認証サーバに登録しておくのが望ましい。A社、B社両方とも同一のひな型を用いるためである。押印文書作成手段の初期設定において認証サーバの設定を選択し電子印鑑登録認証サーバのURLを入力後テンプレートを作成することによってA社、B社共通のテンプレートの登録が電子印鑑登録認証サーバにできる。図76は、押印文書作成手段の初期設定における認証サーバ設定の処理を示す画面である。
電子印鑑認証サーバは、通常はそれぞれの社内で使用するものである。社外との契約書作成や電子取引に使う場合のみ、押印文書作成手段で作成し、電子文書に使用する押印欄用のテンプレートを「契約書登録用電子印鑑認証サーバ」なるものを準備して登録しておくことができる。A社、B社のどちらか一方が作成し、「契約書登録用電子印鑑認証サーバ」に登録してもよいし、お互いに作成し使うこととしてもよい。押印文書作成手段の初期設定で、認証サーバの設定を選択し、契約書登録用電子印鑑認証サーバのURLを入力後、テンプレートを作成することによりこれが可能である。
二者契約の場合、両社間で取引に使う契約書が作成されたら、当該テンプレートを使用し、押印文書を作成し、登録した電子印鑑で押印する。押印した文書は電子メールなどで相手方に送信する。双方の押印が完了したら、契約書作成者が「契約書登録用電子印鑑認証サーバ」に原本として保存し、上書き禁止処理をする。例えば、図73におけるアプリケーション名が「契約書管理」であるフォルダに保存する。あるいは、押印欄が全て押印完了した時点で、自動的に保存する処理をさせてもよい。
上述した文書管理サーバを併用すれば、押印完了と同時に契約書が相手に電子メールで自動送信されたり、文書管理サーバに原本として自動的に保存するという機能を利用できる。また、サーバから押印済みの契約書をダウンロードする際、「複写」等の添付文字を付加するよう設定すればより効果的である。
管理会社は要求に応じて押印された電子印鑑が確かに電子印鑑登録認証サーバに登録されていることを証明する証明書を発行する。図79は、電子印鑑登録認証サーバを管理する管理会社によって発行される電子印鑑登録証明書である。当該証明書には押印認証履歴(会社名、アプリケーション名、日付、時刻、印影)と管理会社名などの情報を記載する。紙に印刷し配送してもいいしメールなどで送信してもいい。要求に応じて発行する以外に押印イベントがあった際に常に相手側へ電子印鑑登録の証明書が自動的にメールなどで送信されるように設定してもよい。また、この証明書を電子透かしとして印影データに埋め込むこととする実施例も可能である。電子印鑑登録認証サーバの管理会社は押印回数に応じた対価を受けることもできるし、証明書を発行する費用を徴収することとしてもよい。
図80は、電子印鑑登録認証サーバに管理者としてログインできるユーザを登録する画面である。ユーザコード、ユーザ名、部署名、有効期間、登録日、更新日など登録事項としている。サーバにログインするには、登録した電子印鑑が必要であり、管理会社はその電子印鑑でアクセスできるサーバ内データベースの範囲を制限するので、当事者自身の情報と当事者共通情報しかアクセスできない。
上述した電子押印文書作成手段は、組織にまたがって利用する場合には、電子契約書作成手段として用いることができるものであり、文書管理サーバは電子契約書を管理するのに用いることができる。特に継続的な商取引を行う顧客との間の契約書においては、契約期間を定めて、更新手続きなどの必要があるので、電子契約書として管理することにより社内の契約書の管理が有効に行えることとなる。契約書に押印するのは代表者印であっても、契約書を送付したり、交渉したりする窓口となる担当者が他にいるのが通例であるから、組織内の押印手続きに似た承認ルートが契約書の処理においても役に立つものとなる。
上記説明は、わかりやすく二社間での説明としたが、電子印鑑を使う各社が登録しておれば、契約書の郵便や宅配による発送作業や発送料金、その間に掛かる時間などが節約でき、大きな経済効果とビジネスの効率化が図れる。
また、契約書を例に取ったが、領収書や納品書、見積書など、企業間で電子取引を行う場合に使う電子文書にも同様に適用できる。
複数の組織にまたがって押印される契約書などに本発明による電子印鑑登録認証システムで電子印鑑を押印し認証を受けると、中立の第三者が認証する契約書が電子的に作成される。そしてその押印の押印日時などの押印履歴も保存されるので、誰が何時押印したのか契約書などに明示できる。押印した履歴を保存明示できることから押印行為に対する押印者の押印責任を明確にすることができる。電子印鑑は紛失すればすぐに気付くことができるので、紛失中に押印された場合であってもすぐに認証履歴を調べることで悪用されたかどうかの調査が迅速にできる。本発明で使用する電子印鑑は、日常使用している印鑑の中にICチップを埋め込むだけで製造できるものだから認印、銀行印、実印などの作成ができ、日常と同様な使い勝手で紙文書と同様な使い分けができる。また押印責任の明確化の上では紙文書による管理以上の効果が期待できる。契約書の更新手続きにおいても、紙ベースの管理以上の効果が期待できる。完全なペーパレス化の実現が可能となる。
管理者権限で電子印鑑認証システムにログインする際のログイン画面である。 電子印鑑認証システムのメニュー画面である。 ユーザマスタの画面である。 印影登録処理の画面である。 アプリケーションマスタの画面である。 電子印鑑認証サーバとクライアントパソコンとの基本プロトコルを示す図である。 電子印鑑認証システムのハードウェア構成を示す図である。 電子印鑑認証サーバのハードウェア構成を示す図である。 電子印鑑50を詳細に説明した図である。 クライアントパソコンが電子印鑑認証サーバとの協働により電子印鑑によるログイン処理を実行する際のフローを示す図である。 クライアントパソコンが電子印鑑認証サーバとの協働により電子印鑑による押印処理を実行する際のフローを示す図である。 認証サーバ管理権限を与えられた管理者がログインする処理を示す図である。 クライアントパソコンと、電子印鑑認証サーバとの協働により、印影登録処理を実行するフローチャートである。 クライアントパソコンがコンピュータネットワーク(インターネット又はイントラネット)を介して、電子印鑑認証サーバ及び文書管理サーバと協働する様子を示した図である。 押印文書作成手段の有する3つの機能を表示した機能ブロック図である。 文書管理サーバの有する4つの機能を表示した機能ブロック図である。 クライアントパソコンにおいて押印処理を実行する際のフローチャートである。 サーバとクライアントパソコンとの間をインターネットまたはLANで結ぶ様子を示した図である。 クライアントパソコンで押印文書を作成する際のログイン画面である。 押印文書の初期設定のうち基本設定をする画面を示している図である。 押印文書の初期設定のうち、サーバー設定の画面を示した図である。 押印文書に文書番号が付される様子を示した図である。 押印文書に押印すべき者が係長、課長、部長の3人である場合、3人がそれぞれ印鑑を押す際にサーバとのやりとりを行って押印権限を、電子印鑑認証サーバにおいて照合し押印文書中の押印履歴情報を書き換えて文書管理サーバに保存することを示す図である。 押印すべき押印者がクライアントパソコンを用いて押印手続を行おうとする際の文書管理サーバ及び電子印鑑認証サーバとのやり取りを示す図である。 クライアントパソコンを用いて押印しようとする者がアプリケーションの内容に変更を加えようとする場合のフローチャートである。 押印文書閲覧手段を用いて押印者がまさに押印した場合のフローチャートである。 押印文書閲覧手段の初期設定を示す図である。 押印文書作成手段において押印文書のテンプレートの初期設定を行う場合にテンプレートとして3ページで構成されるものを作成し、3枚目以降を繰り返しを指定して普通伝票の設定を用いるケースを示した説明図である。 納品先、品名、数量、金額などが入力された1ページだけで構成される文書を元に請求書、納品書、受領書で構成される3枚綴りの請求納品書を作成する場合に複写伝票を選択して3枚複写を指定する場合を説明する図である。 設計図などの元になる文書にカバーページを付ける場合を説明する図である。 押印文書作成手段60を起動してテンプレートを作成しようとする際に表示される初期画面である。 テンプレートを元になる文書と合体させないで単独で保存する場合の保存画面である。 電子押印文書を作る際に元になる文書を作成したプログラムにおいて印刷メニューを選択しプリンタとして現実のプリンタではなく仮想的に作られた擬似プリンタに出力する操作を示す画面である。 擬似プリンタのプロパティの設定画面である。 テンプレートの選択画面である。 パスワードの入力画面である。 bwbファイルの保存画面である。 「請求納品書サンプルイメージ」という名前の押印文書を押印文書作成手段で開いた画面である。 押印文書作成手段がテンプレートファイルを開く画面である。 テンプレートファイルを開いた状態で更にさきほど作った「請求納品書サンプルイメージ」というbwbファイルを開く画面である。 テンプレートファイルを開いた状態で更にbwbファイルを開いて重ね合わせて表示した図である。 サンプルイメージを参照しつつ前述の図形作成手段やテキスト作成手段を用いてテンプレートを編集する様子を示した図である。 押印枠を作成する様子を示した図である。 テンプレートファイルのファイル情報の表示画面である。 完成させたテンプレートファイルのプレビュー表示画面である。 押印文書作成手段の有する印鑑メニューを説明する図である。 押印枠の設定画面である。 印鑑タブの設定画面である。 印鑑ダイアログボックスの印鑑タブでのワークフローの指定をする部分図である。 複数の押印者の誰から押印してもよく押印順序を指定しない場合の承認ルートグループ及び承認順位を示す図である。 複数の押印者間で押印順序を指定する場合の承認ルートグループ及び承認順位を示す図である。 複数の承認ルートを設ける場合の押印枠を示す図である。 複数の承認ルートを設ける場合の承認ルートグループ及び承認順位を示す図である。 押印枠を一旦作成した後にその大きさの変更をする予想を示した図である。 レイアウトの調整の画面である。 図形の属性を変更するためのプロパティ画面である。 新たな押印文書の作成をするために元となる文書を表計算ソフトにより作成した画面である。 表計算ソフトの印刷メニュー画面である。 擬似プリンタのプロパティ画面である。 テンプレート選択画面である。 パスワード入力画面である。 電子押印文書の保存画面である。 出来上がった電子押印文書の押印欄を示す図である。 bwbファイルのアイコンを示す図である。 係長が押印手続きをした後の押印欄を示す図である。 押印文書作成手段60の機能ブロック図である。 押印文書表示手段820の構成を示す機能ブロック図である。 A社所有の電子印鑑認証サーバを中心とする電子印鑑認証システムと、B社所有の電子印鑑認証サーバを中心とする電子印鑑認証システムとがそれぞれ独立して存在し、それぞれ社内の電子押印文書の処理に役立っている様子を示している。 本発明に係る電子印鑑登録認証システムのハードウェア構成図である。 電子印鑑登録認証サーバ15にログインした際に表示されるメニュー画面である。 ユーザマスタ画面のハードコピーである。 印影登録処理の表示画面である。 アプリケーションマスタ画面である。 ユーザマスタに登録する情報を管理会社に送るための書式シートである。 ログイン画面である。 押印文書作成手段の初期設定における認証サーバ設定の処理を示す画面である。。 電子印鑑の構成を示す図である。 電子印鑑登録認証サーバ15の機能ブロック図である。 電子印鑑登録証明書の一例である。 電子印鑑登録認証サーバに管理者としてログインできるユーザを登録する画面である。。
符号の説明
10,11 電子印鑑認証サーバ
15 電子印鑑登録認証サーバ
20 文書管理サーバ
30,35 パソコン
40,41 タブレット
50,55 電子印鑑
51 内蔵ICチップ
52 押印ボタン
53 押印面
60 押印文書作成手段
80 押印文書閲覧手段
90 インターネット
100 データベース部
110 ユーザマスタ
120 アプリケーションマスタ
170 サーバ設定管理部
180 電子印鑑登録管理部
190 電子印鑑認証部
210 文書管理データベース
220 押印状況管理手段
230 電子メール配信手段
240 押印文書作成手段または電子印鑑認証サーバとの通信手段
610 テンプレート作成手段
611 テキスト作成手段
612 図形作成手段
613 押印欄作成手段
614 レイアウト調整手段
615 ワークフロー設定手段
616 擬似印刷手段
617 テンプレート保存手段
820 押印文書表示手段
830 押印イベント取得手段
840 印影表示手段
850 電子印鑑認証サーバとの通信手段

Claims (14)

  1. 複数の組織にまたがって存在する複数のクライアントコンピュータと、該クライアントコンピュータにコンピュータネットワークを介して接続された電子印鑑登録認証サーバとを有し、商取引に関する電子押印文書の正当性を認証する電子商取引認証システムであって、
    前記電子印鑑登録認証サーバは、
    前記クライアントコンピュータ側のタブレット上で用いる電子印鑑の印影情報を電子印鑑ID情報と関連付けて登録する電子印鑑登録管理部と、
    クライアントコンピュータを用いる利用者に関する情報、該利用者が利用する電子押印文書に関する情報、電子押印文書の承認フローに関する情報を管理するデータベース部と、
    前記利用者が、クライアントコンピュータ側のタブレット上で電子印鑑を押印する押印イベントが生じて、その情報がコンピュータネットワークを介して電子印鑑登録認証サーバ側に送られた際に、その正当性を判断した上で受付ける電子印鑑認証部とを有し、
    前記複数のクライアントコンピュータがまたがって存在する複数の組織が共通に信頼する第三者機関が運営し、商取引の正当性を証明する電子商取引認証システム。
  2. 請求項1に記載した電子商取引認証システムであって、
    前記電子印鑑認証部がクライアントコンピュータ側から受ける押印イベントに関する情報は、前記電子印鑑ID情報であることを特徴とする電子商取引認証システム。
  3. 請求項2に記載した電子商取引認証システムであって、
    電子印鑑の認証が肯定的に行われた場合に、電子印鑑登録認証サーバ側からクライアントパソコンに向けて、印影情報が送られ、クライアントパソコン側では、それに基づいて印影を表示することを特徴とする電子商取引認証システム。
  4. 複数の組織にまたがって存在する複数のクライアントコンピュータと、該クライアントコンピュータにコンピュータネットワークを介して接続された電子印鑑登録認証サーバとを有する商取引に関する電子押印文書の正当性を認証する電子商取引認証システムにおける電子商取引認証方法であって、
    あらかじめ利用者の電子印鑑ID、印影情報、利用者に関する情報、承認フローに関する情報を登録する印鑑登録ステップと、
    クライアントコンピュータが電子印鑑登録認証サーバに公開鍵の情報を含む初期情報を要求し、それを取得する初期情報取得ステップと、
    クライアントコンピュータ側に接続されたタブレット上で電子印鑑が押されて押印イベントが生じた際に、電子印鑑IDを前記公開鍵で暗号化して電子印鑑登録認証サーバに送る押印イベント通知ステップと、
    電子印鑑登録認証サーバ側で押印イベントを受け取った際に、電子印鑑登録認証サーバ側のデータベースの情報と照らし合わせて、押印の正当性を判断する電子押印認証ステップと、
    該電子押印認証ステップにて押印が正当であると判断した際に、電子印鑑の印影情報をクライアントコンピュータ側に送る印影情報送付ステップと、
    該印影情報送付ステップにて送られた情報に基づいて、クライアントコンピュータ側で電子押印文書の押印欄に印影を表示する印影表示ステップと
    を有する電子商取引認証方法。
  5. 既存の電子文書を取り込んで、電子契約書を作成する電子契約書作成システムであって、
    電子契約書の押印枠を含む図形又はテキストを作成又は編集してそれらを含むテンプレートを作成するテンプレート作成手段と、
    既存の文書作成装置により作成された既存の電子文書の印刷出力を該電子契約書作成システムに取り込み可能な形式に出力する既存電子文書擬似印刷手段と、
    該既存電子文書擬似印刷手段により出力された既存電子文書の出力を、前記テンプレートと合体させる文書合体手段と、
    を有し、
    前記テンプレート作成手段が作成する押印枠は、その属性として、押印すべき複数の利用者がどの順序で押印手続きをするかに関する承認順位の情報をもつことを特徴とする電子契約書作成システム。
  6. 請求項5に記載した電子契約書作成システムであって、前記押印枠は、その属性としてさらに、複数の押印者を利用者の組織にしたがって複数のグループ別とした承認ルートグループに関する情報をもつ電子契約書作成システム。
  7. 既存の電子文書を取り込んで、電子契約書を作成し、それをコンピュータネットワーク上の文書管理サーバにて管理する電子契約書管理システムであって、
    管理される電子契約書は、押印枠を有するテンプレートと既存の電子文書とを合体させたものであり、該押印枠は承認順位に関する情報をその属性として有しており、
    前記文書管理サーバは、押印枠が属性として有する承認順位に関する情報に従い、承認すべきユーザに対して、押印手続きを促す電子契約書管理システム。
  8. 請求項7に記載した電子契約書管理システムであって、
    前記文書管理サーバは、誰がいつどの文書に押印したかに関する押印履歴情報を管理する押印履歴情報管理部を有する電子契約書管理システム。
  9. 既存の電子文書を取り込んで、電子契約書を作成する電子契約書作成システムにおける電子契約書作成方法であって、
    空の情報を有するテンプレートを名前をつけて保存する空テンプレート保存ステップと、
    既存の電子文書のサンプルイメージを擬似印刷手段により出力するサンプルイメージ印刷ステップと、
    該サンプルイメージ出力手段により出力された既存の電子文書のサンプルイメージを、前記空テンプレート保存ステップにて保存されたテンプレートと合体させる空電子契約書作成ステップと、
    該空電子契約書作成ステップにて合体させた空電子契約書を参照しつつ、前記空テンプレートに対して、押印枠を含む図形要素を作成し、保存するテンプレート完成ステップと、
    電子契約書の作成を欲する元の文書を読み込み擬似的に印刷出力する元文書印刷ステップと、
    該元文書印刷ステップにて出力された既存の電子文書を前記完成させたテンプレートと合体させる電子契約書作成ステップと
    を有する電子契約書作成方法。
  10. 請求項9に記載した電子契約書作成方法であって、
    前記テンプレート完成ステップにて作成する押印枠は、単に押印する位置を特定するのみならず、その属性として承認順位に関する情報を有することを特徴とする電子契約書作成方法。
  11. 既存の電子文書を取り込んで、電子契約書を作成し、それをコンピュータネットワーク上の文書管理サーバにて管理する電子契約書管理システムにおける電子契約書管理方法であって、
    前記電子契約書の有する承認順位に関する情報に従って、当該電子契約書を押印すべき利用者に対して押印手続きを促す押印手続き促進ステップと、
    該押印手続き促進ステップにて押印手続きを促したことに基づいて、当該押印すべき利用者が押印手続きをした情報を取得する押印履歴情報取得ステップと、
    該押印履歴情報取得ステップにて取得した押印履歴情報を、利用者の求めに応じて提供する押印履歴情報提供ステップと
    を有する電子契約書管理方法。
  12. 請求項11に記載した電子契約書管理方法であって、
    押印すべきすべての利用者が押印を完了した場合に、当該電子契約書を作成した作成者に通知を送る押印完了通知ステップをさらに有する電子契約書管理方法。
  13. 既存の電子文書を取り込んで、電子契約書を作成し、それをコンピュータネットワーク上の文書管理サーバにて管理する電子契約書管理システムにおける電子契約書管理方法であって、
    前記電子契約書の有する承認順位に関する情報に従って、当該電子押印文書を押印すべき利用者に対して押印手続きを促す押印手続き促進ステップと、
    該押印手続き促進ステップにて押印手続きを促したことに基づいて、当該押印すべき利用者が押印手続きをした情報を取得する押印履歴情報取得ステップと、
    該押印履歴情報取得ステップにて取得した押印履歴情報に基づいて、他の押印すべき利用者にすでに配布した当該電子契約書を書き換える電子契約書書換えステップと
    を有する電子契約書管理方法。
  14. 既存の電子文書を取り込んで、電子契約書を作成し、それをコンピュータネットワーク上の文書管理サーバにて管理する電子契約書管理システムにおける電子契約書管理方法であって、
    前記電子契約書の有する承認順位に関する情報に従って、当該電子契約書を押印すべき利用者に対して押印手続きを促す押印手続き促進ステップと、
    該押印手続き促進ステップにて押印手続きを促したことに基づいて、当該押印すべき利用者が押印手続きをした情報を取得する押印履歴情報取得ステップと、
    該押印履歴情報取得ステップにて取得した押印履歴情報に基づいて、押印者の押印完了をイベントとして、ワークフローに基づく次の押印者へ当該電子契約書を電子メールに添付して配信する電子契約書配信ステップと
    を有する電子契約書管理方法。
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