JP2005275814A - 就労者評価システム、方法、およびプログラム - Google Patents

就労者評価システム、方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 さまざまな業種や職種にわたって、アルバイトの労働の質を横断的に評価する就労者評価システム、方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】 管理者12は、就労サイト20における学生11の勤務態度等をいくつかの評価項目ごとに評価して、就労サイト端末21に評価結果を入力する。評価結果は、就労者評価サーバ41に送信され、そこで、評価項目ごとに重み付けがされ、評価ポイントが計算される。計算された評価ポイントは、就労サイト端末21に送信され、就労サイト端末21は、学生11の電子マネーカードのマネーポイントにその評価ポイントを加算し、電子マネーカードに書き込む。また、上記重み付けは、就労者評価サーバ41内のテーブルに記録されている重み付けポイントを用いて行われる。これらの重み付けポイントは、業種や職種ごとに設定される。
【選択図】 図1

Description

この発明は、就労者の職場における勤務態度や能力等を横断的に評価するシステムであって、より詳しくは、上記評価をポイント化し、そのポイントに一定の付加価値を与える就労者評価システム、方法、およびプログラムに関する。
従来、学生がアルバイトをする場合は、ほとんどが、単に現金収入を得ることを目的としていたが、近年では、アルバイトを通して、自身の実務能力や実社会への適応能力を向上させ、同時に職業適性を見極めようとする者も多くなってきている。このような傾向は、学生のスキルアップやキャリアプランに対する意識が高まってきていることを示すものである。
こうした学生の意識の高まりに呼応して、在学中に、企業等において自らの専攻や将来のキャリアに関連した就業体験が可能なインターンシップ制度を導入する企業も増えてきている。学生は、このインターンシップでの労働を通じて、その職業や企業をより深く理解することができ、その経験を自身の将来のビジョンに反映させることができる。また、このような経験は、目的意識があればアルバイトをすることによっても十分得られるものである。
一方、このようなアルバイトやインターンシップにおける労働の対価は、通常、労働時間と、事前に定められた時給に基づいて計算され、現金で(あるいは所定の銀行口座等への振込みによって)支給される。しかしながら、時給は、たとえば、就労年数や職種ごとといった基準に基づいて、大まかでかつ固定的に設定されていることが多く、学生の労働の質が、習熟や、天性の適正能力等の理由で向上しても、そのことを適切に評価するシステムにはなっていないのが現状である。
労働の対価を適切に評価しようとする方法について、特許文献1には、介護労働者について設定された評価項目について、それぞれ、介護労働者自身、一次評価者、二次評価者が評価を行い、これらの評価に基づいて報酬の設定を行う評価方法が開示されている。
特開2002−297845号公報
また、特許文献2には、労働者の業務単位の達成状況に応じて評価ポイントを付与し、その評価ポイントに基づいて労働者の報酬を算出する報酬算出方法が開示されている。
特開2002−41729号公報
しかしながら、特許文献1および特許文献2のような、労働の質の評価では、業種や職種の異なる学生を横断的に評価することができない。また、特許文献1や特許文献2に開示された方法では、労働の質を所定の基準に基づいて評価し、その評価をなんらかの形で報酬に反映させるため、途中で給与(すなわち、時給)が変更されることになり、最初に所定の時給で契約をするアルバイト等の雇用体系にはなじまない。
また、従来のように、労働の質について十分な評価を行わず、すべてのアルバイトについて、能力の違いを考慮せずに同じ時給で雇用することもできるが、このような状況を放置すれば、能力の高い者の勤労意欲(インセンティブ)は失われ、アルバイトを雇用する店舗や企業は、優秀な者の力を有効に活用することができず、ひいては、その者を失うことにもなる。
さらに、特許文献1および特許文献2の評価方法は、1つの就労場所(店舗や企業)における評価についてのみ考えられたものであるため、学生の就労履歴(キャリア)について管理するといった発想はない。
したがって、この発明の目的は、さまざまな業種や職種にわたって、アルバイトの労働の質を横断的(汎用的)に評価する就労者評価システム、方法、およびプログラムを提供することにある。また、このようにして評価された評価ポイントに、給与以外の形態で付加価値を与えることもでき、その1つの方法として、評価ポイントに見合った一定の金額を電子マネーとして発行する方法が挙げられる。
この発明の他の目的は、アルバイトをする学生や、求人を行う店舗、企業等に、その学生のアルバイトの履歴と、そのアルバイトごとの評価を提供する就労者評価システム、方法、およびプログラムを提供することにある。
この発明のさらなる目的は、各学生の評価やキャリアに関する情報を、大学や高校等の教育施設で共有することができ、計算された評価ポイントに基づいて、所定の授業単位(いわゆる授業の単位、以下授業単位と称する)についての認定の可能性を示す(示唆する)就労者評価システム、方法、およびプログラムを提供することにある。
第1の実施態様に係る発明は、就労サイトにおける就労者の労働に関する複数の評価項目についての評価を、それぞれポイント値で受信する受信手段と、受信したポイント値を、対応する評価項目に関連付けられた重み付けポイントによって重み付けし、重み付けされたポイント値をもとに就労者の評価ポイントを求める計算手段とを有し、就労サイトが所定の区分に分類され、複数の評価項目には区分のすべてにわたって共通な共通評価項目が含まれ、共通評価項目については区分ごとに重み付けポイントが設定されるよう構成された就労者評価システムである。
第2の実施態様に係る発明は、就労サイトにおける就労者の労働に関する複数の評価項目についての評価を、それぞれポイント値で受信する受信手段と、受信したポイント値を、対応する評価項目に関連付けられた重み付けポイントによって重み付けし、重み付けされたポイント値をもとに就労者の評価ポイントを求める計算手段と、就労者の評価ポイントを記録する記録手段とを有する第1のサーバと、第1のサーバの記録手段から、就労者の評価ポイントを受信する受信手段と、受信した就労者の評価ポイントが所定の認定条件を満たしている場合に、所定の授業単位の認定可能性を示す認定示唆手段とを有する第2のサーバとを備え、就労サイトが所定の区分に分類され、複数の評価項目には区分のすべてにわたって共通な共通評価項目が含まれ、共通評価項目については、区分ごとに重み付けポイントが設定されるよう構成された就労者評価システムである。
第3の実施態様に係る発明は、サーバにおいて、就労サイトにおける就労者の労働に関する複数の評価項目についての評価を、それぞれポイント値で受信する受信ステップと、サーバにおいて、受信したポイント値を、対応する評価項目に関連付けられた重み付けポイントによって重み付けし、重み付けされたポイント値をもとに就労者の評価ポイントを求める計算ステップとを有し、就労サイトが、所定の区分に分類され、複数の評価項目には区分のすべてにわたって共通な共通評価項目が含まれ、共通評価項目については、区分ごとに重み付けポイントが設定されるよう構成された就労者評価方法である。
第4の実施態様に係る発明は、第1のサーバにおいて、就労サイトにおける就労者の労働に関する複数の評価項目についての評価を、それぞれポイント値で受信する受信ステップと、第1のサーバにおいて、受信したポイント値を、対応する評価項目に関連付けられた重み付けポイントによって重み付けし、重み付けされたポイント値をもとに就労者の評価ポイントを求める計算ステップと、第1のサーバにおいて、就労者の評価ポイントを記録手段に記録する記録ステップと、第2のサーバにおいて、記録手段から、就労者の評価ポイントを受信する受信ステップと、第2のサーバにおいて、受信した就労者の評価ポイントが所定の認定条件を満たしている場合に、所定の授業単位の認定可能性を示す認定示唆ステップとを有し、就労サイトが所定の区分に分類され、複数の評価項目には、区分のすべてにわたって共通な共通評価項目が含まれ、共通評価項目については、区分ごとに重み付けポイントが設定されるよう構成された就労者評価方法である。
第5の実施態様に係る発明は、コンピュータに、就労サイトにおける就労者の労働に関する複数の評価項目についての評価を、それぞれポイント値で受信する受信ステップと、受信したポイント値を、対応する評価項目に関連付けられた重み付けポイントによって重み付けし、重み付けされたポイント値をもとに就労者の評価ポイントを求める計算ステップとを実行させるプログラムである。また、このプログラムにおいては、就労サイトが所定の区分に分類され、複数の評価項目には、区分のすべてにわたって共通な共通評価項目が含まれ、共通評価項目については、区分ごとに重み付けポイントが設定される。
第6の実施態様に係る発明は、第1のサーバに、就労サイトにおける就労者の労働に関する複数の評価項目についての評価を、それぞれポイント値で受信する受信ステップと、受信したポイント値を、対応する評価項目に関連付けられた重み付けポイントによって重み付けし、重み付けされたポイント値をもとに就労者の評価ポイントを求める計算ステップと、就労者の評価ポイントを記録手段に記録する記録ステップとを実行させ、第2のサーバに、記録手段から、就労者の評価ポイントを受信する受信ステップと、受信した就労者の評価ポイントが所定の認定条件を満たしている場合に、所定の授業単位の認定可能性を示す認定示唆ステップとを実行させるプログラムである。このプログラムにおいては、就労サイトが所定の区分に分類され、複数の評価項目には、区分のすべてにわたって共通な共通評価項目が含まれ、共通評価項目については、区分ごとに重み付けポイントが設定される。
この発明の効果を、学生をアルバイトとして雇用する店舗、企業等の立場から考えると、学生のアルバイトの履歴と、各アルバイトにおける評価を参照することができるため、採用時に、ある程度、学生の資質や適応能力について見極めることができる。また、高い評価を受けた者には、たとえば電子マネー等のポイントが与えられるため、アルバイトの勤労意欲を向上させることができる。さらに、質の高い労働の対価がたとえば、電子マネーのポイントという形で支払われるため、全体的な時給の高騰を回避するとともに、今までの時給の体系を変えずに済む。
この発明の効果を、学生の立場から考えると、自身のアルバイトのそれぞれについて実質的な評価が下されるため、より高いレベルにステップアップしようとする向上心やキャリアアップ意識の形成につながる。また、評価が、たとえば電子マネーのポイントに反映されるので、勤労意欲の向上を促進する可能性がある。さらに、アルバイトの履歴やそれぞれのアルバイトでの客観的評価が得られるので、これらの情報を就職時のアピール材料として使用できる。また、評価ポイントが所定の授業単位として認定されれば、卒業時や就職時において有利な効果が期待できる。
この発明の効果を、行政的見地から考えると、学生の勤労意欲が向上し、それとともに就業・キャリアアップ意識や向上心の形成に寄与するため、間接的に、若年者の就業率向上が期待でき、このことが結果的にフリーター数の減少につながる可能性がある。また、このように労働の適正な評価と、その評価に付加価値を与えることにより、勤労意欲の高い優秀な人材を集めることが期待でき、この発明が地域で採用されれば、地域雇用の活性化につながり、その地域での人材育成も可能となる。さらに、副次的効果としては、電子マネーが発行されると、このポイントが現金の代わりに周辺の店舗等で使用され、結果的に地域商業施設の活性化につながる。
この発明の効果を、この発明に係るシステムの運営主体に関して考えると、運営主体は、たとえば、学生をアルバイトとして雇用する店舗、企業等から一定の金額を徴収することにより、手数料収入を得ることができる。また、学生のアルバイト履歴と、各アルバイトについての評価を、企業等に提示することができれば、そのことにより、一定の対価を得ることができる。
最初に、図1を参照して、この発明の第1の実施形態に係る就労者評価システムの概要およびネットワーク構成を説明する。就労者評価システム10は、4つのサイトのコンピュータによって構成される。サイトは通常、場所を表すために用いられるが、この明細書においては、場合によって処理の主体を表すためにも用いられる。たとえば、第1のサイトは就労サイト20であるが、就労サイト20は、就労の場所を表すとともに、就労場所の店舗、企業という主体を表す。
この就労サイト20において、学生11はアルバイト(労働)をし、その対価、すなわち給与として現金を得る。ここでの給与は、原則として、学生11が勤務した時間(勤務時間)に時給を掛けたものである。残業がある場合、一般的には、残業時間と残業の場合の時給を掛けたものが、この給与に加算される。
第2のサイトは消費サイト30である。この消費サイト30において、学生11が商品を購入し、またはサービスの提供を受け、その対価として所定の金額を支払う。この支払いには、後述する電子マネー媒体14が利用される。
第3のサイトは就労者評価サイト40である。この就労者評価サイト40においては、学生11(就労者)のアルバイトの履歴、各アルバイトにおける評価、その評価に基づいて発行された電子マネーのポイント(マネーポイント)等が管理される。第4のサイトは電子マネー発行サイト50であり、就労者評価サイト40との間で、電子マネー媒体14のポイントの移動、その移動に伴う勘定の振り替え等の指示について情報の交換を行う。
以下で、各サイトでの処理をより詳細に説明する。就労サイト20においては、学生11の勤務態度や能力を管理者12が評価し、その評価結果を、就労サイト端末21を介して入力する。就労サイト端末21には、予め設定された評価項目が表示され、管理者12は、これも予め決められた評価基準に基づいて、各項目の評価を入力する。評価は、たとえば10段階評価で入力される。
就労サイト端末21は、管理者12から評価の入力を受け取ると、それを就労者評価サイト40の就労者評価サーバ41に送信する。その後、就労サイト端末21は、就労者評価サーバ41から、学生11の評価をもとに算出されたマネーポイントを受け取り、そのマネーポイントを、電子マネー媒体14に書き込む。電子マネー媒体14は、消費サイト30で使用可能なマネーポイントを記録したものであり、したがって、上記マネーポイントは、現在、電子マネー媒体14が記録しているマネーポイントと加算されて、電子マネー媒体14に新たに書き込まれる。ここで、電子マネー媒体14に書き込まれるマネーポイントと、就労者評価システム10におけるマネーポイントの単位が異なる場合には、一定の比率による変換を経て書き込みが行われる。このような書き込みにおける整合性の確保は、後述する就労者評価サーバ41の制御によって可能となる。
ここで、電子マネー媒体14としては、接触型のICカードが使用されるものとし、ICカード内には、たとえば、マネーポイントを記録するフラッシュメモリが実装される。また、電子マネー媒体14として、非接触型のICカードや、図1に示すような携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)等が、電子マネー媒体14として用いられても良い。この場合、携帯電話やPDAもその内部に、マネーポイントを記録するためのフラッシュメモリ等を備える。この例では、電子マネー媒体14への書込みが就労サイト20において行われているが、評価の入力とは切り離して、就労サイト20とは異なる場所で書き込みを行うようにしても良い。
図1に示す例では、就労サイト端末21にICカード読取書込装置が接続され、このICカード読取書込装置に電子マネー媒体14が挿入されることにより、電子マネー媒体14からのマネーポイントの読み取り、および電子マネー媒体14へのマネーポイントの書き込みが行われる。電子マネー媒体14が接触型のICカード以外の物である場合は、それぞれ対応した読取書込装置によってマネーポイントの読み取り、および書込みが行われる。たとえば、非接触ICカード、携帯電話、PDAが用いられる場合は、ブルートゥース(BLUETOOTHは登録商標)、IrDA(Infrared Data Association)、無線LAN(Local Area Network)等の方法を利用してマネーポイントの読み取り、および書込みが行われる。
就労サイト端末21と就労者評価サーバ41との間のデータのやり取りは、ネットワーク15を介して行われる。ここで、ネットワーク15は、たとえばインターネットを利用したものであるが、WAN(Wide Area Network)やLANといった他の形式のネットワークやいくつかの形式のネットワークの組み合わせでもよい。こうして、マネーポイントの更新された電子マネー媒体14は、学生11に渡される。
次に、消費サイト30では、学生11が、上述のようにしてマネーポイントの更新された電子マネー媒体14を使って、商品を購入したり、所定のサービスを受けたりする。店員13は、精算に際して、学生11から電子マネー媒体14を受け取ると、レジスタ31に接続されたICカード読取書込装置にその電子マネー媒体14を挿入し、精算を行う。このとき、学生11の支払う金額に応じたマネーポイントが電子マネー媒体14から差し引かれる。
レジスタ31は、電子マネー媒体14からマネーポイントを差し引く場合、上述したネットワーク15を介して、就労者評価サーバ41にアクセスし、学生11の支払い額(すなわち、減じられたマネーポイント)を就労者評価サーバ41に送信する。
就労者評価サイト40の就労者評価サーバ41は、前述したように、就労サイト20の就労サイト端末21からネットワーク15を介して学生11の評価を受信し、その評価をもとにマネーポイントを計算し、計算されたマネーポイントを、ネットワーク15を介して就労サイト端末21に返す。これとともに、学生11の評価と、マネーポイントは、就労者評価サーバ41内のデータベースに記憶される。また、このとき、計算されたマネーポイントがプラスである場合は、その分、電子マネー媒体14の付加価値が増加しているので、そのマネーポイントに対応する金額を就労サイト20の口座から電子マネー発行サイト50の口座に振り替えるため、マネーポイントの情報を電子マネー発行サイト50の電子マネー発行サーバ51に、ネットワーク15を介して送信する。
一方、就労者評価サーバ41は、学生11が消費サイト30で消費行動をした場合に、レジスタ31から(ネットワーク15を介して)、所定のマネーポイントが使用されたという情報を受信する。このとき、就労者評価サーバ41は、その消費分の金額を電子マネー発行サイト50の口座から消費サイト30の口座に振り替えるため、マネーポイントの情報を電子マネー発行サイト50の電子マネー発行サーバ51に、ネットワーク15を介して送信する。
ここで、電子マネーの利用形態について、図2を参照して説明する。図2Aには、一般的な電子マネーの利用形態が示されている。図中、電子マネーのポイントの移動や資金の振り替え等を指示するデータの流れは実線の矢印で、資金の流れは点線の矢印で、物やサービスの流れは1点鎖線の矢印で示されている。たとえば、電子マネー利用者Xは、現金を電子マネー発行者Aに振り込むことによって、所定の電子マネーのポイントを獲得する(矢印(a)、(1))。このほか、電子マネー利用者Xは、懸賞やなんらかの対価として、電子マネーのポイントを取得することもある。電子マネーのポイントは、たとえばICカードに記憶されたポイントという形で電子マネー利用者Xに提供される。
電子マネー利用者Xは、そのICカードを利用して現金と同様の支払いをすることができる。たとえば、スーパーマーケットで商品を購入したり、病院で診断を受けたりすることができる。この場合、そのスーパーマーケットや病院等の施設は、電子マネーによる決済を行う仕組みを備えていることが条件となる。図2Aでは、これらの施設を電子マネー利用者Yとしている。電子マネー利用者Xは、電子マネー利用者Yのレジスタ等で、電子マネーのポイントを移動させることによって(矢印(2))、商品等の物や、診断を受ける等のサービスの提供を受ける(矢印(い))。この取引により、電子マネー利用者XのICカードに記憶されているポイントは、電子マネー利用者Xの支払額に応じて減じられる。
電子マネー利用者Yは、電子マネー利用者Xとの取引によって取得した電子マネーのポイントを電子マネー発行者Aに渡し(矢印(3))、その代わりに電子マネー発行者Aから、そのポイントに応じた現金(電子マネー利用者Xの支払額)が電子マネー利用者Yに支払われる。このとき、実際に現金が支払われる場合は少なく、通常は、銀行口座間の振り替え処理により勘定の移動が行われる。
図2Bには、この発明の就労者評価システムにおける電子マネーの利用形態が示してある。図2Aと同様、電子マネーのポイントの移動や資金の振り替え等を指示するデータの流れは実線の矢印で、資金の流れは点線の矢印で、物やサービスの流れは1点鎖線の矢印で示されている。
就労サイト20の管理者12は、学生11による労働を評価してポイントを提供しようとする場合、就労者評価サイト40に対し、学生11に与える電子マネーのポイントを報告する(矢印(4))。そうすると、就労者評価サイト40は、それを電子マネー発行サイト50に伝え(矢印(8))、電子マネー発行サイト50は、これに応答して、電子マネーのポイント(移動の指示)を就労者評価サイト40に伝送し(矢印(8))、就労者評価サイト40は、この電子マネーのポイント(移動の指示)を就労サイト20に提供する(矢印(4))。その後、電子マネー発行サイト50は、就労サイト20が学生11に与えたポイントに応じた金額を、就労サイト20の指定口座から引き落とす(矢印(c))。
就労サイト20は、電子マネーのポイント(移動の指示)に基づいて、学生11に電子マネーのポイントを提供する(矢印(5))。これは、たとえば、学生11のICカードに記憶されているポイントに、今回のポイントを加算することによって行われる。学生11は、このポイントを利用することができるので、消費サイト30において、商品を購入したり所定のサービスを受けたりする(矢印(ろ))。このとき、消費サイト30のレジスタ等で支払いが行われ、商品やサービスの対価に応じたポイントが、学生11のICカードから消費サイト30に移動する(矢印(6))。この取引により、学生11のICカードに記憶されているポイントは、消費サイト30での支払額に応じて減じられる。
消費サイト30は、学生11との取引によって取得した電子マネーのポイントを就労者評価サイト40に報告し(矢印(7))、就労者評価サイト40は、この報告を電子マネー発行サイト50に伝える(矢印(8))。これによって、電子マネーのポイントが消費サイト30から電子マネー発行サイト50に移動し、消費サイト30の口座には、そのポイントに応じた金額が提供される(矢印(d))。
なお、この例では、就労サイト20が電子マネーのポイントを学生11に対して発行する場合、および消費サイト30が電子マネーのポイントを換金する場合に、それぞれ就労者評価サイト40にアクセスするようにしているが、就労者評価サイト40にアクセスせず電子マネー発行サイト50に直接アクセスして必要な手続を行うようにしても良い。
次に、この発明の就労者評価システム10を、図3に示す機能ブロック図を用いて説明する。図3には、この発明の就労者評価システム10を構成する各コンピュータが実現する機能をそれぞれ表記してある。就労サイト端末21は、評価入力機能21a、評価送信機能21b、ポイント更新機能21c、および通信機能21dを備えている。評価入力機能21aは、就労サイト20の管理者12が学生11についてした評価の内容を入力するための画面を就労サイト端末21の表示装置に表示し、入力された評価内容を評価送信機能21bに渡す。表示内容が、就労者評価サーバ41から渡される場合もある。評価送信機能21bは、渡された評価内容を、通信機能21dを利用して就労者評価サイト40の就労者評価サーバ41に送信する。
ポイント更新機能21cは、就労者評価サイト40の就労者評価サーバ41から、計算されたポイントを(通信機能21dを介して)受信し、その受信したポイントを、カード読取書込装置を制御して学生11のICカードに反映させる。この機能は、電子マネーのポイントが携帯電話やPDAのフラッシュメモリ等に記憶されるような場合は、たとえば無線通信等によってそのフラッシュメモリの内容を更新するよう制御する。
通信機能21dは、インターネット等のネットワーク15を介して、就労者評価サイト40の就労者評価サーバ41との間でデータの送受信を行う。また、必要に応じて、電子マネー発行サイト50の電子マネー発行サーバ51との間のデータ送受信も行う。
就労者評価サーバ41は、評価受信機能41a、ポイント計算機能41b、電子マネーインタフェース機能41c、および通信機能41dを備えている。評価受信機能41aは、就労サイト20の就労サイト端末21から、通信機能41dを利用して学生11の評価を受信する。ポイント計算機能41bは、受信した学生11の評価をもとに、学生11のインセンティブとして付加する電子マネーのポイントを計算し、そのポイントを就労サイト20の就労サイト端末21に送信する。計算は、所定の重み付けポイントを利用して行われ、複数の業種や職種にわたって横断的な評価が可能なポイントを生成するが、詳細については後で説明する。また、ポイント計算機能41bでは後で説明するデータベースの各テーブルが使用される。
電子マネーインタフェース機能41cは、通信機能41dを利用して電子マネー発行サイト50との間のデータ送受信を制御する。たとえば、ポイント計算機能41bで計算されたポイントを就労サイト20の就労サイト端末21に送信する場合には、このポイントに応じた資金を、その就労サイト20の口座から引き落とすために、所定の情報を電子マネー発行サイト50に通知する。
通信機能41dは、インターネット等のネットワーク15を介して、就労サイト20の就労サイト端末21および電子マネー発行サイト50の電子マネー発行サーバ51との間でデータの送受信を行う。
レジスタ31は、精算機能31a、ポイント更新機能31b、および通信機能31cを備えている。精算機能31aは、レジスタが一般的に備えている機能であり、消費者の購入した商品等を登録し、支払い金額を表示する等の機能を有する。ポイント更新機能31bは、精算機能31aから受信した支払い金額(学生11が購入した商品等の金額)に見合う電子マネーのポイントを学生11のICカードから減じるように、カード読取書込装置を制御する。また、この機能は、電子マネーのポイントが携帯電話やPDAのメモリに記憶される場合は、たとえば無線通信によってそのメモリを更新するよう制御する。
通信機能31cは、インターネット等のネットワーク15を介して、就労者評価サイト40の就労者評価サーバ41との間でデータの送受信を行う。また、必要に応じて、電子マネー発行サイト50の電子マネー発行サーバ51との間のデータ送受信も行う。
電子マネー発行サーバ51は、電子マネーインタフェース機能51a、決済管理機能51b、および通信機能51cを備えている。電子マネーインタフェース機能51aは、就労者評価サイト40または消費サイト30から電子マネーのポイントの移動(変化)を受信し、それに対応する必要な情報を返信する。たとえば、就労者評価サイト40から、所定の就労サイト20において、学生11にポイントを与える旨の情報を受けると、その就労サイト20の口座等をチェックし、電子マネーのポイントの移動(付与)を指示する。
決済管理機能51bは、電子マネーのポイントの移動を就労者評価サイト40または消費サイト30から受け取って、その移動ポイントに対応する金額を、関連する口座から(あるいは口座へ)振り替えるよう制御する。
通信機能51cは、インターネット等のネットワーク15を介して、就労者評価サイト40の就労者評価サーバ41との間でデータの送受信を行う。また、必要に応じて、就労サイト20の就労サイト端末21や消費サイト30のレジスタ31との間のデータ送受信も行う。
この例では、ポイント計算機能41bを、就労者評価サイト40の就労者評価サーバ41内に設けているが、就労サイト20の就労サイト端末21側に設けることもできる。また、ポイント計算機能41bの機能を分割することによって、この機能を、就労者評価サイト40の就労者評価サーバ41と就労サイト20の就労サイト端末21に分散して設けることもできる。
次に、図4および図5を参照して、この発明の就労者評価システム10で使用されるデータベースのテーブルの一例について説明する。図4Aは、会員情報テーブル100の例を示している。このテーブルにより、就労者評価システム10に登録された会員の一般的な情報が管理される。この場合、会員は学生11である。学生11(会員)には、それぞれ固有のIDが付与され、システムは、このIDによってそれぞれの学生11を識別する。また、会員情報テーブル100では、学生11ごとにマネーポイントが記録され、現在、学生11が電子マネーのポイントをどれだけ保有しているかが把握可能になっている。このマネーポイントは、就労サイト20の管理者12によって評価を受けた場合は増加し、学生11が商品等の購入に電子マネーを利用した場合は、減少する。
図4Bは、職歴テーブル110の例を示す図である。職歴テーブル110は、1つのIDに対して複数のレコードを有する可能性があり、同じIDのレコードには、順にシーケンスが付けられる。たとえば、1つ目のレコードにはシーケンス01、2つ目のレコードはシーケンス02が設定される。また、この例では、現在の勤務先がシーケンス01のレコードに記録されるように設計されている。
各レコードには、学生11が勤務した店舗(企業)とその期間が記録される。職歴テーブル110によって、学生11が、どのような店舗でどのくらいの期間勤務していたのかを知ることができる。また、各レコードごとに業種が記録され、学生11が勤務した店舗がどの業種に属しているかが分かる。ここで、業種とは、店舗(企業)を、事業内容によって区分したものである。たとえば、飲食業、建設業、金融業、小売業といった区分である。どのように区分するかは、細分化のレベルや業態の考え方によって多くのバリエーションがある。
図4Cは、資格テーブル120の例を示す図である。資格テーブル120も、職歴テーブル110と同様、1つのIDに対して複数のレコードを有する可能性があり、各レコードには、学生11の取得している資格と資格取得年月が記録されている。
図5Aは、基本アセスメントテーブル130の例を示す図である。基本アセスメントテーブル130には、学生11の勤務態度や能力を評価する項目(ディメンション)のうち、業種間で共通のもののみが記憶され、これらとともに、各項目に対応する重み付け(レイティング)ポイントが記録される。この例では、重み付けポイントは、業種によって異なるように設定されている。図5Aの例では、業種が「01」の場合の「あいさつ」の項目についてのポイントは1であるが、業種が「02」の場合、同じ「あいさつ」の項目についてのポイントは3である。このことは、業種「02」のほうが業種「01」より、従業者の「あいさつ」を(相対的に)重視していることを表す。ここで、業種の「01」や「02」は、特定の業種を符号で表したものである。たとえば、「01」は金融業で、「02」は小売業に対応する。また、「01」を保険業や銀行業のような、金融業のなかの、より詳細なレベルの分類に割り当てても良い。
また、業種ごとの重み付けポイントはそれぞれ、すべての項目について合計すると、たとえば10点になるよう設定される。特定の業種のみが有利に評価されないようにするためである。重み付けポイントは、学生11の評価をマネーポイントに換算する場合に使用されるものであるが、この求め方については後述する。
図5Bは、オプション・アセスメントテーブル140の例を示す図である。オプション・アセスメントテーブル140は、学生11の勤務態度や能力を評価する項目のうち、業種によって異なる部分を格納している。たとえば、図5Bに示すように、業種が「01」の場合、項目として、「手際」や「応用力」等が挙げられており、この業種では迅速性が期待されていることが分かる。一方、業種「02」の場合、項目として、「確実性」や「持久力」が挙げられており、この業種では、丁寧で堅実な作業が期待されていることが分かる。こうした項目のそれぞれについて、基本アセスメントテーブル130と同様の重み付けポイントが設定される。
また、業種ごとの重み付けポイントはそれぞれ、すべての項目について合計すると、たとえば5点になるよう設定される。基本アセスメントテーブル130と同様、特定の業種のみが有利に評価されないようにするためである。
次に、図6を参照して、アセスメント累積ポイントテーブル150について説明する。アセスメント累積ポイントテーブル150は、学生11ごとに、ID、項目、およびポイントを格納している。項目は、基本アセスメントテーブル130とオプション・アセスメントテーブル140に格納されている評価項目に対応するものである。ポイントは、就労サイト20の管理者12が入力した評価、および図5に関連して説明した基本アセスメントテーブル130とオプション・アセスメントテーブル140を用いて計算したマネーポイントを、評価項目ごとに累積したものである。前述のように、業種ごとに異なる評価項目があるので、業種「01」でアルバイト等をした学生11は、「あいさつ」や「笑顔」といった項目のほかに、「手際」や「応用力」等の項目を有することになる。さらに、その後、業種「02」についても経験していれば、「確実性」や「持久性」といった項目をも有する。
アセスメント累積ポイントテーブル150の各ポイントは、学生11の勤務態度や能力等を項目ごとに表すことになる。しかしながら、図示するテーブルの構成では、業種で共通した項目、すなわち、基本アセスメントテーブル130で管理される項目(基本項目)については、いくつかの業種での評価が混在する可能性がある。そこで、基本項目については、さらに業種ごとに累積ポイントを持つように構成することが有効である。アセスメント累積ポイントテーブル150をこのような構成にすることによって、一人の学生11が異なる業種での労働を経験した場合に、たとえば「あいさつ」という項目に関し、業種ごとの評価を把握することが可能になる。
図7は、電子マネー媒体14の記録内容について2つの例を示したものである。記録内容は、媒体としてICカードが使用されても、携帯電話やPDAが使用されても変わるところはない。図7Aの電子マネー媒体160には、IDを記録するID記録領域161とマネーポイントを記録するポイント記録領域162が設けられている。
図7Bの電子マネー媒体170には、電子マネー媒体の別の例であるが、IDを記録するID記録領域171およびマネーポイントを記録するポイント記録領域172のほかに、学生11の勤務態度および能力を評価した累積ポイントを項目ごとに記録するアセスメント記録領域173が設けられている。電子マネー媒体170には、このようなアセスメント記録領域173が含まれているため、学生11や学生11を採用する店舗・企業等は、この発明の就労者評価システム10にアクセスすることなく、学生11の評価を確認することができる。ただし、このような電子マネー媒体14を用いる場合、就労者評価システム10は、就労サイト20の管理者12から評価を受けた際、マネーポイントだけでなく、これらの評価に関する累積ポイントも電子マネー媒体に反映して、一貫性を保つようにしなければならない。
図8は、就労サイト20の就労サイト端末21の表示装置に表示される会員情報照会の画面の例を表したものである。たとえば、就労サイト端末21のカード読取書込装置に、応募してきた学生11の電子マネー媒体14を差し込むと、就労者評価システム10は、その電子マネー媒体14から得られたIDをもとに、対応する学生11の情報を図示する会員情報照会画面200に表示する。このことにより、就労サイト20の管理者12は、応募してきた学生11の職歴、資格、勤務態度、および能力等の情報を容易に得ることができる。
会員情報照会画面200の年齢表示欄210、性別表示欄220、マネーポイント表示欄260に表示されたそれぞれの内容は、IDをもとに、前述した会員情報テーブル100から得られる。職歴表示欄230には、期間、店舗、および業種が表示されているが、これは、IDをもとに、職歴テーブル110から得られる。また、資格表示欄240の内容は、資格テーブル120から得られる。これらの情報は、ICカード等の電子マネー媒体14にすべて記録しておいてもよい。
アセスメント表示欄250には、評価項目と、その項目の累積ポイントが表されている。図示するように、累積ポイントを、所定の数のマークをポイントの数に応じて並べるようなグラフィカルな表示と、数字による表示とによって示しても良い。アセスメント表示欄250に表示された累積ポイントと各重み付けポイントから計算されたものが、マネーポイント表示欄260に示されたポイントとなる。アセスメント表示欄250に表示された累積ポイントを、必要に応じて業種ごとに表示することもできる。その場合、その業種ごとに重み付けポイントが存在し、これらの対応する累積ポイントから計算されるものが、マネーポイント表示欄260に示されたポイントとなる。
図9は、就労サイト20の就労サイト端末21の表示装置に表示される学生11のアセスメント(すなわち、評価)を入力する画面の例を表したものである。たとえば、就労サイト端末21のカード読取書込装置に、勤務している学生11の電子マネー媒体14を差し込み、アセスメントの入力指示を行うと、就労者評価システム10は、アセスメント入力画面300を表示する。ここで、就労サイト20の管理者12は、学生11の勤務態度および能力を評価し、その結果をアセスメントとして入力する。
店舗表示欄310、および業種表示欄320の内容は、現在の勤務先に関するものであり、たとえば、前述した職歴テーブル110のシーケンス01のレコードから得ることができる。管理者表示欄330は、この発明の就労者評価システム10または就労サイト20で管理するテーブルから得るようにすることができる。ここでは、当該テーブルの内容等についての説明は省略する。評価を行う管理者12を把握しておけば、アセスメントの入力に際して、管理者12とアセスメントの内容を対応付けて記録しておくことができる。
評価期間表示欄340には、任意の期間が表示される。この例では1月となっているが、1週間や半月といった単位でもよい。この発明の就労者評価システム10では、ポイントを累積して電子マネーのポイントとするので、評価の間隔は統一されているほうが好ましい。
アセスメント入力欄350には基本項目351とオプション項目352がある。基本項目351に表示されている各項目は、前述した基本アセスメントテーブル130から得られ、オプション項目352に表示されている各項目は、オプション・アセスメントテーブル140から得られる。この例では、業種が「01」であるため、業種表示欄320には「01」が表示され、オプション項目352には、オプション・アセスメントテーブル140内の、業種=「01」に対応する各評価項目が表示される。管理者12は、各項目について学生11の勤務内容を評価し、それぞれを、たとえば10段階で評価する。
管理者12は、学生11の勤務内容を、所定の基準に基づいて採点・評価することが好ましい。この発明の就労者評価システム10は、ある一店舗での評価ではなく、さまざまな業種や職種にわたって統一的な評価をすることを目的の一つとしているからである。また、就労者である学生11に対して、評価項目ごとに予め統一的な、あるいは個別の目標を設定しておき、その目標をどの程度達成できたかという観点で評価を行うようにすることもできる。
またさらに、所定の基準を満たす、満たさないといった2段階での評価や、その中間の評価を加えた3段階での評価を採用することも可能である。たとえば、接客態度といった評価項目があった場合に、「感じが良い」「感じが悪い」「どちらでもない」という3つの評価尺度のうち1つを管理者12に選択させるようにし、就労者評価システム10では、選択された評価を所定のポイントに変換するよう構成することがきる。
管理者12は、評価を終えると、ポイント更新ボタン360を押下し、評価を確定させる。各項目の評価は、就労者評価サイト40の就労者評価サーバ41に送信され、そこで、マネーポイントが計算される。就労者評価サーバ41は、たとえば、基本項目351の「あいさつ」が6点の評価を受けているので、その項目に対応する重み付けポイントを基本アセスメントテーブル130から取得する。ここで、現在評価をしている業種は「01」であるため、重み付けポイントは、業種が「01」のものを取得する。よって、評価項目の「あいさつ」に関しては重み付けポイント「1」が取得され、6点×1の計算がされる。
また、たとえば、オプション項目352の「手際」は6点の評価を受けているので、その項目に対応する重み付けポイントを、今回は、オプション・アセスメントテーブル140から取得する。ここで、現在評価をしている業種は「01」であるため、重み付けポイントは、業種が「01」のものを取得する。よって、評価項目の「手際」に関しては重み付けポイント「2」が取得され、6点×2の計算がされる。残りの項目についても同様の計算がされ、計算式は、以下の式1のようになる。
6×1+9×1.2+3×1+・・・+6×1+7×0.5+・・・+6×2+7×1.2+9×1+・・・= 857 ......(式1)
ただし、上記の式1は単なる例示であって、上記評価と重み付けポイントを用いて、別の計算式によって評価ポイントを計算することもできる。また、こうして計算された評価ポイントを、学生11の時給額に比例してさらに重み付けすることも可能である。これは、もとの時給額に応じてインセンティブも変えるべきとの考えに基づくものである。
就労者評価サーバ41は、式1の計算を終えると、その結果を就労サイト端末21に送信し、就労サイト端末21は、それを加算ポイント表示欄370に表示する。この例では、857が表示される。また、就労者評価サーバ41は、就労サイト端末21に、電子マネー媒体14にマネーポイント857点を加算するよう指示し、就労サイト端末21は、カード読取書込装置を制御して、電子マネーポイントに記憶されているマネーポイントに857を加算し、更新する。それとともに、就労者評価サーバ41は、電子マネー発行サーバ51に対して、このマネーポイントに対応する金額を就労サイト20の口座から振り替えるよう指示する。
次に、図10を参照して、就労サイト20の管理者12が、この発明の就労者評価システム10に関連してどのようにアルバイトを採用するかについて概略説明する。最初に、ステップS10で、その店舗についてアルバイトの募集等を行う。応募があれば、ステップS11で、その学生11のIDを入手する。学生11は、事前に登録されていなければIDを保有できないので、この応募をする際には登録手続を済ませておかなければならない。
ステップS12において、入手したIDに基づいて、図8に示す会員情報照会画面200を表示させる。会員情報照会画面200は、学生11の電子マネー媒体14からIDを読み取って対応するIDの会員情報を表示させるが、管理者12が、入手したIDを入力することによって会員情報照会画面200を表示させるようにしてもよい。
ステップS13で、管理者12は、会員情報照会画面200に表示された職歴やアセスメントをチェックし、採用基準を満たしているかどうか判断する。この基準を満たすと判断した場合はステップS14に進んで、採用を決定し、満たさない場合は、ステップS15で不採用とする。
今度は、図11を参照して、就労サイト20の管理者12が、この発明の就労者評価システム10に関連してどのようにアルバイトを評価するかについて概略説明する。最初に、ステップS20において、管理者12は、学生11の勤務態度、能力、職務の達成度等を評価する。この評価は、通常、学生11の勤務時間中に継続して行われるものである。ステップS21において、管理者12は、図9に示すアセスメント入力画面300を表示させ、学生11の評価を入力する。この評価のタイミングは、前述のように、たとえば、1月、半月、1週間等の間隔をもってなされる。
最後に、ステップS22において、アセスメント入力画面300のポイント更新ボタン360を押下して、評価したポイントに応じて計算されるマネーポイントを学生11の電子マネー媒体14に反映させる。
次に、図12のフローチャートを参照して、就労サイト20と、就労者評価サイト40における、就労者評価システム10の動作について説明する。フローチャートのうち、左側に記載された処理は、就労サイト20の就労サイト端末21で実行されるものであり、右側に記載された処理は、就労者評価サイト40の就労者評価サーバ41で実行されるものである。
最初に、就労サイト20では、ステップS30において、管理者12により学生11の勤務態度等が評価され、アセスメント入力画面300を介してアセスメントが入力される。
ステップS30で入力された内容および学生11のID等は、就労者評価サイト40の就労者評価サーバ41に送信され、就労者評価サーバ41は、これらの送信内容をステップS31で受信する。次に、就労者評価サーバ41は、ステップS32において、IDをもとに会員情報テーブル100を参照し、そのIDの会員情報を取得する。また、ステップS33において、職歴テーブル110を参照し、今回の就労が登録されていない場合は、あらたに職歴を追加するよう職歴テーブル110を更新する。
その後、ステップS34において、ステップS31で受信した評価項目のポイントと、アセスメント累積ポイントテーブル150内の対応する項目のポイントとを加算し、累積ポイントを計算してアセスメント累積ポイントテーブル150のポイントをその累積ポイントに書き換える。ステップS35においては、ステップS32で受信したアセスメントの評価項目に対応する重み付けポイントを基本アセスメントテーブル130およびオプション・アセスメントテーブル140から取得し、ステップS36において、評価項目のポイントと重み付けポイントを掛け合わせたものをそれぞれ加算することによってマネーポイントを算出する。このマネーポイントは、就労サイト端末21に送信され、アセスメント入力画面300の加算ポイント表示欄370に表示される。ただし、対象の学生11が複数の業種にわたって就労している場合は、ステップS34ないしステップS36の処理を業種単位で行う必要がある。
ステップS37においては、就労サイト端末21に表示されているアセスメント入力画面300でポイント更新ボタン360が押下されたかどうかが判定される。ポイント更新ボタン360が押下された場合、ステップS38に進み、そこで、電子マネー発行サイト50の電子マネー発行サーバ51にアクセスし、就労サイト20の指定口座から、今回の加算ポイントに応じた金額を電子マネー発行サイト50に振り替えるよう指示する。
次に、ステップS39において、加算ポイントの更新を就労サイト端末21に指示する。また、このとき、会員情報テーブル100のマネーポイントにも加算ポイントが加えられる。就労サイト端末21は、ステップS40において、就労者評価サーバ41からの指示に基づき、電子マネー媒体14のポイント記録領域を、加算ポイントが加えられた値に更新する。
次に、図13のフローチャートを参照して、消費サイト30と、就労者評価サイト40における、就労者評価システム10の動作について説明する。フローチャートのうち、左側に記載された処理は、消費サイト30のレジスタ31で実行され、右側に記載された処理は、就労者評価サイト40の就労者評価サーバ41で実行される。
最初に、ステップS50において、学生11(会員)の電子マネー媒体14を使って精算が行われる。学生11が、商品等の代金を電子マネー媒体14で支払ったためである。次に、処理はステップS51に進み、就労者評価サイト40の就労者評価サーバ41において、電子マネー媒体14のIDおよび残りポイントのチェックを行う。電子マネー媒体14は、図7に示すように、マネーポイントを記録しているので、消費サイト30で、残りポイントのチェックだけを行い精算をするよう制御しても良い。
ステップS51の判定でNGとなった場合、レジスタ31にエラー情報が送信され、レジスタ31の表示部にエラー表示が行われる。この場合、学生11は、電子マネー媒体14を用いた取引ができない。ステップS51の判定がOKである場合、ステップS52に進み、今回使用するポイントを会員情報テーブル100のマネーポイントから差し引く。次に、ステップS53では、電子マネー発行サイト50の電子マネー発行サーバ51にアクセスし、電子マネー発行サイト50の口座から、今回使用するポイントに応じた金額を消費サイト30に振り替えるよう指示する。
その後、ステップS54において、今回使用するポイントを、電子マネー媒体14から減算するようレジスタ31に指示する。レジスタ31は、ステップS55において、就労者評価サーバ41からの指示に基づき、電子マネー媒体14のポイント記録領域を、使用ポイントが減じられた値に更新する。
次に、この発明の就労者評価システム10を実現するためのコンピュータのハードウエア構成について、図14を参照して説明する。就労サイト端末21、レジスタ31、就労者評価サーバ41、および電子マネー発行サーバ51は、基本的にここで説明する構成要素を有するコンピュータを用いて構成することができる。
コンピュータ400は、CPU(Central Processing Unit)410、メモリ420、外部記録装置430、表示装置440、入力装置450、カード読取書込装置460、可搬型記録媒体読取装置470、ネットワーク・インタフェース480、およびこれらの構成要素を相互に接続するバス490からなる。
CPU410は、メモリ420にロードされたプログラムの指令に基づいて、各構成要素の動作を制御し、たとえば、図3に関連して説明した各機能を実現する。メモリ420は、たとえば、半導体メモリで構成され、この発明の処理を実現するためのプログラムがロードされる他に、処理に必要なデータを一時的に記録する。外部記録装置430は、ハードディスクのような記録装置である。ハードディスクには、プログラムをはじめ、会員情報テーブル100といったデータベースが記録される。会員情報テーブル100およびアセスメント累積ポイントテーブル150には、学生11の評価ポイント(マネーポイント)が記録される。
表示装置440は、LCD(Liquid Crystal Display)モニタやCRT(Cathode Ray Tube)モニタ等の表示デバイスである。コンピュータ400がノート型パソコンである場合は、コンピュータ本体とLCDモニタ(LCDパネル)は一体的に構成されている場合が多い。入力装置450は、キーボードやマウス等の入力デバイスであり、キーボードについては、コンピュータ400がノート型パソコンである場合は、コンピュータ本体と一体的に構成されている場合が多い。ユーザは、これらの入力デバイスにより、コンピュータ400に所定の指示を入力することができる。
カード読取書込装置460は、電子マネー媒体14に記憶されている内容を読み取り、または記録されている内容を更新するための装置である。電子マネー媒体14が接触型のICカードである場合、カード読取書込装置460が使用されるが、電子マネー媒体14が非接触型のICカードである場合や、携帯電話、PDAを利用している場合は、無線通信等によって記録内容を読み取り、あるいは更新する装置が用いられる。
可搬型記録媒体読取装置470は、たとえば、CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory)やDVD(Digital Versatile Disk)に記録されたデータを読み取る装置であり、読み取られたデータは、メモリ420にロードされたり、外部記録装置430に記録されたりする。この発明に係る処理を実現するためのプログラムも、こうしたCD−ROMやDVDに記録され、可搬型記録媒体読取装置470を介して、コンピュータ400の外部からメモリ420にロードされ、または外部記録装置430に記録されうる。
ネットワーク・インタフェース480は、コンピュータ400を、たとえばLANやインターネットに接続するためのインタフェースである。コンピュータ400が、ネットワーク・インタフェース480を介して外部のサーバや他のコンピュータに接続することにより、そのサーバやコンピュータが有する資源をネットワーク経由で受信することができる。たとえば、この発明の処理を実現するためのプログラム自体も、外部のサーバやコンピュータからダウンロードしてくることが可能である。
また、この発明の就労者評価システム10では、複数のサイトにおいて、それぞれの処理が行われ、互いにデータの送受信が発生する。このようなデータの送受信は、ネットワーク・インタフェース480およびインターネット等を介して行われる。
この発明の就労者評価システム10においては、表示装置440、入力装置450、およびカード読取書込装置460は、就労者評価サーバ41、および電子マネー発行サーバ51では必須の構成要素ではない。また、就労サイト端末21、レジスタ31、就労者評価サーバ41、および電子マネー発行サーバ51のそれぞれは、パーソナルコンピュータのような市販のコンピュータで構成することができるが、特にレジスタ31は、特定の用途に限定された専用コンピュータとして提供されることが多い。
なお、上述したシステムでは、各サイトに1つずつコンピュータが配置されるよう構成されているが、これは単なる例示に過ぎず、1つのサイトに複数のコンピュータを配置して分散処理をさせるよう構成してもよい。さらに、他のサイトを設けて、一部の処理を実行させるようにすることもできる。
以上の就労者評価システム10においては、電子マネー発行サイト50の電子マネー発行サーバ51をはじめとする電子マネーに関する機能を、独自に提供するものとして説明してきた。しかしながら、現在普及している既存の電子マネーシステム、あるいは今後主流となるであろう電子マネーシステムを利用するように設計することも可能である。その場合、電子マネー媒体は共通フォーマットが使用されるので、基本的には、図7で説明したような就労者評価システム10独自の項目を記録させることはできなくなる。また、就労者評価システム10は、利用する電子マネーシステムに対してポイントの追加を指示することになり、内部でマネーポイントを管理する必要性は小さくなる。
さらに、既存の電子マネーシステム等を利用する場合、就労者評価サーバ41で算出されたマネーポイントを受け取り、そのマネーポイントを電子マネー媒体14に書き込むという処理は、就労サイト端末21では行われず、既存の電子マネーシステムの端末で行われることになる。また、レジスタ31として既存の電子マネーシステムの端末が用いられることになり、その端末では、就労者評価サーバ41に学生11の支払い額を送信するといった処理は行われない。その結果、就労者評価サーバ41では、マネーポイントの情報を電子マネー発行サーバ51に送信するといった処理が不要となる。
ただし、当業者は、このような既存の電子マネーシステムの利用形態について、きわめて多くのバリエーションを考えることができる。上記のように、電子マネーシステムを、就労者評価システム10から完全に独立したシステムとして利用する形態もあれば、電子マネーシステムの一部を就労者評価システム10に取り込んで利用することも可能である。たとえば、就労サイト端末21については、図1で示したように、就労者評価サーバ41で算出されたマネーポイントを受け取り、そのマネーポイントを電子マネー媒体14に書き込むという機能を持たせるように構成する。
また、説明した例では、電子マネー媒体14に記憶されるマネーポイント等の内容は、常に、就労者評価システム10が管理する内容と一致するように更新されているが、たとえば、学生11が電子マネー媒体14を用いて就労者評価システム10にアクセスしたタイミングといった別の時点で、就労者評価システム10が管理する内容を電子マネー媒体14に記録させるようにしても良い。
ところで、これまで説明してきた就労者評価システム10は、学生11の労働に関して、その勤務態度や能力についての評価を業種ごとに把握し、業種ごとの観点で重み付けしてマネーポイントを算出するものである。しかしながら、実際の評価においては、業種だけでなく職種による評価が重要視される場合もある。たとえば、業種としては同じ飲食業であるが、キッチンで調理する職種とフロアで顧客に対応する職種とでは評価項目が異なる。そこで、この発明の就労者評価システム10を、上述した業種単位での評価ではなく、職種単位での評価を行うように構成することもできる。ここで、職種とは、店舗や企業等で行う仕事の種類のことである。たとえば、大きな分類としては、技術職や事務職といった分類がある。
職種単位で評価を行う場合、たとえば、職歴テーブル110内の業種の項目の代わりに職種の項目が設けられて、学生11が経験する職業のそれぞれが、どの職種に対応するか管理される。また、基本アセスメントテーブル130では、職種ごとに重み付けポイントが設定され、オプション・アセスメントテーブル140では、職種ごとに追加の評価項目および重み付けポイントが用意される。また、アセスメント累積ポイントテーブル150も、1つの評価項目について職種ごとに記録するよう構成することができる。
またさらに、業種と職種を組み合わせて評価の管理を行うように構成することもできる。同じ職種であっても、業種が異なれば、重要度が異なる場合が考えられるからである。この場合の基本アセスメントテーブル510とオプション・アセスメントテーブル520の例を、図15を参照して説明する。
図15Aの基本アセスメントテーブル510の第1ポイント群511(ポイントの第1列)は、業種が「01」であり、職種が「01」の職業に対するポイントである。ここで、職種の「01」や「02」といった符号は、技術職等の職種にそれぞれ対応付けられるものである。
また、第2のポイント群512(ポイントの第2列)は、業種が「01」であり、職種が「02」の職業に対するポイントであり、第3のポイント群513(ポイントの第3列)は、業種が「01」であり、職種が「03」の職業に対するポイントであり、第4のポイント群514(ポイントの第4列)は、業種が「02」であり、職種が「01」の職業に対するポイントである。このような基本アセスメントテーブル510の設定により、業種が同じでも、職種によって異なる重み付けをすることが可能であり、また、職種が同じでも、業種によって異なる重み付けをすることが可能となる。
図15Bに示す、オプション・アセスメントテーブル520では、業種および職種の組み合わせごとに追加の評価項目および重み付けポイントが用意される。たとえば、図15Bでは、業種が「01」であり、職種が「01」の職業に対する追加の評価項目および重み付けポイントと、業種が「01」であり、職種が「02」の職業に対する追加の評価項目および重み付けポイントが示されている。
この場合、たとえば、職歴テーブル110は、業種の項目に加えて職種の項目が設けられて、学生11が経験する職業のそれぞれが、どの業種および職種に対応するか管理される。また、アセスメント累積ポイントテーブル150も、1つの評価項目について業種および職種の組み合わせごとに記録するよう構成される。職歴テーブル110およびアセスメント累積ポイントテーブル150をこのように構成することによって、ある業種の特定の職種についての評価や、全業種にわたる特定の職種についての評価のように、業種と職種を組み合わせた観点で評価を行い、あるいは参照することができる。
またさらに、上記のような評価方法のほかに、店舗や企業固有の評価を取り込むように構成することもできる。たとえば、図5に示す基本アセスメントテーブル130、およびオプション・アセスメントテーブル140に加え、店舗や企業固有の評価項目と重み付けポイントを記録したテーブルを作成して、アセスメント入力やマネーポイントの計算に用いることができる。この場合、他の店舗や企業でのアルバイトに関する評価に対し不公平にならないように留意する必要がある。たとえば、各重み付けポイントは、評価が満点の場合に同じ点になるように調整されていることが好ましい。また、上記新たなテーブルに記録する評価項目が、基本アセスメントテーブル130にある項目と同じでもよい。たとえば、基本アセスメントテーブル130に「笑顔」という評価項目がある場合であって、特定の店舗、企業が、アルバイトの評価において、特に笑顔を重視しようと考える場合、笑顔に対する評価の比重を高めるために、新たなテーブルの評価項目にも「笑顔」を設定することができる。
また、この発明による就労者評価システム10では、学生11の就業期間または就業回数に基づいて、特別のマネーポイント(プレミアムポイント)を提供するよう制御可能である。たとえば、学生11が1つのアルバイトを長く続けている場合は、忍耐力があり、そのアルバイトの職種への習熟度が高まっているということが推認され、そのことを肯定的に評価してマネーポイントを所定のポイントだけ増加させるという発想である。
一方、学生11が多くのアルバイトをしている場合は、探究心が旺盛で、より多くの業種や職種の経験を有し、仕事の幅が広がっているということが推認され、そのことを肯定的に評価してマネーポイントを所定のポイントだけ増加させるという発想である。
また、就業期間の長い点や就業回数の多い点をマイナス材料としてとらえることも可能であり、これらの評価方針については、運用側(就労者評価システム10)で統一して決定しておく必要がある。また、就業期間や就業回数は、図4Bに示す職歴テーブル110を参照することによって把握することができる。
次に、この発明の就労者評価システムの第2の実施形態について、図16を参照して説明する。図16に示す就労者評価システム600は、就労者評価部610および、就労者評価部610とネットワーク630を介して接続される認定サーバ620とからなる。認定サーバ620は、さらに、大学サーバ621、専修学校サーバ622、および高校サーバ623等の、教育施設のサーバを含む。ここで、教育施設とは、その教育施設で学ぶ学生に何らかの形で授業単位を認定する施設をいうものとする。また、認定サーバ620のそれぞれは、図14に示したタイプのコンピュータを用いて実現されうる。
就労者評価部610は、これまで説明してきた就労者評価システム10と同様のものであるが、ここでは、説明の便宜上、就労サイト端末611、就労者評価サーバ612、およびアセスメント累積ポイントテーブル613のみを示している。また、就労者評価システム600は、就労者評価システム10のように消費サイトおよび電子マネー発行サイトを含むように構成することもできるが、これらを必須の構成要素とする必要はない。ネットワーク630も、上述したネットワーク15と同様のものである。
次に、図16に示す就労者評価システム600の処理概要を説明する。前述のように、学生が就労サイトにおいて管理者から、統一された基準による評価を受けると、その評価に所定の重み付けがされて就労者評価サーバ612に接続されたアセスメント累積ポイントテーブル613にポイントが累積される。このポイントは、図6に示すように、ある程度統一的な評価項目ごとに付与される。
アセスメント累積ポイントテーブル613に記憶された上記評価項目ごとのポイントは、インターネット等のネットワーク630を介して、たとえば、その学生が属する教育施設の認定サーバ620の1つに送信される。このポイントの送信は、就労者評価サーバ612からのリクエスト、教育施設の認定サーバ620からのリクエスト、あるいはその他の指示に基づいて実行される。
各教育施設の認定サーバ620は、これらのポイントを、一般的な授業単位とは別の、あるいは授業の評価と統合した所定の授業単位の認定可能性を示す(示唆する)ことができる。こうすることによって、認定サーバ620は、授業や試験では把握できない、学生の、実社会への適応性や勤労意欲等を評価することができ、教育施設は、認定サーバ620によるこのような示唆に基づいて、所定の授業単位を認定することができる。就労者評価サーバ612から得られるポイントは、前述のように、たとえば専門家によって統一的に定められた基準に基づいての評価であり、その利用価値は高い。
図16の大学サーバ621、専修学校サーバ622、および高校サーバ623等の認定サーバ620はそれぞれ、所定の学生について、就労者評価サーバ612からアセスメント累積ポイントテーブル613に記憶された、評価項目ごとのポイントを受信し、所定の評価項目で所定のポイントを得ているという認定条件を満たしている場合に、特定の授業単位の認定可能性が高いことを示し、その認定条件および認定されうる授業単位を認定サーバ620内の記憶装置に記憶する。ここで、認定条件とは、たとえば、いくつかの所定の評価項目の累積評価ポイントのそれぞれが所定の値以上であるとか、所定の評価項目の累積評価ポイントと所定の授業における試験の点数との合計が所定の値以上であるといった条件である。
さらに、大学サーバ621、専修学校サーバ622、および高校サーバ623等の認定サーバ620のそれぞれを、ネットワーク630を介して、他の認定サーバ620にアクセス可能とし、他の教育施設でどのような認定条件によって、どの学生にどの授業単位が認定されうるのかを検索できるよう構成することもできる。また、このように、認定サーバ620同士をアクセス可能とすることによって、他の教育施設でのポイントを加えて、評価を行うように構成することもできる。たとえば、ある高校の高校サーバ623に記憶されているある学生のポイントが、その学生の進学先の大学の大学サーバ621で参照され、その参照されたポイントと大学でのポイントとの合計に基づいて、大学での授業単位の認定が判断される。
以上のように、学生の就労サイトにおける労働は、業務や業種を横断した統一的な評価尺度で行われ、恣意的な評価が排除される。このような評価によって得られたポイントは、たとえば電子マネーや教育施設での授業単位に反映されうる。
次に、この発明の第3の実施形態に係る就労者評価システム700について説明する。図17に示す就労者評価システム700は、図16の就労者評価部610と同様の就労者評価部710を含み、少なくとも、就労サイト端末711、就労者評価サーバ712、およびアセスメント累積ポイントテーブル713を含む。また、あらたに、図18に示すような基準ポイントテーブル714を有する。基準ポイントテーブル714は、評価項目のうち、基本項目(すなわち、基本アセスメントテーブル130に格納されている項目)について、どれくらいの評価ポイントが適切であるかを示すものである。すなわち、学生11は、所定の期間内で、各評価項目について、基準ポイントテーブル714に示された評価ポイント(基準ポイント)を得ることが望ましい。図18の基準ポイントテーブル714では、これらの基準ポイントが、業種ごとに設定されているが、職種ごと、あるいは、業種および職種の組み合わせに応じて設定してもよい。また、各基準ポイントは、統一的な観点に基づいて設定されることが好ましい。
就労者評価サーバ712は、第1の実施形態に係る就労者評価システム10における就労者評価サーバ41と同様に、管理者12からの評価入力および重み付けポイントに基づいて、学生11の評価ポイントを計算する。そして、その後、こうして計算された学生11の評価ポイントと、基準ポイントテーブル714の基準ポイントとが比較される。学生11の評価ポイントは、たとえばアセスメント累積ポイントテーブル713に記憶されている。この場合、アセスメント累積ポイントテーブル713に記憶される評価ポイントは、所定の期間についてのものであり、すべての学生11(ID)、および評価項目(項目)の間で同じ期間によるものであることが好ましい。
上記比較処理は、業種ごとに行われ、たとえば、すべての評価項目について基準ポイントを上回っている場合は、その業種についての適性があると判定される。比較処理の結果として、たとえば、図19のような適性表示画面800が表示される。適性表示画面800は、たとえば、就労サイト端末711の表示装置に表示され、表示データは、就労者評価サーバ712から就労サイト端末711に、ネットワーク630を介して送信される。
図19に示すように、適性表示画面800には適性表示欄830があり、そこで、各業種におけるその学生11の適性についての情報が表示される。適性表示欄830の1行目は、業種=01に関するもので、25の評価項目(基本項目)すべてについて、学生11の評価ポイントが基準ポイントを超えており、その場合は、適性評価の欄に、「非常に適した業種と考えられます」といったコメントが表示される。また、業種=02に関するものは、適性表示欄830の2行目に示されており、ここでは、25の評価項目のうち、1つが基準ポイントを超えており、適性評価の欄には、「適した業種でないと考えられます」といったコメントが表示される。以下、同様に、学生11の評価ポイントがいくつの評価項目において基準ポイントを超えているかに基づいて、適正評価の欄に表示されるコメントが選択される。また、別の表示例として、レーダーチャートのようなグラフィカルな表示が考えられる。レーダーチャートを用いることによって、基準ポイントが、満点の評価ポイントとどのような関係にあり、さらに、自身の評価ポイントが基準ポイントとどのような関係にあるか(すなわち、基準ポイントを上回っているか下回っているかどうか、どれくらいの差があるか等)を、直感的に把握することができる。
学生11は、適性表示画面800を参照することにより、自身がどの業種に対する適性を有しているかについての客観的な示唆を得ることができ、第3者からの評価をフィードバックすることができる。また、基準ポイントテーブル714で基準ポイントが職種、あるいは業種および職種の組み合わせごとに設定されていれば、適性表示画面800の適性表示欄830を、それに応じて、職種、あるいは業種および職種の組み合わせごと表示することが可能である。
比較の対象となる評価ポイントは、アセスメント累積ポイントテーブル713に記録されている評価ポイントであって、基本アセスメントテーブル130に格納されている重み付けポイントが反映されたものである。しかしながら、ここでは、そのような重み付けをする前の評価ポイントを使用することにしてもよい。また、図19の例では、基準ポイントテーブル714の基準ポイントを超えている評価ポイントがいくつあるかで判定しているが、他の評価方法を用いることも可能である。
たとえば、評価ポイントが基準ポイントより小さい場合の、評価ポイントと基準ポイントとの差をそれぞれ合計したポイントや、評価ポイントと基準ポイントの大小にかかわらず、評価ポイントと基準ポイントとの差をそれぞれ合計したポイント(この場合は、プラスの差分とマイナスの差分が一部相殺される)を利用することができる。また、このようにして求められた評価ポイントと基準ポイントとの差に、それぞれ対応する重み付けポイントを掛けて最終的なポイントとすることもできる。この場合の重み付けポイントは、基本アセスメントテーブル130から取得することができる。
ここまで述べてきた適性評価の方法は、基準ポイントテーブル714の基準ポイントのみを基準とした評価であると言えるが、偏差値を求めて、会員(学生11)間での相対評価を利用して適正評価を行うこともできる。たとえば、複数の学生11の特定の評価項目についての評価ポイントの平均をXavgとし、標準偏差をσとし、それぞれの学生11の評価ポイントをXiとすると、学生11の偏差値Yiは、以下の式2によって表される。
Yi=(Xi−Xavg)/σ*10+50 ・・・(式2)
次に、こうして求められた偏差値が、職種ごとの基準偏差値を上回っているかどうかで適性を判定する(すなわち、適性のコメントを決定する)。基準偏差値は、基準ポイントと同様に、基準ポイントテーブル714に格納可能である。また、各評価項目の偏差値を平均して1つの値で適性のコメントを決定することもできる。
図19の例では、すべての業種に関して適性の判定を行っているが、学生11が予め志望する業種(あるいは職種、業種および職種の組み合わせ)を指定しておき、その業種についてのみ、図19のような適性のコメントを表示するように設計することもできる。
この例では、基本項目にのみ基準ポイントを設けて適性評価を行っているが、オプション項目や、企業・店舗独自の評価項目を元に適正評価を行うこともできる。ただし、その場合、学生11によっては、未評価の項目が存在する可能性があるので、オプション項目や独自項目の評価ポイントを所定の比率で、基本項目やその他の特定の項目に変換し、基準ポイントと比較するよう制御する必要がある。
図17の就労者評価システム700はさらに、求人情報部720を含むことができ、求人情報部720は、求人情報提供サーバ721、求人情報テーブル722、および企業別基準ポイントテーブル723を含む。求人情報テーブル722、および企業別基準ポイントテーブル723の内容は、たとえば、アルバイトや社員を募集する企業側が主体となって申請または設定する。
就労者評価部710が、ネットワーク730を介して求人情報部720にアクセスすることにより、就労者評価システム700の機能を拡張することができる。たとえば、図19の適性表示画面800の適性表示欄830内に表示された業種の欄の「01」や「02」をクリック等することにより、求人情報テーブル722から、対応する業種の企業を検索して一覧表示するように構成することができる。図20Aには、求人情報テーブル722の例が示されており、企業コード、名称、募集数、募集内容、業種等の各項目が記憶される。
就労者評価サーバ712は、適性表示欄830の業種の欄がクリックされた場合、クリックされた業種(たとえば、「01」や「02」)に該当する企業を求人情報テーブル722から検索し、それらの一覧表を表示するよう制御する。この表示画面は、たとえば、就労サイト端末711の表示装置に表示され、表示データは、就労者評価サーバ712から就労サイト端末711に、ネットワーク630を介して送信される。
また、図20Bには、企業別基準ポイントテーブル723の例が示されており、企業コード、項目、および基準ポイントの各項目が記憶される。就労者評価サーバ712は、企業別基準ポイントテーブル723に、ネットワーク630を介してアクセスすることにより、学生11の評価ポイントを企業ごとの基準ポイントに基づいて評価することができる。このことにより、業種や職種といった統一的な観点で設定された基準ポイントでは良好な評価を得られない学生11でも、企業が主体的に設定する独自の基準ポイントによって特定の評価項目に特別な評価がされる等により、その企業にとって価値の高い学生11を発掘することが可能となる。
企業別基準ポイントテーブル723を利用した適性判断の表示例が、図21に示されている。図21の適性表示画面1000の適性表示欄1030には、高い評価となった企業の順に一覧表示されている。学生11の評価ポイントはアセスメント累積ポイントテーブル713から取得され、これらが、評価項目ごとに、企業別基準ポイントテーブル723から取得された、対応する基準ポイントを超えているかどうか判定される。これらの判定は企業ごとに行われる。そして、基準ポイントを超えている評価項目が最も多いものほど高い評価とし、適性表示欄1030に、その順で一覧表示する。この場合も、図19の例と同様に、評価ポイントと基準ポイントとの差分の合計や、偏差値を求める等の他の評価方法を用いることができる。
適性表示欄1030の「募集内容を見る」ボタンが押下されると、それに対応する企業の募集内容が求人情報テーブル722から取り出され、所定の編集がされた後で表示される。募集内容としては、職務内容、時給、就業時間帯、就業地等がある。これらの表示画面は、たとえば、就労サイト端末711の表示装置に表示され、表示データは、就労者評価サーバ712から就労サイト端末711に、ネットワーク630を介して送信される。
次に、図22を参照して、この発明の就労者評価システムで用いる評価項目の設定例について、より詳細に説明する。これらの評価項目は、ディメンションと呼ばれる。図22に示した設定例は、単なる例示に過ぎず、この発明の就労者評価システムで用いる評価項目がこれらに限定されるわけではない。ディメンション1100は、個人特性、サービス特性、マネジメント特性、および目標達成度という、4つの大分類からなる。この例では、さらに、サービス特性が、コミュニケーション力および職務遂行能力という中分類に分類される。さらに、上記大分類または中分類に、各評価項目が含まれる。たとえば、サービス特性の中のコミュニケーション力には、表現力、説明力、傾聴力、対顧客感受性といった評価項目が含まれる。図9では、説明の便宜上、簡易的な評価項目および分類を用いているが、実際は、ディメンション1100に基づいて評価項目の表示が行われ、管理者12は、その評価項目のそれぞれについて学生11の評価を行う。管理者12は、各評価項目について評価を行う場合、学生11に対する感情や恣意性を排除し、統一的な客観的基準を参照して行う。
これまで、この発明の就労者評価システムを、学生11が利用する場合について説明してきたが、学生11以外の、たとえばフリーターや、正社員・派遣社員について就労者評価システム10を適用することもできる。
この発明の第1の実施形態に係る就労者評価システムの概要を示す略線図である。 電子マネー取引のフローを示す略線図である。 この発明の第1の実施形態に係る就労者評価システムの機能ブロック図である。 この発明の第1の実施形態に係る就労者評価システムで使用されるテーブルの例を示す略線図である。 この発明の第1の実施形態に係る就労者評価システムで使用されるテーブルの例を示す略線図である。 この発明の第1の実施形態に係る就労者評価システムで使用されるテーブルの例を示す略線図である。 この発明の第1の実施形態に係る就労者評価システムで使用される電子マネー媒体の例を示す略線図である。 この発明の第1の実施形態に係る就労者評価システムの会員情報照会画面を示す略線図である。 この発明の第1の実施形態に係る就労者評価システムのアセスメント入力画面を示す略線図である。 就労サイトにおける採用時の流れを模式的に示した略線図である。 就労サイトにおける評価時の流れを模式的に示した略線図である。 この発明の第1の実施形態に係る就労者評価システムにおける就労サイトと就労者評価サイトとの処理手順を示したフローチャートである。 この発明の第1の実施形態に係る就労者評価システムにおける消費サイトと就労者評価サイトとの処理手順を示したフローチャートである。 この発明の第1の実施形態に係る就労者評価システムを構成するコンピュータのハードウエア構成を示すブロック図である。 この発明の第1の実施形態に係る就労者評価システムで使用されるテーブルの例を示す略線図である。 この発明の第2の実施形態に係る就労者評価システムの概要を示す略線図である。 この発明の第3の実施形態に係る就労者評価システムの概要を示す略線図である。 この発明の第3の実施形態に係る就労者評価システムで使用されるテーブルの例を示す略線図である。 この発明の第3の実施形態に係る就労者評価システムの適性表示画面の例を示す略線図である。 この発明の第3の実施形態に係る就労者評価システムで使用されるテーブルの例を示す略線図である。 この発明の第3の実施形態に係る就労者評価システムの適性表示画面の別の例を示す略線図である。 この発明の就労者評価システムで使用されるディメンションの例を示す略線図である。
符号の説明
10,600,700・・・就労者評価システム、11・・・学生、12・・・管理者、13・・・店員、14・・・電子マネー媒体、15,630,730・・・ネットワーク、20・・・就労サイト、21,611,711・・・就労サイト端末、30・・・消費サイト、31・・・レジスタ、40・・・就労者評価サイト、41,612,712・・・就労者評価サーバ、50・・・電子マネー発行サイト、51・・・電子マネー発行サーバ、410・・・CPU、420・・・メモリ、430・・・外部記録装置、440・・・表示装置、450・・・入力装置、460・・・カード読取書込装置、470・・・可搬型記録媒体読取装置、480・・・ネットワーク・インタフェース、490・・・バス、610,710・・・就労者評価部、620・・・認定サーバ、621・・・大学サーバ、622・・・専修学校サーバ、623・・・高校サーバ、720・・・求人情報部、721・・・求人情報提供サーバ

Claims (28)

  1. 就労サイトにおける就労者の労働に関する複数の評価項目についての評価を、それぞれポイント値で受信する受信手段と、
    前記受信したポイント値を、対応する前記評価項目に関連付けられた重み付けポイントによって重み付けし、前記重み付けされたポイント値をもとに前記就労者の評価ポイントを求める計算手段とを有し、
    前記就労サイトが、所定の区分に分類され、
    前記複数の評価項目には、前記区分のすべてにわたって共通な共通評価項目が含まれ、
    前記共通評価項目については、前記区分ごとに前記重み付けポイントが設定されることを特徴とする就労者評価システム。
  2. 請求項1に記載の就労者評価システムにおいて、
    前記複数の評価項目にはさらに、前記就労サイトの区分に特有の個別評価項目が含まれることを特徴とする就労者評価システム。
  3. 請求項1に記載の就労者評価システムにおいて、
    前記区分が、業種、職種、または業種および職種の組み合わせであることを特徴とする就労者評価システム。
  4. 請求項1に記載の就労者評価システムにおいて、
    前記計算手段は、就労者が1つの就労サイトに所定期間以上就労した場合、または就労者が所定期間内に所定数以上の就労サイトで労働した場合に、前記求められた前記評価ポイントに所定のポイントを付加することを特徴とする就労者評価システム。
  5. 請求項1に記載の就労者評価システムにおいて、
    前記計算手段によって求められた評価ポイントが、所定の比率で電子マネーに変換されて、前記就労者に提供されることを特徴とする就労者評価システム。
  6. 請求項1に記載の就労者評価システムにおいて、
    前記計算手段によって求められた前記評価ポイントを記録する第1の記録手段をさらに有し、
    前記第1の記録手段に記録された前記評価ポイントが、教育施設内のサーバによってネットワークを介して参照され、前記教育施設において授業単位を認定する際の判断材料として用いられることを特徴とする就労者評価システム。
  7. 請求項1に記載の就労者評価システムにおいて、
    前記複数の評価項目にそれぞれ対応する基準ポイントを記録する第2の記録手段と、
    前記第2の記録手段に記録された前記基準ポイントに基づいて、前記就労者の適性に関する情報を提供する適性判定手段とをさらに有することを特徴とする就労者評価システム。
  8. 請求項7に記載の就労者評価システムにおいて、
    前記基準ポイントは、所定の評価基準または複数の就労者の前記評価ポイントを元に決定され、
    前記適性判定手段は、前記評価ポイントが前記基準ポイントを、いくつの評価項目について上回るかに基づいて、前記就労者の適性に関する情報を提供することを特徴とする就労者評価システム。
  9. 請求項7に記載の就労者評価システムにおいて、
    前記基準ポイントが、業種、職種、または業種および職種の組み合わせごとに提供され、前記適性判定手段は、前記就労者がどの業種、職種、または業種および職種の組み合わせに適しているかについての情報を提供することを特徴とする就労者評価システム。
  10. 就労サイトにおける就労者の労働に関する複数の評価項目についての評価を、それぞれポイント値で受信する受信手段と、
    前記受信したポイント値を、対応する前記評価項目に関連付けられた重み付けポイントによって重み付けし、前記重み付けされたポイント値をもとに前記就労者の評価ポイントを求める計算手段と、
    前記就労者の評価ポイントを記録する記録手段とを有する第1のサーバと、
    前記第1のサーバの前記記録手段から、前記就労者の評価ポイントを受信する受信手段と、
    前記受信した前記就労者の評価ポイントが所定の認定条件を満たしている場合に、所定の授業単位の認定可能性を示す認定示唆手段とを有する第2のサーバとを備え、
    前記就労サイトが、所定の区分に分類され、
    前記複数の評価項目には、前記区分のすべてにわたって共通な共通評価項目が含まれ、
    前記共通評価項目については、前記区分ごとに前記重み付けポイントが設定されることを特徴とする就労者評価システム。
  11. 請求項10に記載の就労者評価システムにおいて、
    前記複数の評価項目にはさらに、前記就労サイトの区分に特有の個別評価項目が含まれることを特徴とする就労者評価システム。
  12. 請求項10に記載の就労者評価システムにおいて、
    前記区分が、業種、職種、または業種および職種の組み合わせであることを特徴とする就労者評価システム。
  13. 請求項10に記載の就労者評価システムにおいて、
    前記計算手段は、就労者が1つの就労サイトに所定期間以上就労した場合、または就労者が所定期間内に所定数以上の就労サイトで労働した場合に、前記求められた前記評価ポイントに所定のポイントを付加することを特徴とする就労者評価システム。
  14. サーバにおいて、就労サイトにおける就労者の労働に関する複数の評価項目についての評価を、それぞれポイント値で受信する受信ステップと、
    前記サーバにおいて、前記受信したポイント値を、対応する前記評価項目に関連付けられた重み付けポイントによって重み付けし、前記重み付けされたポイント値をもとに前記就労者の評価ポイントを求める計算ステップとを有し、
    前記就労サイトが、所定の区分に分類され、
    前記複数の評価項目には、前記区分のすべてにわたって共通な共通評価項目が含まれ、
    前記共通評価項目については、前記区分ごとに前記重み付けポイントが設定されることを特徴とする就労者評価方法。
  15. 請求項14に記載の就労者評価方法において、
    前記複数の評価項目にはさらに、前記就労サイトの区分に特有の個別評価項目が含まれることを特徴とする就労者評価方法。
  16. 請求項14に記載の就労者評価方法において、
    前記区分が、業種、職種、または業種および職種の組み合わせであることを特徴とする就労者評価方法。
  17. 請求項14に記載の就労者評価方法において、
    前記計算ステップは、就労者が1つの就労サイトに所定期間以上就労した場合、または就労者が所定期間内に所定数以上の就労サイトで労働した場合に、前記求められた前記評価ポイントに所定のポイントを付加することを特徴とする就労者評価方法。
  18. 請求項14に記載の就労者評価方法において、
    前記計算ステップによって求められた評価ポイントが、所定の比率で電子マネーに変換されて、前記就労者に提供されることを特徴とする就労者評価方法。
  19. 請求項14に記載の就労者評価方法において、
    前記計算ステップによって求められた評価ポイントが第1の記録手段に記録され、
    前記第1の記録手段に記録された前記評価ポイントが、教育施設内のサーバによってネットワークを介して参照され、前記教育施設において授業単位を認定する際の判断材料として用いられることを特徴とする就労者評価方法。
  20. 請求項14に記載の就労者評価方法において、
    前記複数の評価項目にそれぞれ対応する基準ポイントが第2の記録手段に記録され、
    前記第2の記録手段に記録された前記基準ポイントに基づいて、前記就労者の適性に関する情報を提供する適性判定ステップをさらに有することを特徴とする就労者評価方法。
  21. 請求項20に記載の就労者評価方法において、
    前記基準ポイントは、所定の評価基準または複数の就労者の前記評価ポイントを元に決定され、
    前記適性判定ステップは、前記評価ポイントが前記基準ポイントを、いくつの評価項目について上回るかに基づいて、前記就労者の適性に関する情報を提供することを特徴とする就労者評価方法。
  22. 請求項20に記載の就労者評価方法において、
    前記基準ポイントが、業種、職種、または業種および職種の組み合わせごとに提供され、前記適性判定ステップは、前記就労者がどの業種、職種、または業種および職種の組み合わせに適しているかについての情報を提供することを特徴とする就労者評価方法。
  23. 第1のサーバにおいて、就労サイトにおける就労者の労働に関する複数の評価項目についての評価を、それぞれポイント値で受信する受信ステップと、
    前記第1のサーバにおいて、前記受信したポイント値を、対応する前記評価項目に関連付けられた重み付けポイントによって重み付けし、前記重み付けされたポイント値をもとに前記就労者の評価ポイントを求める計算ステップと、
    前記第1のサーバにおいて、前記就労者の評価ポイントを記録手段に記録する記録ステップと、
    第2のサーバにおいて、前記記録手段から、前記就労者の評価ポイントを受信する受信ステップと、
    前記第2のサーバにおいて、前記受信した前記就労者の評価ポイントが所定の認定条件を満たしている場合に、所定の授業単位の認定可能性を示す認定示唆ステップとを有し、
    前記就労サイトが、所定の区分に分類され、
    前記複数の評価項目には、前記区分のすべてにわたって共通な共通評価項目が含まれ、
    前記共通評価項目については、前記区分ごとに前記重み付けポイントが設定されることを特徴とする就労者評価方法。
  24. 請求項23に記載の就労者評価方法において、
    前記複数の評価項目にはさらに、前記就労サイトの区分に特有の個別評価項目が含まれることを特徴とする就労者評価方法。
  25. 請求項23に記載の就労者評価方法において、
    前記区分が、業種、職種、または業種および職種の組み合わせであることを特徴とする就労者評価方法。
  26. 請求項23に記載の就労者評価方法において、
    前記計算ステップは、就労者が1つの就労サイトに所定期間以上就労した場合、または就労者が所定期間内に所定数以上の就労サイトで労働した場合に、前記求められた前記評価ポイントに所定のポイントを付加することを特徴とする就労者評価方法。
  27. コンピュータに、
    就労サイトにおける就労者の労働に関する複数の評価項目についての評価を、それぞれポイント値で受信する受信ステップと、
    前記受信したポイント値を、対応する前記評価項目に関連付けられた重み付けポイントによって重み付けし、前記重み付けされたポイント値をもとに前記就労者の評価ポイントを求める計算ステップとを実行させるプログラムであって、
    前記就労サイトが、所定の区分に分類され、
    前記複数の評価項目には、前記区分のすべてにわたって共通な共通評価項目が含まれ、
    前記共通評価項目については、前記区分ごとに前記重み付けポイントが設定されることを特徴とするプログラム。
  28. 第1のサーバに、
    就労サイトにおける就労者の労働に関する複数の評価項目についての評価を、それぞれポイント値で受信する受信ステップと、
    前記受信したポイント値を、対応する前記評価項目に関連付けられた重み付けポイントによって重み付けし、前記重み付けされたポイント値をもとに前記就労者の評価ポイントを求める計算ステップと、
    前記就労者の評価ポイントを記録手段に記録する記録ステップとを実行させ、
    第2のサーバに、
    前記記録手段から、前記就労者の評価ポイントを受信する受信ステップと、
    前記受信した前記就労者の評価ポイントが所定の認定条件を満たしている場合に、所定の授業単位の認定可能性を示す認定示唆ステップとを実行させるプログラムであって、
    前記就労サイトが、所定の区分に分類され、
    前記複数の評価項目には、前記区分のすべてにわたって共通な共通評価項目が含まれ、
    前記共通評価項目については、前記区分ごとに前記重み付けポイントが設定されることを特徴とするプログラム。
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