JP2005274052A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 冷凍サイクルからなり、冷暖房能力を発生する冷房能力発生装置、室内ファンモーターにより駆動される室内ファン、熱交換器の配管温度を検知する配管温度検知センサ及び配管温度検知センサの出力に基づいて室内ファンモーターを制御する室内制御回路を備え、室内制御回路は、室内ファンの現在のファン速での経過時間が所定の経過時間tikou kyokaを越えたときに(S5)、配管温度検知センサ1で検出された配管温度が所定の第1のしきい値Tikou up(S7)以上のときはファン速を上げ、配管温度が第1のしきい値未満で配管温度が第1のしきい値より低い所定の第2のしきい値Tikou down未満のとき(S8)にファン速を下げる。
【選択図】 図3
Description
そして、ある地方では、空気調和機の吹出口に手をかざし、外気温度に関係なく温風が出ているかどうかで空気調和機の好悪しを判断する風潮があり、低外気温の発生し易い当該地方においては、正常な機器を不良品と判断されてしまうケースもあった。
また、室内ファン速変更後、次のファン速変更許可までの時間経過判断をもつようにしたので頻繁なファン速変動による聴感的違和感を軽減することができる。
図1はこの発明の実施の形態1における空気調和機の室内機を示す断面図、図2は室内機の室内ファンの制御回路構成を示すブッロク図、図3は空気調和機の室内機の室内ファンの制御動作を示すフローチャート、図4は空気調和機の室内ファンの制御動作を示す説明図である。
図1において、室内機は、本体20、吸込口22を有する上部パネル21、前面のグリル17、フィルター18、本体下部に設けられた吹出口23、吹出口23に設けられたベーン19、吸込口22と吹出口23の間に設けられた室内熱交換器15と室内室内ファン16が設けられている。また、室内熱交換器15に設けられ室内熱交換器15の配管温度を検知する配管温度検知センサ1が設けられている。
また、しきい値メモリ13には、室内室内ファン16の風量変更を許可する経過時間しきい値と、室内室内ファン16の風量変更を許可する配管温度しきい値とがメモリされている。また、制御手段である室内機制御回路7は、室内機制御全般の制御を行っているマイクロコンピューターであり、図示してないが、圧縮機等の制御も行い、また、経過時間を計測するタイマーも備えている。
空気調和機の温調制御部により圧縮機がonの状態となり、所定の冷風防止保護動作が完了した状態から本発明の制御状態が開始されるのであるが、まず、ステップS1では冷風防止中かどうか判断し冷風防止中のときは、室内ファン16を冷風防止ファン速とする(ステップS2)。冷風防止中でないときはステップS3に進み、ステップS3では、ユーザーがファン速設定変更手段であるリモコン5を操作した場合、まず一旦はユーザーが設定したファン速を優先し、ファン速を決定する(ステップS4)。ユーザー要求がないときは、ステップS5に進む。ステップS5では、現状のファン速が予め設定された風量変更を許可する経過時間しきい値tikou kyoka秒経過したかどうかを判定する。本制御では、一度新たなファン速に設定が変更された場合は、最低限、このtiko kyoka秒の経過が無い限り現在のファン速のままで(ステップS6)ファン速の移行を認めない。
以上の動作は繰り返し行われる。そして、次のサイクルではステップS3のユーザーによるファン速要求はイベントとして 先回で完了しており、ステップS5へ進む。
tikou kyoka経過してt2となると、配管温度がTikou down未満となるのでファン速は現ファン速のファン速UPからファン速downと一段下がる。
このように、暖房運転開始時はこの制御動作が繰り返し行われる。
また、配管温度のしきい値をTikou up、Tikou downに分けることで、ハンチングを防ぐことができる。
また、ファン速変更後は経過時間しきい値tikou kyoka秒間はファン速を維持するため、頻繁なファン速変更による聴感の煩わしさの発生を防止することができる。
本実施の形態は、実施の形態1の経過時間しきい値と、配管温度しきい値の定数の設定により機器の制御特性を容易に変更することができるようにしたものである。
構成、動作は実施の形態1と同じであり説明を省略する。
表2において、例えば、Tikou upを通常パターンAのように35℃と高めに設定することで、より冷風防止重視に設定することができる。また、経過時間しきい値tikou kyokaを60秒と短く設定すると、即応性が高くすることができ、目標ファン速への到達時間が短くなり、暖房能力を重視する設定にできる。また、Tikou upを通常パターンBのように22℃と低めに設定するとより暖房能力重視、ユーザー設定ファン速重視の設定とすることができる。
また、風量移行量ikou Nを通常パターンAのように1ノッチのように大きく設定すれば、制御は簡素化されソフトウエアの信頼性が高くなる。なお、ノッチはファン速のHi、Me、Lo等であり、予め設定されたファン速しか使用しないので制御は簡素化される。
また、風量移行量ikou Nを通常パターンBのように50rpmのように小さく設定すれば吹出温度制御性は高くなり快適性を向上することができる。
また、第1のしきい値Tikou upを低めに設定すると、ファン速を高い方に振れ、ファン速が高い=風量多い=能力高いということになり、吹出し温度(=快適性)より暖房能力(=環境形成)にするという設定になる。
また、表2の定数は ユニット(機器)の製造時に予め設定される。
この発明の実施の形態1、2は暖房運転時に所定温度以上の吹出温度を確保するのが目的であるので、通常1水準では、表2の通常パターンAのような設定を用いることでその効果を高く発揮するものである。そして、実施の形態2は、制御定数設定により機器の特性を用意に変えられるものであるが、本実施の形態はユーザーの使用シーンに対応するように予め複数の定数を機器側室内機制御回路7のメモリ13に用意するものである。
特に海外向けなどで、1つの定数では市場使用環境とマッチできないような場合において有効となる。
以上の実施の形態1〜3では、吹出温度を優先するファン制御の基本となるものを説明したが、実施の形態4はにさらに暖房運転としての環境形成について加味したものである。
図5はこの発明の実施の形態4における空気調和機の構成を示すブッロク図、図6は空気調和機の室内機の室内ファンの制御動作を示すフローチャート、図7は制御しきい値の演算フローチャートである。
図5は実施の形態1の図2に室温を検知する吸込空気温度検知センサ3と吸込空気温度検知セン3の出力信号をA/D変換するA/D変換回路4を追加したものであり、吸込空気温度センサ3のアナログ出力はA/D変換回路4によりデジタル信号に変換され、室内機制御回路7で演算処理される。他の構成は同じなので説明を省略する。
図6は実施の形態1の図3にステップS11に制御しきい値の演算を追加したものであり、他は同じなので説明を省略し、ステップS11で行われる制御しきい値の演算を図7で説明する。ステップS20では、吸込空気温度(室温)検知センサ3で検出された吸込温度が予め定めた温度C2未満のときはしきい値y4とし(ステップS30)、温度C2以上のときはステップS21に進み、ステップS21では吸込温度が予め定めた温度B2未満のときはしきい値y3とし(ステップS31)、温度B2以上のときはステップS22に進み、ステップS22では吸込温度が予め定めた温度A2未満のときはしきい値y2とし(ステップS32)、温度A2以上のときはしきい値y1とし(ステップS33)とする。なお、C2<B2<A2である。
実施の形態4は、吸込み温度を加味して、暖房室内環境形成にも考慮した制御方法であるが、本実施の形態はさらに暖房環境形成を加味しながらも冷風感を抑制するものである。
構成は、実施の形態4の図5と同じであり説明を省略する。
動作は実施の形態4の図6と同じであるがステップS11の制御しきい値演算内容がことなり他は同じなので説明を省略し、ステップS11で行われる制御しきい値の演算を図8で説明する。
ステップS40では、管温検知センサ1で検知された管温と吸込空気温度(室温)検知センサ3で検出された吸込温度との温度差が予め定めた温度B1未満のときはしきい値y3とし(ステップS50)、温度B1以上のときはステップS41に進み、ステップS41では温度差が予め定めた温度A1未満のときはしきい値y2とし(ステップS51)、温度A1以上のときはしきい値y1とし(ステップS52)とする。なお、A1<B1である。
このような場合、冷風感を与えないために吹出し温度の絶対値が必要となるため、UP許可温度を35℃と高く設定している。
しきい値Y2の状態は、管温と吸込み温度の相対差が10℃〜20℃で 暖房能力としては若干低い状態となる。しかし、吹出し温度の絶対値として30℃とできる状態ではす境形成のため、息lをUPする方向で、UP許可温度を30℃程度の設定としている。
しきい値Y3では吸込み温度と吹出し温度の差が十分にあり、暖房能力としては十分にある状態なので、積極的に風量を出すようにするのが望ましい。そのため、UP許可温度を20℃と低めに設定している。
また、管温が低い場合において風量移行量を多く設定するとファン速変化後の吹出し温度変化が大きくなってしまうため、表6ではikou Nを1ノッチとしているがikou Nを小さく設定することで、吹出し温度の制御性(ユーザーの快適性)を向上することができる。
相対的に高い吹出し温度が得られていれば、暖房能力として環境形成力があるので、風量をUPしていくメリットがある。
実施の形態1〜3では、制御定数を機器側が予め設定するようにしたものであるが、本実施の形態は多様なユーザーの使用シーンに対応するような場合に定数をユーザーが選択できるようにしたものである。
図9はこの発明の実施の形態6における空気調和機の室内ファンの風温切換の優先を切りかえる入力装置の正面図、図10はこの発明の実施の形態6における空気調和機の室内ファンの制御動作フローチャートである。
図9はユーザーが制御定数を選択する場合に用いるインターフェイスの一例を示しており、具体的にはリモコンに吹出温度優先を選択する入力キーを設けたものである。この場合、図2のしきい値メモリ13にはユーザーによって選択される複数の設定が機器側に予め用意されている。そしてユーザーは使用シーンに応じて、吹出温度優先か、風量設定優先かを選択する。全体構成は実施の形態1の図2と同じなので説明を省略する。
実施の形態1〜6では、吹出温度優先制御を実施した場合、ファン速制御は機器が決定するようにしたものであるが、本実施の形態は現在温風優先制御によりユーザーが設定したファン速とは異なる状態になっているかどうかを知らしめることできるようにしたものである。
図11はこの発明の実施の形態7における空気調和機のブロック図、図12は室内機の表示部の正面図、図13はこの発明の実施の形態7における空気調和機の室内ファンの制御動作フローチャートである。
Claims (6)
- 冷凍サイクルからなり、冷暖房能力を発生する冷房能力発生装置と、
室内ファンモーターにより駆動される室内ファンと、
熱交換器の配管温度を検知する配管温度検知センサと、
この配管温度検知センサの出力に基づいて前記室内ファンモーターを制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記室内ファンの現在のファン速での経過時間が所定の経過時間を越えたときに、前記配管温度検知センサで検出された前記配管温度が所定の第1のしきい値以上のときは前記ファン速を上げ、前記配管温度が前記第1のしきい値未満で前記配管温度が前記第1のしきい値より低い所定の第2のしきい値未満のときに前記ファン速を下げることを特徴とする空気調和機。 - 配管温度の第1、第2のしきい値を変更する設定手段を備えたことを特長とする請求項1記載の空気調和機。
- 吸込空気温度を検知する吸込空気温度センサを備え、
配管温度の第1、第2のしきい値を吸込空気温度センサで検出された吸込空気温度に基づいて変更することを特長とする請求項1記載の空気調和機。 - 吸込空気温度を検知する吸込空気温度センサを備え、
配管温度の第1、第2のしきい値を吸込空気温度センサで検出された吸込空気温度と配管温度検知センサで検出された配管温度との温度差に基づいて変更することを特長とする請求項1記載の空気調和機。 - 吹出温度を所定温度に保つことを優先するか、風量を設定値に保つことを優先するかを選択する選択手段を備えたことを特長とする請求項1〜4のいずれかに記載の空気調和機。
- 設定風量に対して、吹出温度を所定温度に保つことを優先とするため、風量を低減させているときに、その動作を表示する表示部を備えたことを特長とする請求項5記載の空気調和機。
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