JP2005274052A - 空気調和機 - Google Patents

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    • Y02B30/70Efficient control or regulation technologies, e.g. for control of refrigerant flow, motor or heating

Abstract

【課題】 ファン速の調整にて対応可能な限り所定温度以上の吹出温度を得ることができる空気調和機を得る。
【解決手段】 冷凍サイクルからなり、冷暖房能力を発生する冷房能力発生装置、室内ファンモーターにより駆動される室内ファン、熱交換器の配管温度を検知する配管温度検知センサ及び配管温度検知センサの出力に基づいて室内ファンモーターを制御する室内制御回路を備え、室内制御回路は、室内ファンの現在のファン速での経過時間が所定の経過時間tikou kyokaを越えたときに(S5)、配管温度検知センサ1で検出された配管温度が所定の第1のしきい値Tikou up(S7)以上のときはファン速を上げ、配管温度が第1のしきい値未満で配管温度が第1のしきい値より低い所定の第2のしきい値Tikou down未満のとき(S8)にファン速を下げる。
【選択図】 図3

Description

この発明は、空気調和機の室内ファン制御に係り、さらに詳しくは暖房運転時に室内ファン制御を行い冷風感の低減、または、快適な環境形成力の向上を図るようにした空気調和機に関するものである。
従来の空気調和機における暖房運転時の冷風感防止例としては、暖房運転開始時に吹出し温度を検出し、この吹出し温度が所定温度に到達するまでは室内ファンを低回転で運転し、吹出し温度が所定温度に達した後、室内ファンを設定風量まであげるようにすることで冷風感を低減しようとしているしている(例えば、特許文献1参照)。
また、室内ファンを運転及び停止を繰り返すように制御し、温度の高い吹出風が間欠的に出すことで冷風感を感じることなく、快適性を向上しようとしているものもある(例えば、特許文献2参照)。
特開昭60−120135号公報(第2頁右欄3〜11行、図3) 特開2001−336808号公報(請求項2、第5頁 図4)
従来の空気調和機の室内ファン速制御では、ユーザーの風量ノッチ設定が優先されている。自動ファン速制御は設定温度と室温の温度差により風量を変化させることで、発生する空調能力を調整する機能を有するが、ファン速をユーザーがマニュアル設定した場合は既知の冷風防止ファン速制御解除後はユーザー設定ファン速を優先する。すわち、暖房運転時の吹出温度については吹出し温度が低い時は微風、所定温度を越える場合はユーザーが設定するファン速となるように制御されている。このような制御では、特に外気温度が低く暖房能力が低下する状態において風量優先に運転した場合、外気温なりの暖房能力が発生していても、暖房機器としては不適な温度の風を吹出しているという問題があった。
そして、ある地方では、空気調和機の吹出口に手をかざし、外気温度に関係なく温風が出ているかどうかで空気調和機の好悪しを判断する風潮があり、低外気温の発生し易い当該地方においては、正常な機器を不良品と判断されてしまうケースもあった。
この発明は、上記のよう課題を解決するためになされたもので、第1の目的は、ファン速の調整にて対応可能な限り所定温度以上の吹出温度を得ることができる空気調和機を得るものである。
また、第2の目的は希望する吹出し温度を使用者が設定可能とすることができる空気調和機を得るものである。
また、第3の目的は暖房の運転中、冷風防止解除直後時や、低外気運転時に、所定温度以上の吹出温度を確保しつつ、室内の環境形成も考慮した室内ファン制御をすることができる空気調和機を得るものである。
また、第4の目的は室内の環境形成も考慮しつつ、冷風感を低減した室内ファン制御をすることができる空気調和機を得るものである。
また、第5の目的はこのような機器においても、吹出温度優先か吹出風量優先かを使用者が自らの好みによって選択可能とすることができる空気調和機を得るものである。
また、第6の目的はこのような機器において、吹出温度優先制御によって、室内風量が使用者設定値よりも低い方へ変更された場合、吹出温度制御動作中であることを使用者に知らしめることができる空気調和機を得るものである。
この発明に係る空気調和機は、冷凍サイクルからなり、冷暖房能力を発生する冷房能力発生装置と、室内ファンモーターにより駆動される室内ファンと、熱交換器の配管温度を検知する配管温度検知センサと、この配管温度検知センサの出力に基づいて前記室内ファンモーターを制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記室内ファンの現在のファン速での経過時間が所定の経過時間を越えたときに、前記配管温度検知センサで検出された前記配管温度が所定の第1のしきい値以上のときは前記ファン速を上げ、前記配管温度が前記第1のしきい値未満で前記配管温度が前記第1のしきい値より低い所定の第2のしきい値未満のときに前記ファン速を下げるものである。
この発明の空気調和機において、制御手段は、室内ファンの現在のファン速での経過時間が所定の経過時間を越えたときに、配管温度検知センサで検出された前記配管温度が所定の第1のしきい値以上のときは前記ファン速を上げ、前記配管温度が前記第1のしきい値未満で前記配管温度が前記第1のしきい値より低い所定の第2のしきい値未満のときに前記ファン速を下げるので、吹出温度を所定温度以上に保つことができる。
また、室内ファン速変更後、次のファン速変更許可までの時間経過判断をもつようにしたので頻繁なファン速変動による聴感的違和感を軽減することができる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における空気調和機の室内機を示す断面図、図2は室内機の室内ファンの制御回路構成を示すブッロク図、図3は空気調和機の室内機の室内ファンの制御動作を示すフローチャート、図4は空気調和機の室内ファンの制御動作を示す説明図である。
図1において、室内機は、本体20、吸込口22を有する上部パネル21、前面のグリル17、フィルター18、本体下部に設けられた吹出口23、吹出口23に設けられたベーン19、吸込口22と吹出口23の間に設けられた室内熱交換器15と室内室内ファン16が設けられている。また、室内熱交換器15に設けられ室内熱交換器15の配管温度を検知する配管温度検知センサ1が設けられている。
図2において、配管温度検知センサ1の出力信号はA/D変換回路2を介して室内機制御回路7に入力される。また、リモコン5からの信号は入力回路6を介して室内機制御回路7に入力される。室内機制御回路7には制御のためのしきい値をメモリするしきい値メモリ13を有し、室内機制御回路7は配管温度検知センサ1、リモコン5の信号としきい値メモリ13のしきい値に基づいて室内ファンSSR出力回路8を介して室内ファンモータ9の回転数を制御し、室内室内ファン16を回転させる。室内ファン回転数F/B回路10は室内ファンモータ9の回転数を室内機制御回路7にフィードバックする。
また、しきい値メモリ13には、室内室内ファン16の風量変更を許可する経過時間しきい値と、室内室内ファン16の風量変更を許可する配管温度しきい値とがメモリされている。また、制御手段である室内機制御回路7は、室内機制御全般の制御を行っているマイクロコンピューターであり、図示してないが、圧縮機等の制御も行い、また、経過時間を計測するタイマーも備えている。
次に、この発明の実施の形態1における空気調和機の室内ファン制御動作について図3により説明する。
空気調和機の温調制御部により圧縮機がonの状態となり、所定の冷風防止保護動作が完了した状態から本発明の制御状態が開始されるのであるが、まず、ステップS1では冷風防止中かどうか判断し冷風防止中のときは、室内ファン16を冷風防止ファン速とする(ステップS2)。冷風防止中でないときはステップS3に進み、ステップS3では、ユーザーがファン速設定変更手段であるリモコン5を操作した場合、まず一旦はユーザーが設定したファン速を優先し、ファン速を決定する(ステップS4)。ユーザー要求がないときは、ステップS5に進む。ステップS5では、現状のファン速が予め設定された風量変更を許可する経過時間しきい値tikou kyoka秒経過したかどうかを判定する。本制御では、一度新たなファン速に設定が変更された場合は、最低限、このtiko kyoka秒の経過が無い限り現在のファン速のままで(ステップS6)ファン速の移行を認めない。
ステップS5において経過時間しきい値tikou kyoka秒経過した後、ステップS7において管温の状態がファン速移行条件を満たしているか判定する。管温が風量変更を許可する配管温度の第1のしきい値Tikou up以上であればファン速のUPを許可する(ステップS10)。このとき目標ファン速(=ユーザー設定ファン速)を以ってUP後ファン速の上限とする。ステップS7において管温が第1のしきい値Tikou up未満であればステップS8に進み、再度管温の状態を判定する。ステップS8において、管温が風量変更を許可する配管温度の第2のしきい値Tikou down未満であれば、ファン速のDOWNを許可する(ステップS9)。このとき、機器側が定める圧縮機ON中の暖房運転最低ファン速を以ってDOWN後ファン速の下限とする。ステップS8において管温が第2のしきい値Tikou downを越えている場合は現状ファン速を維持する(ステップS6)。
以上の動作は繰り返し行われる。そして、次のサイクルではステップS3のユーザーによるファン速要求はイベントとして 先回で完了しており、ステップS5へ進む。
なお、ステップS2の「冷風防止ファン速」は室内機に予め設定された回転数で、室内機のファン速としては最小のノッチになる。また、ステップS4の「ユーザー要求ファン速」とはリモコン等の入力装置でユーザーが任意に設定できるファン速のことで、通常、Hi、Me、Loの3段階であり、ステップS6の「ファン速維持」は状態を示すもので、現在運転中のファン速ノッチを維持する(変更しない)という意味である。
図4は以上の室内ファン16の制御動作の例を示しており、最初の移行許可時間t1経過後(ステップS5のtikou kyoka経過時間後)に、配管温度が第1のしきい値Tikou up以上なので、ファン速を現ファン速からファン速UPに一段上げている。そして、t1からtikou kyoka経過前は、この現ファン速であるファン速UPを維持する。
tikou kyoka経過してt2となると、配管温度がTikou down未満となるのでファン速は現ファン速のファン速UPからファン速downと一段下がる。
このように、暖房運転開始時はこの制御動作が繰り返し行われる。
なお、暖房運転開始時は圧縮機が段々温まってきて吹きだし温度が上昇するとファン速up条件が成立し、ファン速変更後、ファン速のUPにより吹出し温度のアンダーシュートが起こり、ファン速Down条件が成立し、ハンチングしているように示されているが、ユニット側が十分安定してくれば、過度のアンダーシュートやオーバーシュートは起きず(実際はこれらがあってもハンチングしないような定数を設定)吹きだし温度を満足できないファン速に収束する。
また、配管温度のしきい値をTikou up、Tikou downに分けることで、ハンチングを防ぐことができる。
以上のように、ユーザーがファン速をマニュアル設定した場合においても、常に管温によりファン速を制御するようにしているので、低外気条件等においても高めの吹出温度を得ることができる。
また、ファン速変更後は経過時間しきい値tikou kyoka秒間はファン速を維持するため、頻繁なファン速変更による聴感の煩わしさの発生を防止することができる。
実施の形態2.
本実施の形態は、実施の形態1の経過時間しきい値と、配管温度しきい値の定数の設定により機器の制御特性を容易に変更することができるようにしたものである。
構成、動作は実施の形態1と同じであり説明を省略する。
表1は経過時間しきい値と、配管温度しきい値の制御定数表、表2は定数設定例を示す表である。
Figure 2005274052
Figure 2005274052
表1は通常のパターンであり、制御定数は、風量アップ許可温度Tikou up、風量ダウン許可温度Tikou down、風量移行許可時間tikou kyoka、風量移行量ikou Nとしている。
表2において、例えば、Tikou upを通常パターンAのように35℃と高めに設定することで、より冷風防止重視に設定することができる。また、経過時間しきい値tikou kyokaを60秒と短く設定すると、即応性が高くすることができ、目標ファン速への到達時間が短くなり、暖房能力を重視する設定にできる。また、Tikou upを通常パターンBのように22℃と低めに設定するとより暖房能力重視、ユーザー設定ファン速重視の設定とすることができる。
また、風量移行量ikou Nを通常パターンAのように1ノッチのように大きく設定すれば、制御は簡素化されソフトウエアの信頼性が高くなる。なお、ノッチはファン速のHi、Me、Lo等であり、予め設定されたファン速しか使用しないので制御は簡素化される。
また、風量移行量ikou Nを通常パターンBのように50rpmのように小さく設定すれば吹出温度制御性は高くなり快適性を向上することができる。
なお、第1のしきい値Tikou upを高めに設定することは吹出し温度を高い方へ振るための手段であり、外気温度に対して目標の吹出し温度が得られないときはファン速を上げないように制御する。ユニット側で能力可変しない場合、ある外気温度において吹きだし温度はファン速に一次関数の関係があり、ファン速低い=吹出し温度高い、ファン速高い=吹出し温度高いとなる。
また、第1のしきい値Tikou upを低めに設定すると、ファン速を高い方に振れ、ファン速が高い=風量多い=能力高いということになり、吹出し温度(=快適性)より暖房能力(=環境形成)にするという設定になる。
また、表2の定数は ユニット(機器)の製造時に予め設定される。
以上のように、定数の変更により機器の特性が設定できるため、機器の特性を容易に変更ですることができる。
実施の形態3.
この発明の実施の形態1、2は暖房運転時に所定温度以上の吹出温度を確保するのが目的であるので、通常1水準では、表2の通常パターンAのような設定を用いることでその効果を高く発揮するものである。そして、実施の形態2は、制御定数設定により機器の特性を用意に変えられるものであるが、本実施の形態はユーザーの使用シーンに対応するように予め複数の定数を機器側室内機制御回路7のメモリ13に用意するものである。
構成、動作は実施の形態1と同じであり説明を省略するが、実施の形態1の図1で示したしきい値メモリ13に複数の定数設定を用意することで対応可能とする。
以上のように、予め複数の設定をしきい値メモリ13にメモリするようにしているので、使用シーンに応じて現地サービスにて設定を変更することができる。
特に海外向けなどで、1つの定数では市場使用環境とマッチできないような場合において有効となる。
実施の形態4.
以上の実施の形態1〜3では、吹出温度を優先するファン制御の基本となるものを説明したが、実施の形態4はにさらに暖房運転としての環境形成について加味したものである。
図5はこの発明の実施の形態4における空気調和機の構成を示すブッロク図、図6は空気調和機の室内機の室内ファンの制御動作を示すフローチャート、図7は制御しきい値の演算フローチャートである。
図5は実施の形態1の図2に室温を検知する吸込空気温度検知センサ3と吸込空気温度検知セン3の出力信号をA/D変換するA/D変換回路4を追加したものであり、吸込空気温度センサ3のアナログ出力はA/D変換回路4によりデジタル信号に変換され、室内機制御回路7で演算処理される。他の構成は同じなので説明を省略する。
次に、動作について図6、図7により説明する。
図6は実施の形態1の図3にステップS11に制御しきい値の演算を追加したものであり、他は同じなので説明を省略し、ステップS11で行われる制御しきい値の演算を図7で説明する。ステップS20では、吸込空気温度(室温)検知センサ3で検出された吸込温度が予め定めた温度C2未満のときはしきい値y4とし(ステップS30)、温度C2以上のときはステップS21に進み、ステップS21では吸込温度が予め定めた温度B2未満のときはしきい値y3とし(ステップS31)、温度B2以上のときはステップS22に進み、ステップS22では吸込温度が予め定めた温度A2未満のときはしきい値y2とし(ステップS32)、温度A2以上のときはしきい値y1とし(ステップS33)とする。なお、C2<B2<A2である。
以下図6のステップS5以降はここで求められた制御しきい値によってファン速を決定する。表3に制御定数表を示す。表4に制御定数の1例を示す。
Figure 2005274052
Figure 2005274052
以上のように、吸込温度によってファン速変更のしきい値である第1のしきい値Tikou up,第2のしきい値Tikou down、経過時間しきい値tikou kyoka、ikou_Nを変更するようにしているので、例えば、室温が低い状態では室内の暖房環境形成のため、吹出し温度が多少低くても設定ファン速通りに風量を出していくことができる。こうすることで、室温を形成する暖房運転能力を発揮することができき、速暖性能を向上させることができる。また、吸込み温度と吹出し温度の差を保つことができるため、温風が出ていないといったユーザーの不満感を与えることを抑えることができる。
実施の形態5.
実施の形態4は、吸込み温度を加味して、暖房室内環境形成にも考慮した制御方法であるが、本実施の形態はさらに暖房環境形成を加味しながらも冷風感を抑制するものである。
構成は、実施の形態4の図5と同じであり説明を省略する。
図8はこの発明の実施の形態5における空気調和機の室内ファンの制御動作における制御しきい値の演算フローチャートである。
次に、動作について図8により説明する。
動作は実施の形態4の図6と同じであるがステップS11の制御しきい値演算内容がことなり他は同じなので説明を省略し、ステップS11で行われる制御しきい値の演算を図8で説明する。
ステップS40では、管温検知センサ1で検知された管温と吸込空気温度(室温)検知センサ3で検出された吸込温度との温度差が予め定めた温度B1未満のときはしきい値y3とし(ステップS50)、温度B1以上のときはステップS41に進み、ステップS41では温度差が予め定めた温度A1未満のときはしきい値y2とし(ステップS51)、温度A1以上のときはしきい値y1とし(ステップS52)とする。なお、A1<B1である。
以下図6のステップS5以降はここで求められた制御しきい値によってファン速を決定する。表5に制御定数表を示す。表6に制御定数の1例を示す。
Figure 2005274052
Figure 2005274052
表6において、A1は10deg、B1は20degとする。しきい値Ylは管温と吸込み温度の相対差が10degも取れない状況なので、暖房能力としては非常に低い状態となる。外気温度が非常に低い状態または室温が非常に高い状態である。
このような場合、冷風感を与えないために吹出し温度の絶対値が必要となるため、UP許可温度を35℃と高く設定している。
しきい値Y2の状態は、管温と吸込み温度の相対差が10℃〜20℃で 暖房能力としては若干低い状態となる。しかし、吹出し温度の絶対値として30℃とできる状態ではす境形成のため、息lをUPする方向で、UP許可温度を30℃程度の設定としている。
しきい値Y3では吸込み温度と吹出し温度の差が十分にあり、暖房能力としては十分にある状態なので、積極的に風量を出すようにするのが望ましい。そのため、UP許可温度を20℃と低めに設定している。
制御動作において、室温が高い場合には、管温が低い状態は即冷風感につながるため、移行許可時間を短くすることで即応性を確保することができる。
また、管温が低い場合において風量移行量を多く設定するとファン速変化後の吹出し温度変化が大きくなってしまうため、表6ではikou Nを1ノッチとしているがikou Nを小さく設定することで、吹出し温度の制御性(ユーザーの快適性)を向上することができる。
以上のように、管温と吸込温度の温度差によってファン速を変更するしきい値である第1のしきい値Tikou up 、第2のしきい値Tikou down、経過時間しきい値tikou kyoka、ikou Nを変更するようにしているので、例えば吸込み温度に対して十分に吹出し温度が高い状態においては、管温が低くても設定ファン速通りに風量を出していくことができる。ここで、吹出し温度と管温は同じであり、管温が低いということは通常の暖房で高い状態より低いということである。 こうすることで、室温に対して十分暖められた空気を吹出すことができるため、温風が出ていないといった不満感を与えることがない。また、実施の形態4でも同様に言えることであるが、経過時間しきい値tikou kyokaやikou Nをしきい値毎に変更することで、室温が十分高くなった状態でのファン速変更と、室温が低い状態でのファン速変更の状態を変更することができる。
なお、環境形成を考えた場合、高い吹出し温度にこだわりすぎるといつまでたっても風量を得ることができないが、暖房能力は風量に比例して大きくなるので、本実施の形態は吹出し温度の絶対値ではなく、吸い込み温度との相対値に着目したものである。
相対的に高い吹出し温度が得られていれば、暖房能力として環境形成力があるので、風量をUPしていくメリットがある。
実施の形態6.
実施の形態1〜3では、制御定数を機器側が予め設定するようにしたものであるが、本実施の形態は多様なユーザーの使用シーンに対応するような場合に定数をユーザーが選択できるようにしたものである。
図9はこの発明の実施の形態6における空気調和機の室内ファンの風温切換の優先を切りかえる入力装置の正面図、図10はこの発明の実施の形態6における空気調和機の室内ファンの制御動作フローチャートである。
図9はユーザーが制御定数を選択する場合に用いるインターフェイスの一例を示しており、具体的にはリモコンに吹出温度優先を選択する入力キーを設けたものである。この場合、図2のしきい値メモリ13にはユーザーによって選択される複数の設定が機器側に予め用意されている。そしてユーザーは使用シーンに応じて、吹出温度優先か、風量設定優先かを選択する。全体構成は実施の形態1の図2と同じなので説明を省略する。
次に動作について図10により説明する。図10は実施の形態6の制御フローチャート図6にステップS12を追加したものでありステップS12においてユーザーがインターフェースにて選択した設定を判定する。そして風量優先の場合は、ユーザー設定ファン速とする(ステップS13)。風量優先でない場合はステップS3に進む。他のステップは図6と同じなので説明を省略する。
以上のように、ユーザーが自らの好みに応じて設定を自由に変更できるようにしているので、多種多様な使用シーンに対応することができる。
実施の形態7.
実施の形態1〜6では、吹出温度優先制御を実施した場合、ファン速制御は機器が決定するようにしたものであるが、本実施の形態は現在温風優先制御によりユーザーが設定したファン速とは異なる状態になっているかどうかを知らしめることできるようにしたものである。
図11はこの発明の実施の形態7における空気調和機のブロック図、図12は室内機の表示部の正面図、図13はこの発明の実施の形態7における空気調和機の室内ファンの制御動作フローチャートである。
図11において実施の形態4の図5において表示点灯出力回路11と表示部12を追加しており、他の構成は同じなので説明を省略する。図12において表示部12に、風温制御によりファン速がユーザー設定よりDOWNしている場合に点灯するLED25を設けている。
次に動について図12により説明する。図12は実施の形態6の制御フローチャート図10にステップS14を追加したものであり、風温優先制御に設定され、ステップS9おいてファン速DOWNとなった場合、ステップS14にてファン速DOWNが実施されたことを表示部12のLED25に表示出力する。他のステップは図6と同じなので説明を省略する。
以上のように、.制御状態をユーザーに知らしめることができるので、制御により温風優先が実施されていることをアピールできる。また、ファン速DOWNが機器の故障であるのかというような不安を与えることがなくなる。
この発明の実施の形態1における空気調和機の室内機を示す断面図である。 この発明の実施の形態1における空気調和機の室内機の制御回路構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1および実施の形態5における空気調和機の室内機の制御方法を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1における空気調和機の室内ファン制御動作を示す説明図である。 この発明の実施の形態4における空気調和機の室内機の制御回路構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態4における空気調和機の室内機の制御方法を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態4におけるしきい値演算のサブルーチンを示すフローチャートである。 この発明の実施の形態5におけるしきい値演算のサブルーチンを示すフローチャートである。 この発明の実施の形態6における風温切換の優先を切りかえる入力装置の正面図である。 この発明の実施の形態6における空気調和機の室内機の制御方法を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態7における空気調和機の室内機の制御回路構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態7における空気調和機の室内機表示部を示す図である。 この発明の実施の形態7におけ空気調和機の室内機の制御方法を示すフローチャートである。
符号の説明
1 配管温度検知センサ、3 吸込空気温度センサ、7 室内機制御回路、9 室内ファンモーター、12 表示ランプ、13 メモリ、15 熱交換器、16 室内ファン。

Claims (6)

  1. 冷凍サイクルからなり、冷暖房能力を発生する冷房能力発生装置と、
    室内ファンモーターにより駆動される室内ファンと、
    熱交換器の配管温度を検知する配管温度検知センサと、
    この配管温度検知センサの出力に基づいて前記室内ファンモーターを制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記室内ファンの現在のファン速での経過時間が所定の経過時間を越えたときに、前記配管温度検知センサで検出された前記配管温度が所定の第1のしきい値以上のときは前記ファン速を上げ、前記配管温度が前記第1のしきい値未満で前記配管温度が前記第1のしきい値より低い所定の第2のしきい値未満のときに前記ファン速を下げることを特徴とする空気調和機。
  2. 配管温度の第1、第2のしきい値を変更する設定手段を備えたことを特長とする請求項1記載の空気調和機。
  3. 吸込空気温度を検知する吸込空気温度センサを備え、
    配管温度の第1、第2のしきい値を吸込空気温度センサで検出された吸込空気温度に基づいて変更することを特長とする請求項1記載の空気調和機。
  4. 吸込空気温度を検知する吸込空気温度センサを備え、
    配管温度の第1、第2のしきい値を吸込空気温度センサで検出された吸込空気温度と配管温度検知センサで検出された配管温度との温度差に基づいて変更することを特長とする請求項1記載の空気調和機。
  5. 吹出温度を所定温度に保つことを優先するか、風量を設定値に保つことを優先するかを選択する選択手段を備えたことを特長とする請求項1〜4のいずれかに記載の空気調和機。
  6. 設定風量に対して、吹出温度を所定温度に保つことを優先とするため、風量を低減させているときに、その動作を表示する表示部を備えたことを特長とする請求項5記載の空気調和機。
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