JP2005273687A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】チューブの先端部を必ずしも大きく拡径させなくても、チューブ内へのチューブ接続部の圧入の際にOリングがチューブの先端面で傷付けられることがなく、しかも圧入状態においてOリングを十分に圧縮し得て、良好なシール性を確保することのできるコネクタを提供する。
【解決手段】可撓性のチューブ12内に軸方向に圧入される筒状のチューブ接続部22を有しており、そのチューブ接続部22の外周面には環状の装着溝48が形成されていて、そこにOリング50が、圧入前の状態で装着溝48より突出する状態で嵌込装着されており、チューブ12への圧入時にOリング50を圧縮してシールを行うクイックコネクタ10において、装着溝48の先端側の壁52に対して後側の壁54の高さを低くしてOリング50を斜め方向に圧縮するようになす。
【選択図】 図1

Description

この発明は樹脂等から成る可撓性のチューブを接続するためのコネクタに関する。
従来、樹脂等の可撓性のチューブを接続するためのコネクタとして以下のようなコネクタ、即ち可撓性のチューブ内に軸方向に圧入される筒状のチューブ接続部を有しており、そのチューブ接続部の外周面には環状の装着溝が形成されていて、その装着溝に弾性を有するチューブシール用のシールリングが、圧入前の状態で装着溝より外方に突出する状態で嵌込状に装着されており、チューブへの圧入時にシールリングがチューブの内面で内向きに圧縮されてシールを行うようになしてあるチューブ接続用のコネクタが用いられている。
例えば、下記特許文献1にこの種のコネクタが開示されている。
図5はその一例を具体的に示したものである。
この例のコネクタはワンタッチで迅速に接続を行い得るクイックコネクタと称されるものの例である。
図5において、200は図6のチューブ202を相手パイプ204に接続するためのクイックコネクタで、コネクタ本体206(ここでは樹脂製)を有している。
コネクタ本体206は全体として筒状をなしており、軸方向の一方の側に相手パイプ204を挿入させるソケット状のリテーナ保持部208を、他方の側にチューブ202内に圧入される小径筒状のチューブ接続部210を、またそれらの中間にハウジング212を備えている。
コネクタ本体206には、リテーナ保持部208よりもチューブ接続部210側の奥部、具体的にはハウジング212内部にパイプシール用のシールリングとしてOリング214とブッシュ216とが装着されており、挿入された相手パイプ204の外周面に対してそれらを接触させてシールするようになっている。
リテーナ保持部208には、開口形状の窓部218が設けられており、そしてその窓部218の外周側の枠部のうちの前端部(図中左端側)が、後述のリテーナ222における溝状の係合部224との係合用の被係合部220とされている。
リテーナ222(ここでは樹脂製)は、コネクタ本体206と別体をなしてリテーナ保持部208により保持される部材であって、径方向に弾性変形可能とされている。
このリテーナ222は、外周側の溝状の係合部224においてリテーナ保持部208の被係合部220と係合し、それらの係合作用によってリテーナ保持部208により軸方向に固定状態に保持される。
リテーナ222はまた、係合爪から成る内周側の係合部226を有しており、この係合部226を、相手パイプ204の外周面の環状突部から成る被係合部228に軸方向に係合させて、コネクタ本体206内に挿入された相手パイプ204を抜け防止する。
このリテーナ222には更に、内周面と外周面とに係合ガイドとしての内周カム面230及び外周カム面232が設けられている。
これら内周カム面230,外周カム面232は次のように働く。
即ちリテーナ222をリテーナ保持部208に保持させた状態で相手パイプ204を軸方向に挿入すると、内周カム面230が相手パイプ204の被係合部228に当って被係合部228の挿入ガイドをなすとともに、カム作用でリテーナ222を弾性的に拡開させる。
そして被係合部228が係合部226を通過したところでリテーナ222が縮径状態に戻って、係合部226を相手パイプ204の被係合部228に軸方向に係合させる。
ここにおいて相手パイプ204がコネクタ本体206から抜止めされる。
リテーナ222は、相手パイプ204を挿入するに際して予め相手パイプ204側に取り付けておくこともでき、この場合、相手パイプ204をコネクタ本体206に挿入したとき、リテーナ222の外周カム面232がリテーナ保持部208の被係合部220に当って、カム作用でリテーナ222を縮径方向に弾性変形させる。
そして外周側の係合部224がリテーナ保持部208の被係合部220に到ったところで、リテーナ222が拡径変形して係合部224と被係合部220とが軸方向に係合した状態となる。
上記チューブ接続部210は、ハウジング212に対して小径をなしている。そしてその付根から壁234が径方向外方に直角に立ち上っている。
この壁234は、チューブ202の先端面を当接させてチューブ202の外挿長を規定する働きをなす。
このチューブ接続部210には、軸方向に互いに間隔を隔てて複数の環状突起238が設けられている。
これら環状突起238はチューブ202の内面に食い込んで抜止めをなすもので、各先端が鋭角をなす断面鋸歯形状をなしている。
このクイックコネクタ200は、図6(II)に示しているようにチューブ接続部210をチューブ202内に圧入し、また反対側から相手パイプ204をコネクタ本体206内に挿入するだけで、簡単にチューブ202と相手パイプ204とを接続状態とすることができる。
図5の部分拡大図に示しているように、チューブ接続部210には環状の装着溝250が設けられていて、そこに弾性を有するOリング(チューブシール用のシールリング)252が嵌込装着されている。
この例において、装着溝250は先端側の壁254が環状突起238自体にて構成されている。一方後側の壁256は断面矩形状をなす環状の突出部にて構成されている。
ここで壁254と256とは、径方向外方に同じ高さとされており、Oリング252は圧入前の状態でこれら壁254,256よりも一定寸法外方に突出させられている。
Oリング252は、チューブ接続部210をチューブ202内に軸方向に圧入した時点で、チューブ接続部210の軸心に向う方向に内方に圧縮された状態となり、その圧縮に基づいてチューブ接続部210とチューブ202との間を良好にシールする。
従来、Oリング252はその圧縮状態で良好にシールを行うために、圧入により当初から25%程度圧縮されることが望ましいとされている。
ところでチューブ接続部210をチューブ202内に圧入する際、チューブ202の先端部が図6(I)の実線で示す形状をなしていると、装着溝250から外方に突出したOリング252がチューブ202の先端面で傷付けられたり、削られたりしてしまう。このようにしてOリング252が損傷すると、Oリング252によるシール性が損なわれてしまう。
そこで例えば樹脂製のチューブ202内にチューブ接続部210を圧入して接続する前に、予めチューブ202の先端部をラッパ状に押し広げておくようにする。
チューブ202の先端部をラッパ状に押し広げるには、図6(I)に示しているようにピン258をチューブ202の先端部に強制的に押し込んで、チューブ202の先端部を塑性変形によりラッパ状に拡開させる。
このようにして押し広げられたラッパ状の拡開部260は、ピン258の除去によって若干戻り変形する。
そのため、その戻り量を予め見込んだ拡開率でピン258によりチューブ202の先端部を塑性変形により強制的に拡開変形させる。
このようにチューブ202の先端部をラッパ状に拡開させておくことで、図6(III)に示すようにチューブ接続部210をチューブ202内に圧入する際、Oリング252がチューブ202の先端面で傷付けられたり削られたりするのを回避することが可能である。
しかしながらOリング252を傷付けないためには、拡開部260を十分大きく拡開変形させておくことが必要である。
ところがチューブ202の先端部を大きくラッパ状に拡開しようとすると、そこに無理なストレスがかかって拡開部260に亀裂が入ってしまう。
従ってチューブ202の先端部を拡開させるにしても十分な拡開率で拡開するといったことは実際上困難である。
そしてその拡開が不十分であると、チューブ接続部210をチューブ202内に圧入したとき、チューブ202の先端面でOリング252が傷付けられたり削られたりしてしまってシール性の低下をもたらしてしまう。
以上クイックコネクタを例として説明したが、こうした問題は上記のようなクイックコネクタに限らず、チューブ接続部をチューブ内に軸方向に圧入して、そのチューブ接続部に装着したシールリングにてシールを行う接続構造において共通して生じ得る問題である。
特開平7−71673号公報
本発明はこのような事情を背景とし、チューブの先端部を必ずしも大きく拡径させなくても、チューブに対するチューブ接続部の圧入の際に、シールリングがチューブの先端面で傷付けられることがなく、しかも圧入状態においてシールリングを十分に圧縮させ得て良好なシール性を確保することのできるコネクタを提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1のものは、可撓性のチューブ内に軸方向に圧入される筒状のチューブ接続部を有しており、該チューブ接続部の外周面には環状の装着溝が形成されていて、該装着溝に弾性を有するチューブシール用のシールリングが、圧入前の状態で該装着溝より外方に突出する状態で嵌込装着されており、該チューブへの圧入時に該シールリングが該チューブの内面で内向きに圧縮されてシールを行うようになしてあるチューブ接続用のコネクタにおいて、前記装着溝を形成する前記チューブ接続部の先端側の壁に対して後側の壁の高さが低くなしてあり、圧入状態で前記チューブの内面の該装着溝に対向する部分が、後方に進むにつれて該チューブ接続部の軸心側に接近する傾斜形状となって、前記シールリングを該傾斜形状と直角方向の先端側に向う斜め方向に圧縮するようになしてあることを特徴とする。
請求項2のものは、請求項1において、前記コネクタが、(a)全体として筒状をなし、軸方向の一方の側に相手パイプを挿入させるソケット状のリテーナ保持部を、他方の側に前記チューブ内に圧入されるチューブ接続部を備えたコネクタ本体と、(b)前記リテーナ保持部により軸方向に固定状態に保持され、内周側の係合部を前記挿入された相手パイプの外周面の被係合部に軸方向に係合させて該相手パイプの抜止めをなすリテーナと、(c)前記リテーナ保持部よりも前記チューブ接続部側の奥部において前記コネクタ本体内部に装着され、前記挿入された相手パイプの外周面に接触してシールをなすパイプシール用のシールリングと、を有しており、該チューブ接続部には前記チューブの内面に食い込んで該チューブの抜止めをなす環状突起が形成されて成るクイックコネクタであることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明は、チューブシール用のシールリングの装着溝を形成するチューブ接続部の先端側の壁に対して、後側の壁の高さを低くなしたものである。
この場合、圧入状態でチューブの内面の装着溝に対向する部分が、後方に進むにつれてチューブ接続部の軸心側に接近する傾斜形状(傾斜面)となり、シールリングはその傾斜形状に基づいてこれと直角方向の先端側に向う斜め方向に圧縮される。
即ち、従来にあってはチューブシール用のシールリングが圧入によってチューブにより軸直角方向の内方に圧縮されていたのを、本発明では装着溝の後側の壁が先端側の壁に対して低くされることによって、厳密な軸直角方向の内方ではなく、僅かに斜め前方(先端側に向う方向)に圧縮される。
かかる本発明によれば、装着溝の後側の壁の高さを先端側の壁と同じ高さとなした場合に比べて、シールリングの外径を小さくしても同等の圧縮率を確保することが可能となる。
これにより良好なシール性を確保することができる。
一方においてシールリングは、装着溝の先端側の壁からの突出高さ(軸直角方向の外方の突出寸法)が小さくなることから、チューブの先端部におけるラッパ状の拡開部の拡開率が低くても、チューブ接続部のチューブ内への圧入時に、シールリングがチューブの先端面によって傷付けられたり削られたりするのを防止でき、シールリングの損傷によるシール性低下の問題を解決することができる。
またチューブの先端部におけるラッパ状の拡開部の拡開率を低くできることから、その拡開部の形成に際して拡開部に無理なストレスを与えてそこに亀裂を発生させてしまうといった問題も同時に解決することができる。
更にまたシールリングの外径を従来よりも小さくできることから、チューブ接続部をチューブ内に圧入する際の圧入抵抗を小さくでき、圧入作業性も良好となる利点が得られる。
本発明は、軸方向の一方の側に相手パイプを挿入させるソケット状のリテーナ保持部を、他方の側に上記チューブ接続部を備えたコネクタ本体と、リテーナ保持部に保持されるリテーナと、コネクタ本体内部に装着されて相手パイプとの間でシールをなすパイプシール用のシールリングとを備えたクイックコネクタに好適に適用可能である(請求項2)。
次に本発明をクイックコネクタに適用した場合の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1〜図3において、10は可撓性のチューブ(ここでは樹脂製)12を金属製の相手パイプ14に接続するためのクイックコネクタである。
ここで相手パイプ14の外周面には、先端近傍位置に環状突部から成る被係合部16が設けられている。
上記クイックコネクタ10は、コネクタ本体18(ここでは樹脂製)を有している。
コネクタ本体18は全体として筒状をなしており、軸方向の一方の側に相手パイプ14を挿入させるソケット状のリテーナ保持部20を、また他方の側にチューブ12内に圧入されるチューブ接続部22を、またそれらの中間にハウジング24を備えている。
コネクタ本体18には、リテーナ保持部20よりもチューブ接続部22側の奥部、具体的にはハウジング24内部にパイプシール用のシールリングとしてのOリング26とブッシュ28とが装着されており、挿入された相手パイプ14の外周面にそれらが接触することによってシールを行う。
リテーナ保持部20には、開口形状の窓部30が設けられており、そしてその窓部30の外周側の枠部のうちの前端部(図中左端側)が、後述のリテーナ34における溝状の係合部(外周側の係合部)36との係合用の被係合部32とされている。
リテーナ34は、外周側の溝状の係合部36においてリテーナ保持部20の被係合部32と係合し、それらの係合作用によってリテーナ保持部20により軸方向に固定状態に保持される。
リテーナ34にはまた、内周側に開口形状の係合部(内周側の係合部)38が設けられており、その係合部38内に相手パイプ14の環状突部から成る被係合部16を嵌め入れることによって、かかる被係合部16と軸方向に係合し、相手パイプ14を抜け防止する。
リテーナ34には更に、内周面と外周面とに係合ガイドとしての内周カム面39及び外周カム面40が設けられている。
内周カム面39,外周カム面40はそれぞれ次のように働く。
即ちリテーナ34をリテーナ保持部20に保持させた状態で相手パイプ14を軸方向に挿入すると、内周カム面39が相手パイプ14の被係合部16に当ってその挿入ガイドをなすとともに、カム作用でリテーナ34を弾性的に拡開させる。
そして被係合部16が開口形状の係合部38に到ったところでリテーナ34が弾性的な拡開状態から縮径状態に戻って、リテーナ34の係合部38と相手パイプ14の被係合部16とが軸方向に係合した状態となる。
ここにおいて相手パイプ14がコネクタ本体18から抜止めされる。
リテーナ34は、相手パイプ14を挿入するに際して予め相手パイプ14側に取り付けておくこともでき、この場合、相手パイプ14をコネクタ本体18に挿入したとき、リテーナ34の外周カム面40がリテーナ保持部20における被係合部32に当って挿入ガイドをなすとともに、カム作用でリテーナ34を縮径方向に弾性変形させる。
そして外周側の係合部36がリテーナ保持部20の被係合部32に到ったところで、リテーナ34が縮径状態から拡径状態に戻って、係合部36と被係合部32とが軸方向に係合した状態となる。
尚、リテーナ34には先端部にリテーナ34を縮径方向に変形操作するための操作つまみ42が設けてある。
尚リテーナ34はここでは樹脂製の部材であって、全体として図3に示しているように径方向に弾性変形可能なCリング状のものとされていて、コネクタ本体18に軸方向から係合するものとされているが、コネクタ本体18に、リテーナ34が軸直角方向に移動可能な窓部を形成して、リテーナ34を軸直角方向からスライドさせ、相手パイプ14の環状突部から成る被係合部16を係合させるようなリテーナであっても良い。
このような軸直角方向に移動可能なリテーナであれば、断面円形或いは矩形の線材,樹脂を曲げ加工や成形加工によってリング状やステープル状に形成したものでも良く、このようにすればコスト面から有利である。
上記チューブ接続部22は、ハウジング24に対して小径をなしている。そしてその付根から当接面44が軸直角方向外方に立ち上がっている。
この当接面44は、チューブ12の先端面を当接させてチューブ12の外挿長を規定する働きをなす。
このチューブ接続部22には、軸方向に互いに間隔を隔てて複数(ここでは2つ)の環状突起46-1,46-2が設けられている。
これら環状突起46-1,46-2はチューブ12の内面に食い込んで抜止めをなすもので、各先端が鋭角をなす断面鋸歯形状をなしている。
このクイックコネクタ10は、チューブ接続部22をチューブ12内に軸方向に圧入し、また反対側から相手パイプ14をコネクタ本体18内に挿入するだけで、簡単にチューブ12と相手パイプ14とを接続状態とすることができる。
図2の部分拡大図に示しているように、チューブ接続部22の外周面には断面矩形状をなす環状の装着溝48が設けられていて、そこに弾性を有するOリング(チューブシール用のシールリング)50が嵌込装着されている。
本実施形態では、装着溝48の先端側の壁52が環状突起46-1自体にて構成されている。一方後側の壁54は、断面矩形状に外方に突出した環状の突出部にて構成されている。
本実施形態では、図2の部分拡大図に示しているように先端側の壁52に対して、後側の壁54の高さがΔHだけ低く形成されている。
そして装着溝48に嵌込装着されたOリング50は、圧入前の状態で図4(A)にも示しているように先端側の壁52よりもXだけ僅かに軸直角方向外方に突出している。
本実施形態では、チューブ接続部22をチューブ12内に圧入したとき、図1の部分拡大図に示しているようにチューブ12の内面の装着溝48に対向する部分が傾斜面56となる。
詳しくは、チューブ12の内面の装着溝48に対向する部分が、後方(図中左方)に進むにつれてチューブ接続部22の軸心側に接近する傾斜面56となる。
その結果として、Oリング50はその傾斜面56と直角方向である前方斜め方向に圧縮され、これによりシールを行う。
即ち、図5に示す従来のクイックコネクタ200にあっては、装着溝250の先端側の壁254と後側の壁256とが同じ高さであるため、圧入状態においてチューブ202の内面の装着溝250に対向する部分は図4(B)に示しているように軸方向に平行な面56Aとなり、従ってOリング252は正しく軸直角方向の内方に圧縮されることとなる。
これに対して本実施形態では、図4(A)に示しているように装着溝48の先端側の壁52に対して後側の壁54がΔH分低くなっていて、チューブ12の内面の装着溝48に対向する部分が傾斜面56となるため、Oリング50は正しく軸直角方向(内方)ではなく、(図中矢印で示しているように)その軸直角方向に対して僅かに前方側に傾いた方向に圧縮されることとなる。
その際のOリング50の圧縮量は図4(A)中ΔCで表される。
図4(A)と(B)との比較から明らかなように、図4(A)に示す本実施形態では圧入前におけるOリング50の先端側の壁52からの突出量が少なくても、その圧縮量ΔCを図4(B)に示す従来のクイックコネクタ200におけるOリング252の圧縮量ΔCと同等となすことが可能である。
以上のような本実施形態によれば、圧入前において装着溝48の先端側の壁52からのOリング50の突出高さを低くした場合であっても、後側の壁54の高さを低くすることによって、圧入後において従来と同等の圧縮率をOリング50に与えることができる。
これにより良好なシール性を確保することができる。
一方においてOリング50は、装着溝48の先端側の壁52からの突出寸法(X)を小さくできることから、チューブ12の先端部におけるラッパ状の拡開部の拡開率が低くても、チューブ接続部22のチューブ12内への圧入時に、Oリング50がチューブ12の先端面によって傷付けられたり削られたりするのを防止でき、Oリング50の損傷によるシール性低下の問題を解決することができる。
またチューブ12の先端部のラッパ状の拡開部の拡開率を低くできることから、その拡開部の形成に際して拡開部に無理なストレスを与えてそこに亀裂を発生させてしまうといった問題も同時に解決できる。
更にまたOリング50の外径を従来よりも小さくできることから、チューブ接続部22をチューブ12内に圧入する際の圧入抵抗を小さくでき、圧入作業性も良好となる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示である。
例えば本発明は上記クイックコネクタ以外のコネクタに対して適用することが可能であるなど、その趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
本発明の一実施形態のクイックコネクタをチューブ及び相手パイプとともに接続状態で示す断面図である。 同実施形態のクイックコネクタを、コネクタ本体とリテーナとに分解した状態で相手パイプとともに示す図である。 同実施形態のクイックコネクタを、コネクタ本体とリテーナとに分解した状態でチューブ及び相手パイプとともに示す斜視図である。 同実施形態の作用説明図である。 従来のクイックコネクタの一例を示す図である。 図5のクイックコネクタの不具合の説明図である。
符号の説明
10 クイックコネクタ
12 チューブ
14 相手パイプ
16,32 被係合部
18 コネクタ本体
20 リテーナ保持部
22 チューブ接続部
26 Oリング(パイプシール用のシールリング)
28 ブッシュ(パイプシール用のシールリング)
34 リテーナ
36,38 係合部
46-1,46-2 環状突起
48 装着溝
50 Oリング(チューブシール用のシールリング)
52,54 壁
56 傾斜面

Claims (2)

  1. 可撓性のチューブ内に軸方向に圧入される筒状のチューブ接続部を有しており、該チューブ接続部の外周面には環状の装着溝が形成されていて、該装着溝に弾性を有するチューブシール用のシールリングが、圧入前の状態で該装着溝より外方に突出する状態で嵌込装着されており、該チューブへの圧入時に該シールリングが該チューブの内面で内向きに圧縮されてシールを行うようになしてあるチューブ接続用のコネクタにおいて、
    前記装着溝を形成する前記チューブ接続部の先端側の壁に対して後側の壁の高さが低くなしてあり、圧入状態で前記チューブの内面の該装着溝に対向する部分が、後方に進むにつれて該チューブ接続部の軸心側に接近する傾斜形状となって、前記シールリングを該傾斜形状と直角方向の先端側に向う斜め方向に圧縮するようになしてあることを特徴とするコネクタ。
  2. 請求項1において、前記コネクタが、(a)全体として筒状をなし、軸方向の一方の側に相手パイプを挿入させるソケット状のリテーナ保持部を、他方の側に前記チューブ内に圧入されるチューブ接続部を備えたコネクタ本体と、(b)前記リテーナ保持部により軸方向に固定状態に保持され、内周側の係合部を前記挿入された相手パイプの外周面の被係合部に軸方向に係合させて該相手パイプの抜止めをなすリテーナと、(c)前記リテーナ保持部よりも前記チューブ接続部側の奥部において前記コネクタ本体内部に装着され、前記挿入された相手パイプの外周面に接触してシールをなすパイプシール用のシールリングと、を有しており、該チューブ接続部には前記チューブの内面に食い込んで該チューブの抜止めをなす環状突起が形成されて成るクイックコネクタであることを特徴とするコネクタ。
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