JP2005273455A - 水素ポンプによる輸液ディバイス及びそれを用いた輸液方法 - Google Patents

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Kazuyoshi Yamamoto
一喜 山本
Tetsuya Ishii
徹哉 石井
Satoshi Tamaki
聡史 玉木
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Abstract

【課題】 本発明は、マイクロタスシステムに容易に内臓でき、液体を連続的に輸液する
ことができる水素ポンプによる輸液ディバイス及びそれを用いた輸液方法を提供する。
【解決手段】 液体が液体供給口から液体排出口方向のみに流れるように第1の逆止弁と
第2の逆止弁が設置されている第1の液体通路と、液体が液体供給口から液体排出口方向
のみに流れるように第3の逆止弁と第4の逆止弁が設置されている第2の液体通路と、固
体電解質膜と、固体電解質膜の両面に積層された水素透過性電極と、一端部が第1の液体
通路の第1の逆止弁と第2の逆止弁の間に連通され、他端部は閉鎖され、一方の水素透過
性電極に接している第3の液体通路と、一端部が第2の液体通路の第3の逆止弁と第4の
逆止弁の間に連通され、他端部は閉鎖され、他方の水素透過性電極に接している第4の液
体通路が基板内に組み込まれている水素ポンプによる輸液ディバイス。
【選択図】 図1

Description

本発明は、マイクロタスシステム(micro−total analysis sy
stem)に使用される水素ポンプによる輸液ディバイス及びそれを用いた輸液方法に関
する。
最近、医療診断を患者の近傍で行うベッドサイド診断、大気や水や土壌中の環境汚染物
質のモニタリング、食品の安全性検査等現場において短時間に安価に診断したり分析する
技術のニーズは非常に高くなってきている。
例えば、従来高価且つ大型の装置を必要とした分析を、持ち運び可能な小型の分析装置
が代替できれば、大病院にしか設置できなかった分析装置を開業医でも設置、利用するこ
とが可能になり、診断結果を患者に簡便に早期にフィードバックすることが可能になる。
又、高齢者の健康指標を高齢者の家族が測定し、その健康指標数値を在宅管理したり、
病院に定期的に送信して病院で管理することにより在宅医療環境がより優れたものとなる
又、環境ホルモン、ダイオキシン等の環境汚染物質を、高価且つ大型装置を使用するこ
となく、簡易測定することができれば、簡単且つ安価に環境診断することができる。更に
、持ち運び可能な小型の分析装置を用いて現場で環境汚染物質を分析することができれば
、よりきめ細かい安全環境を供出することができる。
このような測定を簡易に行うために、基板内又は基板上に微細流路、輸液ディバイス、
反応槽、電気泳動カラム、膜分離機構、液体クロマトグラフカラム、キャピラリーガスク
ロマトグラフィー(CGC)、キャピラリーグラフィー(ILC)、誘導型プラズマ(I
CP)、質量分析計(MS)、電気化学的測定装置等が内臓されたマイクロタスシステム
の研究が盛んになされている。
上記マイクロタスシステムにおいては、試料や溶離液等の液体を輸送するための輸液デ
ィバイスとしては一般にマイクロポンプが使用されている。
マイクロポンプとしては、例えば、ダイヤフラムと、該ダイヤフラムを往復変位させる
駆動手段と、前記ダイヤフラムで一部が画成された圧力室と、前記ダイヤフラムの変位計
測手段と、該変位計測手段で検出した値に基づいて前記ダイヤフラムの変位を制御する制
御手段とを備えてなるダイヤフラムポンプ(例えば、特許文献1参照。)が挙げられる。
又、異なるマイクロポンプとしては、ピストンとハウジングを相対的に移動させる第1
のアクチュエータと、このピストンの少なくとも一部を収納し軸方向に貫通した空間を有
するシリンダと、このシリンダとハウジングを相対的に移動させる第2のアクチュエータ
と、前記ピストン、前記シリンダ、前記ハウジングで形成されるポンプ室と、このポンプ
室と外部とを連絡する流体の吸入口と吐出口より構成される流体供給装置(例えば、特許
文献2参照。)、微細流路上に電気浸透流を発生させる方法による送液媒体の送液を行う
ポンプ(例えば、特許文献3参照。)等が挙げられる。
特開2001−132646号公報 特開2002−021715号公報 特開平10−10088号公報
しかし、上記マイクロポンプは、構造が複雑であり、濃縮部や検出部を作成する労力に
比べてポンプの作成労力が非常に大きい、ダイヤフラム構造やピストン構造のポンプは送
液媒体に脈動が生じる、電気浸透流を用いるポンプは高電圧の印加が必要である等の欠点
があった。
更に、上記欠点がなく、電極および配線以外の全ての材質を加工性の良い高分子樹脂で
形成することが可能であり、極限的に微小化することも容易なマイクロポンプとして水素
ポンプ(例えば、特許文献4参照。)が挙げられるが、マイクロタスシステムに内臓可能
であって、連続的に液送が可能な水素ポンプはなかった。
USP3,489,670号公報
本発明の目的は、上記欠点に鑑み、マイクロタスシステムに容易に内臓でき、試料、希
釈液、溶解液、溶離液等の液体を連続的に輸液することができる水素ポンプによる輸液デ
ィバイス及びそれを用いた輸液方法を提供することにある。
又、異なる目的はグラジエント変化可能な水素ポンプによる輸液ディバイス及びそれを
用いた輸液方法を提供することにある。
請求項1記載の水素ポンプによる輸液ディバイスは、液体供給口と液体排出口と、
液体供給口と液体排出口を連通し、途中に液体が液体供給口から液体排出口方向のみに
流れるように第1の逆止弁と第2の逆止弁が設置されている第1の液体通路と、
液体供給口と液体排出口を連通し、途中に液体が液体供給口から液体排出口方向のみに
流れるように第3の逆止弁と第4の逆止弁が設置されている第2の液体通路と、
固体電解質膜と、
固体電解質膜の両面に積層された水素透過性電極と、
一端部が第1の液体通路の第1の逆止弁と第2の逆止弁の間に連通され、他端部は閉鎖
され、一方の水素透過性電極に接している第3の液体通路と、
一端部が第2の液体通路の第3の逆止弁と第4の逆止弁の間に連通され、他端部は閉鎖
され、他方の水素透過性電極に接している第4の液体通路
が基板内に組み込まれていることを特徴とする。
本発明で使用される基板の素材は、特に限定されるものではなく、例えば、従来から使
用されている、ガラス、石英、シリコン等の無機材料、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等が
挙げられる。
上記無機材料は精度、加工性等が優れており、例えば、半導体微細加工技術において広
く用いられている光リソグラフィー技術を利用すれば、ガラスやシリコン基板上にミクロ
ンオーダーの溝を自在に形成することができる。
上記熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポ
リ乳酸系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等が挙げられ、耐酸性、耐
アルカリ性を有する熱可塑性樹脂であるポリオレフィン系樹脂やポリアクリル系樹脂が好
ましい。
又、熱硬化性樹脂は、前駆体が液状のため、転写金型の形状をより忠実に転写するとい
う利点があり、低い線膨張率、低い成形収縮率を示すので有利に用いることができる。こ
のような熱硬化樹脂としては、コストや易取扱い性の点から、エポキシ樹脂を有利に用い
ることができる。
次に、図面を参照して請求項1記載の水素ポンプによる輸液ディバイスを説明する。図
1は請求項1記載の水素ポンプによる輸液ディバイスの一例を示す平面説明図である。
図中20は基板であり、ハッチングされている部分は基板20内に組み込まれている。
ハッチング部分の内、右上がりの斜め縞のハッチング部分は基板20内の上層に位置し、
格子縞のハッチング部分及び逆止弁5、6、7、8は基板20内の中間層に位置し、右下
がりの斜め縞のハッチング部分は基板20内の下層に位置している。
図中1は円筒状の液体供給口であり、2は円筒状の液体排出口である。液体供給口1及
び液体排出口2は基板20の下層までの深さを有している。3は、液体供給口1から液体
排出口2に連通している、平面視略半円形の第1の液体通路である。第1の液体通路3の
途中には第1の逆止弁5と第2の逆止弁6が設置され、液体供給口1から液体排出口2の
方向にのみ液体が流れるように制御されている。
第1の液体通路3は、上層で液体供給口1に連通され、中間層に設置された第1の逆止
弁5を介して下層に形成された第1の液体通路3に連通し、更に、中間層に設置された第
2の逆止弁6を介して上層に形成された第1の液体通路3に連通し、上層において液体排
出口2に連通されている。
4は、第1の液体通路3と対称に形成された、液体供給口1から液体排出口2に連通し
ている、平面視略半円形の第2の液体通路である。第2の液体通路4の途中には第3の逆
止弁7と第4の逆止弁8が設置され、液体供給口1から液体排出口2の方向にのみ液体が
流れるように制御されている。
第2の液体通路4は、下層で液体供給口1に連通され、中間層に設置された第3の逆止
弁7を介して上層に形成された第1の液体通路4に連通し、更に、中間層に設置された第
4の逆止弁8を介して下層に形成された第1の液体通路4に連通し、下層において液体排
出口2に連通されている。
図中10は、円形の固体電解質膜の両面に積層された円形の水素透過性電極であり、導
電性パターン14により電極パッド13に接続されている。水素透過性電極10は基板2
0の中間層に位置し、電極パッド13は基板20の下面に露出している。
11は第3の液体通路であり、一端部が第1の液体通路3の第1の逆止弁5と第2の逆
止弁6の間に連通され、他端部は閉鎖され、上層側の水素透過性電極10に接している。
第3の液体通路11の他端部付近は水素透過性電極10との接触面積が広くなるように屈
曲されている。
12は第4の液体通路であり、一端部が第2の液体通路4の第3の逆止弁7と第4の逆
止弁8の間に連通され、他端部は閉鎖され、下層側の水素透過性電極10に接している。
第4の液体通路12も他端部付近は水素透過性電極10との接触面積が広くなるように屈
曲されている。又、第3の液体通路11と第4の液体通路12は重なり合うように設けら
れている。
即ち、第3の液体通路11又は第4の液体通路12に水素ガスが発生又は水素ガスが増
加すると、第3の液体通路11又は第4の液体通路12中の液体が第1の逆止弁5と第2
の逆止弁6の間の第1の液体通路3又は第3の逆止弁7と第4の逆止弁8の間の第2の液
体通路4に押出され、第1の逆止弁5と第2の逆止弁6の間の第1の液体通路3又は第3
の逆止弁7と第4の逆止弁8の間の第2の液体通路4内の液体が第2の逆止弁6又は第4
の逆止弁8のみを通過して液体排出口2に排出される。
又、第3の液体通路11又は第4の液体通路12に水素ガスが消失又は水素ガスが減少
すると、第1の逆止弁5と第2の逆止弁6の間の第1の液体通路3又は第3の逆止弁7と
第4の逆止弁8の間の第2の液体通路4中の液体が第3の液体通路11又は第4の液体通
路12内に吸引され、その結果、第1の逆止弁5と第2の逆止弁6の間の第1の液体通路
3又は第3の逆止弁7と第4の逆止弁8の間の第2の液体通路4に、液体供給口1から第
1の逆止弁5又は第3の逆止弁7のみを通過して液体が吸引される。
請求項1記載の水素ポンプによる輸液ディバイスは、液体供給口用貫通孔と液体排出口
用貫通孔が穿設されている第1の基板、液体供給口用貫通孔とそれに一端部が連通する第
1の液体通路用貫通孔(イ)、液体排出口用貫通孔とそれに一端部が連通する第1の液体
通路用貫通孔(ロ)、第3の液体通路用貫通孔及び第2の液体通路用貫通孔(イ)が穿設
されている第2の基板、固体電解質膜、その両面に積層された水素透過性電極、第1の逆
止弁、第2の逆止弁、第3の逆止弁及び第4の逆止弁が設置され、液体供給口用貫通孔、
液体排出口用貫通孔、第1の液体通路用貫通孔(ハ)と第3の液体通路用貫通孔を連通す
るための貫通孔(ニ)及び第2の液体通路用貫通孔(イ)と第4の液体通路用貫通孔を連
通するための貫通孔(ホ)が穿設されている第3の基板、液体供給口用貫通孔とそれに一
端部が連通する第2の液体通路用貫通孔(ロ)、液体排出口用貫通孔とそれに一端部が連
通する第2の液体通路用貫通孔(ハ)、第4の液体通路用貫通孔及び第1の液体通路用貫
通孔(ハ)が穿設されている第4の基板及び第5の基板がこの順序に積層されており、各
基板の液体供給口用貫通孔、各基板の液体排出口用貫通孔、第1の液体通路用貫通孔(イ
)の他端部と第1の逆止弁と第1の液体通路用貫通孔(ハ)の一端部、第3の液体通路用
貫通孔の一端部と貫通孔(ニ)と第1の液体通路用貫通孔(ハ)、第1の液体通路用貫通
孔(ロ)の他端部と第2の逆止弁と第1の液体通路用貫通孔(ハ)の他端部、第2の液体
通路用貫通孔(ロ)の他端部と第3の逆止弁と第2の液体通路用貫通孔(イ)の一端部、
第4の液体通路用貫通孔の一端部と貫通孔(ホ)と第2の液体通路用貫通孔(イ)、第2
の液体通路用貫通孔(イ)の他端部と第4の逆止弁と第2の液体通路用貫通孔(ハ)の他
端部及び第3の液体通路用貫通孔の他端部付近と固体電解質膜とその両面に積層された水
素透過性電極と第4の液体通路用貫通孔の他端部付近はそれぞれ直線状に配置され、且つ
、第1の逆止弁と第4の逆止弁は第2の基板から第4の基板方向にのみ液体が流れ、第2
の逆止弁と第3の逆止弁は第4の基板から第2の基板方向にのみ液体が流れるように設置
されているのが好ましい。
図2は、水素ポンプによる輸液ディバイス構成する第1の基板21の一例を示す平面図
であり、図3は、水素ポンプによる輸液ディバイス構成する第2の基板22の一例を示す
平面図であり、図4は、水素ポンプによる輸液ディバイス構成する第3の基板23の一例
を示す平面図であり、図5は、水素ポンプによる輸液ディバイス構成する第4の基板24
の一例を示す平面図であり、図6は、水素ポンプによる輸液ディバイス構成する第5の基
板25の一例を示す平面図である。
第1の基板21には略円形の液体供給口用貫通孔1aと略円形の液体排出口用貫通孔2
aが穿設されている。
第2の基板22には、略円形の液体供給口用貫通孔1bとそれに一端部が連通する円弧
状の第1の液体通路用貫通孔(イ)3a、略円形の液体排出口用貫通孔2bとそれに一端
部が連通する円弧状の第1の液体通路用貫通孔(ロ)3b及び円弧状の第2の液体通路用
貫通孔(イ)4aが略同一円周状に穿設され、屈曲部を有し、屈曲部が略中央に位置する
ように第3の液体通路用貫通孔11aが穿設されている。
第3の基板23には、略中央に、固体電解質膜の両面に積層された略円形の水素透過性
電極10が設置され、導電性パターン14により電極パッド13に接続されている。又、
水素透過性電極10を取り囲むように略同一円周状に、第1の逆止弁5、第2の逆止弁6
、第3の逆止弁7及び第4の逆止弁8が設置されると共に、略円形の液体供給口用貫通孔
1c、略円形の液体排出口用貫通孔2c、第1の液体通路用貫通孔(ハ)3cと第3の液
体通路用貫通孔11の一端部を連通するための貫通孔(ニ)11b及び第2の液体通路用
貫通孔(イ)4aと第4の液体通路用貫通孔12の一端部を連通するための貫通孔(ホ)
12bが穿設されている。
図7は第3の基板23の要部を示す断面図である。9は固体電解質膜であり、固体電解
質膜9の両面に略円形の水素透過性電極10a、10bが積層され、水素透過性電極10
a、10bは導電性パターン14、14により電極パッド13、13に接続されて水素ポ
ンプが形成されている。尚、電極パッド13、13は下面に露出しており、第4の基板2
4に設置された電極パッド13a、13aに電気的に接続するように設置されている。
固体電解質膜9は、パーフルオロイオン交換膜等の水素イオンは透過するが、水素ガス
及び電子は実質的に透過しない固体電解質膜である。水素透過性電極10には水素をイオ
ン化させるための触媒(例えば、白金等)が担持されていてもよい。
上記水素ポンプで水素を送るには、例えば、水素透過性電極10aに接する水素ガスの
存在下に、水素透過性電極10aと水素透過性電極10bに、水素透過性電極10aが正
極になり、水素透過性電極10bが負極になるように電圧を印加すればよい。
電圧が印加されると、水素透過性電極10aでは、水素ガスはプロトンH+ になる。プ
ロトンH+ は固体電解質膜9を透過し、水素透過性電極10bから電子を受け取り、水素
透過性電極10b側で水素ガスが生成される。
逆に、水素透過性電極10bに接する水素ガスの存在下に、水素透過性電極10aと水
素透過性電極10bに、水素透過性電極10aが負極になり、水素透過性電極10bが正
極になるように電圧を印加すると、水素透過性電極10bで、水素ガスはプロトンH+
なり、プロトンH+ は固体電解質膜9を透過し、水素透過性電極10aから電子を受け取
り、水素透過性電極10a側で水素ガスが生成される。
従って、水素透過性電極10a及び/又は水素透過性電極10b側に水素ガスを供給し
、水素透過性電極10a及び水素透過性電極10bにプラス、マイナスを交互に変更しな
がら通電すると水素透過性電極10a側と水素透過性電極10b側との間で水素ガスが可
逆的に往復通過する。
第4の基板24には、略中央に、略円形の液体供給口用貫通孔1dとそれに一端部が連
通する円弧状の第1の液体通路用貫通孔(ロ)4b、略円形の液体排出口用貫通孔2dと
それに一端部が連通する円弧状の第2の液体通路用貫通孔(ハ)4c及び円弧状の第1の
液体通路用貫通孔(ハ)3cが略同一円周状に穿設され、屈曲部を有し、屈曲部が略中央
に位置するように第4の液体通路用貫通孔12aが穿設されている。
又、第4の液体通路用貫通孔12aを挟むように電極パッド13a、13aが設置され
ている。電極パッド13a、13aは下面に露出しており、第5の基板25に設置された
電極パッド13b、13bに電気的に接続するように設置されている。
第5の基板には電極パッド13b、13bが、第4の基板の電極パッド13a、13a
に電気的に接続するように設置されている。又、電極パッド13b、13bは下面に露出
している。
請求項2記載の水素ポンプによる輸液ディバイスは、上記第1の基板21、第2の基板
22、第3の基板23、第4の基板24及び第5の基板25がこの順序に積層されている
第1の基板21の液体供給口用貫通孔1aと第2の基板22の液体供給口用貫通孔1b
と第3の基板23の液体供給口用貫通孔1cと第4の基板24の液体供給口用貫通孔1d
が直線状に配置されており、第5の基板25により下面が密閉されて、上方が開口した円
筒状の液体供給口1が形成されている。
又、第1の基板21の液体排出口用貫通孔2aと第2の基板22の液体排出口用貫通孔
2bと第3の基板23の液体排出口用貫通孔2cと第4の基板24の液体排出口用貫通孔
2dが直線状に配置されており、第5の基板25により下面が密閉されて、上方が開口し
た円筒状の液体排出口2が形成されている。
第1の液体通路用貫通孔(イ)3aの他端部と第1の逆止弁5と第1の液体通路用貫通
孔(ハ)3cの一端部及び第1の液体通路用貫通孔(ロ)3bの他端部と第2の逆止弁6
と第1の液体通路用貫通孔(ハ)3cの他端部が直線状に配置されており、第1の基板2
1、第3の基板23及び第5の基板25により密閉されて、第1の液体通路3が形成され
ている。
又、第3の液体通路用貫通孔11aの一端部と貫通孔(ニ)11bと第1の液体通路用
貫通孔(ハ)3cが直線状に配置されており、第1の基板21、第3の基板23及び第5
の基板25により密閉されて、第3の液体通路用貫通孔11aの一端部が第1の液体通路
3の第1の逆止弁5と第2の逆止弁6の間に連通されている。
第2の液体通路用貫通孔(ロ)4bの他端部と第3の逆止弁7と第2の液体通路用貫通
孔(イ)4aの一端部及び第2の液体通路用貫通孔(イ)4aの他端部と第4の逆止弁8
と第2の液体通路用貫通孔(ハ)4cの他端部が直線状に配置されており、第1の基板2
1、第3の基板23及び第5の基板25により密閉されて、第2の液体通路4が形成され
ている。
又、第4の液体通路用貫通孔12aの一端部と貫通孔(ホ)12bと第2の液体通路用
貫通孔(イ)4aが直線状に配置されており、第1の基板21、第3の基板23及び第5
の基板25により密閉されて、第4の液体通路用貫通孔12aの一端部が第2の液体通路
4の第1の逆止弁7と第2の逆止弁8の間に連通されている。
更に、第3の液体通路用貫通孔11aの他端部付近と固体電解質膜9とその両面に積層
された水素透過性電極10と第4の液体通路用貫通孔12aの他端部付近はそれぞれ直線
状に配置されており、第3の基板23及び第5の基板25により密閉されて第3の液体通
路11及び第4の液体通路12が形成されている。
又、第1の逆止弁5と第4の逆止弁8は第2の基板22から第4の基板方向24にのみ
液体が流れ、第2の逆止弁6と第3の逆止弁7は第4の基板24から第2の基板22方向
にのみ液体が流れるように設置されている。
図8は第2の逆止弁6の一例を示す平面図であり、図9はその断面図である。図中3b
’は第1の液体通路用貫通孔(ロ)3bの他端部であり、3c’は第1の液体通路用貫通
孔(ハ)3cの他端部である。
第3の基板23には、第1の液体通路用貫通孔(ロ)3bの他端部3b’と第1の液体
通路用貫通孔(ハ)3cの他端部3c’を連通する貫通口6aが穿設されており、第3の
基板23の第1の液体通路用貫通孔(ロ)3b側の面に、貫通口6a全体を覆い、遊端部
を有する逆止舌弁6bの一端部が固定されている。
又、第1の液体通路用貫通孔(ロ)3bの他端部は、逆止舌弁6bの遊端部が浮き上が
り可能のように拡開されている。
従って、液体は第1の液体通路用貫通孔(ハ)3c側から第1の液体通路用貫通孔(ロ
)3b方向には流れるが、第1の液体通路用貫通孔(ロ)3b側から液体は第1の液体通
路用貫通孔(ハ)3cの方向に流れることはない。
尚、第3の液体通路11及び/又は第4の液体通路12の閉鎖された末端部付近に水素
ガスを供給するために、基板の外部から第3の液体通路11及び/又は第4の液体通路1
2の閉鎖された末端部付近まで連通した、水素ガス供給用の気体通路を形成しておくのが
好ましい。
請求項4記載の輸液方法は、請求項1〜3のいずれか1項記載の水素ポンプによる輸液
ディバイスにおいて、液体供給口から第1の液体通路、第2の液体通路、第3液体通路及
び第4の液体通路に輸送すべき液体を供給すると共に、第3液体通路及び/又は第4の液
体通路の閉鎖された末端部付近に水素ガスを供給し、水素透過性電極にプラス、マイナス
を交互に変更しながら通電することにより、水素ガスを固体電解質膜を可逆的に通過させ
、通過した水素ガスの圧力により第1の液体通路内と第2の液体通路内の輸送すべき液体
を交互に液体排出口から排出することを特徴とする。
上記水素ポンプによる輸液ディバイスにおいて輸液する方法は、先ず、液体供給口1か
ら第1の液体通路3、第2の液体通路4、第3液体通路11及び第4の液体通路12に輸
送すべき液体を供給すると共に、第3液体通路11及び/又は又は第4の液体通路12の
閉鎖された末端部付近に水素ガスを供給する。
第3液体通路11及び第4の液体通路12の閉鎖された末端部付近の少なくとも一方に
水素ガスの供給は行わればよいが、この場合は水素ガスの供給された通路側の水素透過性
電極がプラスになるように通電する必要があるので、このような面倒を避けるため両方の
液体通路に水素ガスを供給するのが好ましい。
次に、水素透過性電極10にプラス、マイナスを交互に変更しながら通電する。例えば
、水素透過性電極10aが正極になり、水素透過性電極10bが負極になるように通電す
ると、第3液体通路11内の水素ガスは第4の液体通路12に移動する。
第4の液体通路12内の液体は移動してきた水素ガスにより加圧され、第2の液体通路
4の第3の逆止弁7と第4の逆止弁8の間に押出され、第3の逆止弁7と第4の逆止弁8
は、液体が液体供給口1から液体排出口2方向のみに流れるように設置されているので、
第4の逆止弁8を通過して液体排出口2から排出される。
この時、第3液体通路11内の水素ガスは減少し、第3液体通路11内は減圧されるの
で第1の液体通路3の第1の逆止弁5と第2の逆止弁6の間の液体を吸引する。第1の液
体通路3の第1の逆止弁5と第2の逆止弁6の間の液体が吸引されると、第1の逆止弁5
と第2の逆止弁6は液体が液体供給口1から液体排出口2方向のみに流れるように設置さ
れているので、第1の逆止弁5を通過して液体供給口1から液体が吸引される。
次いで、水素透過性電極10のプラス、マイナスを変更して通電する。即ち、水素透過
性電極10aが負極になり、水素透過性電極10bが正極になるように通電すると、第4
の液体通路12内の水素ガスが第3の液体通路11に移動する。
第3の液体通路11内の液体は移動してきた水素ガスにより加圧され、第1の液体通路
3の第1の逆止弁5と第2の逆止弁6の間に押出され、第1の逆止弁5と第2の逆止弁6
は、液体が液体供給口1から液体排出口2方向のみに流れるように設置されているので、
第2の逆止弁5を通過して液体排出口2から排出される。
この時、第4液体通路12内の水素ガスは減少し、第4液体通路12内は減圧されるの
で第2の液体通路4の第3の逆止弁7と第4の逆止弁8の間の液体を吸引する。第2の液
体通路4の第3の逆止弁7と第4の逆止弁8の間の液体が吸引されると、第3の逆止弁7
と第4の逆止弁8は液体が液体供給口1から液体排出口2方向のみに流れるように設置さ
れているので、第3の逆止弁7を通過して液体供給口1から液体が吸引される。
上述のように、水素透過性電極10にプラス、マイナスを交互に変更しながら通電する
ことにより、水素ガスを固体電解質膜9を可逆的に通過させると、通過した水素ガスの圧
力により、液体供給口1に供給された輸送すべき液体を第1の液体通路1と第2の液体通
路2を交互に通過させて、液体排出口2から排出することができる。
上記水素透過性電極10に通電する電流としては、直流を用い適宜プラス、マイナスを
交互に変更してもよいし、適当間隔でプラス、マイナスが変更になるパルス電流であって
もよい。
請求項5記載の水素ポンプによる輸液ディバイスは、請求項1〜3のいずれか1項記載
の水素ポンプによる輸液ディバイスが、同一基板内に複数形成され、且つ、液体排出口が
一体化されていることを特徴とする。
次に、図面を参照して請求項5記載の水素ポンプによる輸液ディバイスを説明する。図
10は請求項5記載の水素ポンプによる輸液ディバイスの一例を示す平面説明図である。
図中15a及び15bは、第3の液体通路11と第4の液体通路12の重なり状態が異
なる以外は図1〜9で説明した輸液ディバイスと同様であり、それぞれの液体排出口2、
2は排出液通路16a及び16bに連通されている。排出液通路16a及び16bは混合
槽17に連通され、混合槽17は排出口18に連通されている。
尚、液体排出口2、2は第1の基板で上面が密閉されており、排出液通路16a、16
b及び混合槽17は第2の基板、第3の基板又は第4の基板に形成されており、他の基板
で密閉されて形成されている。
従って、輸液ディバイス15a、15bから排出された液体は排出液通路16a及び1
6bを通過し混合槽17で混合されて排出口18から排出される。尚、上記水素ポンプに
よる輸液ディバイスは同一基板内に2個の輸液ディバイスが形成されているが、3個以上
の輸液ディバイスが形成されてもよいことは言うまでもない。
請求項6記載の輸液方法は、請求項5記載の水素ポンプによる輸液ディバイスにおいて
、各輸液ディバイスの各液体供給口から第1液体通路、第2の液体通路、第3液体通路及
び第4の液体通路に輸送すべき液体を供給し、第3液体通路又は第4の液体通路の閉鎖さ
れた末端部付近に水素ガスを供給し、水素透過性電極にプラス、マイナスを交互に変更し
ながら通電することにより、水素ガスを固体電解質膜を可逆的に通過させ、通過した水素
ガスの圧力により第1の液体通路内と第2の液体通路内の輸送すべき液体を交互に排出し
、各輸液ディバイスから排出された液体の混合液体を液体排出口から排出することを特徴
とする。
上記輸液方法において、各輸液ディバイスの輸液方法は請求項4記載の輸液方法と同一
である。上記輸液方法においては複数の輸液ディバイスが形成されているので、各輸液デ
ィバイスの液体供給口に異なる液体を供給すると、各輸液ディバイスから排出された液体
の混合液体を液体排出口から排出することができる。
又、一方の輸液ディバイスからの排出液体の量を次第に増加又は減少することにより、
グラジエント変化している混合液体を排出することができる。
請求項1及び2記載の水素ポンプによる液体ディバイスの構成は上述の通りであり、構
造が簡単で製造が容易であり、微量の液体を殆ど脈動なしに、安定して確実に輸液するこ
とができ、マイクロタスシステム等のマイクロポンプとして好適に使用できる。
請求項3記載の水素ポンプによる液体ディバイスは、基板の外部から第3の液体通路及
び/又は第4の液体通路の閉鎖された末端部付近まで連通した、水素ガス供給用の気体通
路が形成されているので、第3の液体通路及び/又は第4の液体通路の閉鎖された末端部
付近に水素ガスを簡単、確実に供給でき、液体の輸液がより確実である。
請求項4記載の輸液方法の構成は上述の通りであり、微量の液体を殆ど脈動なしに、安
定して確実に輸液することができる。
請求項5記載の水素ポンプによる液体ディバイスは、請求項1〜3のいずれか1項記載
の水素ポンプによる輸液ディバイスが、同一基板内に複数形成され、且つ、液体排出口が
一体化されているので、異なる微量の液体を混合して殆ど脈動なしに、安定して確実に輸
液することができる。
請求項6記載の輸液方法の構成は上述の通りであり、異なる微量の液体を混合して、殆
ど脈動なしに、安定して確実に輸液することができる。
請求項7記載の輸液方法の構成は上述の通りであり、異なる微量の液体を混合して、グ
ラジエント変化している混合液体を殆ど脈動なしに、安定して確実に輸液することができ
る。
請求項1記載の水素ポンプによる輸液ディバイスの一例を示す平面説明図である。 水素ポンプによる輸液ディバイス構成する第1の基板の一例を示す平面図である。 水素ポンプによる輸液ディバイス構成する第2の基板の一例を示す平面図である。 水素ポンプによる輸液ディバイス構成する第3の基板の一例を示す平面図 水素ポンプによる輸液ディバイス構成する第4の基板の一例を示す平面図である。 水素ポンプによる輸液ディバイス構成する第5の基板の一例を示す平面図である。 第3の基板23の要部を示す断面図である。 第2の逆止弁6の一例を示す平面図である。 第2の逆止弁6の一例を示す断面図である。 請求項5記載の水素ポンプによる輸液ディバイスの一例を示す平面説明図である。
符号の説明
1 液体供給口
2 液体排出口
3 第1の液体通路
4 第2の液体通路
5 第1の逆止弁
6 第2の逆止弁
7 第3の逆止弁
8 第4の逆止弁
9 固体電解質膜
10 水素透過性電極
11 第3の液体通路
12 第4の液体通路
13 電極パッド
14 導電性パターン
15a、15b 輸液ディバイス
16a、16b 廃液通路
17 混合槽
18 排出口
20 基板
21 第1の基板
22 第2の基板
23 第3の基板
24 第4の基板
25 第5の基板
1a、1b、1c、1d 液体供給口用貫通孔
2a、2b、2c、2d 液体排出口用貫通孔
3a 第1の液体通路用貫通孔(イ)
3b 第1の液体通路用貫通孔(ロ)
3c 第1の液体通路用貫通孔(ハ)
4a 第2の液体通路用貫通孔(イ)
4b 第2の液体通路用貫通孔(ロ)
4c 第2の液体通路用貫通孔(ハ)
6a 貫通孔
6b 逆止舌弁
11a 第3の液体通路用貫通孔
11b 貫通孔(ニ)
12a 第4の液体通路用貫通孔
12b 貫通孔(ホ)

Claims (7)

  1. 液体供給口と液体排出口と、
    液体供給口と液体排出口を連通し、途中に液体が液体供給口から液体排出口方向のみに
    流れるように第1の逆止弁と第2の逆止弁が設置されている第1の液体通路と、
    液体供給口と液体排出口を連通し、途中に液体が液体供給口から液体排出口方向のみに
    流れるように第3の逆止弁と第4の逆止弁が設置されている第2の液体通路と、
    固体電解質膜と、
    固体電解質膜の両面に積層された水素透過性電極と、
    一端部が第1の液体通路の第1の逆止弁と第2の逆止弁の間に連通され、他端部は閉鎖
    され、一方の水素透過性電極に接している第3の液体通路と、
    一端部が第2の液体通路の第3の逆止弁と第4の逆止弁の間に連通され、他端部は閉鎖
    され、他方の水素透過性電極に接している第4の液体通路
    が基板内に組み込まれていることを特徴とする水素ポンプによる輸液ディバイス。
  2. 液体供給口用貫通孔と液体排出口用貫通孔が穿設されている第1の基板、
    液体供給口用貫通孔とそれに一端部が連通する第1の液体通路用貫通孔(イ)、液体排
    出口用貫通孔とそれに一端部が連通する第1の液体通路用貫通孔(ロ)、第3の液体通路
    用貫通孔及び第2の液体通路用貫通孔(イ)が穿設されている第2の基板、
    固体電解質膜、その両面に積層された水素透過性電極、第1の逆止弁、第2の逆止弁、
    第3の逆止弁及び第4の逆止弁が設置され、液体供給口用貫通孔、液体排出口用貫通孔、
    第1の液体通路用貫通孔(ハ)と第3の液体通路用貫通孔を連通するための貫通孔(ニ)
    及び第2の液体通路用貫通孔(イ)と第4の液体通路用貫通孔を連通するための貫通孔(
    ホ)が穿設されている第3の基板、
    液体供給口用貫通孔とそれに一端部が連通する第2の液体通路用貫通孔(ロ)、液体排
    出口用貫通孔とそれに一端部が連通する第2の液体通路用貫通孔(ハ)、第4の液体通路
    用貫通孔及び第1の液体通路用貫通孔(ハ)が穿設されている第4の基板及び
    第5の基板がこの順序に積層されており、
    各基板の液体供給口用貫通孔、各基板の液体排出口用貫通孔、第1の液体通路用貫通孔
    (イ)の他端部と第1の逆止弁と第1の液体通路用貫通孔(ハ)の一端部、第3の液体通
    路用貫通孔の一端部と貫通孔(ニ)と第1の液体通路用貫通孔(ハ)、第1の液体通路用
    貫通孔(ロ)の他端部と第2の逆止弁と第1の液体通路用貫通孔(ハ)の他端部、第2の
    液体通路用貫通孔(ロ)の他端部と第3の逆止弁と第2の液体通路用貫通孔(イ)の一端
    部、第4の液体通路用貫通孔の一端部と貫通孔(ホ)と第2の液体通路用貫通孔(イ)、
    第2の液体通路用貫通孔(イ)の他端部と第4の逆止弁と第2の液体通路用貫通孔(ハ)
    の他端部及び第3の液体通路用貫通孔の他端部付近と固体電解質膜とその両面に積層され
    た水素透過性電極と第4の液体通路用貫通孔の他端部付近はそれぞれ直線状に配置され、
    且つ、第1の逆止弁と第4の逆止弁は第2の基板から第4の基板方向にのみ液体が流れ、
    第2の逆止弁と第3の逆止弁は第4の基板から第2の基板方向にのみ液体が流れるように
    設置されていることを特徴とする請求項1記載の水素ポンプによる輸液ディバイス。
  3. 第3の液体通路及び/又は第4の液体通路の閉鎖された末端部付近に水素ガス供給用の
    気体通路が基板外部から連通されていることを特徴とする請求項1又は2記載の水素ポン
    プによる輸液ディバイス。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項記載の水素ポンプによる輸液ディバイスにおいて、液体供
    給口から第1の液体通路、第2の液体通路、第3液体通路及び第4の液体通路に輸送すべ
    き液体を供給すると共に、第3液体通路及び/又は第4の液体通路の閉鎖された末端部付
    近に水素ガスを供給し、水素透過性電極にプラス、マイナスを交互に変更しながら通電す
    ることにより、水素ガスを固体電解質膜を可逆的に通過させ、通過した水素ガスの圧力に
    より第1の液体通路内と第2の液体通路内の輸送すべき液体を交互に液体排出口から排出
    することを特徴とする輸液方法。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項記載の水素ポンプによる輸液ディバイスが、同一基板内に
    複数形成され、且つ、液体排出口が一体化されていることを特徴とする水素ポンプによる
    輸液ディバイス。
  6. 請求項5記載の水素ポンプによる輸液ディバイスにおいて、各輸液ディバイスの各液体
    供給口から第1液体通路、第2の液体通路、第3液体通路及び第4の液体通路に輸送すべ
    き液体を供給し、第3液体通路又は第4の液体通路の閉鎖された末端部付近に水素ガスを
    供給し、水素透過性電極にプラス、マイナスを交互に変更しながら通電することにより、
    水素ガスを固体電解質膜を可逆的に通過させ、通過した水素ガスの圧力により第1の液体
    通路内と第2の液体通路内の輸送すべき液体を交互に排出し、各輸液ディバイスから排出
    された液体の混合液体を液体排出口から排出することを特徴とする輸液方法。
  7. 混合液体がグラジエント変化していることを特徴とする請求項6記載の輸液方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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